説明

収納ボックスの背板取り付け方法

【課題】 収納ボックスが大型でも大きな梱包とならず、梱包作業性、梱包材費、梱包手間代、輸送費、横持ち費等に有利で、傷防止用パッキンやクッションも少なくて済み、輸送中の傷にも比較的安全で、施工現場で取り扱い作業性、組立作業性、施工作業性に優れ、強度耐久性にも優れ、壁際に設置しても壁面との間に隙間が生ぜず、安価な収納ボックスの背板取り付け方法を提供する。
【解決手段】 背板を複数枚に所定の大きさに分割し分割端面どうしを当接させ、裏面から接着テープを貼着し折り畳むことでコンパクト化し、この状態で梱包し輸送し施工現場で分割背板を広げ、収納ボックス裏面側に化粧面を内側にして接着テープ側を裏面外方にし、背板を釘等で取り付け固定する。さらに、背板の分割端面の接着テープの上から、補強板を分割端面に沿って取り付け固定する。以上の手順で背板を取り付けるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具、キャビネット等、収納ボックスの裏面に裏板として用いられる背板の取り付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家具やキャビネット等の収納ボックス11の背板15の取り付けは図8に示すように、収納ボックス11の天板12、地板13、左右側板14の裏面側木口面12a、13a、14aに、収納ボックス11の裏面開口部全面を覆う大きな幅と高さを有する一枚物の背板15を当接させ、収納ボックス11の裏面側の外側から釘N又は木ネジ等を用いて釘着又は螺着していた。
【0003】
また、背板に釘打ち等を行わないで、ボックスを組み立てる方法として、ボックスの左右側板、地板に背板を差し込むための溝を形成し、該溝に背板を差し込み、左右側板の上端部間に部材が配置されて組立体としたキャビネットとその背板施工方法についての記載がある。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−265241号公報(第1−5頁、第1−2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、家具やキャビネット等収納ボックスはノックダウン方式、すなわち、各部材が組立前のバラの状態で梱包されており、各部材が収納された梱包がトラック等によって施工現場まで輸送され、現場で開梱されてバラの部材を所定の施工手順に従って組立し、収納ボックスが完成品とされる。
【0006】
しかしながら、上記従来技術のなかで、特開2003−265241号公報に記載されている、キャビネットとその背板施工方法において、この場合の背板も、ボックスの裏面開口部全面を覆う大きな幅と高さを有する一枚物の背板である。すなわち、背板の寸法がキャビネット等収納ボックスの裏面側開口部と略等しく、組立前の部材をバラの状態で梱包材に収容して梱包する際、背板の大きさが各部材の中でも大きな比重を占め、特に家具やキャビネット等収納ボックスが大型の場合、大きな梱包となる。従って、このような大きな梱包は、梱包材費、梱包手間代、施工現場までの輸送費、横持ち費等を考慮すると取り扱い作業性が悪く高価についていた。
【0007】
また、大きな背板をトラック輸送中の振動で背板に摺り傷や当て傷等が生じることがないように梱包することは極めて手間がかかり、梱包作業性が悪く、大きな梱包となり、傷防止用パッキンやクッションを多く使用しないとトラック輸送中に中に部材表面に擦り傷や当て傷が生じる恐れがある。従って、それを防止するために、梱包に入れる傷防止用パッキンやクッションが多く必要となり、さらに、やたらと大きな梱包は施工現場でも取り扱いにくく施工作業性や組立作業性が低下するといった問題点があった。この問題点は、上記従来技術以外の、その他の家具やキャビネット等収納ボックス等にもいえることであった。このように背板を一枚物の大きな寸法の背板とした場合、大きな問題点となっていた。さらに、収納ボックス組立後背板が収納ボックスの裏面から突出していると、収納ボックスを壁際に設置した際、壁面との間に隙間が生じることが多々あった。さらに、各部材パネルの寸法精度が良くないと組立に手間取り、組立作業性に問題があった。また、裏面開口部が大きな収納ボックスは、精度良く組み立てないと、ややもすると、強度耐久性に劣るという問題点もあった。
【0008】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、特に家具やキャビネット等収納ボックスが大型の場合でも大きな梱包とならず、梱包作業性も良好で、梱包材費、梱包手間代、施工現場までの輸送費、横持ち費等に有利で、傷防止用パッキンやクッションが少なくて済み、トラック輸送中の傷に対しても比較的安全で、施工現場での取り扱い作業性に優れ、さらに収納ボックスの組立作業性や施工作業性にも優れ、さらに強度耐久性にも優れ、さらに壁際に設置しても壁面との間に隙間が生じることがなく、安価な収納ボックスの背板取り付け方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の収納ボックスの背板取り付け方法は、天板、地板、左右側板及び背板からなる収納家具の背板取り付け方法であって、
1.天板、地板、左右の側板の各パネルを用意し、
2.さらに、背板については、背板を複数枚に所定の大きさに分割し、該分割端面どうしを当接させ、背板裏面から接着テープを分割端面に沿って貼着し折り畳むことで、コンパクト化させた背板を用意し、
3.天板、地板、左右側板の端部どうしを当接させ、各パネルの所定箇所で接合係止し箱形の収納ボックスを組立て、
4.前記折り畳まれた背板を広げ、
5.前記組立済み箱形収納ボックスの裏面側に前記広げた背板を、その化粧面を箱形収納ボックスの内側にし、接着テープ側を箱形収納ボックスの裏面外方にし、
6.箱形収納ボックスの各パネルの裏面木口に背板を固着させ、
7.背板の分割端面の接着テープの上から、補強板を分割端面に沿って当接させ、補強板を背板に取り付け固定する。
以上の手順で行うことを特徴とする。
【0010】
このような請求項1に記載の収納ボックスの背板取り付け方法によれば、特に家具やキャビネット等収納ボックスが大型の場合でも、大きな梱包とならず、梱包作業性も良好で、傷防止用パッキンやクッションも少なくて済み、梱包材費、梱包手間代、施工現場までの輸送費、横持ち費等も安価に済み、輸送中の傷に対しても比較的安全で、施工現場での取り扱い作業性に優れ、さらに強度耐久性にも優れ、組立作業性や施工作業性にも優れ、コスト的にも安価に済む。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の収納ボックスの背板取り付け方法において、
前記天板、地板、左右側板の各パネルの裏面側木口面に背板の厚みと略等しいか又はそれよりも大きな寸法の深さで、各パネルの厚みよりも小さな寸法の幅の切欠段部が、各パネルの内面側から各パネルの厚みの途中まで設けられており、収納ボックスを箱形形状のボックスに組み立てた際、前記切欠段部がボックスの裏面側の木口面で略四角形状に周回する条溝として形成され、各切欠段部の外周端縁と対向する切欠段部の外周端縁の内法寸法が、前記背板を広げた際の寸法よりも大きく、背板取り付け時に、各パネルの切欠段部の外周端縁と背板端縁との間に隙間を持たせることを特徴とする。
【0012】
このような請求項2に記載の収納ボックスの背板取り付け方法によれば、前記切欠段部の外周端縁を背板取り付け位置として認識し易く、また、切欠段部の外周端縁と背板端縁との間に隙間を持たせることで、寸法的にも余裕をもって取り付けできる。従って、作業性よく、しかも精度よく取り付けできる。また、各パネルに加工精度誤差が生じたり、各パネルに若干の反りが生じても、前記隙間の箇所で有効に吸収できるので、精度よく作業性よく組立可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の収納ボックスの背板取り付け方法において、前記各パネルの切欠段部の深さが、背板の厚みと補強板の厚みを加えた厚みに略等しいことを特徴とする。
【0014】
このような請求項3に記載の収納ボックスの背板取り付け方法によれば、背板分割端面に取り付けられた補強板が家具やキャビネット等収納ボックス裏面から突出することを有効に防止でき、収納ボックス裏面が面一に仕上がるので、収納ボックスを壁際に設置した際、壁面との間に隙間が生じることがない。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の収納ボックスの背板取り付け方法において、前記補強板の両端部が収納ボックスの各パネルの裏面木口に跨るようにして設けられていることを特徴とする。
【0016】
このような請求項4に記載の収納ボックスの背板取り付け方法によれば、前記補強板の両端部が収納ボックスの各パネルの裏面木口に跨るようにして設けられているので、収納ボックスの強度耐久性にとって、よりいっそう優れたものとなる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の収納ボックスの背板取り付け方法において、
前記天板、地板、左右側板の各パネルの裏面側木口面の近傍で、各パネルの内側表面に、背板の厚みより若干大きめの幅寸法で各パネルの厚み方向に適度な深さ寸法を有する背板嵌合用溝が設けられており、収納ボックス組立の際に、前記背板嵌合用溝に背板の端縁を差し込みながら、収納ボックスを箱形形状に組み立て、背板取り付け時に、前記背板の四周端縁と背板嵌合用溝の溝底との間に若干の隙間を持たせることを特徴とする。
【0018】
このような請求項5に記載の収納ボックスの背板取り付け方法によれば、収納ボックス組立の際に、前記背板嵌合用溝に背板の端縁を差し込みながら、収納ボックスを箱形形状に組み立てるので、背板取り付け位置が極めて明確に認識し易いばかりでなく、背板の四周端縁を溝に嵌合させる構造ゆえ組立後の強度耐久性に優れ、しかも、前記背板の四周端縁と背板嵌合用溝の溝底との間に若干の隙間を持たせるようにしたので、収納ボックスの組立の際、寸法的に余裕をもって取り付けできる。従って、作業性よく、しかも精度よく取り付けできる。また、各パネルに加工精度誤差が生じたり、各パネルに若干の反りが生じても、前記隙間の箇所で有効に吸収できるので、精度よく作業性よく組立可能となる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、特に家具やキャビネット等収納ボックスが大型の場合でも、大きな梱包とならず、梱包作業性も良好で、傷防止用パッキンやクッションも少なくて済み、梱包材費、梱包手間代、施工現場までの輸送費、横持ち費等も安価に済み、輸送中の傷に対しても比較的安全で、施工現場での取り扱い作業性に優れ、さらに強度耐久性にも優れ、組立作業性や施工作業性にも優れ、コスト的にも安価に済む。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、前記切欠段部の外周端縁を背板取り付け位置として認識し易く、また、切欠段部の外周端縁と背板端縁との間に隙間を持たせることで、寸法的にも余裕をもって取り付けできる。従って、作業性よく、しかも精度よく取り付けできる。また、各パネルに加工精度誤差が生じたり、各パネルに若干の反りが生じても、前記隙間の箇所で有効に吸収できるので、精度よく作業性よく組立可能となる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、背板分割端面に取り付けられた補強板が家具やキャビネット等収納ボックス裏面から突出することを有効に防止でき、収納ボックス裏面が面一に仕上がるので、収納ボックスを壁際に設置した際、壁面との間に隙間が生じることがない。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、前記補強板の両端部が収納ボックスの各パネルの裏面木口に跨るようにして設けられているので、収納ボックスの強度耐久性にとって、よりいっそう優れたものとなる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、収納ボックス組立の際に、前記背板嵌合用溝に背板の端縁を差し込みながら、収納ボックスを箱形形状に組み立てるので、背板取り付け位置が極めて明確に認識し易いばかりでなく、背板の四周端縁を溝に嵌合させる構造ゆえ組立後の強度耐久性に優れ、しかも、前記背板の四周端縁と背板嵌合用溝の溝底との間に若干の隙間を持たせるようにしたので、収納ボックスの組立の際、寸法的に余裕をもって取り付けできる。従って、作業性よく、しかも精度よく取り付けできる。また、各パネルに加工精度誤差が生じたり、各パネルに若干の反りが生じても、前記隙間の箇所で有効に吸収できるので、精度よく作業性よく組立可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の詳細を図面に従って説明する。図1は本発明の収納ボックスの背板取り付け方法の第一実施形態を示す斜視図である。図2は図1の水平断面図である。図3は本発明の分割背板の説明図で、(イ)は接合前の斜視図、(ロ)は接合後の斜視図、(ハ)は接合後の水平断面図、(ニ)は折り畳まれた状態を示す斜視図である。図4は本発明の背板取り付け方法の第二実施形態の水平断面図である。図5は本発明の背板取り付け方法の第二実施形態の要部拡大背面図である。図6は本発明の背板取り付け方法の第三実施形態の側断面図である。図7は本発明の背板取り付け方法の第四実施形態の側断面図である。図中、1は収納ボックス、2は天板、2aは天板の裏面側木口面、3は地板、3aは地板の裏面側木口面、4は側板、4aは側板の裏面側木口面、5は背板、5aは分割背板、Mは分割端面、Kは背板の化粧面、Rは背板の裏面、Tは接着テープ、Hは補強板、6は折り畳まれた分割背板、Nは釘、Dは切欠段部、D1は切欠段部の底面、D2は切欠段部の外周端縁、Wは切欠段部の幅、Lは切欠段部の深さ、7は背板嵌合用溝、7aは溝幅、7bは溝深さ、7cは溝底、8は背板の端縁、Sは隙間、Pはパネル木口面と溝までの寸法を示す。
【0025】
図1〜図3において、本発明の収納ボックス1の背板取り付け方法の第一実施形態について述べる。本発明の収納ボックス1は、天板2、地板3、左右側板4、背板5で構成されている。そして、図示しないが、収納ボックス1の前面には開き扉又は引き戸が設けられている場合もある。また、本例に示す収納ボックス1の構造は一例であって、図示しないが、中仕切り板が収納ボックス1のなかほど又は左右いずれかに偏った位置に、天板2と地板3との間に高さ方向に縦仕切り板として取り付けられ、収納ボックス1が左右に2分割されている構造もある。この中仕切り板は高さ方向に設けられる縦仕切り板の他、横方向(水平方向)に設けられ、収納ボックス1を上下に2分割する場合もある。この場合は横仕切り板となる。
【0026】
また、図示しないが、前記縦仕切り板や横仕切り板は1枚の場合の他に2枚以上の場合もあり、収納ボックス1を2分割だけでなく、3分割以上の場合もあり、また、図示しな
いが、縦仕切り板と横仕切り板の両方を併せ持つ複雑な構造の収納ボックス1もある。いずれにしても、本発明の背板取り付け方法について、図1に示す斜視図のような、比較的単純な構造の収納ボックス1で説明するが、構造が複雑になっても基本は同じである。
【0027】
本発明の第一実施形態における背板取り付け方法においては、背板5の化粧面Kを天板2の裏面側木口面2a、地板3の裏面側木口面3a、左右側板4の裏面側木口面4aに当接させて取り付ける方法である。
【0028】
このとき、背板5については、背板5を複数枚(本例では2枚)に、所定の大きさに分割し、分割背板5aを作製する。本例に示すように、等分に分割する場合もあるが、必ずしも等分でなくてもよい。また、本例では2分割の例で説明するが、3分割以上であっても基本は同じである。該分割背板5aの分割した箇所、すなわち、分割端面Mどうしを当接させる。そして、分割背板5aの裏面Rから接着テープTを分割端面Mに沿って貼着する。このようにして、背板5を一枚ものの大きな背板とせず、2枚又はそれ以上の複数枚に分割する。前述したように、分割した分割背板5aの分割端面Mどうしを当接させて接着テープTで裏面Rから貼着することで、コンパクトに折り畳み可能な背板5を作製する。
【0029】
収納ボックス1はノックダウン方式で施工現場で組み立てられる。すなわち、生産工場から出荷される時は、収納ボックス1の各部材はバラバラの状態で、組立前のパネル状態(板状)で梱包材に入れられている。そして、前記背板5は接着テープTが貼着された背板裏面Rを内側にして、背板化粧面Kを外側にして、分割端面Mの箇所で小さくコンパクトに折り畳まれた分割背板6の状態で梱包材に入れられている。この状態で、輸送され施工現場まで搬入される。そして、施工現場で開梱し各パネルを手順に従って組み立てる。前記折り畳まれた分割背板6は、もとどおり、広げて一枚ものの背板5として組立される。
【0030】
本発明の収納ボックス1は、天板2、地板3、左右側板4の各パネルの端部どうしを当接させ、各パネルの所定箇所で接合係止し箱形の収納ボックス1を組み立てる。このときの接合係止方法は、一例として木ダボ方式が好適である。本例では図示しないが、天板2、地板3の各パネルの両端部に木ダボが突出して設けられている。他方、左右側板4のパネルの内面の所定箇所に前記木ダボが嵌合するためのダボ穴が設けられている。先ず、ダボ穴に例えば酢酸ビニル等からなる木工用ボンドを注入し、天板2と地板3の木ダボをダボ穴に嵌合させ接着剤が硬化するまで養生する。前記ダボ穴の直径は木ダボの直径よりも若干(約0.3〜0.5mm程度)小さめに加工されている。
【0031】
また、前記木ダボ方式以外に、緊結金具等を用いて接合し組み立てる方法もある。また、他の簡便な方法として、左右側板4の外側面の上端部及び下端部から、天板2及び地板3の木口面に向けてネジ山の大きな木ネジで螺着する方法もある。
【0032】
図1に示す例では、天板2及び地板3の左右の木口面が左右側板4によって隠されるように組み立てられているが、逆に、左右側板4の上下端部の木口面が天板2と地板3によって隠されるようにして組み立てても、もちろん良いものとする。
【0033】
前記折り畳まれた分割背板6を広げ、前記組立済みの箱形の収納ボックス1の裏面側に、広げて大きくした一枚の背板5を、背板5の化粧面Kを箱形収納ボックス1の内側にし、前記接着テープT側を箱形収納ボックス1の裏面外方にし、箱形収納ボックス1の各パネルの裏面側木口面、すなわち、天板2の裏面側木口面2a、地板3の裏面側木口面3a、左右の側板4の裏面側木口面4aに、前記広げて大きくした一枚の背板5の化粧面K側を当接させ、前記各パネルの裏面側木口面に向けて釘Nを用いて釘着する。本例では釘Nを用いて釘着しているが、木ネジ(図示せず)を用いて螺着してもよい。
【0034】
最後に、前記背板5の分割端面Mに貼着されている接着テープTの上から補強板Hを分割端面Mに沿って当接させ、補強板Hを背板5に取り付け固定する。前記背板5の分割端面Mに貼着する接着テープTは、例えばポリプロピレンフィルム、PETフィルム、クラフト紙、布などの支持体の片面にアクリル系粘着剤を塗布して作製された片面粘着テープ等を好適なものとして例示できる。また、前記補強板Hを背板5に取り付け固定する際の取り付け手段として、例えば、ポリエステルフィルム、PETフィルム、不織布シートなどを基材としその両面にアクリル系粘着剤を付与させた両面粘着テープ(図示せず)などを使用した取り付け手段を好適なものとして例示できる。
【0035】
このとき、前記補強板Hは背板5の分割端面Mの略全長にわたって取り付け、補強板Hの両端部が収納ボックス1の各パネルの裏面木口面に跨るようにして取り付けられている。このようにすると、収納ボックス1の構造自体が強固となり、耐久性に優れたものとなる。
【0036】
本例では、背板5は左右に2枚の分割背板5aに分割され、分割端面Mは縦方向(上下高さ方向)に形成されており、接着テープT及び補強板Hについても縦方向(上下高さ方向)に設けられている。しかし、このような構造に限定されるものではなく、背板5を上下に2枚に分割し、分割端面Mは横方向(左右間口方向)に形成し、接着テープT及び補強板Hについても横方向(左右間口方向)に設けても、もちろん良いものとする。
【0037】
また、前記天板2、地板3、左右側板4などの各部材は、合板、中比重繊維板などの木質材料からなる芯材の両面に厚さが薄い合板又は中比重繊維板を貼着して得られたフラッシュ構造のパネルが安価なわりには軽量且つ反りやネジレにも強く強度耐久性に優れるので、最も好適である。これ以外には、例えば密実構造のパネルであってもよいものとする。例えば、木質集成材からなる各パネル等であってもよいものとする。
【0038】
また、背板5の化粧面Kの材料は、例えば、塩ビ樹脂シート、オレフィン樹脂シート、紙などの表面に木目の印刷が施されたものか、又は、単色の印刷又は塗装が施されたもの、又は、天然銘木からなる突板などを好適なものとして挙げることができる。
【0039】
また、前記接着テープTは上記したように、アクリル樹脂系粘着剤をPETフィルム、ポリプロピレンフィルム、クラフト紙、布などの支持体の片面に塗布して得られた片面粘着テープなどが好適なものとして例示できる。また、前記補強板Hを背板5に取り付け固定する際の取り付け手段としては、上記したように、アクリル樹脂系粘着剤を、ポリエステルフィルム、PETフィルム、不織布シートなどの基材の両面に付与させて得られた両面粘着テープなどが好適なものとして例示できる。また、前記補強板Hは例えば、合板、木質集成材、中比重繊維板などの木質材料の他、硬質の塩ビ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂成型体などを棒状体に切断加工又は成型加工して得られたものなどを好適なものとして例示できる。
【0040】
本発明の第一実施形態における他の例として、図示しないが、背板に釘打ち用の位置の識別表示(図示せず)をあらかじめ設けておくという方法もある。背板の取り付けは上記の如く、背板5の裏面R側(収納ボックス1の外側)から釘Nや木ネジ等の機械的な取り付け手段を用いて取り付ける。すなわち、天板2の裏面側木口面2a、地板3の裏面側木口面3a、左右側板4の裏面側木口面4aに向かって、背板5の所定位置に釘Nで打ち込んだり、また、木ネジ等で螺着して取り付けることになる。
【0041】
しかし、釘Nや木ネジ等の釘打ち位置や螺着位置は、背板5の裏面R側からは目視で見えにくい。従って、見当をつけながら、釘打ちや螺着することになるが、背板取り付け位置の識別表示(図示せず)を背板5の裏面Rの所定の位置にあらかじめ設けておくと大変便利である。施工性に優れるばかりでなく、打ち損じがなく組立施工仕上がりの品質に優れたものとなる。以下、おもに釘着の場合で説明するが螺着の場合でも基本は同じである。
【0042】
この識別表示は鉛筆やインキ等の筆記具で線引きを施したもの以外に、所定の断面形状を有する条溝(図示せず)を施してもよい。該条溝は背板5の釘打ち位置にあらかじめ設けておくとよい。前記条溝の断面形状は、断面視V字型、断面視U字型、等の他、角型、台形型等を用いることができる。しかし、これらのなかで、断面視V字型の条溝が最も好適である。その理由は、釘Nや木ネジ(図示せず)等の機械的取り付け手段はその先端が尖っており、断面視V字型の場合、尖った先端が条溝のV字の谷に刺さり込み釘N等の位置が決まり易い。従って、釘打ち位置がずれることなく釘打ち作業が行い易く作業性と仕上がり品質にとって好適である。また、釘頭等が前記条溝内に埋没し外側に突出しないので、収納ボックス1を部屋の壁面に押しつけても釘頭で壁面のクロス等の化粧材を引っ掻いて傷を付ける恐れがない。
【0043】
また、前記条溝の大きさは、次の寸法が好適である。すなわち、条溝の深さ寸法は背板5の厚み寸法による。すなわち、背板5の厚み寸法は、通常、約3〜9mm程度である。例えば、背板5の厚みが約3mmの場合、前記条溝の深さ寸法は約0.3〜1.0mm程度が好適である。約0.3mmよりも浅いと条溝が識別しにくく、また、約1.0mmよりも深いと背板5の強度が条溝の箇所で著しく低下し破損等の原因となる。また、背板5の厚みが約4〜9mm程度と比較的厚い場合は、もう少し深くてもよい。また、前記条溝の幅寸法は識別表示として目立つ程度の大きさが必要であり、一つの目安として条溝の深さの約2倍程度が好適である。
【0044】
前記条溝を加工する方法の一つに、図示しないが、カッター刃による切削加工方法がある。この他、押圧治具による押圧加工を施す方法がある。カッター刃による切削加工方法は、例えばグルーバー、テノーナー等の切削加工機に溝形状と溝寸法に合わせたカッター刃を取り付け切削加工によって所定の形状と寸法を有する条溝を加工する。
【0045】
また、前記押圧治具による押圧加工によって条溝を加工する方法は、図示しないが、例えば押圧ロールを用意し該押圧ロールと送りロールとの間に背板5を挟持しつつ押圧ロール又は背板5を前進送りする。このとき、前記押圧ロールの外周部に条溝の断面形状と略等しい断面形状と寸法を有する突起部が押圧ロール外周に沿ってリング状に設けられており、該突起部の先端と送りロールの隙間に背板5を押圧しながら通過させる。このとき、突起部の先端と送りロールの隙間を背板5の厚み寸法よりも、所定の条溝深さ分に相当する寸法だけ小さい寸法とする。
【0046】
また、平板プレスを利用して条溝を加工する方法もある。このとき、背板5の裏面の背板取り付け位置の識別表示に合わせた平面視形状の押圧突起(図示せず)をあらかじめ形成した型押しプレス板(図示せず)を用意し、前記押圧突起側を背板5の裏面に当接させ加圧し、背板5の裏面に所定の条溝を形成する。このとき、前記押圧突起の先端部は条溝の溝断面形状に合わせた形状とされている。このとき、条溝の深さは前記型押しプレス板の加圧加減によって適宜調整する必要がある。
【0047】
図4、図5において、本発明の第二実施形態の背板取り付け方法について述べる。前記各パネルの裏面側木口面、すなわち、天板2の裏面側木口面2a、地板3の裏面側木口面3a、左右側板4の裏面側木口面4aに切欠段部Dが各パネルの内面側から各パネルの厚みの途中まで設けられている。
【0048】
また、切欠段部Dの寸法は、切欠段部の深さ寸法Lが背板5の厚みと略等しい深さ寸法である。この場合は、各パネルの裏面木口面と背板5の裏面Rが面一になる。
【0049】
また、切欠段部Dの幅寸法Wは各パネルの厚みよりも小さく、例えば、各パネルの厚み寸法の略1/2〜2/3程度の幅が好適である。このようにして、切欠段部の底面D1、切欠段部の外周端縁D2とで囲まれた切欠段部Dが各パネルの裏面側木口面に形成されている。
【0050】
収納ボックス1を箱形形状のボックスに組み立てた際、前記切欠段部Dが収納ボックス1の裏面側の木口面で、略四角形状に周回する条溝として形成されている。そして、各切欠段部Dの外周端縁D2と、それと対向する切欠段部Dの外周端縁D2の内法寸法が、前記背板5を広げた際の寸法よりも若干大きくなるようにされている。背板5を取り付けた際に、切欠段部Dの外周端縁D2と背板端縁8との間に隙間Sが生じるように寸法設定されている。このようにすると、前記切欠段部Dの外周端縁D2を背板5の取り付け位置として認識し易く、また、切欠段部Dの外周端縁D2と背板端縁8との間に隙間Sを持たせることで、寸法的にも余裕をもって取り付けできる。従って、作業性よく、しかも精度よく取り付けできる。前記隙間Sの大きさは約1〜2mm程度が好適である。
【0051】
さらに、第二実施形態の場合においても、第一実施形態の場合と同様に、前記補強板Hを背板5の分割端面Mの略全長にわたって取り付ける。この時、補強板Hの両端部が収納ボックス1の各パネルの裏面木口面に跨るようにして取り付けるようにすると、収納ボックス1の構造自体が強固となり、耐久性に優れたものとなる。
【0052】
図6において、本発明の第三実施形態の背板取り付け方法について述べる。前記各パネルの切欠段部の深さLが、背板5の厚みと補強板Hの厚みを加えた厚みに略等しい寸法に設定されている。このようにすると、背板分割端面Mに取り付けられた補強板Hが収納ボックス1の各パネルの裏面木口面から突出することを有効に防止できる。収納ボックス1の各パネルの裏面木口面と補強板Hの裏面とが面一になる。従って、収納ボックス1の裏面が面一に仕上がるので、収納ボックス1を壁際に設置した際、壁面との間に隙間が生じることがない。すなわち、本例では収納ボックス1の天板2の裏面側木口面2a、及び、地板3の裏面側木口面3aに対して、補強板Hの裏面が面一となり、突出しないので、収納ボックス1を壁際に設置した際、壁面との間の隙間を有効に防止できる。
【0053】
また、前記各パネルの切欠段部Dの深さ寸法Lは背板5の厚みと補強板Hの厚みを加えた寸法よりも大きな深さ寸法であっても、勿論よいものとする。
【0054】
さらに、第三実施形態の場合においても、第一実施形態、第二実施形態の場合と同様に、前記補強板Hを背板5の分割端面Mの略全長にわたって取り付け、補強板Hの両端部が収納ボックス1の各パネルの裏面木口面に跨るようにして取り付けるようにすると、収納ボックス1の構造自体が強固となり、耐久性に優れたものとなる。このようにするには、図示しないが、補強板Hの上下両端部を各パネルの裏面木口面に跨るように加工する必要がある。
【0055】
図7において、本発明の第四実施形態の背板取り付け方法について述べる。第四実施形態における背板取り付け方法は、前記天板2、地板3、左右側板4の各パネルの裏面側木口面の近傍の各パネルの内側表面に背板嵌合用溝7が各パネルの長さ方向のほぼ全長にわたって設けられている。天板2と地板3の場合は、収納ボックス1の左右間口方向に設けられ、左右側板4の場合は、収納ボックス1の上下高さ方向に設けられている。この背板嵌合用溝7に背板5の端縁8を嵌合させながら収納ボックス1を組み立てる。このようにすると、背板取り付け位置が極めて明確に認識し易く組立作業性に優れる。しかも、背板5の四周端縁8を嵌合用溝7に嵌合させる構造ゆえ、組立後の強度耐久性に優れたものとなる。
【0056】
さらに、前記背板5の四周端縁8と背板嵌合用溝7の溝底7cとの間に若干の隙間Sを持たせるようにすると、収納ボックス1の組立の際、寸法的に余裕をもって取り付けすることができる。従って、作業性よく、しかも精度よく取り付けできる。
【0057】
前記背板嵌合用溝7は、各パネルの裏面木口面から若干寸法だけ離れた位置に設けられている。パネル木口面と溝までの寸法Pは例えば各パネルの裏面木口面から約3〜20mm程度が好適である。約3mmよりも小さいと各パネルの裏面木口面の箇所が強度的に弱くなり破損の恐れが生じる。また、約20mm程度よりも大きいと背板5が収納ボックス1の内方に入り込み過ぎて収納ボックス1の有効奥行き寸法が小さくなり、収納量が小さくなる。
【0058】
前記背板嵌合用溝7は、各パネルの長さ方向の全長にわたって設けてもよい。しかし、最低でも、収納ボックス1の組立後の各パネルの内法寸法に相当する寸法だけ設ける必要がある。
【0059】
前記背板嵌合用溝7の溝幅7aは背板5の厚みより若干大きめの溝幅寸法で、溝深さ7bは各パネルの厚み方向に適度な深さ寸法で設けられている。前記若干大きめの溝幅7aの寸法とは、背板5の厚み寸法より約0.3〜1.0mm程度大きめの寸法である。このような寸法であると、背板5を嵌合用溝7に嵌合させる際に組立し易く好適である。約0.3mmよりも小さいと、きつくて背板5を嵌合させにくくなり、また、約1.0mmよりも大きいと、逆にゆるすぎて組立精度が低下する。
【0060】
また、前記適度な深さ寸法とは、各パネルの溝底7cと対向するパネルの溝底7cとの間の寸法が、背板5を広げて一枚物とした際の背板寸法よりも、約1〜6mm程度大きくし、背板の端縁8と溝底7cとの隙間Sの大きさが、約0.5mm〜3mmづつ程度となるような溝深さ7bの寸法である。
【0061】
上述したように、背板5取り付け時に、前記背板5の四周端縁と背板嵌合用溝7の溝底7cとの間に若干の隙間Sを持たせることで、上記したように、収納ボックス1を組み立てる際に、各パネルや背板を寸法的に余裕をもって取り付けすることができる。従って、作業性よく、しかも、精度よく取り付けできる。また、各パネルに加工精度誤差が生じたり、各パネルに若干の反りが生じても、前記隙間Sの箇所で有効に吸収できるので、精度よく作業性よく組立可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の収納ボックスの背板取り付け方法の第一実施形態を示す斜視図。
【図2】図1の水平断面図。
【図3】本発明の分割背板の説明図。(イ)は接合前の斜視図。(ロ)は接合後の斜視図。(ハ)は接合後の水平断面図。(ニ)は折り畳まれた状態を示す斜視図。
【図4】本発明の背板取り付け方法の第二実施形態の水平断面図。
【図5】本発明の背板取り付け方法の第二実施形態の要部拡大背面図。
【図6】本発明の背板取り付け方法の第三実施形態の側断面図。
【図7】本発明の背板取り付け方法の第四実施形態の側断面図。
【図8】従来の収納ボックスの背板取り付け方法を示す斜視図。
【符号の説明】
【0063】
1 収納ボックス
2 天板
2a 天板の裏面側木口面
3 地板
3a 地板の裏面側木口面
4 側板
4a 側板の裏面側木口面
5 背板
5a 分割背板
M 分割端面
K 背板の化粧面
R 背板の裏面
T 接着テープ
H 補強板
6 折り畳まれた分割背板
N 釘
D 切欠段部
D1 切欠段部の底面
D2 切欠段部の外周端縁
W 切欠段部の幅
L 切欠段部の深さ
7 背板嵌合用溝
7a 溝幅
7b 溝深さ
7c 溝底
P パネル木口面と溝までの寸法
8 背板の端縁
S 隙間
11 従来の収納ボックス
12 天板
12a 天板の裏面側木口面
13 地板
13a 地板の裏面側木口面
14 左右側板
14a 左右側板の裏面側木口面
15 背板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板、地板、左右側板及び背板からなる収納ボックスの背板取り付け方法であって、
1.天板、地板、左右の側板の各パネルを用意し、
2.さらに、背板については、背板を複数枚に所定の大きさに分割し、該分割端面どうしを当接させ、背板裏面から接着テープを分割端面に沿って貼着し折り畳むことで、コンパクト化させた背板を用意し、
3.天板、地板、左右側板の端部どうしを当接させ、各パネルの所定箇所で接合係止し箱形の収納ボックスを組立て、
4.前記折り畳まれた背板を広げ、
5.前記組立済み箱形収納ボックスの裏面側に前記広げた背板を、その化粧面を箱形収納ボックスの内側にし、接着テープ側を箱形収納ボックスの裏面外方にし、
6.箱形収納ボックスの各パネルの裏面木口に背板を固着させ、
7.背板の分割端面の接着テープの上から、補強板を分割端面に沿って当接させ、補強板を背板に取り付け固定する。
以上の手順で行うことを特徴とする収納ボックスの背板取り付け方法。
【請求項2】
前記天板、地板、左右側板の各パネルの裏面側木口面に背板の厚みと略等しいか又はそれよりも大きな寸法の深さで、各パネルの厚みよりも小さな寸法の幅の切欠段部が、各パネルの内面側から各パネルの厚みの途中まで設けられており、収納ボックスを箱形形状のボックスに組み立てた際、前記切欠段部がボックスの裏面側の木口面で略四角形状に周回する条溝として形成され、各切欠段部の外周端縁と対向する切欠段部の外周端縁の内法寸法が、前記背板を広げた際の寸法よりも大きく、背板取り付け時に、各パネルの切欠段部の外周端縁と背板端縁との間に隙間を持たせることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックスの背板取り付け方法。
【請求項3】
前記各パネルの切欠段部の深さが、背板の厚みと補強板の厚みを加えた厚みに略等しいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納ボックスの背板取り付け方法。
【請求項4】
前記補強板の両端部が収納ボックスの各パネルの裏面木口に跨るようにして設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の収納ボックスの背板取り付け方法。
【請求項5】
前記天板、地板、左右側板の各パネルの裏面側木口面の近傍で、各パネルの内側表面に、背板の厚みより若干大きめの幅寸法で各パネルの厚み方向に適度な深さ寸法を有する背板嵌合用溝が設けられており、収納ボックス組立の際に、前記背板嵌合用溝に背板の端縁を差し込みながら、収納ボックスを箱形形状に組み立て、背板取り付け時に、前記背板の四周端縁と背板嵌合用溝の溝底との間に若干の隙間を持たせることを特徴とする請求項1に記載の収納ボックスの背板取り付け方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−189462(P2009−189462A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−31462(P2008−31462)
【出願日】平成20年2月13日(2008.2.13)
【出願人】(398051497)株式会社パル (65)
【Fターム(参考)】