説明

印刷物のロッド状の束状体を製造するための方法

【課題】 集められた印刷全紙から形成されるばらのブックブロックが一時的に貯蔵され、かつ一時的な貯蔵が終了した後、再度明確に分離できる方法を提供することである。
【解決手段】ブックブロック(31…n)の側方縁部(171…n)が、隣接したブックブロック(31…n)の側方縁部(171…n)に対して突出するように、
ブックブロック(31…n)を印刷全紙(10)の下側縁部(7)に対して平行に、かつ形成すべきロッド状の束状体(13)の高さ(H)に対して横方向にずらすことにより解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブックブロックから成るロッド状の束状体を製造するためのロッド状の束状体および方法であって、 複数の印刷全紙(Druckbogen)を一つのブックブロックにまとめ、同じ向きの複数のブックブロックを、各々印刷全紙の下側縁部の上で起立させるようにして一つのロッド状の束状体にまとめて押圧し、その際に、各々二つの隣接したブックブロックを押圧する前に互いにずらし、かつ押圧した後にその位置を固定するロッド状の束状体および方法に関する。このようなロッド状の束状体は印刷全紙を一時貯蔵するために、いわゆるロッド状紙葉収束装置(Stangenausleger)を用いて製造される。この目的で、起立している状態で並列した印刷全紙が、ロッド状の束状体を形成するように集められ、押圧され、そして縛られている。
【背景技術】
【0002】
本、小型本、および類似の製品のような接着製本された印刷物の製造の際に、公知の方法で第一の工程では必要とされる印刷全紙とブックカバー(Umschlag)が任意の順序で印刷され、かつ中間貯蔵される。引続いて、例えば折畳まれた個別全紙(Einzelbogen)あるいは貼り付けられた見返し用紙(Vorsatzbogen)を備えた全紙(Bogen)であってもよい印刷された印刷全紙は、正しい順序でばらのブックブロックにまとめられ、ならびにカバーの硬い製品のための表紙(Buchdecke)、見返し用紙、組合された見返し用紙あるいはブックカバーのような別のブック部分により不足分を補充され、そして接着製本機に供給され、それにより印刷全紙は背の中で綴じられ、表紙または折畳み条片(Falzelstreifen)と一緒に張付けられる。印刷工程を製本工程から分離することにより、両工程はその相応する最適な速度でもって実施可能である。短所としては、印刷全紙とブックカバーがすべて印刷されている場合に、製本工程を行うことができるが、それにより比較的大規模の印刷全紙とブックカバーの貯蔵を必要とすることが明らかになる。
【0003】
さらに、本の全ページを連続して印刷し、その後、接着製本機に直接供給できる完全なばらのブックブロックを引渡す印刷機が知られている。特許文献1からは、このような印刷機が知られている。実際はめったに使用されないこの方法により、印刷される印刷全紙の中間貯蔵は回避できる。そのためには極めて高価な印刷機が必要とされる。さらにこの方法は、発行部数(Auflagen)が極めて多い場合にだけ経済的であり、得られる印刷の品
質は悪い。
【0004】
少し前から、同様に本の全ページを連続して印刷し、その後、さらに別の操作をせずとも製本することができる完全なばらのブックブロックを引渡すデジタル印刷機が知られている。デジタル印刷機により、異なる内容を有する完全なブックブロックを自由選択で連続して製造することがそれに応じて可能である。デジタル印刷機の他の長所は、印刷版が一切必要とされないことにある。印刷版の製作にかかるコストを防ぐことに加えて、同様に印刷版の入替えに必要な中断もなくなる。ブックブロックを形成している印刷全紙あるいは個別紙葉は、堆積体として並べて置かれ、例えばパレット上に互いにずらして整理され、それにより印刷全紙あるいは紙葉は、後で再度簡単な方法で手作業で互いに分けられる。代替えとして、中間貯蔵により互いに分離されているブックブロックの完全な場所を形成してもよい。このように積重ねられたブックブロックは、接着製本機に供給される前に、随意長い間貯蔵できる。
【0005】
ばらの堆積体をパレットに降ろすことは、手作業であるいはいわゆるパレタイザを使って自動で行うことができる。このような装置は、特許文献2に開示されている。置いてある印刷物のばらの堆積体は、その後でパレットから手作業で再度取出され、かつ接着製本機の供給領域に納められる。この解決手段の短所としては、ばらのブックブロックが折り目の領域内であまりにちょっとしか押圧されておらず、これにより厚い製品が折り目領域では平らな部分よりも実質的に厚いことが知られている。さらに下側のブックブロックは最も強く押圧され、上側のブックブロックはそもそも押圧されない。不完全に、あるいはばらばらの強さで押圧されたブックブロックは、後に続く処理において大きな問題となるか、あるいは後に続く処理が困難になる。
【0006】
特許文献3には、堆積体の印刷物を縁部領域において交互に貼り付けることが提案されている。これにより、後の時点で後に続く処理の前に、堆積体が再度明らかに互いに分離するおそれがあるという事態になる。この方法においても、すでに言及した短所でもって、印刷全紙は不均一にあるいはあまりにちょっとしか押圧されない。さらに接着製本機にある貼り付けられた印刷全紙はもはや相互に整向できない。別の短所により、三方向裁断機における裁断が終了する際に強制的に裁断せざるを得ず、従って紙の消費を実質的に高める可能性がある、貼付けに必要な印刷全紙の面が形成される。別の短所は、接着剤が印刷全紙に塗布されている箇所で堆積体が厚くなることにより生じ、それにより後に続く処理が困難になる。
【0007】
さらに印刷全紙をその平坦な側の間の代わりにその前面で互いに貼り付けることが知られている。すでに述べたこのような接着(Beleimung)のすでに述べた短所に加えて、この方法の場合、接着剤が後に続く処理において紙案内部に沈積し、それによって機械の故障ならびに洗浄費の浪費が生じるという短所がさらに付け加わる。
【0008】
印刷物の堆積体をパレットあるいは類似の装置上で貯蔵する代わりに、同様にして、印刷機が接着製本機と一列になって駆動される方法が知られている。これまで述べた印刷機械は連続的に印刷できるので、印刷機と後に続く処理の間には滞留区間が設けられていてもよく、後に続く処理の置換えの間に印刷されるブックブロックを個別に貯蔵するために、印刷機械の滞留容量は十分である。追加の滞留容量は、後に続く処理が何らかの理由から静止状態にある場合のために設けるべきである。代替えとして、このような段階に印刷されるブックブロックを導出し、かつ後で再度供給することもできる。
【0009】
特許文献4は平坦な印刷物から成る積載形式の装置を開示しており、その際に印刷物は堆積体の状態ですべて一様に整向されている。印刷物の四つの側の一つは、他の側よりも厚い。その理由は、例えば印刷物がこの側で折り目あるいはいわゆるホチキスの針を備えていることにある。この堆積体は、交互に180°だけ互いにずれた部分堆積体から形成されているかの堆積体のように同様に安定しているように、ここで部分堆積体はより厚い側に対して横方向に互いに交互にずらされる。この場合、部分堆積体は下側縁部に対して垂直に堆積体の高さの方向にずらされる。このように構成された堆積体は、印刷物が堆積体の内側で厚い側の領域において様々な強さで押圧され、それによって押圧された折り目領域が扇状に広がりやすいという短所を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許出願公開第351894号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第2098465号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第2159070号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第1950159号明細書
【特許文献5】欧州特許出願公開第623542号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の根底をなす課題は、集められた印刷全紙から形成されるばらのブックブロックが一時的に貯蔵され、かつ一時的な貯蔵が終了した後、再度明確に分離できる方法を提供することにある。本発明の別の課題は、ブックブロックを一時的な貯蔵時に一定の力で押圧することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この課題は、本発明に従い、ばらのブックブロックをロッド状の束状体にまとめ、その際に、ブックブロックの側方縁部が、隣接したブックブロックの側方縁部に対して突出するように、ブックブロックを印刷全紙の下側縁部に対して平行に、かつ形成すべきロッド状の束状体の高さに対して横方向にずらすことにより解決される。この方法に従い結果として生じるロッド状の束状体の内側に形成されるブックブロックに対してブックブロックを側方にずらすことにより明確な分離位置が生じ、この分離位置によってばらのブックブロックに互いに確実に分離することが後において可能になる。まず第一に、ロッド状の束状体の形態でブックブロックをこのように貯蔵することによって、ブックブロックと印刷全紙は同じ力で押圧されていること、そしてブックブロックを取出すまでに、遅れた時点まで、例えば後の処理の直前まで個別のブックブロックの変形は全く生じない。
【0013】
印刷全紙の折畳み縁部を下側縁部として使用されるようにロッド状の束状体を形成するようにブックブロックが集められると有利であることが明らかになる。折畳まれた印刷全紙において、最後尾の折畳み縁部であることを特徴とする、折り畳み処理の経過において最後に生じる折畳み縁部を下側縁部として使用すると特に有利である。その理由は、印刷全紙の機械的な負荷能力が最大であることにある。
【0014】
本方法の他の形態において、ブックブロックは少なくとも一つの第一の及び最後尾の同じフォーマットのブックブロック部分から形成され、ブックブロック部分が、形成されるべきロッド状の束状体の両側に各々側方縁部を備えていてもよい。その際に、ブックブロックの最後尾のブックブロック部分の側方縁部は、各々隣接したブックブロックの第一のブックブロック部分の側方縁部に対して形成されるべきロッド状の束状体の第一あるいは第二の側または両側で互い違いに側方にずらされる。この場合、簡単な方法で、例えばブックブロックの一様な分離にとって有利であるずれが生じる。
【0015】
本発明の他の形態において、ロッド状の束状体の折畳み縁部を、各々異なる印刷内容を備えた印刷全紙から形成することができる。この場合に印刷全紙は、異なる内容を備えた、自由選択で相前後して全てが揃ったブックブロックを製造できる例えばデジタル印刷機の手になる。
【0016】
記載された方法により、ブックブロックから成るロッド状の束状体が製造することができ、複数の印刷全紙は一つのブックブロックにまとめられ、同じ向きの複数のブックブロックは、各々印刷全紙の下側縁部の上で起立するように一つのロッド状の束状体にまとめられ、そして押圧されている。その際に、各々二つの隣接したブックブロックが互いにずらしてあり、かつその位置に固定されている。本発明によれば、このようなロッド状の束状体にあっては、ブックブロックの側方縁部は、隣接したブックブロックの側方縁部に対して突出するように、ブックブロックは印刷全紙の下側縁部に対して平行に、かつ形成すべきロッド状の束状体の高さに対して横方向にずれている。印刷全紙の折畳み縁部はロッド状の束状体において下側縁部を形成しているのが好ましい。
【0017】
ロッド状の束状体の他の形態において、ブックブロックは少なくとも一つの第一の及び最後尾の同じフォーマットのブックブロック部分から形成されており、ブックブロック部分は、各々側方縁部を備えている。その際に、ブックブロックの最後尾のブックブロック部分の側方縁部は、各々隣接したブックブロックの第一のブックブロック部分の側方縁部に対して形成されるべきロッド状の束状体の第一あるいは第二の側または両側で互い違いに側方にずれている。
【0018】
この場合、ロッド状の束状体のブックブロックは、各々印刷全紙から形成されており、この印刷全紙は例えばデジタル印刷機により異なる印刷内容で印刷されており、ロッド状の束状体のブックブロックは、各々異なる印刷内容を備えることができる。
【0019】
本発明によるロッド状の束状体の他の形態において、ブックブロックにまとめられる印刷全紙に加えて、特にカバーの硬い製品のための表紙、見返し用紙、組合された見返し用紙あるいはブックカバーのような別のブック部分が配置されている。
【0020】
印刷全紙および/またはブックブロックおよび/またはロッド状の束状体が、各々を確認するための情報媒体を備えていると有利であることが明らかになる。これにより、その後の処理において、各個別のロッド状の束状体あるいはその構成部品には個々の処理が割当てられる。
【0021】
本発明を以下に図および引用された従来技術に関連付けて実施例に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】ロッド状の束状体を製造するための本発明による方法の概略斜視図である。
【図1a】個別の印刷物を示す図である。
【図2a】ブックブロックから形成されたロッド状の束状体を示す図である。
【図2b】部分ブックブロックから形成されたロッド状の束状体を示す図である。
【図2c】ブックブロックから形成されたロッド状の束状体の別の変形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0023】
図1には直列に接続された印刷機4を備えたロッド状の束状体形成機6の実施例が示してある。印刷機4、例えばデジタル印刷機は、印刷後に切取り部分40内で切断される巻取紙39から繰り出されるペーパーウェブ(Papierbahn)に印刷する。印刷全紙とも呼ばれているこの切取り部分40は、折り畳み機37内で折畳まれるかあるいは折畳まれていない印刷全紙10として鱗状流11内で並べて置かれてもよい。印刷全紙10は、図1に示したような、折り目縁部5であってもよい下側縁部7を備えている。この場合、これから形成されたブックブロック31…nは、二つの側方縁部171…nを備えている。
【0024】
折畳み装置37は、図1においては刀状部材型折畳み工具(Schwertfalzwerk)として示してあり、切取り部分40は刀状部材を用いて二つの折畳みローラの間に搬送され、かつ折畳み装置により折畳まれる。切取り部分40が折畳み装置37に着く前の搬送経路の端部は、方向Uで調整可能なストッパ41を用いて選択可能である。ストッパ41の周期的調整により、搬送方向Fに対して横方向にずらされた部分鱗状体12が形成できる。ストッパ41がブックブロック31…nのすべての最後尾の切取り部分40の後で交互に調整されると、搬送方向Fに対して横方向にずらされた部分鱗状体12が形成され、この部分鱗状体は搬送方向Fの方向でその都度互いに左右にブックブロック3の容量に対応するようにずらされており、かつ鱗状流コンベア38により搬送方向Fに更に搬送される。代替として、切取り部分40を折畳む代わりに、直接ストッパから鱗状流11を形成するために横方向に離間するように搬送してもよい。さらに別の代替えとして、切取り部分40から成る堆積体の形成が行われてもよく、その際に、前記切取り部分は引き続いて鱗状流11内に移送される。ブックブロック31…nにまとめられる印刷全紙10に加えて、特にカバーの硬い製品のための表紙、見返し用紙、組合された見返し用紙あるいはブックカバーのような別のブック部分20が配置されていてもよい。
【0025】
鱗状流11は高さHを有するロッド状の束状体になるためのロッド状の束状体を形成する機械6において、積重ねられた状態で端部板14を備え、調節可能な力で押圧され、そして締付け要素(Zugelement)15により捕捉される。鱗状部12互いにずらすことにより、ブックブロック31…nはロッド状の束状体13内で同様に互いにずれた状態で積重ねられる。捕捉されたロッド状の束状体13には、圧縮力が維持されたままであり、これによりロッド状の束状体13内に含まれる印刷全紙10はすべて同じ力で挟まれた状態を保つ。挟むことにより、ブックブロック31…nの跳ね返りは折り目の領域では締付け要素15が緩んだ際に実質的に減り、それによってブックブロック31…nはさらに加工している間、より高い製品の品質を得ることができる。その理由は、ブックブロック31…nの変形がもはや生じないことにある。ロッド状の束状体を形成する機械6として、例えばこのような類の装置は、特許文献5に従って使用することができる。スライダ16は締付けられたロッド状の束状体13を引き続きスライド方向Sに例えば滞留装置(Puffervorrichtung)までスライドさせる。
【0026】
ロッド状の束状体13を押圧しかつ安定させるために、端部板14と締付け要素15の代わりに同様に別の装置が考えられる。例えばロッド状の束状体13を再度使用可能なクリップを用いてまとめて、かつ押圧することができ、その際にクリップは開放後自動であるいは手作業で束状体を形成する機械6まで導き戻すことができる。
【0027】
図2aにはブックブロック31…nから成るロッド状の束状体13の主要な構成が示してあり、複数の印刷全紙10(図1参照)は一つのブックブロック31…nにまとめられており、かつ同じ向きを有する複数のブックブロック31…nは各々印刷全紙10の下側縁部7の上で(図1参照)起立した状態で押圧されてロッド状の束状体13なっている。各々二つの隣接したブロック31…nは、互いにずれており、かつその位置で固定されており、その際に、少なくとも一つのブックブロック31…nの側方縁部171…nが、隣接したブックブロック31…nの側方縁部171…nに対して突出するように、ブックブロック31…nを印刷全紙10の下側縁部7に対して平行に(図1参照)、かつロッド状の束状体13の高さHに対して横方向にずらす。例えばここにおいてロッド状の束状体13の内側には情報媒体19,19,19が示してあり、これらの情報媒体は印刷全紙10および/またはブックブロック31…nおよび/またはロッド状の束状体13を確認するのに使用され、これに応じて情報媒体が取付けられている。
【0028】
ロッド状の束状体13の別の実施例が図2bおよび2cに示してある。この場合、ブックブロック31…nは、同じフォーマットの少なくとも一つの第一のおよび最後のブックブロック部分351…nから形成されており、ブックブロック部分351…nは各々側方縁部361…nを備えており、その際にブックブロック31…nの最後のブックブロック部分351…nは、各々隣接したブックブロック31…nの第一のブックブロック部分351…nの側方縁部361…nに対して、ロッド状の束状体13の第一のもしくは第二の側21,22で、あるいは両側21,22で交互に側方へとずれている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブックブロック(31...n)から成るロッド状の束状体(13)を製造するための方法であって、
複数の印刷全紙(10)を一つのブックブロック(31...n)にまとめ、同じ向きの複数のブックブロック(31...n)を、各々印刷全紙(10)の下側縁部(7)の上で起立させるようにして一つのロッド状の束状体(13)にまとめて押圧し、
その際に、各々二つの隣接したブックブロック(31...n)を押圧する前に互いにずらし、かつ押圧した後にその位置を固定する方法において、
ブックブロック(31...n)の側方縁部(171...n)が、隣接したブックブロック(31...n)の側方縁部(171...n)に対して突出するように、
ブックブロック(31...n)を印刷全紙(10)の下側縁部(7)に対して平行に、かつ形成すべきロッド状の束状体(13)の高さ(H)に対して横方向にずらすことを特徴とする方法。
【請求項2】
印刷全紙(10)の折畳み縁部(5)を下側縁部(7)として使用されるようにロッド状の束状体(13)を形成することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
印刷全紙(10)の最後尾の折畳み縁部(5)を、各々下側縁部(7)として使用されるようにロッド状の束状体(13)を形成することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ブックブロック(31...n)を、少なくとも一つの第一の及び最後尾の同じフォーマットのブックブロック部分(351...n)から形成し、ブックブロック部分(351...n)が、形成されるべきロッド状の束状体(13)の両側に各々側方縁部(361...n)を備えており、
その際に、ブックブロック(31...n)の最後尾のブックブロック部分(351...n)の側方縁部(361...n)を、各々隣接したブックブロック(31...n)の第一のブックブロック部分(351...n)の側方縁部(361...n)に対して形成されるべきロッド状の束状体(13)の第一あるいは第二の側(21,22)または両側(21,22)で互い違いに側方にずらすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
ロッド状の束状体(13)の折畳み縁部(5)を、各々異なる印刷内容を備えた印刷全紙(10)から形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
ブックブロック(31...n)から成るロッド状の束状体(13)であって、
複数の印刷全紙(10)が一つのブックブロック(31...n)にまとめられ、同じ向きの複数のブックブロック(31...n)が、各々印刷全紙の下側縁部(7)の上で起立するように一つのロッド状の束状体(13)にまとめられ、そして押圧されており、
その際に、各々二つの隣接したブックブロック(31...n)が互いにずらしてあり、かつその位置に固定されているロッド状の束状体(13)において、
ブックブロック(31...n)の側方縁部(171...n)が、隣接したブックブロック(31...n)の側方縁部(171...n)に対して突出するように、
ブックブロック(31...n)が印刷全紙(10)の下側縁部(7)に対して平行に、かつ形成すべきロッド状の束状体(13)の高さ(H)に対して横方向にずれていることを特徴とするロッド状の束状体(13)。
【請求項7】
ロッド状の束状体(13)において、印刷全紙(10)の折畳み縁部(5)が下側端部(7)を形成していることを特徴とする請求項6に記載のロッド状の束状体(13)。
【請求項8】
ロッド状の束状体(13)において、印刷全紙(10)の最後尾の折畳み縁部(5)が、各々下側端部(7)を形成していることを特徴とする請求項7に記載のロッド状の束状体(13)。
【請求項9】
ブックブロック(31...n)が少なくとも一つの第一の及び第最後尾の同じフォーマットのブックブロック部分(351...n)から形成されており、ブックブロック部分(351...n)が、各々側方縁部(361...n)を備えており、
その際に、ブックブロック(31...n)の最後尾のブックブロック部分(351...n)の側方縁部(361...n)が、各々隣接したブックブロック(31...n)の第一のブックブロック部分(351...n)の側方縁部(361...n)に対して形成されるべきロッド状の束状体(13)の第一あるいは第二の側(21,22)または両側(21,22)で互い違いに側方にずれていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載のロッド状の束状体(13)。
【請求項10】
ロッド状の束状体(13)のブックブロック(31...n)が、各々異なる印刷内容を備えた印刷全紙(10)から形成されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載のロッド状の束状体(13)。
【請求項11】
ブックブロック(31…n)にまとめられる印刷全紙(10)に加えて、特にカバーの硬い製品のための表紙、見返し用紙、組合された見返し用紙あるいはブックカバーのような別のブック部分(20)が配置されていることを特徴とする請求項6〜10のいずれか一つに記載のロッド状の束状体(13)。
【請求項12】
印刷全紙(10)および/またはブックブロック(31...n)および/またはロッド状の束状体(13)が、各々を確認するための情報媒体(19,19,19)を備えていることを特徴とする請求項6〜11のいずれか一つに記載のロッド状の束状体(13)。

【図1】
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【図1a】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【公開番号】特開2012−232848(P2012−232848A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−105193(P2012−105193)
【出願日】平成24年5月2日(2012.5.2)
【出願人】(502200092)ミュラー・マルティニ・ホルディング・アクチエンゲゼルシヤフト (51)
【Fターム(参考)】