説明

印刷システムおよび印刷方法

【課題】耐障害性を向上でき、且つ、印刷待ち時間の増大化を抑制する、印刷システムおよび印刷方法を提供する。
【解決手段】印刷システム1は、スプールサーバ(150〜450)、プリンタ(140〜440)、管理サーバ20、および端末装置120を備える。スプールサーバおよびプリンタはエリアA〜Bそれぞれに設置される。端末装置120は、管理サーバ20から、ネットワーク上の機器のアドレス及び設置エリアを特定する管理情報を取得し、管理情報に基づいて、自身のエリアを特定し、特定エリアに設置のスプールサーバに利用者30の印刷データを送信する。特定エリアに設置されたプリンタは、利用者30に対して認証を行い、認証が成功した場合は、利用者30の印刷データを、特定エリアに設置されたスプールサーバから、取得して印刷を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワークにおいて利用される、印刷システムおよび印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、多数の端末装置が利用されるコンピュータネットワークシステムにおいては、端末装置から指示される印刷処理を効率良く実行するため、印刷管理サーバが導入されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0003】
印刷管理サーバは、各端末装置から指示されたドキュメントを、ネットワーク上に存在するプリンタから出力するため、各端末装置が送信した印刷データをスプール(一時保存)し、印刷データを一元的に管理する。
【0004】
そして、印刷管理サーバが導入されたシステムでは、プリンタは、印刷データの出力に先立ち、利用者に対して本人認証を実行する。続いて、プリンタは、認証が成功したことを条件に、印刷管理サーバに対して、印刷データの問い合わせを行い、印刷データが存在した場合は、その印刷データを取得し、印刷を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−132464号公報
【特許文献2】特開2005−342964号公報
【特許文献3】特開2009−139991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、単一の印刷管理サーバによって、多数の端末装置の印刷を一元管理するシステムでは、印刷管理サーバでの障害の発生、基幹ネットワークでの障害の発生、または両方により、端末装置に、印刷サービス自体を提供することが困難になる可能性がある。また、このようなシステムでは、集中管理を行う必要があるため、サーバ負荷、ネットワーク負荷が集中しやすく、その結果、ドキュメントを出力するための待ち時間が増大する可能性もある。
【0007】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、耐障害性を向上でき、且つ、印刷待ち時間の増大化を抑制する、印刷システムおよび印刷方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における印刷システムは、複数のエリアに適用される印刷システムであって、
互いにネットワークによって接続されている、スプールサーバ、プリンタ、管理サーバ、および端末装置を備え、
前記スプールサーバおよび前記プリンタは、前記複数のエリアそれぞれ毎に設置され、
前記管理サーバは、前記ネットワーク上に存在する機器のアドレスおよび前記機器が設置されているエリアを特定する管理情報を有し、
前記端末装置は、前記管理サーバから前記管理情報を取得し、取得した前記管理情報に基づいて、前記端末装置が存在しているエリアを特定し、そして、利用者からの指示に応じて、特定したエリアに設置された前記スプールサーバに印刷データを送信し、
前記端末装置が特定したエリアに設置された前記プリンタは、前記利用者に対して認証を行い、認証が成功した場合は、前記利用者の送信した前記印刷データを、前記端末装置が特定したエリアに設置された前記スプールサーバから、取得して印刷を実行する、ことを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における印刷方法は、互いにネットワークによって接続されている、スプールサーバ、プリンタ、管理サーバ、および端末装置を用いた印刷方法であって、
前記スプールサーバおよび前記プリンタは、前記複数のエリアそれぞれ毎に設置されている場合において、
(a)前記端末装置によって、前記管理サーバから、前記ネットワーク上に存在する機器のアドレスおよび前記機器が設置されているエリアを特定する管理情報を取得する、ステップと、
(b)前記端末装置によって、前記管理情報に基づいて、前記端末装置が存在しているエリアを特定し、そして、利用者からの指示に応じて、特定したエリアに設置された前記スプールサーバに印刷データを送信する、ステップと、
(c)前記端末装置が特定したエリアに設置された前記プリンタによって、前記利用者に対して認証を行い、認証が成功した場合に、前記利用者の送信した前記印刷データを、前記端末装置が特定したエリアに設置された前記スプールサーバから、取得して、印刷を実行する、ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明における印刷システムおよび印刷方法によれば、耐障害性を向上でき、且つ、印刷待ち時間の増大化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1における印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われる管理情報取得処理を示すフロー図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1において管理サーバが管理している管理情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われる印刷指示の際の処理を示すフロー図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われるプリンタ出力処理を示すフロー図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われるエリア移動時のプリンタ出力処理を示すフロー図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態1で用いられる印刷関連情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態2における印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態2における印刷システムで行われる印刷指示の際の処理を示すフロー図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態2における印刷システムで行われるプリンタ出力処理を示すフロー図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態2における印刷システムで行われるエリア移動時のプリンタ出力処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(発明の概要)
本発明では、印刷データを管理するサーバをエリアごとに分散配置し、印刷データをエリアごとに管理する。これにより、負荷を分散でき、さらに、基幹ネットワーク及びサーバにおける障害による影響を受けることなく、印刷を行うことができる。
【0013】
また、本発明では、利用者がエリアを移動し、他のエリアでドキュメントを出力する場合は、エリアごとに設置された入退場管理装置と連携することができる。具体的には、入退場検知装置から退場の通知を受けたスプールサーバは、他のエリアのスプールサーバに対して、印刷待ちのデータの情報を通知する。そして、利用者が、他のエリアに入場すると、そのエリアのスプールサーバは、移動元のエリアのスプールサーバに対して、印刷データを要求する。
【0014】
このように、本発明では、入退場検知装置と連携することにより、利用者がいるエリアにおいて、そのエリアを担当するスプールサーバが、常に印刷データを持つことができる。この場合、印刷データはネットワーク負荷などによる影響をより受けにくくなる。また、印刷データは、ローカルのネットワーク内に保持されるので、ドキュメントの出力時において、印刷データの転送待ちによる出力待ちが軽減されることにもなる。
【0015】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における印刷システムおよび印刷方法について、図1〜図7を参照しながら説明する。
【0016】
[システム構成]
最初に、本実施の形態1における印刷システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示す本実施の形態1における印刷システム1は、コンピュータネットワークシステムの一部であり、利用者30が端末装置120を介して印刷を指示したドキュメント等を、ネットワーク上に存在するプリンタ140などから出力するために用いられる。
【0018】
また、本実施の形態1における印刷システム1は、複数のエリアに適用され、図1の例では、ある企業が使用しているビルの複数の部屋(エリアA〜エリアD)に適用されている。なお、各エリアは、1つの部屋をパーテーションで区切って構築されていても良く、その態様は特に限定されるものではない。
【0019】
図1に示すように、印刷システム1は、スプールサーバと、プリンタと、管理サーバ20と、端末装置120とを備えており、これらはネットワークによって接続されている。これらのうち、スプールサーバおよびプリンタは、エリア毎に設置されている。本実施の形態では、エリアA、B、C、Dの4つのエリアがあり、エリア毎に、スプールサーバ150、250、350、450が配置されている。また、エリア毎に、プリンタ140、240、340、440が配置されている。
【0020】
管理サーバ20は、ネットワーク上に存在する機器のアドレスおよび機器が設置されているエリアを特定する管理情報を有している。そして、端末装置120は、管理サーバ20から管理情報を取得し、取得した管理情報に基づいて、それ自身が存在しているエリアを特定する。また、端末装置120は、利用者30からの指示に応じて、特定したエリア(以下「特定エリア」とする。)に設置されたスプールサーバ(150〜450)に印刷データを送信する。
【0021】
また、特定エリアに設置されたプリンタ(140〜440)は、利用者30に対して認証を行い、認証が成功した場合は、利用者30の送信した印刷データを、特定エリア(同一のエリア)に設置されたスプールサーバ(150〜450)から、取得して、その印刷を実行する。
【0022】
このように、本実施の形態1では、エリア毎にスプールサーバ(150〜450)が配置され、印刷データは、エリア毎のスプールサーバ(150〜450)に分散してスプールされる。また、管理サーバ20は、管理情報を端末装置120に送信するだけであり、管理サーバ20および基幹ネットワークに障害が発生した場合でも、印刷処理を続行できる可能性が高められている。本実施の形態1によれば、耐障害性を向上でき、且つ、印刷待ち時間の増大化を抑制する。
【0023】
ここで、本実施の形態1における印刷システム1の構成を更に具体的に説明する。図1に示すように、本実施の形態1では、印刷システム1は、エリア毎に設置された、ネットワーク装置130、230、330、430を備えている。具体的には、各ネットワーク装置(130〜430)は、ルータなどであり、接続されている機器のIPアドレスおよびMACアドレスを管理し、エリア毎にローカルネットワークを構成している。
【0024】
(入退場検知装置、入退場管理サーバ)
また、本実施の形態では、印刷システム1は、エリア毎に設置された入退場検知装置110と、210と、310と、410と、エリアに共通で存在する入退場管理サーバ10とを備えている。
【0025】
入退場検知装置(110〜410)は、対応するエリアにおける利用者30の入場および退場を検知する装置であり、対応するエリア(部屋)の出入口に備え付けられている。また、入退場検知装置は、利用者30の入場または退場を検知すると、そのことを、同じエリアに設置されているスプールサーバに通知する。
【0026】
具体的には、入退場検知装置(110〜410)は、利用者30が、本人確認を行なえるセキュリティカードなどを接触させると、それに登録されている情報を読み取る。そして、入退場検知装置は、利用者30の識別情報と入場または退場を示す情報とを含む入退場情報を生成し、これを同じエリアに設置されているスプールサーバに送信する。また、入退場検知装置(110〜410)は、入退場管理サーバ10にも、入退場情報を送信する。入退場管理サーバ10は、各エリアに設置された入退場検知装置110からの入退場情報に基づいて、利用者毎に、入場および退場を管理する。
【0027】
(管理サーバ)
管理サーバ20は、上述したように管理情報を有している。管理情報は、ネットワーク上に存在する機器、即ち、プリンタ(140〜440)、スプールサーバ(150〜450)、ネットワーク装置(130〜430)などのIPアドレス、これらのMACアドレス、および、これらの機器が設置されているエリアを特定する情報である。また、管理サーバ20は、端末装置120以外の機器からリクエストがあった場合も、リクエストを行った機器に、管理情報を配布する。管理情報の例については、図3を用いて後述する。
【0028】
更に、本実施の形態1では、管理サーバ20は、実際の印刷処理が実行される前に、管理情報の配布を行うため、印刷システム1は、管理サーバに障害などが生じ、管理サーバ20にアクセスできない事態となったとしても、印刷処理を実行できる構成となっている。
【0029】
(スプールサーバ)
スプールサーバ(150〜450)は、上述したように、同一エリアにある端末装置120から印刷データを受け取るが、本実施の形態では、それ以外に、同一エリアの入退場検知装置からの入退場情報を受信する。そして、スプールサーバは、利用者30の退場が検知されている場合は、退場した利用者30の印刷データを格納しているかどうかを判定し、格納している場合は、他のエリアのスプールサーバに、そのことを通知する。
【0030】
具体的には、スプールサーバは、印刷データに関する情報、例えば、印刷を指示した利用者30のID、スプールサーバのID、印刷データに付与しているIDなどを含む情報(以下「印刷関連情報」とする。)を、他のエリアのスプールサーバに送信し、これを保持させる。
【0031】
また、スプールサーバは、入退場情報により、利用者30の入場が検知されている場合は、他のスプールサーバから、この利用者30の印刷データがあることの通知を受けているかどうか、即ち、この利用者30の印刷関連情報を受信し、それを保持しているかどうかを確認する。確認の結果、入場した利用者30の印刷関連情報を保持している場合は、スプールサーバは、送信元のスプールサーバから、入場した利用者30の印刷データを取得する。
【0032】
(プリンタ)
プリンタ(140〜440)は、上述したように、利用者30に対して認証を行う。具体的には、プリンタは、利用者30に対してセキュリティカードなどによる本人認証を実行できる機能を備えている。また、プリンタは、それが設置されているエリアとは別のエリアから、利用者30が入場してきた場合は、上述の特定エリアのスプールサーバではなく、入場の通知を受けているスプールサーバ(即ち、同一エリアのスプールサーバ)から、印刷データを取得して、印刷を実行する。また、本実施の形態1では、一つのエリアにプリンタは複数配置されていても良く、例えば、エリアCおよびエリアDには、2台のプリンタが配置さている。
【0033】
(端末装置)
本実施の形態1では、端末装置120としては、クライアントとして機能するパーソナルコンピュータ(以下「クライアントパソコン」とする。)が用いられている。従って、各図および以降の説明では、「クライアントパソコン120」と表記する。但し、端末装置は、これに限定されるものではない。端末装置は、例えば、タブレット型の情報端末、スマートフォン、携帯電話などであっても良い。
【0034】
[システム動作]
次に、本発明の実施の形態1における印刷システム1の動作について、処理毎に、図2〜図7を用いて説明する。また、本実施の形態1では、印刷システム1を動作させることによって、印刷方法が実施される。よって、本実施の形態1における印刷方法の説明は、以下の印刷システム1の動作説明に代える。
【0035】
(管理情報取得処理)
まず、図2を用いて、各機器による管理サーバ20からの管理情報の取得処理について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われる管理情報取得処理を示すフロー図である。なお、クライアントパソコン120は、エリアAに存在しているとする。
【0036】
図2に示すように、各エリアのネットワークに接続された機器は、管理サーバ20から、ネットワーク接続時において、または定期的に、管理情報を取得し、当該機器に登録されている情報を更新する(ステップA1)。
【0037】
例えば、クライアントパソコン120は、ネットワークに接続されると、ネットワーク装置130、プリンタ140、スプールサーバ150についての管理情報を取得する。同様に、プリンタ140は、ネットワークに接続されると、ネットワーク装置130、スプールサーバ150についての管理情報を取得する。また、スプールサーバ150は、ネットワークに接続されると、ネットワーク装置130、プリンタ140について管理情報を取得する。
【0038】
管理サーバ20が管理している管理情報の例としては、図3に示す情報が挙げられる。図3は、本発明の実施の形態1において管理サーバが管理している管理情報の一例を示す図である。図3に示すように、管理サーバ20は、管理情報は、機器毎に、各機器のID、設置されているエリア、機器の種別、機器のIPアドレス、及び機器のMACアドレスを登録しており、機器の識別を行っている。
【0039】
また、本処理以降に実際に実行される印刷処理のための各ステップでは、管理サーバ20は利用されず、管理サーバに障害等が発生し、アクセスできなくなった状態でも印刷のための処理を実行することが可能である。
【0040】
(印刷指示処理)
次に、図4を用いて、利用者30がクライアントパソコン120を用いて、印刷指示(印刷データの送信)を行う場合の処理(印刷指示処理)ついて説明する。図4は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われる印刷指示の際の処理を示すフロー図である。なお、クライアントパソコン120は、エリアAに存在しているとする。
【0041】
図4に示すように、先ず、利用者30によって、クライアントパソコン120に対して、印刷指示が行われる(ステップB1)。これにより、クライアントパソコン120は、管理情報に基づいて、存在しているエリアを特定する。
【0042】
具体的には、クライアントパソコン120は、接続されているネットワーク機器130から、そのネットワーク機器情報(IPアドレス、MACアドレスなど)を取得する(ステップB2)。
【0043】
次に、クライアントパソコン120は、取得したネットワーク機器情報と、ステップA1で管理サーバ20より取得した管理情報(ネットワーク機器のエリア等(図3参照)とから、エリアを特定し、印刷データを送信する特定エリア内のスプールサーバ150を特定する(ステップB3)。なお、すでにエリアが特定されている場合は、ステップB2およびB3は省略される。
【0044】
次に、クライアントパソコン120は、特定したスプールサーバに対して、利用者30より指示のあった印刷データを送信し、スプールサーバにデータを登録させる(ステップB4)。ステップB4の実行により、印刷指示は完了となる。
【0045】
(プリンタ出力処理)
次に、図5を用いて、スプールサーバ150に登録された印刷データを同一エリア内のプリンタ140から出力する処理(プリンタ出力処理)について説明する。図5は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われるプリンタ出力処理を示すフロー図である。なお、クライアントパソコン120は、エリアAに存在しているとする。
【0046】
図5に示すように、印刷データを出力する場合、利用者30は、プリンタ140に対して、セキュリティカードなどの個人を識別することができる手段を用いて、利用者の本人認証を行う(ステップC1)。
【0047】
次に、本人認証が成功した場合、プリンタ140は、自身が設置されているエリアのスプールサーバ150に対して利用者30の印刷データを要求し、スプールサーバ150より取得する(ステップC2)。なお、プリンタ140では、管理サーバ20より、印刷機器の位置情報データを取得した際に、エリアを特定することができているため、このタイミングでエリアの特定を行う必要はない。
【0048】
次に、プリンタ140は、スプールサーバ150より取得した印刷データを、利用者30に対して出力する(ステップC3)。ステップC3の実行により、印刷が完了となる。
【0049】
(エリア移動時のプリンタ出力処理)
最後に、図6を用いて、利用者30がエリアを移動した場合に、スプールサーバ150に登録された印刷データが、移動先のエリアのプリンタ440から出力される際の処理(エリア移動時のプリンタ出力処理)について説明する。図6は、本発明の実施の形態1における印刷システムで行われるエリア移動時のプリンタ出力処理を示すフロー図である。なお、図6の例では、利用者30が、例えば、エリアAからエリアDに移動したとする。
【0050】
図6に示すように、まず、利用者30は、エリアAに設置された入退場検知装置110に対し、個人を識別することができるセキュリティカードなどを用いて、エリアAを退場したことを登録する(ステップD1)。
【0051】
次に、入退場検知装置110は、入退場管理サーバ10、およびエリアAのスプールサーバ150に対して、入退場情報を生成し、利用者30が退場したことを通知する(ステップD2)。
【0052】
次に、通知を受けたスプールサーバ150は、退場した利用者30の印刷データが登録されているかどうかを判定する(ステップD3)。判定の結果、登録されている場合は、スプールサーバ150は、管理サーバ20より取得した管理情報に基づいて、他のエリアのスプールサーバ250、350、450に対して、図7に示す、退場した利用者30の印刷関連情報を送信する(ステップD4、D6)。
【0053】
図7は、本発明の実施の形態1で用いられる印刷関連情報の一例を示す図である。図7に示すように、印刷関連情報は、印刷データが登録されているエリア、印刷データを所有している利用者のID、印刷データを登録しているスプールサーバのID、および印刷データに割り当てられたIDを含んでいる。
【0054】
次に、通知を受けたスプールサーバ250、350、450は、受信した印刷関連情報を登録する(ステップD5、D7)。なお、図7は、スプールサーバ150が登録している全印刷データの印刷関連情報を示しているが、実際には、エリアを移動している利用者30の印刷関連情報だけが送信され、登録される。
【0055】
続いて、エリアAを退場した利用者が他のエリアであるエリアCに入場する際、利用者は、入退場検知装置410に対し、個人を識別することができるセキュリティカードなどを用いて、エリアCに入場したことを登録する(ステップD8)。
【0056】
次に、エリアCの入退場検知装置410は、入退場管理サーバ10、およびエリアCのスプールサーバ450に対し、利用者30が入場したことを通知する(ステップD9)。
【0057】
次に、利用者30のエリアCへの入場の通知を受けたスプールサーバ450は、ステップD7で受信している印刷関連情報と、入退場検知装置410が取得した利用者30の情報とから、入場してきた利用者30が未印刷印刷データを保持しているかを確認する。そして、スプールサーバ450は、利用者30が未印刷の印刷データを保持している場合は、印刷データが登録されている移動元エリアのスプールサーバ150から印刷データを取得する(ステップD10)。
【0058】
次に、印刷データを取得したスプールサーバ450は、他のエリアのスプールサーバ150、250、350に対して、利用者30が、エリアCに入場したことを通知する(ステップD11、D13)。これにより、エリアC以外のエリアのスプールサーバは、利用者30についての印刷関連情報を削除する(ステップD12、D14)。
【0059】
エリアCに移動した後に、利用者30が、プリンタ440から印刷データを出力する際の処理は、図5においてステップC1〜C3に示した処理と同様である。利用者30は、プリンタ440に対して、セキュリティカードなどの個人を識別することができる手段を用いて、利用者30の本人認証を行う(ステップD15)。
【0060】
続いて、本人認証ができた場合、プリンタ440は、自身が配置されているエリアCのスプールサーバ450に対して、利用者30の印刷データを要求し、スプールサーバ450から、これを取得する(ステップD16)。なお、プリンタ440では、管理サーバ20から管理情報を取得した際に、エリアを特定することができているため、このタイミングでエリアの特定を行う必要はない。
【0061】
その後、プリンタ440は、スプールサーバ450より取得した印刷データを、利用者30に対して出力して、処理を完了する(ステップD17)。
【0062】
[実施の形態1における効果]
以上のように、本実施の形態1によれば、サーバによる印刷データの集中管理が行われないため、サーバおよびネットワークへの負荷集中によって印刷データの出力が遅延する事態の発生が抑制される。
【0063】
また、本実施の形態1によれば、利用者30がエリアを移動する場合に、印刷データの出力処理の前段階であるエリアからの退場時に、他のエリアのスプールサーバに、そのことに関する情報が送信される。このため、印刷データの出力時には、移動先エリアのスプールサーバのみが、印刷データを取得すれば良いため、印刷データの出力処理は、エリア外のネットワーク負荷などの影響を受けにくくなっている。
【0064】
更に、本実施の形態1によれば、印刷データを集中管理するサーバは必要なく、各エリアにて自律して印刷業務を行うことができる。つまり、利用者がエリアを移動した場合でも、エリア間のみで印刷業務が行われるので、耐障害性が高められる。
【0065】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における印刷システムおよび印刷方法について、図8〜図11を参照しながら説明する。
【0066】
[システム構成]
最初に、本実施の形態2における印刷システムの構成について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態2における印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0067】
図8に示すように、本実施の形態2における印刷システム2は、実施の形態1において図1に示した図1に示した印刷システム1と異なり、エリア毎に、スプロール機能付プリンタ160、260、360、460を備えている。
【0068】
つまり、本実施の形態2では、エリア毎に、スプロールサーバとプリンタとの代わりに、両者を一体化して構成したスプロール機能付プリンタが設置されている。また、スプロール機能付プリンタは、実施の形態1に示したスプロールサーバとしても、プリンタとしても機能する。
【0069】
なお、本実施の形態2において、スプロール機能付プリンタは、1つのエリアには、1台しか設置されない。また、上述した点を除き、本実施の形態2における印刷システム2は、実施の形態1における印刷システム1と同様に構成されている。
【0070】
[システム動作]
次に、本発明の実施の形態2における印刷システム2の動作について、処理毎に、図9〜図11を用いて説明する。また、本実施の形態2では、印刷システム2を動作させることによって、印刷方法が実施される。よって、本実施の形態2における印刷方法の説明は、以下の印刷システム2の動作説明に代える。
【0071】
(管理情報取得処理)
まず、各機器による管理サーバ20からの情報取得処理について説明する。なお、この処理は、実施の形態1において図2を用いた処理と同様である。よって、以下の処理では、適宜図2を参照する。なお、クライアントパソコン120は、エリアAに存在しているとする。
【0072】
本処理では、まず、各エリアのネットワークに接続された機器は、管理サーバ20から、ネットワーク接続時において、または定期的に、関連情報を取得し、機器に登録されている情報を更新する(ステップA1参照)。
【0073】
例えば、クライアントパソコン120は、ネットワークに接続されると、ネットワーク装置130、スプール機能付プリンタ160についての関連情報を取得する。同様に、スプール機能付プリンタ160は、ネットワークに接続されると、ネットワーク装置130についての関連情報を取得する。
【0074】
管理サーバが管理している情報の例としては、実施の形態1において説明したように、図3に示す情報が挙げられる。また、本実施の形態2においても、本処理以降に実際に実行される印刷処理のための各ステップでは、管理サーバ20は利用されず、管理サーバに障害等が発生し、アクセスできなくなった状態でも印刷のための処理を実行することが可能である。
【0075】
(印刷指示処理)
次に、図9を用いて、利用者30がクライアントパソコン120を用いて、印刷指示(印刷データの送信)を行う場合の処理(印刷指示処理)について説明する。図9は、本発明の実施の形態2における印刷システムで行われる印刷指示の際の処理を示すフロー図である。なお、クライアントパソコン120は、エリアAに存在しているとする。
【0076】
図9に示すように、まず、利用者30によって、クライアントパソコン120に対して、印刷指示が行われる(ステップE1)。これにより、クライアントパソコン120は、管理情報に基づいて、存在しているエリアを特定する。
【0077】
具体的には、本実施の形態2においても、クライアントパソコン120は、接続されているネットワーク機器130から、そのネットワーク機器情報(IPアドレス、MACアドレスなど)を取得する(ステップE2)。
【0078】
次に、クライアントパソコン120は、取得したネットワーク機器情報と、ステップA1で管理サーバ20より取得した管理情報(ネットワーク機器のエリア等(図3参照)とから、エリアを特定し、印刷データを送信する特定エリア内のスプール機能付プリンタ160を特定する(ステップE3)。なお、すでにエリアが特定されている場合には、ステップE2およびE3は省略される。
【0079】
次に、クライアントパソコン120は、特定したスプール機能付プリンタ160に対して、利用者30より指示のあった印刷データを送信し、スプール機能付プリンタ160にデータを登録させる(ステップE4)。ステップE4の実行により、印刷指示は完了となる。
【0080】
(プリンタ出力処理)
次に、図10を用いて、スプール機能付プリンタ160に登録された印刷データを、このスプール機能付プリンタ160から出力する処理(プリンタ出力処理)について説明する。図10は、本発明の実施の形態2における印刷システムで行われるプリンタ出力処理を示すフロー図である。なお、クライアントパソコン120は、エリアAに存在しているとする。
【0081】
図10に示すように、印刷データを出力する場合、利用者30は、スプール機能付プリンタ160に対して、セキュリティカードなどの個人を識別することができる手段を用いて、利用者の本人認証を行う(ステップF1)。
【0082】
次に、本人認証に成功した場合、スプール機能付プリンタ160は、自身がスプールしている利用者30の印刷データを取得する(ステップF2)。そして、スプール機能付プリンタ160は、取得した印刷データを、利用者30に対して出力する(ステップF3)。ステップF3の実行により、印刷が完了となる。
【0083】
(エリア移動時のプリンタ出力処理)
最後に、図11を用いて、利用者30がエリアを移動した場合に、スプール機能付プリンタ160に登録された印刷データが、移動先のエリアのスプール機能付プリンタ460から出力される際の処理(エリア移動時のプリンタ出力処理)について説明する。図11は、本発明の実施の形態2における印刷システムで行われるエリア移動時のプリンタ出力処理を示すフロー図である。なお、図11の例では、利用者30が、例えば、エリアAからエリアDに移動したとする。
【0084】
図11に示すように、まず、利用者30は、実施の形態1と同様に、エリアAに設置された入退場検知装置110に対し、個人を識別することができるセキュリティカードなどを用いて、エリアAを退場したことを登録する(ステップG1)。
【0085】
次に、入退場検知装置110は、入退場管理サーバ10、およびエリアAのスプール機能付プリンタ160に対して、入退場情報を生成し、利用者30が退場したことを通知する(ステップG2)。
【0086】
次に、通知を受けたスプール機能付プリンタ160は、退場した利用者30の印刷データが登録されているかどうかを判定する(ステップG3)。判定の結果、登録されている場合は、スプール機能付プリンタ160は、管理サーバ20より取得した管理情報に基づいて、他のエリアのスプール機能付プリンタ260、360、460に対して、実施の形態1の場合と同様に、退場した利用者30の印刷関連情報を送信する(ステップG4、G6)。
【0087】
なお、本実施の形態2においても、印刷関連情報の具体例としては、実施の形態1と同様に、図7に示す印刷関連情報が挙げられる。また、通知を受けたスプール機能付プリンタ260、360、460は、通知を受けたエリアを移動している利用者30の印刷関連情報を登録する(ステップG5、G7)。
【0088】
続いて、エリアAを退場した利用者が他のエリアであるエリアCに入場する際、利用者は、入退場検知装置410に対し、個人を識別することができるセキュリティカードなどを用いて、エリアCに入場したことを登録する(ステップG8)。
【0089】
次に、エリアCの入退場検知装置410は、入退場管理サーバ10、およびエリアCのスプール機能付プリンタ460に対し、利用者30が入場したことを通知する(ステップG9)。
【0090】
次に、利用者30のエリアCへの入場の通知を受けたスプール機能付プリンタ460は、ステップG7で受信している印刷関連情報と、入退場検知装置410が取得した利用者30の情報とから、入場してきた利用者30が未印刷印刷データを保持しているかを確認する。そして、スプール機能付プリンタ460は、利用者30が未印刷の印刷データを保持している場合は、印刷データが登録されている移動元エリアのスプール機能付プリンタ160から印刷データを取得する(ステップG10)。
【0091】
次に、印刷データを取得したスプール機能付プリンタ460は、他のエリアのスプール機能付プリンタ160、260、360に対して、利用者30が、エリアCに入場したことを通知する(ステップG11、G13)。これにより、エリアC以外のエリアのスプール機能付プリンタは、利用者30についての印刷関連情報を削除する(ステップG12、G14)。
【0092】
エリアCに移動した後に、利用者30が、スプール機能付プリンタ460から印刷データを出力する際の処理は、図10においてステップF1〜F3に示した処理と同様である。利用者30は、スプール機能付プリンタ460に対して、セキュリティカードなどの個人を識別することができる手段を用いて、利用者30の本人認証を行う(ステップG15)。
【0093】
続いて、本人認証ができた場合、スプール機能付プリンタ460は、自身がスプールしている利用者30の印刷データを取得する(ステップG16)。その後、スプール機能付プリンタ460は、取得した印刷データを、利用者30に対して出力して、処理を完了する(ステップG17)。
【0094】
[実施の形態2における効果]
以上のように、実施の形態2によれば、エリアごとにプリンタが1台しか存在しない小規模な環境において、プリンタとスプールサーバとの機能を集約できる。また、本実施の形態2によれば、印刷出力時にプリンタ内に登録された印刷データを出力できるため、出力時にはネットワークを介さず、出力することができる。結果、ネットワークによるデータ転送待ちをなくすことができ、さらに出力待ち時間を短縮できる。また、本実施の形態2を用いた場合も、実施の形態1によって得られる効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明によれば、印刷システムにおいて、耐障害性を向上でき、且つ、印刷待ち時間の増大化を抑制することができる。本発明は、多数の端末装置からの要請に応じて印刷を行う必要があるコンピュータシステムに有用である。
【符号の説明】
【0096】
1 印刷システム(実施の形態1)
2 印刷システム(実施の形態2)
10 入退場管理サーバ
20 管理サーバ
30 利用者
110、210、310、410 入退場検知装置
120 クライアントパソコン(端末装置)
130、230、330、430 ネットワーク装置
140,240、340、440 プリンタ
150、250、350、450 スプールサーバ
160、260、360、460 スプール機能付プリンタ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のエリアに適用される印刷システムであって、
互いにネットワークによって接続されている、スプールサーバ、プリンタ、管理サーバ、および端末装置を備え、
前記スプールサーバおよび前記プリンタは、前記複数のエリアそれぞれ毎に設置され、
前記管理サーバは、前記ネットワーク上に存在する機器のアドレスおよび前記機器が設置されているエリアを特定する管理情報を有し、
前記端末装置は、前記管理サーバから前記管理情報を取得し、取得した前記管理情報に基づいて、前記端末装置が存在しているエリアを特定し、そして、利用者からの指示に応じて、特定したエリアに設置された前記スプールサーバに印刷データを送信し、
前記端末装置が特定したエリアに設置された前記プリンタは、前記利用者に対して認証を行い、認証が成功した場合は、前記利用者の送信した前記印刷データを、前記端末装置が特定したエリアに設置された前記スプールサーバから、取得して印刷を実行する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
当該印刷システムが、前記複数のエリアそれぞれ毎に配置され、当該エリアへの入場および退場を検知する入退場検知装置を更に備え、
前記入退場検知装置は、対応するエリアにおいて前記利用者の退場を検知すると、当該エリアに設置されているスプールサーバに対して、前記利用者の退場があったことを通知し、
通知を受けたスプールサーバは、退場した前記利用者の印刷データがある場合に、他のエリアのスプールサーバに、そのことを通知する、
請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記入退場検知装置が、対応するエリアへの前記利用者の入場を検知すると、当該エリアに設置されているスプールサーバに対して、前記利用者の入場があったことを通知し、
前記利用者の入場があったことの通知を受けたスプールサーバは、他のエリアのスプールサーバから、前記利用者の印刷データがあることの通知を受けている場合に、前記他のエリアのスプールサーバから、更に前記利用者の印刷データを取得し、
更に、前記利用者が入場したエリアに設置された前記プリンタが、前記利用者に対して認証を行い、認証が成功した場合は、前記利用者の入場があったことの通知を受けたスプールサーバから、前記印刷データを取得して、印刷を実行する
請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記プリンタと前記スプロールサーバとが一体的に構成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷システム。
【請求項5】
互いにネットワークによって接続されている、スプールサーバ、プリンタ、管理サーバ、および端末装置を用いた印刷方法であって、
前記スプールサーバおよび前記プリンタは、前記複数のエリアそれぞれ毎に設置されている場合において、
(a)前記端末装置によって、前記管理サーバから、前記ネットワーク上に存在する機器のアドレスおよび前記機器が設置されているエリアを特定する管理情報を取得する、ステップと、
(b)前記端末装置によって、前記管理情報に基づいて、前記端末装置が存在しているエリアを特定し、そして、利用者からの指示に応じて、特定したエリアに設置された前記スプールサーバに印刷データを送信する、ステップと、
(c)前記端末装置が特定したエリアに設置された前記プリンタによって、前記利用者に対して認証を行い、認証が成功した場合に、前記利用者の送信した前記印刷データを、前記端末装置が特定したエリアに設置された前記スプールサーバから、取得して、印刷を実行する、ステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項6】
更に、前記複数のエリアそれぞれ毎に配置され、当該エリアへの入場および退場を検知する入退場検知装置を更に用い、
(d)前記入退場検知装置が、対応するエリアにおいて前記利用者の退場を検知すると、前記入退場検知装置によって、当該エリアに設置されているスプールサーバに対して、前記利用者の退場があったことを通知する、ステップと、
(e)前記(d)のステップの通知を受けたスプールサーバに、退場した前記利用者の印刷データがある場合に、前記(d)のステップの通知を受けたスプールサーバによって、他のエリアのスプールサーバに、そのことを通知する、ステップと、
を更に有する、請求項5に記載の印刷方法。
【請求項7】
(f)前記入退場検知装置が、対応するエリアへの前記利用者の入場を検知すると、前記入退場検知装置によって、当該エリアに設置されているスプールサーバに対して、前記利用者の入場があったことを通知する、ステップと、
(g)前記(f)のステップの通知を受けたスプールサーバが、前記(e)のステップで、他のエリアのスプールサーバから前記利用者の印刷データがあることの通知を受けている場合に、前記(f)のステップの通知を受けたスプールサーバによって、前記他のエリアのスプールサーバから、更に前記利用者の印刷データを取得する、ステップと、
(h)前記利用者が入場したエリアに設置された前記プリンタによって、前記利用者に対して認証を行い、認証が成功した場合に、前記(f)のステップの通知を受けたスプールサーバから、前記印刷データを取得して、印刷を実行する、ステップと、
を更に有する、請求項6に記載の印刷方法。
【請求項8】
前記プリンタと前記スプロールサーバとが一体的に構成されている、請求項5〜7のいずれかに記載の印刷方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−181807(P2012−181807A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46079(P2011−46079)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】