説明

受注引当システム及び方法並びにコンピュータプログラム

【課題】無駄なく引当てを行えると共に、引当てできない場合にも、商品納期に間に合う可能性が高くできるようにする。
【解決手段】引当部111で、生産予定に対する引当てを行い、次に、在庫に対する引当てを行う順で、引当処理を行う。引当て不可の場合、第1の引当最適化部112は、引当て済の受注の引当てを全て解除し、受注と同一商品の受注を対象に、納期が遅い受注から早い受注の順番に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行う。第1の引当最適化部112の処理結果が引当て不可の場合、第2の引当最適化部114は、引当て済の受注の引当てを全て解除し、受注と同一商品の受注を対象に、納期が早い受注から納期が遅い受注の順番に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行う。引当てできない受注は納期が最遅となるため、生産調整ができる確率が上がる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の受注を受け付けて、引当処理を行う受注引当システム及び方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
余分な在庫を無くし生産量を最適化できるようにした種々の生産管理システムや在庫管理システムが提案されている。例えば、特許文献1には、複数の工程からなる生産ラインの全工程を管理して、顧客の希望納期に応じた請納期を決定でき、請納期の順出と適正な仕込みの指示を行うことができるようにしたものが提案されている。また、特許文献2には、各在庫ポイントにおける在庫発生量を求め、在庫コストを算出することで、少ない負担でサプライチェーンの評価を行うことができるようにしたものが提案されている。また、特許文献3には、指定された予定生産量及び製品ライフサイクルと、特徴情報と、特注情報とに基づいて、生産対象物を生産する際の生産方式を決定して、複数の生産方式が混在した生産過程での生産管理を行うようにしたものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−48102号公報
【特許文献2】特開2000−132619号公報
【特許文献3】特開2003−186523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、在庫管理システムでは、商品の受注を受けると、引当てが可能であるかどうかを判定し、受注の納期に間に合わないときには、生産調整を行っている。すなわち、商品の受注を受けたとき、もし在庫があれば、その在庫から受注を受けた分の商品を、その出荷先分の商品として確保できる。このように、在庫から商品を確保することを、以下、在庫に対する引当てと称する。また、在庫はなくとも、納期までに、その商品を生産できれば、その商品を納入できる。そこで、商品の受注を受けたら、生産予定の商品から、受注を受けた分の商品をその出荷先分の商品として確保する。このように、生産予定の商品から、その出荷先への商品を確保することを、以下、生産予定に対する引当てと称する。
【0005】
現状では、一旦、引当てを行った商品はそのまま確保し、新たに受けた受注が引き当て不可になったら、生産調整を行っている。ところが、引当てが不可であっても、新たに受けた受注より納期の遅い他の同一商品受注との引当て調整で、賄える場合がある。この場合、生産調整を行うと、最終的に余分な在庫として残ってしまう。また、他の同一商品受注との引当て調整で賄えないとしても、納期の遅い受注で生産調整を行えば、商品納期に間に合う可能性が高くなる。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明は、引当てを無駄なく行えると共に、引当てできない場合にも、商品納期に間に合う可能性が高くできるようにした受注引当システム及び方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明は、受注を受け付ける入力手段と、受け付けた受注に対して引当処理を行うデータ処理手段と、引当状態の結果を表示する表示手段とを備え、データ処理手段は、引当てが行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、引当ての最適化を行うことを特徴とする受注引当システムである。
【0008】
本発明は、受注を受け付けると、生産予定に対する引当て、在庫に対する引当ての順に引当処理を行い、引当部による引当てが行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、同一の商品について、納期の遅いものから納期の早いものの順に、生産予定に対する引当て、在庫に対する引当ての順に第1段階の引当ての最適化を行い、さらに、第1段階の引当の最適化が行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、納期の早いものから納期の遅いものの順に、在庫に対する引当て、生産予定に対する引当ての順に第2段階の最適化を行うことを特徴とする受注引当方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、受注の入力を受けると、生産予定に対する引当てを行い、次に、在庫に対する引当てを行う。ここで、引当てができない場合、既に引当て済みの受注を解除して、第1段階の最適化を行う。第1の段階の最適化では、受注のタイミングによらず、同一の商品について、納期の遅いものから早いものの順に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行う。受注のタイミングによる引当てを解除して、納期の遅いものから早いものの順に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行うと、納期の遅いものに対しては、可能な限り、生産予定に対する引当てが行われ、納期の近いものに、在庫に対する引当てが行われるように最適化されるため、引当てできる可能性が高くなる。さらに、第1段階の再引当てで引当て不可の場合には、第2段階として、既に引当て済みの受注を解除して、納期の早いものから遅いものの順に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行う。そして、生産調整を指示する。納期の早いものから遅いものの順に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行うと、納期の遅いものが引当てできなくなる可能性が高い。この場合、引当てできない受注は納期が最遅となるため、生産調整ができる確率が上がる。このように、本発明によれば、引当てできる確率を向上させ、また引当て不可となった場合でも、最遅納期の受注が引当て不可となり、生産調整できる確率が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態の受注引当システムの説明に用いる機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の受注引当システムの説明に用いるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の受注引当システムの機能ブロック図を示すものである。図1に示すように、本発明の第1の実施形態の受注引当システムは、入力装置101と、表示装置102と、データ処理装置104と、記憶装置105とを有している。
【0012】
入力装置101は、キーボードやマウス等からなる。入力装置101は、受注の受付等、各種の情報を入力するのに用いられる。表示装置102はLCD(Liquid Crystal Display)等からなり、受注状態、在庫状態、引当状態等各種の情報を表示する。
【0013】
データ処理装置104は、生産予定情報、受注引当情報、在庫情報、受注情報等に基づいて、受注引当ての情報管理を行うものである。データ処理装置104は、パーソナルコンピュータ等により実現できる。
【0014】
記憶装置105には、受注情報、在庫情報、生産予定情報、受注引当情報、生産依頼情報等が記憶されている。記憶装置105は、データ処理装置104として用いられるパーソナルコンピュータ等の内部又は外部のストレージ装置により実現できる。
【0015】
データ処理装置104は、受注登録部110と、引当部111と、第1〜第3の引当判断部117、118、119と、第1及び第2の引当最適化部112及び114と、引当更新部113と、生産依頼部120とを含んでいる。
【0016】
受注登録部110は、入力装置101からの入力により、受注登録を行う。引当部111は、受注を受け付けると、引当処理を行う。この引当処理では、生産予定に対する引当てを行い、次に、在庫に対する引当てを行う。第1〜第3の引当判断部117、118、119は、引当てが行えたかどうかを判定する。
【0017】
第1の引当最適化部112は、引当部111での引当てができない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、第1段階の引当ての最適化を行う。第1の段階の最適化では、同一の商品について、納期の遅いものから早いものの順に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行う。引当更新部113は、各記憶装置に対する変更を確定する。
【0018】
第2の引当最適化部114は、第1段階の再引当てで引当て不可の場合に、第2段階として、既に引当て済みの受注を解除して、納期の早いものから遅いものの順に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行う。
【0019】
生産依頼部120は、第3の引当判断部119より受信した受注情報(受注納期、受注数等)を生産依頼データ記憶装置125に記憶する。受注データ記憶装置121は、受注情報(商品コード、受注数、納期等)を含む。在庫データ記憶装置122は、在庫情報(商品コード、在庫数、引当済数等)を含む。生産予定データ記憶装置123は、生産予定情報(商品コード、生産予定日、生産数、引当済数等)を含む。受注引当データ記憶装置124は、受注引当情報(受注キー、引当て先(在庫/生産予定キー)、引当数等)を含む。生産依頼データ記憶装置125は、生産依頼情報(納期、数量等)を含む。
【0020】
次に、本発明の第1の実施形態の動作について説明する。受注登録部110は、入力装置101より受信した受注情報(商品コード、受注数、受注納期等)を受注データ記憶装置121に記憶する。
【0021】
引当部111は、入力装置101より受信した受注情報(商品コード、受注数、受注納期等)と、在庫データ記憶装置122より受信した在庫数、引当済数と、生産予定データ記憶装置123より受信した生産予定日、生産予定数、引当済数とにより、生産予定に対する引当て及び在庫に対する引当てを行う。
【0022】
引当部111においては、引当て順番は、生産予定(未来から現在)に対する引当てを行い、次に、在庫に対する引当てを行う順で、受注数分引当てできるまで処理を行う。生産予定に対する引当ては、受注納期内に生産完了予定のもの(受注納期≧生産予定日を満たす)が対象で、生産予定数から引当済数を減算した数(引当可能数=生産予定数−引当済数)まで引当て可能である。
【0023】
在庫に対する引当ては、在庫数から引当済数を減算した数(引当可能数=在庫数−引当済数)まで引当て可能である。受注数が、生産予定及び在庫に引当てた数量の合計より大きくなった場合には、引当て不可となる。
【0024】
引当部111により引当てできた場合は、引当部111は、記憶装置105に対して以下処理を行う。在庫に対する引当てを行った場合には、在庫データ記憶装置122に対して、引当済数に在庫に引当てた数量を加算する。生産予定に対する引当てを行った場合には、生産予定データ記憶装置123に対して、引当済数に生産予定に引当てた数を加算する。受注引当データ記憶装置124に対しては、受注データ記憶装置121が在庫データ記憶装置122、生産予定データ記憶装置123のどこに引当てっているかの関係を記憶する。
【0025】
第1の引当判断部117は、引当部111の処理結果が引当て可の場合、引当ステータスを引当更新部113に送信する。引当部111の処理結果が引当て不可の場合、引当ステータスを第1の引当最適化部112に送信する。
【0026】
第1の引当最適化部112は、入力装置101より受信した受注と同一商品について、引当て済の受注の引当てを全て解除し、再引当処理を行う。引当ての解除は、各記憶装置に対して以下処理を行う。
【0027】
受注引当データ記憶装置124に対して、入力装置101より受信した受注と同一商品の情報を削除する。在庫データ記憶装置122に対して、削除した受注引当データ記憶装置124の引当て先が在庫の場合、受注引当データ記憶装置124の引当数を引当済数から減算する。生産予定データ記憶装置123に対して、削除した受注引当データ記憶装置124の引当て先が生産予定の場合、受注引当データ記憶装置124の引当数を引当済数から減算する。
【0028】
第1段階の再引当ては、以下手順で処理を行う。入力装置101より受信した受注と同一商品の受注を対象に、納期が遅い受注から早い受注の順番に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行う。この引当ては、前述の引当部111と同様の処理により実現される。
【0029】
引当最適化部112の処理結果が引当て可の場合、第2の引当判断部118は、引当ステータスを引当更新部113に送信する。第1の引当最適化部112の処理結果が引当て不可の場合、引当ステータスを第2の引当最適化部114に送信する。
【0030】
第2の引当最適化部114は、入力装置101より受信した受注と同一商品について、引当て済の受注の引当てを全て解除し、再引当処理を行う。引当ての解除は、引当最適化部112と同様の処理を行う。再引当ては、以下手順で処理を行う。
【0031】
入力装置101より受信した受注と同一商品の受注を対象に、納期が早い受注から納期が遅い受注の順番に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行う。引当ては、前述の引当部111と同様の処理で行えるが、引当て順番は、在庫に対する引当てを行い、次に、生産予定に対する引当て(現在から未来)を行うような順とする。
【0032】
第3の引当判断部119は、引当最適化部114の処理結果が引当て可の場合、引当ステータスを引当更新部113に送信する。第2の引当最適化部114の処理結果が引当て不可の場合、生産依頼部120に引当てでできなかった受注情報(受注納期、受注数等)を送信する。
【0033】
以上のように、本発明の第1の実施形態の受注引当システム1では、受注の入力を受けると、生産予定に対する引当てを行い、次に、在庫に対する引当てを行う。生産予定に対する引当ての処理では、納期までに生産される商品を対象として、商品の生産数から引当済数を除いて引当可能数を求め、引当可能数と商品の受注数とを比較し、引当可能数が受注数より大きければ、生産予定数での引当てを行う。また、在庫に対する引当ての処理では、ストックされている商品の中から既に引当て済みの商品を除いて引当可能数を求め、商品の引当可能数と商品の受注数とを比較し、引当可能数が受注数より大きければ、在庫数での引当てを行う。
【0034】
上述のようにして、生産予定に対する引当て又は在庫に対する引当てが行えれば、生産予定に対する商品又は在庫の商品中、引当数に相当するものの出荷先が確定する。ここで、引当てができない場合、本発明の第1の実施形態では、既に引当て済みの受注を解除して、第1段階の最適化を行う。第1の段階の最適化では、受注のタイミングによらず、同一の商品について、納期の遅いものから早いものの順に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行う。
【0035】
受注のタイミングによる引当てを解除して、納期の遅いものから早いものの順に、生産予定に対する引当てを行い、在庫に対する引当てを行うと、納期の遅いものに対しては、可能な限り、生産予定に対する引当てが行われ、納期の近いものに、在庫に対する引当てが行われるように最適化されるため、引当てできる可能性が高くなる。
【0036】
さらに、第1段階の再引当てで引当て不可の場合には、第2段階として、既に引当て済みの受注を解除して、納期の早いものから遅いものの順に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行う。そして、生産を上げるように、生産調整を指示する。
【0037】
納期の早いものから遅いものの順に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行うと、納期の遅いものが引当てできなくなる可能性が高い。この場合、引当てできない受注は納期が最遅となるため、生産調整ができる確率が上がる。
【0038】
次に、図2のフローチャートを参照して本発明の第1の実施形態の動作について詳細に説明する。
【0039】
まず、作業者は、データ処理装置104の操作を開始する(ステップB1)。次に、作業者は、入力操作を開始し(ステップA1)、入力画面から受注情報を入力する(ステップA2)。
【0040】
次に、入力した受注情報を受注登録部110及び引当部111に送信する(ステップA3)。次に、受注登録部110は、受信した受注情報を受注データ記憶装置121に記憶する(ステップB2)。
【0041】
次に、引当部111は、受信した受注情報を基に、生産予定に対する引当処理を行い、在庫に対する引当処理を行う(ステップB3)。引当て順番は、生産予定(未来から現在)に対する引当てを行ってから、在庫に対する引当てを行う順で、受注数分引当てできるまで処理を行う。生産予定に対する引当ては、受注納期≧生産予定日を満たす生産予定が対象で、引当可能数(=生産予定数−引当済数)まで引当て可能である。在庫に対する引当ては、引当可能数(=在庫数−引当済数)まで引当て可能である。受注数>(生産予定及び在庫に引当てた数量の合計)となった場合は、引当て不可となる。
【0042】
次に、データ処理装置104は、引当て装置から引当て結果を受信し、正常に引当てできたか判断する(ステップB4)。引当て結果が引当て可であれば、記憶装置105への記憶を確定し、処理を終了する(ステップB5)。
【0043】
引当て結果が引当て不可であれば、データ処理装置104は、第1の引当最適化部112に、引当て結果を送信する。次に、第1の引当最適化部112は、受信した引当て結果を基に、同一商品の引当て済受注全てに対して、引当ての解除、再引当処理を行う(ステップB6)。再引当ては、納期が遅い受注から納期が早い順番に、生産予定に対する引当てを行って、在庫に対する引当てを行う。引当処理は、ステップB3と同様の処理を用いる。
【0044】
次に、データ処理装置104は、第1の引当最適化部112から引当て結果を受信し、正常に引当てできたか判断する(ステップB7)。引当て結果が引当て可であれば、記憶装置105への記憶を確定し、処理を終了する(ステップB5)。
【0045】
引当て結果が引当て不可であれば、データ処理装置104は第2の引当最適化部114に、引当て結果を送信する。次に、第2の引当最適化部114は、受信した引当て結果を基に、同一商品の引当て済受注全てに対して、引当ての解除、再引当処理を行う(ステップB8)。再引当ては、納期が早い受注から納期が遅い受注の順番に、在庫に対する引当てを行い、生産予定に対する引当てを行う。引当ての処理は、ステップB3と同様であるが、引当て順番は、在庫に対する引当てを行ってから、生産予定(現在から未来)に対する引当てを行うような順とする。
【0046】
次に、データ処理装置104は、第2の引当最適化部114から引当て結果を受信し、正常に引当てできたか判断する(ステップB9)。引当て結果が引当て可であれば、記憶装置への記憶を確定し、処理を終了する(ステップB5)。
【0047】
引当て結果が引当て不可であれば、データ処理装置104は、生産依頼部120に引当て結果を送信する。次に、生産依頼部120は受信した引当て結果をもとに、引当てできなかった情報(商品コード、納期、不足数等)を生産依頼データ記憶装置125に記憶した後(ステップB10)、各記憶装置105への記憶を確定し、処理を終了する(ステップB5)。
【0048】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、引当部111の引当処理と、第1の引当最適化部112による第1段階の最適化処理と、第2の引当最適化部114による第2段階の最適化処理との3段階の引当処理を行うように構成されている。これにより、引当てできる確率を向上させ、また引当て不可となった場合でも3段階目の引当処理で最遅納期の受注が引当て不可となり、生産調整できる確率を向上できる。
【0049】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【符号の説明】
【0050】
101 入力装置
102 表示装置
104 データ処理装置
105 記憶装置
110 受注登録部
111 引当部
112 第1の引当最適化部
113 引当更新部
114 第2の引当最適化部
117 第1の引当判断部
118 第2の引当判断部
119 第3の引当判断部
120 生産依頼部
121 受注データ記憶装置
122 在庫データ記憶装置
123 生産予定データ記憶装置
124 受注引当データ記憶装置
125 生産依頼データ記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受注を受け付ける入力手段と、
前記受け付けた受注に対して引当処理を行うデータ処理手段と、
引当状態の結果を表示する表示手段とを備え、
前記データ処理手段は、前記引当てが行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、引当ての最適化を行うことを特徴とする受注引当システム。
【請求項2】
前記データ処理手段は、前記入力手段からの受注に対して、生産予定に対する引当て、在庫に対する引当ての順に引当処理を行う引当手段と、
前記引当手段による引当てが行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、同一の商品について、納期の遅いものから納期の早いものの順に、生産予定に対する引当て、在庫に対する引当ての順に第1段階の引当ての最適化を行う第1の引当最適化手段と、
前記第1の引当最適化手段による引当てが行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、納期の早いものから納期の遅いものの順に、在庫に対する引当て、生産予定に対する引当ての順に第2段階の最適化を行う第2の引当最適化手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の受注引当システム。
【請求項3】
さらに、前記第2の引当最適化手段による引当てが行えない場合に、生産調整を行う生産依頼手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の受注引当システム。
【請求項4】
受注を受け付けると、生産予定に対する引当て、在庫に対する引当ての順に引当処理を行い、
前記引当部による引当てが行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、同一の商品について、納期の遅いものから納期の早いものの順に、生産予定に対する引当て、在庫に対する引当ての順に第1段階の引当ての最適化を行い、
さらに、前記第1段階の引当の最適化が行えない場合に、既に引当て済みの受注を解除して、納期の早いものから納期の遅いものの順に、在庫に対する引当て、生産予定に対する引当ての順に第2段階の最適化を行うことを特徴とする受注引当方法。
【請求項5】
さらに、前記第2の引当最適化手段による引当てが行えない場合に、生産調整を行う生ことを特徴とする請求項4に記載の受注引当方法。
【請求項6】
請求項4又は5の何れかに記載した受注引当方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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