説明

印刷装置

【課題】 RFID装置が搭載された長尺状の基材に対して、RFID装置の通信機能を損なうことなく、基材に対して印刷処理を施すと共に、基材を適切な箇所において裁断処理することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】 基材20を搬送する搬送手段11と、基材20へ印刷する印刷手段12と、基材20の印刷に関する情報Aを識別する第一の識別手段13と、情報Aに基づいてRFID装置を貼付する位置を決定する第一の判断手段14と、第一の判断手段14からの信号に基づいて基材20にRFID装置を貼付する貼付手段15と、基材20に貼付されたRFID装置が持つ情報Bを識別する第二の識別手段16と、情報Bに基づいて基材20を裁断する箇所を決定する第二の判断手段17と、第二の判断手段17からの信号に基づいて基材20を裁断して単片化する裁断手段19と、を少なくとも備えた印刷装置10を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺状の基材へ印刷する印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、テープなどの粘着剤が塗布された長尺状の基材へ、その長手方向に沿って印字する技術としては、例えば、特許文献1に熱転写方式により、ロール状に巻かれたテープの一方の面へ印字する印字装置が提案されている。この特許文献1に開示されている印字装置は、印字面を保護するために、透視性の高い透明フィルムを印字面に加圧接着することができる。また、このような従来の印字装置では、印字が終了すると、基材の搬送方向において、最後に印字された文字の直後で基材を裁断して単片化する。
【0003】
しかしながら、特許文献1には、長手方向に沿って等間隔にRFID(Radio Frequency Identification)機能を有する半導体装置(以下、「RFID装置」と略すこともある。)が搭載されたテープなどの長尺状の基材へ印刷する印刷方法や印刷装置については開示されていない。
【0004】
RFID装置が搭載された長尺状の基材へ印刷する場合も、印刷が終了すると、基材の搬送方向において、印刷された領域の後方で基材を裁断して単片化する。しかしながら、基材の裁断によって、RFID装置を損傷しないようにするためには、基材をRFID装置が搭載されていない部分まで送り出してから、この部分で基材を裁断しなければならない。そのため、基材の裁断時には、基材において、印刷された領域およびRFID装置の存在する領域を識別する必要があった。
【特許文献1】特開平5−69565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、RFID装置が搭載された長尺状の基材に対して、RFID装置の通信機能を損なうことなく、基材に対して印刷処理を施すと共に、基材を適切な箇所において裁断処理することが可能な印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、長尺状の基材へ印刷する印刷装置であって、前記印刷装置内に装填された前記基材を搬送する搬送手段と、前記基材へ印刷する印刷手段と、前記基材の印刷に関する情報Aを識別する第一の識別手段と、前記情報Aに基づいて前記基材におけるRFID機能を有する半導体装置を貼付する位置を決定する第一の判断手段と、前記第一の判断手段からの信号に基づいて前記基材にRFID機能を有する半導体装置を貼付する貼付手段と、前記基材に貼付されたRFID機能を有する半導体装置が持つ情報Bを識別する第二の識別手段と、前記情報Bに基づいて前記基材を裁断する箇所を決定する第二の判断手段と、前記第二の判断手段からの信号に基づいて前記基材を裁断して単片化する裁断手段と、を少なくとも備えた印刷装置を提供する。
【0007】
このような構成の印刷装置においては、印刷手段による基材の印刷が終了すると、第一の判断手段により、第一の識別手段によって識別された情報Aに基づいて、基材におけるRFID装置を貼付する位置を決定し、貼付手段により、第一の判断手段からの信号に基づいて基材にRFID装置を貼付し、第二の判断手段により、第二の識別手段によって識別された情報Bに基づいて、基材を裁断する適切な箇所を決定し、搬送手段により、判断手段からの信号に基づいて、基材を、印刷された領域以外の部分、並びに、RFID装置が存在しない部分まで送り出した後、基材を裁断するから、RFID装置の通信機能を損なうことなく、基材を適切な箇所において裁断処理することができる。すなわち、基材の任意の領域に印刷した後、この印刷に関する情報Aに基づいて基材におけるRFID装置を貼付する位置を決定し、情報Bに基づいて基材を裁断する適切な箇所を決定することにより、基材に印刷された文字、模様、画像などの存在する領域およびこの領域に含まれるRFID装置の数や配置に応じて、任意の長さに基材を裁断することができる。
【0008】
上記構成の印刷装置において、前記印刷手段は、前記基材においてRFID機能を有する半導体装置を搭載した面に印刷することもできる。
【0009】
基材においてRFID装置を搭載した面に印刷処理を施す場合、RFID装置の搭載されている位置を明確にすることや、RFID装置が搭載されていることを目立たないようにすることができる。
【0010】
また、上記構成の印刷装置において、前記印刷手段は、前記基材においてRFID機能を有する半導体装置を搭載した面とは反対の面に印刷することが好ましい。
【0011】
基材においてRFID装置を搭載した面とは反対の面に印刷処理を施す場合、RFID装置の搭載されている位置を明確にすることや、RFID装置の存在による制限を受けることなく所望の文字や画像を印刷することもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の印刷装置によれば、RFID装置が搭載された長尺状の基材に対して、RFID装置の通信機能を損なうことなく、基材に対して印刷処理を施すと共に、基材を適切な箇所において裁断処理することができる。また、この基材の任意の領域に印刷することができるとともに、任意の長さにRFID装置が搭載された長尺状の基材を裁断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施した印刷装置について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る印刷装置の一実施形態を示す模式図である。
図1中、符号10は印刷装置、11は搬送手段、12は印刷手段、13は第一の識別手段、14は第一の判断手段、15は貼付手段、16は第二の識別手段、17は第二の判断手段、18は裁断手段、19は制御手段、20は基材をそれぞれ示している。
【0015】
この実施形態の印刷装置10は、印刷装置10内に装填された基材20を、その長手方向に搬送する搬送手段11と、基材20へ印刷する印刷手段12と、基材20の印刷に関する情報Aを識別する第一の識別手段13と、情報Aに基づいて基材20におけるRFID機能を有する半導体装置を貼付する位置を決定する第一の判断手段14と、第一の判断手段14からの信号に基づいて基材20にRFID装置を貼付する貼付手段15と、基材20に貼付されたRFID装置が持つ情報Bを識別する第二の識別手段16と、情報Bに基づいて基材20を裁断する箇所を決定する第二の判断手段17と、第二の判断手段17からの信号に基づいて基材20を裁断して単片化する裁断手段18と、これらの動作を制御する制御手段19とから概略構成されている。
【0016】
この印刷装置10では、基材20を、その長手方向に所望の速度で送り出しながら搬送できるように、基材20が装置内に装填されるようになっている。また、基材20の搬送方向に沿って、ロール状に巻かれた基材20に近い方から順に、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17、裁断手段18が配されている。また、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17および裁断手段18は、基材20の一方の面20a側に配されている。さらに、搬送手段11、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17および裁断手段18と、制御手段19とは、各種ケーブルなどを介して電気的に接続され、相互に信号の通信ができるようになっている。
【0017】
搬送手段11としては、長尺状の基材20を、その長手方向に沿って所望の速度で搬送する(送り出す)ことが可能なものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。搬送手段11としては、例えば、基材20を両面から挟んだ状態で回転することにより、図1中の矢印方向に基材20を搬送する一対のローラ11a、11aからなるものなどが挙げられる。
【0018】
印刷手段12としては、基材20へ任意の大きさの文字、模様または画像を印刷することが可能なものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。印刷手段12としては、例えば、熱転写方式のプリンタ、インクジェット方式のプリンタ、マイクロドライブ方式のプリンタ、昇華型熱転写方式のプリンタ、サーモオートクローム方式のプリンタなどが挙げられる。
【0019】
第一の識別手段13としては、印刷手段12によって基材20に施された印刷に関する情報Aを識別する機能を有する装置を備えたものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。基材20に施された印刷に関する情報Aを識別する機能を有する装置としては、例えば、基材20に印刷された文字、模様または画像を識別する機能を有する撮像装置などが挙げられる。
【0020】
第一の判断手段14としては、第一の識別手段13によって識別された情報Aに基づいて、基材20におけるRFID装置を貼付する位置を決定する機能を有するものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。第一の判断手段14としては、例えば、予め情報Aに基づく判断の基準がプログラムされたパーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0021】
貼付手段15としては、第一の判断手段14からの信号に基づいて、基材20にRFID装置を貼付する機能を有するものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。貼付手段15としては、例えば、基材20の一方の面20aに向けて、RFID装置を貼着可能な状態で、射出する装置などが挙げられる。
【0022】
第二の識別手段16としては、基材20に搭載されたRFID装置が持つ情報Bを識別する機能を有する装置を備えたものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。RFID装置が持つ情報Bを識別する機能を有する装置としては、例えば、RFID装置を構成するICチップに予め書き込まれた情報を読み出す機能を有する装置、RFID装置の搭載されている位置を識別する機能を有する装置などが挙げられる。
【0023】
第二の判断手段17としては、第二の識別手段16によって識別された情報Bに基づいて、基材20を裁断する箇所を決定する機能を有するものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。第二の判断手段17としては、例えば、予め情報Bに基づく判断の基準がプログラムされたパーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0024】
裁断手段18としては、第二の判断手段17からの信号に基づいて、搬送中の基材20を裁断して単片化することができるものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。裁断手段18としては、例えば、歯カッタ、溶断カッタなどが挙げられる。
【0025】
制御手段19としては、搬送手段11、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17および裁断手段18の動作を制御する機能を有するものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。制御手段19としては、例えば、搬送手段11、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17および裁断手段18の動作に関する命令を入力するパーソナルコンピュータなどが挙げられる。
【0026】
また、基材20としては、印刷手段12により文字、模様または画像を印刷することができるものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。基材20としては、例えば、紙、樹脂材、樹脂材または紙、および粘着剤からなるテープなどの積層体などが挙げられる。また、基材20におけるRFID装置21を搭載した面、または、RFID装置21を搭載した面とは反対の面には、粘着剤からなる層(以下、「粘着層」と略す。)または接着剤からなる層(以下、「接着層」と略す。)が設けられていてもよい。基材20に粘着層または接着層が設けられている場合、これらを保護するために、粘着層または接着層の表面には剥離紙が設けられている。
【0027】
RFID装置としては、電磁波を使った非接触の自動認識機能を有する装置であれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。RFID装置としては、例えば、コイル状、ポール状、ループ状のアンテナの上にICチップが搭載されたものや、これらのアンテナと別体に設けられたICチップが、これらのアンテナと接続されて一体化されたもの、ICチップ上にこれらのアンテナが形成されたものなど、通信機能を有するものが挙げられる。具体的には、13.56MHz〜2.45GHzまでの全周波数帯域において通信可能な微小RFIDチップなどが挙げられる。
【0028】
なお、この実施形態では、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17および裁断手段18が、基材20の一方の面20a側に配されている例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明の印刷装置にあっては、必要に応じて、印刷手段12、第一の識別手段13、第一の判断手段14、貼付手段15、第二の識別手段16、第二の判断手段17および裁断手段18が、基材20の一方の面20a側または他方の面20b側に配される。
また、本発明の印刷装置にあっては、基材に搭載されたRFID装置を構成するICチップへの情報の書き込み、消去などを任意に行う機能を有する装置などが設けられていてもよい。また、本発明の印刷装置は、基材に対して施される印刷に関する情報(文字、模様、画像などに関する情報)を入力するパーソナルコンピュータなどの入力手段が一体に設けられていても、このような入力手段と各種ケーブルなどを介して接続可能となっていてもよい。
【0029】
次に、図1〜図3を参照して、印刷装置10を用いて、長尺状の基材20へ文字、模様または画像を印刷する印刷処理について説明する。
【0030】
図2は、印刷装置10による長尺状の基材20への印刷処理を説明するフローチャートである。
まず、ロール状に巻かれた長尺状の基材20を、印刷装置10の所定位置に装填する(ステップS1)。
【0031】
続いて、搬送手段11により、基材20の搬送を開始する(ステップS2)。
続いて、印刷手段12により、基材20の一方の面20aへ、所望の文字、模様または画像を印刷する(ステップS3)。
【0032】
続いて、第一の識別手段13により、基材20において、文字、模様または画像の印刷されている位置、領域(大きさ)などに関する情報Aを識別する(ステップS4)。
【0033】
続いて、第一の判断手段14により、第一の識別手段13によって識別された情報Aに基づいて、基材20におけるRFID装置を貼付する位置を決定する(ステップS5)。
【0034】
続いて、貼付手段15により、第一の判断手段14からの信号に基づいて、図3に示すように、基材20の一方の面20aにRFID装置21を等間隔に貼付する(ステップS6)。
【0035】
続いて、第二の識別手段16により、基材20に搭載されたRFID装置21が持つ情報B(情報B1、情報B2および情報B3)を識別する(ステップS7)。
このステップS4では、RFID装置21を構成するICチップに予め書き込まれた情報B1を読み出したり、RFID装置21の種類(RFID装置21を構成するICチップとアンテナの大きさや配置)に関する情報B2、RFID装置21の搭載されている位置に関する情報B3を識別する。
【0036】
続いて、第二の判断手段17により、第二の識別手段16によって識別された情報Bに基づいて、RFID装置21の通信機能を損なうことなく、基材20を裁断する適切な箇所を決定する(ステップS8)。
【0037】
ここで、例えば、図3に示すように、基材20において、文字、模様または画像の印刷されている領域23の一端23aが、RFID装置21と重なる部分で終了している場合、すなわち、領域23にRFID装置21が含まれている場合を考える。なお、領域23にRFID装置21が含まれるとは、RFID装置21の少なくとも一部が領域23内に存在することをいう。
このままの状態で、RFID装置21の貼付終了と同時に、基材20の搬送方向(図3中の矢印方向)において、領域23の直後で基材20を裁断すると、RFID装置21を構成するICチップやアンテナが損傷して、RFID装置21の通信機能が損なわれる。そこで、第二の判断手段17により、第二の識別手段16によって識別された情報Bに基づいて、基材20を裁断する適切な箇所を決定し、搬送手段11により、第二の判断手段17からの信号に基づいて、基材20を、印刷された領域23以外の部分、並びに、RFID装置21を構成するICチップやアンテナが存在しない部分まで送り出す。
【0038】
続いて、裁断手段18により、第二の判断手段17からの信号に基づいて基材20を適切な箇所で裁断して、単片化する(ステップS9)。
【0039】
これらのステップS1〜ステップS9は全て、制御手段19によって制御されている。
【0040】
印刷装置10による基材20への印刷処理は、RFID装置21を搭載する面(例えば、一方の面20a)、または、RFID装置21を搭載する面とは反対の面(例えば、他方の面20b)のどちらの面に施してもよい。
基材20においてRFID装置21を搭載する面に印刷処理を施す場合、RFID装置21の搭載される位置を明確にすることや、RFID装置21が搭載されていることを目立たないようにすることができる。また、基材20においてRFID装置21を搭載する面とは反対の面に印刷処理を施す場合、RFID装置21の搭載される位置を明確にすることや、RFID装置21の存在による制限を受けることなく所望の文字、模様または画像を印刷することができる。
【0041】
なお、印刷装置10に、基材20に対して施される印刷に関する情報(文字、模様、画像などに関する情報)を入力する入力手段が一体に設けられているか、または、この入力手段と各種ケーブルなどを介して接続されていれば、予め入力手段によって入力された印刷に関する情報によって、基材20へ印刷する領域(印刷する長さ、幅)を決定することもできる。よって、このような場合には、入力手段によって印刷に関する情報を入力すると同時に、基材20への印刷の領域が決定するので、第一の識別手段13によって基材20の印刷に関する情報Aを識別する必要がなくなる。このような場合には、第一の判断手段14も機能しない。そして、第二の識別手段16で認識された、基材20のRFID装置21が持つ情報B(RFID装置21を構成するICチップに予め書き込まれた情報、RFID装置21を構成するICチップとアンテナの大きさや配置に関する情報、RFID装置21の搭載されている位置に関する情報)に基づいて、第二の判断手段17により、RFID装置21の通信機能を損なうことなく、基材20を裁断する適切な箇所を決定する。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の印刷装置印刷装置により印刷処理が施され、裁断されて単片化した基材は、所定の情報が書き込まれたRFID装置が搭載され、かつ、一方の面に文字、模様または画像が印刷されている。そこで、例えば、基材が、他方の面に粘着層が設けられた粘着テープであれば、基材において粘着層が設けられている面とは反対の面に印刷処理を施して、単片化した後、単片化した基材を例えば書類などの対象物に貼付すれば、この対象物を視覚的に認識することができると共に、電磁波を用いて非接触で認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る印刷装置の一実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係る印刷装置による長尺状の基材への印刷処理を説明するフローチャートである。
【図3】本発明に係る印刷装置による長尺状の基材への印刷処理を説明する模式図である。
【符号の説明】
【0044】
10・・・印刷装置、11・・・搬送手段、12・・・印刷手段、13・・・第一の識別手段、14・・・第一の判断手段、15・・・貼付手段、16・・・第二の識別手段、17・・・第二の判断手段、18・・・裁断手段、19・・・制御手段、20・・・基材、21・・・ICチップ、23・・・領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の基材へ印刷する印刷装置であって、
前記印刷装置内に装填された前記基材を搬送する搬送手段と、前記基材へ印刷する印刷手段と、前記基材の印刷に関する情報Aを識別する第一の識別手段と、前記情報Aに基づいて前記基材におけるRFID機能を有する半導体装置を貼付する位置を決定する第一の判断手段と、前記第一の判断手段からの信号に基づいて前記基材にRFID機能を有する半導体装置を貼付する貼付手段と、前記基材に貼付されたRFID機能を有する半導体装置が持つ情報Bを識別する第二の識別手段と、前記情報Bに基づいて前記基材を裁断する箇所を決定する第二の判断手段と、前記第二の判断手段からの信号に基づいて前記基材を裁断して単片化する裁断手段と、を少なくとも備えたことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷手段は、前記基材においてRFID機能を有する半導体装置を搭載する面に印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷手段は、前記基材においてRFID機能を有する半導体装置を搭載する面とは反対の面に印刷することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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