説明

収納箱

【課題】内容積を大幅に且つ簡単に変更することが可能な収容箱を提供する。
【解決手段】上面を開口した箱体10と、箱体10の底面10Lに配置される緩衝シート50と、緩衝シート50上に配置されるカバーシート80を備え、箱体10の対向する内壁に、複数の係合部21〜23を上下方向に配置した係合群20を各々形成し、カバーシート80の前記内壁と対向する両端に、係合部21〜23に係脱可能に係合する被係合部85A及び85Bを各々形成し、被係合部85A及び85Bと、被係合部85A及び85Bの近傍に位置するいずれかの係合部21〜23とを係合することにより、緩衝シート50を箱体10の底面10Lに配置してなる収容箱である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、パチンコ玉、あるいはスロットマシンやパチスロ機のメダル等のような被収納物を収納する収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、パチンコ玉、あるいはスロットマシンやパチスロ機のメダル等は、専用の収納箱(例えば、パチンコ用玉箱やメダル用箱等)に収容されるが、パチンコ玉やメダル等を収納箱に入れる際には、通常、これに伴う騒音や衝撃力が発生する。そこで、この騒音の発生を防止する目的で、前記収納箱の底面に緩衝シート(例えば、スポンジやビニール等の弾力板)を両面テープ等で貼り、落下して来るパチンコ玉やメダル等による衝撃音を和らげるようにした収納箱が提案されている。
【0003】
このような収納箱として、上面を開口した箱体と、当該箱体の底面に配置されるシートを備え、前記箱体に係合部を形成し、前記シートに当該係合部が係脱可能に係合する被係合部を形成してなり、前記係合部は、前記箱体の側壁に形成され且つ前記被係合部を挿入可能な開口部を有し、前記開口部に前記被係合部を挿入することにより、当該被係合部と係合して前記シートを前記箱体の底面に配置してなる収納箱が紹介されている。この収納箱は、箱体に対するシートの脱着が容易であり、被収納物を収納する際に発生する騒音や衝撃力を抑制することができる。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、近年では、内容積(例えば、玉やメダル等の被収納物を収容できる量)を、店主等のユーザが簡単に変更できる収納箱が要望されている。そこで、収納箱の底面に配置する緩衝シートの厚さを変更する、あるいは、緩衝シートを複数枚重ねる等の工夫がなされている。
【特許文献1】特開2004−351140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、底面に緩衝シートを両面テープ等で貼付けるタイプの収納箱は、緩衝シートの厚さを変更する度に、緩衝シートを剥がしたり貼付けたりする必要があり、面倒である。また、緩衝シートを複数枚重ねる場合は、緩衝シートが収納箱から脱落しないように、各々の緩衝シートを両面テープ等で貼付ける必要があり、この場合もまた、緩衝シートの枚数を変更する度に、緩衝シートを剥がしたり貼付けたりする必要があり、面倒である。
【0006】
また、特許文献1に記載されているように、箱体に形成された係合部と、緩衝シートに形成された被係合部とを係合させることで、当該箱体に対し緩衝シートを着脱可能に取付けるタイプの収納箱は、箱体に形成される係合部の位置を、緩衝シートの厚さによって変更することが困難である。したがって、緩衝シートの変更可能な厚さの範囲を十分に確保することが困難であり、内容積を大幅に変更することができないのが実状である。そしてまた、緩衝シートを複数枚重ねる場合は、最上部に重ねられた緩衝シートの被係合部と、箱体に形成された係合部とを係合させる必要があるが、係合部の位置を最上部に重ねられた緩衝シートの被係合部に合わせることは非常に困難である。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、内容積を大幅に且つ簡単に変更することが可能な収容箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するため本発明は、上面を開口した箱体と、前記箱体の底面に配置されるシートと、前記シート上に配置されるカバーシートと、を備え、前記箱体の対向する内壁に、複数の係合部を上下方向に配置した係合群を各々形成し、前記カバーシートの前記内壁と対向する両端に、前記係合部に係脱可能に係合する被係合部を各々形成し、前記各々の被係合部と、当該各々の被係合部の近傍に位置するいずれかの係合部とを各々係合することにより、前記シートを前記箱体の底面に配置してなる収納箱を提供するものである。
【0009】
この構成を備えた収納箱は、カバーシートがシート上に配置されているため、カバーシートの箱体内における上下方向の位置は、シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数(1枚か、複数枚か)によって決定される。このカバーシートに形成された被係合部は、シート上に配設された際に、当該被係合部の近傍に位置する係合部と係合するため、前記シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数によってカバーシートの位置が変更されても、当該カバーシートを箱体の内壁に取付けることができる。したがって、収納箱は、シートとカバーシートによって底上げされたことになり、内容積を簡単に変更することができ、且つ、シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数を任意に変更することで、収納箱の内容積を大幅に変更することができる。
【0010】
また、本発明にかかる収納箱の一態様として、前記上下に配置された各々の係合部が互いに異なる形状を有し、前記被係合部は、係合すべき係合部に応じて当該係合部との係合位置を決定する構成とすることができる。
【0011】
そしてまた、本発明にかかる収納箱の一態様として、前記各々の係合部を、下方から上方に配置されるにしたがって、前記箱体の外側に近づくよう配置することができる。
【0012】
さらにまた、本発明にかかる収納箱の一態様として、前記各々の係合部は、前記被係合部を挿入可能な挿入孔と、当該挿入孔を画定する壁部に形成され、当該挿入孔内に突出する係合凸部と、を備えることができる。この構成の場合、前記係合凸部は、互いに間隔をおいて2カ所形成されてなり、当該係合凸部同士間の距離が前記係合部毎に異なるよう構成することもできる。さらにこの構成の場合、前記各々の係合部は、下方から上方に配置されるにしたがって、前記係合凸部同士間の距離が長くなるよう構成することもできる。
【0013】
また、本発明にかかる収納箱の一態様として、前記被係合部は、前記係合凸部に係合する係合凹部を有することができる。
【0014】
そしてまた、本発明にかかる収納箱の一態様として、前記被係合部は、前記挿入孔を貫通して前記箱体の外部に延出可能に構成することができる。この構成の場合、前記箱体の底面は、前記係合群が形成されている領域の少なくとも一部が開口された開口部を有してなり、前記被係合部の前記挿入孔から外部に延出した延出部は、当該開口部において湾曲可能であり、当該延出部を湾曲することで前記係合部と被係合部との係合を解除可能とすることもできる。このようにすることで、前記利点に加え、前記カバーシートを箱体から簡単に取外すことができる。
【0015】
前記カバーシートとして、例えば、透過性を有するカバーシートを使用することができる。このようにすることで、例えば、前記シートの上面に記載された文字や絵、写真等を、前記透過性のカバーシートを介して外部から目視することができる。また、前記シートと透過性のカバーシートとの間に、例えば、広告、写真、絵、メッセージカード等、任意のメッセージシートを配置し、これらを外部から目視することもできる。例えば、前記シートと透過性のカバーシートとの間に広告シートを配置すれば、効果的な宣伝活動となる。また、透過性のカバーシートは、簡単に着脱できるため、前記メッセージシートも簡単に交換することができる。そしてまた、この透過性のカバーシートの存在により、前記メッセージシートが汚れることを防止することもできる。
【0016】
なお、本発明にかかる収納箱は、前記シートを複数用意し、当該複数のシートを積層して配設してもよい。この構成の場合、前記複数のシートは、第1のシートと、第1のシートよりも厚さが薄い第2のシートを含むことができる。このようにすることで、シートの厚さを任意に選択すること及び/またはシートの積層枚数を任意に選択することで、収納箱の内容積を大幅且つ簡単に変更することができる。
【0017】
また、本発明は、上面を開口した箱体と、前記箱体の底面に配置されるシートと、を備え、前記箱体の対向する内壁に、複数の係合部を上下方向に配置した係合群を各々形成し、前記シートの前記内壁と対向する両端に、前記係合部に係脱可能に係合する被係合部を各々形成し、前記各々の被係合部と、当該各々の被係合部の近傍に位置する係合部とを各々係合することにより、前記シートを前記箱体の底面に配置してなる収納箱を提供するものである。
【0018】
この構成を備えた収納箱は、シートの箱体内における上面の位置は、シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数(1枚か、複数枚か)によって決定される。このシートに形成された被係合部は、当該被係合部の近傍に位置する係合部と係合するため、前記シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数が変更されても、当該シートを箱体の内壁に取付けることができる。したがって、収納箱は、シートによって底上げされたことになり、内容積を簡単に変更することができ、且つ、シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数を任意に変更することで、収納箱の内容積を大幅に変更することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかる収納箱は、カバーシートに形成された被係合部が、当該被係合部の近傍に位置する係合部と係合するため、当該カバーシートの位置が変更されても箱体の内壁に取付けることができる。この結果、収納箱の内容積を大幅に且つ簡単に変更することが可能である。
【0020】
また、本発明にかかる収納箱は、シートに形成された被係合部が、当該被係合部の近傍に位置する係合部と係合するため、当該シートの厚さ及び/またはシートの積層枚数が変更されても箱体の内壁に取付けることができる。この結果、収納箱の内容積を大幅に且つ簡単に変更することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる収納箱について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、収納箱として、パチンコ用玉箱を例にとって説明する。また、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の構成要素である箱体の斜視図、図2は、図1に示す箱体の平面図、図3は、図1に示す箱体を図1に示す矢印A方向から見た側面図、図4は、図1に示す箱体の底面図、図5は、図1に示す箱体を図1に示す矢印B方向から見た側面図、図6は、図2に示すVI−VI線に沿った断面図、図7は、図3に示すVII−VII線に沿った断面図、図8は、図6に示す箱体の一部を拡大して示す断面図、図9は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の構成要素である緩衝シートの斜視図、図10は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の構成要素であるカバーシートの斜視図、図11は、本実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一例を示す分解斜視図、図12は、図1に示す箱体に1枚の緩衝シートをセットした状態を示す斜視図、図13は、箱体にセットされた緩衝シートの枚数に応じてカバーシートをセットする状態を示す斜視図、図14は、本実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一例を示す分解斜視図、図15は、図14に示すパチンコ用玉箱が完成した状態を示す斜視図、図16は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一部を拡大して示す平面図、図17は、図16に示すXVII−XVII線に沿った断面図、図18は、図17に示すXVIII−XVIII線に沿った断面図、図19は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一部を拡大して示す平面図、図20は、図19に示すXX−XX線に沿った断面図、図21は、図20に示すXXI−XXI線に沿った断面図、図22は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一部を拡大して示す平面図、図23は、図22に示すXXIII−XXIII線に沿った断面図、図24は、図23に示すXXIV−XXIV線に沿った断面図、図25は、図17に示すパチンコ用玉箱からカバーシートを取外す途中の状態を示す断面図である。なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0023】
図1〜図25に示すように、本実施の形態にかかるパチンコ用玉箱1は、上面を開口した箱体10と、箱体10の底面10Lに配置される緩衝シート50と、緩衝シート50上に配置されるカバーシート80と、を備えている。
【0024】
箱体10は、略長方形の底面10Lと、底面10Lの長辺部分から立設され且つ互いに対向配置された一対の側壁14A及び14Bと、底面10Lの短辺部分から立設され且つ互いに対向配置されると共に、側壁14A及び14Bに連続して形成された一対の側壁15A及び15Bを有しており、その内側には、図示しないパチンコ玉を収容する略直方体の主凹状部11が設けられている。底面10Lの側壁14A及び14B近傍の略中央部には、パチンコ玉が収容される貫通孔19が各々形成されており、これらの貫通孔19に収容されたパチンコ玉を介して箱体10の外部に静電気を逃がすようになっている。
【0025】
箱体10の側壁14A及び14Bの上部には、外側に向けて略水平に延出した張出し部12が各々形成されている。この張出し部12は、中央から長辺方向両側(主凹状部11の短辺側)に沿って徐々に低位となる緩やかな傾斜面とされており、張出し部12に置かれたパチンコ玉は、この傾斜面に沿って転がり、主凹状部11内に落下するようになっている。
【0026】
また、各々の張出し部12の外側先端には、張出し部12を転がるパチンコ玉が外部に落下することを防止する防護壁13が形成されており、さらにこの防護壁13は、側壁15A及び15Bの上部に連続形成され、これによって防護壁13は、箱体10の上部に沿って形成される。なお、張出し部12及び防護壁13は、例えば、箱体10に多量のパチンコ玉が収容されて運搬される際に変形を防止するべく、箱体10全体の剛性を高める役目も有している。また、側壁15A及び15Bの上部には、防護壁13の上部に連続した握り部16が各々形成されている。
【0027】
さらにまた、箱体10の側壁15A及び15Bには、後に詳述するカバーシート80に形成されている被係合部85A及び85Bが係脱可能に各々係合する係合群20が、それぞれ配設されている。係合群20は、側壁15A(15B)から箱体10の内側に向けて側壁14A(14B)と略平行に突出し且つ互いに間隔をおいて対向配置された壁部24及び25と、壁部24及び25と一体的に形成されて壁部24及び25の間に配設された複数(本実施の形態では3個)の係合部21、22及び23と、底面10Lの壁部24と壁部25との間となる領域に開口された開口部26と、を有している。
【0028】
係合部21、22及び23は、この順で下から上に向けて配置されると共に、上方にいくにしたがって箱体10の外側に近づくよう階段状に配設されている。(例えば、図1、図5、図7、図8等参照)。係合部21は、壁部24と壁部25との間に配設された断面略L字状(図8等参照)のL字状壁部27と、L字状壁部27の略垂直壁27Vの略中央部に形成された略長方形の切欠部28を有している。切欠部28は、開口部26に連通しており、略垂直壁27Vのうち、切欠部28の水平方向両側を画定する部分が、開口部26に向けて突出した形状となっている。この切欠部28には、後に詳述する被係合部85A(85B)が挿脱可能に挿入される。
【0029】
係合部22は、壁部24及び25と一体的に形成され且つ壁部24と壁部25との間に配設された断面略L字状(図8等参照)のL字状壁部29と、L字状壁部29の略垂直壁29Vの下端と、L字状壁部27の略水平壁27Pの上面との間に形成された挿入孔30と、L字状壁部29の略垂直壁29Vの下端から下方に向けて挿入孔30内に突出した2つの係合凸部31及び32を有している。係合凸部31及び32の下端面と、略水平壁27Pの上面との間には、後に詳述する被係合部85A(85B)が挿脱可能な隙間S1(例えば、図13等参照)が形成されている。また、係合凸部31は、切欠部28よりも壁部24に近い位置に形成され、係合凸部32は、切欠部28よりも壁部25に近い位置に形成されており、係合凸部31と係合凸部32との間には、後に詳述する被係合部85A(85B)が挿脱可能に挿入される。
【0030】
係合部23は、壁部24及び25と一体的に形成され且つ壁部24と壁部25との間に配設された断面略L字状(図8等参照)のL字状壁部33と、L字状壁部33の略垂直壁33Vの下端と、L字状壁部29の略水平壁29Pの上面との間に形成された挿入孔34と、L字状壁部33の略垂直壁33Vの下端から下方に向けて挿入孔33内に突出した2つの係合凸部35及び36を有している。係合凸部35及び36の下端面と、略水平壁29Pの上面との間には、後に詳述する被係合部85A(85B)が挿脱可能な隙間S2(例えば、図13等参照)が形成されている。係合凸部35は、係合凸部31よりも壁部24に近い位置に形成され、係合凸部36は、係合凸部32よりも壁部25に近い位置に形成されており、係合凸部35と係合凸部36との間には、後に詳述する被係合部85A(85B)が挿脱可能に挿入される。
【0031】
壁部24及び25の突出方向先端面には、後に詳述する緩衝シート50が配設された際に、緩衝シート50を所定の位置に保持するためのリブ37及び38が各々形成されている。また、壁部24及び25のリブ37及び38が形成されている面とは反対側の面(側壁15A及び15Bの外側面)には、側壁15A及び15Bと平行に互いに近づく方向に突出したガード壁39及び40が形成されている。これらのガード壁39及び40は、カバーシート80を配設した際に、使用者の指等が、被係合部85A(85B)に当たることを防止する役割を果たしている。
【0032】
緩衝シート50は弾性を有し、箱体10の底面10L上に配設されるよう底面10Lの形状に準じた形状を有している。この緩衝シート50は、特に図9等に示すように、箱体10の底面10L上に配設された際に、側壁15A及び15Bと対向する端部に、開口部26上に位置して開口部26を覆う開口カバー部51A及び51Bが形成されている。開口カバー部51Aの両側には、壁部24及び25を挿入可能な切欠部52A及び53Aが形成されており、カバー部51Bの両側には、壁部24及び25を挿入可能な切欠部52B及び53Bが形成されている。また、緩衝シート50は、箱体10の底面10L上に配設された際に、貫通孔19上に位置する領域が貫通孔19の形状に準じて切欠かれており、これによって、箱体10に緩衝シート50が配設された際であっても、パチンコ玉が貫通孔19内に収容可能となっている。
【0033】
この緩衝シート50は、箱体10に配設することで、パチンコ玉が収納される際に発生する騒音や衝撃力を抑制することができると共に、箱体10の底面10Lを実質的に底上げすることができる。緩衝シート50は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ゴム、ポリエステル系エラストマー、スチレン−ブタジエン系エラストマー、ポリブタジエン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー等から構成することができる。そしてまた、緩衝シート50は、所望により、青、赤、黄色、水色、緑、ピンク等、所望の着色や、絵、文字、写真等の画像を描くことができる。また、緩衝シート50は、透明、半透明であってもよい。
【0034】
なお、緩衝シート50を複数枚用意し、底面10L上に任意の枚数を積み重ねて配設してもよい。(例えば、図14及び図15等参照)。また、緩衝シート50を複数枚用意する場合、各々の緩衝シート50は、互いに異なった厚さを有していてもよく、同じ厚さであってもよい。緩衝シート50の厚さを選択したり、緩衝シート50の積層枚数を調整することで、箱体10の底面10Lの実質的な高さを幅広く変更することができる。この結果、パチンコ用玉箱1の内容積を大幅に変更することができ、パチンコ用玉箱1に収容されるパチンコ玉の数を広範囲で調整することができる。
【0035】
カバーシート80は弾性及び透過性を有し、箱体10の底面10L上に配設された緩衝シート50上に配設され、緩衝シート50が箱体10から外れないように保持するものである。このカバーシート80は、特に図10等に示すように、箱体10に配設された緩衝シート50上に配設された際に、側壁15A及び15Bと対向する端部に、緩衝シート50の開口カバー部51A及び51B上に位置するカバー部81A及び81Bと、カバー部81Aから延出し、係合部21、22、及び23と係合可能な被係合部85Aと、カバー部81Bから延出し、係合部21、22、及び23と係合可能な被係合部85Bとを有している。カバー部81A及び被係合部85Aの両側には、壁部24及び25を挿入可能な切欠部82A及び83Aが形成されており、カバー部81B及び被係合部85Bの両側には、壁部24及び25を挿入可能な切欠部82B及び83Bが形成されている。また、カバーシート80は、箱体10の底面10L上に配設された際に、貫通孔19上に位置する領域が貫通孔19の形状に準じて切欠かれており、これによって、箱体10にカバーシート80が配設された際であっても、箱体10に収容されたパチンコ玉が貫通孔19内に収容可能となっている。
【0036】
被係合部85A及び85Bは、同様の形状を有している。これらの被係合部85A(85B)は、特に図10及び図18等に示すように、箱体10の短辺方向両側に、3つの係合凹部86、87及び88が各々形成されており、箱体10の短辺方向両側は、これらの係合凹部86、87及び88によって段状となっている。この構成により、被係合部85A及び85Bは、カバー部81A(81B)側から先端側(カバー部81A(81B)と離れた先端側)に向けて、切欠部82A(82B)及び83A(83B)に段階的に近づく形状となる。被係合部85A(85B)において、係合凹部86と係合凹部86との間の距離は、図18等に示すように、切欠部28に挿入可能な長さとなっており、係合凹部87と係合凹部87との間の距離は、図21等に示すように、係合凸部31と係合凸部32との間に挿入可能な長さとなっており、係合凹部88と係合凹部88との間の距離は、図24等に示すように、係合凸部35と係合凸部36との間に挿入可能な長さとなっている。
【0037】
この被係合部85A(85B)は、係合凹部86と係合凹部86との間となる領域が、切欠部28に挿入された際に、係合部21と係合し、係合凹部87と係合凹部87との間となる領域が、係合凸部31と係合凸部32との間に挿入された際に、係合凸部31及び係合凸部32(すなわち、係合部22)と係合し、係合凹部88と係合凹部88との間となる領域が、係合凸部35と係合凸部36との間に挿入された際に、係合凸部35及び係合凸部36(すなわち、係合部23)と係合するようになっている。これらの係合により、カバーシート80は、箱体10に確実に取付けられることになる。
【0038】
なお、緩衝シート50と、カバーシート80との間には、図14及び図15に示すように、例えば、広告、写真、絵、メッセージカード等、任意のメッセージシート190を配置してもよい。この場合、メッセージシート190の形状は、緩衝シート50と同様の形状、あるいは、緩衝シート50よりも小さく、緩衝シート50と、カバーシート80との間に配置可能な任意の形状等、所望により選択することができる。
【0039】
次に、本実施の形態にかかるパチンコ用玉箱1の具体的な組立て方法の一例について説明する。
【0040】
箱体10に1枚の緩衝シート50(例えば、厚さ5mm)を配設するには、図11等に示すように、緩衝シート50の開口カバー部51A及び51Bが、対向は位置された係合群20側に各々位置するようにして、箱体10の底面10L上に緩衝シート50を載置する。(図12参照)。この時、開口カバー部51A及び51Bは、壁部24及び壁部25との間に各々位置し、開口部26の上部を覆うよう配設されるが、略垂直壁27Vと緩衝シート50との間には、カバーシート80の被係合部85A(85B)を挿入可能な隙間が形成されている。緩衝シート50を底面10L上に配設することで、底面10Lが、いわゆる上げ底状態となり、底面10Lの高さ(垂直方向の位置)が、実質上5mm上がったことになる。したがって、緩衝シート50が配設されていない場合に比べ、箱体10の内容積を小さくすることができる。
【0041】
次に、緩衝シート50が配設された箱体10にカバーシート80を配設するには、図11及び図13等に示すように、カバーシート80の被係合部85A(85B)を、略垂直壁27Vと緩衝シート50との間に形成されている隙間から外部に向けて挿入した後、図18等に示すように、被係合部85A(85B)の係合凹部86と係合凹部86との間となる領域を切欠部28に挿入し、被係合部85A(85B)を係合部21に係合させる。このようにして、緩衝シート50が、カバーシート80により箱体10に確実に取付けられる。この時、被係合部85A(85B)は、図17等に示すように、略垂直壁27Vと緩衝シート50との間に形成されている隙間から箱体10の外部に延出するが、ガード壁39及び40により、被係合部85A(85B)に使用者の指等が当たることが防止されるようになっている。このようにして、パチンコ用玉箱1が組立てられる。
【0042】
なお、略垂直壁27Vと緩衝シート50との間に形成されている隙間、切欠部28及び開口部26は連通していため、被係合部85A(85B)を図25に示すように撓ませて下方に下げることができる。このように、被係合部85A(85B)を下方に下げることで、被係合部85A(85B)と係合部21との係合を解除することができるため、被係合部85A(85B)を略垂直壁27Vと緩衝シート50との間に形成されている隙間から簡単に抜き取ることができる。したがって、カバーシート80を箱体10から簡単に取外すことができる。
【0043】
また、さらに箱体10の底面10Lの高さを上げたい場合は、例えば、この緩衝シート50を2枚重ねればよい。具体的には、例えば、図11等に示すように緩衝シート50(例えば、厚さ5mm)を配置した後、この緩衝シート50(例えば、厚さ5mm)の上に、他の緩衝シート50(例えば、厚さ4mm)を前記と同様に載置し、その上にカバーシート80を配設すればよい。この時、カバーシート80は、2枚の緩衝シート50の合計厚さが9mmとなっているため、被係合部85A(85B)は、その位置に合った係合部22と係合することになる。具体的には、被係合部85A(85B)を、図19〜図21等に示すように、係合凸部31及び32の下端面と、略水平壁27Pの上面(あるいは、2枚重ねされた緩衝シート50の上面)との間に形成されている隙間S1から外部に向けて挿入した後、被係合部85A(85B)の係合凹部87と係合凹部87との間となる領域を、挿入孔30の係合凸部31と係合凸部32との間に挿入し、被係合部85A(85B)を係合部22(係合凸部31及び係合凸部32)に係合させる。このようにして、2枚の緩衝シート50がカバーシート80により箱体10に確実に取付けられる。
【0044】
この時、被係合部85A(85B)は、図20等に示すように、隙間S1から箱体10の外部に延出するが、前記と同様にガード壁39及び40により、被係合部85A(85B)に使用者の指等が当たることが防止されるようになっている。このようにして、パチンコ用玉箱1が組立てられる。また、2枚重ねされた緩衝シート50は、壁部24及び壁部25に各々形成されたリブ37及び38に当接し、仮に、箱体10の内壁が傾斜面となっていても、斜めにずれることが防止される。したがって、2枚重ねの緩衝シート50を所定の位置に保持することができる。このように、2枚の緩衝シート50を底面10L上に配設することで、底面10Lの高さ(垂直方向の位置)が、実質上9mm上がったことになり、箱体10の内容積をさらに小さくすることができる。
【0045】
そしてまた、さらに箱体10の底面10Lの高さを上げたい場合は、例えば、この緩衝シート50を3枚重ねればよい。具体的には、例えば、前述したように2枚の緩衝シート50(例えば、厚さ5mmと4mm)を箱体10の底面10Lに配置した後、この上に他の緩衝シート50(例えば、厚さ3mm)を前記と同様に載置し、その上にカバーシート80を配設すればよい。この時、カバーシート80は、3枚の緩衝シート50の合計厚さが12mmとなっているため、被係合部85A(85B)は、その位置に合った係合部23と係合することになる。具体的には、被係合部85A(85B)を、図22〜図24等に示すように、係合凸部35及び36の下端面と、略水平壁29Pの上面(あるいは、3枚重ねされた緩衝シート50の上面)との間に形成されている隙間S2から外部に向けて挿入した後、被係合部85A(85B)の係合凹部88と係合凹部88との間となる領域を、挿入孔30の係合凸部35と係合凸部36との間に挿入し、被係合部85A(85B)を係合部23(係合凸部35及び係合凸部36)に係合させる。このようにして、3枚の緩衝シート50がカバーシート80により箱体10に確実に取付けられる。
【0046】
この時、被係合部85A(85B)は、図23等に示すように、隙間S2から箱体10の外部に延出するが、前記と同様にガード壁39及び40により、被係合部85A(85B)に使用者の指等が当たることが防止されるようになっている。このようにして、パチンコ用玉箱1が組立てられる。また、3枚重ねされた緩衝シート50は、前記と同様にリブ37及び38に当接し、斜めにずれることが防止されるため、3枚重ねの緩衝シート50を所定の位置に保持することができる。このように、3枚の緩衝シート50を底面10L上に配設することで、底面10Lの高さ(垂直方向の位置)が、実質上12mm上がったことになり、箱体10の内容積をさらに小さくすることができる。
【0047】
なお、本実施の形態では、箱体10の側壁15A及び15Bに、3つの係合部21〜23を有する係合群20を各々形成した場合について説明したが、これに限らず、係合部の配設数は任意に決定することができる。また、係合群20は、側壁14A及び14Bに形成してもよい。また、緩衝シート50は、上述した厚さの以外でも使用することができ、重ねる枚数も係合部の位置(高さ)に応じて任意に決定することができる。
【0048】
また、本実施の形態では、カバーシート80により箱体10に緩衝シート50を取付ける場合について説明したが、これに限らず、例えば、図26に示すように、緩衝シート50をカバーシート80と同様の構成とし、緩衝シート50に形成された被係合部85A(85B)を係合部21〜23に係合させてもよい。この場合、緩衝シート50の厚さに応じて、切欠部28の高さ方向の距離、隙間S1及び挿入孔30の高さ方向の距離、係合凸部31及び32の高さ方向の長さ、隙間S2及び挿入孔34の高さ方向の距離、係合凸部35及び36の高さ方向の長さ等を必要に応じて変更すればよい。なお、この場合も、緩衝シート50に形成された被係合部85A(85B)を撓ませて下方に下げることで、被係合部85A(85B)を簡単に抜き取ることができる。
【0049】
そしてまた、本実施の形態では、係合部21〜23を階段状に形成した場合について説明したが、これに限らず、係合部21〜23は、同一垂直面上(例えば、略垂直壁27Vと面一)に形成してもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、箱体の底面に配置されるシートとして、緩衝シート50を使用した場合について説明したが、これに限らず、前記シートは、必ずしも緩衝性を有していなくてもよい。
【0051】
さらにまた、本実施の形態では、収容箱として、パチンコ用玉箱を例にとって説明したが、これに限らず、収容箱は、例えば、スロットマシンやパチスロ機のメダル等、種々の被収納物を収納する収納箱に応用可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の構成要素である箱体の斜視図である。
【図2】図1に示す箱体の平面図である。
【図3】図1に示す箱体を図1に示す矢印A方向から見た側面図である。
【図4】図1に示す箱体の底面図である。
【図5】図1に示す箱体を図1に示す矢印B方向から見た側面図である。
【図6】図2に示すVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図3に示すVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】図6に示す箱体の一部を拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の構成要素である緩衝シートの斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の構成要素であるカバーシートの斜視図である。
【図11】本実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一例を示す分解斜視図である。
【図12】図1に示す箱体に1枚の緩衝シートをセットした状態を示す斜視図である。
【図13】箱体にセットされた緩衝シートの枚数に応じてカバーシートをセットする状態を示す斜視図である。
【図14】本実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一例を示す分解斜視図である。
【図15】図14に示すパチンコ用玉箱が完成した状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一部を拡大して示す平面図である。
【図17】図16に示すXVII−XVII線に沿った断面図である。
【図18】図17に示すXVIII−XVIII線に沿った断面図である。
【図19】本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一部を拡大して示す平面図である。
【図20】図19に示すXX−XX線に沿った断面図である。
【図21】図20に示すXXI−XXI線に沿った断面図である。
【図22】本発明の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一部を拡大して示す平面図である。
【図23】図22に示すXXIII−XXIII線に沿った断面図である。
【図24】図23に示すXXIV−XXIV線に沿った断面図である。
【図25】図17に示すパチンコ用玉箱からカバーシートを取外す途中の状態を示す断面図である。
【図26】本発明の他の実施の形態にかかるパチンコ用玉箱の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
1 パチンコ用玉箱
10 箱体
10L 底面
20 係合群
21、22、23 係合部
26 開口部
31、32、35、36 係合凸部
50 緩衝シート
80 カバーシート
85A、85B 被係合部
86、87、88 係合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を開口した箱体と、
前記箱体の底面に配置されるシートと、
前記シート上に配置されるカバーシートと、
を備え、
前記箱体の対向する内壁に、複数の係合部を上下方向に配置した係合群を各々形成し、
前記カバーシートの前記内壁と対向する両端に、前記係合部に係脱可能に係合する被係合部を各々形成し、
前記各々の被係合部と、当該各々の被係合部の近傍に位置するいずれかの係合部とを各々係合することにより、前記シートを前記箱体の底面に配置してなる収納箱。
【請求項2】
前記上下に配置された各々の係合部は、互いに異なる形状を有し、前記被係合部は、係合すべき係合部に応じて当該係合部との係合位置を決定する請求項1記載の収納箱。
【請求項3】
前記各々の係合部は、下方から上方に配置されるにしたがって、前記箱体の外側に近づくよう配置されている請求項1または請求項2記載の収納箱。
【請求項4】
前記各々の係合部は、前記被係合部を挿入可能な挿入孔と、当該挿入孔を画定する壁部に形成され、当該挿入孔内に突出する係合凸部と、を備えてなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の収納箱。
【請求項5】
前記係合凸部は、互いに間隔をおいて2カ所形成されてなり、当該係合凸部同士間の距離が前記係合部毎に異なる請求項4記載の収納箱。
【請求項6】
前記各々の係合部は、下方から上方に配置されるにしたがって、前記係合凸部同士間の距離が長くなる請求項5記載の収納箱。
【請求項7】
前記被係合部は、前記係合凸部に係合する係合凹部を有してなる請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載の収納箱。
【請求項8】
前記被係合部は、前記挿入孔を貫通して前記箱体の外部に延出可能である請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の収納箱。
【請求項9】
前記箱体の底面は、前記係合群が形成されている領域の少なくとも一部が開口された開口部を有してなり、前記被係合部の前記挿入孔から外部に延出した延出部は、当該開口部において湾曲可能であり、当該延出部を湾曲することで前記係合部と被係合部との係合を解除可能である請求項8記載の収納箱。
【請求項10】
前記カバーシートが透過性シートである請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の収納箱。
【請求項11】
前記シートを複数有し、当該シートを積層して配設可能である請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の収納箱。
【請求項12】
前記複数のシートは、第1のシートと、第1のシートよりも厚さが薄い第2のシートを含む請求項11記載の収納箱。
【請求項13】
上面を開口した箱体と、
前記箱体の底面に配置されるシートと、
を備え、
前記箱体の対向する内壁に、複数の係合部を上下方向に配置した係合群を各々形成し、
前記シートの前記内壁と対向する両端に、前記係合部に係脱可能に係合する被係合部を各々形成し、
前記各々の被係合部と、当該各々の被係合部の近傍に位置する係合部とを各々係合することにより、前記シートを前記箱体の底面に配置してなる収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−51392(P2010−51392A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−217170(P2008−217170)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(501221407)藤倉工業株式会社 (5)
【Fターム(参考)】