説明

取付治具

【課題】開閉器の材質に関係なく、開閉器に浸水検出器を簡易に取り付ける。
【解決手段】取付治具1は、開閉器Bの浸水を調査する検出部D1及びD2を固定する治具である。管Pは、開閉器Bの上面の端部を支点として回転可能である。検出部D1は、ヒンジH1を介して管Pに接続される。検出部D2は、ヒンジH2を介して管Pに接続される。重量物Wは、ヒンジH3を介して管Pに接続される。重量部Wが重力により支点の鉛直方向に位置したとき、検出部D1は開閉器Bの側面に面接触し、検出部D2は開閉器Bの底面に面接触する。検出部D1及びD2は、ヒータ及び温度計を備える。浸水量を検出する際には、開閉器Bの側面及び底面を同時に測り、温度の立ち上がりの程度の差で浸水量を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉器に浸水検出器(ヒータ式)を取り付ける取付治具(クランプ式及びやじろべえ式)に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでの調査の結果によれば、電力回路・電力機器の電路を開閉する開閉器の気密保持ができている場合には、発錆や部分放電等の不具合に至ることは極めて少ないということが分かっている。このため、初期の気密破壊を検知することによって、開閉器の電気事故抑制や初期修理による延命化を図ることが可能になる。
【0003】
例えば、超音波を利用して開閉器内部の浸水を検査する装置がある。特許文献1には、超音波式の浸水検出装置について開示されている。ところが、超音波式の浸水検出装置は、3mm程度以上の浸水量がなければ検出が難しく、霧吹き状態(水分付着)は検出できないという問題がある。
【0004】
そこで、ヒータ及び温度計を使った浸水検出装置が提案されている。
【特許文献1】特許第3233858号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ヒータ及び温度計を使った浸水検出装置を開閉器に取り付ける場合に、真空ポンプを用いて真空引きを行うので、開閉器の表面処理が必要になることがあり、また、取り付けるための治具が大掛かりになるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、開閉器の材質に関係なく、開閉器に浸水検出器を簡易に取り付けることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、浸水検出器を開閉器の側面及び底面に取り付ける取付治具であって、前記開閉器の一部を支点として回転可能な揺動部と、前記揺動部に固定される重量部と、前記揺動部に固定され、前記重量部が重力を受けて前記揺動部が回転することにより、前記開閉器の側面に面接触する第1の浸水検出部と、前記揺動部に固定され、前記重量部が重力を受けて前記揺動部が回転することにより、前記開閉器の底面に面接触する第2の浸水検出部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、開閉器の材質に関係なく、開閉器に浸水検出部を簡易に固定することができる。特に、開閉器の表面の凸凹状態に関係なく、軽量の浸水検出部を固定する治具を開閉器に設置できるので、開閉器の浸水調査の作業に非常に有用である。
【0008】
また、本発明は、取付治具であって、前記揺動部が、前記開閉器の上面に前記支点を有し、前記重量部が、前記揺動部のうち、前記開閉器の底面より下方、かつ、前記支点の鉛直方向に位置付け可能な位置に固定され、前記第1の浸水検出部が、前記揺動部のうち、前記重量部が前記支点の鉛直方向に位置したときに、前記開閉器の側面に面接触するような位置に固定され、前記第2の浸水検出部が、前記揺動部のうち、前記重量部が前記支点の鉛直方向に位置したときに、前記開閉器の底面に面接触するような位置に固定されることを特徴とする。
この構成によれば、取付治具の端部を開閉器の上面に引っ掛けて、それを支点とするので、開閉器に何も細工を施すことなく、簡単に浸水検出部を固定することができる。
【0009】
また、本発明は、取付治具であって、前記揺動部が、前記第1の浸水検出部及び/又は前記第2の浸水検出部が前記開閉器に面接触する位置を調整可能な横管を有することを特徴とする。
この構成によれば、開閉器の側面及び/又は底面のうち、限られた平滑面を選んで、その面に浸水検出部を接触させることができる。
【0010】
また、本発明は、取付治具であって、前記重量部が、第1の重量部と、第2の重量部とからなり、前記揺動部が、第1の揺動部と、第2の揺動部とからなり、前記第1の揺動部が、前記開閉器の脚金具に固定された棒を支点とするV字形状になっており、当該支点を挟んだ両側に前記第1の浸水検出部及び前記第1の重量部を固定し、前記第2の揺動部が、前記棒を支点とする直線状になっており、当該支点を挟んだ両側に前記第2の浸水検出部及び前記第2の重量部を固定することを特徴とする。
この構成によれば、揺動部が、開閉器の側面に面接触する第1の浸水検出部に係る第1の揺動部と、開閉器の底面に面接触する第2の浸水検出部に係る第2の揺動部とに分かれるので、取付治具の構成が簡単であり、確実に浸水検出部を固定することができる。
【0011】
また、本発明は、取付治具であって、前記棒における前記第1の揺動部の支点及び前記第2の揺動部の支点が、移動可能であることを特徴とする。
この構成によれば、開閉器の側面及び底面のうち、限られた平滑面を選んで、その面に浸水検出部を接触させることができる。
【0012】
また、本発明は、取付治具であって、前記第1の浸水検出部及び前記第2の浸水検出部が、ヒータ及び温度計を備えることを特徴とする。
この構成によれば、浸水検出部にヒータ及び温度計を収納することにより、浸水検出部をコンパクト、かつ、軽量にできるので、開閉器に固定するのに本取付治具を使いやすくすることができる。
【0013】
その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、開閉器の材質に関係なく、開閉器に浸水検出器を簡易に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る取付治具は、浸水検出器を開閉器の側面及び底面に取り付けるためのものであり、開閉器の一部を支点として回転する揺動部に、重量部及び浸水検出部が固定され、重量部に重力がかかって揺動部が回転することにより、浸水検出部が開閉器の側面及び底面に面接触するものである。ここでは、ヒータ及び温度計を利用した浸水検出器に係る取付治具について説明する。
【0016】
≪開閉器の概要≫
気中開閉器は、電力回路・電力機器の正常動作時の電路を開閉する大型の機器であり、特に、開閉器内部に空気が密封されて格納されている。気中開閉器の構造の一例が、特開平10−334775号公報に開示されている。なお、開閉器本体の材質が、炭素鋼、SUS304のいずれの場合にも、本発明の実施の形態に係る取付治具を適用できる。
【0017】
<<第1の実施の形態>>
≪取付治具の概要≫
第1の実施の形態に係る取付治具はクランプ式であり、取付治具を開閉器の上面の端に引っ掛けて、引っ掛けた箇所を支点として、取付治具に取り付けた検出部を開閉器の側面及び底面に圧着する。クランプ式では、検出部を小さく軽くするために、検出部にはヒ−タ及び温度計を収納し、電源(蓄電池)は重量部に収納する。重量部には、蓄電池、デ−タ伝送器及び任意の重量物を収納する。
【0018】
浸水量を検出する際には、開閉器の側面及び底面を同時に測り、温度の立ち上がりの程度の差で浸水量を判定する。底面は、略平滑面になっているので、当該底面における中心線上の端部で計測できる。一方、側面は、リブや文字の浮き上がりがあって平滑面が限られるので、その限られた平滑面を選び、その面に合わせて検出部の位置(水平方向)を調整する必要がある。そのため、取付治具には、検出部を水平方向に移動させ、その位置決めを可能とする横管が必要になる。
【0019】
≪取付治具の構成及び機能≫
図1は、第1の実施の形態に係る開閉器Bに取付治具1を設置したものの斜視図であり、図2は、その側面図である。図1に示すように、取付治具1は、9本の管P(P1〜P9)、8個の接続具C(C1〜C8)、3個のヒンジH(H1〜H3)、2個の検出部D(D1〜D2)及び1個の重量部Wを備える。
【0020】
管P1及びP2は、開閉器Bの上面に立つように設置され、上面との接触点は管P及び取付治具1全体の支点になる。管P3は、管P1及びP2のそれぞれに垂直に、かつ、開閉器Bの上面に平行になるように、接続具C1及びC2によりそれぞれ管P1及びP2に固定される。管P4は、管P1〜P3にそれぞれ垂直になるように、接続具C3により管P3に固定される。管P5は、管P1及びP2に平行に、かつ、管P3及びP4に垂直になるように、接続具C4により管P4に固定される。
【0021】
管P6は、管P3に平行に、かつ、管P4及びP5に垂直になるように、接続具C5により管P5に固定される。管P7は、管P4に平行に、かつ、管P5及びP6に垂直になるように、接続具C6により管P6に固定される。なお、管P7は、接続具C6を調節することにより管P6上の位置を変更可能である。検出部D1は、ヒンジH1を介して管P7に接続され、開閉器Bの側面に面接触する。管P8は、管P4に平行に、かつ、管P5及びP6に垂直になるように、管P6に接続具C7により固定され、検出部D1を支持する管P7とのバランスをとるために、略「管P7の長さ+ヒンジH1の長さ+検出部D1の厚さ」の長さを有する。
【0022】
管P9は、管P4に平行に、かつ、管P5及びP6に垂直になるように、管P5に接続具C8により固定される。検出部D2は、ヒンジH2を介して管P9に接続され、開閉器Bの底面に面接触する。重量部Wは、ヒンジH3を介して管P5に接続される。
【0023】
検出部D1及びD2は、開閉器Bの内部の浸水状況を調査するものであり、ヒータ及び温度計を収納する。これにより、検出部D1及びD2は、それぞれ10cm*8cm*2cm程度の大きさで、約150g程度以下になる。すなわち、収納物を少なくして、検出部D1及びD2を小さく、かつ、軽くすることによって、クランプ式の取付治具1が容易に適用可能になる。
【0024】
図2に示すように、重量部Wは、管Pの端部を支点として取付治具1全体を傾斜させることにより検出部D1及びD2を開閉器Bの表面に接触させるものであり、また、蓄電池、デ−タ伝送器及び任意の重量物を収納し、検出部D1及びD2との間に有線の電力線及び通信線が設けられる。蓄電池は、電力線を通じて検出部D1及びD2に電力を供給する電源であり、例えば、単3電池10本である。デ−タ伝送器は、通信線を通じて検出部D1及びD2から検出データを取得し、外部のノートPC(Personal Computer)に無線送信し、一方、ノートPCから電源入切信号を無線受信し、その信号に応じて電源の入切を制御する。重量物は、その重量を調整することで、重量部W全体の重量の増減を任意に可能とする。これにより、検出部D1及びD2を開閉器Bの表面に適度に接触させることができる。
【0025】
図3は、第1の実施の形態に係る接続具Cの構造を示す図である。接続具Cは、2本の管Pを直交するように接続する治具であり、管接続部CA、蝶ネジCB1及びCB2を備える。管接続部CAは、管Pを通す2個の貫通口、蝶ネジCB1及びCB2をねじ込ませる2個のネジ穴を備える。蝶ネジCB1及びCB2は、管接続部CAのネジ穴にねじ込まれることによって、それぞれ貫通口に通っている管Pを固定する。
【0026】
<<第2の実施の形態>>
≪取付治具の概要≫
第2の実施の形態に係る取付治具は、やじろべえ式であり、開閉器の脚金具に円筒中空管を渡し、これを支点する角型中空管により検出部を開閉器に圧着する。やじろべえ式取付治具の特徴を以下に示す。
(1)開閉器の支持物、電線などの障害物がない底部に設定できる。
(2)開閉器の底面及び側面の測定対象個所を選択する自由度が大きい。
(3)検出部は、ヒ−タ、温度計及び通信部を内蔵しても、コンパクトで軽量である。真空ポンプ方式と比較すると、その効果は顕著である。
(4)開閉器の測定面にゴミ(コケ、塵埃等)、錆浮上りがあっても、圧着可能である。真空ポンプ式や磁石式では、表面処理が必要な場合がある。
浸水量を検出する際には、開閉器の側面及び底面を同時に測り、温度の立ち上がりの程度の差で浸水量を判定する。(検出部は、特願2008−147228の改良型である)
≪取付治具の構成及び機能≫
図4(a)は、第2の実施の形態に係る開閉器Bに取付治具2を設置したものの斜視図であり、図5(a)及び(b)は、その側面図である。図4(b)及び(c)は、第2の実施の形態に係る開閉器Bに管P1を固定した例の斜視図である。
【0027】
取付治具2は、3本の管P(P1〜P3)、5個の接続具C(C1〜C5)及び2個の検出部D(D1及びD2)を備える。
【0028】
図4(a)に示すように、管P1は、開閉器Bの2個の脚金具B1に渡されて固定される(図4(b)及び(c)も同様)。管P2及びP3は、管P1を支点にして回転可能に支持される。詳細には、管P2は、接続具C1により管P1に支持される。検出部D1及び重量部W1は管P2の両端に固定される。そして、重量部W1に重力がかかることにより、管P2が管P1を支点に回転し、検出部D1が開閉器Bの側面に面接触する。一方、管P3は、接続具C4により管P1に支持される。検出部D2及び重量部W2は管P3の両端に固定される。そして、重量部W2に重力がかかることにより、管P3が管P1を支点に回転し、検出部D2が開閉器Bの底面に面接触する。
【0029】
図5(a)は、取付治具2のうち、検出部D1を開閉器Bの側面に固定する部分を示す。管P2は、開いたV字形状になっていて、接続具C1により管P1を支点に回転可能に支持される。重量部W1は、接続具C2により管P2に固定され、重力により管P2を図面に向かって左回り(反時計回り)に回転させようとする。検出部D1は、ヒンジH1を介して接続具C3により管P2に固定され、重量部W1による管P2の回転によって開閉器Bの側面に接する。この場合、ヒンジH1の開閉動作により、検出部D1を開閉器Bの側面に自在に面接触させることができる。
【0030】
図5(b)は、取付治具2のうち、検出部D2を開閉器Bの底面に固定する部分を示す。管P3は、直線状になっていて、接続具C4により管P1を支点に回転可能に支持される。重量部W2は、接続具C5により管P3に固定され、重力により管P3を図面に向かって右回り(時計回り)に回転させようとする。検出部D2は、ヒンジH2を介して管P3に固定され、重量部W2による管P3の回転によって開閉器Bの底面に接する。この場合、ヒンジH2の開閉動作により、検出部D2を開閉器Bの底面に自在に面接触させることができる。
【0031】
≪検出部の構成≫
図6は、第2の実施の形態に係る検出部D(D1、D2)の構成を示す図である。図6(a)は、検出部Dの側面図を示す。図6(b)は、検出部Dの平面図を示す。
【0032】
検出部Dは、電源部DA1及びDA2、通信部DB、面状ヒータ部DC、温度計測部DDを備える。電源部DA1及びDA2は、他の各部に電力を供給する電源であり、それぞれが、例えば、1個40[g]のリチウム1次電池4個(合計12[V])である。通信部DBは、外部のPCからの信号に応じて電源の入切を制御し、測定したデータを外部のPCに送信する。面状ヒータ部DCは、面接触している開閉器の側面や底面を加熱する。温度計測部DDは、面接触している開閉器の側面や底面の温度を計測する。なお、検出部Dは、外形寸法が115W*75D*35H[mm]であり、重量が約300[g]である。
【0033】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、開閉器Bの材質に関係なく、開閉器Bに検出部D(浸水検出器)を簡易に取り付けることができる。特に、開閉器Bの表面の凸凹状態に関係なく、軽量の検出部Dを固定する治具を開閉器Bに設置できるので、開閉器Bの浸水調査の作業に非常に有用である。
【0034】
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【0035】
例えば、上記第1の実施の形態において、側面用の検出部D1に対する横管である管P6だけでなく、底面用の検出部D2に対しても横管を設けてもよい。これによれば、開閉器Bの底面にリブや文字の浮き上がりがあって平滑面が限られる場合にも、限られた平滑面を選んで、その面に検出部D2を面接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1の実施の形態に係る開閉器Bに取付治具1を設置したものの斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る開閉器Bに取付治具1を設置したものの側面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る接続具Cの構造を示す図である。
【図4】(a)は第2の実施の形態に係る開閉器Bに取付治具2を設置したものの斜視図であり、(b)及び(c)は第2の実施の形態に係る開閉器Bに管P1を固定した例の斜視図である。
【図5】第2の実施の形態に係る開閉器Bに取付治具2を設置したものの側面図であり、(a)は取付治具2のうち、検出部D1を開閉器Bの側面に固定する部分を示し、(b)は取付治具2のうち、検出部D2を開閉器Bの底面に固定する部分を示す。
【図6】第2の実施の形態に係る検出部D(D1、D2)の構成を示す図であり、(a)は検出部Dの側面図を示し、(b)は検出部Dの平面図を示す。
【符号の説明】
【0037】
1、2 取付治具
B 開閉器
B1 脚金具
C(C1〜C8) 接続具
D 検出部(浸水検出器)
D1 検出部(第1の浸水検出部)
D2 検出部(第2の浸水検出部)
DC 面状ヒータ部(ヒータ)
DD 温度計測部(温度計)
P(P1〜P9) 管(揺動部)
P1 管(棒)
P2 管(第1の揺動部)
P3 管(第2の揺動部)
P6 管(横管)
W 重量部
W1 重量部(第1の重量部)
W2 重量部(第2の重量部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸水検出器を開閉器の側面及び底面に取り付ける取付治具であって、
前記開閉器の一部を支点として回転可能な揺動部と、
前記揺動部に固定される重量部と、
前記揺動部に固定され、前記重量部が重力を受けて前記揺動部が回転することにより、前記開閉器の側面に面接触する第1の浸水検出部と、
前記揺動部に固定され、前記重量部が重力を受けて前記揺動部が回転することにより、前記開閉器の底面に面接触する第2の浸水検出部と、
を備えることを特徴とする取付治具。
【請求項2】
請求項1に記載の取付治具であって、
前記揺動部は、前記開閉器の上面に前記支点を有し、
前記重量部は、前記揺動部のうち、前記開閉器の底面より下方、かつ、前記支点の鉛直方向に位置付け可能な位置に固定され、
前記第1の浸水検出部は、前記揺動部のうち、前記重量部が前記支点の鉛直方向に位置したときに、前記開閉器の側面に面接触するような位置に固定され、
前記第2の浸水検出部は、前記揺動部のうち、前記重量部が前記支点の鉛直方向に位置したときに、前記開閉器の底面に面接触するような位置に固定される
ことを特徴とする取付治具。
【請求項3】
請求項2に記載の取付治具であって、
前記揺動部は、
前記第1の浸水検出部及び/又は前記第2の浸水検出部が前記開閉器に面接触する位置を調整可能な横管を有する
ことを特徴とする取付治具。
【請求項4】
請求項1に記載の取付治具であって、
前記重量部は、第1の重量部と、第2の重量部とからなり、
前記揺動部は、第1の揺動部と、第2の揺動部とからなり、
前記第1の揺動部は、前記開閉器の脚金具に固定された棒を支点とするV字形状になっており、当該支点を挟んだ両側に前記第1の浸水検出部及び前記第1の重量部を固定し、
前記第2の揺動部は、前記棒を支点とする直線状になっており、当該支点を挟んだ両側に前記第2の浸水検出部及び前記第2の重量部を固定する
ことを特徴とする取付治具。
【請求項5】
請求項4に記載の取付治具であって、
前記棒における前記第1の揺動部の支点及び前記第2の揺動部の支点は、移動可能である
ことを特徴とする取付治具。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の取付治具であって、
前記第1の浸水検出部及び前記第2の浸水検出部は、ヒータ及び温度計を備える
ことを特徴とする取付治具。

【図1】
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【図4】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−78512(P2010−78512A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−248705(P2008−248705)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】