説明

化学剤検知装置

【課題】光学部品の清掃を行うことなく検知精度の低下を防止する。
【解決手段】外気を取り込んで所定の還元剤と共に燃焼させる燃焼室と、該燃焼室の一部に設けられた所定の光学部品と、燃焼室の燃焼光を光学部品を介して取り込んで受光し、当該受光した燃焼光の光量に基づいて外気に含まれる化学剤の濃度を検知する検知部と、該検知部の検知結果を外部に報知する報知部とを具備する装置において、所定光量の光源光を発生し、光学部品を介して検知部に照射する光源を備え、検知部は、初期時において光学部品を介して受光した光源光の光量を基準光量として予め記憶し、当該基準光量と実使用時に光学部品を介して受光した光源光の光量との差異に基づいて化学剤検知時の燃焼光の光量を補正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中に含まれる化学剤の濃度を検知する化学剤検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地下鉄サリン事件に代表されるような化学テロに対する対策用に、有毒ガス等の化学剤を検知する装置の需要が高まっている。そして、従来、この種の検知装置として、質量分析法や炎色反応法を利用したものが主に軍用として開発されているが、構造が単純で携帯性に優れたものとしては炎色反応法を利用したものが主流である。炎色反応法を利用した装置は、燃焼室の一部に設けた開口に光学レンズ(光学部品)を取り付け、当該光学レンズを介して燃焼光を燃焼室の外部に取り出して検知部で光量を検出することにより外気に含まれる化学剤の濃度を検知するものである。
「http://www.10d.mae.jgsdf.go.jp/butai/butai/10cml/equipment_goods/ap2c.htp」には、炎色反応法を利用した装置の1つとして、「新化学検知器AP2C」が開示されている。
また、特開2004−158296号公報には、質量分析法を用いた化学剤の探知装置及び方法が開示されている。
【特許文献1】特開2004−158296号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、新化学検知器AP2Cのような炎色反応法を利用した検知装置は、上述したように構成されているので、使用を継続するうちに光学レンズの燃焼室側に燃焼灰等の異物が付着して光学レンズの光透過率が低下する。そして、この光透過率の低下は、検知部で受光される燃焼光の光量を低下させるので、よって化学剤の検知精度を低下させる。
このような不具合を改善するためには、検知装置を分解して光学レンズの清掃を行う必要があるが、検知装置の分解は煩雑である。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光学部品の清掃を行うことなく検知精度の低下を防止することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、外気を取り込んで所定の還元剤と共に燃焼させる燃焼室と、該燃焼室の一部に設けられた所定の光学部品と、前記燃焼室の燃焼光を前記光学部品を介して取り込んで受光し、当該受光した燃焼光の光量に基づいて前記外気に含まれる化学剤の濃度を検知する検知部と、該検知部の検知結果を外部に報知する報知部とを具備する装置であって、所定光量の光源光を発生し、前記光学部品を介して前記検知部に照射する光源を備え、前記検知部は、初期時において前記光学部品を介して受光した光源光の光量を基準光量として予め記憶し、当該基準光量と実使用時に前記光学部品を介して受光した光源光の光量との差異に基づいて化学剤検知時の燃焼光の光量を補正する、という手段を採用する。
【0006】
第2の解決手段として、上記第1の手段において、前記光源は、還元剤である水素を燃焼室で燃焼させて光源光を発生する、という手段を採用する。
【0007】
第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、前記報知部は、化学剤検知時の燃焼光の光量の補正量が所定のしきい値を超えると、警報を報知する、という手段を採用する。
【0008】
第4の解決手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、前記検知部は、化学剤の燃焼光あるいは水素の燃焼光を光学フィルタを介して選択的に受光する、という手段を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用を継続することによって光学部品の光透過率が低下した場合であっても、検知部が、初期時に取得された基準光量と実使用時の光源光の光量との差異に基づいて受光ゲインを自動補正するので、光学部品の清掃を行うことなく検知精度の低下を防止することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る化学剤検知装置の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、本化学剤検知装置は、燃焼室1、水素カートリッジ2、光学レンズ3、検知部4、報知部5及び操作部6を主な構成要素として備えている。燃焼室1は、外気を取り込んで還元剤である水素ガスと共に燃焼させるものであり、外気を取り入れる外気取入口1a、水素カートリッジ2から供給された水素ガスを噴出すると共に当該水素ガスを着火させるバーナ1bと、燃焼ガスを外部に排気する排気口1cとを備えている。
【0011】
また、このような燃焼室1の一壁部には、光学部品の1つである光学レンズ3が設けられている。この光学レンズ3は、ガラス製凸レンズであり、燃焼室1の壁部の一部を構成する一方、燃焼室1内の燃焼によって発生する火炎の光(燃焼光)を外部に取り出すためのものである。上記燃焼光は、光学レンズ3を介して燃焼室1に隣接して設けられた検出部3に取り込まれる。
【0012】
ここで、燃焼室1では燃料(還元剤)としての水素が外気中の酸素と燃焼反応して火炎が発生し、この際の火炎の燃焼光は水素特有の波長成分を含むが、外気中に化学剤が含まれていた場合には、燃焼光は化学剤に含まれる元素特有の波長成分を含むものとなる。例えば有毒ガスには、通常の外気には含まれていないリン(P)や硫黄(S)を特有元素として含むものが多い。このような有毒ガスを含む外気を燃焼室1で水素ガスと共に燃焼させた場合、燃焼光は、リン(P)や硫黄(S)特有の波長成分を含むものとなる。このように燃焼光が燃焼する元素特有の波長成分となることは、炎色反応として周知のことである。
【0013】
水素カートリッジ2は、本化学剤検知装置に対して着脱自在(交換自在)に備えられるものであり、装着状態において内部に貯留した水素ガスを上記バーナ1bに供給する。詳細は後述するが、水素カートリッジ2の水素ガスは、化学剤を検出する場合に還元剤として外気と共に燃焼室1で燃焼する一方、火炎の基準光量を測定する場合においても燃焼室1で外気と共に燃焼する。すなわち、水素カートリッジ2と燃焼室1とは、上記基準光量を測定する際の「光源」としても機能する。
【0014】
検知部4は、図示するように上記燃焼室1に隣接して設けられており、回転フィルタ4a、フィルタ識別センサ4b、光センサ4c、火炎センサ4d、アンプ4e及びマイコン4fを備えている。回転フィルタ4aは、図示するように上記光学レンズ3に対向した状態かつ回転自在に設けられており、回転ディスクの回転中心の周りに各々に異なる透過波長を有する光学フィルタを複数配置したものである。
【0015】
このような回転フィルタ4aは、演算部4fが制御するモータによって回転駆動され、燃焼光の各波長成分のうち光学フィルタの透過波長に合致する成分のみを選択的に透過して光センサ4cに受光させる。各光学フィルタは、化学剤特有の元素(リン(P)、硫黄(S)、等々)の燃焼光特有の波長成分及び水素カートリッジ2から供給される水素(H)の燃焼光特有の波長成分を各々透過波長とするものである。
【0016】
フィルタ識別センサ4bは、上記複数の光学フィルタの何れが選択されているか(つまり検出対象とする元素)を検出するものであり、その検出結果を演算部4fに出力する。光センサ4cは、上記光学レンズ3及び回転フィルタ4aを介して燃焼室1から取り込まれた燃焼光を受光するものであり、当該燃焼光の光量に応じた受光信号をアンプ4eに出力する。火炎センサ4dは、燃焼室1における火炎の発生を検知し、その検知信号を演算部4fに出力する。アンプ4eは、一定ゲインの増幅器であり、上記受光信号を増幅して演算部4fに出力する。
【0017】
演算部4fは、マイクロプロセッサ、メモリ、A/D変換器及び各種インタフェース回路を備えたワンチップマイコンから構成されており、化学剤検知プログラムに基づいてアンプ4eから入力された受光信号に所定の演算処理を施することにより外気に含まれる化学剤の濃度を検知し、その検知結果を検知レベルとして報知部5に出力する。このような演算部4fの詳細動作については後述するが、当該演算部4fは、操作部6から入力されるユーザの操作指示に基づいて3つの動作モード(初期設定モード、校正モード、検知モード)の何れかが設定され、動作モードに応じた演算処理を行う。
【0018】
報知部5は、LED表示部5a及びブザークリップ端子5bを備えている。LED表示部5aは、演算部4fによって駆動される複数のLED(Light Emitting Diode)素子を備え、検知レベルに応じた個数のLED素子が点灯することによって化学剤の濃度をユーザに報知する。ブザークリップ端子5bは、演算部4fから入力されるブザー駆動信号を外部のブザーに供給するための接続端子である。演算部4fは、化学剤を検知するとブザー駆動信号をブザークリップ端子5bに出力し、ブザークリップ端子5bに接続されたブザーは、ブザー駆動信号に基づいて鳴動することにより化学剤を検知したことを音によってユーザに報知する。
【0019】
操作部6は、電源スイッチや各種操作スイッチから構成されており、ユーザの各種操作指示を受け付けて演算部4fに供給するものである。操作部6が受け付ける各種操作指示の中には、上述した各動作モード(初期設定モード、校正モード、検知モード)の指定情報や光学フィルタの切替指示情報とが含まれている。
【0020】
次に、このように構成された本化学剤検知装置の動作について、図2を参照して説明する。
【0021】
電源スイッチがユーザによって操作されると、演算部4fは、何れの動作モードがユーザによって指示されたかを判断する(ステップS1)。ここで、ユーザは、本化学剤検知装置の使用開始時あるいはメンテナンス時においては、水素カートリッジ2に代えて基準濃度のリン(P)化合物及び硫黄(S)化合物を含む水素ガス(欺剤)が充填されたカートリッジを本化学剤検知装置に装着し、さらに初期設定モードを指定して上記欺剤を燃焼室1で燃焼させる(ステップS2)。
【0022】
演算部4fは、初期設定モードにおいて上記欺剤の燃焼によって発生する火炎の検知信号が火炎センサ4dから入力されると、回転フィルタ4aを回転させてリン(P)及び硫黄(S)に対応する光学フィルタを順次選択し、燃焼光におけるリン(P)及び硫黄(S)の波長成分の光量に対応する受光信号をアンプ4eから順次取り込むことにより、リン(P)及び硫黄(S)の濃度に関する検知レベルを校正する(ステップS3)。
【0023】
演算部4fは、このような初期校正が終了すると(ステップS4)、その旨を報知部5に出力してユーザに初期校正の終了を報知させる。この結果、ユーザは、欺剤のカートリッジに代えて、水素カートリッジ2を本化学剤検知装置に装着し、水素ガスを燃焼室1で燃焼させる(ステップS5)。燃焼室1では、水素ガスが外気と共に燃焼することによって火炎が発生し、当該火炎の燃焼光が光学レンズ3を介して検知部4に照射される。この場合の燃焼光は、以下のように光源光として検知部4に取り込まれる。
【0024】
すなわち、演算部4fは、水素ガスの燃焼によって発生する火炎の検知信号が火炎センサ4dから入力されると、回転フィルタ4aを回転させて水素(H)に対応する光学フィルタを選択することにより光源光における水素(H)の波長成分の光量に対応する受光信号をアンプ4eから一定時間に亘って順次取り込み、その平均値(水素(H)の波長成分の光量平均値)を測定し(ステップS6)、この平均値を内部メモリに記憶させる(ステップS7)。
【0025】
ここで、上記光量平均値は、本化学剤検知装置の使用開始時あるいはメンテナンス時に取得されたもの、つまり光学レンズ3に燃焼灰等の異物が付着してなく、光学レンズ3が本来の光透過率を有している状態(初期状態)で取得されたものである。すなわち、初期設定モードにおいて取得された上記光量平均値は、水素ガスを燃焼させた際に発生する光源光の基準光量に相当するものである。なお、このようにして取得された光源光の基準光量が内部メモリに記憶され、電源スイッチがユーザによって操作されて電源がOFFされると(ステップS8)、演算部4fは処理を終了する。
【0026】
なお、初期設定モードにおいて欺剤及び水素ガスを燃焼室1で燃焼させる場合、外気取入口1aから取り入れた外気と共に燃焼させるが、この外気は、外乱を排除するために、当然に化学剤(つまりリン(P)及び硫黄(S))を含んでいないものである。
【0027】
続いて、本化学剤検知装置を用いて化学剤を検知しようとする場合、ユーザは、電源投入後に動作モードを校正モードに設定し、水素ガスを燃焼室1で燃焼させる(ステップS9)。演算部4fは、操作部6から校正モードの指示信号が入力されると(ステップS1)、また火炎の検知信号が火炎センサ4dから入力されると、回転フィルタ4aを回転させて水素(H)に対応する光学フィルタを選択することにより水素(H)の波長成分の光量に対応する受光信号をアンプ4eから取り込んで測定する(ステップS10)。
【0028】
そして、演算部4fは、上記測定が終了すると(ステップS11)、初期設定モードにおいて取得された上記基準光量との差異を判定し(ステップS12)、差異がある場合には、当該差異に対応するゲイン補正値を演算して内部メモリに記憶する(ステップS13)。化学剤を実際に検知しようとする際の校正モードにおいて水素(H)を燃焼させて得られる燃焼光(光源光)の光量と初期設定モードにおける光源光の光量(基準光量)との間に差異(光量差)が発生する主因は、基準光量を取得した後に本化学剤検知装置を使用する(つまり水素ガスを外気と共に燃焼室1で燃焼させる)ことによって、光学レンズ3の燃焼室側に燃焼灰等の異物が付着して光学レンズ3の光透過率が低下したことにある。
【0029】
このようにしてゲイン補正値が取得され、電源スイッチがユーザによって操作されて電源がOFFされると(ステップS8)、演算部4fは処理を終了するが、引き続き検知モードがユーザによって指示され(ステップS1)、水素ガスが外気と共に燃焼室1で燃焼する(ステップS14)。演算部4fは、この燃焼による火炎の検知信号が火炎センサ4dから入力されると、回転フィルタ4aを回転させてリン(P)及び硫黄(S)に対応する光学フィルタを順次選択することによりリン(P)及び硫黄(S)の波長成分の光量に対応する受光信号をアンプ4eから順次取り込んで測定するが、この光量測定の際に上記ゲイン補正値に基づいて光量を補正する(ステップS15)。
【0030】
上述した光量差が例えば「2dB」であった場合、ゲイン補正値は同じく2dBとなるが、演算部4fは、検知モードにおいて測定された光量にゲイン補正値である2dBを加味することにより光学レンズ3の光透過率が低下した分を是正した補正光量を求める。
【0031】
演算部4fは、このような補正光量を化学剤特有の元素(特定元素)であるリン(P)の波長成分の光量と硫黄(S)の波長成分の光量とについて求め、各々の補正光量を所定のしきい値と比較することにより特定元素が検出されたか否かを判定する(ステップS16)。そして、演算部4fは、各々の特定元素の光量の大きさ(特定元素の濃度)に応じて検知レベルを演算し(ステップS17)、当該検知レベルを示すLED駆動信号をLED表示部5aに出力する。
【0032】
なお、図2では省略しているが、演算部4fは、ステップS16において特定元素の検出が判定された時点で、ブザークリップ端子5bにブザー駆動信号を出力して化学剤の検出を速やかに外部に報知する。また、演算部4fは、ユーザによって電源スイッチが操作されて電源がOFFされると(ステップS8)、全ての処理を終了する。
【0033】
このような本実施形態によれば、光学レンズ3の光透過率の低下がゲイン補正値によって自動補正されるので、光学レンズ3の清掃を行うことなく検知精度の低下を防止することができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記化学剤検知装置の使用を継続すると、光学レンズ3の光透過率が徐々に低下するが、所定量以上の低下が生じた場合、つまりゲイン補正値が所定値まで大きくなった段階で、この旨を警報として報知部5で報知することにより光学レンズ3の清掃をユーザに促すようにしても良い。この場合、演算部4fは、ゲイン補正値を所定のしきい値と比較することにより警報を報知部に出力するか否かを判断する。
【0035】
(2)上記実施形態では、水素カートリッジ2から供給される水素を燃焼室1で燃焼させて発生する火炎の燃焼光を光源光として用いる、つまり水素カートリッジ2と燃焼室1とによって光源を校正するが、光源の構成はこれに限定されない。例えば白色LED等の発光体を光源として燃焼室1内に別途設けるようにしても良い。この場合、水素ガスを消費しないので、水素カートリッジ2の使用期間を延ばすことができる。
【0036】
(3)検知部4における燃焼光の処理は上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明における光学部品は光学レンズ3に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係わる化学剤検知装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる化学剤検知装置の各動作モードにおける動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
1…燃焼室、2…水素カートリッジ、3…光学レンズ、4…検知部、5…報知部、6…操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外気を取り込んで所定の還元剤と共に燃焼させる燃焼室と、該燃焼室の一部に設けられた所定の光学部品と、前記燃焼室の燃焼光を前記光学部品を介して取り込んで受光し、当該受光した燃焼光の光量に基づいて前記外気に含まれる化学剤を検知する検知部と、該検知部の検知結果を外部に報知する報知部とを具備する装置であって、
所定光量の光源光を発生し、前記光学部品を介して前記検知部に照射する光源を備え、
前記検知部は、初期時において前記光学部品を介して受光した光源光の光量を基準光量として予め記憶し、当該基準光量と実使用時に前記光学部品を介して受光した光源光の光量との差異に基づいて化学剤検知時の燃焼光の光量を補正することを特徴とする化学剤検知装置。
【請求項2】
前記光源は、還元剤である水素を燃焼室で燃焼させて光源光を発生することを特徴とする請求項1記載の化学剤検知装置。
【請求項3】
前記報知部は、化学剤検知時の燃焼光の光量の補正量が所定のしきい値を超えると、警報を報知することを特徴とする請求項1または2記載の化学剤検知装置。
【請求項4】
前記検知部は、化学剤の燃焼光あるいは水素の燃焼光を光学フィルタを介して選択的に受光することを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の化学剤検知装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−333417(P2007−333417A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−162255(P2006−162255)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【出願人】(000232357)横河電子機器株式会社 (109)
【Fターム(参考)】