説明

単核細胞培養物における造血幹細胞集団のエクスビボ拡大

造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞の造血幹細胞を拡大するエクスビボ方法、それにより得られた造血幹細胞の拡大された集団及びそれらの用途が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
造血幹細胞の集団をエクスビボ拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞に、エクスビボ細胞増殖のための、そして同時にCD38の発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項2】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をドナーから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時にCD38の発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項3】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項2記載の方法。
【請求項4】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時にCD38の発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項5】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項4記載の方法。
【請求項6】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項5記載の方法。
【請求項7】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をレシピエントから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時にCD38の発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項8】
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを拡大前に含む造血単核細胞から、CD38の発現および/または活性を減少させ、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する薬剤の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物。
【請求項9】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項1、2、4および7のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項1、2、4および7のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項10記載の方法。
【請求項14】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項13記載の方法。
【請求項15】
CD38の前記発現および/または前記活性の減少のためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、CD38発現を下方制御する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項1、2、4および7のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記薬剤がCD38発現を下方制御する薬剤である請求項8記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項17】
CD38発現を下方制御する前記薬剤は、レチノイン酸受容体アンタゴニスト、レチノイドX受容体アンタゴニスト、およびビタミンD受容体アンタゴニストからなる群から選択される請求項15および16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
CD38発現を下方制御する前記薬剤が、前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を減少させるためのアンタゴニストである請求項15および16のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
CD38発現を下方制御する薬剤がポリヌクレオチドである請求項15および16のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記ポリヌクレオチドが、抗CD38抗体、抗レチノイン酸受容体抗体、抗レチノイドX受容体抗体、または抗ビタミンD受容体細胞内抗体をコードする請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記ポリヌクレオチドが、抗CD38抗体、抗レチノイン酸受容体抗体、抗レチノイドX受容体抗体、または抗ビタミンD受容体抗体をコードする請求項19記載の方法。
【請求項22】
前記ポリヌクレオチドが、細胞内CD38、レチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、またはビタミンD受容体のmRNA分解を指示する干渉性低分子ポリヌクレオチド分子である請求項19記載の方法。
【請求項23】
前記干渉性低分子ポリヌクレオチド分子は、RNAi分子、アンチセンス分子、リボザイム分子、およびDNAzyme分子からなる群から選択される請求項22記載の方法。
【請求項24】
CD38発現を下方制御する前記薬剤がPI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤である請求項15および16のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
PI3−キナーゼ発現を下方制御する前記薬剤がポリヌクレオチドである請求項24記載の方法。
【請求項26】
PI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤が細胞内抗体である請求項24記載の方法。
【請求項27】
前記ポリヌクレオチドが細胞内PI3−キナーゼmRNAまたは遺伝子分解を指示する干渉性低分子ポリヌクレオチド分子である請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記干渉性低分子ポリヌクレオチド分子は、RNAi分子、アンチセンス分子、リボザイム分子、およびDNAzyme分子からなる群から選択される請求項27記載の方法。
【請求項29】
CD38発現を下方制御する前記薬剤がPI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤である請求項15および16のいずれかに記載の方法。
【請求項30】
PI3−キナーゼ活性を阻害する前記薬剤は、ウォルトマンニンおよびLY294002からなる群から選択される請求項30記載の方法。
【請求項31】
CD38の前記発現および/または前記活性を減少させるためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、CD38活性を阻害する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項1、2、4および7のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
前記薬剤がCD38活性を阻害する薬剤である請求項8記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項33】
CD38活性を阻害する前記薬剤が、ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物である請求項31および32のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
前記ニコチンアミドアナログは、ベンズアミド、ニコチンチオアミド、ニコチン酸、およびα−アミノ−3−インドールプロピオン酸からなる群から選択される請求項33記載の方法。
【請求項35】
CD38の前記発現および/または前記活性を減少させるためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項1、2、4および7のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記薬剤がPI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤である請求項8記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項37】
PI3−キナーゼ活性を阻害する前記薬剤は、ウォルトマンニンおよびLY294002からなる群から選択される請求項35および36のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
造血幹細胞の集団をエクスビボ拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞に、エクスビボ細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項39】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をドナーから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項40】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項39記載の方法。
【請求項41】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項42】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項41記載の方法。
【請求項43】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項42記載の方法。
【請求項44】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をレシピエントから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項45】
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを拡大前に含む造血単核細胞から、前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を減少させ、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する薬剤の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物。
【請求項46】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項38、39、41、44および45のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項47】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項38、39および44のいずれかに記載の方法。
【請求項48】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項47記載の方法。
【請求項51】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項50記載の方法。
【請求項52】
前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイドおよび/またはビタミンDに対する前記応答能力の減少が可逆的である請求項38、39、41、44および45のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項53】
前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイドおよび/またはビタミンDに対する前記応答能力の減少が、有効量の少なくとも1つのレチノイン酸受容体アンタゴニスト、少なくとも1つのレチノイドX受容体アンタゴニスト、および/または少なくとも1つのビタミンD受容体アンタゴニストの存在下での前記造血単核細胞のエクスビボ培養による請求項38、39、41、44および45のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項54】
前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイドおよび/またはビタミンDに対する前記応答能力の減少が、前記造血単核細胞の全エクスビボ培養期間の0.1〜50%の期間、有効量の少なくとも1つのレチノイン酸受容体アンタゴニスト、少なくとも1つのレチノイドX受容体アンタゴニスト、および/または少なくとも1つのビタミンD受容体アンタゴニストの存在下で前記造血単核細胞をエクスビボ培養することによる請求項53記載の方法。
【請求項55】
前記薬剤は、レチノイン酸受容体アンタゴニスト、レチノイドX受容体アンタゴニスト、および/またはビタミンD受容体アンタゴニストからなる群から選択される請求項45記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項56】
前記レチノイン酸受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項53、54および55のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物:
AGN194310;AGN193109;3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−メチル−酪酸;6−メトキシ−2,2−ジメチル−チオクロマン−4−オン,2,2−ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イルトリフルオロメタン−スルホネート;エチル4−((2,2ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート;エチル4−((2,2−ジメチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−(2H)−チオクロメン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート(41);チオクロメン−6−イル]−エチニル−ベンゾエート(イル);(p−[(E)−2−[3’4’−ジヒドロ−4,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’イル]プロペニル]安息香酸1’1’−ジオキシド;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ブトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−プロポキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;
2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ペントキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキソキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘプトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−オクトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E,6E)−7−(3−t−ブチル−5−(1−フェニル−ビニル)−フェニル]−3−メチル−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−{[4,5−3H2]−n−ペントキシ}フェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸エチルエステル;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;
(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−カルボキシアミド)安息香酸;(2E,4E)−3−メチル−5−[(1S,2S)−2−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−シクロプロピル]−ペンタ−2,4−ジエン酸;p−[(E)−2−[3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’−イル]プロペニル]安息香酸;1’,1’−ジオキシド,4−(7,7,10,10−テトラメチル−1−ピリジン−3−イルメチル−4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ナフト[2,3−g]インドール−3−イル)−安息香酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−メトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヘキシルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−オクチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;および(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−(5H−2,3(2,5ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−{[4−(4−エチルフェニル)2,2−ジメチル−(2H)−チオクロメン−6−イル]エチニル}安息香酸;4−[4−2メチル−1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン−1−イル−フェニルカルバモイル]安息香酸;4−[4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,7,10,10−テトラメチル−1−(3−ピリジルメチル)−アントラ[1,2−b]ピロール−3−イル]安息香酸;(3−ピリジルメチル)−]5−チアアントラ[2,1−b]ピロール−3−イル)安息香酸;および(3−ピリジルメチル)−アントラ[2ml−d]ピラゾール−3−イル]安息香酸。
【請求項57】
前記レチノイドX受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項53、54および55のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物:
LGN100572;LGN100574;1−(3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;1−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エネニトリル;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エナール;(2E,4E,6E)−7−3[−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−2−イル]−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−[3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]安息香酸;4−[1(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ベンゼネート(benzenete)トラゾール;2−[1−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エチル]ピリジン−5−カルボン酸;エチル−2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボキシレート;5−[1−3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−2−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;メチル2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボキシレート;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)ベンズアミド;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸ブチルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸プロピルオキシム;
4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸シアノイミン;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸アリルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸4−(3−メチルブト−2−エン酸)オキシム;および4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸1−アミノエチルオキシム;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;および4−(5H−2,3(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;および4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸。
【請求項58】
前記ビタミンD受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項53、54および55のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物:1α,25−(OH)−D3−26,23ラクトン;1α,25−ジヒドロキシビタミンD(3);25−カルボン酸エステルZK159222;(23S)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);(23R)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);1β,25(OH)2D3;1β,25(OH)2−3−エピ−D3;(23S)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;(23R)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;およびブチル−(5Z,7E,22E−(1S,7E,22E−(1S,3R,24R)−1,3,24−トリヒドロキシ−26,27−シクロ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19),22−テトラエン−25−カルボキシレート)。
【請求項59】
造血幹細胞の集団をエクスビボ拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞に、エクスビボ細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項60】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をドナーから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項61】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項60記載の方法。
【請求項62】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項63】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項62記載の方法。
【請求項64】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項63記載の方法。
【請求項65】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をレシピエントから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時に前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項66】
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを拡大前に含む造血単核細胞から、前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を減少させ、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する薬剤の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物。
【請求項67】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項59、60、62、65および66のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項68】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項59、60および65のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項68記載の方法。
【請求項70】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項69記載の方法。
【請求項71】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項68記載の方法。
【請求項72】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項71記載の方法。
【請求項73】
前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力の減少が可逆的である請求項59、60、62、65および66のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項74】
前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力の減少が、有効量の少なくとも1つのレチノイン酸受容体アンタゴニスト、少なくとも1つのレチノイドX受容体アンタゴニスト、および/または少なくとも1つのビタミンD受容体アンタゴニストの存在下での前記造血単核細胞画分のエクスビボ培養による請求項59、60、62、65および66のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項75】
前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力の減少が、前記造血単核細胞の全エクスビボ培養期間の0.1〜50%の期間、有効量の少なくとも1つのレチノイン酸受容体アンタゴニスト、少なくとも1つのレチノイドX受容体アンタゴニスト、および/または少なくとも1つのビタミンD受容体アンタゴニストの存在下で前記造血単核細胞をエクスビボ培養することによる請求項74記載の方法。
【請求項76】
前記薬剤は、レチノイン酸受容体アンタゴニスト、レチノイドX受容体アンタゴニスト、および/またはビタミンD受容体アンタゴニストからなる群から選択される請求項66記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項77】
前記レチノイン酸受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項74、75および76のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物:
AGN194310;AGN193109;3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−メチル−酪酸;6−メトキシ−2,2−ジメチル−チオクロマン−4−オン,2,2−ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イルトリフルオロメタン−スルホネート;エチル4−((2,2ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート;エチル4−((2,2−ジメチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−(2H)−チオクロメン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート(41);チオクロメン−6−イル]−エチニル−ベンゾエート(イル);(p−[(E)−2−[3’4’−ジヒドロ−4,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’イル]プロペニル]安息香酸1’1’−ジオキシド;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ブトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−プロポキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;
2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ペントキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキソキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘプトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−オクトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E,6E)−7−(3−t−ブチル−5−(1−フェニル−ビニル)−フェニル]−3−メチル−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−{[4,5−3H2]−n−ペントキシ}フェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸エチルエステル;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;
(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−カルボキシアミド)安息香酸;(2E,4E)−3−メチル−5−[(1S,2S)−2−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−シクロプロピル]−ペンタ−2,4−ジエン酸;p−[(E)−2−[3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’−イル]プロペニル]安息香酸;1’,1’−ジオキシド,4−(7,7,10,10−テトラメチル−1−ピリジン−3−イルメチル−4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ナフト[2,3−g]インドール−3−イル)−安息香酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−メトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヘキシルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−オクチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;および(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−(5H−2,3(2,5ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−{[4−(4−エチルフェニル)2,2−ジメチル−(2H)−チオクロメン−6−イル]エチニル}安息香酸;4−[4−2メチル−1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン−1−イル−フェニルカルバモイル]安息香酸;4−[4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,7,10,10−テトラメチル−1−(3−ピリジルメチル)−アントラ[1,2−b]ピロール−3−イル]安息香酸;(3−ピリジルメチル)−]5−チアアントラ[2,1−b]ピロール−3−イル)安息香酸;および(3−ピリジルメチル)−アントラ[2ml−d]ピラゾール−3−イル]安息香酸。
【請求項78】
前記レチノイドX受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項74、75および76のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物:
LGN100572;LGN100574;1−(3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;1−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エネニトリル;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エナール;(2E,4E,6E)−7−3[−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−2−イル]−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−[3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]安息香酸;4−[1(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ベンゼネート(benzenete)トラゾール;2−[1−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エチル]ピリジン−5−カルボン酸;エチル−2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボキシレート;5−[1−3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−2−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;メチル2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボキシレート;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)ベンズアミド;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸ブチルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸プロピルオキシム;
4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸シアノイミン;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸アリルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸4−(3−メチルブト−2−エン酸)オキシム;および4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸1−アミノエチルオキシム;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;および4−(5H−2,3(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;および4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸。
【請求項79】
前記ビタミンD受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項74、75および76のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物:1α,25−(OH)−D3−26,23ラクトン;1α,25−ジヒドロキシビタミンD(3);25−カルボン酸エステルZK159222;(23S)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);(23R)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);1β,25(OH)2D3;1β,25(OH)2−3−エピ−D3;(23S)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;(23R)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;およびブチル−(5Z,7E,22E−(1S,7E,22E−(1S,3R,24R)−1,3,24−トリヒドロキシ−26,27−シクロ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19),22−テトラエン−25−カルボキシレート)。
【請求項80】
造血幹細胞の集団をエクスビボ拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞に、エクスビボ細胞増殖のためのエクスビボ培養条件およびニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項81】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をドナーから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のためのエクスビボ培養条件およびニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項82】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項81記載の方法。
【請求項83】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のためのエクスビボ培養条件およびニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項84】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項83記載の方法。
【請求項85】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項84記載の方法。
【請求項86】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をレシピエントから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のためのエクスビボ培養条件およびニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項87】
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを拡大前に含む造血単核細胞から、ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物からなる群から選択され、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する薬剤の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物。
【請求項88】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項80、81、83、86および87のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項89】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項80、81および86のいずれかに記載の方法。
【請求項90】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項89記載の方法。
【請求項91】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項90記載の方法。
【請求項92】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項89記載の方法。
【請求項93】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項92記載の方法。
【請求項94】
前記ニコチンアミドアナログは、ベンズアミド、ニコチンチオアミド、ニコチン酸、およびα−アミノ−3−インドールプロピオン酸からなる群から選択される請求項80、81、83、86および87のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項95】
造血幹細胞の集団をエクスビボ拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞に、エクスビボ細胞増殖のための、そして同時にPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項96】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をドナーから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時にPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項97】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項96記載の方法。
【請求項98】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時にPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項99】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項98記載の方法。
【請求項100】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項99記載の方法。
【請求項101】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をレシピエントから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のための、そして同時にPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させるためのエクスビボ培養条件を提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項102】
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを拡大前に含む造血単核細胞から、PI3−キナーゼの発現および/または活性を減少させ、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する薬剤の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物。
【請求項103】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項95、96、98および101のいずれかに記載の方法。
【請求項104】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項95、96、98および101のいずれかに記載の方法。
【請求項105】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項104記載の方法。
【請求項106】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項105記載の方法。
【請求項107】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項104記載の方法。
【請求項108】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項107記載の方法。
【請求項109】
PI3−キナーゼの前記発現および/または前記活性の減少のためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、PI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項95、96、98および101のいずれかに記載の方法。
【請求項110】
前記薬剤がPI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤である請求項102記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項111】
PI3−キナーゼ発現を下方制御する前記薬剤がポリヌクレオチドである請求項109および110のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項112】
PI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤が細胞内抗体である請求項109および110のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項113】
前記ポリヌクレオチドが細胞内PI3−キナーゼmRNAまたは遺伝子分解を指示する干渉性低分子ポリヌクレオチド分子である請求項112記載の方法。
【請求項114】
前記干渉性低分子ポリヌクレオチド分子は、RNAi分子、アンチセンス分子、リボザイム分子、およびDNAzyme分子からなる群から選択される請求項113記載の方法。
【請求項115】
CD38の前記発現および/または前記活性を減少させるためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項109および110のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項116】
前記薬剤がPI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤である請求項102記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項117】
PI3−キナーゼ活性を阻害する前記薬剤は、ウォルトマンニンおよびLY294002からなる群から選択される請求項115および116のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項118】
造血幹細胞の集団をエクスビボ拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞に、エクスビボ細胞増殖のためのエクスビボ培養条件、および同時に少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターを提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項119】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をドナーから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のためのエクスビボ培養条件、および同時に少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターを提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項120】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項119記載の方法。
【請求項121】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のためのエクスビボ培養条件、および同時に少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターを提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項122】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項121記載の方法。
【請求項123】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項122記載の方法。
【請求項124】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞をレシピエントから得る工程、
(b)前記造血単核細胞に、細胞増殖のためのエクスビボ培養条件、および同時に少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターを提供し、それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程、および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項125】
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを拡大前に含む造血単核細胞から、前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターの効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物。
【請求項126】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項118、119、121、124および125のいずれかに記載の方法および/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項127】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項118、119および124のいずれかに記載の方法。
【請求項128】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項127記載の方法。
【請求項129】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項128記載の方法。
【請求項130】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項127記載の方法。
【請求項131】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項130記載の方法。
【請求項132】
少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターを前記造血単核細胞に与えることは、少なくとも1つの銅キレーターを前記造血単核細胞に与えることによる請求項118、119、121および124のいずれかに記載の方法。
【請求項133】
前記造血単核細胞画分に亜鉛を与えることをさらに含む請求項132記載の方法。
【請求項134】
前記造血幹細胞画分の前記拡大された集団が、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞から、少なくとも1つの銅キレーターの効果的な量の存在下でエクスビボ増殖される請求項125記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項135】
前記造血幹細胞画分の前記拡大された集団が、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞から、亜鉛の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖される請求項134記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項136】
遷移金属キレートまたはキレーターが造血幹細胞の分化を実質的に阻害および誘導するかどうかを明らかにするアッセイであって、
造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を、遷移金属キレートまたはキレーターの存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の分化をモニターすることを含み、分化が処理されていない造血単核細胞と比較して増大する場合、遷移金属キレートまたはキレーターは分化を誘導し、分化が処理されていない造血単核細胞と比較して低下する場合、遷移金属キレートまたはキレーターは分化を阻害すること、
を含むアッセイ。
【請求項137】
前記少なくとも1つの銅キレートまたは銅キレーターがポリアミンキレーターを含む請求項118、119、121、124、125、136および138〜141のいずれかに記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項138】
前記ポリアミンキレーターが、銅以外の遷移金属との有機金属錯体を形成することができる請求項137記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項139】
前記遷移金属は、亜鉛、コバルト、ニッケル、鉄、パラジウム、白金、ロジウムおよびルテニウムからなる群から選択される請求項138記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項140】
前記ポリアミンキレーターが線状ポリアミンである請求項137記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項141】
前記線状ポリアミンが下記の一般式Iを有する請求項140記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
mは1〜10の整数である;nは0〜20の整数である;
XおよびZはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
およびYはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
Aは、1個〜10個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
およびBはそれぞれが独立して、1個〜20個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖であり、
ただし、前記X、Z、YおよびYの少なくとも1つが−NH基であり、かつ/または、前記アルキレン鎖における前記炭素原子の少なくとも1つがアミン基により置換される。
【請求項142】
前記Aが下記の一般式IIを有するアルキレン鎖である請求項141記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
gは、0または3〜10に等しい整数である;
、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項143】
前記BおよびBのそれぞれは独立して、下記の一般式IIIを有するアルキレン鎖である請求項142記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
pは、0またはg+1に等しい整数である;
qはg+2からg+20までの整数である;および
、Rp+1およびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項144】
前記線状ポリアミンがテトラエチレンペンタミンである請求項141記載の方法、アッセイ、医薬組成物、キット、拡大された集団および/またはアッセイ。
【請求項145】
前記C、CおよびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項142記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項146】
前記C、Cp+1およびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項143記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項147】
前記ポリアミンキレーターが環状ポリアミンである請求項137記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項148】
前記環状ポリアミンがシクラムである請求項147記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項149】
前記環状ポリアミンが下記の一般式IVを有する請求項147記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
mは1〜10の整数である;
nは0〜20の整数である;
XおよびZはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
およびYはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
Aは、1個〜10個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
およびBはそれぞれが独立して、1個〜20個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
Dは、下記の一般式Vを有する架橋基である:

式中、
UおよびVはそれぞれが独立して、置換炭化水素鎖および非置換炭化水素鎖からなる群から選択される;
Wは、アミド、エーテル、エステル、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、イミンおよびアルケンからなる群から選択される、
ただし、X、Z、YおよびYの少なくとも1つが−NH基であり、かつ/または、アルキレン鎖における炭素原子の少なくとも1つがアミン基により置換される。
【請求項150】
前記Aが下記の一般式IIを有するアルキレン鎖である請求項149記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
gは、0または3〜10に等しい整数である;
、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項151】
前記BおよびBのそれぞれは独立して、下記の一般式IIIを有するアルキレン鎖である請求項150記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
pは、0またはg+1に等しい整数である;
qはg+2からg+20までの整数である;および
、Rp+1およびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項152】
前記C、CおよびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項150記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項153】
前記C、Cp+1およびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項151記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項154】
前記環状ポリアミンが下記の式VI〜式Xからなる群から選択される一般式を有する請求項147記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
mは1〜10の整数である;
nは0〜20の整数である;
XおよびZはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
およびYはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
Aは、1個〜10個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
およびBはそれぞれが独立して、1個〜20個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
Dは、本明細書中上記に記載されるように、一般式Vを有する架橋基であり、

式中、
UおよびVはそれぞれが独立して、置換炭化水素鎖および非置換炭化水素鎖からなる群から選択される;および
Wは、アミド、エーテル、エステル、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、イミンおよびアルケンからなる群から選択される、
さらに、前記Dが一方の端部でA(式VI、式VIIおよび式X)に結合している場合、前記Uまたは前記Vは前記アルキレン鎖における1つの炭素原子に結合しており、また、前記Dが一方の端部でBまたはB(式VIII、式IXおよび式X)に結合している場合、前記Uまたは前記Vは前記アルキレン鎖における1つの炭素原子に結合している;
ただし、前記X、Z、YおよびYの少なくとも1つが−NH基であり、かつ/または、前記アルキレン鎖における前記炭素原子の少なくとも1つがアミン基により置換される。
【請求項155】
前記Aが下記の一般式IIを有するアルキレン鎖である請求項154記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
gは、0または3〜10に等しい整数である;
、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項156】
前記BおよびBのそれぞれは独立して、下記の一般式IIIを有するアルキレン鎖である請求項155記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
pは、0またはg+1に等しい整数である;
qはg+2からg+20までの整数である;および
、Rp+1およびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項157】
前記C、CおよびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項155記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項158】
前記C、Cp+1およびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項156記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項159】
前記ポリアミンキレーターが少なくとも1つの線状ポリアミンおよび少なくとも1つの環状ポリアミンを含む請求項137記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項160】
前記ポリアミンキレーターが下記の一般式XIを有する請求項159記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
nは1よりも大きい整数である;
f、g、h、i、j、k、l、oおよびtのそれぞれは独立して、0〜10の整数である;
、EおよびEのそれぞれは独立して線状ポリアミンである;
、GおよびGのそれぞれは独立して環状ポリアミンである;
、QおよびQのそれぞれは独立して、これらのポリアミンの2つの間を連結するリンカーである;
ただし、Q、QおよびQの少なくとも1つがアミン基であり、かつ/または、前記線状ポリアミンおよび前記環状ポリアミンの少なくとも1つが少なくとも1つのフリーのアミン基を有する。
【請求項161】
前記Q、QおよびQのそれぞれは独立して、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、シクロアルキレン、ヘテロアリーレン、アミン、アゾ、アミド、スルホニル、スルフィニル、スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、ケトエステル、カルボニル、チオカルボニル、エステル、エーテル、チオエーテル、カルバマート、チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシおよびシラザからなる群から選択される請求項160記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項162】
前記E,EおよびEのそれぞれが独立して下記の一般式Iを有するで線状ポリアミンである請求項159記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
mは1〜10の整数である;nは0〜20の整数である;
XおよびZはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
およびYはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
Aは、1個〜10個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
およびBはそれぞれが独立して、1個〜20個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖であり、
ただし、前記X、Z、YおよびYの少なくとも1つが−NH基であり、かつ/または、前記アルキレン鎖における前記炭素原子の少なくとも1つがアミン基により置換される。
【請求項163】
前記Aが下記の一般式IIを有するアルキレン鎖である請求項162記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
gは、0または3〜10に等しい整数である;
、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項164】
前記BおよびBのそれぞれは独立して、下記の一般式IIIを有するアルキレン鎖である請求項163記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
pは、0またはg+1に等しい整数である;
qはg+2からg+20までの整数である;および
、Rp+1およびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項165】
前記C、CおよびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項163記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項166】
前記C、Cp+1およびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項164記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項167】
前記G、GおよびGがそれぞれ独立して下記の一般式IVを有する環状ポリアミンである請求項160記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
mは1〜10の整数である;
nは0〜20の整数である;
XおよびZはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
およびYはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
Aは、1個〜10個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
およびBはそれぞれが独立して、1個〜20個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
Dは、下記の一般式Vを有する架橋基である:

式中、
UおよびVはそれぞれが独立して、置換炭化水素鎖および非置換炭化水素鎖からなる群から選択される;
Wは、アミド、エーテル、エステル、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、イミンおよびアルケンからなる群から選択される、
ただし、X、Z、YおよびYの少なくとも1つが−NH基であり、かつ/または、アルキレン鎖における炭素原子の少なくとも1つがアミン基により置換される。
【請求項168】
前記Aが下記の一般式IIを有するアルキレン鎖である請求項167記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
gは、0または3〜10に等しい整数である;
、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項169】
前記BおよびBのそれぞれは独立して、下記の一般式IIIを有するアルキレン鎖である請求項168記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
pは、0またはg+1に等しい整数である;
qはg+2からg+20までの整数である;および
、Rp+1およびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項170】
前記C、CおよびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項168記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項171】
前記C、Cp+1およびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項169記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項172】
前記環状ポリアミンが下記の式VI〜式Xからなる群から選択される一般式を有する請求項160記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
mは1〜10の整数である;
nは0〜20の整数である;
XおよびZはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
およびYはそれぞれが独立して、酸素原子、イオウ原子および−NH基からなる群から選択される;
Aは、1個〜10個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
およびBはそれぞれが独立して、1個〜20個の置換炭素原子および/または非置換炭素原子を有するアルキレン鎖である;
Dは、本明細書中上記に記載されるように、一般式Vを有する架橋基であり、

式中、
UおよびVはそれぞれが独立して、置換炭化水素鎖および非置換炭化水素鎖からなる群から選択される;および
Wは、アミド、エーテル、エステル、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、イミンおよびアルケンからなる群から選択される、
さらに、前記Dが一方の端部でA(式VI、式VIIおよび式X)に結合している場合、前記Uまたは前記Vは前記アルキレン鎖における1つの炭素原子に結合しており、また、前記Dが一方の端部でBまたはB(式VIII、式IXおよび式X)に結合している場合、前記Uまたは前記Vは前記アルキレン鎖における1つの炭素原子に結合している;
ただし、前記X、Z、YおよびYの少なくとも1つが−NH基であり、かつ/または、前記アルキレン鎖における前記炭素原子の少なくとも1つがアミン基により置換される。
【請求項173】
前記Aが下記の一般式IIを有するアルキレン鎖である請求項172記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
gは、0または3〜10に等しい整数である;
、RおよびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項174】
前記BおよびBのそれぞれは独立して、下記の一般式IIIを有するアルキレン鎖である請求項173記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物:

式中、
pは、0またはg+1に等しい整数である;
qはg+2からg+20までの整数である;および
、Rp+1およびRのそれぞれは独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、複素脂環、ヘテロアリール、ハロ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロアルキルアミノ、複素脂環アミノ、ヘテロアリールアミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アゾ、C−アミド、N−アミド、アンモニウム、チオヒドロキシ、チオアルコキシ、チオアリールオキシ、スルホニル、スルフィニル、N−スルホンアミド、S−スルホンアミド、ホスホニル、ホスフィニル、ホスホニウム、カルボニル、チオカルボニル、C−カルボキシ、O−カルボキシ、C−チオカルボキシ、O−チオカルボキシ、N−カルバマート、O−カルバマート、N−チオカルバマート、O−チオカルバマート、ウレア、チオウレア、ボラート、ボラン、ボロアザ、シリル、シロキシ、シラザ、アクオ、アルコール、ペルオキソ、アミンオキシド、ヒドラジン、アルキルヒドラジン、アリールヒドラジン、一酸化窒素、シアナート、チオシアナート、イソシアナート、イソチオシアナート、シアノ、アルキルニトリル、アリールニトリル、アルキルイソニトリル、アリールイソニトリル、ニトラート、ニトリト、アジド、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルアリールスルホキシド、アルキルスルフェン酸、アリールスルフェン酸、アルキルスルフィン酸、アリールスルフィン酸、アルキルチオールカルボン酸、アリールチオールカルボン酸、アルキルチオールチオカルボン酸、アリールチオールチオカルボン酸、カルボン酸、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、スルファート、スルフィト、ビスルフィト、チオスルファート、チオスルフィト、アルキルホスフィン、アリールホスフィン、アルキルホスフィンオキシド、アリールホスフィンオキシド、アルキルアリールホスフィンオキシド、アルキルホスフィンスルフィド、アリールホスフィンスルフィド、アルキルアリールホスフィンスルフィド、アルキルホスホン酸、アリールホスホン酸、アルキルホスフィン酸、アリールホスフィン酸、ホスファート、チオホスファート、ホスフィト、ピロホスフィト、トリホスファート、ハイドロジェンホスファート、ジハイドロジェンホスファート、グアニジノ、S−ジチオカルバマート、N−ジチオカルバマート、ビカルボナート、カルボナート、ペルクロラート、クロラート、クロリト、ハイポクロリト、ペルブロマート、ブロマート、ブロミト、ハイポブロミト、テトラハロマンガナート、テトラフルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ハイポホスフィト、ヨーダート、ペルヨーダート、メタボラート、テトラアリールボラート、テトラアルキルボラート、タルタラート、サリチラート、スクシナート、シトラート、アスコルバート、サッカリラート、アミノ酸、ヒドロキサム酸およびチオトシラートからなる群から選択される。
【請求項175】
前記C、CおよびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項173記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項176】
前記C、Cp+1およびCの少なくとも1つがキラルな炭素原子である請求項174記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項177】
前記ポリアミンキレーターは、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリエチレンジアミン、テトラエチレンペンタミン、アミノエチルエタノールアミン、アミノエチルピペラジン、ペンタエチレンヘキサミン、カプトプリル、ペニシラミン、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン、N,N’,ビス(2−アミノエチル)−1,3−プロパンジアミン、1,7−ジオキサ−4,10−ジアザシクロドデカン、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン−5,7−ジオン、1,4,7−トリアザシクロノナン、1−オキサ−4,7,10−トリアザシクロドデカン、1,4,8,12−テトラアザシクロペンタデカン、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンからなる群から選択される請求項137記載の方法、アッセイおよび/または移植可能な造血細胞調製物。
【請求項178】
レチノイン酸受容体アンタゴニストが効果的な造血幹細胞拡大剤であるかどうかを明らかにするアッセイであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を、レチノイン酸受容体アンタゴニストの存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の拡大をモニターすることを含み、この場合、前記造血幹細胞の増大した拡大および低下した分化が、処理されていない造血単核細胞と比較して生じる場合、レチノイン酸受容体アンタゴニストは効果的な造血幹細胞拡大剤であるアッセイ。
【請求項179】
前記レチノイン酸受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項178記載のアッセイ:
AGN194310;AGN193109;3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−メチル−酪酸;6−メトキシ−2,2−ジメチル−チオクロマン−4−オン,2,2−ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イルトリフルオロメタン−スルホネート;エチル4−((2,2ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート;エチル4−((2,2−ジメチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−(2H)−チオクロメン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート(41);チオクロメン−6−イル]−エチニル−ベンゾエート(イル);(p−[(E)−2−[3’4’−ジヒドロ−4,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’イル]プロペニル]安息香酸1’1’−ジオキシド;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ブトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−プロポキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;
2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ペントキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキソキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘプトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−オクトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E,6E)−7−(3−t−ブチル−5−(1−フェニル−ビニル)−フェニル]−3−メチル−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−{[4,5−3H2]−n−ペントキシ}フェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸エチルエステル;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;
(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−カルボキシアミド)安息香酸;(2E,4E)−3−メチル−5−[(1S,2S)−2−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−シクロプロピル]−ペンタ−2,4−ジエン酸;p−[(E)−2−[3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’−イル]プロペニル]安息香酸;1’,1’−ジオキシド,4−(7,7,10,10−テトラメチル−1−ピリジン−3−イルメチル−4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ナフト[2,3−g]インドール−3−イル)−安息香酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−メトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヘキシルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−オクチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;および(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−(5H−2,3(2,5ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−{[4−(4−エチルフェニル)2,2−ジメチル−(2H)−チオクロメン−6−イル]エチニル}安息香酸;4−[4−2メチル−1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン−1−イル−フェニルカルバモイル]安息香酸;4−[4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,7,10,10−テトラメチル−1−(3−ピリジルメチル)−アントラ[1,2−b]ピロール−3−イル]安息香酸;(3−ピリジルメチル)−]5−チアアントラ[2,1−b]ピロール−3−イル)安息香酸;および(3−ピリジルメチル)−アントラ[2ml−d]ピラゾール−3−イル]安息香酸。
【請求項180】
レチノイドX受容体アンタゴニストが効果的な造血幹細胞拡大剤であるかどうかを明らかにするアッセイであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を、レチノイドX受容体アンタゴニストの存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の拡大をモニターすることを含み、この場合、前記造血幹細胞の増大した拡大および低下した分化が、処理されていない造血単核細胞と比較して生じる場合、レチノイドX受容体アンタゴニストは効果的な造血幹細胞拡大剤であるアッセイ。
【請求項181】
前記レチノイドX受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項180記載のアッセイ:
LGN100572;LGN100574;1−(3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;1−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エネニトリル;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エナール;(2E,4E,6E)−7−3[−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−2−イル]−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−[3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]安息香酸;4−[1(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ベンゼネート(benzenete)トラゾール;2−[1−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エチル]ピリジン−5−カルボン酸;エチル−2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボキシレート;5−[1−3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−2−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;メチル2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボキシレート;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)ベンズアミド;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸ブチルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸プロピルオキシム;
4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸シアノイミン;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸アリルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸4−(3−メチルブト−2−エン酸)オキシム;および4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸1−アミノエチルオキシム;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;および4−(5H−2,3(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;および4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸。
【請求項182】
ビタミンD受容体アンタゴニストが効果的な造血幹細胞拡大剤であるかどうかを明らかにするアッセイであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を、ビタミンD受容体アンタゴニストの存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の拡大をモニターすることを含み、この場合、前記造血幹細胞の増大した拡大および低下した分化が、処理されていない造血単核細胞と比較して生じる場合、ビタミンD受容体アンタゴニストは効果的な造血幹細胞拡大剤であるアッセイ。
【請求項183】
前記ビタミンD受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項182記載のアッセイ:1α,25−(OH)−D3−26,23ラクトン;1α,25−ジヒドロキシビタミンD(3);25−カルボン酸エステルZK159222;(23S)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);(23R)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);1β,25(OH)2D3;1β,25(OH)2−3−エピ−D3;(23S)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;(23R)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;およびブチル−(5Z,7E,22E−(1S,7E,22E−(1S,3R,24R)−1,3,24−トリヒドロキシ−26,27−シクロ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19),22−テトラエン−25−カルボキシレート)。
【請求項184】
PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤が効果的な造血幹細胞拡大剤であるかどうかを明らかにするアッセイであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を、PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤の存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の拡大をモニターすることを含み、この場合、前記造血幹細胞の増大した拡大および低下した分化が、処理されていない造血単核細胞と比較して生じる場合、PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤は効果的な造血幹細胞拡大剤であるアッセイ。
【請求項185】
ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物が効果的な造血幹細胞拡大剤であるかどうかを明らかにするアッセイであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞を、ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物の存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の拡大をモニターすることを含み、この場合、前記造血幹細胞の増大した拡大および低下した分化が、処理されていない造血単核細胞と比較して生じる場合、ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物は効果的な造血幹細胞拡大剤であるアッセイ。
【請求項186】
前記造血単核細胞の培養がサイトカインの効果的な量の存在下で行われる請求項178、180、182、184および185のいずれかに記載の方法。
【請求項187】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項186記載のアッセイ。
【請求項188】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項187記載のアッセイ。
【請求項189】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項186記載のアッセイ。
【請求項190】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項189記載のアッセイ。
【請求項191】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項178、180、182、184および185のいずれかに記載のアッセイ。
【請求項192】
低下した分化を前記モニターすることがCD34の造血細胞表面発現を決定することによる請求項178、180、182、184および185のいずれかに記載のアッセイ。
【請求項193】
低下した分化を前記モニターすることは、造血細胞表面CD38、CD3、CD61、CD19、CD33、CD14、CD15、またはCD4を発現しないか、発現が実質的に消滅していることを決定することによる請求項178、180、182、184および185のいずれかに記載のアッセイ。
【請求項194】
効果的な量のレチノイン酸受容体アンタゴニスト、レチノイドX受容体アンタゴニストおよび/またはビタミンD受容体アンタゴニストが補充された造血幹細胞回収/培養バッグであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞の造血幹細胞画分の細胞分化が実質的に阻害される造血幹細胞回収/培養バッグ。
【請求項195】
前記レチノイン酸受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項194記載の造血幹細胞回収/培養バッグ:
AGN194310;AGN193109;3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−メチル−酪酸;6−メトキシ−2,2−ジメチル−チオクロマン−4−オン,2,2−ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イルトリフルオロメタン−スルホネート;エチル4−((2,2ジメチル−4−オキソ−チオクロマン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート;エチル4−((2,2−ジメチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−(2H)−チオクロメン−6−イル)エチニル)−ベンゾエート(41);チオクロメン−6−イル]−エチニル−ベンゾエート(イル);(p−[(E)−2−[3’4’−ジヒドロ−4,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’イル]プロペニル]安息香酸1’1’−ジオキシド;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ブトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−プロポキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;
2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ペントキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキソキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−ヘプトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−n−オクトキシフェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E,6E)−7−(3−t−ブチル−5−(1−フェニル−ビニル)−フェニル]−3−メチル−オクタ−2,4,6−トリエン酸;2E,4E,6E−[7−(3,5−ジ−t−ブチル−4−{[4,5−3H2]−n−ペントキシ}フェニル)−3−メチル]−オクタ−2,4,6−トリエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸エチルエステル;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;
(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−カルボキシアミド)安息香酸;(2E,4E)−3−メチル−5−[(1S,2S)−2−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−シクロプロピル]−ペンタ−2,4−ジエン酸;p−[(E)−2−[3’,4’−ジヒドロ−4’,4’−ジメチル−7’−(ヘプチルオキシ)−2’H−1−ベンゾチオピラン−6’−イル]プロペニル]安息香酸;1’,1’−ジオキシド,4−(7,7,10,10−テトラメチル−1−ピリジン−3−イルメチル−4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−1H−ナフト[2,3−g]インドール−3−イル)−安息香酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−メトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−エトキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヘキシルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;(2E,4E,6Z)−7−[3,5−ジ−tert−ブチル−2−オクチルオキシフェニル]−3−メチル−2,4,6−オクタトリエン酸;および(2E,4E)−(1RS,2RS)−5−[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ブトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−3−メチル−ペンタ−2,4−ジエン酸;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−(5H−2,3(2,5ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;4−{[4−(4−エチルフェニル)2,2−ジメチル−(2H)−チオクロメン−6−イル]エチニル}安息香酸;4−[4−2メチル−1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン−1−イル−フェニルカルバモイル]安息香酸;4−[4,5,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,7,10,10−テトラメチル−1−(3−ピリジルメチル)−アントラ[1,2−b]ピロール−3−イル]安息香酸;(3−ピリジルメチル)−]5−チアアントラ[2,1−b]ピロール−3−イル)安息香酸;および(3−ピリジルメチル)−アントラ[2ml−d]ピラゾール−3−イル]安息香酸。
【請求項196】
前記レチノイドX受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項194記載の造血幹細胞回収/培養バッグ:
LGN100572;LGN100574;1−(3−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;1−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)エタノン;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エネニトリル;3−(3−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)ブト−2−エナール;(2E,4E,6E)−7−3[−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ5,5,8,8−テトラメチル−2−ナフタレン−2−イル]−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;4−[3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]安息香酸;4−[1(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]安息香酸;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ベンゼネート(benzenete)トラゾール;2−[1−(5,5,8,8−テトラメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エチル]ピリジン−5−カルボン酸;エチル−2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボキシレート;5−[1−3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−2−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;メチル2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボキシレート;4−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)ベンズアミド;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)エテニル]ピリジン−5−カルボン酸;2−[1−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)シクロプロピル]ピリジン−5−カルボン酸;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸ブチルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸プロピルオキシム;
4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸シアノイミン;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸アリルオキシム;4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸4−(3−メチルブト−2−エン酸)オキシム;および4−[(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル)カルボニル]安息香酸1−アミノエチルオキシム;(2E,4E,6Z)−7−(3−n−プロポキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ−5,5,8,8−テトラメチルナフタレン−2−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸;および4−(5H−2,3(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5−n−プロピルジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸;および4−(5H−2,3−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサノ)−5メチル−8−ニトロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン−11−イル)安息香酸。
【請求項197】
前記ビタミンD受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択される請求項194記載の造血幹細胞回収/培養バッグ:1α,25−(OH)−D3−26,23ラクトン;1α,25−ジヒドロキシビタミンD(3);25−カルボン酸エステルZK159222;(23S)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);(23R)−25−デヒドロ−1α−OH−D(3);1β,25(OH)2D3;1β,25(OH)2−3−エピ−D3;(23S)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;(23R)25−デヒドロ−1α(OH)D3−26,23−ラクトン;およびブチル−(5Z,7E,22E−(1S,7E,22E−(1S,3R,24R)−1,3,24−トリヒドロキシ−26,27−シクロ−9,10−セココレスタ−5,7,10(19),22−テトラエン−25−カルボキシレート)。
【請求項198】
効果的な量のニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物が補充された造血幹細胞回収/培養バッグであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞の造血幹細胞画分の細胞分化が実質的に阻害される造血幹細胞回収/培養バッグ。
【請求項199】
効果的な量のPI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤が補充された造血幹細胞回収/培養バッグであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞の造血幹細胞画分の細胞分化が実質的に阻害される造血幹細胞回収/培養バッグ。
【請求項200】
請求項1、38、59、80、95および118のいずれかに記載の方法によって得られる造血幹細胞のエクスビボ拡大集団。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
造血幹細胞のエクスビボ集団を拡大し、その一方で同時に、造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する方法であって、
造血単核細胞を提供し;
前記単核細胞を、細胞増殖を可能にする条件下でエクスビボで培養し、そして同時に前記細胞を以下のものからなる群から選択される条件下で培養し;
前記単核細胞中のCD38の発現および/または活性を低下させる条件;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビ
タミンDに対する応答能力を低下させる条件;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、お
よび/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させる
条件;
前記単核細胞を、前記単核細胞中のニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコ
チンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニ
コチンアミドアナログ代謝産物の存在下で培養する条件;
前記単核細胞中のPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させる条件;お
よび
前記単核細胞を少なくとも1つの銅キレーターまたはキレートの存在下で培養する条
件;
それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害することを含む方法。
【請求項2】
以下の工程を含む、造血細胞を移植または埋込みする方法:
(a)造血単核細胞を得る工程;
(b) 前記単核細胞を、細胞増殖のためにエクスビボで培養し、ここで、前記培養は以下のものからなる群から選択される条件下で行われ;
CD38の発現および/または活性を低下させる条件;
前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する
応答能力を低下させる条件;
前記造血単核細胞のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、および/またはビタ
ミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させる条件;
前記単核細胞をニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくは
ニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナロ
グ代謝産物の存在下で培養する条件;
PI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させる条件;および
前記単核細胞を少なくとも1つの銅キレーターまたはキレートの存在下で培養する条
件;
それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程;および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植または埋込みする工程。
【請求項3】
前記ドナーおよび前記レシピエントが単一の個体である請求項2記載の方法。
【請求項4】
以下の工程を含む、造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する方法:
(a)造血単核細胞を得る工程;
(b)前記単核細胞を、細胞増殖のためにエクスビボで培養し、ここで、前記培養は以下のものからなる群から選択される条件下で行われ;
前記単核細胞中のCD38の発現および/または活性を低下させる条件;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビ
タミンDに対する応答能力を低下させる条件;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、お
よび/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させる
条件;
前記単核細胞を、前記単核細胞中のニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコ
チンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニ
コチンアミドアナログ代謝産物の存在下で培養する条件;
前記単核細胞中のPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させる条件;お
よび
前記単核細胞を少なくとも1つの銅キレーターまたはキレートの存在下で培養する条
件;
それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化をエクスビボで実質的に阻害する工程;および
(c)前記造血幹細胞を外因遺伝子で遺伝子改変する工程。
【請求項5】
遺伝子改変することが外因遺伝子を含むベクターによって達成される請求項4記載の方法。
【請求項6】
ベクターがウイルスベクターまたは核酸ベクターである請求項5記載の方法。
【請求項7】
以下の工程を含む、養子免疫療法の方法:
(a)造血単核細胞をレシピエントから得る工程;
(b)前記単核細胞を、細胞増殖のためにエクスビボで培養し、ここで、前記培養は以下のものからなる群から選択される条件下で行われ;
前記単核細胞中のCD38の発現および/または活性を低下させる条件;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビ
タミンDに対する応答能力を低下させる条件;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、お
よび/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させる
条件;
前記単核細胞を、前記単核細胞中のニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコ
チンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニ
コチンアミドアナログ代謝産物の存在下で培養する条件;
前記単核細胞中のPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させる条件;お
よび
前記単核細胞を少なくとも1つの銅キレーターまたはキレートの存在下で培養する条
件;
それにより、前記造血幹細胞の集団を拡大し、その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する工程;および
(c)前記造血幹細胞をレシピエントに移植する工程。
【請求項8】
造血単核細胞から薬剤の効果的な量の存在下でエクスビボ増殖させられた造血幹細胞の拡大された集団、および、医薬的に許容され得るキャリアを含む移植可能な造血細胞調製物であって、前記薬剤が以下のものからなる群から選択される活性を有し:
前記単核細胞中のCD38の発現および/または活性を低下させる活性;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビ
タミンDに対する応答能力を低下させる活性;
前記造血単核細胞の前記単核細胞中のレチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、お
よび/またはビタミンD受容体を伴うシグナル伝達経路に対する応答能力を低下させる
活性;
前記単核細胞中のPI3−キナーゼの発現および/または活性を低下させる活性;ま
たは
前記薬剤は銅キレーターまたはキレートであるか、または
ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミド
アナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物であ
り;
その一方で同時に前記造血幹細胞の分化を実質的に阻害する移植可能な造血細胞調製物。
【請求項9】
前記造血単核細胞が骨髄、末梢血、新生児臍帯血からなる群から選択される供給源に由来する請求項1記載の方法。
【請求項10】
エクスビボ細胞増殖のための前記条件を前記造血単核細胞に与えることは、前記造血単核細胞に栄養素およびサイトカインを与える工程を含む請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記サイトカインが初期活動サイトカインである請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記初期活動サイトカインは、幹細胞因子、FLT3リガンド、インターロイキン−1、インターロイキン−2、インターロイキン−3、インターロイキン−6、インターロイキン−10、インターロイキン−12、腫瘍壊死因子α、およびトロンボポイエチンからなる群から選択される請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記サイトカインが後期活動サイトカインである請求項10記載の方法。
【請求項14】
前記後期活動サイトカインは、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子、エリスロポイエチン、FGF、EGF、NGF、VEGF、LIF、肝細胞成長因子、およびマクロファージコロニー刺激因子からなる群から選択される請求項13記載の方法。
【請求項15】
CD38の前記発現および/または前記活性の減少のためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、CD38発現を下方制御する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項1記載の方法。
【請求項16】
前記薬剤がCD38発現を下方制御する薬剤である請求項8記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項17】
CD38発現を下方制御する前記薬剤は、レチノイン酸受容体アンタゴニスト、レチノイドX受容体アンタゴニスト、およびビタミンD受容体アンタゴニストからなる群から選択される請求項15記載の方法。
【請求項18】
CD38発現を下方制御する前記薬剤が、前記造血単核細胞のレチノイン酸、レチノイド、および/またはビタミンDに対する応答能力を減少させるためのアンタゴニストである請求項15記載の方法。
【請求項19】
CD38発現を下方制御する薬剤がポリヌクレオチドである請求項15記載の方法。
【請求項20】
前記ポリヌクレオチドが、抗CD38抗体、抗レチノイン酸受容体抗体、抗レチノイドX受容体抗体、または抗ビタミンD受容体細胞内抗体をコードする請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記ポリヌクレオチドが、抗CD38抗体、抗レチノイン酸受容体抗体、抗レチノイドX受容体抗体、または抗ビタミンD受容体抗体をコードする請求項19記載の方法。
【請求項22】
前記ポリヌクレオチドが、細胞内CD38、レチノイン酸受容体、レチノイドX受容体、またはビタミンD受容体のmRNA分解を指示する干渉性低分子ポリヌクレオチド分子である請求項19記載の方法。
【請求項23】
前記干渉性低分子ポリヌクレオチド分子は、RNAi分子、アンチセンス分子、リボザイム分子、およびDNAzyme分子からなる群から選択される請求項22記載の方法。
【請求項24】
CD38発現を下方制御する前記薬剤がPI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤である請求項15記載の方法。
【請求項25】
PI3−キナーゼ発現を下方制御する前記薬剤がポリヌクレオチドである請求項24記載の方法。
【請求項26】
PI3−キナーゼ発現を下方制御する薬剤が細胞内抗体である請求項24記載の方法。
【請求項27】
前記ポリヌクレオチドが細胞内PI3−キナーゼmRNAまたは遺伝子分解を指示する干渉性低分子ポリヌクレオチド分子である請求項25記載の方法。
【請求項28】
前記干渉性低分子ポリヌクレオチド分子は、RNAi分子、アンチセンス分子、リボザイム分子、およびDNAzyme分子からなる群から選択される請求項27記載の方法。
【請求項29】
CD38発現を下方制御する前記薬剤がPI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤である請求項15記載の方法。
【請求項30】
PI3−キナーゼ活性を阻害する前記薬剤は、ウォルトマンニンおよびLY294002からなる群から選択される請求項29記載の方法。
【請求項31】
CD38の前記発現および/または前記活性を減少させるためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、CD38活性を阻害する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項1記載の方法。
【請求項32】
前記薬剤がCD38活性を阻害する薬剤である請求項8記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項33】
CD38活性を阻害する前記薬剤が、ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物である請求項22記載の方法。
【請求項34】
前記ニコチンアミドアナログは、ベンズアミド、ニコチンチオアミド、ニコチン酸、およびα−アミノ−3−インドールプロピオン酸からなる群から選択される請求項33記載の方法。
【請求項35】
CD38の前記発現および/または前記活性を減少させるためのエクスビボ培養条件を前記造血単核細胞に与えることは、PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤を前記造血単核細胞に与えることによる請求項1記載の方法。
【請求項36】
前記薬剤がPI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤である請求項8記載の移植可能な造血細胞調製物。
【請求項37】
PI3−キナーゼ活性を阻害する前記薬剤は、ウォルトマンニンおよびLY294002からなる群から選択される請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記造血幹細胞が、細胞増殖を可能とする条件下でのエクスビボ培養に先立って濃縮されていない請求項1記載の方法。
【請求項39】
前記造血細胞が、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む請求項1記載の方法。
【請求項40】
遷移金属キレートまたはキレーターが造血幹細胞の分化を実質的に阻害および誘導するかどうかを明らかにするアッセイであって、
造血単核細胞を、遷移金属キレートまたはキレーターの存在下で培養すること、および、前記造血幹細胞の分化をモニターすることを含み、分化が処理されていない造血単核細胞と比較して増大する場合、遷移金属キレートまたはキレーターは分化を誘導し、分化が処理されていない造血単核細胞と比較して低下する場合、遷移金属キレートまたはキレーターは分化を阻害すること、
を含むアッセイ。
【請求項41】
効果的な造血幹細胞増殖剤を同定するアッセイであって、
以下のものからなる群から選択される化合物の存在下で造血単核細胞を培養すること:
レチノイン酸受容体アンタゴニスト;
レチノイドX受容体アンタゴニスト;
ビタミンD受容体アンタゴニスト;
PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤;および
ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミド
アナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物;
および前記造血幹細胞の拡大をモニターすることを含み、非処理の造血単核細胞と比較して前記造血幹細胞の増大した拡大および減少した分化が起こる場合、前記化合物は効果的な造血幹細胞拡大剤であるアッセイ。
【請求項42】
効果的な量の以下のものからなる群から選択される化合物:
レチノイン酸受容体アンタゴニスト、レチノイドX受容体アンタゴニストおよび/ま
たはビタミンD受容体アンタゴニスト、
ニコチンアミド、ニコチンアミドアナログ、ニコチンアミドもしくはニコチンアミド
アナログ誘導体、またはニコチンアミドもしくはニコチンアミドアナログ代謝産物;ま
たは
PI3−キナーゼ活性を阻害する薬剤
が補充された造血幹細胞回収/培養バッグであって、造血系の方向づけられた細胞からなる主画分と、造血幹細胞および造血前駆細胞からなる微量画分とを含む造血単核細胞の造血幹細胞画分の細胞分化が実質的に阻害される造血幹細胞回収/培養バッグ。
【請求項43】
請求項1記載の方法によって得られる造血幹細胞のエクスビボ拡大集団。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−508692(P2006−508692A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−502022(P2005−502022)
【出願日】平成15年8月17日(2003.8.17)
【国際出願番号】PCT/IL2003/000681
【国際公開番号】WO2004/016731
【国際公開日】平成16年2月26日(2004.2.26)
【出願人】(501127637)ガミダ セル リミテッド (6)
【Fターム(参考)】