受動光ネットワークデータ伝送のための装置
【課題】PONネットワークの機能と伝送ネットワークの機能とを有した装置を提供する。
【解決手段】受動光ネットワーク(PON)データ伝送のための装置は、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように構成された回線インタフェースモジュールと、サービスネットワークの送信するサービスデータを受信してチャネル適合モジュールに送り、かつチャネル適合モジュールの送信するサービスデータを受信してサービスネットワークに送るように構成されたサービス適合モジュールと、サービス適合モジュールからのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュールに送り、かつ回線インタフェースモジュールの受信する伝送チャネルからサービスデータを抽出してサービス適合モジュールに送信するように構成されたチャネル適合モジュールとを備える。
【解決手段】受動光ネットワーク(PON)データ伝送のための装置は、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように構成された回線インタフェースモジュールと、サービスネットワークの送信するサービスデータを受信してチャネル適合モジュールに送り、かつチャネル適合モジュールの送信するサービスデータを受信してサービスネットワークに送るように構成されたサービス適合モジュールと、サービス適合モジュールからのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュールに送り、かつ回線インタフェースモジュールの受信する伝送チャネルからサービスデータを抽出してサービス適合モジュールに送信するように構成されたチャネル適合モジュールとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、受動光ネットワーク(PON)技術に関し、より詳細には、PONデータ伝送のための方法、システム、および装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、ブロードバンド光アクセス技術として、PONは、1対多地点トポロジ構造をしている。
【０００３】
図1は、PONのネットワーク構造図である。PONは、光回線端末(OLT)101、受動光分配ネットワーク(ODN)102、および1つまたは複数の光ネットワークユニット(ONU)103を含む。OLT101は、中央局内に置かれ、ギガビットイーサネット(登録商標)(GE)、非同期転送モード(ATM)、デジタル信号3(DS-3)(45Mビット/秒のデジタルレート)インタフェースを含む、上り方向のワイドエリアネットワークインタフェースを提供する。ONU103は、ユーザ側にあり、10/100BaseT(ファストイーサネット)、T1/E1(T1:1.5Mデジタルレート、およびE1:2Mデジタルレート)、DS-3、ならびに他のアプリケーションインタフェースをユーザに提供する。ODN102は、ブランチング装置/結合器、および他の受動装置からなり、1つのOLT101および1つまたは複数のONU103に受動的に接続される。上りデータおよび下りデータは、異なる波長によって運ばれ、下りデータは、ブロードキャストモードで送られ、上りデータは、統計的多重化に基づく時間分割多元接続(TDMA)モードでアクセスされる。したがって、PONには、帯域幅資源の共有、比較的低いマシン室投資、高い機器セキュリティ、高いネットワーク構築スピード、および低い包括的ネットワーク形成コストという利点がある。
【０００４】
ブロードバンドサービスの開発に伴い、PON技術は、ATM PON(APON)およびブロードバンドPON(BPON)から、イーサネットPON(EPON)およびギガビットPON(GPON)へと絶えず発展し、伝送帯域幅が絶えず増大している。現在のGPONの場合、下り速度は2.5Gbpsまたは1.25Gbpsであり、上り速度は、様々な速度、たとえば、2.5Gbps、1.5Gbps、および622Mbpsを含む。
【０００５】
GPONでは、新しい伝送プロトコルであるGPONカプセル化方法(GEM)を採用している。GEMは、汎用フレーム化プロトコル(GFP)の汎用フレーム化概念から発生しているが、一方、多数ONU、およびPONネットワークのマルチポート多重化を考慮して、ポート識別であるPORT-IDが導入されている。ONUのサービスポートから見て、ポートは、OLTとの二地点間接続を有し、PORT-IDで識別される。
【０００６】
GEMとGFPとの間の違いに関して、GFPは、8ビットバイトに従って処理され、GFPのペイロード長インジケータ(PLI)は16ビットであり、GEMのPLIは12ビットであり、GFPのヘッドエラー制御(HEC)は16ビットであり、GEMの巡回冗長コード(CRC)は12ビットである。さらに、GEMはPORT-IDをもち、PORT-IDに従って多重化することもスイッチすることもできるが、GFPには、リンク層スイッチ能力がない。さらに、GEMは、GPON内のONUとOLTとの間でのみ使われ、GFPは、伝送チャネルの適合プロトコルとして、伝送ネットワーク内でのみ適用可能である。
【０００７】
GEMは適合プロトコルであるだけでなく、スイッチ能力をもつリンク層プロトコルでもあることが、上記説明から理解できよう。このプロトコルは、ATMサービス、時間分割多重化(TDM)サービス、およびインターネットプロトコル(IP)/イーサネットサービスを含む、上位層の多様なサービスの適合を完了することができる。多様なサービスのための適合は、効率的であり透明である。一方、このプロトコルは、多重化、動的帯域幅割当て(DBA)、ならびに他の運用管理(OAM)方式をサポートし、これは、イーサネットのサービスデータをカプセル化するのに適し、TDMのサービスデータをカプセル化するのにも適切しており、統合サービスアクセスの理想的解決法の1つである。
【０００８】
GPONのフレーム構造は、125マイクロ秒の周期であり、フレーム同期エリア、管理オーバーヘッドエリア、およびペイロードエリアをもつ。下りは連続信号であり、上りはTDMAモードである。OLTは、下りフレームオーバーヘッドの中で各ONU上りタイムスロットを示し、各ONUは、下りフレームオーバーヘッドで示されるタイムスロット位置に従って、バーストデータパケットを送る。
【０００９】
図2は、GPON下りフレームの構造を示す。図2に示すように、GPON内の1つの下りフレームが、物理制御ブロック下り(PCBd)オーバーヘッドエリアおよびペイロードエリアを含む。PCBdオーバーヘッドエリア中の上り帯域幅マップ(US BW MAP)ドメインは、上り帯域幅を割り当てるように適合され、各ONU上りタイムスロットの開始位置および終了位置を示す上りタイムスロットインジケータオーバーヘッドを含む。帯域幅割当ての制御オブジェクトは、伝送コンテナ(T-CONT)であり、OLTは、1つのONU向けに1つまたは複数のT-CONTを割り当てることができ、これは、PON DBA技術において、DBAの効率を上げるために導入される概念である。図2で、PLendは、ペイロード長下りを示す。
【００１０】
図3は、GPONの上りフレームの構造を示す。各ONUはそれぞれ、上りバーストデータパケットを、OLTによって割り当てられるT-CONT内のOLTに送り、上りバーストデータパケットは、オーバーヘッドエリアおよびペイロードエリアを含む。オーバーヘッドエリアは、物理層オーバーヘッド上り(PLOu)ドメイン、上り物理層OAM上り(PLOAMu)ドメイン、電力調整のための物理層シーケンス上り(PLSu)ドメイン、および動的帯域幅報告上り(DBRu)ドメインを含む。
【００１１】
図4は、単一ONUによって送られるバーストデータパケットの具体的構造を示す。PLOuドメインは、バースト同期の実現に使われ、プリアンブル、区切り記号、ビットインターリーブドパリティ(BIP)(ビットインターリーブドパリティ8)を含む。上りチャネルを占有した後、ONUは最初に、PLOuユニットをOLTに送り、その結果OLTは、ONUと直ちに同期することができ、ONUの有効な上りデータを正しく受信する。PLOAMuドメインは、ONU ID、メッセージID、メッセージ、およびCRCを含む上りPLOAM情報を運ぶのに使われる。
【００１２】
次に、たとえばPONの動作原理を説明するために、GPONをとり上げる。
【００１３】
図5は、従来技術におけるデータ迂回中継におけるGPONの適用例であり、データ伝送手順について、イーサネットサービスデータ伝送を例としてとり上げて以下で説明する。
【００１４】
下り方向
サービスネットワーク505が、イーサネットインタフェースを介して伝送ネットワーク504にイーサネットデータフレームを送る。
【００１５】
伝送ネットワーク504は、GFP適合プロトコルをサポートし、GFPによりイーサネットデータフレームをカプセル化し、GFPフレームを伝送チャネルに適合させ、GFPフレームを対応する伝送ノードに伝送し、GFPフレームからイーサネットデータフレームを復元し、復元イーサネットデータフレームを対応するOLT503に伝送する。
【００１６】
OLT503は、GEM適合プロトコルをサポートし、受信したイーサネットデータフレームをGEMフレームにカプセル化し、複数のGEMフレームを下りフレームのペイロードエリアにマップし、各ONU向けに割り当てられた上り帯域幅をUS BW MAPがその中で示すPCBdオーバーヘッドを追加し、下りフレームを対応するONUに送る。
【００１７】
ONU501は、下りフレーム中のペイロードエリアからGEMフレームを抽出し、GEMのカプセル化を取り除き、イーサネットデータフレームを復元し、復元イーサネットデータフレームを各アクセスユーザに送る。
【００１８】
上り方向
ONU501は最初に、アクセスユーザによって送られるイーサネットデータフレームをGEMフレームにカプセル化し、多くのGEMフレームを上りバーストデータパケットのペイロードエリアにマップし、上りオーバーヘッドを追加し、上りバーストデータパケットを形成しT-CONTにカプセル化し、OLT503によって割り当てられる上り帯域幅に従って、上りバーストデータパケットを上り回線内で伝送する。
【００１９】
OLT503は、T-CONTを受信し、上りオーバーヘッドを抽出し、ペイロードエリアのGEMフレームを抽出し、GEMのカプセル化を取り除き、イーサネットデータフレームを復元する。
【００２０】
OLT503は、対応するイーサネットポートを介して、伝送ネットワーク504に復元イーサネットデータフレームを送る。
【００２１】
伝送ネットワーク504は、GFPによりイーサネットデータフレームをカプセル化し、GFPフレームを伝送ネットワーク504の伝送チャネルに適合させ、GFPフレームを対応する伝送ノードに伝送し、GFPフレームをカプセル解除してイーサネットデータフレームを復元し、GPONアクセスデータの迂回中継をサービスネットワーク505に送る。
【００２２】
PONは大容量であるが、伝送距離は短く、サービスネットワークの交換局の数は制限され、OLTとサービスネットワークの交換局との間の距離は様々であり、その結果OLTのほとんどは、データ迂回中継を実装するためにサービスネットワークに直接接続することができず、サービスデータは、伝送ネットワークの別の伝送がサービスネットワークに達することを要求することが、適用例から分かるであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【００２３】
【特許文献１】国際公開第２００６／０９４９６０号
【特許文献２】特開２００４−０１５６６３号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【００２４】
したがって、本発明は、PONサービスデータをサービスネットワークに直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のためのシステムを対象とする。
【００２５】
本発明は、PONサービスデータをサービスネットワークに直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のための方法も対象とする。
【００２６】
本発明は、他のPONノードのサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに伝送することが可能である、PONデータ伝送のための方法をさらに対象とする。
【００２７】
本発明は、PONサービスデータを他のPONノードに直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のための方法をさらに対象とする。
【００２８】
本発明は、他の装置のサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに伝送することが可能である、PONデータ伝送のための装置をさらに対象とする。
【００２９】
本発明は、PONサービスデータを装置に直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のための装置をさらに対象とする。
【００３０】
ある実施形態において、本発明は、少なくとも1つの第1のONU、サービスネットワーク、中央局OLT(S-OLT)、およびローカルOLT(L-OLT)を含む、PONデータ伝送のためのシステムを提供する。
【００３１】
S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されて伝送ネットワークを形成する。
【００３２】
S-OLTは、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLTに送り、かつ伝送ネットワークの伝送チャネルからL-OLTによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【００３３】
L-OLTは、伝送ネットワークの伝送チャネルからS-OLTによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータを第1のONUに送り、かつ第1のONUによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをS-OLTに送るように適合される。
【００３４】
別の実施形態では、本発明は、以下のステップを含む、PONデータ伝送のための方法を提供する。
【００３５】
S-OLTとL-OLTが、伝送リンクを介して接続されて、伝送ネットワークを形成する。
【００３６】
L-OLTは、各ONUの第1のONUによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介して、サービスデータをS-OLTに伝送する。
【００３７】
S-OLTは、L-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送る。
【００３８】
S-OLTは、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLTに送る。
【００３９】
L-OLTは、S-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、サービスデータを第1のONUに送る。
【００４０】
別の実施形態では、本発明は、以下のステップを含む、PONデータ伝送のための方法を提供する。
【００４１】
S-OLTとL-OLTが、伝送リンクを介して接続される。
【００４２】
S-OLTは、L-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送る。
【００４３】
S-OLTは、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLTに送る。
【００４４】
別の実施形態では、本発明は、以下のステップを含む、PONデータ伝送のための方法を提供する。
【００４５】
L-OLTとS-OLTが、伝送リンクを介して接続される。
【００４６】
L-OLTは、各ONUによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをS-OLTに伝送する。
【００４７】
L-OLTは、S-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、GPON下りフレームによりサービスデータをONUに送る。
【００４８】
その上、別の実施形態では、本発明は、サービス適合モジュール、チャネル適合モジュール、回線インタフェースモジュール、およびマスタ制御モジュール含む、PONデータ伝送のための装置をさらに提供する。
【００４９】
サービス適合モジュールは、チャネル適合モジュールによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送り、サービスネットワークによって送られるサービスデータを、その宛先アドレス情報に従ってチャネル適合モジュールに送るように適合される。
【００５０】
回線インタフェースモジュールは、伝送リンクに接続される。
【００５１】
チャネル適合モジュールは、サービス適合モジュールからのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュールに送り、かつ回線インタフェースモジュールによって受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをサービス適合モジュールに送るように適合される。
【００５２】
マスタ制御モジュールは、上記モジュール群を制御するように適合される。
【００５３】
別の実施形態では、本発明は、PON分岐モジュール、チャネル適合モジュール、回線インタフェースモジュール、およびマスタ制御モジュールを含む、PONデータ伝送のための別の装置をさらに提供する。
【００５４】
PON分岐モジュールは、PON分岐から上りフレームを受信し、上りフレーム中のサービスデータを抽出し、サービスデータをチャネル適合モジュールに送り、かつチャネル適合モジュールからのサービスデータをPON下りフレームにカプセル化し、PON下りフレームをPON分岐に送るように適合される。
【００５５】
回線インタフェースモジュールは、伝送リンクに接続される。
【００５６】
チャネル適合モジュールは、PON分岐モジュールからのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュールに送り、かつ回線インタフェースモジュールによって受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをPON分岐モジュールに送るように適合される。
【００５７】
マスタ制御モジュールは、上記モジュール群を制御するように適合される。
【００５８】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のためのシステムでは、S-OLTとL-OLTは伝送リンクを介して接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが、技術的解決法から分かるであろう。
【００５９】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは伝送リンクを介して接続されるので、L-OLTは、サービスデータをS-OLTに送り、S-OLTは、L-OLTの受信したサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【００６０】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【００６１】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、L-OLTとS-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【００６２】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、PONサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが可能である。
【００６３】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための別の装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、伝送リンクを介してPONサービスデータを他のノードに送ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００６４】
【図１】PONネットワークを示す概略構造図である。
【図２】GPON下りフレームを示す構造図である。
【図３】GPON上りフレームを示す構造図である。
【図４】上りバーストデータパケットを示す構造図である。
【図５】従来技術におけるユーザデータ迂回中継でのGPONネットワークの適用を示す概略図である。
【図６】本発明の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムを示す構造図である。
【図７】本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための装置を示す概略図である。
【図８】本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための別の装置を示す概略図である。
【図９】本発明の第1の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムを示す構造図である。
【図１０】本発明の第1の実施形態による、S-OLTの機能モデルを示す概略図である。
【図１１】本発明の第1の実施形態によるS-OLT装置を示す概略構造図である。
【図１２】本発明の第1の実施形態による、VCフレームへの、GEMフレームの適合を示す概略図である。
【図１３】本発明の第1の実施形態によるS-OLT装置のチャネル適合モジュールを示す概略構造図である。
【図１４】本発明の第3の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムを示す構造図である。
【図１５】本発明の第4の実施形態によるS-OLT装置を示す概略構造図である。
【図１６】本発明の第4の実施形態によるGPONフレームを示す概略構造図である。
【図１７】本発明の第4の実施形態によるDTMフレームを示す概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【００６５】
本発明の目的、技術的解決法、および利点をより理解しやすくするために、本発明を、実施形態および添付の図面を参照して以降でさらに詳しく説明する。
【００６６】
本発明の実施形態によるOLT装置は、2つのタイプ、すなわち、スーパーOLT(S-OLT)およびローカルOLT(L-OLT)を含む。S-OLTは一般に、中央局内に配置され、中央局OLTとも言われる。S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されて、伝送ネットワークを形成する。伝送ネットワーク内のサービスネットワークに直接接続されるOLTは、中央局OLT(S-OLT)となるようにセットされ、サービスネットワークから比較的離れた他のOLTは、L-OLTとなるようにセットされる。L-OLTのサービスデータは、伝送リンクを介してS-OLTに送られ、S-OLTによってサービスネットワークに送られる。
【００６７】
図6を参照すると、ある実施形態において、本発明は、PONデータ伝送のためのシステムを提供し、このシステムは、サービスネットワークに接続され、少なくとも1つの第1のONU(201)、S-OLT(202)、およびL-OLT(203)を含む。
【００６８】
S-OLT(202)とL-OLT(203)は、伝送リンクを介して接続されて、伝送ネットワークを形成する。
【００６９】
S-OLT(202)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLT(203)に送り、かつ伝送ネットワークの伝送チャネルからL-OLT(203)によって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【００７０】
L-OLT(203)は、伝送ネットワークの伝送チャネルからS-OLT(202)によって送られるサービスデータを受信し、サービスデータを第1のONU(201A)に送り、かつ第1のONU(201A)によって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをS-OLT(202)に送るように適合される。
【００７１】
さらに、本システムは、少なくとも1つの第2のONU(201B)を含み、S-OLT(202)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを第2のONU(201B)に送り、第2のONU(201B)によって送られるサービスデータをサービスネットワークに送るようにさらに適合される。
【００７２】
さらに、本システムは、少なくとも1つの第2のONU(201B)を含む。
【００７３】
S-OLT(202)は、L-OLT(203)によって送られるサービスデータを第2のONU(201B)に送り、かつ第2のONU(201B)によって送られるサービスデータを、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してL-OLT(203)に送るようにさらに適合される。
【００７４】
S-OLT(202)は、第1のL-OLT(203A)によって送られるサービスデータを、伝送ネットワークの伝送チャネルを介して第2のL-OLT(203B)に送るようにさらに適合される。
【００７５】
S-OLT(202)は、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報に従って伝送チャネルを割り当てるようにさらに適合される。
【００７６】
L-OLT(203)は、PON分岐の状況情報および伝送ネットワークの伝送チャネルの状況情報を、合意通信チャネルを介してS-OLT(202)に送り、かつ合意通信チャネルから管理情報を受信し、管理情報に従ってローカル伝送チャネルおよびPON分岐を構成するようにさらに適合される。
【００７７】
S-OLT(202)は、L-OLT(203)によって送られ、合意通信チャネルから受信される状況情報に従って、伝送チャネルおよび/またはPON分岐に関する管理情報を生成し、管理情報を、合意通信チャネルを介してL-OLT(203)に送るようにさらに適合される。
【００７８】
本発明の実施形態によるシステムは、ネットワークマネージャ(204)をさらに含む。
【００７９】
ネットワークマネージャ(204)は、S-OLT(202)に接続され、伝送ネットワークの伝送チャネルおよび各PON分岐を構成するように適合される。S-OLT(202)は、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報をネットワークマネージャ(204)に送るようにさらに適合される。
【００８０】
ネットワークマネージャ(204)は、S-OLT(202)によって送られる検出結果および/または分類情報に従って伝送チャネルを割り当てる。
【００８１】
本発明の実施形態によるシステムは、ネットワークマネージャ(204)をさらに含む。
【００８２】
ネットワークマネージャ(204)は、S-OLT(202)に接続され、伝送ネットワークの伝送チャネルの、および/またはPON分岐の受信した状況情報に従って伝送チャネルおよび/またはPON分岐の構成用の管理情報を生成し、生成された管理情報をS-OLT(202)に送るように適合される。
【００８３】
L-OLT(203)は、PON分岐の状況情報および/または伝送ネットワークの伝送チャネルの状況情報を、合意通信チャネルを介してS-OLT(202)に送り、かつ合意通信チャネルから管理情報を受信し、管理情報に従ってPON分岐および/またはローカル伝送チャネルを構成するようにさらに適合される。
【００８４】
S-OLT(202)は、L-OLT(203)から受信される状況情報をネットワークマネージャ(204)に送り、かつネットワークマネージャ(204)によって送られる管理情報に従ってローカル伝送チャネルおよび/またはPON分岐を構成し、L-OLT(203)に関する管理情報を、合意通信チャネルを介してL-OLT(203)に送るようにさらに適合される。
【００８５】
L-OLT(203)は、同期デジタル階層(SDH)/同期光ネットワーク(SONET)のデータ通信チャネル(DCC)、波長分割多重化(WDM)の監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルを介して、PON分岐の状況情報をS-OLT(202)に送り、かつSDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルから管理情報を受信するように適合される。
【００８６】
S-OLT(202)は、L-OLTによって送られる状況情報を、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルから受信し、かつ管理情報を、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルを介してL-OLT(203)に送るように適合される。
【００８７】
本発明の実施形態によるシステムにおいて、S-OLT(202)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを、GPONネットワーク内のGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームを伝送チャネルに適合させ、かつL-OLT(203)によって送られ、伝送ネットワークの伝送チャネルから受信されるGEMフレームをカプセル解除して、サービスデータを取得するようにさらに適合される。
【００８８】
L-OLT(203)は、第1のONU(201A)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、GEMフレームを、伝送ネットワークを介してS-OLT(202)に送るようにさらに適合される。
【００８９】
S-OLT(202)は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させる前に、サービスタイプに従ってGEMフレームを適合させる伝送チャネルを選択し、緊急サービスもしくはリアルタイム性がより高く求められるサービスのGEMフレームを、指定された伝送チャネルに直接マップするようにさらに適合され、かつ/または
L-OLT(203)は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させる前に、サービスタイプに従ってGEMフレームを適合させる伝送チャネルを選択し、緊急サービスもしくはリアルタイム性がより高く求められるサービスのGEMフレームを、指定された伝送チャネルに直接マップするようにさらに適合される。
【００９０】
伝送ネットワークはSDH/SONET伝送ネットワークであり、伝送チャネルは仮想コンテナ(VC)、仮想分岐(VT)、もしくはSDH/SONETのSTS-1であり、伝送リンクは同期伝送モジュール(STM-n)/光学キャリア(OC-n)リンクであり、または
伝送ネットワークは光移送ネットワーク(OTN)であり、伝送チャネルは光チャネルデータユニット(ODUk)であり、伝送リンクは光伝送モジュール(OTM)である。
【００９１】
伝送ネットワークはWDMネットワークであり、伝送チャネルは波長であり、伝送リンクは光ファイバである。
【００９２】
図7を参照すると、ある実施形態において、本発明は、サービス適合モジュール(301)、チャネル適合モジュール(302)、回線インタフェースモジュール(303)、およびマスタ制御モジュール(304)を含む、PONデータ伝送のための装置も提供する。
【００９３】
回線インタフェースモジュール(303)は、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように適合される。
【００９４】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)によって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【００９５】
チャネル適合モジュール(302)は、サービス適合モジュール(301)からのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(303)によって受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをサービス適合モジュール(301)に送るように適合される。
【００９６】
マスタ制御モジュール(304)は、サービス適合モジュール(301)、チャネル適合モジュール(302)、および回線インタフェースモジュール(303)を制御するように適合される。
【００９７】
さらに、本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、チャネルクロスモジュール(305)をさらに含む。
【００９８】
チャネルクロスモジュール(305)は、回線インタフェースモジュール(303)に接続されると、回線インタフェースモジュール(303)に信号を送り、または回線インタフェースモジュール(303)から信号を受信するように適合され、かつチャネルクロスモジュール305は、チャネル適合モジュール(302)に接続されると、伝送チャネルをディスパッチするように適合される。
【００９９】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)によって送られるGEMフレームを受信し、GEMフレームをカプセル解除してサービスデータを取得し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【０１００】
チャネル適合モジュール(302)は、サービス適合モジュール(301)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(303)によって受信される伝送チャネルからGEMフレームを抽出し、GEMフレームをPON分岐モジュール(306)またはサービス適合モジュール(301)に送るように適合される。
【０１０１】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PON分岐モジュール(306)をさらに含む。
【０１０２】
PON分岐モジュール(306)は、PON分岐上の各ONUによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)からのサービスデータを各ONUに送るように適合される。
【０１０３】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをPON分岐モジュール(306)に送るように適合される。
【０１０４】
チャネル適合モジュール(302)は、PON分岐モジュール(306)からのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送るように適合される。
【０１０５】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PON分岐モジュール(306)をさらに含む。
【０１０６】
PON分岐モジュール(306)は、各ONUによって送られるGEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)からのGEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームを各ONUに送るように適合される。
【０１０７】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームをPON分岐モジュール(306)に送るように適合される。
【０１０８】
チャネル適合モジュール(302)は、PON分岐モジュール(306)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送るように適合される。
【０１０９】
さらに、本装置は、GEMクロスモジュール(307)を含む。
【０１１０】
GEMクロスモジュール(307)は、サービス適合モジュール(301)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(306)またはチャネル適合モジュール(302)にスイッチし、かつチャネル適合モジュール(302)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(306)またはサービス適合モジュール(301)にスイッチするように適合される。
【０１１１】
GEMクロスモジュール(307)は、PON分岐モジュール(306)からのGEMフレームおよびチャネル適合モジュール(302)からのGEMフレームをスイッチし、またはGEMフレームを伝送チャネルに多重化するようにさらに適合される。
【０１１２】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームにカプセル化するとき、フレームの目標ONUおよびOLTならびに/または光分配ネットワーク(ODN)のIDを、フレームの宛先アドレス情報に従って、GEMフレームのフレームヘッダーにさらに追加し、チャネル適合モジュール(302)またはPON分岐モジュール(306)にGEMフレームを送るように適合される。
【０１１３】
PON分岐モジュール(306)は、PON分岐の受信した上りフレームから、GEMフレームを抽出し、フレームを生成するONUおよびOLTならびに/またはODNのIDをGEMフレームのフレームヘッダーに追加し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送るように適合される。
【０１１４】
GEMクロスモジュール(307)は、GEMフレームのフレームヘッダー中のIDに従って、GEMフレームをスイッチし多重化するように適合される。
【０１１５】
チャネル適合モジュール(302)は、GEMフレーム適合ユニット(3021)、GEMフレームバッファユニット(3022)、アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)、および挿入制御ユニット(3024)をさらに含む。
【０１１６】
GEMフレームバッファユニット(3022)は、チャネル適合モジュール(302)の外から送られるGEMフレームを受信し、GEMフレームをバッファに保存し、挿入制御ユニット(3024)の制御下で、GEMフレームをバッファから出力するように適合される。
【０１１７】
アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)は、アイドルGEMフレームを生成するように適合され、アイドルGEMフレームは、ペイロードエリアのないGEMフレームのフレームヘッダーである。
【０１１８】
挿入制御ユニット(3024)は、GEMフレームバッファユニットにおけるバッファの状況を検出し、バッファがヌルの場合は、GEMフレーム適合ユニット(3021)を制御してアイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)から1つのアイドルGEMフレームを読み出し、アイドルGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、またはバッファがヌルでない場合は、GEMフレームバッファユニット(3022)を制御して1つのGEMフレームを出力するように適合される。
【０１１９】
GEMフレーム適合ユニット(3021)は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させるように適合される。
【０１２０】
マスタ制御モジュール(304)は、PON分岐モジュール(306)によって受信されるデータから各ONUの状況情報を取得し、かつ/またはチャネル適合モジュール(302)から伝送チャネルの状況情報を取得し、状況情報をネットワークマネージャに送り、かつネットワークマネージャによって送られる管理情報を受信し、管理情報に従ってモジュールを管理するようにさらに適合される。
【０１２１】
PON分岐モジュール(306)によってマスタ制御モジュール(304)に送られる状況情報は、PON分岐上のONUすべてによって送られるDBAリクエストを含む。
【０１２２】
マスタ制御モジュール(304)によって送られ、PON分岐モジュール(306)によって受信される管理情報は、PON分岐のUS BW MAP構成情報を含む。
【０１２３】
マスタ制御モジュール(304)は、サービス適合モジュール(301)によって送られる状況情報を受信し、状況情報をネットワークマネージャに送り、かつネットワークマネージャによって送られる管理情報を受信し、管理情報をサービス適合モジュール(301)に送るようにさらに適合される。
【０１２４】
サービス適合モジュール(301)は、マスタ制御モジュール(304)によって送られる管理情報をGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームのフレームヘッダーのペイロードタイプインジケータ(PTI)フィールドを使ってフレームを識別し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつ受信したGEMフレームから管理情報を抽出し、管理情報をマスタ制御モジュール(304)に送るようにさらに適合される。
【０１２５】
マスタ制御モジュール(304)は、下りサービスデータに対して、または上りサービスデータに対してトラフィック監視を実施し、監視結果を取得し、監視結果をネットワークマネージャに送り、かつ伝送チャネルの容量を設定する管理情報をネットワークマネージャから受信し、この情報に従って、ローカル伝送チャネルの容量を設定するようにさらに適合される。
【０１２６】
図8を参照すると、ある実施形態において、本発明は、PON分岐モジュール(401)、チャネル適合モジュール(402)、回線インタフェースモジュール(403)、およびマスタ制御モジュール(404)を含む、PONデータ伝送のための装置をさらに提供する。
【０１２７】
PON分岐モジュール(401)は、PON分岐上の各ONUからサービスデータを受信し、サービスデータをチャネル適合モジュール(402)に送り、かつチャネル適合モジュール(402)からのサービスデータをPON分岐上の各ONUに送るように適合される。
【０１２８】
回線インタフェースモジュール(403)は、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように適合される。
【０１２９】
チャネル適合モジュール(402)は、PON分岐モジュール(401)からのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(403)から受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをPON分岐モジュール(401)に送るように適合される。
【０１３０】
マスタ制御モジュール(404)は、PON分岐モジュール(401)、チャネル適合モジュール(402)、および回線インタフェースモジュール(403)を制御するように適合される。
【０１３１】
本装置は、チャネルクロスモジュール(405)をさらに含む。
【０１３２】
チャネルクロスモジュール(405)は、回線インタフェースモジュール(403)に接続されると、回線インタフェースモジュール(403)に信号を送り、または回線インタフェースモジュール(403)から信号を受信するように適合され、かつチャネルクロスモジュール(405)は、チャネル適合モジュール(402)に接続されると、伝送チャネルをディスパッチするように適合される。
【０１３３】
チャネル適合モジュール(402)は、PON分岐モジュール(401)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(403)によって受信される伝送チャネルからGEMフレームを抽出し、GEMフレームをPON分岐モジュール(401)に送るように適合される。
【０１３４】
PON分岐モジュール(401)は、PON分岐上の各ONUによって送られるGEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(402)に送り、かつチャネル適合モジュール(402)からのGEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームを各ONUに送るように適合される。
【０１３５】
本装置は、GEMクロスモジュール(406)をさらに含む。
【０１３６】
GEMクロスモジュール(406)は、サービス適合モジュール(407)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(401)またはチャネル適合モジュール(402)にスイッチし、かつチャネル適合モジュール(402)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(401)またはサービス適合モジュール(407)にスイッチするように適合される。
【０１３７】
GEMクロスモジュール(406)は、PON分岐モジュール(401)からのGEMフレームおよびチャネル適合モジュール(402)からのGEMフレームをスイッチし、またはGEMフレームを伝送チャネルに多重化するようにさらに適合される。
【０１３８】
本発明の実施形態の技術的解決法を詳しく説明するために、以下の実施形態を挙げる。
【０１３９】
第1の実施形態
本実施形態では、現在の市場において成熟しているSDHをGPONネットワーク内で応用することによって、S-OLTと複数のL-OLTが接続されて、リングネットワークを形成する。SDHリングネットワークの成熟した生き残り技術により、本実施形態によるPONデータ伝送のためのシステムに、より高いネットワーク信頼性がもたらされる。
【０１４０】
図9は、本実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムのネットワーク構造図である。
【０１４１】
図9に示すシステムは、サービスネットワーク603に直接接続されたS-OLT601と、複数のL-OLTと、ネットワークマネージャ602と、PON分岐ODNおよびこうしたODNに接続されたONUからなるPON分岐とを含む。
【０１４２】
従来技術におけるPONシステムは、PON分岐の概念を伴っていない。既存のPONネットワークは、単一OLTと、このOLTに接続されたODNと、複数のONUとをもつだけであり、その結果、S-OLTと複数のL-OLTが接続されて大規模PONネットワークを形成した後、各L-OLTは、ODNおよびONUに接続され、S-OLTは、ODNおよびONUに接続されてもよい。説明を簡単にするために、1つのODNおよびこのODNに接続された複数のONUを、PON分岐と呼ぶ。
【０１４３】
図9に示すシステムにおいて、S-OLT601とL-OLT610、L-OLT620、L-OLT630は光ファイバリンクを介して、リング伝送ネットワークを形成するように順に接続される。ネットワークマネージャ602は、S-OLT601に接続され、S-OLT601と、各L-OLTおよび各L-OLTに接続されたPON分岐によって形成されるネットワークユニットと、伝送チャネルとを管理するように適合される。サービスデータを伝送するプロセスについて、以下で説明する。
【０１４４】
下り方向
サービスネットワーク606が、サービスネットワーク603にサービスデータを送る。
【０１４５】
サービスネットワーク603は、S-OLT601にサービスデータを送る。
【０１４６】
S-OLT601は、サービスネットワーク603によって送られるサービスデータを受信する。
【０１４７】
サービスデータがローカルONUに送られるためには、S-OLT601は、対応するサービスデータをGEMフレームに適合させカプセル化し、GEMフレームをPON分岐にスイッチし、GEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームを、ローカルODNのインタフェースに送る。ローカルONUは、下りフレームのペイロードエリアからGEMフレームを抽出し、GEMのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータを、対応するアクセスユーザに送る。
【０１４８】
サービスデータがL-OLTに送られるためには、S-OLT601は、対応するサービスデータをGEMフレームに適合させカプセル化し、GEMフレームを伝送チャネル、たとえば、SDH技術におけるVCやSONET技術における仮想分岐(VT)にマップし、次いで、伝送チャネルを伝送ネットワークの回線インタフェースにスイッチし、回線インタフェースを介して伝送チャネルを伝送ネットワークに送る。
【０１４９】
各L-OLTは、伝送ネットワークの回線インタフェースから、S-OLTからの信号を受信し、ネットワークマネージャ602によってL-OLT向けに割り当てられた伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMフレームをL-OLTのPON分岐にスイッチする。
【０１５０】
PON分岐上のONUは、下りフレームのペイロードエリアからGEMフレームを取得し、GEMのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータをアクセスユーザに送る。
【０１５１】
上り方向
各ONUは、アクセスユーザのサービスデータをGEMフレームに適合させカプセル化し、複数のGEMフレームに上りオーバーヘッドを追加してGPON上りフレームを形成し、L-OLTによって割り当てられた上りタイムスロットで、GPON上りフレームをL-OLTに送る。
【０１５２】
L-OLTは、上りフレームを受信し、GEMフレームを復元し、GEMフレームを、ネットワークマネージャ602によって割り当てられた伝送チャネルに適合させ、回線インタフェースを介してGEMフレームをS-OLT601に伝送する。
【０１５３】
S-OLT601は、回線インタフェースから信号を受信し、対応する伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータをサービスネットワーク603に送る。
【０１５４】
サービスネットワーク603は、サービスデータをサービスネットワーク606に送る。
【０１５５】
S-OLTは、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報に従って下り伝送チャネルを割り当てるようにさらに適合される。
【０１５６】
L-OLTは、PON分岐の状況情報および/または伝送ネットワークの伝送チャネルの状況情報を、合意通信チャネルを介してS-OLTに送り、合意通信チャネルから管理情報を受信し、管理情報に従ってローカル伝送チャネルおよびPON分岐を構成するようにさらに適合される。S-OLTは、L-OLTによって送られる状況情報に従って伝送チャネルおよび/またはPON分岐に関する管理情報を生成し、合意通信チャネルを介して管理情報をL-OLTに送るようにさらに適合される。
【０１５７】
合意通信チャネルは、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルでよい。SDH/SONETのDCCチャネルまたはWDMの監視チャネルのうち、ある特定のチャネルは、管理情報および状況情報用の専用チャネルとなるように予め構成することができ、または管理情報および状況情報は、GEMフレームにカプセル化することができ、GEMフレームのフレームヘッダーのPTIフィールドのスタンバイ値で識別される。
【０１５８】
ネットワークマネージャ602は、伝送ネットワークのネットワークマネージャとPONのネットワークマネージャを統合する統一ネットワーク管理装置であり、伝送ネットワークを管理し、PON分岐を管理する能力をもち、特に、各PON分岐のトラフィックおよび他の状況情報を分析し、伝送ネットワークのチャネル容量の割当てを調整することによって、伝送ネットワークのチャネルを構成することが可能である。
【０１５９】
ネットワークマネージャ602は、S-OLT601に接続される。各L-OLTは、そのPON分岐の状況情報(たとえば、ONUのDBAリクエスト)および伝送チャネルの状況情報を、SDHのDCCチャネルまたは他の合意通信チャネルを介してS-OLT601に送る。S-OLT601は、ローカル伝送チャネルおよびPON分岐の状況情報と、L-OLTから受信された状況情報とを、ネットワークマネージャ602に送り、その結果、ネットワークマネージャ602が伝送チャネルを割り当てる。
【０１６０】
本実施形態では、リング伝送ネットワーク内で、SDH技術が伝送技術として採用され、SDHにおけるVCが、伝送チャネルとして使われる。任意選択で、SDH仮想連結技術を採用してよく、その結果帯域幅の割当てがより柔軟になり、そうすることによって帯域幅使用が改善される。仮想連結技術が採用されると、ネットワークマネージャ602は、トラフィックフローの動的変化に従って伝送チャネルを調整することができる。この方法は、以下の通りである。
【０１６１】
1)下り方向で、伝送チャネルの要求サイズが、サービス入口ポートのトラフィックを監視することによって算出され、この算出は、ネットワークマネージャ602によって完了することができる。ネットワークマネージャ602は、算出結果に従って伝送チャネルの容量を割り当て、たとえば、リンク容量調整方式(LCAS)モジュールを制御して、算出結果に従って仮想連結グループの容量を調整し、その結果チャネル層の帯域幅使用が改善され、解放された伝送チャネルを使用することは、他のサービスポートにとっても有用である。さらに、帯域幅は、ボリュームおよび優先度サービスに従って調整することもできる。
【０１６２】
2)上り方向で、L-OLT内のGEMスイッチモジュールポートのトラフィックが監視され、伝送チャネルの要求帯域幅が、トラフィックに従って算出される。あるいは、伝送チャネルの要求帯域幅は、各L-OLTの下りフレームに入れて運ばれるUS BW MAPに従って算出される。あるいは、伝送帯域幅は、ONUのDBAリクエストに従って算出することもできる。あるいは、PON分岐の上り用に割り当てられるタイムスロットがフローとして使われ、伝送チャネルの接続が、フローのサイズに従って確立される。確立手順はやはり、ネットワークマネージャ602によって完了される。トラフィックデータまたはDBAリクエストは、通信チャネル、たとえば、SDHのDCCチャネルを介して、仮想連結グループの容量を算出し調整するように、各L-OLTからネットワークマネージャ602に転送することができる。さらに、ONUすべての上りデータをフローとして使うことができ、または優先度の高いONUのT-CONTタイムスロットがフローとして使われ、または優先度の高いONUのPORT-IDがフローとして使われる。伝送チャネルの容量がONUのT-CONTフローに従って調整されるとき、ONUのDBAリクエストは、伝送帯域幅に直接対応している。S-OLT601が各L-OLTの各分岐のDBAリクエストを取得すると、ネットワークマネージャ602は、ネットワーク上の各PON分岐のUS BW MAPを取得し、構成されるべき伝送チャネルのサイズを取得することができる。
【０１６３】
リアルタイムまたは緊急サービス用に、S-OLT/L-OLTは、予め構成された具体的伝送チャネルにGEMフレームをマップし、チャネル上の中間L-OLTノードは、チャネル上の信号に対してどの処理も実施せず、その結果信号は、宛先L-OLTノードに直接達する。異なるL-OLTのONU、たとえば、L-OLT610のONUとL-OLT630のONUとの間でのサービスデータのスイッチ用に、L-OLT610とL-OLT630との間の伝送チャネルが予め構成され、次いで、スイッチされるべきONUのポートが、異なるL-OLTのONUのポートの間の二地点間通信または私設回線接続を実現するように、GEMスイッチ行列を介して予め構成された伝送チャネルに接続される。
【０１６４】
S-OLT601は、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、たとえば、サービスの優先度に従ってサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報をネットワークマネージャに送るようにさらに適合される。ネットワークマネージャ602は、S-OLT601によって送られた検出結果および/または分類情報に従って伝送チャネルを割り当てる。
【０１６５】
本実施形態では、GEMは、伝送チャネルの適合プロトコルとしてだけでなく、リング上の任意のONUの任意のポートの間のピアツーピアサービスを実現するように、OLTの間のデータ伝送エンティティとしても使われる。さらに、GEMフレームに直接適合された後、L-OLTの間のイーサネット私設回線サービスおよび他のデータ私設回線サービスは、伝送チャネルを介して宛先ONUに伝送することができる。
【０１６６】
SDHネットワークは、同期を必要とする。ここで、PON分岐の下りタイミングは、VCチャネルまたはSDH回線のタイミングを追跡することができ、PON分岐の上りタイミングは、PON分岐の下りタイミングを追跡することができる。
【０１６７】
本実施形態でのリングネットワーク上のノードの数は、図9に限定されず、以下の算出方法を採用してよい。速度が10GのSDH回線が選択され、PON分岐の下りデータ速度は、1.25Gまたは2.5Gになるように選択することができる。1.25Gの下り速度が選択されたとき、10Gリングネットワークは、最大で8個のL-OLTを含む。伝送チャネルが、サービス分類に従って、たとえば、ブロードキャストサービス用に計画される場合、L-OLTはすべて、下りチャネルを共有することができ、他のサービスは、動的帯域幅に従って調整され、したがって、下りチャネルを大幅に節約し、その結果リングネットワークは、8個のL-OLTより多くを含むことができる。
【０１６８】
本実施形態では、成熟したSDH伝送ネットワーク技術が、OLTの間の伝送技術として選択され、その結果本実施形態におけるリングネットワークの生き残りは、SDHリングネットワークの機能、たとえば、SDHの多重セクション保護によって実現することができる。
【０１６９】
伝送チャネルは、SDHのVCチャネルを採用するだけでなく、SONETのVTチャネル、OTNのODUk、純粋光ネットワークの波長チャネル、DTMタイムスロットチャネル、ATMのVPIチャネル、または固定サイズフレーム形式をもつ他のタイムスロットチャネルも採用する。
【０１７０】
本実施形態では、既存のOLT装置は、上記機能を実現するように相応に変更され、S-OLTおよびL-OLTは、伝送ネットワーク内のPONの機能と伝送ノードの機能を組み合わせることが、上記説明から分かるであろう。S-OLTの機能的構造は、図10に示す通りである。
【０１７１】
図10は、サービス適合層701、GEM層703、チャネル適合層705、チャネル層707、物理インタフェース層709、ODNインタフェース層711、およびPON分岐層713を含む、S-OLTの機能的構造を示す。
【０１７２】
サービス適合層701は、サービスネットワークによって送られるサービスデータをGEMフレームに受信しカプセル化し、GEMフレームをGEM層703に送り、GEM層703から受信されたGEMフレームをカプセル解除し、GEMフレームをサービスネットワークに送る。
【０１７３】
GEM層703は、GEMフレームをサービス適合層701からチャネル適合層705にスイッチし、またはGEMフレームを物理インタフェース層709に直接スイッチし、またはGEMフレームをPON分岐層713にスイッチして、GPON下りフレームを形成し、GEMフレームをPON分岐層713からサービス適合層701にスイッチし、またはチャネル適合層705からGEMフレームを受信し、GEMフレームをサービス適合層701にスイッチする。
【０１７４】
チャネル適合層705は、GEM層からのGEMフレームを、対応する伝送チャネルにマップし、GEMフレームをチャネル層707に送り、チャネル層707の伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMフレームをGEM層703に送る。
【０１７５】
チャネル層707は、チャネル適合層705によってディスパッチされた伝送チャネルを、伝送用に物理インタフェース層709の対応するインタフェースに送り、物理インタフェース層709からの信号をチャネル適合層705に送る。
【０１７６】
物理インタフェース層709は、S-OLTおよびL-OLTに接続された物理リンクのインタフェースである。
【０１７７】
PON分岐層713は、GEM層703からのGEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームをODNインタフェース層711に送り、かつODNインタフェース層711から送られたGPON上りフレームからGEMフレームを抽出し、GEMフレームをGEM層703に送る。
【０１７８】
ODNインタフェース層711は、そのPON分岐のODNに接続されたS-OLTのインタフェースである。
【０１７９】
S-OLTの機能に関する分析に従って、S-OLT装置の構造は、図11に示すようになる。
【０１８０】
図11は、S-OLT装置の概略構造図である。
【０１８１】
S-OLT装置は、伝送機能を実装するチャネルクロスモジュール801、チャネル適合モジュール803、回線インタフェースモジュール815、GPON機能を実装するGEMクロスモジュール805、サービス適合モジュール807、PON分岐モジュール809、マスタ制御モジュール811、およびタイミングモジュール813を含む。
【０１８２】
回線インタフェースモジュール815は、S-OLTとL-OLTとの間のSDH回線のインタフェース、たとえば、STM-Nインタフェースである。
【０１８３】
チャネルクロスモジュール801は、回線インタフェースモジュール815に接続され、SDH回線からのSDH信号を送り、またはSDH回線からのSDH信号を受信するように適合され、かつチャネル適合モジュール803に接続され、VC伝送チャネルをディスパッチする。
【０１８４】
チャネル適合モジュール803は、GEMクロスモジュール805からのGEMフレームを対応する伝送チャネル、たとえば、VCチャネルや仮想連結チャネルにマップし、かつチャネルクロスモジュール801の伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMフレームをGEMクロスモジュール805に送る。
【０１８５】
図12は、チャネル適合モジュール803の概略構造図である。
【０１８６】
チャネル適合モジュール803がGEMフレームをVCチャネル、たとえば、VC-4や他のコンテナに適合させるとき、GEMフレームのオーバーヘッドエリアは8ビットバイトの整数倍数になり、ペイロードエリアも8ビットバイトの整数倍数になり、その結果、GEMフレームをVCチャネルに適合させる方法は、GFPフレームをVCチャネルに適合させる方法と同じになる。速度適合が要求される場合、アイドルGEMフレームが挿入される。
【０１８７】
図12は、VCフレームへのGEMフレームの適合の概略図であり、GEMフレーム901の適合は、VCチャネルへのGFPフレームの適合と同じであり、本適合において、GEMアイドルフレーム903は挿入アイドルフレームである。GEMアイドルフレーム903は、ペイロードエリアのないGEMフレームであり、フレームヘッダーのみをもつ。アイドルフレームは、GEMフレーム中のPTIフィールドのスタンバイ値を使って示すことができる。
【０１８８】
GEMクロスモジュール805は、予め構成されたスイッチ行列に基づくGEMフレームのフレームヘッダーに従って、GEMフレームを、チャネル適合モジュール807内の対応するポートにスイッチし、フレームヘッダーに従ってチャネル適合モジュール807のGEMフレームをPON分岐モジュールにスイッチする。
【０１８９】
サービス適合モジュール807は、GEMクロスモジュール805によって送られるGEMフレームのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータをサービスネットワークに送り、かつサービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームに適合させ、サービスデータの宛先アドレス情報に従って対応するIDをGEMフレームのフレームヘッダーに挿入し、GEMフレームをGEMクロスモジュールに送る。
【０１９０】
上り方向で、異なるL-OLTのPON分岐上のONUによって送られるGEMフレームが、一緒にVCチャネルにマップされるとき、異なるONUのGEMフレームは、GEMフレームのスイッチ用に、S-OLTの所で区別される必要がある。既存のGPONネットワークでは、GEMフレームは、PORT-IDフィールドに従ってスイッチされ、PORT-IDは、長さが12ビットであり4096ポートを示し得る、GEMフレーム形式の、ONUのポート番号を識別するように適合される。ONUの各PORT-IDは、OLT分岐のONUすべてのサービスポートを識別するように、同じOLTのPON分岐すべてにおいて一意である。本実施形態では、複数のOLTからなるネットワークユニットは、複数のOLTを含み、GEMフレームをスイッチするために、GEMフレームの形式は、異なるOLT分岐のONUのGEMフレームを区別するように拡張される必要がある。GEMフレームは、複数のOLTからなる伝送ネットワーク内で、拡張ラベルに従ってスイッチすることができる。表1は、拡張GEMフレームの形式の例である。
【０１９１】
【表１】
【０１９２】
表1に示すように、拡張OLT IDは、ONUのOLTの識別用に、既存のGEMフレームの構造に基づいて追加され、拡張ODN IDは、1つのOLTを複数のODNと接続することができるので追加される。ODN IDおよびOLT IDは、ある特定のPON分岐を一意に識別することができる。さらに、PORT-IDは、複数のOLTからなるネットワークユニット内のある特定のONUのある特定のサービスポートを一意に識別するように追加される。ネットワーク内のOLTすべてが、1つのODNのみに接続される場合、拡張ODN IDは省略してよい。ONUがGEMフレームを生成するとき、PORT-ID値はGEMフレームのフレームヘッダーに追加される。GEMフレームがPON分岐モジュール809に達すると、拡張OLT IDおよび拡張ODN IDが追加される。
【０１９３】
ただし、拡張OLT IDおよび拡張ODN IDフィールドの長さは、2バイトでなくてよく、具体的な需要に従ってセットされ、好ましくは8ビットの整数倍数である。あるいは、GEMフレームの形式は、チャネルIDを使って拡張することができる。上記の説明に限定される多くの拡張方法が利用可能である。
【０１９４】
下り方向で、S-OLTのサービス適合モジュール807がサービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームに適合させるとき、表1における拡張GEMフレームのフレームヘッダーのPORT-ID、拡張OLT ID、および拡張ODN IDの値は、サービスデータの宛先情報に従って決定され、その結果、下りGEMフレームが宛先ONUのID情報を搬送する。S-OLTのGEMクロスモジュール805は、GEMフレームのフレームヘッダー中の宛先ONUのID情報に従ってGEMフレームをスイッチする。中間L-OLTにおいて、VCチャネル中のGEMフレームが抽出され、カウントされ、GEMフレームヘッダー中の宛先情報に従って再度多重化される。宛先L-OLTにおいて、受信したGEMフレームは、フレームヘッダー中のPORT-IDに従って対応するPON分岐モジュール809にスイッチされる。
【０１９５】
PON分岐モジュール809は、PON分岐から上りフレームを受信し、GEMフレームを抽出し、GEMフレームをGEMクロスモジュール805に送り、かつGEMクロスモジュール805からのGEMフレームを使ってGPON下りフレームを形成し、GPON下りフレームをPON分岐のODNに送る。
【０１９６】
マスタ制御モジュール811は、各モジュールを制御し、ネットワークマネージャからネットワーク管理情報を受信し、PON分岐およびオーバーヘッド処理の構成用の情報と、伝送ネットワークチャネルの管理情報とを含む管理情報を、他のL-OLTのマスタ制御モジュールとともに、通信チャネル、たとえば指定されたチャネルやSDHのDCCチャネルを介して転送し、かつPON分岐の状況情報と、S-OLTおよびPON分岐の伝送チャネルと、各L-OLTの伝送チャネルとを、通信チャネルを介してネットワークマネージャに送る。
【０１９７】
タイミングモジュール813はタイミング情報を提供し、たとえば、SDHのタイミングを追跡する。
【０１９８】
図13は、チャネル適合モジュールの実施形態の構造図である。
【０１９９】
チャネル適合モジュールは、GEMフレームバッファユニット1001、アイドルGEMフレーム生成ユニット1002、GEMフレーム適合ユニット1003、挿入制御ユニット1005、仮想連結ユニット1020、および仮想連結容量調整ユニット1030を含む。
【０２００】
GEMフレームバッファユニット1001は、チャネル適合モジュールの外から送られるGEMフレームを受信し、GEMフレームをバッファに保存し、挿入制御ユニット1005の制御下で、バッファからGEMフレームを出力する。
【０２０１】
アイドルGEMフレーム生成ユニット1002は、GEMアイドルフレームを生成するように適合される。
【０２０２】
挿入制御ユニット1005は、GEMフレームバッファユニット1001内のバッファの状況を検出し、GEMフレーム適合ユニット1003を制御してアイドルGEMフレーム生成ユニット1003から1つのGEMアイドルフレームを読み出し、バッファがヌルの場合はGEMアイドルフレームを伝送チャネルに適合させ、またはバッファがヌルでない場合はGEMフレームバッファユニット1001を制御して1つのGEMフレームを出力するように適合される。
【０２０３】
GEMフレーム適合ユニット1003は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させるように適合され、この場合、適合方法は、GFPフレームを伝送チャネルに適合させる方法と同じである。
【０２０４】
仮想連結ユニット1020は、伝送チャネル、つまり、VCを使って仮想連結グループを形成するように適合される。
【０２０５】
仮想連結容量調整ユニット1030は、S-OLT装置のマスタ制御モジュールの制御下で仮想連結グループの容量を調整する。
【０２０６】
チャネル適合モジュールは、他の構造により実現することができる。
【０２０７】
管理情報および状況情報は、指定された伝送チャネル、たとえば、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルを介して、S-OLTに伝送することができる。SDH/SONETのDCCチャネルまたはWDMの監視チャネルのうちある特定のチャネルは、管理情報および状況情報用の専用チャネルとなるように予め構成することができ、または管理情報および状況情報は、GEMフレームにカプセル化することができ、GEMフレームのフレームヘッダーのPTIフィールドのスタンバイ値により識別される。
【０２０８】
L-OLTは、S-OLTの装置を採用することによって実現することができ、またはS-OLTの装置の機能を簡素化することによって得ることもでき、たとえば、L-OLT装置は、サービス適合モジュール807を含まなくてよい。任意選択で、S-OLT装置が大規模GEMフレームスイッチ行列をもつ場合、L-OLT装置は、GEMクロスモジュール805を含まなくてよい。PON分岐モジュール809は、受信したGEMフレームのフレームヘッダーを処理し、GEMフレームをチャネル適合モジュール803に直接送る。GEMフレームは、伝送チャネルにマップされ、S-OLTに達した後でスイッチされる。L-OLT装置は、チャネルクロスモジュール801を含まなくてよく、マップされたGEMフレームをもつ伝送チャネルを、ネットワークマネージャによって予め構成された接続に従って回線インタフェースに直接送る。
【０２０９】
第2の実施形態
本実施形態では、OLTは、WDM技術を適用することによって、リングネットワークを形成するように接続される。図9は、GPONデータ伝送のためのシステムの概略ネットワーク構造図である。本実施形態によるネットワーク構造は、図9と同じである。
【０２１０】
本実施形態と第1の実施形態との間の違いは、本実施形態では、伝送チャネルはSDHのVCチャネルではなく波長であり、各OLTが光ファイバを介して波長チャネルに接続されることである。本実施形態のWDMネットワークは、再構成可能な光アド/ドロップマルチプレクサ(ROADM)でも、低密度WDM(CWDM)でもよい。GPON技術が適用される場合、GEMフレームを波長に適合させる方法は、以下の2つの方式を採用することができる。
【０２１１】
第1の方式では、GEMフレームは、光電変換の直後に、指定された波長に変調される。ここで、GEMフレームのペイロードエリアは、スクランブルされなければならず、スクランブル化方法は、従来技術と同じである。GEMフレームは、受信端のクロック同期を保証するように絶えず送られなければならないが、これは、アイドルGEMフレームを挿入することによって実現することができる。
【０２１２】
第2の方式では、GEMフレームは、OTNにより適合された直後に、指定された波長に変調される。この状況下で、複数のGEMフレームフローが、OTN技術により多重化され、GEMフレームをODUkのタイムスロットにマップすることができ、たとえば、OPUKのペイロードエリアの1バイトが1つのタイムスロットとして使われ、またはある列が1つのタイムスロットとして使われる。
【０２１３】
L-OLTのPON分岐の管理情報、たとえば、トラフィック情報は、監視チャネルを介してS-OLTに伝送することができ、次いで、S-OLTは、管理情報をネットワークマネージャ602に送る。ネットワークマネージャ602は、各L-OLTの波長のディスパッチを統一して制御し、監視チャネルを介してPON分岐を構成し管理する。
【０２１４】
本実施形態によるS-OLT装置の構造は、チャネル適合モジュール803がGEMフレームを波長チャネルに適合させ、チャネルクロスモジュール801がCWDMまたはROADM技術により実装されることを除いて、図11に示す、第1の実施形態によるS-OLT装置の構造と同じである。
【０２１５】
第3の実施形態
本実施形態では、SDH技術が適用される。
【０２１６】
図14は、第3の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムの概略ネットワーク構造図である。本実施形態によるネットワーク構造は、図14に示す構造と同じである。
【０２１７】
本実施形態では、サービスデータを伝送するプロセスは、第1の実施形態と同じであり、本実施形態のネットワーク内のネットワークマネージャ1102、サービスネットワーク1103、およびサービスネットワーク1106の機能は、第1の実施形態と同じである。
【０２１８】
本実施形態によるS-OLT装置の構造は、第1の実施形態と同じである。
【０２１９】
星形構造のネットワークを採用することによって、ネットワーク構造が単純化され、伝送チャネルの割当てが、リングネットワークのものよりも簡単になるが、星形構造には、リングネットワークとしての固有の生き残り利点がなく、ループ保護を実現することができない。
【０２２０】
第4の実施形態
本実施形態では、本発明は、光ファイバ内でPONネットワークデータを直接伝送するモードを提供する。
【０２２１】
図14は、第3の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムの概略ネットワーク構造図である。本実施形態によるネットワーク構造は、第3の実施形態と同じである。
【０２２２】
本実施形態では、本実施形態によるネットワーク内のネットワークマネージャ1102、サービスネットワーク1103、およびサービスネットワーク1106の機能は、第3の実施形態と同じである。
【０２２３】
本実施形態における、サービスデータを伝送するプロセスと、上記実施形態のプロセスとの間の違いは、PONネットワークデータは光ファイバ内で直接伝送され、その結果本実施形態における伝送チャネルは光ファイバ内の波長であり、PONネットワークデータは、波長上で直接変調し、光ファイバに送ることができることである。
【０２２４】
図15は、本実施形態によるS-OLT装置の構造図である。
【０２２５】
GPONネットワークに適用されるとき、S-OLT装置は、チャネル適合/多重化モジュール1201、GEMクロスモジュール1203、サービス適合モジュール1205、PON分岐モジュール1207、マスタ制御モジュール1208、回線インタフェースモジュール1209、およびタイミングモジュール1210を含む。チャネル適合/多重化モジュール1201を除く他のモジュールの機能は、他の実施形態における対応するモジュールの機能と一致する。
【０２２６】
チャネル適合/多重化モジュール1201は、GEMクロスモジュール1203からのGEMフレームを、伝送用の波長に変調し、回線インタフェースモジュール1209からの信号を復調してGEMフレームを取得し、GEMフレームをGEMクロスモジュールに送るように適合される。
【０２２７】
GEMフレームは、ペイロードに対するエラーコード検出実施用のオーバーヘッドをもたないので、データ伝送のサービス品質(QoS)を保証することができない。QoSを保証するために、GEMフレームは、TDMの特性を利用してQoSを保証するように、単純なフレーム構造によって運べばよい。たとえば、フレームのQoS能力を利用して伝送の信頼性を保証するように、GPON上りもしくは下りフレーム構造、またはDTMのフレーム構造を用いればよい。
【０２２８】
図16は、GPONフレーム構造によって運ばれるGEMフレームの概略構造図である。フレームはフレームヘッダーPCBdを含み、ペイロードエリアはいくつかのタイムスロットに分割され、フレームヘッダーは、タイムスロットを示すオーバーヘッドを含む。フレームの構造は、要求された通りに定義することができるが、ここには記載しない。
【０２２９】
図17は、DTMフレーム構造によって運ばれるGEMフレームの概略構造図である。各フレームの開始は、フレーム開始(SOF)インジケータフィールドであり、次がいくつかのタイムスロットに分割されたペイロードエリアであり、各フレームの最後と次のフレームの開始との間には、間隔が存在する。フレームの各タイムスロットの帯域幅は512Kbpsであり、1つのチャネルは、いくつかのタイムスロットからなる。上り方向で、DTMチャネルのサイズは、PON分岐のGEMフローのUS BW MAPに従って決定され、異なるT-CONTのGEMフローは、割り当てられたチャネルにそれぞれマップされる。下り方向で、DTMチャネルは、サービスタイプおよびノードの数に従って割り当てられ、各L-OLTノードが対応するチャネルを受信し、GEMフレームをデマップし、GEMフレームをPON分岐の下り方向にスイッチし、GEMフレームを各ONUに送る。
【０２３０】
本発明の実施形態によるネットワークにおいて、L-OLTは、通信用光ファイバを介して直接接続することができ、その方法は、上記実施形態から容易に達成することができるので、ここには記載しない。
【０２３１】
伝送チャネルは、既存の伝送ネットワークによって定義されるチャネル、たとえば、SDHのVCチャネル、SONETのVTチャネル、OTNのODUk、純粋光ネットワークの波長チャネル、DTMタイムスロットチャネル、ATMのVPIチャネル、または固定サイズフレーム形式をもつ他のタイムスロットチャネルでよい。さらに、共有媒体の伝送チャネルを選択することもできるが、各L-OLTのGEMフレームに拡張ラベルが追加されなければならず、各OLT拡張ラベルが、GEMフレームをフォワードしスイッチする。
【０２３２】
リングネットワークおよび星形ネットワークに加えて、伝送ネットワークは、他のネットワークモード、たとえばメッシュネットワークを採用することができる。
【０２３３】
技術的解決法は、簡単な調整の後で、EPON、APON、BPON、および他のPONネットワークに適用することができ、詳細な実装についてはここには記載しない。
【０２３４】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のためのシステムでは、S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されるので、S-OLTがL-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが、上記実施形態から分かるであろう。
【０２３５】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されるので、L-OLTは、サービスデータをS-OLTに送り、S-OLTは、L-OLTの受信したサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【０２３６】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【０２３７】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、L-OLTとS-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【０２３８】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、PONサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが可能である。
【０２３９】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための別の装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、伝送リンクを介してPONサービスデータを他のノードに送ることが可能である。
【０２４０】
上記説明は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図していない。本発明の範囲および原理から逸脱しない、いかなる修正、等価な置換え、および改良も、本発明の保護範囲内である。
【符号の説明】
【０２４１】
201 ONU
202 S-OLT
203 L-OLT
204 ネットワークマネージャ
301 サービス適合モジュール
302 チャネル適合モジュール
303 回線インタフェースモジュール
304 マスタ制御モジュール
305 チャネルクロスモジュール
306 PON分岐モジュール
307 GEMクロスモジュール
3021 GEMフレーム適合ユニット
3022 GEMフレームバッファユニット
3023 アイドルGEMフレーム生成ユニット
3024 挿入制御ユニット
401 PON分岐モジュール
402 チャネル適合モジュール
403 回線インタフェースモジュール
404 マスタ制御モジュール
405 チャネルクロスモジュール
406 GEMクロスモジュール
407 サービス適合モジュール
601 S-OLT
602 ネットワークマネージャ
603 サービスネットワーク
610 L-OLT
620 L-OLT
630 L-OLT
701 サービス適合層
703 GEM層
705 チャネル適合層
707 チャネル層
709 物理インタフェース層
711 ODNインタフェース層
713 PON分岐層
801 チャネルクロスモジュール
803 チャネル適合モジュール
815 回線インタフェースモジュール
805 GEMクロスモジュール
807 サービス適合モジュール
809 PON分岐モジュール
811 マスタ制御モジュール
813 タイミングモジュール
815 回線インタフェースモジュール
1001 GEMフレームバッファユニット
1002 アイドルGEMフレーム生成ユニット
1003 GEMフレーム適合ユニット
1005 挿入制御ユニット
1020 仮想連結ユニット
1030 仮想連結容量調整ユニット
1102 ネットワークマネージャ
1103 サービスネットワーク
1106 サービスネットワーク
1201 チャネル適合/多重化モジュール
1203 GEMクロスモジュール
1205 サービス適合モジュール
1207 PON分岐モジュール
1208 マスタ制御モジュール
1209 回線インタフェースモジュール
1210 タイミングモジュール
【技術分野】
【０００１】
本発明は、受動光ネットワーク(PON)技術に関し、より詳細には、PONデータ伝送のための方法、システム、および装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、ブロードバンド光アクセス技術として、PONは、1対多地点トポロジ構造をしている。
【０００３】
図1は、PONのネットワーク構造図である。PONは、光回線端末(OLT)101、受動光分配ネットワーク(ODN)102、および1つまたは複数の光ネットワークユニット(ONU)103を含む。OLT101は、中央局内に置かれ、ギガビットイーサネット(登録商標)(GE)、非同期転送モード(ATM)、デジタル信号3(DS-3)(45Mビット/秒のデジタルレート)インタフェースを含む、上り方向のワイドエリアネットワークインタフェースを提供する。ONU103は、ユーザ側にあり、10/100BaseT(ファストイーサネット)、T1/E1(T1:1.5Mデジタルレート、およびE1:2Mデジタルレート)、DS-3、ならびに他のアプリケーションインタフェースをユーザに提供する。ODN102は、ブランチング装置/結合器、および他の受動装置からなり、1つのOLT101および1つまたは複数のONU103に受動的に接続される。上りデータおよび下りデータは、異なる波長によって運ばれ、下りデータは、ブロードキャストモードで送られ、上りデータは、統計的多重化に基づく時間分割多元接続(TDMA)モードでアクセスされる。したがって、PONには、帯域幅資源の共有、比較的低いマシン室投資、高い機器セキュリティ、高いネットワーク構築スピード、および低い包括的ネットワーク形成コストという利点がある。
【０００４】
ブロードバンドサービスの開発に伴い、PON技術は、ATM PON(APON)およびブロードバンドPON(BPON)から、イーサネットPON(EPON)およびギガビットPON(GPON)へと絶えず発展し、伝送帯域幅が絶えず増大している。現在のGPONの場合、下り速度は2.5Gbpsまたは1.25Gbpsであり、上り速度は、様々な速度、たとえば、2.5Gbps、1.5Gbps、および622Mbpsを含む。
【０００５】
GPONでは、新しい伝送プロトコルであるGPONカプセル化方法(GEM)を採用している。GEMは、汎用フレーム化プロトコル(GFP)の汎用フレーム化概念から発生しているが、一方、多数ONU、およびPONネットワークのマルチポート多重化を考慮して、ポート識別であるPORT-IDが導入されている。ONUのサービスポートから見て、ポートは、OLTとの二地点間接続を有し、PORT-IDで識別される。
【０００６】
GEMとGFPとの間の違いに関して、GFPは、8ビットバイトに従って処理され、GFPのペイロード長インジケータ(PLI)は16ビットであり、GEMのPLIは12ビットであり、GFPのヘッドエラー制御(HEC)は16ビットであり、GEMの巡回冗長コード(CRC)は12ビットである。さらに、GEMはPORT-IDをもち、PORT-IDに従って多重化することもスイッチすることもできるが、GFPには、リンク層スイッチ能力がない。さらに、GEMは、GPON内のONUとOLTとの間でのみ使われ、GFPは、伝送チャネルの適合プロトコルとして、伝送ネットワーク内でのみ適用可能である。
【０００７】
GEMは適合プロトコルであるだけでなく、スイッチ能力をもつリンク層プロトコルでもあることが、上記説明から理解できよう。このプロトコルは、ATMサービス、時間分割多重化(TDM)サービス、およびインターネットプロトコル(IP)/イーサネットサービスを含む、上位層の多様なサービスの適合を完了することができる。多様なサービスのための適合は、効率的であり透明である。一方、このプロトコルは、多重化、動的帯域幅割当て(DBA)、ならびに他の運用管理(OAM)方式をサポートし、これは、イーサネットのサービスデータをカプセル化するのに適し、TDMのサービスデータをカプセル化するのにも適切しており、統合サービスアクセスの理想的解決法の1つである。
【０００８】
GPONのフレーム構造は、125マイクロ秒の周期であり、フレーム同期エリア、管理オーバーヘッドエリア、およびペイロードエリアをもつ。下りは連続信号であり、上りはTDMAモードである。OLTは、下りフレームオーバーヘッドの中で各ONU上りタイムスロットを示し、各ONUは、下りフレームオーバーヘッドで示されるタイムスロット位置に従って、バーストデータパケットを送る。
【０００９】
図2は、GPON下りフレームの構造を示す。図2に示すように、GPON内の1つの下りフレームが、物理制御ブロック下り(PCBd)オーバーヘッドエリアおよびペイロードエリアを含む。PCBdオーバーヘッドエリア中の上り帯域幅マップ(US BW MAP)ドメインは、上り帯域幅を割り当てるように適合され、各ONU上りタイムスロットの開始位置および終了位置を示す上りタイムスロットインジケータオーバーヘッドを含む。帯域幅割当ての制御オブジェクトは、伝送コンテナ(T-CONT)であり、OLTは、1つのONU向けに1つまたは複数のT-CONTを割り当てることができ、これは、PON DBA技術において、DBAの効率を上げるために導入される概念である。図2で、PLendは、ペイロード長下りを示す。
【００１０】
図3は、GPONの上りフレームの構造を示す。各ONUはそれぞれ、上りバーストデータパケットを、OLTによって割り当てられるT-CONT内のOLTに送り、上りバーストデータパケットは、オーバーヘッドエリアおよびペイロードエリアを含む。オーバーヘッドエリアは、物理層オーバーヘッド上り(PLOu)ドメイン、上り物理層OAM上り(PLOAMu)ドメイン、電力調整のための物理層シーケンス上り(PLSu)ドメイン、および動的帯域幅報告上り(DBRu)ドメインを含む。
【００１１】
図4は、単一ONUによって送られるバーストデータパケットの具体的構造を示す。PLOuドメインは、バースト同期の実現に使われ、プリアンブル、区切り記号、ビットインターリーブドパリティ(BIP)(ビットインターリーブドパリティ8)を含む。上りチャネルを占有した後、ONUは最初に、PLOuユニットをOLTに送り、その結果OLTは、ONUと直ちに同期することができ、ONUの有効な上りデータを正しく受信する。PLOAMuドメインは、ONU ID、メッセージID、メッセージ、およびCRCを含む上りPLOAM情報を運ぶのに使われる。
【００１２】
次に、たとえばPONの動作原理を説明するために、GPONをとり上げる。
【００１３】
図5は、従来技術におけるデータ迂回中継におけるGPONの適用例であり、データ伝送手順について、イーサネットサービスデータ伝送を例としてとり上げて以下で説明する。
【００１４】
下り方向
サービスネットワーク505が、イーサネットインタフェースを介して伝送ネットワーク504にイーサネットデータフレームを送る。
【００１５】
伝送ネットワーク504は、GFP適合プロトコルをサポートし、GFPによりイーサネットデータフレームをカプセル化し、GFPフレームを伝送チャネルに適合させ、GFPフレームを対応する伝送ノードに伝送し、GFPフレームからイーサネットデータフレームを復元し、復元イーサネットデータフレームを対応するOLT503に伝送する。
【００１６】
OLT503は、GEM適合プロトコルをサポートし、受信したイーサネットデータフレームをGEMフレームにカプセル化し、複数のGEMフレームを下りフレームのペイロードエリアにマップし、各ONU向けに割り当てられた上り帯域幅をUS BW MAPがその中で示すPCBdオーバーヘッドを追加し、下りフレームを対応するONUに送る。
【００１７】
ONU501は、下りフレーム中のペイロードエリアからGEMフレームを抽出し、GEMのカプセル化を取り除き、イーサネットデータフレームを復元し、復元イーサネットデータフレームを各アクセスユーザに送る。
【００１８】
上り方向
ONU501は最初に、アクセスユーザによって送られるイーサネットデータフレームをGEMフレームにカプセル化し、多くのGEMフレームを上りバーストデータパケットのペイロードエリアにマップし、上りオーバーヘッドを追加し、上りバーストデータパケットを形成しT-CONTにカプセル化し、OLT503によって割り当てられる上り帯域幅に従って、上りバーストデータパケットを上り回線内で伝送する。
【００１９】
OLT503は、T-CONTを受信し、上りオーバーヘッドを抽出し、ペイロードエリアのGEMフレームを抽出し、GEMのカプセル化を取り除き、イーサネットデータフレームを復元する。
【００２０】
OLT503は、対応するイーサネットポートを介して、伝送ネットワーク504に復元イーサネットデータフレームを送る。
【００２１】
伝送ネットワーク504は、GFPによりイーサネットデータフレームをカプセル化し、GFPフレームを伝送ネットワーク504の伝送チャネルに適合させ、GFPフレームを対応する伝送ノードに伝送し、GFPフレームをカプセル解除してイーサネットデータフレームを復元し、GPONアクセスデータの迂回中継をサービスネットワーク505に送る。
【００２２】
PONは大容量であるが、伝送距離は短く、サービスネットワークの交換局の数は制限され、OLTとサービスネットワークの交換局との間の距離は様々であり、その結果OLTのほとんどは、データ迂回中継を実装するためにサービスネットワークに直接接続することができず、サービスデータは、伝送ネットワークの別の伝送がサービスネットワークに達することを要求することが、適用例から分かるであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【００２３】
【特許文献１】国際公開第２００６／０９４９６０号
【特許文献２】特開２００４−０１５６６３号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【００２４】
したがって、本発明は、PONサービスデータをサービスネットワークに直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のためのシステムを対象とする。
【００２５】
本発明は、PONサービスデータをサービスネットワークに直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のための方法も対象とする。
【００２６】
本発明は、他のPONノードのサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに伝送することが可能である、PONデータ伝送のための方法をさらに対象とする。
【００２７】
本発明は、PONサービスデータを他のPONノードに直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のための方法をさらに対象とする。
【００２８】
本発明は、他の装置のサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに伝送することが可能である、PONデータ伝送のための装置をさらに対象とする。
【００２９】
本発明は、PONサービスデータを装置に直接伝送することが可能である、PONデータ伝送のための装置をさらに対象とする。
【００３０】
ある実施形態において、本発明は、少なくとも1つの第1のONU、サービスネットワーク、中央局OLT(S-OLT)、およびローカルOLT(L-OLT)を含む、PONデータ伝送のためのシステムを提供する。
【００３１】
S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されて伝送ネットワークを形成する。
【００３２】
S-OLTは、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLTに送り、かつ伝送ネットワークの伝送チャネルからL-OLTによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【００３３】
L-OLTは、伝送ネットワークの伝送チャネルからS-OLTによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータを第1のONUに送り、かつ第1のONUによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをS-OLTに送るように適合される。
【００３４】
別の実施形態では、本発明は、以下のステップを含む、PONデータ伝送のための方法を提供する。
【００３５】
S-OLTとL-OLTが、伝送リンクを介して接続されて、伝送ネットワークを形成する。
【００３６】
L-OLTは、各ONUの第1のONUによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介して、サービスデータをS-OLTに伝送する。
【００３７】
S-OLTは、L-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送る。
【００３８】
S-OLTは、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLTに送る。
【００３９】
L-OLTは、S-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、サービスデータを第1のONUに送る。
【００４０】
別の実施形態では、本発明は、以下のステップを含む、PONデータ伝送のための方法を提供する。
【００４１】
S-OLTとL-OLTが、伝送リンクを介して接続される。
【００４２】
S-OLTは、L-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送る。
【００４３】
S-OLTは、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLTに送る。
【００４４】
別の実施形態では、本発明は、以下のステップを含む、PONデータ伝送のための方法を提供する。
【００４５】
L-OLTとS-OLTが、伝送リンクを介して接続される。
【００４６】
L-OLTは、各ONUによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをS-OLTに伝送する。
【００４７】
L-OLTは、S-OLTによって伝送ネットワークの伝送チャネルから送られるサービスデータを受信し、GPON下りフレームによりサービスデータをONUに送る。
【００４８】
その上、別の実施形態では、本発明は、サービス適合モジュール、チャネル適合モジュール、回線インタフェースモジュール、およびマスタ制御モジュール含む、PONデータ伝送のための装置をさらに提供する。
【００４９】
サービス適合モジュールは、チャネル適合モジュールによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送り、サービスネットワークによって送られるサービスデータを、その宛先アドレス情報に従ってチャネル適合モジュールに送るように適合される。
【００５０】
回線インタフェースモジュールは、伝送リンクに接続される。
【００５１】
チャネル適合モジュールは、サービス適合モジュールからのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュールに送り、かつ回線インタフェースモジュールによって受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをサービス適合モジュールに送るように適合される。
【００５２】
マスタ制御モジュールは、上記モジュール群を制御するように適合される。
【００５３】
別の実施形態では、本発明は、PON分岐モジュール、チャネル適合モジュール、回線インタフェースモジュール、およびマスタ制御モジュールを含む、PONデータ伝送のための別の装置をさらに提供する。
【００５４】
PON分岐モジュールは、PON分岐から上りフレームを受信し、上りフレーム中のサービスデータを抽出し、サービスデータをチャネル適合モジュールに送り、かつチャネル適合モジュールからのサービスデータをPON下りフレームにカプセル化し、PON下りフレームをPON分岐に送るように適合される。
【００５５】
回線インタフェースモジュールは、伝送リンクに接続される。
【００５６】
チャネル適合モジュールは、PON分岐モジュールからのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュールに送り、かつ回線インタフェースモジュールによって受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをPON分岐モジュールに送るように適合される。
【００５７】
マスタ制御モジュールは、上記モジュール群を制御するように適合される。
【００５８】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のためのシステムでは、S-OLTとL-OLTは伝送リンクを介して接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが、技術的解決法から分かるであろう。
【００５９】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは伝送リンクを介して接続されるので、L-OLTは、サービスデータをS-OLTに送り、S-OLTは、L-OLTの受信したサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【００６０】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【００６１】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、L-OLTとS-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【００６２】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、PONサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが可能である。
【００６３】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための別の装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、伝送リンクを介してPONサービスデータを他のノードに送ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【００６４】
【図１】PONネットワークを示す概略構造図である。
【図２】GPON下りフレームを示す構造図である。
【図３】GPON上りフレームを示す構造図である。
【図４】上りバーストデータパケットを示す構造図である。
【図５】従来技術におけるユーザデータ迂回中継でのGPONネットワークの適用を示す概略図である。
【図６】本発明の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムを示す構造図である。
【図７】本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための装置を示す概略図である。
【図８】本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための別の装置を示す概略図である。
【図９】本発明の第1の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムを示す構造図である。
【図１０】本発明の第1の実施形態による、S-OLTの機能モデルを示す概略図である。
【図１１】本発明の第1の実施形態によるS-OLT装置を示す概略構造図である。
【図１２】本発明の第1の実施形態による、VCフレームへの、GEMフレームの適合を示す概略図である。
【図１３】本発明の第1の実施形態によるS-OLT装置のチャネル適合モジュールを示す概略構造図である。
【図１４】本発明の第3の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムを示す構造図である。
【図１５】本発明の第4の実施形態によるS-OLT装置を示す概略構造図である。
【図１６】本発明の第4の実施形態によるGPONフレームを示す概略構造図である。
【図１７】本発明の第4の実施形態によるDTMフレームを示す概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【００６５】
本発明の目的、技術的解決法、および利点をより理解しやすくするために、本発明を、実施形態および添付の図面を参照して以降でさらに詳しく説明する。
【００６６】
本発明の実施形態によるOLT装置は、2つのタイプ、すなわち、スーパーOLT(S-OLT)およびローカルOLT(L-OLT)を含む。S-OLTは一般に、中央局内に配置され、中央局OLTとも言われる。S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されて、伝送ネットワークを形成する。伝送ネットワーク内のサービスネットワークに直接接続されるOLTは、中央局OLT(S-OLT)となるようにセットされ、サービスネットワークから比較的離れた他のOLTは、L-OLTとなるようにセットされる。L-OLTのサービスデータは、伝送リンクを介してS-OLTに送られ、S-OLTによってサービスネットワークに送られる。
【００６７】
図6を参照すると、ある実施形態において、本発明は、PONデータ伝送のためのシステムを提供し、このシステムは、サービスネットワークに接続され、少なくとも1つの第1のONU(201)、S-OLT(202)、およびL-OLT(203)を含む。
【００６８】
S-OLT(202)とL-OLT(203)は、伝送リンクを介して接続されて、伝送ネットワークを形成する。
【００６９】
S-OLT(202)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをL-OLT(203)に送り、かつ伝送ネットワークの伝送チャネルからL-OLT(203)によって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【００７０】
L-OLT(203)は、伝送ネットワークの伝送チャネルからS-OLT(202)によって送られるサービスデータを受信し、サービスデータを第1のONU(201A)に送り、かつ第1のONU(201A)によって送られるサービスデータを受信し、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してサービスデータをS-OLT(202)に送るように適合される。
【００７１】
さらに、本システムは、少なくとも1つの第2のONU(201B)を含み、S-OLT(202)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを第2のONU(201B)に送り、第2のONU(201B)によって送られるサービスデータをサービスネットワークに送るようにさらに適合される。
【００７２】
さらに、本システムは、少なくとも1つの第2のONU(201B)を含む。
【００７３】
S-OLT(202)は、L-OLT(203)によって送られるサービスデータを第2のONU(201B)に送り、かつ第2のONU(201B)によって送られるサービスデータを、伝送ネットワークの伝送チャネルを介してL-OLT(203)に送るようにさらに適合される。
【００７４】
S-OLT(202)は、第1のL-OLT(203A)によって送られるサービスデータを、伝送ネットワークの伝送チャネルを介して第2のL-OLT(203B)に送るようにさらに適合される。
【００７５】
S-OLT(202)は、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報に従って伝送チャネルを割り当てるようにさらに適合される。
【００７６】
L-OLT(203)は、PON分岐の状況情報および伝送ネットワークの伝送チャネルの状況情報を、合意通信チャネルを介してS-OLT(202)に送り、かつ合意通信チャネルから管理情報を受信し、管理情報に従ってローカル伝送チャネルおよびPON分岐を構成するようにさらに適合される。
【００７７】
S-OLT(202)は、L-OLT(203)によって送られ、合意通信チャネルから受信される状況情報に従って、伝送チャネルおよび/またはPON分岐に関する管理情報を生成し、管理情報を、合意通信チャネルを介してL-OLT(203)に送るようにさらに適合される。
【００７８】
本発明の実施形態によるシステムは、ネットワークマネージャ(204)をさらに含む。
【００７９】
ネットワークマネージャ(204)は、S-OLT(202)に接続され、伝送ネットワークの伝送チャネルおよび各PON分岐を構成するように適合される。S-OLT(202)は、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報をネットワークマネージャ(204)に送るようにさらに適合される。
【００８０】
ネットワークマネージャ(204)は、S-OLT(202)によって送られる検出結果および/または分類情報に従って伝送チャネルを割り当てる。
【００８１】
本発明の実施形態によるシステムは、ネットワークマネージャ(204)をさらに含む。
【００８２】
ネットワークマネージャ(204)は、S-OLT(202)に接続され、伝送ネットワークの伝送チャネルの、および/またはPON分岐の受信した状況情報に従って伝送チャネルおよび/またはPON分岐の構成用の管理情報を生成し、生成された管理情報をS-OLT(202)に送るように適合される。
【００８３】
L-OLT(203)は、PON分岐の状況情報および/または伝送ネットワークの伝送チャネルの状況情報を、合意通信チャネルを介してS-OLT(202)に送り、かつ合意通信チャネルから管理情報を受信し、管理情報に従ってPON分岐および/またはローカル伝送チャネルを構成するようにさらに適合される。
【００８４】
S-OLT(202)は、L-OLT(203)から受信される状況情報をネットワークマネージャ(204)に送り、かつネットワークマネージャ(204)によって送られる管理情報に従ってローカル伝送チャネルおよび/またはPON分岐を構成し、L-OLT(203)に関する管理情報を、合意通信チャネルを介してL-OLT(203)に送るようにさらに適合される。
【００８５】
L-OLT(203)は、同期デジタル階層(SDH)/同期光ネットワーク(SONET)のデータ通信チャネル(DCC)、波長分割多重化(WDM)の監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルを介して、PON分岐の状況情報をS-OLT(202)に送り、かつSDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルから管理情報を受信するように適合される。
【００８６】
S-OLT(202)は、L-OLTによって送られる状況情報を、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルから受信し、かつ管理情報を、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルを介してL-OLT(203)に送るように適合される。
【００８７】
本発明の実施形態によるシステムにおいて、S-OLT(202)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを、GPONネットワーク内のGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームを伝送チャネルに適合させ、かつL-OLT(203)によって送られ、伝送ネットワークの伝送チャネルから受信されるGEMフレームをカプセル解除して、サービスデータを取得するようにさらに適合される。
【００８８】
L-OLT(203)は、第1のONU(201A)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、GEMフレームを、伝送ネットワークを介してS-OLT(202)に送るようにさらに適合される。
【００８９】
S-OLT(202)は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させる前に、サービスタイプに従ってGEMフレームを適合させる伝送チャネルを選択し、緊急サービスもしくはリアルタイム性がより高く求められるサービスのGEMフレームを、指定された伝送チャネルに直接マップするようにさらに適合され、かつ/または
L-OLT(203)は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させる前に、サービスタイプに従ってGEMフレームを適合させる伝送チャネルを選択し、緊急サービスもしくはリアルタイム性がより高く求められるサービスのGEMフレームを、指定された伝送チャネルに直接マップするようにさらに適合される。
【００９０】
伝送ネットワークはSDH/SONET伝送ネットワークであり、伝送チャネルは仮想コンテナ(VC)、仮想分岐(VT)、もしくはSDH/SONETのSTS-1であり、伝送リンクは同期伝送モジュール(STM-n)/光学キャリア(OC-n)リンクであり、または
伝送ネットワークは光移送ネットワーク(OTN)であり、伝送チャネルは光チャネルデータユニット(ODUk)であり、伝送リンクは光伝送モジュール(OTM)である。
【００９１】
伝送ネットワークはWDMネットワークであり、伝送チャネルは波長であり、伝送リンクは光ファイバである。
【００９２】
図7を参照すると、ある実施形態において、本発明は、サービス適合モジュール(301)、チャネル適合モジュール(302)、回線インタフェースモジュール(303)、およびマスタ制御モジュール(304)を含む、PONデータ伝送のための装置も提供する。
【００９３】
回線インタフェースモジュール(303)は、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように適合される。
【００９４】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)によって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【００９５】
チャネル適合モジュール(302)は、サービス適合モジュール(301)からのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(303)によって受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをサービス適合モジュール(301)に送るように適合される。
【００９６】
マスタ制御モジュール(304)は、サービス適合モジュール(301)、チャネル適合モジュール(302)、および回線インタフェースモジュール(303)を制御するように適合される。
【００９７】
さらに、本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、チャネルクロスモジュール(305)をさらに含む。
【００９８】
チャネルクロスモジュール(305)は、回線インタフェースモジュール(303)に接続されると、回線インタフェースモジュール(303)に信号を送り、または回線インタフェースモジュール(303)から信号を受信するように適合され、かつチャネルクロスモジュール305は、チャネル適合モジュール(302)に接続されると、伝送チャネルをディスパッチするように適合される。
【００９９】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)によって送られるGEMフレームを受信し、GEMフレームをカプセル解除してサービスデータを取得し、サービスデータをサービスネットワークに送るように適合される。
【０１００】
チャネル適合モジュール(302)は、サービス適合モジュール(301)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(303)によって受信される伝送チャネルからGEMフレームを抽出し、GEMフレームをPON分岐モジュール(306)またはサービス適合モジュール(301)に送るように適合される。
【０１０１】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PON分岐モジュール(306)をさらに含む。
【０１０２】
PON分岐モジュール(306)は、PON分岐上の各ONUによって送られるサービスデータを受信し、サービスデータをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)からのサービスデータを各ONUに送るように適合される。
【０１０３】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをPON分岐モジュール(306)に送るように適合される。
【０１０４】
チャネル適合モジュール(302)は、PON分岐モジュール(306)からのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送るように適合される。
【０１０５】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PON分岐モジュール(306)をさらに含む。
【０１０６】
PON分岐モジュール(306)は、各ONUによって送られるGEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつチャネル適合モジュール(302)からのGEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームを各ONUに送るように適合される。
【０１０７】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームをPON分岐モジュール(306)に送るように適合される。
【０１０８】
チャネル適合モジュール(302)は、PON分岐モジュール(306)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(303)に送るように適合される。
【０１０９】
さらに、本装置は、GEMクロスモジュール(307)を含む。
【０１１０】
GEMクロスモジュール(307)は、サービス適合モジュール(301)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(306)またはチャネル適合モジュール(302)にスイッチし、かつチャネル適合モジュール(302)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(306)またはサービス適合モジュール(301)にスイッチするように適合される。
【０１１１】
GEMクロスモジュール(307)は、PON分岐モジュール(306)からのGEMフレームおよびチャネル適合モジュール(302)からのGEMフレームをスイッチし、またはGEMフレームを伝送チャネルに多重化するようにさらに適合される。
【０１１２】
サービス適合モジュール(301)は、サービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームにカプセル化するとき、フレームの目標ONUおよびOLTならびに/または光分配ネットワーク(ODN)のIDを、フレームの宛先アドレス情報に従って、GEMフレームのフレームヘッダーにさらに追加し、チャネル適合モジュール(302)またはPON分岐モジュール(306)にGEMフレームを送るように適合される。
【０１１３】
PON分岐モジュール(306)は、PON分岐の受信した上りフレームから、GEMフレームを抽出し、フレームを生成するONUおよびOLTならびに/またはODNのIDをGEMフレームのフレームヘッダーに追加し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送るように適合される。
【０１１４】
GEMクロスモジュール(307)は、GEMフレームのフレームヘッダー中のIDに従って、GEMフレームをスイッチし多重化するように適合される。
【０１１５】
チャネル適合モジュール(302)は、GEMフレーム適合ユニット(3021)、GEMフレームバッファユニット(3022)、アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)、および挿入制御ユニット(3024)をさらに含む。
【０１１６】
GEMフレームバッファユニット(3022)は、チャネル適合モジュール(302)の外から送られるGEMフレームを受信し、GEMフレームをバッファに保存し、挿入制御ユニット(3024)の制御下で、GEMフレームをバッファから出力するように適合される。
【０１１７】
アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)は、アイドルGEMフレームを生成するように適合され、アイドルGEMフレームは、ペイロードエリアのないGEMフレームのフレームヘッダーである。
【０１１８】
挿入制御ユニット(3024)は、GEMフレームバッファユニットにおけるバッファの状況を検出し、バッファがヌルの場合は、GEMフレーム適合ユニット(3021)を制御してアイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)から1つのアイドルGEMフレームを読み出し、アイドルGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、またはバッファがヌルでない場合は、GEMフレームバッファユニット(3022)を制御して1つのGEMフレームを出力するように適合される。
【０１１９】
GEMフレーム適合ユニット(3021)は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させるように適合される。
【０１２０】
マスタ制御モジュール(304)は、PON分岐モジュール(306)によって受信されるデータから各ONUの状況情報を取得し、かつ/またはチャネル適合モジュール(302)から伝送チャネルの状況情報を取得し、状況情報をネットワークマネージャに送り、かつネットワークマネージャによって送られる管理情報を受信し、管理情報に従ってモジュールを管理するようにさらに適合される。
【０１２１】
PON分岐モジュール(306)によってマスタ制御モジュール(304)に送られる状況情報は、PON分岐上のONUすべてによって送られるDBAリクエストを含む。
【０１２２】
マスタ制御モジュール(304)によって送られ、PON分岐モジュール(306)によって受信される管理情報は、PON分岐のUS BW MAP構成情報を含む。
【０１２３】
マスタ制御モジュール(304)は、サービス適合モジュール(301)によって送られる状況情報を受信し、状況情報をネットワークマネージャに送り、かつネットワークマネージャによって送られる管理情報を受信し、管理情報をサービス適合モジュール(301)に送るようにさらに適合される。
【０１２４】
サービス適合モジュール(301)は、マスタ制御モジュール(304)によって送られる管理情報をGEMフレームにカプセル化し、GEMフレームのフレームヘッダーのペイロードタイプインジケータ(PTI)フィールドを使ってフレームを識別し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(302)に送り、かつ受信したGEMフレームから管理情報を抽出し、管理情報をマスタ制御モジュール(304)に送るようにさらに適合される。
【０１２５】
マスタ制御モジュール(304)は、下りサービスデータに対して、または上りサービスデータに対してトラフィック監視を実施し、監視結果を取得し、監視結果をネットワークマネージャに送り、かつ伝送チャネルの容量を設定する管理情報をネットワークマネージャから受信し、この情報に従って、ローカル伝送チャネルの容量を設定するようにさらに適合される。
【０１２６】
図8を参照すると、ある実施形態において、本発明は、PON分岐モジュール(401)、チャネル適合モジュール(402)、回線インタフェースモジュール(403)、およびマスタ制御モジュール(404)を含む、PONデータ伝送のための装置をさらに提供する。
【０１２７】
PON分岐モジュール(401)は、PON分岐上の各ONUからサービスデータを受信し、サービスデータをチャネル適合モジュール(402)に送り、かつチャネル適合モジュール(402)からのサービスデータをPON分岐上の各ONUに送るように適合される。
【０１２８】
回線インタフェースモジュール(403)は、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように適合される。
【０１２９】
チャネル適合モジュール(402)は、PON分岐モジュール(401)からのサービスデータを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(403)から受信される伝送チャネルからサービスデータを抽出し、サービスデータをPON分岐モジュール(401)に送るように適合される。
【０１３０】
マスタ制御モジュール(404)は、PON分岐モジュール(401)、チャネル適合モジュール(402)、および回線インタフェースモジュール(403)を制御するように適合される。
【０１３１】
本装置は、チャネルクロスモジュール(405)をさらに含む。
【０１３２】
チャネルクロスモジュール(405)は、回線インタフェースモジュール(403)に接続されると、回線インタフェースモジュール(403)に信号を送り、または回線インタフェースモジュール(403)から信号を受信するように適合され、かつチャネルクロスモジュール(405)は、チャネル適合モジュール(402)に接続されると、伝送チャネルをディスパッチするように適合される。
【０１３３】
チャネル適合モジュール(402)は、PON分岐モジュール(401)からのGEMフレームを伝送チャネルに適合させ、伝送チャネルを回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ回線インタフェースモジュール(403)によって受信される伝送チャネルからGEMフレームを抽出し、GEMフレームをPON分岐モジュール(401)に送るように適合される。
【０１３４】
PON分岐モジュール(401)は、PON分岐上の各ONUによって送られるGEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、GEMフレームをチャネル適合モジュール(402)に送り、かつチャネル適合モジュール(402)からのGEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームを各ONUに送るように適合される。
【０１３５】
本装置は、GEMクロスモジュール(406)をさらに含む。
【０１３６】
GEMクロスモジュール(406)は、サービス適合モジュール(407)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(401)またはチャネル適合モジュール(402)にスイッチし、かつチャネル適合モジュール(402)によって送られるGEMフレームをPON分岐モジュール(401)またはサービス適合モジュール(407)にスイッチするように適合される。
【０１３７】
GEMクロスモジュール(406)は、PON分岐モジュール(401)からのGEMフレームおよびチャネル適合モジュール(402)からのGEMフレームをスイッチし、またはGEMフレームを伝送チャネルに多重化するようにさらに適合される。
【０１３８】
本発明の実施形態の技術的解決法を詳しく説明するために、以下の実施形態を挙げる。
【０１３９】
第1の実施形態
本実施形態では、現在の市場において成熟しているSDHをGPONネットワーク内で応用することによって、S-OLTと複数のL-OLTが接続されて、リングネットワークを形成する。SDHリングネットワークの成熟した生き残り技術により、本実施形態によるPONデータ伝送のためのシステムに、より高いネットワーク信頼性がもたらされる。
【０１４０】
図9は、本実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムのネットワーク構造図である。
【０１４１】
図9に示すシステムは、サービスネットワーク603に直接接続されたS-OLT601と、複数のL-OLTと、ネットワークマネージャ602と、PON分岐ODNおよびこうしたODNに接続されたONUからなるPON分岐とを含む。
【０１４２】
従来技術におけるPONシステムは、PON分岐の概念を伴っていない。既存のPONネットワークは、単一OLTと、このOLTに接続されたODNと、複数のONUとをもつだけであり、その結果、S-OLTと複数のL-OLTが接続されて大規模PONネットワークを形成した後、各L-OLTは、ODNおよびONUに接続され、S-OLTは、ODNおよびONUに接続されてもよい。説明を簡単にするために、1つのODNおよびこのODNに接続された複数のONUを、PON分岐と呼ぶ。
【０１４３】
図9に示すシステムにおいて、S-OLT601とL-OLT610、L-OLT620、L-OLT630は光ファイバリンクを介して、リング伝送ネットワークを形成するように順に接続される。ネットワークマネージャ602は、S-OLT601に接続され、S-OLT601と、各L-OLTおよび各L-OLTに接続されたPON分岐によって形成されるネットワークユニットと、伝送チャネルとを管理するように適合される。サービスデータを伝送するプロセスについて、以下で説明する。
【０１４４】
下り方向
サービスネットワーク606が、サービスネットワーク603にサービスデータを送る。
【０１４５】
サービスネットワーク603は、S-OLT601にサービスデータを送る。
【０１４６】
S-OLT601は、サービスネットワーク603によって送られるサービスデータを受信する。
【０１４７】
サービスデータがローカルONUに送られるためには、S-OLT601は、対応するサービスデータをGEMフレームに適合させカプセル化し、GEMフレームをPON分岐にスイッチし、GEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームを、ローカルODNのインタフェースに送る。ローカルONUは、下りフレームのペイロードエリアからGEMフレームを抽出し、GEMのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータを、対応するアクセスユーザに送る。
【０１４８】
サービスデータがL-OLTに送られるためには、S-OLT601は、対応するサービスデータをGEMフレームに適合させカプセル化し、GEMフレームを伝送チャネル、たとえば、SDH技術におけるVCやSONET技術における仮想分岐(VT)にマップし、次いで、伝送チャネルを伝送ネットワークの回線インタフェースにスイッチし、回線インタフェースを介して伝送チャネルを伝送ネットワークに送る。
【０１４９】
各L-OLTは、伝送ネットワークの回線インタフェースから、S-OLTからの信号を受信し、ネットワークマネージャ602によってL-OLT向けに割り当てられた伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMフレームをL-OLTのPON分岐にスイッチする。
【０１５０】
PON分岐上のONUは、下りフレームのペイロードエリアからGEMフレームを取得し、GEMのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータをアクセスユーザに送る。
【０１５１】
上り方向
各ONUは、アクセスユーザのサービスデータをGEMフレームに適合させカプセル化し、複数のGEMフレームに上りオーバーヘッドを追加してGPON上りフレームを形成し、L-OLTによって割り当てられた上りタイムスロットで、GPON上りフレームをL-OLTに送る。
【０１５２】
L-OLTは、上りフレームを受信し、GEMフレームを復元し、GEMフレームを、ネットワークマネージャ602によって割り当てられた伝送チャネルに適合させ、回線インタフェースを介してGEMフレームをS-OLT601に伝送する。
【０１５３】
S-OLT601は、回線インタフェースから信号を受信し、対応する伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータをサービスネットワーク603に送る。
【０１５４】
サービスネットワーク603は、サービスデータをサービスネットワーク606に送る。
【０１５５】
S-OLTは、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報に従って下り伝送チャネルを割り当てるようにさらに適合される。
【０１５６】
L-OLTは、PON分岐の状況情報および/または伝送ネットワークの伝送チャネルの状況情報を、合意通信チャネルを介してS-OLTに送り、合意通信チャネルから管理情報を受信し、管理情報に従ってローカル伝送チャネルおよびPON分岐を構成するようにさらに適合される。S-OLTは、L-OLTによって送られる状況情報に従って伝送チャネルおよび/またはPON分岐に関する管理情報を生成し、合意通信チャネルを介して管理情報をL-OLTに送るようにさらに適合される。
【０１５７】
合意通信チャネルは、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルでよい。SDH/SONETのDCCチャネルまたはWDMの監視チャネルのうち、ある特定のチャネルは、管理情報および状況情報用の専用チャネルとなるように予め構成することができ、または管理情報および状況情報は、GEMフレームにカプセル化することができ、GEMフレームのフレームヘッダーのPTIフィールドのスタンバイ値で識別される。
【０１５８】
ネットワークマネージャ602は、伝送ネットワークのネットワークマネージャとPONのネットワークマネージャを統合する統一ネットワーク管理装置であり、伝送ネットワークを管理し、PON分岐を管理する能力をもち、特に、各PON分岐のトラフィックおよび他の状況情報を分析し、伝送ネットワークのチャネル容量の割当てを調整することによって、伝送ネットワークのチャネルを構成することが可能である。
【０１５９】
ネットワークマネージャ602は、S-OLT601に接続される。各L-OLTは、そのPON分岐の状況情報(たとえば、ONUのDBAリクエスト)および伝送チャネルの状況情報を、SDHのDCCチャネルまたは他の合意通信チャネルを介してS-OLT601に送る。S-OLT601は、ローカル伝送チャネルおよびPON分岐の状況情報と、L-OLTから受信された状況情報とを、ネットワークマネージャ602に送り、その結果、ネットワークマネージャ602が伝送チャネルを割り当てる。
【０１６０】
本実施形態では、リング伝送ネットワーク内で、SDH技術が伝送技術として採用され、SDHにおけるVCが、伝送チャネルとして使われる。任意選択で、SDH仮想連結技術を採用してよく、その結果帯域幅の割当てがより柔軟になり、そうすることによって帯域幅使用が改善される。仮想連結技術が採用されると、ネットワークマネージャ602は、トラフィックフローの動的変化に従って伝送チャネルを調整することができる。この方法は、以下の通りである。
【０１６１】
1)下り方向で、伝送チャネルの要求サイズが、サービス入口ポートのトラフィックを監視することによって算出され、この算出は、ネットワークマネージャ602によって完了することができる。ネットワークマネージャ602は、算出結果に従って伝送チャネルの容量を割り当て、たとえば、リンク容量調整方式(LCAS)モジュールを制御して、算出結果に従って仮想連結グループの容量を調整し、その結果チャネル層の帯域幅使用が改善され、解放された伝送チャネルを使用することは、他のサービスポートにとっても有用である。さらに、帯域幅は、ボリュームおよび優先度サービスに従って調整することもできる。
【０１６２】
2)上り方向で、L-OLT内のGEMスイッチモジュールポートのトラフィックが監視され、伝送チャネルの要求帯域幅が、トラフィックに従って算出される。あるいは、伝送チャネルの要求帯域幅は、各L-OLTの下りフレームに入れて運ばれるUS BW MAPに従って算出される。あるいは、伝送帯域幅は、ONUのDBAリクエストに従って算出することもできる。あるいは、PON分岐の上り用に割り当てられるタイムスロットがフローとして使われ、伝送チャネルの接続が、フローのサイズに従って確立される。確立手順はやはり、ネットワークマネージャ602によって完了される。トラフィックデータまたはDBAリクエストは、通信チャネル、たとえば、SDHのDCCチャネルを介して、仮想連結グループの容量を算出し調整するように、各L-OLTからネットワークマネージャ602に転送することができる。さらに、ONUすべての上りデータをフローとして使うことができ、または優先度の高いONUのT-CONTタイムスロットがフローとして使われ、または優先度の高いONUのPORT-IDがフローとして使われる。伝送チャネルの容量がONUのT-CONTフローに従って調整されるとき、ONUのDBAリクエストは、伝送帯域幅に直接対応している。S-OLT601が各L-OLTの各分岐のDBAリクエストを取得すると、ネットワークマネージャ602は、ネットワーク上の各PON分岐のUS BW MAPを取得し、構成されるべき伝送チャネルのサイズを取得することができる。
【０１６３】
リアルタイムまたは緊急サービス用に、S-OLT/L-OLTは、予め構成された具体的伝送チャネルにGEMフレームをマップし、チャネル上の中間L-OLTノードは、チャネル上の信号に対してどの処理も実施せず、その結果信号は、宛先L-OLTノードに直接達する。異なるL-OLTのONU、たとえば、L-OLT610のONUとL-OLT630のONUとの間でのサービスデータのスイッチ用に、L-OLT610とL-OLT630との間の伝送チャネルが予め構成され、次いで、スイッチされるべきONUのポートが、異なるL-OLTのONUのポートの間の二地点間通信または私設回線接続を実現するように、GEMスイッチ行列を介して予め構成された伝送チャネルに接続される。
【０１６４】
S-OLT601は、サービスネットワークからトラフィックフローを検出し、かつ/またはサービスフローを分類し、たとえば、サービスの優先度に従ってサービスフローを分類し、検出結果および/もしくは分類情報をネットワークマネージャに送るようにさらに適合される。ネットワークマネージャ602は、S-OLT601によって送られた検出結果および/または分類情報に従って伝送チャネルを割り当てる。
【０１６５】
本実施形態では、GEMは、伝送チャネルの適合プロトコルとしてだけでなく、リング上の任意のONUの任意のポートの間のピアツーピアサービスを実現するように、OLTの間のデータ伝送エンティティとしても使われる。さらに、GEMフレームに直接適合された後、L-OLTの間のイーサネット私設回線サービスおよび他のデータ私設回線サービスは、伝送チャネルを介して宛先ONUに伝送することができる。
【０１６６】
SDHネットワークは、同期を必要とする。ここで、PON分岐の下りタイミングは、VCチャネルまたはSDH回線のタイミングを追跡することができ、PON分岐の上りタイミングは、PON分岐の下りタイミングを追跡することができる。
【０１６７】
本実施形態でのリングネットワーク上のノードの数は、図9に限定されず、以下の算出方法を採用してよい。速度が10GのSDH回線が選択され、PON分岐の下りデータ速度は、1.25Gまたは2.5Gになるように選択することができる。1.25Gの下り速度が選択されたとき、10Gリングネットワークは、最大で8個のL-OLTを含む。伝送チャネルが、サービス分類に従って、たとえば、ブロードキャストサービス用に計画される場合、L-OLTはすべて、下りチャネルを共有することができ、他のサービスは、動的帯域幅に従って調整され、したがって、下りチャネルを大幅に節約し、その結果リングネットワークは、8個のL-OLTより多くを含むことができる。
【０１６８】
本実施形態では、成熟したSDH伝送ネットワーク技術が、OLTの間の伝送技術として選択され、その結果本実施形態におけるリングネットワークの生き残りは、SDHリングネットワークの機能、たとえば、SDHの多重セクション保護によって実現することができる。
【０１６９】
伝送チャネルは、SDHのVCチャネルを採用するだけでなく、SONETのVTチャネル、OTNのODUk、純粋光ネットワークの波長チャネル、DTMタイムスロットチャネル、ATMのVPIチャネル、または固定サイズフレーム形式をもつ他のタイムスロットチャネルも採用する。
【０１７０】
本実施形態では、既存のOLT装置は、上記機能を実現するように相応に変更され、S-OLTおよびL-OLTは、伝送ネットワーク内のPONの機能と伝送ノードの機能を組み合わせることが、上記説明から分かるであろう。S-OLTの機能的構造は、図10に示す通りである。
【０１７１】
図10は、サービス適合層701、GEM層703、チャネル適合層705、チャネル層707、物理インタフェース層709、ODNインタフェース層711、およびPON分岐層713を含む、S-OLTの機能的構造を示す。
【０１７２】
サービス適合層701は、サービスネットワークによって送られるサービスデータをGEMフレームに受信しカプセル化し、GEMフレームをGEM層703に送り、GEM層703から受信されたGEMフレームをカプセル解除し、GEMフレームをサービスネットワークに送る。
【０１７３】
GEM層703は、GEMフレームをサービス適合層701からチャネル適合層705にスイッチし、またはGEMフレームを物理インタフェース層709に直接スイッチし、またはGEMフレームをPON分岐層713にスイッチして、GPON下りフレームを形成し、GEMフレームをPON分岐層713からサービス適合層701にスイッチし、またはチャネル適合層705からGEMフレームを受信し、GEMフレームをサービス適合層701にスイッチする。
【０１７４】
チャネル適合層705は、GEM層からのGEMフレームを、対応する伝送チャネルにマップし、GEMフレームをチャネル層707に送り、チャネル層707の伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMフレームをGEM層703に送る。
【０１７５】
チャネル層707は、チャネル適合層705によってディスパッチされた伝送チャネルを、伝送用に物理インタフェース層709の対応するインタフェースに送り、物理インタフェース層709からの信号をチャネル適合層705に送る。
【０１７６】
物理インタフェース層709は、S-OLTおよびL-OLTに接続された物理リンクのインタフェースである。
【０１７７】
PON分岐層713は、GEM層703からのGEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、GPON下りフレームをODNインタフェース層711に送り、かつODNインタフェース層711から送られたGPON上りフレームからGEMフレームを抽出し、GEMフレームをGEM層703に送る。
【０１７８】
ODNインタフェース層711は、そのPON分岐のODNに接続されたS-OLTのインタフェースである。
【０１７９】
S-OLTの機能に関する分析に従って、S-OLT装置の構造は、図11に示すようになる。
【０１８０】
図11は、S-OLT装置の概略構造図である。
【０１８１】
S-OLT装置は、伝送機能を実装するチャネルクロスモジュール801、チャネル適合モジュール803、回線インタフェースモジュール815、GPON機能を実装するGEMクロスモジュール805、サービス適合モジュール807、PON分岐モジュール809、マスタ制御モジュール811、およびタイミングモジュール813を含む。
【０１８２】
回線インタフェースモジュール815は、S-OLTとL-OLTとの間のSDH回線のインタフェース、たとえば、STM-Nインタフェースである。
【０１８３】
チャネルクロスモジュール801は、回線インタフェースモジュール815に接続され、SDH回線からのSDH信号を送り、またはSDH回線からのSDH信号を受信するように適合され、かつチャネル適合モジュール803に接続され、VC伝送チャネルをディスパッチする。
【０１８４】
チャネル適合モジュール803は、GEMクロスモジュール805からのGEMフレームを対応する伝送チャネル、たとえば、VCチャネルや仮想連結チャネルにマップし、かつチャネルクロスモジュール801の伝送チャネルからのGEMフレームをデマップし、GEMフレームをGEMクロスモジュール805に送る。
【０１８５】
図12は、チャネル適合モジュール803の概略構造図である。
【０１８６】
チャネル適合モジュール803がGEMフレームをVCチャネル、たとえば、VC-4や他のコンテナに適合させるとき、GEMフレームのオーバーヘッドエリアは8ビットバイトの整数倍数になり、ペイロードエリアも8ビットバイトの整数倍数になり、その結果、GEMフレームをVCチャネルに適合させる方法は、GFPフレームをVCチャネルに適合させる方法と同じになる。速度適合が要求される場合、アイドルGEMフレームが挿入される。
【０１８７】
図12は、VCフレームへのGEMフレームの適合の概略図であり、GEMフレーム901の適合は、VCチャネルへのGFPフレームの適合と同じであり、本適合において、GEMアイドルフレーム903は挿入アイドルフレームである。GEMアイドルフレーム903は、ペイロードエリアのないGEMフレームであり、フレームヘッダーのみをもつ。アイドルフレームは、GEMフレーム中のPTIフィールドのスタンバイ値を使って示すことができる。
【０１８８】
GEMクロスモジュール805は、予め構成されたスイッチ行列に基づくGEMフレームのフレームヘッダーに従って、GEMフレームを、チャネル適合モジュール807内の対応するポートにスイッチし、フレームヘッダーに従ってチャネル適合モジュール807のGEMフレームをPON分岐モジュールにスイッチする。
【０１８９】
サービス適合モジュール807は、GEMクロスモジュール805によって送られるGEMフレームのカプセル化を取り除き、サービスデータを復元し、サービスデータをサービスネットワークに送り、かつサービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームに適合させ、サービスデータの宛先アドレス情報に従って対応するIDをGEMフレームのフレームヘッダーに挿入し、GEMフレームをGEMクロスモジュールに送る。
【０１９０】
上り方向で、異なるL-OLTのPON分岐上のONUによって送られるGEMフレームが、一緒にVCチャネルにマップされるとき、異なるONUのGEMフレームは、GEMフレームのスイッチ用に、S-OLTの所で区別される必要がある。既存のGPONネットワークでは、GEMフレームは、PORT-IDフィールドに従ってスイッチされ、PORT-IDは、長さが12ビットであり4096ポートを示し得る、GEMフレーム形式の、ONUのポート番号を識別するように適合される。ONUの各PORT-IDは、OLT分岐のONUすべてのサービスポートを識別するように、同じOLTのPON分岐すべてにおいて一意である。本実施形態では、複数のOLTからなるネットワークユニットは、複数のOLTを含み、GEMフレームをスイッチするために、GEMフレームの形式は、異なるOLT分岐のONUのGEMフレームを区別するように拡張される必要がある。GEMフレームは、複数のOLTからなる伝送ネットワーク内で、拡張ラベルに従ってスイッチすることができる。表1は、拡張GEMフレームの形式の例である。
【０１９１】
【表１】
【０１９２】
表1に示すように、拡張OLT IDは、ONUのOLTの識別用に、既存のGEMフレームの構造に基づいて追加され、拡張ODN IDは、1つのOLTを複数のODNと接続することができるので追加される。ODN IDおよびOLT IDは、ある特定のPON分岐を一意に識別することができる。さらに、PORT-IDは、複数のOLTからなるネットワークユニット内のある特定のONUのある特定のサービスポートを一意に識別するように追加される。ネットワーク内のOLTすべてが、1つのODNのみに接続される場合、拡張ODN IDは省略してよい。ONUがGEMフレームを生成するとき、PORT-ID値はGEMフレームのフレームヘッダーに追加される。GEMフレームがPON分岐モジュール809に達すると、拡張OLT IDおよび拡張ODN IDが追加される。
【０１９３】
ただし、拡張OLT IDおよび拡張ODN IDフィールドの長さは、2バイトでなくてよく、具体的な需要に従ってセットされ、好ましくは8ビットの整数倍数である。あるいは、GEMフレームの形式は、チャネルIDを使って拡張することができる。上記の説明に限定される多くの拡張方法が利用可能である。
【０１９４】
下り方向で、S-OLTのサービス適合モジュール807がサービスネットワークからのサービスデータをGEMフレームに適合させるとき、表1における拡張GEMフレームのフレームヘッダーのPORT-ID、拡張OLT ID、および拡張ODN IDの値は、サービスデータの宛先情報に従って決定され、その結果、下りGEMフレームが宛先ONUのID情報を搬送する。S-OLTのGEMクロスモジュール805は、GEMフレームのフレームヘッダー中の宛先ONUのID情報に従ってGEMフレームをスイッチする。中間L-OLTにおいて、VCチャネル中のGEMフレームが抽出され、カウントされ、GEMフレームヘッダー中の宛先情報に従って再度多重化される。宛先L-OLTにおいて、受信したGEMフレームは、フレームヘッダー中のPORT-IDに従って対応するPON分岐モジュール809にスイッチされる。
【０１９５】
PON分岐モジュール809は、PON分岐から上りフレームを受信し、GEMフレームを抽出し、GEMフレームをGEMクロスモジュール805に送り、かつGEMクロスモジュール805からのGEMフレームを使ってGPON下りフレームを形成し、GPON下りフレームをPON分岐のODNに送る。
【０１９６】
マスタ制御モジュール811は、各モジュールを制御し、ネットワークマネージャからネットワーク管理情報を受信し、PON分岐およびオーバーヘッド処理の構成用の情報と、伝送ネットワークチャネルの管理情報とを含む管理情報を、他のL-OLTのマスタ制御モジュールとともに、通信チャネル、たとえば指定されたチャネルやSDHのDCCチャネルを介して転送し、かつPON分岐の状況情報と、S-OLTおよびPON分岐の伝送チャネルと、各L-OLTの伝送チャネルとを、通信チャネルを介してネットワークマネージャに送る。
【０１９７】
タイミングモジュール813はタイミング情報を提供し、たとえば、SDHのタイミングを追跡する。
【０１９８】
図13は、チャネル適合モジュールの実施形態の構造図である。
【０１９９】
チャネル適合モジュールは、GEMフレームバッファユニット1001、アイドルGEMフレーム生成ユニット1002、GEMフレーム適合ユニット1003、挿入制御ユニット1005、仮想連結ユニット1020、および仮想連結容量調整ユニット1030を含む。
【０２００】
GEMフレームバッファユニット1001は、チャネル適合モジュールの外から送られるGEMフレームを受信し、GEMフレームをバッファに保存し、挿入制御ユニット1005の制御下で、バッファからGEMフレームを出力する。
【０２０１】
アイドルGEMフレーム生成ユニット1002は、GEMアイドルフレームを生成するように適合される。
【０２０２】
挿入制御ユニット1005は、GEMフレームバッファユニット1001内のバッファの状況を検出し、GEMフレーム適合ユニット1003を制御してアイドルGEMフレーム生成ユニット1003から1つのGEMアイドルフレームを読み出し、バッファがヌルの場合はGEMアイドルフレームを伝送チャネルに適合させ、またはバッファがヌルでない場合はGEMフレームバッファユニット1001を制御して1つのGEMフレームを出力するように適合される。
【０２０３】
GEMフレーム適合ユニット1003は、GEMフレームを伝送チャネルに適合させるように適合され、この場合、適合方法は、GFPフレームを伝送チャネルに適合させる方法と同じである。
【０２０４】
仮想連結ユニット1020は、伝送チャネル、つまり、VCを使って仮想連結グループを形成するように適合される。
【０２０５】
仮想連結容量調整ユニット1030は、S-OLT装置のマスタ制御モジュールの制御下で仮想連結グループの容量を調整する。
【０２０６】
チャネル適合モジュールは、他の構造により実現することができる。
【０２０７】
管理情報および状況情報は、指定された伝送チャネル、たとえば、SDH/SONETのDCCチャネル、WDMの監視チャネル、またはGEMフレームの伝送チャネルを介して、S-OLTに伝送することができる。SDH/SONETのDCCチャネルまたはWDMの監視チャネルのうちある特定のチャネルは、管理情報および状況情報用の専用チャネルとなるように予め構成することができ、または管理情報および状況情報は、GEMフレームにカプセル化することができ、GEMフレームのフレームヘッダーのPTIフィールドのスタンバイ値により識別される。
【０２０８】
L-OLTは、S-OLTの装置を採用することによって実現することができ、またはS-OLTの装置の機能を簡素化することによって得ることもでき、たとえば、L-OLT装置は、サービス適合モジュール807を含まなくてよい。任意選択で、S-OLT装置が大規模GEMフレームスイッチ行列をもつ場合、L-OLT装置は、GEMクロスモジュール805を含まなくてよい。PON分岐モジュール809は、受信したGEMフレームのフレームヘッダーを処理し、GEMフレームをチャネル適合モジュール803に直接送る。GEMフレームは、伝送チャネルにマップされ、S-OLTに達した後でスイッチされる。L-OLT装置は、チャネルクロスモジュール801を含まなくてよく、マップされたGEMフレームをもつ伝送チャネルを、ネットワークマネージャによって予め構成された接続に従って回線インタフェースに直接送る。
【０２０９】
第2の実施形態
本実施形態では、OLTは、WDM技術を適用することによって、リングネットワークを形成するように接続される。図9は、GPONデータ伝送のためのシステムの概略ネットワーク構造図である。本実施形態によるネットワーク構造は、図9と同じである。
【０２１０】
本実施形態と第1の実施形態との間の違いは、本実施形態では、伝送チャネルはSDHのVCチャネルではなく波長であり、各OLTが光ファイバを介して波長チャネルに接続されることである。本実施形態のWDMネットワークは、再構成可能な光アド/ドロップマルチプレクサ(ROADM)でも、低密度WDM(CWDM)でもよい。GPON技術が適用される場合、GEMフレームを波長に適合させる方法は、以下の2つの方式を採用することができる。
【０２１１】
第1の方式では、GEMフレームは、光電変換の直後に、指定された波長に変調される。ここで、GEMフレームのペイロードエリアは、スクランブルされなければならず、スクランブル化方法は、従来技術と同じである。GEMフレームは、受信端のクロック同期を保証するように絶えず送られなければならないが、これは、アイドルGEMフレームを挿入することによって実現することができる。
【０２１２】
第2の方式では、GEMフレームは、OTNにより適合された直後に、指定された波長に変調される。この状況下で、複数のGEMフレームフローが、OTN技術により多重化され、GEMフレームをODUkのタイムスロットにマップすることができ、たとえば、OPUKのペイロードエリアの1バイトが1つのタイムスロットとして使われ、またはある列が1つのタイムスロットとして使われる。
【０２１３】
L-OLTのPON分岐の管理情報、たとえば、トラフィック情報は、監視チャネルを介してS-OLTに伝送することができ、次いで、S-OLTは、管理情報をネットワークマネージャ602に送る。ネットワークマネージャ602は、各L-OLTの波長のディスパッチを統一して制御し、監視チャネルを介してPON分岐を構成し管理する。
【０２１４】
本実施形態によるS-OLT装置の構造は、チャネル適合モジュール803がGEMフレームを波長チャネルに適合させ、チャネルクロスモジュール801がCWDMまたはROADM技術により実装されることを除いて、図11に示す、第1の実施形態によるS-OLT装置の構造と同じである。
【０２１５】
第3の実施形態
本実施形態では、SDH技術が適用される。
【０２１６】
図14は、第3の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムの概略ネットワーク構造図である。本実施形態によるネットワーク構造は、図14に示す構造と同じである。
【０２１７】
本実施形態では、サービスデータを伝送するプロセスは、第1の実施形態と同じであり、本実施形態のネットワーク内のネットワークマネージャ1102、サービスネットワーク1103、およびサービスネットワーク1106の機能は、第1の実施形態と同じである。
【０２１８】
本実施形態によるS-OLT装置の構造は、第1の実施形態と同じである。
【０２１９】
星形構造のネットワークを採用することによって、ネットワーク構造が単純化され、伝送チャネルの割当てが、リングネットワークのものよりも簡単になるが、星形構造には、リングネットワークとしての固有の生き残り利点がなく、ループ保護を実現することができない。
【０２２０】
第4の実施形態
本実施形態では、本発明は、光ファイバ内でPONネットワークデータを直接伝送するモードを提供する。
【０２２１】
図14は、第3の実施形態による、GPONデータ伝送のためのシステムの概略ネットワーク構造図である。本実施形態によるネットワーク構造は、第3の実施形態と同じである。
【０２２２】
本実施形態では、本実施形態によるネットワーク内のネットワークマネージャ1102、サービスネットワーク1103、およびサービスネットワーク1106の機能は、第3の実施形態と同じである。
【０２２３】
本実施形態における、サービスデータを伝送するプロセスと、上記実施形態のプロセスとの間の違いは、PONネットワークデータは光ファイバ内で直接伝送され、その結果本実施形態における伝送チャネルは光ファイバ内の波長であり、PONネットワークデータは、波長上で直接変調し、光ファイバに送ることができることである。
【０２２４】
図15は、本実施形態によるS-OLT装置の構造図である。
【０２２５】
GPONネットワークに適用されるとき、S-OLT装置は、チャネル適合/多重化モジュール1201、GEMクロスモジュール1203、サービス適合モジュール1205、PON分岐モジュール1207、マスタ制御モジュール1208、回線インタフェースモジュール1209、およびタイミングモジュール1210を含む。チャネル適合/多重化モジュール1201を除く他のモジュールの機能は、他の実施形態における対応するモジュールの機能と一致する。
【０２２６】
チャネル適合/多重化モジュール1201は、GEMクロスモジュール1203からのGEMフレームを、伝送用の波長に変調し、回線インタフェースモジュール1209からの信号を復調してGEMフレームを取得し、GEMフレームをGEMクロスモジュールに送るように適合される。
【０２２７】
GEMフレームは、ペイロードに対するエラーコード検出実施用のオーバーヘッドをもたないので、データ伝送のサービス品質(QoS)を保証することができない。QoSを保証するために、GEMフレームは、TDMの特性を利用してQoSを保証するように、単純なフレーム構造によって運べばよい。たとえば、フレームのQoS能力を利用して伝送の信頼性を保証するように、GPON上りもしくは下りフレーム構造、またはDTMのフレーム構造を用いればよい。
【０２２８】
図16は、GPONフレーム構造によって運ばれるGEMフレームの概略構造図である。フレームはフレームヘッダーPCBdを含み、ペイロードエリアはいくつかのタイムスロットに分割され、フレームヘッダーは、タイムスロットを示すオーバーヘッドを含む。フレームの構造は、要求された通りに定義することができるが、ここには記載しない。
【０２２９】
図17は、DTMフレーム構造によって運ばれるGEMフレームの概略構造図である。各フレームの開始は、フレーム開始(SOF)インジケータフィールドであり、次がいくつかのタイムスロットに分割されたペイロードエリアであり、各フレームの最後と次のフレームの開始との間には、間隔が存在する。フレームの各タイムスロットの帯域幅は512Kbpsであり、1つのチャネルは、いくつかのタイムスロットからなる。上り方向で、DTMチャネルのサイズは、PON分岐のGEMフローのUS BW MAPに従って決定され、異なるT-CONTのGEMフローは、割り当てられたチャネルにそれぞれマップされる。下り方向で、DTMチャネルは、サービスタイプおよびノードの数に従って割り当てられ、各L-OLTノードが対応するチャネルを受信し、GEMフレームをデマップし、GEMフレームをPON分岐の下り方向にスイッチし、GEMフレームを各ONUに送る。
【０２３０】
本発明の実施形態によるネットワークにおいて、L-OLTは、通信用光ファイバを介して直接接続することができ、その方法は、上記実施形態から容易に達成することができるので、ここには記載しない。
【０２３１】
伝送チャネルは、既存の伝送ネットワークによって定義されるチャネル、たとえば、SDHのVCチャネル、SONETのVTチャネル、OTNのODUk、純粋光ネットワークの波長チャネル、DTMタイムスロットチャネル、ATMのVPIチャネル、または固定サイズフレーム形式をもつ他のタイムスロットチャネルでよい。さらに、共有媒体の伝送チャネルを選択することもできるが、各L-OLTのGEMフレームに拡張ラベルが追加されなければならず、各OLT拡張ラベルが、GEMフレームをフォワードしスイッチする。
【０２３２】
リングネットワークおよび星形ネットワークに加えて、伝送ネットワークは、他のネットワークモード、たとえばメッシュネットワークを採用することができる。
【０２３３】
技術的解決法は、簡単な調整の後で、EPON、APON、BPON、および他のPONネットワークに適用することができ、詳細な実装についてはここには記載しない。
【０２３４】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のためのシステムでは、S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されるので、S-OLTがL-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが、上記実施形態から分かるであろう。
【０２３５】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは、伝送リンクを介して接続されるので、L-OLTは、サービスデータをS-OLTに送り、S-OLTは、L-OLTの受信したサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【０２３６】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、S-OLTとL-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【０２３７】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための方法では、L-OLTとS-OLTは接続されるので、S-OLTは、L-OLTのサービスデータをサービスネットワークに直接送る。
【０２３８】
本発明の実施形態によるPONデータ伝送のための装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、PONサービスデータをサービスネットワークに直接送ることが可能である。
【０２３９】
本発明の実施形態による、PONデータ伝送のための別の装置は、PONネットワークの機能および伝送ネットワークの機能を有し、伝送リンクを介してPONサービスデータを他のノードに送ることが可能である。
【０２４０】
上記説明は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図していない。本発明の範囲および原理から逸脱しない、いかなる修正、等価な置換え、および改良も、本発明の保護範囲内である。
【符号の説明】
【０２４１】
201 ONU
202 S-OLT
203 L-OLT
204 ネットワークマネージャ
301 サービス適合モジュール
302 チャネル適合モジュール
303 回線インタフェースモジュール
304 マスタ制御モジュール
305 チャネルクロスモジュール
306 PON分岐モジュール
307 GEMクロスモジュール
3021 GEMフレーム適合ユニット
3022 GEMフレームバッファユニット
3023 アイドルGEMフレーム生成ユニット
3024 挿入制御ユニット
401 PON分岐モジュール
402 チャネル適合モジュール
403 回線インタフェースモジュール
404 マスタ制御モジュール
405 チャネルクロスモジュール
406 GEMクロスモジュール
407 サービス適合モジュール
601 S-OLT
602 ネットワークマネージャ
603 サービスネットワーク
610 L-OLT
620 L-OLT
630 L-OLT
701 サービス適合層
703 GEM層
705 チャネル適合層
707 チャネル層
709 物理インタフェース層
711 ODNインタフェース層
713 PON分岐層
801 チャネルクロスモジュール
803 チャネル適合モジュール
815 回線インタフェースモジュール
805 GEMクロスモジュール
807 サービス適合モジュール
809 PON分岐モジュール
811 マスタ制御モジュール
813 タイミングモジュール
815 回線インタフェースモジュール
1001 GEMフレームバッファユニット
1002 アイドルGEMフレーム生成ユニット
1003 GEMフレーム適合ユニット
1005 挿入制御ユニット
1020 仮想連結ユニット
1030 仮想連結容量調整ユニット
1102 ネットワークマネージャ
1103 サービスネットワーク
1106 サービスネットワーク
1201 チャネル適合/多重化モジュール
1203 GEMクロスモジュール
1205 サービス適合モジュール
1207 PON分岐モジュール
1208 マスタ制御モジュール
1209 回線インタフェースモジュール
1210 タイミングモジュール
【特許請求の範囲】
【請求項１】
サービス適合モジュール(301)、チャネル適合モジュール(302)、回線インタフェースモジュール(303)、およびマスタ制御モジュール(304)を備える、受動光ネットワーク(PON)データ伝送のための装置であって、
前記回線インタフェースモジュール(303)が、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(302)によって送られる前記サービスデータを受信し、前記サービスデータを前記サービスネットワークに送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記サービス適合モジュール(301)からの前記サービスデータを伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(303)によって受信される前記伝送チャネルから前記サービスデータを抽出し、前記サービスデータを前記サービス適合モジュール(301)に送るように構成され、
前記マスタ制御モジュール(304)が、前記サービス適合モジュール(301)、前記チャネル適合モジュール(302)、および前記回線インタフェースモジュール(303)を制御するように構成される装置。
【請求項２】
チャネルクロスモジュール(305)をさらに備え、
前記チャネルクロスモジュール(305)が、前記回線インタフェースモジュール(303)に接続されると、前記回線インタフェースモジュール(303)に信号を送り、または前記回線インタフェースモジュール(303)から信号を受信するように構成され、かつ前記チャネルクロスモジュール(305)が、前記チャネル適合モジュール(302)に接続されると、前記伝送チャネルをディスパッチするように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項３】
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータをギガビットPON(GPON)カプセル化方法(GEM)フレームにカプセル化し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(302)によって送られる前記GEMフレームを受信し、前記GEMフレームをカプセル解除して前記サービスデータを取得し、前記サービスデータを前記サービスネットワークに送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記サービス適合モジュール(301)からの前記GEMフレームを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(303)によって受信される前記伝送チャネルから前記GEMフレームを抽出し、前記GEMフレームをPON分岐モジュール(306)または前記サービス適合モジュール(301)に送るように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項４】
前記PON分岐モジュール(306)をさらに備え、
前記PON分岐モジュール(306)が、前記PON分岐上の各光ネットワークユニット(ONU)によって送られる前記サービスデータを受信し、前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(302)から各ONUに送るように構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータを前記PON分岐モジュール(306)に送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記PON分岐モジュール(306)からの前記サービスデータを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送るように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項５】
前記PON分岐モジュール(306)をさらに備え、
前記PON分岐モジュール(306)が、各ONUによって送られる前記GEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(302)からの前記GEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、前記GPON下りフレームを各ONUに送るように構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータを前記GEMフレームにカプセル化し、前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(306)に送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記PON分岐モジュール(306)からの前記GEMフレームを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送るように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項６】
GEMクロスモジュール(307)をさらに備え、
前記GEMクロスモジュール(307)が、前記サービス適合モジュール(301)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(306)または前記チャネル適合モジュール(302)にスイッチし、かつ前記チャネル適合モジュール(302)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(306)または前記サービス適合モジュール(301)にスイッチするように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項７】
前記GEMクロスモジュール(307)が、前記PON分岐モジュール(306)からの前記GEMフレームおよび前記チャネル適合モジュール(302)からの前記GEMフレームをスイッチし、または前記GEMフレームを前記伝送チャネルに多重化するようにさらに構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項８】
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータを前記GEMフレームにカプセル化するとき、宛先アドレス情報に従って、前記GEMフレームのフレームヘッダーに、前記フレームの目標ONUおよびOLTならびに/または前記OLTの光分配ネットワーク(ODN)のIDをさらに追加し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)または前記PON分岐モジュール(306)に送るように構成され、
前記PON分岐モジュール(306)が、前記PON分岐の前記受信上りフレームから前記GEMフレームを抽出し、前記フレームを生成する前記ONUおよびOLTならびに/または前記OLTの前記ODNの前記IDを、前記GEMフレームの前記フレームヘッダーに追加し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送るように構成され、
前記GEMクロスモジュール(307)が、前記GEMフレームの前記フレームヘッダー中の前記IDに従って前記GEMフレームをスイッチし多重化するように構成される、請求項6または7に記載の装置。
【請求項９】
前記チャネル適合モジュール(302)が、GEMフレーム適合ユニット(3021)、GEMフレームバッファユニット(3022)、アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)、および挿入制御ユニット(3024)をさらに備え、
前記GEMフレームバッファユニット(3022)が、前記チャネル適合モジュール(302)の外から送られる前記GEMフレームを受信し、前記GEMフレームをバッファに保存し、前記挿入制御ユニット(3024)の制御下で前記バッファから前記GEMフレームを出力するように構成され、
前記アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)が、アイドルGEMフレームを生成するように構成され、前記アイドルGEMフレームが、ペイロードエリアのない前記GEMフレームのフレームヘッダーであり、
前記挿入制御ユニット(3024)が、前記GEMフレームバッファユニット内の前記バッファの状況を検出し、前記GEMフレーム適合ユニット(3021)を制御して前記アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)から1つのアイドルGEMフレームを読み出し、前記バッファがヌルの場合は前記アイドルGEMフレームを前記伝送チャネルに適合させ、または前記バッファがヌルでない場合は前記GEMフレームバッファユニット(3022)を制御して1つのGEMフレームを出力するように構成され、
前記GEMフレーム適合ユニット(3021)が、前記GEMフレームを前記伝送チャネルに適合させるように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項１０】
前記マスタ制御モジュール(304)が、前記PON分岐モジュール(306)によって受信される前記データから、各ONUの状況情報を取得し、かつ/または前記チャネル適合モジュール(302)から前記伝送チャネルの状況情報を取得し、前記状況情報をネットワークマネージャに送り、かつ前記ネットワークマネージャによって送られる管理情報を受信し、前記管理情報に従って前記モジュールを管理するようにさらに構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項１１】
前記マスタ制御モジュール(304)が、前記サービス適合モジュール(301)によって送られる前記状況情報を受信し、前記状況情報を前記ネットワークマネージャに送り、かつ前記ネットワークマネージャによって送られる前記管理情報を受信し、前記管理情報を前記サービス適合モジュール(301)に送るようにさらに構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、前記マスタ制御モジュール(304)によって送られる前記管理情報を前記GEMフレームにカプセル化し、前記GEMフレームのフレームヘッダーのペイロードタイプインジケータ(PTI)フィールドを使って前記フレームを識別し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記受信したGEMフレームから前記管理情報を抽出し、前記管理情報を前記マスタ制御モジュール(304)に送るようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項１２】
PON分岐モジュール(401)、チャネル適合モジュール(402)、回線インタフェースモジュール(403)、およびマスタ制御モジュール(404)を備える、受動光ネットワーク(PON)データ伝送のための装置であって、
前記PON分岐モジュール(401)が、PON分岐上の各光ネットワークユニット(ONU)によって送られるサービスデータを受信し、前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(402)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(402)からの前記サービスデータを前記PON分岐上の各ONUに送るように構成され、
前記回線インタフェースモジュール(403)が、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように構成され、
前記チャネル適合モジュール(402)が、前記PON分岐モジュール(401)からの前記サービスデータを伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(403)によって受信される前記伝送チャネルから前記サービスデータを抽出し、前記サービスデータを前記PON分岐モジュール(401)に送るように構成され、
前記マスタ制御モジュール(404)が、前記PON分岐モジュール(401)、前記チャネル適合モジュール(402)、および前記回線インタフェースモジュール(403)を制御するように構成される装置。
【請求項１３】
チャネルクロスモジュール(405)をさらに備え、
前記チャネルクロスモジュール(405)が、前記回線インタフェースモジュール(403)に接続されると、前記回線インタフェースモジュール(403)に信号を送り、または前記回線インタフェースモジュール(403)から信号を受信するように構成され、かつ前記チャネルクロスモジュール(405)が、前記チャネル適合モジュール(402)に接続されると、前記伝送チャネルをディスパッチするように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項１４】
前記チャネル適合モジュール(402)が、前記PON分岐モジュール(401)からのギガビットPON(GPON)カプセル化方法(GEM)フレームを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(403)によって受信される前記伝送チャネルから前記GEMフレームを抽出し、前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(401)に送るように構成され、
前記PON分岐モジュール(401)が、前記PON分岐上の各ONUによって送られる前記GEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(402)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(402)からの前記GEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、前記GPON下りフレームを各ONUに送るように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項１５】
GEMクロスモジュール(406)をさらに備え、
前記GEMクロスモジュール(406)が、サービス適合モジュール(407)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(401)または前記チャネル適合モジュール(402)にスイッチし、かつ前記チャネル適合モジュール(402)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(401)または前記サービス適合モジュール(407)にスイッチするように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項１】
サービス適合モジュール(301)、チャネル適合モジュール(302)、回線インタフェースモジュール(303)、およびマスタ制御モジュール(304)を備える、受動光ネットワーク(PON)データ伝送のための装置であって、
前記回線インタフェースモジュール(303)が、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、サービスネットワークによって送られるサービスデータを受信し、前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(302)によって送られる前記サービスデータを受信し、前記サービスデータを前記サービスネットワークに送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記サービス適合モジュール(301)からの前記サービスデータを伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(303)によって受信される前記伝送チャネルから前記サービスデータを抽出し、前記サービスデータを前記サービス適合モジュール(301)に送るように構成され、
前記マスタ制御モジュール(304)が、前記サービス適合モジュール(301)、前記チャネル適合モジュール(302)、および前記回線インタフェースモジュール(303)を制御するように構成される装置。
【請求項２】
チャネルクロスモジュール(305)をさらに備え、
前記チャネルクロスモジュール(305)が、前記回線インタフェースモジュール(303)に接続されると、前記回線インタフェースモジュール(303)に信号を送り、または前記回線インタフェースモジュール(303)から信号を受信するように構成され、かつ前記チャネルクロスモジュール(305)が、前記チャネル適合モジュール(302)に接続されると、前記伝送チャネルをディスパッチするように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項３】
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータをギガビットPON(GPON)カプセル化方法(GEM)フレームにカプセル化し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(302)によって送られる前記GEMフレームを受信し、前記GEMフレームをカプセル解除して前記サービスデータを取得し、前記サービスデータを前記サービスネットワークに送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記サービス適合モジュール(301)からの前記GEMフレームを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(303)によって受信される前記伝送チャネルから前記GEMフレームを抽出し、前記GEMフレームをPON分岐モジュール(306)または前記サービス適合モジュール(301)に送るように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項４】
前記PON分岐モジュール(306)をさらに備え、
前記PON分岐モジュール(306)が、前記PON分岐上の各光ネットワークユニット(ONU)によって送られる前記サービスデータを受信し、前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(302)から各ONUに送るように構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータを前記PON分岐モジュール(306)に送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記PON分岐モジュール(306)からの前記サービスデータを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送るように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項５】
前記PON分岐モジュール(306)をさらに備え、
前記PON分岐モジュール(306)が、各ONUによって送られる前記GEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(302)からの前記GEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、前記GPON下りフレームを各ONUに送るように構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータを前記GEMフレームにカプセル化し、前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(306)に送るように構成され、
前記チャネル適合モジュール(302)が、前記PON分岐モジュール(306)からの前記GEMフレームを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(303)に送るように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項６】
GEMクロスモジュール(307)をさらに備え、
前記GEMクロスモジュール(307)が、前記サービス適合モジュール(301)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(306)または前記チャネル適合モジュール(302)にスイッチし、かつ前記チャネル適合モジュール(302)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(306)または前記サービス適合モジュール(301)にスイッチするように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項７】
前記GEMクロスモジュール(307)が、前記PON分岐モジュール(306)からの前記GEMフレームおよび前記チャネル適合モジュール(302)からの前記GEMフレームをスイッチし、または前記GEMフレームを前記伝送チャネルに多重化するようにさらに構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項８】
前記サービス適合モジュール(301)が、前記サービスネットワークからの前記サービスデータを前記GEMフレームにカプセル化するとき、宛先アドレス情報に従って、前記GEMフレームのフレームヘッダーに、前記フレームの目標ONUおよびOLTならびに/または前記OLTの光分配ネットワーク(ODN)のIDをさらに追加し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)または前記PON分岐モジュール(306)に送るように構成され、
前記PON分岐モジュール(306)が、前記PON分岐の前記受信上りフレームから前記GEMフレームを抽出し、前記フレームを生成する前記ONUおよびOLTならびに/または前記OLTの前記ODNの前記IDを、前記GEMフレームの前記フレームヘッダーに追加し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送るように構成され、
前記GEMクロスモジュール(307)が、前記GEMフレームの前記フレームヘッダー中の前記IDに従って前記GEMフレームをスイッチし多重化するように構成される、請求項6または7に記載の装置。
【請求項９】
前記チャネル適合モジュール(302)が、GEMフレーム適合ユニット(3021)、GEMフレームバッファユニット(3022)、アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)、および挿入制御ユニット(3024)をさらに備え、
前記GEMフレームバッファユニット(3022)が、前記チャネル適合モジュール(302)の外から送られる前記GEMフレームを受信し、前記GEMフレームをバッファに保存し、前記挿入制御ユニット(3024)の制御下で前記バッファから前記GEMフレームを出力するように構成され、
前記アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)が、アイドルGEMフレームを生成するように構成され、前記アイドルGEMフレームが、ペイロードエリアのない前記GEMフレームのフレームヘッダーであり、
前記挿入制御ユニット(3024)が、前記GEMフレームバッファユニット内の前記バッファの状況を検出し、前記GEMフレーム適合ユニット(3021)を制御して前記アイドルGEMフレーム生成ユニット(3023)から1つのアイドルGEMフレームを読み出し、前記バッファがヌルの場合は前記アイドルGEMフレームを前記伝送チャネルに適合させ、または前記バッファがヌルでない場合は前記GEMフレームバッファユニット(3022)を制御して1つのGEMフレームを出力するように構成され、
前記GEMフレーム適合ユニット(3021)が、前記GEMフレームを前記伝送チャネルに適合させるように構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項１０】
前記マスタ制御モジュール(304)が、前記PON分岐モジュール(306)によって受信される前記データから、各ONUの状況情報を取得し、かつ/または前記チャネル適合モジュール(302)から前記伝送チャネルの状況情報を取得し、前記状況情報をネットワークマネージャに送り、かつ前記ネットワークマネージャによって送られる管理情報を受信し、前記管理情報に従って前記モジュールを管理するようにさらに構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項１１】
前記マスタ制御モジュール(304)が、前記サービス適合モジュール(301)によって送られる前記状況情報を受信し、前記状況情報を前記ネットワークマネージャに送り、かつ前記ネットワークマネージャによって送られる前記管理情報を受信し、前記管理情報を前記サービス適合モジュール(301)に送るようにさらに構成され、
前記サービス適合モジュール(301)が、前記マスタ制御モジュール(304)によって送られる前記管理情報を前記GEMフレームにカプセル化し、前記GEMフレームのフレームヘッダーのペイロードタイプインジケータ(PTI)フィールドを使って前記フレームを識別し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(302)に送り、かつ前記受信したGEMフレームから前記管理情報を抽出し、前記管理情報を前記マスタ制御モジュール(304)に送るようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項１２】
PON分岐モジュール(401)、チャネル適合モジュール(402)、回線インタフェースモジュール(403)、およびマスタ制御モジュール(404)を備える、受動光ネットワーク(PON)データ伝送のための装置であって、
前記PON分岐モジュール(401)が、PON分岐上の各光ネットワークユニット(ONU)によって送られるサービスデータを受信し、前記サービスデータを前記チャネル適合モジュール(402)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(402)からの前記サービスデータを前記PON分岐上の各ONUに送るように構成され、
前記回線インタフェースモジュール(403)が、伝送リンクに接続され、PONデータ伝送のための他の装置に接続して伝送ネットワークを形成するように構成され、
前記チャネル適合モジュール(402)が、前記PON分岐モジュール(401)からの前記サービスデータを伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(403)によって受信される前記伝送チャネルから前記サービスデータを抽出し、前記サービスデータを前記PON分岐モジュール(401)に送るように構成され、
前記マスタ制御モジュール(404)が、前記PON分岐モジュール(401)、前記チャネル適合モジュール(402)、および前記回線インタフェースモジュール(403)を制御するように構成される装置。
【請求項１３】
チャネルクロスモジュール(405)をさらに備え、
前記チャネルクロスモジュール(405)が、前記回線インタフェースモジュール(403)に接続されると、前記回線インタフェースモジュール(403)に信号を送り、または前記回線インタフェースモジュール(403)から信号を受信するように構成され、かつ前記チャネルクロスモジュール(405)が、前記チャネル適合モジュール(402)に接続されると、前記伝送チャネルをディスパッチするように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項１４】
前記チャネル適合モジュール(402)が、前記PON分岐モジュール(401)からのギガビットPON(GPON)カプセル化方法(GEM)フレームを前記伝送チャネルに適合させ、前記伝送チャネルを前記回線インタフェースモジュール(403)に送り、かつ前記回線インタフェースモジュール(403)によって受信される前記伝送チャネルから前記GEMフレームを抽出し、前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(401)に送るように構成され、
前記PON分岐モジュール(401)が、前記PON分岐上の各ONUによって送られる前記GEMフレームをGPON上りフレームから抽出し、前記GEMフレームを前記チャネル適合モジュール(402)に送り、かつ前記チャネル適合モジュール(402)からの前記GEMフレームをGPON下りフレームにカプセル化し、前記GPON下りフレームを各ONUに送るように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項１５】
GEMクロスモジュール(406)をさらに備え、
前記GEMクロスモジュール(406)が、サービス適合モジュール(407)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(401)または前記チャネル適合モジュール(402)にスイッチし、かつ前記チャネル適合モジュール(402)によって送られる前記GEMフレームを前記PON分岐モジュール(401)または前記サービス適合モジュール(407)にスイッチするように構成される、請求項14に記載の装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
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【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【公開番号】特開２０１２−１１４９６４（Ｐ２０１２−１１４９６４Ａ）
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−６３４２１（Ｐ２０１２−６３４２１）
【出願日】平成２４年３月２１日（２０１２．３．２１）
【分割の表示】特願２０１０−５２２１７２（Ｐ２０１０−５２２１７２）の分割
【原出願日】平成２０年８月２０日（２００８．８．２０）
【出願人】（５０４２７７３８８）▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年３月２１日（２０１２．３．２１）
【分割の表示】特願２０１０−５２２１７２（Ｐ２０１０−５２２１７２）の分割
【原出願日】平成２０年８月２０日（２００８．８．２０）
【出願人】（５０４２７７３８８）▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Ｆターム（参考）】
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