説明

収納容器付ストロー

【課題】ストローと一体となった収納容器内に氷を収納してこれを飲みものの中に入れ、これにより飲みものを間接的に冷すことによって飲みものの味が薄くならない様にすることであり、いつまでも冷たく美味しい飲みものが飲める様にすること。
【解決手段】収納容器2とストロー1とを一体とした構造から成るストロとし、この収納容器2内に氷を収納する様にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はストローと一体となった収納容器内に氷を入れて、アイスコーヒー、ジュースなどの飲みものを冷やす為の収納容器付ストローに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にアイスコーヒー、ジュースなどの冷たい飲みものの場合は氷を入れて長い間、冷たいものが飲める様にしているが、氷が溶けてくると味が薄くなってまずくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的はストローと一体となった収納容器内に氷を収納して、これを飲みものの中に入れ、これにより飲みものを間接的に冷やす事によって飲みものの味が薄くならない様にする事にあり、いつまでも冷たく美味しい飲みものが飲める様にする事にある。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
本発明は上記目的を達成する為、収納容器とストローとを一体とした構造から成る収納容器付ストローとし、この収納容器内に氷を収納する様にした。
【発明の効果】
【0005】
本発明では氷を収納する収納容器とストローとが一体となった構造をしているので、これをアイスコーヒーやジュースの中に入れて飲めば、いつまでも冷たい飲みものが飲める。しかも氷と飲みものとが従来の様に直接的に接しているのではなく、収納容器を介して間接的に接しているので、氷が溶けても飲みものの味が薄くならず、いつまでも冷たく美味しい飲みものが飲める。この場合、氷を入れた収納容器の中をストローが通る構造とすれば飲みものがストローを通る時も周囲から冷やされる為、より一層冷たい飲みものを飲む事ができる。又、収納容器とストローとが一体構造であるから、ストローを持って飲みものをかき回せば(一体構造でないとできない)、飲みものを底の方からも効果的に冷やす事ができる。本発明では収納容器に多数のヒダを形成し、収納容器の表面積を増大させる事が望ましいが、この構成により氷と飲みものとの接触面積が極めて大となり、氷で直接飲みものを冷やすのと同等の冷やし方が可能となる。収納容器内の氷が溶けると、氷によって冷やされた冷水が収納容器の複雑な形状通りの形になるから、やはり氷と収納容器との有効接触面積は同じ様に維持される。又、ストローは収納容器と一体となっているので、この収納容器に多数のヒダを形成したり、収納容器を花形、魚形の断面などにデザインすれば、単なるストローの時よりも遊び心があり、形も美しく、楽しくなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
図1は本発明による収納容器付ストローを示し、氷を収納する収納容器2とストロー1とを一体とした構造から成っている。収納容器2には多数のヒダ3を形成し、アイスコーヒー、ジュースなどの飲みものとの接触面積を増大させる事が望ましい。収納容器2の材質としては紙、シリコーンゴム、プラスチック、アルミニウム(箔)などが考えられる。ストロー1と収納容器2とをアルミニウムで作れば、使用後に洗って何回も繰り返して使える。収納容器2をアルニウム箔、紙で作る場合は図2(ロ)、(ハ)の如く穴4の周囲に補強リブa、bを形成して、強度を増す様にする事が望ましい。通常は図2(イ)の如くメーカー側で収納容器2とストロー1とを別々に作っておき、消費者の方で収納容器2の底にある穴4にストロー1を差し込んで一体にして使う様にすれば、コスト的に安くなる。次に収納容器2内に氷を収納させる方法についてであるが、収納容器2の中に水を注ぎ入れ(上端部の15mm下位まで注ぎ入れる)、これを倒れない様にコップなどの中に入れて、冷凍庫の中で冷凍して氷にするのである。もう一つの方法は、かき氷の様に氷を細かく砕いたものを収納容器2の中に詰め込む方法である。図3は本発明による収納容器付ストローの使用状態を示す図であり、図示の如く図1の収納容器付ストローをカップ5の中に入れ、アイスコーヒー、ジュースなどの飲みものを氷で間接的に冷やすのである。収納容器2はカップ5の底近くまで達しているから、飲みものは底の方からも冷やされ、ストロー1をかき回せばより効果的に冷やす事ができる。ストロー1が収納容器2の内部を通る構造とすれば、飲みものがストロー1を通る時に周囲からも冷やされ、より一層冷たい飲みものを飲む事ができる。図1に示す収納容器2は上方から見ると多数のヒダ3が放射状に延びた形のものであったが、図4(イ)の様に花形のものも考えられ、この他、魚の形なども考えられる。いずれも単なるストローよりは遊び心があり、楽しく形も美しい。尚、収納容器とストローとを一体構造とするに当り、図4(ロ)の如く収納容器の外部にストロー挿入穴6を形成しておき、ここにストローを挿入して一体構造としても良い。
【0007】
図5(イ)に示す収納容器7は氷を収納する収納容器であり、これを図5(ロ)の如くカップ5の中に入れたアイスコーヒー、ジュースなどの飲みものに浮かべて、いつまでも冷たい飲みものを飲める様にしたものであり、図1とは異なりストローとは一体構造とはなっていない単なる収納容器のものである。図1と同様に氷は収納容器7を介して間接的に飲みものを冷やすから、氷が溶けても味が薄くならず、いつまでも美味しい飲みものを飲む事ができる。収納容器7の材質としてはアルミニウム(アルミニウム箔)が良く、紙、プラスチックなどでも良い。形としては花形、魚形などが考えられる。これを飲みものに浮かべると遊び心があり、楽しくなる(形も美しい)。収納容器7内に氷を収納する方法は既に述べた通りである。収納容器7の高さは4〜5cm位と少し高くして、飲みものの底まで良く冷える様にする。この収納容器7をお客様に使えば、大切な客として扱われていると感謝される。
【0008】
尚、図1、図5においてこれらの収納容器に熱湯を注ぎ入れれば冷えたホットコーヒーを暖め直すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による収納容器付ストローの図。
【図2】収納容器及びストローの図。
【図3】本発明の使用状態を示す図。
【図4】本発明における収納容器の実施例の各種を示す図。
【図5】氷を収納する収納容器及び使用状態の図。
【符号の説明】
1はストロー、2は収納容器、3はヒダ、4は穴、5はカップ、6はストロー挿入穴、7は収納容器、a・bは補強リブである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納容器とストローとを一体とした構造から成る収納容器付ストロー。
【請求項2】
ストローが収納容器の内部を通る構造とした請求項1記載の収納容器付ストロー。
【請求項3】
収納容器内に収納された氷が、収納容器内に注がれた水を冷凍して凍らせた氷である請求項1又は2記載の収納容器付ストロー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−95992(P2012−95992A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278617(P2010−278617)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(390014867)
【Fターム(参考)】