説明

印刷装置

【課題】外部機器から印刷用データを受信しながら印刷を行う場合に、印刷品質の低下を抑えることが可能な印刷装置を提供とする。
【解決手段】印刷装置では、外部機器からの印刷データの受信が開始されると、1ライン毎に印刷データが受信され(S1:YES)、印刷バッファにドットパターンデータが格納される(S2)。印刷バッファに、定数のライン分の同一のデータが蓄積されると(S4:YES)、印刷が開始され(S8)、1ラインずつ印刷が行われる(S12)。その後、所定数のライン分の同一のデータに基づく印刷が完了する前に、印刷バッファに、新たに所定数のライン分の同一のデータが蓄積されていれば(S15:YES)、印刷が継続され(S17)、所定数のライン分の同一のデータが蓄積されていなければ(S15:NO)、印刷が一時停止される(S16)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部機器から送信された印刷のためのデータに基づいて印刷を行う印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク等を介して複数のパソコン等の外部機器に接続可能であって、これらの外部機器から送信された印刷データに従って印刷を行う印刷装置が普及している。このような印刷装置では、迅速に印刷を開始するために、所謂逐次印刷が可能なものが知られている(例えば、特許文献1)。逐次印刷とは、外部機器からの印刷データを受信しながら、受信したデータに基づき印刷媒体に順次印刷を行う印刷態様である。この印刷装置は、外部機器からのデータ送信が遅くなった等の理由でデータの受信に時間がかかり、データが逐次印刷に必要な量未満となると、印刷を一旦停止し、その後受信したデータが必要量以上蓄積されると、印刷を再開することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−73131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の印刷装置は、印刷再開時に、印刷停止直前に印刷した部分を印刷しなおす所謂繋ぎ印刷を行うことで、印刷品質の維持を図っている。しかしながら、一度印刷された部分に再度印刷を行うためには、印刷媒体を通常の搬送方向とは反対方向に一旦戻し、再度、通常の方向に搬送する必要がある。よって、印刷が重なる部分が僅かにずれて、印刷品質が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は、外部機器から印刷用データを受信しながら印刷を行う場合に、印刷品質の低下を抑えることが可能な印刷装置を提供とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る印刷装置は、外部機器に接続可能な印刷装置であって、搬送手段と、印刷手段と、記憶手段と、第一判断手段と、印刷開始手段とを備えている。前記搬送手段は、印刷媒体を搬送方向に沿って搬送する。前記印刷手段は、前記搬送手段によって搬送される前記印刷媒体に、前記搬送方向に直交する方向に延びる印刷ライン毎に印刷を行う。前記記憶手段は、外部機器から受信した印刷データを順次蓄積して記憶する。前記第一判断手段は、前記記憶手段に、前記搬送方向において連続する所定数の前記印刷ライン分の同一の印刷データである連続同一データが蓄積されたか否かを判断する。前記印刷開始手段は、前記第一判断手段によって、前記連続同一データが蓄積されたと判断された場合、前記印刷手段に、前記記憶手段に記憶された前記印刷データに基づく印刷を開始させる。
【0007】
本発明の印刷装置では、外部機器から受信された連続する所定数の印刷ライン分の同一の印刷データ(連続同一データ)が記憶手段に蓄積されると、記憶手段に蓄積して記憶された印刷データに基づく印刷が開始される。よって、印刷装置は、少なくとも、連続同一データに対応する部分までは中断なしで印刷することができる。印刷データのうち連続同一データに基づく印刷部分は、所定数の印刷ライン分同じ印刷結果が連続することになる。つまり、この部分では、繋ぎ印刷が行われても、印刷品質には大きな影響はない。従って、印刷開始後に外部機器からの印刷データの受信が何らかの理由で滞り、印刷する印刷データがなくなって、印刷が停止する場合でも、印刷品質の低下を抑えることができる。
【0008】
前記印刷装置は、第二判断手段と、印刷停止手段と、印刷継続手段とを更に備えてもよい。前記第二判断手段は、前記印刷データに含まれる前記連続同一データに基づく印刷が完了する前に、前記記憶手段に、新たな連続同一データが蓄積されたか否かを判断する。前記印刷停止手段は、前記第二判断手段によって、前記新たな連続同一データが蓄積されていないと判断された場合、前記印刷手段に、前記連続同一データに基づく印刷が完了した時点で印刷を停止させる。前記印刷継続手段は、前記第二判断手段によって、前記新たな連続同一データが蓄積されたと判断された場合、前記印刷手段に、前記連続同一データに基づく印刷が完了した後も、前記記憶手段に記憶された前記印刷データに基づく印刷を継続させる。
【0009】
この場合、印刷中の連続同一データに基づく印刷が完了する前に新たな連続同一データが蓄積されなければ、連続同一データに基づく印刷が完了した時点で印刷が停止され、新たな連続同一データが蓄積されていれば、印刷開始後に外部機器から受信した印刷データに基づき印刷が継続される。従って、連続同一データではない印刷データの部分で印刷が停止することがないので、印刷品質の低下を確実に抑えながら、効率的に印刷を継続することができる。
【0010】
前記印刷装置は、第三判断手段と、印刷再開手段とを更に備えてもよい。前記第三判断手段は、前記印刷停止手段によって、印刷が停止された後、前記記憶手段に、前記新たな連続同一データが蓄積されたか否かを判断する。前記印刷再開手段は、前記第三判断手段によって、前記新たな連続同一データが蓄積されたと判断された場合、前記印刷手段に、前記記憶手段に記憶された前記印刷データに基づく印刷を再開させる。この場合、印刷が中断されても、印刷品質の低下が抑えられる状態となった時点で、印刷を再開することができる。
【0011】
前記連続同一データは、前記所定数の前記印刷ライン分の空白データであってもよい。この場合、連続同一データに基づく印刷部分は、所定数の印刷ライン分、空白が連続することになる。つまり、この部分では、繋ぎ印刷が行われても、印刷品質には全く影響はない。更に、この部分で印刷が停止した後、繋ぎ印刷を行わず(印刷媒体を通常の搬送方向とは反対方向に一旦戻さずに)、そのまま印刷を再開しても、印刷品質には全く影響はない。従って、印刷再開時の処理を簡素化することができ、迅速に印刷を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】カバー5が開位置にある印刷装置1の斜視図である。
【図2】印刷装置1の縦断面図である。
【図3】印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】印刷装置1で行われる印刷処理のフローチャートである。
【図5】印刷処理で印刷される印刷対象の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1及び図2を参照して、本実施形態に係る印刷装置1の概略構成について説明する。以下の説明では、図1の右上側、左下側、右下側、左下側、上側、下側を、それぞれ印刷装置1の後側、前側、右側、左側、上側、下側とする。なお、図2は、カバー5が閉じられた状態にある印刷装置1の縦断面図を示しているが、カバー5の図示は省略されている。
【0015】
図1に示すように、印刷装置1は、長尺状のロールシート3Aに種々のキャラクタ(文字、数字、記号、及び図形等)を印刷する装置である。印刷装置1は、カバー5の上面が弧状に丸みをおびた直方体形状を有する。印刷装置1は、印刷装置1の本体をなす筐体2と、筐体2後部に回動可能に軸支され、筐体2の上面の一部を被覆可能なカバー5を備えている。筐体2の前面には、左右方向に移動可能なカットレバー9が設けられている。カットレバー9はカッターユニット8(図2参照)に連結されている。ユーザがカットレバー9を左右方向に移動させると、カッターユニット8が左右に移動し、印刷後のロールシート3Aが切断される。筐体2の前端部の上面には、電源ボタン等の種々の入力ボタンを含む操作部7が設けられている。操作部7の後側には、板状の透明樹脂製のトレー6が立設されている。トレー6の後側には、カバー5が閉じられると、カバー5の前端部と筐体2とによって左右方向に長い排出口21(図2参照)が形成される。トレー6は、排出口21から排出される印刷後のロールシート3Aを受ける。
【0016】
筐体2の背面部には一方の側面寄りに電源コード10(図2参照)が接続されるコネクタが備えられている。また、図示はしないが、背面部には、USB(Universal Serial Bus)ケーブルが接続されるUSBコネクタ及びLAN(Local Area Network)ケーブルが接続されるLANコネクタも設けられている。印刷装置1には、USBコネクタ又はLANコネクタを介して、パーソナルコンピュータ(図示略、以下PCという。)等の外部機器が接続可能である。
【0017】
筐体2内部の後部には、シート収納部4が設けられている。シート収納部4は、側面視で円弧状に下方に凹んでいる(図2参照)。シート収納部4には、ロールシート(以下、単にシートという)3Aが巻回されたシートホルダ3がその軸線を左右方向に向けて収納される。シート3Aは、例えば、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)や、該感熱シートの片面に粘着剤を介して剥離紙が張り合わされた長尺状のラベルシート等で構成され、印刷が行われる面を内側にしてテープスプール(図示略)に巻回されている。シート3Aのテープスプールは、シート収納部4の左右に立設された支持部41によって回転可能に支持されている。シートホルダ3は、カバー5が開位置にある状態でシート収納部4に着脱可能である。
【0018】
筐体2において、シート収納部4の左前方には、レバー11が設けられている。レバー11の右側には、左右方向に長いローラホルダ25が設けられている。図2に示すように、ローラホルダ25は、プラテンローラ26、接続ローラ27、及び搬送ローラ28を、左右方向を軸方向として回転可能に保持する。ローラホルダ25の下方には、プラテンローラ26及び搬送ローラ28に対向して、板状のサーマルヘッド31が配置されている。ローラホルダ25は、レバー11の上下方向への回動に連動して、後端の支点を中心に上下方向に移動する。
【0019】
レバー11は、図示しない巻きバネによって常に上方に付勢されているが、カバー5が閉じられると、レバー11が前記巻きバネの付勢力に抗して下方に回動する。その結果、ローラホルダ25が下方に移動し、プラテンローラ26と搬送ローラ28とが、シート3Aをサーマルヘッド31に向けて押圧する。この場合、印刷装置1は印刷可能な状態になる。反対に、カバー5が開けられると、レバー11が上方に回動する。その結果、ローラホルダ25が上方に移動し、プラテンローラ26と搬送ローラ28とが、サーマルヘッド31及びシート3Aから離間する。この場合、印刷装置1は、印刷不能な状態になる。
【0020】
図2に示すように、シート収納部4の前側(図2の左側)から前方斜め下方向(図2の左斜め下方向)に向けて、シート3Aの搬送経路22が設けられている。搬送経路22は、搬送ローラ28とサーマルヘッド31との間、及びプラテンローラ26とサーマルヘッド31の間を通り、印刷装置1の上面に設けられた排出口21まで延びている。なお、排出口21は、カバー5の前端部と筐体2によって形成されるが、図2では、カバー5の図示を省略しているため、筐体2において排出口21が形成される部位を図示している。
【0021】
本実施形態では、シート3Aが搬送経路22に沿ってシート収納部4から排出口21に搬送されながら印刷が行われる。以下の説明では、搬送経路22に沿ってシート3Aが搬送される方向をシート3Aの搬送方向という。搬送経路22においてシート収納部4側を搬送方向の上流側といい、排出口21側を搬送方向の下流側という。通常、印刷実行時には、シート3Aは上流側から下流側に向かって搬送される。後述する繋ぎ印刷が行われる場合には、シート3Aは一時的に下流側から上流側に向かって搬送される。
【0022】
図2に示すように、プラテンローラ26、搬送ローラ28、接続ローラ27、及びサーマルヘッド31は、搬送経路22の前後方向略中央に位置する。サーマルヘッド31は、プラテンローラ26に対向する位置に、搬送方向に対して直交する方向に一列に配列された複数の発熱素子(図示略)を備えている。サーマルヘッド31は、発熱素子によって、プラテンローラ26と発熱素子との間に挟まれたシート3Aに印刷を行う。なお、以下では、シート3Aに印刷が行われるプラテンローラ26と発熱素子との間の位置を、印刷位置という。プラテンローラ26は、サーマルヘッド31に向かって付勢されている。プラテンローラ26は、図示しないギアを介して搬送モータ209(図3参照)と接続されており、搬送モータ209の駆動に伴って回転する。
【0023】
プラテンローラ26の後側には、プラテンローラ26から僅かに離間して、搬送ローラ28が配置されている。プラテンローラ26と搬送ローラ28の間には、接続ローラ27が配置されている。接続ローラ27の外周面は、プラテンローラ26の外周面及び搬送ローラ28の外周面に接触している。接続ローラ27は、プラテンローラ26からの動力を搬送ローラ28に伝達する。搬送ローラ28は、接続ローラ27から伝達される動力により、プラテンローラ26と同一の方向に回転する。
【0024】
プラテンローラ26及び搬送ローラ28は、シート3Aの同じ側の面(図2の上側の面)に接触し、サーマルヘッド31との間でシート3Aを挟む。プラテンローラ26及び搬送ローラ28は、サーマルヘッド31との間にシート3Aを挟んで同一の方向に回転することで、シート3Aを搬送方向(上流側から下流側に向かう方向、又は下流側から上流側に向かう方向)に搬送する。なお、印刷装置1では、シート3Aが搬送方向に搬送されながら印刷が行われるので、シート3Aにキャラクタが印刷される方向(印刷方向)は、搬送方向とは逆方向となる。シート3Aへの印刷は、サーマルヘッド31において搬送方向に直交する方向に配列された一列の発熱素子に対応する1ライン毎に行われる。
【0025】
プラテンローラ26と排出口21との間には、固定刃及び可動刃を有するカッターユニット8が設けられている。ユーザがカットレバー9を左右方向に移動させると、固定刃と可動刃との間でシート3Aが挟まれて切断される。
【0026】
図3を参照して、印刷装置1の電気的構成について説明する。図3に示すように、印刷装置1は、CPU201、ROM202、RAM203、及びフラッシュROM204を備えている。これらは相互にバスで接続されている。CPU201は、印刷装置1全体の制御を司る。ROM202には、後述する印刷処理用のプログラム等、印刷装置1の制御に必要な各種のプログラムと、これらのプログラムに必要な制御データ等が記憶されている。CPU201は、ROM202に記憶されたプログラムに従って、各種の演算、制御処理を行う。また、ROM202には、多数のキャラクタフォントが記憶されている。
【0027】
RAM203には、CPU201による各種の演算結果等が一時的に記憶される。図示はしないが、RAM203には、例えば、外部機器から受信された印刷データを記憶する受信データ記憶領域や、印刷を実行する際に印刷用ドットパターンデータ(以下、単にドットデータという)を記憶する印刷バッファ、ワーク領域等の記憶領域が設けられる。ドットデータは、外部機器から受信された印刷データとROM202に記憶されたフォントに基づいて、印刷バッファに展開される。フラッシュROM204は、不揮発性メモリであり、各種の情報が記憶される。
【0028】
CPU201には入出力インタフェイス205が接続されている。入出力インタフェイス205には、操作部7、駆動回路206及び207、LANインタフェイス(I/F)211、並びにUSBインタフェイス(I/F)212が接続されている。駆動回路206には、シート3Aへの印刷を行うサーマルヘッド31(より詳細には、発熱素子)が接続されている。駆動回路206は、CPU201からの制御信号に基づき、サーマルヘッド31の各発熱素子の通電の有無を制御することで、サーマルヘッド31全体の発熱態様を制御する。駆動回路207には、シート3Aを搬送するプラテンローラ26(図2参照)を回転させるための搬送モータ209が接続されている。駆動回路20は、CPU201からの制御信号に基づいて搬送モータ209を駆動制御する。
【0029】
LANI/F211には、LANコネクタ(図示略)が接続されている。USBI/F212には、USBコネクタ(図示略)が接続されている。LANI/F211及びUSBI/F212は、夫々、これらのコネクタを介して接続された外部機器との間のデータの送受信を行う。CPU201は、LANI/F211及びUSBI/F212を介して外部機器から受信した印刷データに従って、印刷を制御する。
【0030】
図4及び図5を参照して、本実施形態の印刷装置1で実行される印刷処理について説明する。本実施形態の印刷処理では、外部機器から印刷データを受信しながら、受信された印刷データに基づいて、シート3Aに1ライン毎に順次印刷を行う所謂逐次印刷が行われる。その間、印刷の開始のタイミングや、一時停止又は継続判断のタイミングが、受信された印刷データに基づいて決定される。印刷処理は、LANI/F211又はUSBI/F212を介して接続されたいずれかの外部機器から送信された印刷データが受信されると開始され、ROM202に記憶されたプログラムに従って、CPU201によって実行される。
【0031】
なお、以下の印刷処理の説明では、図5に示すように、四角枠で囲まれたアルファベットのAが、間に空白を開けて印刷方向(搬送方向)に沿って2つ配置された図柄を印刷対象とする具体例を使用する。また、説明の簡単化のため、サーマルヘッド31には24個の発熱素子が1列に配列されているものとする。図5において、矢印Fは、上流側から下流側に向かう通常の印刷実行時のシート3Aの搬送方向を示し、矢印Pは、このときシート3Aに印刷されるキャラクタの印刷方向を示す。図中左右方向に並ぶ1列24個のマス目は、1ライン分の印刷データから展開されたドットデータに対応するドットを表す。黒いマス目は通電が行われる発熱素子に対応し、ドットが形成される位置を示す。白いマス目は、通電が行われない発熱素子に対応し、ドットが形成されない位置(つまり空白)を示す。図5に示す印刷対象の印刷データは、第1ライン〜第40ラインまでの40ライン分の印刷データを含み、第40ラインの印刷データは、最終ラインの印刷データであることを示す情報を含む。外部機器から印刷装置1に対しては、1ライン単位で印刷データが送信される。
【0032】
図4に示すように、印刷処理が開始されると、印刷データが受信されたかが判断される(S1)。まず、最初の1ライン分の(第1ラインの)印刷データが受信され(S1:YES)、RAM203の受信データ記憶領域に格納されるとともに、印刷データが、ROM202に記憶されたフォントに従ってドットデータに変換され、印刷バッファに格納される(S2)。このとき、受信した印刷データのライン番号(何ライン目か)をカウントする変数i(初期値はゼロ)に1が加算され、RAM203に記憶される。続いて、印刷中か否かが判断される(S3)。詳細は後述するが、印刷が開始又は再開された場合、RAM203に印刷実行フラグがONとして記憶される。よって、S3では、印刷実行フラグがONか否かに基づき、印刷中か否かが判断される。
【0033】
第1ラインの処理では印刷は開始されていないので、印刷中ではない(S3:NO)。この場合、印刷バッファに、同一のドットデータ(以下、単に同一データという)が所定数nライン分連続して蓄積されているか否かが判断される(S4)。所定数nは、1以上の整数であって、印刷停止後に既に印刷された部分に重ねて印刷が行われる、所謂繋ぎ印刷が行われうる範囲に対応して予め定められる。連続するnライン分の同一データに基づいて印刷が行われると、この部分は、印刷方向(搬送方向下流側から上流側へ向かう方向)にnライン分同一の印刷結果が連続する、変化のない部分となる。つまり、この部分で繋ぎ印刷が行われたとしても、印刷品質には大きな影響はないと考えられる。そこで、本実施形態では、連続する所定数nライン分同一データが蓄積されれば、少なくともこの部分までは途中で印刷を停止することなく印刷が継続できることから、印刷を開始する制御が行われる。現実的には、所定数nとして40〜120程度の数が用いられるのが好ましいが、以下の説明では、説明の簡単化のため、所定数nとして3が設定されているものとする。
【0034】
第1ラインの処理では、1ライン分しか印刷データが蓄積されていないので、3ライン分の同一データは存在しない(S4:NO)。この場合、既に最終ライン(第40ライン)の印刷データを受信しているか否かが判断される(S5)。第1ラインは最終ラインではないので(S5:NO)、処理はS1に戻る。印刷データが受信されなければ(S1:NO)、印刷中でもなく(S3:NO)、nライン分の同一データも蓄積されておらず(S4:NO)、最終ラインでもないため(S5:NO)、処理は再びS1に戻る。次のライン(第2ライン)の印刷データが受信され、そのドットデータが印刷バッファに格納されて、変数iに1が加算される(i=2)(S2)。まだ印刷が開始されていないので(S3:NO)、3ライン分の同一データが蓄積されたか判断される(S4)。図5にL1で示す第1ラインと第2ラインの印刷データはいずれも、24個の発熱素子が全て通電されないことを示す印刷データ(以下、空白データという)で、同一データである。しかし、同一データは2ライン分しか蓄積されておらず(S4:NO)、第2ラインは最終ラインでもないので(S5:NO)、処理はS1に戻る。
【0035】
第3〜第5ラインまでは、3ライン分連続する同一データがないので、同様にしてS1〜S5の処理が繰り返される。その結果、印刷バッファに、第1〜第5ラインの印刷データが蓄積される。第6ラインの印刷データが受信されると(S1:YES)、図5にL2で示すように、第4ラインから第6ラインの印刷データは同一データであり、3ライン分が蓄積されていると判断される(S4:YES)。そこで、判断ラインが確定される(S6)。判断ラインは、S4で所定数nライン分の同一データが蓄積されたと判断された場合のnラインのうち、最後のライン(n番目のライン)よりも少なくとも1つ前のラインが設定される。本実施形態では、判断ラインは、nラインのうち(n−1)番目のライン、つまり、同一データが連続する3ラインのうち2番目のラインとされている。よって、第6ラインの印刷データ受信後のS6の処理では、第5ラインが判断ラインとして確定される。確定された判断ラインのライン番号(この場合は5)は、RAM203に記憶される。
【0036】
判断ライン確定後、印刷が一時停止中か否かが判断される(S7)。詳細は後述するが、印刷が一時停止された場合、RAM203に一時停止フラグがONとして記憶される。よって、S7では、一時停止フラグがONか否かに基づき、一時停止中か否かが判断される。第6ラインの処理では、それまでの処理で一時停止フラグはONにされていないので(S7:NO)、印刷が開始される(S8)。このとき、RAM203に印刷実行フラグがONとして記憶される。
【0037】
続いて、1ライン印刷制御処理が行われる(S12)。1ライン印刷制御処理では、印刷バッファに記憶されているドットデータのうち、最も古い、つまりライン番号が最小のドットデータに基づき、1ライン分の印刷が行われる。具体的には、このドットデータに基づいて、CPU201によって駆動回路206及び207が駆動される。これにより、ドットが形成される位置に対応するサーマルヘッド31の発熱素子に通電がなされるとともに、搬送モータ209が、プラテンローラ26を、シート3Aを搬送方向Fに搬送する方向で回転させる。その結果、シート3Aが搬送方向Fに搬送されながら、シート3Aに、1ライン分の印刷が行われる。印刷が行われると、受信した印刷データのうち印刷が完了したもののライン番号をカウントする変数j(初期値はゼロ)に1が加算され、RAM203に記憶される。また、印刷が完了したラインのドットデータが、印刷バッファから消去される。
【0038】
1ライン印刷制御処理の後、S12で印刷されたのが最終ラインか否かが判断される(S13)。印刷バッファに格納された印刷データがまだある場合、最終ラインまで印刷されていないので(S13:NO)、印刷位置が判断ラインにあるか否かが判断される(S14)。具体的には、変数jが示すS12で印刷されたラインのライン番号が、S6で確定されRAM203に記憶された判断ラインのライン番号と一致するか否かが判断される。
【0039】
図5の例で、第6ラインの印刷データまで受信した後に印刷が開始された場合、S12で最初に印刷されるのは第1ラインであり、判断ラインの第5ラインではない(S14:NO)。この場合、処理はS1に戻る。次のライン(第7ライン)の印刷データが受信され、ドットデータが印刷バッファに格納された場合(S1:YES、S2)、既に印刷実行フラグはONにされているから、印刷中と判断される(S3:YES)。この場合、処理はそのまま1ライン印刷制御処理に進み、前述のように、印刷バッファで最も古い第2ラインのドットデータに従って、第2ラインの印刷が行われる(S12)。第2ラインも最後のラインではなく(S13:NO)、判断ラインでもないので(S14:NO)、処理はS1に戻る。
【0040】
外部機器からの印刷データの受信が順調に行われている場合には、同様にして、次のラインの印刷データを受信しながら、印刷バッファに記憶された最小ライン番号のラインのドットデータに基づいて印刷を行う処理が、1ライン分ずつ繰り返される(S1:YES、S2、S3:YES、S12)。一方、何らかの理由で外部機器からの印刷データの受信が滞った場合は、印刷バッファに記憶された最小ライン番号のラインのドットデータに基づいて印刷を行う処理のみが、1ライン分ずつ繰り返される(S1:NO、S3:YES、S12)。いずれの場合も、S12で第5ラインの印刷が行われると、印刷位置が判断ラインである第5ラインにあると判断される(S13:NO、S14:YES)。
【0041】
この時点で、印刷装置1は、連続する3ライン(図5にL2で示す第4〜第6ライン)分の同一データのうち、2ライン分の印刷は完了し、あと1ライン分、同一データに基づいて印刷を行える状態である。よって、この時点で印刷を一時停止し、再度、同じ部分を印刷しなおす繋ぎ印刷を行ったとしても、印刷品質には大きな影響はない。一方、そのまま印刷を継続した場合、何らかの理由で、複数ラインに亘って異なる印刷結果が連続する部分で印刷データが受信できなくなってしまうと、そこで印刷を停止して繋ぎ印刷をすれば、印刷品質が低下する可能性がある。そこで、印刷を一時停止するか否かの判断が行われる。具体的には、印刷バッファに記憶されているドットデータに、連続する3ライン分の同一データが含まれるか否かが判断される(S15)。
【0042】
図5に示す例で、外部機器からの印刷データの受信と、印刷とが、1ライン毎に順調に行われた場合、判断ラインの第5ラインまで印刷が完了した時点で、第10ラインまでは印刷データが受信されている。また、印刷データの受信が遅れた場合は、第7〜第9ラインのいずれかのラインまで、印刷データが受信されている。いずれの場合も、印刷バッファに記憶されているドットデータには、連続する3ライン分の同一データが含まれない(S15:NO)。このような場合、印刷バッファには、同一データ2ライン分を含む場合があるとはいえ、実質的には、異なる印刷結果が連続する部分に対応するドットパターンのみが記憶されている状態といえる。よって、ここで印刷を継続すると、前述の印刷品質低下を生じる可能性があるため、印刷を一時停止することが決定される(S16)。このとき、RAM203の一時停止フラグがONとされ、あわせて、印刷実行フラグがOFFとされる。そして、処理はS1に戻る。
【0043】
その後は、印刷が一時停止されているので(S3:NO)、再び連続する3ライン分の同一データが印刷バッファに蓄積されるか(S4:YES)、最終ラインの印刷データが受信されるまで(S5:YES)、印刷データを受信して、ドットデータを印刷バッファに格納する処理が繰り返される(S1〜S5)。図5の例では、L3で示す第18〜第20ラインの印刷データは同一であるから、第20ラインのドットデータが印刷バッファに格納されると、連続する3ライン分の同一データが蓄積されたと判断され(S4:YES)、第19ラインが次の判断ラインとして確定される(S6)。一時停止フラグがONにされているので、(S7:YES)、一時停止時の印刷位置が、空白データのライン(以下、空白ラインという)であるか否かが判断される(S9)。
【0044】
前述のように、図5の例において第5ラインで印刷が停止された場合、印刷バッファに記憶されているドットデータのうち最も古い第6ラインのドットデータは空白データでない。つまり、印刷は空白ラインでないラインで一時停止している(S9:NO)。この場合、繋ぎ印刷のための制御処理(以下、繋ぎ制御処理という)が行われる(S10)。繋ぎ制御処理では、CPU201によって駆動回路207が駆動され、搬送モータ209が、プラテンローラ26を、シート3Aが搬送方向Fとは逆方向(下流側から上流側へ向かう方向)に搬送する方向に回転させる。このとき、搬送方向Fとは逆方向に搬送されたシート3Aの印刷位置が、印刷の一時停止時までにシート3Aに印刷されたラインのうち少なくとも最後のラインに重なるように、搬送モータ209が駆動制御される。つまり、印刷が再開されると、印刷停止直前に印刷された部分を印刷しなおすことができる位置まで、シート3Aが戻される。
【0045】
続いて、印刷を再開するために、RAM203の印刷実行フラグがONとされ、一時停止フラグがOFFとされた後(S11)、第6ラインのドットパターンに基づき、1ライン印刷制御処理が行われる(S12)。この時点で既に印刷バッファには第20ラインまでドットデータが蓄積されているので、前述のように、第6ラインから、次の判断ラインの第19ラインまでは、印刷が途中で停止してしまうことなく、1ライン毎に印刷が行われることになる。
【0046】
図5にL4で示す第21〜第23ラインはいずれも空白データであるから、第19ラインの印刷が完了した時点で、少なくとも第23ラインまでの印刷データが受信されていれば、連続する3ライン分の同一データが印刷バッファに蓄積されていると判断される(S14:YES、S15:YES)。この場合、第23ラインまでは印刷が可能であるから、途中の、異なる印刷結果が連続する部分で印刷が停止してしまうおそれはない。従って、この場合は、印刷を継続すると決定され、第21〜第23ラインのうち2番目の第22ラインが次の判断ラインとして確定された後(S17)、処理はS1に戻る。第19ラインの印刷が完了した時点で、第23ラインまでの印刷データが受信されていなければ(S15:NO)、印刷が一時停止された後(S16)、処理はS1に戻る。
【0047】
その後は、前述したのと同様の処理が繰り返され、判断ラインである第22ラインまでは印刷が行われる。第23ラインから最終ラインである第40ラインまでは、連続する3ライン分の同一データはない。よって、第22ラインの印刷が完了した時点で、どのラインの印刷データまで受信されていたとしても、連続する3ライン分の同一データはないとして(S15:NO)印刷が一時停止される(S16)。その後は、最終ラインである第40ラインの印刷データが受信されるまで、S1〜S5の処理が繰り返されることになる。そして、第40ラインの印刷データが受信されると(S5:YES)、一時停止中であり(S7:YES)、第23ラインは空白ラインであるから(S9:YES)、繋ぎ制御処理は行われずに印刷が再開される(S11)。そして、印刷バッファに記憶された第23〜第40ラインのドットデータに基づいて1ラインずつ印刷が行われ、最終ラインである第40ラインの印刷が完了すると(S13:YES)、図4に示す印刷処理は終了する。
【0048】
以上に説明したように、本実施形態の印刷装置1では、外部機器から受信された連続する所定数のライン分の同一の印刷データに対応するドットデータ(同一データ)が印刷バッファに蓄積されると、印刷バッファに蓄積された印刷データに基づく印刷が開始される。よって、印刷装置1は、少なくとも、所定数のライン分の同一データに対応する部分までは中断なしで印刷することができる。印刷データのうち所定数のライン分の同一データに基づく印刷部分は、所定数の印刷ライン分同じ印刷結果が連続することになる。つまり、この部分では、繋ぎ印刷が行われても、印刷品質には大きな影響はない。従って、印刷開始後に外部機器からの印刷データの受信が何らかの理由で滞り、印刷する印刷データがなくなって、印刷が停止する場合でも、印刷品質の低下を抑えることができる。
【0049】
また、本実施形態の印刷装置1では、印刷中の所定数のライン分の同一データに基づく印刷が完了する前に、印刷バッファに新たに所定数のライン分の同一データが蓄積されなければ、印刷中の同一データに基づく印刷が完了した時点で印刷が一時停止される。一方、新たに所定数のライン分の同一データが蓄積されていれば、印刷開始後に外部機器から受信し、印刷バッファに蓄積されたドットデータに基づき印刷が継続される。従って、同一データではないドットデータの部分で印刷が停止することがないので、印刷品質の低下を確実に抑えながら、効率的に印刷を継続することができる。
【0050】
更に、本実施形態の印刷装置1では、印刷が一時停止された後、印刷バッファに新たに所定数のライン分の同一データが蓄積された場合、印刷バッファに蓄積されたドットデータに基づき印刷が再開される。この場合、印刷が一時停止で中断されても、印刷品質の低下が抑えられる状態となった時点で、印刷を再開することができる。
【0051】
本実施形態では、シート3Aは、本発明の「印刷媒体」に相当する。プラテンローラ26及び搬送ローラ28は、本発明の「搬送手段」に相当する。サーマルヘッド31は、「印刷手段」に相当する。RAM203の印刷バッファは、「記憶手段」に相当する。図4のS4の処理を行うCPU201は、「第一判断手段」に相当し、S8の処理を行うCPU201は、「印刷開始手段」に相当する。S15、S16、S17の処理を行うCPU201は、夫々「第二判断手段」、「印刷停止手段」、「印刷継続手段」に相当する。S16で印刷が一時停止された後のS4の処理を行うCPU201は、「第三判断手段」に相当する。S11の処理を行うCPU201は、「印刷再開手段」に相当する。
【0052】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、印刷を開始するか否か、及び印刷を一時停止するか継続するかを決定するのに用いられる所定数nは、3でなくてよいことは前述の通りである。
【0053】
上記実施形態では、判断ラインとして、所定数nライン分の同一データが蓄積されたと判断された場合のnラインのうち、(n−1)番目のラインが使用されている。しかしながら、判断ラインは最後のライン(n番目のライン)よりも少なくとも1つ前であればよく、所定数nに応じて、(n−2)番目、(n−3)番目等、他の順番のラインでもよい。
【0054】
上記実施形態では、判断ラインの印刷完了時点で、所定数n分の連続する同一データが印刷バッファに蓄積されている場合は印刷を継続し、蓄積されていない場合は印刷を一時停止する処理が行われている。しかしながら、判断ラインの印刷完了時点では常に印刷を一時停止し、その後、所定数n分の連続する同一データが蓄積された否かを判断して、蓄積されていれば印刷を再開する処理とされてもよい。
【0055】
上記実施形態では、所定数n分の連続する同一データが空白データであるか否かに応じて、繋ぎ制御が行われなかったり行われたりしているが、同一データが空白データであるか否かにかかわらず、常に繋ぎ印刷が行われる処理とされてもよい。あるいは、所定数n分の連続する同一データが空白データの場合にのみ、印刷を開始、再開、継続する処理が行われてもよい。この場合、その後、印刷データが受信されなかったとしても、必ず空白データに対応する所定数nライン分の空白ラインまでは印刷処理を行うことが可能である。よって、空白ラインで印刷が停止した場合、繋ぎ印刷を行わず、そのまま印刷を再開しても、印刷品質には全く影響はない。従って、印刷再開時の処理を簡素化することができ、迅速に印刷を再開することができる。
【0056】
上記実施形態では、外部機器から送信された印刷データが印刷装置1でドットデータに変換されているが、最初から外部機器から1ライン毎のドットデータが送信されてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 印刷装置
26 プラテンローラ
28 搬送ローラ
31 サーマルヘッド
201 CPU
203 RAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器に接続可能な印刷装置であって、
印刷媒体を搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送される前記印刷媒体に、前記搬送方向に直交する方向に延びる印刷ライン毎に印刷を行う印刷手段と、
外部機器から受信した印刷データを順次蓄積して記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に、前記搬送方向において連続する所定数の前記印刷ライン分の同一の印刷データである連続同一データが蓄積されたか否かを判断する第一判断手段と、
前記第一判断手段によって、前記連続同一データが蓄積されたと判断された場合、前記印刷手段に、前記記憶手段に記憶された前記印刷データに基づく印刷を開始させる印刷開始手段とを備えたことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記印刷データに含まれる前記連続同一データに基づく印刷が完了する前に、前記記憶手段に、新たな連続同一データが蓄積されたか否かを判断する第二判断手段と、
前記第二判断手段によって、前記新たな連続同一データが蓄積されていないと判断された場合、前記印刷手段に、前記連続同一データに基づく印刷が完了した時点で印刷を停止させる印刷停止手段と、
前記第二判断手段によって、前記新たな連続同一データが蓄積されたと判断された場合、前記印刷手段に、前記連続同一データに基づく印刷が完了した後も、前記記憶手段に記憶された前記印刷データに基づく印刷を継続させる印刷継続手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記印刷停止手段によって、印刷が停止された後、前記記憶手段に、前記新たな連続同一データが蓄積されたか否かを判断する第三判断手段と、
前記第三判断手段によって、前記新たな連続同一データが蓄積されたと判断された場合、前記印刷手段に、前記記憶手段に記憶された前記印刷データに基づく印刷を再開させる印刷再開手段とを更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記連続同一データは、前記所定数の前記印刷ライン分の空白データであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−18196(P2013−18196A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153560(P2011−153560)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】