説明

医療診断装置およびその動作方法

【課題】医療診断装置の使用時に日常的に行われる作業において、無意味な反復による作業の所要時間の増加を防止し、ユーザに効率的な作業の流れを提供することができる医療診断装置及びその動作方法を提供する。
【解決手段】本発明の医療診断装置及びその動作方法は、ユーザから入力される測定開始命令に応答して既に設定されている診断システムの動作環境に基づいて測定を実施し、前記診断システムの前記動作環境に対する変更命令は、それが入力された場合にのみこれを反映させ、そこで変更された診断システムの前記動作環境に従って測定を実施することを特徴とする。これにより、測定という医療診断装置本来の目的に沿った忠実な作業の流れを配置し、測定又は診断に要する時間及びユーザの操作ミスの頻度を減少させて、ユーザに優れた利便性を有する作業の流れを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療診断装置およびその動作方法に関し、より具体的には、医療診断装置の本来の目的である測定を効率的に行えるようするための動作手順を提供することにより、測定又は診断に要する時間とユーザによる操作ミスの頻度を減少させ、ユーザに作業の利便性を提供する医療診断装置およびその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、超音波診断装置をはじめ医療診断装置は、測定や診断を行うために数多くの機能を備えている。それらの各機能はそれぞれ独立的に行われることも、また、互いに連係して行われることもあり、このような一連の機能の遂行を「作業の流れ」(workflow)という。
【0003】
ところが、従来の医療診断装置では、図1に示すように測定の実行に必要な操作が必要以上に繰り返し行われており、これが時間を浪費し操作を面倒にしている。図1は、従来技術による医療診断装置のうち、例えば超音波診断装置の作業の流れを説明するためのフローチャートの一例であり、以下これを用いてより詳しく説明する。
【0004】
図1を参照して、従来の超音波診断装置では、まずユーザは用いようとするプローブを選択し(S1)、次に診断分野(診療アプリケーション)を選択する(S2)。ここで、診断分野(診療アプリケーション)とは、例えば産科(obsterics)、婦人科(genecology)などのようなある特定の診療科目又は診断分野を意味する。
【0005】
続いて、動作モードの変更が必要か否かを確認する(S3)。もし、動作モードの変更が必要であれば、ユーザの選択に応答して動作モードを変更し(S4)、これとともに診断映像に関連した多様な種類のパラメータを調整する(S5)。次に、ユーザから測定開始命令の入力を受ける(S6)。もし、前記段階(S3)での確認の結果、動作モードの変更が必要でなければ、直ちに次の段階(S5)に進む。前記で動作モードとは、例えば2次元(2D)表示モード、3次元(3D)表示モード、ドップラモード、カラーモードなどの医療診断装置の診断映像に関連した多様な形態のモードを意味する。また、前記でパラメータとは、大きさ(scale)、倍率(zoom)、焦点(focus)、時間利得補償(TGC、time gain compensation)、利得(gain)などを含む多様な種類の診断映像に関連したパラメータを意味する。
【0006】
次に、現在実行しようとする測定アイテム(測定項目)が所望のアイテムか否かを確認する(S7)。このとき、もし現在実行されている測定アイテムが所望するアイテムであればユーザからそのアイテムを選択する入力を受ける(S9)。しかし、段階(S7)での確認で、測定アイテムが所望のアイテムでなければ次のアイテムに移動し(S8)、再度、段階(S7)の確認作業を行う。前記で測定アイテムとは、医療診断装置を用いて測定しようとする測定対象の具体的な部位、又はその部位に対する測定項目などを意味する。例えば、胎児に対して超音波診断を実施する場合であれば、初期段階の胎児、一般胎児などのそれぞれのグループにおける頭部、脚部、腹部、子宮などの具体的な部位であったり、又はその具体的な部位での胎児の頭の直径などの特定の測定項目を意味する。
【0007】
続いて、段階(S9)でアイテムが選択されると、測定を実行する(S10)。そして、測定を続けるか否かを確認し(S11)、測定を続ける場合には、段階(S7)に戻って前記過程を反復する。この時、前記段階(S1)〜段階(S5)で設定された諸般の条件を維持したまま測定を続けるか否かを確認する必要がある。
【0008】
次に、段階(S11)で、測定を更に続ける必要がないと判断すれば、前記で測定した結果に対し注釈を付けるか否かを確認する(S12)。その結果、注釈を付ける場合には、注釈を付け(S13)、その内容を格納部に格納する(S14)。もし、前記で、注釈を付ける必要がなければ、次の段階(S15)に進む。前記で注釈には、一般的な注釈以外にボディマーク(body marker)などが含まれる。
【0009】
最後に、続けて測定作業を行うことを所望するか否かを確認し、測定作業を続けることを所望する場合には、段階(S1)に戻って上述した段階を反復し、そうでなければ測定を完了する(S15)。
【0010】
ところが、このような医療診断装置は、次のような問題を有する。
【0011】
第1に、超音波診断機器などの医療診断装置を用いる最終目的は、診断部位に関する映像を得てその映像に対する測定を実行し、その結果を得ることである。しかし実際に、ユーザは、測定以外にこれに伴う数多くの作業を行うのに多くの労力を注がなければならない。従って、実際の測定業務に集中できずに、測定効率が落ちる問題がある。
【0012】
第2に、毎回同じ作業の流れに従って測定を進めても、目的とする測定アイテムを検索したり、そのアイテムに移動した後、その測定アイテムを選択する等の一連の作業を反復的に行わなければならない煩わしさがある。そのため、操作の深さ(operation depth)及び操作に要する作業時間などが増加して業務の効率が落ちる問題がある。ここで、「操作の深さ」とは、ユーザが所望する測定アイテムを選択するために行わなければならない操作のステップ数を意味する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2008−237909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明が解決しようとする課題は、医療診断装置の使用時に行われる日常的な操作において、不必要な反復による操作にかかる作業の所要時間の増加を防止し、ユーザに作業の利便性を提供することができる医療診断装置とその動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記課題を達成するために、本発明は、医療診断装置の動作方法として、ユーザから入力される測定開始命令に応答して既に設定されている診断システムの動作環境に基づいて測定を実施し、操作内容の変更は、前記診断システムの前記動作環境に対する変更命令が入力された場合にのみこれを反映させ、それによって変更された診断システムの動作環境に従って測定を実施することを特徴とする医療診断装置の動作方法を提供する。
【0016】
本発明で、前記医療診断装置の動作方法は、1)前記測定開始命令の入力を受ける段階と、2)前記既に設定された診断システムの前記動作環境に対する変更の要否を確認する段階と、3)前記測定を実施する段階とを備え、前記段階2)での確認の結果、前記動作環境の変更が必要な場合にのみ前記変更を反映させた後、前記段階3)の前記測定を実施する。
【0017】
本発明で、前記診断システムの前記動作環境は、プローブ、診断分野(診療アプリケーション)、動作モード、1つ以上のパラメータ、のうち少なくとも1つに関する情報を含む。
【0018】
本発明で、前記段階2)は、a)前記診断分野に対する前記変更の要否を確認する段階と、b)前記動作モードに対する前記変更の要否を確認する段階とを備え、前記段階a)の前記確認において、前記診断分野に対する前記変更が必要な場合にのみ前記診断分野を変更して前記段階b)の前記確認を実施する。
【0019】
また本発明で、前記段階2)は、a)前記動作モードに対する前記変更の要否を確認する段階と、b)前記診断分野に対する前記変更の要否を確認する段階とを備え、前記段階a)の前記確認において、前記動作モードに対する前記変更が必要な場合にのみ前記動作モードを変更して前記段階b)の前記確認を実施するようにすることもできる。
【0020】
本発明では更に、前記段階2)は、c)前記プローブに対する前記変更の要否を確認する段階を、前記段階a)以前、前記段階a)と前記段階b)との間、又は前記段階b)以後のうちのいずれか一区間にさらに備え、前記段階c)での前記確認の結果、前記プローブに対する前記変更が必要な場合にのみ前記プローブを変更して次の段階に進むようにすることもできる。
【0021】
本発明では更に、前記段階2)は、d)前記パラメータに対する修正の要否を確認する段階を、前記段階a)以前、前記段階a)と前記段階b)との間、又は前記段階b)以後、のうちのいずれか一区間にさらに備え、前記段階d)での前記確認の結果、前記パラメータに対する前記変更が必要な場合にのみ前記パラメータを変更して次の段階に進むようにすることもできる。
【0022】
本発明で、前記段階2)は、c)前記プローブに対する変更の要否を確認する段階と、d)前記パラメータに対する修正の要否を確認する段階とをさらに備え、前記段階c)とd)の適用時点は、任意に選択可能である。
【0023】
本発明で、4)前記段階3)の前記測定を完了した後、前記医療診断装置の継続使用の可否を確認する段階をさらに備え、その結果、継続使用可と確認された場合、前記段階2)に戻る。
【0024】
本発明で、前記段階3)と段階4)との間に、ユーザの選択に応答して注釈を付ける段階をさらに備える。
【0025】
本発明で、前記パラメータは、大きさ(scale)、倍率(zoom)、焦点(focus)、時間利得補償(TGC)、利得(gain)のうち、少なくとも1つを含む。
【0026】
本発明で、前記既に設定された診断システムの前記動作環境は、編集機能を用いてユーザが設定することが可能である。
【0027】
また、本発明は、ユーザから入力を受ける入力部と、既に設定された診断システムの動作環境に関する情報を格納する格納部と、前記既に設定された診断システムの前記動作環境に基づいて測定を実施するように制御する制御部と、出力部とを備え、前記制御部は、前記ユーザから入力される測定開始命令に応答して前記既に設定された診断システムの前記動作環境に基づいて前記測定を実施する。そして前記診断システムの前記動作環境に対する変更は、変更命令が入力された場合にのみこれを反映させ、そこで変更された診断システムの前記動作環境に従って前記測定を実施するように制御する医療診断装置を提供する。
【0028】
本発明で、前記制御部は、前記測定開始命令に従って、前記既に設定された診断システムの前記動作環境に対する前記変更の要否を確認し、前記既に設定された診断システムの前記動作環境に対する前記変更が必要ない場合は前記測定を実施し、前記変更が必要な場合は、その命令が入力された場合にのみ前記変更を反映させた後、前記測定を実施する。
【0029】
本発明で、前記診断システムの前記動作環境は、プローブ、診断分野(診療アプリケーション)、動作モード、1つ以上のパラメータ、のうち少なくとも1つに関する情報を含む。
【0030】
本発明で、前記既に設定された診断システムの前記動作環境を変更するときは、前記プローブ、前記診断分野、前記動作モード、前記1つ以上のパラメータ、のうち少なくとも1つを変更する。
【0031】
本発明で、前記ユーザが前記既に設定された診断システムの前記動作環境を編集又は変更するための編集部をさらに備える。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る医療診断装置およびその動作方法は、測定という医療診断装置本来の目的に合うように忠実に作業の流れを設定して、測定作業以外の日常的に行われる作業は既に設定された診断システムの環境に基づいて自動で設定されて行われるようにする。そして診断システムの環境の変更は、その環境に変更又は修正がある場合にのみこれを反映させることができるようにすることによって、測定又は診断に要する時間及びユーザの操作ミスの頻度を減少させ、ユーザに作業の利便性を提供することができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】従来技術による医療診断装置の作業の流れを説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例に係る医療診断装置の構成を示したものである。
【図3】本発明の一実施例に係る医療診断装置の作業の流れを説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、実施例を通じて本発明をより詳細に説明する。これら実施例は、単に本発明を例示するためのものであり、本発明の権利の保護範囲がこれらの実施例により制限されるわけではない。
【0035】
図2は本発明の一実施例に係る医療診断装置の構成を、また、図3は本実施例に係る医療診断装置の動作方法(作業の流れ)を説明するためのフローチャートであり、これを参照して本発明を以下に詳しく説明する。
【0036】
図2に示すように、本実施例に係る医療診断装置は、ユーザから入力を受ける入力部100と、既に設定された診断システムの環境に関する情報を格納する格納部500と、前記で既に設定された診断システムの環境に基づいて測定を実施するように制御する制御部300と、出力部200と、ユーザが前記で既に設定された診断システムの環境を編集又は修正するための編集部400とを備えて構成される。
【0037】
本実施例に係る医療診断装置では、前記診断システムの環境に関する情報が既に設定されて予め格納部500に格納されている。この診断システムの環境に関する情報は、医療診断装置に基本設定値として予め指定して格納しておくことも、ユーザが編集部400を用いてこれに新規設定したり、又は既に設定されている情報を編集または修正して再設定することもできる。前記診断システムの環境(動作環境)は、診断分野(診療アプリケーション)、動作モード、少なくとも1つ以上の測定パラメータと、医療診断装置を用いて測定をする場合に設定すべき上記以外の多様な設定条件を含めることができる。特に超音波診断装置の場合には、プローブに関する情報も含めることができる。前記診断分野、動作モード、測定パラメータは、前記の背景技術で記載した通りである。
【0038】
このように構成された本発明の一実施例に係る医療診断装置の動作方法を図3を参照して具体的に説明する。
【0039】
図3に示すように、本実施例に係る医療診断装置では、まずユーザから測定開始命令が入力されると(S101)、プローブの変更が必要か否かを確認する(S102)。従来方法とは異なり、本実施例では測定という医療診断装置本来の目的を実行するために、まず最初に測定開始命令が入力される。
【0040】
段階(S102)での確認の結果、プローブの変更が必要でない場合には、すぐ次の段階(S104)に移る。ただし、プローブの変更が必要な場合には、その場合のみ、プローブ変更の入力を受ける(S103)。ここで、プローブの変更(S103)又はそれに関連した段階(S102)は、超音波診断装置などの場合に適用され、医療診断装置の種類によっては省略することができる。
【0041】
続いて、診断分野の変更が必要か否かを確認する(S104)。段階(S104)での確認の結果、診断分野の変更が必要でない場合には、次の段階(S106)に進む。もし、診断分野の変更が必要であれば、その場合にのみ、新たに選択して適用しようとする診断分野変更の入力を受ける(S105)。すなわち、診断分野(診療アプリケーション)の選択を実行する(S105)。
【0042】
次に、動作モードの変更が必要か否かを確認する(S106)。その結果、動作モードの変更が必要でない場合には、次の段階(S108)に進む。ただし、もし動作モードの変更が必要であれば、その場合にのみ、動作モードを変更する(S107)。
【0043】
続いて、パラメータの修正が必要か否かを確認する(S108)。その結果、パラメータの修正が必要でなければ、すぐ次の段階に移って測定を実行する(S110)。ただし、もしパラメータの修正が必要であれば、その場合にのみ、多様な種類の診断映像に関連したパラメータを修正又は調整し(S109)、次の段階で測定を実行する(S110)。
【0044】
このように、本実施例では、段階(S102)、段階(S104)、段階(S106)及び段階(S108)を経ながらプローブ、診断分野、動作モード、1つ以上のパラメータのうち少なくとも1つを含む既に設定されている診断システムの環境に対して修正又は変更が必要か否かを確認する。その結果、前記の修正又は変更が必要でない場合には、直ちに測定を実行する。このようにして、測定以外に不必要な過程を最少化させて測定又は診断に要する時間及びユーザの操作回数を減少させ、特に、測定希望アイテムの確認作業を省略でき、ユーザに利便性の良い作業の流れを提供することができる。
【0045】
次に、測定を更に続けるか否かを確認する(S111)。その結果、測定を続ける場合には、段階(S110)に戻って測定を実行する。測定を続けない場合には、次の段階(S112)に進む。この段階での測定継続可否の確認は、前記の段階で既に設定された諸般の診断システムの環境を維持したまま測定を続けるか否かを確認するものである。前記で、測定を続けようとして段階(S110)に戻る場合、もしユーザが具体的な測定アイテムを変更する必要があれば、測定実行前にそのアイテムを検索して所望の測定アイテムを選択することができる。
【0046】
続いて、段階(S111)での確認の結果、それ以上、測定を続けない場合には、注釈を付けるか否かを確認する(S112)。その結果、もし注釈を付ける必要があれば注釈を付け(S113)、その内容を格納部500に格納する(S114)。前記の確認において、注釈を付ける必要がなければ、次の段階(S115)に進む。
【0047】
次に、ユーザが更に続けて測定作業を行うことを所望するか否かを確認する(S115)。もし、測定作業を続けることを所望する場合には、段階(S102)に戻って上述した段階を反復するが、そうでなければ測定を完了する。このとき、実施例によっては段階(S115)から段階(S102)に戻る代わりに、段階(S104)、段階(S106)、段階(S108)のうちのある一段階に戻るように構成することもできる。
【0048】
一方、前記実施例とは異なり、実施例によっては段階(S102)、段階(S104)、段階(S106)、段階(S108)の順序を互いに替え、図3に示した実施例とは異なって構成することもできる。即ち、例えば前記段階(S106)と段階(S108)をまず実行した後、段階(S102)と段階(S104)に進むように構成することもできる。また、実施例によっては段階(S102)、段階(S104)、段階(S106)、段階(S108)のうち、少なくとも1つを選択的に適用することもできる。
【0049】
以上に詳述したように、本実施例に係る医療診断装置およびその動作方法は、測定という医療診断装置本来の目的に沿って忠実に作業の流れを設定し、測定作業以外の日常的に行われる作業は、既に設定された診断システムの環境に基づいて自動で設定が行われるようにし、前記診断システムの環境に変更又は修正がある場合にのみこれを反映させるようにすることによって、測定又は診断に要する時間及びユーザの操作ミスの頻度を減少させ、ユーザに効率的な作業の流れを提供することができる特徴がある。
【符号の説明】
【0050】
100:入力部、200:出力部、300:制御部、400:編集部、500:格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療診断装置の動作方法であって、
前記医療診断装置は、ユーザから入力される測定開始命令に応答して既に設定されている診断システムの動作環境に基づいて測定を実施し、前記診断システムの前記動作環境に対する変更命令は、それが入力された場合にのみこれを反映させて、前記変更された診断システムの前記動作環境に従って測定を実施することを特徴とする医療診断装置の動作方法。
【請求項2】
前記医療診断装置の動作方法は、
1)前記測定開始命令の入力を受ける段階と、
2)前記既に設定された診断システムの前記動作環境に対する変更の要否を確認する段階と、
3)前記測定を実施する段階と、
を備え、
前記段階2)での確認の結果、その変更が必要な場合にのみ前記変更を反映させた後、前記段階3)の前記測定を実施する請求項1に記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項3】
前記診断システムの前記動作環境は、プローブ、診断分野(診療アプリケーション)、動作モード、1つ以上のパラメータのうち少なくとも1つに関する情報を含む請求項1または2に記載の医療診断装置。
【請求項4】
前記段階2)は、
a)前記診断分野に対する前記変更の要否を確認する段階と、
b)前記動作モードに対する前記変更の要否を確認する段階と、
を備え、
前記段階a)での前記確認の結果、前記診断分野に対する前記変更が必要な場合にのみ前記診断分野に関する設定を変更して前記段階b)の前記確認を実施する、または、
前記段階b)での前記確認の結果、前記動作モードに対する前記変更が必要な場合にのみ前記動作モードを変更して前記段階a)の前記確認を実施する請求項3に記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項5】
前記段階2)は、
c)前記プローブに対する前記変更の要否を確認する段階を、前記段階a)以前、前記段階a)と前記段階b)との間、又は前記段階b)以後、のうちのいずれか一区間にさらに備え、
前記段階c)での前記確認の結果、前記プローブに対する前記変更が必要な場合にのみ前記プローブを変更する請求項4に記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項6】
前記段階2)は、
d)前記パラメータに対する修正の要否を確認する段階を、
前記段階a)以前、前記段階a)と前記段階b)との間、又は前記段階b)以後、のうちのいずれか一区間にさらに備え、
前記段階d)での前記確認の結果、前記パラメータに対する前記修正が必要な場合にのみ前記パラメータを変更する請求項4または5に記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項7】
前記段階2)は、
c)前記プローブに対する変更の要否を確認する段階と、
d)前記パラメータに対する修正の要否を確認する段階と、
をさらに備え、
前記段階c)とd)の適用時点は、任意に選択可能な請求項4に記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項8】
前記医療診断装置の動作方法は、4)前記段階3)の前記測定を完了した後、前記医療診断装置の継続使用可否を確認する段階をさらに備え、その結果、継続使用可と確認された場合には、前記段階2)に戻る請求項2ないし7のいずれかに記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項9】
前記段階3)と段階4)との間に、ユーザの選択に応答して注釈を付ける段階をさらに備える請求項8に記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項10】
前記パラメータは、大きさ(scale)、倍率(zoom)、焦点(focus)、時間利得補償(TGC)、利得(gain)のうち、少なくとも1つを含む請求項3から9のいずれかに記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項11】
前記既に設定された診断システム前記動作環境は、編集機能を用いてユーザが設定可能な請求項1ないし10のいずれかに記載の医療診断装置の動作方法。
【請求項12】
ユーザから入力を受ける入力部と、
既に設定された診断システムの動作環境に関する情報を格納する格納部と、
前記既に設定された診断システムの前記動作環境に基づいて測定を実施するように制御する制御部と、
出力部と、
を備え、
前記制御部は、前記ユーザから入力される測定開始命令に応答して前記既に設定された診断システムの前記動作環境に基づいて前記測定を実施し、前記診断システムの前記動作環境に対する変更命令は、それが入力された場合にのみこれを反映させ、その変更された診断システムの前記動作環境に従って前記測定を実施するように制御する医療診断装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記測定開始命令に応答し、前記既に設定された診断システムの前記動作環境に対する前記変更の要否を確認し、前記既に設定された診断システムの動作環境に対する前記変更が必要でない場合は、前記測定を実施し、前記変更が必要な場合には、その場合にのみ前記変更を反映させた後、前記測定を実施する請求項12に記載の医療診断装置。
【請求項14】
前記診断システムの前記動作環境は、プローブ、診断分野、動作モード、1つ以上のパラメータうち少なくとも1つに関する情報を含む請求項12または13に記載の医療診断装置。
【請求項15】
前記既に設定された診断システムの前記動作環境に対する前記変更時に、前記プローブ、前記診断分野、前記動作モード、前記1つ以上のパラメータのうち少なくとも1つを変更する請求項14に記載の医療診断装置。
【請求項16】
前記ユーザが前記既に設定された診断システムの前記動作環境を編集又は変更するための編集部をさらに備える請求項12から15のいずれかに記載の医療診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−125697(P2011−125697A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269580(P2010−269580)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(597096909)三星メディソン株式会社 (269)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG MEDISON CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】114 Yangdukwon−ri,Nam−myun,Hongchun−gun,Kangwon−do 250−870,Republic of Korea
【Fターム(参考)】