説明

印刷システム、画像形成方法、およびプログラム

【課題】ユーザが意図せずに画像形成装置の給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類を設定できる印刷システム、画像形成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本実施の形態にかかる印刷システム1によれば、ユーザ端末3が、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを送信する。インクジェットプリンタ2は、送信された印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により給紙トレイが指定されている場合、指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更し、受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイから給紙された用紙に画像データを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、画像形成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ローエンドの画像形成装置は、コストダウンのため、給紙トレイに収納された用紙のサイズや種類を検知するためのセンサーを搭載していないものが多く販売されている。
【0003】
ところで、画像形成装置には、ユーザ端末からの印刷要求に合致する用紙を給紙可能な給紙トレイを自動的に選択し、選択した給紙トレイから用紙を給紙する自動トレイ選択機能を備えたものがある。この自動トレイ選択機能を実行するためには、給紙トレイに収納されている用紙のサイズや種類を設定しておく必要があるが、用紙のサイズや種類を検知するセンサーを搭載していない画像形成装置においては、用紙を給紙トレイにセットした後、ユーザが、画像形成装置本体のオペレーションパネルから、給紙トレイにセットした用紙のサイズや種類を設定しなければならない。
【0004】
しかし、給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類をユーザがオペレーションパネルから設定する方法では、給紙トレイに用紙をセットする度にオペレーションパネルを操作する必要があり、操作が煩わしく、時間がかかる。そのため、給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類をユーザ端末から設定する技術が開示されている。また、特許文献1には、給紙トレイに収納された用紙を識別する用紙識別手段からのトレイ用紙情報に基づいて、最新のトレイ用紙情報を随時取得する構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザ端末から給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類を設定する技術では、画像形成装置のオペレーションパネルから、給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類を直接設定する必要はなくなるものの、ユーザ自身がツールを起動して、給紙トレイにセットした用紙のサイズや種類を設定しなければならず、ユーザが意図して、給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類の設定変更を行う必要がある。また、特許文献1には、給紙トレイに収納された用紙を識別する具体的な方法については記載されていない。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが意図せずに画像形成装置の給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類を設定できる印刷システム、画像形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、前記画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを送信する送信手段と、前記送信された印刷ジョブを受信する受信手段と、前記受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により前記給紙トレイが指定されている場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する変更手段と、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する前記用紙設定情報が設定された前記給紙トレイから給紙された用紙に前記画像データを印刷する印刷制御手段と、を備える。
【0008】
また、本発明は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記画像形成装置は、受信手段が、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、前記画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを受信する工程と、変更手段が、前記受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により前記給紙トレイが指定されている場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する工程と、印刷制御手段が、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する前記用紙設定情報が設定された前記給紙トレイから給紙された用紙に前記画像データを印刷する工程と、を含む。
【0009】
さらに、本発明は、コンピュータを、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、前記画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを受信する受信手段と、前記受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により前記給紙トレイが指定されている場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する変更手段と、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する前記用紙設定情報が設定された前記給紙トレイから給紙された用紙に前記画像データを印刷する印刷制御手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが意図せずに画像形成装置の給紙トレイにセットされた用紙のサイズや種類を設定できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、第1の実施の形態にかかる印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態にかかる印刷システムの他の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態にかかるユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態にかかるインクジェットプリンタのハードウェア構成を示す図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態にかかるユーザ端末での印刷ジョブの送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、第1の実施の形態にかかるインクジェットプリンタでの印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、印刷ジョブのデータ構成の一例を示す図である。
【図9】図9は、第2の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、第2の実施の形態にかかるユーザ端末での印刷ジョブの送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図11は、第2の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】図12は、第3の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、第3の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、第4の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、第4の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷システム、画像形成方法、およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる印刷システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる印刷システム1は、図1に示すように、プリントサーバ機能などを有した通信制御装置を備え、当該通信制御装置を介して受信した印刷ジョブに従って画像データを用紙に印刷する画像形成装置としてのインクジェットプリンタ2と、ユーザが本印刷システム1を利用してインクジェットプリンタ2に印刷ジョブを送信する際やインクジェットプリンタ2の設定情報などを閲覧する際に使用する情報処理端末であるユーザ端末3と、を備える。本実施の形態にかかる印刷システム1は、インクジェットプリンタ2とユーザ端末3とを、有線および無線のうち少なくとも一方により構築されたLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)やWWW(World Wide Web)などのネットワーク(データ通信網)4により接続している。
【0014】
図2は、第1の実施の形態にかかる印刷システムの他の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる印刷システム1は、インクジェットプリンタ2と、ユーザ端末3と、をUSB(Universal Serial Bus)回線5により接続しても良い。
【0015】
図3は、第1の実施の形態にかかるユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施の形態にかかるユーザ端末3は、図3に示すように、制御部301、記憶部302、ネットワーク(またはUSB)I/F303、外部記憶装置I/F304、外部装置I/F305、出力装置I/F306、および入力装置I/F307などを備えている。
【0016】
制御部(CPU:Central Processing Unit)301は、記憶部302の主記憶部(ROM:Read Only Memory)302aに記憶されたプログラムを実行する装置であり、主記憶部(RAM:Random Access Memory)302aに展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、その演算結果を外部記憶装置I/F304や出力装置I/F306を介して記憶メディアドライブ等の外部記憶装置やCRT(Cathode Ray Tube)または液晶ディスプレイ等の出力装置に出力する。
【0017】
記憶部302は、ROMやRAMなどを有する主記憶部302aと、HD(Hard Disk)などを備えた補助記憶部302bと、を備えている。主記憶部302aは、制御部301が実行するプログラムやデータを記憶するROMなどの記憶装置や、制御部301が主記憶部302aに記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時保持するRAMなどの記憶装置を備えている。また、補助記憶部302bは、OS(Operating System)などの基本ソフトウェアやプリンタユーティリティなどのアプリケーションソフトウェアを関連データとともに記憶する装置である。
【0018】
記憶部302の記憶領域は、OSなどの基本ソフトウェアや必要なデータなどを格納するシステム領域302cと、ユーザ端末3が有する各機能の設定値を格納する設定記憶領域302dとを有し、ユーザ端末3を動作するのに必要なプログラムやデータが格納されている。
【0019】
ネットワークI/F303は、USB回線5またはネットワーク4を介して接続された、通信制御装置を備えた他の周辺機器と情報をやり取りするインタフェースである。
【0020】
外部記憶装置I/F304は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された外部記憶装置(例えば、記憶メディアドライブなど)とユーザ端末3との間でデータをやり取りするインタフェースである。
【0021】
外部装置I/F305は、データ伝送路を介して接続された外部入力装置(例えば、デジタルカメラやスキャナなど)からユーザ端末3に送信されたデータを受信するインタフェースである。
【0022】
出力装置I/F306は、ユーザ端末3からデータ伝送路を介して接続された出力装置(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)へデータを送信するインタフェースである。
【0023】
入力装置I/F307は、データ伝送路を介して接続された入力装置(例えば、キーボードやマウスなど)からユーザ端末3に入力されたデータを受信するインタフェースである。
【0024】
図4は、第1の実施の形態にかかるインクジェットプリンタのハードウェア構成を示す図である。本実施の形態にかかるインクジェットプリンタ2は、図4に示すように、制御部201、記憶部202、表示部203、入力部204、外部装置I/F205、センサー部206、印刷部207、通信部208などを備えている。
【0025】
制御部(CPU)201は、記憶部(ROM)202に記憶されたプログラムを実行する装置であり、記憶部(RAM)202に展開(ロード)されたデータをプログラムの命令に従って演算処理し、その演算結果を記憶部202や外部装置I/F205に出力する。
【0026】
記憶部202は、制御部201が実行するプログラムやデータを記憶するROMなどの記憶装置や、制御部201がROMに記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時保持するRAMなどの記憶装置を備えている。
【0027】
表示部(パネル表示)203および入力部(操作部)204は、ハードキーによるキースイッチとLCD(Liquid Crystal Display)とを備え、インクジェットプリンタ2が有する機能をユーザが利用する際に、各種設定を行うなどのUI(User Interface)として機能する装置である。
【0028】
センサー部206は、フォトインタラプタおよび機械式スイッチの2種類のセンサーを備えている。フォトインタラプタは、発光素子と受光素子を対向して並べ、その間を検出物が通過する際に、光が遮られることにより物体の有無を検出する光スイッチである。本実施の形態では、フォトインタラプタは、用紙の有無、印刷時の主走査方向または副走査方向への移動量の検出を行う。機械式スイッチは、物理的なスイッチの開閉を検出するスイッチである。本実施の形態では、機械式スイッチは、カバーの開閉を検知する。
【0029】
外部装置I/F205は、データ伝送路を介して接続された外部入力装置(例えば、SDカード、スマートメディア、USBメモリなど)とインクジェットプリンタ2との間でデータをやり取りするインタフェースである。
【0030】
通信部(ネットワークまたはUSB)208は、USB回線5またはネットワーク4を介して接続されたユーザ端末3と、インクジェットプリンタ2と、の間でデータをやり取りするインタフェースである。
【0031】
印刷部(プロッタ部)207は、印字方式にインクジェット方式を採用し、ユーザ端末3にインストールされたプリンタドライバにより生成された印刷データ(ラスタイメージ)を受け取る。そして、印刷部207は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびブラック(Bk)のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドからなる4つの記録ヘッドを主走査方向に配列し、クロス制御によって記録ヘッドから記録液(インク)と定着用処理液(定着用インク)とを、副走査方向に給紙された記録媒体に吐出するなどの方式を用いて印刷を行う装置である。
【0032】
ここで、印刷部207が用いた印刷方式であるクロス制御について説明する。クロス制御とは、記録ヘッドを搭載したキャリッジの主走査方向の駆動と、記録媒体の搬送における副走査方向の駆動と、の両方の駆動をオーバーラップさせる印字制御のことを言う。具体的には、クロス制御は、インクジェット方式による印字処理を高速化させるために、副走査方向への駆動(LF:Line Feed)完了前に主走査方向へキャリッジの駆動を開始し、キャリッジが記録領域に達した瞬間に、副走査方向への駆動が停止するように駆動のタイミングを制御する。このように、クロス制御によれば、副走査方向への駆動が行われている間にキャリッジが記録領域に達してしまい、斜行記録(すなわち、記録ヘッドによるライン描画が主走査方向に対して斜行する現象)を引き起こす問題や、副走査方向への駆動と重ならずに記録も行わないキャリッジの無駄な駆動時間(空走区間)が生じる問題などを解決することができる。
【0033】
図5は、第1の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるユーザ端末3は、JOBデータ送信部501、JOBデータ加工部502、入力受付部503、表示制御部504、および通信部505などを備えている。
【0034】
JOBデータ送信部501は、制御部301により実現され、ユーザ端末3上で動作するアプリケーションで作成された印刷ジョブをインクジェットプリンタ2に送信するものである。ここで、印刷ジョブとは、画像データの印刷を要求するものであって、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報(例えば、用紙サイズや用紙種類など)と、を含むものである。
【0035】
JOBデータ加工部502は、制御部301により実現され、ユーザ端末3上で動作するアプリケーションで作成された印刷ジョブを加工するものである。
【0036】
入力受付部503は、入力装置I/F307により実現され、キーボードやマウス等の入力部から、ユーザの入力を受け付ける。
【0037】
表示制御部504は、出力装置I/F306により実現され、ネットワーク4を介して受信したデータを、アプリケーションの表示形態に応じてCRTまたは液晶ディスプレイ等の出力装置に表示するものである。
【0038】
通信部505は、ネットワーク(またはUSB)I/F303により実現され、ユーザ端末3とインクジェットプリンタ2との間でデータの送受信を行うものである。
【0039】
また、本実施の形態にかかるインクジェットプリンタ2は、JOBデータ受信部601、JOBデータ解析部602、設定可否判定部603、機器情報設定部604、設定情報記憶部605、印刷制御部606、および通信部607などを備えている。
【0040】
JOBデータ受信部601は、制御部201により実現され、後述する通信部607を介して、ユーザ端末3のJOBデータ送信部501により送信された印刷ジョブを受信するものである。
【0041】
JOBデータ解析部602は、制御部201により実現され、JOBデータ受信部601により受信した印刷ジョブを解析するものである。具体的には、JOBデータ解析部602は、JOBデータ受信部601により受信した印刷ジョブから、給紙トレイ情報や用紙設定情報を抽出する。
【0042】
設定可否判定部603は、制御部201により実現され、JOBデータ解析部602により印刷ジョブから抽出された給紙トレイ情報により、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイが指定されているか否かを判定するものである。
【0043】
機器情報設定部604は、制御部201により実現され、印刷部207により画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイに対して、画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報を設定するものである。また、機器情報設定部604は、印刷ジョブから抽出された給紙トレイ情報により給紙トレイが指定されていると判定された場合に、給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、印刷ジョブから抽出された用紙設定情報に変更する。
【0044】
設定情報記憶部605は、記憶部202により実現され、機器情報設定部604により給紙トレイに設定された用紙設定情報を、給紙トレイ毎に記憶するものである。
【0045】
印刷制御部606は、印刷部207により実現され、設定情報記憶部605に記憶された給紙トレイ毎の用紙設定情報を参照して、受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報と合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイを特定する。そして、印刷制御部606は、印刷部207を制御して、受信した印刷ジョブにより印刷が要求された画像データ(例えば、印刷ジョブに含まれる画像データなど)を、当該特定した給紙トレイから給紙される用紙に印刷するものである。
【0046】
通信部607は、通信部208により実現され、ユーザ端末3とインクジェットプリンタ2との間でデータの送受信を行うものである。
【0047】
図6は、第1の実施の形態にかかるユーザ端末での印刷ジョブの送信処理の流れを示すフローチャートである。JOBデータ送信部501は、通信部505を介して、ユーザ端末3上で動作するアプリケーションで作成された印刷ジョブをインクジェットプリンタ2に送信する(ステップS600)。
【0048】
図7は、第1の実施の形態にかかるインクジェットプリンタでの印刷処理の流れを示すフローチャートである。JOBデータ受信部601は、通信部607を介して、ユーザ端末3のJOBデータ送信部501により送信された印刷ジョブを受信する(ステップS701)。JOBデータ受信部601により印刷ジョブを受信すると、JOBデータ解析部602は、受信した印刷ジョブを解析して、受信した印刷ジョブから給紙トレイ情報を抽出する。そして、設定可否判定部603は、抽出された給紙トレイ情報により、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイが指定されているか否かを判定する(ステップS702)。
【0049】
図8は、印刷ジョブのデータ構成の一例を示す図である。図8に示すように、印刷ジョブ800は、給紙トレイ情報801aや用紙設定情報(図示しない)を含む各種情報がPJL(Printer Job Language)により記述されたPJL部801と、印刷する画像データを含む画像部802と、を含むものである。本実施の形態にかかるJOBデータ解析部602は、受信した印刷ジョブ800から、給紙トレイ情報801aを抽出する。そして、設定可否判定部603は、抽出した給紙トレイ情報801aが「自動トレイ:AUTOTRAY」である場合、給紙トレイが指定されていないと判定する。一方、設定可否判定部603は、抽出した給紙トレイ情報801aが「指定トレイ:TRAY1,TRAY2等」である場合、給紙トレイが指定されていると判定する。
【0050】
図7に戻り、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイが指定されていないと判定した場合(ステップS702:No)、機器情報設定部604による用紙設定情報の変更は行わず、印刷制御部606は、印刷部207を制御して、印刷ジョブに含まれる用紙設定情報と合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイから用紙を給紙し、給紙した用紙に対する画像データの印刷を実行する(ステップS704)。
【0051】
一方、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイが指定されていると判定した場合(ステップS702:Yes)、機器情報設定部604は、印刷ジョブに含まれる用紙設定情報を、印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイの設定値に適用する(ステップS703)。つまり、機器情報設定部604は、印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに設定された用紙設定情報を、印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する。そして、印刷制御部606は、印刷部207を制御して、受信した用紙設定情報と合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイから用紙を給紙し、給紙した用紙に対する画像データの印刷を実行する(ステップS704)。
【0052】
このように本実施の形態にかかる印刷システム1によれば、ユーザ端末3が、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを送信する。インクジェットプリンタ2は、送信された印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により給紙トレイが指定されている場合、指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更し、受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイから給紙された用紙に画像データを印刷する。これにより、ユーザがインクジェットプリンタ2の用紙を交換後、その用紙を使用して画像データの印刷を行う際に、画像データを印刷する給紙トレイを指定して印刷ジョブを送信することにより、自動的に用紙を交換した給紙トレイの用紙設定情報の変更が実施されるので、ユーザが意図せずにインクジェットプリンタ2が備える給紙トレイに対する用紙サイズや用紙種類などの用紙設定情報の設定を行うことができる。
【0053】
(第2の実施の形態)
本実施形態では、給紙トレイに設定された用紙設定情報の変更を要求する用紙設定変更データを含む印刷ジョブを送信し、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれている場合に、当該受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、当該受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する。なお、以下の説明では、第1の実施の形態と同様の箇所については説明を省略し、第1の実施の形態と異なる箇所についてのみ説明する。
【0054】
図9は、第2の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。JOBデータ送信部901は、制御部301により実現され、給紙トレイ情報および用紙設定情報に加えて、給紙トレイに設定された用紙設定情報の変更を要求する用紙設定変更データを含む印刷ジョブをインクジェットプリンタ2に送信する。
【0055】
JOBデータ解析部902は、制御部201により実現され、JOBデータ受信部601により受信した印刷ジョブから、給紙トレイ情報および用紙設定情報に加えて、用紙設定変更データを抽出する。
【0056】
設定可否判定部903は、制御部201により実現され、JOBデータ解析部902により印刷ジョブから用紙設定変更データが抽出されたか否か(すなわち、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれているか否か)を判定する。
【0057】
機器情報設定部904は、制御部201により実現され、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていると判定した場合に、給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、印刷ジョブから抽出された用紙設定情報に変更する。
【0058】
図10は、第2の実施の形態にかかるユーザ端末での印刷ジョブの送信処理の流れを示すフローチャートである。JOBデータ送信部901は、通信部505を介して、ユーザ端末3上で動作するアプリケーションで作成された、用紙設定変更データを含む印刷ジョブをインクジェットプリンタ2に送信する(ステップS1001)。
【0059】
図11は、第2の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの印刷処理の流れを示すフローチャートである。JOBデータ受信部601は、通信部607を介して、ユーザ端末3のJOBデータ送信部901により送信された印刷ジョブを受信する(ステップS1101)。JOBデータ受信部601により印刷ジョブを受信すると、JOBデータ解析部902は、受信した印刷ジョブを解析して、印刷ジョブから用紙設定変更データの抽出を試みる。そして、設定可否判定部903は、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれているか否かを判定する(ステップS1102)。
【0060】
受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていないと判定した場合(ステップS1102:No)、機器情報設定部904による用紙設定情報の変更は行わず、印刷制御部606は、印刷部207を制御して、印刷ジョブに含まれる用紙設定情報と合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイから用紙を給紙し、給紙した用紙に対する画像データの印刷を実行する(ステップS1104)。
【0061】
一方、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていると判定した場合(ステップS1102:Yes)、機器情報設定部604は、印刷ジョブに含まれる用紙設定情報を、印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイの設定値に適用する(ステップS1103)。そして、印刷制御部606は、印刷部207を制御して、受信した用紙設定情報と合致する用紙設定情報が設定された給紙トレイから用紙を給紙し、給紙した用紙に対する画像データの印刷を実行する(ステップS1104)。
【0062】
このように本実施の形態にかかる印刷システム1によれば、ユーザ端末3が、給紙トレイに設定された用紙設定情報の変更を要求する用紙設定変更データを含む印刷ジョブを送信する。インクジェットプリンタ2が、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれている場合に、当該受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、当該受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する。これにより、用紙設定情報の変更の可否をユーザ端末3から任意に設定することができる。
【0063】
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていない場合、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、印刷に使用された回数が最も多い用紙を示す用紙設定情報に変更する。なお、以下の説明では、第2の実施の形態と同様の箇所については説明を省略し、第2の実施の形態と異なる箇所についてのみ説明する。
【0064】
図12は、第3の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。設定可否判定部1201は、制御部201により実現され、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれている否かに加えて、当該受信した印刷ジョブに用紙設定情報が含まれているか否かを判定する。
【0065】
給紙トレイ判定部1202は、制御部201により実現され、設定可否判定部1201により印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていないと判定された場合、記憶部202等に記憶されている印刷履歴を参照して、印刷に使用された回数が最も多い用紙を示す用紙設定情報を検索する。なお、給紙トレイ判定部1202は、記憶部202等に印刷履歴が記憶されていない場合、若しくは複数の用紙の間において印刷に使用された回数に差が無い場合、用紙サイズが小さい用紙を示す用紙設定情報または安価な用紙を示す用紙設定情報を検索する。
【0066】
機器情報設定部1203は、制御部201により実現され、設定可否判定部1201により印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていないと判定された場合、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、給紙トレイ判定部1202により検索された用紙設定情報に変更する。
【0067】
図13は、第3の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの印刷処理の流れを示すフローチャートである。設定可否判定部1201は、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれているか否かを判定する(ステップS1301)。
【0068】
そして、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていないと判定された場合(ステップS1301:No)、給紙トレイ判定部1202は、記憶部202等に記憶されている印刷履歴を参照して、印刷に使用された回数が最も多い用紙を示す用紙設定情報を検索する。そして、機器情報設定部1203は、給紙トレイ判定部1202により検索した用紙設定情報を、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイの設定値に適用する(ステップS1302)。
【0069】
このように本実施の形態にかかる印刷システム1によれば、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていない場合、指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を、印刷に使用された回数が最も多い用紙を示す用紙設定情報に変更することにより、受信した印刷ジョブに用紙設定情報が含まれていない場合であっても、印刷履歴から用紙設定情報を変更することができる。
【0070】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていない場合、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を変更できないことを報知する。なお、以下の説明では、第2の実施の形態または第3の実施の形態と同様の箇所については説明を省略し、第2の実施の形態または第3の実施の形態と異なる箇所についてのみ説明する。
【0071】
図14は、第4の実施の形態にかかるユーザ端末およびインクジェットプリンタの機能構成を示すブロック図である。表示出力部1401は、制御部201により実現され、設定可否判定部1201により印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていないと判定された場合、通信部607を介して、用紙設定情報を設定できないことを示す設定不可情報をユーザ端末3に出力する。これにより、表示出力部1401は、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を変更できないことを報知する。
【0072】
なお、本実施の形態では、表示出力部1401は、設定不可情報をユーザ端末3に出力して、用紙設定情報を変更できないことを報知しているが、これに限定するものではなく、例えば、表示部203に、メッセージを表示して、用紙設定情報を変更できないことを報知しても良い。
【0073】
図15は、第4の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの印刷処理の流れを示すフローチャートである。受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていないと判定された場合(ステップS1301:No)、表示出力部1401は、設定不可情報をユーザ端末3に出力する(ステップS1501)。
【0074】
このように本実施の形態にかかる印刷システム1によれば、受信した印刷ジョブに用紙設定変更データが含まれていない場合、受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により指定された給紙トレイに予め設定された用紙設定情報を変更できないことを報知することにより、用紙設定情報が変更できない旨をユーザに報知することができる。
【0075】
本実施の形態のユーザ端末で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0076】
また、本実施の形態のユーザ端末で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のユーザ端末で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0077】
また、本実施の形態のユーザ端末で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0078】
本実施の形態のユーザ端末で実行されるプログラムは、上述した各部(JOBデータ送信部、JOBデータ加工部、入力受付部、表示制御部、通信部など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、JOBデータ送信部、JOBデータ加工部、入力受付部、表示制御部、通信部などが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0079】
なお、本実施の形態のインクジェットプリンタで実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0080】
本実施の形態のインクジェットプリンタで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
【0081】
さらに、本実施の形態のインクジェットプリンタで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のインクジェットプリンタで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0082】
本実施の形態のインクジェットプリンタで実行されるプログラムは、上述した各部(JOBデータ受信部、JOBデータ解析部、設定可否判定部、機器情報設定部、給紙トレイ判定部、印刷制御部、表示出力部、通信部など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、JOBデータ受信部、JOBデータ解析部、設定可否判定部、機器情報設定部、給紙トレイ判定部、印刷制御部、表示出力部、通信部などが主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0083】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、プリンタ機能を有したインクジェットプリンタに適用した例を挙げて説明するが、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機、複写機、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0084】
1 印刷システム
2 インクジェットプリンタ
3 ユーザ端末
501,901 JOBデータ送信部
601 JOBデータ受信部
602,902 JOBデータ解析部
603,903,1201 設定可否判定部
604,904,1203 機器情報設定部
606 印刷制御部
800 印刷ジョブ
801 PJL部
801a 給紙トレイ情報
802 画像部
1202 給紙トレイ判定部
1401 表示出力部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】
【特許文献1】特開2000−103142号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、前記画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを送信する送信手段と、
前記送信された印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により前記給紙トレイが指定されている場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する変更手段と、
前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する前記用紙設定情報が設定された前記給紙トレイから給紙された用紙に前記画像データを印刷する印刷制御手段と、
を備えた印刷システム。
【請求項2】
前記送信手段は、前記給紙トレイに設定された前記用紙設定情報の変更を要求する用紙設定変更データを含む前記印刷ジョブを送信し、
前記変更手段は、前記受信した印刷ジョブに前記用紙設定変更データが含まれている場合、前記指定された給紙トレイに予め指定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記変更手段は、前記受信した印刷ジョブに前記用紙設定変更データが含まれていない場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、印刷に使用された回数が最も多い用紙を示す用紙設定情報に変更する請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記受信した印刷ジョブに前記用紙設定変更データが含まれていない場合または前記受信した印刷ジョブに用紙設定情報が含まれていない場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を変更できないことを報知する報知手段を備えた請求項2に記載の印刷システム。
【請求項5】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
前記画像形成装置は、
受信手段が、画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、前記画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを受信する工程と、
変更手段が、前記受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により前記給紙トレイが指定されている場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する工程と、
印刷制御手段が、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する前記用紙設定情報が設定された前記給紙トレイから給紙された用紙に前記画像データを印刷する工程と、
を含む画像形成方法。
【請求項6】
コンピュータを、
画像データの印刷に使用する用紙を給紙する給紙トレイを指定する給紙トレイ情報と、前記画像データの印刷に使用する用紙を示す用紙設定情報と、を含む印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記受信した印刷ジョブに含まれる給紙トレイ情報により前記給紙トレイが指定されている場合、前記指定された給紙トレイに予め設定された前記用紙設定情報を、前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に変更する変更手段と、
前記受信した印刷ジョブに含まれる用紙設定情報に合致する前記用紙設定情報が設定された前記給紙トレイから給紙された用紙に前記画像データを印刷する印刷制御手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−31967(P2013−31967A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−169592(P2011−169592)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】