説明

半導体集積回路装置

【目的】 半導体記憶装置等の半導体集積回路装置において、データ書込み動作における誤書込みの要因を除去し、十分なデータホールド時間を常に確保する。
【構成】 入力データDinの遷移区間でのトランスファゲート120の動作を、一致回路110及びトランスファゲート制御回路80によって禁止し、この入力データ遷移区間、ラッチ回路130を動作させてトランスファゲート120の出力側に接続された書込みデータ線125上の前サイクルの書込みデータDAを保持し、データホールド時間の常に安定したマージン確保を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フリップフロップ構造のメモリセルを有するスタティックRAM(ランダム・アクセス・メモリ)等の半導体記憶装置等といった半導体集積回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置の一つである例えばスタテックRAMのメモリライト(書込み)制御方式では、反転ライトイネーブル信号WEと入力データDinとの相互関係にてライトタイミング(書込み時刻)が決定され、その反転ライトイネーブル信号WEの立上りによってメモリライトを行っている。ライトイネーブル回路及びデータ入力回路には、それぞれ遅延成分が付加されており、選択されたワード線の立上り以降に、正しい書込みデータがメモリセルに書込まれるように設計される。このような従来のスタテックRAMの一構成例を図2及び図3に示す。図2は、半導体集積回路装置の一つである従来のスタテックRAMのメモリセルマトリクス部における概略の回路図である。
【0003】このメモリセルマトリクス部では、複数のワード線WL1〜WLnと、複数対の相補的なビット線BL1a,BL1b〜BLna,BLnb対とを有し、それらの各交差箇所には、メモリセル111〜1n1,…,11n〜1nnがそれぞれ接続されている。各ビット線BL1a,BL1b〜BLna,BLnb対の一端には、負荷用のNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)21a,21b〜2na,2nb対がそれぞれ接続され、他端には、各カラム線CL1 〜CLn によってオン,オフ動作する各トランスファゲート用のNMOS31a,31b〜3na,3nb対を介して相補的なデータ線DBa,DBb対が接続されている。データ線DBa,DBb対の一端には、図3に示すメモリライト制御回路がインバータ4,5を介して接続され、該データ線DBa,DBb対の他端には、図示しないデータ出力回路が接続されている。
【0004】図3は、従来の図2のライト制御回路の構成例を示す回路図である。このメモリライト制御回路は、反転ライトイネーブル信号WEを反転する複数段のバッファ用インバータ11〜13を有し、その出力側には、ライトイネーブル遅延回路20及び2入力NANDゲート30が接続されている。ライトイネーブル遅延回路20は、反転ライトイネーブル信号WEを所定時間遅らせる回路であり、複数段のインバータ21〜24及びキャパシタ25,26で構成されている。2入力NANDゲート30は、ライトイネーブル遅延回路20の出力と、インバータ13の出力との否定論理積を求めて、反転内部ライトイネーブル信号Wを出力する回路である。
【0005】また、データ書込み用の入力データDinは、2段のインバータ31,32に入力され、その出力側にデータ入力遅延回路40が接続されている。データ入力遅延回路40は、入力データDinを所定時間遅らせて内部入力データDを出力する回路であり、複数段のインバータ41〜44及びキャパシタ45〜48で構成され、その出力側にトランスファゲート50を介してライトアンプ60が接続されている。
【0006】トランスファゲート50は、内部入力データDを反転するPチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)51a及びNMOS51bからなるCMOSインバータ51と、該CMOSインバータ51に流れる電源電流のオン,オフ制御を行うPMOS52及びNMOS53と、反転内部ライトイネーブル信号Wを反転してNMOS53をゲート制御するインバータ54とで、構成されている。PMOS52は、反転内部ライトイネーブル信号Wによってオン,オフ制御される。CMOSインバータ51の出力側には、該インバータ出力を増幅して図2のインバータ4へ供給するライトアンプ60が接続されている。
【0007】次に、図2及び図3の動作を図4を参照しつつ説明する。図4は図3の動作タイムチャートである。twcはライトサイクル時間、tasはアドレスADのセットアップ時間、tdhはデータホールド時間(=ライトマージン)、Rはワード線WL1〜WLnの活性化時刻(例えば、立上り時刻)、61は内部入力データDの誤書込み無しのときの波形、62は誤書込みのおそれのあるときの波形である。
【0008】次に、動作を説明する。例えば、図2のメモリセル111に入力データDinを書込む場合、アドレスADが遷移した後、アドレスセットアップ時間tasをおいて反転ライトイネーブル信号WEを立下げる。反転ライトイネーブル信号WEが立下ると、それがライトイネーブル遅延回路20で遅延される。入力データDinをセットアップすると、該入力データDinがデータ入力遅延回路40で遅延される。
【0009】反転ライトイネーブル信号WEがライトイネーブル遅延回路20で一定時間遅れ、NANDゲート30から出力される反転内部ライトイネーブル信号Wが立下り、トランスファーゲート50内のPMOS52及びNMOS53がオンし、インバータ51が動作状態となる。入力データDinがデータ入力遅延回路40で遅延され、その遅延された内部入力データDが、インバータ51で反転され、ライトアンプ60で増幅された後、インバータ4,5で相補的な書込みデータとなってデータ線DBa,DBb対へ送られる。
【0010】アドレスADが図示しないデコーダでデコードされ、ワード線WL1が図4のR点で立下り、メモリセル111がアクセス可能状態になる。反転ライトイネーブル信号WEが立上ると、それがインバータ11〜13及びNANDゲート30へ伝えられ、該NANDゲート30から出力される反転内部ライトイネーブル信号Wが直ちに立上り、トランスファゲート50内のPMOS52及びNMOS53がオフし、インバータ51がオフ状態となる。これにより、データ線DBa,DBb対上の書込みデータが、アドレスADにより選択されたカラム線CL1でオン状態となったトランスファゲート用NMOS31a,31bを介して、メモリセル111に書込まれる。
【0011】メモリライト制御回路にライトイネーブル遅延回路20及びデータ入力遅延回路40が設けられている理由は、次のようである。例えば、反転ライトイネーブル信号WEが立下った後、図4のR点においてワード線WL1〜WLnが立上がると、そのR点以前では前アドレスADのメモリセル111〜1n1,…,11n〜1nnが選択されており、このR点以前に入力データDinを遷移させると、該入力データDinが前アドレスADのメモリセルに書込まれてしまう。そのため、ライトイネーブル遅延回路20及びデータ入力遅延回路40を設け、ワード線WL1〜WLnの立上りに合わせて、反転ライトイネーブル信号WE及び入力データDinをライトイネーブル遅延回路20及びデータ入力遅延回路40でそれぞれ所定時間遅延させるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成の装置では、次のような課題があった。図3に示すように、メモリライト制御回路にライトイネーブル遅延回路20及びデータ入力遅延回路40を設け、ワード線WL1〜WLnの立上りに合わせて反転ライトイネーブル信号WE及び入力データDinをそれぞれ所定時間遅延させるようにしているため、実際に十分なデータホールド時間tdh(つまりライトマージン)を確保することが難しい。そのため、反転内部ライトイネーブル信号Wの立上りが遅すぎても、あるいは内部入力データDの遷移が速すぎても、誤書込みを起こすという問題がある。
【0013】即ち、図4のR2点以前で反転内部ライトイネーブル信号Wが立上れば、その立上り時の内部入力データDがメモリセル111〜1n1,…,11n〜1nnに書込まれるため、波形61のように誤書込みが起らない。しかし、回路定数の不都合等で、R1点以降で反転内部ライトイネーブル信号Wが立上ると、波形62のように誤書込みのおそれがある。
【0014】本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、十分なデータホールド時間tdhを確保できないために、書込み動作において誤書込みのおそれが生じるという点について解決した半導体集積回路装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するために、複数のワード線及びビット線の各交差箇所にそれぞれ接続された複数のメモリセルと、前記メモリセルに対する書込みデータを前記ワード線の活性化タイミングに合わせて所定時間遅延させるデータ入力遅延回路と、ライトイネーブル信号又はその逆相ライトイネーブル信号に基づきオン,オフ制御され、前記データ入力遅延回路から出力される書込みデータを前記ビット線側へ転送するトランスファゲートとを、備えた半導体記憶装置等の半導体集積回路装置において、次のような手段を講じている。
【0016】即ち、本発明では、前記データ入力遅延回路の入力及び出力の一致/不一致状態を検出して前記書込みデータの遷移状態に対応した一致信号又は不一致信号を出力する一致回路と、前記一致回路の出力と前記ライトイネーブル信号又は逆相ライトイネーブル信号とに基づき前記トランスファゲートをオン,オフ制御するトランスファゲート制御回路と、前記一致回路の不一致信号に基づき、前記トランスファゲートから出力される書込みデータを所定時間保持するラッチ回路とを、設けている。
【0017】
【作用】本発明によれば、以上のように半導体集積回路装置を構成したので、データ入力遅延回路の入,出力間に設けられた一致回路は、トランスファゲート制御回路を介して入力データ遷移区間でのトランスファゲートの動作を禁止し、この区間でラッチ回路を動作させる。これにより、ラッチ回路は前サイクルの書込みデータを保持し、データホールド時間tdhの常に安定したマージン確保を行う。従って、前記課題を解決できるのである。
【0018】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す半導体集積回路装置の一つであるスタテックRAMにおけるメモリライト制御回路の構成ブロック図、及び図5はその構成例を示す回路図である。
【0019】図1のメモリライト制御回路は、例えば従来の図2のようなメモリセルマトリクス部のライト制御を行うもので、反転ライトイネーブル信号WEを反転する縦続接続された複数のインバータ71〜73を有し、その出力側にトランスファゲート制御回路80が接続されている。トランスファゲート制御回路80は、例えば2入力NANDゲート81で構成されている。
【0020】また、入力データDinには、それを反転する縦続接続された複数のインバータ91,92が設けられ、その出力側にデータ入力遅延回路100が設けられている。データ入力遅延回路100は、図2のワード線WL1〜WLnの活性化時刻(例えば、立上り時刻)等のタイミングをとるために入力データDinを所定時間遅延する回路であり、この入,出力間には一致回路110が接続されると共に、該データ入力遅延回路100の出力側にトランスファーゲート120が接続されている。一致回路110は、データ入力遅延回路110の入力レベルと出力レベルの一致/不一致を検出し、一致信号又は不一致信号を出力する回路であり、その出力側がトランスファゲート制御用のトランスファゲート制御回路80に接続されている。
【0021】トランスファゲート120は、トランスファゲート制御回路80から出力される反転内部ライトイネーブル信号Wに基づき、書込み動作及び読出し動作を制御する回路であり、データ入力遅延回路100の出力を反転するPMOS121a及びNMOS121bからなるCMOSインバータ121と、該CMOSインバータ121に対する電源電流の供給を制御するPMOS122及びNMOS123と、反転内部ライトイネーブル信号Wを反転してNMOS123をゲート制御するインバータ124とで、構成されている。PMOS122は、反転内部ライトイネーブル信号Wによりゲート制御される。このトランスファゲート120は、書込みデータDAを書込みデータ線125へ出力する機能を有している。
【0022】書込みデータ線125には、ラッチ回路130及びライトアンプ140が接続されている。ラッチ回路130は、一致回路110が不一致信号(ラッチ信号)LHを出力中、前サイクルの書込みデータDAを保持する回路である。ライトアンプ140は、書込みデータDAを増幅し、図2のインバータ4,5を介してデータ線DBa,DBb対へ送る回路である。
【0023】図5において、データ入力遅延回路100は、複数段のインバータ101〜104、及び複数のキャパシタ105〜108で構成されている。一致回路110は、データ入力遅延回路100の入,出力間の否定論理和を求める2入力NORゲート111と、該NORゲート111の出力を反転するインバータ112と、データ入力遅延回路110の入,出力間の否定論理積を求める2入力NANDゲート113と、該インバータ112及びNANDゲート113の出力の否定論理積を求めて一致信号/不一致信号を出力する2入力NANDゲート114とで、構成されている。NANDゲート114から出力される不一致信号(ラッチ信号)LHは、ラッチ回路130へ供給される。
【0024】ラッチ回路130は、PMOS131a,131b及びNMOS131c,131dがたすき掛け接続されたフリップフロップ(以下、FFという)131と、ラッチ信号LHを反転するインバータ132と、該ラッチ信号LHによりゲート制御されるPMOS133と、インバータ132の出力によりゲート制御されるNMOS134とで、構成されている。PMOS133及びNMOS134は、ラッチ信号LHによりFF131のラッチ動作を制御する機能を有している。次に、図6R>6を参照しつつ図1及び図5の動作を説明する。図6は、図5の動作タイムチャートであり、twcはライトサイクル時間、tasはアドレスセットアップ時間、tdhはデータホールド時間、trcはリードサイクル時間である。
【0025】アドレスADが遷移してライトサイクル時間twcになると、セットアップ時間tasの経過後、反転ライトイネーブル信号WEが“L”レベルになる。反転ライトイネーブル信号WEが“L”レベルになると、トランスファゲート制御回路80から出力される反転内部ライトイネーブル信号Wが“L”レベルに立下り、トランスファゲート120内のPMOS122及びNMOS123がオンしてCMOSインバータ121が動作状態になる。
【0026】入力データDinが入力されると、該入力データDinがデータ入力遅延回路100で所定時間遅れた後、トランスファゲート120を介して書込みデータ線125へ送られる。入力データDinが遷移すると、一致回路110がデータ入力遅延回路100の入,出力間のレベルの不一致を検出し、“L”レベルの不一致信号(ラッチ信号)LHを出力する。すると、トランスファゲート制御回路80から出力される反転内部ライトイネーブル信号Wが“H”レベルに立上り、トランスファゲート120がオフ状態となり、この時点で該トランスファゲート120を通過している書込みデータDAがライトアンプ140で増幅され、図2のインバータ4,5を介してデータ線DBa,DBb対へ送られ、ビット線BL1a,BL1b〜BLna,BLnb対を介してメモリセル111〜1n1,…,11n〜1nnに書込まれる。
【0027】次に、ライトサイクル時間twcからリードサイクル時間trcへ移るとき、入力アドレスDinの遷移と同時に反転ライトイネーブル信号WEがライト(“L”レベル)からリード(“H”レベル)へ遷移し、かつ入力データDinが遷移した場合(tdh=0ns)を考える。
【0028】まず、入力データDinが遷移すると、それを一致回路110が検出し、“L”レベルの不一致信号(ラッチ信号)LHを出力する。このラッチ信号LHにより、ラッチ回路130内のPMOS133及びNMOS134がオンし、FF131が動作して該FF131によって書込みデータ線125上の前書込みデータDAを保持する。
【0029】一致回路110が“L”レベルの不一致信号(ラッチ信号)LHを出力すると、トランスファゲート制御回路80が“H”レベルの反転内部ライトイネーブル信号Wを出力し、トランスファゲート120内のPMOS122及びNMOS123をオフしてCMOSインバータ121を非動作状態にする。これにより、トランスファゲート120の出力側に接続された書込みデータ線125が、前サイクルの書込みデータDAを保持する。
【0030】入力データDinがデータ入力遅延回路100で所定時間遅延すると、一致回路110が“H”レベルの一致信号を出力する。すると、ラッチ信号LHが“H”レベルに立上ってラッチ回路130が非動作状態になると共に、トランスファーゲート制御回路80内のNANDゲート81が開く。この入力データ遅延区間(ラッチ回路LHの“L”レベル区間)にて、トランスファゲート120が遮断されるため、反転ライトイネーブル信号WEが無視される。
【0031】以上のように、本実施例では、次のような利点を有している。本実施例では、従来の図3のライトイネーブル遅延回路20を削除して新たに一致回路110を設け、該ライトイネーブル遅延回路20の機能をデータ入力遅延回路100で共用させるようにしている。そのため、反転内部ライトイネーブル信号Wと入力データDinのタイミングが多少ずれても、正しい入力データDinがトランスファゲート120に到達するまで、入力が禁止され、十分なデータホールド時間tdhを確保しながら、安定な動作が行われ、それによって誤書込みを的確に防止できる。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(a)図2のメモリセルマトリクス部及び図5のライト制御回路は、図示以外回路構成に変形することも可能である。
【0033】例えば、図7は図1の他の回路図を示すもので、図5のトランスファゲート回路120及びラッチ回路130が他の構成のトランスファゲート120A及びラッチ回路130Aで構成されている。トランスファゲート120Aは、図5のCMOSインバータ121に代えて、NMOS125a,125bからなるインバータ125で構成され、さらに該インバータ125をオン,オフ制御するトランジスタがNMOS123,126で構成されている。また、ラッチ回路130Aは、図5R>5のFF131に代えて、4つのNMOSがたすき掛け接続されたFF135で構成され、該FF135をオン,オフ動作するトランジスタが2つのNMOS134,136で構成されている。このような回路構成にしても、図5と同一の動作を行う。
【0034】(b)上記実施例では、半導体集積回路装置としてスタテックRAMの例を挙げたが、他の半導体メモリ等の半導体集積回路装置にも、上記実施例を適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、データ入力遅延回路の入,出力間に一致回路を設け、該一致回路の出力により、トランスファゲート制御回路を介して入力データ遷移区間でのトランスファゲートの動作を禁止し、この区間、ラッチ回路を動作させることによって前サイクルの書込みデータを保持する。そのため、ライトイネーブル信号又はその逆相ライトイネーブル信号に基づいてトランスファゲート制御回路から出力される内部ライトイネーブル信号と、入力データとのタイミングが多少ずれても、正しい入力データがトランスファーゲートに到達するまで、入力が禁止され、十分なデータホールド時間を確保しながら安定な動作が行われ、それによって誤書込みを的確に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すスタテックRAMにおけるメモリライト制御回路の構成ブロック図である。
【図2】従来のスタテックRAMにおけるメモリセルマトリクス部の回路図である。
【図3】図2のメモリセルマトリクス部に対するメモリライト制御回路の回路図である。
【図4】図3の動作を示すタイムチャートである。
【図5】図1の回路図である。
【図6】図5の動作を示すタイムチャートである。
【図7】図1の他の回路図である。
【符号の説明】
11〜1n1,…,11n〜1nn メモリセル
80 トランスファゲート制御回路
100 データ入力遅延回路
110 一致回路
120 トランスファゲート
130 ラッチ回路
BL1a,BL1b〜BLna,BLnb ビット線
DBa,DBb データ線
Din 入力データ
DA 書込みデータ
LH ラッチ信号
WE 反転ライトイネーブル信号
W 反転内部ライトイネーブル信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のワード線及びビット線の各交差箇所にそれぞれ接続された複数のメモリセルと、前記メモリセルに対する書込みデータを前記ワード線の活性化タイミングに合わせて所定時間遅延させるデータ入力遅延回路と、ライトイネーブル信号又はその逆相ライトイネーブル信号に基づきオン,オフ制御され、前記データ入力遅延回路から出力される書込みデータを前記ビット線側へ転送するトランスファゲートとを、備えた半導体集積回路装置において、前記データ入力遅延回路の入力及び出力の一致/不一致状態を検出して前記書込みデータの遷移状態に対応した一致信号又は不一致信号を出力する一致回路と、前記一致回路の出力と前記ライトイネーブル信号又は逆相ライトイネーブル信号とに基づき前記トランスファゲートをオン,オフ制御するトランスファゲート制御回路と、前記一致回路の不一致信号に基づき、前記トランスファゲートから出力される書込みデータを所定時間保持するラッチ回路とを、設けたことを特徴とする半導体集積回路装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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