説明

印刷装置,プログラムおよび印刷システム

【課題】複数のフレームを有するデータを印刷する際,ユーザの意図を反映した印刷結果が得られる可能性が高い印刷装置,プログラムおよび印刷システムを提供すること。
【解決手段】プリンタ100は,データの格納場所を記憶する参照情報に基づいて印刷対象データを取得する(S101)。プリンタ100は,取得した印刷対象データのフレーム構成を判断し(S103,S104),フレームが複数あった場合には(S104:YES),印刷対象となるフレームをユーザの指示に従って選択する(S107,S123)。一方,単一のフレームの場合には(S104:NO),そのフレームを印刷対象として選択する(S111)。そして,プリンタ100は,選択したフレームを印刷する(S109)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,印刷装置,プログラムおよび印刷システムに関する。さらに詳細には,データの参照情報を取得し,その参照情報に記憶されている参照先からデータを取得して印刷する機能を有する印刷装置,プログラムおよび印刷システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から,データの参照情報を取得し,その参照情報に記憶されている参照先からデータを取得して印刷する機能を有する印刷装置がある。例えば,Webページを参照するためのURL情報を取得し,そのURL情報の参照先であるWebページから印刷対象データ(コンテンツ)を取得して印刷する印刷装置が知られている。
【0003】
上述のようにWebページを印刷する印刷装置に関する技術文献としては,例えば特許文献1がある。特許文献1では,一度印刷したWebページのURL情報およびコンテンツを記憶し,次回にそのWebページを印刷する際には,記憶したコンテンツを印刷するか,URL情報を参照して最新のコンテンツを取得して印刷するかを選択する印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−269159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,1つの画面に複数の画像領域(フレーム)を有するデータを印刷する場合,必ずしもユーザが意図する印刷物が得られるとは限らない。例えば,フレーム個別に印刷を希望することもあれば,データ全体の印刷を希望することもある。そのため,印刷結果がユーザの意図と必ずしも一致しない。
【0006】
本発明は,前記した従来の印刷装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,複数のフレームを有するデータを印刷する際,ユーザの意図を反映した印刷結果が得られる可能性が高い印刷装置,プログラムおよび印刷システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,データの参照情報から参照先にアクセスして印刷対象データを取得する取得部と,前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームによって構成されているか否かを判断する判断部と,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合には,印刷対象とするフレームの少なくとも1つをユーザ指示によって選択し,複数のフレームで構成されていないと判断された場合には,単一のフレームを印刷対象として選択する選択部と,前記選択部によって選択された印刷対象を印刷する印刷部とを備えることを特徴としている。
【0008】
本発明の印刷装置は,データの参照情報に記憶されている参照先にアクセスし,印刷対象データを取得する。参照情報は,データの格納場所を特定する情報であり,例えばURL(Uniform Resource Locator)で記載された情報が該当する。そして,本発明の印刷装置は,取得した印刷対象データのフレーム構成を判断し,複数のフレームを有する場合には,印刷対象となるフレームをユーザの指示に従って選択する。ユーザ指示によるフレームの選択方法としては,ユーザにどのフレームを印刷対象とするかを入力させる直接的な方法であってもよいし,ユーザに印刷対象となるフレームの条件をあらかじめ設定してもらい,その条件を満たすフレームを印刷装置が選択する間接的な方法であってもよい。本発明の印刷装置は,選択されたフレームを印刷する。
【0009】
すなわち,本発明の印刷装置は,印刷対象データが複数のフレームで構成されていた場合,その印刷対象データを印刷する前に,ユーザ指示によって印刷対象となるフレームを選択する。一方,印刷対象データが複数のフレームで構成されていない場合,つまり単一のフレームで構成されている場合には,その単一のフレームを選択する。これにより,ユーザの意図を印刷に反映することができ,ユーザの意図に反する印刷結果となる可能性を低減できる。
【0010】
また,本発明の印刷装置は,前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームで構成されている場合に,各フレームに含まれている情報を報知する報知部と,前記報知部によって報知されているフレームの中から,印刷対象となるフレームをユーザ入力によって指定する指定部とを備え,前記選択部は,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合,前記指定部の指定に従って印刷対象のフレームを選択するとよい。フレームを手動で選択する際,印刷対象データに含まれる各フレームの情報を表示することで,その情報がフレーム選択のヒントとなる。そのため,ユーザの意図に合ったフレームの選択が期待できる。
【0011】
例えば,本発明の印刷装置は,前記報知部は,フレームごとに,フレーム内に含まれるキーワードを抽出し,抽出されたキーワードを報知するとよい。キーワードが抽出されることで,ユーザは各フレームの内容を推測することができ,フレームを選択し易くなる。
【0012】
また,例えば,前記報知部は,全フレームに占める割合をフレームごとに報知するとよい。全フレームに占める表示面積割合(占有率)が大きいほど,情報量が多く重要性が高い傾向にある。そのため,各フレームの占有率を報知することで,ユーザは各フレームの重要性あるいは情報量を推測することができ,フレームを選択し易くなる。
【0013】
また,例えば,前記報知部は,各フレームの表示の配置関係を示す配置図を報知するとよい。中央に配置されるフレームほど,重要性が高い傾向にある。そのため,フレームの配置を配置図として報知することで,ユーザは視覚によって各フレームの重要性を推測することができ,フレームを選択し易くなる。
【0014】
また,本発明の印刷装置は,印刷対象となるフレームを選択する選択条件を記憶する条件記憶部と,前記選択条件をユーザ指示によって設定する設定部とを備え,前記選択部は,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合,前記条件記憶部に記憶されている選択条件を読み出し,当該選択条件に従って印刷対象のフレームを選択するとよい。印刷対象となるフレームを,ユーザがあらかじめ設定した選択条件に基づいて自動選択することで,ユーザが毎回フレームを選択する手間を省くことができる。
【0015】
また,例えば,前記設定部は,全フレームに占める割合が最も大きいフレームを選択条件として設定するとよい。全フレームに占める表示面積割合(占有率)が最大のフレームが最も重要性が高く最も情報量が多い傾向にあり,印刷対象として好適である。
【0016】
また,例えば,本発明の印刷装置は,前記設定部は,キーワードが含まれるフレームを選択条件として設定するとよい。キーワードが含まれているフレームは,ユーザが印刷を希望する情報が含まれる可能性が高く,印刷対象として好適である。
【0017】
また,本発明の印刷装置の前記選択部は,前記取得部にて取得した印刷対象データに対する印刷指示を受け付けた後であって印刷開始前に印刷対象を選択するとよい。印刷対象データの印刷が確定する前にユーザ指示を受け付けると,印刷する意思が無いユーザにとっては煩わしい。そのため,印刷指示を受け付けた後であって印刷開始前に印刷対象を選択する方が好ましい。
【0018】
また,本発明の印刷装置は,文字サイズをユーザ入力によって指定する文字サイズ指定部と,前記取得部にて取得した印刷対象データに含まれる文字の文字サイズを,前記文字サイズ指定部に指定された文字サイズに変更する変更部とを備えるとよい。ユーザが自由に文字サイズを変更できることで,よりユーザにとって見易い印刷物を出力できる。
【0019】
また,本発明の印刷装置は,ユーザ認証を行う認証部と,ユーザと文字サイズとを対応付けて記憶する文字サイズ記憶部と,前記認証部によって認証されたユーザに対応する文字サイズを,前記文字サイズ記憶部から取得する文字サイズ取得部と,前記取得部にて取得した印刷対象データに含まれる文字の文字サイズを,前記文字サイズ取得部にて取得した文字サイズに変更する第2変更部とを備えるとよい。この構成により,ユーザに合った文字サイズに自動変更できることから,ユーザは何度も文字サイズを設定する手間が少ない。
【0020】
また,本発明は,情報処理装置を,データの参照情報から参照先にアクセスして印刷対象データを取得する取得手段と,前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームによって構成されているか否かを判断する判断手段と,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合には,印刷対象とするフレームの少なくとも1つをユーザ指示によって選択し,複数のフレームで構成されていないと判断された場合には,単一のフレームを印刷対象として選択する選択手段として機能させることを特徴とするプログラムを含んでいる。
【0021】
また,本発明は,参照先に格納されている印刷対象データを印刷する印刷システムであって,データの参照情報から参照先にアクセスして印刷対象データを取得する取得部と,前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームによって構成されているか否かを判断する判断部と,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合には,印刷対象とするフレームの少なくとも1つをユーザ指示によって選択し,複数のフレームで構成されていないと判断された場合には,単一のフレームを印刷対象として選択する選択部とを備えることを特徴とする印刷システムを含んでいる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば,複数のフレームを有するデータを印刷する際,ユーザの意図を反映した印刷結果が得られる可能性が高い印刷装置,プログラムおよび印刷システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態にかかるプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】Webページ印刷の設定画面(第1画面)を示す図である。
【図3】プリンタによるWebページ印刷処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】フレーム手動選択時の選択画面(フレームマップ表示)を示す図である。
【図5】フレーム手動選択時の選択画面(キーワード表示)を示す図である。
【図6】フレーム手動選択時の選択画面(占有率表示)を示す図である。
【図7】実施の形態にかかるフォント変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】Webページ印刷の設定画面(第2画面)を示す図である。
【図9】文字サイズ手動指定時の選択画面を示す図である。
【図10】PCによるWebページ印刷処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,Webページから印刷対象データを取得して印刷する機能を有するプリンタに本発明を適用したものである。
【0025】
[プリンタの構成]
本形態のプリンタ100(印刷装置の一例)は,図1に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38とに,電気的に接続されている。
【0026】
ROM32には,プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33およびNVRAM34は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは印刷データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。また,NVRAM34(条件記憶部,文字サイズ記憶部の一例)は,出荷後にユーザによって設定される各種の設定を記憶する記憶領域として利用される。
【0027】
CPU31(取得部,判断部,選択部,指定部,設定部,文字サイズ指定部,変更部,認証部,文字サイズ取得部,第2変更部の一例)は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。
【0028】
ネットワークインターフェース37およびUSBインターフェース38は,他の装置との通信を可能にするインターフェースである。プリンタ100は,これらのインターフェースを介して他の装置から送信されるデータを受信する。
【0029】
本形態では,プリンタ100は,ネットワークインターフェース37を介して,プリンタ100用のプリンタドライバ210が組み込まれたパーソナルコンピュータ(PC)200や,Webページを格納するWebサーバ300との通信が可能になっている。
【0030】
この他,USBインターフェース38を介して他の装置を利用してもよい。例えば,USBインターフェース38にフラッシュメモリが装着されている場合には,そのフラッシュメモリを記憶領域として利用できる。また,キーボードが装着されている場合には,そのキーボードを利用して入力操作を行うことができる。
【0031】
また,画像形成部10(印刷部の一例)は,用紙に画像を印刷することができればよく,画像形成方式については電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。また,カラー印刷が可能であってもよく,モノクロ印刷専用であってもよい。
【0032】
また,操作パネル40(報知部の一例)は,ユーザ入力を受け付ける各種のボタンと,文字情報やボタン等を表示するタッチパネル画面とを有している。各種のボタンとしては,例えば,印刷動作の開始を指示するOKボタンや,印刷動作のキャンセルを指示するキャンセルボタンがある。
【0033】
[第1の形態]
[プリンタの制御]
続いて,プリンタ100の制御について説明する。第1の形態のプリンタ100は,Webページを参照するためのURL情報を取得し,そのURL情報に基づいてWebページから印刷対象データ(コンテンツ)を取得し,そのコンテンツを印刷するWebページ印刷機能を有している。
【0034】
Webページ印刷を行う際には,先ず,ユーザが操作パネル40を操作してWebページ印刷の実行指示を入力する。プリンタ100は,その実行指示が入力されると,URLの入力を促す入力画面を表示する。ユーザは,その入力画面にWebページのURL情報を入力する。例えば,Webサーバ300(図1参照)の所定のディレクトリに格納されているWebページの情報を印刷する場合には,そのディレクトリパスを含むURL情報を入力する。その後,操作パネル40のOKボタンを押下する。
【0035】
プリンタ100は,OKボタンが押下されると,入力されたURL情報を取得し,そのURL情報に基づいてWebサーバ300の所定のディレクトリにアクセスし,印刷対象データを自機のメモリ領域にダウンロードする。そして,ダウンロードした印刷対象データの印刷を実行する。
【0036】
また,ダウンロードした印刷対象データには,複数の画像領域(フレーム)を有するものがある。一方で,プリンタ100のタッチパネル画面は,ダウンロードしたWebページを表示する機能を有していないため,ユーザにとっては印刷対象データが複数のフレームで構成されているか否かを把握した上で印刷指示を入力する場面は少ない。そのため,ユーザが自発的に印刷対象のフレームを選択することは期待し難い。そこで,プリンタ100は,印刷対象データのフレーム構成を解析し,印刷対象データが複数のフレームを有するデータであった場合に,全体を1つの印刷対象として印刷するか,フレーム単位で印刷するかをユーザに選択させる。また,フレーム単位で印刷する場合には,どのフレームを印刷するかをユーザに選択させる。
【0037】
具体的にプリンタ100は,操作パネル40のタッチパネル画面41に,図2に示すようなWebページ印刷設定画面410を表示し,フレームの選択方法の設定を受け付ける。ユーザは,Webページ印刷の実行指示を入力する前に,あらかじめフレームの選択方法の設定を行っておく。Webページ印刷設定画面410では,フレームごとの印刷を行うか否かを設定するフレーム選択の設定(図2の(1))や,フレームの選択をプリンタ100が自動で行うか手動で行うかを設定するフレーム選択方法の設定(図2の(2))や,フレームをプリンタ100が自動選択する際,どのようなフレームを選択するのかを設定するフレーム自動選択の設定(図2の(3))がある。設定内容は,NVRAM34に記憶される。各々の選択方法の詳細については後述する。
【0038】
[Webページ印刷処理]
続いて,前述したWebページ印刷機能を実現するWebページ印刷処理(取得部,判断部,選択部,指定部の一例)について,図3のフローチャートを参照しつつ説明する。Webページ印刷処理は,URL情報が入力された後にOKボタンの押下を受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。
【0039】
Webページ印刷処理では,先ず,入力されたURL情報を取得し,そのURL情報に基づいて印刷対象データを取得する(S101,取得部の一例)。すなわち,URL情報に記憶されている参照先のWebページにアクセスし,印刷対象データをダウンロードする。
【0040】
次に,フレーム選択の設定(図2の(1))がオンか否かを判断する(S102)。フレーム選択の設定がオフの場合は(S102:NO),印刷対象が複数のフレームから構成される場合であっても,纏めて1つの画像として扱う。そのため,全体を1つのフレームとして扱い,その単一フレームを選択して(S111),S108に移行する。
【0041】
一方,フレーム選択の設定がオンの場合は(S102:YES),S101で取得した印刷対象データのフレーム構成を解析する(S103)。具体的には,各フレームの配置やサイズを解析する。また,必要に応じて各フレームに含まれる文字情報を解析する。
【0042】
次に,印刷対象データが複数のフレームを有しているか否かを判断する(S104,判断部の一例)。印刷対象データが複数のフレームを有していない,すなわち単一のフレームで構成されている場合には(S104:NO),その単一フレームを選択して(S111,選択部の一例),S108に移行する。
【0043】
印刷対象データが複数のフレームで構成されている場合には(S104:YES),フレーム選択方法の設定(図2の(2))が自動か否かを判断する(S105)。フレーム選択方法を自動で行わない,すなわちユーザが手動でフレームを選択する場合には(S105:NO),操作パネル40のタッチパネル画面41に,ユーザにフレームを選択させるためのフレーム手動選択画面を表示する(S106)。
【0044】
第1の形態のプリンタ100では,フレーム手動選択画面として,図4に示すようなフレーム配置を表示したフレームマップ表示画面420と,図5に示すような各フレームに含まれるキーワードを表示したキーワード表示画面430と,図6に示すような各フレームの全フレームに占める表示面積割合を表示した占有率表示画面440とを有している。S106では,初期画面としてフレームマップ表示画面420を表示する。
【0045】
フレームマップ表示画面420には,キーワード表示画面430に表示を切り替えるためのキーワードボタン413と,占有率表示画面440に表示を切り替えるための占有率ボタン414が表示される。また,キーワード表示画面430には,フレームマップ表示画面420に表示を切り替えるためのマップボタン412と,占有率表示画面440に表示を切り替えるための占有率ボタン414が表示される。また,占有率表示画面440には,キーワード表示画面430に表示を切り替えるためのキーワードボタン413と,フレームマップ表示画面420に表示を切り替えるための占有率ボタン412が表示される。これにより,各画面の切り替えを可能にする。
【0046】
図4に示したフレームマップ表示画面420(報知部の一例)には,各フレームの配置およびサイズを図示したフレームマップ421が表示される。全フレームに占める表示面積が大きいほど,情報量が多く重要性が高い傾向にある。また,中央に配置されるフレームほど,重要性が高い傾向にある。そのため,フレームマップ421を表示することで,ユーザは視覚によって各フレームの重要性あるいは情報量を推測することができる。
【0047】
また,フレームマップ表示画面420には,各フレームに対応する印刷ボタン422(指定部の一例。図4では,4つのフレーム1,2,3,4に対応する印刷ボタン4221,4222,4223,4224)と,全体を1つのフレームとして選択する印刷ボタン4225と,終了ボタン423とが表示される。印刷ボタン422の数は,フレームの数に対応しており,フレームの数に応じて変更される。印刷ボタン422のうちいずれか1つが押下されると,そのボタンに対応するフレームが印刷対象として選択される。印刷ボタン4225が押下されると,全フレームを1つの画像とした単一フレームが印刷対象として選択される。また,終了ボタン423が押下されると,Webページ印刷処理が取り消される。
【0048】
図5に示したキーワード表示画面430(報知部の一例)には,各フレームに含まれる画像情報およびキーワード情報が一覧431に表示される。具体的には,各フレームに画像情報が含まれるか否か,含まれる場合にはその画像データのファイル名が表示される。また,各フレームにキーワードが含まれるか否か,含まれる場合には含まれているキーワードが表示される。なお,キーワードは,NVRAM34に記憶されており,Webページ印刷処理が開始される前にあらかじめユーザによって登録される。ユーザが登録したキーワードをフレーム内から抽出することで,ユーザは希望する情報がフレームに含まれているか否かを推測することができる。
【0049】
また,キーワード表示画面430には,各フレームに対応する印刷ボタン432(指定部の一例。図5では,4つのフレーム1,2,3,4に対応する印刷ボタン4321,4322,4323,4324)と,終了ボタン433とが表示される。印刷ボタン432の数は,フレームの数に対応しており,フレームの数に応じて変更される。印刷ボタン432のうちいずれか1つが押下されると,そのボタンに対応するフレームが印刷対象として選択される。また,終了ボタン433が押下されると,Webページ印刷処理が取り消される。
【0050】
図6に示した占有率表示画面440(報知部の一例)には,フレームごとに全フレームに占める面積割合(占有率)が一覧441に表示される。また,一覧441では,各フレームが占有率の大きい順に並べ替えられる。占有率が大きいほど,情報量が多く重要性が高い傾向にある。そのため,各フレームの占有率を表示することで,ユーザは各フレームの重要性あるいは情報量を推測することができる。
【0051】
また,占有率表示画面440には,各フレームに対応する印刷ボタン442(指定部の一例。図6では,4つのフレーム1,2,3,4に対応する印刷ボタン4421,4422,4423,4424)と,終了ボタン443とが表示される。印刷ボタン442の数は,フレームの数に対応しており,フレームの数に応じて変更される。印刷ボタン442のうちいずれか1つが押下されると,そのボタンに対応するフレームが印刷対象として選択される。また,終了ボタン443が押下されると,Webページ印刷処理が取り消される。
【0052】
プリンタ100は,フレームマップ表示画面420,キーワード表示画面430,あるいは占有率表示画面440にて印刷ボタンが押下されると,その印刷ボタンに対応するフレームを印刷対象として選択する(S107,選択部の一例)。
【0053】
一方,フレーム選択方法を自動で行う場合には(S105:YES),選択条件を読み出す(S121)。第1の形態では,Webページ印刷設定画面410にて,フレーム自動選択の設定(図2の(3))が可能であり,選択条件として,画像入りフレーム,画像無しフレーム,占有率が最大のフレーム,キーワードを含むフレーム,の各種の選択条件を設定できる。設定された選択条件は,NVRAM34に記憶され,Webページ印刷処理のS121にて読み出される。
【0054】
例えば,占有率が最大のフレームが情報量も最も多い傾向にあることから,占有率が最大であることを選択条件とすることで,ユーザの希望に適うフレームが選択される可能性が高まる。また,例えば,ユーザが登録したキーワードが含まれているフレームは,ユーザの希望に適うフレームとなる可能性が高い。キーワードの登録ないし削除は,Webページ印刷設定画面410への入力によって行うことができ,登録されたキーワードはROM32あるいはNVRAM34に記憶される。また,例えば,インデックス等の文字のみで構成されているデータを省きたい場合には,画像入りのフレームを印刷対象とするとよい。また,例えば,広告等の画像中心に構成されているデータを省きたい場合には,画像無しのフレームを印刷対象とするとよい。
【0055】
次に,読み出した選択条件に基づいて,その選択条件に合致するフレームがあるか否かを判断する(S122)。選択条件に合致するフレームが無い場合には(S122:NO),S106に移行し,手動によるフレームの選択を行う。一方,選択条件に合致するフレームがある場合には(S122:YES),その選択条件に合致したフレームを印刷対象として選択する(S123,選択部の一例)。
【0056】
S107,S123,あるいはS111にて印刷対象のフレームを選択した後,フレームに含まれる文字の文字サイズを必要に応じて変更するフォント変更処理を実行する(S108)。S108のフォント変更処理の詳細については後述する。S108によるフォント変更処理の後,印刷対象のフレームを印刷する(S109,印刷部の一例)。S109の後,Webページ印刷処理を終了する。
【0057】
以上詳細に説明したように,第1の形態のプリンタ100は,印刷対象データが複数のフレームで構成されていた場合,その印刷対象データを印刷する前に,ユーザの手動選択あるいはユーザがあらかじめ設定した選択条件によって,印刷対象となるフレームを選択する。一方で,印刷対象データが単一のフレームで構成されていた場合には,ユーザに問い合わせることなくそのフレームを選択する。つまり,フレームが複数か否かによって選択方法を分ける。これにより,ユーザの意図を印刷に反映することができ,ユーザの意図を反映することなく印刷してしまうことを回避する。その結果として,ユーザの意図に反する印刷結果となる可能性を低減できる。
【0058】
[フォント変更処理]
続いて,Webページ印刷処理中の,S108のフォント変更処理(変更部,認証部,文字サイズ取得部,第2変更部の一例)について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0059】
印刷対象データに含まれる文字の見易さには個人差があり,必ずしもユーザにとって文字が見易い印刷物が得られるとは限らない。例えば,小さい文字が見難いユーザにとっては,文字サイズが小さいとその内容が理解し難い。一方で,小さい文字を見慣れているユーザにとっては,文字サイズが大きいと情報量が少なくなり,不満になる。そのため,文字のサイズを固定してしまうと,一部のユーザにとっては見難い印刷物が出力されてしまうことになる。そこで,第1の形態のプリンタ100では,フォント変更処理によって,ユーザに応じてフォントを自動変更する。
【0060】
具体的にプリンタ100は,図2に示したフレームの選択方法を選択する画面に,フォントの変更方法を設定する画面への切り替えボタン411を表示する。そして,切り替えボタン411が押下されると,図8に示すようなフォントの変更方法を設定する画面に切り替える。図8に示したフォントの変更方法を選択する画面にも,フレームの選択方法を設定する画面への切り替えボタン411を表示する。これにより,両画面の切り替えを可能にする。ユーザは,フレームの選択方法と同様に,Webページ印刷の実行指示であるOKボタンを押下する前に,あらかじめフォントの変更方法の設定を行っておく。
【0061】
具体的に,図8に示したフォントの変更方法を選択する画面(Webページ印刷設定画面410)では,文字サイズの変更を行うか否かを設定する文字サイズ変更の設定(図8の(4))や,文字サイズの指定をユーザ別に自動設定するかジョブごとに手動設定するかを設定する文字サイズ指定方法の設定(図8の(5))や,ユーザ別に文字サイズを指定する際,ユーザと文字サイズとを対応付けて設定するユーザ別文字サイズの設定(図8の(6))がある。設定内容は,NVRAM34に記憶される。
【0062】
フォント変更処理では,先ず,フレームに含まれる文字のフォント変更が設定されているか否かを判断する(S150)。具体的には,文字サイズ変更の設定(図8の(4))がオンかオフかを判断する。フォント変更が設定されていない場合には(S150:NO),文字サイズを変更することなく,フォント変更処理を終了する。
【0063】
一方,フォント変更が設定されている場合には(S150:YES),選択されたフレームに含まれている文字データを検索する(S151)。そして,選択されたフレームに文字データがあるか否かを判断する(S152)。文字データが無い場合には(S152:NO),フォントを変更する必要が無いため,フォント変更処理を終了する。
【0064】
文字データがある場合には(S152:YES),文字サイズ指定方法の設定(図8の(5))がユーザ別自動設定であるか否かを判断する(S153)。ユーザ別自動設定ではない,すなわち手動設定が設定されている場合には(S153:NO),操作パネル40のタッチパネル画面41に図9に示すような文字サイズ手動設定画面450を表示する(S154)。
【0065】
文字サイズ手動設定画面450(文字サイズ指定部の一例)には,文字サイズを入力するためのテキストボックス451と,OKボタン453とが表示される。ユーザは,所望の文字サイズをテキストボックス451に入力し,OKボタン453を押下する。プリンタ100は,OKボタン453が押下されると,テキストボックス451に入力されている文字サイズを取得する(S155)。
【0066】
一方,ユーザ別自動設定が設定されている場合には(S153:YES),ユーザ認証を行う(S161,認証部の一例)。本形態では,操作パネル40のタッチパネル画面41に,ユーザIDとパスワードの入力を求め,現在操作パネル40を操作中のユーザを特定する。
【0067】
その後,ユーザが特定され,さらにそのユーザについての文字サイズが設定されているか否かを判断する(S162)。ユーザごとの文字サイズは,Webページ印刷設定画面410のユーザ別文字サイズの設定(図8の(6))によって設定される。特定されたユーザについての文字サイズが設定されていない場合には(S162:NO),S154に移行し,手動によって文字サイズを設定する。一方,特定されたユーザについての文字サイズが設定されている場合には(S162:YES),その文字サイズを取得する(S163,文字サイズ取得部の一例)。
【0068】
S155あるいはS163によって文字サイズを取得した後,S151で検索された文字列について文字サイズを変更する(S156,変更部,第2変更部の一例)。S156の後,フォント変更処理を終了する。
【0069】
前述のように,第1の形態のプリンタ100は,印刷するにあたってユーザ毎に文字サイズを設定でき,印刷対象に含まれる文字の文字サイズを変更できる。本形態のように,ユーザが自由に文字サイズを変更できることで,よりユーザにとって見易い印刷物を出力できる。
【0070】
なお,前述のフォント変更処理は,Webページ印刷処理におけるフレームの選択構成(S102〜S107,S111,S121〜S123)が無くても一定の効果が得られる。すなわち,Webページ印刷処理において,フレームを選択する処理は無く,印刷対象とするフレームに対してフォント変更処理を行うように構成しても,ユーザにとって見易い印刷物を出力できるという効果は生じる。
【0071】
[第2の形態]
[プリンタドライバの制御]
従来から,Webブラウザあるいはプリンタドライバの機能としては,Webページのフレームを個別に印刷する技術が実用化されている。しかしながら,この機能についても印刷対象に複数のフレームがあった際に必ずフレームの選択を求めるものではなく,ユーザの自主的な設定行為が必要となる。そのため,ユーザが設定行為を忘れた場合には,印刷結果がユーザの意図に反してしまう可能性がある。そこで,第1の形態においてプリンタ100が実行しているWebページ印刷処理を,PC200に適用した実施例を説明する。
【0072】
PC200が実行するWebページ印刷処理は,プリンタドライバ210の機能の1つとして組み込まれる。そのため,第2の形態のWebページ印刷処理は,Webブラウザ等によってWebページを表示している状態で,そのWebページの印刷が指示されたことを契機にプリンタドライバ210によって実行される。なお,プリンタ100が実行する,第1の形態のWebページ印刷処理(図3参照)と同じ処理については,同じ符号を付して説明を省略する。
【0073】
第2の形態のWebページ印刷処理では,先ず,印刷対象データを取得する(S201)。PC200は,Webブラウザが既にWebページを取得していることから,Webブラウザがプリンタドライバ210に印刷対象データを引き渡す。
【0074】
その後,S102からS108までは同じ処理となる。すなわち,印刷対象データ中のフレーム構成を解析し,印刷対象のフレームを選択する。そして,必要に応じてその印刷対象のフレームに含まれる文字の文字サイズを変更する。
【0075】
S108の後,選択されたフレームのデータに基づいてプリンタ100用のPDLデータを作成する(S209)。このPDLデータは,ユーザが選択したフレームに基づいて,さらにはユーザが設定した文字サイズに変更されたデータに基づいて作成されたものである。そして,そのPDLデータをプリンタ100に送信し(S210),Webページ印刷処理を終了する。
【0076】
以上詳細に説明したように,第2の形態のPC200のプリンタドライバ210は,印刷対象データが複数のフレームで構成されていた場合,その印刷対象データのPDLデータを作成する前に,ユーザの手動選択あるいはユーザがあらかじめ設定した選択条件によって,印刷対象となるフレームを選択する。一方で,印刷対象データが単一のフレームで構成されていた場合には,ユーザに問い合わせることなくそのフレームを選択する。つまり,フレームが複数か否かによって選択方法を分ける。これにより,ユーザの意図を確実に印刷に反映することができ,ユーザの意図を反映することなく印刷してしまうことを回避する。その結果として,ユーザの意図に反する印刷結果となる可能性を低減できる。
【0077】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタは,印刷機能を備えるものであればよく,複合機や複写機であっても適用可能である。また,プリンタに印刷ジョブを投入する情報処理装置は,PCに限るものではなく,例えば,スマートフォン等のモバイル装置であってもよい。
【0078】
また,実施の形態では,Webページ印刷処理を実行するにあたってユーザがURL情報を入力しているが,URL情報の取得方法はこれに限るものではない。例えば,PC200等を介してプリンタ100にURL情報の登録が可能であり,ユーザはプリンタ100の操作パネル40にてその登録されたURLの中から所望のURL情報を選択してもよい。また。URL情報を記憶した場合には,そのURL情報とフレームの選択方法(あるいは文字サイズ)とを対応付けて記憶し,URL情報毎にフレームの選択方法(あるいは文字サイズ)を自動選択してもよい。
【0079】
また,実施の形態では,フレーム手動選択画面として,図4のフレームマップ表示画面420と,図5のキーワード表示画面430と,図6の占有率表示画面440との,3種類が表示可能であるが,これに限るものではない。すなわち,これらのうち,2種類以下の画面を表示してもよいし,新たな選択画面を追加し,4種類以上の画面が表示可能であってもよい。例えば,タッチパネル画面がテキスト表示に限定される場合には,キーワード表示画面430,あるいは占有率表示画面440の一方を表示するようにしてもよい。
【0080】
また,実施の形態では,フレーム手動選択画面として,各フレームの情報を画面表示によって報知しているが,これに限るものではない。例えば,音声ガイダンスや,ランプの点灯によって報知してもよい。
【0081】
また,実施の形態では,図2の(3)のフレーム自動選択の設定として,画像入りフレーム,画像無しフレーム,占有率が最大のフレーム,キーワードを含むフレーム,の4種の選択条件を設定できるが,これらに限るものではない。すなわち,3種類以下の選択条件から設定してもよいし,5種類以上の選択条件から設定可能であってもよい。
【0082】
また,実施の形態では,フレームの選択方法として,手動と自動とが選択可能であるが,いずれか一方のみの形態であってもよい。自動のみの形態であったとしても,フレームの選択条件についてはユーザが設定していることから,印刷物にユーザの意図を反映することができる。
【0083】
また,実施の形態では,Webページ印刷処理の中でフォント変更処理を実行しているが,Webページ印刷処理においてフォント変更処理は必須ではない。なお,Webページ印刷処理において,複数のフレームがあった際のフレーム選択を行わず,フォント変更処理を行ったとしても,ユーザにとって見易い印刷物を出力できるという効果は生じる。
【0084】
また,実施の形態では,Webページ印刷処理の中で,フレーム選択の設定がオンか否かの判断(S102),あるいはフレーム選択方法が自動か否かの判断(S105)を行っているが,Webページ印刷処理においてS102及びS105の判断は必須ではない。例えば,Webページ印刷処理では,入力されたURL情報を取得し,そのURL情報に基づいて印刷対象データを取得し(S101),S101で取得した印刷対象データのフレーム構成を解析する(S103)。次に,印刷対象データが複数のフレームを有しているか否かを判断し(S104),印刷対象データが複数のフレームで構成されている場合には(S104:YES),ユーザにフレームを選択させるためのフレーム手動選択画面を表示する(S106)。そして,プリンタ100は,フレームマップ表示画面420,キーワード表示画面430,あるいは占有率表示画面440にて印刷ボタンが押下されると,その印刷ボタンに対応するフレームを印刷対象として選択し(S107),印刷対象のフレームを印刷する(S109)。一方,単一のフレームで構成されている場合には(S104:NO),その単一フレームを選択し(S111),印刷対象のフレームを印刷する(S109)ようにしてもよい。
【0085】
また,実施の形態では,プリンタ100(あるいはPC200)が印刷対象データの取得,複数フレームの判断,印刷対象とするフレームの選択を行っているが,必ずしもこれら取得,判断,選択を1つの装置で行う必要はない。例えば,プリンタ100(あるいはPC200)がサーバと接続している場合,上記の取得,判断,選択の少なくとも1つをサーバが実行するように構成してもよい。また,例えば,印刷対象データの取得,複数フレームの判断は,プリンタ100が行い,印刷対象とするフレームの選択をユーザがPC100で行うように構成してもよい。
【符号の説明】
【0086】
10 画像形成部
30 制御部
40 操作パネル
41 タッチパネル画面
100 プリンタ
200 PC
210 プリンタドライバ
300 Webサーバ
410 Webページ印刷設定画面
420 フレームマップ表示画面
430 キーワード表示画面
440 占有率表示画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データの参照情報から参照先にアクセスして印刷対象データを取得する取得部と,
前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームによって構成されているか否かを判断する判断部と,
前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合には,印刷対象とするフレームの少なくとも1つをユーザ指示によって選択し,複数のフレームで構成されていないと判断された場合には,単一のフレームを印刷対象として選択する選択部と,
前記選択部によって選択された印刷対象を印刷する印刷部と,
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載する印刷装置において,
前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームで構成されている場合に,各フレームに含まれている情報を報知する報知部と,
前記報知部によって報知されているフレームの中から,印刷対象となるフレームをユーザ入力によって指定する指定部と,
を備え,
前記選択部は,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合,前記指定部の指定に従って印刷対象のフレームを選択することを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項2に記載する印刷装置において,
前記報知部は,フレームごとに,フレーム内に含まれるキーワードを抽出し,抽出されたキーワードを報知することを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載する印刷装置において,
前記報知部は,全フレームに占める割合をフレームごとに報知することを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項2から請求項4のいずれか1つに記載する印刷装置において,
前記報知部は,各フレームの表示の配置関係を示す配置図を報知することを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において,
印刷対象となるフレームを選択する選択条件を記憶する条件記憶部と,
前記選択条件をユーザ指示によって設定する設定部と,
を備え,
前記選択部は,前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合,前記条件記憶部に記憶されている選択条件を読み出し,当該選択条件に従って印刷対象のフレームを選択することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項6に記載する印刷装置において,
前記設定部は,全フレームに占める割合が最も大きいフレームを選択条件として設定することを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載する印刷装置において,
前記設定部は,キーワードが含まれるフレームを選択条件として設定することを特徴とする印刷装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する印刷装置において,
前記選択部は,前記取得部にて取得した印刷対象データに対する印刷指示を受け付けた後であって印刷開始前に印刷対象を選択することを特徴とする印刷装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1つに記載する印刷装置において,
文字サイズをユーザ入力によって指定する文字サイズ指定部と,
前記取得部にて取得した印刷対象データに含まれる文字の文字サイズを,前記文字サイズ指定部に指定された文字サイズに変更する変更部と,
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する印刷装置において,
ユーザ認証を行う認証部と,
ユーザと文字サイズとを対応付けて記憶する文字サイズ記憶部と,
前記認証部によって認証されたユーザに対応する文字サイズを,前記文字サイズ記憶部から取得する文字サイズ取得部と,
前記取得部にて取得した印刷対象データに含まれる文字の文字サイズを,前記文字サイズ取得部にて取得した文字サイズに変更する第2変更部と,
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項12】
情報処理装置を,
データの参照情報から参照先にアクセスして印刷対象データを取得する取得手段と,
前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームによって構成されているか否かを判断する判断手段と,
前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合には,印刷対象とするフレームの少なくとも1つをユーザ指示によって選択し,複数のフレームで構成されていないと判断された場合には,単一のフレームを印刷対象として選択する選択手段と,
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
参照先に格納されている印刷対象データを印刷する印刷システムにおいて,
データの参照情報から参照先にアクセスして印刷対象データを取得する取得部と,
前記取得部にて取得した印刷対象データが複数のフレームによって構成されているか否かを判断する判断部と,
前記判断部にて複数のフレームで構成されていると判断された場合には,印刷対象とするフレームの少なくとも1つをユーザ指示によって選択し,複数のフレームで構成されていないと判断された場合には,単一のフレームを印刷対象として選択する選択部と,
を備えることを特徴とする印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−22949(P2013−22949A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163322(P2011−163322)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】