説明

可剥性袋

可剥性袋(1)は:第1の層(2)、第2の層(3)、製品(7)を囲むための区画(4)であって、第1および第2の層(2、3)との間に、第1および第2の層(2、3)を区画密封部分(40)に沿って可剥性密封することによって形成される区画(4)であり、第1および第2の層(2、3)の近位部分(23、33)および2つの側部部分(20、21、30、31)の少なくとも一部に沿って、ならびに第1(24、34)および第2のブランチ部分(25、35)に沿って延びる区画、第1の層(2)のみに与えられる第1の引裂き促進手段(50)、第2の層(3)のみに与えられる第2の引裂き促進手段(51)、および第1および第2の層(2、3)の両方に与えられ、第1および第2のブランチ部分(24、34、25、35)が交わる位置(26)に向かう方向に延びる第3の引裂き促進手段(52)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項の特徴によって規定されるような可剥性袋に関する。
【背景技術】
【0002】
経口消費性フィルムは、口臭予防剤、薬学的に活性な化合物、およびその他の製菓のような種々の物質を分配するために重要な消費者製品になっている。経口消費性フィルムに限定されないが、これらを含む個々に含有された単一剤形のパッキングは、ますます人気が高まっている。医薬市場におけるこの明らかな利点の1つは、個々の単一剤形のパッキングにより、不測の過剰摂取の危険性が減ることである。さらに、消費者は、個々に包装された製品を開封するときに得られる感覚を好むが、これは消費者が、製品がパッキングされてから現品を取り扱ったのは自分だけであることがわかるからである。さらに、個々にパッキングされた製品内では、他の調剤により汚染される、または湿分、光もしくは空気への暴露により効力が低下する可能性が排除される。
【0003】
個々にパッキングされた製品の利益には幾つかの欠点が伴う。これらの欠点は、経口消費性フィルムを頻繁に使用するような特定の場合、即ち飴、口臭予防剤用などの場合にはさほど重要ではないかもしれない。しかし、薬学的活性製品にとってはより重要な場合がある。個々に包装された製品、特に薬剤のような小さい製品は、幼い子供にとって飴に似ていることが多い。内容物についての書面での警告は、読むことができない子供にとっては有効でない。
【0004】
WO2006/017462には、上述の欠点の多くを克服するために可剥性袋が示唆されている。1つの実施形態において、可剥性袋は、フィルムを含有するための本質的に長方形の区画を含み、この袋には密封された袋の側部周辺部分にて引裂きを促進するスリットが設けられている。引裂き促進スリットは、製品を囲む区画の方向を向き、区画の上方端部付近にて、袋の側部外側縁部からは距離を置いて配置され、子供が誤って開封できないようになっている。その代わりに、袋を開封可能にするために、袋は、スリットに到達し、生じる引裂きが区画の上方端部を横切って完全に横方向に延びるまでスリットに沿って袋を引裂くことができ、その結果として袋の上方端部部分が引裂かれるように、引裂き促進スリットと交わって折りたたまなければならない(少なくとも部分的に折りたたみ線に沿って)。この第1の引裂き工程が完了したら、袋の2つの層は、指で掴まれなければならず、区画を開封し、この中に含有されるフィルムに到達するように、袋の側部の可剥性に密封された部分に沿って剥がさなければならない。
【0005】
この袋は、子供が袋を誤って開封できないことを意味する「小児用安全」であると考えられるが、依然として特定の欠点を有する。まず第1に、製品が飴または口臭予防剤の場合などのように重要でない場合でも、パッケージは依然として小児用安全であり、子供は、たとえ望んだとしても開封できない。しかし、より重要なことは、まず袋の上方部分を引裂き、この引裂いた上方部分を捨て、袋の2つの層を再び掴み、これらを剥がすことによって区画に囲まれたフィルムに到達する手順が、面倒なことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2006/017462号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、開封がより簡便であり、製造が簡便で、区画に含有されるべき製品に依存して小児用安全であってもなくてもよい可剥性袋を示唆することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、独立請求項の特徴によって特徴付けられるように、本発明に従う可剥性袋によって達成される。本発明に従う袋の有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0009】
特に、少なくとも1つの製品を含有する可剥性袋は:
2つの側部部分、遠位部分および近位部分を含む周辺部分を有する第1の層;
第1の層の各部分に対応する、2つの側部部分、遠位部分および近位部分を含む周辺部分を有する第2の層;
製品を囲むための区画であって、第1および第2の層との間に、第1および第2の層を区画密封部分に沿って可剥性密封することによって形成される区画であり、第1および第2の層の近位部分および2つの側部部分の少なくとも一部に沿って、ならびに第1および第2のブランチ部分に沿って延び、第1および第2のブランチ部分が側部部分、遠位部分および近位部分に対して斜めに延び、区画密封部分が区画の形状を規定する閉じた境界を規定するように互いに交わる区画;
第1の層のみに与えられ、側部部分の一方に向かう方向に延びる第1の引裂き促進手段;
第2の層のみに与えられ、側部部分の他方に向かって延びる第2の引裂き促進手段;
第1および第2の層の両方に与えられ、第1および第2のブランチ部分が交わる位置に向かう方向に延びる第3の引裂き促進手段
を含む。
【0010】
第3の引裂き促進手段(例えばスリット)が配置される場所に依存して、袋は、「小児用安全」であることもでき、またはそうでなくてもよい。袋を開封したいユーザーは、第3の引裂き促進手段の両側にて2つの部分を掴み、背面に向かって一方の部分を押し、前面に向かって他方の部分を引く。これにより、第3の引裂き促進手段は、こうして生じた引裂きが、それぞれ第1層のみおよび第2層のみに与えられた第1および第2の引裂き促進手段(例えばスリット)に到達するまで引裂く。次いで、袋が第1および第2の引裂き促進手段に沿って完全に裂けるまで、同じ「引くおよび押す」動作を行い続ける間、袋は、第1の引裂き促進手段に沿って、および第2の引裂き促進手段に沿ってさらに引裂かれる。フィルムは、こうして露呈され、ユーザーによって容易に到達可能になる。同時に袋は製造が容易である。
【0011】
本発明に従う可剥性袋の実施形態の1つでは、第1の引裂き促進手段は、第1のブランチ部分に対して本質的に平行に延び、第2の引裂き促進手段は、第2のブランチ部分に対して本質的に平行に延びる。この実施形態は、袋の開封中良好な挙動を示す。
【0012】
本発明に従う可剥性袋の別の実施形態において、第3の引裂き促進手段は、遠位部分の外側縁部から直ぐ始まり、第1および第2のブランチ部分が交わる位置に向かう方向に延びる。この実施形態は、飴または口臭予防剤などのように区画中に含有される製品(即ちフィルム)が重要でない場合に有利である。またこの実施形態により、子供は区画に含有される製品を容易に手にすることができる。
【0013】
本発明に従う可剥性袋の別の実施形態において、第3の引裂き促進手段は、遠位部分の外側縁部とは距離を置いて始まり、第1および第2のブランチ部分が交わる位置に向かう方向に延びる。この実施形態は、第3の引裂き促進手段に沿って袋を引裂こうとする試みが失敗するので「小児用安全」である。
【0014】
上述の実施形態のさらなる態様に従って、折りたたみ線は、折りたたみ線が第3の引裂き促進手段と交差するような距離にて、遠位部分の外側縁部に対して平行に走るように与えられる。袋が折りたたみ線に沿って折りたたまれる場合、第3の引裂き促進手段(例えばスリット)は、到達可能になり、袋を開封して、区画に含有される製品に到達できるようにするために「押すおよび引く」動作を上述したように行うことができる。言うまでもなく、この実施形態は、製品が薬学的に活性な物質を含有している場合、または袋が何らかの理由により「小児用安全」であることが望まれる場合に特に好適である。
【0015】
上述の実施形態のさらなる態様に従って、折りたたみ線は、第1および/または第2の層の外面上に印刷される標識によって与えられる。こうした印刷された標識は、袋を折りたたむ場所をユーザーに示すのに適している。
【0016】
既に述べたように、本発明のさらなる態様に従って、第1の引裂き促進手段および/または第2の引裂き促進手段および/または第3の引裂き促進手段は、点線、スリットまたは弱線である。これらは、点線、スリットまたは弱線を生じるための周知の技術を用いて製造できる。
【0017】
本発明の袋のさらなる実施形態に従って、第3および第4のブランチ部分は、第1および第2の層が互いに可剥性密封されている場所に与えられ、第3および第4のブランチ部分は、第1および第2のブランチ部分から距離を置いて、これらと平行に走り、第1および第2の引裂き促進手段が、それぞれ第1と第3および第2と第4のブランチ部分の間に位置するように、互いに交わる。これは、袋の改善された引裂き挙動により、開封中に袋を取り扱う簡便さを増大させる。
【0018】
本発明に従う袋の上述の実施形態のさらなる態様において、第1および第2の層は、遠位部分に沿って可剥性密封され、ここで第5のブランチ部分が、第1および第2の層が互いに可剥性密封される場所に与えられ、この第5のブランチ部分は、第3および第4のブランチ部分が交わる位置から、第1および第2の層が可剥性密封される遠位部分まで延びる。この実施形態はさらに、袋の引裂き挙動を改善するので、開封中の袋の取り扱いをなおもさらに改善する。
【0019】
本発明に従う袋の別の実施形態において、密封領域は、遠位部分の隅において遠位部分にのみ与えられ、第1および第2の層は、密封領域にて可剥性密封される。これは、密封されるべき部分が、上述の実施形態の場合よりも小さいので、良く作用し、製造費を削減する代替実施形態である。
【0020】
本発明のさらなる有利な態様は、図面を補助として、本発明に従う袋の実施形態の次の詳細な説明から明らかである:
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に従う可剥性袋の第1の実施形態を示す。
【図2】本発明に従う可剥性袋の第2の実施形態を示す。
【図3】本発明に従う可剥性袋の第3の実施形態を示す。
【図4】図2に示される袋の実施形態を開封するために行われるべき操作を表す順序を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1において、本発明に従う可剥性袋1の第1の実施形態を示す。この第1の実施形態は、第1の層、ここでは上部層2、および第2の層、ここでは基部層3を含む。各層2、3は、それぞれ2つの側部部分20、21、30、31、遠位部分22、32および近位部分23、33を有する。上部層2および基部層3は、可剥性密封され、斜線で示されるこれらの部分は密封されている。区画4は、区画密封部分40に沿って第1および第2の層を密封することで第1の層2および第2の層3の間に形成され、それぞれ、近位部分22、33に沿って、2つの側部部分20、21、30、31の一部分に沿って、および第1の層2および第2の層3の第1および第2のブランチ部分24、25、34、35に沿って延びる。第1および第2のブランチ部分24、25、34、35は、袋1の内部に向かって側部部分、遠位部分および近位部分に対して斜めに延び、位置26にて互いに交わり、その結果区画の密封部分40は、区画4の形状を規定する閉じた領域を規定する。
【0023】
第3および第4のブランチ部分27、28、37、38は、第1および第2の層2、3がまた可剥性密封される場所に提供される。この実施形態において(強制ではないが)第3および第4のブランチ部分27、28、37、38は、それぞれ第1および第2ブランチ部分24、25、34、35と平行に、これらから距離を置いて走り、位置36にて交わる。第5のブランチ部分29、39は、位置36から遠位部分22、32に向かって延び、そこで第1および第2の層2、3は可剥性密封されている。最後に、側部部分20、21、30、31に沿って、ならびに遠位部分22、32に沿って延びる追加の密封部分(斜線で示す。)が存在する。
【0024】
第1の引裂き促進手段は、スリット50の形態で第1の層2にのみ与えられ、第1および第3のブランチ部分24、27、34、37の間で、これらと平行に延びる。同様の様式において、第2の引裂き促進手段は、スリット51の形態で第2の層3にのみ与えられ、第2および第4のブランチ部分25、28、35、38の間で、これらと平行に延びる。スリット52の形態の第3の引裂き促進手段は、第1の層2および第2の層3の両方に与えられる。スリット52は、第1および第2層の遠位部分22、32の外側縁部から距離を置いて始まるように配置され、第1および第2のブランチ部分24、34、25、35が交わる位置26に向かう(およびさらに第3および第4のブランチ部分24、25、34、35が交わる位置36に向かう)方向に延びるように配置される。また、スリット52は、第5のブランチ部分29、39の一部に沿って走るように配置される。
【0025】
図1からさらにわかるように、遠位部分22、32の外側縁部に対して平行に走り、遠位部分22、32の外側縁部から距離を置いて配置される折りたたみ線6が存在するので、折りたたみ線6はスリット52と交差するようになる。折りたたみ線6は、第1または第2の層2、3の外面上、または両方の層上に印刷された標識によって提供できる。
【0026】
最後に、フィルム7のような製品は、区画4中に含有されるように点線で示される。フィルム7に到達する方法を図4に関してより詳細に記載する。
【0027】
図2は、本発明に従う袋1aの第2の実施形態を示し、これは図1に示される袋1の実施形態に比較的類似している。故に、類似部品は、図2に示される袋1aの次の説明にて同様の参照記号を割り当てられ、この説明では、袋1と比較した場合に袋1aの実施形態との相違だけに限る。この相違は、スリット52aの形態の第3の引裂き促進手段の配置にあり、これは遠位部分22、32の外側縁部にて直接始まり、袋1のスリット52よりも長い。この相違は、フィルム7に到達するための方法を説明する際に言及される。
【0028】
本発明に従う袋1bの第3の実施形態を図3に示す。同様に、類似部品は、図1および図2に示される実施形態と比較した場合に同様の参照番号を割り当てる。袋1bの第3の実施形態は、図2に示される袋1aの実施形態に類似するが、側部部分20b、30b、21b、31b全体に沿って、および遠位部分22b、32b全体に沿って密封される代わりに、2つの密封領域200b、300b、210b、310bだけが、遠位部分22bおよび32bのそれぞれの隅に与えられる。
【0029】
到達する方法についての次の説明は、特に、図2に示される袋の実施形態1aを対象とする。これは、図3に示される袋1bの実施形態にも類似の様式であてはまる。図1に示される袋1の実施形態に関して、唯一の相違は、スリット52に到達するために、スリット52に沿って袋を引裂き始めることができるように、ユーザーが折りたたみ線6に沿って袋を折りたたまなければならないことである。スリット52のこうした配置は、袋1を「小児用安全」にするが、袋1aの実施形態および袋1bの実施形態は「小児用安全」ではない。
【0030】
図4に示されるように、左端に示される袋1aの表示は、区画4に含有されるフィルム7とともに閉じた状態の袋1aを示す。スリット52aならびにスリット50は、同様にそうした表示中に見ることができる。左から2番目の表示によれば、フィルム7に到達するために、ユーザーは、生じた裂けがそれぞれスリット50、51に到達するまで、袋1aの遠位部分22、32の左半分を掴み、これらを矢印80の方向に引き、同時に袋1aの遠位部分22、32の右半分を矢印81の方向に押し、袋が位置26、36(図1参照)に向かう方向に破け始めるようにしなければならない。それぞれ図4の中央の表示を参照のこと。スリット50は第1の層2にのみ与えられ、スリット51は第2の層3にのみ与えられ、袋1aの破れは、図4において右から2番目の表示に示されるように、押すおよび引く動作を単純に継続している間は、それぞれスリット50および51に沿って継続する。この時、第1の層2は、第2の層3から剥がされ、故に区画4が開封され始める。袋1aがスリット50および51に沿って完全に破けたとき、第1の層2はさらに、第2の層3から、それぞれ側部部分20、30および21、31に沿って走る区画密封部分に沿って剥がれる。従ってストリップ7は、ユーザーがこれを掴み、矢印82によって図4に示されるように袋1aの外に引っ張る、または製品に触れることなく口に直接入れることさえできる程度に露出する。
【0031】
いうまでもなく、袋の層は、密封されることを目的とする領域にて少なくとも密封可能でなければならない。また、スリット50、51、52、52aを与える代わりに、上述の様式で開封される場合に、袋が点線またはその他の弱線のような他の好適な引裂き促進手段に沿って破けるように、これらを与えることは十分想定可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの製品(7)を含有するための可剥性袋(1;1a、1b)であって:
2つの側部部分(20、21;20b、21b)、遠位部分(22;22b)および近位部分(23)を含む周辺部分を有する第1の層(2);
第1の層の各部分に対応する、2つの側部部分(30、31;30b;31b)、遠位部分(32;32b)および近位部分(33)を含む周辺部分を有する第2の層(3);
製品(7)を囲むための区画(4)であって、第1および第2の層(2、3)との間に、第1および第2の層(2、3)を区画密封部分(40)に沿って可剥性密封することによって形成される区画(4)であり、第1および第2の層(2、3)の近位部分(23、33)および2つの側部部分(20、21、30、31;20b、21b、30b、31b)の少なくとも一部に沿って、ならびに第1(24、34)および第2のブランチ部分(25、35)に沿って延び、第1および第2のブランチ部分(24、34、25、35)が側部部分、遠位部分および近位部分に対して斜めに延び、区画密封部分(40)が区画(4)の形状を規定する閉じた境界を規定するように互いに交わる(26)区画(4);
第1の層(2)のみに与えられ、側部部分の一方に向かう方向に延びる第1の引裂き促進手段(50);
第2の層(3)のみに与えられ、側部部分の他方に向かって延びる第2の引裂き促進手段(51);
第1および第2の層(2、3)の両方に与えられ、第1および第2のブランチ部分(24、34、25、35)が交わる位置(26)に向かう方向に延びる第3の引裂き促進手段(52;52a)
を含む、可剥性袋。
【請求項2】
第1の引裂き促進手段(50)が、第1のブランチ部分(24、34)に対して本質的に平行に延び、第2の引裂き促進手段(51)が、第2のブランチ部分(25、35)に対して本質的に平行に延びる、請求項1に記載の可剥性袋。
【請求項3】
第3の引裂き促進手段(52a)が、遠位部分(22、32;22b、32b)の外側縁部から直ぐに始まり、第1および第2のブランチ部分(24、34、25、35)が交わる位置(26)に向かう方向に延びる、請求項1または2のいずれか一項に記載の可剥性袋。
【請求項4】
第3の引裂き促進手段(52)が、遠位部分(22、32)の外側縁部とは距離を置いて始まり、第1および第2のブランチ部分(24、34、25、35)が交わる位置(26)に向かう方向に延びる、請求項1または2のいずれか一項に記載の可剥性袋。
【請求項5】
折りたたみ線(6)が、第3の引裂き促進手段(52)と交差するような距離で、遠位部分(22、32)の外側縁部と平行に走るように与えられる、請求項4に記載の可剥性袋。
【請求項6】
折りたたみ線(6)が、第1(2)および/または第2の層(3)の外面上に印刷された標識によって与えられる、請求項5に記載の可剥性袋。
【請求項7】
第1の引裂き促進手段(50)および/または第2の引裂き促進手段(51)および/または第3の引裂き促進手段(52;52a)が、点線、スリットまたは弱線である、請求項1から6のいずれか一項に記載の可剥性袋。
【請求項8】
第3および第4のブランチ部分(27、37、28、38)が、第1および第2の層(2、3)が互いに可剥性密封されている場所に与えられ、第3および第4のブランチ部分(27、37、28、38)が、第1および第2のブランチ部分(24、34、25、35)から距離を置いて、これらと平行に走り、第1および第2の引裂き促進手段(50、51)が、それぞれ第1(24、34)と第3(27、37)および第2(25、35)と第4(28、38)のブランチ部分の間に位置するように、互いに交わる(36)、請求項1から7のいずれか一項に記載の可剥性袋。
【請求項9】
第1および第2の層(2、3)が、遠位部分(22、32)に沿って可剥性密封され、ここで第5のブランチ部分(29)が、第1および第2の層が互いに可剥性密封される場所に与えられ、この第5のブランチ部分(29)が、第3および第4のブランチ部分が交わる位置(36)から、第1および第2の層(2、3)が可剥性密封される遠位部分(22、32)まで延びる、請求項8に記載の可剥性袋。
【請求項10】
密封領域(210b、310b、200b、300b)が、遠位部分(22b、32b)の隅において遠位部分(22b、32b)にのみ与えられ、第1および第2の層(2、3)が、密封領域(210b、310b、200b、300b)にて可剥性密封される、請求項1から7のいずれか一項に記載の可剥性袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−509890(P2011−509890A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542602(P2010−542602)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050188
【国際公開番号】WO2009/090139
【国際公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】