説明

収納箱

【課題】底板の補強を容易にすること、収納時に一面に投入口を形成し収納後に投入口を封鎖すること。
【解決手段】収納スペース5への収納時に、封鎖板11を折線を介して第一側板10の表面側に起こすとともに、封鎖板補強板84を切込及び折線を介して第五側板76の表面側に起こして第一側板10の一端部に投入口2を形成し、収納後に、封鎖板補強板84を切込及び折線を介して投入口2側に倒し、封鎖用舌片12を折線を介して投入口2側へ起こすとともに封鎖板11を折線を介して投入口2側へ起こし、封鎖用舌片12を切込に差し込むとともに封鎖板11を封鎖板補強板84上に重ねることによって投入口2を封鎖するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアなどの収納物を収納する収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、段ボール製の収納箱は、内部に収納スペースが形成される箱本体と、この箱本体の収納スペースを開閉する蓋体とで構成され、収納スペースへの収納物の収納が終わると、収納スペースを蓋体で封鎖し、ガムテープなどで蓋体が開かないようにしている。そして、これらの収納箱は、底板が複数の部材を組み込むことによって構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−268956号公報
【特許文献2】特開2007−261653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の収納箱は、収納物を収納するために、蓋体を開放し、収納スペースへの収納物の収納が終わると、収納スペースを蓋体で封鎖するように構成されているために、蓋体の開放時の軌跡に応じたスペースを確保しておく必要があった。
また、特許文献1の収納箱では、底板の補強の際に内底シートを別に用意する必要があった。
【0005】
一方、特許文献2の収納箱では、底面部の寸法に設定された付属シートを箱本体の上端に切り離し自在に備えているので、特許文献1の不具合を解消することができる。
しかしながら、特許文献2の収納箱では、付属シートが、底面部の寸法に設定されているため、付属シートの投入時に底面部と付属シートとの間の空気が抜きにくく、付属シートを底面部に組み付け難いという不具合がある。
【0006】
また、特許文献1,2の収納箱では、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアなどの収納物を都度投入しながら収納する作業に用いると、収納作業後に蓋体で箱本体を覆い、その後にガムテープなどによって蓋体を封鎖する必要があった。
【0007】
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、収納物の収納時に蓋体を開放しなくても収納物の収納を可能とする収納箱を提供することにある。
本発明の別の目的は、底板の補強を容易にできる収納箱を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、収納時に一面に投入口を形成し収納後に投入口を封鎖することが可能な収納箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、収納スペースを形成する箱本体を備える収納箱において、一端部側に幅方向に設けた折線を介して折り返し自在に封鎖板を設けるとともに、前記封鎖板に折線を介して折り返し自在に封鎖用舌片を設けた第一側板と、前記第一側板に連接する第二側板と、前記第一側板に連接する第三側板と、前記第二側板に連接する第四側板と、前記第四側板に連接するとともに、前記第一側板の一端部と対向する一端部に両側部に折線を有する切込を介して折り返し自在に封鎖板補強板を設け、前記封鎖板補強板側を前記第一側板の一端部側と重ね合わされる第五側板と、前記第一側板、前記第二側板、前記第三側板及び前記第四側板にそれぞれ連接する底板部材とを備え、前記収納スペースへの収納時に、前記封鎖板を前記折線を介して前記第一側板の表面側に起こすとともに、前記封鎖板補強板を前記切込及び折線を介して前記第五側板の表面側に起こして前記第一側板の一端部側に投入口を形成し、前記収納スペースへの収納後に、前記封鎖板補強板を前記切込及び折線を介して前記投入口側に倒し、前記封鎖用舌片を前記折線を介して前記投入口側へ起こすとともに前記封鎖板を前記折線を介して前記投入口側へ起こし、前記封鎖用舌片を前記切込に差し込むとともに前記封鎖板を前記封鎖板補強板上に重ねることによって前記投入口を封鎖するように構成して成ることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の収納箱において、前記第五側板は、両側部に位置ずれ防止用の凹欠部を設け、前記第二側板及び前記第三側板は、取っ手用穴を設け、前記第二側板は、切込及び折線を介して第二側板補強板を設け、前記第三側板は、切込及び折線を介して第三側板補強板を設け、前記第二側板補強板及び前記第三側板補強板は、前記切込及び折線を介して前記第二側板及び前記第三側板の内側へそれぞれ折り込まれて前記取っ手用穴を塞ぐとともに前記第二側板及び前記第三側板の補強を行い、前記切込によって前記凹欠部に嵌り込む規制用舌片を形成するとともに前記折線による折り返し部に前記第五側板の凹欠部の両側部を受け止める棚部を形成することを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の収納箱において、前記箱本体の底板には、底板補強板が載置され、前記第二側板補強板及び前記第三側板補強板は、端部側に切込及び折線を介して底板補強板規制用舌片を設け、前記底板補強板規制用舌片は、前記切込及び折線を介して相互に対向するように起立され、前記底板補強板を前記底板方向へ押圧することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の収納箱において、前記底板補強板は、前記箱本体の底板上への降下時に空気抜きを行う穴を設け、前記封鎖用舌片に切取線を介して連接し、前記収納箱の組立時に前記切取線を介して切り離されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1記載の収納箱において、前記封鎖板は、前記第一側板の一端部側に前記第一側板の全幅に亘って設けた折線と、前記折線の両端部と前記第二側板及び前記第三側板の境界を為す折線に設けた切込とで構成され、前記折線を介して折り返し自在とされていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1記載の収納箱において、前記封鎖板は、前記第二側板及び前記第三側板の境界を為す折線と平行して前記第一側板に設けた2つの切込と、前記2つの切込と両端部が繋がるように前記第一側板の一端部側に幅方向に設けた折線とで構成され、前記折線を介して折り返し自在とされていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項6記載の収納箱において、前記封鎖板の両側部側の前記第一側板は、前記第五側板を載置する支持壁を形成することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7の何れか記載の収納箱において、前記収納スペースを形成する箱本体を形成する前段階では、前記第三側板と前記第四側板とを連結し、前記第一側板乃至前記第四側板の隣接する2つの側板を連ねるとともに残りの2つの側板と重ねた折り畳み状態にされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、一側板に形成する開閉自在な投入口から機密書類又はデータを入れたメディア等を都度投入しながら収納し、収納後には、投入口を形成する側板でガムテープ等の貼着部材を用いることなく密封することができる。
本発明によれば、左右側板の内側に補強板を折り込んで補強し、側板から一側板を支える構造にすることによって、一側板に投入口を設けても、箱の積み重ねた時の強度を損なわない高強度の収納箱を提供できる。
【0014】
本発明によれば、左右側板の内側に補強板を折り込んで補強し、投入口を設けた一側板を支える構造にすることによって、箱の強度を高めてあるから、投入口を塞ぐ部位に貼付される封印シールが破れ難くなり、信頼性の高い収納箱を提供できる。
本発明によれば、底板補強板を組み立てられた底板上に載置するとともに、左右の側板を補強する補強板によって側板補強板を拘束することによって、組み立て式の底板であっても、底板から手を差し入れて中の書類等を抜き出せない収納箱を提供できる。
【0015】
本発明によれば、取っ手用穴の内側を左右の側板を補強する補強板によって塞ぐことによって、持ち運び時には取っ手用穴から手を差し入れて持ち手とすることが可能で、取っ手用穴から内部を見ることができない密封性の高い収納箱を提供できる。
本発明によれば、一側板に形成される投入口をその両側部が一側板に残るように形成したので、残された一側板と残りの3つの側板とで箱断面形状を構成し、箱の積み重ね時に蓋体に掛かる荷重を各側板で支えることが可能となり、積み重ねられたそれぞれの箱を荷崩れを起こすことなく確実に支えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第一実施形態に係る収納箱1の展開図である。
【図2】組立前の本実施形態に係る収納箱1を作業現場へ搬入した状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す本実施形態に係る収納箱1から底板補強板20を分離した状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す組立前の本実施形態に係る収納箱1の組立時に底板補強板20を投入する状態を一部を透視して示す斜視図である。
【図5】図4に示す組立中の本実施形態に係る収納箱1の底板補強板20,第二側板補強板38及び第三側板補強板61による組立時の状態を一部を透視して示す斜視図である。
【図6】図5のA−A線に沿った断面図である。
【図7】組立後に投入口2を形成した本実施形態に係る収納箱1を示す斜視図である。
【図8】組立後に投入口2を閉鎖した本実施形態に係る収納箱1を示す斜視図である。
【図9】図8のX矢視拡大図である。
【図10】投入口2を閉鎖した本実施形態に係る収納箱1に封印シール4を貼付した状態を示す斜視図である。
【図11】本発明の第二実施形態に係る収納箱100の展開図である。
【図12】組立前の本実施形態に係る収納箱100を作業現場へ搬入した状態を示す斜視図である。
【図13】組立前の本実施形態に係る収納箱100を作業現場へ搬入した状態を示す斜視図である。
【図14】組立後に投入口102を形成した本実施形態に係る収納箱100を示す斜視図である。
【図15】組立後に投入口102を閉鎖した本実施形態に係る収納箱100を示す斜視図である。
【図16】投入口102を閉鎖した本実施形態に係る収納箱100に封印シール104を貼付した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る収納箱を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る収納箱1の展開図である。
本実施形態に係る収納箱1は、前面板を形成し、封鎖可能な投入口2を形成する第一側板10と、第一側板10に切り離し自在に連結する穴あきの底板補強板20と、側面板を形成し、第一側板10の一側部に折線22を介して連接する第二側板28と、側面板を形成し、第一側板10の他側部に折線23を介して連接する第三側板50と、第二側板28の一端部に折線32,33,34,35及び切込31を介して連接する第二側板補強板38と、第三側板50の一端部に折線54,55,56,57及び切込53を介して連接する第三側板補強板61と、側面板を形成し、第二側板28の一側部に折線49を介して連接する第四側板72と、天板を形成し、第四側板72の一端部に折線75を介して連接する第五側板76と、底板を形成し、第一側板10、第二側板28、第三側板50及び第四側板72の他端部にそれぞれ折線24,47,70,85を介して連接する第一底板部材25、第二底板部材48、第三底板部材71及び第四底板部材86をそれぞれ折り畳むことによって形成される第六側板89とを備えている。
【0018】
第一側板10は、例えば、図面等の大きめの書類が入れ易いように、横に広い矩形状にした投入口2を形成する開閉自在な封鎖板11と、第五側板76の切込81によって形成される差込口3に差し込まれて封鎖板11を封鎖保持する封鎖用舌片12とを備えている。
封鎖板11は、第二側板28及び第三側板50との境界を為す折線22,23の一部を切断する切込13,14とするとともに、切込13,14の終端13a,14a間を折線15で連結することによって、第一側板10に対して折線15を介して第一側板10の全幅に対して起伏自在に連結し、投入口2を形成することができる。投入口2の高さは、例えば、厚めの書類が入り、かつ、書類以外の大きなものが入り難いように、切込13,14の長さを調整することによって求められる。
【0019】
封鎖用舌片12は、封鎖板11の底板補強板20側において、天板を形成する第五側板76の切込81によって形成される差込口3に差込可能な幅を有し、封鎖板11との境目に鉤型の係止部16,16を備えている。そして、封鎖用舌片12は、第五側板76の切込81によって形成される差込口3に差し込まれるときに、封鎖板11から折り曲げられるように、鉤型の係止部16,16の間口の上端部16aから折線17に向かって切込16bが設けてある。ここで、鉤型の係止部16,16の間口の上端部16aと折線17との距離は、第五側板76の板厚に相当する。また、封鎖板11の封鎖用舌片12側の端部18a,18bは、切込13,14の始端13b,14bと繋がっている。
【0020】
底板補強板20は、中央部に空気抜き穴21を設け、封鎖用舌片12との間に切取線19を介して連結している。底板補強板20は、第六側板89に比し4周が板厚分だけ小さく、第二側板補強板38及び第三側板補強板61の係止用補強片41,64で第六側板89方向へ押圧することができる程度の面積を有する板材に設定されている。なお、空気抜き穴21は、複数設けても良い。また、形状は丸に限らず、任意である。また、底板補強板20は、複数の空気抜き穴21を設ける場合には、第六側板89と同等の大きさ又は僅かに小さくした大きさにすることも可能である。
【0021】
第一底板部材25は、底板補強板20と対向して折線24を介して第一側板10に連接している。第一底板部材25は、折線27を介して貼着片26を備えている。
第二側板28は、取っ手用穴29と、本実施形態に係る収納箱1の天板を形成する第五側板76の動きを規制する規制用舌片30とを備えている。
取っ手用穴29は、本実施形態に係る収納箱1の搬送時に作業者が軍手をして手を掛けることができる程度の大きさに設定されている。
【0022】
第二側板28と第二側板補強板38との境界には、第二側板28の幅方向に位置ずれ防止用の凹欠部80とほぼ同じ長さとなるように設けた切込31と、この切込31の両端部31a,31bから第二側板補強板38の側端部39,40に向かって同一線上に設けた折線32,33と、封鎖板11の端部18aに、切込13の端部13bを介して繋がる折線35と、折線35の端部35aと切込31の端部31bとの間に設けた切込37と、切込31の端部31aから切込37と対称に設けた切込36と、切込36の端部36aから第四側板72との境界を為す折線49に向かって折線35と同一線上に設けた折線34とが形成されている。
【0023】
そして、規制用舌片30は、第二側板補強板38を折線32,33,34,35に沿って第二側板28側へ折り曲げることによって、第二側板28の端部から突出することになる。
ここで、規制用舌片30は、第二側板補強板38との境界部に設けられ、天板を形成する第五側板76に設けた位置ずれ防止用の凹欠部80に嵌り込むことができる長さと、位置ずれ防止用の凹欠部80に嵌り込んだときに第五側板76とほぼ同じ高さ又は1mm〜2mm程度高い高さとを備えている。本例では、凹欠部80の板厚より1mm〜2mm程度高く設定されている。
【0024】
規制用舌片30の両側部には、折線32,34を折ることによって棚部28aが形成され、折線33,35を折ることによって棚部28bが形成される。
第二側板補強板38は、組み立てられて収納箱1の底板を形成する第六側板89上に本実施形態に係る収納箱1の内側から載置された底板補強板20を組み立てられた第六側板89上に係止するための底板補強板規制用舌片41を備えている。底板補強板規制用舌片41は、2つのコ字型の切込42,43と、2つのコ字型の切込42,43の各端部42b,43aを繋ぐ折線45と、コ字型の切込42の端部42aと第二側板補強板38の側端部39とを繋ぐ折線44と、コ字型の切込43の端部43bと第二側板補強板38の側端部40とを繋ぐ折線46とで構成されている。
【0025】
第二側板補強板38は、組立時に第二側板28の内側へ折り込まれるため、折線34と折線49との連結部34bより板厚分差し引いた点39aから側部39を立ち上げ、折線35と折線22との連結部13bより板厚分差し引いた点40aから側部40を立ち上げてることによって、両端部39,40が第二側板補強板38の板厚分だけ折線49,22より内側へ寄せてある。
第二側板補強板38は、第二側板28の裏面側へ折り込まれたときの高さH1は、第二側板28の高さHより底板補強板20及び貼着片87の板厚分だけ短く設定されている。
【0026】
第二底板部材48は、第二側板補強板38と対向して折線47を介して第二側板28に連接している。
第三側板50は、収納箱1の側面板を形成し、第二側板28と同形状を為している。
第三側板50は、取っ手用穴51と、本実施形態に係る収納箱1の天板を構成する第五側板76の動きを規制する規制用舌片52とを備えている。
【0027】
取っ手用穴51は、取っ手用穴29と同様に、本実施形態に係る収納箱1の搬送時に作業者が軍手をして手を掛けることができる大きさに設定されている。
第三側板50と第三側板補強板61との境界には、天板を形成する第三側板50の幅方向に位置ずれ防止用の凹欠部79と同じ長さとなるように設けた切込53と、この切込53の両端部から第三側板補強板61の側端部62,63に向かって同一線上に設けた折線54,55と、封鎖板11の端部18bに、切込14の端部14bを介して繋がる折線56と、折線56の端部56aと切込53の端部53aとの間に設けた切込58と、切込53の端部53bから切込58と対称に設けた切込59と、切込59の端部59aから第三側板50の側端部60に向かって折線56と同一線上に設けた折線57とが形成されている。
【0028】
規制用舌片52は、第三側板補強板61を折線54,55,56,57に沿って第三側板50側へ折り曲げることによって、第三側板50の端部から突出することになる。
ここで、規制用舌片52は、第三側板補強板61との境界部に設けられ、天板を構成する第五側板76に設けた位置ずれ防止用の凹欠部79に嵌り込むことができる長さと、位置ずれ防止用の凹欠部79に嵌り込んだときに第五側板76とほぼ同じ高さ又は1mm〜2mm程度高い高さとを備えている。本例では、凹欠部79の板厚より1mm〜2mm程度高く設定されている。
【0029】
規制用舌片52の両側部には、折線54,56を折ることによって棚部50aが形成され、折線55,57を折ることによって棚部50bが形成される。
第三側板補強板61は、組み立てられて収納箱1の底板を形成する第六側板89上に本実施形態に係る収納箱1の内側から載置された底板補強板20を組み立てられた第六側板89上に係止するための底板補強板規制用舌片64を備えている。底板補強板規制用舌片64は、2つのコ字型の切込65,66と、2つのコ字型の切込65,66の各端部65b,66aを繋ぐ折線68と、コ字型の切込65の端部65aと第三側板補強板61の側端部62とを繋ぐ折線67と、コ字型の切込66の端部66bと第三側板補強板61の側端部63とを繋ぐ折線69とで構成されている。
【0030】
第三側板補強板61は、第三側板50の裏面側へ折り込まれたときの高さH1は、第三側板50の高さHより底板補強板20及び貼着片26の板厚分だけ短く設定されている。
第三底板部材71は、折線70を介して第三側板50に連接している。
第四側板72は、折線73を介して組立時に第三側板50に糊付けされる接続用舌片74を設け、折線49を介して第二側板28に連接している。第四側板72は、横幅が第一側板10と同じにしてある。
【0031】
第五側板76は、折線75を介して第四側板72に連接し、両側部77,78に規制用舌片30,52を嵌り込ませる位置ずれ防止用の凹欠部79,80を備えている。位置ずれ防止用の凹欠部79,80は、規制用舌片30,52とほぼ同じ形状を為している。位置ずれ防止用の凹欠部79,80の前後には、棚部28a,28b、50a,50bに嵌め込まれる係止用端部77a,77b、78a,78bを備えている。係止用端部77a,77b、78a,78bは、棚部28a,28b、50a,50bとほぼ同じ形状を為している。
【0032】
第五側板76は、封鎖用舌片12を差し込ませる差込口3を形成する切込81を設けた封鎖板補強板84を備えている。切込81の両端部81a,81bには、折線75と平行に折線82,83が設けられている。
第四底板部材86は、折線85を介して第四側板72に連接している。第四底板部材86は、折線88を介して貼着片87を備えている。
【0033】
次に、本実施形態に係る収納箱1の作用について説明する。
ここでは、本実施形態に係る収納箱1を、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアを都度投入しながら収納するために用いる場合について説明する。
先ず、図1に示す展開された状態において、折線33,49を介して第三側板50と第四側板85をそれぞれ第一側板10及び第二側板28の裏側に折り込み、図2に示す作業現場への納品時の状態とする。
【0034】
ここで、第三側板50と第四側板72とは、折線73を介して接続用舌片74を第三側板50の内側へ折り込み、第三側板50に接続用舌片74を糊付けすることによって固着されている。
また、第一側板10、第二側板28、第三側板50及び第四側板72にそれぞれ折線24,47,70,85を介して連接する第一底板部材25、第二底板部材48、第三底板部材71及び第四底板部材86を、それぞれ第一側板10、第二側板28、第三側板50及び第四側板72の内側に折り畳み、第三底板部材71の一部を第一側部材25上に重ねるとともに第二底部材48の一部を第四底部材86上に重ねた状態で、第一底板部材25の貼着片26が第三底板部材71の裏面側に糊付けするとともに、第四底板部材86の貼着片87が第二底板部材48の裏面側に糊付けすることによって固着されている。
【0035】
次に、図3に示すように、底板補強板20を切取線19を介して第一側板10の封鎖用舌片12から分離する。
次に、図4、図5に示すように、折線22,33,49を介して第一側板10、第二側板28、第三側板50及び第四側板72を、第一側板10と第四側板72とが対向し、第二側板28と第三側板50とが対向するように起こす。
【0036】
同時に、第一底板部材25の貼着片26が第三底板部材71を引き込むとともに、第一底板部材25上に第三底板部材71の一部を重ね、第四底板部材86の貼着片87が第二底板部材48を引き込むとともに、第四底板部材86上に第二底板部材48の一部を重ねることによって底板を構成する第六側板89を組み上げる。ここで、第六側板89の組立は、公知である。
【0037】
次いで、底板補強板20を、組み立てられた第六側板89上に載置する。この際、中央部に設けた空気抜き穴21及び底板補強板20と第一側板10、第二側板28、第三側板50及び第四側板72との隙間が、底板補強板20の降下時の空気の抜け道を形成し、底板補強板20の降下を容易にし、底板補強板20の第六側板89上への載置作業をやり易くする。
【0038】
次いで、図5に示すように、折線32,33,34,35を介して第二側板補強板38を、組み立てられた第二側板28の内側へ折り込む。この際、折線44,45,46を介して底板補強板規制用舌片41をL字型に折り起こしておく。この折り起こされた底板補強板規制用舌片41によって底板補強板20の一側部を第六側板89方向へ押し付ける。
次いで、図5に示すように、折線54,55,56,57を介して第三側板補強板61を、組み立てられた第三側板50の内側へ折り込む。この際、折線67,68,69を介して底板補強板規制用舌片64をL字型に折り起こしておく。この折り起こされた底板補強板規制用舌片64によって底板補強板20の他側部を第六側板89方向へ押し付ける。
【0039】
以上によって、図6に示すように、第二側板28の内側に第二側板補強板38を折り込むことによって補強し、第三側板50の内側に第三側板補強板61を折り込むことによって補強し、第六側板89上に載置された底板補強板20を第二側板補強板38の底板補強板規制用舌片41及び第三側板補強板61の底板補強板規制用舌片64によって補強する底板の補強構造が形成される。
【0040】
次に、図7に示すように、折線15を介して封鎖板11及び封鎖用舌片12を第一側板10の前面側へ押し倒す。同時に、折線82,83を介して封鎖板補強板84を起こし、折線75を介して第五側板76を第六側板89方向へ押し倒し、両側部の凹欠部79,80を規制用舌片30,52を嵌め込み、凹欠部79,80の前後の係止用端部77a,77b、78a,78bを棚部28a,28b、50a,50bに嵌め込むことによって拘束する。
【0041】
これによって、本実施形態に係る収納箱1には、第一側板10に投入口2が形成され、内部に収納スペース5が形成される。
この状態で、本実施形態に係る収納箱1は、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアを都度投入口2から収納スペース5内に投入しながら収納することが可能となる。
この際、投入口2の向きは、図面に示すように、横長形状にしても、あるいは、縦長形状になるようにしても良い。
【0042】
そして、所定量のメディアの投入が完了すると、図8に示すように、折線82,83を介して封鎖板補強板84を投入口2側に折り曲げ、封鎖板11を折線15を介して起こすとともに、折線17を介して封鎖用舌片12をL字型に折り曲げる。
次いで、図8に示すように、封鎖板11を封鎖板補強板84上に重ねながら封鎖用舌片12を切込81によって形成される差込口3内に挿入し、封鎖板11を封鎖板補強板84上に結合する。
【0043】
斯くして、例えば、20kg等の所定量のメディアを投入した本実施形態に係る収納箱1は、投入口2が封鎖板11及び封鎖用舌片12によって封鎖される。
この状態で、図10に示すように、天板である第五側板76から前面板である第一側板10に亘って封印シール4を貼付する。
ここで、封鎖用舌片12による切込81によって形成される差込口3への差し込みによって、封鎖用舌片12の鉤型の係止部16,16の間口が切込81の両端部81a,81bに係止され、封鎖用舌片12の抜け出しを防止する。
【0044】
従って、所定量のメディアを投入した本実施形態に係る収納箱1は、第五側板76が両側部の凹欠部79,80を規制用舌片30,52に嵌め込み、凹欠部79,80の前後の係止用端部77a,77b、78a,78bを棚部28a,28b、50a,50bに嵌め込むことによって拘束された状態で、封鎖板補強板84を封鎖用舌片12によって係止されるので、収納箱1の形態を保持することが可能となる。
【0045】
以上のように、本実施形態に係る収納箱1では、前面板である第一側板10に投入口2を設けたので、収納物の収納時に蓋体である第五側板76を開放しなくても収納物の収納を可能とすることができる。
また、本実施形態に係る収納箱1では、前面板である第一側板10に投入口2を設けたので、収納箱1を積み重ねた時の強度不足を補うために、左右の側板である第二側板28及び第三側板50にそれぞれ第二側板補強板38及び第三側板補強板61を折り込み可能に設け、両側面から前面板を支える構造にして強度を高めた。
【0046】
従って、前面板である第一側板10に投入口2を設けても、収納箱1を積み重ねた時に投入口2側から崩れるという課題が解消された。
その結果、1箱最大20kgの収納箱1を、例えば、最大5段重ねにして集配効率を図ることが可能となった。
従って、この状態で天板である第五側板76から前面板である第一側板10に亘って貼付された封印シール4は、破れる虞が無くなる。
【0047】
これに対し、収納箱の形態が保持できない場合には、天板がずれると蓋部分の天板から前面にかけて貼付する封印シール4が破れてしまうことがある。
封印シール4は開封の有無を確認するために判じられるものであるから、容易に破れることはセキュリティ上不都合である。
本実施形態に係る収納箱1によれば、このような不具合を解消することが可能となる。
【0048】
そして、底板を形成する第六側板89には、図5、図6に示すように、第二側板28の内側に第二側板補強板38を折り込むことによって補強し、第三側板50の内側に第三側板補強板61を折り込むことによって補強し、第六側板89上に載置された底板補強板20を第二側板補強板38の底板補強板規制用舌片41及び第三側板補強板61の底板補強板規制用舌片64によって補強することができるので、この種の組立式の側板の欠点である中央部分の強度低下を確実に補うことが可能となる。
【0049】
従って、例えば、収納箱1内に最大20kg程度の収納物を収納しても、その荷重は底板補強板20を介して底板である第六の底板89に均等に分散し、底板である第六の底板89が抜けるという虞はなくなる。
また、運搬時に底板である第六の底板89だけが、何かに引っ掛かって外れるリスクを軽減できる。
【0050】
また、底板を形成する第六側板89には、図5、図6に示すように、第二側板28の内側に第二側板補強板38を折り込むことによって補強し、第三側板50の内側に第三側板補強板61を折り込むことによって補強し、第六側板89上に載置された底板補強板20を第二側板補強板38の底板補強板規制用舌片41及び第三側板補強板61の底板補強板規制用舌片64によって補強することができるので、この種の組立式の側板の欠点である底板からの侵入を阻止することが可能となる。
【0051】
即ち、収納箱1の底板を形成する第六側板89から手を入れて中のメディアを抜き取ろうとしても、第二側板補強板38の底板補強板規制用舌片41及び第三側板補強板61の底板補強板規制用舌片64によって補強された底板補強板20によって、侵入を確実に阻止し、収納物の抜き取りを防止することが可能となり、セキュリティ性が高まった。
【0052】
また、第二側板28及び第三側板50は、図5、図6に示すように、第二側板28の内側に第二側板補強板38を折り込むことによって補強し、第三側板50の内側に第三側板補強板61を折り込むことによって補強しているので、取っ手用穴29,51が第二側板補強板38及び第三側板補強板61によって封鎖され、収納箱1の内部が見えないようにされる。これによって、取っ手用穴29,51から収納箱1内の機密書類又はデータを入れたメディアなどの収納物を見ることができなくなり、セキュリティ性が高まった。
【0053】
そして、収納箱1の搬送時において、作業者が軍手をした手を取っ手用穴29,51に差し込み、収納箱1を持ち上げる際に、第二側板28及び第三側板50は、段ボールなどによって構成されているため、収納箱1の内部方向に撓んで作業者の手の挿入を許容し、所定の位置に収納箱1を載置し、手を離したときには、第二側板28及び第三側板50は、自身の復元力で元に戻り、取っ手用穴29,51を内側から封鎖する。従って、搬送後においても、収納箱1の密閉性を担保することが可能となる。
また、底板補強板20の四隅、第二側板補強板38及び第三側板補強板61の係止用補強片41,64の両隅、第五側板76の封鎖板補強板84の両隅には、丸みを施し、作業者が搬送し易くしてある。
【0054】
[第二実施形態]
図11は、本発明の第二実施形態に係る収納箱100の展開図である。
本実施形態に係る収納箱100は、第一側板110の一端部側の一部に封鎖可能な投入口102を形成する封鎖板111を設けた点で、上述した第一実施形態に係る収納箱1とは異なる。
【0055】
本実施形態に係る収納箱100は、前面板を形成し、封鎖可能な投入口102を形成する第一側板110と、第一側板110に切り離し自在に連結する穴あきの底板補強板120と、側面板を形成し、第一側板110の一側部に折線122を介して連接する第二側板128と、側面板を形成し、第一側板110の他側部に折線123を介して連接する第三側板150と、第二側板128の一端部に折線132,133,134,135及び切込131を介して連接する第二側板補強板138と、第三側板150の一端部に折線154,155,156,157及び切込153を介して連接する第三側板補強板161と、側面板を形成し、第二側板128の一側部に折線149を介して連接する第四側板172と、天板を形成し、第四側板172の一端部に折線175を介して連接する第五側板176と、底板を形成し、第一側板110、第二側板128、第三側板150及び第四側板172の他端部にそれぞれ折線124,147,170,185を介して連接する第一底板部材125、第二底板部材148、第三底板部材171及び第四底板部材186をそれぞれ折り畳むことによって形成される第六側板189とを備えている。
【0056】
第一側板110は、例えば、第一実施形態の投入口2よりも間口の幅の狭い投入口102を形成する開閉自在な封鎖板111と、第五側板176の切込181によって形成される差込口103に差し込まれて封鎖板111を封鎖保持する封鎖用舌片112とを備えている。
封鎖板111は、第二側板128及び第三側板150との境界を為す折線122,123とそれぞれ平行して第一側板110の一端部側(底板部材125の反対側の端部)から切り込まれた2つの切込113,114と、2つの切込113,114と両端部が繋がるように第一側板110の一端部側(底板部材125の反対側の端部)と平行に設けた折線115とを連結することによって、第一側板110に対して折線115を介して第一側板110の幅方向に対して起伏自在に連結し、投入口102を形成することができる。
【0057】
投入口102の高さは、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアなどの収納物に応じて切込113,114の長さを調整することによって求められる。また、投入口102の幅は、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアなどの収納物に応じて切込113,114の間隔を調整することによって求められる。
封鎖板111の両側部には、第五側板176を載置する支持壁190,191が形成される。
封鎖用舌片112は、封鎖板111の底板補強板120側において、天板を形成する第五側板176の切込181によって形成される差込口103に差込可能な幅を有し、封鎖板111との境目に鉤型の係止部116,116を備えている。
【0058】
そして、封鎖用舌片112は、第五側板176の切込181によって形成される差込口103に差し込まれるときに、封鎖板111から折り曲げられるように、鉤型の係止部116,116の間口の上端部116aから折線117に向かって切込116bが設けてある。
ここで、鉤型の係止部116,116の間口の上端部116aと折線117との距離は、第五側板176の板厚に相当する。また、封鎖板111の封鎖用舌片112側の端部118a,118bは、折線122,123と繋がっている。
【0059】
底板補強板120は、中央部に空気抜き穴121を設け、封鎖用舌片112との間に切取線119を介して連結している。底板補強板120は、第六側板189に比し4周が板厚分だけ小さく、第二側板補強板138及び第三側板補強板161の係止用補強片141,164で第六側板189方向へ押圧することができる程度の面積を有する板材に設定されている。なお、空気抜き穴121は、複数設けても良い。また、形状は丸に限らず、任意である。また、底板補強板120は、複数の空気抜き穴121を設ける場合には、第六側板189と同等の大きさ又は僅かに小さくした大きさにすることも可能である。
【0060】
第一底板部材125は、底板補強板120と対向して折線124を介して第一側板110に連接している。第一底板部材125は、折線127を介して貼着片126を備えている。
第二側板128は、取っ手用穴129と、本実施形態に係る収納箱100の天板を形成する第五側板176の動きを規制する規制用舌片130とを備えている。
取っ手用穴129は、本実施形態に係る収納箱100の搬送時に作業者が軍手をして手を掛けることができる程度の大きさに設定されている。
【0061】
第二側板128と第二側板補強板138との境界には、第二側板128の幅方向に位置ずれ防止用の凹欠部180とほぼ同じ長さとなるように設けた切込131と、この切込131の両端部131a,131bから第二側板補強板138の側端部139,140に向かって同一線上に設けた折線132,133と、封鎖板111の端部118aに、切込113の端部113bを介して繋がる折線135と、折線135の端部135aと切込131の端部131bとの間に設けた切込137と、切込131の端部131aから切込137と対称に設けた切込136と、切込136の端部136aから第四側板172との境界を為す折線149に向かって折線135と同一線上に設けた折線134とが形成されている。
【0062】
そして、規制用舌片130は、第二側板補強板138を折線132,133,134,135に沿って第二側板128側へ折り曲げることによって、第二側板128の端部から突出することになる。
ここで、規制用舌片130は、第二側板補強板138との境界部に設けられ、天板を形成する第五側板176に設けた位置ずれ防止用の凹欠部180に嵌り込むことができる長さと、位置ずれ防止用の凹欠部180に嵌り込んだときに第五側板176とほぼ同じ高さ又は1mm〜2mm程度高い高さとを備えている。本例では、凹欠部180の板厚より1mm〜2mm程度高く設定されている。
【0063】
規制用舌片130の両側部には、折線132,134を折ることによって棚部128aが形成され、折線133,135を折ることによって棚部128bが形成される。
第二側板補強板138は、組み立てられて収納箱100の底板を形成する第六側板189上に本実施形態に係る収納箱100の内側から載置された底板補強板120を組み立てられた第六側板189上に係止するための底板補強板規制用舌片141を備えている。底板補強板規制用舌片141は、2つのコ字型の切込142,143と、2つのコ字型の切込142,143の各端部142b,143aを繋ぐ折線145と、コ字型の切込142の端部142aと第二側板補強板138の側端部139とを繋ぐ折線144と、コ字型の切込143の端部143bと第二側板補強板138の側端部140とを繋ぐ折線146とで構成されている。
【0064】
第二側板補強板138は、組立時に第二側板128の内側へ折り込まれるため、折線134と折線149との連結部134bより板厚分差し引いた点139aから側部139を立ち上げ、折線135と折線122との連結部113bより板厚分差し引いた点140aから側部140を立ち上げてることによって、両端部139,140が第二側板補強板138の板厚分だけ折線149,122より内側へ寄せてある。
第二側板補強板138は、第二側板128の裏面側へ折り込まれたときの高さH1は、第二側板128の高さHより底板補強板120及び貼着片187の板厚分だけ短く設定されている。
【0065】
第二底板部材148は、第二側板補強板138と対向して折線147を介して第二側板128に連接している。
第三側板150は、収納箱100の側面板を形成し、第二側板128と同形状を為している。
第三側板150は、取っ手用穴151と、本実施形態に係る収納箱100の天板を構成する第五側板176の動きを規制する規制用舌片152とを備えている。
【0066】
取っ手用穴151は、取っ手用穴129と同様に、本実施形態に係る収納箱100の搬送時に作業者が軍手をして手を掛けることができる大きさに設定されている。
第三側板150と第三側板補強板161との境界には、天板を形成する第三側板150の幅方向に位置ずれ防止用の凹欠部179と同じ長さとなるように設けた切込153と、この切込153の両端部から第三側板補強板161の側端部162,163に向かって同一線上に設けた折線154,155と、封鎖板111の端部118bに、切込114の端部114bを介して繋がる折線156と、折線156の端部156aと切込153の端部153aとの間に設けた切込158と、切込153の端部153bから切込158と対称に設けた切込159と、切込159の端部159aから第三側板150の側端部160に向かって折線156と同一線上に設けた折線157とが形成されている。
【0067】
規制用舌片152は、第三側板補強板161を折線154,155,156,157に沿って第三側板150側へ折り曲げることによって、第三側板150の端部から突出することになる。
ここで、規制用舌片152は、第三側板補強板161との境界部に設けられ、天板を構成する第五側板176に設けた位置ずれ防止用の凹欠部179に嵌り込むことができる長さと、位置ずれ防止用の凹欠部179に嵌り込んだときに第五側板176とほぼ同じ高さ又は1mm〜2mm程度高い高さとを備えている。本例では、凹欠部179の板厚より1mm〜2mm程度高く設定されている。
【0068】
規制用舌片152の両側部には、折線154,156を折ることによって棚部150aが形成され、折線155,157を折ることによって棚部150bが形成される。
第三側板補強板161は、組み立てられて収納箱100の底板を形成する第六側板189上に本実施形態に係る収納箱100の内側から載置された底板補強板120を組み立てられた第六側板189上に係止するための底板補強板規制用舌片164を備えている。底板補強板規制用舌片164は、2つのコ字型の切込165,166と、2つのコ字型の切込165,166の各端部165b,166aを繋ぐ折線168と、コ字型の切込165の端部165aと第三側板補強板161の側端部162とを繋ぐ折線167と、コ字型の切込166の端部166bと第三側板補強板161の側端部163とを繋ぐ折線169とで構成されている。
【0069】
第三側板補強板161は、第三側板150の裏面側へ折り込まれたときの高さH1は、第三側板150の高さHより底板補強板120及び貼着片126の板厚分だけ短く設定されている。
第三底板部材171は、折線170を介して第三側板150に連接している。
第四側板172は、折線173を介して組立時に第三側板150に糊付けされる接続用舌片174を設け、折線149を介して第二側板128に連接している。第四側板172は、横幅が第一側板110と同じにしてある。
【0070】
第五側板176は、折線175を介して第四側板172に連接し、両側部177,178に規制用舌片130,152を嵌り込ませる位置ずれ防止用の凹欠部179,180を備えている。位置ずれ防止用の凹欠部179,180は、規制用舌片130,152とほぼ同じ形状を為している。位置ずれ防止用の凹欠部179,180の前後には、棚部128a,128b、150a,150bに嵌め込まれる係止用端部177a,177b、178a,178bを備えている。係止用端部177a,177b、178a,178bは、棚部128a,128b、150a,150bとほぼ同じ形状を為している。
【0071】
第五側板176は、封鎖用舌片112を差し込ませる差込口103を形成する切込181を設けた封鎖板補強板184を備えている。切込181の両端部181a,181bには、折線175と平行に折線182,183が設けられている。
第四底板部材186は、折線185を介して第四側板172に連接している。第四底板部材186は、折線188を介して貼着片187を備えている。
【0072】
次に、本実施形態に係る収納箱100の作用について説明する。
ここでは、本実施形態に係る収納箱100を、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアを都度投入しながら収納するために用いる場合について説明する。
先ず、図11に示す展開された状態において、折線122を介して第二側板128及び第四側板172をそれぞれ第一側板110及び第三側板150の裏側に折り込み、図12及び図13に示す作業現場への納品時の状態とする。なお、図12及び図13では、第一側板110の右側に第三側板150が位置するように折り畳まれているが、図2及び図3に示すように、第一側板110の左側に第二側板128が位置するように折り畳まれていても良い。
【0073】
ここで、第三側板150と第四側板172とは、折線173を介して接続用舌片174を第三側板150の内側へ折り込み、第三側板150に接続用舌片174を糊付けすることによって固着されている。
また、第一側板110、第二側板128、第三側板150及び第四側板172にそれぞれ折線124,147,170,185を介して連接する第一底板部材125、第二底板部材148、第三底板部材171及び第四底板部材186を、それぞれ第一側板110、第二側板128、第三側板150及び第四側板172の内側に折り畳み、第三底板部材171の一部を第一側部材125上に重ねるとともに第二底部材148の一部を第四底部材186上に重ねた状態で、第一底板部材125の貼着片126が第三底板部材171の裏面側に糊付けするとともに、第四底板部材186の貼着片187が第二底板部材148の裏面側に糊付けすることによって固着されている。
【0074】
次に、第一実施形態の図3に示す操作と同様に、底板補強板120を切取線119を介して第一側板110の封鎖用舌片112から分離する。
次に、第一実施形態の図4、図5に示す操作と同様に、折線122,133,149を介して第一側板110、第二側板128、第三側板150及び第四側板172を、第一側板110と第四側板172とが対向し、第二側板128と第三側板150とが対向するように起こす。
【0075】
同時に、第一底板部材125の貼着片126が第三底板部材171を引き込むとともに、第一底板部材125上に第三底板部材171の一部を重ね、第四底板部材186の貼着片187が第二底板部材148を引き込むとともに、第四底板部材186上に第二底板部材148の一部を重ねることによって底板を構成する第六側板189を組み上げる。ここで、第六側板189の組立は、公知である。
【0076】
次いで、底板補強板120を、組み立てられた第六側板189上に載置する。この際、中央部に設けた空気抜き穴121及び底板補強板120と第一側板110、第二側板128、第三側板150及び第四側板172との隙間が、底板補強板120の降下時の空気の抜け道を形成し、底板補強板120の降下を容易にし、底板補強板120の第六側板189上への載置作業をやり易くする。
【0077】
次いで、第一実施形態の図5に示す操作と同様に、折線132,133,134,135を介して第二側板補強板138を、組み立てられた第二側板128の内側へ折り込む。この際、折線144,145,146を介して底板補強板規制用舌片141をL字型に折り起こしておく。この折り起こされた底板補強板規制用舌片141によって底板補強板120の一側部を第六側板189方向へ押し付ける。
次いで、第一実施形態の図5に示す操作と同様に、折線154,155,156,157を介して第三側板補強板161を、組み立てられた第三側板150の内側へ折り込む。この際、折線167,168,169を介して底板補強板規制用舌片164をL字型に折り起こしておく。この折り起こされた底板補強板規制用舌片164によって底板補強板120の他側部を第六側板189方向へ押し付ける。
【0078】
以上によって、第一実施形態の図6に示す構造と同様に、第二側板128の内側に第二側板補強板138を折り込むことによって補強し、第三側板150の内側に第三側板補強板161を折り込むことによって補強し、第六側板189上に載置された底板補強板120を第二側板補強板138の底板補強板規制用舌片141及び第三側板補強板161の底板補強板規制用舌片164によって補強する底板の補強構造が形成される。
【0079】
次に、図14に示すように、折線115を介して封鎖板111及び封鎖用舌片112を第一側板110の前面側へ押し倒す。同時に、折線182,183を介して封鎖板補強板184を起こし、折線175を介して第五側板176を第六側板189方向へ押し倒し、両側部の凹欠部179,180を規制用舌片130,152を嵌め込み、凹欠部179,180の前後の係止用端部177a,177b、178a,178bを棚部128a,128b、150a,150bに嵌め込むことによって拘束する。
【0080】
これによって、本実施形態に係る収納箱100には、第一側板110に投入口102が形成され、内部に収納スペース105が形成される。
この状態で、本実施形態に係る収納箱100は、例えば、機密書類又はデータを入れたメディアを都度投入口102から収納スペース105内に投入しながら収納することが可能となる。
この際、投入口102の向きは、図面に示すように、横長形状にしても、あるいは、縦長形状になるようにしても良い。
【0081】
そして、所定量のメディアの投入が完了すると、図15に示すように、折線182,183を介して封鎖板補強板184を投入口102側に折り曲げ、封鎖板111を折線115を介して起こすとともに、折線117を介して封鎖用舌片112をL字型に折り曲げる。
次いで、図15に示すように、封鎖板111を封鎖板補強板184上に重ねながら封鎖用舌片112を切込181によって形成される差込口103内に挿入し、封鎖板111を封鎖板補強板184上に結合する。
【0082】
斯くして、例えば、20kg等の所定量のメディアを投入した本実施形態に係る収納箱100は、投入口102が封鎖板111及び封鎖用舌片112によって封鎖される。
この状態で、図16に示すように、天板である第五側板176から前面板である第一側板110に亘って封印シール104を貼付する。
ここで、封鎖用舌片112による切込181によって形成される差込口103への差し込みによって、封鎖用舌片112の鉤型の係止部116,116の間口が切込181の両端部181a,181bに係止され、封鎖用舌片112の抜け出しを防止する。
【0083】
従って、所定量のメディアを投入した本実施形態に係る収納箱100は、第五側板176が両側部の凹欠部179,180を規制用舌片130,152を嵌め込み、凹欠部179,180の前後の係止用端部177a,177b、178a,178bを棚部128a,128b、150a,150bに嵌め込むことによって拘束された状態で、封鎖板補強板184を封鎖用舌片112によって係止されるので、収納箱100の形態を保持することが可能となる。
【0084】
以上のように、本実施形態に係る収納箱100では、前面板である第一側板110に投入口102を設けたので、収納物の収納時に蓋体である第五側板176を開放しなくても収納物の収納を可能とすることができる。
また、本実施形態に係る収納箱100では、前面板である第一側板110にその両側部が第一側板110に残るように投入口102を設けたので、残された第一側板110の支持壁190,191と残りの3つの第二側板128、第三側板150、第四側板172とで箱断面形状を構成し、収納箱100の積み重ね時に蓋体である第五側板176に掛かる荷重を第一側板110の支持壁190,191と残りの3つの第二側板128、第三側板150、第四側板172とで支えることが可能となり、積み重ねられたそれぞれの収納箱100を荷崩れを起こすことなく確実に支えることができる。
【0085】
しかも、本実施形態に係る収納箱100では、収納箱100を積み重ねた時の強度不足を補うために、左右の側板である第二側板128及び第三側板150にそれぞれ第二側板補強板138及び第三側板補強板161を折り込み可能に設け、両側面から前面板を支える構造にして強度を高めた。
従って、前面板である第一側板110に投入口102を設けても、収納箱100を積み重ねた時に投入口102側からの崩れるという課題が解消された。
【0086】
その結果、1箱最大20kgの収納箱1を、例えば、最大5段重ねにして集配効率を図ることが可能となった。
従って、この状態で天板である第五側板176から前面板である第一側板110に亘って貼付された封印シール104は、破れる虞が無くなる。
【0087】
これに対し、収納箱の形態が保持できない場合には、天板がずれると蓋部分の天板から前面にかけて貼付する封印シール104が破れてしまうことがある。
封印シール104は開封の有無を確認するために判じられるものであるから、容易に破れることはセキュリティ上不都合である。
本実施形態に係る収納箱100によれば、このような不具合を解消することが可能となる。
【0088】
そして、底板を形成する第六側板189には、図5、図6に示すように、第二側板128の内側に第二側板補強板138を折り込むことによって補強し、第三側板150の内側に第三側板補強板161を折り込むことによって補強し、第六側板189上に載置された底板補強板120を第二側板補強板138の底板補強板規制用舌片141及び第三側板補強板161の底板補強板規制用舌片164によって補強することができるので、この種の組立式の側板の欠点である中央部分の強度低下を確実に補うことが可能となる。
【0089】
従って、例えば、収納箱100内に最大20kg程度の収納物を収納しても、その荷重は底板補強板120を介して底板である第六側板189に均等に分散し、底板である第六側板189が抜けるという虞はなくなる。
また、運搬時に底板である第六側板189だけが、何かに引っ掛かって外れるリスクを軽減した。
【0090】
また、底板を形成する第六側板189には、図5、図6に示すように、第二側板128の内側に第二側板補強板138を折り込むことによって補強し、第三側板150の内側に第三側板補強板161を折り込むことによって補強し、第六側板189上に載置された底板補強板120を第二側板補強板138の底板補強板規制用舌片141及び第三側板補強板161の底板補強板規制用舌片164によって補強することができるので、この種の組立式の側板の欠点である底板からの侵入を阻止することが可能となる。
【0091】
即ち、収納箱100の底板を形成する第六側板189から手を入れて中のメディアを抜き取ろうとしても、第二側板補強板138の底板補強板規制用舌片141及び第三側板補強板161の底板補強板規制用舌片164によって補強された底板補強板120によって、侵入を確実に阻止し、収納物の抜き取りを防止することが可能となり、セキュリティ性が高まった。
【0092】
また、第二側板128及び第三側板150は、図5、図6に示すように、第二側板128の内側に第二側板補強板138を折り込むことによって補強し、第三側板150の内側に第三側板補強板161を折り込むことによって補強しているので、取っ手用穴129,151が第二側板補強板138及び第三側板補強板161によって封鎖され、収納箱100の内部が見えないようにされる。これによって、取っ手用穴129,151から収納箱100内の機密書類又はデータを入れたメディアなどの収納物を見ることができなくなり、セキュリティ性が高まった。
【0093】
そして、収納箱100の搬送時において、作業者が軍手をした手を取っ手用穴129,151に差し込み、収納箱100を持ち上げる際に、第二側板128及び第三側板150は、段ボールなどによって構成されているため、収納箱100の内部方向に撓んで作業者の手の挿入を許容し、所定の位置に収納箱100を載置し、手を離したときには、第二側板128及び第三側板150は、自身の復元力で元に戻り、取っ手用穴129,151を内側から封鎖する。従って、搬送後においても、収納箱100の密閉性を担保することが可能となる。
また、底板補強板120の四隅、第二側板補強板138及び第三側板補強板161の係止用補強片141,164の両隅、第五側板176の封鎖板補強板184の両隅には、丸みを施し、作業者が搬送し易くしてある。
【0094】
なお、上記各実施形態では、収納箱1、100を段ボールで構成した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、厚紙、プラスチック等で構成しても良い。
また、上記各実施形態では、第一側板10,110、第二側板28,128、第三側板50,150及び第四側板72,172にそれぞれ折線24,124,47,147,70,170,85,185を介して連接する第一底板部材25,125、第二底板部材48,148、第三底板部材71,171及び第四底板部材86,186をそれぞれ折り畳むことによって形成される第六側板89,189を底板とした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、ガムテープ等の部材を用いることなく組み立てることが可能な底板であれば良く、その方式、形状を問わない。
【符号の説明】
【0095】
1,100 収納箱
2,102 投入口
3,103 差込口
4,104 封印シール
5,105 収納スペース
10,110 第一側板
11,111 封鎖板
12,112 封鎖用舌片
19,119 切取線
20,120 底板補強板
21,121 空気抜き穴
25,125 第一底板部材
26,87,126,187 貼着片
28,128 第二側板
28a,28b,50a,50b,128a,128b,150a,150b 棚部
29,51,129,151 取っ手用穴
30,52,130,152 規制用舌片
31,42,43,53,65,66,131,142,143,153,165,166 切込
38,138 第二側板補強板
39,40,60,139,140,160 側端部
41,64,141,164 底板補強板規制用舌片
48,148 第二底板部材
50,150 第三側板
61,161 第三側板補強板
72,172 第四側板
71,171 第三底板部材
76,176 第五側板
77a,77b,78a,78b,177a,177b,178a,178b 係止用端部
79,80,179,180 位置ずれ防止用の凹欠部
84,184 封鎖板補強板
86,186 第四底板部材
89,189 第六側板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納スペースを形成する箱本体を備える収納箱において、
一端部側に幅方向に設けた折線を介して折り返し自在に封鎖板を設けるとともに、前記封鎖板に折線を介して折り返し自在に封鎖用舌片を設けた第一側板と、
前記第一側板に連接する第二側板と、
前記第一側板に連接する第三側板と、
前記第二側板に連接する第四側板と、
前記第四側板に連接するとともに、前記第一側板の一端部と対向する一端部に両側部に折線を有する切込を介して折り返し自在に封鎖板補強板を設け、前記封鎖板補強板側を前記第一側板の一端部側と重ね合わされる第五側板と、
前記第一側板、前記第二側板、前記第三側板及び前記第四側板にそれぞれ連接する底板部材と
を備え、
前記収納スペースへの収納時に、前記封鎖板を前記折線を介して前記第一側板の表面側に起こすとともに、前記封鎖板補強板を前記切込及び折線を介して前記第五側板の表面側に起こして前記第一側板の一端部側に投入口を形成し、
前記収納スペースへの収納後に、前記封鎖板補強板を前記切込及び折線を介して前記投入口側に倒し、前記封鎖用舌片を前記折線を介して前記投入口側へ起こすとともに前記封鎖板を前記折線を介して前記投入口側へ起こし、前記封鎖用舌片を前記切込に差し込むとともに前記封鎖板を前記封鎖板補強板上に重ねることによって前記投入口を封鎖するように構成して成る
ことを特徴とする収納箱。
【請求項2】
請求項1記載の収納箱において、
前記第五側板は、両側部に位置ずれ防止用の凹欠部を設け、
前記第二側板及び前記第三側板は、取っ手用穴を設け、
前記第二側板は、切込及び折線を介して第二側板補強板を設け、
前記第三側板は、切込及び折線を介して第三側板補強板を設け、
前記第二側板補強板及び前記第三側板補強板は、前記切込及び折線を介して前記第二側板及び前記第三側板の内側へそれぞれ折り込まれて前記取っ手用穴を塞ぐとともに前記第二側板及び前記第三側板の補強を行い、前記切込によって前記凹欠部に嵌り込む規制用舌片を形成するとともに前記折線による折り返し部に前記第五側板の凹欠部の両側部を受け止める棚部を形成する
ことを特徴とする収納箱。
【請求項3】
請求項2記載の収納箱において、
前記箱本体の底板には、底板補強板が載置され、
前記第二側板補強板及び前記第三側板補強板は、端部側に切込及び折線を介して底板補強板規制用舌片を設け、
前記底板補強板規制用舌片は、前記切込及び折線を介して相互に対向するように起立され、前記底板補強板を前記底板方向へ押圧する
ことを特徴とする収納箱。
【請求項4】
請求項3記載の収納箱において、
前記底板補強板は、前記箱本体の底板上への降下時に空気抜きを行う穴を設け、前記封鎖用舌片に切取線を介して連接し、前記収納箱の組立時に前記切取線を介して切り離される
ことを特徴とする収納箱。
【請求項5】
請求項1記載の収納箱において、
前記封鎖板は、前記第一側板の一端部側に前記第一側板の全幅に亘って設けた折線と、前記折線の両端部と前記第二側板及び前記第三側板の境界を為す折線に設けた切込とで構成され、前記折線を介して折り返し自在とされている
ことを特徴とする収納箱。
【請求項6】
請求項1記載の収納箱において、
前記封鎖板は、前記第二側板及び前記第三側板の境界を為す折線と平行して前記第一側板に設けた2つの切込と、前記2つの切込と両端部が繋がるように前記第一側板の一端部側に幅方向に設けた折線とで構成され、前記折線を介して折り返し自在とされている
ことを特徴とする収納箱。
【請求項7】
請求項6記載の収納箱において、
前記封鎖板の両側部側の前記第一側板は、前記第五側板を載置する支持壁を形成する
ことを特徴とする収納箱。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7の何れか記載の収納箱において、
前記収納スペースを形成する箱本体を形成する前段階では、
前記第三側板と前記第四側板とを連結し、前記第一側板乃至前記第四側板の隣接する2つの側板を連ねるとともに残りの2つの側板と重ねた折り畳み状態にされている
ことを特徴とする収納箱。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2011−37517(P2011−37517A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160607(P2010−160607)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(303030221)株式会社ワンビシアーカイブズ (1)
【Fターム(参考)】