説明

可食フィルム片入り収容体の製造方法

【課題】 可食フィルム片入り収容体を効率よく製造することができる、可食フィルム片入り収容体の製造方法を提供する。
【解決手段】 可食フィルム片入り収容体3の製造方法は、重ね工程と、カット工程と、収容工程とからなる。重ね工程では、多数面取りするように大断ちされた可食フィルム2a、2a´を複数枚重ねる。カット工程では、その重ねた可食フィルム2a、2a´を、重ねたまま所要の形状にカットして、可食フィルム片2b、2b´が複数枚重なる可食フィルム片群201を多数面取りの個数分形成する。そして、収容工程では、前記可食フィルム片群201を、その可食フィルム片2b、2b´が重なったままの状態で収容体1に収容する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可食フィルム片が所定の枚数重なって収容された可食フィルム片入り収容体の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、可食フィルム片入り収容体の製造方法は、次のようなものであった。まず、600mm幅程度のロール状の可食フィルムを、最終的な可食フィルム片の横寸法と同じ、小幅な寸法となるよう縦にカットして、小幅なロール状可食フィルムを形成する。そして、その小幅なロール状可食フィルムを、最終的な可食フィルム片の縦寸法が得られるよう、横にカットすることで、最終的な可食フィルム片を形成する。そして、この可食フィルム片を、所定の枚数となるまで一枚ずつ積み重ね、その所定の枚数重なった可食フィルム片をプラスチック容器に入れることで、可食フィルム片入り収容体が完成する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記従来の可食フィルム片入り収容体の製造方法においては、カットされた可食フィルム片を、所定の枚数となるまで、一枚ずつ積み重ねなければならず、非常に面倒であり、また、この作業は、大変時間のかかる作業であった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、効率よく製造することができる、可食フィルム片入り収容体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る可食フィルム片入り収容体の製造方法は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る可食フィルム片入り収容体の製造方法は、収容体内に、可食フィルム片が所定の枚数重なって収容された可食フィルム片入り収容体の製造方法である。この製造方法は、多数面取りするように大断ちされた可食フィルムを複数枚重ねる、重ね工程と、その重ねた可食フィルムを、重ねたまま所要の形状にカットして、前記可食フィルム片が複数枚重なる可食フィルム片群を前記多数面取りの個数分形成する、カット工程と、前記可食フィルム片群を、その可食フィルム片が重なったままの状態で前記収容体に収容する、収容工程とを備える。このように、多数面取りするように大断ちされた可食フィルムを複数枚重ねたまま所要の形状にカットすることで、可食フィルム片が複数枚重なる可食フィルム片群が、多数面取りの個数分形成される。こうして、可食フィルム片が複数枚重なる可食フィルム片群が、簡単に得られ、その可食フィルム片が複数枚重なった可食フィルム片群を、そのまま収容体に収容することで、可食フィルム片入り収容体が効率よく製造される。なお、「フィルム」との用語は、広義の意味であって、特にシートと区別してその厚みを限定する趣旨のものではなく、例えば0.5mm程度の厚さのものであっても、この「フィルム」の概念に含まれる。
【0006】
また、請求項2に記載の発明に係る可食フィルム片入り収容体の製造方法は、請求項1に記載の可食フィルム片入り収容体の製造方法において、前記重ね工程では、前記大断ちされた可食フィルムは、前記所定の枚数と同じ枚数が、重ねられ、前記収容工程では、前記可食フィルム片群の一回の収容で、前記可食フィルム片入り収容体が製造される。このように、重ね工程で、大断ちされた可食フィルムは、最終的に収容体に収容される可食フィルム片の所定の枚数と同じ枚数が、重ねられることで、所要の形状にカット後の可食フィルム片群は、可食フィルム片が前記所定の枚数重なることとなる。したがって、その可食フィルム片群の一回の収容で、可食フィルム片入り収容体が製造され、この可食フィルム片入り収容体が一層効率よく製造される。
【0007】
また、請求項3に記載の発明に係る可食フィルム片入り収容体の製造方法は、請求項1または2に記載の可食フィルム片入り収容体の製造方法において、前記可食フィルム片の形状は、矩形形状であって、前記カット工程は、前記可食フィルム片の矩形形状を形成するように、その矩形形状の縦または横の一方の辺をカットする第1カット工程と、縦または横の他方の辺をカットする第2カット工程とからなる。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る可食フィルム片入り収容体の製造方法によれば、多数面取りするように大断ちされた可食フィルムを複数枚重ねたまま所要の形状にカットすることで、可食フィルム片が複数枚重なる可食フィルム片群を、大量に簡単に得ることができ、その可食フィルム片群を、そのまま収容体に収容することで、可食フィルム片入り収容体を効率よく製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1ないし図10は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、プラスチックケース等の収容体である。2b、2b´は、可食フィルム片である。3は、収容体1内に、可食フィルム片2b、2b´が所定の枚数重なって収容された可食フィルム片入り収容体である。
【0010】
図1は、可食フィルム片入り収容体3を示す。この可食フィルム片入り収容体3は、収容体1に、成分もしくは成分量、または色の異なる可食フィルム片2b、2b´が、正確な順序を形成するようにして混在して収容されている。具体的には、可食フィルム片入り収容体3は、収容体1に、薬または栄養補助食品の成分を有する可食フィルム片2bの一枚あるいは複数枚と、甘味の成分を有する可食フィルム片2b´の一枚あるいは複数枚とが、交互に確実に順序よく重なって収容されている。
【0011】
この可食フィルム片入り収容体3の製造方法は、重ね工程(詳細には、異種の交互重ね工程)と、カット工程と、収容工程とを備えている。重ね工程では、図2に示すように、例えばロール巻きの可食フィルム2、2´を、前記可食フィルム片2b、2b´を多面付けなどの多数面取りするために大断ちする。そして、その多数面取りするように大断ちされた可食フィルム2a、2a´を、前記可食フィルム片2b、2b´の重なりの順に、複数枚(図示実施の形態においては、前記所定の枚数と同じ枚数、例えば24枚)重ねる。ここで、薬または栄養補助食品の成分を有する可食フィルム2aの一枚あるいは複数枚と、甘味の成分を有する可食フィルム2a´の一枚あるいは複数枚とは(すなわち、異種可食フィルム2a、2a´は)、例えば、製本用の丁合機を用いることで、簡単かつ早く交互に重ねられる。
【0012】
カット工程では、前記重ねた可食フィルム2a、2a´を、重ねたまま多数面取りの所要の形状に、複数枚同時にカットして、可食フィルム片2b、2b´が複数枚(図示実施の形態においては、前記所定の枚数)重なる可食フィルム片群201を前記多数面取りの個数分形成する。具体的には、図3および図4に示すように、重ねた可食フィルム2a、2a´を、受け治具4に載せて保持し、その受け治具4とともに、例えばトムソン刃等の刃を用いた切断機(図示せず)にセットする。このとき、受け治具4における後述する基台5が、切断機側のガイド片9、9によって位置合わせされる。そして、受け治具4上の重なった可食フィルム2a、2a´を、まとめて、切断機により押し切るようにしてカットして、可食フィルム2a、2a´と同枚数重なった可食フィルム片2b、2b´、すなわち可食フィルム片群201を、多数面取りの個数分(図示実施の形態においては、縦に2個、横に8個で、計16個)形成する。なお、図示実施の形態においては、可食フィルム片2b、2b´の形状は、矩形形状であって、このカット工程は、可食フィルム片2b、2b´の矩形形状を形成するように、その矩形形状の縦または横の一方の辺をカットする第1カット工程と、縦または横の他方の辺をカットする第2カット工程とからなる。ここで、カット工程を、第1カット工程と第2カット工程との2工程とするのは、可食フィルム片2b、2b´の隅の角度(図示実施の形態においては、90°)を正確に形成するためである。
【0013】
ここで、受け治具4は、基台5と、基台5に載せられる台材6と、押え部材7とから構成されている。基台5は、平板からなり、略長方形形状に形成されている。そして、基台5には、この基台5に載せられる台材6を位置合わせするための、第1のガイド片5a、5aと、台材6にセットされる可食フィルム2a、2a´を位置合わせするための、第2のガイド片5b、5bとが設けられている。
【0014】
台材6は、前記重ねた可食フィルム2a、2a´が載る台座である。この台材6は、平板状であって、例えば左右の両側には、側方に延設された延設片6a、6aが設けられている。そして、この延設片6aには、後述する押え具8を位置合わせするためのガイド部6bが、上方に突出するようにして形成されている。そして、この延設片6aには、後述する押え具8をこの台材6に固定するための磁石6cが取り付けられている。また、この台材6には、後工程である収容工程において、可食フィルム片群201を、指、ピンセット、機械の爪などで簡単かつ確実に挟むべく、重なった可食フィルム2a、2a´がカットされて形成される複数の可食フィルム片群201、201のそれぞれに対応して、それら可食フィルム片群201、201の下面の一部が露出するように、例えば略半円状の、切欠き6d、6dが形成されている。
【0015】
押え部材7は、基台5に取り付けられて、台材6に載せられた可食フィルム2a、2a´の、例えば前後を各側から押えるよう、その前後に対応して一対設けられている。そして、この押え部材7は、基端側7aが、基台5に固定され、可食フィルム2a、2a´を押える先端側7bが、ヒンジ7cにより回動可能となっている。また、この押え部材7には、可食フィルム2a、2a´を押える先端側7bに、切断機の刃を逃すための、スリット7dが形成されている。なお、切断機の刃の位置を、図3において、一点鎖線で示している。
【0016】
このカット工程によって、受け治具4上で、複数の可食フィルム片群201、201が一度に多面の望む形に形成される。そして、その後の収容工程に進むために、押え具8が用いられる。この押え具8は、図5および図6に示すように、重なった可食フィルム2a、2a´がカットされて形成された複数の可食フィルム片群201、201を、バラバラにしないよう、台材6とで挟むようにして押えるものである。この押え具8は、可食フィルム片群201、201を押えるための押え板8aと、その押え板8aの両側に、台材6の磁石6c、6cと対向するように固定された磁石8b、8bと、押え板8aの上面に固定されたハンドル8cと、を備えている。ここで、押え板8aは、平板状に形成されており、前後左右に並ぶ可食フィルム片群201、201の上面の、前後のそれぞれが若干露出するように、それら前後左右に並ぶ可食フィルム片群201、201の全体に比して、前後の幅が狭くなっている。そして、左右の両側には、台材6のガイド部6bに嵌まるよう、側方に延設された延設片8d、8dが設けられており、これら延設片8d、8dの下面に、前記磁石8b、8bが取り付けられている。そして、押え板8aの下面には、弾性材としてのスポンジ8eが固定されており、さらに、そのスポンジ8eの下面には、可食フィルム片2b(2b´)との滑りをよくするためや、可食フィルム片2b(2b´)の表面にキズ付けないようにするために、例えば環状の滑り材8f、8fが固定されている。
【0017】
すなわち、カット工程の後には、前記受け治具4上で、複数の可食フィルム片群201、201の上に、押え具8が載せられる。このとき、押え具8は、延設片8d、8dが台材6のガイド部6b、6bに嵌まって位置決めされ、磁石6c、8bにより、台材6に固定される。こうして、台材6と押え具8とで、複数の可食フィルム片群201、201を挟み込んだ後には、押え部材7、7を開く(図5および図6参照)。そして、この複数の可食フィルム片群201、201を、台材6と押え具8とで挟んだ状態で、これらを基台5から離し、収容工程へと運ぶ(図7および図8参照)。
【0018】
収容工程では、前記可食フィルム片群201を、その可食フィルム片2b、2b´が重なったままの状態で、収容体1に収容する。ここで、前記重ね工程では、大断ちされた可食フィルム2a、2a´は、前記所定の枚数と同じ枚数が重ねられており、この収容工程では、収容体1への、可食フィルム片群201の一回の収容で、可食フィルム片入り収容体3が製造される。具体的には、押え具8と台材6とに挟まれた可食フィルム片群201の、露出した部分を、指、ピンセット、機械の爪などで挟んで取り出す。そして、図9および図10に示すように、受け台10に保持された収容体1に挿入する。ここで、受け台10は、回転台11に複数が周方向に並べられている。そこで、例えば、回転台11の周方向の一の位置で、収容体1を、その蓋1aを開けた状態で、受け台10にセットする。そして、回転台11が回る方向(P方向)に進んだ別の位置で、可食フィルム片群201を、収容体1に挿入する。さらに、回転台11が回る方向に進んだ他の位置で、可食フィルム片群201が収容された収容体1の蓋1aを閉じるとともに、その可食フィルム片群201が挿入された収容体1を受け台10から取り出す。こうして、可食フィルム片群201が挿入された収容体1、すなわち、可食フィルム片入り収容体3が製造される。なお、ここで、受け台10に、バイブレーターを使って振動を与えるようにしておけば、腰や張りのない可食フィルム片2b、2b´であっても、重ねた可食フィルム片2b、2b´を、収容体1に、真上から挿入しても斜め状態で挿入しても、振動によってスムーズに収容することができる。
【0019】
次に、以上の構成からなる可食フィルム片入り収容体3、およびその可食フィルム片入り収容体3の製造方法の作用効果について説明する。可食フィルム片入り収容体3は、収容体1に、成分もしくは成分量、または色の異なる可食フィルム片2b、2b´が、正確な順序を形成するようにして混在して収容されている。したがって、人が、これら可食フィルム片2b、2b´を順に口に含んだときに、その可食フィルム片2b、2b´の味が変化したり、あるいは、効能・機能・特性が変わったり、また、色が変わったりするため、この可食フィルム片入り収容体3は、変化性とか趣向に優れる。しかも、これら異種の可食フィルム片2b、2b´を収容体1から順に取り出すことによって、予定された順番で、それら異種の可食フィルム片2b、2b´を、間違いなく口に含むことができる。特に、図示実施の形態においては、人が、苦味のある薬または栄養補助食品の成分を有する可食フィルム片2bを口に含み、その後に、甘味の成分を有する可食フィルム片2b´を口に含んだり、反対に、甘味の成分を有する可食フィルム片2b´を口に含み、その後に、苦味のある薬または栄養補助食品の成分を有する可食フィルム片2bを口に含むことで、この薬または栄養補助食品を摂り易くする。
【0020】
また、この可食フイルム片入り収容体3を製造する製造方法によれば、多面付けなどの多数面取りするように大断ちされた可食フィルム2a、2a´を、可食フィルム片2b、2b´の重なりの順に、複数枚重ねたまま、多数面取りの所要の形状に、複数枚同時にカットすることで、可食フィルム片2b、2b´が複数枚順序よく重なる可食フィルム片群201が、一度に、多数面取りの個数分形成される。こうして、可食フィルム片2b、2b´が複数枚順序よく重なる可食フィルム片群201を、大量に簡単に得ることができ、その可食フィルム片2b、2b´が複数枚順序よく重なった可食フィルム片群201を、そのまま収容体1に収容することで、可食フィルム片入り収容体3を効率よく製造することができる。特に、図示実施の形態においては、重ね工程で、大断ちされた可食フィルム2a、2a´は、最終的に収容体1に収容される可食フィルム片2b、2b´の所定の枚数と同じ枚数が、確実に重ねられる。よって、所要の形状にカット後の可食フィルム片群201は、可食フィルム片2b、2b´が前記所定の枚数重なることとなる。したがって、その可食フィルム片群201の一回の収容で、可食フィルム片入り収容体3が製造されることとなり、この可食フィルム片入り収容体3が一層効率よく製造される。
【0021】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、可食フィルム片入り収容体3は、収容体1に、薬または栄養補助食品の成分を有する可食フィルム片2bの一枚あるいは複数枚と、甘味の成分を有する可食フィルム片2b´の一枚あるいは複数枚とが、交互に重なって収容されているが、その他に、収容体1に、薬または栄養補助食品の成分を有してその効能・機能・特性の種類、または、効能・機能・特性の程度が異なる可食フィルム片2bが混在して収容されてもよい。こうすることで、薬や栄養補助食品の体内吸収を順序よく確実にして、その薬や栄養補助食品の効能・効果を高めることが可能となる。ここで、特に、収容体1に、薬の成分を有してその効能の種類、または、効能の程度が異なる可食フィルム片2bが、混在して収容される場合には、その重なりの正確な順序が要求されるが、重ね工程において、丁合機を用いることで、可食フィルム2a、ひいては可食フィルム片2bの重なりの正確な順序を簡単に実現することができる。
【0022】
また、収容体1には、薬または栄養補助食品の効能・機能・特性の程度が、上から下に向かって徐々に大となるように、あるいは、逆に上から下に向かって徐々に小となるように可食フィルム片2bが重なって収容されてもよい。すなわち、収容体1に、成分もしくは成分量、または色の異なる可食フィルム片が混在して収容されれば、その形態は、どのようなものであっても構わない。
【0023】
また、可食フィルム片2b、2b´の形状は、矩形形状でなくとも、菱形形状あるいは平行四辺形形状であってもよい。このように、可食フィルム片2b、2b´の形状が、菱形形状あるいは平行四辺形形状である場合においても、カット工程は、その菱形形状あるいは平行四辺形形状を形成するように、その菱形形状あるいは平行四辺形形状の平行な一方の辺をカットする第1カット工程と、平行な他方の辺をカットする第2カット工程とからなってもよい。さらには、可食フィルム片2bの形状は、矩形形状、菱形形状、平行四辺形形状の他に、星形形状、桜形形状、たまご形形状、丸形形状等、その他の形状であってもよい。
【0024】
また、収容体1は、プラスチックケース等のケースでなくとも、例えば、紙袋やプラスチックフィルム袋等の袋とか、紙製等の箱とか、容器等であってもよい。
【0025】
また、可食フィルム片入り収容体3の製造方法においては、重ね工程で、大断ちされた可食フィルム2a、2a´は、最終的に収容体1に収容される可食フィルム片2b、2b´の所定の枚数と同じ枚数が、重ねられ、収容工程では、可食フィルム片2b、2b´が重なった可食フィルム片群201の一回の収容で、可食フィルム片入り収容体3が製造されるが、可食フィルム片群201の二回以上の収容で、可食フィルム片入り収容体3が製造されるように、大断ちされた可食フィルム2a、2a´の、重ねる枚数を減らしてもよい。
【0026】
さらに、収容体1には、成分もしくは成分量、または色の異なる可食フィルム片が混在して収容されなくとも、同じ種類の可食フィルム片が所定の枚数重なるように収容されても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施の形態の、可食フィルム片入り収容体の断面図である。
【図2】同じく、可食フィルム片入り収容体の製造方法における、重ね工程を示す斜視図である。
【図3】同じく、カット工程を示す平面図である。
【図4】同じく、図3におけるA−A線による断面図である。
【図5】同じく、カット工程後に、受け治具上で、可食フィルム片群の上に押え具を載せた状態を示す平面図である。
【図6】同じく、図5におけるB−B線による断面図である。
【図7】同じく、可食フィルム片群を、台材と押え具とで挟んだまま、基台から離した状態を示す平面図である。
【図8】同じく、図7におけるC−C線による断面図である。
【図9】同じく、収容工程を示す平面図である。
【図10】同じく、図9におけるD部の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 収容体
2a 大断ちされた可食フィルム
2a´ 大断ちされた可食フィルム
2b 可食フィルム片
2b´ 可食フィルム片
3 可食フィルム片入り収容体
201 可食フィルム片群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容体内に、可食フィルム片が所定の枚数重なって収容された可食フィルム片入り収容体の製造方法であって、
多数面取りするように大断ちされた可食フィルムを複数枚重ねる、重ね工程と、
その重ねた可食フィルムを、重ねたまま所要の形状にカットして、前記可食フィルム片が複数枚重なる可食フィルム片群を前記多数面取りの個数分形成する、カット工程と、
前記可食フィルム片群を、その可食フィルム片が重なったままの状態で前記収容体に収容する、収容工程とを備えることを特徴とする、可食フィルム片入り収容体の製造方法。
【請求項2】
前記重ね工程では、前記大断ちされた可食フィルムは、前記所定の枚数と同じ枚数が、重ねられ、
前記収容工程では、前記可食フィルム片群の一回の収容で、前記可食フィルム片入り収容体が製造されることを特徴とする請求項1に記載の、可食フィルム片入り収容体の製造方法。
【請求項3】
前記可食フィルム片の形状は、矩形形状であって、
前記カット工程は、前記可食フィルム片の矩形形状を形成するように、その矩形形状の縦または横の一方の辺をカットする第1カット工程と、縦または横の他方の辺をカットする第2カット工程とからなることを特徴とする請求項1または2に記載の、可食フィルム片入り収容体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−50920(P2006−50920A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−233859(P2004−233859)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【出願人】(591091043)株式会社ツキオカ (38)
【Fターム(参考)】