説明

受付管理装置、受付管理方法及び記録媒体

【課題】受け付けにおいて、入室許可証を予め印刷している場合には、同じ入室許可証を印刷することを確実に防止することができる受付管理装置、受付管理方法及び記録媒体を提供する。
【解決手段】CPUは、予約一覧表示ウィンドウに表示される予約リストからバッジIDを付加されている訪問者予約情報が、マウスで選択された場合には、共用ボタンの表示を「サインイン&バッジ印刷」から「サインイン」に変更する。一方、CPUは、予約リストからバッジIDを付加されていない訪問者予約情報が、マウスで選択された場合には、共用ボタンの表示を「サインイン&バッジ印刷」から変更しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設の受け付けにおいて、当該施設への入室者を管理する受付管理装置、受付管理方法及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、施設への入室者を管理する技術に関し種々提案されている。
例えば、建物の受け付けに設置して、予め入力された情報、あるいは、その場で入力された情報を基に例えば紙製カードの磁気記録部に個々の訪問者特有の情報を書き込むと共に、該カードの表面に必要な可視情報を印刷し、個人認証カードとして発行する個人認証カード発行装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平06−131507号公報(段落(0011)〜(0037)、図1〜図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成では、一度に多人数(例えば、50人である。)の訪問者が訪れた場合には、カード作成処理に長時間かかってしまい、お客様を待たせてしまうという問題がある。また、この問題を解消するために訪問予約者が多人数の場合には、人数分のカードを予め作成しておくという方法が考えられるが、訪問予約者のカードを誤って作成してしまい、準備したカードが無駄になる虞がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、受け付けにおいて、入室許可証を予め印刷している場合には、同じ入室許可証を印刷することを確実に防止することができる受付管理装置、受付管理方法及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係る受付管理装置は、施設への入室を許可する入室許可証の印刷データを印刷装置へ出力する印刷データ出力手段と、施設への入室予約者を特定する個人情報を入力する個人情報入力手段と、前記個人情報入力手段を介して入力された前記個人情報を前記施設への入室予約者を表す入室予約者情報として予約リストに格納する入室予約格納手段と、前記個人情報を入力する入力ウィンドウと前記予約リストに格納された入室予約者情報を一覧表示する予約一覧表示ウィンドウとを表示画面に表示するウィンドウ表示手段と、前記予約一覧表示ウィンドウに表示された入室予約者情報から一の入室予約者情報を選択する予約者情報選択手段と、印刷指示を入力する印刷ボタンと前記印刷指示及び入室許可リストへの格納指示を一度に入力する共用ボタンとを前記表示画面に配置するボタン配置手段と、入力操作を行う入力操作手段と、前記予約者情報選択手段を介して入室予約者情報が選択された後、前記入力操作手段を介して前記印刷ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択手段によって選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する前記入室許可証の印刷データを作成して前記印刷装置へ出力すると共に、前記予約一覧表示ウィンドウに表示される当該入室予約者情報に前記バッジIDを付加して表示するように制御するバッジID表示制御手段と、前記予約者情報選択手段を介して入室予約者情報が選択された後、前記入力操作手段を介して前記共用ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択手段によって選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する前記入室許可証の印刷データを作成して前記印刷装置へ出力すると共に、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記施設への入室許可者を表す入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する共用ボタン制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る受付管理装置は、請求項1に記載の受付管理装置において、前記予約者情報選択手段を介して入室予約者情報が選択された場合には、前記入室予約者情報に前記バッジIDが付加されているか否かを判定するID判定手段と、前記予約者情報選択手段を介して選択された入室予約者情報に前記バッジIDが付加されていると判定された場合には、前記共用ボタンに替えて当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように指示する入室許可ボタンを前記表示画面に配置する共用ボタン変更手段と、前記入力操作手段を介して前記入室許可ボタンが操作された場合には、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する入室許可制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る受付管理装置は、請求項1又は請求項2に記載の受付管理装置において、前記入室許可証の印刷データは、前記入室予約者情報に付与された前記バッジIDを印刷するためのバッジID印刷データを含むことを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る受付管理方法は、施設への入室予約者を特定する個人情報を入力する個人情報入力工程と、前記個人情報入力工程で入力された前記個人情報を前記施設への入室予約者を表す入室予約者情報として予約リストに格納する入室予約格納工程と、前記予約リストに格納された入室予約者情報を一覧表示する予約一覧表示ウィンドウを表示画面に表示するウィンドウ表示工程と、前記ウィンドウ表示行程で前記予約一覧表示ウィンドウに表示された入室予約者情報から一の入室予約者情報を選択する予約者情報選択工程と、印刷指示を入力する印刷ボタンと前記印刷指示及び入室許可リストへの格納指示を一度に入力する共用ボタンとを前記表示画面に配置するボタン配置工程と、前記予約者情報選択工程で入室予約者情報が選択された後、入力操作を行う入力操作手段を介して前記印刷ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択工程で選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する入室許可証の印刷データを作成して印刷装置へ出力すると共に、前記予約一覧表示ウィンドウに表示される当該入室予約者情報に前記バッジIDを付加して表示するように制御するバッジID表示制御工程と、前記予約者情報選択工程で入室予約者情報が選択された後、前記入力操作手段を介して前記共用ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択工程で選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する入室許可証の印刷データを作成して印刷装置へ出力すると共に、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記施設への入室許可者を表す入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する共用ボタン制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係る受付管理方法は、請求項4に記載の受付管理方法において、前記予約者情報選択工程で入室予約者情報が選択された場合には、前記入室予約者情報に前記バッジIDが付加されているか否かを判定するID判定工程と、前記ID判定工程で入室予約者情報に前記バッジIDが付加されていると判定された場合には、前記共用ボタンに替えて当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように指示する入室許可ボタンを前記表示画面に配置する共用ボタン変更工程と、前記入力操作手段を介して前記入室許可ボタンが操作されたか否かを判定する操作判定工程と、前記操作判定工程で入力操作手段を介して前記入室許可ボタンが操作されと判定された場合には、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する入室許可制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項6に係る受付管理方法は、請求項4又は請求項5に記載の受付管理方法において、前記入室許可証の印刷データは、前記入室予約者情報に付与された前記バッジIDを印刷するためのバッジID印刷データを含むことを特徴とする。
【0011】
更に、請求項7に係る記録媒体は、コンピュータに請求項4乃至請求項6いずれかに記載の受付管理方法の各工程を実行させるためのプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る受付管理装置では、受け付け管理者は、訪問者に対応する予約一覧表示ウィンドウに表示される入室予約者情報を選択して、印刷ボタンを操作することによって、バッジID付き入室許可証を予め印刷することができる。また、受け付け管理者は、予約一覧表示ウィンドウに表示される当該入室予約者情報にバッジIDが付加されているか否かを見ることによって、入室許可証を予め印刷した入室予約者か否かを容易に判定することが可能となる。その結果、受け付け管理者は、施設への入室を許可する入室許可証を予め印刷している場合には、同じ入室許可証を印刷することを確実に防止することができると共に、予め印刷した入室許可証を入室予約者に迅速に渡すことが可能となる。
【0013】
また、受け付け管理者は、訪問者に対応する予約一覧表示ウィンドウに表示される入室予約者情報を選択して、共用ボタンを操作することによって、バッジID付き入室許可証を印刷することができると共に、訪問者の個人情報を入室許可者情報として入室許可リストへ登録することができる。従って、受け付け管理者は、共用ボタンを操作することによって、訪問者への入室許可証の印刷と、訪問者の入室許可リストへの登録とを同時に行うことができる。
【0014】
また、請求項2に係る受付管理装置では、予約一覧表示ウィンドウに表示されたバッジID付き入室予約者情報が選択された場合には、共用ボタンに替えて入室許可ボタンが配置される。このため、受け付け管理者は、入室許可ボタンを操作することによって、既に印刷した入室許可証と同じ入室許可証を印刷することを確実に防止することができると共に、共用ボタンと同じ位置に配置された入室許可ボタンを操作することによって入室許可リストへの登録を迅速に行うことができる。
【0015】
また、請求項3に係る受付管理装置では、入室許可証にはバッジIDが印刷されるため、受け付け管理者は、既に印刷した入室許可証のバッジIDを確認することによって、入室許可証を迅速に探して、訪問者に渡すことが可能となる。
【0016】
また、請求項4に係る受付管理方法では、受け付け管理者は、訪問者に対応する予約一覧表示ウィンドウに表示される入室予約者情報を選択して、印刷ボタンを操作することによって、バッジID付き入室許可証を予め印刷することができる。また、受け付け管理者は、予約一覧表示ウィンドウに表示される当該入室予約者情報にバッジIDが付加されているか否かを見ることによって、入室許可証を予め印刷した入室予約者か否かを容易に判定することが可能となる。その結果、受け付け管理者は、予め施設への入室を許可する入室許可証を印刷している場合には、同じ入室許可証を印刷することを確実に防止することができると共に、予め印刷した入室許可証を入室予約者に迅速に渡すことが可能となる。
【0017】
また、受け付け管理者は、訪問者に対応する予約一覧表示ウィンドウに表示される入室予約者情報を選択して、共用ボタンを操作することによって、バッジID付き入室許可証を印刷することができると共に、訪問者の個人情報を入室許可者情報として入室許可リストへ登録することができる。従って、受け付け管理者は、共用ボタンを操作することによって、訪問者への入室許可証の印刷と、訪問者の入室許可リストへの登録とを同時に行うことができる。
【0018】
また、請求項5に係る受付管理方法では、予約一覧表示ウィンドウに表示されたバッジID付き入室予約者情報が選択された場合には、共用ボタンに替えて入室許可ボタンが配置される。このため、受け付け管理者は、入室許可ボタンを操作することによって、既に印刷した入室許可証と同じ入室許可証を印刷することを確実に防止することができると共に、共用ボタンと同じ位置に配置された入室許可ボタンを操作することによって入室許可リストへの登録を迅速に行うことができる。
【0019】
また、請求項6に係る受付管理方法では、入室許可証にはバッジIDが印刷されるため、受け付け管理者は、既に印刷した入室許可証のバッジIDを確認することによって、入室許可証を迅速に探して、訪問者に渡すことが可能となる。
【0020】
更に、請求項7に係る記録媒体では、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の受付管理方法の各工程をコンピュータで実行されるプログラムとして備えることができる。このようなプログラムの場合、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、データカード(ICカード、磁気カード等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、光磁気ディスク(MD等)、相変化ディスク、磁気テープ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMに前記プログラムを記録しておき、このROMやバックアップRAMをコンピュータに組み込んで用いてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る受付管理装置、受付管理方法及び記録媒体を、工場施設や建物等の施設の受け付けに設置されて、この施設への訪問者に対して入室許可証としてのバッジを発行するバッジ印刷システムについて具体化した一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0022】
先ず、本実施例に係るバッジ印刷システム1の概略構成について図1に基づき説明する。図1は本実施例に係るバッジ印刷システム1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施例に係るバッジ印刷システム1は、持ち運び可能なノートブック型パーソナルコンピュータ等から構成される受付管理装置の一例としてのコンピュータ装置2と、このコンピュータ装置2と信号ケーブルK1を介して接続されるテープ印刷装置3とから構成されている。
【0023】
また、コンピュータ装置2は、CCDカメラ4と、表示装置(例えば、液晶表示装置や有機EL表示装置等である。)5と、キーボード6と、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)8と、CDリード・ライター(CD−R/W)9とを一体に備えており、ハードディスクドライブ(HDD)49(図4参照)を内蔵している。また、コンピュータ装置2には、マウス7が接続されている。尚、マウス7は、ジョイスティックやトラックボール等に置き換えてもよい。また、CD−R/W9は、MO装置、DVD装置等に置き換えてもよい。
【0024】
次に、テープ印刷装置3の概略構成について図2及び図3に基づいて説明する。
図2はテープ印刷装置3にロールシートホルダ13が装着された状態を上カバー14を開けて示す右側上方からの斜視図である。図3はロールシートホルダ13をテープ印刷装置に装着した状態を示す側断面図である。
【0025】
図2及び図3に示すように、テープ印刷装置3は、樹脂製の本体筐体11と、所定幅のロールシート12Aが巻回されたロールシートホルダ12を収納するロールシートホルダ収納部13の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた透明樹脂製の側面視略半円形状に形成された上カバー14とから構成されている。このロールシート12Aは、自己発色性を有する長尺状の感熱シート(いわゆる、サーマルペーパー)や、該感熱シートの片面に粘着剤を介して離形紙が貼り合わされた長尺状の無定長ロールシート12Aや、この無定長ロールシート12Aの感熱シートが予め所定形状に一定ピッチでハーフカットされたダイカット等で構成され、ロールシートホルダ12に巻回されている。
【0026】
また、上カバー14の前側のフロントカバー15には、印刷されたロールシート12Aを外部に排出するシート排出口15Aが形成されている。また、このシート排出口15Aの上側の前面部には電源ボタン16A、押下することによってシート排出口15Aの内側に設けられたカッターユニット17(図3参照)を駆動させてロールシート12Aを切断するカットボタン16B、押下することによってロールシート12Aを一定量搬送方向に排出するフィードボタン16Cが略水平に配置されている。
【0027】
ここで、カッターユニット17は、図3に示すように、固定刃17Aと可動刃17Bから構成され、可動刃17BがDCモータ等で構成される切断用モータ84により上下方向に往復移動される。そして、印刷済みロールシート12Aの搬送方向後側の切断位置が、固定刃17Aに対向する位置まで搬送された場合には、切断用モータ84により可動刃17Bを上下方向に移動させることによって、この印刷済みロールシート12Aが切断される。また、固定刃17Aと可動刃17Bとによって切断されたロールシート12Aは、シート排出口15Aから排出される。尚、可動刃17Bは正面視V字形に構成されている。
【0028】
また、図2及び図3に示すように、トレイ部材18がフロントカバー15の前側を覆うように、このフロントカバー15の下端縁部に開閉自在に取り付けられ、上端部に形成された凹み部18Aに指を掛けて前側に回動させて開くことができるように構成されている。
また、本体筐体11の背面部には不図示の電源コードが接続されるインレット19が配設されると共に、その横側には、信号ケーブルK1が接続されるUSB(Universal Serial Bus)コネクタが設けられている。
【0029】
また、図2に示すように、テープ印刷装置3は、ロールシートホルダ収納部13の搬送方向に対して略垂直方向の一方の側端縁部(図2中、右側側端縁部)に、ロールシートホルダ12を構成する位置決め保持部材21の外側方向に突設される断面略矩形状の取付部材22を嵌め込むことができるホルダ支持部材23が設けられている。このホルダ支持部材23には、幅方向上方に開口すると共に幅方向両側に開口する正面視略縦長Uの字状の第1位置決め溝部24が形成されている。
【0030】
また、図3に示すように、ロールシート12Aを挿入する挿入口26の後端縁部からロールシートホルダ収納部13の前側上端縁部まで略水平に延出された載置部29が設けられている。また、この載置部29の搬送方向後側の端縁角部には、ロールシート12Aの複数の幅寸法に対応して断面略L字状の5個の第2位置決め溝部が形成されている。この各第2位置決め溝部は、図3に示すように、ロールシートホルダ12を構成するガイド部材28の載置部29に当接する先端下端部分を上方から嵌め込むことができるように形成されている。
【0031】
また、ロールシートホルダ収納部13の底面部には、ホルダ支持部材23の内側基端部から対向する側面部基端部まで搬送方向に対して略垂直に平面視横長四角形の位置決め凹部13Aが所定深さ(本実施形態では、約1.5〜3mmの深さである。)で形成されている。この位置決め凹部13Aの搬送方向幅寸法は、ロールシートホルダ12を構成する位置決め保持部材21及びガイド部材28の各下端縁部の幅寸法にほぼ等しくなるように形成されている。
【0032】
また、位置決め凹部13Aのホルダ支持部材23の内側基端部には、位置決め保持部材21の下端縁部から略直角内側方向に延出されるシート判別部(不図示)に対向する部分に、プッシュ式のマイクロスイッチ等から構成されて、ロールシート12Aの種別、材質、ロールシート幅等を判別するための6個のシート判別センサP1、P2、P3、P4、P5、P6(図5参照)がL字状に設けられている。
【0033】
この各シート判別センサP1〜P6は、プランジャーとマイクロスイッチ等から構成される公知の機械式スイッチからなり、この各シート判別センサP1〜P6に対して位置決め保持部材21の下端縁部から略直角内側方向に延出されるシート判別部(不図示)に形成される6個の各センサ孔(不図示)が有るか否かを検出して、そのオン・オフ信号によりロールシートホルダ12に装着されたロールシート12Aの種別、材質、ロールシート幅等を検出するものである。尚、ロールシート12Aの幅寸法は、12mm、17mm、29mm、38mm、62mmの5種類のものが設けられている。
【0034】
尚、本実例の場合は、各シート判別センサP1〜P6は、そのプランジャーが常には、位置決め凹部13Aの底面から所定高さ突き出しており、マイクロスイッチがオフ状態になっている。そして、シート判別部の各センサ孔が、各シート判別センサP1〜P6に対向する位置に有る場合には、プランジャーが押下されずマイクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力される。
【0035】
一方、シート判別部の各センサ孔が、各シート判別センサP1〜P6に対向する位置に無い場合には、プランジャーが押下されてマイクロスイッチがオン状態になるので、オン信号が出力される。従って、各シート判別センサP1〜P6によって6ビットの「0」、「1」信号が出力され、各シート判別センサP1〜P6が全てオフ状態の場合、即ち、ロールシートホルダ12が装着されていない場合には、6ビットの「000000」の信号が出力される。
【0036】
また、図2に示すように、ロールシートホルダ収納部13のホルダ支持部材23と反対側の側端縁部に対向する上カバー14の開口部周縁の内側には、断面円形状でリンクレバー34の厚さにほぼ等しい高さに形成された係合軸33が立設されている。そして、この係合軸33には、サーマルヘッド32(図3参照)を上下動させるリンクレバー34の一方の端縁部に形成された貫通孔が嵌め込まれ、このリンクレバー34の端縁部が回動可能且つ着脱可能に取り付けられている。
【0037】
また、図3に示すように、挿入口26のロールシート搬送方向奥側には、プラテンローラ35のローラ軸35Aが回転自在に軸支されている。また、サーマルヘッド32は押圧バネ36によって上方に付勢されているヘッド支持部材37の上面に固定されている。また、このヘッド支持部材37の搬送方向に対して後側の端縁部は、フレーム38の背面部によって上下方向に揺動可能に支持されている。
【0038】
そして、この上カバー14を後側方向に回動して開くことにより、リンクレバー34が上カバー14の動きに連動して後側方向に移動して、サーマルヘッド支持部材37が下方に移動されて、サーマルヘッド32が対向配置されているプラテンローラ35から離間される。これにより、ロールシート12Aを挿入口26から挿通して、プラテンローラ35とサーマルヘッド32との間に挿通可能な状態になる。
【0039】
また、上カバー14を閉じた場合には、リンクレバー34が上カバー14の動きに連動して前側方向に移動し、サーマルヘッド支持部材37が上方に移動されて、サーマルヘッド32が押圧バネ36によってロールシート12Aをプラテンローラ35に押圧付勢して印刷可能な状態になる。
また、ロールシートホルダ収納部13の下側には、仕切壁39を介して、コンピュータ装置2からの指令によりサーマルヘッド32等の各機構部を駆動制御する制御回路部等が形成された制御基板40が設けられている。
【0040】
次に、バッジ印刷システム1を構成するコンピュータ装置2の回路構成について図4に基づいて説明する。図4は図1に示すコンピュータ装置2の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
図4に示すように、コンピュータ装置2は、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース(I/F)44、通信用インターフェース(I/F)45、フロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FDC)46、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)8、ハードディスクコントローラ(HDC)48、ハードディスクドライブ(HDD)49、表示装置コントローラ50、表示装置5、キーボード6、CCDカメラ4、モデム51等を備えている。
【0041】
また、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース(I/F)44、通信用インターフェース(I/F)45、及びモデム51は、バス線52により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。また、入出力I/F44には、FDD8を駆動制御するFDC46を介してFDD8、HDD49を駆動制御するHDC48を介してHDD49、及び表示装置5を駆動制御する表示装置コントローラ50を介して表示装置5が接続されている。また、モデム51には電話回線53が接続されている。
【0042】
また、入出力I/F44には、訪問者を撮影するCCDカメラ4、文字や記号等を入力するためのキーボード6、表示装置5の表示画面上の座標を入力するためのマウス7、及びバッジの印刷用データ作成や後述の訪問者の個人情報等を入力する入力ウィンドウや訪問予約者(入室予約者)の予約リストを一覧表示する予約一覧表示ウィンドウ等を表示して施設への訪問者を管理する受付管理ソフト等の各種アプリケーションソフトウェア等をCD−ROM56に書き込み及び読み込むためのCD−R/W9が接続されている。
【0043】
また、入出力I/F44には、表示装置コントローラ50を介して表示装置5が接続され、後述のように訪問者の個人情報等を入力する入力ウィンドウ91(図7参照)や予約リストに格納された訪問予約者(入室予約者)を一覧表示する予約一覧表示ウィンドウ93(図7参照)等が表示される。
更に、通信用I/F45は、USB(Universal Serial Bus)から構成され、不図示のUSBコネクタ及び信号ケーブルK1を介してテープ印刷装置3が接続される。
【0044】
また、CPU41は、バッジ印刷システム1全体を制御し、バッジ印刷システム1の動作に関する全てのデータを管理する。また、ROM42には、一般のノートブック型パーソナルコンピュータと同様に電源投入時にコンピュータ装置2を立ち上げてCPU41を起動させるための起動プログラムが格納されている。
【0045】
また、RAM43は、CPU41が種々の制御を実行する際に、各種データを一時的に記憶するものであり、発行番号である印刷順番を表すバッジID、訪問者の氏名、会社名、訪問日時、訪問者の写真、訪問先の部署、担当者の氏名等の印刷データをバッジ上に、つまり、ロールシート12Aの印刷領域上にそれぞれ配置するテンプレートを記憶するテンプレート記憶エリア43A、テープ印刷装置3に送信するテンプレートデータやキーボード6等を介して入力された訪問者の氏名等からなるラベル印刷データが記憶されるラベルデータ記憶エリア43B等が設けられている。
【0046】
また、HDD49に装着されるハードディスクには、MS−DOS(登録商標)やウィンドウズ(登録商標)システム等の各種オペレーティングシステム(OS)に加えて、テープ印刷装置3や外部の電子機器に対してデータの送受信を行うための通信用プロトコル、ブラウザや当該OSにて実行可能なワープロソフトや、後述の施設への訪問者を管理する受付管理ソフト等の各種アプリケーションソフトウェアが必要に応じて格納されている。
【0047】
また、HDD49には、後述の訪問予約者を管理する予約リスト92(図7参照)、施設への入室を許可された入室許可者を管理する入室許可リスト(サインインリスト)105(図10参照)、施設からの退出した退室者の履歴を管理する退室許可リスト(サインアウトリスト)(不図示)を記憶する管理リスト記憶エリア49Aが設けられている。
また、FDD8に着脱自在に装着されるフロッピー(登録商標)ディスク(FD)55には、各種印刷データが格納保存される。
【0048】
次に、バッジ印刷システム1を構成するテープ印刷装置3の回路構成について図5に基づき説明する。図5は図1に示すテープ印刷装置3の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
図5に示すように、テープ印刷装置3の制御基板40上に形成される制御回路部70は、CPU71、CG(キャラクタジェネレータ)ROM72、ROM73、フラッシュメモリ(EEPROM)74、RAM75、入出力インターフェース(I/F)76、通信用インターフェース(I/F)77等を備えている。また、CPU71、CGROM72、ROM73、フラッシュメモリ74、RAM75、入出力インターフェース(I/F)76、通信用インターフェース(I/F)77は、バス線78により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
【0049】
ここに、CGROM72には各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されており、ドットパターンデータがCGROM72から読み出され、そのドットパターンデータに基づいてロールシート12Aの感熱シート上にドットパターンが印刷される。
また、ROM73は、各種のプログラムを記憶させておくものであり、無定長ロールシート12Aのラベル作成処理プログラム等のテープ印刷装置3の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。また、ROM73には、各シート判別センサP1〜P6から入力される6ビットの各符号に対するロールシート12Aの種別、ロールシート12Aの感熱シートの材質や、各ダイカットのダイカットラベルの寸法等が記憶されている。
【0050】
そして、CPU71はかかるROM73に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、ROM73には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータが印刷バッファ75A上に展開される。
【0051】
また、フラッシュメモリ74は、外部のコンピュータ装置2等から受信した外字データ等のドットパターンデータや各種図柄データのドットパターンデータ等に登録番号を付して記憶させておくものであり、テープ印刷装置3の電源をオフしても記憶内容を保持している。
【0052】
また、RAM75は、CPU71により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、印刷バッファ75A、ワーク領域75B等の各種のメモリが設けられている。また、印刷バッファ75Aには、複数の文字や記号等の印刷用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド32はかかる印刷バッファ75Aに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印刷を行う。
【0053】
また、入出力I/F76には、シート判別センサP1〜P6、サーマルヘッド32を駆動する為の駆動回路81、プラテンローラ35を回転駆動するシート送りモータ82を駆動するために駆動回路83、可動刃17Bを上下に往復移動させる切断用モータ84を駆動するための駆動回路85等がそれぞれ接続されている。
【0054】
また、通信用I/F77は、USBコネクタに接続され、外部のコンピュータ装置2と信号ケーブルK1によって接続され、双方向データ通信が可能になっている。従って、CPU71は、コンピュータ装置2のCPU41から送信された印刷指示コマンドとバッジ印刷データに基づいて訪問者の氏名や訪問先の部署名等が印刷されたバッジ(入室許可証)を作成する。
【0055】
[受付管理処理]
次に、このように構成されたバッジ印刷システム1のコンピュータ装置2のCPU41による施設への訪問者の入退室管理や訪問予約者のバッジの印刷管理を行う受付管理処理について図6乃至図16に基づいて説明する。
図6はコンピュータ装置2のCPU41による施設への訪問者の入退室管理や訪問予約者のバッジの印刷管理を行う受付管理処理を示すメインフローチャートである。
【0056】
尚、図6に、S11〜S17のフローチャートで示されるプログラムは、工場出荷時にHDD49やROM42に記憶されていたり、CD−ROM56に記録されていたものがCD−R/W9から読み込まれて、HDD49に記憶されることにより、コンピュータ装置2に搭載されている。そして、CPU41は、キーボード6やマウス7を介して受付管理ソフトが起動された場合には、当該受付管理処理を実行する。
【0057】
図6に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、コンピュータ装置2のCPU41は、表示装置5の表示画面に、施設への訪問者の敬称(例えば、役職名等である。)、姓名、会社名等の個人情報や、訪問先の担当者の氏名等を入力する入力ウィンドウ91(図7参照)と、訪問予約者(入室予約者)の予約リスト92(図7参照)を一覧表示する予約一覧表示ウィンドウ93(図7参照)とを表示した受け付け画面95を表示する。
【0058】
ここで、受け付け画面95の一例を図7に基づいて説明する。図7は受け付け画面95の一例を示す図である。
図7に示すように、CPU41は、表示装置5の表示画面のほぼ右半分に、施設への訪問者の姓名、会社名等の個人情報や、訪問目的、訪問先の部署、担当者の氏名等を入力する入力ウィンドウ91を表示する。また、CPU41は、表示装置5の表示画面のほぼ左半分に、予約一覧表示ウィンドウ93を表示し、HDD49の管理リスト記憶エリア49Aに記憶されている訪問予約者(入室予約者)の予約リスト92を一覧表示する。
【0059】
また、この入力ウィンドウ91には、CCDカメラ4によって撮影した訪問者の写真、訪問者の敬称(例えば、役職名等である。)、姓名、会社名、身分証明番号、到着予定日時、出発予定日、訪問目的、行き先、伝言を入力する個人情報入力部91Aと、その下側に担当者名、所属部署、部署の電話番号を入力するホスト情報入力部91Bが表示されている。
【0060】
また、ホスト情報入力部91Bの下側には、横長四角形のプレビューボタン97、横長四角形のバッジ印刷ボタン98、横長四角形の駐車許可証印刷ボタン99が左右方向に並んで表示され、更にその下側に、横長四角形の共用ボタン101が、この3つの各ボタン97、98、99の左右方向全幅に渡って表示されている。また、個人情報入力部91Aの上側には、予約リストに記憶するように指示する予約ボタン102が表示されている。
【0061】
また、予約リスト92には、各訪問予定者に対して、バッジの発行順番(印刷順番)を表すバッジID、到着予定日時、訪問者の氏名、会社名、担当者名、所属部署、部署の電話番号、行き先部署、訪問目的、出発予定日、伝言、身分証明番号が、訪問予約者情報(入室予約者情報)として格納されており、予約一覧表示ウィンドウ93にこの予約リスト92が表示される。尚、予約リスト92の各訪問予定者のデータは、到着予定日時順にソートされる。
【0062】
また、予約一覧表示ウィンドウ93には、予約リスト92に替えて、HDD49の管理リスト記憶エリア49Aに記憶される入室許可リスト105(図10参照)又は退室許可者リストを表示するように指示する切替表示欄103が設けられている。
【0063】
従って、ユーザは、切替表示欄103をマウス7でクリックして「入室許可(サインイン)」を選択することによって、入室許可リスト105を一覧表示する入室許可一覧表示ウィンドウ106(図10参照)に切替表示することができる。また、ユーザは、切替表示欄103をマウス7でクリックして「退室許可(サインアウト)」を選択することによって、不図示の退室許可リストを一覧表示する不図示の退室許可一覧表示ウィンドウに切替表示することができる。
【0064】
そして、図6に示すように、S12において、CPU41は、共用ボタン101上に「サインイン&バッジ印刷」と表示する。これにより、CPU41は、ユーザに対して、後述のように当該共用ボタン101をマウス7でクリックすることによって、予約リスト92からマウス7によって選択した訪問予約者情報(入室予約者情報)のバッジ(入室許可証)を作成するように指示すると共に、当該訪問予約者情報を施設への入室許可者を表す入室許可者情報として管理リスト記憶エリア49Aに記憶される入室許可リスト105へ格納するように指示することができる旨を報知する。
【0065】
続いて、S13において、CPU41は、後述の共用ボタン101の表示内容を変更して当該共用ボタン101の機能の変更を行う「ボタン変更処理」のサブ処理(図8参照)を実行する。
そして、S14において、CPU41は、後述の「入退室管理処理」のサブ処理(図12参照)を実行する。
【0066】
その後、S15において、CPU41は、共用ボタン101の表示が「サインイン&バッジ印刷」か否かを判定する判定処理を実行する。そして、共用ボタン101の表示が「サインイン&バッジ印刷」の場合には(S15:YES)、CPU41は、再度S13以降の処理を実行する。
一方、共用ボタン101の表示が「サインイン&バッジ印刷」でない場合には(S15:NO)、CPU41は、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」に変更した後、再度S13以降の処理を実行する。
【0067】
[ボタン変更処理]
次に、上記S13でCPU41が実行する「ボタン変更処理」のサブ処理について図8乃至図10に基づいて説明する。
図8は図6の「ボタン変更処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図9は共用ボタン101の表示を「サインイン」に変更した一例を示す図である。図10は共用ボタン101の表示を「サインアウト」に変更した一例を示す図である。
【0068】
図8に示すように、先ず、S111において、CPU41は、受け付け画面95に表示される予約リスト92、入室許可リスト105又は退室許可リストのいずれかの個人情報がマウス7でクリックされて選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、受け付け画面95に表示される予約リスト92、入室許可リスト105又は退室許可リストのいずれの個人情報もマウス7でクリックされていない、つまり、選択されていない場合には(S111:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
【0069】
一方、受け付け画面95に表示される予約リスト92、入室許可リスト105又は退室許可リストのいずれかの個人情報がマウス7でクリックされて選択された場合には(S111:YES)、CPU41は、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、受け付け画面95に表示される予約リスト92の個人情報がマウス7でクリックされて選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0070】
そして、受け付け画面95に表示される予約リスト92の個人情報がマウス7でクリックされて選択された場合には(S112:YES)、CPU41は、S113の処理に移行する。S113において、CPU41は、予約リスト92からマウス7でクリックされて選択された訪問予定者の訪問者予約情報を読み出し、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91A及びホスト情報入力部91Bに表示後、バッジの発行順番(印刷順番)を表す「バッジID」が付与されているか否か、つまり、予約リスト92の「バッジID」が「0」か否かを判定する判定処理を実行する。
【0071】
そして、予約リスト92からマウス7でクリックされて選択された訪問予定者の訪問者予約情報を読み出し、バッジの発行順番(印刷順番)を表す「バッジID」が「0」の場合には(S113:NO)、CPU41は、バッジIDが付与されていない、つまり、当該訪問予約者のバッジ(入室許可証)は印刷していないと判定し、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
従って、共用ボタン101には、「サインイン&バッジ印刷」が表示されたままである(図7参照)。
【0072】
一方、予約リスト92からマウス7でクリックされて選択された訪問予定者の訪問者予約情報を読み出し、バッジの発行順番(印刷順番)を表す「バッジID」が「0」でない場合には(S113:YES)、CPU41は、バッジIDが付与されている、つまり、当該訪問予約者のバッジ(入室許可証)を既に印刷していると判定し、S114の処理に移行する。
【0073】
S114において、CPU41は、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」から、当該訪問予約者の訪問予約者情報を入室許可リスト105に記憶するように指示する旨を表す「サインイン」に変更した後、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
これにより、共用ボタン101の表示が「サインイン」に変更されることによって、当該共用ボタン101が訪問予約者情報を入室許可リスト105に記憶するように指示する「入室許可ボタン」として機能することとなる。
【0074】
ここで、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」から「サインイン」に変更した一例を図9に基づいて説明する。
図9に示すように、ポインタ115が予約リスト92の訪問者予約情報の上側に移動されて、マウス7がクリックされた場合には、CPU41は、マウス7でクリックされて選択された訪問者予約情報を読み出し、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91A及びホスト情報入力部91Bに表示後、予約リスト92のバッジの発行順番(印刷順番)を表す「バッジID」が「001」であるため、当該訪問予約者のバッジ(入室許可証)を既に1番目に印刷していると判定する。
【0075】
そして、CPU41は、共用ボタン101の表示を当該訪問予約者の訪問予約者情報を入室許可リスト105に記憶するように指示する旨を表す「サインイン」に変更する。これにより、ユーザは、共用ボタン101をマウス7でクリックすることによって、バッジを印刷することなく、当該訪問予約者情報を入室許可者情報として入室許可リスト105に登録することができる。
【0076】
他方、図8に示すように、S112で受け付け画面95に表示される予約リスト92から個人情報が選択されなかった場合には(S112:NO)、CPU41は、S115の処理に移行する。S115において、CPU41は、受け付け画面95に表示される入室許可リスト(以下、「サインインリスト」という。)105の個人情報がマウス7でクリックされて選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0077】
そして、受け付け画面95に表示されるサインインリスト105から個人情報が選択されなかった場合には(S115:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
従って、共用ボタン101には、「サインイン&バッジ印刷」が表示されたままである(図7参照)。
【0078】
一方、受け付け画面95に表示されるサインインリスト105から個人情報が選択された場合には(S115:YES)、CPU41は、S116の処理に移行する。S116において、CPU41は、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」から、この選択された個人情報を退室許可リストに記憶するように指示する旨を表す「サインアウト」に変更した後、当該サブ処理を終了して、メインフローチャートに戻り、S14の処理に移行する。
【0079】
ここで、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」から「サインアウト」に変更した一例を図10に基づいて説明する。
図10に示すように、ユーザが切替表示欄103をマウス7でクリックして「入室許可(サインイン)」を選択して、サインインリスト105を表示した後、ポインタ115を入室許可者情報の上側に移動して、マウス7をクリックした場合には、CPU41は、マウス7でクリックされて選択された訪問者情報を読み出し、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91A及びホスト情報入力部91Bに表示する。
【0080】
その後、CPU41は、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」から、この選択された個人情報を退室許可リストに記憶するように指示する旨を表す「サインアウト」に変更する。これにより、ユーザは、共用ボタン101をマウス7でクリックすることによって、当該入室許可者情報を退室許可者情報として退室許可リストに登録することができる。
【0081】
[入退室管理処理]
次に、上記S13でCPU41が実行する「入退室管理処理」のサブ処理について図11乃至図15に基づいて説明する。
図11は図6の「入退室管理処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図12は図11の「バッジ印刷処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。図13は予約ボタン102をマウス7でクリックした一例を示す図である。図14は印刷されたバッジ(入室許可証)の一例を示す図である。図15は入室許可確認ウィンドウ121の一例を示す図である。
【0082】
図11に示すように、先ず、S211において、CPU41は、受け付け画面95に表示する予約ボタン102上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、予約ボタン102が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、予約ボタン102が選択された場合には(S211:YES)、CPU41は、S212の処理に移行する。
【0083】
S212において、CPU41は、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91Aとホスト情報入力部91Bに入力された各情報を訪問予約者情報として予約リスト92に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。尚、バッジ(入室許可証)は印刷しないため、当該訪問予約者情報のバッジの発行順番(印刷順番)を表すバッジIDには「0」が格納され、バッジIDは付与されない。
【0084】
ここで、予約ボタン102が選択された一例を図13に基づいて説明する。
図13に示すように、ユーザは、先ず、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91Aとホスト情報入力部91Bに、訪問予約者の敬称(例えば、役職名等である。)、姓名、会社名、身分証明番号、到着予定日時、出発予定日、訪問目的、行き先、伝言、担当者名、所属部署、部署の電話番号を入力する。その後、ユーザは、ポインタ115を予約ボタン102上に移動させて、マウス7をクリックする。
【0085】
これにより、CPU41は、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91Aとホスト情報入力部91Bに入力された各情報を訪問予約者情報として管理リスト記憶エリア49Aの予約リスト92に記憶する。そして、CPU41は、この予約リスト92を管理リスト記憶エリア49Aから読み出して予約一覧表示ウィンドウ93に表示する。尚、バッジ(入室許可証)は印刷しないため、CPU41は、予約一覧表示ウィンドウ93に表示する予約リスト92の当該訪問予約者情報のバッジIDには、当該バッジIDが付与されていない旨を表す「−」を表示する。
【0086】
一方、図11に示すように、予約ボタン102が選択されていない場合には(S211:NO)、CPU41は、S213の処理に移行する。S213において、CPU41は、受け付け画面95に表示するバッジ印刷ボタン98上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、バッジ印刷ボタン98が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0087】
そして、バッジ印刷ボタン98が選択された場合には(S213:YES)、CPU41は、S214の処理に移行する。S214において、CPU41は、「バッジ印刷処理」のサブ処理(図12参照)を実行後、S215の処理に移行する。
【0088】
ここで、「バッジ印刷処理」のサブ処理について図12に基づいて説明する。
図12に示すように、先ず、S311において、CPU41は、RAM43からバッジ(入室許可証)の発行数をカウントするカウント値である「バッジID」を読み出す。
続いて、S312において、CPU41は、不図示のタイマから時刻情報を読み出し、日付が変わったか否かを判定する判定処理を実行する。尚、コンピュータ装置2は、時間を計測する不図示のタイマを内蔵している。
【0089】
そして、日付が変わっていない場合には(S312:NO)、CPU41は、後述のS314の処理に移行する。
一方、日付が変わった場合には(S312:YES)、CPU41は、S313の処理に移行する。S313において、CPU41は、RAM43から読み出した「バッジID」に「0」を代入して、RAM43に記憶する。
【0090】
その後、S314において、CPU41は、「バッジID」をRAM43から読み出し、この「バッジID」に「1」加算して再度RAM43に記憶する。
続いて、S315において、CPU41は、RAM43から「バッジID」を読み出し、このバッジIDが管理リスト記憶エリア49Aに格納される予約リスト92の各訪問者予約情報の「バッジID」のいずれかと一致するか否か、つまり、RAM43から読み出した「バッジID」が予約リスト92にあるか否かを判定する判定処理を実行する。
【0091】
そして、RAM43から読み出した「バッジID」が予約リスト92にある場合には(S315:YES)、CPU41は、再度S314以降の処理を実行する。
一方、RAM43から読み出した「バッジID」が予約リスト92に無い場合には(S315:NO)、CPU41は、S316の処理に移行する。
【0092】
S316において、CPU41は、予約一覧表示ウィンドウ93に表示されている予約リスト92の個人情報がマウス7を介して選択されていない場合には、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91Aとホスト情報入力部91Bに入力された各情報に、この「バッジID」を付加した訪問者予約情報のラベル印刷データを作成してRAM43に記憶する。一方、予約一覧表示ウィンドウ93に表示されている予約リスト92の個人情報がマウス7を介して選択されている場合には、この予約リスト92の選択されている個人情報に、この「バッジID」を付加した訪問者予約情報のラベル印刷データを作成してRAM43に記憶する。
【0093】
具体的には、CPU41は、ユーザが予め選択したテンプレートをテンプレート記憶エリア43Aから読み出し、このテンプレートに従って、受け付け画面95の個人情報入力部91A及びホスト情報入力部91Bに入力された各個人情報、又は、予約リスト92の選択されている個人情報と、RAM43から読み出した「バッジID」とを印刷領域に配置したラベル印刷データを作成して、ラベルデータ記憶エリア43Bに記憶する。
【0094】
続いて、S317において、CPU41は、ラベルデータ記憶エリア43Bから当該ラベル印刷データを読み出し、バッジ印刷データとして印刷指示コマンドと共に通信I/F45を介してテープ印刷装置3へ送信後、当該サブ処理を終了して、「入退室管理処理」のサブ処理に戻る。これにより、発行順番(印刷順番)を表す「バッジID」が印刷されたバッジ(入室許可証)を作成することができる。
【0095】
ここで、訪問者の氏名や訪問先の部署名等が印刷されたバッジ(入室許可証)の一例を図14に基づいて説明する。
図14に示すように、バッジ(入室許可証)117は、左上角部に発行順番(印刷順番)を表す「No.017」のバッジID118が印刷されている。また、バッジ(入室許可証)117は、中央部に訪問者の氏名である「Tom Smith」及び会社名「AAACorporation」が印刷されている。
【0096】
また、バッジ(入室許可証)117は、下方に担当者氏名である「Walter Freeman」と、所属部署が営業部であることを表す「(Sales Div.)」が印刷されている。さらに、バッジ(入室許可証)117は、その下側には、訪問予定日時である「11/4/200810:19 AM」が印刷されている。
【0097】
尚、CPU41は、訪問日時をタイマから取得して、訪問予定日時に替えて当該訪問日時を含むバッジ印刷データを作成して、印刷指示コマンドと共に通信I/F45を介してテープ印刷装置3へ送信するようにしてもよい。これにより、バッジ(入室許可証)117に訪問日時を印刷することが可能となる。
【0098】
そして、図11に示すように、S215において、CPU41は、RAM43から「バッジID」を読み出し、この「バッジID」をバッジ(入室許可証)の印刷順番として、受け付け画面95の個人情報入力部91A及びホスト情報入力部91Bに入力された各個人情報に付加した訪問予約者情報を作成してRAM43に記憶する。
【0099】
続いて、S216において、CPU41は、入室許可確認ウィンドウ121(図15参照)を表示して当該訪問予約者情報に対応する訪問予約者に対して施設への入室が許可されたか否かを判定する判定処理を実行する。
例えば、図15に示すように、CPU41は、表示装置5の表示画面に、ほぼ中央部に「入室を許可しますか?」と表示されると共に、その下側にYESボタン122とNOボタン123とが表示された入室許可確認ウィンドウ121を表示する。そして、CPU41は、入室許可確認ウィンドウ121のYESボタン122上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0100】
そして、当該訪問予約者情報に対応する訪問予約者に対して施設への入室が許可されなかったと判定した場合には(S216:NO)、CPU41は、S212の処理に移行する。
例えば、図15に示す入室許可確認ウィンドウ121のNOボタン123上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされた場合には、CPU41は、S212の処理に移行する。
【0101】
S212において、CPU41は、当該バッジIDが付加された訪問予約者情報を予約リスト92に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。従って、予約一覧表示ウィンドウ93に表示される予約リスト92の当該訪問予約者情報には、バッジ(入室許可証)に印刷されたバッジIDが表示される。
【0102】
一方、当該訪問予約者情報に対応する訪問予約者に対して施設への入室が許可されたと判定した場合、つまり、印刷されたバッジ(入室許可証)が訪問予約者に手渡されたと判定した場合には(S216:YES)、CPU41は、S217の処理に移行する。
例えば、図15に示すように、入室許可確認ウィンドウ121のYESボタン122上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされた場合には、CPU41は、S217の処理に移行する。
【0103】
S217において、CPU41は、当該バッジIDが付加された訪問予約者情報をサインインリスト105に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。
従って、入室許可一覧表示ウィンドウ106(図10参照)に表示される入室許可リスト105の当該訪問予約者情報には、バッジ(入室許可証)に印刷されたバッジIDが表示される。
【0104】
他方、上記213でバッジ印刷ボタン98が選択されなかった場合には(S213:NO)、CPU41は、S218の処理に移行する。S218において、CPU41は、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0105】
例えば、CPU41は、図13に示す受け付け画面95を表示装置5に表示した状態で、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0106】
そして、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101が選択されたと判定した場合には(S218:YES)、CPU41は、S219の処理に移行して、上記S214の処理を実行後、S220において、上記S215の処理を実行する。その後、CPU41は、当該訪問予約者情報に対応する訪問者に対して施設への入室が許可されたと判定し、つまり、印刷されたバッジ(入室許可証)が訪問予約者に手渡されたと判定して、上記S217の処理を実行後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。
【0107】
従って、入室許可一覧表示ウィンドウ106(図10参照)に表示される入室許可リスト105の当該訪問予約者情報には、バッジ(入室許可証)に印刷されたバッジIDが表示される。また、印刷されたバッジ(入室許可証)は、訪問予約者に手渡されたこととなる。
【0108】
一方、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101が選択されなかったと判定した場合には(S218:NO)、CPU41は、S221の処理に移行する。S221において、CPU41は、「サインイン」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、「サインイン」と表示された共用ボタン101が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0109】
例えば、CPU41は、図9に示す受け付け画面95を表示装置5に表示した状態で、「サインイン」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、「サインイン」と表示された共用ボタン101が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0110】
そして、「サインイン」と表示された共用ボタン101が選択されたと判定した場合には(S221:YES)、CPU41は、訪問者に対して施設への入室が許可されたと判定し、つまり、印刷されたバッジ(入室許可証)が訪問予約者に手渡されたと判定して、上記S217の処理を実行後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。
【0111】
一方、「サインイン」と表示された共用ボタン101が選択されなかったと判定した場合には(S221:NO)、CPU41は、S222の処理に移行する。S222において、CPU41は、「サインアウト」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、「サインアウト」と表示された共用ボタン101が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0112】
例えば、CPU41は、図10に示す受け付け画面95を表示装置5に表示した状態で、「サインアウト」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされたか否か、つまり、「サインアウト」と表示された共用ボタン101が選択されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0113】
そして、「サインアウト」と表示された共用ボタン101が選択されたと判定した場合には(S222:YES)、CPU41は、S223の処理に移行する。S223において、CPU41は、入室許可一覧表示ウィンドウ106に表示されたサインインリスト105の中から選択された入室許可者情報をサインインリスト105から削除して、当該入室許可者情報を退室許可者情報として退室許可リスト(サインアウトリスト)に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。
【0114】
一方、「サインアウト」と表示された共用ボタン101が選択されなかったと判定した場合には(S222:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S15の処理に移行する。
【0115】
ここで、CPU41、通信I/F45は、印刷データ出力手段の一例を構成する。また、キーボード6、CCDカメラ4、表示装置5は、個人情報入力手段の一例を構成する。また、CPU41は、入室予約格納手段、ボタン配置手段、バッジID表示制御手段、共用ボタン制御手段、ID判定手段、共用ボタン変更手段、入室許可制御手段の一例として機能する。また、CPU41、表示装置5は、ウィンドウ表示手段の一例を構成する。また、マウス7は、予約者情報選択手段、入力操作手段の一例として機能する。
【0116】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るバッジ印刷システム1では、コンピュータ装置2のCPU41は、予約ボタン102がマウス7を介して選択された場合には、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91Aとホスト情報入力部91Bに入力された各情報を訪問予約者情報として予約リスト92に記憶する。
【0117】
また、CPU41は、バッジ印刷ボタン98がマウス7を介して選択された場合には、入力ウィンドウ91の個人情報入力部91Aとホスト情報入力部91Bに入力された各個人情報、又は、予約リスト92の選択されている個人情報に、「バッジID」を付加した訪問者予約情報のラベル印刷データを作成して、印刷指示コマンドと共にテープ印刷装置3へ送信する。また、CPU41は、入室許可確認ウィンドウ121を介してバッジを印刷した訪問予約者に対して施設への入室が許可されなかったと判定した場合には、バッジIDが付加された訪問予約者情報を予約リスト92に記憶する。
【0118】
これにより、受け付け管理者は、予約一覧表示ウィンドウ93に表示される予約リスト92から訪問予約者をマウス7で選択後、バッジ印刷ボタン98をマウス7で選択することによって、発行順番(印刷順番)を表すバッジIDが付いたバッジ(入室許可証)を予め印刷することができる。また、バッジ(入室許可証)にはバッジIDが印刷されるため、受け付け管理者は、既に印刷したバッジ(入室許可証)のバッジIDを確認することによって、バッジ(入室許可証)を迅速に探して、訪問者に渡すことが可能となる。
【0119】
また、CPU41は、予約一覧表示ウィンドウ93に表示される予約リスト92からバッジIDが付加されている訪問者予約情報をマウス7で選択された場合には、共用ボタン101の表示を「サインイン&バッジ印刷」から、当該訪問予約者情報をサインインリスト105に記憶するように指示する旨を表す「サインイン」に変更する。
【0120】
これにより、受け付け管理者は、予約一覧表示ウィンドウ93に表示される予約リスト92から選択した訪問予約者情報に、バッジIDが付加されているか否かを見ることによって、バッジ(入室許可証)を予め印刷した訪問予約者か否かを容易に判定することが可能となる。また、受け付け管理者は、予めバッジ(入室許可証)を印刷している場合には、「サインイン」と表示された共用ボタン101をマウス7でクリックすることによって、サインインリスト105に登録して、予め印刷したバッジ(入室許可証)を訪問予約者に迅速に渡すことが可能となると共に、同じバッジ(入室許可証)を印刷することを確実に防止することができる。
【0121】
また、CPU41は、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101上にポインタ115が移動後、マウス7がクリックされた場合には、受け付け画面95の個人情報入力部91A及びホスト情報入力部91Bに入力された各個人情報、又は、予約リスト92の選択されている個人情報に「バッジID」を付加した訪問者予約情報のラベル印刷データを作成する。そして、CPU41は、このラベル印刷データを読み出し、バッジ印刷データとして印刷指示コマンドと共に通信I/F45を介してテープ印刷装置3へ送信する。また、CPU41は、当該バッジIDが付加された訪問予約者情報をサインインリスト105に記憶する。
【0122】
これにより、受け付け管理者は、予約一覧表示ウィンドウ93に表示される予約リスト92の訪問予約者情報を選択して、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101をマウス7で操作することによって、バッジIDが付いたバッジ(入室許可証)を印刷することができると共に、訪問予約者の個人情報を入室許可者情報としてサインインリスト105へ登録することができる。従って、受け付け管理者は、「サインイン&バッジ印刷」と表示された共用ボタン101をマウス7で操作することによって、訪問予約者へのバッジ(入室許可証)の印刷と、訪問予約者の個人情報のサインインリスト105への登録とを同時に行うことができる。
【0123】
尚、本発明は前記実施例に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本実施例に係るバッジ印刷システムの概略構成である。
【図2】図1に示すテープ印刷装置の上カバーを開けてロールシートホルダが装着された状態を示す上方からの斜視図である。
【図3】ロールシートホルダをテープ印刷装置に装着した状態を示す側断面図である。
【図4】図1に示すコンピュータ装置の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図5】図1に示すテープ印刷装置の要部の回路構成を示す回路ブロック図である。
【図6】コンピュータ装置のCPUによる施設への訪問者の入退室管理や訪問予約者のバッジの印刷管理を行う受付管理処理を示すメインフローチャートである。
【図7】受け付け画面の一例を示す図である。
【図8】図6の「ボタン変更処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図9】共用ボタンの表示を「サインイン」に変更した一例を示す図である。
【図10】共用ボタンの表示を「サインアウト」に変更した一例を示す図である。
【図11】図6の「入退室管理処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図12】図11の「バッジ印刷処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図13】予約ボタンをマウスでクリックした一例を示す図である。
【図14】印刷されたバッジの一例を示す図である。
【図15】入室許可確認ウィンドウ121の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0125】
1 バッジ印刷システム
2 コンピュータ装置
3 テープ印刷装置
5 表示装置
6 キーボード
7 マウス
41 CPU
42 ROM
43 RAM
45 通信用インターフェース
49 HDD
91 入力ウィンドウ
92 予約リスト
93 予約一覧表示ウィンドウ
95 受け付け画面
98 バッジ印刷ボタン
101 共用ボタン
102 予約ボタン
105 入室許可リスト(サインインリスト)
106 入室許可一覧表示ウィンドウ
115 ポインタ
117 バッジ(入室許可証)
121 入室許可確認ウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設への入室を許可する入室許可証の印刷データを印刷装置へ出力する印刷データ出力手段と、
施設への入室予約者を特定する個人情報を入力する個人情報入力手段と、
前記個人情報入力手段を介して入力された前記個人情報を前記施設への入室予約者を表す入室予約者情報として予約リストに格納する入室予約格納手段と、
前記個人情報を入力する入力ウィンドウと前記予約リストに格納された入室予約者情報を一覧表示する予約一覧表示ウィンドウとを表示画面に表示するウィンドウ表示手段と、
前記予約一覧表示ウィンドウに表示された入室予約者情報から一の入室予約者情報を選択する予約者情報選択手段と、
印刷指示を入力する印刷ボタンと前記印刷指示及び入室許可リストへの格納指示を一度に入力する共用ボタンとを前記表示画面に配置するボタン配置手段と、
入力操作を行う入力操作手段と、
前記予約者情報選択手段を介して入室予約者情報が選択された後、前記入力操作手段を介して前記印刷ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択手段によって選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する前記入室許可証の印刷データを作成して前記印刷装置へ出力すると共に、前記予約一覧表示ウィンドウに表示される当該入室予約者情報に前記バッジIDを付加して表示するように制御するバッジID表示制御手段と、
前記予約者情報選択手段を介して入室予約者情報が選択された後、前記入力操作手段を介して前記共用ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択手段によって選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する前記入室許可証の印刷データを作成して前記印刷装置へ出力すると共に、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記施設への入室許可者を表す入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する共用ボタン制御手段と、
を備えたことを特徴とする受付管理装置。
【請求項2】
前記予約者情報選択手段を介して入室予約者情報が選択された場合には、前記入室予約者情報に前記バッジIDが付加されているか否かを判定するID判定手段と、
前記予約者情報選択手段を介して選択された入室予約者情報に前記バッジIDが付加されていると判定された場合には、前記共用ボタンに替えて当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように指示する入室許可ボタンを前記表示画面に配置する共用ボタン変更手段と、
前記入力操作手段を介して前記入室許可ボタンが操作された場合には、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する入室許可制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の受付管理装置。
【請求項3】
前記入室許可証の印刷データは、前記入室予約者情報に付与された前記バッジIDを印刷するためのバッジID印刷データを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受付管理装置。
【請求項4】
施設への入室予約者を特定する個人情報を入力する個人情報入力工程と、
前記個人情報入力工程で入力された前記個人情報を前記施設への入室予約者を表す入室予約者情報として予約リストに格納する入室予約格納工程と、
前記予約リストに格納された入室予約者情報を一覧表示する予約一覧表示ウィンドウを表示画面に表示するウィンドウ表示工程と、
前記ウィンドウ表示行程で前記予約一覧表示ウィンドウに表示された入室予約者情報から一の入室予約者情報を選択する予約者情報選択工程と、
印刷指示を入力する印刷ボタンと前記印刷指示及び入室許可リストへの格納指示を一度に入力する共用ボタンとを前記表示画面に配置するボタン配置工程と、
前記予約者情報選択工程で入室予約者情報が選択された後、入力操作を行う入力操作手段を介して前記印刷ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択工程で選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する入室許可証の印刷データを作成して印刷装置へ出力すると共に、前記予約一覧表示ウィンドウに表示される当該入室予約者情報に前記バッジIDを付加して表示するように制御するバッジID表示制御工程と、
前記予約者情報選択工程で入室予約者情報が選択された後、前記入力操作手段を介して前記共用ボタンが操作された場合には、該予約者情報選択工程で選択された入室予約者情報に印刷順番を表すバッジIDを付与して当該入室予約者情報に対応する入室許可証の印刷データを作成して印刷装置へ出力すると共に、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記施設への入室許可者を表す入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する共用ボタン制御工程と、
を備えたことを特徴とする受付管理方法。
【請求項5】
前記予約者情報選択工程で入室予約者情報が選択された場合には、前記入室予約者情報に前記バッジIDが付加されているか否かを判定するID判定工程と、
前記ID判定工程で入室予約者情報に前記バッジIDが付加されていると判定された場合には、前記共用ボタンに替えて当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように指示する入室許可ボタンを前記表示画面に配置する共用ボタン変更工程と、
前記入力操作手段を介して前記入室許可ボタンが操作されたか否かを判定する操作判定工程と、
前記操作判定工程で入力操作手段を介して前記入室許可ボタンが操作されと判定された場合には、当該入室予約者情報に対応する前記個人情報を前記入室許可者情報として前記入室許可リストへ格納するように制御する入室許可制御工程と、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の受付管理方法。
【請求項6】
前記入室許可証の印刷データは、前記入室予約者情報に付与された前記バッジIDを印刷するためのバッジID印刷データを含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の受付管理方法。
【請求項7】
コンピュータに、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の受付管理方法の各工程を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2010−157042(P2010−157042A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−333966(P2008−333966)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】