説明

可変表示装置

【課題】どの方向から見ても色度と輝度が変わらない白色表示が可能な可変表示装置を提供する。
【解決手段】第1の光源として青色LED300及び第2の光源として波長の異なる赤色LED310と、可変表示されるマークが印刷された印刷部130と、青色LED300及び赤色LED310の少なくとも一部を拡散する拡散層120と、青色LED300及び赤色LED310の少なくとも一部により蛍光を発する蛍光体層110と、透過率の小さいスモークグレー層100とを有して可変表示装置10を構成する。拡散層120は、印刷部130に対して青色LED300及び赤色LED310と反対側に設けられ、また、蛍光体層110は、拡散層120に対して青色LED300及び赤色LED310と反対側に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異なる表示マークが印刷部に形成され、それぞれの表示マークを照明するための光源が配設され、この光源を切り替えて照明することにより、特定の表示マークを白色に表示する可変表示装置がある。例えば、第1光源として設けた色光源と、色光源の波長を透過させ、かつ色光源の波長を透過させない青色印刷部分と、色光源の波長を透過させ、かつ色光源の波長を透過させない赤色印刷部分と、それぞれの色光源の波長を透過させない背景印刷部分と、第1表示と第2表示の重複する部分で、それぞれの色光源の光を所定の透過率で透過させる調光印刷部分と、青色光を通過させる際に白色光に変換する蛍光体層と、を備えた可変表示装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この可変表示装置は、青色光を通過させる際に白色光に変換する蛍光体層を備えるため、1つの表示画面上で白色表示と赤色表示の2色表示切替えが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−293253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の可変表示装置によれば、白色表示において、正面からみれば白色に見えるが斜め方向から見ると黄色がかった白色に見えるという問題があった。また、それぞれの方向からみたときの輝度が異なって見えるという問題もあった。
【0006】
そこで本発明の目的は、どの方向から見ても色度と輝度が変わらない白色表示が可能な可変表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明は、上記目的を達成するため、第1の光源、及び、前記第1の光源と波長の異なる第2の光源と、前記第1の光源からの光を透過し前記第2の光源からの光を透過しない第1の印刷部と、前記第2の光源からの光を透過し前記第1の光源からの光を透過しない第2の印刷部と、前記第1の光源からの光及び前記第2の光源からの光をそれぞれ所定の透過率で透過する第3の印刷部と、前記第1の光源からの光及び前記第2の光源からの光を透過しない第4の印刷部とから構成される印刷部と、前記印刷部に対して前記第1の光源及び前記第2の光源と反対側に設けられ、前記第1の光源からの光または前記第2の光源からの光の少なくとも一部を拡散する拡散層と、前記拡散部に対して前記第1の光源及び前記第2の光源と反対側に設けられ、前記第1の光源からの光または前記第2の光源からの光の少なくとも一部により蛍光を発する蛍光体層と、を有することを特徴とする可変表示装置を提供する。
【0008】
[2]前記第1の光源は、青色を発する光源であり、前記蛍光体層を透過して前記第1の光源により表示される表示は白色表示であることを特徴とする上記[1]に記載の可変表示装置であってもよい。
【0009】
[3]また、前記第1の印刷部と前記第3の印刷部により第1の表示マークが形成され、前記第2の印刷部と前記第3の印刷部により第2の表示マークが形成され、前記第1の光源と前記第2の光源の切替え点灯により前記第1の表示マークと前記第2の表示マークが切替え表示されることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の可変表示装置であってもよい。
【0010】
[4]また、前記拡散層及び前記蛍光体層の合計した厚さは、0.1mm以下であることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれかに記載の可変表示装置であってもよい。
【0011】
[5]また、前記拡散層の光学特性は、全光線透過率が80%以下であることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれかに記載の可変表示装置であってもよい。
【0012】
[6]また、前記拡散層の光学特性は、ヘーズ(曇り度)が60%以上であることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれかに記載の可変表示装置であってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、どの方向から見ても色度と輝度が変わらない白色表示が可能な可変表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る可変表示装置の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図2は、図1においるA―A断面図である。
【図3】図3(a)は、青色LEDおよび赤色LEDのいずれも点灯していないときの可変表示装置のマーク表示状態を示す斜視図であり、図3(b)は、青色LEDが点灯して文字「A」を白色表示している表示状態を示す斜視図であり、図3(c)は、赤色LEDが点灯して文字「E」を赤色表示している表示状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、青色LEDのスペクトル分布、赤色LEDのスペクトル分布、青印刷部の透過率、赤印刷部の透過率、調光印刷部の透過率を示す波長−透過率特性図である。
【図5】図5は、全光線透過率と輝度比、色度比の関係を示す図である。
【図6】図6は、ヘーズ(曇り度)と輝度比、色度比の関係を示す図である。
【図7】図7(a)は、本発明の実施の形態に係る可変表示装置において、拡散層+蛍光体層の厚さが0.1mm以下の場合のマーク表示のぼやけ量を説明する断面図、図7(b)は、拡散層+蛍光体層の厚さが0.1mm以上の場合のマーク表示のぼやけ量を説明する断面図である。
【0015】
[可変表示装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る可変表示装置の構成を示す概略斜視図である。また、図2は、図1においるA―A断面図である。
【0016】
本発明の実施の形態に係る可変表示装置10は、第1の光源として青色LED300及び第2の光源として波長の異なる赤色LED310と、可変表示されるマークが印刷された印刷部130と、青色LED300及び赤色LED310の少なくとも一部を拡散する拡散層120と、青色LED300及び赤色LED310の少なくとも一部により蛍光を発する蛍光体層110と、透過率の小さいスモークグレー層100とを有して構成されている。
【0017】
スモークグレー層100は、光の波長によらず光量を低減するスモークグレーフィルターである。青色LED300及び赤色LED310が消灯しているときに、外光によって可変表示装置の内部のマークが見えないようにするために、可変表示装置の前面に設けられる。これにより、青色LED300及び赤色LED310の消灯時には、可変表示装置の全面がグレーに見える。
【0018】
蛍光体層110は、例えば、イットリウムとアルミニウムの複合酸化物から成るガーネット構造の結晶、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット(Yttrium Aluminum Garnet))を有するシート状のものが使用される。一般に、白色発光ダイオードの蛍光体に多く用いられている。この蛍光体層110は、青色LED300が発する光が照射されることにより黄色の蛍光を発し、この黄色の蛍光と青色LED300の青色光により白色表示をすることができる。
【0019】
拡散層120は、青色LED300または赤色LED310の光源からの光の少なくとも一部を拡散するものである。拡散層120は、透過性のインクに微小なビーズを混入させたインクで印刷された層である。微小なビーズに光が散乱されることにより、青色LED300または赤色LED310の光源からの光の少なくとも一部を拡散することができる。
【0020】
印刷部130は、青色LED300の発する光は透過し赤色LED310の発する光は透過しない第1の印刷部としての青印刷部130aと、赤色LED310の発する光は透過し青色LED300の発する光は透過しない第2の印刷部としての赤印刷部130bと、青色LED300及び赤色LED310の発する光をそれぞれ所定の透過率で透過する第3の印刷部としての調光印刷部130cと、青色LED300及び赤色LED310の発する光を透過しない第4の印刷部としての黒印刷部130dから構成される。図1及び図2を参照すれば、この実施の形態では、青印刷部130aと調光印刷部130cにより第1の表示マークである文字「A」が形成され、赤印刷部130bと調光印刷部130cにより第2の表示マークである文字「E」が形成される。
【0021】
図3(a)は、青色LEDおよび赤色LEDのいずれも点灯していないときの可変表示装置のマーク表示状態を示す斜視図であり、図3(b)は、青色LEDが点灯して文字「A」を白色表示している表示状態を示す斜視図であり、図3(c)は、赤色LEDが点灯して文字「E」を赤色表示している表示状態を示す斜視図である。青色LEDの点灯時に、青印刷部130aと調光印刷部130cにより文字「A」が白色によりマーク表示される。また、赤色LEDの点灯時に、赤印刷部130bと調光印刷部130cにより文字「E」が赤色によりマーク表示される。
【0022】
基材140は、透過性のフィルム、ガラス等である。図2に示すように、この基材140の上に、順次、印刷部130、拡散層120、蛍光体層110、スモークグレー層100が重ねて形成されている。従って、拡散層120は、印刷部130に対して青色LED300及び赤色LED310と反対側に設けられている。また、蛍光体層110は、拡散層120に対して青色LED300及び赤色LED310と反対側に設けられている。
【0023】
第1の光源としての青色LED300及び第2の光源としての赤色LED310は、図2に示すように、基板200上に実装され、基材140を通して印刷部130を照明できる位置に配置される。青色LED300は、例えば、450nmを中心としたスペクトル分布を有する青色光を発する。また、赤色LED310は、例えば、650nmを中心としたスペクトル分布を有する赤色光を発する。
【0024】
[透過特性]
図4は、青色LED300のスペクトル分布30、赤色LED310のスペクトル分布31、青印刷部130aの透過率13a、赤印刷部130bの透過率13b、調光印刷部130cの透過率13cを示す波長−透過率特性図である。
【0025】
青色LED300は、450nmの波長ピークを有する略ガウシアン分布の青色光を発する。また、赤色LED310は、650nmの波長ピークを有する略ガウシアン分布の赤色光を発する。
【0026】
青印刷部130aは、上記の青色LED300の青色光を透過する透過率13aの分布を有する。尚、青色光を透過するとは、青色LED300の青色光の全てを透過する場合に限られず、波長ピークを中心に一定幅の波長領域を透過する場合を含む。
【0027】
赤印刷部130bは、上記の赤色LED310の赤色光を透過する透過率13bの分布を有する。尚、赤色光を透過するとは、赤色LED310の赤色光の全てを透過する場合に限られず、波長ピークを中心に一定幅の波長領域を透過する場合を含む。
【0028】
調光印刷部130cは、上記の青色LED300の青色光、及び、赤色LED310の赤色光を透過する透過率13cの分布を有する。青色LED300の青色光が調光印刷部130cを透過した光の強度と、青色LED300の青色光が青印刷部130aを透過した光の強度とは略同じ強度となるように透過率特性が調整されている。これにより、調光印刷部130c及び青印刷部130aを透過した青色光の強度が略同じ強度となるように調光され、後述するように、文字「A」が白色によりマーク表示(マーク照明)される。
【0029】
また、赤色LED310の赤色光が調光印刷部130cを透過した光の強度と、赤色LED310の赤色光が赤印刷部130bを透過した光の強度とは略同じ強度となるように透過率特性が調整されている。これにより、調光印刷部130c及び赤印刷部130bを透過した赤色光の強度が略同じ強度となるように調光され、後述するように、文字「E」が赤色によりマーク表示(マーク照明)される。
【0030】
[本発明の実施の形態の動作]
(白色表示)
青色LED300を点灯して白色表示(白色照明)する場合について説明する。青色LED300を点灯し、赤色LED310を消灯した状態では、青色光が基材140を通して印刷部130に照射される。青色光は青印刷部130aを透過し、文字「A」の青印刷部130aに対応した文字部分を照明する。一方、青色光は調光印刷部130cを透過し、文字「A」の調光印刷部130cに対応した文字部分を照明する。ここで、前述したように、調光印刷部130cの透過率特性は、調光印刷部130c及び青印刷部130aを透過した光の強度が略同じ強度となるように調光されているので、略均一な輝度の文字「A」として青色光で照明される。印刷部130を透過した青色光は、拡散層120で拡散されて蛍光体層110に入射する。蛍光体層110では、入射した青色光により黄色の蛍光を発し、この黄色の蛍光と青色LED300の青色光が混合されることにより白色で文字「A」が表示(照明)される。
【0031】
(赤色表示)
次に、赤色LED310を点灯して赤色表示(赤色照明)する場合について説明する。赤色LED310を点灯し、青色LED300を消灯した状態では、赤色光が基材140を通して印刷部130に照射される。赤色光は赤印刷部130bを透過し、文字「E」の赤印刷部130bに対応した文字部分を照明する。一方、赤色光は調光印刷部130cを透過し、文字「E」の調光印刷部130cに対応した文字部分を照明する。ここで、前述したように、調光印刷部130cの透過率特性は、調光印刷部130c及び赤印刷部130bを透過した光の強度が略同じ強度となるように調光されているので、略均一な輝度の文字「E」として赤色光で照明される。印刷部130を透過した赤色光は、拡散層120で拡散されて蛍光体層110に入射する。蛍光体層110では、入射した赤色光によっては蛍光は発せられず、赤色LED310の赤色光により赤色で文字「E」が表示(照明)される。
【0032】
(無表示)
青色LED300及び赤色LED310を消灯した状態では文字表示(照明)はされない。この状態では、スモークグレー層100により、外光によって可変表示装置の内部のマーク、すなわち、文字「A」、「E」は見えず、ブラックアウトの状態となっている。
【0033】
(拡散層120の光学特性)
図5は、全光線透過率と輝度比、色度比の関係を示す図である。図6は、ヘーズ(曇り度)と輝度比、色度比の関係を示す図である。全光線透過率は、その値が大きければ採光材としての性能が高く、ヘーズ(曇り度)とは、透明材料の濁り(曇り)具合を判断するのに一般的な数値である。これらの試験規格は、JIS K 7105,JIS K 7136,JIS K 7361-1,ISO14782,ISO13468-1によって規定されている。また、ここでは、説明の都合上、輝度比、色度比というものを定義し、輝度比は、斜め視(45°方向)の輝度/正面視の輝度により定義し、色度比は、斜め視(45°方向)の色度/正面視の色度により定義する。
【0034】
図5に示すように、全光線透過率に対する色度比X、色度比Y、及び、輝度比の特性において、正面視と斜め視(45°方向)の見栄え変化の許容範囲は、概ね±50%である。図5に示す実測に基づく特性カーブにより、色度比X、色度比Y、及び、輝度比が概ね±50%の許容範囲に入る全光線透過率としては、80%以下であることが好ましい。特に、本発明の白色表示(文字「A」の表示)において、上記の全光線透過率を80%以下に設定することにより、高品質な白色照明を満足する拡散層120の光学特性となる。
【0035】
また、図6に示すように、ヘーズ(曇り度)に対する色度比X、色度比Y、及び、輝度比の特性において、正面視と斜め視(45°方向)の見栄え変化の許容範囲は、概ね±50%である。図6に示す実測に基づく特性カーブにより、色度比X、色度比Y、及び、輝度比が概ね±50%の許容範囲に入るヘーズとしては、60%以上であることが好ましい。特に、本発明の白色表示(文字「A」の表示)において、上記のヘーズを60%以上に設定することにより、高品質な白色照明を満足する拡散層120の光学特性となる。
【0036】
(拡散層+蛍光体層の厚さによるぼやけ量の特性)
図7(a)は、本発明の実施の形態に係る可変表示装置において、拡散層120+蛍光体層110の厚さが0.1mm以下の場合のマーク表示のぼやけ量を説明する断面図、図7(b)は、拡散層120+蛍光体層110の厚さが0.1mm以上の場合のマーク表示のぼやけ量を説明する断面図である。
【0037】
白色表示(照明)において、青色LED300から出射する青色光は、図に示すように、マーク(文字「A」部分)に照射された後、拡散層120により拡散されて蛍光体層110に入射する。蛍光体層110において青色光により発する黄色の蛍光、及び、透過する青色光は、共に拡散しながらスモークグレー層100上でマーク表示される。ここで、図7(a)に示すように、拡散層120+蛍光体層110の厚さが0.1mm以下の場合には、ぼやけ量が小さいが、図7(b)に示すように、拡散層120+蛍光体層110の厚さが0.1mm以上の場合には、ぼやけ量が大きい。この拡散層120+蛍光体層110の厚さが0.1mm以上か以下かによるぼやけ量の評価は官能試験により得られたものである。
【0038】
[本発明の実施の形態による効果]
(1)蛍光体層110において青色光により発する黄色の蛍光は、蛍光体層110から外部に照射されるので、照射角度が大きい。これに対して、青色LED300から照射され蛍光体層110を透過する青色光は直進性が強い。従って、黄色の蛍光と青色光の混合による白色表示は、外部からの見る角度により輝度及び色度が大きく変化する。しかし、本発明は、印刷部130に対して光源と反対側に拡散層120を設ける構成としているので、青色LED300から照射される青色光も拡散層120で拡散されて外部に照射される。従って、黄色の蛍光と青色光のいずれもが拡散層120、蛍光体層110から外部に照射されることになるので、正面視と斜め視で色度差が少ない。また、同様の理由により、正面視と斜め視で輝度差が少ない。これにより、どの方向から見ても色度と輝度が変わらない白色表示が可能な可変表示装置を提供することができる。
(2)拡散層120の光学特性として、全光線透過率を80%以下に設定することにより、正面視と斜め視(45°方向)の見栄え変化を許容範囲である±50%以内にすることが可能となる。
(3)拡散層120の光学特性として、ヘーズ(曇り度)を60%以上に設定することにより、正面視と斜め視(45°方向)の見栄え変化を許容範囲である±50%以内にすることが可能となる。
(4)拡散層120+蛍光体層110の厚さを0.1mm以下に設定することにより、ぼやけ量が小さい可変表示装置を提供することができる。
【0039】
以上、本発明に好適な実施の形態を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、青色光源と赤色光源による白色と赤色の2色可変表示としたが、他の色表示も可能であり、また、3色以上の可変表示にも適用が可能である。
【符号の説明】
【0040】
10…可変表示装置
13a…青印刷部の透過率
13b…赤印刷部の透過率
13c…調光印刷部の透過率
30…青色LEDのスペクトル分布
31…赤色LEDのスペクトル分布
100…スモークグレー層
110…蛍光体層
120…拡散層
130…印刷部130
130a…青印刷部
130b…赤印刷部
130c…調光印刷部
130d…黒印刷部
140…基材
200…基板
300…青色LED
310…赤色LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の光源、及び、前記第1の光源と波長の異なる第2の光源と、
前記第1の光源からの光を透過し前記第2の光源からの光を透過しない第1の印刷部と、前記第2の光源からの光を透過し前記第1の光源からの光を透過しない第2の印刷部と、前記第1の光源からの光及び前記第2の光源からの光をそれぞれ所定の透過率で透過する第3の印刷部と、前記第1の光源からの光及び前記第2の光源からの光を透過しない第4の印刷部とから構成される印刷部と、
前記印刷部に対して前記第1の光源及び前記第2の光源と反対側に設けられ、前記第1の光源からの光または前記第2の光源からの光の少なくとも一部を拡散する拡散層と、
前記拡散部に対して前記第1の光源及び前記第2の光源と反対側に設けられ、前記第1の光源からの光または前記第2の光源からの光の少なくとも一部により蛍光を発する蛍光体層と、
を有することを特徴とする可変表示装置。
【請求項2】
前記第1の光源は、青色を発する光源であり、前記蛍光体層を透過して前記第1の光源により表示される表示は白色表示であることを特徴とする請求項1に記載の可変表示装置。
【請求項3】
前記第1の印刷部と前記第3の印刷部により第1の表示マークが形成され、前記第2の印刷部と前記第3の印刷部により第2の表示マークが形成され、前記第1の光源と前記第2の光源の切替え点灯により前記第1の表示マークと前記第2の表示マークが切替え表示されることを特徴とする請求項1又2に記載の可変表示装置。
【請求項4】
前記拡散層及び前記蛍光体層の合計した厚さは、0.1mm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変表示装置。
【請求項5】
前記拡散層の光学特性は、全光線透過率が80%以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変表示装置。
【請求項6】
前記拡散層の光学特性は、ヘーズ(曇り度)が60%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−230296(P2012−230296A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99310(P2011−99310)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】