説明

医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法

【課題】ネットワークに接続された複数の医用装置に診断用ソフトウェアを効率的にかつ確実に組みことができる医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法を提供する。
【解決手段】第1制御部が第1医用装置以外の複数の医用装置を第1表示部に表示させるステップと、第1制御部が第1入力部の指定を受けて、第1表示部に表示された複数の医用装置の中から第2医用装置を選択するステップと、第1入力部の指示を受けて、第1制御部が診断用ソフトウェアを第1医用装置に組み込むステップと、第1制御部が診断用ソフトウェアを第1医用装置に組み込むときに、第2制御部が診断用ソフトウェアを第2医用装置に組み込むステップと、第1入力部の指示を受けて、第1制御部が第1医用装置に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部に視認可能に表示させるステップと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばX線診断装置などの医用装置に関し、特に、ネットワークに接続された複数の医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療機関がX線診断装置などの医用装置を複数台所有し、それらの医用装置にアップグレード版の診断用ソフトウェア(以下、単に、診断用ソフトウェアという。)を組み込む場合、サービスマンが医療機関に出向き、診断用ソフトウェアが記憶されたCD−ROMを、医用装置のCDドライブ装置にセットし、インストーラにより、医用装置に診断用ソフトウェアを組み込む作業を、医用装置の台数分だけ行っている。
【0003】
しかし、仮に、1台の医用装置に診断用ソフトウェアを組み込む作業に6時間を要し、医療機関が4台の医用装置を所有している場合、4台全部の医用装置に診断用ソフトウェアを組み込む作業には、延べ24時間(=4台×6時間)を要し、1人のサービスマンが3日から4日かかる作業となる。また、診断用ソフトウェアを組み込む作業を台数分繰り返すため、サービスマンが作業に集中できない場合が生じて、作業ミスを誘発するおそれがある。
【0004】
複数の医用装置がLANなどのネットワークに接続されている場合、ネットワークを介して医用装置の間で、診断用ソフトウェアを相互に送受信し、診断用ソフトウェアを複数の医用装置に効率的にかつ確実に組み込むことが考えられる。
【0005】
医用装置ではないが、複数のプリンタとサーバとがネットワークを介して接続され、サーバから各プリンタにデータを送信することにより、プリンタのドライバやプリント情報をサーバで一元管理できるものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0006】
また、サーバ、クライアント及びプリンタがネットワークにそれぞれ接続され、サーバがクライアントを表示し、サーバがプリンタのリストを選択可能に表示し、サーバが、リストで選択されたプリンタをクライアント上にドロップすると、プリンタのドライバをクライアントに組み込むものが提案されている(例えば、特許文献2)。
【0007】
【特許文献1】特開2004−46304号公報
【特許文献2】特開2006−163869号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1及び2にそれぞれ記載された技術では、サーバがドライバ等をプリンタやクライアントに組み込むものであり、クライアント同士では、ドライバ等の組み込みができない。
【0009】
したがって、上記技術を用いて、ネットワークに接続された複数の医用装置に診断用ソフトウェアを組み込むためには、ネットワークにサーバが接続されていている必要がある。ネットワークにサーバが接続されていなければ、ネットワークに接続された複数の医用装置に診断用ソフトウェアを効率的にかつ確実に組み込むことができないという問題点があった。
【0010】
この発明は、上記の問題を解決するものであり、ネットワークに接続された複数の医用装置に診断用ソフトウェアを効率的にかつ確実に組みことができる医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、この発明は、ネットワークに接続された複数の医用装置の各々が互いを認識し合い、相互に情報を送受信可能とする受診用ソフトウェアを、各医用装置に組み込むことに着目した。
具体的には、請求項1に記載の発明は、ネットワークに接続された複数の医用装置のいずれか1つの第1医用装置の第1制御部が、前記複数の医用装置の各々と該各医用装置のネットワーク上の住所とを対応させて前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、前記第1制御部が、前記ネットワーク上の住所に基づいて、前記第1医用装置以外の前記複数の医用装置を前記第1医用装置の第1表示部に表示させるステップと、前記第1制御部が、前記第1医用装置の第1入力部の指定を受けて、前記第1表示部に表示された複数の医用装置の中から第2医用装置を選択するステップと、前記第1制御部が、外部から診断用ソフトウェアを前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、前記第1制御部が、前記第1医用装置から前記選択された各第2医用装置に前記診断用ソフトウェアをそれぞれ送信する通信ステップと、前記第2医用装置の第2制御部が、前記送信された前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置の第2記憶部に記憶させるステップと、前記第1入力部の指示を受けて、前記第1制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置に組み込むステップと、前記第1制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置に組み込むときに、前記第2制御部が、前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置に組み込むステップと、前記第1入力部の指示を受けて、前記第1制御部が前記第1医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記第1表示部に視認可能に表示させるステップと、前記第2医用装置の第2入力部の指示を受けて、前記第2制御部が前記第2医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記第2医用装置の第2表示部に視認可能に表示させるステップと、を有することを特徴とする医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法である。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、ネットワークに接続された複数の医用装置のいずれか1つの第1医用装置の第1制御部が、前記複数の医用装置の各々と該各医用装置のネットワーク上の住所とを対応させて前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、前記第1制御部が、前記ネットワーク上の住所に基づいて、前記第1医用装置以外の前記複数の医用装置を前記第1医用装置の第1表示部に表示させるステップと、前記第1制御部が、前記第1医用装置の第1入力部の指定を受けて、前記第1表示部に表示された複数の医用装置の中から第2医用装置を選択するステップと、前記第1制御部が、外部から診断用ソフトウェアを前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、前記第1制御部が、前記第1医用装置から前記選択された各第2医用装置に前記診断用ソフトウェアをそれぞれ送信する通信ステップと、前記第2医用装置の第2制御部が、前記送信された前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置の第2記憶部に記憶させるステップと、前記第1入力部の指示を受けて、前記第1制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置に組み込み、前記第1医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記第1表示部に視認可能に表示させるステップと、前記第2医用装置の第2入力部の指示を受けて、前記第2制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置に組み込み、前記第2医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記前記第2医用装置の第2表示部に視認可能に表示させるステップと、を有することを特徴とする医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によると、複数の医用装置のいずれか1つの第1医用装置の第1制御部が、ネットワーク上の住所に基づき第1表示部に複数の医用装置を表示し、表示された複数の医用装置の中から第2医用装置を第1入力部の指定を受けて選択する。それにより、ネットワークにサーバが接続されていなくても、第1医用装置から第2医用装置に診断用ソフトウェアを送信可能となり、第2医用装置に診断用ソフトウェアを組込可能となる。
第1制御部が診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部に視認可能に表示させる。サービスマンが、表示された実行させた状況に基づき、第1医用装置に組み込まれた診断用ソフトウェアを適正でないと判断すれば、第2医用装置に組み込まれた診断用ソフトウェアも適正でない可能性が高いことから、その適否を確認するという無駄な作業をせずに、改めて、第1医用装置に診断用ソフトウェアを組み込むため、組込作業を効率的にかつ確実に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によると、第2医用装置に診断用ソフトウェアを組み込む前に、第1制御部が診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部に視認可能に表示させる。サービスマンが、表示された実行させた状況に基づき、第1医用装置に組み込まれた診断用ソフトウェアを適正でないと判断すれば、第2医用装置に診断用ソフトウェアを組み込むという無駄な作業をせずに、改めて、第1医用装置に診断用ソフトウェアを組み込むため、組込作業をさらに効率的にかつ確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[第1実施の形態]
(構成)
この発明の第1実施形態に係るネットワークにおいて、X線診断装置である医用装置に診断用ソフトウェアを組み込むための構成について図1を参照して説明する。図1は、医用装置の回路図である。ここで、ネットワークとは、例えば、LAN(Local Area Network)である。
【0015】
このネットワークには、複数の医用装置に関する情報資源を蓄積しておく管理用コンピュータが接続されていない。したがって、以下に説明する各医用装置間での情報の送受信は、管理用コンピュータによるものではない。ここで、医用装置とは、例えば、X線診断装置である。
【0016】
複数の医用装置を代表する1台の第1医用装置100と、第1医用装置100以外の3台の第2医用装置200とが接続されたネットワークを図1に示す。複数の医用装置を代表する1台の第1医用装置100は、複数の医用装置のいずれか1つの第1医用装置に相当し、複数の医用装置のうちのいずれであっても良い。
【0017】
なお、各医用装置の構成はほぼ同一である。以下、第1医用装置100の構成を代表して説明し、第1医用装置と同一の構成については、第2医用装置200の構成の説明を省略する。
【0018】
第1医用装置100は、第1制御部110、光学ドライブ120、第1記憶部140、リアルタイムソフトコントローラー130、第1入力部150、第1表示部160、Cアーム・寝台機構制御部171、及びX線制御コントローラ172を有している。第1記憶部140は、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0019】
第1医用装置100には診断用ソフトウェアが組み込まれる。ここで、診断用ソフトウェアは、アップグレードのためのソフトウェアであり、第1医用装置100、第2医用装置200には、旧の診断用ソフトウェアが既に組み込まれているものとする。なお、診断用ソフトウェアは、始めて、第1医用装置100、第2医用装置200に組み込むソフトウェアであっても良い。
【0020】
診断用ソフトウェアは、リアルタイムソフトウェア及びシステムソフトウェアが含まれる。リアルタイムソフトウェアはリアルタイムソフトコントローラー130に組み込まれる。リアルタイムソフトコントローラー130は、リアルタイムソフトウェアを実行し、Cアーム・寝台機構制御部171及びX線制御コントローラ172の制御により、図示しないCアーム、寝台機構、X線管及び絞り装置を動作させる。システムソフトウェアは第1記憶部140に組み込まれる。第1制御部110は、第1記憶部140からシステムソフトウェアを読み出して、実行し、光学ドライブ120、第1記憶部140、第1入力部150及び第1表示部160等を制御する。
【0021】
以下の説明において、リアルタイムソフトウェアとシステムソフトウェアとを1つのソフトウェアとして扱うときは、診断用ソフトウェアの語を用いる。また、別々のソフトウェアとして扱うときは、リアルタイムソフトウェア及びシステムソフトウェアの語を用いる。
【0022】
次に、第1制御部110について、図1から図3を参照にして説明する。図2は、診断用ソフトウェアを組み込むための機能ブロック図である。図3は、複数の医用装置100、200の動作の概要を示すフロー図である。第1制御部110は、第2医用装置200の選択、診断用ソフトウェアの記憶、及び診断用ソフトウェアの組込を行う(図3に示すステップS101からS103)。
【0023】
第1制御部110は、光学ドライブI/F(インターフェース)、入力用I/F、Videoカード、CPU、メモリ、外部I/F、ネットワークI/Fを有している。第1制御部110は、光学ドライブI/F等を制御すると共に、前述したように、光学ドライブ120、第1記憶部140、第1入力部150及び第1表示部160を制御する。それにより、第1制御部110は、記憶制御部、表示制御部、選択制御部、組込制御部、通信制御部、入力制御部及び読出制御部の各種の機能を有する。各種の機能を有する第1制御部110を図2に示す。なお、入力用I/Fには、第1入力部150であるキーボード151及びマウス152が接続されている。
【0024】
次に、第1制御部110が第2医用装置200の選択を行う構成を説明する。第2医用装置200の選択は、第1制御部110の記憶制御部、表示制御部、選択制御部、通信制御部及び入力制御部により行われる。先ず、第1制御部110は、各第2医用装置200と各第2医用装置200のネットワーク上の住所(IPアドレス)とを対応させて第1記憶部140に記憶させる。それにより、第1医用装置100が第2医用装置200を認識可能となる。第1医用装置100と第2医用装置200との間では、例えば、ポーリング/セレクティング方式により情報の送受信を行う。
【0025】
第1制御部110は、第2医用装置200との通信の誤りを検査し、検出した通信の誤り情報を第2医用装置200に送信する。第2医用装置200が通信の誤り情報を受けた場合、第2制御部210は、第1医用装置100に再送信する。同じ様に、第2制御部210は、第1医用装置100との通信の誤りを検査し、検出した通信の誤り情報を第1医用装置100に送信する。第1医用装置100が通信の誤り情報を受けた場合、第1制御部110は、第2医用装置200に再送信する。
【0026】
第1医用装置100と第2医用装置200との間で送受信される情報には、診断用ソフトウェアのデータ、第1医用装置100及び第2医用装置200を設定するための操作データ、操作ログ、動作信号、リセット同期信号などが含まれる。それにより、例えば、第1医用装置100は、第2医用装置200の診断用ソフトウェアの記憶又は組込の終了情報を受信することが可能となる。また、第2医用装置200は、第1医用装置100の診断用ソフトウェアの記憶又は組込の開始情報を受信することが可能となる。
【0027】
また、第1制御部110は、各第2医用装置200を第1入力部150で選択可能に第1表示部160に表示させる。第1制御部110は、第1入力部150のマウス152で移動可能にカーソルを第1表示部160に表示させ、マウス152のクリック動作によりカーソル位置に相当する第2医用装置200を指定し、マウス152で指定された第2医用装置200の全部又は一部を選択する。
【0028】
次に、第1制御部110が診断用ソフトウェアの記憶を行う構成を説明する。診断用ソフトウェアの記憶は、第1制御部110の記憶制御部、通信制御部及び読出制御部により行われる。先ず、第1制御部110は、外部から診断用ソフトウェアを第1記憶部140に記憶させる。外部からの診断用ソフトウェアは、システムソフトウェア及びリアルタイムソフトウェアを含み、CD−ROMに書き込まれている。第1制御部110は、光学ドライブ120にセットされたCD−ROMから診断用ソフトウェアをそれぞれ読み出し、第1記憶部140に記憶させる。
【0029】
断用ソフトウェアを第1記憶部140に記憶させるとき、第1制御部110は、診断用ソフトウェアを第1医用装置100からネットワークを介して第2医用装置200に送信する。診断用ソフトウェアの受信により、第2制御部210は、診断用ソフトウェアを第2医用装置200の第2記憶部240に記憶させる。
【0030】
次に、第1制御部110が診断用ソフトウェアの組込を行う構成を説明する。診断用ソフトウェアの組込は、第1制御部110の組込制御部、通信制御部及び入力制御部により行われる。先ず、第1制御部110は、リアルタイムソフトウェアをリアルタイムソフトコントローラー130に組み込む。また、第1制御部110は、システムソフトウェアを第1記憶部140にコピーをし、予め定められた設定をする。
【0031】
診断用ソフトウェアにはインストーラが付属されている。インストーラを起動し、第1入力部150の操作で、第1制御部110が組込先であるリアルタイムソフトコントローラー130及び第1記憶部140を指定することにより行う。
【0032】
第2制御部210は、第1医用装置100への診断用ソフトウェアの記憶の開始情報を受けて、診断用ソフトウェアを第2医用装置200に組み込む。なお、第1制御部110から組込命令を受けて、第2制御部210が診断用ソフトウェアを第2医用装置200に組み込むようにしても良い。なお、第2制御部210が診断用ソフトウェアの組込を行う構成は、第1制御部110が診断用ソフトウェアの組込を行う構成と同じであり、その構成を省略する。
【0033】
以上の構成により、第1制御部110は、診断用ソフトウェアを第1記憶部140に記憶させ、その診断用ソフトウェアを第1医用装置100に組み込む。また、第2制御部210は、診断用ソフトウェアを第2記憶部240に記憶させ、その診断用ソフトウェアを第2医用装置200に組み込む。
【0034】
次に、第1医用装置100の動作確認の作業について説明する。第1入力部150の指示を受けて、第1制御部110が第1医用装置100に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させる。第1制御部110は、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示させる。
【0035】
第1制御部110の外部IFには、Cアーム(図示省略)及び寝台機構(図示省略)を制御ためのCアーム・寝台機構制御部171、及びX線制御コントローラ172が接続されている。Cアームの一端部にX線管(図示省略)及び絞り装置(図示省略)が取付けられ、Cアームの他端部にX線検出器が取付けられている。寝台機構は、被検体を載置する寝台を移動する機構である。X線制御コントローラ172は、X線を発生させるためにX線管(図示省略)に管電流、管電圧を連続的又はパルス状に供給するX線発生装置(図示省略)を制御する。
【0036】
第1入力部150のキーボード151及びマウス152の指示を受けて、第1制御部110がリアルタイムソフトコントローラー130に実行命令をし、リアルタイムソフトコントローラー130がリアルタイムソフトウェアを実行し、Cアーム・寝台機構制御部171及びX線制御コントローラー172の制御により、Cアーム、寝台機構、X線管及び絞り装置がそれぞれの予め定められた条件で動作する。また、第1制御部110は、リアルタイムソフトウェアを実行させた状況(Cアーム、寝台機構、X線管及び絞り装置の動作状況)を段階的に第1表示部160に表示させる。サービスマンは、実行させた状況が段階的に表示されことにより、第1医用装置100が正しく動作するか否かを確認する。
【0037】
以上、第1医用装置100の動作確認について説明した。第2医用装置200の動作確認も同様である。すなわち、第2入力部250のキーボード251及びマウス252の指示を受けて、第2制御部210がリアルタイムソフトコントローラー230に実行命令をし、リアルタイムソフトコントローラー230がリアルタイムソフトウェアを実行し、Cアーム・寝台機構制御部271及びX線制御コントローラー272の制御により、Cアーム、寝台機構、X線管及び絞り装置がそれぞれの予め定められた条件で動作する。また、第2制御部210は、リアルタイムソフトウェアを実行させた実行させた状況を段階的に第2表示部260に視認可能に表示させる。サービスマンは、実行させた状況が段階的に表示されことにより、第2医用装置200が正しく動作するか否かを確認する。
【0038】
次に、第2医用装置200の選択、診断用ソフトウェアの記憶、診断用ソフトウェアの組込、第1医用装置100及び第2医用装置200の動作確認等の手順について、図4を参照にして説明する。図4は、1台の第1医用装置100と3台の第2医用装置200の各動作を示すタイムチャートである。
【0039】
図4に示す各動作「A」〜「H」は、準備、診断用ソフトウェアの記憶、システムソフトウェアの組込、リアルタイムソフトウェアの組込、設定、医用装置の動作確認、後処理、及びリビルドであり、この順番で行われる。
【0040】
図4に「A」で示す準備は、サービスマンが、ネットワークに接続されている4台の医用装置に電源を入れ、サービスマンの操作により、各医用装置に既に組み込んである旧の診断用ソフトウェアをそれぞれ実行させ、4台の医用装置のうちの代表である第1医用装置100の第1制御部110が第1表示部160に3台の医用装置をマウス152の指定で選択可能に表示させ、サービスマンが診断用ソフトウェアの組込対象となる第2医用装置200を選択する動作を含む。なお、第1制御部110が、光学ドライブ120にセットされたCD−ROMに書き込まれたプログラムを読み出し、第1表示部160に3台の医用装置を選択可能に表示させても良い。
【0041】
「B」で示す診断用ソフトウェアの記憶は、前述したように、第1制御部110、第2制御部210が第1記憶部140、第2記憶部240に診断用ソフトウェアをそれぞれ記憶させる動作を含む。第1制御部110、第2制御部210は、第1記憶部140、第2記憶部240に診断用ソフトウェアを記憶させる動作を、同時に開始する。第2記憶部240に診断用ソフトウェアを記憶させる動作の終了情報を、第2制御部210が第1医用装置100に送信する。全ての第2医用装置200から記憶動作の終了情報を受けて、第1制御部110は、図4に「C」で示すリアルタイムソフトウェアの組込を行う。
【0042】
「C」で示すリアルタイムソフトウェアの組込は、第1制御部110、第2制御部210がリアルタイムソフトコントローラー130、230にリアルタイムソフトウェアを組み込む動作を含む。第1制御部110、第2制御部210は、リアルタイムソフトコントローラー130、230へのリアルタイムソフトウェアの組込を同時に開始する。リアルタイムソフトコントローラー230にリアルタイムソフトウェアを組み込む動作の終了情報を、第2制御部210は、第1医用装置100に送信する。全ての第2医用装置200からリアルタイムソフトウェアの組込終了の情報を受けて、第1制御部110は、図4に「D」で示すシステムソフトウェアの組込を行う。
【0043】
「D」で示すシステムソフトウェアの組込は、第1制御部110、第2制御部210が第1記憶部140、第2記憶部240にシステムソフトウェアをコピーし、予め定められた設定をする動作を含む。第1制御部110、第2制御部210は、第1記憶部140及び第2記憶部240へのシステムソフトウェアの組込を同時に開始する。第2記憶部240にシステムソフトウェアを組み込む動作の終了情報を、第2制御部210が第1医用装置100に送信する。全ての第2医用装置200からシステムソフトウェアの組込終了の情報を受けて、第1制御部110は、図4に「E」で示す設定を行う。
【0044】
「E」で示す設定は、第1入力部150の操作を受けて、第1制御部110が第1医用装置100に設定データを組み込む動作を含み、第2入力部250の操作を受けて、第2医用装置200に設定データを組み込む動作を含む。第1医用装置100及び第2医用装置200の設定が終了した場合、第1制御部110は、図4に「F」で示す医用装置の動作確認を行う。
【0045】
「F」で示す医用装置の動作確認は、前述した通り、第1入力部150の指示を受けて、第1制御部110が診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示する動作、第2入力部250の指示を受けて、第2制御部210が診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第2表示部260に視認可能に表示する動作を含む。第1医用装置100、予め定められた第2医用装置200の順番に順次行う。なお、第1制御部110は、設定終了の情報を全ての第2医用装置200から受信して、診断用ソフトウェアを実行させるようにしても良い。
【0046】
「G」で示す後処理は、サービスマンが第1医用装置100、第2医用装置200から旧の診断用ソフトウェアの消去し、ログの消去する動作を含む。第1医用装置100、第2医用装置200における後処理は、図4に「F」で示す各医用装置の動作確認の後にそれぞれ行われる。
【0047】
「H」で示すリビルドは、第1記憶部140に記憶された情報の複製を別のHDDに保存するミラーリングを含む。予め外されておいた別のHDDは、リビルドのときに第1医用装置100、第2医用装置200に接続される。別のHDDの接続により、第1制御部110が別のHDDに情報を記憶させる。リビルドは、第1医用装置100、第2医用装置200における図4に「G」で示す後処理に続いて行われる。
【0048】
(動作)
次に、第2医用装置200の選択について、図5を参照にして説明する。図5は、第2医用装置200を選択するときの動作を示すフロー図である。
【0049】
サービスマンの操作により、第1医用装置100の第1制御部110が、各医用装置に既に組み込んである旧の診断用ソフトウェアを実行させ、第1表示部160に第2医用装置200をマウス152の指定で選択可能に表示する(ステップS201)。次に、サービスマンがマウス152のカーソル操作及びクリック操作で、第2医用装置200を選択する(ステップS202)。次に、第1制御部110が、選択された第2医用装置200を第1記憶部140に記憶する(ステップS203)。
【0050】
以上のように第2医用装置200が選択可能であるため、第1医用装置100、第2医用装置200の情報資源を蓄積しておくサーバがネットワークに接続されていない場合であっても、第1医用装置100から第2医用装置200に診断用ソフトウェアを送信可能となり、第2医用装置200に診断用ソフトウェアを組込可能となり、この発明を適用することができる。
【0051】
次に、診断用ソフトウェアの記憶について、図6を参照にして説明する。図6は、診断用ソフトウェアを記憶するときの動作を示すフロー図である。
【0052】
図4に「A」で示す準備の後、第1制御部110が第1記憶部140に診断用ソフトウェアを記憶させる(ステップS301)。次に、第1制御部110が、第1記憶部140に記憶された診断用ソフトウェアを第2医用装置200に送信する(ステップS302)。診断用ソフトウェアを受信により、第2制御部210が、診断用ソフトウェアを第2記憶部240に記憶させる(ステップS303)。その後、第2制御部210は、診断用ソフトウェアの記憶の終了情報を第1医用装置100に送信する。
【0053】
次に、診断用ソフトウェアの組込について、図7を参照にして説明する。図7は、診断用ソフトウェアを組み込むときの動作を示すフロー図である。
【0054】
先ず、第1制御部110は、第1医用装置100にリアルタイムソフトウェアを組み込み、第2制御部210は、第2医用装置200にリアルタイムソフトウェアを組み込む(ステップS401)。リアルタイムソフトウェアの組込を終了した場合(ステップS402:Y)、第2制御部210は、組込終了の情報を第1医用装置100に送信する(ステップS403)。
【0055】
組込終了の情報を全部の第2医用装置200から受信して、第1制御部110は、第1医用装置100にシステムソフトウェアを組み込み、第2制御部210は、第2医用装置200にシステムソフトウェアを組み込む(ステップS404)。システムソフトウェアの組込を終了した場合(ステップS405:Y)、第2制御部210は、組込終了の情報を第1医用装置100に送信する(ステップS406)。
【0056】
組込終了の情報を全部の第2医用装置200から受信して、第1制御部110は、第1表示部160に設定画面を表示する。次に、第1入力部150の操作で、第1制御部110が第1医用装置100の設定を行う。また、第2入力部250の操作で、第2制御部210が第2医用装置200の設定を行う(ステップS407)。第1医用装置100、第2医用装置200の設定を終了した場合(ステップS408:Y)、第2制御部210は、設定終了の情報を第1医用装置100に送信する(ステップS409)。
【0057】
第1入力部150の指示を受けて、第1制御部110は、第1医用装置100に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、第1制御部110は、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示する(ステップS410)。それにより、サービスマンは、第1医用装置100の動作確認をすることができる。第1医用装置100の動作確認を終了した場合(ステップS411:Y)、サービスマンは、第1医用装置100の事後処理を行い、旧の診断用ソフトウェアを消去し、ログを消去する(ステップS412)。
【0058】
第1医用装置100の事後処理を終了した場合(ステップS413:Y)、サービスマンは、予め外しておいた別のHDDを第1医用装置100に接続し、第1医用装置100のリビルドを開始する(ステップS414)。これに前後して、第2入力部250の操作で、第2制御部210は、第2医用装置200に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、第2制御部210は、実行させた状況を第2表示部260に視認可能に表示する(ステップS415)。それにより、サービスマンは、第2医用装置200の動作確認をすることができる。第2医用装置200の動作確認を終了した場合(ステップS416:Y)、サービスマンは、第2医用装置200の事後処理を行い、旧の診断用ソフトウェアを消去し、ログを消去する(ステップS417)。
【0059】
第2医用装置200の事後処理を終了した場合(ステップS418:Y)、サービスマンは、予め外しておいた別のHDDを第2医用装置200に接続し、第2医用装置200のリビルドを開始する(ステップS419)。そして、全部の第2医用装置200の動作確認、事後処理を終了していない場合(ステップS420:N)、第2医用装置の動作確認をする(ステップS415)に戻る。全部の第2医用装置200の動作確認、事後処理を終了している場合(ステップS420:Y)、第1医用装置100、第2医用装置200に診断用ソフトウェア組み込むときの動作を終了する。
【0060】
以上の第1実施形態に係る診断用ソフトウェアの組込方法よれば、第1制御部110が第1医用装置100で診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示させるので、サービスマンは、実行させた状況に基づき、第1医用装置100に組み込まれた診断用ソフトウェアが適正あることを判断した上で、全部の第2医用装置200に対して、第1医用装置100と同じ組込作業を1回で行うことができ、同じ組込作業を複数回行うことによりサービスマンが作業ミスをし易くなるのを防止し、診断用ソフトウェアを効率的にかつ確実に組み込むことができる。
【0061】
[第2実施の形態]
次に、この発明の第2実施形態に係るネットワークにおいて、X線診断装置である医用装置に診断用ソフトウェアを組み込むための動作について、図8及び図9を参照にして説明する。図8は、1台の第1医用装置と3台の第2医用装置の各動作を示すタイムチャートである。図9は、診断用ソフトウェアを組み込むときの動作を示すフロー図である。
【0062】
第2実施形態において、第1実施形態に係る診断用ソフトウェアの組込方法と異なる点は、第1医用装置100と第2医用装置200とが、図8に「C」で示すリアルタイムソフトウェアの組込以降の動作を同時期に行わないことにある。
【0063】
第1医用装置100における、「C」〜「G」で示すリアルタイムソフトウェアの組込、システムソフトウェアの組込、設定、医用装置の動作確認、後処理を終了した後に、第2医用装置200における、「C」で示すリアルタイムソフトウェアの組込以降の動作が行われることを図8に示す。
【0064】
すなわち、第1入力部150の指示を受けて、第1制御部110が診断用ソフトウェアを第1医用装置100に組み込み、第1医用装置100に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示させる。それにより、サービスマンは、第1医用装置100の動作を確認することができる。
【0065】
次に、第2入力部250の指示を受けて、第2制御部210が診断用ソフトウェアを第2医用装置200に組み込み、第2医用装置200に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を前記第2医用装置200の第2表示部260に視認可能に表示させる。それにより、サービスマンは、第2医用装置200の動作を確認することができる。
【0066】
次に、図9を参照にして、図8で「C」で示すリアルタイムソフトウェアの組込以降の動作について詳細に説明する。
【0067】
先ず、第1制御部110は、第1医用装置100にリアルタイムソフトウェアを組み込む(ステップS501)。リアルタイムソフトウェアの組込を終了した場合(ステップS502:Y)、第1制御部110は、第1医用装置100にシステムソフトウェアを組み込む(ステップS503)。
【0068】
システムソフトウェアの組込を終了した場合(ステップS504:Y)、第1制御部110は、第1表示部160に設定画面を表示する。次に、第1入力部150の操作で、第1制御部110が第1医用装置100の設定を行う(ステップS505)。第1医用装置100の設定を終了した場合(ステップS506:Y)、第1制御部110は、第1医用装置100に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、第1制御部110は、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示する(ステップS507)。それにより、サービスマンは、第1医用装置100の動作確認をすることができる。
【0069】
第1医用装置100の動作確認を終了した場合(ステップS508:Y)、サービスマンは、第1医用装置100の事後処理を行い、旧の診断用ソフトウェアを消去し、ログを消去する(ステップS509)。
【0070】
第1医用装置100の事後処理を終了した場合(ステップS510:Y)、サービスマンは、予め外しておいた別のHDDを第1医用装置100に接続し、第1医用装置100のリビルドを開始する(ステップS511)。また、リビルドの開始に前後して、第1制御部110は、第1医用装置100の動作確認終了、事後処理終了の情報を第2医用装置200に送信する(ステップS512)。
【0071】
次に、第1医用装置100からの動作確認終了、事後処理終了の情報を第2医用装置200が受信して、第2制御部210は、第2医用装置200にリアルタイムソフトウェアを組み込む(ステップS513)。リアルタイムソフトウェアの組込を終了した場合(ステップS514:Y)、第2制御部210は、第2医用装置200にシステムソフトウェアを組み込む(ステップS515)。
【0072】
システムソフトウェアの組込を終了した場合(ステップS516:Y)、第2制御部210は、第2表示部260に設定画面を表示する。次に、第2入力部250の操作で、第2制御部210が第2医用装置200の設定を行う(ステップS517)。第2医用装置200の設定を終了した場合(ステップS518:Y)、第1制御部110は、全部の第2医用装置200の組込、設定を終了したか否かを判断する(ステップS519)。
【0073】
全部の第2医用装置200の組込、設定を終了していない場合(ステップS519:N)、第2医用装置200にリアルタイムソフトウェアを組み込む(ステップS513)に戻る。
【0074】
全部の第2医用装置200の組込、設定を終了している場合(ステップS519:Y)、第2制御部210は、第2医用装置200に組み込まれた診断用ソフトウェアを実行させ、第2制御部210は、実行させた状況を第2表示部260に視認可能に表示する(ステップS520)。それにより、サービスマンは、第2医用装置200の動作確認をすることができる。
【0075】
第2医用装置200の動作確認を終了した場合(ステップS521:Y)、サービスマンは、第2医用装置200の事後処理を行い、旧の診断用ソフトウェアを消去し、ログを消去する(ステップS522)。第2医用装置200の事後処理を終了した場合(ステップS523:Y)、サービスマンは、予め外しておいた別のHDDを第2医用装置200に接続し、第2医用装置200のリビルドを開始する(ステップS524)。次に、第1制御部110は、全部の第2医用装置200の動作確認、事後処理を終了したか否かを判断する(ステップS525)。
【0076】
全部の第2医用装置200の動作確認、事後処理を終了していない場合(ステップS525:N)、第2医用装置200の動作確認(ステップS520)に戻る。全部の第2医用装置200の動作確認、事後処理を終了している場合(ステップS525:Y)、リアルタイムソフトウェアの組込以降の動作を終了する。
【0077】
以上の第2実施形態に係る診断用ソフトウェアの組込方法よれば、第2医用装置200に診断用ソフトウェアを組み込む前に、第1制御部110が第1医用装置100で診断用ソフトウェアを実行させ、実行させた状況を第1表示部160に視認可能に表示させるので、実行させた状況に基づき、第1医用装置100に組み込まれた診断用ソフトウェアを適正でないとサービスマンが判断すれば、第2医用装置200に診断用ソフトウェアを組み込むという無駄な作業をせずに済み、組込作業をさらに効率的にかつ確実に行うことができる。
【0078】
次に、第2実施形態の変形例について、図10及び図11を参照にして説明する。図10及び図11は、1台の第1医用装置100と3台の第2医用装置200の各動作を示すタイムチャートである。
【0079】
この変形例において、前述した第2実施形態に係る診断用ソフトウェアの組込方法と異なる点は、1日目に、第1医用装置100と1台の第2医用装置200に診断用ソフトウェアを組み込み、2日目に、他の2台の第2医用装置200に診断用ソフトウェアを組み込む点にある。
【0080】
ただし、1日目に、4台全部の第2医用装置200に診断用ソフトウェアの記憶(図10に「B」で示す記憶)を行う。したがって、2日目は、第2医用装置200における、リアルタイムソフトウェアの組込(図10に「C」で示す組込)以降の動作が行われる。
【0081】
なお、1日目において、第1医用装置100の動作確認を終了しているため、2日目は、図11に「C」で示すリアルタイムソフトウェアの組込、「D」で示すシステムソフトウェアの組込、及び「E」で示す設定を同時期に行うようにしても良い。
【0082】
前記実施形態においては、ネットワークに接続された4台の医用装置のうちの代表として第1医用装置100を示したが、代表としては、3台の第2医用装置200のいずれであっても良い。この場合、第2制御部210は、光学ドライブ220にセットされたCD−ROMから診断用ソフトウェアを読み出し、第2記憶部240に記憶させれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】第1実施形態に係る医用装置の回路図である。
【図2】診断用ソフトウェアを組み込むための機能ブロック図である。
【図3】複数の医用装置の動作の概要を示すフロー図である。
【図4】1台の第1医用装置と3台の第2医用装置の各動作を示すタイムチャートである。
【図5】第2医用装置を選択するときの動作を示すフロー図である。
【図6】診断用ソフトウェアを記憶するときの動作を示すフロー図である。
【図7】診断用ソフトウェアを組み込むときの動作を示すフロー図である。
【図8】第2実施形態において、1台の第1医用装置と3台の第2医用装置の各動作を示すタイムチャートである。
【図9】診断用ソフトウェアを組み込むときの動作を示すフロー図である。
【図10】第2実施形態の変形例において、1台の第1医用装置と3台の第2医用装置の各動作を示すタイムチャートである。
【図11】第2実施形態の他の変形例において、1台の第1医用装置と3台の第2医用装置の各動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0084】
100 第1医用装置 110 第1制御部 120 光学ドライブ
130 リアルタイムソフトコントローラー 140 第1記憶部
150 第1入力部 151 キーボード 152 マウス
160 第1表示部 171 Cアーム・寝台機構制御部
172 X線制御コントローラ
200 第2医用装置 210 第2制御部 220 光学ドライブ
230 リアルタイムソフトコントローラー 240 第2記憶部
250 第2入力部 260 第2表示部 271 Cアーム・寝台機構制御部
272 X線制御コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数の医用装置のいずれか1つの第1医用装置の第1制御部が、前記複数の医用装置の各々と該各医用装置のネットワーク上の住所とを対応させて前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、
前記第1制御部が、前記ネットワーク上の住所に基づいて、前記第1医用装置以外の前記複数の医用装置を前記第1医用装置の第1表示部に表示させるステップと、
前記第1制御部が、前記第1医用装置の第1入力部の指定を受けて、前記第1表示部に表示された複数の医用装置の中から第2医用装置を選択するステップと、
前記第1制御部が、外部から診断用ソフトウェアを前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、
前記第1制御部が、前記第1医用装置から前記選択された各第2医用装置に前記診断用ソフトウェアをそれぞれ送信する通信ステップと、
前記第2医用装置の第2制御部が、前記送信された前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置の第2記憶部に記憶させるステップと、
前記第1入力部の指示を受けて、前記第1制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置に組み込むステップと、
前記第1制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置に組み込むときに、前記第2制御部が、前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置に組み込むステップと、
前記第1入力部の指示を受けて、前記第1制御部が前記第1医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記第1表示部に視認可能に表示させるステップと、
前記第2医用装置の第2入力部の指示を受けて、前記第2制御部が前記第2医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記第2医用装置の第2表示部に視認可能に表示させるステップと、
を有することを特徴とする医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法。
【請求項2】
ネットワークに接続された複数の医用装置のいずれか1つの第1医用装置の第1制御部が、前記複数の医用装置の各々と該各医用装置のネットワーク上の住所とを対応させて前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、
前記第1制御部が、前記ネットワーク上の住所に基づいて、前記第1医用装置以外の前記複数の医用装置を前記第1医用装置の第1表示部に表示させるステップと、
前記第1制御部が、前記第1医用装置の第1入力部の指定を受けて、前記第1表示部に表示された複数の医用装置の中から第2医用装置を選択するステップと、
前記第1制御部が、外部から診断用ソフトウェアを前記第1医用装置の第1記憶部に記憶させるステップと、
前記第1制御部が、前記第1医用装置から前記選択された各第2医用装置に前記診断用ソフトウェアをそれぞれ送信する通信ステップと、
前記第2医用装置の第2制御部が、前記送信された前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置の第2記憶部に記憶させるステップと、
前記第1入力部の指示を受けて、前記第1制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置に組み込み、前記第1医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記第1表示部に視認可能に表示させるステップと、
前記第2医用装置の第2入力部の指示を受けて、前記第2制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第2医用装置に組み込み、前記第2医用装置に組み込まれた前記診断用ソフトウェアを実行させ、該実行させた状況を前記前記第2医用装置の第2表示部に視認可能に表示させるステップと、
を有することを特徴とする医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法。
【請求項3】
前記通信ステップは、前記第2医用装置の第2制御部が前記診断用ソフトウェアを前記第1医用装置から前記第2医用装置に送信するときの通信の誤りを検査し、該検出した通信の誤り情報を前記第1制御部に送信することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の医用装置における診断用ソフトウェアの組込方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−223356(P2009−223356A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63798(P2008−63798)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】