説明

印刷位置補正方法及び装置

【課題】 印刷位置の位置ずれを防止する。
【解決手段】 X軸方向に沿うガイドレール10上を走行する版テーブル13と印刷対象テーブル14に、ステージ計測面23a,24aを備えたアライメントステージ23,24を設けて、その上に版11や印刷対象12を保持させる。ブランケットロール17の直下位置の側方に微小位置センサ25を設ける。各テーブル13,14がブランケットロール17の直下を走行する際、各アライメントステージ23,24のステージ計測面23a,24aを微小位置センサ25で検出し、検出されるステージ計測面23a,24aのY軸方向位置が制御目標位置に一致するよう各アライメントステージ23,24の位置補正を行なうことで、各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24上の版11や印刷対象12のブランケットロール17に対する接触位置を一定に保持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置にて印刷位置の位置ずれによる印刷精度の低下を防ぐべく印刷位置の位置ずれを補正するために用いる印刷位置補正方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
印刷技術の1つとしてオフセット印刷があり、このうち、凹版を用いたオフセット印刷は、インキングされた凹版より転動するブランケットロールへインクを一旦転写(受理)した後、該ブランケットロールより印刷対象へインクの再転写(印刷)を行うことで、該印刷対象の表面に、上記凹版の印刷パターンを再現性よく印刷することができる手法として知られている。
【0003】
ところで、近年、液晶ディスプレイ等の電子回路をガラス基板や樹脂製の基板等の所要の基板上に形成するための手法の一つとして、金属蒸着膜のエッチング等による微細加工に代えて、導電性ペーストを印刷インクとして用いた印刷技術、たとえば、凹版オフセット印刷技術を用いて基板上に電子回路を印刷して形成する手法が提案されてきている。
【0004】
上記液晶ディスプレイ等の電子回路を基板に形成する場合は、電極となる線幅として、たとえば、10μm程度と微細なものが要求されることがある。更に、基板上に複数の電子回路を重ね合わせて形成することがあり、この場合は版を代えて電子回路の重ね刷りを行うことになるが、印刷位置がずれると電子回路の全体構成が崩れてしまうことから、精度は対象によって多少異なるが、上記線幅を10μm程度とするような精密な電子回路の場合には、重ね合わせる印刷位置の位置ずれを数μmからサブμmオーダーに抑えることが必要とされることもある。
【0005】
そのため、上記基板上に電子回路を印刷により形成する場合は、紙等に文字や画像を印刷する通常のオフセット印刷に比して高い印刷精度が要求される。
【0006】
従来、オフセット印刷の印刷精度を高めるための手法の1つとしては、たとえば、図6にその一例の概要を示すように、平らな版1が載置される版定盤(図示せず)を支持する版台車(版テーブル)2と、印刷対象(被印刷物)となるガラス基板3が載置される印刷定盤(図示せず)を支持する印刷台車(印刷対象テーブル)4の下側に、ガイドブロック(スライダ)5と6を、それぞれ同一寸法、同一配置で固着させて設け、同一のガイドレール(レール)7に、上記版台車2と印刷台車4を、それぞれのガイドブロック5と6を介して走行(往復動)するようにさせ、更に、上記ガイドレール7を跨ぐようにブランケットロール(ブランケット胴)8を設置した構成とすることが提案されている。
【0007】
かかる構成によれば、上記ブランケットロール8の直下で上記ガイドレール7の真直度が低下していて、当該位置で上記版台車2及び印刷台車4の姿勢が傾いたとしても、双方の台車2と4が同一の傾きとなることで、版1とガラス基板3との姿勢誤差が抑制され、上記版1からブランケットロール8へのインクの転写(樹脂転移)と、上記ブランケットロール8からガラス基板3へのインクの再転写(絵柄転写)が同一位置で行われることで、印刷精度を高めることができるとされている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−129362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、上記特許文献1に示された手法は、版台車2及び印刷台車4と、各ガイドブロック5,6が全く同じ関係にあることを前提として印刷精度を高めるようにしたものであるため、ガイドブロック5,6の固体差や、上記版台車2及び印刷台車4の組立誤差に起因して発生する印刷位置の位置ずれは防止することができないという問題がある。
【0010】
しかし、前述した基板上に電子回路を印刷により形成する場合のような精密な印刷を実施するためには、上記した如きガイドブロック5,6の固体差や、各台車2及び4の組立誤差に起因する印刷位置の位置ずれによる印刷精度の低下も無視できないのが実状である。
【0011】
そこで、本発明は、ブランケットロールを、その下方を走行する版テーブル上に保持された版や印刷対象テーブル上に保持された印刷対象に接触させて印刷処理を行なう場合のように、印刷ロールを、その下方を走行する移動テーブル上に保持された版又は印刷対象に接触させて印刷処理を行なう場合に、上記移動テーブルの組立誤差に起因する印刷位置の位置ずれを補正することができ、移動テーブルの機械加工や組立精度の限界を超えて印刷位置の位置ずれによる印刷精度の低下を抑えることができて、精密印刷を高精度に行なうことが可能な印刷位置補正方法及び装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、アライメントステージを備えた移動テーブルをガイドレールに沿って走行させ、該移動テーブルの上記アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを上方から接触させて印刷処理を行なうときに、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に設けた上記ガイドレールの長手方向に沿う横向きのステージ計測面を、印刷ロールの直下位置の側方に設けた微小位置センサにより検出し、該検出結果を基に計測される上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置が所定の目標位置に一致するように、上記移動テーブルのアライメントステージを位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の上記印刷ロールに対する接触位置を補正する印刷位置補正方法とする。
【0013】
又、請求項2に対応して、アライメントステージを備えた移動テーブルをガイドレールに沿って走行させ、該移動テーブルの上記アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを上方から接触させて印刷処理を行なうときに、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に設けた上記ガイドレールの長手方向に沿う横向きのステージ計測面を、印刷ロールの直下位置付近の側方に上記ガイドレールの長手方向に所要間隔で配設した2つの微小位置センサで検出し、該各微小位置センサの検出結果を基に計測される上記ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きがゼロとなり、且つ上記各微小位置センサの検出結果を基に計測される上記印刷ロール直下位置での上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置が所定の目標位置に一致するように、上記移動テーブルのアライメントステージを角度調整及び位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の上記印刷ロールに対する接触位置を補正する印刷位置補正方法とする。
【0014】
更に、上記構成において、印刷処理を行なうときにおけるアライメントステージのステージ計測面の検出を、印刷ロールの直下位置より移動テーブル走行方向の上流側と下流側に所要寸法離反する位置の側方に配設した2つの微小位置センサで行うようにする。
【0015】
又、請求項4に対応して、印刷ロールの下方に配設してあるガイドレールに沿って走行する移動テーブルに、アライメントステージを設けて、該アライメントステージ上に印刷ロールを接触させるための版又は印刷対象を保持できるようにすると共に、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に、上記ガイドレールの長手方向に沿うステージ計測面を横向きに設け、且つ上記印刷ロールの直下位置の側方に上記ステージ計測面を検出するための微小位置センサを設け、更に、上記微小位置センサによる上記ステージ計測面の検出結果を基に該ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置を計測し、該計測されたステージ計測面の位置を所定の目標位置に一致させるための位置補正量を算出する機能を有する位置補償演算装置と、該位置補償演算装置により算出される位置補正量に応じて上記移動テーブルのアライメントステージのアライメント駆動機構へ位置の補正指令を与える機能を有する制御器とを備えてなる構成を有する印刷位置補正装置とする。
【0016】
更に、請求項5に対応して、印刷ロールの下方に配設してあるガイドレールに沿って走行する移動テーブルに、アライメントステージを設けて、該アライメントステージ上に印刷ロールを接触させるための版又は印刷対象を保持できるようにすると共に、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に、上記ガイドレールの長手方向に沿うステージ計測面を横向きに設け、且つ上記印刷ロールの直下位置付近の側方に、上記ステージ計測面を検出するための2つの微小位置センサを、上記ガイドレールの長手方向所要間隔で設け、更に、上記各微小位置センサによる上記ステージ計測面の検出結果を基に該ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きと、上記印刷ロール直下位置での該ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置を計測し、該計測された上記ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きをゼロとするための角度補正量、及び、上記印刷ロール直下位置での上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置を所定の目標位置に一致させるための位置補正量を算出する機能を有する位置補償演算装置と、該位置補償演算装置により算出される角度補正量及び位置補正量に応じて上記移動テーブルのアライメントステージのアライメント駆動機構へ角度と位置の補正指令を与える機能を有する制御器とを備えてなる構成を有する印刷位置補正装置とする。
【0017】
更に又、上記構成において、2つの微小位置センサを、印刷ロールの直下位置より移動テーブル走行方向の上流側と下流側に所要寸法離反する位置の側方に配設するようにした構成とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)アライメントステージを備えた移動テーブルをガイドレールに沿って走行させ、該移動テーブルの上記アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを上方から接触させて印刷処理を行なうときに、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に設けた上記ガイドレールの長手方向に沿う横向きのステージ計測面を、印刷ロールの直下位置の側方に設けた微小位置センサにより検出し、該検出結果を基に計測される上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置が所定の目標位置に一致するように、上記移動テーブルのアライメントステージを位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の上記印刷ロールに対する接触位置を補正するようにする印刷位置補正方法及び装置としてあるので、移動テーブルのアライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを接触させるときに、上記移動テーブルの機械加工や組立精度の影響を受けることなく上記版又は印刷対象のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置ずれを抑えることができて、印刷位置の位置ずれを抑えることができる。
(2)更に、なんらかの影響で、上記印刷ロールの直下で移動テーブルの走行をガイドするガイドレールの精度が変動しても、上記移動テーブルのアライメントステージにより上記印刷ロールと接触させる版又は印刷対象の位置ずれを抑えて、印刷位置の位置ずれを抑えることができる。
(3)よって、印刷位置の位置ずれによる印刷精度の低下を抑えることができて、線幅を10μm程度とするような精密な電子回路を印刷により形成する場合のように、印刷位置の位置ずれを数μmからサブμmオーダーに抑えることが必要とされるような精密印刷を高精度に行なうことが可能になる。
(4)アライメントステージを備えた移動テーブルをガイドレールに沿って走行させ、該移動テーブルの上記アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを上方から接触させて印刷処理を行なうときに、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に設けた上記ガイドレールの長手方向に沿う横向きのステージ計測面を、印刷ロールの直下位置付近の側方に上記ガイドレールの長手方向に所要間隔で配設した2つの微小位置センサで検出し、該各微小位置センサの検出結果を基に計測される上記ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きがゼロとなり、且つ上記各微小位置センサの検出結果を基に計測される上記印刷ロール直下位置での上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置が所定の目標位置に一致するように、上記移動テーブルのアライメントステージを角度調整及び位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の上記印刷ロールに対する接触位置を補正するようにする印刷位置補正方法及び装置とすることにより、移動テーブルのアライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に対して印刷ロールを接触させるときに、上記移動テーブルの機械加工や組立精度の影響を受けることなく上記版又は印刷対象のガイドレール長手方向からの傾きと、ガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置ずれを抑えることができて、印刷位置の位置ずれを抑えることができる。したがって、上記(2)(3)と同様の効果をより増強することができる。
(5)印刷処理を行なうときにおけるアライメントステージのステージ計測面の検出を、印刷ロールの直下位置より移動テーブル走行方向の上流側と下流側に所要寸法離反する位置の側方に配設した2つの微小位置センサで行うようにすることにより、移動テーブルがガイドレールに沿って印刷ロールの直下位置を走行している時点で、該移動テーブルのアライメントステージを角度調整及び位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の印刷ロールに対する接触位置を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の印刷位置補正方法及び装置の実施の一形態を示す概略平面図である。
【図2】図1の印刷位置補正装置の概略側面図である。
【図3】図1の印刷位置補正装置を適用したオフセット印刷装置の全体構成を示す概略側面図である。
【図4】図1の印刷位置補正装置による印刷位置の補正を行なう手順を示すもので、(イ)は微小位置センサで版テーブルのアライメントステージのステージ計測面を検出した状態を、(ロ)は版テーブルのアライメントステージをY軸方向制御目標位置を基準として位置補正した状態をそれぞれ示す概要図である。
【図5】本発明の実施の他の形態を示す概略平面図である。
【図6】オフセット印刷の印刷精度を高めるために従来提案されている手法の一例を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
【0021】
図1乃至図4(イ)(ロ)は本発明の印刷位置補正方法及び装置の実施の一形態として、たとえば、図3に示す如きオフセット印刷装置に適用する場合の例を示すもので、以下のようにしてある。
【0022】
ここで、先ず、図3に示したオフセット印刷装置について概説すると、該オフセット印刷装置は、水平な架台9の上側に、一方向(X軸方向)に延びるガイドレール10を、たとえば、2本一組で設ける。上記ガイドレール10には、平板状の版11と基板等の平板状の印刷対象12を保持させるための移動テーブルとして、たとえば、版11と印刷対象12をそれぞれ個別に保持できるようにした版テーブル13と印刷対象テーブル14とを、それぞれガイドブロック15を介して移動可能に取り付けると共に、該各テーブル13,14に、図示しないリニアモータ等の個別の駆動装置を設けて、独立して往復動(走行)できるようにする。
【0023】
更に、上記ガイドレール10の長手方向における上記版テーブル13及び印刷対象テーブル14が共に走行可能な途中位置、たとえば、上記ガイドレール10の長手方向中間位置と対応する上記架台9上の所要個所に、上記ガイドレール10の長手方向と直交する方向(Y軸方向)に延びる印刷ロールとしてのブランケットロール17と、該ブランケットロール17を回転駆動するモータ等の回転用駆動機構18と、上記ブランケットロール17を昇降させるジャッキ等の昇降用駆動機構19を備えてなる転写機構部16を設けてなる構成として、上記転写機構部16のブランケットロール17を、上記ガイドレール10上を走行する版テーブル13上に保持させたインキング済みの版11に上方より接触させ、次いで、上記ブランケットロール17を、上記ガイドレール10上を走行する印刷対象テーブル14上に保持させた印刷対象12に上方より接触させることで、上記版11からブランケットロール17へのインクの転写(受理)と、該ブランケットロール17から印刷対象12へのインクの再転写(印刷)を行わせることができるようにしてある。
【0024】
更に、上記ガイドレール10の長手方向における上記版テーブル13が走行可能な別の途中位置、たとえば、上記転写機構部16の設置個所よりもガイドレール10の長手方向一端側へ所要寸法離れた位置となる上記架台9上の所要個所に、上記版テーブル13に保持される版11に対してインキングを行うためのインキング装置20を設けた構成としてある。
【0025】
更に又、上記架台9上におけるガイドレール10の長手方向一端部と対応する個所には、ガイドレール10の長手方向一端部まで版テーブル13を移動させて待機させるための版テーブル待機エリア21を備え、上記架台9上におけるガイドレール10の長手方向他端部と対応する個所に、ガイドレール10の長手方向他端部まで印刷対象テーブル14を移動させて待機させた状態で、該印刷対象テーブル14に対して新たな印刷対象12の取り付けと印刷後の印刷対象12の取外しを行うための印刷対象設置エリア22を備えた構成としてある。
【0026】
上記構成としてあるオフセット印刷装置に適用する本発明の印刷位置補正装置は、図1及び図2に示す如き構成としてある。
【0027】
すなわち、上記版テーブル13の上部に、図示しない3軸又は4軸のアライメント駆動機構により上記ガイドレール10の長手方向(X軸方向)及びガイドレール10の長手方向に直交する方向(Y軸方向)への水平移動と、ガイドレール10の長手方向に対するヨー角度(θ)の回転についての精密駆動が可能な版用のアライメントステージ23を設けて、該版用アライメントステージ23の上側に版11を保持できるようにする。且つ上記版用アライメントステージ23におけるY軸方向の一端部に、X軸方向に沿う鉛直面となるステージ計測面23aを外向きに設ける。
【0028】
又、上記印刷対象テーブル14の上部に、上記版テーブル13のアライメントステージ23と同様に、図示しない3軸又は4軸のアライメント駆動機構によりX軸方向及びY軸方向への水平移動と、ヨー角度(θ)の回転についての精密駆動が可能な印刷対象用のアライメントステージ24を設けて、該印刷対象用アライメントステージ24の上側に印刷対象12を保持できるようにする。且つ上記印刷対象用アライメントステージ24におけるY軸方向の一端部に、X軸方向に沿う鉛直面となるステージ計測面24aを外向きに設ける。
【0029】
なお、上記版用及び印刷対象用の各アライメントステージ23,24に設ける各ステージ計測面23a及び24aは、共にその平面度が、本発明の印刷位置補正装置により補償しようとする印刷位置の位置ずれの量(寸法)よりも十分に小さくなるように加工してあるものとする。
【0030】
更に、上記オフセット印刷装置の架台9上にて、上記転写機構部16のブランケットロール17の軸心に沿う直線の直下位置で、且つ該架台9上に設けてあるガイドレール10よりもY軸方向一端側寄りの外側となる個所に、微小位置センサ(微小変位センサ)25を、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ設けてあるステージ計測面23a,24aと対応する高さ位置に内向きに配置すると共に、図示しない取付部材を介し上記架台9に取り付ける。これにより、上記ガイドレール10に沿って上記版テーブル13及び印刷対象テーブル14が上記ブランケットロール17の直下位置を走行するときに、該各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ設けてあるステージ計測面23a,24aが、上記微小位置センサ25の前方近傍位置を、該微小位置センサ25に対面した姿勢で通過するようにしてあり、その際、上記微小位置センサ25により、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける該微小位置センサ25の前方に位置する個所までの距離を検出することができるようにしてある。
【0031】
なお、上記微小位置センサ25としては、静電容量式やレーザ式等、本発明の印刷位置補正装置により補償しようとする印刷位置の位置ずれの量(寸法)を検出可能な検出能を有する微小位置センサ25としてあるものとする。
【0032】
上記微小位置センサ25には、位置補償演算装置26を接続すると共に、該位置補償演算装置26に、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の図示しないアライメント駆動機構を制御するための制御器27,28をそれぞれ接続する。
【0033】
上記位置補償演算装置26は、上記微小位置センサ25より上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける該微小位置センサ25の前方に位置する個所までの距離の検出信号が入力されると、該検出信号と、上記微小位置センサ25の架台9上における設置個所の位置情報とを基に、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける上記微小位置センサ25の前方に位置する個所のY軸方向の位置を測定する機能を備える。
【0034】
更に、上記位置補償演算装置26は、予め、上記各テーブル13,14を上記ブランケットロール17の直下位置を走行させるときに該各テーブル13,14に所望されるY軸方向位置に対応した配置となる各ステージ計測面23a,24aのY軸方向位置を、Y軸方向制御目標位置として格納(記憶)するようにしてあり、該位置補償演算装置26にて、上記のようにして上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける上記微小位置センサ25の前方に位置する個所のY軸方向の位置が測定されると、該測定されたY軸方向位置を、上記格納してあるY軸方向制御目標位置に一致させるために必要となる上記各テーブル13,14における各ステージ計測面23a,24aと一体の各アライメントステージ23,24のY軸方向の位置補正量を算出して、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ対応した各制御器27,28へ出力する機能を備えるようにしてある。
【0035】
上記各制御器27,28は、上記位置補償演算装置26より位置補正量が入力されると、該位置補正量に応じた位置補正指令を、それぞれ対応するテーブル13,14の各アライメントステージ23,24の図示しないアライメント駆動機構へ与える機能を備えるようにしてあり、これにより、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24を、上記位置補正指令に応じて駆動させることができるようにしてある。よって、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける上記微小位置センサ25の前方に位置する個所のY軸方向位置を、上記Y軸方向制御目標位置に一致するよう位置補正できるようにしてある。
【0036】
以上の構成としてある本発明の印刷位置補正装置を備えたオフセット印刷装置により印刷作業を実施する場合は、予め版用アライメントステージ23の上側に版11を保持した版テーブル13をインキング装置20へ送って上記版11に適正量のインクをインキングさせる。
【0037】
次に、上記インキングされた版11を保持した版テーブル13を、転写機構部16へ移動させて、回転用駆動機構18により転動させるブランケットロール17の周速と同期した移動速度で、該ブランケットロール17の直下位置をブランケットロール17の回転方向に沿う方向へ走行させると共に、該版テーブル13上に保持した版11に対して上記ブランケットロール17を上側から接触させる。この際、図4(イ)に示すように、上記版テーブル13に設けてある版用アライメントステージ23が上記ブランケットロール17の直下位置に進入することに伴って、該版用アライメントステージ23に設けてあるステージ計測面23aが上記微小位置センサ25の前方に進入して、該微小位置センサ25によってその前方に位置する上記ステージ計測面23aまでのY軸方向の距離が検出されるようになる。
【0038】
上記版テーブル13に設けてある版用アライメントステージ23のステージ計測面23aにおける上記微小位置センサ25の前方に位置する個所までの距離の検出信号が、該微小位置センサ25より位置補償演算装置26に入力され、該位置補償演算装置26により上記版用アライメントステージ23のステージ計測面23aにおける上記微小位置センサ25の前方に位置する個所のY軸方向の位置が測定された時点で、図4(イ)に示すように、その測定されたステージ計測面23aの実際のY軸方向位置と、図4(イ)に一点鎖線で示すY軸方向制御目標位置Yとのずれが検出される場合は、そのずれに応じて、上記微小位置センサ25の検出信号に基づいて測定されるステージ計測面23aの実際のY軸方向位置を、上記Y軸方向制御目標位置に一致させるための位置補正量が算出される。なお、図4(イ)では、図示する便宜上、版テーブル13の版用アライメントステージ23のステージ計測面23aにおけるY軸方向制御目標位置Yからの位置ずれを強調して示してある。
【0039】
上記のようにして位置補償演算装置26にて位置補正量が算出されると、この算出された位置補正量に応じた位置補正指令が、制御器27より上記版テーブル13の版用アライメントステージ23の図示しないアライメント駆動機構へ与えられるようになることから、上記版テーブル13の版用アライメントステージ23が直ちに上記位置補正指令に応じて精密駆動されることで、図4(ロ)に示すように、上記版テーブル13における版用アライメントステージ23のステージ計測面23aのY軸方向の位置が、上記Y軸方向制御目標位置Yに一致するように、上記版用アライメントステージ23が位置補正される。
【0040】
その後、上記版テーブル13が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記と同様にして該版テーブル13の版用アライメントステージ23のY軸方向の位置補正が継続して行われるようになることから、該版テーブル13が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記版用アライメントステージ23のY軸方向位置は、そのステージ計測面23aの位置が上記Y軸方向制御目標位置Yに一致する位置に継続して保持されるようになる。
【0041】
よって、上記版テーブル13に取り付けてあるガイドブロック15に個体差や、該版テーブル13の組立誤差の影響を受けることなく、上記版テーブル13の版用アライメントステージ23上に保持させてある上記版11は、上記転動するブランケットロール17に、Y軸方向の位置ずれが生じない状態で接触するようになるため、該版11より上記ブランケットロール17に対し高精度な位置再現性でインクの転写(受理)が行なわれるようになる。
【0042】
上記のようにして版11よりブランケットロール17へのインクの転写が行なわれた後は、印刷対象12を保持した印刷対象テーブル14を上記転写機構部16へ移動させ、上記版テーブル13と同様に、上記印刷対象テーブル14を、回転用駆動機構18により転動させるブランケットロール17の周速と同期した移動速度で、該ブランケットロール17の直下位置をブランケットロール17の回転方向に沿う方向へ走行させて、該印刷対象テーブル14上に保持した印刷対象12に対して上記ブランケットロール17を上側から接触させる。この際、図4(イ)に示した版テーブル13の場合と同様に、上記印刷対象テーブル14に設けてある印刷対象用アライメントステージ24が上記ブランケットロール17の直下位置に進入することに伴って、該印刷対象用アライメントステージ24に設けてあるステージ計測面24aが上記微小位置センサ25の前方に進入して、該微小位置センサ25によってその前方に位置する上記ステージ計測面24aまでのY軸方向の距離が検出されるようになると、その検出信号を基に、位置補償演算装置26により上記印刷対象用アライメントステージ24のステージ計測面24aにおける上記微小位置センサ25の前方に位置する個所のY軸方向の位置が測定され、その時点で、測定されたステージ計測面24aの実際のY軸方向位置と、所定のY軸方向制御目標位置とのずれが検出される場合は、そのずれに応じて、上記微小位置センサ25の検出信号に基づいて測定された上記ステージ計測面24aの実際のY軸方向位置を、上記Y軸方向制御目標位置に一致させるための位置補正量が算出される。
【0043】
上記のようにして位置補償演算装置26にて位置補正量が算出されると、この算出された位置補正量に応じた位置補正指令が、制御器28より上記印刷対象テーブル14の印刷対象用アライメントステージ24の図示しないアライメント駆動機構へ与えられるようになることから、該印刷対象用アライメントステージ24が直ちに上記位置補正指令に応じて精密駆動されることで、図4(ロ)に示した上記版テーブル13における版用アライメントステージ23の場合と同様に、上記印刷対象テーブル14における印刷対象用アライメントステージ24のステージ計測面24aのY軸方向の位置が、上記Y軸方向制御目標位置に一致するように補正される。
【0044】
その後、上記印刷対象テーブル14が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記したと同様にして該印刷対象テーブル14の印刷対象用アライメントステージ24のY軸方向の位置の補正が継続して行われるようになることから、該印刷対象テーブル14が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記印刷対象用アライメントステージ24のY軸方向位置は、そのステージ計測面24aの位置が上記Y軸方向制御目標位置に一致する位置に継続して保持されるようになる。
【0045】
よって、上記印刷対象テーブル14に取り付けてあるガイドブロック15の個体差や、該印刷対象テーブル14の組立誤差の影響を受けることなく、上記印刷対象テーブル14の印刷対象用アライメントステージ24上に保持させてある上記印刷対象12は、上記転動するブランケットロール17に、Y軸方向の位置ずれを生じることなく接触するようになるため、上記ブランケットロール17より該印刷対象12に対し高精度な位置再現性でインクの再転写(印刷)が行なわれるようになる。
【0046】
このように、本発明の印刷位置補正方法及び装置によれば、上記版テーブル12上に保持した版11よりブランケットロール17への転写(受理)、及び、該ブランケットロール17より印刷対象テーブル14上に保持した印刷対象12への再転写(印刷)を行なう際に、上記各テーブル13,14に取り付けたガイドブロック15や、該各テーブル13,14自体についての機械加工や組立精度の限界を超えてY軸方向に関する印刷位置の位置ずれを抑えることができる。
【0047】
更には、なんらかの影響で、上記ブランケットロール17の直下に設置してあるガイドレール10の精度が変動して、該ガイドレール10に沿って走行する版テーブル13や印刷対象テーブル14の真直性が低下しても、該各テーブル13,14に設けてある各アライメントステージ23,24の精密駆動により上記ブランケットロール17と接触させる版11や印刷対象12のY軸方向への位置ずれを抑えることができるため、Y軸方向に関する印刷位置の位置ずれを抑えることができる。
【0048】
よって、印刷位置の位置ずれによる印刷精度の低下を抑えることができて、線幅を10μm程度とするような精密な電子回路を印刷により形成する場合のように、印刷位置の位置ずれを数μmからサブμmオーダーに抑えることが必要とされるような精密印刷を高精度に行なうことができる。
【0049】
次に、図5は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1乃至図4(イ)(ロ)に示したと同様の構成において、ブランケットロール17の直下を版テーブル13や印刷対象テーブル14が走行するときに、上記ブランケットロール17を接触させる対象となる版テーブル13上に保持した版11や、印刷対象テーブル14上に保持した印刷対象12をY軸方向にのみ位置補正して、印刷位置の位置ずれを補正するようにした構成に代えて、上記ブランケットロール17の直下を走行する版テーブル13上に保持した版11及び印刷対象テーブル14上に保持した印刷対象12について、Y軸方向の位置補正に加えて、各テーブル13,14の走行方向となるX軸方向に対するヨー角度(θ)の補正を行なうことができるようにしたもので、以下のようにしてある。
【0050】
すなわち、本実施の形態の印刷位置補正装置は、図1乃至図2に示したと同様の構成において、上記転写機構部16のブランケットロール17の軸心に沿う直線の直下位置で且つ架台9上に設けてあるガイドレール10よりもY軸方向一端側寄りの外側となる個所に1つの微小位置センサ25を設けた構成に代えて、上記ブランケットロール17の軸心に沿う直下位置より印刷処理時における上記各テーブル13,14の走行方向の上流側及び下流側にそれぞれ所要寸法離れた位置で、且つ架台9上に設けてあるガイドレール10よりもY軸方向一端側寄りの外側となる2個所に、上記実施の形態における微小位置センサ25と同様の2つの微小位置センサ(微小変位センサ)29,30を、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ設けてあるステージ計測面23a,24aと対応する高さ位置に内向きに配置すると共に、図示しない取付部材を介して上記架台9にそれぞれ取り付ける。これにより、上記ガイドレール10に沿って版テーブル13及び印刷対象テーブル14が上記ブランケットロール17の直下位置を走行するときに、該各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ設けてあるステージ計測面23a,24aが、上記各微小位置センサ29及び30の前方近傍位置を、該各微小位置センサ29,30に対面した姿勢で通過するようにしてあり、その際、上記各微小位置センサ29と30により、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける該各微小位置センサ29と30の前方に位置する個所までの距離を、個別に検出することができるようにしてある。
【0051】
なお、上記各微小位置センサ29,30のうち、上記ブランケットロール17の軸心位置よりも印刷処理時における上記各テーブル13,14走行方向の下流側に配置された微小位置センサ30は、上記版11や印刷対象12の平面形状が対応する各テーブル13,14の平面形状よりも小さいことに起因して上記各テーブル13,14上に保持された版11や印刷対象12が上記ブランケットロール17の直下位置(ブランケットロール17の下端部に接する位置)に達する時点で該各テーブル13,14のアライメントステージ23,24のステージ計測面23a,24aにおける各テーブル13,14走行方向に先行する端部が達する位置の側方に設けてあるものとする。
【0052】
又、上記各微小位置センサ29と30のX軸方向に沿う配置は、後述するように該各微小位置センサ29と30による上記各テーブル13,14のアライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aの検出結果に基づいて位置補償演算装置26aで上記各ステージ計測面23a,24aのX軸方向からの傾き、及び、該各ステージ計測面23a,24aのY軸方向位置を算出するときの精度に影響する。そのため、架台9上における該各微小位置センサ29及び30の設置個所に、予めX軸方向に一連に延びる段差部(図示せず)を、機械加工等により該段差部のX軸方向からの誤差が本発明の印刷位置補正装置により補償しようとする印刷位置の位置ずれの量(寸法)よりも十分に小さくなるように形成し、この段差部を基準として上記各微小位置センサ29と30を位置決めして設置することで、該各微小位置センサ29と30のX軸方向に沿う配置の精度を担保させるか、あるいは、予め図示しないレーザセンサ等によるステージ計測面23a,24aの計測結果と、上記各微小位置センサ29と30による同一のステージ計測面23a,24aの計測結果とを突合せることで、該各微小位置センサ29と30の設置位置のずれを補償して上記各ステージ計測面23a,24aの位置検出結果を較正するための補償データを得て、この補償データのテーブルを、後述する位置補償演算装置26aに格納しておき、該位置補償演算装置26aにて上記各微小位置センサ29と30の検出結果を基にステージ計測面23a,24aの位置を求めるときに、上記補償データによる補正を加えることで、各ステージ計測面23a,24aの位置検出精度を担保させるようにすればよい。更に、上記図示しないレーザセンサ等を用いて作成する上記各微小位置センサ29と30による上記各ステージ計測面23a,24aの位置検出結果を較正するための補償データを定期的に更新することで、該各微小位置センサ29と30の経年変化や劣化による位置検出精度の低下を未然に防止するようにしてもよい。
【0053】
上記各微小位置センサ29,30は、位置補償演算装置26aに接続すると共に、該位置補償演算装置26aに、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の図示しないアライメント駆動機構を制御するための制御器27a,28aをそれぞれ接続する。
【0054】
上記位置補償演算装置26aは、上記各微小位置センサ29及び30より、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける該各微小位置センサ29及び30のそれぞれの前方に位置する個所までの距離の検出信号が入力されると、該検出信号と、上記各微小位置センサ29及び30の架台9上における設置個所の位置情報とを基に、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける上記各微小位置センサ29と30の前方に位置する個所のY軸方向の位置をそれぞれ測定する機能を備える。
【0055】
更に、上記位置補償演算装置26aは、上記各ステージ計測面23a,24aにおける上記各微小位置センサ29と30の前方に位置する個所について測定されたY軸方向位置の差異を基に、上記各ステージ計測面23a,24aのX軸方向からの傾きを算出して、該算出された各ステージ計測面23a,24aのX軸方向からの傾きをゼロにするために必要となる上記各テーブル13,14における各アライメントステージ23,24のヨー角度(θ)の角度補正量を算出して、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ対応した各制御器27a,28aへ出力する機能を備えるようにしてある。
【0056】
更に又、上記位置補償演算装置26aは、予め、上記各テーブル13,14を上記ブランケットロール17の直下位置を走行させるときに該各テーブル13,14に所望されるY軸方向位置に対応する配置となる各ステージ計測面23a,24aのY軸方向位置を、Y軸方向制御目標位置として格納(記憶)するようにしてあり、該位置補償演算装置26aにて、上記のようにして上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける上記各微小位置センサ29と30の前方に位置する個所のY軸方向の位置が測定されると、該各測定値と、上記各微小位置センサ29及び30の架台9上における設置個所の上記ブランケットロール17の軸心の直下位置よりX軸方向にそれぞれ離反する距離の情報とを基に、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aにおける上記ブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置を算出して、該算出されたY軸方向位置を、上記格納してあるY軸方向制御目標位置に一致させるために必要となる上記各テーブル13,14における各アライメントステージ23,24のY軸方向の位置補正量を算出して、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24にそれぞれ対応した各制御器27a,28aへ出力する機能を備えるようにしてある。
【0057】
上記各制御器27a,28aは、上記位置補償演算装置26よりヨー角度(θ)の角度補正量とY軸方向の位置補正量が入力されると、該角度補正量及び位置補正量に応じた補正指令を、それぞれ対応するテーブル13,14の各アライメントステージ23,24の図示しないアライメント駆動機構へ与える機能を備えるようにしてあり、これにより、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24を、上記補正指令に応じて駆動させることができるようにしてある。よって、上記各テーブル13,14の各アライメントステージ23,24の各ステージ計測面23a,24aを、そのX軸方向からの傾きを解消させると共に、該各ステージ計測面23a,24aにおける上記ブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置を、上記Y軸方向制御目標位置に一致するように位置補正できるようにしてある。
【0058】
その他の構成は図1及び図2に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
【0059】
以上の構成としてある本実施の形態の印刷位置補正装置を備えたオフセット印刷装置により印刷作業を実施する際、予めインキング装置20にてインキングされた版11を保持した版テーブル13を転写機構部16へ移動させ、該版テーブル13を、回転用駆動機構18により転動させるブランケットロール17の周速と同期した移動速度で該ブランケットロール17の直下位置をブランケットロール17の回転方向に沿う方向へ走行させると共に、該版テーブル13上に保持した版11に対して上記ブランケットロール17を上側から接触させるときに、上記版テーブル13に設けてある版用アライメントステージ23が上記ブランケットロール17の下方へ進入し、該版用アライメントステージ23に設けてあるステージ計測面23aが、上記各微小位置センサ29と30の前方位置まで進行すると、該各微小位置センサ29と30によりその前方に位置するステージ計測面23aまでのY軸方向の距離が検出されるようになる。
【0060】
上記のようにして版テーブル13の版用アライメントステージ23のステージ計測面23aにおける上記各微小位置センサ29と30のそれぞれ前方に位置する個所までの距離の検出信号が、該微小位置センサ29と30より位置補償演算装置26aに入力されると、該位置補償演算装置26aでは、上記版用アライメントステージ23のステージ計測面23aのX軸方向からの傾きと、該ステージ計測面23aにおける上記ブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向の位置が算出された時点で、その算出されたステージ計測面23aの実際のX軸方向からの傾きを解消するための角度補正量と、該ステージ計測面23aの上記ブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置をY軸方向制御目標位置に一致させるための位置補正量が算出される。
【0061】
上記のようにして位置補償演算装置26aにて角度補正量と位置補正量が算出されると、この算出された角度補正量と位置補正量に応じた補正指令が、制御器27aより上記版テーブル13の版用アライメントステージ23の図示しないアライメント駆動機構へ与えられるようになることから、上記版テーブル13の版用アライメントステージ23が直ちに上記補正指令に応じて精密駆動されることで、上記版テーブル13における版用アライメントステージ23のステージ計測面23aのX軸方向からの傾きがゼロとなるように角度が補正されると共に、該ステージ計測面23aにおけるブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置が、上記Y軸方向制御目標位置に一致するように位置補正される。
【0062】
その後、上記版テーブル13が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記と同様にして該版テーブル13の版用アライメントステージ23の角度補正と位置補正が継続して行われるようになることから、該版テーブル13が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記版用アライメントステージ23は、X軸方向からの傾きが防止されると共に、ステージ計測面23aのY軸方向位置が上記Y軸方向制御目標位置に一致した位置に継続して保持されるようになる。
【0063】
よって、上記版テーブル13に取り付けてあるガイドブロック15に個体差や、該版テーブル13の組立誤差の影響を受けることなく、上記版テーブル13の版用アライメントステージ23上に保持させてある上記版11は、上記転動するブランケットロール17に、X軸方向からの傾きを生じることなく且つY軸方向の位置ずれが生じない状態で接触するようになるため、該版11より上記ブランケットロール17に対し高精度な位置再現性でインクの転写(受理)が行なわれるようになる。
【0064】
上記のようにして版11よりブランケットロール17へのインクの転写が行なわれた後は、印刷対象12を保持した印刷対象テーブル14を上記転写機構部16へ移動させ、上記版テーブル13の場合と同様に、上記印刷対象テーブル14を、回転用駆動機構18により転動させるブランケットロール17の周速と同期した移動速度で、該ブランケットロール17の直下位置をブランケットロール17の回転方向に沿う方向へ走行させて、該印刷対象テーブル14上に保持した印刷対象12に対して上記ブランケットロール17を上側から接触させる。この際、上記した版テーブル13と同様に、上記印刷対象テーブル14に設けてある印刷対象用アライメントステージ24が上記ブランケットロール17の下方へ進入し、該印刷対象用アライメントステージ24に設けてあるステージ計測面24aが、上記各微小位置センサ29と30の前方位置まで進行すると、該各微小位置センサ29と30によりその前方に位置するステージ計測面24aまでのY軸方向の距離が検出され、その検出信号を基に、位置補償演算装置26aにより上記ステージ計測面24aのX軸方向からの傾きと、該ステージ計測面24aにおける上記ブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置が算出され、該算出されたステージ計測面24aの実際のX軸方向からの傾きを解消するための角度補正量と、該ステージ計測面24aの上記ブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置をY軸方向制御目標位置に一致させるための位置補正量が算出される。
【0065】
上記のようにして位置補償演算装置26aにて角度補正量と位置補正量が算出されると、この算出された角度補正量と位置補正量に応じた補正指令が、制御器28aより上記印刷対象テーブル14の印刷対象用アライメントステージ24の図示しないアライメント駆動機構へ与えられるようになることから、上記印刷対象テーブル14の印刷対象用アライメントステージ24が直ちに上記補正指令に応じて精密駆動されることで、上記した版テーブル13における版用アライメントステージ23の場合と同様に、上記印刷対象テーブル14における印刷対象用アライメントステージ24が、ステージ計測面24aのX軸方向からの傾きがゼロとなるように角度が補正されると共に、該ステージ計測面24aにおけるブランケットロール17の軸心の直下に位置する部分のY軸方向位置が上記Y軸方向制御目標位置に一致するように位置補正される。
【0066】
その後、上記印刷対象テーブル14が上記ブランケットロール17の直下位置を走行する間、上記印刷対象用アライメントステージ24は、X軸方向からの傾きが解消されると共に、ステージ計測面24aのY軸方向位置が上記Y軸方向制御目標位置に一致した位置に継続して保持されるようになる。
【0067】
よって、上記印刷対象テーブル14に取り付けてあるガイドブロック15の個体差や、該印刷対象テーブル14の組立誤差の影響を受けることなく、上記印刷対象テーブル14の印刷対象用アライメントステージ24上に保持させてある上記印刷対象12は、上記転動するブランケットロール17に、X軸方向からの傾きを生じることなく且つY軸方向の位置ずれが生じない状態で接触するようになるため、上記ブランケットロール17より該印刷対象12に対し高精度な位置再現性でインクの再転写(印刷)が行なわれるようになる。
【0068】
このように、本実施の形態によれば、上記版テーブル13上に保持した版11よりブランケットロール17への転写(受理)、及び、該ブランケットロール17より印刷対象テーブル14上に保持した印刷対象12への再転写(印刷)を行なう際に、上記版11及び印刷対象12について、上記各テーブル13,14に取り付けたガイドブロック15や該各テーブル13,14自体についての機械加工や組立精度の限界を超えてX軸方向からの傾き及びY軸方向に関する印刷位置の位置ずれを抑えることができる。
【0069】
更に、なんらかの影響で、上記ブランケットロール17の直下に設置してあるガイドレール10の精度が変動して、該ガイドレール10に沿って走行する版テーブル13や印刷対象テーブル14の真直性が低下しても、該各テーブル13,14に設けてある各アライメントステージ23,24のヨー角度(θ)とY軸方向についての精密駆動により、上記ブランケットロール17と接触させる版11や印刷対象12のX軸方向からの傾きや、Y軸方向への位置ずれを抑えることで、印刷位置の位置ずれを抑えることができる。
【0070】
よって、印刷位置の位置ずれによる印刷精度の低下を更に抑制できて、精密印刷を高精度に行なう場合に更に有利なものとすることができる。
【0071】
上記各実施の形態においては、版テーブル13や印刷対象テーブル14がブランケットロール17の下方を走行するときに、微小位置センサ25、又は、微小位置センサ29と30による各テーブル13,14のアライメントステージ23,24のステージ計測面23a,24aの検出結果に基づいて、該各テーブル13,14のアライメントステージ23,24の位置補正や、角度補正と位置補正を行うものとして示したが、最初に版11からブランケットロール17への転写(受理)処理と、該ブランケットロール17から印刷対象12への再転写(印刷)処理を行なう際に、上記版テーブル13及び印刷対象テーブル14の位置と、該各テーブル13,14のアライメントステージ23,24の位置補正や角度補正と位置補正を行う時の補正データを関連付けて保存しておき、2回目以降の印刷処理を行なうときには、上記各テーブル13,14のアライメントステージ23,24を、そのテーブル位置に応じて上記保存してある補正データを呼び出して適宜位置補正、あるいは、角度補正と位置補正を行うようにしてもよい。又、この場合、上記保存してある補正データを定期的に更新するようにしてもよい。
【0072】
又、上記各実施の形態においては、版テーブル13と印刷対象テーブル14の各アライメントステージ23,24に設ける各ステージ計測面23a,24aを、その平面度が、本発明の印刷位置補正装置により補償しようとする印刷位置の位置ずれの量(寸法)よりも十分に小さくなるように加工してあるものとするとして説明したが、上記版テーブル13と印刷対象テーブル14の各アライメントステージ23,24に設ける各ステージ計測面23a,24aについて、予め面のうねり等の形状を計測し、その計測データに基づいて、微小位置センサ25や微小位置センサ29と30の検出信号を基に上記各ステージ計測面23a,24aのY軸方向位置を計測する際に、該各ステージ計測面23a,24aの面のうねり等による形状の影響を排除(相殺)するための補正テーブルを、位置補償演算装置26,26aに格納しておくようにしてもよい。したがって、この場合は、上記各ステージ計測面23a,24aに要求される平面度を低く設定することが可能となる。
【0073】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、印刷装置にて、印刷ロールを、その下方を走行する移動テーブルに設けたアライメントステージ上に保持した版や印刷対象に接触させて印刷処理を行なうようにしてあれば、たとえば、印刷ロールとしての版胴を、その下方を走行する移動テーブルに設けたアライメントステージ上に保持させた印刷対象に接触させて印刷処理を行なう場合の印刷位置の位置ずれを補正する場合に適用してもよい。
【0074】
印刷ロールを、その下方を走行する移動テーブルに設けたアライメントステージ上に保持した版や印刷対象に接触させて印刷処理を行なうようにする印刷装置であれば、転写機構部16におけるブランケットロール17の回転用駆動機構18や昇降用駆動機構19、インキング装置20は、図示した以外のいかなる形式とした印刷装置にも適用してよい。
【0075】
図1乃至図4(イ)(ロ)の実施の形態において、版テーブル13と印刷対象テーブル14に装備する各アライメントステージ23,24は、Y軸方向にのみ水平移動可能な形式のアライメントステージ23,24としてもよい。
【0076】
又、図5の実施の形態において、版テーブル13と印刷対象テーブル14に装備する各アライメントステージ23,24は、Y軸方向への水平移動と、ヨー角度(θ)の調整機能を備えていれば、X軸方向の水平移動機能を省略した形式のアライメントステージ23,24としてもよい。
【0077】
更に、図5の実施の形態において、ステージ計測面23a,24aを検出するための2つの微小位置センサ29,30は、ブランケットロール17の直下位置付近の側方にガイドレール10の長手方向に所要間隔で配設してあれば、必ずしも上記ブランケットロール17の直下位置より印刷処理時における各テーブル13,14の走行方向の上流側と下流側に分けた配置としなくてもよい。
【0078】
印刷対象は基板以外のものであってもよい。
【0079】
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0080】
10 ガイドレール
11 版
12 印刷対象
13 版テーブル(移動テーブル)
14 印刷対象テーブル(移動テーブル)
17 ブランケットロール(印刷ロール)
23 版用アライメントステージ(アライメントステージ)
23a ステージ計測面
24 印刷対象用アライメントステージ(アライメントステージ)
24a ステージ計測面
25 微小位置センサ
26,26a 位置補償演算装置
27,27a 制御器
28,28a 制御器
29 微小位置センサ
30 微小位置センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アライメントステージを備えた移動テーブルをガイドレールに沿って走行させ、該移動テーブルの上記アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを上方から接触させて印刷処理を行なうときに、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に設けた上記ガイドレールの長手方向に沿う横向きのステージ計測面を、印刷ロールの直下位置の側方に設けた微小位置センサにより検出し、該検出結果を基に計測される上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置が所定の目標位置に一致するように、上記移動テーブルのアライメントステージを位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の上記印刷ロールに対する接触位置を補正することを特徴とする印刷位置補正方法。
【請求項2】
アライメントステージを備えた移動テーブルをガイドレールに沿って走行させ、該移動テーブルの上記アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象に印刷ロールを上方から接触させて印刷処理を行なうときに、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に設けた上記ガイドレールの長手方向に沿う横向きのステージ計測面を、印刷ロールの直下位置付近の側方に上記ガイドレールの長手方向に所要間隔で配設した2つの微小位置センサで検出し、該各微小位置センサの検出結果を基に計測される上記ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きがゼロとなり、且つ上記各微小位置センサの検出結果を基に計測される上記印刷ロール直下位置での上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置が所定の目標位置に一致するように、上記移動テーブルのアライメントステージを角度調整及び位置調整して、該アライメントステージ上に保持した版又は印刷対象の上記印刷ロールに対する接触位置を補正することを特徴とする印刷位置補正方法。
【請求項3】
印刷処理を行なうときにおけるアライメントステージのステージ計測面の検出を、印刷ロールの直下位置より移動テーブル走行方向の上流側と下流側に所要寸法離反する位置の側方に配設した2つの微小位置センサで行うようにする請求項2記載の印刷位置補正方法。
【請求項4】
印刷ロールの下方に配設してあるガイドレールに沿って走行する移動テーブルに、アライメントステージを設けて、該アライメントステージ上に印刷ロールを接触させるための版又は印刷対象を保持できるようにすると共に、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に、上記ガイドレールの長手方向に沿うステージ計測面を横向きに設け、且つ上記印刷ロールの直下位置の側方に上記ステージ計測面を検出するための微小位置センサを設け、更に、上記微小位置センサによる上記ステージ計測面の検出結果を基に該ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置を計測し、該計測されたステージ計測面の位置を所定の目標位置に一致させるための位置補正量を算出する機能を有する位置補償演算装置と、該位置補償演算装置により算出される位置補正量に応じて上記移動テーブルのアライメントステージのアライメント駆動機構へ位置の補正指令を与える機能を有する制御器とを備えてなる構成を有することを特徴とする印刷位置補正装置。
【請求項5】
印刷ロールの下方に配設してあるガイドレールに沿って走行する移動テーブルに、アライメントステージを設けて、該アライメントステージ上に印刷ロールを接触させるための版又は印刷対象を保持できるようにすると共に、上記アライメントステージにおける上記ガイドレールの長手方向と直交する方向の一端部に、上記ガイドレールの長手方向に沿うステージ計測面を横向きに設け、且つ上記印刷ロールの直下位置付近の側方に、上記ステージ計測面を検出するための2つの微小位置センサを、上記ガイドレールの長手方向所要間隔で設け、更に、上記各微小位置センサによる上記ステージ計測面の検出結果を基に該ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きと、上記印刷ロール直下位置での該ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置を計測し、該計測された上記ステージ計測面のガイドレール長手方向からの傾きをゼロとするための角度補正量、及び、上記印刷ロール直下位置での上記ステージ計測面のガイドレール長手方向と直交する方向に関する位置を所定の目標位置に一致させるための位置補正量を算出する機能を有する位置補償演算装置と、該位置補償演算装置により算出される角度補正量及び位置補正量に応じて上記移動テーブルのアライメントステージのアライメント駆動機構へ角度と位置の補正指令を与える機能を有する制御器とを備えてなる構成を有することを特徴とする印刷位置補正装置。
【請求項6】
2つの微小位置センサを、印刷ロールの直下位置より移動テーブル走行方向の上流側と下流側に所要寸法離反する位置の側方に配設するようにした請求項5記載の印刷位置補正装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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