取り外し可能でありかつ調節可能なエアロバーを備える自転車ハンドルバー
【課題】エアロバーをハンドルバーに取り付けるための機構、および、改良されたハンドルバーを提供する。
【解決手段】自転車10用のハンドルバーは、中央取り付け部分30のアウトボードに配置された第1の横方向に延びる部分34および第2の横方向に延びる部分36を有する。第1の横方向に延びる部分および第2の横方向に延びる部分34、36はそれぞれ、翼型形状構成にして空気抵抗を低減すると好ましい。第1の横方向に延びる部分はエアロバークランプ機構90を含み、第2の横方向に延びる部分90は第2のエアロバークランプ機構92を含む。各エアロバークランプ機構は、上記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有するテーパ型受入スリーブ124、125を含む。自転車の移動方向(T)に対してほぼ平行な平面内に延びる主軸を有するコレット160、162は、受入スリーブ124、125内において受入可能である。
【解決手段】自転車10用のハンドルバーは、中央取り付け部分30のアウトボードに配置された第1の横方向に延びる部分34および第2の横方向に延びる部分36を有する。第1の横方向に延びる部分および第2の横方向に延びる部分34、36はそれぞれ、翼型形状構成にして空気抵抗を低減すると好ましい。第1の横方向に延びる部分はエアロバークランプ機構90を含み、第2の横方向に延びる部分90は第2のエアロバークランプ機構92を含む。各エアロバークランプ機構は、上記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有するテーパ型受入スリーブ124、125を含む。自転車の移動方向(T)に対してほぼ平行な平面内に延びる主軸を有するコレット160、162は、受入スリーブ124、125内において受入可能である。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔I.優先権の主張〕
本願は、2004年10月29日に出願された、オルディングおよびペルトナー(Ording and Poertner)による米国仮特許出願第60/623,163号に対する優先権を主張する。
【0002】
〔II.発明の技術分野〕
本発明は、人力で動く乗物(例えば、自転車)用のコンポーネントに関し、より詳細には、自転車等の人力で動く乗物と共に用いられる新規なハンドルバーに関する。
【0003】
〔III.発明の背景〕
多くの人力で動く乗物(例えば、自転車)は、ユーザによる車両の操舵を可能にするハンドルバー機構を含む。ハンドルバー機構は、典型的にはシャフト部材を含む。このシャフト部材は、フレームを通して延び、自転車のフォークに連結され、これにより、シャフトの回転運動により、自転車ホイールの回転運動が発生する。ステム部材は、シャフトに接続され、上方に(かつ、通常は前方に)延びる。このステムは、ハンドルバーのステムへのクランプを可能にするクランプ部材を含む。
【0004】
多くの自転車上のハンドルバーは、自転車の移動方向に対してほぼ垂直方向の平面内に配置された主軸(major axis)を有する。一対のハンドグリップが、ハンドルバーのアウトボード端部に配置され、これにより、ユーザがハンドルバーを握るのに便利な場所を提供している。
【0005】
ハンドルバーの形状は多様であり、例えば、典型的にはツーリングバイク(touring bike)に多く見られるラムスホーン型ドロップハンドルバー(rams-horn type drop handlebars)、1960年代に最初に現れたSCHWINNスティングレイ自転車(SCHWINN sting-ray bicycles)と共に用いられた種類のハイライズハンドルバー(high rise handlebars)、および、マウンテンバイクに見られる種類の「ほぼ直線状の(generally straight)」ハンドルバーがある。
【0006】
レース用自転車およびツーリング用自転車と共に主に用いられるいくつかのハンドルバーは、エアロバーを含む。エアロバーの例は、レノン(Lennon)に対する特許のうち多くにおいて見ることができる。
【0007】
エアロバーは、ハンドルバーセグメント(単数または複数)からなる。このハンドルバーセグメントは、自転車の移動方向に対して平行な主要範囲(primary extent)を有する。エアロバーの前方大部分(forward most)(遠位端部)は、典型的には、ユーザがエアロバーを握る場所であるハンドグリップ部分を含む。エアロバーを使用する際、ユーザは、自身の手をエアロバー上に配置し、ハンドルバーの横方向に延びる部材上に自身の肘部をレストする。
【0008】
この位置において、ユーザの前腕部が横方向部分上にあり、自身のハンドグリップがエアロバー上にあり、ライダーは中腰位置(crouch position)をとる。この中腰位置では、ユーザの背中は、バイクが走行している路面に対してある程度平行な平面内にある。この中腰位置では、ユーザの身体は、風に対してより小さな表面面積を呈するため、この位置は、自転車乗車時には比較的に空気力学的に好ましい位置(aerodynamically favorable position)となる。この空気力学的に好ましい位置は、ユーザが達成可能な速度に貢献することを支援し、自転車を前方に推進するのに必要な力の量を低減することを支援する。
【0009】
エアロバーとの共用のために設計された多くのハンドルバーは、ハンドルバーの横方向部分上に取り付けられる前腕部パッド(forearm pad)を含む。この前腕部パッドは、ハンドルバーの横方向に延びる部分がとる一般的な管状棒様の構成(tubular bar-like configuration)の場合よりも、ユーザの前腕部のより快適なレストを可能にする。
【0010】
多くの異なるエアロバーが存在するものの、改善の余地が存在する。
【0011】
改善の余地が存在する一領域は、エアロバーの調整を容易にするエアロバーグリップシステムを提供する。理解されるように、ユーザの身体サイズの差、および、ユーザの選好に対処するために、エアロバーにある程度の調整機能を持たせることで、ユーザへのフィッティングを向上させ、エアロバーの使用がユーザに対してより快適になるようにする。
【0012】
改善の余地が存在する別の領域は、エアロバーの空気力学的品質に関連する。従来、多くのハンドルバーおよびエアロバーの組み合わせは、構成が管状であった。本発明の1つの目的は、公知の管状ハンドルバーよりもより空気力学的に効率の良いハンドルバー構成(handlebar configuration)を提供することである。
【0013】
改善の余地が存在する別の領域は、エアロバーのハンドルバーからの移動可能性および交換可能性に関連する。多くの既知のエアロバーの場合、取り付けが困難および取り外しが困難という欠陥がある。これらの欠陥があると、ライダーが自身のハンドルバーからエアロバーを取り外したいと望む特定の状況が有るため、問題が発生する。他にも、ユーザが、ハンドルバー全体を変更する必要無く自身の自転車上のエアロバーを変更するか、または、別の場合にハンドルバーを多大に調整することを望む状況も存在する。
【0014】
本発明の1つの目的は、エアロバーをハンドルバーに取り付けるための機構を提供することである。この機構は、エアロバーのハンドルバーへの迅速かつ容易な接続を容易化し、エアロバーのハンドルバーからの迅速かつ容易な取り外しを容易化する。
【0015】
本発明の別の目的は、改良されたハンドルバーを提供することである。
【0016】
〔IV.発明の概要〕
本発明によれば、取り外し可能であり、かつ、調節可能なエアロバーを備えるハンドルバーが、開示される。
【0017】
このハンドルバーは、自転車ステムに取り付けられるように設けられた中央部分を含む。第1の横方向に延びる部分、および、第2の横方向に延びる部分が、上記中央部分のアウトボードに配置される。これらの第1の横方向に延びる部分、および、第2の横方向に延びる部分はそれぞれ、構成が翼様(winged-like)であり、いくつかの公知の管状型ハンドルバーと比較して表面の空気抵抗を低減すると好ましい。
【0018】
本発明のハンドルバーは、自転車の移動方向(本明細書中、「移動軸("travel axis")」と呼ぶ)に対してほぼ平行な平面内に延びる第1の軸を含む。この移動軸に対して垂直方向である、第2の軸が設けられ、この第2の軸を、本明細書中「横方向軸("lateral axis")」と呼ぶ。横方向軸は、この自転車の移動方向に対して、ほぼ垂直な平面内に配置される。
【0019】
第1の横方向に延びる部材は、エアロバークランプ機構を含み、第2の横方向に延びる部材は第2のエアロバークランプ機構を含む。各エアロバークランプ機構は、ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する、テーパ型受入スリーブ(tapered receiving sleeve)を含む。自転車の移動方向に対してほぼ平行な平面内に延びる主軸を有するコレットは、受入スリーブ内に受け入れ可能である。コレットは、コレットの直径の変更を可能にする複数の軸方向に延びるスロットを含む。各コレットは、エアロバー受入スロットを含む。このエアロバー受入スロットは、記コレットの軸とほぼ同一直線上にある(co-linear)か、若干オフセットしているか、または、平行である主軸を有し、エアロバー部材を受け入れるように設けられる。軸方向移動部材(axial mover member)をコレットに連結して、このコレットをエアロバー受入スリーブ内で軸方向に移動させることができる。コレットのエアロバー受入スリーブ内での軸方向運動により、コレットのエアロバー上での把持がより堅くなり、強くなる。
【0020】
コレットの軸は、エアロバー受入スリーブの軸から約3°オフセットしていることが好ましい。この軸方向オフセットにより、エアロバーを上方、下方、内方および外方に傾斜させるように調節することが可能になるため、このエアロバーの調整機能の向上が促進される。このコレットの特性により、これらの調節を、360°を超える範囲の多様な調節で行うことができる。詳細には、コレットのエアロバーの、テーパ型受入スリーブ内での回転方位(rotational orientation)により、コレット軸のエアロバー軸に対する軸方向位置が変化し、これにより、多様な調節が得られる。一形態では、ハンドルバーは、コレットを第1の軸に沿って配置するためのコレットレシーバ(collet receiver)を含む。このコレットレシーバでは、コレットは、エアロバーが第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、エアロバーを受け入れることができる。
【0021】
本発明の1つの特徴として、ハンドルバーの一部としてこのハンドルバー中に組み込まれたエアロバークランプと関連して用いることが可能なエアロバー取り付け機構がある。このエアロバー取り付け機構はまた、既存のハンドルバーに後付けすることも可能である。
【0022】
本発明の別の特徴として、本発明のハンドルバーにより抵抗のより小さなハンドルバー(reduced-drag handlebar)が得られる点がある。出願人らが考えるところによれば、このような抵抗のより小さなハンドルバーは、従来の管型ハンドルバーと比較して、向上した空気力学的特性を持つ。
【0023】
本発明のさらなる特徴として、クランプ機構により、エアロバーのエアロバークランプ機構からの取り外し、および、エアロバークランプ機構への取り付けがより容易になる点がある。
【0024】
本発明のさらなる特徴として、クランプ機構により、エアロバーの幅広い多様な調節が可能になる点がある。
【0025】
調節の1つの局面により、エアロバーの長手軸(long axis)まわりでの回転が可能となり、これにより、ユーザが最も快適と考える位置まで上記エアロバーのハンドグリップ部分を回転させることができる。本発明のエアロバーの調整機能別の局面として、エアロバーの前方に延びるセグメントを約360°軸で調節することができるため、例えば、エアロバーを上方、下方、(自転車の主移動軸(primary travel axis)に対して)内方、および、外方に傾斜することができる。さらに、この装置の360°調整機能により、エアロバーの調節を、例えば、上方および内方、上方および外方、下方および外方、ならびに、下方および内方等、他の調節が可能になる。
【0026】
また、本発明のクランプ機構により、例えば前腕部の長さが異なるユーザに対応できるように、エアロバーの有効長さを調節することが可能になる。
【0027】
本発明の特徴および他の特徴は、現時点で本出願人が想起する、発明を実施する最良の形態を表すための発明の実施形態の詳細な説明および図面を見れば、当業者には明らかである。
【0028】
〔VI.詳細な説明〕
本発明のハンドルバーシステム10を図1〜図11に示す。このハンドルバーシステム10は、操舵装置としてか、または、別の場合に、1つの目的等のためにユーザによって握られる装置として用いられるハンドルバー状装置を必要とする種類の自転車、または、他の類似の車両に取り付けることが可能である。
【0029】
ハンドルバーシステム10は、2つの主要なコンポーネントと、ハンドルバー12と、第1のエアロバー14および第2のエアロバー16を含む状態が図面中に図示されているエアロバーとを含む。
【0030】
図1中に示すように、3本の軸(すなわち、移動軸T、ハンドルバー軸H、および、垂直軸V)を含む。これら特定の軸に付けられた名称は、例示の記載の参照目的のためのものであり、限定的なものとして見なされるべきではないことが理解されるべきである。例えば、ハンドルバーを自転車に対して図1において提案されている配置の角度に対して90°の角度で配置できた場合、垂直軸は、垂直に配置しなくてもよい。
【0031】
移動軸T(travel axis T)という名称は、ハンドルバーシステム10が取り付けられた車両が移動する線に対してほぼ平行な軸を示す傾向を持つため、このように名付けられた。
【0032】
ハンドルバー軸H(handlebar axis H)という名称は、ハンドルバー12の主軸を含む点からこのように名付けられた。ハンドルバーの軸Hに沿った長さは、軸Tまたは軸Vに沿ったハンドルバーの長さよりも実質的に長い点に留意されたい。軸Vを垂直角度と呼ぶ理由を述べると、軸Vは、図1に示す方向と同様の方向において自転車に取り付けられたハンドルバーシステム10に対して垂直に通常延びるためである。
【0033】
軸T、軸H、および、軸Vはそれぞれ相互に垂直であるため、「X、Y、Z」軸とみなすこともでき、これにより、座標の参照がより容易になる。これらの座標は、ハンドルバーシステム10の多様なコンポーネント相対的方向および相対的位置に関連する。
【0034】
ハンドルバーシステム、および、その多様なコンポーネントは、多様な材料の1つまたは組み合わせによって形成することが可能である。しかし、多様なコンポーネントを持つハンドルバーシステム10は好適には、繊維強化プラスチック材料(例えば、炭素繊維型材料)で主に構成される。出願人は、このような繊維強化プラスチックコンポーネントを十年以上の間製造した後、このような繊維強化プラスチック材料を自転車コンポーネントと関連して用いると、極めて高強度であり、かつ、極めて軽量である自転車コンポーネントが得られることを発見した。一般的に強度および軽量は自転車コンポーネントの極めて重要な属性であり、特に競争者によって使用されている自転車コンポーネントにとって極めて重要な属性である。この点について、例えば、多くの高レベルの競技者が、アイアンマン・トライアスロン(Iron Man Triathlon)、および、ツールドフランス等のイベントにおいて、いくつかの繊維強化プラスチックコンポーネント(例えば、ホイール、ハンドルバー、ハブ、クランク等)を備える自転車に乗っている。
【0035】
このような繊維強化プラスチックを使用することによって得られる1つの恩恵を挙げると、このような繊維強化プラスチックにより、超軽量製品でありながら比較的高容積および大表面面積形状(large surface area shapes)を有し、極めて望ましい空気力学特性を有する製品の製造が可能になる点がある。
【0036】
図1、図2、図3、図3a、および、図4に最良に示すように、システム10のハンドルバー12は、中央部分30を含む。この中央部分30は、自転車のステムのクランプ(いずれも図示せず)、または、ハンドルバーシステムの取り付けが可能なこのような他の車両のクランプによって受け入れられるように、寸法決めされて、構成される。図面中、中央部(center)30は、構成がほぼ管状であるとして図示され、多様な断面形状のうち任意のものを持つことができる。空気力学目的およびフィッティング目的のため、中央部分(center section)30は好適には、円筒型、卵形、または、楕円形断面のいずれかを有する。このような断面を平面中に構成した場合、移動軸および垂直軸の両方が平面中に含まれる。
【0037】
第1の横方向に延びる部分34は、中央部分30のアウトボードに配置され、第2の横方向に延びる部分36は、中央部分30と反対側の中央部分30のアウトボードに配置される。第1の横方向に延びる部分34は、中央部分30に近接して配置された近位端部部分48と、遠位端部部分50と、前縁部分(leading edge portion)52と、後縁部分(trailing edge portion)54とを含む。第1の横方向に延びる部分34はまた、上面55および下面56(例えば、図2を参照)も含む。
【0038】
同様に、第2の横方向に延びる部分36は、近位部分58、遠位部分60、前縁部分62、後縁部分64、ならびに、上面68および下面70例えば、図3を参照)も含む。
【0039】
空気力学的効率(aerodinamic efficiency)の改善のため、第1の横方向に延びる部分34、および、第2の横方向に延びる部分36は、ほぼ翼型形状であり、平滑な前縁(leading edges)、上面および下面、ならびに、後縁を有する。この翼型形状の構成により、自転車乗車時にハンドルバーが空気中を通過する際の空気抵抗低減の支援が得られる。飛行機およびレースカーに関わる者にとってよく知られるように、翼は、揚力が得られるように(飛行機の場合)、ダウンフォースが得られるように(レースカーの場合)、または、中立位置を維持するようにも、設計することができる。出願人らは、翼の構成は、中立となるように設計することで、ダウンフォースも揚力も得られるようにしないようにすると好適であることを発見している。
【0040】
第1のハンドグリップ部分74が、ハンドルバーの第1の横方向に延びる部分34の遠位端部部分50に配置され、第2のハンドグリップ部分78が、第2の横方向に延びる部分36の遠位端部部分50に配置されている。第1のハンドグリップ部分および第2のハンドグリップ部分はそれぞれ、自転車に乗車しているユーザに適切なグリップ表面を提供しつつ、空気力学的抵抗低減を支援するような構成において自転車に乗車しているユーザに適切なグリップ表面を提供するように設計され、ハンドグリップ部分の表面上で平滑な空気流を促進する。これらの第1のハンドグリップ部分74および第2のハンドグリップ部分78はそれぞれ、円形の第1の端部79および81を含む。これらの第1の端部79および81それぞれの第1の端部は、スロット80および82を含む。これらのスロット80および82は、ハンドブレーキレバー84および86を受け入れるように設けられる。これらのハンドブレーキレバー84および86は、ユーザが自転車のブレーキを作動できるように、第1のハンドグリップ部分74および第2のハンドグリップ部分78に旋回可能に接続される。
【0041】
ここで、ハンドブレーキレバーがハンドグリップ部分に旋回可能に連結される様式について、特に図3を参照して説明する。ハンドブレーキレバー84は、ハンドグリップ部分74の第1の端部79のスロット80中に受け入れられるヘッドを有し、第1の端部79のボア71と同軸に配置されるように設けられたボア75を含む。グロメット等76はボア75中に設けることができ、ピボットピン72は、グロメット、ならびに、ボア71および75を通して延びる。このようにして、ハンドブレーキレバー84は、ピボットピン72のまわりを旋回する。同様にして、ハンドブレーキレバー86は、ハンドグリップ部分78の第1の端部81のスロット82に受け入れられるヘッドを有し、第1の端部81のボア82と同軸に整列するように設けられたボア85を含む。グロメット等86は、ボア85中に設けることができ、一方で、ピボットピン83は、グロメット、ならびに、ボア82および85を通して延びる。このようにして、ハンドブレーキレバー86は、ピボットピン83のまわりを旋回する。
【0042】
ハンドブレーキレバー84は、ブレーキケーブル88に接続され(例えば、図1および図2を参照)、ハンドブレーキレバー86は、ブレーキケーブル89に接続される。ブレーキケーブル88および89は、車両(例えば自転車)のフロントブレーキアクチュエータおよびリアブレーキアクチュエータ(またはその逆)(図示せず)に接続される。
【0043】
さらに図5および図6を参照して、ブレーキケーブル88は、ハンドブレーキレバー84に連結され、ハンドグリップ部分74を通してほぼ軸方向に延び、横方向に延びる部分34の遠位端部部分50を通して軸方向に延び、横方向に延びる部分34の底面(underside)56上のスロット92から現れる。同様に、ブレーキケーブル89は、ハンドブレーキレバー86に連結され、ハンドグリップ部分78を通してほぼ軸方向に延び、横方向に延びる部分36遠位端部部分60を通して軸方向に延び、横方向に延びる部分36の底面70上のスロット93から延びる。その後、ブレーキケーブル88および89は両方とも、当分野において公知のように経路設定されている(routed)。
【0044】
再度図1、図2、図3、図3a、および、図4を参照すると、第1のエアロバー受入クランプ90も横方向に延びる部分34上に配置され、第2のエアロバークランプ92も第2の横方向に延びる部分36上に配置される。エアロバー受入クランプ90および92は、主軸PA(例えば図1および図10を参照)を概して有する。この主軸PAは、移動軸Tに対してほぼ平行であるが、ハンドルバーのピッチに応じて移動軸Tからオフセットしてもよい。第1のエアロバークランプ90は、前端部(front end)91、および、後端部(rear end)93を含む。第2のエアロバー受入クランプ92は、前端部94、および、後端部96を含む。
【0045】
エアロバー受入クランプ90および92は、以下により詳細に説明するように、ほぼ中空の内部を持ち、エアロバー14および16をそれぞれ、ハンドルバー12上にクランプするように設けられる。
【0046】
第1のエアロバー14は、ほぼ中空かつ管状であり、金属材料(例えば、スチール、または、アルミニウム)、または代替的に、炭素繊維材料のいずれかで構成することが可能である。
【0047】
エアロバー14を形成する材料として好適な材料は、炭素繊維である。炭素繊維については、その強度および軽量に起因して、出願人らによって特に有利であることが発見され、競技ライダー(competitive rider)(例えば、レーサー、トライアスリート)によって所望されている。コスト意識が最も高く、かつ、性能に関する意識がより低い者であれば、軽金属エアロバー14および軽金属エアロバー16(例えば、チタン、アルミニウム)、または、スチール製のバーでさえも選択しうる。
【0048】
第1のエアロバー14は、第1の端部または近位端部98、第2の端部または遠位端部100、拡張部分102、ハンドグリップ部分104、および、屈曲移行部分(bending transition portion)106を含む。この屈曲移行部分106は、拡張部分102とハンドグリップ部分104との間に配置される。同様に、第2のエアロバーは、第1の端部または近位端部110、第2の端部または遠位端部112、拡張部分114、ハンドグリップ部分116、および、屈曲移行部分118を含む。この屈曲移行部分118は、拡張部分114とハンドグリップ部分116との間に配置される。
【0049】
エアロバーの第1の端部94および110は、以下により詳細に説明するように、エアロバークランプ内に受け入れられるように寸法決めされて、構成される。拡張部分102および114は、ほぼ直線状であり、自転車の移動軸Tと同一直線上にありうる方向に、前方に延びる。しかし、以下により詳細に説明するように、これらの拡張部分は、移動軸Tと同一直線上にある必要はない。
【0050】
一般的に、拡張部分102および114の目的は、ハンドグリップ部分104および116を前方配置することで、ライダーが中腰位置で乗車している時に、ハンドグリップ部分104および116が、ユーザにとって適切な位置に配置されるようにすることである。
【0051】
ハンドグリップ部分104および116は、ユーザの手によって把持されるように、寸法決めされ、構成され、かつ、位置決めされる。ハンドグリップ部分104および116は、ライダーにとって人間工学的に適した各屈曲部分106および118により、所与の角度で配置される。想像できるように、完全に直線状のエアロバーの場合、90°というのはユーザの手関節の可動域の限界にあるか、または、これを超えているため、ライダーにとって快適ではない。
【0052】
他のエアロバー関連特許を検討し、現行特許のエアロバーの調整機能を考慮すれば明らかなように、エアロバーのハンドグリップ部分の位置については、人によって選好が異なることが理解される。これらの差異は、ほとんど全ての寸法(dimension)(例えば、ハンドグリップ部分114およびハンドグリップ部分116のハンドルバーの横方向に延びる部分からの距離、エアロバーの傾き角度、エアロバーの拡張部分の軸によって画定された軸まわりのハンドグリップ部分の特定方位、および、エアロバーに対する虚垂直軸(imaginary vertical axis)まわりのエアロバーの内向き方位または外向き方位を含む)に関連する。航空産業における専門用語を用いて述べると、相対的「ピッチ」方位、「ロール」方位、および、「ヨー」方位に関する差異が個々のユーザについて存在し、ハンドルバー方位からの距離も個々のユーザによって異なる。
【0053】
1つの好適な実施形態では、複数の変化するピッチのコレットが、顧客に提供される。例えば、これらのコレットは、1°オフセット、2°オフセット、3°オフセットなどでオフセットしうる。
【0054】
エアロバー受入クランプ90および92はそれぞれ、内部の軸方向に延びる受け入れスリーブ124および125を含む。これらのスリーブ124および125は、コレット(例えば、これらのコレット自身がエアロバー102および114を受け入れる内部通路を含む、コレット160および162)を受け入れる。受入スリーブ124および125は、エアロバークランプ90および92両方の場合とほぼ同一であるため、特に図10を参照して、エアロバークランプ90の受入スリーブ124のみについて説明する。エアロバークランプ92の受入スリーブは実質的に同一であることが理解される。
【0055】
受入スリーブ124は、近位端部126および開口遠位端部128を含む。近位端部126は、勾配付きの径方向に延びる端部表面130を含む。テーパ型の軸方向に延びる表面132は、勾配付きの端部表面130から受け入れスリーブ124の遠位端部128へと延びる。軸方向に延びる表面は、テーパ型となっており、これにより、この表面は、近位端部126に近づくほど幅狭となり、遠位端部128に近づくほど幅広となり、これにより、近づけられた近位端部に近接する直径Aは、開口遠位端部128に近接する直径Bよりも小さい。テーパ型の軸方向に延びる表面132は、前述したような円錐切頭型内部通路(frusto-conical interior passageway)134を画定する。円錐切頭型内部通路134は、軸Eを含む。
【0056】
軸方向に延びる通路138は、ほぼ近位方向のベース表面130から延びる。ヘッド140およびシャフト142を有する留めネジ150は、通路138によって受け入れられるように、寸法決めされる。より詳細には、シャフト142は、外部ネジ山(external threads)146を含む。これらの外部ネジ山146は、コレット160の内部ネジ山付き通路(internal threaded passageway)161中に受け入れられる。このようにして、コレット160は、受入スリーブ124中で保持される。留めネジ150は、変速ワイヤ(gear cable)を内部に通して延ばすための通路144をさらに含む。
【0057】
第1のコレット160は、エアロバークランプ90の受入スリーブ124内に受け入れられるように設けられ、第2のコレット162は、エアロバークランプ92の受入スリーブ125内に受け入れられるように設計される。コレット160および162は、実質的に同一であるため、同一参照符号を用いて、コレット160およびコレット162の両方中の同一部品を示す。各コレットは、中央孔(central aperture)168を有する端部167を含む。中央孔168は、ネジ山付き中央ネジ受け入れ通路(threaded central screw-receiving passageway)161中に開口し、円錐切頭型ベース部分169を通じて延びる。ネジ山付き通路161は、ネジ150のネジ山を受け入れるように寸法決めされて、構成される。
【0058】
これらのコレットはそれぞれ、円錐切頭型外側表面174を含む。この円錐切頭型外側表面174は、複数の離間した軸方向に延びるスロット(ここでは、4つのスロットとして図示)176を含む。これらのスロットは、コレットのシャフト受入部分172を、複数のセグメントに分割する。これにより、これらの軸方向に延びるスロット176は、コレット160および162のシャフト受入部分172の直径の拡大を可能にするセグメントを画定する。
【0059】
後により詳細に説明するように、エアロバーの外部直径は、コレットの内部直径よりもわずかに大きくてよい。よって、エアロバーの近位端部を内部通路中に挿入すると、セグメント174は外側方向にわずかに「フラワーペダル(flower pedal)」することができ、これにより、コレットの有効直径を増加させる。このような径方向拡張を可能にするセグメントの能力により、コレットの円筒型内壁によって画定された円筒型内部空間内にエアロバーを挿入する作業が、より容易になる。しかし、コレット160が受入スリーブ124の内部134内で近位方向に移動するにつれて、コレットの外部表面壁174上の内部壁132に起因する径方向圧力により、内部通路157の径方向直径が減縮し、これにより、コレット160および162が径方向に圧縮され、これにより、内部に挿入されたエアロバーの外部表面に対して圧縮性グリップ力(compressive, gripping force)が働く。テーパ型の内部壁132および外部壁174に起因して、この二重圧縮により、コレットが受入スリーブ124の内部134内で近位方向に次第に移動するにつれて、エアロバーにかかる圧力が増加する。この近位方向を図10中の矢印Fによって示す。
【0060】
コレットの外部壁174は、若干円錐切頭型であるか、または、拡大直径端部部分(enlarged diameter end portion)164の直径増大に起因して、有効円錐切頭型形状を少なくとも有するが、コレットの内部通路157および内部壁165は、エアロバーのほぼ円筒型の表面を受け入れるために構成が円筒型である点に留意することが重要である。「円筒型(cylindrical)」構成は、それほど重要なわけではないが、内部壁165(図22)にその長さにわたって一定の直径および一定の断面形状を有するか、または、この一定の直径部分をベース部分と接合する点について留意することが重要である。
【0061】
全体コレットの軸Oは、エアロバーが内部に取り付けられたスリーブの円筒型通路157の軸Sからオフセットしている点に留意されたい。図22では、コレット160の遠位端部部分179が図示されている。コレット160をその遠位端部部分179から見ると、遠位端部における端部壁の厚さは、その円周まわりで変化する点に留意されたい。例えば、12:00に相当する点(図22中の1200)では、壁の厚さは若干薄くなっている。3:00(図22中の300)位置および9:00(図22中の900)位置では、壁184は厚くなっている。この壁は、6:00(図22中の600)で最も肉厚になっている。この6:00(図22中の600)位置は、12:00から180°離れて配置されている。壁中のこの厚さは、全体コレット162の軸と、円筒型通路168の軸との間のオフセットを反映する。読者の注意は、図22にも向けられる。図22では、6:00の位置600におけるコレット160の厚さが、コレット160の近位端部と遠位端部との間で直線的に変化することが図示されている。
【0062】
出願人により、2本の軸Sと軸Oとの間の角度オフセットは、およそ0.1°〜5°(好適には約1.0°〜3°)であるべきであることが発見されている。この軸方向オフセットにより、コレット160中に挿入されたエアロバーは、(全体コレット160の軸であり、かつ、受入スリーブの軸と同一直線上にある軸Oではなく)コレットの内部通路157と同一直線上にある軸Sに沿って配置される。
【0063】
内部通路157の軸Sとコレット160の内部壁165との間(および、よってエアロバー14および16の軸と、全体コレット162の軸Oと受入スリーブ92の軸との間)の軸方向オフセットにより、エアロバーは、受入スリーブからコレットの内部の軸Sに沿って延びる。
【0064】
また、(それらの軸まわりの回転時の)コレットの回転位置は、ユーザが変更することができる点にも留意されたい。コレットの回転位置を変更することにより、ユーザは、エアロバー14および16の異なる軸方向方位を有効にすることができる。各コレットは、受入スリーブ90および92内で少なくとも360°回転することができるため、エアロバーの軸も少なくとも360°変更可能である。
【0065】
このような調節を行う方法の例を、図7〜図9(特に、図8および図9)中に最良に示す。図8および図9は、図7の線8−8および線9−9それぞれに沿って取られた断面図である。ここで図8を参照すると、コレット160の肉厚増大部分がおよそ9:00の位置に配置されている点に留意されたい。このようにすることにより、エアロバー14は、内向きに方向付けられる。それとは対照的に、コレット162(図9)は、3:00の位置に方向付けられたコレット162の、より肉厚の部分を有する。このようにすることにより、エアロバー16も内向きに方向付けられる。図22では、コレット160の肉厚増大部分は、6:00の位置600に配置される。
【0066】
一形態において、ハンドルバーは、コレットを第1の軸に沿って配置するためのコレットレシーバを含む。ここで、コレットは、エアロバーが第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、エアロバーを受け入れることができる。
【0067】
第1の前腕部レスト部材200は、一対のネジ202を介してハンドルバー12に取り付けることが可能である点に留意されたい。これらの一対のネジ202は、第1の前腕部レスト部材200を通して延び、隆起状のアームレスト表面204上に配置されたネジ山付き盲孔(threaded blind aperture)内に受け入れられる。アームレスト表面204は、横方向に延びる部分34の上面上に配置される。パッド220(図1を参照)は好適には、前腕部レスト部材200上に配置される。第2の前腕部レスト部材219もまた、一対のネジ212を介してハンドルバー12に取り付けることができる。これらの一対のネジ212は、第2の前腕部レスト部材を通して延び、隆起状のアームレスト表面214上に配置されたネジ山付き盲孔に受け入れられる。アームレスト表面214は、横方向に延びる部分36の上面上に配置される。パッド222(図1を参照)は好適には、前腕部レスト部材上に配置される。
【0068】
図1および図2を参照すると、ギアシフトレバー240がエアロバー14の端部100上に配置されているのが図示され、ギアシフトレバー250がエアロバー16の端部112上に配置されているのが図示されている。ギアシフトケーブル242は、ギアシフトレバー240に動作可能に連結され、エアロバー14を通してエアロバー受入クランプ90の後部から(ネジ150を介して)延びる。同様に、ギアシフトケーブル252は、ギアシフトレバー250に動作可能に連結され、エアロバー16を通じてエアロバー受入クランプ92の後部から延びている。自転車において典型的なように、1つのギアシフトレバー240は、リアホイールが取り付けられたカセット(図示せず)の動作を制御し、残りのギアシフトレバー250は、クランクセット(図示せず)のスプロケット中のチェーンの動きを制御する。このようなカセットおよびクランクセットの例は、当分野において周知であり、多様な企業(例えば、シマノ(Shimano)、スラム&カンパニョーロ(Sram&Campagnolo))から利用可能である。
【0069】
代替の実施形態コレット601および700が、図20および図21中に図示されている。図20は偏心コレット601を示し、図21は共直線性コレット(co-linear collet)700を示す。
【0070】
偏心コレット601は、コレット160および162とほぼ類似し、外側表面606の軸に対する内側表面608の軸の方位について主に異なる。偏心コレット601は、近位端部602および遠位端部604を含む。この近位端部602は、実施時に、自転車の後部により近く配置され、遠位端部604は、実施時に、自転車の前部により近く配置される。このコレットは、円筒型外側表面606および円筒型内側表面608を含む。この円筒型外側表面606は、上記ハンドルバーのテーパ型受入スリーブ内に受け入れられるように寸法決めされて、構成され、この円筒型内側表面608は、エアロバーの近位端部を受け入れるように、寸法決めされ、構成され、かつ、受け入れられる。図20では、コレットの6:00の位置に配置されたコレット壁614の部分は、コレットの12:00の位置1200に配置されたコレット壁618の部分よりも著しく肉厚である点に留意されたい。また、6:00の位置の部分614は、その全体長さに沿って近位端部から遠位端部にかけて均一な厚さを有する点にも留意されたい。
【0071】
この構成により、コレット601の内壁608の軸ESに対してほぼ平行なコレットEOの全体軸が得られる。そのため、コレット601の遠位端部604中に挿入されたエアロバーの軸は、コレットの全体軸EOに対してほぼ平行な軸を有する。しかし、エアロバーの軸ESは、全体コレット601の軸EOに対して平行であるが、この軸EOからオフセットする。コレット162に関連して前述したように、コレット601は、ハンドルバーの受入スリーブ内の軸EOまわりに回転させることができる。コレット601の偏心性に起因して、コレット601のハンドルバー内での回転により、回転時にエアロバーの軸が円を描く。この円は、コレットの全体軸EO上にある中心点、および、軸EOと軸ESとの間の距離に等しい半径を有する。
【0072】
第2の実施形態のコレット700を図21に示す。コレット700は、近位端部702、遠位端部704、外側表面706および内側表面708を含む点で、コレット160および602と類似する。またこれも同様に、内側表面708は、エアロバーの近位端部を受け入れるスリーブを画定し、一連の平行な盲スロット(blind slots)710が設けられる。これらの盲スロット710は、ユーザが、コレット160に関連して前述したのと同様に、コレット700の径方向の直径を変更できるようにするためのものである。
【0073】
共直線性コレット700では、6:00の部分714および12:00の部分706は、その全長にわたって、ほぼ同一の厚さを有する。さらに、内部表面708および外部表面706が同軸方向となっており、共通軸COおよび共通軸CSの両方を共有する点に留意されたい。
【0074】
内側表面706および708のこの同軸方向性に起因して、共直線性コレット700がハンドルバーの受入スリーブ内でその軸COおよび軸CSまわりに回転しても、コレット162および601の場合と同様に、エアロバーの軸は必ずしも位置が変化しない。よって、コレット700は、コレット162および601の調節可能な角度および径方向位置決め能力特徴(radial positionability features)をそれぞれ持たない。しかし、内側表面706および外側表面708の共直線性に起因して、コレット700は、コレット162または601のいずれと比較してもずっと肉薄の内壁、および、減縮された直径を有するように作製することができる。その結果、製造業者は、コレット700をより小さな直径を有するように作製することができ、これにより、製造業者がコレット700をより小さな直径を持つように作製することを望む場合、当該製造業者は、上記ハンドルバーのコレット受入部分に起因する翼型形状ハンドルバー中のジェットエンジン形状の「バルジ("bulge")」を減縮することができる。
【0075】
出願人らは、ライダーの中には、調節可能な2軸コレット(adjustable bi-axial collet)162および偏心コレット601の調整機能よりも、コレット700の相対的肉薄および減縮された直径を好む者が存在することを確信している。
【0076】
エアロバークランプシステムの第2の実施形態を図12〜図15中に示す。詳細には、図12〜図15は、エアロバー303および305を、より従来型のハンドルバー(例えば、ラムスホーン型ドロップハンドルバー304)上にクランプするための一対のエアロバークランプシステムまたは組立体300および302を示す。このエアロバークランプシステムは、クリップオンエアロバークランプシステムと見なすことができる。
【0077】
これら2つのエアロバークランプシステム300および302はほぼ同一である。そのため、本明細書中以下にクランプ300のみについて説明することとし、クランプ302はクランプ300と同一であることが理解される。
【0078】
クランプシステム300は、クランプ308を含む。このクランプ308は、第1のクランプ部材310で構成され、自身は、球形切頭型第1のクランプ(frusto-spherical first clamp)、または、クランプハーフ312、および、一体型コレット314を含む。ほぼ円筒型のコレット315も、クランプシステム300の一部である。クランプ308の別の部分として、球形切頭型第2のクランプ、または、クランプハーフ316がある。このクランプハーフ316は、第1のクランプ部材310の第1のクランプハーフ312に連結可能である。第1のクランプハーフ312は、第1の軸方向に延びるネジ山付き孔322、および、第2の軸方向に延びるネジ山付き孔324を含む。孔322および324の長手方向範囲は、軸Jとほぼ同一直線上にある線に沿う。実際、線Jは、コレット部材314およびカラー部315の軸とも同一直線上にあり、エアロバー303の拡張部分382の軸と同軸方向にある。
【0079】
第1のクランプハーフ312はまた、径方向に延びる第1の合わせ面326、および、第2の径方向に延びる合わせ面328も含む。半円筒型ハンドルバー受入表面330はほぼ凹型であり、ハンドルバー(例えば、図12中に図示するようなハンドルバー304)をぴったりと受け入れるように設計され、これにより、エアロバークランプ300および302が、固定するように、しかし、取り外し可能に、ハンドルバー304に連結される。本発明の第1のクランプハーフ312のこの特定の実施形態には、一対の平面側面332を含む様子も図示されている。
【0080】
第2のクランプハーフ316は、球形切頭型外側表面340を含む。この球形切頭型外側表面340は、第1の孔342を有する。この第1の孔342は、凹部343中に設けられた皿穴(counter sunk)である。第2の同様の孔344も、第2のクランプハーフ316の別の側部上に配置される。第2のクランプハーフ316の第1の孔342および第2の孔344は、第1のクランプ部材310の第1の孔322および第2の孔324と整列されるように寸法決めされ、構成され、かつ、位置決めされ、これにより、これらのクランプ部材が図14および図15中に示すように共に配置されると、第1の結合ネジ354は、第1の孔342および322を通して延びることができ、第2の結合ネジ356は、第2の結合孔344および324を通して延びることができる。これらの孔内での結合ネジの作用を通して、第1のクランプハーフ310および第2のクランプハーフ316を共に接合して、図12に示すようにハンドルバー304をぴったりと係合させ、これにより、クランプ308、および、よってクランプシステム300をハンドルバー304上に固定するように配置することができる。
【0081】
第2のクランプハーフ316はまた、第1の合わせ面(mating surface)346および第2の合わせ面348も含む。これらの第1の合わせ面346および第2の合わせ面348は、合わせ面326および328それぞれと、半円筒型ハンドルバー受入表面350と、一対の平面側面352と合うように寸法決めされ、構成され、かつ、位置決めされる。これらの平面側面の設計は、好ましい美観の装置を形成するよう、第1のクランプハーフの平面側面332と噛み合うように設計すべきである。
【0082】
一体型コレット314は、第1の近位端部357と、第2の端部または遠位端部358と、平滑なほぼ円筒型の内部表面とを含む。この内部表面は、エアロバー303の近位端部380を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。コレット314はまた、ネジ山付き外側表面361、および、複数の離間された軸方向に延びるスロット362を含む。各スロット362は、コレット314の遠位端部358に隣接する開口端部364を有する。一体型コレット314は、第1の実施形態に関連して示したコレット160および162と同様に動作させると好ましく、かつ、コレット160、601、または、700のいずれかと同様に構成することが可能であるが、必ずしもそうしなくてもよい。
【0083】
ほぼ円筒型のカラー部315は、コレット314を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。このカラー部315は、ほぼ円筒型のネジ山付き内側表面372を含む。この内側表面372は、コレット314の外部表面を受け入れる軸方向に延びる通路373を画定する。コレットのネジ山361は、カラー部315の内部ネジ山372と係合し、これにより、カラー部315は、回転を通じて、カラー部314上で軸方向および近位方向に移動することができる。カラー部315はまた、近位端部376および遠位端部378を含む。
【0084】
クランプを本発明のエアロバーシステム上で動作させるために、これら2つのカラーハーフ310および316は、適切な位置でハンドルバー304まわりに取り付けられる。その後、適切な孔342、326、322、および、324を通して結合ネジを挿入して、これら2つのクランプハーフを接合して、ハンドルバー304をぴったりと握り、係合する。
【0085】
その後、エアロバー303の拡張部分382の近位端部380を、コレット314の内部通路中に挿入する。エアロバー303は、拡張部382の軸まわりを回転して、ハンドグリップ部分384を適切な方位に方向付ける。エアロバーをコレット314内部に挿入する前に、カラー部315をエアロバーの近位端部380上にスリップさせ、その方向から軸方向に外向きに押し出して、これにより、エアロバー303の近位端部380のコレットの内部通路中への挿入を妨げないようにする。
【0086】
エアロバー303をその適切な方位まで回転させた後、カラー部315をエアロバーの拡張部分382に沿って軸方向にコレット314に向かって移動させ、次に、コレット314と係合したカラー部315を回転させる。カラー部315の回転により、このカラー部の内部ネジ山372は、コレット314の外部ネジ山361と係合する。カラー部を連続的に回転させることにより、このカラー部は、コレット314上を、クランプハーフ310および316に向かう方向に、軸方向および近位方向に、移動する。
【0087】
この軸方向運動と共に、カラー部315とコレットとの係合により、スロット362の径方向の隙間の範囲(the radial extent of the gaps of the slots 362)が低減し、これにより、コレットを径方向に押圧して、エアロバーの外側表面386と係合する作業を支援する。カラー部315をコレット314上に連続的に回転させることにより、コレット314のエアロバー303上へのクランプ(径方向)力が増加し、これにより、エアロバー303の位置がクランプ部材308上に、より堅密に、かつ、より確実に固定される。このように固定するように配置されると、エアロバー303の軸方向位置、および、その相対的回転位置の両方が固定されることとなる。クランプ部材308による堅密な係合の前に、エアロバーを軸方向に移動させることで、ユーザは、エアロバー303の軸方向位置を自身にとって最も快適な位置まで変更することができることが理解される。同様に、エアロバー303を拡張部分382の軸386まわりに回転させることにより、ユーザは、ハンドグリップ部分384を自身にとって快適な位置に方向付けることができる。エアロバーをこの所望の位置に保持することにより、カラー部は、次にコレットと係合し、これにより、完全かつ確実に係合されると、ユーザが所望するエアロバーの軸方向位置および回転位置が、使用中に維持される。
【0088】
エアロバークランプシステムの第3の実施形態を図16〜図19に示す。図16は、一対のエアロバークランプシステム、または、エアロバークランプ組立体400およびエアロバークランプ組立体402を示す。これらの組立体400および402は、エアロバー403および405をハンドルバー404に取り付けるためにハンドルバー404上に設置される。前腕部レスト組立体410および412は、各エアロバークランプシステム400および402に提供および設置することができる。これら2つのエアロバークランプシステム400および402はほぼ同一である。よって、1つのエアロバークランプシステムについて説明する特徴は、他のエアロバークランプシステムにも適用可能である。さらに、これら2つの前腕部レスト組立体410および412もほぼ同一である。よって、1つの前腕部レスト組立体について説明する特徴は、他の前腕部レスト組立体にも適用可能である。
【0089】
図17に示すように、エアロバークランプシステム400は、取り付け部材420を含む。この取り付け部材420は、ほぼ管状の本体422で構成される。この管状の本体422は、ハンドルバー404上で受け入れられかつハンドルバー404上に取り付けられるように、構成される。この目的のため、管状本体422の近接端部(proximate end)424は、湾曲したノッチ(curved notch)426を含む。この湾曲したノッチ426は、ハンドルバー404の外側側面に対して実質的に相補的になるように、構成される。ブラケット428が、ハンドルバー404まわりに設置され、本体422中のネジ受け入れボア中に入る。ブラケット428が、ハンドルバー404へ開放可能な様態で固定されるようにネジ429を介して本体422に締結されると、本体422は、エアロバークランプシステム400が設置されたハンドルバー部分407の長手方向軸まわりに垂直な、多様な角度方位で配置可能となり、これにより、エアロバー405は多様な角度方位で配置可能となる。
【0090】
本体422は、ほぼ管状形状の一体型コレット432を画定する。この一体型コレット432は、エアロバー403の近位端部444を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。コレット432は、複数の離間した軸方向に延びるスロット434を含む。各スロット434は、コレット432の遠位端部に隣接する開口端部を有する。コレット432はまた、エアロバークランプシステム400のカラー部440の内部ネジ山とのネジ係合のためのネジ山付き外側表面436も含む。一体型コレット432は、前述の実施形態と関連して図示および記載したコレットと同様に動作すると好適であるが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0091】
カラー部440は、開口部441、および、内部の軸方向に延びる管状通路を有する。この開口部441は、エアロバー403の近接端部444を受け入れるように寸法決めされて、構成され、この内部の軸方向に延びる管状通路は、コレット432を覆うように、かつ、ネジ山付き部分436上に受け入れられるように、寸法決めされて、構成される。カラー部440の内部ネジ山は、コレット432の外側ネジ山436と協働して、カラー部440が回転を通じてコレット432上で軸方向および近位方向に移動することを可能にする。カラー部315はまた、近位端部376および遠位端部378も含む。
【0092】
次に、エアロバー403の近位端部444を、取り付け部材420のコレット432の内部通路中に挿入する。エアロバー403を、拡張コレット432の軸まわりに回転させて、エアロバー403のハンドグリップ部分445を適切な方位に方向付ける。エアロバーをコレット432の内部に挿入する前に、カラー部440をエアロバー403の近位端部440上でスリップさせ、軸方向に外向きに離れるように押圧し、これにより、エアロバー403の近位端部444の、コレット432の内部通路443中への挿入を妨げないようにする。
【0093】
エアロバー403をその適切な方位に回転させた後、カラー部440を軸方向にコレット432に向かって移動させる。次に、コレットネジ山436と係合したカラー部440を回転させる。カラー部440の回転により、このカラー部の内部ネジ山は、コレット432の外部ネジ山436と係合する。このカラー部を連続的に回転させることにより、このカラー部は、コレット432上を軸方向および近位方向に移動する。
【0094】
この軸方向運動と共に、カラー部440とコレット432との係合により、スロット434の隙間の径方向の範囲が低減し、これにより、コレット432を径方向に押圧して、エアロバー403の外側表面と係合させることを支援する。カラー部440をコレット432上に連続的に回転させることにより、コレット432のエアロバー403上へのクランプ(径方向)力が増加し、これにより、エアロバー403のクランプシステム400に対する位置がより堅密に、かつ、より確実に固定される。このように固定するように配置されると、エアロバー403の軸方向位置、および、その相対的回転位置の両方が固定されることとなる。クランプシステム400による緊密な係合の前に、エアロバー403を軸方向に移動させることで、ユーザは、エアロバー403の軸方向位置を自身にとって最も快適な位置に変更することができることが理解される。同様に、エアロバー403をハンドルバー404の部分407の軸まわりに回転させることにより、ユーザは、ハンドグリップ部分445を自身にとって快適な位置に方向付けることができる。エアロバーをこの所望の位置で保持することにより、カラー部は、次にコレットと係合し、これにより、完全かつ確実に係合されると、ユーザが所望するエアロバーの軸方向位置および回転位置が、使用中に維持される。
【0095】
前腕部レスト組立体410は、取り付け部材420に取り付けられるように構成されたマウンティングプレート500を含む。詳細には、マウンティングプレート500は、取り付け部材420の本体422のアームレスト受入領域430に取り付けられる。アームレスト受入領域430は、4つのネジ受入ボアを含み、そのうち2つは、マウンティングプレート500をマウンティングプレート500に取り付けるためのマウンティング用ネジ501を受け入れるように構成される。成形アームレスト504が、マウンティングプレート500上にわたって設けられ、マウンティング用ネジ505を介してマウンティングプレート500に取り付けられる。アームレストパッドまたはクッション(図示せず)は、好適には成形アームレスト504上に設けられるが、必ずしもそうしなくてもよい。成形アームレスト504は、取り付け部材420に対して調節可能とすることができる。
【0096】
さらに図18を参照すると、エアロバークランプシステム402は、クランプシステム400の取り付け部材420と同一の取り付け部材508、および、クランプシステム400のカラー部440と同一のカラー部510を含む。よって、エアロバークランプシステム402は、エアロバークランプシステム402と同様の様式で、エアロバー(405)をハンドルバー404に対して調節可能に保持するように、構成される。アームレスト組立体412は、好適にはエアロバークランプシステム402と関連付けられるが、必ずしもそうしなくてもよい。
【0097】
図19中に最良に示すように、クランプシステム402は、ほぼ管状の本体520で構成される取り付け部材508を含む。この管状本体520は、ハンドルバー404(例えば、ハンドルバー部分407)に受け入れられかつハンドルバー404上に取り付けられるように、構成される。この目的のため、管状本体520の近接端部522は、ハンドルバー部分407の外側面に対して本質的に相補的となるように構成された湾曲したノッチ524を含む。ブラケット526は、ハンドルバー部分407まわりに設置され、本体520中のネジ受入ボア中に設置される。ブラケット526は、ネジ527を介して本体520に締結されるため、本体520は、エアロバークランプシステム400が設置されたハンドルバー部分407の長手方向軸に対して垂直な多様な角度方位に配置することができる。その結果、エアロバー405は、ハンドルバー部分407まわりに多様な角度方位を取ることができる。
【0098】
本体520は、ほぼ管状形状の一体型コレット530を画定する。この一体型コレット530は、エアロバー405の近位端部541を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。コレット530は、複数の離間した軸方向に延びるスロット532を含む。各スロット532は、コレット530の遠位端部に隣接する開口端部を有する。コレット530はまた、エアロバークランプシステム402のカラー部510の内部ネジ山536とのネジ係合のためのネジ山付き外側表面534も含む。一体型コレット530は、前述の実施形態に関連して図示および記載したコレットと同様に動作すると好ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0099】
カラー部510は、開口部、および、内部の軸方向に延びる管状通路を有する。この開口部は、エアロバー405の近接端部541を受け入れるように寸法決めされて、構成され、この内部の軸方向に延びる管状通路は、コレット530を覆うように、かつ、ネジ山付き部分534上に受け入れられるように、寸法決めされて、構成される。カラー部510の内部ネジ山536は、コレット510のネジ山534と協働して、カラー部510が回転を通じてコレット530上に軸方向および近位方向に移動することを可能にする。
【0100】
次に、エアロバー405の近位端部541を、取り付け部材508のコレット530の内部通路531に挿入する。エアロバー405を、拡張コレット530の軸まわりに回転させて、エアロバー405のハンドグリップ部分546(図18を参照)を適切な方位に方向付ける。エアロバーをコレット530内部に挿入する前に、カラー部510をエアロバー405の近位端部上でスリップさせ、軸方向に外向きに離れるように押圧し、これにより、エアロバー405の近位端部541の、コレット530の内部通路541中への挿入を妨げないようにする。
【0101】
エアロバー405をその適切な方位に回転させた後、カラー部510を軸方向にコレット530に向かって移動させる。次に、コレットネジ山536と係合したカラー部510を回転させる。カラー部510の回転により、このカラー部510の内部ネジ山534は、コレット530の外部ネジ山536と係合する。このカラー部を連続的に回転させることにより、このカラー部は、コレット上で軸方向および近位方向に移動する。
【0102】
この軸方向運動と共に、カラー部510とコレット530との係合により、スロット532の隙間の径方向の範囲が低減し、これにより、コレット530を径方向に押圧して、エアロバー405の外側表面と係合させることを支援する。カラー部510をコレット530上で連続的に回転させることにより、コレット530のエアロバー405上へのクランプ(径方向)力が増加し、これにより、エアロバー405のクランプシステム402に対する位置がより堅密に、かつ、より確実に固定される。このように固定するように配置されると、エアロバー405の軸方向位置、および、その相対的回転位置の両方が固定されることとなる。クランプシステム402よる堅密な係合の前に、エアロバー405を軸方向に移動させることで、ユーザは、エアロバー405の軸方向位置を自身にとって最も快適な位置に変更することができることが理解される。同様に、エアロバー405をハンドルバー404の部分407の軸まわりに回転させることにより、ユーザは、エアロバー405のハンドグリップ部分546を自身にとって快適な位置に方向付けることができる。エアロバーをこの所望の位置で保持することにより、カラー部は、次にコレットと係合し、これにより、完全かつ確実に係合されると、ユーザが所望するエアロバーの軸方向位置および回転位置が、使用中に維持される。
【0103】
前腕部レスト組立体412は、取り付け部材508へ取り付けるように構成されたマウンティングプレート512を含む。詳細には、マウンティングプレート512は、取り付け部材508の本体520のアームレスト受入領域528に取り付けられる。アームレスト受入領域528は、複数のネジ受入ボアを含み、そのうち2つは、マウンティングプレート512をマウンティング用領域528に取り付けるためのマウンティング用ネジ544を受け入れるように構成される。成形アームレスト514が、マウンティングプレート512上にわたって設けられ、マウンティング用ネジを介してマウンティングプレート512に取り付けられる。アームレストパッドまたはクッション(図示せず)を成形アームレスト514上に設けると好適であるが、必ずしもそうしなくてもよい。成形アームレスト514は、取り付け部材508に対して調節可能とすることができる。
【0104】
本発明を、図面および前述の記載において詳細に図示および説明してきたが、同は例示的なものであり、その特徴において限定的なものではないとみなされる。また、好適な実施形態のみが図示および記載されており、本発明の趣旨内に収まる変更および改変全てが保護されるように所望されることが理解されよう。
【0105】
〔実施の態様〕
(1)自転車用のハンドルバー(10)において、
前記自転車のステム上に受け入れるように構成された中央部分(30)と、
前記中央部分(30)の片側から横方向に延びる第1の部分(34)と、
前記中央部分(30)の別の側から横方向に延びる第2の部分(36)と、
前記第1の部分(34)上に配置された第1のエアロバークランプ(90)であって、
前記ハンドルバー(12)の移動軸に対してほぼ平行な軸(E)を有する、第1のテーパ型受入スリーブ(124)、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット(160)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、
第1のエアロバー受入通路(157)、および、
前記第1のコレット(160)の直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第1のコレット(160)の前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中での軸方向運動により、前記第1のコレット(160)の直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路(157)中に受け入れられた第1のエアロバー(14)が、前記第1のエアロバークランプ(90)によって保持される、
第1のエアロバークランプ(90)と、
前記第2の部分(36)上に配置された第2のエアロバークランプ(92)であって、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ(125)、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中に受け入れ可能な主軸を有する、第2のコレット(162)、
を有し、
前記第2のコレットは、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレット(162)の直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第2のコレット(162)の前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中での軸方向運動により、前記第2のコレット(162)の直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバー(16)が、前記第2のエアロバークランプ(92)によって保持される、
第2のエアロバークランプ(92)と、
を含む、ハンドルバー。
(2)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分(34)、および、前記第2の部分(36)は、翼型形状である、ハンドルバー。
(3)実施態様2に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の翼型形状部分(34)、および、前記第2の翼型形状部分(36)は、それぞれ、前縁(52、62)、および、後縁(54、64)を有する、ハンドルバー。
(4)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分(34)、および、前記第2の部分(36)は、複合材料で形成される、ハンドルバー。
(5)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、第1のケーブル(242)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプ(16)は、第2のケーブル(252)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
(6)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)に隣接して配置された第1の調節可能な前腕部レスト(200)、および、
前記第2のエアロバークランプに隣接して配置された第2の調節可能な前腕部レスト(219)、
をさらに含む、ハンドルバー。
(7)自転車用のハンドルバー(10)において、
前記自転車のステムに連結するように構成された中央部分(30)と、
前記中央部分(30)の片側から横方向に延びる第1の部分(34)と、
前記中央部分(30)の別の側から横方向に延びる第2の部分(36)と、
前記第1の部分(34)上に配置された第1のエアロバークランプ(90)であって、
第1のコレット(160)、および、
前記第1のコレット(160)を第1の軸(E)に沿って配置するための第1のコレットレシーバ(124)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、第1のエアロバー(14)が前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第1のエアロバー(14)を受け入れることができる、
第1のエアロバークランプ(90)と、
前記第2の部分(36)上に配置された第2のエアロバークランプ(92)であって、
第2のコレット(162)、および、
前記第2のコレット(162)を第2の軸に沿って配置するための第2のコレットレシーバ(125)、
を有し、
前記第2のコレット(162)は、第2のエアロバー(16)が前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第2のエアロバー(16)を受け入れることができる、
第2のエアロバークランプ(92)と、
を含む、ハンドルバー。
(8)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(160)は、外側表面軸(O)を有する外側表面(174)、および、内側表面軸(S)を有する内側表面(165)を含み、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断する、
ハンドルバー。
(9)実施態様8に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(O)は、約0.1°〜5°の角度で前記外側表面軸を横断する、ハンドルバー。
(10)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(601)は、外側表面軸(EO)を有する外側表面(606)と、内側表面軸(ES)を有する内側表面(608)とを含み、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行でありかつ前記外側表面軸(EO)からオフセットする、
ハンドルバー。
【0106】
(11)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(700)は、外側表面軸(CO)を有する外側表面(706)と、前記外側表面軸(CO)と同一直線上にある内側表面軸(CS)を有する内側表面(708)とを含む、ハンドルバー。
(12)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、第1の変速ワイヤ(242)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプ(92)は、第2の変速ワイヤ(252)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
(13)自転車用のハンドルバー(10)において、
前記自転車のステムに取り付けるように構成された中央部分(30)と、
前記中央部分(30)の片側から横方向に延びる第1の部分(34)と、
前記中央部分(30)の別の側から横方向に延びる第2の部分(36)と、
前記第1の部分(34)上に配置された第1のエアロバークランプ(90)であって、第1のエアロバー(14)を調節可能に受け入れるように構成される、第1のエアロバークランプ(90)と、
前記第2の部分(36)上に配置された第2のエアロバークランプ(92)であって、第2のエアロバー(16)を調節可能に受け入れるように構成される、第2のエアロバークランプ(92)と、
前記第1の部分(34)の遠位部分(50)上に配置された第1のブレーキハンドル(74)と、
前記第2の部分(36)の遠位部分上に配置された第2のブレーキハンドル(78)と、
第1のブレーキケーブル(88)であって、前記第1のブレーキハンドル(74)の前端部上に旋回可能に保持された第1のブレーキレバー(84)から延び、前記第1のブレーキハンドル(74)を通して、前記第1の部分(34)から延出する、第1のブレーキケーブル(88)と、
第2のブレーキケーブル(89)であって、前記第2のブレーキハンドル(74)の前端部上に旋回可能に配置された第2のブレーキレバー(86)から延び、前記第2のブレーキハンドル(78)を通して、前記第2の部分(36)から延出する、第2のブレーキケーブル(89)と、
を含む、ハンドルバー。
(14)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のブレーキケーブル(88)は、自身の底面上の前記第1の部分(34)から出て、
前記第2のブレーキケーブル(89)は、自身の底面上の前記第2の部分(36)から出る、
ハンドルバー。
(15)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、
前記ハンドルバー(12)の移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ(124)、および、
前記ハンドルバー(12)の移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット(160)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、
第1のエアロバー受入通路(157)、および、
前記第1のコレット(160)の直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第1のコレット(160)の前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中での軸方向運動により、前記第1のコレット(160)の直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路(157)中に受け入れられた第1のエアロバー(14)が、前記第1のエアロバークランプ(90)によって保持され、
前記第2のエアロバークランプ(92)は、
前記ハンドルバー(12)の移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ(175)、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット(162)、
を有し、
前記第2のコレット(162)は、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレット(162)の直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第2のコレット(162)の前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中での軸方向運動により、前記第2のコレット(162)の直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路(125)中に受け入れられた第2のエアロバー(16)が、前記第2のエアロバークランプ(92)によって保持される、
ハンドルバー。
(16)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(160)は、
側表面軸(O)を有する外側表面(174)、および、
前記外側表面軸(O)と同一直線上にない内側表面軸(S)を有する内側表面(165)、
を含み、
前記第1のコレット(160)は、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)内において回転可能であり、これにより、ユーザは、前記第1のコレット(160)中に受け入れられたエアロバー(14)の軸を変更することができる、
ハンドルバー。
(17)実施態様16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断し、これにより、前記第1のコレット(160)が前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中で回転すると、前記ユーザは、前記エアロバー(14)の前記第1のテーパ型受入スリーブ軸(124)に対する角度位置を変更することができる、ハンドルバー。
(18)実施態様16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行であり、かつ、前記外側表面軸(EO)から所定の距離だけオフセットしており、これにより、前記第1のコレット(160)が前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中で回転すると、前記内側表面軸(ES)が円を描き、
前記円は、前記外側側面軸(EO)上にある中心、および、前記所定の距離と等しい半径を有する、
ハンドルバー。
(19)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、第1の変速ワイヤ(242)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプ(92)は、第2の変速ワイヤ(252)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【0107】
(20)エアロバーを自転車ハンドルバー(10)にクランプするためのクランプシステムにおいて、
第1のエアロバークランプ(90)であって、
前記ハンドルバー(10)の移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ(124)、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット(160)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、
第1のエアロバー受入通路(157)、および、
前記第1のコレット(160)の直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第1のコレット(160)の前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中での軸方向運動により、前記第1のコレット(160)の直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバー(14)が、前記第1のエアロバークランプ(90)によって保持される、
第1のエアロバークランプ(90)と、
第2のエアロバークランプ(92)であって、
前記ハンドルバー(10)の移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ(125)、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延びかつ前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット(162)、
を有し、
前記第2のコレット(162)は、
前記第2のコレット(162)の直径の変更を可能にする第2のエアロバー受入通路、および、
複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレット(162)の前記第2のテーパ状受入スリーブ(125)中での軸方向運動により、前記第2のコレット(162)の直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路(125)中に受け入れられた第2のエアロバー(16)が、前記第2のエアロバークランプ(92)によって保持される、
第2のエアロバークランプ(92)と、
を含む、クランプシステム。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】図1は、本発明の原理による、取り外し可能であり、かつ、調節可能なエアロバーを備えるハンドルバーの、例示的実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、図1のハンドルバーの斜視図であり、前腕部レスト部材が取り外されている状態を示す図である。
【図3】図3は、図1のハンドルバーの分解斜視図であり、そのハンドルバーのコンポーネントを示し、1つの前腕部レストは明確を期すため図示していない状態の図である。
【図3A】図3Aは、図3のハンドルバーの一部分の斜視図であり、エアロバー取り付け機構の1つの断面を示す図である。
【図4】図4は、図1のハンドルバーの前面図である。
【図5】図5は、図1のハンドルバーの底面図である。
【図6】図6は、図5のハンドルバーの横方向部分の断面図であり、図5の線6−6に沿って取られた断面図である。
【図7】図7は、図1のハンドルバーの上面図である。
【図8】図8は、図7のハンドルバーのエアロバークランプ機構の1つの断面図であり、図7の線8−8に沿って取られた断面図である。
【図9】図9は、図7のハンドルバーのエアロバークランプ機構の断面図であり、図7の線9−9に沿って取られた断面図である。
【図10】図10は、本発明の分解エアロバークランプ機構の拡大断面図であり、図3aの線10−10に沿って取られた断面図である。
【図11】図11は、本発明の組み立てられたエアロバークランプ機構の拡大断面図である。
【図12】図12は、本発明のクリップオンエアロバー変形型(clip-on aerobar version)を示す第1の代替の実施形態の斜視図である。
【図13】図13は、図12のクリップオンエアロバーのクリップオンエアロバー組立体の分解図である。
【図14】図14は、本発明のエアロバーのクランプ機構の断面図であり、図12の線14−14に沿って取られた断面図である。
【図15】図15は、本発明のエアロバーのクランプ機構の拡大断面図である。
【図16】図16は、第2の代替の実施形態の斜視図であり、本発明の第2のクリップオンエアロバー変形型を示す図である。
【図17】図17は、図16のエアロバー変形型のクリップオンエアロバー組立体の斜視図であり、エアロバークランプ機構が分解されて図示されている図である。
【図18】図18は、図16のクリップオンエアロバー変形型の側面図であり、エアロバークランプ機構の断面が図示されている図である。
【図19】図19は、図18のエアロバークランプ機構の断面の拡大側面図である。
【図20】図20は、第1の代替の実施形態であり、図1に示す本発明のハンドルバーと共に使用可能である、「偏心(eccentric)」コレットの拡大側断面図である。
【図21】図21は、第2の代替の実施形態であり、図1に示す本発明のハンドルバーと共に使用可能である、「共直線性(colinear)」コレットの拡大側断面図である。
【図22】図22は、図1〜図11に示す主要な実施形態である「2軸(bi-axial)」コレットの拡大側断面図である。
【開示の内容】
【0001】
〔I.優先権の主張〕
本願は、2004年10月29日に出願された、オルディングおよびペルトナー(Ording and Poertner)による米国仮特許出願第60/623,163号に対する優先権を主張する。
【0002】
〔II.発明の技術分野〕
本発明は、人力で動く乗物(例えば、自転車)用のコンポーネントに関し、より詳細には、自転車等の人力で動く乗物と共に用いられる新規なハンドルバーに関する。
【0003】
〔III.発明の背景〕
多くの人力で動く乗物(例えば、自転車)は、ユーザによる車両の操舵を可能にするハンドルバー機構を含む。ハンドルバー機構は、典型的にはシャフト部材を含む。このシャフト部材は、フレームを通して延び、自転車のフォークに連結され、これにより、シャフトの回転運動により、自転車ホイールの回転運動が発生する。ステム部材は、シャフトに接続され、上方に(かつ、通常は前方に)延びる。このステムは、ハンドルバーのステムへのクランプを可能にするクランプ部材を含む。
【0004】
多くの自転車上のハンドルバーは、自転車の移動方向に対してほぼ垂直方向の平面内に配置された主軸(major axis)を有する。一対のハンドグリップが、ハンドルバーのアウトボード端部に配置され、これにより、ユーザがハンドルバーを握るのに便利な場所を提供している。
【0005】
ハンドルバーの形状は多様であり、例えば、典型的にはツーリングバイク(touring bike)に多く見られるラムスホーン型ドロップハンドルバー(rams-horn type drop handlebars)、1960年代に最初に現れたSCHWINNスティングレイ自転車(SCHWINN sting-ray bicycles)と共に用いられた種類のハイライズハンドルバー(high rise handlebars)、および、マウンテンバイクに見られる種類の「ほぼ直線状の(generally straight)」ハンドルバーがある。
【0006】
レース用自転車およびツーリング用自転車と共に主に用いられるいくつかのハンドルバーは、エアロバーを含む。エアロバーの例は、レノン(Lennon)に対する特許のうち多くにおいて見ることができる。
【0007】
エアロバーは、ハンドルバーセグメント(単数または複数)からなる。このハンドルバーセグメントは、自転車の移動方向に対して平行な主要範囲(primary extent)を有する。エアロバーの前方大部分(forward most)(遠位端部)は、典型的には、ユーザがエアロバーを握る場所であるハンドグリップ部分を含む。エアロバーを使用する際、ユーザは、自身の手をエアロバー上に配置し、ハンドルバーの横方向に延びる部材上に自身の肘部をレストする。
【0008】
この位置において、ユーザの前腕部が横方向部分上にあり、自身のハンドグリップがエアロバー上にあり、ライダーは中腰位置(crouch position)をとる。この中腰位置では、ユーザの背中は、バイクが走行している路面に対してある程度平行な平面内にある。この中腰位置では、ユーザの身体は、風に対してより小さな表面面積を呈するため、この位置は、自転車乗車時には比較的に空気力学的に好ましい位置(aerodynamically favorable position)となる。この空気力学的に好ましい位置は、ユーザが達成可能な速度に貢献することを支援し、自転車を前方に推進するのに必要な力の量を低減することを支援する。
【0009】
エアロバーとの共用のために設計された多くのハンドルバーは、ハンドルバーの横方向部分上に取り付けられる前腕部パッド(forearm pad)を含む。この前腕部パッドは、ハンドルバーの横方向に延びる部分がとる一般的な管状棒様の構成(tubular bar-like configuration)の場合よりも、ユーザの前腕部のより快適なレストを可能にする。
【0010】
多くの異なるエアロバーが存在するものの、改善の余地が存在する。
【0011】
改善の余地が存在する一領域は、エアロバーの調整を容易にするエアロバーグリップシステムを提供する。理解されるように、ユーザの身体サイズの差、および、ユーザの選好に対処するために、エアロバーにある程度の調整機能を持たせることで、ユーザへのフィッティングを向上させ、エアロバーの使用がユーザに対してより快適になるようにする。
【0012】
改善の余地が存在する別の領域は、エアロバーの空気力学的品質に関連する。従来、多くのハンドルバーおよびエアロバーの組み合わせは、構成が管状であった。本発明の1つの目的は、公知の管状ハンドルバーよりもより空気力学的に効率の良いハンドルバー構成(handlebar configuration)を提供することである。
【0013】
改善の余地が存在する別の領域は、エアロバーのハンドルバーからの移動可能性および交換可能性に関連する。多くの既知のエアロバーの場合、取り付けが困難および取り外しが困難という欠陥がある。これらの欠陥があると、ライダーが自身のハンドルバーからエアロバーを取り外したいと望む特定の状況が有るため、問題が発生する。他にも、ユーザが、ハンドルバー全体を変更する必要無く自身の自転車上のエアロバーを変更するか、または、別の場合にハンドルバーを多大に調整することを望む状況も存在する。
【0014】
本発明の1つの目的は、エアロバーをハンドルバーに取り付けるための機構を提供することである。この機構は、エアロバーのハンドルバーへの迅速かつ容易な接続を容易化し、エアロバーのハンドルバーからの迅速かつ容易な取り外しを容易化する。
【0015】
本発明の別の目的は、改良されたハンドルバーを提供することである。
【0016】
〔IV.発明の概要〕
本発明によれば、取り外し可能であり、かつ、調節可能なエアロバーを備えるハンドルバーが、開示される。
【0017】
このハンドルバーは、自転車ステムに取り付けられるように設けられた中央部分を含む。第1の横方向に延びる部分、および、第2の横方向に延びる部分が、上記中央部分のアウトボードに配置される。これらの第1の横方向に延びる部分、および、第2の横方向に延びる部分はそれぞれ、構成が翼様(winged-like)であり、いくつかの公知の管状型ハンドルバーと比較して表面の空気抵抗を低減すると好ましい。
【0018】
本発明のハンドルバーは、自転車の移動方向(本明細書中、「移動軸("travel axis")」と呼ぶ)に対してほぼ平行な平面内に延びる第1の軸を含む。この移動軸に対して垂直方向である、第2の軸が設けられ、この第2の軸を、本明細書中「横方向軸("lateral axis")」と呼ぶ。横方向軸は、この自転車の移動方向に対して、ほぼ垂直な平面内に配置される。
【0019】
第1の横方向に延びる部材は、エアロバークランプ機構を含み、第2の横方向に延びる部材は第2のエアロバークランプ機構を含む。各エアロバークランプ機構は、ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する、テーパ型受入スリーブ(tapered receiving sleeve)を含む。自転車の移動方向に対してほぼ平行な平面内に延びる主軸を有するコレットは、受入スリーブ内に受け入れ可能である。コレットは、コレットの直径の変更を可能にする複数の軸方向に延びるスロットを含む。各コレットは、エアロバー受入スロットを含む。このエアロバー受入スロットは、記コレットの軸とほぼ同一直線上にある(co-linear)か、若干オフセットしているか、または、平行である主軸を有し、エアロバー部材を受け入れるように設けられる。軸方向移動部材(axial mover member)をコレットに連結して、このコレットをエアロバー受入スリーブ内で軸方向に移動させることができる。コレットのエアロバー受入スリーブ内での軸方向運動により、コレットのエアロバー上での把持がより堅くなり、強くなる。
【0020】
コレットの軸は、エアロバー受入スリーブの軸から約3°オフセットしていることが好ましい。この軸方向オフセットにより、エアロバーを上方、下方、内方および外方に傾斜させるように調節することが可能になるため、このエアロバーの調整機能の向上が促進される。このコレットの特性により、これらの調節を、360°を超える範囲の多様な調節で行うことができる。詳細には、コレットのエアロバーの、テーパ型受入スリーブ内での回転方位(rotational orientation)により、コレット軸のエアロバー軸に対する軸方向位置が変化し、これにより、多様な調節が得られる。一形態では、ハンドルバーは、コレットを第1の軸に沿って配置するためのコレットレシーバ(collet receiver)を含む。このコレットレシーバでは、コレットは、エアロバーが第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、エアロバーを受け入れることができる。
【0021】
本発明の1つの特徴として、ハンドルバーの一部としてこのハンドルバー中に組み込まれたエアロバークランプと関連して用いることが可能なエアロバー取り付け機構がある。このエアロバー取り付け機構はまた、既存のハンドルバーに後付けすることも可能である。
【0022】
本発明の別の特徴として、本発明のハンドルバーにより抵抗のより小さなハンドルバー(reduced-drag handlebar)が得られる点がある。出願人らが考えるところによれば、このような抵抗のより小さなハンドルバーは、従来の管型ハンドルバーと比較して、向上した空気力学的特性を持つ。
【0023】
本発明のさらなる特徴として、クランプ機構により、エアロバーのエアロバークランプ機構からの取り外し、および、エアロバークランプ機構への取り付けがより容易になる点がある。
【0024】
本発明のさらなる特徴として、クランプ機構により、エアロバーの幅広い多様な調節が可能になる点がある。
【0025】
調節の1つの局面により、エアロバーの長手軸(long axis)まわりでの回転が可能となり、これにより、ユーザが最も快適と考える位置まで上記エアロバーのハンドグリップ部分を回転させることができる。本発明のエアロバーの調整機能別の局面として、エアロバーの前方に延びるセグメントを約360°軸で調節することができるため、例えば、エアロバーを上方、下方、(自転車の主移動軸(primary travel axis)に対して)内方、および、外方に傾斜することができる。さらに、この装置の360°調整機能により、エアロバーの調節を、例えば、上方および内方、上方および外方、下方および外方、ならびに、下方および内方等、他の調節が可能になる。
【0026】
また、本発明のクランプ機構により、例えば前腕部の長さが異なるユーザに対応できるように、エアロバーの有効長さを調節することが可能になる。
【0027】
本発明の特徴および他の特徴は、現時点で本出願人が想起する、発明を実施する最良の形態を表すための発明の実施形態の詳細な説明および図面を見れば、当業者には明らかである。
【0028】
〔VI.詳細な説明〕
本発明のハンドルバーシステム10を図1〜図11に示す。このハンドルバーシステム10は、操舵装置としてか、または、別の場合に、1つの目的等のためにユーザによって握られる装置として用いられるハンドルバー状装置を必要とする種類の自転車、または、他の類似の車両に取り付けることが可能である。
【0029】
ハンドルバーシステム10は、2つの主要なコンポーネントと、ハンドルバー12と、第1のエアロバー14および第2のエアロバー16を含む状態が図面中に図示されているエアロバーとを含む。
【0030】
図1中に示すように、3本の軸(すなわち、移動軸T、ハンドルバー軸H、および、垂直軸V)を含む。これら特定の軸に付けられた名称は、例示の記載の参照目的のためのものであり、限定的なものとして見なされるべきではないことが理解されるべきである。例えば、ハンドルバーを自転車に対して図1において提案されている配置の角度に対して90°の角度で配置できた場合、垂直軸は、垂直に配置しなくてもよい。
【0031】
移動軸T(travel axis T)という名称は、ハンドルバーシステム10が取り付けられた車両が移動する線に対してほぼ平行な軸を示す傾向を持つため、このように名付けられた。
【0032】
ハンドルバー軸H(handlebar axis H)という名称は、ハンドルバー12の主軸を含む点からこのように名付けられた。ハンドルバーの軸Hに沿った長さは、軸Tまたは軸Vに沿ったハンドルバーの長さよりも実質的に長い点に留意されたい。軸Vを垂直角度と呼ぶ理由を述べると、軸Vは、図1に示す方向と同様の方向において自転車に取り付けられたハンドルバーシステム10に対して垂直に通常延びるためである。
【0033】
軸T、軸H、および、軸Vはそれぞれ相互に垂直であるため、「X、Y、Z」軸とみなすこともでき、これにより、座標の参照がより容易になる。これらの座標は、ハンドルバーシステム10の多様なコンポーネント相対的方向および相対的位置に関連する。
【0034】
ハンドルバーシステム、および、その多様なコンポーネントは、多様な材料の1つまたは組み合わせによって形成することが可能である。しかし、多様なコンポーネントを持つハンドルバーシステム10は好適には、繊維強化プラスチック材料(例えば、炭素繊維型材料)で主に構成される。出願人は、このような繊維強化プラスチックコンポーネントを十年以上の間製造した後、このような繊維強化プラスチック材料を自転車コンポーネントと関連して用いると、極めて高強度であり、かつ、極めて軽量である自転車コンポーネントが得られることを発見した。一般的に強度および軽量は自転車コンポーネントの極めて重要な属性であり、特に競争者によって使用されている自転車コンポーネントにとって極めて重要な属性である。この点について、例えば、多くの高レベルの競技者が、アイアンマン・トライアスロン(Iron Man Triathlon)、および、ツールドフランス等のイベントにおいて、いくつかの繊維強化プラスチックコンポーネント(例えば、ホイール、ハンドルバー、ハブ、クランク等)を備える自転車に乗っている。
【0035】
このような繊維強化プラスチックを使用することによって得られる1つの恩恵を挙げると、このような繊維強化プラスチックにより、超軽量製品でありながら比較的高容積および大表面面積形状(large surface area shapes)を有し、極めて望ましい空気力学特性を有する製品の製造が可能になる点がある。
【0036】
図1、図2、図3、図3a、および、図4に最良に示すように、システム10のハンドルバー12は、中央部分30を含む。この中央部分30は、自転車のステムのクランプ(いずれも図示せず)、または、ハンドルバーシステムの取り付けが可能なこのような他の車両のクランプによって受け入れられるように、寸法決めされて、構成される。図面中、中央部(center)30は、構成がほぼ管状であるとして図示され、多様な断面形状のうち任意のものを持つことができる。空気力学目的およびフィッティング目的のため、中央部分(center section)30は好適には、円筒型、卵形、または、楕円形断面のいずれかを有する。このような断面を平面中に構成した場合、移動軸および垂直軸の両方が平面中に含まれる。
【0037】
第1の横方向に延びる部分34は、中央部分30のアウトボードに配置され、第2の横方向に延びる部分36は、中央部分30と反対側の中央部分30のアウトボードに配置される。第1の横方向に延びる部分34は、中央部分30に近接して配置された近位端部部分48と、遠位端部部分50と、前縁部分(leading edge portion)52と、後縁部分(trailing edge portion)54とを含む。第1の横方向に延びる部分34はまた、上面55および下面56(例えば、図2を参照)も含む。
【0038】
同様に、第2の横方向に延びる部分36は、近位部分58、遠位部分60、前縁部分62、後縁部分64、ならびに、上面68および下面70例えば、図3を参照)も含む。
【0039】
空気力学的効率(aerodinamic efficiency)の改善のため、第1の横方向に延びる部分34、および、第2の横方向に延びる部分36は、ほぼ翼型形状であり、平滑な前縁(leading edges)、上面および下面、ならびに、後縁を有する。この翼型形状の構成により、自転車乗車時にハンドルバーが空気中を通過する際の空気抵抗低減の支援が得られる。飛行機およびレースカーに関わる者にとってよく知られるように、翼は、揚力が得られるように(飛行機の場合)、ダウンフォースが得られるように(レースカーの場合)、または、中立位置を維持するようにも、設計することができる。出願人らは、翼の構成は、中立となるように設計することで、ダウンフォースも揚力も得られるようにしないようにすると好適であることを発見している。
【0040】
第1のハンドグリップ部分74が、ハンドルバーの第1の横方向に延びる部分34の遠位端部部分50に配置され、第2のハンドグリップ部分78が、第2の横方向に延びる部分36の遠位端部部分50に配置されている。第1のハンドグリップ部分および第2のハンドグリップ部分はそれぞれ、自転車に乗車しているユーザに適切なグリップ表面を提供しつつ、空気力学的抵抗低減を支援するような構成において自転車に乗車しているユーザに適切なグリップ表面を提供するように設計され、ハンドグリップ部分の表面上で平滑な空気流を促進する。これらの第1のハンドグリップ部分74および第2のハンドグリップ部分78はそれぞれ、円形の第1の端部79および81を含む。これらの第1の端部79および81それぞれの第1の端部は、スロット80および82を含む。これらのスロット80および82は、ハンドブレーキレバー84および86を受け入れるように設けられる。これらのハンドブレーキレバー84および86は、ユーザが自転車のブレーキを作動できるように、第1のハンドグリップ部分74および第2のハンドグリップ部分78に旋回可能に接続される。
【0041】
ここで、ハンドブレーキレバーがハンドグリップ部分に旋回可能に連結される様式について、特に図3を参照して説明する。ハンドブレーキレバー84は、ハンドグリップ部分74の第1の端部79のスロット80中に受け入れられるヘッドを有し、第1の端部79のボア71と同軸に配置されるように設けられたボア75を含む。グロメット等76はボア75中に設けることができ、ピボットピン72は、グロメット、ならびに、ボア71および75を通して延びる。このようにして、ハンドブレーキレバー84は、ピボットピン72のまわりを旋回する。同様にして、ハンドブレーキレバー86は、ハンドグリップ部分78の第1の端部81のスロット82に受け入れられるヘッドを有し、第1の端部81のボア82と同軸に整列するように設けられたボア85を含む。グロメット等86は、ボア85中に設けることができ、一方で、ピボットピン83は、グロメット、ならびに、ボア82および85を通して延びる。このようにして、ハンドブレーキレバー86は、ピボットピン83のまわりを旋回する。
【0042】
ハンドブレーキレバー84は、ブレーキケーブル88に接続され(例えば、図1および図2を参照)、ハンドブレーキレバー86は、ブレーキケーブル89に接続される。ブレーキケーブル88および89は、車両(例えば自転車)のフロントブレーキアクチュエータおよびリアブレーキアクチュエータ(またはその逆)(図示せず)に接続される。
【0043】
さらに図5および図6を参照して、ブレーキケーブル88は、ハンドブレーキレバー84に連結され、ハンドグリップ部分74を通してほぼ軸方向に延び、横方向に延びる部分34の遠位端部部分50を通して軸方向に延び、横方向に延びる部分34の底面(underside)56上のスロット92から現れる。同様に、ブレーキケーブル89は、ハンドブレーキレバー86に連結され、ハンドグリップ部分78を通してほぼ軸方向に延び、横方向に延びる部分36遠位端部部分60を通して軸方向に延び、横方向に延びる部分36の底面70上のスロット93から延びる。その後、ブレーキケーブル88および89は両方とも、当分野において公知のように経路設定されている(routed)。
【0044】
再度図1、図2、図3、図3a、および、図4を参照すると、第1のエアロバー受入クランプ90も横方向に延びる部分34上に配置され、第2のエアロバークランプ92も第2の横方向に延びる部分36上に配置される。エアロバー受入クランプ90および92は、主軸PA(例えば図1および図10を参照)を概して有する。この主軸PAは、移動軸Tに対してほぼ平行であるが、ハンドルバーのピッチに応じて移動軸Tからオフセットしてもよい。第1のエアロバークランプ90は、前端部(front end)91、および、後端部(rear end)93を含む。第2のエアロバー受入クランプ92は、前端部94、および、後端部96を含む。
【0045】
エアロバー受入クランプ90および92は、以下により詳細に説明するように、ほぼ中空の内部を持ち、エアロバー14および16をそれぞれ、ハンドルバー12上にクランプするように設けられる。
【0046】
第1のエアロバー14は、ほぼ中空かつ管状であり、金属材料(例えば、スチール、または、アルミニウム)、または代替的に、炭素繊維材料のいずれかで構成することが可能である。
【0047】
エアロバー14を形成する材料として好適な材料は、炭素繊維である。炭素繊維については、その強度および軽量に起因して、出願人らによって特に有利であることが発見され、競技ライダー(competitive rider)(例えば、レーサー、トライアスリート)によって所望されている。コスト意識が最も高く、かつ、性能に関する意識がより低い者であれば、軽金属エアロバー14および軽金属エアロバー16(例えば、チタン、アルミニウム)、または、スチール製のバーでさえも選択しうる。
【0048】
第1のエアロバー14は、第1の端部または近位端部98、第2の端部または遠位端部100、拡張部分102、ハンドグリップ部分104、および、屈曲移行部分(bending transition portion)106を含む。この屈曲移行部分106は、拡張部分102とハンドグリップ部分104との間に配置される。同様に、第2のエアロバーは、第1の端部または近位端部110、第2の端部または遠位端部112、拡張部分114、ハンドグリップ部分116、および、屈曲移行部分118を含む。この屈曲移行部分118は、拡張部分114とハンドグリップ部分116との間に配置される。
【0049】
エアロバーの第1の端部94および110は、以下により詳細に説明するように、エアロバークランプ内に受け入れられるように寸法決めされて、構成される。拡張部分102および114は、ほぼ直線状であり、自転車の移動軸Tと同一直線上にありうる方向に、前方に延びる。しかし、以下により詳細に説明するように、これらの拡張部分は、移動軸Tと同一直線上にある必要はない。
【0050】
一般的に、拡張部分102および114の目的は、ハンドグリップ部分104および116を前方配置することで、ライダーが中腰位置で乗車している時に、ハンドグリップ部分104および116が、ユーザにとって適切な位置に配置されるようにすることである。
【0051】
ハンドグリップ部分104および116は、ユーザの手によって把持されるように、寸法決めされ、構成され、かつ、位置決めされる。ハンドグリップ部分104および116は、ライダーにとって人間工学的に適した各屈曲部分106および118により、所与の角度で配置される。想像できるように、完全に直線状のエアロバーの場合、90°というのはユーザの手関節の可動域の限界にあるか、または、これを超えているため、ライダーにとって快適ではない。
【0052】
他のエアロバー関連特許を検討し、現行特許のエアロバーの調整機能を考慮すれば明らかなように、エアロバーのハンドグリップ部分の位置については、人によって選好が異なることが理解される。これらの差異は、ほとんど全ての寸法(dimension)(例えば、ハンドグリップ部分114およびハンドグリップ部分116のハンドルバーの横方向に延びる部分からの距離、エアロバーの傾き角度、エアロバーの拡張部分の軸によって画定された軸まわりのハンドグリップ部分の特定方位、および、エアロバーに対する虚垂直軸(imaginary vertical axis)まわりのエアロバーの内向き方位または外向き方位を含む)に関連する。航空産業における専門用語を用いて述べると、相対的「ピッチ」方位、「ロール」方位、および、「ヨー」方位に関する差異が個々のユーザについて存在し、ハンドルバー方位からの距離も個々のユーザによって異なる。
【0053】
1つの好適な実施形態では、複数の変化するピッチのコレットが、顧客に提供される。例えば、これらのコレットは、1°オフセット、2°オフセット、3°オフセットなどでオフセットしうる。
【0054】
エアロバー受入クランプ90および92はそれぞれ、内部の軸方向に延びる受け入れスリーブ124および125を含む。これらのスリーブ124および125は、コレット(例えば、これらのコレット自身がエアロバー102および114を受け入れる内部通路を含む、コレット160および162)を受け入れる。受入スリーブ124および125は、エアロバークランプ90および92両方の場合とほぼ同一であるため、特に図10を参照して、エアロバークランプ90の受入スリーブ124のみについて説明する。エアロバークランプ92の受入スリーブは実質的に同一であることが理解される。
【0055】
受入スリーブ124は、近位端部126および開口遠位端部128を含む。近位端部126は、勾配付きの径方向に延びる端部表面130を含む。テーパ型の軸方向に延びる表面132は、勾配付きの端部表面130から受け入れスリーブ124の遠位端部128へと延びる。軸方向に延びる表面は、テーパ型となっており、これにより、この表面は、近位端部126に近づくほど幅狭となり、遠位端部128に近づくほど幅広となり、これにより、近づけられた近位端部に近接する直径Aは、開口遠位端部128に近接する直径Bよりも小さい。テーパ型の軸方向に延びる表面132は、前述したような円錐切頭型内部通路(frusto-conical interior passageway)134を画定する。円錐切頭型内部通路134は、軸Eを含む。
【0056】
軸方向に延びる通路138は、ほぼ近位方向のベース表面130から延びる。ヘッド140およびシャフト142を有する留めネジ150は、通路138によって受け入れられるように、寸法決めされる。より詳細には、シャフト142は、外部ネジ山(external threads)146を含む。これらの外部ネジ山146は、コレット160の内部ネジ山付き通路(internal threaded passageway)161中に受け入れられる。このようにして、コレット160は、受入スリーブ124中で保持される。留めネジ150は、変速ワイヤ(gear cable)を内部に通して延ばすための通路144をさらに含む。
【0057】
第1のコレット160は、エアロバークランプ90の受入スリーブ124内に受け入れられるように設けられ、第2のコレット162は、エアロバークランプ92の受入スリーブ125内に受け入れられるように設計される。コレット160および162は、実質的に同一であるため、同一参照符号を用いて、コレット160およびコレット162の両方中の同一部品を示す。各コレットは、中央孔(central aperture)168を有する端部167を含む。中央孔168は、ネジ山付き中央ネジ受け入れ通路(threaded central screw-receiving passageway)161中に開口し、円錐切頭型ベース部分169を通じて延びる。ネジ山付き通路161は、ネジ150のネジ山を受け入れるように寸法決めされて、構成される。
【0058】
これらのコレットはそれぞれ、円錐切頭型外側表面174を含む。この円錐切頭型外側表面174は、複数の離間した軸方向に延びるスロット(ここでは、4つのスロットとして図示)176を含む。これらのスロットは、コレットのシャフト受入部分172を、複数のセグメントに分割する。これにより、これらの軸方向に延びるスロット176は、コレット160および162のシャフト受入部分172の直径の拡大を可能にするセグメントを画定する。
【0059】
後により詳細に説明するように、エアロバーの外部直径は、コレットの内部直径よりもわずかに大きくてよい。よって、エアロバーの近位端部を内部通路中に挿入すると、セグメント174は外側方向にわずかに「フラワーペダル(flower pedal)」することができ、これにより、コレットの有効直径を増加させる。このような径方向拡張を可能にするセグメントの能力により、コレットの円筒型内壁によって画定された円筒型内部空間内にエアロバーを挿入する作業が、より容易になる。しかし、コレット160が受入スリーブ124の内部134内で近位方向に移動するにつれて、コレットの外部表面壁174上の内部壁132に起因する径方向圧力により、内部通路157の径方向直径が減縮し、これにより、コレット160および162が径方向に圧縮され、これにより、内部に挿入されたエアロバーの外部表面に対して圧縮性グリップ力(compressive, gripping force)が働く。テーパ型の内部壁132および外部壁174に起因して、この二重圧縮により、コレットが受入スリーブ124の内部134内で近位方向に次第に移動するにつれて、エアロバーにかかる圧力が増加する。この近位方向を図10中の矢印Fによって示す。
【0060】
コレットの外部壁174は、若干円錐切頭型であるか、または、拡大直径端部部分(enlarged diameter end portion)164の直径増大に起因して、有効円錐切頭型形状を少なくとも有するが、コレットの内部通路157および内部壁165は、エアロバーのほぼ円筒型の表面を受け入れるために構成が円筒型である点に留意することが重要である。「円筒型(cylindrical)」構成は、それほど重要なわけではないが、内部壁165(図22)にその長さにわたって一定の直径および一定の断面形状を有するか、または、この一定の直径部分をベース部分と接合する点について留意することが重要である。
【0061】
全体コレットの軸Oは、エアロバーが内部に取り付けられたスリーブの円筒型通路157の軸Sからオフセットしている点に留意されたい。図22では、コレット160の遠位端部部分179が図示されている。コレット160をその遠位端部部分179から見ると、遠位端部における端部壁の厚さは、その円周まわりで変化する点に留意されたい。例えば、12:00に相当する点(図22中の1200)では、壁の厚さは若干薄くなっている。3:00(図22中の300)位置および9:00(図22中の900)位置では、壁184は厚くなっている。この壁は、6:00(図22中の600)で最も肉厚になっている。この6:00(図22中の600)位置は、12:00から180°離れて配置されている。壁中のこの厚さは、全体コレット162の軸と、円筒型通路168の軸との間のオフセットを反映する。読者の注意は、図22にも向けられる。図22では、6:00の位置600におけるコレット160の厚さが、コレット160の近位端部と遠位端部との間で直線的に変化することが図示されている。
【0062】
出願人により、2本の軸Sと軸Oとの間の角度オフセットは、およそ0.1°〜5°(好適には約1.0°〜3°)であるべきであることが発見されている。この軸方向オフセットにより、コレット160中に挿入されたエアロバーは、(全体コレット160の軸であり、かつ、受入スリーブの軸と同一直線上にある軸Oではなく)コレットの内部通路157と同一直線上にある軸Sに沿って配置される。
【0063】
内部通路157の軸Sとコレット160の内部壁165との間(および、よってエアロバー14および16の軸と、全体コレット162の軸Oと受入スリーブ92の軸との間)の軸方向オフセットにより、エアロバーは、受入スリーブからコレットの内部の軸Sに沿って延びる。
【0064】
また、(それらの軸まわりの回転時の)コレットの回転位置は、ユーザが変更することができる点にも留意されたい。コレットの回転位置を変更することにより、ユーザは、エアロバー14および16の異なる軸方向方位を有効にすることができる。各コレットは、受入スリーブ90および92内で少なくとも360°回転することができるため、エアロバーの軸も少なくとも360°変更可能である。
【0065】
このような調節を行う方法の例を、図7〜図9(特に、図8および図9)中に最良に示す。図8および図9は、図7の線8−8および線9−9それぞれに沿って取られた断面図である。ここで図8を参照すると、コレット160の肉厚増大部分がおよそ9:00の位置に配置されている点に留意されたい。このようにすることにより、エアロバー14は、内向きに方向付けられる。それとは対照的に、コレット162(図9)は、3:00の位置に方向付けられたコレット162の、より肉厚の部分を有する。このようにすることにより、エアロバー16も内向きに方向付けられる。図22では、コレット160の肉厚増大部分は、6:00の位置600に配置される。
【0066】
一形態において、ハンドルバーは、コレットを第1の軸に沿って配置するためのコレットレシーバを含む。ここで、コレットは、エアロバーが第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、エアロバーを受け入れることができる。
【0067】
第1の前腕部レスト部材200は、一対のネジ202を介してハンドルバー12に取り付けることが可能である点に留意されたい。これらの一対のネジ202は、第1の前腕部レスト部材200を通して延び、隆起状のアームレスト表面204上に配置されたネジ山付き盲孔(threaded blind aperture)内に受け入れられる。アームレスト表面204は、横方向に延びる部分34の上面上に配置される。パッド220(図1を参照)は好適には、前腕部レスト部材200上に配置される。第2の前腕部レスト部材219もまた、一対のネジ212を介してハンドルバー12に取り付けることができる。これらの一対のネジ212は、第2の前腕部レスト部材を通して延び、隆起状のアームレスト表面214上に配置されたネジ山付き盲孔に受け入れられる。アームレスト表面214は、横方向に延びる部分36の上面上に配置される。パッド222(図1を参照)は好適には、前腕部レスト部材上に配置される。
【0068】
図1および図2を参照すると、ギアシフトレバー240がエアロバー14の端部100上に配置されているのが図示され、ギアシフトレバー250がエアロバー16の端部112上に配置されているのが図示されている。ギアシフトケーブル242は、ギアシフトレバー240に動作可能に連結され、エアロバー14を通してエアロバー受入クランプ90の後部から(ネジ150を介して)延びる。同様に、ギアシフトケーブル252は、ギアシフトレバー250に動作可能に連結され、エアロバー16を通じてエアロバー受入クランプ92の後部から延びている。自転車において典型的なように、1つのギアシフトレバー240は、リアホイールが取り付けられたカセット(図示せず)の動作を制御し、残りのギアシフトレバー250は、クランクセット(図示せず)のスプロケット中のチェーンの動きを制御する。このようなカセットおよびクランクセットの例は、当分野において周知であり、多様な企業(例えば、シマノ(Shimano)、スラム&カンパニョーロ(Sram&Campagnolo))から利用可能である。
【0069】
代替の実施形態コレット601および700が、図20および図21中に図示されている。図20は偏心コレット601を示し、図21は共直線性コレット(co-linear collet)700を示す。
【0070】
偏心コレット601は、コレット160および162とほぼ類似し、外側表面606の軸に対する内側表面608の軸の方位について主に異なる。偏心コレット601は、近位端部602および遠位端部604を含む。この近位端部602は、実施時に、自転車の後部により近く配置され、遠位端部604は、実施時に、自転車の前部により近く配置される。このコレットは、円筒型外側表面606および円筒型内側表面608を含む。この円筒型外側表面606は、上記ハンドルバーのテーパ型受入スリーブ内に受け入れられるように寸法決めされて、構成され、この円筒型内側表面608は、エアロバーの近位端部を受け入れるように、寸法決めされ、構成され、かつ、受け入れられる。図20では、コレットの6:00の位置に配置されたコレット壁614の部分は、コレットの12:00の位置1200に配置されたコレット壁618の部分よりも著しく肉厚である点に留意されたい。また、6:00の位置の部分614は、その全体長さに沿って近位端部から遠位端部にかけて均一な厚さを有する点にも留意されたい。
【0071】
この構成により、コレット601の内壁608の軸ESに対してほぼ平行なコレットEOの全体軸が得られる。そのため、コレット601の遠位端部604中に挿入されたエアロバーの軸は、コレットの全体軸EOに対してほぼ平行な軸を有する。しかし、エアロバーの軸ESは、全体コレット601の軸EOに対して平行であるが、この軸EOからオフセットする。コレット162に関連して前述したように、コレット601は、ハンドルバーの受入スリーブ内の軸EOまわりに回転させることができる。コレット601の偏心性に起因して、コレット601のハンドルバー内での回転により、回転時にエアロバーの軸が円を描く。この円は、コレットの全体軸EO上にある中心点、および、軸EOと軸ESとの間の距離に等しい半径を有する。
【0072】
第2の実施形態のコレット700を図21に示す。コレット700は、近位端部702、遠位端部704、外側表面706および内側表面708を含む点で、コレット160および602と類似する。またこれも同様に、内側表面708は、エアロバーの近位端部を受け入れるスリーブを画定し、一連の平行な盲スロット(blind slots)710が設けられる。これらの盲スロット710は、ユーザが、コレット160に関連して前述したのと同様に、コレット700の径方向の直径を変更できるようにするためのものである。
【0073】
共直線性コレット700では、6:00の部分714および12:00の部分706は、その全長にわたって、ほぼ同一の厚さを有する。さらに、内部表面708および外部表面706が同軸方向となっており、共通軸COおよび共通軸CSの両方を共有する点に留意されたい。
【0074】
内側表面706および708のこの同軸方向性に起因して、共直線性コレット700がハンドルバーの受入スリーブ内でその軸COおよび軸CSまわりに回転しても、コレット162および601の場合と同様に、エアロバーの軸は必ずしも位置が変化しない。よって、コレット700は、コレット162および601の調節可能な角度および径方向位置決め能力特徴(radial positionability features)をそれぞれ持たない。しかし、内側表面706および外側表面708の共直線性に起因して、コレット700は、コレット162または601のいずれと比較してもずっと肉薄の内壁、および、減縮された直径を有するように作製することができる。その結果、製造業者は、コレット700をより小さな直径を有するように作製することができ、これにより、製造業者がコレット700をより小さな直径を持つように作製することを望む場合、当該製造業者は、上記ハンドルバーのコレット受入部分に起因する翼型形状ハンドルバー中のジェットエンジン形状の「バルジ("bulge")」を減縮することができる。
【0075】
出願人らは、ライダーの中には、調節可能な2軸コレット(adjustable bi-axial collet)162および偏心コレット601の調整機能よりも、コレット700の相対的肉薄および減縮された直径を好む者が存在することを確信している。
【0076】
エアロバークランプシステムの第2の実施形態を図12〜図15中に示す。詳細には、図12〜図15は、エアロバー303および305を、より従来型のハンドルバー(例えば、ラムスホーン型ドロップハンドルバー304)上にクランプするための一対のエアロバークランプシステムまたは組立体300および302を示す。このエアロバークランプシステムは、クリップオンエアロバークランプシステムと見なすことができる。
【0077】
これら2つのエアロバークランプシステム300および302はほぼ同一である。そのため、本明細書中以下にクランプ300のみについて説明することとし、クランプ302はクランプ300と同一であることが理解される。
【0078】
クランプシステム300は、クランプ308を含む。このクランプ308は、第1のクランプ部材310で構成され、自身は、球形切頭型第1のクランプ(frusto-spherical first clamp)、または、クランプハーフ312、および、一体型コレット314を含む。ほぼ円筒型のコレット315も、クランプシステム300の一部である。クランプ308の別の部分として、球形切頭型第2のクランプ、または、クランプハーフ316がある。このクランプハーフ316は、第1のクランプ部材310の第1のクランプハーフ312に連結可能である。第1のクランプハーフ312は、第1の軸方向に延びるネジ山付き孔322、および、第2の軸方向に延びるネジ山付き孔324を含む。孔322および324の長手方向範囲は、軸Jとほぼ同一直線上にある線に沿う。実際、線Jは、コレット部材314およびカラー部315の軸とも同一直線上にあり、エアロバー303の拡張部分382の軸と同軸方向にある。
【0079】
第1のクランプハーフ312はまた、径方向に延びる第1の合わせ面326、および、第2の径方向に延びる合わせ面328も含む。半円筒型ハンドルバー受入表面330はほぼ凹型であり、ハンドルバー(例えば、図12中に図示するようなハンドルバー304)をぴったりと受け入れるように設計され、これにより、エアロバークランプ300および302が、固定するように、しかし、取り外し可能に、ハンドルバー304に連結される。本発明の第1のクランプハーフ312のこの特定の実施形態には、一対の平面側面332を含む様子も図示されている。
【0080】
第2のクランプハーフ316は、球形切頭型外側表面340を含む。この球形切頭型外側表面340は、第1の孔342を有する。この第1の孔342は、凹部343中に設けられた皿穴(counter sunk)である。第2の同様の孔344も、第2のクランプハーフ316の別の側部上に配置される。第2のクランプハーフ316の第1の孔342および第2の孔344は、第1のクランプ部材310の第1の孔322および第2の孔324と整列されるように寸法決めされ、構成され、かつ、位置決めされ、これにより、これらのクランプ部材が図14および図15中に示すように共に配置されると、第1の結合ネジ354は、第1の孔342および322を通して延びることができ、第2の結合ネジ356は、第2の結合孔344および324を通して延びることができる。これらの孔内での結合ネジの作用を通して、第1のクランプハーフ310および第2のクランプハーフ316を共に接合して、図12に示すようにハンドルバー304をぴったりと係合させ、これにより、クランプ308、および、よってクランプシステム300をハンドルバー304上に固定するように配置することができる。
【0081】
第2のクランプハーフ316はまた、第1の合わせ面(mating surface)346および第2の合わせ面348も含む。これらの第1の合わせ面346および第2の合わせ面348は、合わせ面326および328それぞれと、半円筒型ハンドルバー受入表面350と、一対の平面側面352と合うように寸法決めされ、構成され、かつ、位置決めされる。これらの平面側面の設計は、好ましい美観の装置を形成するよう、第1のクランプハーフの平面側面332と噛み合うように設計すべきである。
【0082】
一体型コレット314は、第1の近位端部357と、第2の端部または遠位端部358と、平滑なほぼ円筒型の内部表面とを含む。この内部表面は、エアロバー303の近位端部380を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。コレット314はまた、ネジ山付き外側表面361、および、複数の離間された軸方向に延びるスロット362を含む。各スロット362は、コレット314の遠位端部358に隣接する開口端部364を有する。一体型コレット314は、第1の実施形態に関連して示したコレット160および162と同様に動作させると好ましく、かつ、コレット160、601、または、700のいずれかと同様に構成することが可能であるが、必ずしもそうしなくてもよい。
【0083】
ほぼ円筒型のカラー部315は、コレット314を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。このカラー部315は、ほぼ円筒型のネジ山付き内側表面372を含む。この内側表面372は、コレット314の外部表面を受け入れる軸方向に延びる通路373を画定する。コレットのネジ山361は、カラー部315の内部ネジ山372と係合し、これにより、カラー部315は、回転を通じて、カラー部314上で軸方向および近位方向に移動することができる。カラー部315はまた、近位端部376および遠位端部378を含む。
【0084】
クランプを本発明のエアロバーシステム上で動作させるために、これら2つのカラーハーフ310および316は、適切な位置でハンドルバー304まわりに取り付けられる。その後、適切な孔342、326、322、および、324を通して結合ネジを挿入して、これら2つのクランプハーフを接合して、ハンドルバー304をぴったりと握り、係合する。
【0085】
その後、エアロバー303の拡張部分382の近位端部380を、コレット314の内部通路中に挿入する。エアロバー303は、拡張部382の軸まわりを回転して、ハンドグリップ部分384を適切な方位に方向付ける。エアロバーをコレット314内部に挿入する前に、カラー部315をエアロバーの近位端部380上にスリップさせ、その方向から軸方向に外向きに押し出して、これにより、エアロバー303の近位端部380のコレットの内部通路中への挿入を妨げないようにする。
【0086】
エアロバー303をその適切な方位まで回転させた後、カラー部315をエアロバーの拡張部分382に沿って軸方向にコレット314に向かって移動させ、次に、コレット314と係合したカラー部315を回転させる。カラー部315の回転により、このカラー部の内部ネジ山372は、コレット314の外部ネジ山361と係合する。カラー部を連続的に回転させることにより、このカラー部は、コレット314上を、クランプハーフ310および316に向かう方向に、軸方向および近位方向に、移動する。
【0087】
この軸方向運動と共に、カラー部315とコレットとの係合により、スロット362の径方向の隙間の範囲(the radial extent of the gaps of the slots 362)が低減し、これにより、コレットを径方向に押圧して、エアロバーの外側表面386と係合する作業を支援する。カラー部315をコレット314上に連続的に回転させることにより、コレット314のエアロバー303上へのクランプ(径方向)力が増加し、これにより、エアロバー303の位置がクランプ部材308上に、より堅密に、かつ、より確実に固定される。このように固定するように配置されると、エアロバー303の軸方向位置、および、その相対的回転位置の両方が固定されることとなる。クランプ部材308による堅密な係合の前に、エアロバーを軸方向に移動させることで、ユーザは、エアロバー303の軸方向位置を自身にとって最も快適な位置まで変更することができることが理解される。同様に、エアロバー303を拡張部分382の軸386まわりに回転させることにより、ユーザは、ハンドグリップ部分384を自身にとって快適な位置に方向付けることができる。エアロバーをこの所望の位置に保持することにより、カラー部は、次にコレットと係合し、これにより、完全かつ確実に係合されると、ユーザが所望するエアロバーの軸方向位置および回転位置が、使用中に維持される。
【0088】
エアロバークランプシステムの第3の実施形態を図16〜図19に示す。図16は、一対のエアロバークランプシステム、または、エアロバークランプ組立体400およびエアロバークランプ組立体402を示す。これらの組立体400および402は、エアロバー403および405をハンドルバー404に取り付けるためにハンドルバー404上に設置される。前腕部レスト組立体410および412は、各エアロバークランプシステム400および402に提供および設置することができる。これら2つのエアロバークランプシステム400および402はほぼ同一である。よって、1つのエアロバークランプシステムについて説明する特徴は、他のエアロバークランプシステムにも適用可能である。さらに、これら2つの前腕部レスト組立体410および412もほぼ同一である。よって、1つの前腕部レスト組立体について説明する特徴は、他の前腕部レスト組立体にも適用可能である。
【0089】
図17に示すように、エアロバークランプシステム400は、取り付け部材420を含む。この取り付け部材420は、ほぼ管状の本体422で構成される。この管状の本体422は、ハンドルバー404上で受け入れられかつハンドルバー404上に取り付けられるように、構成される。この目的のため、管状本体422の近接端部(proximate end)424は、湾曲したノッチ(curved notch)426を含む。この湾曲したノッチ426は、ハンドルバー404の外側側面に対して実質的に相補的になるように、構成される。ブラケット428が、ハンドルバー404まわりに設置され、本体422中のネジ受け入れボア中に入る。ブラケット428が、ハンドルバー404へ開放可能な様態で固定されるようにネジ429を介して本体422に締結されると、本体422は、エアロバークランプシステム400が設置されたハンドルバー部分407の長手方向軸まわりに垂直な、多様な角度方位で配置可能となり、これにより、エアロバー405は多様な角度方位で配置可能となる。
【0090】
本体422は、ほぼ管状形状の一体型コレット432を画定する。この一体型コレット432は、エアロバー403の近位端部444を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。コレット432は、複数の離間した軸方向に延びるスロット434を含む。各スロット434は、コレット432の遠位端部に隣接する開口端部を有する。コレット432はまた、エアロバークランプシステム400のカラー部440の内部ネジ山とのネジ係合のためのネジ山付き外側表面436も含む。一体型コレット432は、前述の実施形態と関連して図示および記載したコレットと同様に動作すると好適であるが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0091】
カラー部440は、開口部441、および、内部の軸方向に延びる管状通路を有する。この開口部441は、エアロバー403の近接端部444を受け入れるように寸法決めされて、構成され、この内部の軸方向に延びる管状通路は、コレット432を覆うように、かつ、ネジ山付き部分436上に受け入れられるように、寸法決めされて、構成される。カラー部440の内部ネジ山は、コレット432の外側ネジ山436と協働して、カラー部440が回転を通じてコレット432上で軸方向および近位方向に移動することを可能にする。カラー部315はまた、近位端部376および遠位端部378も含む。
【0092】
次に、エアロバー403の近位端部444を、取り付け部材420のコレット432の内部通路中に挿入する。エアロバー403を、拡張コレット432の軸まわりに回転させて、エアロバー403のハンドグリップ部分445を適切な方位に方向付ける。エアロバーをコレット432の内部に挿入する前に、カラー部440をエアロバー403の近位端部440上でスリップさせ、軸方向に外向きに離れるように押圧し、これにより、エアロバー403の近位端部444の、コレット432の内部通路443中への挿入を妨げないようにする。
【0093】
エアロバー403をその適切な方位に回転させた後、カラー部440を軸方向にコレット432に向かって移動させる。次に、コレットネジ山436と係合したカラー部440を回転させる。カラー部440の回転により、このカラー部の内部ネジ山は、コレット432の外部ネジ山436と係合する。このカラー部を連続的に回転させることにより、このカラー部は、コレット432上を軸方向および近位方向に移動する。
【0094】
この軸方向運動と共に、カラー部440とコレット432との係合により、スロット434の隙間の径方向の範囲が低減し、これにより、コレット432を径方向に押圧して、エアロバー403の外側表面と係合させることを支援する。カラー部440をコレット432上に連続的に回転させることにより、コレット432のエアロバー403上へのクランプ(径方向)力が増加し、これにより、エアロバー403のクランプシステム400に対する位置がより堅密に、かつ、より確実に固定される。このように固定するように配置されると、エアロバー403の軸方向位置、および、その相対的回転位置の両方が固定されることとなる。クランプシステム400による緊密な係合の前に、エアロバー403を軸方向に移動させることで、ユーザは、エアロバー403の軸方向位置を自身にとって最も快適な位置に変更することができることが理解される。同様に、エアロバー403をハンドルバー404の部分407の軸まわりに回転させることにより、ユーザは、ハンドグリップ部分445を自身にとって快適な位置に方向付けることができる。エアロバーをこの所望の位置で保持することにより、カラー部は、次にコレットと係合し、これにより、完全かつ確実に係合されると、ユーザが所望するエアロバーの軸方向位置および回転位置が、使用中に維持される。
【0095】
前腕部レスト組立体410は、取り付け部材420に取り付けられるように構成されたマウンティングプレート500を含む。詳細には、マウンティングプレート500は、取り付け部材420の本体422のアームレスト受入領域430に取り付けられる。アームレスト受入領域430は、4つのネジ受入ボアを含み、そのうち2つは、マウンティングプレート500をマウンティングプレート500に取り付けるためのマウンティング用ネジ501を受け入れるように構成される。成形アームレスト504が、マウンティングプレート500上にわたって設けられ、マウンティング用ネジ505を介してマウンティングプレート500に取り付けられる。アームレストパッドまたはクッション(図示せず)は、好適には成形アームレスト504上に設けられるが、必ずしもそうしなくてもよい。成形アームレスト504は、取り付け部材420に対して調節可能とすることができる。
【0096】
さらに図18を参照すると、エアロバークランプシステム402は、クランプシステム400の取り付け部材420と同一の取り付け部材508、および、クランプシステム400のカラー部440と同一のカラー部510を含む。よって、エアロバークランプシステム402は、エアロバークランプシステム402と同様の様式で、エアロバー(405)をハンドルバー404に対して調節可能に保持するように、構成される。アームレスト組立体412は、好適にはエアロバークランプシステム402と関連付けられるが、必ずしもそうしなくてもよい。
【0097】
図19中に最良に示すように、クランプシステム402は、ほぼ管状の本体520で構成される取り付け部材508を含む。この管状本体520は、ハンドルバー404(例えば、ハンドルバー部分407)に受け入れられかつハンドルバー404上に取り付けられるように、構成される。この目的のため、管状本体520の近接端部522は、ハンドルバー部分407の外側面に対して本質的に相補的となるように構成された湾曲したノッチ524を含む。ブラケット526は、ハンドルバー部分407まわりに設置され、本体520中のネジ受入ボア中に設置される。ブラケット526は、ネジ527を介して本体520に締結されるため、本体520は、エアロバークランプシステム400が設置されたハンドルバー部分407の長手方向軸に対して垂直な多様な角度方位に配置することができる。その結果、エアロバー405は、ハンドルバー部分407まわりに多様な角度方位を取ることができる。
【0098】
本体520は、ほぼ管状形状の一体型コレット530を画定する。この一体型コレット530は、エアロバー405の近位端部541を内部に受け入れるように寸法決めされて、構成される。コレット530は、複数の離間した軸方向に延びるスロット532を含む。各スロット532は、コレット530の遠位端部に隣接する開口端部を有する。コレット530はまた、エアロバークランプシステム402のカラー部510の内部ネジ山536とのネジ係合のためのネジ山付き外側表面534も含む。一体型コレット530は、前述の実施形態に関連して図示および記載したコレットと同様に動作すると好ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0099】
カラー部510は、開口部、および、内部の軸方向に延びる管状通路を有する。この開口部は、エアロバー405の近接端部541を受け入れるように寸法決めされて、構成され、この内部の軸方向に延びる管状通路は、コレット530を覆うように、かつ、ネジ山付き部分534上に受け入れられるように、寸法決めされて、構成される。カラー部510の内部ネジ山536は、コレット510のネジ山534と協働して、カラー部510が回転を通じてコレット530上に軸方向および近位方向に移動することを可能にする。
【0100】
次に、エアロバー405の近位端部541を、取り付け部材508のコレット530の内部通路531に挿入する。エアロバー405を、拡張コレット530の軸まわりに回転させて、エアロバー405のハンドグリップ部分546(図18を参照)を適切な方位に方向付ける。エアロバーをコレット530内部に挿入する前に、カラー部510をエアロバー405の近位端部上でスリップさせ、軸方向に外向きに離れるように押圧し、これにより、エアロバー405の近位端部541の、コレット530の内部通路541中への挿入を妨げないようにする。
【0101】
エアロバー405をその適切な方位に回転させた後、カラー部510を軸方向にコレット530に向かって移動させる。次に、コレットネジ山536と係合したカラー部510を回転させる。カラー部510の回転により、このカラー部510の内部ネジ山534は、コレット530の外部ネジ山536と係合する。このカラー部を連続的に回転させることにより、このカラー部は、コレット上で軸方向および近位方向に移動する。
【0102】
この軸方向運動と共に、カラー部510とコレット530との係合により、スロット532の隙間の径方向の範囲が低減し、これにより、コレット530を径方向に押圧して、エアロバー405の外側表面と係合させることを支援する。カラー部510をコレット530上で連続的に回転させることにより、コレット530のエアロバー405上へのクランプ(径方向)力が増加し、これにより、エアロバー405のクランプシステム402に対する位置がより堅密に、かつ、より確実に固定される。このように固定するように配置されると、エアロバー405の軸方向位置、および、その相対的回転位置の両方が固定されることとなる。クランプシステム402よる堅密な係合の前に、エアロバー405を軸方向に移動させることで、ユーザは、エアロバー405の軸方向位置を自身にとって最も快適な位置に変更することができることが理解される。同様に、エアロバー405をハンドルバー404の部分407の軸まわりに回転させることにより、ユーザは、エアロバー405のハンドグリップ部分546を自身にとって快適な位置に方向付けることができる。エアロバーをこの所望の位置で保持することにより、カラー部は、次にコレットと係合し、これにより、完全かつ確実に係合されると、ユーザが所望するエアロバーの軸方向位置および回転位置が、使用中に維持される。
【0103】
前腕部レスト組立体412は、取り付け部材508へ取り付けるように構成されたマウンティングプレート512を含む。詳細には、マウンティングプレート512は、取り付け部材508の本体520のアームレスト受入領域528に取り付けられる。アームレスト受入領域528は、複数のネジ受入ボアを含み、そのうち2つは、マウンティングプレート512をマウンティング用領域528に取り付けるためのマウンティング用ネジ544を受け入れるように構成される。成形アームレスト514が、マウンティングプレート512上にわたって設けられ、マウンティング用ネジを介してマウンティングプレート512に取り付けられる。アームレストパッドまたはクッション(図示せず)を成形アームレスト514上に設けると好適であるが、必ずしもそうしなくてもよい。成形アームレスト514は、取り付け部材508に対して調節可能とすることができる。
【0104】
本発明を、図面および前述の記載において詳細に図示および説明してきたが、同は例示的なものであり、その特徴において限定的なものではないとみなされる。また、好適な実施形態のみが図示および記載されており、本発明の趣旨内に収まる変更および改変全てが保護されるように所望されることが理解されよう。
【0105】
〔実施の態様〕
(1)自転車用のハンドルバー(10)において、
前記自転車のステム上に受け入れるように構成された中央部分(30)と、
前記中央部分(30)の片側から横方向に延びる第1の部分(34)と、
前記中央部分(30)の別の側から横方向に延びる第2の部分(36)と、
前記第1の部分(34)上に配置された第1のエアロバークランプ(90)であって、
前記ハンドルバー(12)の移動軸に対してほぼ平行な軸(E)を有する、第1のテーパ型受入スリーブ(124)、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット(160)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、
第1のエアロバー受入通路(157)、および、
前記第1のコレット(160)の直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第1のコレット(160)の前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中での軸方向運動により、前記第1のコレット(160)の直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路(157)中に受け入れられた第1のエアロバー(14)が、前記第1のエアロバークランプ(90)によって保持される、
第1のエアロバークランプ(90)と、
前記第2の部分(36)上に配置された第2のエアロバークランプ(92)であって、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ(125)、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中に受け入れ可能な主軸を有する、第2のコレット(162)、
を有し、
前記第2のコレットは、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレット(162)の直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第2のコレット(162)の前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中での軸方向運動により、前記第2のコレット(162)の直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバー(16)が、前記第2のエアロバークランプ(92)によって保持される、
第2のエアロバークランプ(92)と、
を含む、ハンドルバー。
(2)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分(34)、および、前記第2の部分(36)は、翼型形状である、ハンドルバー。
(3)実施態様2に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の翼型形状部分(34)、および、前記第2の翼型形状部分(36)は、それぞれ、前縁(52、62)、および、後縁(54、64)を有する、ハンドルバー。
(4)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分(34)、および、前記第2の部分(36)は、複合材料で形成される、ハンドルバー。
(5)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、第1のケーブル(242)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプ(16)は、第2のケーブル(252)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
(6)実施態様1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)に隣接して配置された第1の調節可能な前腕部レスト(200)、および、
前記第2のエアロバークランプに隣接して配置された第2の調節可能な前腕部レスト(219)、
をさらに含む、ハンドルバー。
(7)自転車用のハンドルバー(10)において、
前記自転車のステムに連結するように構成された中央部分(30)と、
前記中央部分(30)の片側から横方向に延びる第1の部分(34)と、
前記中央部分(30)の別の側から横方向に延びる第2の部分(36)と、
前記第1の部分(34)上に配置された第1のエアロバークランプ(90)であって、
第1のコレット(160)、および、
前記第1のコレット(160)を第1の軸(E)に沿って配置するための第1のコレットレシーバ(124)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、第1のエアロバー(14)が前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第1のエアロバー(14)を受け入れることができる、
第1のエアロバークランプ(90)と、
前記第2の部分(36)上に配置された第2のエアロバークランプ(92)であって、
第2のコレット(162)、および、
前記第2のコレット(162)を第2の軸に沿って配置するための第2のコレットレシーバ(125)、
を有し、
前記第2のコレット(162)は、第2のエアロバー(16)が前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第2のエアロバー(16)を受け入れることができる、
第2のエアロバークランプ(92)と、
を含む、ハンドルバー。
(8)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(160)は、外側表面軸(O)を有する外側表面(174)、および、内側表面軸(S)を有する内側表面(165)を含み、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断する、
ハンドルバー。
(9)実施態様8に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(O)は、約0.1°〜5°の角度で前記外側表面軸を横断する、ハンドルバー。
(10)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(601)は、外側表面軸(EO)を有する外側表面(606)と、内側表面軸(ES)を有する内側表面(608)とを含み、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行でありかつ前記外側表面軸(EO)からオフセットする、
ハンドルバー。
【0106】
(11)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(700)は、外側表面軸(CO)を有する外側表面(706)と、前記外側表面軸(CO)と同一直線上にある内側表面軸(CS)を有する内側表面(708)とを含む、ハンドルバー。
(12)実施態様7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、第1の変速ワイヤ(242)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプ(92)は、第2の変速ワイヤ(252)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
(13)自転車用のハンドルバー(10)において、
前記自転車のステムに取り付けるように構成された中央部分(30)と、
前記中央部分(30)の片側から横方向に延びる第1の部分(34)と、
前記中央部分(30)の別の側から横方向に延びる第2の部分(36)と、
前記第1の部分(34)上に配置された第1のエアロバークランプ(90)であって、第1のエアロバー(14)を調節可能に受け入れるように構成される、第1のエアロバークランプ(90)と、
前記第2の部分(36)上に配置された第2のエアロバークランプ(92)であって、第2のエアロバー(16)を調節可能に受け入れるように構成される、第2のエアロバークランプ(92)と、
前記第1の部分(34)の遠位部分(50)上に配置された第1のブレーキハンドル(74)と、
前記第2の部分(36)の遠位部分上に配置された第2のブレーキハンドル(78)と、
第1のブレーキケーブル(88)であって、前記第1のブレーキハンドル(74)の前端部上に旋回可能に保持された第1のブレーキレバー(84)から延び、前記第1のブレーキハンドル(74)を通して、前記第1の部分(34)から延出する、第1のブレーキケーブル(88)と、
第2のブレーキケーブル(89)であって、前記第2のブレーキハンドル(74)の前端部上に旋回可能に配置された第2のブレーキレバー(86)から延び、前記第2のブレーキハンドル(78)を通して、前記第2の部分(36)から延出する、第2のブレーキケーブル(89)と、
を含む、ハンドルバー。
(14)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のブレーキケーブル(88)は、自身の底面上の前記第1の部分(34)から出て、
前記第2のブレーキケーブル(89)は、自身の底面上の前記第2の部分(36)から出る、
ハンドルバー。
(15)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、
前記ハンドルバー(12)の移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ(124)、および、
前記ハンドルバー(12)の移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット(160)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、
第1のエアロバー受入通路(157)、および、
前記第1のコレット(160)の直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第1のコレット(160)の前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中での軸方向運動により、前記第1のコレット(160)の直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路(157)中に受け入れられた第1のエアロバー(14)が、前記第1のエアロバークランプ(90)によって保持され、
前記第2のエアロバークランプ(92)は、
前記ハンドルバー(12)の移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ(175)、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット(162)、
を有し、
前記第2のコレット(162)は、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレット(162)の直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第2のコレット(162)の前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中での軸方向運動により、前記第2のコレット(162)の直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路(125)中に受け入れられた第2のエアロバー(16)が、前記第2のエアロバークランプ(92)によって保持される、
ハンドルバー。
(16)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレット(160)は、
側表面軸(O)を有する外側表面(174)、および、
前記外側表面軸(O)と同一直線上にない内側表面軸(S)を有する内側表面(165)、
を含み、
前記第1のコレット(160)は、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)内において回転可能であり、これにより、ユーザは、前記第1のコレット(160)中に受け入れられたエアロバー(14)の軸を変更することができる、
ハンドルバー。
(17)実施態様16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断し、これにより、前記第1のコレット(160)が前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中で回転すると、前記ユーザは、前記エアロバー(14)の前記第1のテーパ型受入スリーブ軸(124)に対する角度位置を変更することができる、ハンドルバー。
(18)実施態様16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行であり、かつ、前記外側表面軸(EO)から所定の距離だけオフセットしており、これにより、前記第1のコレット(160)が前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中で回転すると、前記内側表面軸(ES)が円を描き、
前記円は、前記外側側面軸(EO)上にある中心、および、前記所定の距離と等しい半径を有する、
ハンドルバー。
(19)実施態様13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプ(90)は、第1の変速ワイヤ(242)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプ(92)は、第2の変速ワイヤ(252)が、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【0107】
(20)エアロバーを自転車ハンドルバー(10)にクランプするためのクランプシステムにおいて、
第1のエアロバークランプ(90)であって、
前記ハンドルバー(10)の移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ(124)、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット(160)、
を有し、
前記第1のコレット(160)は、
第1のエアロバー受入通路(157)、および、
前記第1のコレット(160)の直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット(176)、
を有し、
前記第1のコレット(160)の前記第1のテーパ型受入スリーブ(124)中での軸方向運動により、前記第1のコレット(160)の直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバー(14)が、前記第1のエアロバークランプ(90)によって保持される、
第1のエアロバークランプ(90)と、
第2のエアロバークランプ(92)であって、
前記ハンドルバー(10)の移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ(125)、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延びかつ前記第2のテーパ型受入スリーブ(125)中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット(162)、
を有し、
前記第2のコレット(162)は、
前記第2のコレット(162)の直径の変更を可能にする第2のエアロバー受入通路、および、
複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレット(162)の前記第2のテーパ状受入スリーブ(125)中での軸方向運動により、前記第2のコレット(162)の直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路(125)中に受け入れられた第2のエアロバー(16)が、前記第2のエアロバークランプ(92)によって保持される、
第2のエアロバークランプ(92)と、
を含む、クランプシステム。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】図1は、本発明の原理による、取り外し可能であり、かつ、調節可能なエアロバーを備えるハンドルバーの、例示的実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、図1のハンドルバーの斜視図であり、前腕部レスト部材が取り外されている状態を示す図である。
【図3】図3は、図1のハンドルバーの分解斜視図であり、そのハンドルバーのコンポーネントを示し、1つの前腕部レストは明確を期すため図示していない状態の図である。
【図3A】図3Aは、図3のハンドルバーの一部分の斜視図であり、エアロバー取り付け機構の1つの断面を示す図である。
【図4】図4は、図1のハンドルバーの前面図である。
【図5】図5は、図1のハンドルバーの底面図である。
【図6】図6は、図5のハンドルバーの横方向部分の断面図であり、図5の線6−6に沿って取られた断面図である。
【図7】図7は、図1のハンドルバーの上面図である。
【図8】図8は、図7のハンドルバーのエアロバークランプ機構の1つの断面図であり、図7の線8−8に沿って取られた断面図である。
【図9】図9は、図7のハンドルバーのエアロバークランプ機構の断面図であり、図7の線9−9に沿って取られた断面図である。
【図10】図10は、本発明の分解エアロバークランプ機構の拡大断面図であり、図3aの線10−10に沿って取られた断面図である。
【図11】図11は、本発明の組み立てられたエアロバークランプ機構の拡大断面図である。
【図12】図12は、本発明のクリップオンエアロバー変形型(clip-on aerobar version)を示す第1の代替の実施形態の斜視図である。
【図13】図13は、図12のクリップオンエアロバーのクリップオンエアロバー組立体の分解図である。
【図14】図14は、本発明のエアロバーのクランプ機構の断面図であり、図12の線14−14に沿って取られた断面図である。
【図15】図15は、本発明のエアロバーのクランプ機構の拡大断面図である。
【図16】図16は、第2の代替の実施形態の斜視図であり、本発明の第2のクリップオンエアロバー変形型を示す図である。
【図17】図17は、図16のエアロバー変形型のクリップオンエアロバー組立体の斜視図であり、エアロバークランプ機構が分解されて図示されている図である。
【図18】図18は、図16のクリップオンエアロバー変形型の側面図であり、エアロバークランプ機構の断面が図示されている図である。
【図19】図19は、図18のエアロバークランプ機構の断面の拡大側面図である。
【図20】図20は、第1の代替の実施形態であり、図1に示す本発明のハンドルバーと共に使用可能である、「偏心(eccentric)」コレットの拡大側断面図である。
【図21】図21は、第2の代替の実施形態であり、図1に示す本発明のハンドルバーと共に使用可能である、「共直線性(colinear)」コレットの拡大側断面図である。
【図22】図22は、図1〜図11に示す主要な実施形態である「2軸(bi-axial)」コレットの拡大側断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車用のハンドルバーにおいて、
前記自転車のステム上に受け入れるように構成された中央部分と、
前記中央部分の片側から横方向に延びる第1の部分と、
前記中央部分の別の側から横方向に延びる第2の部分と、
前記第1の部分上に配置された第1のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸(E)を有する、第1のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット、
を有し、
前記第1のコレットは、
第1のエアロバー受入通路、および、
前記第1のコレットの直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第1のコレットの前記第1のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第1のコレットの直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバーが、前記第1のエアロバークランプによって保持される、
第1のエアロバークランプと、
前記第2の部分上に配置された第2のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第2のコレット、
を有し、
前記第2のコレットは、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレットの直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレットの前記第2のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第2のコレットの直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバーが、前記第2のエアロバークランプによって保持される、
第2のエアロバークランプと、
を含む、ハンドルバー。
【請求項2】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分、および、前記第2の部分は、翼型形状である、ハンドルバー。
【請求項3】
請求項2に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の翼型形状部分、および、前記第2の翼型形状部分は、それぞれ、前縁、および、後縁を有する、ハンドルバー。
【請求項4】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分、および、前記第2の部分は、複合材料で形成される、ハンドルバー。
【請求項5】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、第1のケーブルが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプは、第2のケーブルが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【請求項6】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプに隣接して配置された第1の調節可能な前腕部レスト、および、
前記第2のエアロバークランプに隣接して配置された第2の調節可能な前腕部レスト、
をさらに含む、ハンドルバー。
【請求項7】
自転車用のハンドルバーにおいて、
前記自転車のステムに連結するように構成された中央部分と、
前記中央部分の片側から横方向に延びる第1の部分と、
前記中央部分の別の側から横方向に延びる第2の部分と、
前記第1の部分上に配置された第1のエアロバークランプであって、
第1のコレット、および、
前記第1のコレットを第1の軸(E)に沿って配置するための第1のコレットレシーバ、
を有し、
前記第1のコレットは、第1のエアロバーが前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第1のエアロバーを受け入れることができる、
第1のエアロバークランプと、
前記第2の部分上に配置された第2のエアロバークランプであって、
第2のコレット、および、
前記第2のコレットを第2の軸に沿って配置するための第2のコレットレシーバ、
を有し、
前記第2のコレットは、第2のエアロバーが前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第2のエアロバーを受け入れることができる、
第2のエアロバークランプと、
を含む、ハンドルバー。
【請求項8】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、外側表面軸(O)を有する外側表面、および、内側表面軸(S)を有する内側表面を含み、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断する、
ハンドルバー。
【請求項9】
請求項8に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(O)は、約0.1°〜5°の角度で前記外側表面軸を横断する、ハンドルバー。
【請求項10】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、外側表面軸(EO)を有する外側表面と、内側表面軸(ES)を有する内側表面とを含み、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行でありかつ前記外側表面軸(EO)からオフセットする、
ハンドルバー。
【請求項11】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、外側表面軸(CO)を有する外側表面と、前記外側表面軸(CO)と同一直線上にある内側表面軸(CS)を有する内側表面とを含む、ハンドルバー。
【請求項12】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、第1の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプは、第2の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【請求項13】
自転車用のハンドルバーにおいて、
前記自転車のステムに取り付けるように構成された中央部分と、
前記中央部分の片側から横方向に延びる第1の部分と、
前記中央部分の別の側から横方向に延びる第2の部分と、
前記第1の部分上に配置された第1のエアロバークランプであって、第1のエアロバーを調節可能に受け入れるように構成される、第1のエアロバークランプと、
前記第2の部分上に配置された第2のエアロバークランプであって、第2のエアロバーを調節可能に受け入れるように構成される、第2のエアロバークランプと、
前記第1の部分の遠位部分上に配置された第1のブレーキハンドルと、
前記第2の部分の遠位部分上に配置された第2のブレーキハンドルと、
第1のブレーキケーブルであって、前記第1のブレーキハンドルの前端部上に旋回可能に保持された第1のブレーキレバーから延び、前記第1のブレーキハンドルを通して、前記第1の部分から延出する、第1のブレーキケーブルと、
第2のブレーキケーブルであって、前記第2のブレーキハンドルの前端部上に旋回可能に配置された第2のブレーキレバーから延び、前記第2のブレーキハンドルを通して、前記第2の部分から延出する、第2のブレーキケーブルと、
を含む、ハンドルバー。
【請求項14】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のブレーキケーブルは、自身の底面上の前記第1の部分から出て、
前記第2のブレーキケーブルは、自身の底面上の前記第2の部分から出る、
ハンドルバー。
【請求項15】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ、および、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット、
を有し、
前記第1のコレットは、
第1のエアロバー受入通路、および、
前記第1のコレットの直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第1のコレットの前記第1のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第1のコレットの直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバーが、前記第1のエアロバークランプによって保持され、
前記第2のエアロバークランプは、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット、
を有し、
前記第2のコレットは、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレットの直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレットの前記第2のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第2のコレットの直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバーが、前記第2のエアロバークランプによって保持される、
ハンドルバー。
【請求項16】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、
側表面軸(O)を有する外側表面、および、
前記外側表面軸(O)と同一直線上にない内側表面軸(S)を有する内側表面、
を含み、
前記第1のコレットは、前記第1のテーパ型受入スリーブ内において回転可能であり、これにより、ユーザは、前記第1のコレット中に受け入れられたエアロバーの軸を変更することができる、
ハンドルバー。
【請求項17】
請求項16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断し、これにより、前記第1のコレットが前記第1のテーパ型受入スリーブ中で回転すると、前記ユーザは、前記エアロバーの前記第1のテーパ型受入スリーブ軸に対する角度位置を変更することができる、ハンドルバー。
【請求項18】
請求項16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行であり、かつ、前記外側表面軸(EO)から所定の距離だけオフセットしており、これにより、前記第1のコレットが前記第1のテーパ型受入スリーブ中で回転すると、前記内側表面軸(ES)が円を描き、
前記円は、前記外側側面軸(EO)上にある中心、および、前記所定の距離と等しい半径を有する、
ハンドルバー。
【請求項19】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、第1の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプは、第2の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【請求項20】
エアロバーを自転車ハンドルバーにクランプするためのクランプシステムにおいて、
第1のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット、
を有し、
前記第1のコレットは、
第1のエアロバー受入通路、および、
前記第1のコレットの直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第1のコレットの前記第1のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第1のコレットの直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバーが、前記第1のエアロバークランプによって保持される、
第1のエアロバークランプと、
第2のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延びかつ前記第2のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット、
を有し、
前記第2のコレットは、
前記第2のコレットの直径の変更を可能にする第2のエアロバー受入通路、および、
複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレットの前記第2のテーパ状受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第2のコレットの直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバーが、前記第2のエアロバークランプによって保持される、
第2のエアロバークランプと、
を含む、クランプシステム。
【請求項1】
自転車用のハンドルバーにおいて、
前記自転車のステム上に受け入れるように構成された中央部分と、
前記中央部分の片側から横方向に延びる第1の部分と、
前記中央部分の別の側から横方向に延びる第2の部分と、
前記第1の部分上に配置された第1のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸(E)を有する、第1のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット、
を有し、
前記第1のコレットは、
第1のエアロバー受入通路、および、
前記第1のコレットの直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第1のコレットの前記第1のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第1のコレットの直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバーが、前記第1のエアロバークランプによって保持される、
第1のエアロバークランプと、
前記第2の部分上に配置された第2のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第2のコレット、
を有し、
前記第2のコレットは、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレットの直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレットの前記第2のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第2のコレットの直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバーが、前記第2のエアロバークランプによって保持される、
第2のエアロバークランプと、
を含む、ハンドルバー。
【請求項2】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分、および、前記第2の部分は、翼型形状である、ハンドルバー。
【請求項3】
請求項2に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の翼型形状部分、および、前記第2の翼型形状部分は、それぞれ、前縁、および、後縁を有する、ハンドルバー。
【請求項4】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1の部分、および、前記第2の部分は、複合材料で形成される、ハンドルバー。
【請求項5】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、第1のケーブルが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプは、第2のケーブルが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【請求項6】
請求項1に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプに隣接して配置された第1の調節可能な前腕部レスト、および、
前記第2のエアロバークランプに隣接して配置された第2の調節可能な前腕部レスト、
をさらに含む、ハンドルバー。
【請求項7】
自転車用のハンドルバーにおいて、
前記自転車のステムに連結するように構成された中央部分と、
前記中央部分の片側から横方向に延びる第1の部分と、
前記中央部分の別の側から横方向に延びる第2の部分と、
前記第1の部分上に配置された第1のエアロバークランプであって、
第1のコレット、および、
前記第1のコレットを第1の軸(E)に沿って配置するための第1のコレットレシーバ、
を有し、
前記第1のコレットは、第1のエアロバーが前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第1のエアロバーを受け入れることができる、
第1のエアロバークランプと、
前記第2の部分上に配置された第2のエアロバークランプであって、
第2のコレット、および、
前記第2のコレットを第2の軸に沿って配置するための第2のコレットレシーバ、
を有し、
前記第2のコレットは、第2のエアロバーが前記第1の軸からオフセットした第2の軸に沿って配置されるように、前記第2のエアロバーを受け入れることができる、
第2のエアロバークランプと、
を含む、ハンドルバー。
【請求項8】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、外側表面軸(O)を有する外側表面、および、内側表面軸(S)を有する内側表面を含み、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断する、
ハンドルバー。
【請求項9】
請求項8に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(O)は、約0.1°〜5°の角度で前記外側表面軸を横断する、ハンドルバー。
【請求項10】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、外側表面軸(EO)を有する外側表面と、内側表面軸(ES)を有する内側表面とを含み、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行でありかつ前記外側表面軸(EO)からオフセットする、
ハンドルバー。
【請求項11】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、外側表面軸(CO)を有する外側表面と、前記外側表面軸(CO)と同一直線上にある内側表面軸(CS)を有する内側表面とを含む、ハンドルバー。
【請求項12】
請求項7に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、第1の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプは、第2の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【請求項13】
自転車用のハンドルバーにおいて、
前記自転車のステムに取り付けるように構成された中央部分と、
前記中央部分の片側から横方向に延びる第1の部分と、
前記中央部分の別の側から横方向に延びる第2の部分と、
前記第1の部分上に配置された第1のエアロバークランプであって、第1のエアロバーを調節可能に受け入れるように構成される、第1のエアロバークランプと、
前記第2の部分上に配置された第2のエアロバークランプであって、第2のエアロバーを調節可能に受け入れるように構成される、第2のエアロバークランプと、
前記第1の部分の遠位部分上に配置された第1のブレーキハンドルと、
前記第2の部分の遠位部分上に配置された第2のブレーキハンドルと、
第1のブレーキケーブルであって、前記第1のブレーキハンドルの前端部上に旋回可能に保持された第1のブレーキレバーから延び、前記第1のブレーキハンドルを通して、前記第1の部分から延出する、第1のブレーキケーブルと、
第2のブレーキケーブルであって、前記第2のブレーキハンドルの前端部上に旋回可能に配置された第2のブレーキレバーから延び、前記第2のブレーキハンドルを通して、前記第2の部分から延出する、第2のブレーキケーブルと、
を含む、ハンドルバー。
【請求項14】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のブレーキケーブルは、自身の底面上の前記第1の部分から出て、
前記第2のブレーキケーブルは、自身の底面上の前記第2の部分から出る、
ハンドルバー。
【請求項15】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、
前記ハンドルバーの移動軸に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ、および、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット、
を有し、
前記第1のコレットは、
第1のエアロバー受入通路、および、
前記第1のコレットの直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第1のコレットの前記第1のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第1のコレットの直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバーが、前記第1のエアロバークランプによって保持され、
前記第2のエアロバークランプは、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第2のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット、
を有し、
前記第2のコレットは、
第2のエアロバー受入通路、および、
前記第2のコレットの直径を変更可能にする複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレットの前記第2のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第2のコレットの直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバーが、前記第2のエアロバークランプによって保持される、
ハンドルバー。
【請求項16】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のコレットは、
側表面軸(O)を有する外側表面、および、
前記外側表面軸(O)と同一直線上にない内側表面軸(S)を有する内側表面、
を含み、
前記第1のコレットは、前記第1のテーパ型受入スリーブ内において回転可能であり、これにより、ユーザは、前記第1のコレット中に受け入れられたエアロバーの軸を変更することができる、
ハンドルバー。
【請求項17】
請求項16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(S)は、前記外側表面軸(O)を横断し、これにより、前記第1のコレットが前記第1のテーパ型受入スリーブ中で回転すると、前記ユーザは、前記エアロバーの前記第1のテーパ型受入スリーブ軸に対する角度位置を変更することができる、ハンドルバー。
【請求項18】
請求項16に記載のハンドルバーにおいて、
前記内側表面軸(ES)は、前記外側表面軸(EO)に対して平行であり、かつ、前記外側表面軸(EO)から所定の距離だけオフセットしており、これにより、前記第1のコレットが前記第1のテーパ型受入スリーブ中で回転すると、前記内側表面軸(ES)が円を描き、
前記円は、前記外側側面軸(EO)上にある中心、および、前記所定の距離と等しい半径を有する、
ハンドルバー。
【請求項19】
請求項13に記載のハンドルバーにおいて、
前記第1のエアロバークランプは、第1の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成されており、
前記第2のエアロバークランプは、第2の変速ワイヤが、このクランプを貫通して延び、かつ、このクランプの後方部分から延出するように、構成される、
ハンドルバー。
【請求項20】
エアロバーを自転車ハンドルバーにクランプするためのクランプシステムにおいて、
第1のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第1のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延び、かつ、前記第1のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する、第1のコレット、
を有し、
前記第1のコレットは、
第1のエアロバー受入通路、および、
前記第1のコレットの直径を変更可能にする複数の第1の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第1のコレットの前記第1のテーパ型受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第1のコレットの直径が減少し、これにより、前記第1のエアロバー受入通路中に受け入れられた第1のエアロバーが、前記第1のエアロバークランプによって保持される、
第1のエアロバークランプと、
第2のエアロバークランプであって、
前記ハンドルバーの移動軸(T)に対してほぼ平行な軸を有する第2のテーパ型受入スリーブ、および、
前記移動軸(T)に対してほぼ平行な平面内に延びかつ前記第2のテーパ型受入スリーブ中に受け入れ可能な主軸を有する第2のコレット、
を有し、
前記第2のコレットは、
前記第2のコレットの直径の変更を可能にする第2のエアロバー受入通路、および、
複数の第2の軸方向に延びるスロット、
を有し、
前記第2のコレットの前記第2のテーパ状受入スリーブ中での軸方向運動により、前記第2のコレットの直径が減少し、これにより、前記第2のエアロバー受入通路中に受け入れられた第2のエアロバーが、前記第2のエアロバークランプによって保持される、
第2のエアロバークランプと、
を含む、クランプシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図3a】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図3a】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2008−518826(P2008−518826A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539115(P2007−539115)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/038779
【国際公開番号】WO2006/050030
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(502252367)コンポジテック・インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/038779
【国際公開番号】WO2006/050030
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(502252367)コンポジテック・インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】
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