説明

化粧床構造及びこの化粧床構造に用いる床化粧材

【課題】床化粧材を室内等に敷設した場合において、床化粧材と床化粧材との隙間からゴミや埃等が床化粧材と基礎床との間に入り込んだりすることがない化粧床構造及びこの化粧床構造を容易かつ確実に構築することができる床化粧材を提供する。
【解決手段】隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材との間に隙間が形成された状態で複数の床化粧材が基礎床面に敷き並べられ、かつ床化粧材同士が連結手段を介して連結されている化粧床構造において、隣接する床化粧材の床化粧材本体の両側面と各床化粧材本体から延出する延出部とによって充填材の充填空間を形成し、この充填空間に充填材を充填するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧床構造及びこの化粧床構造に用いる床化粧材に関する。
【背景技術】
【0002】
ベランダやバルコニー、屋上等のコンクリート床などの基礎床上に敷き並べることによって、ベランダやバルコニー、屋上等を、美観に優れ、足もとが心地よくて高級感のあるものとすることができる床化粧材(特許文献1等参照)が上市されている。
すなわち、この床化粧材は、樹脂製の枠体にタイルなどの表面材を固着され、枠体に設けられた雄型嵌合部を他方の床化粧材の枠体に設けられた雌型嵌合部に嵌合させてコンクリート床上に敷設するようになっている。
上記のような床化粧材を連結させて形成された化粧床においては、連結された床化粧材の床化粧材本体と床化粧材本体との間に隙間が形成されており、この隙間から化粧床上に降った雨水等が基礎床側に流れ落ち、基礎床に設けられた排水孔から排水できるようになっている。
【0003】
ところで、上記のような化粧床は、従来、屋外に用いることが一般的であったが、昨今は、屋内のコンクリート床等の基礎床上に上記の化粧床を構築して屋内の意匠性高めることも行われている。すなわち、湿式タイル等では、施工そのものや、破損時の取替えに手間がかかるが、上記床化粧材を用いた場合そのような問題がない。
しかしながら、屋内に設けられた化粧床の場合、化粧床上に雨水が降るといったことがないので、上記隙間は不要である。そして、隙間があると、ごみや埃等がこの隙間から床化粧材と基礎床との間に入り込んで堆積して、美観を損なうおそれがある。したがって、清掃を時々行わなければならないが、隙間に入ったゴミや埃は取り除きにくい。そこで、、床化粧材を剥がして清掃する必要があり、非常に面倒である。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第2604304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて、床化粧材を室内等に敷設した場合において、床化粧材と床化粧材との隙間からゴミや埃等が床化粧材と基礎床との間に入り込んだりすることがない化粧床構造及びこの化粧床構造を容易かつ確実に構築することができる床化粧材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明にかかる化粧床構造は、隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材との間に隙間が形成された状態で複数の床化粧材が基礎床面に敷き並べられ、かつ床化粧材同士が連結手段を介して連結されている化粧床構造において、隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材本体との隙間に充填材が充填されていることを特徴としている。
上記充填材としては、特に限定されないが、一般的な発泡体や弾性体などが用いられる。
例えば発泡ウレタン樹脂などの発泡性樹脂の場合、未発泡状態で隙間あるいは充填材充填空間部分に充填し、現場で発泡させて隙間あるいは充填材充填空間形状に沿った充填材とする方法が好ましい。また、発泡体や弾性体などを圧縮したものを充填しても良い。圧縮体は、遊び代を吸収することができることから好ましい。なお、発泡性樹脂を現場で発泡させて充填材とする場合、養生テープ等で、充填材表面は平らに仕上げる事が好ましい。
【0007】
そして、本発明にかかる化粧床構造に用いられる本発明の請求項2に記載の床化粧材(以下、「請求項2の床化粧材」と記す)は、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出する板状をした第1充填材受部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で少なくとも前記第1充填材受部の端部と重なりあうように前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2充填材受部とを備えることを特徴としている。
【0008】
本発明にかかる化粧床構造に用いられる本発明の請求項3に記載の床化粧材(以下、「請求項3の床化粧材」と記す)は、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出し、床化粧材本体側面との間に上部開口の溝状をした充填材受部を形成する第1延出部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で前記第1延出部の上面を覆う前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2延出部とを備えることを特徴としている。
【0009】
本発明にかかる化粧床構造に用いられる本発明の請求項4に記載の床化粧材(以下、「請求項4の床化粧材」と記す)は、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出する板状をした第1延出部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で前記第1延出部と、第1延出部の上方に配置され、両床化粧材本体の側面及び第1延出部との間で断面略四角筒状の充填材充填空間を形成する前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2延出部とを備えることを特徴としている。
【0010】
請求項4の床化粧材は、特に限定されないが、第2延出部が、発泡性充填材の発泡圧力で床化粧材本体側上方に押し上げられ、第2延出部の先端が、他方の床化粧材本体の側面から延出する板状をした第3延出部の下面に密着して充填材充填空間が形成される構成としてもよい。
【0011】
本発明において、床化粧材としては、特に限定されないが、合成樹脂製の枠体にプラスチック、ラバー、磁器タイル、天然木、天然石、これらの複合材料からなる板状をした表面材を接着、嵌合、ビス止め等によって固定したものが挙げられる。
上記枠体の材質としては、特に限定されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
【発明の効果】
【0012】
上記のように、本発明にかかる化粧床構造は、隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材との間に隙間が形成された状態で複数の床化粧材が基礎床面に敷き並べられ、かつ床化粧材同士が連結手段を介して連結されている化粧床構造において、隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材本体との隙間に充填材が充填されているので、床化粧材を室内等に敷設した場合において、床化粧材と床化粧材との隙間からゴミや埃、水等が床化粧材と基礎床との間に入り込んだりすることがない。
【0013】
また、請求項2の床化粧材は、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出する板状をした第1充填材受部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で少なくとも前記第1充填材受部の端部と重なりあうように前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2充填材受部とを備えるので、床化粧材をつぎつぎに連結した状態で基礎床上に敷設したのち
床化粧材と床化粧材との隙間部分に上方から充填材を充填するようにすれば、第1充填材受部と第2充填材受部とによって下方から充填材が受けられて容易に充填材を充填できる。
すなわち、請求項2の床化粧材は、上記本発明の化粧床構造を容易に構築することができる。
【0014】
請求項3の床化粧材は、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出し、床化粧材本体側面との間に上部開口の溝状をした充填材受部を形成する第1延出部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で前記第1延出部の上面を覆う前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2延出部とを備えるので、充填材受部と第2延出部との間に充填材充填空間が形成され、この充填材充填空間に充填材としての現場発泡型ポリウレタン等を注入し、充填材充填空間内で発泡させて充填材充填空間内に充填材を密に充填すること、あるいは、充填材としての圧縮状態の圧縮フォームを充填材受部に挿入した状態で床化粧材と床化粧材とを連結し、充填材受部と第2延出部と間に形成される充填材充填空間内で弾性復元させて充填材充填空間内に密に充填材を充填することができる。そして、充填材受部の上面が第2延出部で覆われた状態となるので、充填材が上方にはみ出さず見栄えのよい状態とすることができる。
【0015】
請求項4の床化粧材は、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出する板状をした第1延出部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で前記第1延出部と、第1延出部の上方に配置され、両床化粧材本体の側面及び第1延出部との間で断面略四角筒状の充填材充填空間を形成する前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2延出部とを備えるので、充填材充填空間内に充填材を密に充填すること、あるいは、圧縮状態の圧縮フォームを充填材受部に挿入した状態で床化粧材と床化粧材とを連結し、充填材受部と第2延出部と間に形成される充填材充填空間内で弾性復元させて充填材充填空間内に密に充填材を充填することができる。そして、充填材充填空間の上方が第2延出部によって覆われるので、充填材が上方にはみ出さず見栄えのよい状態とすることができる。
【0016】
また、第2延出部が、発泡性充填材の発泡圧力で床化粧材本体側上方に押し上げられ、第2延出部の先端が、他方の床化粧材本体の側面から延出する板状をした第3延出部の下面に密着して充填材充填空間が形成される構成とすれば、充填材として現場発泡型のものを用いた場合でも発泡時に充填材の一部が充填材充填空間からはみ出ることなく、より見栄えよく充填される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる化粧床構造の第1の実施の形態をあらわし、図2及び図3はこの化粧床構造に用いられる床化粧材をあらわしている。
【0018】
図1〜図3に示すように、床化粧材1aは、平面視略正方形をした枠体本体21を備えるポリプロピレン等の樹脂で形成された枠体2aに、無機材料からなる4枚の表面材3が接着固定されている。
枠体2aは、4枚の表面材3とともに床化粧材本体11を構成する枠体本体21と、連結手段としての雌型嵌合部22及び雄型嵌合部23と、脚部24と、第1延出部25と、第2延出部26とを備えている。
【0019】
雌型嵌合部22は、図2及び図3に示すように、枠体本体21の1つのコーナーを挟んで隣接する2辺に沿って、それぞれ6つずつ等ピッチに枠体本体21の側面から外側に突出するように設けられていて、嵌合孔22aが穿設されている。
雄型嵌合部23は、図3に示すように、枠体本体21の雌型嵌合部22が設けられていない残りの2辺に沿った雌型嵌合部22に対応する位置に枠体本体21の下面から突出するように設けられ、嵌合孔22aに嵌合する大きさをしている。
【0020】
脚部24は、図1に示すように、枠体本体21の下面から突出するように設けられ、床化粧材1aが基礎床上に敷設されたとき、枠体本体21と基礎床Fとの間に空間を形成するようになっている。
第1延出部25は、図1及び図2に示すように、床化粧材本体11の側面である雌型嵌合部22が設けられた枠体本体21の側面の、雌型嵌合部22が設けられていない部分に設けられ、断面略L字形をしていて枠体本体21の側面との間で上部開口の溝状をした充填材受部25aを形成している。
【0021】
第2延出部26は、枠体本体21の雄型嵌合部23が設けられた側の側面から板状に延出していて、雄型嵌合部23が雌型嵌合部22の嵌合孔22aに嵌合された状態で床化粧材1aと床化粧材1aとが連結状態で基礎床上に敷設された状態で、充填材受部25aの上部開口を覆うように配置されるようになっている。
【0022】
そして、この化粧床Aは、図1に示すように、充填材受部25aと第2延出部26とによって形成される充填材充填空間内及び第2延出部26と雌型嵌合部22との間に充填材4aが密に充填された構造をしている。
すなわち、充填材4aは、未発泡状態の発泡性樹脂を充填材充填空間及び第2延出部26と雌型嵌合部22との間に注入し、発泡させることによって得られるようになっている。
【0023】
この化粧床Aは、上記のように、充填材受部25aと第2延出部26との間に充填材4aが密に充填されているので、床化粧材1aの床化粧材本体11と床化粧材本体11との隙間からゴミや埃等がゴミや埃、水等が床化粧材と基礎床との間に入り込んだりすることがない。
そして、上記床化粧材1aは、第1延出部25が断面略L字状をしているので、発泡性樹脂が発泡する際に充填材充填空間から漏れ出ることを防止することができる。
また、充填材受部25aの上部開口が第2延出部26に覆われた状態となるので、充填材4aが上方へはみ出すことを防止することができるとともに充填材4aが上方から見えにくく見栄えのよい状態とすることができる。
【0024】
図4は、本発明にかかる化粧床構造及びこの化粧床構造に用いられる床化粧材の第2の実施の形態をあらわしている。
図4に示すように、この化粧床Bに用いられる床化粧材1bは、枠体2bが第1延出部25に代えて第1充填材受部27a、第2延出部26に代えて第2充填材受部27bを備えている以外は、上記床化粧材1aと同様になっている。
【0025】
すなわち、第1充填材受部27a及び第2充填材受部27bは、枠体本体2bの側面から板状に延出していて、図4では図示していないが、上記化粧床Aと同様に雌型嵌合部22の嵌合孔22aに雄型嵌合部23を嵌合させて床化粧材1bが連結された状態で第1充填材受部27aと第2充填材受部27bとが重なりあうように、上下方向の高さが異なっている。
そして、この化粧床Bは、図4に鎖線で示すように、第1充填材受部27aと第2充填材受部27bとに下方から受けられるように、充填材4bが床化粧材本体11と床化粧材本体11との隙間に充填されている。
【0026】
充填材4bは、圧縮フォームを圧縮状態で床化粧材本体11と床化粧材本体11との隙間に挿入され、弾性復元することによって充填される。
なお、圧縮フォームに代えて、第1の実施の形態と同様に第1充填材受部27a及び第2充填材受部27bに受けられるように、現場発泡型ポリウレタンを隙間に注入し発泡硬化させるようにしても構わないが、この場合、注入後、上面を養生テープ等で押さえて充填材表面を平らに仕上げることが好ましい。
【0027】
図5は、本発明にかかる化粧床構造及びこの化粧床構造に用いられる床化粧材の第3の実施の形態をあらわしている。
図5に示すように、この化粧床Cに用いられる床化粧材1cは、枠体2cの第1延出部28が板状に延出している以外は、上記床化粧材1aと同様になっている。
【0028】
すなわち、図5では図示していないが、板状をした第1延出部28と第2延出部26とが上下方向で異なる位置に設けられ、上記化粧床Aと同様に雌型嵌合部22の嵌合孔22aに雄型嵌合部23を嵌合させて床化粧材1cが連結された状態で第1延出部28と第2延出部26と両床化粧材1cの枠体本体11の側面とによって充填材充填空間28aが形成されるようになっている。
そして、この化粧床Cは、充填材充填空間28a内に図5に実線で示すように、圧縮状態になった圧縮フォームからなる充填材4cが挿入されたのち、鎖線で示すように弾性復元して充填材充填空間28a内に密に充填されたようになっている。
【0029】
図6及び図7は、本発明にかかる化粧床構造及びこの化粧床構造に用いられる床化粧材の第4の実施の形態をあらわしている。
図6に示す化粧床Dに用いられる床化粧材1dは、図7に示すように、枠体2dの第2延出部29が枠体本体21の側面から斜め下方に延出し、第1延出部28が設けられた枠体本体21の側面に板状をした第3延出部20を設ける以外は、上記床化粧材1cと同様になっている。
【0030】
この床化粧材1dは、上記のようになっており、上記化粧床Aと同様に雌型嵌合部22の嵌合孔22aに雄型嵌合部23を嵌合させて床化粧材1dが連結された状態で、図7に示すように、第1延出部28と第2延出部29と両床化粧材1dの枠体本体21の側面とによって第2延出部29の先端側で上面が開口した充填材充填空間29aが形成される。
そして、この化粧床Dは、充填材充填空間29a内に未発泡状態の発泡性樹脂41を注入したのち発泡圧力によって、図6に示すように、第2延出部29をその先端部が第3延出部20の下面に密着するまで押し上げて拡大した充填材充填空間29a内を、発泡樹脂からなる充填材4dで充満させることによって構築される。
【0031】
図8は、本発明にかかる化粧床構造の第5の実施の形態をあらわしている。
図8に示すように、この化粧床Eは、第3延出部20に代えて、第1延出部28が設けられた枠体本体21の側面の第2延出部29の基端と同じ高さ位置に第2延出部29の先端部の厚みと略同じか少し幅広の溝21aを穿設した以外は、上記床化粧材1dと同様の床化粧材1eを、上記化粧床Aと同様に雌型嵌合部22の嵌合孔22aに雄型嵌合部23を嵌合させて充填材充填空間29a内に未発泡状態の発泡性樹脂41を注入したのち発泡圧力によって、図8に示すように、第2延出部29をその先端部が溝21aに嵌るまで押し上げて拡大した充填材充填空間29a内を、発泡樹脂からなる充填材4dで充満させるようにした以外は、上記化粧床Dと同様になっている。
なお、図8中、2eは枠体、4eは充填材である。
【0032】
図9は、本発明にかかる化粧床構造の第6の実施の形態をあらわしている。
図9に示すように、この化粧床Fは、従来の床化粧材1fを従来と同様にして基礎床F上に敷設したのち、床化粧材1fの床化粧材本体11と、床化粧材本体11との隙間Sに未発泡状態の発泡性樹脂を充填し、隙間S内で発泡させることによって得られた充填材4eが隙間S内に密に充填されている。
【0033】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、枠体本体の下面から突出するように脚部が設けられ、この脚部によって枠体本体と基礎床との間に空間が生じるようになっていたが、枠体本体と基礎床との間に空間がなくても構わない。
また、上記第1の実施の形態では、第1延出部が雌型嵌合部の部分に設けられず、間欠的に設けられていたが、第1延出部を連続して設け、第1延出部の外側面に沿って雌型嵌合部を設けるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明にかかる化粧床構造の第1の実施の形態をあらわす断面図である。
【図2】図1の化粧床構造に用いる床化粧材の斜視図である。
【図3】図1の化粧床構造に用いる床化粧材の平面図である。
【図4】本発明にかかる化粧床構造の第2の実施の形態をあらわす断面図である。
【図5】本発明にかかる化粧床構造の第3の実施の形態をあらわす断面図である。
【図6】本発明にかかる化粧床構造の第4の実施の形態をあらわす断面図である。
【図7】図6の化粧床構造に用いる床化粧材を説明する断面図である。
【図8】本発明にかかる化粧床構造の第5の実施の形態をあらわす断面図である。
【図9】本発明にかかる化粧床構造の第6の実施の形態をあらわす断面図である。
【符号の説明】
【0035】
A,B,C,D,E,F 化粧床
1a,1b,1c,1d,1e,1f 床化粧材
11 床化粧材本体
2a,2b,2c,2d,2e 枠体
20 第3延出部
21 枠体本体
22 雌型嵌合部(連結手段)
22a 嵌合孔
23 雄型嵌合部(連結手段)
24 脚部
25 第1延出部
26 第2延出部
27a 第1充填材受部
27b 第2充填材受部
28 第1延出部
28a 充填材充填空間
29 第2延出部
29a 充填材充填空間
3 表面材
4a,4b,4c,4d,4e,4f 充填材
41 未発泡の発泡性樹脂
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材との間に隙間が形成された状態で複数の床化粧材が基礎床面に敷き並べられ、かつ床化粧材同士が連結手段を介して連結されている化粧床構造において、
隣接する床化粧材の床化粧材本体と床化粧材本体との隙間に充填材が充填されていることを特徴とする化粧床構造。
【請求項2】
請求項1に記載の化粧床構造に用いられる床化粧材であって、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出する板状をした第1充填材受部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で少なくとも前記第1充填材受部の端部と重なりあうように前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2充填材受部とを備えることを特徴とする床化粧材。
【請求項3】
請求項1に記載の化粧床構造に用いられる床化粧材であって、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出し、床化粧材本体側面との間に上部開口の溝状をした充填材受部を形成する第1延出部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で前記第1延出部の上面を覆う前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2延出部とを備えることを特徴とする床化粧材。
【請求項4】
請求項1に記載の化粧床構造に用いられる床化粧材であって、平面視矩形をした床化粧材本体と、床化粧材本体の矩形の1つのコーナーを挟む2辺の側面から延出する板状をした第1延出部と、連結手段を介して2つの床化粧材が連結された状態で前記第1延出部と、第1延出部の上方に配置され、両床化粧材本体の側面及び第1延出部との間で断面略四角筒状の充填材充填空間を形成する前記床化粧材本体の矩形の残りの2辺の側面から延出する板状をした第2延出部とを備えることを特徴とする床化粧材。
【請求項5】
第2延出部が、発泡性充填材の発泡圧力で床化粧材本体側上方に押し上げられ、第2延出部の先端が、他方の床化粧材本体の側面から延出する板状をした第3延出部の下面に密着して充填材充填空間が形成される請求項4に記載の床化粧材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−121365(P2010−121365A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296279(P2008−296279)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】