説明

印刷システム、印刷制御装置と印刷制御方法およびプログラム

【課題】連続紙に対して複数のプリンタにより印刷処理を行う重連構成の印刷システムにおいて事前確認を行う場合、ホスト装置側の操作を必要とすることなく効率的に事前確認を行う。
【解決手段】事前確認モードによる印刷処理を行う場合、上流機のプリンタに対して印刷開始ページからNページまでの印刷処理を実行した後に(S102)印刷処理を停止させ(S103)、目視検査で問題なしと判定され印刷処理の再開が指示されると(S104)、上流機に対する印刷処理を再開させて下流機のプリンタの印刷位置まで印刷された連続紙が到達するような印刷処理を行う(S107)。そして、下流機に対して印刷開始ページからNページまでの印刷処理を実行した後に(S108)印刷処理を停止させ(S109)、目視検査で問題なしと判定され印刷処理の再開が指示されると(S110)印刷処理を再開させて後続する印刷ジョブを実行する(S113)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続紙に対して複数のプリンタにより印刷処理を行う重連構成の印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
請求書といった帳票印刷のように事前印刷用紙に対して大量の印刷を行う場合、事前に数ページ印刷して実際の印刷結果をチェックし、印刷位置/印字品質などが正常であることを確認した後に本番ジョブを印刷する行為が一般に行われている。特に事前印刷用紙を用いる場合は、用紙のセット状況によって用紙の物理位置にわずかなずれが生じた場合、また、用紙上の事前印刷位置がずれている場合でも、事前印刷用紙の枠線とプリンタで印刷する文字/イメージ/バーコード等の情報との間隔が変わってしまうことになるため、本番印刷前に用紙に対する印刷位置/印字品質の事前確認は重要となる。
【0003】
こうした用紙に対する印刷の事前確認を行うに際し、従来では、(1)ホスト装置側でテスト印刷用に数ページ分のデータを送信し、問題がないことが確認された後に本番の印刷ジョブを実行するといった方法や、(2)印刷途中でオペレータが印刷の一次停止を指示し、印字位置/印字品質に問題がある場合はジョブをキャンセルして再度ジョブを実行する方法が取られてきた。
【0004】
しかし、上記の(1)の方法では、専用のアプリケーションまたはテスト印刷用のジョブを予め準備しておく必要があったり、上記の(2)の方法では、更にジョブのキャンセル/再送信といったホスト装置側の操作が必要となる。
【0005】
特に帳票印刷のような大型コンピュータを使って大量のデータ処理を行った上で印刷処理を行うようなケースでは、大型コンピュータのオペレータが印刷指示を行うが、プリンタ側の操作(用紙セット/取り出し/消耗品補給など)は別のプリンタ専用オペレータが行うというように、ホスト装置側とプリンタ側の担当者が異なる場合が多い。この場合、上記の(1)、(2)の方法ともにプリンタ側の担当者は事前確認結果をホスト装置担当者に通知し、印字位置/印字品質に問題がなければ本番ジョブの送信やジョブ印刷の継続、問題がある場合はテスト印刷ジョブの再印刷やジョブのキャンセルというように、本番印刷を始める前にホスト装置側の担当者になんらかのアクションを取ってもらわなければならないといった煩わしさが必要であった。
【0006】
特に、同一の連続紙に対して複数のプリンタにより印刷処理を行う重連構成の印刷システムでは、各プリンタにおいてそれぞれ事前確認を行う必要があり、また各プリンタでの確認結果をホスト装置側の担当者に伝達する等の手間が多大になるという問題が発生する。
【0007】
このような弊害を解決するために、例えば、ホスト装置から試し印刷用のデータを送信した後にプリンタへの送信処理を一旦停止し、試し印刷の結果を確認した後にプリンタ側からホスト装置に対して印刷データの送信処理または削除処理を依頼することでホスト装置とプリンタ間の余分な往復作業を軽減することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
このような方法を用いることにより、事前印刷を行う際のホスト装置側とプリンタ側での情報伝達の煩わしい処理を軽減することができる。
【0009】
しかし、この特許文献1の方法を用いたとしても、事前印刷のためのデータ送信を印刷ジョブのデータ送信に先立って行う必要があるとともに、ホスト装置側に専用のアプリケーションが必要となる。また、印刷位置等の変更が必要な場合にはジョブの削除を行うため、調整後の印刷確認のためには再度ホスト装置からジョブの印刷指示を行う必要がある。
【0010】
【特許文献1】特開2001−236190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述した従来技術では、連続紙に対して複数のプリンタにより印刷処理を行う重連構成の印刷システムにおいて印刷処理の事前確認を行おうとした場合に、ホスト装置側で特定のアプリケーションや操作が必要になるという問題点があった。
【0012】
本発明の目的は、重連構成の印刷システムにおいて事前確認を行う場合に、ホスト装置側の操作を必要とすることなく効率的に事前確認を行うことが可能な印刷システムおよび印刷制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
[印刷システム]
上記目的を達成するために、本発明の印刷システムは、同一の連続紙に印刷を行う第1のプリント手段および第2のプリント手段と、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させる第1の停止制御手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を調整する第1の調整手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を再開させる第1の再開制御手段と、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させる第2の停止制御手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を調整する第2の調整手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を再開させる第2の再開制御手段とを有する。
【0014】
本発明では、第1および第2のプリント手段により同一の連続紙に印刷を行う重連構成の印刷システムにおいて、第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を一旦停止させ、オペレータが第1のプリント手段における印刷結果を確認して印刷再開を指示する旨を入力すると印刷を再開させる。そして、第2のプリント手段に対しても所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を一旦停止させ、オペレータが第2のプリント手段における印刷結果を確認して印刷再開を指示する旨を入力すると後続の印刷を再開させるようにしている。
【0015】
したがって、本発明によれば、ホスト装置側では印刷ジョブを1回生成して送信するだけで印刷処理の事前確認が行われるため、事前確認の印刷のための特定の操作やアプリケーションを必要とすることなく、事前確認が効率的に行われる。
【0016】
好ましくは、前記第1の停止制御手段は、前記第1の調整手段により位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、所定量の印刷処理を再度実行し、
前記第2の停止制御手段は、前記第2の調整手段により位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、所定量の印刷処理を再度実行する。
【0017】
好ましくは、前記第1および第2の停止制御手段は、印刷ジョブの開始時、用紙架け替え時、用紙搬送エラーから復旧した後の印刷再開時のいずれかの場合に前記第1および第2のプリント手段に対する事前印刷処理を実行する。
【0018】
好ましくは、前記第1および第2の停止制御手段は、転写位置から視認位置までの距離を1ページあたりの長さで除算することにより前記第1および第2のプリント手段に対して実行する印刷処理の量を算出する。
【0019】
[印刷制御装置]
また、本発明の印刷制御装置は、同一の連続紙に印刷を行う第1および第2のプリント手段に対して印刷処理を実行させるための印刷制御装置であって、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させる第1の停止制御手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を調整する第1の調整手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を再開させる第1の再開制御手段と、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させる第2の停止制御手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を調整する第2の調整手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を再開させる第2の再開制御手段とを有する。
【0020】
[印刷制御方法]
また、本発明の印刷制御方法は、同一の連続紙に印刷を行う第1および第2のプリント手段に対して印刷処理を実行させるための印刷制御方法であって、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させ、
前記第1のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させ、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1のプリント手段に対する印刷処理を再開させて前記第2のプリント手段の印刷位置まで印刷された連続紙が到達するような印刷処理を行い、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を停止させ、
前記第2のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させ、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1および第2のプリント手段に対する印刷処理を再開させて後続する印刷ジョブの印刷処理を再開する。
【0021】
[プログラム]
また、本発明のプログラムは、同一の連続紙に印刷を行う第1および第2のプリント手段に対して印刷処理を実行させるための印刷制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させるステップと、
前記第1のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させるステップと、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1のプリント手段に対する印刷処理を再開させて前記第2のプリント手段の印刷位置まで印刷された連続紙が到達するような印刷処理を行うステップと、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を停止させるステップと、
前記第2のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させるステップと、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1および第2のプリント手段に対する印刷処理を再開させて後続する印刷ジョブの印刷処理を再開するステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、ホスト装置側では印刷ジョブを1回生成するだけで印刷処理の事前確認が行われるため、重連構成の印刷システムにおいて事前確認を行う場合でも、ホスト装置側に特定の操作やアプリケーションを必要とすることなく効率的に事前確認を行うことができるという効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の印刷システムは、図1に示されるように、印刷ジョブを生成して送信するホスト装置2と、重連コントローラ部3と、2台のプリンタ21、22とから構成されている。
【0024】
大型コンピュータとして設けられているホスト装置2は、例えば、図示しないデータベースから顧客ごとの情報を取得し、取得した情報から所定のフォームのジョブデータを生成して、生成したジョブデータを印刷ジョブデータとして重連コントローラ部3に出力する。
【0025】
重連コントローラ部3は、ホスト装置2からの印刷ジョブを受信してプリンタ21、プリンタ22に対する印刷処理を行っている。
【0026】
本実施形態では、プリンタ21により連続紙の表面印刷を実行し、プリンタ22により連続紙の裏面印刷を実行する場合について説明する。つまり、重連コントローラ部3は、ホスト装置2からの印刷ジョブのうち表面の印刷データをプリンタ21に送信し、裏面の印刷データをプリンタ22に送信する。
【0027】
2台のプリンタ21、22はお互いの動作状況を監視していて、どちらか一方のプリンタが印刷停止状態(Not Ready)になると、そのことを検知したもう一方のプリンタが印刷処理を停止することにより2台のプリンタが同期して動作するように構成されている。
【0028】
なお、本実施形態では2台のプリンタにより重連構成の印刷システムが構成されている場合を用いて説明するが、3台以上のプリンタにより重連構成の印刷システムを構成することも可能である。
【0029】
また、プリンタ21は、図1に示されるように、プリンタコントローラ部10と、操作パネル19と、プリンタエンジン20とを備えている。さらに、プリンタコントローラ部10は、ホストI/F部11と、ROM12と、RAM13と、NVRAM(Non-volatile RAM:不揮発性RAM)14と、CPU15と、パネルI/F部16と、HDD17と、エンジンI/F部18とから構成されている。
なお、プリンタ22の基本的な構成は、プリンタ21と同様な構成になっているため、その説明は省略する。
【0030】
ホストI/F部11、ROM12、RAM13、NVRAM14、CPU15、パネルI/F部16、HDD17、エンジンI/F部18は、プリンタコントローラ部10内において、それぞれバスラインにより接続されている。
【0031】
エンジンI/F部18には、プリンタエンジン20が接続されており、プリンタコントローラ部10では、エンジンI/F部18によりプリンタエンジン20の印刷処理の制御が行われる。
【0032】
プリンタエンジン20は、プリンタコントローラ部10から入力される印刷データに基づいた印刷処理を行う。プリンタエンジン20は、記録用紙として連続紙を用い、この連続紙を一定速度で搬送しながら印刷処理を行う。なお、プリンタエンジン20は、例えば、所定の搬送路に沿って搬送される連続紙へ電子写真プロセスを適用して印刷データに応じた画像を形成する一般的な構成を適用することができるため、ここではプリンタエンジン20の詳細な説明については省略する。
【0033】
ホストI/F部11には、重連コントローラ部3が接続されており、プリンタ21では重連コントローラ部3からの印刷ジョブに基づく印刷処理が行われる。
【0034】
また、プリンタコントローラ部10では、重連コントローラ部3から入力される印刷ジョブを、記憶手段としてHDD17を用いて順に格納しながら、HDD17に格納されている印刷ジョブを読み出して印刷データとしてプリンタエンジン20に出力することにより印刷処理が行われるようにしている。なお、ここでは、記録手段の一例としてHDD17を用いているが、印刷ジョブをRAM13等の他の記憶媒体に格納するようにしてもよい。
【0035】
このようなプリントコントローラ部10には、NVRAM14が設けられており、このNVRAM14に、プリンタエンジン20で印刷処理を行う際の印字位置を決定する情報(以下、位置情報と称する。)や、印字濃度等の印字品質を決定する情報(以下、画質情報と称する。)などの各種情報(パラメータ)の設定値が格納される。なお、各種情報(パラメータ)の設定値は、HDD17に格納するようにしてもよい。
【0036】
一方、プリンタコントローラ部10は、パネルI/F部16を介して操作パネル19と接続されていて、コントローラ部10は、操作パネル19のディスプレイ(不図示)上に各種の情報を表示したり、操作パネル19から入力されたキー操作の内容を入力することが可能となっている。具体的には、プリンタコントローラ部10では、操作パネル19上で設定された位置情報や画質情報の設定値を含む各種のパラメータ値が、NVRAM32に格納され、格納されたパラメータ値に基づいた印刷処理が、プリンタエンジン20で実行されるようになっている。
【0037】
プリンタ21、22には、予めフォームが印刷された連続紙が装填された状態で、重連コントローラ部3から印刷ジョブが入力されることにより、入力された印刷ジョブに基づいて同一の連続紙に対する印刷処理が実行される。
【0038】
ここで、プリンタ21では、プリンタエンジン20に連続紙が適正にセットされることにより、連続紙の各ページの設定位置への印字処理が可能となっている、また、プリンタ21では、セットされた連続紙の物理的な位置ずれや連続紙上の事前印刷の印刷ずれに対して、位置情報の調整が可能となっている。また、プリンタ21では、操作パネル19に所定のUI(ユーザインタフェース)画面を表示して、画質情報の設定/変更が可能となっている。
すなわち、プリンタ21では、予め設定されている位置情報、画質情報の設定値をNVRAM14に格納し、格納されている位置情報および画質情報の設定値を読み出して、印刷処理を行うようになっている。
【0039】
このような構成の本実施形態の印刷システムにおいて、プリンタコントローラ部10では、事前確認モードを設定することが可能となっている。そして、プリンタコントローラ部10において事前確認モードが設定されている場合、新たな印刷ジョブに基づいた印刷処理が開始される時、連続紙などの用紙の掛け替えがなされた時、エラーなどによって中断していた印刷処理が再開される時などの予め設定されたタイミングで、事前確認モードを用いた印刷処理を実行するようになっている。
【0040】
このような本実施形態の印刷システムの外観構成を図2に示す。本実施形態では、表面の印刷を行うプリンタ21を上流機とし、裏面の印刷を行うプリンタ22を下流機として表現する。
【0041】
また、上流機であるプリンタ21と下流機であるプリンタ22との間には、ターンバー等の反転装置23が設けられている。この反転装置23は、プリンタ21から出力された連続紙の裏表を反転させてプリンタ22に入力する。
【0042】
このような構成となっていることにより、上流機であるプリンタ21においてまず連続紙の表面の印刷が行われ、反転装置23において裏表の反転が行われた後に下流機であるプリンタ22において裏面の印刷が行われる。
【0043】
そして、プリンタ21、22には、それぞれ転写位置から一定の距離だけ離れた場所に印刷状態を確認するための確認用の窓が設けられており印刷状態の確認ができるようになっている。この確認用の窓から印刷状態を確認できる位置を視認位置とする。
【0044】
本実施形態の印刷システムでは、印刷ジョブの実行や削除等のジョブ制御機能、印刷を停止/再開する制御機能等は、重連コントローラ部3、プリンタ21、22にそれぞれ備えられている。つまり、重連コントローラ部3、プリンタ21、22のどの操作パネルからでもジョブ制御機能や印刷の停止/再会の制御機能を操作することが可能となっている。
【0045】
ただし、印刷システム全体の動作制御については、主に重連コントローラ部3がその管理を行うように構成されている。そのため、重連コントローラ部3は、印刷システム全体の動作を制御する印刷制御装置として機能していることになる。
【0046】
そして、本実施形態の印刷システムでは、事前確認モードによる印刷処理を行う場合、プリンタ21に対して所定量の印刷処理を実行した後にプリンタ21による印刷処理を停止させ、印刷結果が良好でオペレータにより印刷処理の再開を指示する旨が入力されるとプリンタ21に対する印刷処理を再開する。
【0047】
このプリンタ21に対して印刷処理の停止制御を行う停止制御手段、プリンタ21による印刷処理を再開させる再開制御手段は、プリンタ21内に設けられていても良いし、重連コントローラ部3内に設けられていてもよい。また、プリンタ21における位置情報および画質情報を変更して印刷処理の調整を行う調整手段がプリンタ21内に構成される。
【0048】
そして、プリンタ21における停止制御を行う停止制御手段は、調整手段により位置情報または画質情報が変更された場合、変更された位置情報または画質情報に基づいて、所定量の印刷処理を再度実行する。
【0049】
そして、プリンタ22に対しても同様に、停止制御手段、再開制御手段、調整手段が設けられている。
【0050】
このような構成となっていることにより、本実施形態の印刷システムでは、プリンタ21に対して表面1ページから表面Nページという所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を停止させる。そして、印刷処理の再開を指示する旨が入力されるとプリンタ21に対する印刷処理を再開させてプリンタ22の印刷位置まで印刷された連続紙が到達するような印刷処理を行う。そして、プリンタ22に対して裏面1ページから裏面Nページという所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を停止させ、印刷処理の再開を指示する旨が入力されるとプリンタ21、22に対する印刷処理を再開させて後続する印刷ジョブの印刷処理を再開する。
【0051】
上記で説明した停止制御手段、再開制御手段、調整手段等は、例えば、印刷制御プログラムが、図示しない磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体から重連コントローラ部3またはプリンタ21、22に読み込まれてインストールされることにより実現される。具体的には、重連コントローラ部3またはプリンタ21、22内のCPUがこのプログラムの制御により重連コントローラ部3またはプリンタ21、22のハードウェア資源に特定の処理を行うように指示することにより各種の印刷制御処理が実現される。
【0052】
次に、本実施形態の印刷システムにおける動作を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
事前確認モードによる印刷処理が開始されると、先ず、各プリンタ21、22では、位置情報・画質情報の設定が変更されないようにロックし、設定されている位置情報及び画質情報をNVRAM14等から読み出す等の印刷用編集処理が行われる(S101)。そして、受信データの解析/ビットマップイメージの展開処理等を行った後に、上流機であるプリンタ21では、読み出した位置情報及び画質情報に基づいて、予め設定されたNページの印刷処理が実行され(S102)、その後、印刷処理は停止される(S103)。
【0054】
ここで、印刷処理が行われるNページの具体的な数については、転写位置から視認位置までの距離を勘案して、予め設定するようにしてもよいし、印刷ページの長さに基づいて下記のような計算式により各プリンタで自動的に算出するようにしてもよい。
転写位置から視認位置までの距離/1ページあたりの長さ=N
【0055】
ここまでの処理により上流機では視認位置まで印刷されたページが届くことになる。そして、上流機では目視検査が行われる(S104)。
【0056】
この目視検査における処理の一例を図4のフローチャートに示す。先ず、S103において印刷が停止されると同時に、位置情報・画質情報変更のロックが解除され、位置情報及び画質情報の設定変更を可能とすると共に、操作パネル19の図示しないディスプレイパネル上に、位置情報及び画像情報の設定/変更を行うUI表示を行う(S201)。
【0057】
これにより、印刷結果に基づいた位置情報及び画質情報の設定変更が可能となり、例えば、処理結果から印字位置を調整する必要が生じた場合には、位置情報を変更することができ、また、印字濃度等の画質調整が必要であれば、画質情報を変更することができるようになる。
【0058】
一方、操作パネル19には、Continue(印刷継続)キー(不図示)が設けられており、このContinueキーが押下されたかどうかの判定が行われる(S202)。プリンタ21のオペレータは、印刷結果に基づいた位置情報または画質情報の変更が終了したときは、このContinueキーを押下する。また、印刷結果から位置情報および画質情報を変更する必要が無いと判断したした場合には、そのままContinueキーを押下する。そして、S202においてContinueキーが押下されると、位置情報および画質情報の設定はロックされる(ステップ203)
【0059】
このようにして上流機での目視検査が終了すると、上流機で位置情報または画質情報の変更が行われたかどうかの判定が行われる(図3のS105)。S105において位置情報または画質情報の変更が行われたと判定された場合、変更された位置情報および画質情報により印刷データの調整が行われた後に(S106)、S102の処理に戻って印刷開始ページからNページの印刷が行われ同様の処理が繰り返される。
【0060】
そして、事前印刷の結果に不具合が無くなり、S105において位置情報および画質情報のいずれも変更されていないことが確認された場合、印刷開始ページが下流機であるプリンタ22の転写位置に到達するまで印刷が行われる。ここで印刷するページ数は、上記で説明したのと同様に予めページ数を設定しておいてもよいし、上流機と下流機の間の搬送路の長さと1ページあたりの長さから自動的に算出するようにしてもよい。
【0061】
そして、下流機であるプリンタ22において上流機で行われた処理と同様の処理が行われることにより裏面印刷に問題が無いか否かの確認が行われる(S108〜S112)。なお、S110の下流機での目視検査の具体的な処理は図4に示したフローチャートによる処理になる。
【0062】
そして、表面印刷および裏面印刷の両方ともに問題が無いことが確認された後に、続きのページからジョブ完了までの印刷処理が続行される(S113)。
【0063】
本実施形態のように、事前印刷の印刷結果がOKとなった場合、事前印刷として用いた印刷結果はそのまま通常の印刷出力として使用されることになるので、印刷処理時間の短縮が図られるとともに、連続紙の不必要な損失の発生を防ぐことにもなる。
【0064】
また、プリンタ21、22では、重連コントローラ部3から送信された印刷ジョブをHDD17等に保存することにより、事前確認のための印刷処理を行ったにもかかわらず、ホスト装置2に対して送信済みの印刷ジョブの削除や、印刷ジョブの再送を要求することなく、継続して印刷ジョブに基づいた印刷処理の実行が可能となる。
【0065】
さらに、ホスト装置2にとっても、印刷ジョブを1回送信するだけで印刷処理の事前確認が行われるため、事前確認を行うために特定のアプリケーションや操作が必要にならず煩わしい処理が必要がない。
【0066】
図4に示した目視検査の例では、Continueキーを押下することにより印刷処理を再開する指示を入力するようにしているが、図5に示すように、一定時間内に位置情報および画質情報の変更が入力されない場合に、印刷処理を再開する旨の指示が入力されたものと判定するようにしてもよい。
【0067】
図5のフローチャートでは、位置情報および画質情報の変更のロックを解除した後に、一定時間経過しても位置情報および画質情報の変更が入力されない場合(S204)、印刷処理を再開する旨の指示が入力されたものとして位置情報および画質情報の変更をロックする(S203)。
【0068】
このようにすることにより、オペレータは印刷結果に問題が有ると判断した場合にのみ位置情報の変更や画質情報の変更のための操作を行えばよく、印刷結果に問題が無いと判断した場合にはそのまま何もしなくても印刷が継続されることになる。なお、この一定時間は予め設定できるようにすることができる。
【0069】
また、本実施形態では、位置情報または画質情報が変更されれば、変更結果の確認のための印刷処理が実行されるようにしているが、実質的には問題ないような変更が行われる場合がある。このような場合にまで常に事前確認のための印刷処理が行われると、印刷時間の短縮の妨げとなったり、印刷コストの上昇等の要因となる。そのため、変更結果の確認のための印刷処理を実行するか否かをユーザに委ねるようにしてもよい。例えば、Continueキーとは別に実行キーを設け、位置情報または画質情報を変更した場合でもユーザが変更結果の確認は不要であると判断した場合には、実行キーを押下するようにするようにしても良い。そして、この実行キーが押下された場合には、たとえ位置情報や画質情報が変更されていても印刷結果は問題が無いものとして次の処理に進むようにする。
【0070】
このようにすることにより、変更結果の確認のための印刷処理を実行するか否かをユーザの選択に委ねることが可能となり、軽微な変更の場合にまで再度同じ印刷を行うことを防ぐことが可能となる。
【0071】
また、本実施形態では、印刷開始等の際には常に事前確認が行われる事前確認モードが設定されている場合について説明しているが、事前確認モードと通常印刷モードとを設定により変更可能とするようにしてもよい。
【0072】
次に、本実施形態における印刷制御方法により行われる事前確認の様子を図6に示す。
図6では、印刷が行われた部分を連続紙上に斜線を設けることにより表現している。なお、通常このような重連構成の印刷システムでは、連続紙は上流機21、反転装置23、下流機22間に印刷が行われる前に予め装填されている。
【0073】
先ず、上流機21において印刷開始ページからNページ分の印刷が行われた後に印刷処理が停止すると、図6(a)に示すように視認位置に表面の印刷部分が届いていることになる。ここで、位置情報および画質情報のいずれも変更されない場合には、下流機22の転写位置まで印刷処理が実行されて図6(b)に示すような状態となる。
【0074】
ここで、下流機22においてNページ分の印刷が行われると、図6(c)に示すように下流機22の視認位置まで裏面の印刷部分が届くことになる。ここで、位置情報および画質情報のいずれも変更されない場合には、継続して印刷処理が実行されることとなる(図6(d))。
【0075】
本実施形態の印刷システムによれば、事前確認処理において位置情報および画質情報のいずれも変更がされなかった場合には、不要な印刷は全く行われないことがわかる。
【0076】
[変形例]
上記実施形態では、事前印刷として1ページから設定されたNページまでの印刷を各プリンタ21、22で実行するものとして説明している。しかし、印刷ジョブによってはページ毎に印刷内容が変わる場合もあるため、印刷ジョブの内容によっては最初の数ページを印刷しただけでは確認が十分とは言えない場合がある。例えば、印刷ジョブの途中に、イメージデータや集計表を印刷する場合、またはバーコードやQR(Quick Response)コード等の2次元コードを印刷するような場合、最初の数ページの中にこのような印字内容が複雑だったり高い画質が要求される印刷部分が含まれていないのでは事前確認は十分とは言えない。そのため、事前確認印刷として1ページから数ページを印刷するのではなく、指定されたページ番号から数ページを印刷して事前確認ができるようにしてもよい。
【0077】
または、1ページ目から事前確認を実行したい印刷部分が含まれるページまでの印刷を事前印刷として実行するようにしてもよい。そして、最も高い印刷品質が要求される部分が視認位置となるように事前印刷のページ数を設定するようにすれば、印刷処理の事前確認を確実に実行することができる。
【0078】
そして、指定されたページ番号から数ページを印刷して事前確認を行った際にオペレータが印刷結果に問題があると判断した場合、そのまま継続印刷するか、最初から印刷しなおすか、指定ページ番号から印刷しなおすか、指定ページ数遡って印刷しなおすかをオペレータに選択するよう要求するようにしてもよい。
【0079】
さらに、印刷ジョブの内容によっては1ページのみを確認したのでは事前確認が十分ではない場合もある。例えば、1単位の印刷データが複数ページにわたるような場合には各ページを順次確認しなければ問題が無いと判定することができない。そのような場合には、事前確認のための印刷処理を1ページ毎に一定時間間隔で間歇的に印刷するようにしてもよい。そして、間歇印刷を行う間隔はオペレータが1つのページを目視で確認できることができるような時間に設定する。このように1ページ毎に間歇的な印刷を行うことにより、オペレータは特に操作をすることなく、複数ページの事前確認印刷を順次目視にて確認していくことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施形態の印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の印刷システムの外観構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態の印刷システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】図3中の目視検査における処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図3中の目視検査における処理の他の例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態における印刷制御方法により行われる事前確認の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
2 ホスト装置
3 重連コントローラ部
10 プリンタコントローラ部
11 ホストI/F部
12 ROM
13 RAM
14 NVRAM
15 CPU
16 パネルI/F部
17 HDD
18 エンジンI/F
19 操作パネル
20 プリンタエンジン
21 プリンタ(上流機)
22 プリンタ(下流機)
S101〜S113 ステップ
S201〜S204 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の連続紙に印刷を行う第1のプリント手段および第2のプリント手段と、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させる第1の停止制御手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を調整する第1の調整手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を再開させる第1の再開制御手段と、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させる第2の停止制御手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を調整する第2の調整手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を再開させる第2の再開制御手段と、
を有する印刷システム。
【請求項2】
前記第1の停止制御手段は、前記第1の調整手段により位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、所定量の印刷処理を再度実行し、
前記第2の停止制御手段は、前記第2の調整手段により位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、所定量の印刷処理を再度実行する請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記第1および第2の停止制御手段は、印刷ジョブの開始時、用紙架け替え時、用紙搬送エラーから復旧した後の印刷再開時のいずれかの場合に前記第1および第2のプリント手段に対する事前印刷処理を実行する請求項1または2記載の印刷システム。
【請求項4】
前記第1および第2の停止制御手段は、転写位置から視認位置までの距離を1ページあたりの長さで除算することにより前記第1および第2のプリント手段に対して実行する印刷処理の量を算出する請求項1から3のいずれか1項記載の印刷システム。
【請求項5】
同一の連続紙に印刷を行う第1および第2のプリント手段に対して印刷処理を実行させるための印刷制御装置であって、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させる第1の停止制御手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を調整する第1の調整手段と、
前記第1のプリント手段による印刷処理を再開させる第1の再開制御手段と、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させる第2の停止制御手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を調整する第2の調整手段と、
前記第2のプリント手段による印刷処理を再開させる第2の再開制御手段と、
を有する印刷制御装置。
【請求項6】
同一の連続紙に印刷を行う第1および第2のプリント手段に対して印刷処理を実行させるための印刷制御方法であって、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させ、
前記第1のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させ、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1のプリント手段に対する印刷処理を再開させて前記第2のプリント手段の印刷位置まで印刷された連続紙が到達するような印刷処理を行い、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を停止させ、
前記第2のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させ、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1および第2のプリント手段に対する印刷処理を再開させて後続する印刷ジョブの印刷処理を再開する印刷制御方法。
【請求項7】
印刷ジョブの開始時、用紙架け替え時、用紙搬送エラーから復旧した後の印刷再開時のいずれかの場合に前記第1および第2のプリント手段に対する事前印刷処理を実行する請求項6記載の印刷制御方法。
【請求項8】
前記第1および第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行する際に、転写位置から視認位置までの距離を1ページあたりの長さで除算することにより前記第1および第2のプリント手段に対して実行する印刷処理の量を算出する請求項6または7記載の印刷制御方法。
【請求項9】
同一の連続紙に印刷を行う第1および第2のプリント手段に対して印刷処理を実行させるための印刷制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させるステップと、
前記第1のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第1のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第1のプリント手段による印刷処理を停止させるステップと、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1のプリント手段に対する印刷処理を再開させて前記第2のプリント手段の印刷位置まで印刷された連続紙が到達するような印刷処理を行うステップと、
前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行した後に印刷処理を停止させるステップと、
前記第2のプリント手段による印刷処理における位置情報または画質情報が変更された場合、変更された該位置情報または画質情報に基づいて、前記第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を再度実行した後に前記第2のプリント手段による印刷処理を停止させるステップと、
印刷処理の再開を指示する旨が入力されると前記第1および第2のプリント手段に対する印刷処理を再開させて後続する印刷ジョブの印刷処理を再開するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
印刷ジョブの開始時、用紙架け替え時、用紙搬送エラーから復旧した後の印刷再開時のいずれかの場合に前記第1および第2のプリント手段に対する事前印刷処理を実行する請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
前記第1および第2のプリント手段に対して所定量の印刷処理を実行する際に、転写位置から視認位置までの距離を1ページあたりの長さで除算することにより前記第1および第2のプリント手段に対して実行する印刷処理の量を算出する請求項9または10記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−310520(P2007−310520A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137241(P2006−137241)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】