説明

印刷制御プログラムおよび印刷制御装置

【課題】ウェブページを印刷する場合における利便性を高める印刷制御プログラム及び印刷制御装置を提供すること。
【解決手段】PC10は、ウェブページ42にクーポンオブジェクト44が含まれる場合、クーポンオブジェクト44の複製画像50(クーポン50)が、同一の被記録媒体48上に2つ以上形成されるように、プリンタ20を制御する。また、PC10は、2つ以上のクーポン50と、地図オブジェクト46の複製画像52(地図52)とを、同一の被記録媒体48上に形成させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷制御プログラムおよび印刷制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、インターネット上でクーポン券を発券する技術が知られている。例えば、特許文献1には、インターネット上の特定のウェブページに表示されたバナー広告がクリックされることにより、商品の写真や値段など商品情報の記載部分と、クーポン券やサービス券など特典情報の記載部分とを有したチラシ画面を表示させる技術が記載されている。特許文献1に記載の技術によれば、ユーザが表示されたチラシ画面を印刷して店頭に持参することにより、チラシ画面に記載された特典を受けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−352131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、例えば、ユーザがクーポン券の発券元の施設を頻繁に利用する場合などにおいては、同一の特典を複数回利用する場合がある。
【0005】
しかしながら、同一の特典を複数回利用する場合、上記従来の技術では、ユーザは、クーポン券が記載されたチラシ画面を複数回印刷しなければならず、複数回の印刷操作は、ユーザにとって煩わしいものであった。
【0006】
なお、このような問題は、クーポン券に限らず、ウェブページに表示された各種情報においても生じ得る。例えば、ウェブページに表示された写真やキャラクタなどの画像データ、或いは、ウェブページに表示されたニュースやクイズなどのテキストデータのみを複数回印刷したい場合がある。係る場合においても、ユーザは、その画像データ或いはテキストデータが表示されたウェブページを複数回印刷しなければならず、上記と同様の問題が生じる。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ウェブページを印刷する場合における利便性を高める印刷制御プログラム及び印刷制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明の印刷制御プログラムは、被記録媒体上に画像を形成する印刷部を制御するためのプログラムであって、ネットワーク上のウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバから取得したウェブページデータに基づいてウェブページを表示するウェブページ表示手段として機能するコンピュータを、前記ウェブページ表示手段により表示される前記ウェブページに、所定の多数化対象オブジェクトが含まれるかを判断するオブジェクト判断手段と、前記オブジェクト判断手段により、前記ウェブページに前記多数化対象オブジェクトが含まれると判断される場合、前記多数化対象オブジェクトを構成するデータを抽出する第1抽出手段と、前記第1抽出手段により抽出されたデータに基づいて、前記多数化対象オブジェクトの複製画像を2つ以上、同一の前記被記録媒体上に形成させる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、前記印刷データ作成手段により作成された前記印刷データに基づく画像を、前記印刷部により前記被記録媒体上に形成させる制御手段として機能させる。
【0009】
また、上記印刷制御プログラムは、前記ウェブページ表示手段により表示される前記ウェブページに、前記多数化対象オブジェクトに関連した関連オブジェクトが含まれる場合、前記関連オブジェクトを構成するデータを抽出する第2抽出手段として、前記コンピュータを機能させるものであり、前記印刷データ作成手段は、前記第1抽出手段により抽出されたデータと、前記第2抽出手段により抽出されたデータとに基づいて、前記多数化対象オブジェクトの2つ以上の複製画像と、前記関連オブジェクトの複製画像とを、同一の被記録媒体上に形成させる前記印刷データを作成するものであっても良い。
【0010】
なお、本発明は、印刷部を制御する印刷制御装置、印刷装置、印刷方法、印刷制御プログラムを記録する記録媒体、印刷制御装置と印刷装置とを含む印刷システム等の種々の態様で構成することができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の印刷制御プログラムによれば、オブジェクト判断手段によりウェブページに多数化対象オブジェクトが含まれると判断される場合、第1抽出手段により前記多数化対象オブジェクトを構成するデータが抽出される。そして、当該抽出されたデータに基づいて印刷データが作成され、当該印刷データに基づいて、前記多数化対象オブジェクトの複製画像が2つ以上、印刷部により同一の被記録媒体上に形成される。ユーザにとっては、同一の被記録媒体上に多数化対象オブジェクトの複製画像が2つ以上形成された印刷結果を得ることができるので、ウェブページを印刷する際の利便性が高いという効果がある。
【0012】
請求項2記載の印刷制御プログラムによれば、請求項1の奏する効果に加え、ユーザにとっては、多数化対象オブジェクトの2つ以上の複製画像と、多数化対象オブジェクトに関連した関連オブジェクトの複製画像とが、同一の被記録媒体上に形成された印刷結果を得ることができるので、ウェブページを印刷する際の利便性が高いという効果がある。
【0013】
請求項3記載の印刷制御プログラムによれば、請求項2の奏する効果に加え、ウェブページに基づく印刷の履歴が、履歴記憶部に記憶されていると判断される場合、印刷部による前記関連オブジェクトの複製画像の形成が制限されるので、画像の形成に利用されるインクやトナーなどの色材の使用量を節約できるという効果がある。
【0014】
請求項4記載の印刷制御プログラムによれば、請求項1から3の奏する効果に加え、期限取得手段により、多数化対象オブジェクトの有効期限を示す期限情報が取得され、取得された前記期限情報に基づいて、被記録媒体上に形成させる多数化対象オブジェクトの複製画像の数が算出される。よって、多数化対象オブジェクトの有効期限に基づく適切な数の複製画像を印刷部に形成させることができ、ウェブページを印刷する際の利便性が高いという効果がある。
【0015】
請求項5記載の印刷制御プログラムによれば、請求項4の奏する効果に加え、種類判断手段により、多数化対象オブジェクトの種類が判断され、当該種類について利用頻度記憶部に記憶されている利用頻度に基づいて、前記被記録媒体上に形成させる多数化対象オブジェクトの複製画像の数が算出される。よって、多数化対象オブジェクトの種類に基づく適切な数の複製画像を印刷部に印刷させることができ、ウェブページを印刷する際の利便性が高いという効果がある。
【0016】
請求項6記載の印刷制御装置によれば、請求項1記載の印刷制御プログラムを実行するコンピュータと同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態であるプリンタドライバを搭載したPCと、当該PCを含む印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、PCの表示装置にウェブページが表示された状態の一例を示す図であり、(b),(c)は、(a)に示すウェブページを印刷対象としてクーポン印刷処理を実行した場合に、プリンタによって被記録媒体に形成される画像の一例を示す図である。
【図3】(a)は、ウェブページデータに含まれるHTMLデータの一部を抜粋して示す図であり、(b)は、クーポン種別テーブルの構成を模式的に示す図である。
【図4】PCのCPUが実行するクーポン印刷処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の印刷制御プログラムの一実施形態であるプリンタドライバ14bを搭載したパーソナルコンピュータ10(以下、PC10と称する)と、PC10を含む印刷システム1の概略図を示す。印刷システム1は、LAN回線4と、PC10と、プリンタ20とを含む。なお、印刷システム1が含むPC10、プリンタ20等の数は適宜変更することができる。
【0019】
LAN回線4は、ルータ(図示せず)を介してインターネット8に接続されている。本実施形態のPC10は、ウェブページを印刷する場合における利便性を高めるものである。
【0020】
PC10は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14(以下、HDD14と称す)、計時回路15、LANインターフェイス16(以下、LANI/F16)、入力装置17、表示装置18とを主に有し、これらはバスライン19を介して互いに接続されている。
【0021】
CPU11は、ROM12やHDD14に記憶される固定値やプログラムに従って、バスライン19により接続された各部を制御する。ROM12は、PC10の動作を制御するためのプログラムなどが格納されたメモリであり、RAM13は、CPU11の処理に必要なデータなどを一時的に記憶するための読み書き可能なメモリである。
【0022】
RAM13には、ウェブページデータメモリ13aおよび印刷データメモリ13bが設けられる。PC10は、インターネット8を介して図示しないウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバから取得したウェブページデータをウェブページデータメモリ13aに記憶する。本実施形態において、「ウェブページデータ」は、ウェブページのソースコードであるHTMLデータと、ウェブページに埋め込まれる画像に対応した画像ファイルとを含む。PC10は、ウェブページデータメモリ13aに記憶したウェブページデータに基づいて、表示装置18にウェブページを表示する。印刷データメモリ13bは、ウェブページデータに基づいて作成される印刷データを記憶する。本実施形態において「印刷データ」は、プリンタ20を制御するためのページ記述言語で構成されているものとする。
【0023】
HDD14は、ハードディスクドライブであり、ブラウザアプリケーション14a(以下、ブラウザ14a)、プリンタドライバ14b、クーポン種別テーブル14c、印刷履歴テーブル14dが設けられる。PC10は、ブラウザ14aを実行することにより、インターネット8上のウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバから取得したウェブページデータに基づいてウェブページを表示するウェブページ表示手段として機能する。
【0024】
プリンタドライバ14bは、プリンタ20を制御するためのプログラムである。CPU11は、プリンタドライバ14bを実行することにより、後述するクーポン印刷処理(図4)を実行する。クーポン種別テーブル14cは、プリンタ20に形成させるクーポン50(図2)の数を算出するために用いられるテーブルであるが、詳細は図3(b)を参照して後述する。印刷履歴テーブル14dは、ウェブページに基づく印刷の履歴を記憶するテーブルである。
【0025】
計時回路15は、現在時刻(日付けを含む)を計時する回路である。LANI/F16は、PC10をLAN回線4に接続するものである。入力装置17は、PC10に指示や情報を入力するためのものである。表示装置18は、ウェブページなど各種の情報を表示する。
【0026】
プリンタ20は、PC10から出力される印刷データに基づき、被記録媒体上に画像を形成するレーザプリンタである。なお、プリンタ20は、インクジェット方式、熱転写方式など他の方式のプリンタであっても良い。
【0027】
プリンタ20は、CPU21、ROM22、RAM23、LANインターフェイス24(以下、LANI/F24)、操作キー25、表示パネル26、印刷部27とを主に有し、これらはバスライン28を介してお互いに接続されている。
【0028】
CPU21は、ROM22に記憶されているプログラムに従って様々な処理を実行する。ROM22は、プリンタ20の動作を制御するプログラムなどを格納するメモリである。RAM23は、CPU21の処理に必要なデータなどを一時的に記憶するための読み書き可能なメモリである。
【0029】
操作キー25は、プリンタ20に指示や情報を入力するためのものである。表示パネル26は、様々な情報を表示することができる表示装置である。印刷部27は、PC10から出力される印刷データに基づく画像を、被記録媒体上に形成する。
【0030】
図2を参照して、PC10が実行するクーポン印刷処理の概要を説明する。図2(a)は、PC10の表示装置18にウェブページ42が表示された状態の一例を示す図である。図2(a)に示す例では、表示装置18に表示されるウェブページ42には、クーポンオブジェクト44と、地図オブジェクト46とが含まれる。なお、ウェブページ42には、クーポンオブジェクト44および地図オブジェクト46に加えて、さらに他の情報が含まれていても良い。
【0031】
クーポンオブジェクト44は、例えば、枠線44aとテキスト44bとから構成される。ユーザは、ウェブページ42をプリンタ20に印刷出力させることでクーポンオブジェクト44の複製画像を被記録媒体上に形成させる。そして、ユーザは、クーポンオブジェクト44の複製画像を被記録媒体から切り取り、クーポンとして商業施設などで提示することで、そのクーポンについて予め定められた特典やサービスを受けることができる。クーポンオブジェクト44のテキスト44bとしては、例えば、特典やサービスの内容、店名や有効期限などが記述されているが、図2においては、図面の簡略化のため、テキスト44bの一例として「クーポン」と記載している。
【0032】
地図オブジェクト46は、クーポンを利用可能な商業施設(すなわちクーポン発券元の商業施設)の位置を示す地図画像である。ただし、図2においては、図面の簡略化のため、地図オブジェクト46内の地図は図示していない。
【0033】
図2(b)は、図2(a)に示すウェブページ42を印刷対象としてクーポン印刷処理(図3)を実行した場合に、プリンタ20によって被記録媒体48に形成される画像の一例を示す図である。図2(b)に示すように、本実施形態のPC10は、クーポンオブジェクト44の複製画像50(以下、クーポン50)が、同一の被記録媒体48上に2つ以上形成されるように印刷データを作成し、当該印刷データに基づく画像をプリンタ20に形成させる。このようにすれば、ユーザは、ウェブページ42に含まれるクーポンオブジェクト44の数よりも多数のクーポン50を、1枚の被記録媒体48から得ることができる。したがって、クーポン50が必要となる度に、ウェブページ42を印刷する場合に比較して、ウェブページ42を印刷する際の利便性が高く、インクやトナーなどの色材および被記録媒体48などの消耗品の使用量を節約することができる。また、ウェブページ42には、商品情報の記載部分など、ユーザにとっては印刷出力する必要性が低い情報が含まれている場合がある。したがって、1枚の被記録媒体48から1つのクーポン50しか得られない場合、ユーザは、クーポン50が必要となる度にウェブページ42の印刷を繰り返さなければならず、その度に、必要性の低い情報も印刷出力することとなり、インクやトナーなどの色材および被記録媒体48の浪費となる。これに対し、本実施形態によれば、ユーザは、1枚の被記録媒体48から2つ以上のクーポン50を得ることができるので、消耗品の浪費を回避できる。
【0034】
また、PC10は、2つ以上のクーポン50と、地図オブジェクト46の複製画像52(以下、地図52)とを、同一の被記録媒体48上に形成させる印刷データを作成し、当該印刷データに基づく画像をプリンタ20に形成させる。よって、ユーザにとっては、1枚の被記録媒体48から複数のクーポン50と地図52とを得ることができ、ウェブページ42を印刷する際の利便性が高い。
【0035】
なお、本実施形態のPC10は、ウェブページ42に基づく印刷の履歴を記憶する印刷履歴テーブル14dを有する。そして、PC10は、あるウェブページ42をプリンタ20に印刷させる際には、印刷履歴テーブル14dを参照し、印刷対象として選択されたウェブページ42の印刷の履歴が、印刷履歴テーブル14dに未だ記憶されていないと判断される場合、すなわち、印刷対象として選択されたウェブページ42の印刷指示が、PC10から初めて出力される場合(1回目である場合)、PC10は、図2(b)に示すように、クーポン50と共に地図52を被記録媒体48上に形成させる印刷データを作成する。
【0036】
一方、印刷対象として選択されたウェブページ42の印刷の履歴が、印刷履歴テーブル14dに既に記憶されていると判断される場合、すなわち、印刷対象として選択されたウェブページ42の印刷指示が、PC10から2回目以降に出される場合、PC10は、プリンタ20による地図52の形成を制限させる印刷データを作成する。
【0037】
図2(c)は、図2(a)に示すウェブページ42を印刷対象としてクーポン印刷処理(図3)を実行した場合に、プリンタ20によって被記録媒体48に形成される画像の一例を示す図であって、印刷対象として選択されたウェブページ42の印刷の履歴が印刷履歴テーブル14dに既に記憶されていると判断された場合の印刷結果の例を示す図である。
【0038】
この場合、PC10は、図2(c)に示すように、被記録媒体48上に2つ以上のクーポン50を形成させるが、地図52は形成させない。あるウェブページ42を2回目以降に印刷する際には、ユーザが既に地図52を必要としない可能性が高い。よって、あるウェブページ42の2回目以降の印刷の際には、地図52の形成を制限することで、ユーザにとっての利便性を損なわずに、画像の形成に利用されるトナーなどの色材の使用量を節約できる。
【0039】
図3(a)は、ウェブページデータに含まれるHTMLデータの一部を抜粋して示す図である。図3(a)に示すHTMLデータは、コメント行54、クーポンオブジェクトデータ56、地図オブジェクトデータ58を含む。本実施形態では、コメント行54のうち、開始タグを含むコメント行54を、コメント開始行54aと称する。また、コメント行54のうち、終了タグを含むコメント行54を、コメント終了行54bと称する。このコメント行54は、ウェブページデータの制作者が覚書として記述する注釈であり、ウェブページ42に表示されるデータではない。
【0040】
クーポンオブジェクトデータ56は、ウェブページ42(図2)におけるクーポンオブジェクト44の配置、枠線44aの幅や色などの指定、テキスト44bの大きさや色などの指定、テキスト44bを構成するテキストデータなどを含む。また、クーポンオブジェクト44が画像で構成される場合には、クーポンオブジェクトデータ56は、クーポンオブジェクト44として表示すべき画像ファイルの指定を含む。
【0041】
地図オブジェクトデータ58は、ウェブページ42における地図オブジェクト46の配置や大きさ、地図オブジェクト46として表示すべき画像ファイルの指定などを含む。PC10は、ウェブページデータに含まれる画像ファイルのうち、地図オブジェクトデータ58で指定される画像ファイルを、ウェブページ42内に地図オブジェクト46として表示する。
【0042】
図3に示すHTMLデータの例では、「クーポン」と記述したコメント開始行54aの後に、クーポンオブジェクトデータ56を記述し、その後にコメント終了行54bを記述している。また、「地図」と記述したコメント開始行54aの後に、地図オブジェクトデータ58を記述し、その後のコメント終了行54bを記述している。
【0043】
よって、PC10は、これらコメント行54を手がかりに、ウェブページデータから、クーポンオブジェクトデータ56および地図オブジェクトデータ58を抽出できる。そして、抽出したクーポンオブジェクトデータ56および地図オブジェクトデータ58に基づいて印刷データを作成し、プリンタ20へ出力する。
【0044】
なお、コメント行54に「クーポン」や「地図」と記載されていない場合であっても、例えば、クーポンオブジェクトデータ56に含まれるテキストデータやクラス名に「クーポン」または「coupon」など、クーポンオブジェクトデータ56であることを示す文字列が含まれている場合、PC10は、それらを手がかりに、HTMLデータからクーポンオブジェクトデータ56を抽出できる。同様に、地図オブジェクトデータ58に含まれる画像ファイル名やクラス名に「地図」または「map」など、地図オブジェクトデータ58であることを示す文字列が含まれている場合、PC10は、それらを手がかりに、地図オブジェクトデータ58を抽出することができる。
【0045】
図3(b)は、クーポン種別テーブル14cの構成を模式的に示した図である。このクーポン種別テーブル14cは、クーポンオブジェクト44の種類毎の利用頻度を記憶するテーブルであって、データ項目として、種類項目60、キーワード項目62、利用頻度項目64が設けられる。種類項目60は、クーポン発券元の商業施設(すなわち、クーポンを利用可能な商業施設)の種類を記憶する項目である。キーワード項目62は、クーポン発券元の商業施設の種類を特定するためのキーワードを、商業施設の種類に対応付けて記憶する項目である。利用頻度項目64は、クーポンの利用頻度を、商業施設の種類に対応付けて記憶する項目である。
【0046】
PC10は、クーポンオブジェクト44に、キーワード項目62に記憶されたキーワードが含まれる場合、そのキーワードに基づいてクーポンオブジェクト44の種類(クーポン発券元の商業施設の種類)を判断し、判断された種類について利用頻度項目64に記憶されている利用頻度を取得する。
【0047】
図3(b)を参照して説明する。例えば、クーポンオブジェクト44に、キーワード「コース」が含まれている場合、クーポンオブジェクト44の種類は、「飲食店」であると判断される。そして、「飲食店」について記憶されている利用頻度として「1回/月」が取得される。
【0048】
次に、PC10は、クーポンオブジェクト44のテキスト44bから、クーポンオブジェクト44の有効期限を示す期限情報を取得する。そして、PC10は、取得された期限情報と利用頻度とに基づいて、例えば、以下の(1)式により、被記録媒体48上に形成させるクーポン50の数を算出する。
【0049】
被記録媒体上に形成させるクーポンの数=有効期限までの残り期間/利用頻度・・・(1)
なお、上記(1)式における「有効期限までの残り期間」は、クーポンオブジェクト44の期限情報に基づいて算出される。クーポンオブジェクト44の期限情報で示される有効期限が、例えば「Xヶ月以内」であれば、「Xヶ月」が有効期限までの残り期間として算出される。また、クーポンオブジェクトの期限情報で示される有効期限が、例えば、「x月y日」である場合には、計時回路15から読み出される現在の日時から「x月y日」までの期間が、有効期限までの残り期間として算出される。
【0050】
そして、PC10は、算出された数のクーポン50をプリンタ20に形成させる印刷データを作成する。本実施形態のPC10によれば、クーポンオブジェクト44の有効期限および種類に基づく適切な数のクーポン50をプリンタ20に形成させることができる。
【0051】
なお、クーポン種別テーブル14cは、各種設定値(種類、キーワード、利用頻度)を、ユーザが適宜変更できるように構成されている。このようにすれば、ユーザの生活習慣に合った適切な数のクーポン50を、プリンタ20に形成させることができる。
【0052】
図4は、PC10のCPU11が実行するクーポン印刷処理を示すフローチャートである。このクーポン印刷処理は、ウェブページ42にクーポンオブジェクト44が含まれるか否かを判断し、クーポンオブジェクト44が含まれると判断される場合には、プリンタ20を制御し、同一の被記録媒体48上に2以上のクーポン50を形成させる処理であって、プリンタドライバ14bに基づいて実行される。なお、このクーポン印刷処理は、PC10において、表示装置18に表示中のウェブページ42の印刷指示が、ブラウザ14aのUIから入力された場合に開始される。
【0053】
まず、CPU11は、ステップS402(以下、ステップを省略)により、印刷対象のウェブページ42に、クーポンオブジェクト44が含まれるかを判断する(S402)。具体的には、ウェブページ42のソースコードであるHTMLデータ(図3(a))に、「クーポン」、「coupon」など、クーポンオブジェクト44が含まれることを示す文字列が含まれるか否かを判断する。
【0054】
ウェブページ42に、クーポンオブジェクト44が含まれると判断される場合(S402:Yes)。次に、CPU11は、HTMLデータからクーポンオブジェクト44の有効期限を示す期限情報を取得し(S404)、さらに、キーワードを抽出する(S406)。次に、CPU11は、抽出されたキーワードを元に、ウェブページ42に含まれるクーポンオブジェクト44の種類を判断する(S408)。この判断は、クーポン種別テーブル14cに記憶された種類とキーワードとの対応関係に基づいて行われる。
【0055】
次に、CPU11は、クーポンオブジェクト44の種類が特定されたか否かを判断する(S410)。S410の判断が肯定される場合(S410:Yes)、CPU11は、判断されたクーポンオブジェクト44の種類について、クーポン種別テーブル14cの利用頻度項目64に記憶されている利用頻度を取得する(S412)。
【0056】
次に、CPU11は、利用頻度と期限情報とに基づいて、上記(1)式の演算を実行することにより、被記録媒体48上に形成させるべきクーポン50の数を算出する(S414)。
【0057】
次に、CPU11は、印刷対象のウェブページ42に基づく印刷の履歴が、印刷履歴テーブル14dに既に記憶されているか否かを判断する(S416)。具体的には、印刷対象のウェブページ42のURLが印刷履歴テーブル14dに記憶されているか否かを判断する。
【0058】
印刷対象のウェブページ42に基づく印刷の履歴が、印刷履歴テーブル14dに未だ記憶されていない場合(S416:No)、次に、CPU11は、ウェブページ42に地図オブジェクト46が含まれるか否かを判断する(S417)。具体的には、ウェブページ42のソースコードであるHTMLデータ(図3(a))に、「地図」、「map」など、地図オブジェクト46が含まれることを示す文字列が含まれるか否かで判断する。
【0059】
ウェブページ42に地図オブジェクト46が含まれていると判断される場合(S417:Yes)、CPU11は、ウェブページデータから、クーポンオブジェクト44を構成するデータと、地図オブジェクト46を構成するデータとを抽出する(S418)。本実施形態では、HTMLデータ内のクーポンオブジェクトデータ56(図3(a))が「クーポンオブジェクト44を構成するデータ」の一例に相当する。また、HTMLデータに含まれる地図オブジェクトデータ58および当該地図オブジェクトデータ58によって指定される画像ファイルが、「地図オブジェクト46を構成するデータ」の一例に相当する。ただし、クーポンオブジェクト44が画像ファイルで構成される場合には、HTMLデータ内のクーポンオブジェクトデータ56および当該クーポンオブジェクトデータ56によって指定される画像ファイルが、「クーポンオブジェクト44を構成するデータ」の一例に相当する。
【0060】
次に、CPU11は、S414で算出した数のクーポン50と地図52とを同一の被記録媒体48上に形成させるための印刷データを、S418で抽出したデータに基づいて作成し、印刷データメモリ13bに格納する(S420)。なお、S414で算出した数のクーポン50と地図52とを1枚の被記録媒体48内に収めるために、各クーポン50が縮小して印刷されるよう、印刷データを加工しても良い。また、1枚の被記録媒体48に形成可能なクーポン50の数の上限値を予め設定しておき、上限値を超えた数のクーポン50は、2枚目以降の被記録媒体48に形成させるようにしても良い。
【0061】
一方、ウェブページ42に基づく印刷の履歴が、既に印刷履歴テーブル14dに記憶されていると判断される場合(S416:Yes)、または、ウェブページ42に地図オブジェクト46が含まれていないと判断される場合(S417:No)、CPU11は、クーポンオブジェクト44を構成するデータを抽出する(S422)。そして、CPU11は、S414で算出した数のクーポン50を同一の被記録媒体48上に形成させるための印刷データを、抽出されたデータに基づいて作成し、印刷データメモリ13bに格納する(S424)。なお、S420についても説明したように、各クーポン50が縮小して印刷されるよう、印刷データを加工しても良い。また、1枚の被記録媒体48に形成可能なクーポン50の数の上限値を予め設定しておき、上限値を超えた数のクーポン50は、2枚目以降の被記録媒体48に形成させるようにしても良い。
【0062】
次に、CPU11は、作成した印刷データをプリンタ20へ送信することにより(S426)、当該印刷データに基づく画像をプリンタ20により被記録媒体48上に形成させる。次に、CPU11は、印刷対象としたウェブページ42のURLを、印刷の履歴として印刷履歴テーブル14dに記憶し(S428)、処理を終了する。
【0063】
クーポン印刷処理によれば、ウェブページ42に基づく印刷の履歴が未だ記憶されていない場合、2以上のクーポン50と地図52とを同一の被記録媒体48上に形成させることができる。また、ウェブページ42に基づく印刷の履歴が既に記憶されている場合または印刷対象のウェブページ42に地図オブジェクト46が含まれていない場合、複数のクーポン50を同一の被記録媒体48上に印刷させることができる。
【0064】
なお、ウェブページ42にクーポンオブジェクト44が含まれないと判断される場合(S402:No)、またはクーポンオブジェクト44の種類が特定されない場合(S410:No)、CPU11は、ウェブページデータを印刷データに変換し(S430)、その印刷データをプリンタ20へ送信して(S426)、ウェブページ42に対応した画像をプリンタ20に形成させる。
【0065】
上記実施形態において、インターネット8がネットワークの一例に相当し、PC10がコンピュータおよび印刷制御装置の一例に相当し、プリンタドライバ14bが印刷制御プログラムの一例に相当し、プリンタ20が印刷部の一例に相当し、クーポン種別テーブル14cが利用頻度記憶部の一例に相当し、印刷履歴テーブル14dが履歴記憶部の一例に相当する。クーポンオブジェクト44が多数化対象オブジェクトの一例に相当し、地図オブジェクト46が関連オブジェクトの一例に相当し、クーポン50が多数化対象オブジェクトの複製画像の一例に相当し、地図52が関連オブジェクトの複製画像の一例に相当する。
【0066】
ブラウザ14aを実行するCPU11がウェブページ表示手段の一例に相当する。S402を実行するCPU11がオブジェクト判断手段の一例に相当する。S404を実行するCPU11が期限取得手段の一例に相当する。S408を実行するCPU11が種類判断手段の一例に相当する。S414を実行するCPU11が算出手段の一例に相当する。S416を実行するCPU11が記憶部判断手段の一例に相当する。S418またはS422を実行するCPU11が第1抽出手段の一例に相当する。S418を実行するCPU11が第2抽出手段の一例に相当する。S420,S424を実行するCPU11が印刷データ作成手段の一例に相当する。S426を実行するCPU11が制御手段の一例に相当する。
【0067】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0068】
例えば、上記実施形態においては、多数化対象オブジェクトの具体例として、クーポンオブジェクト44を例示した。しかしながら、多数化対象オブジェクトは、これに限られるものではなく、例えば、写真画像、キャラクタ画像、ロゴ画像、DVD等各種メディアのタイトル、名刺、QRコードなどが、多数化対象オブジェクトの一例に相当する。
【0069】
また、上記実施形態においては、関連オブジェクトの具体例として、地図オブジェクト46を例示した。しかしながら、関連オブジェクトは、多数化対象オブジェクトと同一のウェブページに含まれるオブジェクトであって、多数化対象オブジェクトに関連したオブジェクトであれば良い。ここで、「多数化対象オブジェクトに関連したオブジェクト」とは、多数化対象オブジェクトが示す情報に、補足、追加または付属する情報を示したオブジェクトを意味している。例えば、多数化対象オブジェクトが、クーポンである場合には、当該クーポンを使用可能な施設の連絡先や所在地が関連オブジェクトであっても良い。また、多数化対象オブジェクトが、QRコードである場合には、当該QRコードに格納された情報を示すテキストが関連オブジェクトであっても良い。
【0070】
また、上記実施形態では、PC10がコンピュータおよび印刷制御装置の一例であり、プリンタドライバ14bが印刷制御プログラムの一例であった。しかしながら、プリンタ20がウェブページを表示可能に構成されている場合には、プリンタ20のCPU21をコンピュータおよび印刷制御装置の一例とし、プリンタ20に搭載された制御プログラムを印刷制御プログラムの一例とし、印刷部27を印刷部の一例として本発明を適用しても良い。
【0071】
また、上記実施形態では、あるウェブページの印刷が2回目以降であると判断される場合には、関連オブジェクトの複製画像(上記実施形態では地図52)を形成させなかった。しかしながら、これに代えて、例えば、関連オブジェクトの複製画像のみインク節約モードで印刷する、あるいは、関連オブジェクトの複製画像を被記録媒体に形成させるか否かをユーザ自身に選択させるなど、他の態様によって、関連オブジェクトの形成を制限させても良い。
【0072】
また、上記実施形態では、ウェブページデータに含まれるHTMLデータに基づいて、ウェブページ42に多数化対象オブジェクト(上記実施形態ではクーポンオブジェクト44)が含まれるか否かを判断していた。これに代えて、まず、ウェブページデータを印刷データに変換し、当該印刷データを解析することにより、ウェブページに多数化対象オブジェクトが含まれるか否かを判断するように構成しても良い。
【0073】
また、上記実施形態では、多数化対象オブジェクト(上記実施形態ではクーポンオブジェクト44)に対応するデータ、および関連オブジェクト(上記実施形態では地図オブジェクト46)に対応したデータを、ウェブページデータから抽出していた。これに代えて、まず、ウェブページデータを印刷データに変換し、当該印刷データから、多数化対象オブジェクトに対応したデータや関連オブジェクトに対応したデータを抽出するように構成しても良い。
【0074】
また、上記実施形態では、ウェブページ42に1つのクーポンオブジェクト44が含まれる場合を例にとって説明したが、複数種類のクーポンオブジェクト44が含まれる場合にも、本発明を適用できる。その場合には、各クーポンオブジェクト44について、2以上のクーポン50を同一の被記録媒体48上に形成させるようにしても良い。
【0075】
また、多数化対象オブジェクトの期限情報が取得できなかった場合、例えば、期限情報で示される有効期限が無期限であった場合には、有効期限を既定の値(例えば1年後)として、多数化対象オブジェクトの複製画像の形成数を算出するように構成しても良い。また、1枚の被記録媒体上に配置可能な最大数を予め設定しておき、上記のように期限情報を取得できなかった場合には、前記最大数を、多数化対象オブジェクトの複製画像の形成数として取得するように構成しても良い。
【0076】
また、印刷部に形成させる多数化対象オブジェクトの複製画像の数の上限値を、ユーザが予め設定できるように構成しても良い。
【符号の説明】
【0077】
8 インターネット(ネットワークの一例)
10 PC(コンピュータおよび印刷制御装置の一例)
14b プリンタドライバ(印刷制御プログラムの一例)
14c クーポン種別テーブル(利用頻度記憶部の一例)
14d 印刷履歴テーブル(履歴記憶部の一例)
20 プリンタ(印刷部の一例)
42 ウェブページ
44 クーポンオブジェクト(多数化対象オブジェクトの一例)
46 地図オブジェクト(関連オブジェクトの一例)
48 被記録媒体
50 クーポン(多数化対象オブジェクトの複製画像の一例)
52 地図(関連オブジェクトの複製画像の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体上に画像を形成する印刷部を制御するための印刷制御プログラムであって、
ネットワーク上のウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバから取得したウェブページデータに基づいてウェブページを表示するウェブページ表示手段として機能するコンピュータを、
前記ウェブページ表示手段により表示される前記ウェブページに、所定の多数化対象オブジェクトが含まれるかを判断するオブジェクト判断手段と、
前記オブジェクト判断手段により、前記ウェブページに前記多数化対象オブジェクトが含まれると判断される場合、前記多数化対象オブジェクトを構成するデータを抽出する第1抽出手段と、
前記第1抽出手段により抽出されたデータに基づいて、前記多数化対象オブジェクトの複製画像を2つ以上、同一の前記被記録媒体上に形成させる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
前記印刷データ作成手段により作成された前記印刷データに基づく画像を、前記印刷部により前記被記録媒体上に形成させる制御手段として機能させる印刷制御プログラム。
【請求項2】
前記ウェブページ表示手段により表示される前記ウェブページに、前記多数化対象オブジェクトに関連した関連オブジェクトが含まれる場合、前記関連オブジェクトを構成するデータを抽出する第2抽出手段として、前記コンピュータを機能させるものであり、
前記印刷データ作成手段は、
前記第1抽出手段により抽出されたデータと、前記第2抽出手段により抽出されたデータとに基づいて、前記多数化対象オブジェクトの2つ以上の複製画像と、前記関連オブジェクトの複製画像とを、同一の被記録媒体上に形成させる前記印刷データを作成するものである請求項1記載の印刷制御プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータは、前記ウェブページに基づく印刷の履歴を記憶する履歴記憶部を備えるものであって、
前記コンピュータを、
前記ウェブページ表示手段により表示される前記ウェブページに基づく印刷の履歴が、前記履歴記憶部に記憶されているかを判断する記憶部判断手段として機能させるものであり、
前記印刷データ作成手段は、前記記憶部判断手段により、前記ウェブページに基づく印刷の履歴が、前記履歴記憶部に記憶されていると判断される場合、前記印刷部による前記関連オブジェクトの複製画像の形成を制限させる前記印刷データを作成するものである請求項2記載の印刷制御プログラム。
【請求項4】
前記多数化対象オブジェクトの有効期限を示す期限情報を取得する期限取得手段と、
前記期限取得手段により取得された前記期限情報に基づいて、前記被記録媒体上に形成させる前記多数化対象オブジェクトの複製画像の数を算出する算出手段として、前記コンピュータを機能させるものであり、
前記印刷データ作成手段は、前記算出手段により算出された数の、前記多数化対象オブジェクトの複製画像を形成させる前記印刷データを作成するものである請求項1から3のいずれかに記載の印刷制御プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータは、前記多数化対象オブジェクトの種類毎の利用頻度を記憶する利用頻度記憶部を備えるものであって、
前記コンピュータを、
前記多数化対象オブジェクトの種類を判断する種類判断手段として機能させるものであり、
前記算出手段は、前記種類判断手段により判断される前記種類について前記利用頻度記憶部に記憶されている前記利用頻度に基づいて、前記被記録媒体上に形成させる前記多数化対象オブジェクトの複製画像の数を算出するものである請求項4記載の印刷制御プログラム。
【請求項6】
被記録媒体上に画像を形成する印刷部を制御する印刷制御装置であって、
ネットワーク上のウェブサーバにアクセスし、当該ウェブサーバから取得したウェブページデータに基づいてウェブページを表示するウェブページ表示手段と、
前記ウェブページ表示手段により表示される前記ウェブページに、所定の多数化対象オブジェクトが含まれるかを判断するオブジェクト判断手段と、
前記オブジェクト判断手段により、前記ウェブページに前記多数化対象オブジェクトが含まれると判断される場合、前記多数化対象オブジェクトを構成するデータを抽出する第1抽出手段と、
前記第1抽出手段により抽出されたデータに基づいて、前記多数化対象オブジェクトの複製画像を2つ以上、同一の前記被記録媒体上に形成させる印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
前記印刷データ作成手段により作成された前記印刷データに基づく画像を、前記印刷部により前記被記録媒体上に形成させる制御手段とを備える印刷制御装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−248726(P2011−248726A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122767(P2010−122767)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】