説明

印刷システム

【課題】印刷装置の状態に応じて印刷装置の監視間隔を変更することによりネットワークの負荷を軽減しつつ印刷装置の状態監視を行う。
【解決手段】ホスト装置110と複数の印刷装置120とがネットワーク130を介して接続され、ホスト装置100により複数の印刷装置120の状態監視を行う印刷システム100において、ホスト装置110は、印刷装置120それぞれに対し所定の取得時間ごとにポーリングを行う状態監視手段113と、取得時間を変更する取得時間設定手段114と、を備え、取得時間設定手段114は、状態監視手段113での状態監視結果について、印刷装置120の状態が変動しない場合は、該状態が変動しない回数をカウントし、所定のカウント毎に取得時間を延長し、印刷装置120の状態が変動した場合は、取得時間を所定の取得時間に戻すものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムに関する。さらに詳述すると、ネットワーク上にある印刷装置の状態監視を行う印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数台のプリンタ等の印刷装置と、プリンタとネットワークを介して接続され、各プリンタの状態を取得してプリンタ状態を監視、管理するホスト装置と、からなる印刷システムが広く知られている。
【0003】
ネットワークに接続されるプリンタの台数が多く、印刷システムが大規模である場合、その管理においては、管理に要する情報量の増加に伴い、通信量も増加し、ネットワークのトラフィックに負荷を与えるという問題がある。この問題に対して、各プリンタから適正なタイミングでプリンタ状態やプリンタ情報を取得すること(ポーリング間隔の適正化)でネットワークの負荷を軽減する技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ネットワークにかかる負荷を軽減する目的で、ネットワーク上の機器のステータスや負荷状態に応じて監視間隔を変更する情報処理装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、プリンタの状態監視における監視間隔をステータスや負荷状態に応じて変更することで、ネットワークの負荷を軽減することが図られているが、発生したステータスに応じて監視間隔が決定されるため、何らのエラーが生じていない状態が継続した場合でも、監視間隔はそのまま変更(延長)されず、ネットワークの負荷を軽減することはできなかった。また、エラー頻度、エラー内容等によっては監視間隔を短縮して監視する必要があるにも関わらず、監視間隔を延長し、短縮することがないため、結果的にエラー検知が遅れてしまうという問題もあった。
【0006】
そこで本発明は、印刷装置の状態に応じて印刷装置の監視間隔を変更することによりネットワークの負荷を軽減しつつ印刷装置の状態監視を行うことができる印刷システムを提供することを目的とする。また、ネットワーク内の他の印刷装置とのエラー発生頻度の比較結果や、エラー発生時期を考慮して、印刷装置の監視間隔を変更することにより、より好適にネットワークの負荷を軽減しつつ印刷装置の状態監視を行うことができる印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、本発明に係る印刷システムは、ホスト装置と複数の印刷装置とがネットワークを介して接続され、ホスト装置により複数の印刷装置の状態監視を行う印刷システムにおいて、ホスト装置は、印刷装置それぞれに対し所定の取得時間ごとにポーリングを行う状態監視手段と、取得時間を変更する取得時間設定手段と、を備え、取得時間設定手段は、状態監視手段での状態監視結果について、印刷装置の状態が変動しない場合は、該状態が変動しない回数をカウントし、所定のカウント毎に取得時間を延長し、印刷装置の状態が変動した場合は、取得時間を所定の取得時間に戻すものである。
【0008】
また、本発明に係る印刷システムは、ホスト装置と複数の印刷装置とがネットワークを介して接続され、ホスト装置により複数の印刷装置の状態監視を行う印刷システムにおいて、ホスト装置は、印刷装置それぞれに対し所定の取得時間ごとにポーリングを行う状態監視手段と、取得時間を変更する取得時間設定手段と、を備え、印刷装置は、該印刷装置でのエラー発生回数をカウントするエラーカウンタを備え、取得時間設定手段は、状態監視手段での状態監視結果について、ある印刷装置でエラー発生を検知した場合、該エラーが発生した印刷装置と、他の印刷装置とのエラーカウンタの値を比較し、該エラーカウンタの比較結果に基づいて、エラーが発生した印刷装置の取得時間を延長または短縮するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ネットワークの負荷を軽減しつつ印刷装置の状態監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る印刷システムの一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】印刷システムの機能ブロック図である。
【図3】印刷システムが実行する取得設定時間の変更処理の一例を示すフローチャートである(第1の実施形態)。
【図4】取得設定時間テーブルの一例である(第1の実施形態)。
【図5】印刷システムが実行する取得設定時間の変更処理の他の例を示すフローチャートである(第2の実施形態)。
【図6】取得設定時間テーブルの他の例である(第2の実施形態)。
【図7】印刷システムが実行する取得設定時間の変更処理の他の例を示すフローチャートである(第3の実施形態)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る構成を図1から図7に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】
[第1の実施形態]
本実施形態に係る印刷システムは、ホスト装置110と複数の印刷装置120とがネットワーク130を介して接続され、ホスト装置100により複数の印刷装置120の状態監視を行う印刷システム100において、ホスト装置110は、印刷装置120それぞれに対し所定の取得時間ごとにポーリングを行う状態監視手段113と、取得時間を変更する取得時間設定手段114と、を備え、取得時間設定手段114は、状態監視手段113での状態監視結果について、印刷装置120の状態が変動しない場合は、該状態が変動しない回数をカウントし、所定のカウント毎に取得時間を延長し、印刷装置120の状態が変動した場合は、取得時間を所定の取得時間に戻すものである。
【0013】
(印刷システムの構成)
図1は、本実施形態に係る印刷システム100の全体構成図を示している。ホスト装置110と各プリンタ120A〜Cとは、LAN、専用線等のネットワーク130を介して接続され、各種の情報通信がなされる。なお、図1の例では、プリンタ120として、プリンタ120A〜Cを示しているが、プリンタ数は限られるものではないのは勿論である。
【0014】
ホスト装置110は、ネットワーク130を介して各プリンタ120A〜Cとの間で各種の情報の送受信を行うものである。例えば、プリンタ情報(エラー情報、ステータス等、以下、プリンタ状態情報ともいう)を取得するための取得要求を実施して、各プリンタ120A〜Cのプリンタ情報を取得することで、その監視を行うものである。なお、ホスト装置110は、バスラインに接続される演算手段(CPU等)、記憶手段(RAM、ROM等)、入出力インタフェース等のハードウェアからなる情報処理装置(パーソナルコンピュータ、サーバ等)から構成される。
【0015】
プリンタ120は、ネットワーク130を介して、ホスト装置110からの問合せ内容を受け、プリンタ情報を応答するものである。
【0016】
図2に、本実施形態に係る印刷システム100の機能ブロック図を示す。ホスト装置110は、要求送信部111、情報受信部112、状態監視手段113、取得時間設定手段114、カウンタ115および取得設定時間テーブル116を備えている。
【0017】
また、プリンタ120は、要求受信部121、情報送信部122、状態監視手段123、エラー情報記憶手段124およびカウンタ装置125を備えている。図2では、プリンタ120として、1つのプリンタ120を示しているが、プリンタ120は複数、ネットワーク130に接続されている。
【0018】
ホスト装置110の状態監視手段113は、ポーリング、すなわち、要求送信部111からプリンタ120に対し、プリンタ情報を取得するための取得要求の送信を実施する。当該取得要求は、プリンタ120の要求受信部121により受信される。また、情報受信部112により、プリンタ120の情報送信部122から送信されるプリンタ情報の受信を実施する。また、状態監視手段113は、後述するように、プリンタ120の状態確認に用いるカウンタ115および取得設定時間テーブル116を備えている。
【0019】
また、取得時間設定部114は、状態監視手段113がプリンタ情報を取得する時間(取得時間、取得設定時間ともいう)の間隔(ポーリング間隔、監視間隔ともいう)を設定(延長、短縮)する。また、併せて、取得するデータ量(プリンタ情報の内容)を決定することも好ましい。
【0020】
また、プリンタ120の要求受信部121は、要求送信部111から送信された取得要求を受信し、当該取得要求を状態監視手段123へ渡す。
【0021】
状態監視手段123は、プリンタ情報としてジョブ、エラーの発生等を監視する。また、各プリンタ120は、エラー情報記憶手段124およびカウンタ装置125を備えていることが好ましい。ここで、エラー情報記憶手段124は、エラー頻度と取得設定時間との関係を示すテーブル、所定期間ごとのエラーカウント値などを記憶する記憶手段である。また、カウンタ装置125は、プリンタ120ごとに発生したエラーの頻度をカウンタ値として記憶するカウンタである。
【0022】
また、情報送信部122は、プリンタ情報をホスト装置110の情報受信部112への送信を実施する。
【0023】
(印刷システムの制御)
図3に印刷システム100の制御フローチャートの一例を示す。図3は、プリンタ120Aのエラー発生時にカウンタ115の値を増やして、取得設定時間を変動させる処理を示すフローチャートである。
【0024】
ホスト装置110の状態監視手段113は、取得設定時間ごとにポーリングを行い、プリンタ120Aの状態を確認する(S11)。なお、取得設定時間の初期値は、所定値に設定されていれば良い。
【0025】
次に、取得時間設定手段114は、前回の状態確認時と同じか否かの判断を行い(S12)、前回と同じ状態の場合はプリンタ120Aについてのカウンタ115をインクリメントする(S13)。なお、カウンタ115は、ネットワーク130内の各プリンタ120についてカウント可能に構成されている。
【0026】
また、カウンタ115が予め設定した閾値以上であるか否かを判断し(S14)、閾値以上の場合(S14:yes)は、所定回数以上のプリンタ状態に変動がないため、他のプリンタよりも状態が安定していると判断することができるので、取得設定時間を延ばすものである(S15)。以降、延ばした取得設定時間に基づいてポーリングが実施される(S11へ戻る)。
【0027】
ホスト装置110の取得時間設定手段114は、図4に示すような、カウンタ115の値についての閾値と延長させる取得設定時間との関係を示す取得設定時間テーブル116を保持しており、上述のように、プリンタ毎に、そのカウンタ115の値と閾値とを比較して、取得設定時間を変動(延長)させる。取得時間設定手段114は、プリンタ120毎にカウンタの値を有している。また、図4に示す取得設定時間テーブル116は、一例であって、印刷システム100を構成する全てのプリンタ120に同じ取得設定時間テーブル116を適用しても、閾値と取得設定時間の異なる取得設定時間テーブル116を複数有し、プリンタの種別(機種)等に応じて、適用するようにしても良い。
【0028】
一方、S12の判断において、前回の状態確認時から状態が変わった場合は、一旦機器の状態をリセットするため、取得時間もリセット(初期値に減らす)する(S16)。
【0029】
以上説明した本実施形態に係る印刷システムによれば、同じプリンタ状態が続くかどうかに応じて、ポーリング間隔を増減させることで、プリンタ状態に応じて、最適な間隔でポーリングを実施することができ、ネットワークの通信負荷を軽減して、ネットワークにおけるプリンタ状態の監視を行なうことができる。加えて、ポーリングの際の取得データ量を決定することで、さらに、ネットワークの通信負荷を軽減することもできる。これにより、取得時間の延長によるエラーの検知等が遅れることを防ぐことが可能となる。
【0030】
[第2の実施形態]
以下、本発明に係る印刷システムの他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は省略する。
【0031】
図5に印刷システム100の制御フローチャートの他の例を示す。図5は、プリンタ120Aでのエラー発生時にプリンタ120Aが有するカウンタ装置125の値を増やし、印刷システム100内の他のプリンタとの比較結果に基づいて取得設定時間を変動させる処理を示すフローチャートである。
【0032】
ホスト装置110の状態監視手段113は、取得設定時間ごとにポーリングを行い、プリンタ120Aの状態を確認する(S21)。なお、取得設定時間の初期値は、所定値に設定されている。
【0033】
次に、取得時間設定手段114は、プリンタ120Aにエラーが発生しているか否かの判断(S23)を行う。プリンタ120Aにて何らかのエラーが発生した場合(S22)、プリンタ120Aは、エラー情報記憶手段124にエラーログを保存する(S24)。プリンタ120Aにエラーが発生していない場合(通常状態)は、引き続き、所定時間ごとのポーリングを行う(S21へ戻る)。
【0034】
プリンタ120Aでは、エラー発生時にプリンタ内のカウンタ装置125のエラーカウンタをインクリメントし(S25)、カウンタ装置125ではその値が保持される(S26)。なお、エラーカウンタはエラーの種別に応じてそれぞれカウントすることも好ましい。
【0035】
プリンタ120Aのエラーカウンタの値は、ホスト装置110に送信される(または、ホスト装置110から抽出可能である)、ホスト装置110では、各プリンタ120のエラーカウンタの値が管理される。
【0036】
そして、ホスト装置110の取得時間設定手段114では、プリンタ120Aと他のプリンタから取得しているエラーカウンタの値の比較が行われる(S27)。比較方法は、特に限られるものではないが、例えば、他のプリンタのエラーカウンタの平均値との比較を行えばよい。
【0037】
その結果、プリンタ120Aのエラーカウンタの値が他のプリンタより多い場合は、他のプリンタに比べてエラーが頻繁に発生し、より頻繁に監視する必要があることを意味するため、次回からのプリンタ120Aの取得設定時間を減少させる(S28)。
【0038】
これに対し、プリンタ120Aのエラーカウンタの値が他のカウンタ値より少ない場合は、他のプリンタに比べてエラーが頻繁に発生せず、監視間隔を延ばしても問題がないことを意味するため、次回からのプリンタ120Aの取得設定時間を増加させる(S29)。
【0039】
このようにして設定された取得設定時間に基づいて、ホスト装置110は、次回以降のポーリングを実施する(S30)。なお、取得設定時間の増加、減少をプリンタ120A側で設定し、設定した取得設定時間をホスト装置110に通知するようにしても良い。
【0040】
ホスト装置110の取得時間設定手段114は、図6に示すような、各プリンタのカウント値と取得設定時間を記憶した取得設定時間テーブル116を有しており、上述の処理に従って、印刷システム100における各プリンタ120のカウント値および取得設定時間が更新されていく。
【0041】
以上説明した本実施形態に係る印刷システムによれば、他のプリンタで発生しているエラーの頻度との比較により、ポーリング間隔を動的に変化させることで、最適な間隔でポーリングを実施することができ、ネットワークの通信負荷を軽減して、ネットワークにおけるプリンタ状態の監視を行なうことができる。加えて、エラーの種別に応じて、カウントすることにより、エラー内容を考慮したポーリング間隔を増減させることも可能となる。
【0042】
[第3の実施形態]
また、第2の実施形態において、エラーの発生時期(日付、時間、時間帯等)を考慮することも好ましい。本実施形態における各プリンタ120のカウンタ装置125は、第2の実施形態で説明したエラーカウンタに加えて、エラー発生時期ごとのカウンタ(エラー時期カウンタ)を有している。
【0043】
図7に印刷システム100の制御フローチャートの他の例を示す。図7(A)は、プリンタ120Aにエラーが発生した場合、その時期としてx日y時のグループにフラグ(別途カウントする)を立てる処理を示すフローチャート、図7(B)は、以降同時期にエラーが発生した場合に、別途カウントした値を考慮する処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、月ごとの日付と時間を考慮することで、毎月の使用状況の傾向を考慮した処理としているが、発生時期としては、1日の中の所定の時間帯等、他の基準で区分けを行うようにしても良い。
【0044】
図7(A)に示すように、先ず、プリンタ120Aにおいてz月x日y時にエラーが発生すると(S31)、プリンタ120Aが備えるx日y時についてのグループのエラー時期カウンタの値をインクリメントする(S32)。なお、時間帯は、例えば、所定の幅を持たせて区別すればよい。また、説明は省略するが、通常のエラーカウンタの値もカウントされる。
【0045】
次に、図7(B)に示すように、翌月の同日時z+1月x日y時に、エラーが発生すると(S33)、プリンタ120Aのエラーカウンタの値をインクリメントすることに加えて(S34)、エラー時期カウンタの値を参照して、該当する日時のエラー時期カウンタの値についても加えるものである(S35)。このようにして、エラーの発生日時を考慮したカウントの値とすることができる。以後、S27〜S30と同様の処理がなされる(S36〜S39)。
【0046】
以上説明した本実施形態に係る印刷システムによれば、上述の実施形態に加えて、さらに、エラー発生時期を考慮したポーリング間隔の設定ができる。例えば、同時期(日時)のネットワーク監視において、同時期に発生したエラー回数を考慮することにより毎月の使用状況の傾向を考慮してポーリングを実施することが可能となり、ネットワークの通信負荷を軽減して、ネットワークにおけるプリンタ状態の監視を行なうことができる。
【0047】
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0048】
100 印刷システム
110 ホスト装置
111 要求送信部
112 情報受信部
113 状態監視手段
114 取得時間設定手段
105 カウンタ
116 取得設定時間テーブル
120 プリンタ
121 要求受信部
122 情報送信部
123 状態監視手段
124 エラー情報記憶手段
125 カウンタ装置
130 ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特開平10−301728号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト装置と複数の印刷装置とがネットワークを介して接続され、前記ホスト装置により前記複数の印刷装置の状態監視を行う印刷システムにおいて、
前記ホスト装置は、
前記印刷装置それぞれに対し所定の取得時間ごとにポーリングを行う状態監視手段と、
前記取得時間を変更する取得時間設定手段と、を備え、
前記取得時間設定手段は、前記状態監視手段での状態監視結果について、
前記印刷装置の状態が変動しない場合は、該状態が変動しない回数をカウントし、所定のカウント毎に前記取得時間を延長し、
前記印刷装置の状態が変動した場合は、前記取得時間を前記所定の取得時間に戻すことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記取得時間設定手段は、前記カウント数と、該カウント数に応じた前記取得時間の延長時間とを対応させたテーブルを有し、該テーブルに基づいて前記取得時間を延長することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
ホスト装置と複数の印刷装置とがネットワークを介して接続され、前記ホスト装置により前記複数の印刷装置の状態監視を行う印刷システムにおいて、
前記ホスト装置は、
前記印刷装置それぞれに対し所定の取得時間ごとにポーリングを行う状態監視手段と、
前記取得時間を変更する取得時間設定手段と、を備え、
前記印刷装置は、
該印刷装置でのエラー発生回数をカウントするエラーカウンタを備え、
前記取得時間設定手段は、前記状態監視手段での状態監視結果について、ある印刷装置でエラー発生を検知した場合、
該エラーが発生した印刷装置と、他の印刷装置との前記エラーカウンタの値を比較し、
該エラーカウンタの比較結果に基づいて、エラーが発生した印刷装置の前記取得時間を延長または短縮することを特徴とする印刷システム。
【請求項4】
前記取得時間設定手段は、当該印刷システムにおける前記複数の印刷装置の各印刷装置の前記エラーカウントの値と、各印刷装置に設定されている前記取得時間とを保持していることを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷装置は、
該印刷装置でのエラー発生回数をカウントするエラーカウンタとともに、該エラーの発生時期を時期ごとにカウントするエラー時期カウンタを備え、
前記取得時間設定手段は、
エラーが発生した印刷装置と、他の印刷装置との前記エラーカウンタの値の比較に際し、前記エラーカウンタの値と前記エラー時期カウンタの値とに基づいて、前記取得時間を延長または短縮することを特徴とする請求項3または4に記載の印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−88967(P2013−88967A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227840(P2011−227840)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】