説明

反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法

【課題】従来のパソコンのほか携帯電話又は携帯端末を学習用具として使用し、インターネット、イントラネットを利用して学習する学習教材の作成方法では、学習で得た記憶が時間の経過とともに忘却するという問題、まとまった学習時間の確保という問題、音声に関する問題、パソコンが無い所での代替的な学習方法の問題があった。
【解決手段】 学習で得た記憶の忘却については、図1のように講義部3、要点の整理部4で覚えたことをおさらい部(設問編)10、(解答編)11で思い出すという仕組みを設け、長期記憶に変換するために必要な反復学習の仕組みを作り、まとまった学習時間の確保については、学習内容をユニットに区分し、音声に関する問題については学習内容を文字と図表で作成し、パソコンが無い所での代替的学習方法の問題については携帯電話、携帯端末又は印刷教材を使用して学習できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習教材、研修教材(「学習教材」という。以下同じ。)の作成方法に関する分野のうち、パソコンのほか携帯電話又は携帯端末(「PC等」という。以下同じ。)を学習用具として使用し、インターネット(イントラネットを含む。以下同じ。)を利用して学習する学習教材の作成方法に属するもので、そのうちでも、特に、出産に続く育児に従事している母親(「子育てママ」という。以下同じ。)を対象とすることを特徴とする学習教材の作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のPC等を学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材は、研修会や学校等の講義(「研修会等」という。以下同じ。)をビデオに撮影した動画像等を基に作成した学習教材(「ビデオ教材」という。以下同じ。)が中心のため、臨場感があり研修会等に出席できない場合でも、その雰囲気を体験できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ビデオ教材には、以下に示す問題点がある。
【0004】
子育てママのように子供中心の生活の中で、やりくりして確保する学習時間は非常に貴重であり、そのため、学習したこと、特に重要な学習の項目は、忘れにくい状態の記憶とするなど効率的、効果的な学習ができることを強く希望しているが、ビデオ教材の場合は、短期記憶(時間の経過とともに忘却される状態にある記憶をいう。以下同じ。)を長期記憶(長期間思い出すことができる状態にある記憶をいう。以下同じ。)に変換するための仕組みを有していないため、学習で得た記憶は短期記憶のまま放置されることになるので、やがて時間の経過とともに忘却される。
【0005】
ビデオ教材で学習する場合は、実施した研修会等と同じ時間学習することになるためこれを利用する人は、1時間、2時間とまとまった時間を確保しなくてはならず、子育てママのように学習のためにまとまった時間を確保することが困難な人には不向きである。
【0006】
ビデオ教材で学習する場合は、パソコンが必須のため、学習する場所はパソコンがある場所に限定されるという制約があり、子育てママのように外出等の際に空いた時間を利用して学習することを希望する人にとっては、パソコンが無いところでの代替的又は補完的な学習方法が用意されていないことは不便である。
【0007】
ビデオ教材で学習する場合は、一方通行の学習が大半で、子育てママのように不明な点を調べるために時間を費やすより、質問し回答を得ることで貴重な時間の節約をしたい人にとっては、学習者が質問するなどの双方向の学習方法が用意されていないことは不便である。
【0008】
ビデオ教材は、音声を聞き洩らしたり、講師によっては早口だったり、或いは発音が不明瞭だったりするため聞き取りにくい又は聞き取れないという問題があり、加えて子育てママのように学習中に急に子供が泣き出したり、電話が鳴ったりなどの急な事態に対応するために耳を空けておかなくてはならない人には不向きであり、更に加齢等により耳が遠くなった人や難聴の人への配慮が殆んどないなど音声に関する問題があり、バリアフリーが重視される最近の社会傾向及び少子高齢化社会を考慮すると改善、改良の必要がある。
【0009】
上述したようにビデオ教材は、子育てママが学習する場合に有する固有の状況については、ほとんど配慮がなされていないため、子育てママがビデオ教材で学習する場合は、体に合わない服を無理に着なくてはならないような非常な不便を強いられる。
【0010】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、子育てママの学習における不便を改善するため、学習で得た記憶、特に重要な項目に関する記憶の長期記憶への変換、分割学習、音声に頼らない学習及びパソコンが無いところでの代替的又は補完的な学習を可能にする学習教材の作成方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載された反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法は、パソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材を作成するため、学習内容を複数の学習項目に区分(「ユニット」という。以下同じ。)し、ユニットは、文字(コンピュータ分野でいうテキストデータで14ポイントを基本サイズとする。以下同じ。)並びに図及び表(「図表」という。以下同じ。)を使用して画面に表示し、全部のユニットを一覧で掲示する目次を作成し、目次に掲示のユニットの名称と当該ユニットを表示する画面との間にはハイパーリンクを設定し、ユニットは講義部、要点の整理部及びおさらい部の三つに区分し、ユニットごとにこれら三つの部を一覧で掲示する目次(「ユニット目次」という。以下同じ。)を作成し、ユニット目次における講義部、要点の整理部及びおさらい部の各名称の表記は、これら各部を示す適宜な名称、例えば、講義部は「講義」、要点の整理部は「要点の整理」、おさらい部は「おさらい」を使用し、ユニット目次に掲示のこれら三つの部を示す名称と当該名称を表示する画面との間にはハイパーリンクを設定し、講義部は、当該ユニットの学習内容を文字で表示するためのもので、当該ユニットの画面に表示する文字数は、新書判2ページに相当する1000字〜1500字程度とし、これを段落を基準にして複数の画面に分割して画面に表示し、要点の整理部は、講義部で表示した学習内容のまとめを行うためのもので、講義部で表示した学習内容の要点を図表にして画面に表示し、おさらい部は、講義部及び要点の整理部で画面に表示した学習内容のうち、用語、計算式など学習において重要と思われるもの(「用語等」という。以下同じ。)についておさらいを行うためのもので、解答記入シート、設問編及び解答編で構成し、解答記入シートは、解答をボールペン等の筆記用具で記入するための用紙で、画面に学習者の操作で印刷する機能を設定し、設問編は、問を画面に掲示するためのもので、講義部及び要点の整理部の画面に表示した学習内容のうち、用語等を一問一答形式又は多肢選択形式に編集して画面に表示し、解答編は、設問編で掲示した問に対する正解を画面に掲示するためのもので、正解を画面に表示し、以上の構成により、短期記憶(時間の経過とともに忘却される状態にある記憶をいう。以下同じ。)を長期記憶(長期間思い出すことができる状態にある記憶をいう。以下同じ。)に変換するために必要とされる「覚えたこと」を「思い出す」という反復学習の仕組みを、講義部及び要点の整理部並びにおさらい部を使用して構築し、インターネットを対象とするHTML(Hyper Text Markup Language)、XML(extensible Markup Language)又はJAVA等のプログラム言語を使用し、構築した仕組みに基づき学習教材を作成し、作成した学習教材はパソコンのハードディスク、CD−ROM等の記録媒体及びWEBサイトに保存し、学習するときはパソコンを学習用具として使用し、インターネット(イントラネットを含む。以下同じ。)を利用することを特徴とする。
【0012】
以上の課題を解決するため、請求項2に記載された反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法は、請求項1記載の学習教材における講義部及びおさらい部を利用し、携帯電話又は携帯端末を学習用具とし、インターネットを利用する学習教材に作り変えるため、インターネットを対象とするHTML、XML又はJAVA等のプログラム言語を使用し、講義部及びおさらい部で構成する学習教材を作成し、作成した学習教材はWEBサイトに保存し、学習するときは携帯電話又は携帯端末を学習用具として使用し、インターネットを利用することを特徴とする。
【0013】
以上の課題を解決するため、請求項3に記載された反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法は、請求項1記載の学習教材において講義部及びおさらい部を利用し、パソコン、携帯電話又は携帯端末を学習用具とし、Weblog、いわゆるブログを利用する学習教材に作り変えるため、PerlやPHP、Java Servlet等のプログラム言語を使用し、請求項1記載の学習教材の講義部及びおさらい部で構成する学習教材を作成し、作成した学習教材は、WEBサイトにブログとして掲示し、学習者は掲示された学習教材の内容について質問があるときは、質問を記入し、学習教材を掲示した者は回答を記入することを特徴とする。
【0014】
以上の課題を解決するため、請求項4に記載された反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法は、請求項1記載の学習教材における表示画面の転換は、本のページは読者自身が自分の意思でめくるように、矢印等に次画面へ進む、前画面に戻る、画面を閉じる等の機能を割り当て、学習者の操作により画面が転換する仕組みを設定し、設定した操作情報及び操作機能並びに学習しているユニットの位置情報を画面下部にまとめて設定し、講義部の画面は、漫画本のようにコマ割りや吹出しを使用し、画面に表示する文字やイラスト等の表示物に移動、点滅、拡大等の動きを設定することを特徴とする。
【0015】
以上の課題を解決するため、請求項5に記載された反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法は、請求項1記載の学習教材の講義部、要点の整理部及びおさらい部の画面に表示した学習内容をユニットごとに編集し、PDFファイルとして作成し、パソコンから印刷する機能を設定し、講義部の学習内容を印刷したものは「講義録」、要点の整理部の学習内容を印刷したものは「講義のまとめ」、おさらい部の学習内容を印刷したものは「おさらい手帳」というように適宜な名称を付して印刷教材とし、印刷教材を利用して短期記憶を長期記憶に変換するために必要とされる「覚えたこと」を「思い出す]という反復学習の仕組みを構築することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
上述したように本発明の学習教材の作成方法は、学習した用語等を長期記憶に変換するための反復学習の仕組み、学習内容をユニットで構成することにより分割学習ができる仕組み、学習内容を文字と図表を使用して画面に表示することにより音声に頼らずに学習できる仕組み、携帯電話、携帯端末及び印刷教材を使用することによりパソコンが無いところでも代替的又は補完的な学習ができる仕組み及びブログを利用することにより双方向の学習ができる仕組みを提供できる。
【0017】
また、ブログを利用する場合は、上述したほかに、育児休業中の子育てママを雇用している企業等がブログを使用した学習教材を利用することにより、子育てママのスキルの維持向上のための研修を行うことに加え、職場の同僚、上司等が職場の情報を書き込み、子育てママに提供し、子育てママは子育て等の状況を書き込むことにより、お互いに情報交換ができるため、子育てママのスムースな職場復帰に利用できる。
【発明の実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図1〜図22に基づいて説明する。
【0019】
はじめに図1を参照して、本発明の実施例に係る学習教材の作成方法の構成について説明する。図1は、本発明の実施例に係る学習教材の作成方法の概念図である。このうち、符号1は目次の画面の例示、符号2はユニット目次の画面の例示、符号3は講義部の画面の例示、符号4は要点の整理部の画面の例示、符号5は各種印刷機能の画面の例示、符号6は講義録の例示、符号7は講義のまとめの例示、符号8はおさらい手帳の例示、符号9は解答記入シートの例示、符号10はおさらい部設問編の例示、符号11はおさらい部解答編の例示、符号12は成果記入シートの例示、符号13は携帯電話又は携帯端末の目次の画面の例示、符号14は携帯電話又は携帯端末の講義部の画面の例示、符号15は携帯電話又は携帯端末のおさらい部の設問編の画面の例示、符号16は携帯電話又は携帯端末のおさらい部の解答編の画面の例示である。
【実施例1】
【0020】
図2は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材の目次の画面の例示である。パソコンを学習用具とする学習教材を作成する場合は、図2のように学習内容をユニットに区分し、区分した全部のユニットを一覧で掲示する目次を作成し、目次に掲示のユニットの名称と当該ユニットを表示する画面との間にハイパーリンクを設定する。全部のユニットを一覧で掲示する目次を作成することにより、学習の全体像を把握できる。そのうえ、目次に掲示のユニットの名称と当該ユニットが表示される画面との間にハイパーリンクを設定することにより、学習するユニットをスムースに表示できる。
【実施例2】
【0021】
図3は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材のユニット目次の画面の例示である。ユニット目次を表示する画面においては、図3のように、各ユニットは、文字と図表で構成する講義部、要点の整理部及びおさらい部の三つに区分し、ユニットごとにこれら三つの部を一覧で掲示するユニット目次を作成し、ユニット目次は、講義部、要点の整理部及びおさらい部を示す適宜な名称、例えば、講義部は「講義」、要点の整理部は「要点の整理」、おさらい部は「おさらい」を使用し、ユニット目次の各部を示す名称と当該名称が表示する画面との間にハイパーリンクを設定する。加えて、「講義録」、「講義のまとめ」及び「おさらい手帳」などの印刷教材並びに成果記入シート及び解答記入シートを印刷するための印刷機能を画面の適宜な位置に配置する。また、三つの部に適宜な名称を使用することにより、学習教材の学習内容又は対象者を考慮した名称を使用できる。更に、ユニット目次の各部を示す名称と当該名称を表示する画面との間にハイパーリンクを設定することにより、学習したい部をスムースに表示できる。
【実施例3】
【0022】
図4は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材の講義部の画面の例示である。講義部においては、例えば、図4の例示のようにアニメーションの講師17を配置し、学習内容は吹き出し18に入れて表示できる。この場合、アニメーションの講師の口や手などに動きを付けることにより、親しみやすく飽きない学習教材を作成することができる。また、画面に表示する文字を一文字ずつ或いは単語単位で表示したり、強調する文字に色をつけたり、文字に下線を引いたり、文字を大きくしたり、文字を点滅したり、説明が必要な項目にハイパーリンクを設定し、説明の内容(写真、動画を含む。)をポップアップウンドウ(子画面)として一時的に表示させたりすることができる。また、基本サイズ14ポイントという大きな文字で画面に表示するため、目の負担が少なくて済むので、老眼気味の人でも学習できる。更に一つのユニットの講義部における表示総文字数は、新書判2ページに当たる1000字〜1500字程度のため、短時間に集中して学習できるので、子育てママのように時間を有効に使用して学習したい人に向いている。そのうえ、次画面に進む、前画面に戻る、画面を閉じる等の画面を切り替える操作情報及び操作機能並びに学習しているユニットの 位置情報をパソコンの画面下部にまとめて設けることにより、操作性と利便性の向上を図ることができる。更に、画面の切り替えは、学習者の操作により、動作する仕組みのため、子育てママのように子供が起きて泣き出すなど突発的なことが起きてパソコンを離れる可能性のある人でも安心して学習できる。
【実施例4】
【0023】
図5は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材の要点の整理部の画面の例示である。要点の整理部は、講義部で表示した内容のまとめを行うためのもので、講義部図4で表示した学習内容の要点を図表を使用して画面に表示する。講義部において複数の画面に表示した学習内容の要点を図表にまとめることにより、学習内容を体系的に把握できる。そのうえ、図表にカラー表現を使用することにより、視覚の面から学習者の理解を助ける効果がある。更に、図表の表示に当たり、文字等に動きをつけて説明の順に出現させたり、強調したい項目を点滅させたり、大きな文字にしたりするなどの編集を行うことにより、学習内容を分かりやすく表現できる。また、説明が必要な項目にハイパーリンクを設定し、説明の内容(写真、動画を含む。)をポップアップウンドウ(子画面)として一時的に表示させることができる。
【実施例5】
【0024】
図6は、パソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材の解答記入シートの例示である。解答は、筆記により行うため、言葉だけで記憶するより正確に記憶できる。また、解答記入シートをファイル用具等に保存し、学習の記録として利用できる。そのうえ、学習者に対し、解答記入シートをPDFファイルに変換し、電子メールに添付又はファクシミリにて提出するように求めることができる。加えて、提出された解答記入シートを添削して返送することもできる。
【実施例6】
【0025】
図7は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材のおさらい部設問編の一問一答形式の場合の画面の例示である。一問一答形式の場合は、例えば、「(問)日本一高い山は」「(正解)富士山」というように表示されるため、どちらかと言えば、暗記が必要な場合に適している。
【実施例7】
【0026】
図8は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材のおさらい部解答編の一問一答形式の場合の画面の例示である。この場合において、問は黒色、正解は赤色というように問と正解を色分けして画面に表示したり、正解に説明を付記することができる。また、説明する項目にハイパーリンクを設定し、説明の内容(写真、動画を含む。)をポップアップウンドウ(子画面)として一時的に表示させることができる。更に、問と正解の全部を一斉に表示したり、問ごとに正解を表示させたりすることもできる。問ごとに正解を表示させる場合は、学習者が画面に設定した機能を操作することにより実現する仕組みを設ける。
【実施例8】
【0027】
図9は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材のおさらい部設問編の多肢選択形式の場合の画面の例示である。多肢選択形式の場合は、「(問)日本一高い山は次のうちどれか、該当するものを選びなさい。a.岩木山、b.岩手山、c.富士山」「(正解)c.富士山」というように正解を選択肢から選ぶため、正解と間違い易い選択肢を用意することにより、問いを難しくするなどの難易の調節ができる。
【実施例9】
【0028】
図10は、本発明のパソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材のおさらい部解答編の多肢選択形式の場合の画面の例示である。例示のように正解のみを表示するほか、不正解の選択肢を選んだ場合は、正解とならない理由を説明することもできる。その場合において、説明する項目にハイパーリンクを設定し、説明の内容(写真、動画を含む。)をポップアップウンドウ(子画面)として一時的に表示させることができるし、説明の文字を色分けし、それ 以外と区別することもできる。更に不正解の選択肢を選んだ場合は、×、残念などいうにようにゲームの要素を取り入れ、親しみやすさを演出することもできる。
【実施例10】
【0029】
図11は、本発明の印刷教材の講義録の例示である。用紙のサイズは、事務の標準となっているA4判のほかA5判、B5判など用途に応じたサイズを選ぶことができるし、見出しなどを赤色など黒色以外の色を使用し、カラフルなものにすることもできるし、雑誌のように全体に通しのページを付し、統一的なレイアウトにすることにより、市販のファイルに綴り込んだり、学習者が好みの装丁、製本をし、一冊の講義録にして使用することができる。
【実施例11】
【0030】
図12は、本発明の印刷教材の講義のまとめの例示である。講義のまとめは、講義部で複数の画面にわたって表示された内容を図表にまとめたものなので、学習内容を視覚的、体系的に把握できるし、カラー化することで更に把握しやすくことができる。そのうえ、印刷する用紙サイズは事務の標準となっているA4判を用いるほか、A3判に拡大して見やすくしたり、A5判に印刷して持ち運びに便利なように編集することができる。
【実施例12】
【0031】
図13は、本発明の印刷教材のおさらい手帳の例示である。おさらい手帳は、A4判を横向きに使用し、左半分に問、右半分に正解を印刷し、二つ折りにすることにより、問と正解を交互に使用することができるように作成したり、手帳サイズに作成して携帯できるようしたりするほか、問いは黒色、正解は赤色にするなど問と正解を色分けすることもできる。また、全体に通しのページを付して、用語集として使用することもできる。
【実施例13】
【0032】
図14は、本発明の学習教材の成果記入シートの例示である。成果記入シートは、学習者が学習の進捗状況を記入するためのもので、学習者があらかじめ決めた時間単価、たとえば、1時間2000円と設定した場合に、30分学習した場合は、1000円と記入する。このように学習の成果をお金で把握することにより、貯金が増えるような感覚で学習を続けることができるため、学習者にとっては学習継続の励みになる。
【実施例14】
【0033】
図15は、本発明の携帯電話又は携帯端末を学習用具として使用し、インターネットを利用して学習する学習教材の目次の例示である。携帯電話又は携帯端末はパソコンに比べて画面が小さいので、例えば、図15のように講義部は「講義」、おさらい部は「用語等」というようにパソコンを学習用具とする学習教材より表記する字数を少なくする。
【実施例15】
【0034】
図16は、本発明の携帯電話又は携帯端末を学習用具として使用し、インターネットを利用して学習する学習教材の講義部の例示である。講義部は、一つの段落が図16の例示のように画面の表示領域に収まるように編集することにより、画面表示の上下スクロールを不要にし、文末に次画面へのハイパーリンクを設定した右向き矢印等の記号を配置して次画面への移動を感覚的に理解できるようにし、図16のように画面の右上部には、学習者が学習している位置情報を、1/7のように表示し、画面の下部には水平の罫線を配置して表示内容との境界線とし、罫線の下にひし形等の記号を挟んで左側に前画面に戻ることが感覚的に理解できる左向き矢印等の記号を配置し、右側に目次という文字を配置し、目次へのハイパーリンクを設定することにより、表示画面の小さい携帯電話又は携帯端末でもストレスなく学習することができる。
【実施例16】
【0035】
図17及び図18は、本発明の携帯電話又は携帯端末を学習用具とする学習教材のおさらい部の設問編の一問一答形式及び解答編の一問一答形式の例示である。問をクリックすると問に該当する正解を一つだけ表示する。また、画面の下部中央に、例えば、「戻る」という文字にハイパーリンクを設定し、正解を確認後すぐに問の画面に戻ることができるようにし、解答編の問の文字色は黒色、正解の文字色は赤色などで表示することにより、問と正解を色分けすることができる。
【実施例17】
【0036】
図19及び図20は、本発明の実施例に係る携帯電話又は携帯端末を学習用具とする学習教材のおさらい部の設問編の多肢選択形式及び解答編の多肢選択形式の例示である。問の画面で正解でない選択肢を選らんだ場合は、×、不正解、残念など正解でない旨の表示をし、正解にたどりつくまで、選択を繰り返すことができる方法などに設定することができる。そのうえ、不正解の選択肢を選んだ場合は、不正解の理由を表示するように設定することができる。
【実施例18】
【0037】
図21は、本発明の実施例に係るパソコンを学習用具とする学習教材の講義部の他の実施例の例示である。図のように登場人物を先生と生徒というように複数配置することにより、学習内容の表示を対話形式にすることができる。
【実施例19】
【0038】
図22は、本発明の実施例に係るパソコンを学習用具とする学習教材の講義部の他の実施例の例示であり、吹き出しと黒板21を組み合わせた実施例の一つである。この場合、黒板は本物に似せて色は緑にし、文字は白にすることで教室の雰囲気を演出することができる。黒板は、木目調の板を使用したり、画面全体の背景に風景写真、テクスチャー等を使用するにより、学習内容に合わせた演出ができる。
【実施例20】
【0039】
ブログを利用する場合は、ユニットごとにWEBサイトに掲示する日をあらかじめ案内した上で、1日、1ユニットずつ掲示し、学習者は、掲示された学習教材を利用して学習することにより、無理なく学習を終了させることができる。更に、他の学習者が記入した質問とそれに対する回答を参考しながら学習できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例に係る学習教材の作成方法の概念図である。
【図2】本発明の実施例に係る学習教材の目次の例示である。
【図3】本発明の実施例に係る学習教材のユニット目次の例示である。
【図4】本発明の実施例に係る学習教材の講義部の例示である。
【図5】本発明の実施例に係る学習教材の要点の整理部の例示である。
【図6】本発明の実施例に係る学習教材の解答記入シートの例示である。
【図7】本発明の実施例に係る学習教材のおさらい部(設問)の一問一答形式の例示である。
【図8】本発明の実施例に係る学習教材のおさらい部(解答)の一問一答形式の例示である。
【図9】本発明の実施例に係る学習教材のおさらい部(設問)の多肢選択形式の例示である。
【図10】本発明の実施例に係る学習教材のおさらい部(解答)の多肢選択形式の例示である。
【図11】本発明の実施例に係る学習教材の講義録の例示である。
【図12】本発明の実施例に係る学習教材の講義のまとめの例示である。
【図13】本発明の実施例に係る学習教材のおさらい手帳の例示である。
【図14】本発明の実施例に係る学習教材の成果記入シートの例示である。
【図15】本発明の実施例に係る携帯電話を使用する場合の目次の例示である。
【図16】本発明の実施例に係る携帯電話を学習する場合の講義の例示である。
【図17】本発明の実施例に係る携帯電話を学習する場合のおさらい部(設問編)の一問一答形式の例示である。
【図18】本発明の実施例に係る携帯電話を学習する場合のおさらい部(解答編)の一問一答形式の例示である。
【図19】本発明の実施例に係る携帯電話を学習する場合のおさらい部(設問編)の多肢選択形式の例示である。
【図20】本発明の実施例に係る携帯電話を学習する場合のおさらい部(解答編)の多肢選択形式の例示である。
【図21】本発明の実施例に係る学習教材の講義部の他の実施例の例示である。
【図22】本発明の実施例に係る学習教材の講義部の他の実施例の例示である。
【符号の説明】
【0041】
1 日次
2 ユニット目次
3 講義部
4 要点の整理部
5 各種印刷機能
6 講義録
7 講義のまとめ
8 おさらい手帳
9 解答記入シート
10 おさらい部(設問編)
11 おさらい部(解答編)
12 成果記入シート
13 携帯電話又は携帯端末の目次
14 携帯電話又は携帯端末の講義部
15 携帯電話又は携帯端末のおさらい部(設問編)
16 携帯電話又は携帯端末のおさらい部(解答編)
17 講師
18 吹き出し
19 先生
20 生徒
21 黒板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パソコンを学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材を作成するため、学習内容を複数の学習項目に区分(「ユニット」という。以下同じ。)し、ユニットは、文字(コンピュータ分野でいうテキストデータで14ポイントを基本サイズとする。以下同じ。)並びに図及び表(「図表」という。以下同じ。)を使用して画面に表示し、全部のユニットを一覧で掲示する目次を作成し、目次に掲示のユニットの名称と当該ユニットを表示する画面との間にはハイパーリンクを設定し、ユニットは講義部、要点の整理部及びおさらい部の三つに区分し、ユニットごとにこれら三つの部を一覧で掲示する目次(「ユニット目次」という。以下同じ。)を作成し、ユニット目次における講義部、要点の整理部及びおさらい部の各名称の表記は、これら各部を示す適宜な名称、例えば、講義部は「講義」、要点の整理部は「要点の整理」、おさらい部は「おさらい」を使用し、ユニット目次に掲示のこれら三つの部を示す名称と当該名称を表示する画面との間にはハイパーリンクを設定し、講義部は、当該ユニットの学習内容を文字で表示するためのもので、当該ユニットの画面に表示する文字数は、新書判2ページに相当する1000字〜1500字程度とし、これを段落を基準にして複数の画面に分割して画面に表示し、要点の整理部は、講義部で表示した学習内容のまとめを行うためのもので、講義部で表示した学習内容の要点を図表にして画面に表示し、おさらい部は、講義部及び要点の整理部で画面に表示した学習内容のうち、用語、計算式など学習において重要と思われるもの(「用語等」という。以下同じ。)についておさらいを行うためのもので、解答記入シート、設問編及び解答編で構成し、解答記入シートは、解答をボールペン等の筆記用具で記入するための用紙で、画面に学習者の操作で印刷する機能を設定し、設問編は、問を画面に掲示するためのもので、講義部及び要点の整理部の画面に表示した学習内容のうち、用語等を一問一答形式又は多肢選択形式に編集して画面に表示し、解答編は、設問編で掲示した問に対する正解を画面に掲示するためのもので、正解を画面に表示し、以上の構成により、短期記憶(時間の経過とともに忘却される状態にある記憶をいう。以下同じ。)を長期記憶(長期間思い出すことができる状態にある記憶をいう。以下同じ。)に変換するために必要とされる「覚えたこと」を「思い出す」という反復学習の仕組みを、講義部及び要点の整理部並びにおさらい部を使用して構築し、インターネットを対象とするHTML(Hyper Text Markup Language)、XML(extensible Markup Language)又はJAVA等のプログラム言語を使用し、構築した仕組みに基づき学習教材を作成し、作成した学習教材はパソコンのハードディスク、CD−ROM等の記録媒体及びWEBサイトに保存し、学習するときはパソコンを学習用具として使用し、インターネット(イントラネットを含む。以下同じ。)を利用することを特徴とする反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法
【請求項2】
請求項1記載の学習教材における講義部及びおさらい部を利用し、携帯電話又は携帯端末を学習用具として使用し、インターネットを利用する学習教材に作り変えるため、インターネットを対象とするHTML、XML又はJAVA等のプログラム言語を使用し、講義部及びおさらい部で構成する学習教材を作成し、作成した学習教材はWEBサイトに保存し、学習するときは携帯電話又は携帯端末を学習用具として使用し、インターネットを利用することを特徴とする反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法
【請求項3】
請求項1記載の学習教材における講義部及びおさらい部を利用し、パソコン、携帯電話又は携帯端末を学習用具とし、Weblog、いわゆるブログを利用する学習教材に作り変えるため、PerlやPHP、Java Servlet等のプログラム言語を使用し、請求項1記載の学習教材の講義部及びおさらい部で構成する学習教材を作成し、作成した学習教材は、WEBサイトにブログとして掲示し、学習者は掲示された学習教材の内容について質問があるときは、質問を記入し、学習教材を掲示した者は回答を記入することを特徴とする反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法
【請求項4】
請求項1記載の学習教材において表示する画面の転換は、本のページは読者自身が自分の意思でめくるように、矢印等に次画面へ進む、前画面に戻る、画面を閉じる等の機能を割り当て、学習者の操作により画面が転換する仕組みを設定し、設定した操作情報及び操作機能並びに学習しているユニットの位置情報を画面下部にまとめて設定し、講義部の画面は、漫画本のようにコマ割りや吹出しを使用し、画面に表示する文字やイラスト等の表示物に移動、点滅、拡大等の動きを設定することを特徴とする反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法
【請求項5】
請求項1記載において学習教材の講義部、要点の整理部及びおさらい部の画面に表示した学習内容をユニットごとに編集し、PDFファイルとして作成し、パソコンから印刷する機能を設定し、講義部の学習内容を印刷したものは「講義録」、要点の整理部の学習内容を印刷したものは「講義のまとめ」、おさらい部の学習内容を印刷したものは「おさらい手帳」というように適宜な名称を付して印刷教材とし、印刷教材を利用して短期記憶を長期記憶に変換するために必要とされる「覚えたこと」を「思い出す」という反復学習の仕組みを構築することを特徴とする反復学習、分割学習ができる子育てママのための学習教材の作成方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−128895(P2009−128895A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−333124(P2007−333124)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(507420352)
【Fターム(参考)】