説明

双方向通信制御装置

【課題】 双方向通信制御において、CPU処理の負荷軽減を図り、システム全体の高コストパフォーマンス化を実現する。
【解決手段】 MACハードウェア1、CPU2、及びその他のデバイス4が第1バス5を介して接続され、CPU2及び記憶装置3が第2バス6を介して接続される。MACハードウェア1は、フレーム送信部10と、フレーム受信部11と、内部バス調停回路12と、アドレス制御部13と、外部バス用DMAインターフェース14と、制御レジスタ15と、内部バス16とを備える。フレーム送信部10及びフレーム受信部11が内部バス調停回路12との間でデータをやり取りしたり、内部バス調停回路12が外部バス用DMAインターフェース14との間でデータをやり取りしたりする際には、4バイトのヘッダと、4バイトのアドレスと、16バイトのデータとからなるクラスタ単位のデータフォーマットで送受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、双方向通信制御装置に関し、特に、センター装置側から端末装置側への下り方向及び端末装置側からセンター装置側への上り方向の、両方向の通信を行うための、最適な双方向通信制御の実現に係る技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ある従来技術によれば、LANエミュレーション機能を有するATMネットワークにおいて、受信する必要のないLANパケットをフィルタリングすることにより、CPUの受信処理パフォーマンスの低下を抑制する(特許文献1参照)。
【0003】
さて、双方向CATVに代表される双方向通信システムは、センター装置に対して複数の端末装置が接続された双方向通信網によって構成されている。個々の端末装置において、センター装置側から端末装置側への下り方向通信及び端末装置側からセンター装置側への上り方向通信の双方向制御は、MAC(Media Access Control)機能と呼ばれ、通常は、通信データ中にサブレイヤーとして埋め込まれたMAC特有の構造を持つプロトコルの解読によって、処理機能が実現される。
【0004】
MAC構造の一例として、MCNS(Multimedia Cable Network Systems partners)という米国のケーブルTVオペレータやケーブルTVセットのサプライヤーからなる団体によって提唱され、現在ではデファクトスタンダードとなっているDOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications)方式が存在する。その詳細については、米国のCable Television Laboratories Inc.が提供している仕様書“Data-Over-Cable Service Interface Specifications”の“Radio Frequency Interface Specification SP-RFIv1.1-I07-010829”に開示されている。
【0005】
下り方向通信では、通常、主として映像データが送信される。したがって、通信データはMPEG構造を有しているが、そのサブレイヤーとしてMAC構造が定義されている。下り方向通信は比較的広い帯域に通信チャネル周波数が割り当てられているため、通信制御自体は比較的単純であるが、映像データが送信されるために膨大なデータ量を取り扱う必要があり、決められた手順に従って、リアルタイムに、かつ誤りなく処理することが要求される。
【0006】
一方、上り方向通信では、通常、主として制御データが送信される。この制御データには、端末装置側からの命令要求や、端末装置各々の状態を知らせるためのステート表示データが含まれる。上り方向通信において送信される制御データを受けて、センター装置側は、各端末装置の要求命令に応えたり、端末装置を正しく制御するための各種情報を下り方向通信の制御データとして送信したりする。上り方向通信は、狭い帯域に多数の通信チャネル周波数が割り当てられるため、複数の端末装置間で衝突が生じたり、必要な通信チャネル周波数が得られない場合が生じるなど、一般に複雑な制御が必要であり、その機能は双方向通信における通信性能に大きな影響を与える。
【0007】
DOCSIS MAC構造は、LANによるIP通信との親和性を高めるため、基本的にLAN通信と同様のデータ構造を有しているが、DOCSIS特有の領域としての各種ヘッダフィールドを設けている。その中でも、「拡張ヘッダ」と呼ばれる可変長領域のフィールドによって、暗号その他の付加機能が定義されることが特徴である。
【0008】
MAC機能の実現には、上記仕様書に示されているように、複雑な多層構造を有するデータ構造を解析した後に、各種処理を適切なタイミングで行うことが必要となる。多数の処理を、膨大な数にのぼる組み合わせについて実現すること、そして、その組み合わせ動作の正しさを検証することは、非常に難度が高く、処理量が非常に多い。
【0009】
次に各処理の内容に着目すると、MAC機能を構成する個々の処理は、基本的に、制御系の演算処理、データのフィルタリング(振り分け)、同期処理、並び替え、フォーマット化等々の個々の処理及びその組み合わせである。
【特許文献1】特開平11−27324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
さて、MAC機能は、汎用プロセッサ(CPU)を用いて実現することが一般的である。これは、CPUには複雑な処理に対して柔軟に対応できる利点があり、システムの信頼性を確立するための検証や機能修正も比較的容易に実現できるからである。
【0011】
ところが、MAC機能は、その膨大な処理を実現するために、高性能なCPUを用いなければならないことは必須である。また、単にCPUを占有するにとどまらず、単一のCPUでは所望の全機能を実現することは極めて困難になっている。
【0012】
そこで、従来は、MAC機能の複雑さやシステム検証結果のフィードバックを比較的容易に行えるソフトウェアによる機能実現、すなわち、汎用CPUと機能を限定した専用ハードウェアによる構成で機能実現を行うことが専ら一般的であった。このため、全ての処理を遂行するためには、高性能CPUの性能に負うところが大きく、メモリ内のデータを読み出し、CPUで処理し、その後、また、メモリへデータを格納するという、莫大な処理が繰り返されると同時に、専用ハードウェアとの送受信も加わり、CPUのバス転送速度や、バス占有率が大きな問題であった。このデータ転送を正確かつ高速に実現するために、バス調停処理を適切に行うことも、非常に重要な問題であった。
【0013】
また、高性能CPUを用いるために、回路の動作周波数が高くなり、消費電力が大きくなり、放熱対策が必要となる等、システム全体のコストパフォーマンスを著しく低下させる要因となっていた。
【0014】
本発明は、前記の問題に鑑み、双方向通信制御において、CPU処理の負荷軽減を図り、システム全体の高コストパフォーマンス化を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、本発明は、CPU処理の負荷軽減を図るアーキテクチャを提供すると同時に、バス調停処理を適切に行うことができる、転送データのフォーマットを規定することで、システムパフォーマンスを高めることができるとともに、高性能パフォーマンスを求めないシステムに対しても、システム仕様に応じて、より廉価版CPUを用いることを可能とし、かつシステム全体の回路規模削減を行うことも可能とする、システム全体として、よりコストパフォーマンスを増加させる双方向通信制御装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、CPU処理の負荷軽減を図るのみでなく、CPUバスの混雑度を著しく軽減することでMAC全系の転送レートを著しく高めることを可能とする。また、高性能CPUを用いても、又は、高性能CPUを用いなくても、システムの特性に応じた転送を実現することが可能で、CPU性能とのトレードオフとなる、システム全体の回路規模削減についても適宜実現することができる。
【0017】
例えば、高性能CPUを用いることなく、MACハードウェア内のバス調停回路で機能を実現した場合は、CPU自体の高性能化は不要であり、そのため、CPUの回路規模を削減することや、回路の動作周波数を低減させることができ、低消費電力化が実現できて放熱対策も不要となる。また逆に、CPU性能を維持又は、更に高性能化すれば、MACハードウェアによるバス調停機能を用いなくても、転送レートを高めることができ、更に本調停機能を用いた場合は、更に、転送レートを高めることができる、又は、転送レートの制御を本機能に任せることができるため、CPUを他の処理用途に用いることができ、付加機能の追加や周辺機能の取り込みが可能となり、更なる高性能化への相乗効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
《第1の実施形態》
図1は、本発明に係る双方向通信制御装置の構成例を示している。図1の双方向通信制御装置は、MACハードウェア1と、CPU2と、記憶装置3と、その他のデバイス4と、第1バス5と、第2バス6とを備えたものである。MACハードウェア1は、フレーム送信部10と、フレーム受信部11と、内部バス調停回路12と、アドレス制御部13と、外部バス用DMAインターフェース14と、制御レジスタ15と、内部バス16とを備えたものである。
【0020】
MACハードウェア1は、センター装置から端末装置へと送信される映像及び伝送制御データであるダウンストリームデータをフレーム受信部11で受けて、ダウンストリームデータの構文解析を始める。具体的には、映像データにおけるMPEG構造と、MPEG構造に埋め込まれているネットワーク処理用のサブレイヤーであるMAC構造の解析処理を行う。
【0021】
まず、MPEG構造データ中のヘッダ部分を解析し、MAC構造データを抜き出すための情報を抽出した後、実際に、MAC構造データを抜き出す。次に、MAC構造データ中のヘッダ部分を解析し、通常のヘッダのみでなく、拡張ヘッダと呼ばれる拡張されたフィールドが存在する場合は、その拡張ヘッダを解析する。この拡張ヘッダ中に、暗号化の有無、その他、暗号化及び復号化のための暗号処理に必要となる情報や、PHS(Payload Header Suppression)と呼ばれる、データを圧縮して送信するための処理に必要となる情報が存在する。
【0022】
拡張ヘッダが存在しない場合、ダウンストリームデータが暗号化はされていない、かつPHSによる圧縮は行われていないと判断し、ダウンストリームデータから抜き出されたMAC構造を持つ、データをそのまま出力する。
【0023】
一方、拡張ヘッダが存在する場合、暗号化の有無が存在するフィールド及びPHS処理に関する情報が存在するフィールドを解析し、暗号化又はPHS処理が「無し」であることを確認した場合は、上記拡張ヘッダが存在しない場合と同様な処理を行う。暗号化又はPHS処理がされていることを確認した場合には、次のような処理を行う。
【0024】
暗号の復号を行うためには、まず、TEK(Traffic Encryption Key)と呼ばれる暗号処理に必要となる鍵データを復元する必要があり、正しいTEKを得るために、SID(Service ID)及びキーシーケンスナンバ(Key Sequence Number)を拡張ヘッダから抽出して、これら2つのデータを手がかりとして、TEKの確認を行った後、今度は、TEK自体を用いて、DES暗号の復号化処理を経て、もとのデータの復元処理を完了する。
【0025】
また、PHS処理については、PHSフィールドと呼ばれる、データ圧縮処理を行うべきデータ範囲の中で、PHSインデックスと呼ばれる、最大256バイトのうち、何バイトのデータを圧縮するかというバイト数の情報が、拡張ヘッダ中に存在し、このPHSインデックスを抽出した後、そのインデックスで示されるバイト数分、データ圧縮処理を行って処理を完了する。
【0026】
この他、フレーム受信部11では、データに付加されているCRCチェックを行って、データの誤り検出を行い、MAC構造のデータからLAN構造のデータを抽出したうえで、各種LANアドレスの分類を行う。
【0027】
次に、フレーム送信部10が行う処理について述べる。端末装置からセンター装置へと送信される映像及び伝送制御データであるアップストリームデータは、CPU2でソフトウェア処理を受けたデータ又は記憶装置3に保存されたデータが、外部バス用DMAインターフェース14を経て、内部バス調停回路12の制御により、適切なタイミングでフレーム送信部10に送信された後、加工、処理されて生成される。
【0028】
基本的にアップストリーム処理においては、CRC等の誤り検出用の符号の付加、MAC構造を示すための各種ヘッダ及び拡張ヘッダの付加、PHS処理によるデータ圧縮、及びデータの暗号化を行う。更に、アップストリーム特有の処理として、フラグメント処理及びコンカテネーション処理を行う。これは、ダウンストリームとは異なり、アップストリームは狭い帯域において、複数の端末装置が同時に通信を行うために、十分な転送レートを確保できないことも多く、これを克服するために、サイズの大きなデータを適切な大きさに分割する機構、及び、サイズの小さなデータを適切な大きさにまとめて送信するという機構が組み込まれている。フラグメント処理とは、センター装置とのやり取りにおいて、適切な大きさにデータ分割する処理を行うことである。コンカテネーション処理とは、適切な大きさにデータをまとめる処理を行うことである。
【0029】
次に、具体的な処理の流れを述べる。ここでは、ダウンストリームデータ処理と比較して、アップストリームデータ処理が取り扱うデータ量が小さいこと、及び、リアルタイム処理する処理速度が遅いことに着目し、一般的にCPU2の負荷を特に大きくする要因となる誤り検出符号の付加及び暗号化処理以外は、CPU2にて処理を施されたデータが入力される例について述べる。
【0030】
まず、入力されるデータの構造を解析することで、入力データ中のヘッダ、拡張ヘッダ、及び通常データを判別する。その後、拡張ヘッダに対して、拡張ヘッダ用のCRC誤り検出符号であるHCS(Header Check Sequence)を付加する。次に、ヘッダ以外の通常データに対して、CRC誤り検出符号を付加する。ここで、通常端末装置においては、一般に、複数のSIDを同時に取り扱う。すなわち、複数のデータを同時に取り扱うので、これらHCSやCRCの付加も並列処理される。こうして誤り検出符号が付加されたデータは、次に、暗号化される。暗号化では、ダウンストリームデータ処理と同様、まず、暗号化を行う鍵データが正しいかを確認するために、SID及びキーシーケンスナンバを確認した後、その鍵データを用いて、DES暗号の暗号化処理を行う。こうして、暗号化されたデータを、ダウンストリーム処理時に行うタイムスタンプ処理を参照しながら、データ送信のタイミングを図り、最終的に適切なタイミングでセンター装置へとデータを送信する。
【0031】
このようにして処理されたダウンストリームデータ及びアップストリームデータは、内部バス調停回路12に入力される。ここでは、双方向通信を実現するために、非常に重要となる送受信タイミングを図るため、ダウンストリームデータに関するタイムスタンプ処理を行いながら、フレーム受信部11及びフレーム送信部10と相互に処理を行う。
【0032】
フレーム受信部11で処理されたダウンストリームデータは、内部バス調停回路12を経る際に、適切なタイミング制御を受けて、内部バス16に送出された後、更に、外部バス用DMAインターフェース14、第1バス5、及びCPU2の制御を受け、最終的に第2バス6を介して、記憶装置3に保存される。適切な期間保存されたデータは、ネットワーク通信プロトコルにおけるMAC層から更に上位レイヤーの処理、例えば、QoS(Quality of Service)等の処理を行うために、CPU2に転送されてソフトウェア処理を施される。又は、再度、第1バス5、外部バス用DMAインターフェース14、内部バス16、内部バス調停回路12を経た後、フレーム送信部10にてアップストリームデータ処理を施される。
【0033】
内部バス調停回路12では、フレーム受信部11で処理されたデータ、フレーム送信部10に送信するための、CPU2で処理されたデータ、及び、CPU2を介さずに、記憶装置6に保存されたデータが、全て外部バス用DMAインターフェース14を介して、直接、送受信するために、内部バス16上をこれらのデータが効率良く送受信できるように適切な調停を行う。
【0034】
記憶装置3では、基本的に、大容量データであるダウンストリーム処理されたデータを保存する。その他、CPU2によるソフトウェア処理を行うために、一時的にデータを保持するデータレジスタとして使用したり、暗号化又は復号化処理時に鍵データの確認のために、予め参照データとして、鍵データのテーブルを保持したり、PHSの伸張処理又は圧縮処理時における、バイト処理数の最大値設定であるPHSインデックステーブルを保持する機能も有する。
【0035】
CPU2の処理は、多岐に渡るが、典型的な処理としては、次のようなものがある。
【0036】
第1に、1つのセンター装置に対して、複数の端末装置が接続されていることから、センター装置が、各端末装置を正しいタイミングで制御できるように、各端末装置間の同期処理に相当するレンジング(Ranging)と呼ばれるデータ通信制御の初期設定を行う。この最も基本的な処理のほかには、主に、アップストリームデータに関する処理を行う。
【0037】
まず、アップストリームデータにヘッダを付加する。このとき、ヘッダに含まれるHCSについては、第1バス5、外部バス用DMAインターフェース14、内部バス16、及び内部バス調停回路12を介してフレーム送信部10に対して送付し、付加処理を行った後、再度、CPU2にデータを返送する。
【0038】
次に、センター装置がPHSの処理要求をしているかどうかをチェックし、必要だと確認した場合は、PHSフィールドで指定されるデータ範囲に対して、PHSインデックスが示すバイト数分データの圧縮処理を行う。不要な場合は、ヘッダを付加したデータを次の処理に用いる。
【0039】
この後、センター装置がコンカテネーションを要求しているか否かのチェックを行う。コンカテネーションが必要な場合は、処理データサイズのチェックを行う。このとき、データサイズが、センター装置が要求しているデータサイズより小さい場合は、コンカテネーションを実行する。すなわち、センター装置が要求しているデータサイズを超えない近似値まで、データを束ねる処理を実行する。データが適切なサイズとなったところで、コンカテネーションの処理を終えて、実行した内容を示す、コンカテネーションヘッダを付加した後、フレーム送信部10との間でデータを送受信して、コンカテネーションヘッダ用のHCSを計算して付加したうえ、コンカテネーションした後のデータ用CRCを付加する。一方、コンカテネーションが不要な場合は、処理しないデータをそのまま、次の処理に使用する。
【0040】
この後、再度、データ送信部10と送受信を行い、暗号化処理を行い、更に、センター装置がフラグメンテーションを要求しているか否かのチェックを行う。フラグメンテーションが必要な場合は、処理データサイズのチェックを行い、センター装置が要求しているサイズにデータを分割する。データを分割後、分割された各フラグメントデータに対して、フラグメントヘッダを付加した後、フレーム送信部10とデータを送受信して、フラグメントヘッダ用HCSを付加すると同時に、フラグメント用データCRCを付加する。一方、フラグメンテーションが不要な場合は、処理しないそのままのデータを使用する。
【0041】
CPU2において、これら一連の処理を施された後、データは、最終的に、外部バス用DMAインターフェース14、内部バス16、内部バス調停回路12を経て、フレーム送信部10から、センター装置に送信される。
【0042】
以上に一連のデータの流れを示したが、次に、図1に示したMACハードウェア1の内部においてデータをやり取りする際の仕組みについて説明する。
【0043】
フレーム受信部11、フレーム送信部10が、内部バス調停回路12との間で、データをやり取りしたり、又は、内部バス調停回路12が、外部バス用DMAインターフェース14との間でデータをやり取りする際、図2に示した転送データ構成例に従ったクラスタ単位のデータフォーマットで送受信する。
【0044】
センター装置から送信されたデータは、フレーム受信部11で構文解析され、MACフレーム形式における各種情報が含まれるMACヘッダと、MACヘッダデータ部分に関するパリティであるHCSと、MAC形式における通常のデータであるペイロードデータと、ペイロード部分に関するパリティに相当するCRCとに変換される。
【0045】
その後、(8×M)×Nビット(M、Nは整数)単位のクラスタを生成する。ここでは、M=4、N=6の例を考える。このとき、先頭の4バイトデータ(h)は、クラスタに関する各種情報を含むヘッダデータであり、当該ヘッダデータ中の特定ビットデータはヘッダであることを示すために固定パターンを含むものとする。
【0046】
例えば、図3に示したように、ヘッダデータ4バイト(32ビット)の最初の1バイトWKP[7:0](8ビット)には、固定パターン「6D(16進数)」を埋め込む。これにより、データ転送処理後に、データを受け取ったブロックでは、この固定パターンを検出することにより、転送データ処理後が正しく行われたという目安とすることができる。次の1バイトTSQN[7:0]は、任意に使用可能な領域であって、CPU2がバス調停処理を行う際に自由に使用できる領域とすることも可能である。ヘッダデータの第3バイトには、1回の転送によって、送受信されるワード数SIZE[3:0]を設定する。更に最後の1バイトは、CPU2がバス調停を行う際に必要となる領域TID[5:0]を確保するものであり、ここでは、CPU2用のバスマスターが使用する領域として確保するものとする。同バイトには、CPU2からのコマンドデータCMDや転送方向を示すリード又はライトを示すフラグRXWも含まれる。
【0047】
次の4バイト(a)は、記憶装置3に関するアドレスデータA0[31:0]を格納するものとする。
【0048】
その次の4バイト(d0〜d3)は、フレーム受信部11、フレーム送信部10又はCPU2において処理するデータの領域とする。ここでは、M=4、N=6を例として考えたが、CPU2の能力により、M=1、2、4、8等、自由に設定するものと考え、8ビットCPUの場合はM=1、16ビットCPUの場合はM=2、32ビットCPUの場合は今回の例に示したようにM=4、64ビットCPUの場合はM=8と、適宜システムに応じて変更する。また、クラスタの大きさも、一度にCPU2やDMAで転送するバス転送能力に応じて、システム的に、適切な値を選んで、最適化するものとする。
【0049】
上記のフォーマットに従ってデータを転送する際、MACハードウェア1の内部には、外部バスである第1バス5経由で記憶装置3にアクセスしたいブロックが複数あるが、ここでは、信号線の本数を削減するために、内部バス調停回路12を設けて、第1バス5に接続する構成としている。
【0050】
MACハードウェア1において、外部アクセス要求があるブロックのうち、フレーム受信部11及びフレーム送信部12に関しては、取り扱うデータがストリームであるので、データを切れ目なく転送する必要がある。そこで、図1のMACハードウェア1では、外部アクセス要求を行う場合は、内部バス16のデータの取扱単位を図2に示したようなhadddd形式とすることにより、時分割処理を行う。つまり、内部バス調停回路12は、hadddd形式を最小処理単位として内部バス16の調停を行う。ここでは、内部バスは、32ビットバスとする。本フォーマットにおけるアドレスは、アドレス制御部13にて生成付加されるが、記憶装置3にアクセスする際の先頭アドレスを表し、後ろに続く複数バイトのデータに対して、1つだけ指定する。外部バスにアクセスする際、連続する複数データに対しては、それぞれアドレス指定する必要があるが、1つのアドレスを指定するだけで、あとは、インクリメントしてアドレスを生成することを行えば、内部バス16の帯域の節約にもなる。
【0051】
アドレス制御部13は、上記アドレス生成を適宜行い、MACハードウェア1内のフレーム受信部11、フレーム送信部10に対して、アドレス情報を送ることで、外部アクセス要求に対する指示を出すと同時に、内部バス調停回路12とデータ自体のやり取りをすることで、アドレスデータの付加を行う。このとき、CPU2等からの指示又はシステム外部からの指示を示す設定値が格納されている制御レジスタ15からアクセス情報を入手すると同時に自ら施したアドレス制御に関する情報を格納する。
【0052】
内部バス調停回路12は、フレーム受信部11からのデータやフレーム送信部10へのデータを、アドレス制御部13で加工したデータをもとに、適宜調停する。このとき、CPU2等からの指示又はシステム外部からの指示を示す設定値が格納されている制御レジスタ15から調停制御情報を入手することで、内部バス16、及び、外部バスである第1バス5を介して、記憶装置3とデータをやり取りする際も、CPU2を経由するのか、又は、DMA転送するのかの調停を行うこともできる。
【0053】
外部バス用DMAインターフェース14は、内部バス16を介して転送されるhadddd形式のデータをCPU2が制御する第1バス5や第2バス6の転送形式に従うように変換したうえで、DMAを行う際は、CPU2を経由せずに、記憶装置3にアクセスできる入出力制御機能を果たす。
【0054】
《第2の実施形態》
図4は、本発明に係る双方向通信制御装置におけるMACハードウェア1の別の構成例を示している。本実施形態の双方向通信制御装置は、制御レジスタ15の機能において図1の双方向通信制御装置と異なる。
【0055】
内部バス調停回路12は、フレーム受信部11からのデータやフレーム送信部10へのデータを、アドレス制御部13で加工したデータをもとに、適宜調停するが、本実施形態の制御レジスタ15は、内部バス調停回路12からバス送信に関して調停すべきデータを直接送受信する機能を備えており、CPU2又はシステム外部からの指示であるコマンドにより、転送調停すべきデータに対して直接制御を実行することが可能である。これにより、内部バス調停回路12の負荷を軽減することも可能であり、また、CPU2等のコマンドが、内部バス調停回路12を経ずに、直接転送データに実行されることにより、見かけ上、CPU2やシステム外部からの実行能力が明らかに高まるように見せることが可能となる。
【0056】
《第3の実施形態》
図5は、本発明に係る双方向通信制御装置の別の構成例を示している。図5の双方向通信制御装置は、MACハードウェア1と、CPU2と、記憶装置3と、その他のデバイス4と、DMA制御部7と、CPUバス8とを備えたものである。
【0057】
図5の構成は、図1に示す第1の実施形態と同じ処理を行うが、第3の実施形態においては、DMA制御部7がCPUバス8に接続され、記憶装置3は、DMA制御部7に直接、接続されている構成を有する。これにより実現できる処理及び利点について述べる。
【0058】
そこで、以下、CPU2、MACハードウェア1、DMA制御部7の処理について主に、述べていく。
【0059】
本構成においては、MACハードウェア1内で処理されたデータが直接、CPUバス8に送出されるため、CPUバス8において十分転送能力がある場合や、CPU2の負荷があまり大きくない場合、又は、CPU2の能力が十分高く、CPU2によるバス調停が適宜実行される場合は、記憶装置3のデータ転送速度を増加することが可能である。MACハードウェア1で処理されたデータを記憶装置3にDMA転送する場合も、DMA制御部7でのインタフェースを介して直接接続されているので、非常に高速に実行することが可能となる。
【0060】
また。CPU2及びDMA制御部7も、相互に直接接続されていることから、バス転送によるボトルネックもなく、MACハードウェア1に入出力すべき有効なデータや、その他のデバイス4を通して外部に出力すべきデータや、あるいは、記憶装置3に対して入出力すべきデータを、効率良く制御することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
以上説明してきたとおり、本発明に係る双方向通信制御装置は、CPU処理の負荷軽減を図り、システム全体の高コストパフォーマンス化を実現できるという効果を有し、双方向CATV等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る双方向通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のMACハードウェアの内部における転送データのフォーマットを示す概略図である。
【図3】図2の転送データフォーマットの詳細図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る双方向通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る双方向通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0063】
1 MACハードウェア
2 CPU
3 記憶装置
4 その他のデバイス
5 第1バス
6 第2バス
7 DMA制御部
8 CPUバス
10 フレーム送信部
11 フレーム受信部
12 内部バス調停回路
13 アドレス制御部
14 外部バス用DMAインターフェース
15 制御レジスタ
16 内部バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センター装置及び複数の端末装置により構成される双方向通信網において、
センター装置から端末装置への下り方向データの通信において、センター装置から送信される映像、音声及び伝送制御データであるダウンストリームデータを受けて、データ構造の解析、情報ヘッダの除去、暗号化の有無の確認を行うダウンストリームデータ処理や、端末装置よりセンター装置へと送信される映像、音声及び伝送制御データであるアップストリームデータを生成するために、データ構造の解析、情報ヘッダの付加、暗号化、更には、送信状況に応じてアップストリームデータの分割や、伝送速度を高めるために、圧縮フォーマットによる伝送などの処理を行うアップストリームデータ処理を実現する、MAC処理の全部又は一部を実行するMACハードウェアと、
各種演算及び制御処理、MAC処理の全部又は一部を実行可能なCPUと、
前記CPUにて処理を行うためのデータ、前記MACハードウェアで処理されたダウンストリームデータ、又は、前記MACハードウェアで処理するためのデータを保存する記憶装置と、
その他ネットワーク接続のためのハードウェアや追加のメモリなどのシステムの拡張を実現する、1つ以上のその他のデバイスとを有し、
前記CPU、前記MACハードウェア、及び前記その他のデバイスが第1バスを介して接続され、前記記憶装置及び前記CPUが前記第1バスとは異なる第2バスを介して接続される構成を有し、
前記CPUは、前記第2バスを介して前記記憶装置から又は前記記憶装置へ読み書きしたデータを処理したデータを、前記第1バスを介して、前記MACハードウェア又は前記その他のデバイスと、相互にデータの送受信を行う構成を有することを特徴とする双方向通信制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の双方向通信制御装置において、
前記MACハードウェアは、
センター装置から送信されてきたデータをデジタル復調した後、MPEG形式のトランスポートストリームデータを受信し、前記MPEGフレームデータの内容を解読した後に、MACフレーム単位にデータを変換し、かつ、MACフレーム単位での構文を解析して、適宜適切な処理を行うために、別途入力されるアドレスに従って、MACフレーム処理中に、各種データを前記記憶装置に対して書き込む又は前記記憶装置から読み出す機能を有するフレーム受信部と、
センター装置へと送信するための映像、音声及び伝送制御データを、MACフレーム単位での構文に変換するよう、適宜適切な処理を行うために、別途入力されるアドレスに従って、MACフレーム処理中に、各種データを前記記憶装置から読み出す又は前記記憶装置に書き込む機能を有するフレーム送信部と、
前記フレーム受信部及び前記フレーム送信部に入力するアドレスデータは、前記フレーム受信部及び前記フレーム送信部が予め指定されたメモリ領域に対してアクセスできるように、別途入力されるアクセス制御情報に基づいて準備され、前記フレーム受信部又は前記フレーム送信部からアドレス通知要求があると、前記記憶装置内のアクセスすべきアドレスを、前記フレーム受信部及び前記フレーム送信部に対して出力する機能を有するアドレス制御部と、
前記アドレス制御部に対して、予めアクセス可能な前記記憶装置の領域を指定するアクセス制御情報を出力したり、その他、前記MACハードウェア内で必要となる各種処理の設定について、前記CPUが直接制御するための情報を格納又は読み出すことができる機能を有する、前記MACハードウェア制御用のレジスタである制御レジスタと、
前記フレーム受信部から入出力される各種データ、前記フレーム送信部から入出力される各種データ、前記アドレス制御部から入出力される各種アドレス制御情報、前記制御レジスタから出力される調停制御情報を受けて、適切な調停規則に従ってこれらのデータを調停する機能を有する内部バス調停回路と、
内部バスを介して前記内部バス調停回路と適宜データの送受信を行い、前記内部バス調停回路の指示に従って、前記内部バス調停回路に対して適宜入出力すべきデータを、前記CPUを介さずに、前記第1バス及び前記第2バスを介して、前記記憶装置に対して直接書き込む、又は、前記記憶装置から直接読み出すための外部バス用DMAインターフェースとを有することを特徴とする双方向通信制御装置。
【請求項3】
請求項1記載の双方向通信制御装置において、
前記MACハードウェアは、
センター装置から送信されてきたデータをデジタル復調した後、MPEG形式のトランスポートストリームデータを受信し、前記MPEGフレームデータの内容を解読した後に、MACフレーム単位にデータを変換し、かつ、MACフレーム単位での構文を解析して、適宜適切な処理を行うために、別途入力されるアドレスに従って、MACフレーム処理中に、各種データを前記記憶装置に対して書き込む又は前記記憶装置から読み出す機能を有するフレーム受信部と、
センター装置へと送信するための映像、音声及び伝送制御データを、MACフレーム単位での構文に変換するよう、適宜適切な処理を行うために、別途入力されるアドレスに従って、MACフレーム処理中に、各種データを前記記憶装置から読み出す又は前記記憶装置に書き込む機能を有するフレーム送信部と、
前記フレーム受信部及び前記フレーム送信部に入力するアドレスデータは、前記フレーム受信部及び前記フレーム送信部が予め指定されたメモリ領域に対してアクセスできるように、別途入力されるアクセス制御情報に基づいて準備され、前記フレーム受信部又は前記フレーム送信部からアドレス通知要求があると、前記記憶装置内のアクセスすべきアドレスを、前記フレーム受信部及び前記フレーム送信部に対して出力する機能を有するアドレス制御部と、
前記アドレス制御部に対して、予めアクセス可能な前記記憶装置の領域を指定するアクセス制御情報を出力したり、その他、前記MACハードウェア内で必要となる各種処理の設定について、前記CPUを介さずに、前記MACハードウェアから直接制御するための情報を格納又は読み出すことができる機能を有する、前記MACハードウェア制御用のレジスタである制御レジスタと、
前記フレーム受信部から入出力される各種データ、前記フレーム送信部から入出力される各種データ、前記アドレス制御部から入出力される各種アドレス制御情報、前記制御レジスタから出力される調停制御情報を受けて、適切な調停規則に従ってこれらのデータを調停する機能を有する内部バス調停回路と、
内部バスを介して前記内部バス調停回路と適宜データの送受信を行い、前記内部バス調停回路の指示に従って、前記内部バス調停回路に対して適宜入出力すべきデータを、前記CPUを介さずに、前記第1バス及び前記第2バスを介して、前記記憶装置に対して直接書き込む、又は、前記記憶装置から直接読み出すための外部バス用DMAインターフェース回路とを有することを特徴とする双方向通信制御装置。
【請求項4】
請求項1記載の双方向通信制御装置において、
前記フレーム受信部では、受信したMPEG形式のトランスポートストリーム中の構文を解析することで、MACフレーム形式における各種情報が含まれるMACヘッダと、MACヘッダデータ部分に関するパリティであるHCSと、MAC形式における、通常のデータであるペイロードデータと、ペイロード部分に関するパリティに相当するCRCとに変換し、その後、(8×M)×N(M、Nは整数)ビット単位のクラスタを生成し、前記MACハードウェア内におけるデータの転送は、前記フレーム受信部で生成出力される、前記クラスタ単位で行い、
また、前記フレーム送信部は、前記内部バス調停回路から入力される、前記(8×M)×Nビット単位のクラスタ単位のデータを受けて、映像、音声及び伝送制御データであるアップストリームデータを生成するために、データ構造の解析、情報ヘッダの付加、暗号化、更には、送信状況に応じてアップストリームデータの分割や、伝送速度を高めるために、圧縮フォーマットによる伝送などの処理を行うアップストリームデータ処理を実現した後、MACフレーム形式における各種情報が含まれるMACヘッダと、MACヘッダデータ部分に関するパリティであるHCSと、MAC形式における通常のデータであるペイロードデータと、ペイロード部分に関するパリティに相当するCRCとに変換し、更に、引き続きMPEG形式のトランスポートストリームを生成して出力することを特徴とする双方向通信制御装置。
【請求項5】
請求項4記載の双方向通信制御装置において、
前記フレーム受信部で生成出力される前記クラスタの先頭の8×Mビットデータは、前記クラスタに関する各種情報を含むヘッダデータであり、該ヘッダデータ中の特定ビットデータはヘッダであることを示すために固定パターンを含み、続く8×Mビットデータは、前記CPU、又は、前記外部バス用DMAインターフェースが、前記記憶装置との間でデータを入出力するために使用するアドレスデータを含み、続く(8×M)×(N−2)ビットはMACフレーム形式のデータを含み、
前記フレーム送信部では、前記クラスタ単位で入力されるデータから、先頭の8×Mビットデータは、前記クラスタに関する各種情報を含むヘッダデータであり、前記ヘッダデータ中の特定ビットデータはヘッダを示す固定パターンであることを認識し、続く8×Mビットデータは、前記CPU、又は、前記外部バス用DMAインターフェースが、前記記憶装置との間でデータを入出力するために使用するアドレスデータであることを認識し、続く(8×M)×(N−2)ビット単位でデータが入力されることを認識した後、通常のMACフレーム形式のデータへの変換及びMPEG形式のトランスポートストリームに変換を行うことを特徴とする双方向通信制御装置。
【請求項6】
センター装置及び複数の端末装置により構成される双方向通信網において、
センター装置から端末装置への下り方向データの通信において、センター装置から送信される映像、音声及び伝送制御データであるダウンストリームデータを受けて、データ構造の解析、情報ヘッダの除去、暗号化の有無の確認を行うダウンストリームデータ処理や、端末装置よりセンター装置へと送信される映像、音声及び伝送制御データであるアップストリームデータを生成するために、データ構造の解析、情報ヘッダの付加、暗号化、更には、送信状況に応じてアップストリームデータの分割や、伝送速度を高めるために、圧縮フォーマットによる伝送などの処理を行うアップストリームデータ処理を実現する、MAC処理の全部又は一部を実行するMACハードウェアと、
各種演算及び制御処理、MAC処理の全部又は一部を実行可能なCPUと、
前記CPUにて処理を行うためのデータ、前記MACハードウェアで処理されたダウンストリームデータ、又は、前記MACハードウェアで処理するためのデータを保存する記憶装置と、
その他ネットワーク接続のためのハードウェアや追加のメモリなどのシステムの拡張を実現する、1つ以上のその他のデバイスと、
前記CPUを介さずに、前記MACハードウェア、又は、前記その他のデバイスから、前記記憶装置にデータを直接入出力するための各種制御を行うDMA制御部とを有し、
前記CPU、前記MACハードウェア、前記DMA制御部、及び前記その他のデバイスがバスを介して接続されるが、前記CPU及び前記DMA制御部は、相互に信号を入出力できるように接続され、また、前記記憶装置は、前記DMA制御部に接続され、前記記憶装置から又は前記記憶装置へ読み書きしたデータを処理する際は、前記CPU又は前記DMA制御部からの指示に従い、一旦前記DMA制御部を介したのち、前記バスを介して、前記MACハードウェア又は前記その他のデバイスと、相互にデータの送受信を行う構成を有することを特徴とする双方向通信制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−74429(P2007−74429A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−259755(P2005−259755)
【出願日】平成17年9月7日(2005.9.7)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】