医用画像処理システム及び医用画像処理サーバー
【課題】不測の事態により通信が中断された場合においても、通信が中断されていた間に実行された処理の結果を確認することを可能とする。
【解決手段】処理部と、画面生成部と、を備えたサーバーを含む医用画像処理システムである。処理部は、クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する。画面生成部は、アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成しクライアントに配信する。また、サーバーは、切断検知部と、画面記憶部と、画面記憶制御部と、を備える。切断検知部は、クライアントとの通信が中断されたことを検知する。画面記憶制御部は、切断検知部が通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された画面を画面記憶部に記憶させる。画面再生部は、画面記憶部に記憶された画面をクライアントに配信する。
【解決手段】処理部と、画面生成部と、を備えたサーバーを含む医用画像処理システムである。処理部は、クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する。画面生成部は、アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成しクライアントに配信する。また、サーバーは、切断検知部と、画面記憶部と、画面記憶制御部と、を備える。切断検知部は、クライアントとの通信が中断されたことを検知する。画面記憶制御部は、切断検知部が通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された画面を画面記憶部に記憶させる。画面再生部は、画面記憶部に記憶された画面をクライアントに配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、医用画像データなどを含む医用データの処理をサーバーで集中管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
クライアントからネットワークを介してサーバーに処理を依頼し、サーバーで処理された結果をクライアントで表示するシンクライアントシステムが、医用画像処理システムとして導入されてきている。このようなシンクライアントシステムは、クライアントの端末にハードディスク等の記憶装置を設けずにシステムを構築することが可能である。
【0003】
このような医用画像処理システムの導入により、従来はクライアントで実行していた処理をサーバーで実行させることが可能となった。そのため、画像処理などの負荷の大きい処理を高性能のサーバーで処理しつつ、その処理結果をクライアントで確認することが可能となった。また、データやソフトウェアがサーバーで集中管理されるため、保守作業の効率化をはかることが可能となった。
【0004】
またこのような医用画像処理システムでは、サーバー側で処理が実行されるため、クライアントとサーバーとの通信が中断した場合においても、サーバー側で処理を継続することが可能である。そのため、このような医用画像処理システムでは、リアルタイムでの処理やバックグラウンドでの処理の動作中にネットワークの切断が発生した場合においても、その処理はサーバーで継続して実行される。しかしながら、不測の事態によりクライアントとサーバーとの通信が中断した場合、通信が中断している間は、サーバー側で実行されている処理の結果を配信することができない。そのため、通信が中断されていた間に実行された処理の結果を確認することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−097323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の実施形態は上記の問題を解決するためになされたものであり、不測の事態により通信が中断された場合においても、通信が中断されていた間に実行された処理の結果を確認することを可能とする医用画像処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この実施形態は、処理部と、画面生成部と、を備えたサーバーを含む医用画像処理システムである。処理部は、クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する。画面生成部は、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する。また、前記サーバーは、切断検知部と、画面記憶部と、画面記憶制御部と、画面再生部と、を備える。切断検知部は、前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する。画面記憶制御部は、前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる。画面再生部は、前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する。
またこの実施形態の第2の形態は、処理部と、画面生成部と、を備えた医用画像処理サーバーである。処理部は、クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する。画面生成部は、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する。また、前記医用画像処理サーバーは、切断検知部と、画面記憶部と、画面記憶制御部と、画面記憶制御部と、を備える。切断検知部は、前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する。画面記憶制御部は、前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる。画面再生部は、前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1及び第2の実施形態に係る医用画像処理システムのブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図3】第1及び第2の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】第3及び第4の実施形態に係る医用画像処理システムのブロック図である。
【図6】第3及び第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図7】第3の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】第3及び第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。
【図9】第3の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図11】第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成について図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る医用画像処理システムは、サーバー1とクライアント2とを含んで構成されるシンクライアントシステムである。
【0010】
サーバー1は、入出力管理部10と、処理部11と、画面生成部12と、切断検知部13と、画面記憶制御部14と、画面記憶部15と、画面再生部16と、ログイン管理部17とを含んで構成される。
【0011】
入出力管理部10は、ネットワークNを介してクライアント2と各種データの送受信を行う。入出力管理部10は、ネットワークNを介してクライアント2から受信した各種依頼を、サーバー1内の対応する構成に出力する。また入出力管理部10は、サーバー1内の各構成から受信したデータを、ネットワークNを介してクライアント2に配信する。なお以降では、サーバー1内の各構成がクライアント2とデータを送受信する旨を記載した場合には、この入出力管理部10及びネットワークNを介してデータの送受信を行うことを意味するものとする。
【0012】
切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信の状態(ネットワークN)を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する。この検知の方法として、例えば切断検知部13は、クライアント2に定期的に応答の有無を確認し、応答が無かった場合にクライアント2との間の通信が中断されたものと認識することが可能となる。なお、切断検知部13によるネットワークNの監視方法は、前述した例に限るものではなく、クライアント2とサーバー1との間の通信が中断されたことを検知可能な方法であれば適宜置き換えてもよい。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に、通信が中断された旨を画面記憶制御部14に通知する。なお画面記憶制御部14については後述する。
【0013】
処理部11は、クライアント2から処理の依頼を受けて、その依頼に応じて、医用画像の生成や、編集、表示を行う。処理部11の具体的な一例として、サーバー1の外部に設置されたモダリティや医用画像記憶部から医用画像を受けて、医用画像の表示や編集を行う各種アプリケーションが含まれる。処理部11は、医用画像の処理結果を画面生成部12に出力する。これにより画面生成部12は、処理部11の処理結果が表示された画面を生成してクライアント2に配信することが可能となる。画面生成部12の詳細については後述する。なお処理部11は、モダリティや、医用画像を生成する構成を含んでもよい。また上記では医用画像の処理を例に説明したが、処理部11は、他の処理を実行するアプリケーションを含んでもよい。
【0014】
画面生成部12は、クライアント2から操作により操作者がサーバー1にログインした旨の通知をログイン管理部17から受けて、処理部11による各種処理を実行するための操作画面を作成する。ログイン管理部17については後述する。ここで画面生成部12が生成する操作画面とは、クライアント2の表示部(図示しない)に操作画面を表示させるためのデータである。ここで画面生成部12が配信する操作画面について具体的な例をあげて説明する。画面生成部12は、クライアント2が表示部に操作画面を表示するための制御データを、クライアント2に配信するように構成してもよい。この場合、クライアント2は、受信したこの制御データに基づき操作画面を生成し表示部に表示させる。また画面生成部12は、操作画面を画像データとしてクライアント2に配信するように構成してもよい。この場合、クライアント2は、配信された画像データを表示部に表示させればよい。なお以降では、操作画面の表示に係るこれらのデータを単に「画面」と呼ぶ場合がある。
【0015】
画面生成部12は、作成した画面をクライアント2に配信する。画面生成部12は、この画面の生成及びクライアント2への画面の配信を遂次行う。また処理部11から処理結果を受けると、その処理結果を操作画面上に反映したうえでクライアント2に配信する。クライアント2は、配信された画面を表示部に表示させる。これにより操作者はクライアント2の表示部に表示された操作画面を操作することで、ネットワークNを介して処理部11に処理を依頼するとともに、その処理の結果を確認することが可能となる。
【0016】
また画面生成部12は、画面記憶制御部14から画面の出力を指示されると、生成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面記憶制御部14については後述する。画面生成部12は、画面記憶制御部14からの指示を受けて、この画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。なお画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止するように構成してもよい。この場合、画面生成部12は、操作者のログインにより画面の出力を停止した旨を画面記憶制御部14に通知してもよい。また画面生成部12は、ネットワークの切断に伴い通信が中断しクライアント2へ画面が配信できない場合、クライアント2への画面の配信を停止するように構成してもよい。また画面生成部12は、画面記憶制御部14からの指示を受けて、クライアント2への画面の配信を停止するように構成してもよい。
【0017】
画面記憶部15は、画面生成部12により生成された画面を画面記憶制御部14から受け、この画面を取出し可能に記憶する。
【0018】
画面記憶制御部14は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。画面記憶制御部14は、この通知を受けると、画面生成部12に画面の出力を指示する。画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。この画面生成部12による画面の出力は、操作者がログインした場合に停止される。なおこの場合、「画面生成部12が出力を開始してから、操作者がログインするまでの期間が「第1の期間」に相当する。
【0019】
また画面記憶制御部14は、あらかじめ決められた期間が経過すると、画面生成部12に画面の出力の停止を指示するように構成してもよい。この指示を受けて画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。このような構成にすることで、例えば、「クライアント2との通信の中断以降30分間に生成された画面を画面記憶部15に記憶させる」といった動作が可能となる。これにより、画面記憶部15に記憶させる画面のデータ量を制限し、画面記憶部15の枯渇を防止することが可能となる。なおこの場合は、「あらかじめ決められた期間」が「第1の期間」に相当する。
【0020】
なお上記では、画面記憶制御部14が画面記憶部15に画面を記憶させていたが、画面記憶部15への画面の記憶を画面生成部12が行うように構成してもよい。この場合、画面記憶制御部14は、切断検知部13からの通知を受けて、画面生成部12に画面記憶部15への画面の記憶を指示する。画面生成部12は、この指示を受けて、生成した画面を画面記憶部15に遂次記憶させる。
【0021】
ログイン管理部17は、サーバー1へのログインの依頼をクライアント2から受けて、あわせて送信されるID及びパスワードを基にサーバー1への認証を行う。このIDやパスワードなどの認証情報はデータベース等を設けて管理するとよい。ログイン管理部17は、認証に成功すると、画面記憶部15に画面が記憶されているかを確認する。画面記憶部15に画面が記憶されている場合、ログイン管理部17は、画面再生部16にこの画面の再生を指示する。画面再生部16については後述する。また画面記憶部15に画面が記憶されていない場合は、画面生成部12に画面の生成の開始を指示する。これによりクライアント2に操作画面が表示される。
【0022】
画面再生部16は、ログイン管理部17から画面の再生に係る指示を受ける。画面再生部16は、この指示を受けると画面記憶部15に記憶された画面を読み出す。画面再生部16は、読み出した画面をクライアント2に配信する。具体的には、例えば画面再生部16は、読み出した画面をそれらの画面が記憶された時系列に沿って動画として再生し、この動画をクライアント2に配信する。また画面再生部16は、読み出した画面を時系列に沿ってクライアント2に遂次配信するように動作させてもよい。これにより操作者は、通信が中断している間に生成された画面を確認することが可能となる。
【0023】
なお画面再生部16は、ログイン管理部17からの指示を受けた場合に、画面の再生を行うか否かを操作者に問合せるためのダイアログを生成し、クライアント2に配信してもよい。この場合、画面再生部16は、操作者により画面の再生を行う旨を指示された場合に、画面記憶部15に記憶された画面を読み出しクライアント2に配信すればよい。なお画面再生部16は、画面記憶部15に記憶された画面の配信に係る処理の完了後に、この処理の完了を画面生成部12に通知するように動作させてもよい。これにより画面生成部12は、画面記憶部15に記憶された画面の配信後に、操作画面の生成及び配信を開始することが可能となる。また、画面再生部16は、画面記憶部15に画面が記憶されている場合、つまり中断された通信の再開後であれば、画面を配信するタイミングは限定されない。例えば、操作者が再ログイン後の所定のタイミングでクライアント2を操作し、画面再生部16にこれらの画面を配信させる構成としてもよい。
【0024】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。また図3は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。まず図2を参照する。
【0025】
(ステップS11、ステップS12)
クライアント2からの操作により操作者がサーバー1にログインすることで、クライアント2とサーバー1との通信が確立する。通信が確立すると画面生成部12は、操作画面を遂次作成し、この画面をクライアント2に配信する。また切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する(ステップS11)。切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS12、N)。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS12、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14に通知する。
【0026】
(ステップS13)
画面記憶制御部14は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。画面記憶制御部14は、この通知を受けると、画面生成部12に画面の出力を指示する。この指示を受けて、画面生成部12は、生成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。
【0027】
(ステップS14、ステップS16)
画面記憶制御部14は、切断検知部13から通知を受けてから、あらかじめ決められた期間が経過した場合(ステップS14、Y)、画面生成部12に画面の出力の停止を指示する(ステップS16)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0028】
(ステップS15、ステップS16)
また画面生成部12による画面の出力は、あらかじめ決められた期間が経過する以前においても、操作者によるサーバー1へのログインが再度検知された場合(ステップS15、Y)に停止される。具体的には、画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する(ステップS16)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0029】
(ステップS14、ステップS15)
あらかじめ決められた期間が経過する以前(ステップS14、N)、かつ操作者による再ログインが検知されない(ステップS15、N)間は、画面記憶制御部14は、画面生成部12が出力した画面を画面記憶部15へ記憶させる。
【0030】
次に図3を参照して、ログイン時の一連の動作、特に通信が中断された場合の動作に着目して説明する。
【0031】
(ステップS21)
クライアント2からの操作者によるサーバー1へのログインの依頼を受けて、ログイン管理部17は、あわせてクライアント2から送信されるID及びパスワードを基にサーバー1への認証を行う。
【0032】
(ステップS22)
ログイン管理部17は、認証に成功すると、画面記憶部15に画面が記憶されているかを確認する。
【0033】
(ステップS23)
画面記憶部15に画面が記憶されている場合(ステップS22、Y)、ログイン管理部17は、画面再生部16にこの画面の再生を指示する。画面再生部16は、この指示を受けると画面記憶部15に記憶された画面を読み出す。画面再生部16は、読み出した画面をクライアント2に配信する。画面記憶部15に画面が記憶されていない場合(ステップS22、N)、これらの処理は実行されず次の処理に遷移する。画面再生部16は、画面記憶部15に記憶された画面の配信に係る処理の完了後に、この処理の完了を画面生成部12に通知する。
【0034】
(ステップS24)
次に画面生成部12は、処理部11による各種処理を実行するための操作画面の作成、及びクライアント2への作成した画面の配信を開始する。これにより、操作者はクライアント2を操作して、サーバー1での処理を再開することが可能となる。
【0035】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムは、クライアントとの通信の中断以降の所定の期間に生成された画面を画面記憶部に記憶させ、この画面を再ログイン時に再生可能としている。これにより、ネットワークが切断された場合においても、通信が中断している間に画面に出力された処理結果を確認することが可能となる。
【0036】
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る医用画像処理システムでは、クライアント2との通信の中断を検知し、通信の中断以降に生成された画面を確認可能としている。これに対し第2の実施形態に係る医用画像処理システムは、通信の中断以前及び以降に生成された画面を確認可能とする。そのため本実施形態に係る医用画像処理システムと第1の実施形態に係る医用画像処理システムとでは、画面生成部12及び画面記憶制御部14の動作が異なる。以降では本実施形態に係る医用画像処理システムの構成及び動作について、第1の実施形態と異なる部分に着目し説明する。
【0037】
画面生成部12は、画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。画面生成部12は、この画面の生成及びクライアント2への画面の配信を遂次行う。この点は第1の実施形態と同様である。本実施形態に係る画面生成部12は、更に、作成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面生成部12は、画面記憶制御部14からの指示を受けて、この画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。また画面生成部12は、クライアント2からの操作者による操作に基づき、操作者がサーバー1からログアウトした場合に、この画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。なお画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止するように構成してもよい。この点は第1の実施形態に係る画面生成部12と同様である。なお操作者のログインにより画面記憶制御部14への画面の出力を停止した場合、画面生成部12は、画面再生部16による画面の配信後に、画面記憶制御部14への画面の出力を再開するとよい。
【0038】
本実施形態に係る画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。なお画面記憶制御部14は、画面記憶部15に記憶された画面のうち、あらかじめ決められた期間を過ぎた古い画面を遂次削除するように構成してもよい。これにより、画面記憶部15に記憶されている画面が、新たに画面が作成されたタイミングを基準として、このタイミング以前の所定の期間に生成された画面に遂次更新される。このような構成にすることで、例えば、「過去の10分間に生成された画面のみを画面記憶部15に記憶させておく」といった動作が可能となる。これにより、画面記憶部15に記憶させる画面のデータ量を制限し、画面記憶部15の枯渇を防止することが可能となる。なお、この「あらかじめ決められた期間」が「第2の期間」に相当する。
【0039】
画面記憶制御部14は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。画面記憶制御部14は、この通知を受けてからあらかじめ決められた期間が経過した後に画面生成部12に画面の出力の停止を指示するように構成してもよい。この指示を受けて画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。これにより、画面記憶部15に記憶させる画面のデータ量を制限し、画面記憶部15の枯渇を防止することが可能となる。
【0040】
なお、画面記憶制御部14は、画面記憶部15に記憶された古い画面を遂次削除するように動作させている場合、切断検知部13からの通知を受けてこの削除に係る動作を停止する。これにより、通信が中断されたタイミングを基準として、このタイミング以前の所定の期間(第2の期間)に生成された画面を画面記憶部15に記憶させておくことが可能となる。このように構成することで、例えば、「通信の中断以前の10分間に生成された画面、及び通信の中断以後の30分間に生成された画面を画面記憶部15に記憶させる」といった動作が可能となる。これにより、通信が再開され再度ログインした際に、通信が中断された時点を基準として、その前後の所定期間に生成された画面を確認することが可能となる。なおこの場合、通信が中断された時点を基準として、以前の期間(第2の期間)及び以後の期間を含む所定期間が「第1の期間」に相当する。
【0041】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図4を参照しながら、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。図4は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。なお、ログイン時の動作は第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0042】
(ステップS31)
クライアント2からの操作により操作者がサーバー1にログインすることで、クライアント2とサーバー1との通信が確立すると、画面生成部12は、操作画面を遂次作成し、この画面をクライアント2に配信する。また画面生成部12は、作成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。
【0043】
(ステップS32)
また切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視する。
【0044】
(ステップS33、ステップS34)
切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS33、N)。この間、画面記憶制御部14は、画面記憶部15に記憶された画面のうち、あらかじめ決められた期間を過ぎた古い画面を遂次削除する(ステップS34)。
【0045】
(ステップS33)
切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS33、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14に通知する。画面記憶制御部14は、切断検知部13からの通知を受けて古い画面の削除に係る動作を停止する。
【0046】
(ステップS35、ステップS37)
画面記憶制御部14は、切断検知部13から通知を受けてから、あらかじめ決められた期間が経過した場合(ステップS35、Y)、画面生成部12に画面の出力の停止を指示する(ステップS37)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0047】
(ステップS36、ステップS37)
また画面生成部12による画面の出力は、あらかじめ決められた期間が経過する以前においても、操作者によるサーバー1へのログインが再度検知された場合に停止される(ステップS36、Y)。具体的には、画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する(ステップS37)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0048】
(ステップS35、ステップS36)
あらかじめ決められた期間が経過する以前(ステップS35、N)、かつ操作者による再ログインが検知されない(ステップS36、N)間は、画面記憶制御部14は、画面生成部12が出力した画面を画面記憶部15へ記憶させる。なお、ログイン時の動作は、通信の中断後の動作態様も含めて第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0049】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムは、クライアントとの通信の中断を基準として、その前後の所定の期間に生成された画面を画面記憶部に記憶させ、この画面を再ログイン時に再生可能としている。これにより、ネットワークが切断され通信が中断された場合においても、通信の中断を基準としてその前後に画面に出力された処理結果を確認することが可能となる。
【0050】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る医用画像処理システムの構成について図5を参照しながら説明する。本実施形態に係る医用画像処理システムは、第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成に加え、制御情報記憶部18を更に含んで構成される。以降では、本実施形態に係る医用画像処理システムの構成及び動作について、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。
【0051】
本実施形態に係る切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に、通信が中断された旨を画面記憶制御部14及び処理部11に通知する。この通知を受けた画面記憶制御部14の動作は、第1及び第2の実施形態に係る画面記憶制御部14と同様である。
【0052】
本実施形態に係る処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けて、処理部11は、処理部11で動作する各処理(例えばアプリケーション)の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。制御情報の詳細については後述する。制御情報記憶部18は、制御情報を記憶するための記憶部である。
【0053】
ここで制御情報について具体的に説明する。制御情報とは、処理部11で動作している各アプリケーションの実行環境やその状態を再構成するための情報である。医用画像の生成や編集を行うアプリケーションの場合、制御情報には、医用画像の生成や編集の条件を示す情報も含まれる。制御情報の具体的な一例としては、各アプリケーションの制御パラメータが該当する。この場合、処理部11は、動作中の各アプリケーションから制御パラメータを取得し、取得した制御パラメータを制御情報として制御情報記憶部18に記憶させる。また処理部11は、メモリ上に展開されている各アプリケーションの情報を、イメージ情報として取得してもよい。この場合、処理部11は、取得したイメージ情報を制御情報として制御情報記憶部18に記憶させる。このようにメモリ上に展開されている情報をイメージ情報として記憶させておき、後にこのイメージ情報をメモリ上に再度展開することで、各アプリケーションの動作環境を再構成する方法として「ハイバネーション」と呼ばれる技術が知られている。
【0054】
画面生成部12は、ログイン管理部17から通知を受けたとき、まず制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。制御情報記憶部18に制御情報が記憶されている場合、画面生成部12は、制御情報記憶部18に記憶された制御情報を読み出す。画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。画面生成部12は、動作環境を再構成した各処理から処理結果を取得する。画面生成部12は、取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。この画面生成部12の動作について例をあげて以下に具体的に説明する。例えば、制御情報記憶部18にアプリケーションの制御パラメータが制御情報として記憶されている場合、画面生成部12は、この制御情報に基づき、該当するアプリケーションを処理部11に起動させる。そのうえで画面生成部12は、処理部11から起動されたアプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、この画面をクライアント2に配信する。また例えば、制御情報記憶部18にアプリケーションのイメージ情報が記憶されている場合、画面生成部12は、読み出したイメージ情報をメモリ上に再度展開することで、該当するアプリケーションの動作環境を処理部11に再構成する。そのうえで画面生成部12は、起動されたアプリケーションの処理結果を処理部11から受けて画面を生成し、この画面をクライアント2に配信する。
【0055】
なお操作者がサーバー1にログインした場合に、画面生成部12は、画面の再構成を行うか否かを操作者に問合せるためのダイアログを生成し、クライアント2に配信してもよい。この場合、画面生成部12は、操作者により画面の再構成を行う旨を指示された場合に、制御情報記憶部18に制御情報に基づき画面を再構成するように動作させるとよい。
【0056】
また画面生成部12は、制御情報記憶部18から制御情報を読み出し、各処理の動作環境を再構成した後、制御情報記憶部18に記憶されていた制御情報を削除するように動作させてもよい。
【0057】
また処理部11は、通信の中断に限らず、クライアント2からの操作に基づき操作者がサーバー1からログアウトした場合にも、制御情報を制御情報記憶部18に記憶させるように動作させてもよい。これにより操作者が再度ログインした場合に、前回ログアウトしたときの画面を表示させることが可能となる。
【0058】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図6〜図9を参照しながら説明する。まず図6及び図7を参照しながら、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。また図7は、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。本実施形態に係る医用画像処理システムは、通信の中断の検知を受けて、画面の記憶に係る処理に加え、制御情報の記憶に係る処理を実行する点で、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる。以降では、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、通信の中断の検知に係る処理(図6のステップS11)と、通信の中断の検知を受けて画面記憶部15へ画面を記憶する処理(図6のステップS13〜S16)は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0059】
(ステップS11、ステップS12)
まず図6を参照する。切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する(ステップS11)。切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS12、N)。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS12、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14及び処理部11に通知する。
【0060】
(ステップS41)
ここで図7を参照する。処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けて、処理部11は、処理部11で動作する各処理の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。
【0061】
次に図8及び図9を参照して、ログイン時の一連の動作、特に通信が中断された場合の動作に着目して説明する。図8は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。また図9は、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。本実施形態に係る医用画像処理システムは、操作者がログインした際に制御情報記憶部18に制御情報が記憶されている場合、この制御情報を基にアプリケーションの動作環境を再構成する点で、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる。以降では、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、認証処理(図8のステップS21)と、画面を再生に係る処理(図8のステップS22及びS23)は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0062】
(ステップS51)
まず図9を参照する。画面再生部16による処理が完了すると、画面生成部12は、まず制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。
【0063】
(ステップS52)
制御情報記憶部18に制御情報が記憶されている場合(ステップS51、Y)、画面生成部12は、制御情報記憶部18に記憶された制御情報を読み出す。
【0064】
(ステップS53)
画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。
【0065】
(ステップS54)
ここで図8を参照する。画面生成部12は、動作環境が再構成された各処理から処理結果を取得する。画面生成部12は、取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。なお、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されていない場合(図9、ステップS51、N)、画面生成部12は、動作環境の再構成に係る処理(図9、ステップS52、S53)を行わず操作画面を新たに作成し、この画面をクライアント2に配信する。以降、画面生成部12は、操作画面の作成、及びクライアント2への画面の配信を遂次行う。
【0066】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムは、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果に加え、更に、通信が中断されたときのアプリケーションの動作環境を再構成することが可能となる。これにより操作者は、ネットワークの切断に伴い中断された作業を、再ログイン後に速やかに継続することが可能となる。
【0067】
(第4の実施形態)
第3の実施形態に係る医用画像処理システムでは、通信の中断を受けて処理部11で動作する各処理の制御情報を、各処理の状態に拘らず制御情報記憶部18に記憶させていた。本実施形態に係る医用画像処理システムは、通信が中断された場合に、処理部11で動作中の処理が存在する場合、この処理を監視し、この処理が完了または休止状態になった場合に制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。以降では、本実施形態に係る医用画像処理システムの構成及び動作について、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。
【0068】
処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けると、処理部11は、動作中の処理(例えばアプリケーション)の状態を監視する。処理部11が動作中の処理を監視する方法としては、例えば、OS(Operating System)から動作中のプロセスの一覧を取得し、この一覧の中から処理部11が動作させているアプリケーションを特定したうえで、特定したアプリケーションの状態を取得すればよい。処理部11は、動作中の処理が完了した場合、または動作中の処理が休止状態となった場合に、その処理の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。なお処理部11は、動作していた全ての処理について、制御情報記憶部18への制御情報の記憶が完了した場合、処理の監視を終了する。
【0069】
操作者がサーバー1にログインした場合、処理部11は、画面生成部12から処理の監視状況の通知を依頼される。処理部11は、処理の監視を継続している場合、処理の監視中であることを画面生成部12に通知する。また処理部11は、処理の監視を行っていない場合、このことを画面生成部12に通知する。
【0070】
また処理部11は、処理の監視中であることを画面生成部12に通知した場合、次いで画面生成部12から動作中の処理の通知を依頼される。この依頼を受けて、処理部11は、動作中の処理を特定するための識別情報を画面生成部12に通知する。この識別情報としては、例えばアプリケーションのプロセスID等があげられる。これにより画面生成部12は、処理部11で動作中の処理を特定し、その処理結果を取得することが可能となる。この場合の画面生成部12の具体的な動作については後述する。処理部11は、処理の監視を行っていない場合にこの依頼を受けた場合、画面生成部12への識別情報の出力は行わない。
【0071】
画面生成部12は、ログイン管理部17から通知を受けたときに、まず処理部11に処理の監視状況の通知を依頼する。画面生成部12は、この通知により、処理部11が処理の監視を継続しているか否かを確認する。処理部11が処理の監視を継続している場合、画面生成部12は、処理部11に動作中の処理の通知を依頼する。画面生成部12は、この依頼への応答として、動作中の処理を特定するための識別情報を処理部11から受ける。画面生成部12は、この識別情報に基づき処理部11で動作している処理を特定し、以降はこの特定した処理から処理結果を取得する。なお処理部11が処理の監視を行っていない場合、画面生成部12は、動作中の処理の通知を依頼せず次の処理に遷移する。
【0072】
次に画面生成部12は、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。制御情報が記憶されている場合、画面生成部12は、この制御情報を制御情報記憶部18から読み出す。画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。画面生成部12は、動作環境を再構成された各処理から処理結果を取得する。
【0073】
画面生成部12は、動作中の処理から取得した処理結果、及び制御情報に基づき動作環境が再構成された処理から取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。
【0074】
なお、画面生成部12は、動作中の処理の通知の依頼に替わり、処理部11に制御情報の出力を依頼するように動作させてもよい。この場合、処理部11は、動作中の処理の制御情報を取得する。処理部11は、取得した制御情報を画面生成部12に出力する。画面生成部12は、この制御情報を基に動作中の処理の動作環境を処理部11に再構成する。なお画面生成部12は、動作中の処理の動作環境を処理部11に再構成する場合、処理部11で動作しているこれらの処理を停止したうえで、各処理の動作環境を再構成するように動作させてもよい。
【0075】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図6、図8、図10、及び図11を参照しながら説明する。まず図6及び図10を参照しながら、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。また図10は、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。以降では、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、図6で示された各処理(S11〜S16)は、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0076】
(ステップS11、ステップS12)
まず図6を参照する。切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する(ステップS11)。切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS12、N)。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS12、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14及び処理部11に通知する。
【0077】
(ステップS61)
ここで図10を参照する。処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けると、処理部11は、動作中の処理(例えばアプリケーション)の状態を監視する。
【0078】
(ステップS62、ステップS63)
動作中の処理が完了した場合、または動作中の処理が休止状態となった場合(ステップS62、Y)に、処理部11は、その処理の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。処理部11は、処理が完了または休止せず動作を継続している場合(ステップS62、N)、処理部11は、制御情報の記憶に係る処理を行わず、次の処理に遷移する。
【0079】
(ステップS64)
処理部11で動作していた全ての処理について、制御情報記憶部18への制御情報の記憶が完了した場合(ステップS64、Y)、処理部11は、処理の監視を終了する。
【0080】
(ステップS65)
操作者がサーバー1にログインした場合(ステップS65、Y)、画面生成部12は、処理部11に処理の監視状況の通知を依頼する。これにより画面生成部12は、処理部11が処理の監視を継続していることを確認する。以降の動作については、ログイン時の動作とあわせて後述する。全ての処理について制御情報記憶部18への制御情報の記憶が完了していない場合、処理部11は、動作中の処理の状態の監視を継続する(ステップS64、N、かつ、ステップS65、N)。
【0081】
次に図9及び図11を参照して、ログイン時の一連の動作、特に通信が中断された場合の動作に着目して説明する。図8は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。図11は、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。以降では、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、図8で示された各処理(S21〜S23、及びS54)は、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0082】
(ステップS71、ステップS72)
まず図11を参照する。画面再生部16による処理が完了すると、画面生成部12は、まず処理部11に処理の監視状況の通知を依頼する。画面生成部12は、この通知により、処理部11が処理の監視を継続しているか否かを確認する。処理部11が処理の監視を継続している場合(ステップS71、Y)、画面生成部12は、処理部11に動作中の処理の通知を依頼する。画面生成部12は、この依頼への応答として、動作中の処理を特定するための識別情報を処理部11から受ける。画面生成部12は、この識別情報に基づき処理部11で動作している処理を特定し、以降はこの処理から処理結果を取得する。処理部11が処理の監視を行っていない場合(ステップS71、N)、画面生成部12は、動作中の処理の通知を依頼せず次の処理に遷移する。
【0083】
(ステップS73)
次に画面生成部12は、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。
【0084】
(ステップS74)
制御情報が記憶されている場合(ステップS73、Y)、画面生成部12は、この制御情報を制御情報記憶部18から読み出す。
【0085】
(ステップS75)
画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。画面生成部12は、動作環境を再構成した各処理から処理結果を取得する。
【0086】
なお、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されていない場合(ステップS73、N)、画面生成部12は、動作環境の再構成に係る処理(ステップS74、S75)を行わない。
【0087】
(ステップS54)
ここで図8を参照する。画面生成部12は、動作中の処理から取得した処理結果、及び制御情報に基づき動作環境が再構成された処理から取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。操作画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。以降、画面生成部12は、操作画面の作成、及びクライアント2への配信を逐次行う。
【0088】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムに依れば、動作中の処理が存在する場合、この処理が終了または休止状態となってから制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。これにより処理部11で動作中の処理に対して、制御情報の取得に伴う割込みの発生を防止することが可能となる。また全ての処理に対し制御情報の記憶に係る処理を行う必要がなくなるため、制御情報の記憶に係る処理の負荷を軽減することが可能となる。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載されたその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0090】
1 サーバー
10 入出力管理部
11 処理部
12 画面生成部
13 切断検知部
14 画面記憶制御部
15 画面記憶部
16 画面再生部
17 ログイン管理部
18 制御情報記憶部
2 クライアント
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、医用画像データなどを含む医用データの処理をサーバーで集中管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
クライアントからネットワークを介してサーバーに処理を依頼し、サーバーで処理された結果をクライアントで表示するシンクライアントシステムが、医用画像処理システムとして導入されてきている。このようなシンクライアントシステムは、クライアントの端末にハードディスク等の記憶装置を設けずにシステムを構築することが可能である。
【0003】
このような医用画像処理システムの導入により、従来はクライアントで実行していた処理をサーバーで実行させることが可能となった。そのため、画像処理などの負荷の大きい処理を高性能のサーバーで処理しつつ、その処理結果をクライアントで確認することが可能となった。また、データやソフトウェアがサーバーで集中管理されるため、保守作業の効率化をはかることが可能となった。
【0004】
またこのような医用画像処理システムでは、サーバー側で処理が実行されるため、クライアントとサーバーとの通信が中断した場合においても、サーバー側で処理を継続することが可能である。そのため、このような医用画像処理システムでは、リアルタイムでの処理やバックグラウンドでの処理の動作中にネットワークの切断が発生した場合においても、その処理はサーバーで継続して実行される。しかしながら、不測の事態によりクライアントとサーバーとの通信が中断した場合、通信が中断している間は、サーバー側で実行されている処理の結果を配信することができない。そのため、通信が中断されていた間に実行された処理の結果を確認することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−097323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の実施形態は上記の問題を解決するためになされたものであり、不測の事態により通信が中断された場合においても、通信が中断されていた間に実行された処理の結果を確認することを可能とする医用画像処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この実施形態は、処理部と、画面生成部と、を備えたサーバーを含む医用画像処理システムである。処理部は、クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する。画面生成部は、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する。また、前記サーバーは、切断検知部と、画面記憶部と、画面記憶制御部と、画面再生部と、を備える。切断検知部は、前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する。画面記憶制御部は、前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる。画面再生部は、前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する。
またこの実施形態の第2の形態は、処理部と、画面生成部と、を備えた医用画像処理サーバーである。処理部は、クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する。画面生成部は、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する。また、前記医用画像処理サーバーは、切断検知部と、画面記憶部と、画面記憶制御部と、画面記憶制御部と、を備える。切断検知部は、前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する。画面記憶制御部は、前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる。画面再生部は、前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1及び第2の実施形態に係る医用画像処理システムのブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図3】第1及び第2の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図5】第3及び第4の実施形態に係る医用画像処理システムのブロック図である。
【図6】第3及び第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図7】第3の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図8】第3及び第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。
【図9】第3の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【図11】第4の実施形態に係る医用画像処理システムにおける、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成について図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る医用画像処理システムは、サーバー1とクライアント2とを含んで構成されるシンクライアントシステムである。
【0010】
サーバー1は、入出力管理部10と、処理部11と、画面生成部12と、切断検知部13と、画面記憶制御部14と、画面記憶部15と、画面再生部16と、ログイン管理部17とを含んで構成される。
【0011】
入出力管理部10は、ネットワークNを介してクライアント2と各種データの送受信を行う。入出力管理部10は、ネットワークNを介してクライアント2から受信した各種依頼を、サーバー1内の対応する構成に出力する。また入出力管理部10は、サーバー1内の各構成から受信したデータを、ネットワークNを介してクライアント2に配信する。なお以降では、サーバー1内の各構成がクライアント2とデータを送受信する旨を記載した場合には、この入出力管理部10及びネットワークNを介してデータの送受信を行うことを意味するものとする。
【0012】
切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信の状態(ネットワークN)を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する。この検知の方法として、例えば切断検知部13は、クライアント2に定期的に応答の有無を確認し、応答が無かった場合にクライアント2との間の通信が中断されたものと認識することが可能となる。なお、切断検知部13によるネットワークNの監視方法は、前述した例に限るものではなく、クライアント2とサーバー1との間の通信が中断されたことを検知可能な方法であれば適宜置き換えてもよい。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に、通信が中断された旨を画面記憶制御部14に通知する。なお画面記憶制御部14については後述する。
【0013】
処理部11は、クライアント2から処理の依頼を受けて、その依頼に応じて、医用画像の生成や、編集、表示を行う。処理部11の具体的な一例として、サーバー1の外部に設置されたモダリティや医用画像記憶部から医用画像を受けて、医用画像の表示や編集を行う各種アプリケーションが含まれる。処理部11は、医用画像の処理結果を画面生成部12に出力する。これにより画面生成部12は、処理部11の処理結果が表示された画面を生成してクライアント2に配信することが可能となる。画面生成部12の詳細については後述する。なお処理部11は、モダリティや、医用画像を生成する構成を含んでもよい。また上記では医用画像の処理を例に説明したが、処理部11は、他の処理を実行するアプリケーションを含んでもよい。
【0014】
画面生成部12は、クライアント2から操作により操作者がサーバー1にログインした旨の通知をログイン管理部17から受けて、処理部11による各種処理を実行するための操作画面を作成する。ログイン管理部17については後述する。ここで画面生成部12が生成する操作画面とは、クライアント2の表示部(図示しない)に操作画面を表示させるためのデータである。ここで画面生成部12が配信する操作画面について具体的な例をあげて説明する。画面生成部12は、クライアント2が表示部に操作画面を表示するための制御データを、クライアント2に配信するように構成してもよい。この場合、クライアント2は、受信したこの制御データに基づき操作画面を生成し表示部に表示させる。また画面生成部12は、操作画面を画像データとしてクライアント2に配信するように構成してもよい。この場合、クライアント2は、配信された画像データを表示部に表示させればよい。なお以降では、操作画面の表示に係るこれらのデータを単に「画面」と呼ぶ場合がある。
【0015】
画面生成部12は、作成した画面をクライアント2に配信する。画面生成部12は、この画面の生成及びクライアント2への画面の配信を遂次行う。また処理部11から処理結果を受けると、その処理結果を操作画面上に反映したうえでクライアント2に配信する。クライアント2は、配信された画面を表示部に表示させる。これにより操作者はクライアント2の表示部に表示された操作画面を操作することで、ネットワークNを介して処理部11に処理を依頼するとともに、その処理の結果を確認することが可能となる。
【0016】
また画面生成部12は、画面記憶制御部14から画面の出力を指示されると、生成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面記憶制御部14については後述する。画面生成部12は、画面記憶制御部14からの指示を受けて、この画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。なお画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止するように構成してもよい。この場合、画面生成部12は、操作者のログインにより画面の出力を停止した旨を画面記憶制御部14に通知してもよい。また画面生成部12は、ネットワークの切断に伴い通信が中断しクライアント2へ画面が配信できない場合、クライアント2への画面の配信を停止するように構成してもよい。また画面生成部12は、画面記憶制御部14からの指示を受けて、クライアント2への画面の配信を停止するように構成してもよい。
【0017】
画面記憶部15は、画面生成部12により生成された画面を画面記憶制御部14から受け、この画面を取出し可能に記憶する。
【0018】
画面記憶制御部14は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。画面記憶制御部14は、この通知を受けると、画面生成部12に画面の出力を指示する。画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。この画面生成部12による画面の出力は、操作者がログインした場合に停止される。なおこの場合、「画面生成部12が出力を開始してから、操作者がログインするまでの期間が「第1の期間」に相当する。
【0019】
また画面記憶制御部14は、あらかじめ決められた期間が経過すると、画面生成部12に画面の出力の停止を指示するように構成してもよい。この指示を受けて画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。このような構成にすることで、例えば、「クライアント2との通信の中断以降30分間に生成された画面を画面記憶部15に記憶させる」といった動作が可能となる。これにより、画面記憶部15に記憶させる画面のデータ量を制限し、画面記憶部15の枯渇を防止することが可能となる。なおこの場合は、「あらかじめ決められた期間」が「第1の期間」に相当する。
【0020】
なお上記では、画面記憶制御部14が画面記憶部15に画面を記憶させていたが、画面記憶部15への画面の記憶を画面生成部12が行うように構成してもよい。この場合、画面記憶制御部14は、切断検知部13からの通知を受けて、画面生成部12に画面記憶部15への画面の記憶を指示する。画面生成部12は、この指示を受けて、生成した画面を画面記憶部15に遂次記憶させる。
【0021】
ログイン管理部17は、サーバー1へのログインの依頼をクライアント2から受けて、あわせて送信されるID及びパスワードを基にサーバー1への認証を行う。このIDやパスワードなどの認証情報はデータベース等を設けて管理するとよい。ログイン管理部17は、認証に成功すると、画面記憶部15に画面が記憶されているかを確認する。画面記憶部15に画面が記憶されている場合、ログイン管理部17は、画面再生部16にこの画面の再生を指示する。画面再生部16については後述する。また画面記憶部15に画面が記憶されていない場合は、画面生成部12に画面の生成の開始を指示する。これによりクライアント2に操作画面が表示される。
【0022】
画面再生部16は、ログイン管理部17から画面の再生に係る指示を受ける。画面再生部16は、この指示を受けると画面記憶部15に記憶された画面を読み出す。画面再生部16は、読み出した画面をクライアント2に配信する。具体的には、例えば画面再生部16は、読み出した画面をそれらの画面が記憶された時系列に沿って動画として再生し、この動画をクライアント2に配信する。また画面再生部16は、読み出した画面を時系列に沿ってクライアント2に遂次配信するように動作させてもよい。これにより操作者は、通信が中断している間に生成された画面を確認することが可能となる。
【0023】
なお画面再生部16は、ログイン管理部17からの指示を受けた場合に、画面の再生を行うか否かを操作者に問合せるためのダイアログを生成し、クライアント2に配信してもよい。この場合、画面再生部16は、操作者により画面の再生を行う旨を指示された場合に、画面記憶部15に記憶された画面を読み出しクライアント2に配信すればよい。なお画面再生部16は、画面記憶部15に記憶された画面の配信に係る処理の完了後に、この処理の完了を画面生成部12に通知するように動作させてもよい。これにより画面生成部12は、画面記憶部15に記憶された画面の配信後に、操作画面の生成及び配信を開始することが可能となる。また、画面再生部16は、画面記憶部15に画面が記憶されている場合、つまり中断された通信の再開後であれば、画面を配信するタイミングは限定されない。例えば、操作者が再ログイン後の所定のタイミングでクライアント2を操作し、画面再生部16にこれらの画面を配信させる構成としてもよい。
【0024】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。また図3は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。まず図2を参照する。
【0025】
(ステップS11、ステップS12)
クライアント2からの操作により操作者がサーバー1にログインすることで、クライアント2とサーバー1との通信が確立する。通信が確立すると画面生成部12は、操作画面を遂次作成し、この画面をクライアント2に配信する。また切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する(ステップS11)。切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS12、N)。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS12、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14に通知する。
【0026】
(ステップS13)
画面記憶制御部14は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。画面記憶制御部14は、この通知を受けると、画面生成部12に画面の出力を指示する。この指示を受けて、画面生成部12は、生成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。
【0027】
(ステップS14、ステップS16)
画面記憶制御部14は、切断検知部13から通知を受けてから、あらかじめ決められた期間が経過した場合(ステップS14、Y)、画面生成部12に画面の出力の停止を指示する(ステップS16)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0028】
(ステップS15、ステップS16)
また画面生成部12による画面の出力は、あらかじめ決められた期間が経過する以前においても、操作者によるサーバー1へのログインが再度検知された場合(ステップS15、Y)に停止される。具体的には、画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する(ステップS16)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0029】
(ステップS14、ステップS15)
あらかじめ決められた期間が経過する以前(ステップS14、N)、かつ操作者による再ログインが検知されない(ステップS15、N)間は、画面記憶制御部14は、画面生成部12が出力した画面を画面記憶部15へ記憶させる。
【0030】
次に図3を参照して、ログイン時の一連の動作、特に通信が中断された場合の動作に着目して説明する。
【0031】
(ステップS21)
クライアント2からの操作者によるサーバー1へのログインの依頼を受けて、ログイン管理部17は、あわせてクライアント2から送信されるID及びパスワードを基にサーバー1への認証を行う。
【0032】
(ステップS22)
ログイン管理部17は、認証に成功すると、画面記憶部15に画面が記憶されているかを確認する。
【0033】
(ステップS23)
画面記憶部15に画面が記憶されている場合(ステップS22、Y)、ログイン管理部17は、画面再生部16にこの画面の再生を指示する。画面再生部16は、この指示を受けると画面記憶部15に記憶された画面を読み出す。画面再生部16は、読み出した画面をクライアント2に配信する。画面記憶部15に画面が記憶されていない場合(ステップS22、N)、これらの処理は実行されず次の処理に遷移する。画面再生部16は、画面記憶部15に記憶された画面の配信に係る処理の完了後に、この処理の完了を画面生成部12に通知する。
【0034】
(ステップS24)
次に画面生成部12は、処理部11による各種処理を実行するための操作画面の作成、及びクライアント2への作成した画面の配信を開始する。これにより、操作者はクライアント2を操作して、サーバー1での処理を再開することが可能となる。
【0035】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムは、クライアントとの通信の中断以降の所定の期間に生成された画面を画面記憶部に記憶させ、この画面を再ログイン時に再生可能としている。これにより、ネットワークが切断された場合においても、通信が中断している間に画面に出力された処理結果を確認することが可能となる。
【0036】
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係る医用画像処理システムでは、クライアント2との通信の中断を検知し、通信の中断以降に生成された画面を確認可能としている。これに対し第2の実施形態に係る医用画像処理システムは、通信の中断以前及び以降に生成された画面を確認可能とする。そのため本実施形態に係る医用画像処理システムと第1の実施形態に係る医用画像処理システムとでは、画面生成部12及び画面記憶制御部14の動作が異なる。以降では本実施形態に係る医用画像処理システムの構成及び動作について、第1の実施形態と異なる部分に着目し説明する。
【0037】
画面生成部12は、画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。画面生成部12は、この画面の生成及びクライアント2への画面の配信を遂次行う。この点は第1の実施形態と同様である。本実施形態に係る画面生成部12は、更に、作成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面生成部12は、画面記憶制御部14からの指示を受けて、この画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。また画面生成部12は、クライアント2からの操作者による操作に基づき、操作者がサーバー1からログアウトした場合に、この画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。なお画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止するように構成してもよい。この点は第1の実施形態に係る画面生成部12と同様である。なお操作者のログインにより画面記憶制御部14への画面の出力を停止した場合、画面生成部12は、画面再生部16による画面の配信後に、画面記憶制御部14への画面の出力を再開するとよい。
【0038】
本実施形態に係る画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。なお画面記憶制御部14は、画面記憶部15に記憶された画面のうち、あらかじめ決められた期間を過ぎた古い画面を遂次削除するように構成してもよい。これにより、画面記憶部15に記憶されている画面が、新たに画面が作成されたタイミングを基準として、このタイミング以前の所定の期間に生成された画面に遂次更新される。このような構成にすることで、例えば、「過去の10分間に生成された画面のみを画面記憶部15に記憶させておく」といった動作が可能となる。これにより、画面記憶部15に記憶させる画面のデータ量を制限し、画面記憶部15の枯渇を防止することが可能となる。なお、この「あらかじめ決められた期間」が「第2の期間」に相当する。
【0039】
画面記憶制御部14は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。画面記憶制御部14は、この通知を受けてからあらかじめ決められた期間が経過した後に画面生成部12に画面の出力の停止を指示するように構成してもよい。この指示を受けて画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する。これにより、画面記憶部15に記憶させる画面のデータ量を制限し、画面記憶部15の枯渇を防止することが可能となる。
【0040】
なお、画面記憶制御部14は、画面記憶部15に記憶された古い画面を遂次削除するように動作させている場合、切断検知部13からの通知を受けてこの削除に係る動作を停止する。これにより、通信が中断されたタイミングを基準として、このタイミング以前の所定の期間(第2の期間)に生成された画面を画面記憶部15に記憶させておくことが可能となる。このように構成することで、例えば、「通信の中断以前の10分間に生成された画面、及び通信の中断以後の30分間に生成された画面を画面記憶部15に記憶させる」といった動作が可能となる。これにより、通信が再開され再度ログインした際に、通信が中断された時点を基準として、その前後の所定期間に生成された画面を確認することが可能となる。なおこの場合、通信が中断された時点を基準として、以前の期間(第2の期間)及び以後の期間を含む所定期間が「第1の期間」に相当する。
【0041】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図4を参照しながら、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。図4は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。なお、ログイン時の動作は第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0042】
(ステップS31)
クライアント2からの操作により操作者がサーバー1にログインすることで、クライアント2とサーバー1との通信が確立すると、画面生成部12は、操作画面を遂次作成し、この画面をクライアント2に配信する。また画面生成部12は、作成した画面を画面記憶制御部14に遂次出力する。画面記憶制御部14は、画面生成部12から遂次出力される画面を受け、この画面を画面記憶部15に記憶させる。
【0043】
(ステップS32)
また切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視する。
【0044】
(ステップS33、ステップS34)
切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS33、N)。この間、画面記憶制御部14は、画面記憶部15に記憶された画面のうち、あらかじめ決められた期間を過ぎた古い画面を遂次削除する(ステップS34)。
【0045】
(ステップS33)
切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS33、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14に通知する。画面記憶制御部14は、切断検知部13からの通知を受けて古い画面の削除に係る動作を停止する。
【0046】
(ステップS35、ステップS37)
画面記憶制御部14は、切断検知部13から通知を受けてから、あらかじめ決められた期間が経過した場合(ステップS35、Y)、画面生成部12に画面の出力の停止を指示する(ステップS37)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0047】
(ステップS36、ステップS37)
また画面生成部12による画面の出力は、あらかじめ決められた期間が経過する以前においても、操作者によるサーバー1へのログインが再度検知された場合に停止される(ステップS36、Y)。具体的には、画面生成部12は、画面記憶制御部14への画面の出力中に、ログイン管理部17から操作者がログインした旨の通知を受けた場合、画面記憶制御部14への画面の出力を停止する(ステップS37)。これにより画面記憶制御部14は、画面記憶部15への画面の記憶を停止する。
【0048】
(ステップS35、ステップS36)
あらかじめ決められた期間が経過する以前(ステップS35、N)、かつ操作者による再ログインが検知されない(ステップS36、N)間は、画面記憶制御部14は、画面生成部12が出力した画面を画面記憶部15へ記憶させる。なお、ログイン時の動作は、通信の中断後の動作態様も含めて第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0049】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムは、クライアントとの通信の中断を基準として、その前後の所定の期間に生成された画面を画面記憶部に記憶させ、この画面を再ログイン時に再生可能としている。これにより、ネットワークが切断され通信が中断された場合においても、通信の中断を基準としてその前後に画面に出力された処理結果を確認することが可能となる。
【0050】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る医用画像処理システムの構成について図5を参照しながら説明する。本実施形態に係る医用画像処理システムは、第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成に加え、制御情報記憶部18を更に含んで構成される。以降では、本実施形態に係る医用画像処理システムの構成及び動作について、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。
【0051】
本実施形態に係る切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に、通信が中断された旨を画面記憶制御部14及び処理部11に通知する。この通知を受けた画面記憶制御部14の動作は、第1及び第2の実施形態に係る画面記憶制御部14と同様である。
【0052】
本実施形態に係る処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けて、処理部11は、処理部11で動作する各処理(例えばアプリケーション)の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。制御情報の詳細については後述する。制御情報記憶部18は、制御情報を記憶するための記憶部である。
【0053】
ここで制御情報について具体的に説明する。制御情報とは、処理部11で動作している各アプリケーションの実行環境やその状態を再構成するための情報である。医用画像の生成や編集を行うアプリケーションの場合、制御情報には、医用画像の生成や編集の条件を示す情報も含まれる。制御情報の具体的な一例としては、各アプリケーションの制御パラメータが該当する。この場合、処理部11は、動作中の各アプリケーションから制御パラメータを取得し、取得した制御パラメータを制御情報として制御情報記憶部18に記憶させる。また処理部11は、メモリ上に展開されている各アプリケーションの情報を、イメージ情報として取得してもよい。この場合、処理部11は、取得したイメージ情報を制御情報として制御情報記憶部18に記憶させる。このようにメモリ上に展開されている情報をイメージ情報として記憶させておき、後にこのイメージ情報をメモリ上に再度展開することで、各アプリケーションの動作環境を再構成する方法として「ハイバネーション」と呼ばれる技術が知られている。
【0054】
画面生成部12は、ログイン管理部17から通知を受けたとき、まず制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。制御情報記憶部18に制御情報が記憶されている場合、画面生成部12は、制御情報記憶部18に記憶された制御情報を読み出す。画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。画面生成部12は、動作環境を再構成した各処理から処理結果を取得する。画面生成部12は、取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。この画面生成部12の動作について例をあげて以下に具体的に説明する。例えば、制御情報記憶部18にアプリケーションの制御パラメータが制御情報として記憶されている場合、画面生成部12は、この制御情報に基づき、該当するアプリケーションを処理部11に起動させる。そのうえで画面生成部12は、処理部11から起動されたアプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、この画面をクライアント2に配信する。また例えば、制御情報記憶部18にアプリケーションのイメージ情報が記憶されている場合、画面生成部12は、読み出したイメージ情報をメモリ上に再度展開することで、該当するアプリケーションの動作環境を処理部11に再構成する。そのうえで画面生成部12は、起動されたアプリケーションの処理結果を処理部11から受けて画面を生成し、この画面をクライアント2に配信する。
【0055】
なお操作者がサーバー1にログインした場合に、画面生成部12は、画面の再構成を行うか否かを操作者に問合せるためのダイアログを生成し、クライアント2に配信してもよい。この場合、画面生成部12は、操作者により画面の再構成を行う旨を指示された場合に、制御情報記憶部18に制御情報に基づき画面を再構成するように動作させるとよい。
【0056】
また画面生成部12は、制御情報記憶部18から制御情報を読み出し、各処理の動作環境を再構成した後、制御情報記憶部18に記憶されていた制御情報を削除するように動作させてもよい。
【0057】
また処理部11は、通信の中断に限らず、クライアント2からの操作に基づき操作者がサーバー1からログアウトした場合にも、制御情報を制御情報記憶部18に記憶させるように動作させてもよい。これにより操作者が再度ログインした場合に、前回ログアウトしたときの画面を表示させることが可能となる。
【0058】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図6〜図9を参照しながら説明する。まず図6及び図7を参照しながら、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。また図7は、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。本実施形態に係る医用画像処理システムは、通信の中断の検知を受けて、画面の記憶に係る処理に加え、制御情報の記憶に係る処理を実行する点で、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる。以降では、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、通信の中断の検知に係る処理(図6のステップS11)と、通信の中断の検知を受けて画面記憶部15へ画面を記憶する処理(図6のステップS13〜S16)は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0059】
(ステップS11、ステップS12)
まず図6を参照する。切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する(ステップS11)。切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS12、N)。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS12、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14及び処理部11に通知する。
【0060】
(ステップS41)
ここで図7を参照する。処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けて、処理部11は、処理部11で動作する各処理の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。
【0061】
次に図8及び図9を参照して、ログイン時の一連の動作、特に通信が中断された場合の動作に着目して説明する。図8は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。また図9は、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。本実施形態に係る医用画像処理システムは、操作者がログインした際に制御情報記憶部18に制御情報が記憶されている場合、この制御情報を基にアプリケーションの動作環境を再構成する点で、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる。以降では、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、認証処理(図8のステップS21)と、画面を再生に係る処理(図8のステップS22及びS23)は、第1の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0062】
(ステップS51)
まず図9を参照する。画面再生部16による処理が完了すると、画面生成部12は、まず制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。
【0063】
(ステップS52)
制御情報記憶部18に制御情報が記憶されている場合(ステップS51、Y)、画面生成部12は、制御情報記憶部18に記憶された制御情報を読み出す。
【0064】
(ステップS53)
画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。
【0065】
(ステップS54)
ここで図8を参照する。画面生成部12は、動作環境が再構成された各処理から処理結果を取得する。画面生成部12は、取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。なお、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されていない場合(図9、ステップS51、N)、画面生成部12は、動作環境の再構成に係る処理(図9、ステップS52、S53)を行わず操作画面を新たに作成し、この画面をクライアント2に配信する。以降、画面生成部12は、操作画面の作成、及びクライアント2への画面の配信を遂次行う。
【0066】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムは、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果に加え、更に、通信が中断されたときのアプリケーションの動作環境を再構成することが可能となる。これにより操作者は、ネットワークの切断に伴い中断された作業を、再ログイン後に速やかに継続することが可能となる。
【0067】
(第4の実施形態)
第3の実施形態に係る医用画像処理システムでは、通信の中断を受けて処理部11で動作する各処理の制御情報を、各処理の状態に拘らず制御情報記憶部18に記憶させていた。本実施形態に係る医用画像処理システムは、通信が中断された場合に、処理部11で動作中の処理が存在する場合、この処理を監視し、この処理が完了または休止状態になった場合に制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。以降では、本実施形態に係る医用画像処理システムの構成及び動作について、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。
【0068】
処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けると、処理部11は、動作中の処理(例えばアプリケーション)の状態を監視する。処理部11が動作中の処理を監視する方法としては、例えば、OS(Operating System)から動作中のプロセスの一覧を取得し、この一覧の中から処理部11が動作させているアプリケーションを特定したうえで、特定したアプリケーションの状態を取得すればよい。処理部11は、動作中の処理が完了した場合、または動作中の処理が休止状態となった場合に、その処理の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。なお処理部11は、動作していた全ての処理について、制御情報記憶部18への制御情報の記憶が完了した場合、処理の監視を終了する。
【0069】
操作者がサーバー1にログインした場合、処理部11は、画面生成部12から処理の監視状況の通知を依頼される。処理部11は、処理の監視を継続している場合、処理の監視中であることを画面生成部12に通知する。また処理部11は、処理の監視を行っていない場合、このことを画面生成部12に通知する。
【0070】
また処理部11は、処理の監視中であることを画面生成部12に通知した場合、次いで画面生成部12から動作中の処理の通知を依頼される。この依頼を受けて、処理部11は、動作中の処理を特定するための識別情報を画面生成部12に通知する。この識別情報としては、例えばアプリケーションのプロセスID等があげられる。これにより画面生成部12は、処理部11で動作中の処理を特定し、その処理結果を取得することが可能となる。この場合の画面生成部12の具体的な動作については後述する。処理部11は、処理の監視を行っていない場合にこの依頼を受けた場合、画面生成部12への識別情報の出力は行わない。
【0071】
画面生成部12は、ログイン管理部17から通知を受けたときに、まず処理部11に処理の監視状況の通知を依頼する。画面生成部12は、この通知により、処理部11が処理の監視を継続しているか否かを確認する。処理部11が処理の監視を継続している場合、画面生成部12は、処理部11に動作中の処理の通知を依頼する。画面生成部12は、この依頼への応答として、動作中の処理を特定するための識別情報を処理部11から受ける。画面生成部12は、この識別情報に基づき処理部11で動作している処理を特定し、以降はこの特定した処理から処理結果を取得する。なお処理部11が処理の監視を行っていない場合、画面生成部12は、動作中の処理の通知を依頼せず次の処理に遷移する。
【0072】
次に画面生成部12は、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。制御情報が記憶されている場合、画面生成部12は、この制御情報を制御情報記憶部18から読み出す。画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。画面生成部12は、動作環境を再構成された各処理から処理結果を取得する。
【0073】
画面生成部12は、動作中の処理から取得した処理結果、及び制御情報に基づき動作環境が再構成された処理から取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。
【0074】
なお、画面生成部12は、動作中の処理の通知の依頼に替わり、処理部11に制御情報の出力を依頼するように動作させてもよい。この場合、処理部11は、動作中の処理の制御情報を取得する。処理部11は、取得した制御情報を画面生成部12に出力する。画面生成部12は、この制御情報を基に動作中の処理の動作環境を処理部11に再構成する。なお画面生成部12は、動作中の処理の動作環境を処理部11に再構成する場合、処理部11で動作しているこれらの処理を停止したうえで、各処理の動作環境を再構成するように動作させてもよい。
【0075】
(一連の動作)
次に、本実施形態に係る医用画像処理システムの一連の動作について、図6、図8、図10、及び図11を参照しながら説明する。まず図6及び図10を参照しながら、通信の中断の検知と、画面の記憶に係る処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおいて、通信の中断の検知と、画面記憶部15への画面の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。また図10は、制御情報の記憶に係る処理の流れを示したフローチャートである。以降では、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、図6で示された各処理(S11〜S16)は、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0076】
(ステップS11、ステップS12)
まず図6を参照する。切断検知部13は、クライアント2とサーバー1との間の通信状態を監視し、通信が中断された場合にこれを検知する(ステップS11)。切断検知部13は、操作者がサーバー1にログインしている間は、この通信状態の監視を継続する(ステップS12、N)。切断検知部13は、通信が中断されたことを検知した場合に(ステップS12、Y)、通信が中断された旨を画面記憶制御部14及び処理部11に通知する。
【0077】
(ステップS61)
ここで図10を参照する。処理部11は、切断検知部13からクライアント2との通信が中断された旨の通知を受ける。この通知を受けると、処理部11は、動作中の処理(例えばアプリケーション)の状態を監視する。
【0078】
(ステップS62、ステップS63)
動作中の処理が完了した場合、または動作中の処理が休止状態となった場合(ステップS62、Y)に、処理部11は、その処理の制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。処理部11は、処理が完了または休止せず動作を継続している場合(ステップS62、N)、処理部11は、制御情報の記憶に係る処理を行わず、次の処理に遷移する。
【0079】
(ステップS64)
処理部11で動作していた全ての処理について、制御情報記憶部18への制御情報の記憶が完了した場合(ステップS64、Y)、処理部11は、処理の監視を終了する。
【0080】
(ステップS65)
操作者がサーバー1にログインした場合(ステップS65、Y)、画面生成部12は、処理部11に処理の監視状況の通知を依頼する。これにより画面生成部12は、処理部11が処理の監視を継続していることを確認する。以降の動作については、ログイン時の動作とあわせて後述する。全ての処理について制御情報記憶部18への制御情報の記憶が完了していない場合、処理部11は、動作中の処理の状態の監視を継続する(ステップS64、N、かつ、ステップS65、N)。
【0081】
次に図9及び図11を参照して、ログイン時の一連の動作、特に通信が中断された場合の動作に着目して説明する。図8は、本実施形態に係る医用画像処理システムにおける、ログイン時の動作を示したフローチャートである。図11は、動作環境の再構築に係る処理の流れを示したフローチャートである。以降では、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと異なる部分に着目し説明する。なお、図8で示された各処理(S21〜S23、及びS54)は、第3の実施形態に係る医用画像処理システムと同様である。
【0082】
(ステップS71、ステップS72)
まず図11を参照する。画面再生部16による処理が完了すると、画面生成部12は、まず処理部11に処理の監視状況の通知を依頼する。画面生成部12は、この通知により、処理部11が処理の監視を継続しているか否かを確認する。処理部11が処理の監視を継続している場合(ステップS71、Y)、画面生成部12は、処理部11に動作中の処理の通知を依頼する。画面生成部12は、この依頼への応答として、動作中の処理を特定するための識別情報を処理部11から受ける。画面生成部12は、この識別情報に基づき処理部11で動作している処理を特定し、以降はこの処理から処理結果を取得する。処理部11が処理の監視を行っていない場合(ステップS71、N)、画面生成部12は、動作中の処理の通知を依頼せず次の処理に遷移する。
【0083】
(ステップS73)
次に画面生成部12は、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されているかを確認する。
【0084】
(ステップS74)
制御情報が記憶されている場合(ステップS73、Y)、画面生成部12は、この制御情報を制御情報記憶部18から読み出す。
【0085】
(ステップS75)
画面生成部12は、読み出した制御情報に基づき各処理(例えばアプリケーション)の動作環境を処理部11に再構成する。画面生成部12は、動作環境を再構成した各処理から処理結果を取得する。
【0086】
なお、制御情報記憶部18に制御情報が記憶されていない場合(ステップS73、N)、画面生成部12は、動作環境の再構成に係る処理(ステップS74、S75)を行わない。
【0087】
(ステップS54)
ここで図8を参照する。画面生成部12は、動作中の処理から取得した処理結果、及び制御情報に基づき動作環境が再構成された処理から取得した処理結果を基に画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。操作画面を作成し、この画面をクライアント2に配信する。以降、画面生成部12は、操作画面の作成、及びクライアント2への配信を逐次行う。
【0088】
以上、本実施形態に係る医用画像処理システムに依れば、動作中の処理が存在する場合、この処理が終了または休止状態となってから制御情報を制御情報記憶部18に記憶させる。これにより処理部11で動作中の処理に対して、制御情報の取得に伴う割込みの発生を防止することが可能となる。また全ての処理に対し制御情報の記憶に係る処理を行う必要がなくなるため、制御情報の記憶に係る処理の負荷を軽減することが可能となる。
【0089】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載されたその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0090】
1 サーバー
10 入出力管理部
11 処理部
12 画面生成部
13 切断検知部
14 画面記憶制御部
15 画面記憶部
16 画面再生部
17 ログイン管理部
18 制御情報記憶部
2 クライアント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する処理部と、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する画面生成部と、を備えたサーバーを含む医用画像処理システムであって、
前記サーバーは、
前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する切断検知部と、
画面記憶部と、
前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる画面記憶制御部と、
前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する画面再生部と、
を備えたことを特徴とする医用画像処理システム。
【請求項2】
前記第1の期間は、前記切断検知部による検知のタイミング以後の期間であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項3】
前記第1の期間は、前記切断検知部による検知のタイミングと、当該タイミングの以前及び以後の期間を含む期間であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項4】
画面記憶制御部は、前記クライアントからの指示に基づき生成された前記画面のうち、前記画面が生成されたタイミングを基準として、当該タイミング以前の所定の第2の期間に含まれる画面が前記画面記憶部に記憶されるように前記画面記憶部に記憶された前記画面を更新し、前記切断検知部の検知を受けたときに前記更新を停止し、
前記第1の期間は、前記切断検知部による検知のタイミングを基準とした当該検知のタイミング以前の前記第2の期間を含む期間であることを特徴とする請求項3に記載の医用画像処理システム。
【請求項5】
操作者が前記クライアントからの操作により前記サーバーにログインしたことを検知するログイン検知部を備え、
前記画面再生部は、前記通信の中断後に前記ログイン検知部が前記ログインを検知したときに、前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の医用画像処理システム。
【請求項6】
制御情報記憶部を備え、
前記処理部は、前記切断検知部による検知を受けて、前記通信の中断後における前記アプリケーションの動作環境を再構成するための、少なくとも医用画像の生成または編集の条件を含む制御情報を前記制御情報記憶部に記憶させ、
前記画面生成部は、前記通信の中断後に前記ログイン検知部が前記ログインを検知したときに、前記制御情報記憶部に記憶された前記制御情報に基づき、前記アプリケーションの動作環境を再構成したうえで、前記処理部の処理結果を受けて画面を生成し、当該画面を前記クライアントに配信することを特徴とする請求項5に記載の医用画像処理システム。
【請求項7】
前記処理部は、前記切断検知部による検知を受けて、動作中の前記アプリケーションを監視し、前記アプリケーションの処理が完了した後に、前記制御情報を前記制御情報記憶部に記憶させ、
前記画面生成部は、動作中の前記アプリケーションが存在する場合、当該アプリケーションから処理結果を取得するとともに、前記制御情報記憶部に前記制御情報が記憶されている場合は、前記制御情報記憶部に記憶された前記制御情報に基づき、対応するアプリケーションの動作環境を再構成したうえで、当該アプリケーションの処理結果を取得し、取得した処理結果を基に画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信することを特徴とする請求項6に記載の医用画像処理システム。
【請求項8】
前記画面生成部は、前記画面再生部による前記画面記憶部に記憶された前記画面の配信後に、前記アプリケーションの動作環境を再構成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の医用画像処理システム。
【請求項9】
クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する処理部と、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する画面生成部と、を備えた医用画像処理サーバーであって、
前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する切断検知部と、
画面記憶部と、
前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる画面記憶制御部と、
前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する画面再生部と、
を備えたことを特徴とする医用画像処理サーバー。
【請求項1】
クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する処理部と、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する画面生成部と、を備えたサーバーを含む医用画像処理システムであって、
前記サーバーは、
前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する切断検知部と、
画面記憶部と、
前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる画面記憶制御部と、
前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する画面再生部と、
を備えたことを特徴とする医用画像処理システム。
【請求項2】
前記第1の期間は、前記切断検知部による検知のタイミング以後の期間であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項3】
前記第1の期間は、前記切断検知部による検知のタイミングと、当該タイミングの以前及び以後の期間を含む期間であることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理システム。
【請求項4】
画面記憶制御部は、前記クライアントからの指示に基づき生成された前記画面のうち、前記画面が生成されたタイミングを基準として、当該タイミング以前の所定の第2の期間に含まれる画面が前記画面記憶部に記憶されるように前記画面記憶部に記憶された前記画面を更新し、前記切断検知部の検知を受けたときに前記更新を停止し、
前記第1の期間は、前記切断検知部による検知のタイミングを基準とした当該検知のタイミング以前の前記第2の期間を含む期間であることを特徴とする請求項3に記載の医用画像処理システム。
【請求項5】
操作者が前記クライアントからの操作により前記サーバーにログインしたことを検知するログイン検知部を備え、
前記画面再生部は、前記通信の中断後に前記ログイン検知部が前記ログインを検知したときに、前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の医用画像処理システム。
【請求項6】
制御情報記憶部を備え、
前記処理部は、前記切断検知部による検知を受けて、前記通信の中断後における前記アプリケーションの動作環境を再構成するための、少なくとも医用画像の生成または編集の条件を含む制御情報を前記制御情報記憶部に記憶させ、
前記画面生成部は、前記通信の中断後に前記ログイン検知部が前記ログインを検知したときに、前記制御情報記憶部に記憶された前記制御情報に基づき、前記アプリケーションの動作環境を再構成したうえで、前記処理部の処理結果を受けて画面を生成し、当該画面を前記クライアントに配信することを特徴とする請求項5に記載の医用画像処理システム。
【請求項7】
前記処理部は、前記切断検知部による検知を受けて、動作中の前記アプリケーションを監視し、前記アプリケーションの処理が完了した後に、前記制御情報を前記制御情報記憶部に記憶させ、
前記画面生成部は、動作中の前記アプリケーションが存在する場合、当該アプリケーションから処理結果を取得するとともに、前記制御情報記憶部に前記制御情報が記憶されている場合は、前記制御情報記憶部に記憶された前記制御情報に基づき、対応するアプリケーションの動作環境を再構成したうえで、当該アプリケーションの処理結果を取得し、取得した処理結果を基に画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信することを特徴とする請求項6に記載の医用画像処理システム。
【請求項8】
前記画面生成部は、前記画面再生部による前記画面記憶部に記憶された前記画面の配信後に、前記アプリケーションの動作環境を再構成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の医用画像処理システム。
【請求項9】
クライアントからの指示に基づき医用画像の生成または編集を行うアプリケーションを実行する処理部と、前記アプリケーションの処理結果を受けて画面を生成し、生成した当該画面を前記クライアントに配信する画面生成部と、を備えた医用画像処理サーバーであって、
前記クライアントとの通信が中断されたことを検知する切断検知部と、
画面記憶部と、
前記切断検知部が前記クライアントとの通信の中断を検知したタイミングを基準として所定の第1の期間に生成された前記画面を前記画面記憶部に記憶させる画面記憶制御部と、
前記画面記憶部に記憶された前記画面を前記クライアントに配信する画面再生部と、
を備えたことを特徴とする医用画像処理サーバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−110465(P2012−110465A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260956(P2010−260956)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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