説明

印刷システム

【課題】ユーザがプリンタドライバをインストールする際に、ドライバ設定情報を設定するときの時間と手間とを省く。
【解決手段】画像形成装置を動作させるためのドライバをインストールするためのインストーラ1015を備え、上記ドライバをインストールする第1の画像処理装置と、上記ドライバが組み込まれた第2の画像処理装置とがネットワークを介して接続されている印刷システムにおいて、上記第1の画像処理装置の備える上記インストーラ1015は、上記第2の画像処理装置に対し上記ドライバ設定情報の送信要求を出力するドライバ設定情報取得部110と、上記ドライバ設定情報取得部110が取得したドライバ設定情報に基づいて上記ドライバをインストールするインストール部112とを備え、上記第2の画像処理装置は、応答情報を生成し送信する第1の送信部と、ドライバ設定情報を生成し送信する第2の送信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に画像の印刷依頼を出力する画像処理装置、及び画像処理装置と画像形成装置とがネットワークを介して接続されている印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷システムを構成する画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCという)は、フロッピーディスクやCD(Compact Disc)に記憶されている、もしくはネットワークから供給されるプリンタドライバのインストールを、固有情報を初期値として設定されているドライバ設定情報を用いるように構成されているドライバインストーラを実行することで行う。そして、PCは、ドライバインストーラを使用してこのプリンタドライバをインストールしている。
【0003】
ドライバ設定情報には、印刷時の解像度、トナーセーブの有無、カラーで印刷するか又はモノクロで印刷するかの色指定の印刷条件等を規定するための多数の設定値情報、両面ユニットの有無、2ndトレイの有無等の増設装置を用いるための印刷機能を設定する情報からなるオプション情報、印刷を実行させるプリンタに割り当てられたIPアドレス等がある。このような設定値情報、オプション情報、及びIPアドレスは、従来、プリンタドライバをインストールする際に、初期値が設定されたドライバ設定情報により設定されており、ユーザの使用環境に合わせた設定は、ユーザがドライバのインストール中又はインストール後にユーザが入力、設定する必要がある。
【0004】
また、下記の特許文献1には、ネットワーク内で所定のプリンタドライバを検索してインストールするプリンタ制御システムが開示されている。
【特許文献1】特開平11−134135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のシステムにおいても、プリンタドライバのインストール中及びインストール後にIPアドレス、オプション情報等を確認し、入力、設定する必要があり面倒であった。
【0006】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み、プリンタドライバのインストール時にユーザがドライバ設定情報を入力しなくても設定される印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以上の問題を解決するために、次の構成を具備する。
【0008】
本発明は、画像形成装置を動作させるためのドライバをインストールするためのインストーラを備え、上記ドライバをインストールする第1の画像処理装置と、上記ドライバが組み込まれた第2の画像処理装置とがネットワークを介して接続されている印刷システムにおいて、上記第1の画像処理装置の備える上記インストーラは、上記ドライバがインストールされているか否かの検索要求を上記ネットワークを介して上記第2の画像処理装置に出力する検索要求部と、上記検索要求に対し上記第2の画像処理装置から応答情報を受信すると、上記第2の画像処理装置に対し上記ドライバ設定情報の送信要求を出力するドライバ設定情報取得部と、上記ドライバ設定情報取得部が取得したドライバ設定情報に基づいて上記ドライバをインストールするインストール部とを備え、上記第2の画像処理装置は、上記検索要求部の検索要求に応じて応答情報を生成し送信する第1の送信部と、上記ドライバ設定情報取得部の送信要求に応じてドライバ設定情報を生成し送信する第2の送信部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像処理装置にプリンタドライバをインストールする際に、ドライバ設定情報取得部が、応答情報を送信した他の画像処理装置からドライバ設定情報を取得し、そのドライバ設定情報が設定されるので、ユーザによる入力の必要がなく、ドライバの設定作業の時間が短縮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は、実施例1の印刷システムを構成するプリンタドライバをインストールすべきPCの構成及びPC内に展開したドライバインストーラ1015の構成を示すブロック図である。図2は、実施例1の印刷システムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、実施例1の印刷システムは、プリンタドライバをインストールしようとする情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCという)10と、♯1〜♯nで示されたパーソナルコンピュータ(以下、♯1〜♯nのPCという)20と、画像形成装置としてのプリンタ30とをLAN50を介して接続する構成を備えている。
【0012】
PC10、及びドライバインストーラ1015は、図1に示すように、記憶部101と、表示部102と、入力部103と、送受信部104と、GUI表示/入力制御部105と、検索パケット生成部106と、応答パケット検出部107と、参照先PC選択部108と、ドライバ設定情報要求パケット生成部109と、ドライバ設定情報取得部110と、ドライバ設定情報表示データ生成部111と、ドライバインストール部112とを備えている。
【0013】
GUI(Graphical User Interface)表示/入力制御部105、検索パケット生成部106、応答パケット検出部107、参照先PC選択部108、ドライバ設定情報要求パケット生成部109、ドライバ設定情報表示データ生成部111、及び、ドライバインストール部112のそれぞれは、図示しないCPUがドライバインストーラ1015を実行することにより図示しない制御用の第2の記憶部に生成される。ドライバインストーラ1015は、フロッピーディスクやCDに記憶されている、もしくはネットワークから供給されるプリンタドライバを図示しないハードディスク装置にインストールするためのソフトウェアである。送受信部104は、記憶部101に記憶されている図示しない制御プログラムを実行することにより、パケットの送受信を行う機能を備えている。
【0014】
情報用の第1の記憶部101は、図示しないRAM、ROM、フラッシュメモリ、及びハードディスク装置から形成され、検索パケット生成用テーブル1011、及び、応答パケットバッファ1012を有し、初期値情報指定リスト1014及び制御プログラム(図示せず)を記憶する。
【0015】
検索パケット生成用テーブル1011は、フラッシュメモリ(図示せず)に形成され、プリンタドライバがインストールされているPC20を検索するための検索パケットを生成するために必要となる情報が設定されている。この検索パケットを生成するための情報には、図3に示すように、検索パケット識別コード、プリンタドライバの製品コード、ドライバインストーラ1015のバージョン、タイムアウト時間が含まれる。
【0016】
検索パケット識別コードは、LAN50を介して送信したIPパケットがパケット検索パケットであるか否かを、このIPパケットを受信した♯1〜♯nのPC20に判定させるためのコードである。プリンタドライバの製品コードは、プリンタ30に印刷を実行させるプリンタドライバの製品を識別するコードである。ドライバインストーラ1015のバージョンは、記憶部101に記憶されているドライバインストーラ1015の持つドライバインストーラ1015のバージョンである。タイムアウト時間は、応答パケット検出部107が、♯1〜♯nのPCから送信されてきた応答パケットを検出することができる時間を示している。
【0017】
応答パケットバッファ1012は、RAM(図示せず)に形成され、検索パケット生成部106により生成され、LAN50にブロードキャストした検索パケットに対する♯1〜♯nのPC20から送信されてきた応答パケットを記憶する。
【0018】
初期値情報指定リスト1014には、PCからドライバ設定情報を受信できない場合の初期値として使用するドライバ設定情報が記憶されている。例えば、印刷時の解像度、トナーセーブの有無、カラーで印刷するか又はモノクロで印刷するかの色指定の印刷条件等の初期値が予め格納されている。
【0019】
検索パケットは、ヘッダ部に図4(a)に示すように、IPパケットヘッダ部と、検索パケット識別コード項目と、製品コード項目と及びバージョン項目とを備えている。
IPパケットヘッダ部には、図5に示すように、ヘッダ情報項目、送信元IPアドレス項目、送信先IPアドレス項目及びデータ部とを備えている。
【0020】
ヘッダ情報項目には、OSI(Open System Interconnection)で適用されるネットワーク層において、互いに通信を行う際に必要となる情報、例えば、バージョン番号、ヘッダ長表示、サービスタイプ、IPパケット長等が記述される。
送信元IPアドレス項目には、自装置に割り当てられているIPアドレスが記述されている。送信先IPアドレス項目には、LAN50にブロードキャスト(一斉同報)するためのブロードキャストアドレスが記述される。
【0021】
応答パケットは、ヘッダ部に図4(b)に示すように、IPパケットヘッダ部と、応答パケット識別コード項目、製品コード項目及びバージョン項目とを備えている。
IPパケットヘッダ部には、図5に示すように、ヘッダ情報項目、送信元IPアドレス項目、送信先IPアドレス項目及びデータ部とを備えている。
【0022】
ヘッダ情報項目には、上述した情報、例えば、バージョン番号、ヘッダ長表示、サービスタイプ、IPパケット長等が記述される。送信元IPアドレス項目には、この応答パケットを送信したPC20に割り当てられているIPアドレスが記述される。送信先IPアドレス項目には、検索パケットを送信したPC10に割り当てられたIPアドレスが記述される。
【0023】
図1に示す表示部102は、本実施例においては、例えば液晶表示装置から形成され、装置本体のステータス情報、ユーザが希望する処理を実行させるための表示画面を表示する。この表示画面として、本実施例では、ドライバ設定情報を他のPC20から取得するときに必要となる図6に示すドライバ設定情報取得画面がある。
【0024】
入力部103は、マウス、キーボード等のポインティングデバイスから形成され、例えば、前述のドライバ設定情報取得画面に表示されている「実行」ボタン、「キャンセル」又は「OK」ボタンをクリックするために使用される。
【0025】
送受信部104は、LAN50を介して♯1〜♯nのPC20に検索パケットを送信し、♯1〜♯nのPC20から応答パケットを受信する。また、送受信部104は、ドライバ設定情報要求パケット生成部109から入力されたドライバ設定情報要求パケットをPC20に送信する。また、送受信部104は、このPC20からドライバ設定情報が記述されたドライバ設定情報IPパケットを受信し、RAMに記憶する。
【0026】
GUI表示/入力制御部105は、ドライバインストーラ1015が実行されると、図6に示すドライバ設定情報取得画面を表示部102に表示させる。また、GUI表示/入力制御部105は、ユーザによりドライバ設定情報取得画面に表示されている実行ボタンがクリックされると、参照先PC選択部108に実行通知を出力する。
【0027】
検索パケット生成部106は、図3に示す検索パケット生成用テーブル1011から検索パケット識別コード、プリンタドライバの製品コード、ドライバインストーラ1015のバージョン、及び、タイムアウト時間を読み出す。そして、検索パケット生成部106は、図5に示すように、IPパケットヘッダ部のヘッダ情報項目に、ヘッダ情報を記述し、更に、図4(a)に示すように、読み出した検索パケット識別コードをデータ部の検索パケット識別コード項目に記述し、次に、読み出したプリンタドライバの製品コードを製品コード項目に記述し、更に、読み出したドライバインストーラ1015のバージョンをバージョン項目に記述して検索パケットを生成する。そして、検索パケット生成部106は、生成した検索パケットを送受信部104に出力する。
【0028】
また、検索パケット生成部106は、検索パケットを送受信部104に出力したのち、読み出したタイムアウト時間をタイマ(図示せず)に計時させる。
【0029】
応答パケット検出部107は、タイマを監視し、タイマがタイムアウトしたと判定した場合には、制御の主体を参照先PC選択部108に移行させる。また、応答パケット検出部107は、タイムアウト時間内に応答パケットを受信すると、この応答パケットを記憶部101の応答パケットバッファ1012に記憶する。
【0030】
参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが一つだけ記憶されている場合には、この応答パケットの送信元アドレス項目に記述されているIPアドレスを、ドライバ設定情報を送信してもらうPC20のIPアドレスとして選択し、RAMに一時記憶する。
【0031】
参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが複数記憶されている場合には、一番早く受信した応答パケット、すなわち、応答パケットバッファ1012の最もアドレスが小さい箇所に記憶されている応答パケットの送信元アドレス項目に記述されているIPアドレスを、ドライバ設定情報を送信してもらうPC20のIPアドレスとして選択し、このIPアドレスをRAMに一時記憶する。
【0032】
一番早く受信した応答パケットに記述されているIPアドレスを選択する理由は、複数の応答パケットを受信した場合、応答が最も早いPCを選択することでインストール作業時間短縮が期待でき、また、いずれかの応答パケットを選択する処理を省略するためである。
【0033】
ドライバ設定情報要求パケット生成部109は、RAMに記憶されている前述のIPアドレスを読み出し、このIPアドレスが割り当てられたPC20に対し、FTP(File Transfer Protocol)を使用してドライバ設定情報を取得するための設定情報要求パケットを生成したのち、この設定情報要求パケットを送受信部104に出力する。
【0034】
ドライバ設定情報取得部110は、送受信部104からドライバ設定情報を受信した旨の通知が入力されると、これらのドライバ設定情報をRAMに記憶する。
【0035】
ドライバ設定情報表示データ生成部111は、ドライバ設定情報がRAMに記憶した旨の通知がドライバ設定情報取得部110から入力されると、RAMに記憶されている各ドライバ設定情報を読み出し、図7に示すドライバ設定情報表示画面を表示させる表示データを生成し、この表示データをGUI表示/入力制御部105に出力する。ドライバ設定情報表示画面上で、ユーザが「OK」を選択するとドライバ設定情報を利用し、「キャンセル」を選択すると初期値情報指定リスト1014に記憶されているドライバ設定情報を利用する。
【0036】
ドライバインストール部112は、RAMからドライバ設定情報を読み出し、このドライバ設定情報、及びプリンタ30のIPアドレス、並びに、オプション情報等をドライバ設定情報とし、本実施例においては、例えばCD−ROMに記憶されているプリンタドライバをインストールする。
【0037】
図2に示す、例えば、♯1のPC20(PC10がインストールすべきドライバをインストールしている)は、図8に示すように、ドライバ設定情報保存テーブル201とドライバ設定情報提供部202と検索パケット検出用テーブル203とを備えている。ここで、ドライバ設定情報提供部202は、図示しないCPUが図示しないROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより形成される。
【0038】
ドライバ設定情報保存テーブル201は、フラッシュメモリに形成され、既に登録されているプリンタドライバのドライバ設定情報を記憶する。
【0039】
ドライバ設定情報提供部202は、OS(Operating System)に常駐し、LAN50を介してPC10から送信されてきた検索パケットを受信すると、この検索パケットの検索パケット識別コード項目、製品コード項目及びバージョン項目のそれぞれから、検索パケット識別コード、製品コード及びドライバインストーラ1015のバージョンを読み出す。そして、ドライバ設定情報提供部202は、検索パケット検出用テーブル203を参照し、読み出した検索パケット識別コードとプリンタドライバの製品コードがともに検索パケット検出用テーブル203に登録されているか否かを判定する。
【0040】
また、ドライバ設定情報提供部202は、読み出した検索パケット識別コードと製品コードがともに検索パケット検出用テーブル203に登録されていると判定した場合には、図4(b)に示す応答パケットを生成し、LAN50を介してこの応答パケットをPC10に送信する。
【0041】
検索パケット検出用テーブル203は、送信されてきたIPパケットが検索パケットであるか否かを判定するための情報と、応答パケットを生成するための情報を記憶する。IPパケットが検索パケットであるか否かを判定するための情報は、上記した検索パケット識別コードとプリンタドライバの製品コードとである。応答パケットを生成するための情報は、応答パケット識別コード、プリンタドライバの製品コード、プリンタドライバのバージョン及びプリンタ30のIPアドレスである。
【0042】
次に、本発明に係る実施例1の印刷システムの動作を説明する。
【0043】
図9は、実施例1の印刷システムを構成してドライバ設定情報を取り込むPC10の動作を示すフローチャートである。
【0044】
PC10のドライバインストーラ1015がCPUにより実行されると、GUI表示/入力制御部105は、図6に示すドライバ設定情報取得画面を表示部102に表示させる(ステップS11)。ユーザによりドライバ設定情報取得画面に表示されている実行ボタンがクリックされると、GUI表示/入力制御部105は、実行ボタンがクリックされたことを検知し、起動要求を検索パケット生成部106に出力する。
【0045】
検索パケット生成部106は、起動要求が入力されると、記憶部101に有する検索パケット生成用テーブル1011から、検索パケット識別コード、プリンタドライバの製品コード、ドライバインストーラ1015のバージョン、及び、タイムアウト時間を読み出し、タイムアウト時間をRAMに記憶する(ステップS12)。次に、検索パケット生成部106は、図4(a)に示す検索パケットを生成するために、図5に示すように、IPパケットヘッダ部のヘッダ情報項目に、OSIで適用されるネットワーク層において、互いに通信を行う際に必要となるバージョン番号、ヘッダ長表示、サービスタイプ、IPパケット長等のヘッダ情報を記述し、送信元IPアドレス項目に自装置に割り当てられたIPアドレスを記述し、更に、送信先IPアドレス項目にブロードキャストアドレスを記述する。
【0046】
その後、検索パケット生成部106は、読み出した検索パケット識別コードをデータ部の検索パケット識別コード項目に記述し、次に、読み出したプリンタドライバの製品コードを製品コード項目に記述し、更に、読み出したドライバインストーラ1015のバージョンをバージョン項目に記述して検索パケットを生成し(ステップS13)、この検索パケットを送受信部104に出力する。次に、検索パケット生成部106は、RAMに記憶されているタイムアウト時間を読み出し、このタイムアウト時間を、タイマに設定し、計時を開始させる。
【0047】
送受信部104は、検索パケットが検索パケット生成部106から入力されると、この検索パケットをLAN50にブロードキャストする(ステップS14)。
【0048】
応答パケット検出部107は、検索パケット生成部106から起動要求が入力されると、タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS15)。応答パケット検出部107は、タイマがタイムアウトしたと判定した場合には(ステップS15;Y)、起動要求を参照先PC選択部108に出力したのち、ステップS18に処理を移行させる。一方、応答パケット検出部107は、タイマがタイムアウトしていないと判定した場合には(ステップS15;N)、図4(b)に示す応答パケットを受信したか否かを判定する(ステップS16)。
【0049】
応答パケット検出部107は、応答パケットを受信していないと判定した場合には(受信したIPパケットのデータ部における最初の4Byteに応答パケット識別コードが記述されていないと判定した場合には)(ステップS16;N)、ステップS15に処理を移行させ、上述したと同様な処理を続行させる。一方、応答パケット検出部107は、応答パケットを受信したと判定した場合には(ステップS16;Y)、受信した応答パケットを記憶部101に有する応答パケットバッファ1012に記憶し(ステップS17)、ステップS15に処理を移行させ、上述したと同様な処理を続行させる。
【0050】
参照先PC選択部108は、起動要求が入力されると、応答パケットバッファ1012に応答パケットが記憶されているか否かを判定する(ステップS18)。参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが記憶されていないと判定した場合(ステップS18;N)に、ドライバ設定情報取得部110は、ドライバ設定の初期値として、記憶部101に記憶されている初期値情報指定リスト1014から、ドライバ設定情報を読み出し、このドライバ設定情報をRAMに記憶させて、ステップS25に進む(ステップS24)。
一方、参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが記憶されていると判定した場合には(ステップS18;Y)、更に、応答パケットバッファ1012に応答パケットが複数記憶されているか否かを判定する(ステップS19)。
【0051】
参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが複数記憶されていると判定した場合には(ステップS19;Y)、一番早く受信した応答パケット、すなわち、応答パケットバッファ1012の最もアドレスが小さい箇所に記憶されている応答パケットに記述されている送信元アドレス項目に記述されているIPアドレスを、ドライバ設定情報を要求するPC20のIPアドレスであると決定する(ステップS20)。次に、参照先PC選択部108は、このIPアドレスを応答パケットから読み出し、RAMに記憶する。その後、参照先PC選択部108は、起動要求をドライバ設定情報要求パケット生成部109に出力する。
【0052】
ドライバ設定情報要求パケット生成部109は、起動要求が入力されると、RAMに記憶されているIPアドレスを読み出す。次に、ドライバ設定情報要求パケット生成部109は、自装置に割り当てられた送信元IPアドレス、ドライバ設定情報の送信を要求するPC20に割り当てられた送信先アドレスが記述されたドライバ設定情報要求パケットを生成したのち(ステップS21)、この設定情報要求パケットを送受信部104に出力する。
【0053】
送受信部104は、前述の設定情報要求パケットがドライバ設定情報要求パケット生成部109から入力されると、LAN50を介してこのドライバ設定情報要求パケットをPC20に送信する(ステップS22)。
【0054】
その後、送受信部104は、ドライバ設定情報要求パケットを送信したPC20からドライバ設定情報を受信すると、このドライバ設定情報をRAMに記憶する。(ステップS23)
【0055】
その後、ドライバ設定情報表示データ生成部111は、RAMに記憶されているドライバ設定情報を読み出し、図7に示すドライバ設定情報表示画面を表示させる表示データを生成し、この表示データをGUI表示/入力制御部105に出力する。
【0056】
GUI表示/入力制御部105は、前述の表示データがドライバ設定情報表示データ生成部111から入力されると、表示部102にドライバ設定情報表示画面を表示させる。
【0057】
その後、ドライバ設定情報表示画面に表示されている「OK」ボタンがユーザによりクリックされると、GUI表示/入力制御部105は、「OK」ボタンがクリックされた旨の実行通知をドライバインストール部112に出力する。一方、「キャンセル」ボタンがクリックされると、ステップS24に進む。(ステップS25)
【0058】
ドライバインストール部112は、RAMからドライバ設定情報を読み出し、このドライバ設定情報、RAMに記憶されているプリンタ30のIPアドレス、並びに、予めユーザにより入力され、RAMに記憶されているオプション情報等を基にして、プリンタ30に印刷を実行させるCD−ROMに記憶されているプリンタドライバをインストールし(ステップS26)、処理を終了させる。
【0059】
ステップS19において、参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に、♯1〜♯nのPC20から送信されてきた応答パケットが一つだけ記憶されていると判定した場合には(ステップS19;N)、この応答パケットの送信元アドレス項目に記述されているIPアドレスを、ドライバ設定情報を参照するPC20のIPアドレスであると決定する(ステップS27)。その後、参照先PC選択部108は、このIPアドレスを応答パケットから読み出し、RAMに記憶し、ステップS21に処理を移行させ、上述したと同様な処理を行わせる。
【0060】
図10は、実施例1の印刷システムを構成するドライバ設定情報をFTPで送信するPC20の動作を示すフローチャートである。ドライバ設定情報をFTPで送信するPC20のドライバ設定情報提供部202(図8参照)は、LAN50を介してPC10から検索パケットを受信すると(ステップS31)、検索パケット識別コード項目に記述されている検索パケット識別コードが、検索パケット検出用テーブル203に記憶されている検索パケット識別コードと一致しているか否かを判定する(ステップS32)。
【0061】
ドライバ設定情報提供部202は、一致していないと判定した場合には(ステップS32;N)、処理を終了する。一方、ドライバ設定情報提供部202(図8参照)は、一致していると判定した場合には(ステップS32;Y)、製品コード項目に記述されている製品コードが、検索パケット検出用テーブル203に記憶されている製品コードと一致しているか否かを判定する(ステップS33)。
【0062】
ドライバ設定情報提供部202は、一致していないと判定した場合には(ステップS33;N)、処理を終了させる。一方、ドライバ設定情報提供部202は、一致していると判定した場合には(ステップS33;Y)ステップS34に進む。
【0063】
その後、ドライバ設定情報提供部202は、図5に示すように、IPパケットヘッダ部のヘッダ情報項目に、OSIで適用されるネットワーク層において、互いに通信を行う際に必要となるバージョン番号、ヘッダ長表示、サービスタイプ、IPパケット長等のヘッダ情報を記述し、送信元IPアドレス項目に自装置に割り当てられたIPアドレスを記述し、更に、送信先IPアドレス項目にPC10のIPアドレスを記述する。
【0064】
その後、ドライバ設定情報提供部202は、読み出した応答パケット識別コードをデータ部の応答パケット識別コード項目に記述し、次に、読み出したプリンタドライバの製品コードを製品コード項目に記述し、更に、読み出したプリンタドライバのバージョンをバージョン項目に記述して、図4(b)に示す応答パケットを生成し(ステップS34)、この応答パケットをPC10に送信し(ステップS35)、処理を終了する。
【0065】
なお、本実施例の応答パケットの生成における変形例として、インストールすべきプリンタドライバのバージョンを比較し、検索パケット検出用テーブル203に記憶されているバージョンと一致しているか否かを判定するステップを経て応答パケットの生成のステップS34に移行する構成としても構わない。
【0066】
実施例1によれば、検索パケット生成部106により生成された検索パケットをネットワーク50に一斉同報して、プリンタドライバをインストールしているPC20を選択し、その後、ドライバ設定情報要求パケット生成部109により生成されたドライバ設定情報要求パケットを受信したPC20からドライバ設定情報を取得することができる。そして、ドライバインストール部112が受信したドライバ設定情報を用いて、プリンタドライバをインストールするので、プリンタドライバをインストールする際に、ドライバ設定情報の入力操作を無くすことで、プリンタドライバのインストールに要する時間を短縮することができる。
【実施例2】
【0067】
実施例2では、設定の異なる複数の同一プリンタと、それらのプリンタのプリンタドライバがインストールされている複数のPC及びインストールされていないPCとが、LANで接続されており、プリンタドライバがインストールされていないPCにプリンタドライバをインストールするにあたって、所望のプリンタドライバがインストールされているPCを選択し、そのPCからプリンタドライバを取得させる。
【0068】
図11は、実施例2の印刷システムの構成を示すブロック図である。図11に示すように、この印刷システムでは、PC10、♯1〜♯nのPC20、プリンタ30、31及びWINS(WIndows Nt Server)40がLAN50を介して接続されている。
【0069】
PC10は、プリンタドライバがインストールされていないPCである。
♯1〜♯nのPC20は、既にプリンタ30又はプリンタ31のプリンタドライバがインストールされているPCである。
プリンタ30、31は、同一機種のプリンタではあるが、ドライバ設定情報(IPアドレス、両面印刷ユニットの有無、2ndトレイの有無、解像度、トナーセーブON/OFF、印刷品位、カラー/モノクロ等)が異なる。
【0070】
図12は、実施例2の印刷システムを構成するプリンタドライバをインストールすべきPCの構成及びPC内に展開したドライバインストーラ2015の構成を示すブロック図である。
【0071】
PC10、及びドライバインストーラ2015は、図12に示すように、記憶部101と、表示部102と、入力部103と、送受信部104と、GUI表示/入力制御部105と、検索パケット生成部106と、応答パケット検出部107と、参照先PC選択部108と、ドライバ設定情報要求パケット生成部109と、ドライバ設定情報表示データ生成部111と、ドライバインストール部112と、検索結果一覧表示データ生成部113とを備えている。ここで、入力部103、送受信部104、GUI表示/入力制御部105、検索パケット生成部106、応答パケット検出部107、参照先PC選択部108、ドライバ設定情報要求パケット生成部109、ドライバ設定情報表示データ生成部111、及び、ドライバインストール部112のそれぞれは、実施例1のものと同一である。
【0072】
情報用の第1の記憶部101は、実施例1のものと同様に図示しないRAM、ROM、フラッシュメモリ、及びハードディスク装置から形成され、検索パケット生成用テーブル1011、及び、応答パケットバッファ1012を有し、初期値情報指定リスト1014及び制御プログラム(図示せず)を記憶する。更に、記憶部101を形成するRAMに検索結果一覧表示画面を表示させる表示データを記憶する。
【0073】
表示部102は、図13に示す検索結果一覧表示画面を表示する。この検索結果一覧表示画面は、図13に示すように、応答パケットを送信してきたPC20を指定するNetBIOS名であるPC名と、このPC20にインストールされているプリンタドライバのバージョン及びドライバ設定情報とを対にして表示させる検査結果表示欄と、検査結果表示欄を選択するための選択チェックボックスと、「実行」ボタンとが表示されている。
【0074】
検索結果一覧表示データ生成部113は、WINS40から全てのIPアドレスに対するPC名が入力されると、検索結果一覧表示画面の表示データを生成する。
【0075】
図11の♯1〜♯nのPC20には、プリンタ30又はプリンタ31のプリンタドライバがインストールされている。
【0076】
ここで、実施例2のプリンタドライバの構成について説明する。
図16は、図11中のプリンタドライバがインストールされている#iPC、#nPCの構成を示すブロック図である。
そのプリンタドライバの構成は#iPC及び#nPCとも同様で、ドライバ設定情報202とドライバ設定情報保存テーブルと検索パケット検出用テーブル203からなる。実施例2では、#iPC20並びに#nPC20にインストールされているドライバ設定情報保存テーブルに差異がある。図13の検索結果一覧表示画面に示すように、#iPC20は、プリンタ30のドライバ設定情報がインストールされており、#nPC20は、プリンタ31のドライバ設定情報がインストールされているので、#iPC20は、ドライバ設定情報保存テーブル201を有し、#nPC20は、ドライバ設定情報保存テーブル301を有する。
【0077】
図11のWINS40は、PC名により指定されたPC20に割り当てられたIPアドレスを決定する。また、WINS40は、参照先PC選択部108から入力されたIPアドレスからPC20の名前を指定するPC名を調べ、この調べたPC名を検索結果一覧表示データ生成部113に出力する。
【0078】
次に、本発明に係る実施例2の印刷システムの動作を説明する。
【0079】
図14及び図15は、本発明に係る実施例2の印刷システムを構成してドライバ設定情報を取り込むPC10の動作を示すフローチャートである。ステップS41において、PC10のドライバインストーラ2015が実行されたのち、GUI表示/入力制御部105が、図6に示すドライバ設定情報取得画面を表示部102に表示させる処理から、ステップ49において、参照先PC選択部108が、応答パケットバッファ1012に応答パケットが記憶されていると判定し、更に、応答パケットバッファ1012に応答パケットが複数記憶されているか否かを判定するまでの処理は、実施例1のステップS1からステップS19までの処理と同一である。ただし、本実施例は、プリンタ30とプリンタ31
のように複数のプリンタ設定情報を収集するため、プリンタ30に関する検索パケット、プリンタ31に関する検索パケットを各々生成し、送信する。
【0080】
ステップS49において、参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが一つだけ記憶されていると判定した場合には(ステップS49;N)、この応答パケットの送信元アドレス項目に記述されているIPアドレスを、ドライバ設定情報を参照するPC20のIPアドレスであると決定し(ステップS59)、ステップS54に処理を移行させる。
【0081】
一方、参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に応答パケットが複数記憶されていると判定した場合には(ステップS49;Y)、応答パケットバッファ1012から応答パケットを順次読み出し、この応答パケットのバージョン項目に記述されているプリンタドライバのバージョンを読み出し、読み出したバージョンとこの応答パケットを送信したPCに割り当てられたIPアドレスとを対にしてRAMに記憶する。このようにして、参照先PC選択部108は、応答パケットバッファ1012に記憶されている全ての応答パケットに記述されているバージョンを読み出し、このバージョンと応答パケットを送信したIPアドレスとを対にしてRAMに記憶すると(ステップS50)、WINS40にRAMに記憶されている全てのIPアドレスを順次出力する。
【0082】
WINS40は、参照先PC選択部108からIPアドレスが順次入力されると、入力されたIPアドレスからPC20の名前を指定するPC名を調べ、この調べたPC名を検索結果一覧表示データ生成部113に出力する。
【0083】
検索結果一覧表示データ生成部113は、WINS40から全てのIPアドレスに対するPC名が入力されると、表示部102に表示する図13に示す検索結果一覧表示画面を表示させる表示データを生成する。その後、検索結果一覧表示データ生成部113は、この表示データをGUI表示/入力制御部105に出力する。
【0084】
GUI表示/入力制御部105は、検索結果一覧表示データ生成部113から入力された前述の表示データに基づき、図13に示す検索結果一覧表示画面を表示部102に表示させる(ステップS52)。
【0085】
その後、ユーザが、図13に示す検索結果一覧表示画面に表示されているPC名のなかから1つのPC名を指定し、実行ボタンをクリックすると、GUI表示/入力制御部105は、ユーザにより指定されたPC名を参照先PC選択部108に出力する。
【0086】
参照先PC選択部108は、GUI表示/入力制御部105から入力されたPC名のPC20を、ドライバ設定情報を参照するPC20のPC名を決定する(ステップS53)。その後、参照先PC選択部108は、ドライバ設定情報要求パケット生成部109に起動要求を出力する。
【0087】
なお、本実施例では、検索結果一覧画面に表示されているPC名の中から1つのPC名を選択する構成としているが、実施例1同様に、検索結果一覧画面に「キャンセル」ボタンを配し、「キャンセル」ボタンをクリックすることで、ステップS57へ移行し、初期値情報指定リスト1014に記憶されているドライバ設定情報を利用する構成としても良い。
【0088】
そして、ステップS54からステップS58において、ドライバインストール部112がプリンタドライバをインストールする処理は、実施例1におけるステップS21からステップS25と同一である。
【0089】
実施例2によれば、ユーザが指定したPCから、そのPCの使用しているプリンタの設定を含むプリンタドライバをインストールすることができるので、通常、プリンタドライバをインストールする際に設定しなくてはいけないIPアドレス、両面印刷ユニットの有無、2ndトレイの有無、解像度、トナーセーブON/OFF、印刷品位及びカラー/モノクロ等のドライバ設定情報を確認する手間と入力する手間とが省ける。
【産業上の利用可能性】
【0090】
実施例1及び実施例2では、ドライバ設定情報としてプリンタについてのドライバ設定情報について説明したが、それ以外として、スキャナ等のドライバ設定情報についても適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施例1の印刷システムを構成するプリンタドライバをインストールすべきPCの構成及びPC内に展開したドライバインストーラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施例1の印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1中の検索パケット生成用テーブルの構成を示す図である。
【図4】(a)検索パケットの構成を示す図であり、(b)応答パケットの構成を示す図である。
【図5】図4中のIPパケットヘッダ部の構成を示す図である。
【図6】ドライバ設定情報取得画面の一例を示す図である。
【図7】ドライバ設定情報表示画面の一例を示す図である。
【図8】図2中のプリンタドライバがインストールされているPCの構成を示すブロック図である。
【図9】実施例1の印刷システムを構成してドライバ設定情報を取り込むPCの動作を示すフローチャートである。
【図10】実施例1の印刷システムを構成するドライバ設定情報をFTPで送信するPCの動作を示すフローチャートである。
【図11】実施例2の印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図12】実施例2の印刷システムを構成するプリンタドライバをインストールすべきPCの構成及びPC内に展開したドライバインストーラの構成を示すブロック図である。
【図13】検索結果一覧表示画面の一例を示す図である。
【図14】実施例2の印刷システムを構成してドライバ設定情報を取り込むPCの動作を示すフローチャート(その1)である。
【図15】実施例2の印刷システムを構成してドライバ設定情報を取り込むPCの動作を示すフローチャート(その2)である。
【図16】図11中のプリンタドライバがインストールされている#iPC、#nPCの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0092】
10 PC
101 記憶部
1011 検索パケット生成用テーブル
1012 応答パケットバッファ
1014 初期値情報指定リスト
1015、2015 ドライバインストーラ
102 表示部
103 入力部
104 送受信部
105 GUI表示/入力制御部
106 検索パケット生成部
107 応答パケット検出部
108 参照先PC選択部
109 ドライバ設定情報要求パケット生成部
110 ドライバ設定情報取得部
111 ドライバ設定情報表示データ生成部
112 ドライバインストール部
113 検索結果一覧表示データ生成部
20 PC
201、301 ドライバ設定情報保存テーブル
202 ドライバ設定情報提供部
203 検索パケット検出用テーブル
30、31 プリンタ
40 WINS
50 LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置を動作させるためのドライバをインストールするためのインストーラを備え、前記ドライバをインストールする第1の画像処理装置と、
前記ドライバが組み込まれた第2の画像処理装置とがネットワークを介して接続されている印刷システムにおいて、
前記第1の画像処理装置の備える前記インストーラは、
前記ドライバがインストールされているか否かの検索要求を前記ネットワークを介して前記第2の画像処理装置に出力する検索要求部と、
前記検索要求に対し前記第2の画像処理装置から応答情報を受信すると、前記第2の画像処理装置に対し前記ドライバ設定情報の送信要求を出力するドライバ設定情報取得部と、
前記ドライバ設定情報取得部が取得したドライバ設定情報に基づいて前記ドライバをインストールするインストール部と
を備え、
前記第2の画像処理装置は、
前記検索要求部の検索要求に応じて応答情報を生成し送信する第1の送信部と、
前記ドライバ設定情報取得部の送信要求に応じてドライバ設定情報を生成し送信する第2の送信部と
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記第1の画像処理装置は、前記ドライバ設定情報の初期値を記録した初期値情報を格納する初期値情報格納部を更に備え、前記インストール部は、前記ドライバ設定情報取得部が応答情報を受信できない際には前記初期値情報を参照して前記ドライバをインストールすること特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記インストール部は、前記ドライバ設定情報取得部が最初に応答情報を受信した際の配信元の前記第2の画像処理装置から前記ドライバをインストールすることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項4】
前記ドライバ設定情報取得部は、複数の応答情報を受信した際には、応答情報の一覧情報を生成し、配信元の前記第2の画像処理装置を該一覧情報から選択可能とすることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−265813(P2009−265813A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112573(P2008−112573)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.WINDOWS
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【出願人】(594202361)株式会社沖データシステムズ (259)
【Fターム(参考)】