説明

医用画像管理システム、医用画像管理方法、及び医用画像管理プログラム

【課題】 記憶容量の節約が可能で、効率良くの断層像データの管理を行うことが可能な医用画像管理システムを提供する。
【解決手段】 X線CT装置を用いて被検体をスキャンすることで投影データを取得し、記憶装置に記憶する(S01、S02)。再構成指示部から再構成パラメータを入力して記憶装置に記憶する(S03、S04)。その際、保存されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成する。再構成パラメータは投影データと関連付けて記憶される。読影部から断層像の読み出しを要求すると(S05)、再構成すべき投影データと、それに関連付けられている再構成パラメータとに基づいて断層像データが作成される(S06)。この再構成は、S04において再構成パラメータが記憶されるときに行なわれる再構成と同じあり、そのときに作成された断層像データと同じ断層像データが作成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、X線CT装置等からなる画像診断装置で収集された被検体の医用診断情報を用いて再構成された断層像データを保管する医用画像管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
X線コンピュータ断層撮影装置(以下、「X線CT装置」と称する)の出現によって、複数の断層像を撮影することで3次元画像が得られるようになった。最近は、多数の断層像が比較的容易に得られるようになり、3次元画像の利用が多くなった。3次元スキャンは、2次元の断層像を多数枚撮影することによっても行えるが、マルチスライスX線CT装置が開発されたことにより、被検体の2次元画像を一度に収集できるようになった。さらに、近年、いわゆるヘリカルスキャン方式の出現によってより画像の収集が高速に行なえるようになった。
【0003】
従来においては、X線CT装置で収集された医用診断情報(投影データ)に対して再構成パラメータ(再構成の条件)を指定して再構成を行なって断層像データを作成し、その断層像データを記憶装置に記憶して保管管理していた。そして、読影者は、記憶装置に記憶されている断層像データを読み出して読影を行っていた(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−127622号公報(段落[0002]―[0003])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、X線CT装置、再構成処理の機能、及び処理速度の向上によって大量の断層像データを作成することが可能となったため、作成された断層像データを保存する大容量の記憶装置が必要となる。
【0006】
例えば、ヘリカルスキャンやマルチスキャン等を用いた場合は、数百〜数千枚の断層像を得ることが可能となり、その断層像データを保存するためには数GBの容量を有する記憶装置が必要となる。
【0007】
この発明は上記の問題を解決するものであり、再構成することによって作成された断層像データを保管管理する代わりに、その断層像データを作成するための再構成パラメータを保存して、再構成の要求があったときにその都度再構成を行うことにより、記憶容量の節約を可能とすることを目的とする。さらに、大量の断層像データが得られる画像診断装置を用いる場合であっても、効率良くの断層像データの管理を行うことが可能なシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、前記投影データと前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータとを記憶する記憶手段と、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている前記投影データと前記再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部に前記断層像データを出力する再構成手段と、を有することを特徴とする医用画像管理システムである。
【0009】
この発明によると、記憶手段には投影データと再構成パラメータのみを記憶し、再構成することで得られる断層像データを記憶することはない。読影部から再構成の要求があったときだけ、再構成を行い、得られた断層像データを読影部に出力する。この発明において、医用診断情報取得手段は、例えばX線CT装置からなり、X線CT装置によって被検体をスキャンすることで投影データが得られる。また、再構成パラメータは再構成の条件であり、例えば、再構成方式(関数)、スライス厚、スライス数、再構成間隔といったものがある。この再構成パラメータによって医用診断情報(投影データ)を再構成すると、被検体の断層像(2次元画像)が得られる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータを指定する指定手段と、前記指定手段により再構成パラメータが指定されると、前記投影データと前記指定された再構成パラメータとから断層像データを再構成する再構成手段と、前記投影データ及び前記指定された再構成パラメータを記憶する記憶手段と、を有し、前記再構成手段は、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とする医用画像管理システムである。
【0011】
再構成パラメータを指定して再構成を行なうことで、断層像データが得られるが、得られた断層像データを記憶手段に記憶することはない。記憶手段には、指定された再構成パラメータと投影データとを記憶する。そして、読影部から再構成の要求があったときだけ、再構成を行い、得られた断層像データを読影部に出力する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の医用画像管理システムであって、前記記憶手段は、前記投影データと前記指定された再構成パラメータとを関連付けて、前記断層像データの再構成の履歴とともに記憶し、前記読影部において所望の断層像データの再構成の履歴が選択されると、その都度、前記再構成手段は前記関連付けに従い、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とするものである。
【0013】
投影データと再構成パラメータとを関連付け、再構成の履歴を記憶手段に記憶し、読影部から履歴が選択されて再構成の要求があったときは、関連付けに従って断層像データを再構成する。従って、再構成パラメータが指定されたときに行なわれる再構成と同じ再構成パラメータを用いて再構成が行なわれる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、被検体を撮影することにより取得した投影データと、前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータとを記憶装置に記憶する記憶ステップと、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶装置に記憶されている前記投影データと前記再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部に前記断層像データを出力する再構成ステップと、を含むことを特徴とする医用画像管理方法である。
【0015】
請求項5に記載の発明は、被検体を撮影することにより投影データを取得して記憶装置に記憶する第1の記憶ステップと、前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータを指定する再構成パラメータ指定ステップと、前記投影データと前記指定された前記再構成パラメータとから断層像データを再構成する第1の再構成ステップと、前記第1の再構成ステップにおける再構成で用いられた再構成パラメータを前記記憶装置に記憶する第2の記憶ステップと、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶装置に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力する第2の再構成ステップと、を含むことを特徴とする医用画像管理方法である。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の医用画像管理方法であって、前記第2の記憶ステップでは、前記第1の再構成ステップにおける再構成で用いられた再構成パラメータを前記投影データと関連付けて、前記断層像データの再構成の履歴とともに前記記憶装置に記憶し、前記第2の再構成ステップでは、前記読影部において所望の断層像データの再構成の履歴が選択されると、その都度、前記関連付けに従い、前記記憶装置に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明は、被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、前記投影データと前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータとを記憶する記憶手段と、を備えた医用画像管理装置に、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている前記投影データと前記再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部に前記断層像データを出力する再構成機能を実行させることを特徴とする医用画像管理プログラムである。
【0018】
請求項8に記載の発明は、被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータを指定する指定手段と、前記投影データを記憶する記憶手段と、を備えた医用画像管理装置に、前記指定手段により再構成パラメータが指定された場合に、前記投影データと前記指定された再構成パラメータとから断層像データを再構成する第1の再構成機能と、前記記憶手段に、前記第1の再構成機能における再構成で用いられた再構成パラメータを前記記憶手段に記憶する記憶機能と、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力する第2の再構成機能と、を実行させることを特徴とする医用画像管理プログラムである。
【0019】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の医用画像管理プログラムであって、前記記憶機能は、前記第1の再構成機能における再構成で用いられた再構成パラメータを前記投影データと関連付けて、前記断層像データの再構成の履歴とともに前記記憶手段に記憶し、前記読影部において所望の断層像データの再構成の履歴が選択されると、その都度、前記第2の再構成機能は前記関連付けに従い、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
この発明によると、再構成された断層像を保存する代わりに、再構成パラメータを保存し、再構成の要求があったときにその都度、再構成を行うことで、断層像を保存するための記憶容量の節約が可能となる。さらに、大量の診断像が得られる画像診断装置であっても、効率良く断層像の管理を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態に係る医用画像管理装置について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0022】
(構成)
この発明の実施形態に係る医用画像管理システムの構成について、図1を参照しつつ説明する。図1は、この発明の実施形態に係る医用画像管理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0023】
医用診断情報取得部1は例えばX線CT装置からなり、被検体をスキャンして投影データからなる医用診断情報(生データ)を取得する。医用診断情報記憶部2は、ハードディスクやメモリ等からなる記憶装置であって、医用診断情報取得部1で得られた投影データ(生データ)を記憶、保存する。
【0024】
再構成指示部3は、例えばキーボード等を含む入力装置からなり、操作者によって再構成パラメータが入力される。この入力された再構成パラメータは再構成指示部3から制御部7に出力される。再構成パラメータ記憶部4は、再構成指示部3で入力された再構成パラメータを記憶、保存する。
【0025】
再構成処理部5は、医用診断情報記憶部2に保存されている投影データ(生データ)と再構成パラメータとから被検体の断層像データを再構成する。
【0026】
読影部6は、例えばキーボード等を含む入力装置と表示装置とからなり、読影者は入力装置から再構成処理部5に対して断層像の読み出しを要求する。再構成処理部5で再構成された断層像データは読影部6の表示装置で表示され、読影可能となる。また、この読影部6はネットワークを介して制御部7に接続され、医用診断情報取得部1等から遠隔の地に設置されていても良い。例えば、同じ病院内であっても、異なる部屋や病棟に設置されていても良い。具体的には、X線CT装置が設置された診断室と読影室とが離れている場合であっても、LAN等のネットワークを介して接続することで、再構成の要求や断層像の読影が可能となる。このような場合は、読影部6はクライアント端末として機能し、制御部1がサーバーとして機能する。
【0027】
制御部7は、CPUからなり医用画像管理システム全体を制御するものである。例えば、再構成指示部3から出力された再構成パラメータを再構成パラメータ記憶部4に出力する。また、読影部6から断層像の読み出し要求を受けた場合は、再構成処理部5に対して再構成処理の指示を送り、再構成された断層像データを再構成処理部5から受け取り、読影部6にその断層像データを出力する。
【0028】
また、本実施形態に係る医用画像管理システムには、RAM、ROM等のメモリ(図示しない)が設置され、各種設定条件や医用画像管理システムの制御を行なう医用画像管理プログラム等が格納されている。
【0029】
なお、「再構成パラメータ」としては、再構成方式(関数)、スライス厚、スライス数、再構成間隔といったものがある。再構成する際には、これらのパラメータが指定されて、複数の2次元画像(断層像)が作成される。
【0030】
(動作)
次に、本実施形態に係る医用画像管理システムの動作について、図2に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0031】
まず、医用診断情報取得部1によって被検体の医用診断情報(生データ)を取得する(ステップS01)。例えば、X線CT装置を用いて被検体をスキャンすることにより、投影データ(生データ)を取得する。この投影データ(生データ)は、医用診断情報取得部1から出力されて医用診断情報記憶部5に保存される(ステップS02)。
【0032】
次に、操作者の操作によって再構成指示部3から再構成パラメータが入力され、その再構成パラメータは制御部7に出力される。その際、再構成パラメータを保存する命令も併せて出力する(ステップS03)。そして、再構成パラメータは制御部7から再構成パラメータ記憶部4に出力され、再構成パラメータ記憶部4にて記憶される(ステップS04)。
【0033】
また、ステップS04においては、再構成パラメータが再構成パラメータ記憶部4に記憶されるとともに、再構成処理部5は、医用診断情報記憶部2に保存されている投影データ(生データ)と入力された再構成パラメータとを用いて再構成処理を行い、被検体の断層像データを作成する。その断層像は、例えばX線CT装置に設置されているモニタに表示され、操作者はそのモニタに表示されている断層像を見ながらX線CT装置を操作することができる。例えば、ヘリカルスキャン機能を備えたX線CT装置の中で、いわゆるリアルタイムヘリカルスキャン機能を備えたX線CT装置では、リアルタイムヘリカルスキャン実行中におけるスキャン進行状況(すなわち、現在、被検体のどのスキャン位置でヘリカルスキャンしているか)を操作者がリアルタイムでモニタにより観察できるようになっている。なお、このように断層像データが再構成されるが、この断層像データは医用画像管理システムに保存されることはない。
【0034】
再構成パラメータは、その再構成パラメータで再構成された投影データと関連付けられて、ステップS04での再構成の履歴とともに再構成パラメータ記憶部4に記憶される。例えば、再構成パラメータと、再構成の対象となる投影データとを対応付けたテーブルが制御部7で作成され、そのテーブルが再構成パラメータとともに再構成パラメータ記憶部4に記憶される。
【0035】
再構成パラメータと再構成の対象となる投影データとを関連付けて記憶することで、ステップS04における再構成の履歴を記憶しておく。従って、その履歴を指定することで、その履歴に対応する投影データと再構成パラメータとが選択されて、ステップS04での再構成と同じ内容で断層像データが作成される。履歴として例えば、ステップS04にて作成された断層像の番号やステップS04で再構成したときの日時等がある。なお、この再構成の履歴は制御部7によって作成され、再構成パラメータ記憶部4に記憶される。
【0036】
読影者が被検体の断層像を読影するときには、読影部6から断層像の読み出しを要求する(ステップS05)。例えば、読影部6の表示装置に、ステップS04での再構成の履歴を表示する。具体的には、再構成される断層像の番号やその断層像に対応するアイコン等を表示装置に表示する。ステップS04において複数の再構成が行なわれた場合は、複数の履歴を表示し、履歴を選択することが可能な状態にする。
【0037】
そして、読影者が読影部6の入力装置によって読影すべき断層像の再構成履歴(断層像の番号等)を指定すると、その指定に対応する信号が制御部7に出力される。制御部7は、その信号を受けて再構成処理部5に指定された断層像の再構成を要求する。再構成処理部5はその履歴情報に基づいて、ステップS04で用いられた再構成パラメータを再構成パラメータ記憶部4から読み出し、さらに、その再構成パラメータで再構成すべき投影データ(生データ)を医用診断情報記憶部2から読み出す。
【0038】
再構成処理部5は、読み出した投影データ(生データ)と再構成パラメータとから断層像データを再構成する(ステップS06)。この再構成は、ステップS04において再構成パラメータが記憶されるときに行なわれた再構成の内容と同じものであり、そのときに作成された断層像データと同じ断層像データが作成される。ステップS04において再構成パラメータが再構成パラメータ記憶部4に記憶される際に、再構成の対象となる投影データと関連付けられて記憶され、ステップS06では、その関連付けに従って再構成パラメータと投影データとが読み出されるからである。
【0039】
再構成処理部5で再構成された断層像データは制御部7に出力され、制御部7から読影部6に出力される。そして、読影部6の表示装置に断層像が表示されて、読影者によって読影されることになる。
【0040】
以上のように、読影の際にその都度、再構成を行うことにより、再構成された断層像を記憶装置に記憶、保存する必要がない。その結果、記憶容量の節約が可能となり、大量の断層像データが得られる画像診断装置であっても、効率良く断層像データの管理を行うことが可能となる。
【0041】
また、不要な再構成パラメータを削除したい場合や、再構成パラメータ記憶部4の記憶容量が小さいため容量を確保したい場合等に、再構成パラメータ記憶部4に記憶された再構成パラメータを削除することも可能である。この処理は、読影部6や再構成指示部3に設けられている入力装置から削除命令を指示し、制御部7がその指示を受けて再構成パラメータ記憶部4に記憶されている再構成パラメータを削除する。一括して削除する他、所定の再構成パラメータを指定して削除することも可能である。
【0042】
さらに、読影部6で断層像を読影した履歴を管理しても良い。読影部6から再構成の要求があったとき、制御部7によってその要求の履歴を作成し、医用画像管理システムに設置されているハードディスク等の記憶装置にその履歴を記憶する。履歴を作成することで、読影した日時や読影者等の検索や管理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の実施形態に係る医用画像管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施形態に係る医用画像管理システムの動作を順番に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1 医用診断情報取得部
2 医用診断情報記憶部
3 再構成指示部
4 再構成パラメータ記憶部
5 再構成処理部
6 読影部
7 制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、
前記投影データと前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータとを記憶する記憶手段と、
読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている前記投影データと前記再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部に前記断層像データを出力する再構成手段と、
を有することを特徴とする医用画像管理システム。
【請求項2】
被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、
前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータを指定する指定手段と、
前記指定手段により再構成パラメータが指定されると、前記投影データと前記指定された再構成パラメータとから断層像データを再構成する再構成手段と、
前記投影データ及び前記指定された再構成パラメータを記憶する記憶手段と、を有し、
前記再構成手段は、読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とする医用画像管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記投影データと前記指定された再構成パラメータとを関連付けて、前記断層像データの再構成の履歴とともに記憶し、
前記読影部において所望の断層像データの再構成の履歴が選択されると、その都度、前記再構成手段は前記関連付けに従い、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とする請求項2に記載の医用画像管理システム。
【請求項4】
被検体を撮影することにより取得した投影データと、前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータとを記憶装置に記憶する記憶ステップと、
読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶装置に記憶されている前記投影データと前記再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部に前記断層像データを出力する再構成ステップと、
を含むことを特徴とする医用画像管理方法。
【請求項5】
被検体を撮影することにより投影データを取得して記憶装置に記憶する第1の記憶ステップと、
前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータを指定する再構成パラメータ指定ステップと、
前記投影データと前記指定された前記再構成パラメータとから断層像データを再構成する第1の再構成ステップと、
前記第1の再構成ステップにおける再構成で用いられた再構成パラメータを前記記憶装置に記憶する第2の記憶ステップと、
読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶装置に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力する第2の再構成ステップと、
を含むことを特徴とする医用画像管理方法。
【請求項6】
前記第2の記憶ステップでは、前記第1の再構成ステップにおける再構成で用いられた再構成パラメータを前記投影データと関連付けて、前記断層像データの再構成の履歴とともに前記記憶装置に記憶し、
前記第2の再構成ステップでは、前記読影部において所望の断層像データの再構成の履歴が選択されると、その都度、前記関連付けに従い、前記記憶装置に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とする請求項5に記載の医用画像管理方法。
【請求項7】
被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、前記投影データと前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータとを記憶する記憶手段と、を備えた医用画像管理装置に、
読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている前記投影データと前記再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部に前記断層像データを出力する再構成機能を実行させることを特徴とする医用画像管理プログラム。
【請求項8】
被検体を撮影することにより投影データを取得する医用診断情報取得手段と、前記被検体の断層像データを再構成するための再構成パラメータを指定する指定手段と、前記投影データを記憶する記憶手段と、を備えた医用画像管理装置に、
前記指定手段により再構成パラメータが指定された場合に、前記投影データと前記指定された再構成パラメータとから断層像データを再構成する第1の再構成機能と、
前記記憶手段に、前記第1の再構成機能における再構成で用いられた再構成パラメータを前記記憶手段に記憶する記憶機能と、
読影部からの再構成の要求に応じてその都度、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力する第2の再構成機能と、
を実行させることを特徴とする医用画像管理プログラム。
【請求項9】
前記記憶機能は、前記第1の再構成機能における再構成で用いられた再構成パラメータを前記投影データと関連付けて、前記断層像データの再構成の履歴とともに前記記憶手段に記憶し、
前記読影部において所望の断層像データの再構成の履歴が選択されると、その都度、前記第2の再構成機能は前記関連付けに従い、前記記憶手段に記憶されている投影データと再構成パラメータとから断層像データを再構成し、前記読影部にその断層像データを出力することを特徴とする請求項8に記載の医用画像管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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