説明

口腔ケアパッケージ

口腔ケアパッケージが、第1の窓(30)を有し口腔用組成物(5)を収容するための主パッケージ(20)と、第2の窓(50)を有し主パッケージを少なくとも部分的に包囲する副パッケージ(40)とを有し、第1及び第2の窓は、主パッケージ内に収容された口腔用組成物が第1及び第2の窓を介して目に見えるように、対応する第1及び第2のパッケージ上に配置されている。口腔用組成物を表示する方法が、口腔用組成物を保持するための主パッケージを形成する工程と、主パッケージ内に第1の窓を形成する工程と、副パッケージを形成する工程と、副パッケージ内に第2の窓を形成する工程と、主パッケージの貯蔵部内に口腔用組成物を置く工程と、口腔用組成物が第1及び第2の窓を介して目に見えるように、副パッケージの少なくとも部分的に内側に主パッケージを配置する工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品パッケージングに関する。より具体的には、口腔用組成物を保持し表示するための口腔ケアパッケージ組立体である。
【背景技術】
【0002】
多種多様な市販の製品パッケージングが存在する。多くの場合、これらのパッケージは、特定の機能的要件を満たすように設計される。例えば、パッケージは、一定の寸法の制約、一定の貯蔵寿命、又は特定の製品保護基準を満たすように設計され得る。
【0003】
場合によっては、これらのパッケージは、パッケージの外側を使用して消費者に通知するように設計される。一例として、パッケージの外側は、製品成分などの製品情報を消費者に提供するために印刷されてもよい。更に、パッケージの外表面は、パッケージ内に収容された製品を市販するのを支援するために、アートワーク、商標、及び他の情報を含んでもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、機能的要件とマーケティング及び情報伝達の要件との双方の釣り合いを改善する新たなパッケージが、依然として絶えず求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、口腔用組成物を保持し表示するための口腔ケアパッケージ組立体に関する。
【0006】
本発明のある例示的な実施形態は、収容し第1の窓を有し、口腔用組成物を収容するための主パッケージと、第2の窓を有し、主パッケージを少なくとも部分的に包囲する副パッケージとを有する口腔ケアパッケージであって、主パッケージ内に収容された口腔用組成物が第1及び第2の窓を介して目に見えるように、第1及び第2の窓が、対応する第1及び第2のパッケージ上に配置されているパッケージである。
【0007】
本発明の別の実施形態は、口腔用組成物用のディスペンサであって、少なくとも一部分が概ね透明であるディスペンサと、ディスペンサを少なくとも部分的に包囲する副パッケージであって、少なくとも一部分が概ね透明である副パッケージとを包含する口腔ケアパッケージ組立体である。ディスペンサ及び副パッケージの概ね透明な部分のそれぞれは、ディスペンサ内に収容された口腔用組成物が、ディスペンサ及び副パッケージの概ね透明な部分のそれぞれを介して目に見えるように、少なくとも部分的に整列されている。
【0008】
本発明の例示的な方法は、口腔用組成物を表示する方法であって、口腔用組成物を保持するための主パッケージを形成する工程と、主パッケージ内に第1の窓を形成する工程と、収縮包装でない副パッケージを形成する工程と、副パッケージ内に第2の窓を形成する工程と、主パッケージの貯蔵部内に口腔用組成物を置く工程と、口腔用組成物が第1及び第2の窓を介して目に見えるように、副パッケージの少なくとも部分的に内部に主パッケージを配置する工程とを包含する方法である。
【0009】
各実施形態が本明細書において更に詳細に記載されており、本発明のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、本開示を通読することにより、当業者には明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書は、本発明を具体的に示しかつ明確に主張する特許請求の範囲で結論するが、本発明は、添付の図面と関連してなされた以下の説明から、より十分に理解されると考えられる。
【図1】本発明の実施形態による例示的なパッケージ組立体の側立面図。
【図2】図1に従う例示的な主パッケージの側立面図。
【図3】図1に従う例示的な副パッケージの側立面図。
【図4】本発明の実施形態に従う例示的な副パッケージの側立面図。
【図5】本発明の実施形態に従う例示的なパッケージ組立体の側立面図。
【図6】本発明の実施形態に従う例示的なパッケージ組立体の側立面図。
【図7】本発明の実施形態に従う例示的なパッケージ組立体の側立面図。
【図8】本発明の実施形態に従う例示的なパッケージ組立体の側立面図。
【図9】本発明の実施形態に従う例示的なパッケージ組立体の側立面図。
【0011】
図面に示した実施形態は、例示的な性格のものであり、特許請求の範囲によって定義される本発明を限定することを意図したものではない。更に、本発明及び図面の個々の特徴は、詳細な説明を鑑みると、より十分に明らかとなり、また理解される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書は、本発明を具体的に示しかつ明確に主張する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明によってより深く理解されると考えられる。
【0013】
A.定義
本明細書で用いられる「口腔用組成物」という用語は、通常の使用過程において、特定の治療薬の全身投与の目的で意図的に飲み込まれるのではなく、むしろ、経口作用の目的で歯の表面及び/又は口腔組織のほぼすべてに接触するのに十分な時間にわたって口腔内に残留する製品を意味する。本発明の口腔用組成物は、練り歯磨き、歯磨き剤、歯ジェル、歯肉ジェル、フォーム、マウス、又は義歯製品を含めた様々な形態であってよい。口腔用組成物はまた、口腔表面への直接的な施用又は付着のためのストリップ又はフィルム上に組み込まれてもよい。
【0014】
本明細書で用いられる「歯磨き剤」という用語は、特に明記しない限り、口腔の表面を手入れし、口腔の表面を保護し、かつ/又は口腔の表面に浸透させるために使用されるペースト、ジェル、粉末、リンス剤、又は液状製剤を意味する。
【0015】
本明細書で用いられる「ポリマー」という用語は、1種類のモノマーの重合によって作られた材料又は2つ(すなわちコポリマー)以上の種類のモノマーによって作られた材料を、いずれかを問わずに含むものとする。
【0016】
本明細書で用いられる「視覚的に別個」という用語は、視力によって明確に知覚される相違を意味する。
【0017】
本明細書で用いられる「容器」という用語は、口腔用組成物などの材料が保持されるか又は担持される入れ物を意味する。
【0018】
本明細書で用いられる「不透明な」という用語は、透明でないか、概ね透明であるか、又は半透明であり、光を通過させないことを意味する。
【0019】
本明細書で用いられる「透明な」という用語は、介在する物質が存在しないがごとく物体又は像が見えるように光を透過させることが可能であることを意味する。
【0020】
本明細書で用いられる「半透明な」という用語は、物体又は像が見えるが鮮明性を伴わないように、光が通過するときにその光が拡散されることを意味する。
【0021】
本明細書で用いられる「概ね透明な容器」という用語は、容器の内容物の外観を目で見ることができるように、容器の少なくとも一部を透かして見ることが可能であることを意味する。この用語は、透明な容器及び半透明な容器を包含し、透明な容器内の内容物は、半透明な容器内の内容物と比べて、より明瞭に目で見ることができる。本発明においては、可視光線範囲内のある波長が、25%を超える透過率を有する限り、概ね透明であると見なされる。
【0022】
本明細書で用いられる「副パッケージ」という用語は、主パッケージを少なくとも部分的に包囲するか又は封入することが可能な任意のパッケージ、容器、及び/又はディスペンサを意味するが、収縮包装フィルムなどの軟質フィルムは包含しない。
【0023】
本明細書で用いられる「パターン」という用語は、限定するものではないが、幾何学的図形、つる巻形、渦巻形、格子形、螺旋形、碁盤目状、星形、葉形、稲妻形、ブロック形、及びそれらの組み合わせを含めた、必ずしも反復的又は模倣的ではないが装飾的又は特徴的なデザインを意味する。
【0024】
本明細書で用いられる「分配」又は「分配する」という用語は、投与するか又は除去することを意味する。
【0025】
本明細書で用いられる「ディスペンサ」という用語は、製品を分配するのに好適な任意のポンプ、チューブ、パッケージ、又は容器を意味する。
【0026】
本明細書で用いられる「長手方向の軸線」という用語は、本体の最も長い軸線を意味する。
【0027】
本明細書で用いられる「向いた」という用語は、整列された又は配置されたことを意味する。
【0028】
本明細書で用いられる「平行な」という用語は、同じ方向に延びかつ共通の垂線を有することを意味する。
【0029】
本明細書で用いられる「隣接する」という用語は、近接すること又は隣り合うことを意味する。
【0030】
本明細書で用いられる「着色された」という用語は、色を有することを意味する。
【0031】
本明細書で用いられる「薄い色合いを付けられた」という用語は、白色を加えて彩度を減じることによって作られた色彩のぼかしを意味する。
【0032】
本明細書で用いられる「陰影を付けられた」という用語は、黒色の量によって又は照度の不足によって決まる色彩の暗さの程度を意味する。
【0033】
本明細書で用いられる「艶消しされた」という用語は、表面に加えられた装飾又はコーティングを意味する。
【0034】
本明細書で用いられる「非平坦化された」という用語は、表面粗さを有することを意味する。
【0035】
本明細書で用いられる「重なる」という用語は、ある領域の一部を覆うこと、又はある領域を共有することを意味する。
【0036】
本明細書で用いられる「円筒状の」という用語は、一貫した横断面積及び等しい寸法の2つの円形端部を有するチューブである円筒の形状を有することを意味する。
【0037】
本明細書で用いられる「非円筒状」という用語は、つまり、一貫した横断面積及び等しい寸法の2つの円形端部を有するチューブではないあらゆる形状を意味する。
【0038】
B.例示的な実施形態
図1〜3を参照すると、本発明のパッケージ組立体の例示的な実施形態が、全体的に10として示されている。パッケージ組立体10は、例えば口腔用組成物5などの製品を保持するための主パッケージ20と、主パッケージ20を少なくとも部分的に包囲する副パッケージ40を包含してもよい。この例示的な実施形態に示すように、主パッケージ20は、副パッケージ40内に完全に封入されているか又は包囲されている。
【0039】
主パッケージ20は、いかなる形状、寸法、又は構成のものであってもよく、また、当業者に知られているように口腔用組成物5を収容し、保存し、パッケージングし、及び/又は分配する機能を有することができる、口腔用組成物5などの製品を保持するのに好適ないかなるパッケージ、容器、及び/又はディスペンサを包含してもよい。主パッケージ20の例には、チューブ(例えば、柔軟チューブ、起立チューブ)、ボトル、トトル(tottles)、熱成形用材料(thermoforms)、ポーチ、サッシェ(sachets)、起立容器、ポンプディスペンサ、ジャー、又は当業者に知られている他の任意のパッケージが挙げられるが、これらに限定はされるものではない。主パッケージ20は、本明細書で上に定義したような円筒状又は非円筒状の形状など、いかなる形状であってもよい。加えて、主パッケージは、製品で充填される前は円筒状などの形状を有することができ、次いで、充填されかつ/又は密封されると、非円筒状などの第2の形状を有することができる。例示的な寸法の主パッケージ20は、一回分の服用量から最大で396.9グラム(14オンス)の製品貯蔵能力までを包含してもよい。
【0040】
図2は、非円柱状のチューブディスペンサ(例えば、練り歯磨きチューブ)を構成する主パッケージ20を示し、この非円柱状のチューブディスペンサは、密閉端部21と、その密封端部21の反対側でハウジング26に連結されたショルダー24と、ショルダー24及びハウジング26によってそれらの中に画定された貯蔵部(図示せず)とを有するハウジング26と、ハウジング26の反対側でショルダー24に連結され貯蔵部22と流体連通するノズル(図示せず)と、ノズルにねじ付けされたキャップ28とを包含する。上述のように、2つの等しい寸法の円形を両端部に有していないあらゆる容器形状が非円筒状であることが理解される。例示的な非円筒形状は、従来の柔軟チューブにおいて見られるようなものであってもよく、密封端部21は、ショルダー24とは異なる形状及び寸法を有している。口腔用組成物5を主パッケージ20から分配する例示的な方法には、例えば、当業者に知られているように、ハウジング26を圧搾すること、ポンプ機構(図示せず)を操作すること、又は重力を利用することが挙げられる。
【0041】
ショルダー24、ノズル、キャップ28は、限定するものではないが、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、汎用ポリスチレン(GPPS)、ポリスチレン(PS)、及びそれらのコポリマーを含めて、ポリマー、金属、複合材、及びそれらの組み合わせなどの多様な通常の材料から、また、射出成形、ブロー成形、圧縮成形などの任意の従来の方法を用いて製作されてもよい。この例示的な実施形態において、ショルダー、ノズル、及びキャップは、半硬質から硬質の材料で製作されている。ハウジング26は、限定するものではないが、箔、ポリマー、プラスチック、複合材、及びそれらの組み合わせを含めた、当業者に知られているような単層の積層体、基材、及び/若しくは材料、又は多層の積層体、基材、若しくは材料を包含してもよい。この図示の例示的な実施形態において、ハウジング26は、柔軟壁チューブを形成する柔軟な積層体である。例示的な箔層には、限定するものではないが、アルミニウム、スズ、及び他の通常の金属を挙げることができる。例示的なポリマーには、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、汎用ポリスチレン(GPPS)、ポリスチレン(PS)、EVOH、ナイロン、及びそれらのコポリマーを挙げることができる。あるいは、ショルダー24、ノズル、及びハウジング26は、単層又は多層の容器としての1つ又は複数の材料から単一の一体型ユニットとして製作されてもよい。
【0042】
ある例示的な実施形態において、本発明は、エッセルプロパック社(Essel Propack)による3224プラスチック積層体などの市販の柔軟な非円筒状チューブディスペンサを、窓30を含めて主パッケージ20を形成するように改良する。口腔用組成物5が、主パッケージ20の外側から概ね透明な部分(すなわち窓30)を通して目に見えるように、窓30は、ハウジング26及び/又はショルダー24の概ね透明な少なくとも一部分から形成されてもよい。ハウジング26及び窓30は、窓30が少なくとも概ね透明となる限り、2つ以上の全く異なる材料又は同じ材料から製作されてよい。
【0043】
概ね透明な部分、すなわち窓30を作ることができる例示的な材料には、限定するものではないが、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、汎用ポリスチレン(GPPS)、及びポリスチレン(PS)を挙げることができる。容器の概ね透明な部分は、スペクトルの可視部(約410nm〜800nm)において25%、30%、40%、50%、60%を超えるか更には70%を超える透過率を有してもよい。本発明においては、可視光線範囲内のある波長が、25%を超える透過率を有する限り、概ね透明であると見なされる。ハウジング26の残部を包含する材料が、着色されるか、薄い色合いを付けられるか、艶消しされるか、陰影を付けられるか、又はパターンを形成されて、ハウジング26が不透明になるか又は概ね透明でなくなる場合を除き、窓30を製作するために使用される概ね透明な材料はまた、ハウジングの残部(窓30を含まず)を製作するために使用されてもよい。窓30を包含する材料はまた、口腔用組成物5が主パッケージ20の外側から窓30を介して目に見えるように窓30が依然として概ね透明である限り、着色されても、薄い色合いを付けられても、艶消しされても、陰影を付けられても、パターンを形成されてもよい。しかしながら、本明細書で以下に記載するように、窓30はまた、ハウジング26及び/又はショルダー24の全体又は実質的に全体を包含してもよく、したがって、ハウジング26及び/又はショルダー24の全体又は実質的に全体は、窓30(図5及び6に示し、本明細書で以下に説明する)を形成するように、概ね透明な材料から製作されてもよい。
【0044】
図1に示すように、ハウジング26は、窓30を除いて、不透明な又は概ね透明でない材料を包含してもよい。したがって、可視光線範囲内の1つの波長は、ハウジング26を通して25%を超える透過率を有することがない。ハウジング26を製作するために使用できる例示的な概ね透明でない材料には、限定するものではないが、箔、不透明なポリマー、他の不透明な材料、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。例示的な不透明なポリマーには、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、汎用ポリスチレン(GPPS)、ポリスチレン(PS)、及びそれらのコポリマーなどのポリマーを包含してもよく、TIO2などの着色剤又は不透明剤がポリマーに添加されている。更に別の例示的な実施形態において、第1の概ね透明な材料から製作された窓30と第2の概ね透明な材料から製作されたハウジング26とを有する単一の成形主パッケージ20を形成するために、ツーショット射出成形プロセスが利用されてもよい。
【0045】
ある例示的な実施形態において、主パッケージ20は、完全に透明なプラスチックチューブで始まる工程と、次いで、透明なチューブの一部分又は大部分の上に、窓30を形成するか又は構成することが望まれるチューブの部分を除いて、不透明に印刷する工程とを包含する。窓30を構成することが望まれるこの部分は、不透明に印刷されないが、透明なプラスチック窓として残される。したがって、主パッケージ20内に収容された製品は、パッケージの残部が印刷により不透明となるため、窓30を介してのみ目に見える。
【0046】
あるいは、窓30は、ハウジング26内に配された実際の開口部と、その開口部を封鎖するために、接着剤、ヒートシールなどの従来の方法を利用してハウジング26に連結された、柔軟性フィルムなどの第2の概ね透明な材料とを包含してもよい。ハウジングは、ハウジングを貫く開口部を作製するために、切断されるか又は成形されてもよい。このように、窓30により、主パッケージ20内に収容された口腔用組成物5は、主パッケージ20の外側から目に見えるようになる。
【0047】
図2において、窓30は、概ね楕円形状を有するものとして示されている。しかしながら、窓30は、当業者に知られているように、限定するものではないが、任意の幾何学的形状、非幾何学的形状、パターン、スリットなどを含めて、多様な形状、寸法、及び構成を包含していてもよいことが理解される。例えば、図4及び5は、本発明の他の例示的な実施形態を示しており、ここで窓30は長方形形状を包含している。図7は、別の例示的な実施形態を示しており、ここで、窓30は、ハウジング26に沿って、ハウジング26内に、かつ/又はハウジング26を介して配された1つのスリット又は複数のスリットを包含していてもよい。また、主パッケージは、図6及び7に示すような複数の窓30又はそれらの任意の組み合わせを有していてもよいことが理解される。
【0048】
図3を参照すると、口腔用組成物のパッケージ組立体10がまた、主パッケージ20を部分的に又は完全に包囲するか又は封入することができる副パッケージ40を有している。副パッケージ40は、貯蔵部42を包囲し画定するハウジング46を有している。図1を参照すると、貯蔵部42は、主パッケージ20を保持及び/又は収容することが可能である。この例示的な実施形態において、副パッケージ40は、ハウジング46を画定する長方形形状のカートンを包含してもよく、このカートンは、当業者に知られているように、上部壁41と、下部壁43と、4つの側壁45a〜45dとを有している。側壁45aは図示されていないが、側壁45cの反対側にある平行壁である。副パッケージ40は、窓50を有していてもよい。窓50は、これらの壁のうちの1つ又は複数の少なくとも一部分を包含していてもよい。図1及び3に示すように、例示的な実施形態の窓50は、側壁45cの表面積全体を占める。このように、側壁45cは概ね透明であり、したがって概ね透明な材料から製作される。概ね透明な例示的な材料には、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、汎用ポリスチレン(GPPS)、ポリスチレン(PS)、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。壁41、43、及び45a〜45dは、収縮包装などの柔軟性フィルムを包含しない。この例示的な実施形態において、出荷、保管、及び取い扱いの間、副パッケージ40内に保持された主パッケージ20を保護するために、壁41、43、及び45a〜45dのうちの1つ以上が半硬質であってもよい。
【0049】
例示的な副パッケージ40は、ミード・ウェストベーコ社(Mead WestVaco)から入手可能なプラスチックカートンとして市販されているものであってもよく、ここで、副パッケージ40は、すべて概ね透明な半硬質のプラスチック壁41、43、及び45a〜45dを包含している。そのような例示的な実施形態において、窓50は、副パッケージ40のハウジング46の全体又は大部分を包含している。この例示的な実施形態において、出荷、保管、及び取扱いの間、副パッケージ40内に保持された主パッケージ20を保護する目的で、壁は半硬質であり、したがって収縮包装などの柔軟性フィルムを有している。ある例示的な実施形態において、副パッケージ40は、半硬質パッケージ又は非柔軟性フィルムパッケージを包含し、壁41、43、45a〜45dは、約76.2マイクロメートル(3ミル)を超える厚さを有する。半硬質パッケージ又は非軟質フィルムパッケージの別の例示的な実施形態において、半硬質壁41、43、及び45a〜45dは、約101.6マイクロメートル(4ミル)から約457.2マイクロメートル(18ミル)の厚さを有し、パッケージ40に半硬質性をもたらす。
【0050】
窓30及び50は、少なくとも部分的に主パッケージ20内に保持された口腔用組成物5が副パッケージ40の外側から窓30及び50を介して目に見えるように、それぞれ主パッケージ20及び副パッケージ40に沿って配置されている。主パッケージ20、窓30、副パッケージ40、及び/又は窓50は、主パッケージ20内に保持された口腔用組成物5が副パッケージ40の外側から窓30及び50を介して目に見える限り、当業者に知られているように、多様な形状、寸法、構成、及び材料を包含してもよいことが理解される。
【0051】
図4〜5を参照すると、本発明の二重パッケージ又はパッケージ組立体の別の例示的な実施形態が、一般的に100として示されている。パッケージ組立体100は、本明細書で上に記載した主パッケージ20と、副パッケージ140とを包含してもよい。この例示的な実施形態は、上部壁141と、下部壁143と、4つの側壁145a〜145dとを有するハウジング146を包含している。窓50が、側壁のうちの1つ、例えば、図4に示すような側壁145cの長方形形状の部分のみを構成することを除き、副パッケージ140は、本明細書で上に記載したものと同じであるか又は類似していてもよい。側壁145cの残部(すなわち、窓50を除く表面領域)は、不透明であっても概ね透明でなくてもよい。側壁145cは、限定するものではないが、紙、厚紙、箔、金属、不透明なプラスチック、不透明なポリマー、複合材、又はそれらの任意の組み合わせを含めて、1つ以上の例示的な材料から製作することができる。加えて、他の壁(例えば、上部壁141、下部壁143、側壁145a、b、d)のうちの1つ以上がまた、不透明であっても概ね透明でなくてもよい。あるいは、本明細書で上に説明したような概ね透明な材料がまた、側壁145cの残部(すなわち、窓50を除く表面領域)及び/又は他の壁のうちの1つ以上(例えば、上部壁141、下部壁143、側壁145a、b、d)に使用されてもよい。しかしながら、主パッケージ20及び/又は口腔用組成物5が、窓30及び50を通すのは例外としてハウジング146を介して目に見えないように、側壁145cのこの残部及び/又はハウジング146の他の壁のうちの1つ以上の概ね透明な材料は、着色されるか、薄い色合いを付けられるか、艶消しされるか、陰影を付けられるか、パターンを形成されるか、又はラベルで覆われてもよい。
【0052】
主パッケージ20が副パッケージ140内に配置されると、窓30及び50は、各窓が図5に示すように部分的に、実質的に、又は完全に整列するように、対応する主パッケージ20及び副パッケージ40に沿って配される。窓30及び50が少なくとも部分的に整列することで、主パッケージ20内に保持された口腔用組成物5は、副パッケージ140の外側から窓30及び50を介して目に見えるようになる。
【0053】
図6は、本発明のパッケージ組立体200の別の例示的な実施形態を示す。パッケージ組立体200は、本明細書で上に記載した主パッケージ20と、副パッケージ240とを包含してもよい。この例示的な実施形態は、上部壁241と、下部壁243と、4つの側壁245a〜245dとを有するハウジング246を包含している。副パッケージ240は、側壁(例えば側壁245c)が図6に示すような第1の窓50及び第2の窓52を備えることを除き、本明細書で上に記載したものと同じであるか又は類似していてもよい。
【0054】
窓50及び52は、副パッケージ240に沿ったいかなる場所に配されていてもよい。一例として、図6は、窓50が側壁245cに沿って配置され、窓52が上部壁241の近くで同じ側壁245cに沿って配置されているところを示す。この構成において、窓50は、側壁245cの一部分のみを構成しており、口腔用組成物5が副パッケージ240の外側から目に見えるように、窓30と少なくとも部分的に整列するように配置されている。加えて、窓52は、キャップ28もまた副パッケージ240の外側から目に見えるように配置されている。図5に示すように、窓50及び52を除く側壁245cの残部は、不透明であっても概ね透明でなくてもよい。側壁245cは、限定するものではないが、紙、厚紙、箔、金属、不透明なプラスチック、不透明なポリマー、複合材、又はそれらの任意の組み合わせを含めて、1つ以上の例示的な材料から製作されてもよい。加えて、本明細書で上に説明した概ね透明な材料もまた、側壁245cに使用されてもよく、その場合、主パッケージ20及び/又は口腔用組成物5が窓30及び50を介して目に見えないように、そのような概ね透明な材料は、側壁245cが不透明となるか又は概ね透明とならないように着色されるか、薄い色合いを付けられるか、艶消しされるか、陰影を付けられるか、パターンを形成されるか、又はラベルで覆われてもよい。
【0055】
図7を参照すると、本発明のパッケージ組立体の別の例示的な実施形態が、一般的に300として示されている。パッケージ組立体300は、本明細書で上に記載した主パッケージ20と、副パッケージ340とを備えるように示される。副パッケージ340は、同様に本明細書で上に記載した副パッケージのハウジングと同種類及び/又は類似のハウジング346を包含してもよい。図示のように、ハウジング346は、上部壁341と、下部壁343と、4つの側壁345a〜345dとを有している。
【0056】
ハウジング346は、側壁345cに沿って配された窓50を有している。この実施形態における窓50は、側壁345c内に配された1つ以上のスリット50a〜50cを包含している。スリット50a〜50cは、装飾上の、販売上の、又は他の更なる魅力を消費者にもたらすために、ここに示す波のパターンなどのパターンを包含していてもよい。主パッケージ20の窓30は、副パッケージのスリット50a〜50cと整列する複数のスリットを含めて、多様な形状、寸法、又は構成を包含していてもよい。図から分かるように、スリット50a〜50cと窓30は共に、主パッケージ20が副パッケージ340内に配置されると、消費者が、主パッケージ20内に保持された口腔用組成物5を副パッケージ340の外側から窓30及びスリット50a〜50cを介して目で見ることができるように配置されている。
【0057】
ここでも、図5及び6における例示的な実施形態に関して記載したように、図7に示す側壁345cもまた、不透明であるか又は概ね透明でない材料を包含して、口腔用組成物5がスリット50a〜50cを介してのみ目に見えるようにしてもよい。同じ種類の材料又は材料の組み合わせが、本明細書で上に説明したように使用されてもよい。窓52などの多数の窓がまた、図6に示すような側壁345cに沿ってスリット50a〜50cと組み合わされて配されてもよいことが同様に理解される。図示しないが、窓50及び/又は52は、本明細書に記載した例示的な実施形態のいずれの上部壁及び/又は下部壁に沿って配されてもよいことが理解される。
【0058】
図8は、本発明のパッケージ組立体400の更に別の例示的な実施形態を示す。この例示的な実施形態において、パッケージ組立体400は、副パッケージ440によって包囲されかつ/又は副パッケージ440内に封入された主パッケージ420を包含している。主パッケージは、本明細書で上に記載したように、ハウジング426と、ショルダー424と、窓30とを包含している。窓30は、主パッケージ420の大部分を構成している。例えば、ハウジング426及びショルダー424は概ね透明であり、窓30を形成している。加えて、第2のパッケージ440は、ハウジング446と窓450とを包含している。このように、窓450は、副パッケージ440の全体を包含している。したがって、ハウジング446の全体は、概ね透明であり、窓450を形成している。主パッケージ420が副パッケージ440内に配置されると、口腔用組成物5は、副パッケージ440の外側から、窓430として働くハウジング426及びショルダー424と、窓450として働くハウジング446とを介して目に見える。また、主パッケージ420は、副パッケージ440の外側からハウジング446を通して目に見える。主パッケージ420及び副パッケージ440は、本明細書で上に説明した例示的な概ね透明な材料から製作されてもよい。
【0059】
図9に、本発明のパッケージ組立体の更に別の例示的な実施形態が、一般的に600として示されている。パッケージ組立体600は、副パッケージ640によって包囲されるか又は副パッケージ640内に封入された主パッケージ620を有している。主パッケージ620は、ショルダー624とハウジング626とを包含している。窓630は、主パッケージ620の大部分を包含してもよい。この例示的な実施形態において、窓630は、概ね透明なショルダー624とハウジング626とを包含している。
【0060】
副パッケージ640は、円筒形状のハウジング646と窓650とを有している。窓650は、副パッケージ640の全体を包含している。したがって、ハウジング646の全体は、概ね透明であり、窓650を形成している。主パッケージ620が副パッケージ640内に配置されると、口腔用組成物5は、副パッケージ640の外側から、ハウジング626及びショルダー624(すなわち窓630)と、ハウジング646(すなわち窓650)とを介して目に見える。加えて、主パッケージ620は、副パッケージの外側からハウジング646を介して目に見える。
【0061】
本発明の例示的な実施形態において、パッケージ組立体は、口腔用組成物5及び/又は主パッケージ(例えばパッケージ20)の全部若しくは一部を、消費者及び/又はユーザーが、副パッケージの外側から主パッケージ及び副パッケージの窓(例えば30及び50)のそれぞれを介して目に見えるようにしており、更には、主パッケージの貯蔵部内に保持された口腔用組成物の完全性を維持するために、依然として保護と密封をもたらしている。窓30、50、52、430、450、630、及び/又は650もまた、単独で又は共に、透明であっても、不透明であっても、着色されても、薄い色合いを付けられても、艶消しされても、陰影を付けられても、パターンを形成されてもよいことが理解される。一態様において、主パッケージ及び/又は副パッケージの表面積の少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、更には100%が、概ね透明であってもよい。
【0062】
本発明の窓30、50、52、430、450、630、及び/又は650のうちの1つ以上がそれぞれ、1cm以上、より具体的には1cmを超える合計表面積を包含してもよい。更により具体的には、本発明の窓のうちの1つ以上がそれぞれ、2cmを超える合計表面積、より具体的には4cmを超える合計表面積を備えていてもよい。
【0063】
限定するものではないが、本明細書に記載した例示的な実施形態を含めて、主パッケージ、副パッケージ、及びそれらの個々の構成要素の任意の部分又はすべての部分が、薄い色合いを付けられても、陰影を付けられても、着色されても、艶消しされても、パターンを形成されても、ストライプを付けられてもよい。そのような容器の外観は、例えば、パッケージ又はその構成要素のいずれかの製造の間に、樹脂に着色剤を含めることによって達成されてもよい。その外観はまた、完成した容器に装飾を加えることによって、又は、製造済みの容器に印刷するか、エンボス加工するか、若しくは打抜き加工することによって成し遂げられてもよい。加えて、様々な容器の外観を生じさせるために、記載した方法の任意の組み合わせを使用することができる。
【0064】
「発明を実施するための形態」で引用したすべての文書は、関連部分において参照によって本願に組み込まれるが、いずれの文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるものではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照によって援用される文書における用語のいずれかの意味又は定義と対立する限りは、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0065】
本発明の特定の実施形態について図示し説明したが、種々の他の変更及び修正が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくなされうることは、当業者には明らかとなろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲で網羅することとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の窓を有し、口腔用組成物を収容するための主パッケージと、
第2の窓を有し、前記主パッケージを少なくとも部分的に包囲する副パッケージと、
を備える口腔ケアパッケージであって、
前記主パッケージ内に収容された前記口腔用組成物が前記第1及び第2の窓を介して目に見えるように、前記第1及び第2の窓が、前記第1及び第2のパッケージのそれぞれに配置されているパッケージ。
【請求項2】
前記第1及び第2の窓の各々がそれぞれ、1.0cmを超える合計面積を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記副パッケージが前記主パッケージを完全に包囲する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記第1の窓が前記主パッケージの実質的に全体を包含する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記主パッケージの少なくとも一部分が、概ね透明な材料から形成されて前記第1の窓を形成している、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記第2の窓が前記副パッケージの実質的に全体を包含する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記副パッケージの少なくとも一部分が、概ね透明な材料から形成されて前記第2の窓を形成している、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
口腔用組成物用のディスペンサであって、少なくとも一部分が概ね透明であるディスペンサと、
前記ディスペンサを少なくとも部分的に包囲する副パッケージであって、少なくとも一部分が概ね透明である副パッケージと、
を備える口腔ケアパッケージ組立体であって、
前記ディスペンサ内に収容された前記口腔用組成物が、前記ディスペンサ及び前記副パッケージの前記概ね透明な部分のそれぞれを介して目に見えるように、前記ディスペンサ及び前記副パッケージの前記概ね透明な部分のそれぞれが、少なくとも部分的に整列されている、パッケージ組立体。
【請求項9】
前記副パッケージが、半剛性であるハウジングを備える、請求項8に記載のパッケージ組立体。
【請求項10】
口腔用組成物を表示する方法であって、
口腔用組成物を保持するための主パッケージを形成する工程と、
前記主パッケージ内に第1の窓を形成する工程と、
副パッケージを形成する工程と、
前記副パッケージ内に第2の窓を形成する工程と、
前記主パッケージの貯蔵部内に口腔用組成物を置く工程と、
前記口腔用組成物が前記第1及び第2の窓を介して目に見えるように、前記副パッケージの少なくとも部分的に内側に前記主パッケージを配置する工程と、を含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−522673(P2010−522673A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500420(P2010−500420)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【国際出願番号】PCT/IB2008/051293
【国際公開番号】WO2008/122952
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】