説明

半導体メモリ装置の電源電圧発生回路

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体メモリ装置に係り、特に、その内部電源電圧を発生する電源電圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体メモリ装置においては、外部電源電圧(external Vcc:EVcc)と内部電源電圧(Internal Vcc:IVcc)を使用する。通常、内部電源電圧IVccは外部電源電圧EVccより低い電圧レベルとされ、半導体メモリ装置の内部回路用動作電源として供給される。
【0003】半導体メモリ装置には、通常の読出/書込や特にDRAMでのリフレッシュ動作のようなメモリセルアレイをアクセスするアクティブ状態と、その他の待機状態がある。即ち、アクティブ状態では内部電源電圧の消費が多くなるのに対し、待機状態では消費が少ない。従って、現在の半導体メモリ装置では、アクティブ用の電源電圧発生回路と待機用の電源電圧発生回路とをそれぞれ備えるのが一般的になっている。
【0004】図1に、待機用の内部電源電圧IVccを発生する電源電圧発生回路を示す。PMOSトランジスタ11が外部電源電圧EVccとノードN3との間に設けられ、またPMOSトランジスタ12が外部電源電圧EVccとノードN5との間に設けられている。そして、これら2つのPMOSトランジスタ11,12のゲート電極はノードN5に共通に接続される。NMOSトランジスタ13はノードN3とノードN4との間に接続され、そのゲート電極がノードN1へ接続されて基準電圧Vrefを入力する。NMOSトランジスタ14はノードN5とノードN4との間に接続され、そのゲート電極がノードN2へ接続されて該ノードN2から出力される内部電源電圧IVccを入力する。電流制御ノードであるノードN4と接地電圧Vssとの間には、動作電流路として2つ以上のNMOSトランジスタ21〜2Nが直列接続されており、その各ゲート電極はノードN4に共通接続される。PMOSトランジスタ15は出力手段で、外部電源電圧EVccとノードN2との間に設けられてゲート電極がノードN3に接続されたドライバトランジスタである。
【0005】このような電源電圧発生回路は、基準電圧Vrefを第1差動入力、出力される内部電源電圧IVccを帰還させて第2差動入力とする差動増幅回路の構成を増幅手段として有している。この回路によれば、第1差動入力となる基準電圧Vrefのレベルに従って内部電源電圧IVccのレベルが設定される。そして、この差動増幅回路をもつ電圧発生手段における動作電流は、NMOSトランジスタ21〜2Nによって決定されるようになっている。
【0006】この電源電圧発生回路では、ノードN2から出力される実際の内部電源電圧IVccのレベルが基準電圧Vrefによって設定されるレベルより相対的に低くなる場合、NMOSトランジスタ13に対しNMOSトランジスタ14の導通程度が相対的に小さくなるのでノードN5の電圧が上がり、従ってノードN3の電圧が下がる。このノードN3の電圧降下によりPMOSトランジスタ15の導通程度がより大きくなるので、出力ノードN2から発生される内部電源電圧IVccが上昇し、基準電圧Vrefに匹敵するレベルへ調整される。
【0007】一方、ノードN2から出力される実際の内部電源電圧IVccのレベルが基準電圧Vrefのレベルによって設定されるレベルより相対的に高くなる場合は、NMOSトランジスタ13に対しNMOSトランジスタ14の導通程度が相対的に大きくなるのでノードN5の電圧が下がり、従ってノードN3の電圧が上がる。そして、このノードN3の電圧上昇によりPMOSトランジスタ15の導通程度が小さくなってほぼ非導通化されるまでになるので、外部電源電圧EVccによる電流がほぼ遮断状態になり、出力ノードN2から出力される内部電源電圧IVccは低下して基準電圧Vrefに匹敵するレベルへ調整される。
【0008】このように、内部電源電圧IVccの設定レベルになる基準電圧Vrefと実際に出力される内部電源電圧IVccとの差に応じてNMOSトランジスタ13,14の導通が可変調整されることにより、内部電源電圧IVccが一定レベルに維持されるようにしてある。このとき、ノードN4から接地電圧Vssへ直列接続したNMOSトランジスタ21〜2Nが、内部電源電圧IVccの出力に当たって一定のDC電流路を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電源電圧発生回路は待機状態の電源供給を行うものであるが、アクティブ用の電源電圧発生回路がフル稼働する前に動作することになる行アドレス関連バッファの回路へ、瞬間的に必要十分な動作電源の内部電源電圧IVccを供給する機能をもつ必要がある。従って、NMOSトランジスタ21〜2Nは安定動作を行えるに十分な電流路を形成するようにされる。
【0010】しかしながら、例えばDRAMにあるセルフリフレッシュモード(self refresh mode) においては、該モード中の一部期間が実質的なリフレッシュ動作を遂行するアクティブ状態となり、該モード中の行アドレスストローブプリチャージ期間等は待機状態となるものであるが、この待機状態でもNMOSトランジスタ21〜2Nが常に一定の大きさの電流路を形成することになるため、不要な電力消費を行っているということになる。
【0011】そこで本発明の目的は、より消費電力を抑えることの可能な待機用に適する電源電圧発生回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的のためには、電圧発生手段の動作電流路を複数備え、電源電圧の消費電力量に応じ適宜選択して使用することが考えられる。特に、動作電流路として、電流量の少ない第1電流路と電流量の多い第2電流路とを設けておいて、待機状態で第1電流路を選択し、アクティブ状態で第2電流路を選択して使用できるようになっていれば、不要なときには消費電力を極力抑えながら、必要時には十分な動作電流を流せ、期待される機能をもたせることができる。
【0013】即ち本発明によれば、出力した電源電圧と基準電圧とを差動増幅回路の差動入力としてその差に基づき電源電圧を出力する半導体メモリ装置の電源電圧発生回路において、前記差動増幅回路の動作電流路を複数系統設けてその各抵抗値を変えておき、メモリ装置の動作状態に応じて切換使用することを特徴とする。そしてこの場合に、抵抗値を大きくして電流量を少なくした第1電流路と、抵抗値を小さくして電流量を多くした第2電流路と、の2系統の動作電流路を設け、待機状態で前記第1電流路を選択し、アクティブ状態で前記第2電流路を選択して使用することを特徴とする。
【0014】或いは、本発明によれば、第1電圧と電流制御ノードとの間に設けられ、出力した電源電圧と基準電圧とを入力として該2入力の電圧差に基づき電源電圧を出力する電圧発生手段をもつ半導体メモリ装置の電源電圧発生回路において、前記電流制御ノードと第2電圧との間に、それぞれ異なる抵抗値とした抵抗素子を備えてなる複数の電流制御手段を並列に設け、これら電流制御手段を切換信号でスイッチして使用することにより、メモリ装置の動作状態に応じて前記電圧発生手段を流れる電流量が調整されるようにすることを特徴とする。そしてこの場合に、各ゲート電極を電流制御ノードに共通接続した2つ以上の第1のMOSトランジスタを前記電流制御ノードと第2電圧との間に直列接続してなり、該第1のMOSトランジスタのチャネル抵抗を大きくして流れる電流量を少なくした第1の電流制御手段と、ゲート電極に切換信号を印加した第2のMOSトランジスタを前記第1のMOSトランジスタのいずれかに並列となるように、前記直列接続した第1のMOSトランジスタ間の接続ノードのいずれかと前記第2電圧との間に接続してなり、該第2のMOSトランジスタのチャネル抵抗を小さくして前記第1の電流制御手段よりも流れる電流量を多くした第2の電流制御手段と、を複数の電流制御手段として備えることを特徴とする。
【0015】このときの切換信号としては、DRAMであれば、セルフリフレッシュモードのリフレッシュ動作期間及びノーマルモードで活性化し且つセルフリフレッシュモードの残りの期間で非活性化する信号とすることができる。また、第1電圧は外部電源電圧とし、第2電圧は接地電圧とすることができる。
【0016】或いはまた、本発明によれば、基準電圧を入力する第1ノードと、電源電圧を出力する第2ノードと、これら第1ノード及び第2ノードの各電圧を入力しその差を増幅して第3ノードから出力する、第1電圧と第4ノードとの間に設けられた増幅手段と、前記第4ノードと第2電圧との間に設けられ、制御端子が前記第4ノードに接続されて該第4ノードの電圧により前記増幅手段の第1電流路を形成する第1の電流制御手段と、前記第4ノードと前記第2電圧との間に設けられ、制御端子に切換信号を受けて該切換信号の活性化により前記増幅手段の第2電流通路を形成する第2の電流制御手段と、前記第1電圧と前記第2ノードとの間に設けられ、制御端子が前記第3ノードに接続されて制御されることにより電源電圧を出力する出力手段と、から構成され、前記切換信号の状態により前記増幅手段の電流量を制御できるようになっていることを特徴とする半導体メモリ装置の電源電圧発生回路が提供される。この場合の第1の電流制御手段は、第4ノードと第2電圧との間に直列に設けられ、制御端子が前記第4ノードに接続されて該第4ノードの電圧により前記増幅手段の第1電流路を形成する2つ以上の第1のMOSトランジスタからなり、該第1電流路の電流量が少なくなるようにチャネル抵抗を大きくしたものとし、第2の電流制御手段は、前記第1のMOSトランジスタのいずれかに並列となるように、前記直列接続した第1のMOSトランジスタ間の接続ノードのいずれかと前記第2電圧との間に設けられ、制御端子に切換信号を受けて該切換信号の活性化により前記増幅手段の第2電流通路を形成する第2のMOSトランジスタからなり、該第2電流路の電流量が前記第1電流路よりも多くなるようにチャネル抵抗を小さくしたものとする。また、切換信号は、セルフリフレッシュモードのリフレッシュ動作期間及びノーマルモードで活性化し且つセルフリフレッシュモードの残りの期間で非活性化する信号とすることができ、第1電圧は外部電源電圧、記第2電圧は接地電圧を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図中の共通構成要素には同じ符号を付して説明する。
【0018】図2に、本発明による電源電圧発生回路の構成例を示す。PMOSトランジスタ11が外部電源電圧EVccとノードN3との間に設けられ、PMOSトランジスタ12が外部電源電圧EVccとノードN5との間に設けられている。そして、これら2つのPMOSトランジスタ11,12のゲート電極はノードN5へ共通に接続される。NMOSトランジスタ13はノードN3とノードN4との間に接続され、そのゲート電極はノードN1へ接続されて基準電圧Vrefを入力する。NMOSトランジスタ14はノードN5とノードN4との間に接続され、そのゲート電極はノードN2と接続されてノードN2から出力される内部電源電圧IVccを帰還入力する。PMOSトランジスタ15は、外部電源電圧EVccとノードN2との間に設けられ、ゲート電極がノードN3に接続される。これらにより電圧発生手段が構成されるのは従来と同様である。
【0019】電流制御ノードであるノードN4とノードN6との間には1つ以上のNMOSトランジスタ21〜2Nが直列接続されており、そのゲート電極をノードN4へ共通接続してある。また、ノードN6から接地電圧Vssへかけては抵抗素子としてNMOSトランジスタ2N1〜2Mが設けられており、そのゲート電極をノードN4へ共通に接続するようにして、このNMOSトランジスタ2N1〜2Mからなる第1の電流制御手段により第1電流路iC1を形成可能にしてある。更にノードN6と接地電圧Vssとの間には、切換信号φCTLをゲート電極に受けるNMOSトランジスタ31が別の抵抗素子として並列に設けてあり、このNMOSトランジスタ31からなる第2の電流制御手段のスイッチで第2電流路iC2が形成されるようにしている。
【0020】NMOSトランジスタ31を制御する切換信号φCTLは、NANDゲート34でセルフリフレッシュマスタ信号φSRASとセルフリフレッシュのセットアップパルス信号バーSRSPを否定積することにより発生される。このセルフリフレッシュマスタ信号φSRASは、CBRのタイミングでリフレッシュモードがセットアップされた後に遅延されて(約100μs)論理“ハイ”に活性化される信号である。また、セットアップパルス信号バーSRSPは、セルフリフレッシュモードにおいてリフレッシュ動作を実際に遂行するときに発生する信号である。NANDゲート34の出力は、インバータ32,33を経て駆動されNMOSトランジスタ31のゲート電極へ伝達される。
【0021】この例の電源電圧発生回路は、従来同様に、内部電源電圧IVccのレベルを設定する基準電圧Vrefを第1差動入力として第2差動入力の内部電源電圧IVccと比較する差動増幅回路の構成を有する。つまり、基準電圧Vrefが、所望の内部電源電圧IVccのレベルを設定する役割をもっている。この差動増幅回路をもつ電圧発生手段のDC電流は、NMOSトランジスタ21〜2N及びNMOSトランジスタ2N1〜2Mによって形成される第1電流路iC1、又は、NMOSトランジスタ21〜2N及びNMOSトランジスタ31によって形成される第2電流路iC2に従って決定される。
【0022】本例の場合、NMOSトランジスタ2N1〜2Mはチャネル長を大きく設計することでそのチャネル抵抗を大きくし、一方、NMOSトランジスタ31のチャネルサイズは正常設計としてそのチャネル抵抗を小さくする。これにより、差動増幅回路の動作を素早くして内部電源電圧IVccの電圧降下を迅速に回復する必要のあるときにはNMOSトランジスタ31のオンで第2電流路iC2を形成する一方、その他の消費電流を抑えるべきときにはNMOSトランジスタ31のオフでNMOSトランジスタ2N1〜2Mによる第1電流路iC1を形成するようにして、場合に応じ、必要十分な内部電源電圧IVccを提供したり、消費電力を抑制したりする動作が可能になっている。
【0023】このような第1電流路iC1と第2電流路iC2の切換について、図3の動作特性を示す信号波形図を参照して説明する。まず、行アドレスストローブ信号バーRASより前に列アドレスストローブ信号バーCASを活性入力するCBRタイミングとされてこれが所定の時間(100μs)以上維持されると、セルフリフレッシュマスタ信号φSRASが論理“ハイ”へ遷移する。また、このリフレッシュモードにおいてセットアップパルス信号バーSRSPは、一定時間ごとのリフレッシュ動作を遂行する期間で論理“ロウ”へ遷移する。そして、これら信号を否定積するNANDゲート34及びインバータ33,32により、セットアップパルス信号バーSRSPの論理“ロウ”に応じて切換信号φCLTが論理“ハイ”で発生される。即ち、切換信号φCTLは、セルフリフレッシュモード中のリフレッシュ動作を遂行するアクティブ状態で論理“ハイ”となり、それ以外のプリチャージ時等の待機状態では論理“ロウ”となる制御信号である。
【0024】このような切換信号φCTLがNMOSトランジスタ31のゲート電極に印加される結果、待機状態を示す切換信号φCTLの論理“ロウ”ではNMOSトランジスタ31がオフして第2電流路iC2が遮断されるので、このときにはNMOSトランジスタ21〜2N及びNMOSトランジスタ2N1〜2Mを介する第1電流路iC1が形成される。NMOSトランジスタ2N1〜2Mはチャネル抵抗が大きいので、この第1電流路iC1を通じて流れる電流は微弱であり、従って待機状態における必要以上の電力消費が抑制される。
【0025】一方、アクティブ状態を示す切換信号φCTLの論理“ハイ”では、NMOSトランジスタ31のオンによりNMOSトランジスタ21〜2N及びNMOSトランジスタ31を介する第2電流路iC2が形成される。NMOSトランジスタ31のチャネル抵抗は第1電流路iC1のNMOSトランジスタ2N1〜2Mに比べて格段に小さいので、第2電流路iC2を介しては、より多量の電流を流すことが可能である。従って、セルフリフレッシュモードにおけるリフレッシュ動作開始で電力消費量が一気に増え、出力ノードN2の内部電源電圧IVccが降下しても、このときには第2電流路iC2の形成による差動増幅回路の動作電流増加により、NMOSトランジスタ13,14による比較動作の迅速化が図られて内部電源電圧IVccが素早く補充され、安定出力を得られる。
【0026】尚、切換信号φCTLは、セルフリフレッシュマスタ信号φSRASが論理“ロウ”入力のときには論理“ハイ”となるので、本例の場合、ノーマルモードでも活性化する信号である。切換信号φCTLに対しては、この他にも各種動作状態を示す信号による適切な制御をかけておくことで、必要に応じて適宜論理“ハイ”/“ロウ”を設定することが可能である。
【0027】また、この実施形態のようなセルフリフレッシュモードに限られずとも、内部電源その他の電源電圧を発生する電源電圧発生回路について、動作状態に応じて発生電圧の消費量が異なる場合に適宜適用することができるのは、勿論のことである。
【0028】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明の電源電圧発生回路によれば、動作状態に応じて切換可能な複数の電流路を設けるようにし、モード特性による電力消費量の違いに対応した最適の電流路を選択使用することができるようにしたので、従来よりいっそうの低電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電源電圧発生回路の回路図。
【図2】本発明による電源電圧発生回路の実施形態を示す回路図。
【図3】図2の電源電圧発生回路の動作タイミングを示す信号波形図。
【符号の説明】
2N1〜2M 第1の電流制御手段(NMOSトランジスタ)
31 第2の電流制御手段(NMOSトランジスタ)
iC1 第1電流路
iC2 第2電流路
φCTL 切換信号
φSRAS セルフリフレッシュマスタ信号
バーSRSP セットアップパルス信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1電圧と電流制御ノードとの間に設けられ、出力した電源電圧と基準電圧とを入力として該2入力の電圧差に基づき電源電圧を出力する電圧発生手段をもつ半導体メモリ装置の電源電圧発生回路において、各ゲート電極を前記電流制御ノードに共通接続した2つ以上の第1のMOSトランジスタを前記電流制御ノードと第2電圧との間に直列接続してなり、該第1のMOSトランジスタのチャネル抵抗を大きくして流れる電流量を少なくした第1の電流制御手段と、ゲート電極に切換信号を印加した第2のMOSトランジスタを前記第1のMOSトランジスタのいずれかに並列となるように、前記直列接続した第1のMOSトランジスタ間の接続ノードのいずれかと前記第2電圧との間に接続してなり、該第2のMOSトランジスタのチャネル抵抗を小さくして前記第1の電流制御手段よりも流れる電流量を多くした第2の電流制御手段と、を複数の電流制御手段として少なくとも備え、これら電流制御手段を前記切換信号でスイッチして使用することにより、メモリ装置の動作状態に応じて前記電圧発生手段を流れる電流量が調整されるようになっていることを特徴とする電源電圧発生回路。
【請求項2】 切換信号が、セルフリフレッシュモードのリフレッシュ動作期間及びノーマルモードで活性化し且つセルフリフレッシュモードの残りの期間で非活性化する信号である請求項1記載の電源電圧発生回路。
【請求項3】 第1電圧が外部電源電圧で、第2電圧が接地電圧である請求項1記載の電源電圧発生回路。
【請求項4】 基準電圧を入力する第1ノードと、電源電圧を出力する第2ノードと、これら第1ノード及び第2ノードの各電圧を入力しその差を増幅して第3ノードから出力する、第1電圧と第4ノードとの間に設けられた増幅手段と、前記第4ノードと第2電圧との間に直列に設けられ、制御端子が前記第4ノードに接続されて該第4ノードの電圧により前記増幅手段の第1電流路を形成する2つ以上の第1のMOSトランジスタからなり、該第1電流路の電流量が少なくなるようにチャネル抵抗を大きくした第1の電流制御手段と、前記第1のMOSトランジスタのいずれかに並列となるように、前記直列接続した第1のMOSトランジスタ間の接続ノードのいずれかと前記第2電圧との間に設けられ、制御端子に切換信号を受けて該切換信号の活性化により前記増幅手段の第2電流通路を形成する第2のMOSトランジスタからなり、該第2電流路の電流量が前記第1電流路よりも多くなるようにチャネル抵抗を小さくした第2の電流制御手段と、前記第1電圧と前記第2ノードとの間に設けられ、制御端子が前記第3ノードに接続されて制御されることにより電源電圧を出力する出力手段と、から構成され、前記切換信号の状態により前記増幅手段の電流量を制御できるようになっていることを特徴とする半導体メモリ装置の電源電圧発生回路。
【請求項5】 切換信号が、セルフリフレッシュモードのリフレッシュ動作期間及びノーマルモードで活性化し且つセルフリフレッシュモードの残りの期間で非活性化する信号である請求項4記載の電源電圧発生回路。
【請求項6】 第1電圧が外部電源電圧で、第2電圧が接地電圧である請求項5記載の電源電圧発生回路。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【特許番号】特許第3383151号(P3383151)
【登録日】平成14年12月20日(2002.12.20)
【発行日】平成15年3月4日(2003.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−105552
【出願日】平成8年4月25日(1996.4.25)
【公開番号】特開平8−306185
【公開日】平成8年11月22日(1996.11.22)
【審査請求日】平成8年4月25日(1996.4.25)
【審判番号】不服2001−13234(P2001−13234/J1)
【審判請求日】平成13年6月22日(2001.6.22)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【合議体】
【参考文献】
【文献】特開 平6−84357(JP,A)
【文献】特開 平1−136361(JP,A)