説明

台形状のストロングバックビームシステムを含むリフトアセンブリ

ブリッジクレーンアセンブリ、台形状のストロングバックビームシステム、及びブリッジクレーンアセンブリのためのキャリッジが開示される。いくつかの実施形態によれば、ブリッジクレーンアセンブリは、台形状ビームと、台形状ビームの下側に取り付け可能なブリッジと、を備えている。ブリッジは、クレーンアセンブリのためにリフト装置を支持するための取り付け手段を備えている。少なくとも一つガイドトラックが支持構造に取り付け可能であり、少なくとも一つのキャリッジが、少なくとも一つガイドトラックに沿って長手方向に移動可能である。各キャリッジは、1対の間隔を隔てた装着プレートと、実質的に鉛直な向きに、装着プレートに回転可能に装着された複数のローラと、を備える。軸が装着プレートの間に延在しており、且つピボット的に固定されている。変位アームが、軸にピボット的に結合された第1の端と、ブリッジに対するピボット的接続のための少なくとも一つの第2の端と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリフトアセンブリに関しており、特に、手動のブリッジクレーンと関連した使用のための台形状のストロングバックビームシステムに関するが、それに限定されるものではない。本発明はまた、ブリッジクレーンのためのキャリッジにも関する。台形状のストロングバックビームシステムは、手動で操作される懸架ブリッジクレーンアセンブリ及びリフト装置に関連した特定の用途を有している。しかし、本発明がより広いアプリケーションを有し、その特定の使用に限定されないことが、理解されるであろう。
【背景技術】
【0002】
台形状のストロングバックビームシステムは、ブリッジクレーン設計にとって望ましい。なぜなら、それらは、方形中空断面(RHS)構造ビームを使用する場合に比べて、ブリッジ重量が低減されることを可能にするからである。
【0003】
台形状ビームの使用は、従来技術で既知である。例えば、米国特許第6,868,646号、米国特許第6,574,818号、米国特許第2,336,622号、米国特許第5,426,906号、米国特許第6,189,854号、米国特許第1,552,474号、米国特許第4,610,117号、米国特許第2,367,291号、及び米国特許第3,708,937号である。
【0004】
現存している懸架クレーンアセンブリは一般的にクレーンを含んでおり、これはトロリーから懸架され、これが今度は少なくとも一つのブリッジから懸架されている。トロリーは、少なくとも一つのブリッジに沿って、その長手方向に動くことができる。この少なくとも一つのブリッジは、一対の平行なトラック又はガイドから、いずれかの端で移動可能に支持されている。トラック又はガイドは、一般的に建物の天井又は屋根の構造体に据え付けられている。あるいは、トラック又はガイド(以下では単に「ガイド」と称する)は、鋼製の上部構造体から支持されることができる。これは、関与する建物の天井又は屋根構造が負荷に耐えるように設計されていない状況で、特に魅力的なオプションである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第6,868,646号明細書
【特許文献2】米国特許第6,574,818号明細書
【特許文献3】米国特許第2,336,622号明細書
【特許文献4】米国特許第5,426,906号明細書
【特許文献5】米国特許第6,189,854号明細書
【特許文献6】米国特許第1,552,474号明細書
【特許文献7】米国特許第4,610,117号明細書
【特許文献8】米国特許第2,367,291号明細書
【特許文献9】米国特許第3,708,937号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現存している懸架クレーンアセンブリ及びブリッジビームに関する一つの問題は、それらが、低減された重量及びRHSビーム又は他の標準的な構造のビームに匹敵する強度を有するブリッジの設計を可能にしないことである。ブリッジの重量の低減は、より容易な設置及び操作を可能にし、全体的な製造コストを低減する。加えて、ブリッジの低減された重量は、台形状のストロングバックビームシステムが取り付けられている構造への応力及び負荷を低減する。
【0007】
上述の装置はそれらの各々の特定の目的及び要件を満足するが、前述の特許は、手動で操作される懸架ブリッジクレーンアセンブリの重量の低減を可能にする台形状のストロングバックビームを記述していない。
【0008】
それゆえ、手動で操作される懸架ブリッジクレーンアセンブリのために使用されることができる新しく且つ改良された台形状のストロングバックビームシステムに対する必要性が存在する。
【0009】
台形状ビームを有するものだけではなく、現存している手動で操作されるブリッジクレーンアセンブリのその他の問題は、ガイドに対していずれかの方向におけるブリッジの動きをオペレータが開始しようと試みるときに発生する。そのような動きを開始するために、少なくとも部分的には、ブリッジの他端も動き出すようにするために、しばしばかなりの努力が必要とされる。これは、ブリッジが静止ガイドに対してこじられる原因となる可能性があり、それによって、その後の動きを停止させて且つ妨げる。さらに、現存しているアセンブリでは、ガイドは、設置の間に、平行に又は平行に非常に近く位置合わせされなければならない。そうでなければ、ブリッジは、ガイドで停止する傾向にあり、その後の動きを妨げる。
【0010】
前述の停止問題は、国際公開第03/101878号パンフレットに開示されているように、本発明者のクレーンアセンブリに関して、かなりの程度まで言及されている。しかし、このクレーンアセンブリは、特定のブリッジクレーンにのみ適用可能で、いくらかの制約を含む。例えば、クレーンアセンブリの吊り下げ式ブリッジは、クレーンアセンブリが設置される環境で利用可能な頭上の空間を制限する。
【0011】
従来技術の前述の不利益の一つ又はそれ以上を避けるか又は少なくとも改善する新しく且つ改良されたクレーンアセンブリを提供することは、本発明の好適な目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、本発明の実施形態が、改良されたブリッジクレーンアセンブリ、ブリッジクレーンアセンブリのための改良されたキャリッジ、ならびに台形状のストロングバックビームを備えた改良されたブリッジクレーンアセンブリに存在するように、彼のクレーンアセンブリに対する様々な改変及び改良を特定している。
【0013】
ある局面によれば、本発明の実施形態はブリッジクレーンアセンブリのためのキャリッジに存在しており、このキャリッジは、1対の間隔を隔てた装着プレートと、ブリッジクレーンアセンブリのそれぞれのガイドトラックに沿ったキャリッジの長手方向の動きのために、実質的に鉛直な向きに、装着プレートに回転可能に装着された複数のローラと、装着プレートの間に延在している細長い部材と、細長い部材に第1の端でピボット可能に結合された変位アームと、を備えており、変位アームは、ブリッジに対するピボット接続のために少なくとも一つの第2の端を有しており、ブリッジが、ブリッジクレーンアセンブリのリフト装置を支持するための取り付け手段を備えている。
【0014】
変位アームは、ピボットポスト支持体を介してピボットポストにピボット可能に結合され得て、ピボットポストが細長い部材から延びている。
【0015】
細長い部材は、装着プレートにピボット的に固定された車軸であり得る。
【0016】
適切には、変位アームは、ブリッジの一端を受けるためにブリッジスリーブにピボット可能に接続されている。
【0017】
適切には、変位アームが一対の付属物を備えており、各付属物はブリッジスリーブに留め具によってピボット的に接続されている。
【0018】
好ましくは、装着プレートの少なくとも一つが開口を備えており、そこを通ってブリッジが突出する。
【0019】
それぞれのガイドトラックはIビームの形態であり得て、キャリッジがIビームの一つのウエブの頂部を動く。
【0020】
好ましくは、複数のローラのいくつかがIビームの一つのウエブの頂部に位置しており、複数のローラのいくつかがウエブの下方に位置している。
【0021】
キャリッジは、一つ又はそれ以上の端ローラをさらに備え得て、各端ローラはIビームのウエブのそれぞれの端に当接していて、その端に沿って転がることができる。
【0022】
好ましくは、一対の端ローラが、実質的に水平な向きに、各装着プレートに回転可能に装着されている。
【0023】
キャリッジはさらに、細長い部材から間隔を空けて配置されて装着プレートの間に延びている第2の細長い部材と、第2の細長い部材に第1の端でピボット可能に結合された第2の変位アームと、を備え得て、第2の変位アームは、ブリッジに対するピボット接続のために少なくとも一つの第2の端を有している。
【0024】
第2の細長い部材は、装着プレートにピボット的に固定された軸であり得る。
【0025】
キャリッジは、ブリッジの端に、ブリッジのいずれかの側部にショルダーをさらに備え得て、各ショルダーは、それぞれの変位アームにピボット可能に接続されている。
【0026】
各ショルダーの下側は、それぞれの変位アームへのピボット接続のための一対の留め具を受けるためのサポートをさらに備え得る。
【0027】
キャリッジは、ローラのガイドトラックからの脱線を防ぐために、ローラに隣接して、装着プレートから下向きに延びている突起をさらに備え得る。
【0028】
装着プレート、ならびに第1及び第2の細長い部材が、キャストボックスの一部を形成し得る。
【0029】
キャリッジは、少なくとも一つの脱線防止部材を搭載するための第1のベース部材をさらに備え得る。第1のベース部材は、少なくとも一つの脱線防止部材の可変装着のために、複数の細長い孔を備え得る。
【0030】
キャリッジは、一つ又はそれ以上の端ローラを搭載するための少なくとも一つの端ベース部材をさらに備え得て、各端ローラは、それぞれのガイドトラックのIビームのウエブのそれぞれの端に当接していて、その端に沿って転がることができる。
【0031】
少なくとも一つの端ベース部材が、一つ又はそれ以上の端ローラの可変装着のために、複数の細長い孔を備え得る。
【0032】
他の局面によれば、本発明の実施形態はブリッジクレーンアセンブリに存在しており、これは、台形状ビームと、台形状ビームの下側に取り付け可能で、リフト装置の支持のための取り付け手段を備えたブリッジと、支持構造に取り付け可能な少なくとも一つガイドトラックと、少なくとも一つガイドトラックに沿って長手方向に移動可能な少なくとも一つのキャリッジと、を備えており、キャリッジが、1対の間隔を隔てた装着プレートと、装着プレートに実質的に垂直な向きに回転可能に搭載された複数のローラと、装着プレートの間に延びて且つそこにピボット的に固定された車軸と、車軸に第1の端でピボット可能に結合された変位アームと、を備えており、変位アームは、ブリッジに対するピボット接続のために少なくとも一つの第2の端を有している。
【0033】
適切には、台形状ビームが、頂部セクションと、頂部セクションに強固に固定された第1の側部と、第1の側部に対向する頂部セクションに強固に固定された第2の側部と、を有しており、第1及び第2の側部が頂部セクションからガイドトラックに、互いに相手に向かい、内向きにテーパ状になっている。
【0034】
あるいは、頂部セクションが、第1の側部に強固に固定された第1の頂部セクションと第2の側部に強固に固定された第2の頂部セクションとを有しており、第1の頂部セクションは部分的に重なるように第2の頂部セクションに強固に固定されている。
【0035】
適切には、第1の側部の少なくとも一部及び/又は第2の側部の少なくとも一部が格子構造を備えている。
【0036】
少なくとも一つのキャリッジが、ガイドトラックに対して頂部移動式又は吊り下げ式であり得る。
【0037】
適切には、ブリッジビームは台形状ビームのみで構成されることができて、台形状ビームが、頂部セクションに対向した第1のビームから延びている第1のフランジと頂部セクションに対向した第2のビームから延びている第2のフランジとを備え、第1及び第2のフランジが互いに相手に向かって向いている。第1及び第2のフランジならびに第1及び第2の側部の形状が、ブリッジクレーンの構成要素がそこで受けられることを許容する。
【0038】
本発明の実施形態はまた、第1及び第2の側部の内部に、複数のダイアフラムスティフナをさらに備え得る。
【0039】
さらなる局面によれば、本発明の実施形態はブリッジクレーンアセンブリに存在し、これは、台形状ビームと、台形状ビームの下側に取り付け可能な少なくとも一つガイドトラックと、少なくとも一つガイドトラックに沿って長手方向に移動可能な少なくとも一つのキャリッジと、リフト装置を支持するための取り付け手段を備えるブリッジと、少なくとも一つのキャリッジにピボット可能に接続された第1の端とリフト装置を支持するための取り付け手段を備えたブリッジにピボット可能に接続された少なくとも一つの第2の端とを有する少なくとも一つの変位アームと、少なくとも一つの変位アームと少なくとも一つのキャリッジとの間に設けられて、力が取り付け手段に印加されるときにブリッジの回転及び並進運動を吸収するユニバーサルジョイントと、を備える。
【0040】
また更なる局面によれば、本発明の実施形態はブリッジクレーンアセンブリに存在し、これは、リフト装置を支持するための取り付け手段を有するブリッジと、支持構造に取り付け可能な少なくとも一つのガイドトラックと、少なくとも一つのガイドトラックに沿って長手方向に移動可能な、請求項1に記載の少なくとも一つのキャリッジと、を備える。
【0041】
アセンブリがリフト装置あるいはその一部を含まないことに留意されたい。本発明の説明にリフト装置を含めたことは、単に本発明の文脈を規定するために行われている。
【0042】
本発明の更なる局面は、以下の詳細な記述から明らかになるであろう。本発明の数多くの特徴及び効果は、現時点で好適であるが、それにも関わらず描写的な本発明の実施形態の以下の詳細な記述を、添付の図面とともに読むときに、当業者には容易に明らかになるであろう。これに関して、本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明が、以下の記述に示された、又は図面に描かれた構成要素の構造の詳細及び配置への適用に限定されないことが、理解されるべきである。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で具現化されて実行されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムの斜視図である。
【図2】図1の台形状のストロングバックビームシステムの側面図である。
【図3】図2の線3に沿った台形状のストロングバックビームシステムの断面図である。
【図4】図3の線4に沿った台形状のストロングバックビームシステムの断面図である。
【図5】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の正面図である。
【図7】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の斜視図である。
【図8】図7に描かれた台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図9】図8の線9に沿った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図10】図9に描かれた台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図11】図9の線11に沿った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図12】図11に描かれた台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図13】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の斜視図である。
【図14】図11の線14に沿った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図15】図14の線15に沿った台形状のストロングバックビームシステムの代替的な実施形態の部分断面図である。
【図16】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムのさらに代替的な実施形態の斜視図である。
【図17】図16に示された台形状のストロングバックビームシステムの一部の拡大図である。
【図18】本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムのさらに代替的な実施形態の側面図である。
【図19】本発明の実施形態に従ったクレーンアセンブリの他の代替的な実施形態の斜視図である。
【図20】図19に示されたクレーンアセンブリの平面図である。
【図21】図19に示されたクレーンアセンブリの側面図である。
【図22】図19に示されたクレーンアセンブリの拡大図である。
【図23】図19に示されたクレーンアセンブリの端部図である。
【図24】本発明の実施形態に従ったクレーンアセンブリのためのキャリッジの他の代替的な実施形態の斜視図である。
【図25】図24に示されたキャリッジのボックスの回転斜視図である。
【図26】図25に示されたボックスの平面図である。 同じ参照番号は、様々な図面を通じて同じ部分を指している。
【発明を実施するための形態】
【0044】
例示のみのために、本発明の好適な実施形態が、添付の図面を参照して以下により完全に記述される。
【0045】
ここで図面を参照して、本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステムが全体を広く指す参照番号10により示されている。
【0046】
図1において、ブリッジクレーンの重量を低減するための本発明の新しく改良された台形状のストロングバックビームシステム10が描かれており、記述される。より具体的には、台形状のストロングバックビームシステム10は、台形状ビーム12、ガイドトラック30、及び端キャップ26を有する。台形状ビーム12は、第1の側部14、第2の側部20、ならびに第1及び第2の側部14、20に隣接した頂部セクション16を含。頂部セクション16と第1及び第2の側部14、20は、それらの縁又は合わせ目に沿った溶接、リベット、ファスナ、接着剤又はクランプのような(これらに限定されるわけではない)手段によって、お互いに強固に固定されている。ガイドトラック30は、共通する頂部セクションとは反対側の第1及び第2の側部14、20の端に、取り付けられている。端キャップ26は、ガイドトラック30の上方で第1及び第2の側部14、20に、第1及び第2の側部14、20およびそれらの共通の頂部セクションを覆うように取り付けられている。
【0047】
ガイドトラック30は開放部34を有し、開放チャンネルビーム、好ましくはC形ビームの形態をしている。ガイドトラック30及び開放部34は、ブリッジクレーン構成要素を受けるように適合されている。ガイドトラック30は金属からできているが、複合材又は合金のような同様の強度を有する任意の他の材料が使用されることができる。
【0048】
図2に描かれているように、台形状ビーム12は複数のダイアフラムスティフナ40を有しており、これらは台形状ビーム12の内部に取り付けられて、その長手長さに沿ってインクリメント的に間隔を空けている。台形状ビーム12は、建物の天井、屋根、別個の上部構造体、又は支持フレームであることができる支持構造体13に取り付け可能で、好ましくは強固に固定される。台形状ビーム12は金属からできているが、複合材又は合金のような同様の強度を有する任意の他の材料が、使用されることができる。
【0049】
ガイドトラック30は、ガイドトラックカプラ38によって追加のガイドトラック30を接続することができるように、台形状ビーム12よりも長く延びることができる。
【0050】
ここで図3を参照すると、台形状ビーム12はさらに、第1の側部14の、頂部セクション16と反対側の第1のフランジ18と、第2の側部20の、頂部セクション16と反対側の第2のフランジ24と、を含む。頂部セクション16は、それらの全長に沿って第1及び第2の側部14、20に強固に固定されている。第1及び第2の側部14、20は、頂部セクション16からそれらのそれぞれのフランジ18、24に向かって、内向きにテーパ状になっている。第1及び第2の側部14、20がテーパ状になっている角度は、台形状ビーム12の高さ及びガイドトラック30の幅に関係している。
【0051】
あるいは、図3に示されているように、台形状ビーム12は、第1の側部14に隣接した第1の頂部セクション22と、第2の側部20に隣接した第2の頂部セクション22’と、第1の側部14の、第1の頂部セクション22と反対側の第1のフランジ18と、第2の側部20の、第2の頂部セクション22’と反対側の第2のフランジ24と、を含むことができる。第1及び第2の頂部セクション22、22’は、平行に配置されお互いに隣接しており、それらの全長に沿って一つの面となるように接触した状態を作り出している。第1及び第2の側部14、20は、それらのそれぞれの頂部セクション22、22’からそれらのそれぞれのフランジ18、24に向かって、内向きにテーパ状になっている。第1及び第2の側部14、20がテーパ状になっている角度は、台形状ビーム12の高さ及びガイドトラック30の幅に関係している。第1及び第2の頂部セクション22、22’のエッジと第1及び第2の側部14、20との間にギャップを残した状態で、第1の頂部セクション22が第2の頂部セクション22’の上方に配置されており、それによって、第1及び第2の頂部セクション22、22’が、これらのエッジに沿って溶接するなどの手法により(これに限定されるものではない)、強固に互いに固定されることを許容している。
【0052】
ガイドトラック30は、側部32と、側部32に隣接した頂部36とを有しており、それによって開放チャンネルビームを作り出している。第1及び第2のフランジ18、24は、第1及び第2の側部14、20から下に延在しており、ガイドトラック30の側部32を受ける。第1及び第2のフランジ18、24は、第1及び第2のフランジ18、24のエッジに沿って溶接するなどの手法により(これに限定されるものではない)、側部32に強固に固定される。
【0053】
ダイアフラムスティフナ40は、台形状ビーム12の内側形状に対応して構成されており、それによって、ダイアフラムスティフナ40が台形状ビームの中に強固に挿入されることが許容されている。ダイアフラムスティフナ40は各々、面取りされた頂部コーナ42、及び中心に配置された開放部44を有する。面取りされた頂部コーナ42は、2つの頂部セクションの配置に依存して、第1又は第2の頂部セクション22、22’のエッジを受けるように構成されている。ダイアフラムスティフナ40の底部セクションは、ガイドトラック30の頂部セクション36に対して突き合わされるように構成されている。ダイアフラムスティフナ40は、台形状ビーム12の内側及びガイドトラック30の頂部セクション36に強固に固定されている。ダイアフラムスティフナ40が台形状のストロングバックビームシステム10の強度及び剛性を増していることに、留意されたい。
【0054】
図4に最も良く描かれているように、ガイドトラックカプラ38は、ガイドトラック30の形状に対応し、且つガイドトラックカプラ38がガイドトラック30上をスライドすることを可能にするように、より大きな形状を有しており、それによって、図2及び図4に最も良く描かれているように、付加的なガイドトラック30がガイドトラックカプラ38の自由端に挿入されることを可能にする。ガイドトラックカプラ38は、そこに挿入される2個のガイドトラック30の両方の端に強固に固定される。
【0055】
加えて、ガイドトラックカプラ38はガイドトラック30の形状に、しかしサイズ的にはより小さく構成されることができ、そのサイズは、2つの隣接しているガイドトラック30にガイドトラックカプラ38が挿入されることを許容するようなサイズである(不図示)。
【0056】
ガイドトラック30が、上述のように、開放部34を通してキャリッジ、トロリー、移動クレーン、又は移動クレーン若しくはブリッジクレーンの他の構成要素のいずれかを受けるように適合されることができる点に、留意されたい。
【0057】
代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50が、図5に描かれている。代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50は、第1の側部54、第2の側部60、および頂部セクション56を有する。頂部セクション56は、第1及び第2の側部54、60に、それらのフランジ合わせ目に沿った溶接、リベット、ファスナ、接着剤、又はクランプのような(これらに限定されるわけではない)手段によって強固に固定されている。
【0058】
あるいは、図6を付加的に参照すると、台形状のストロングバックビームシステム50は、第1の側部54に隣接した第1の頂部セクション62と、第2の側部60に隣接した第2の頂部セクション62’と、第1の側部54の、第1の頂部セクション62と反対側の第1のフランジ58と、第2の側部60の、第2の頂部セクション62’と反対側の第2のフランジ64と、第1及び第2のフランジ58、64の間の開放部66とを含むことができる。第1及び第2の頂部セクション62、62’は、平行に配置されてお互いに隣接しており、それらの全長に沿って一つの面となるように接触した状態を作り出している。第1及び第2の頂部セクション62、62’のエッジと第1及び第2の側部54、60との間にギャップを残した状態で、第1の頂部セクション62が第2の頂部セクション62’の上方に配置されており、それによって、第1及び第2の頂部セクション62、62’が、これらのエッジに沿って溶接するなどの手法により(これに限定されるものではない)、強固に互いに固定されることを許容している。
【0059】
加えて、ダイアフラムスティフナ(図示されず)が、スティフナの底と第1及び第2のフランジ58、64との間に空間を残すような方法で、台形状のストロングバックビームシステム50に挿入されることができる。
【0060】
第1及び第2のフランジ58、64は、互いに内向きにある角度で折り曲げられている。好ましくは、その角度は、図6に最も良く描かれているように、第1及び第2のフランジ58、64を頂部セクション56に対して平行に配置する。この第1のフランジ58、第2のフランジ64、及び開放部66の構成は、実質的に、キャリッジ、トロリー、又は移動クレーン若しくはブリッジクレーンの構成要素を受けるように適合されたガイド又はトラックシステムを作り出す。
【0061】
第1及び第2の側部54、60は、頂部セクション56からそれらのそれぞれのフランジ58、64に向かって、内向きにテーパ状になっている。第1及び第2の側部54、60がテーパ状になっている角度は、開放部66の所望の幅に関係している。
【0062】
代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50が、上述のように、開放部66を通してキャリッジ、トロリー、移動クレーン、又は移動クレーン若しくはブリッジクレーンの他の構成要素のいずれかを受けるように適合されることができる台形状ビーム及びガイドトラックの組み合わせを作り出す点に、留意されたい。
【0063】
図7は、他の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70を描いており、これはリフトアセンブリを含んでいる。手動で操作されるクレーン(図示されず)の形態のリフト装置は、取り付け手段76によってリフトアセンブリから懸架され得る。取り付け手段76は、フック、チェーン、又はその他の適切な装置であることができる。リフト装置が任意の適切な形態を取ることができる点に、留意されたい。例えば、リフト装置は、手動で又は電気的に操作されるクレーンであることができる。
【0064】
取り付け手段76はトロリー78に接続されており、これは、例えば図8に、さらに詳細に描かれている。トロリー78はブリッジ72から移動可能に懸架されており、これはガイドトラック30と同様の形状を有することができる。加えて、ブリッジ72は、開放チャンネルセクションの形態、Iビーム、又は任意のその他の適切な形態であることができる。トロリー78は、ホイール、ボールベアリング、又はその他の適切な推進手段であるトロリーローラを含む。ローラは、ブリッジ72に沿って長手方向に転がることができる。トロリーローラは、任意の適切な形態を取ることができる。これに関して、トロリーローラは、静穏な動作のために、プラスチックコートされた転動表面を含むことができる。あるいは、ローラは、ローラ表面を含めて、鋼から構成されることができる。あるいは、トロリー78がブリッジ72の長さに沿って移動可能なように、他のメカニズムがローラの代わりに使用されることができる。
【0065】
取り付け手段76は、ブリッジ72の下側に設けられた開放部74を通って延在している。このようにして、取り付け手段76及びクレーンは、ブリッジ72の長さに沿って移動可能である。ブリッジ72がスロットを有さない場合は、取り付け手段76は、トロリー78又はブリッジ72に接続される。取り付け手段76が2つ又はそれ以上のブリッジ72に移動可能に接続されることができる点に、留意されたい。
【0066】
図7に示されるように、2つの実質的に平行な台形状のストロングバックビームシステム10が設けられる。ブリッジ72は、台形状のストロングバックビームシステム10の平行なガイドトラック30に対して、長手方向に移動可能である。描かれている実施形態では、ブリッジ72は、平行なガイドトラック30に対して手動で移動可能である。しかし、ブリッジ72が平行なガイドトラック30に対して電気的に移動可能であることができる点に、留意されたい。
【0067】
台形状のストロングバックビームシステム10の平行なガイドトラック30は、図示されるように、開放部34がそれぞれ設けられた開放チャンネルCセクションから形成される。
【0068】
図9に最も良く描かれているように、平行なガイドトラック30は、台形状ビーム12の第1及び第2のフランジ18、24に各々強固に固定され、それによって台形状のストロングバックビームシステム10を形成し、それにリフトアセンブリが取り付けられて、それによって代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70が形成されている。台形状ビーム12の頂部セクション16はそれから、建物の天井、屋根、又は別個の上部構造体に強固に固定される。しかし、所望であれば、平行なガイドトラック30に、それらの取り付けに関していくらかの動きを与えることができる点に、留意されたい。端キャップ26は、第1及び第2の側部14、20及び頂部セクション16を覆うように、台形状ビーム12の端に強固に固定される。
【0069】
ガイドトラックカプラ38がガイドトラック30の端に取り付けられて、代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70への追加のガイドトラック30の接続を許容することに留意されたい。
【0070】
ブリッジ72は2個のキャリッジ80を含み、これらはそれぞれ、平行なガイドトラック30の対応する一つに沿った移動のために設けられている。2個のキャリッジ80及び2個ガイドトラック30の関係及び構成は、実質的に同一である。それゆえ、図8及び図9を参照した以下の記述は、部分的に、一つのキャリッジ80及びガイドトラック30のみに言及する。加えて、キャリッジ80は電動化、すなわちモータ及び駆動システムが設けられることができる。
【0071】
台形状のストロングバックビームシステム10の平行なガイドトラック30が、図7、図8、及び図9に描かれており、これらは断面において開放チャンネルであり、その結果、内部トラックシステムを含む。台形状ビーム12は各々、そこに強固に固定された複数のダイアフラムスティフナ40を含む。しかし、ガイドトラック30が、Iビーム(又は外部トラック)断面形状(図示されず)を含む他の適切な断面形状を取ることができることに、留意されたい。
【0072】
キャリッジ80又は同様の装置は、台形状のストロングバックビームシステム10の平行なガイドトラック30に沿って移動可能で、少なくとも一つの装着プレート82を含む。装着プレート82は、装着プレート82に回転可能に装着されたローラ84、86、88、90によって、平行なガイドトラック30に沿って長手方向に移動するように構成されている。キャリッジ80は、ブリッジ72及びクレーン(図示されず)の重量を支え、これが今度は、平行なガイドトラック30によって支えられる。付加的な装着プレート82が、断面(Iビーム)の外部に使われ得る。
【0073】
好ましくは、ローラ84、86、88、90はテーパ状の表面を含み、それによって、ローラ84、86、88、90がガイドトラック30に沿って効率的に転がることを可能にする。ローラ84、86、88、90は、プラスチック(又はゴム)コートされた転動表面を含む。プラスチックコートされた転動表面は、ローラ84、86、88、90の転がり騒音を低減するために設けられる。しかし、ローラ84、86、88、90がプラスチックコートされた転動表面を含むことを必ずしも要さないことに、留意されたい。ローラ84、86、88、90はその代わりに、例えば鋼の転動表面を含むことができる。
【0074】
さらに、ローラ84、86、88、90が、例えばベアリングを用いた組み合わせのような他の適切な組み合わせによって置き換えられることができる点に、留意されたい。
【0075】
現存しているクレーンアセンブリは、オペレータがアセンブリガイドに沿ったブリッジの動きを開始するとき、引っ掛かって動かなくなりがちである。これは、部分的には、キャリッジに対するブリッジの現存しているクレーンアセンブリの強固な接続の結果である。
【0076】
この問題を克服するために、本発明は変位アーム92を含む。変位アーム92は、軟鋼又はより高品位の鋼から、また一般的には鋼板又は細長い鋼片から構成されている。あるいは、変位アーム92は、任意の他の適切な材料から構成されることができる。変位アーム92は、スリーブ94に可能に接続される。スリーブ94は、装着プレート82に(任意の適切な手段によって)強固に固定されている。装着プレート82は、好ましくはスリーブ94に溶接されているが、ボルト留めのような他の強固な取り付け手段が使用されることができる。変位アーム92とスリーブ94との間のピボット接続は、球面支持体96による。球面支持体96は、変位アーム92及びスリーブ94に設けられた支持座98によって、所定の位置に保持される。球体支持体96は、任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料から構成されることができる。支持座は、摩擦を最小にするために、ナイロンのようなブラスチックから形成されるが、他の適切な材料から形成されることができる。
【0077】
変位アーム92は、図8及び図9に描かれているように、ブリッジスリーブ100にピボット可能に接続され、ブリッジスリーブ100が今度は、ブリッジ72の一端に強固に接続される。ブリッジスリーブ100は、鋼から構成される。任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料が、ブリッジスリーブ100の製造に使用されることができる。変位アーム92は、2つの留め具102、104によって、変位アーム付属物106、108を介して、ブリッジスリーブ100にピボット可能に接続される。留め具102、104は、変位アーム92とブリッジスリーブ100との間のピボット接続を提供する。
【0078】
上記の組み合わせはユニバーサルジョイントを形成し、これが、キャリッジ80とブリッジ72との間に必要な相対的なピボット的及び並進運動を提供し、台形状のストロングバックビームシステム10の平行ガイドトラック30に対するブリッジ72の運動の開始時に、代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70が引っ掛かって動かなくなる事態が生じることを、少なくとも減らす。
【0079】
ブリッジ72へのキャリッジ80のピボット接続が、具体的に上記で記述されたものとは異なる構成を取ることができることに留意されたい。ピボット接続は代わりに、例えば、ロッド端、あるいはその他のピボット可能な又は回転可能なリンク配置を含むことができる。
【0080】
装着プレート82は、脱線防止手段82A、82Bの形態の安全機構を含む。脱線防止手段82A、82Bは、キャリッジ80が台形状のストロングバックビームシステム10のガイドトラック30に係合したままであることを保証するボールベアリング又は同様のものである。脱線防止手段82A、82Bは、ローラ84、84、88、90、又はその他のキャリッジ80の他の構成要素の故障時に、ブリッジ及びクレーンの地面への衝突を防ぐために設けられている。
【0081】
ブリッジ72及び平行ガイドトラック30は、管状又は棒状の冷間圧延された鋼から形成されている。図9及び図10に最も良く描かれているように、ブリッジ72が台形状ビームシステム10、50の形態であることができ、それによって台形状ビームブリッジ72’を形成することもまた、認識されることができる。ブリッジ72は、台形状ビーム12及びガイドトラック30からなることができて、台形状ビーム12を過ぎて延在しているガイドトラック30の部分がブリッジスリーブ100に受け入れられる。
【0082】
ここで図10を参照すると、これは、他の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム120を描いている。代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム120は、代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70の平行ガイドトラック30及び台形状ビーム12が図5及び図6の平行な代替的な実施形態の台形状ビーム50で置き換えられていることを除いて、図7の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70と同様である。
【0083】
台形状ビーム50は、第1の側部54、頂部セクション56、第1のフランジ58、第2の側部60、及び第2のフランジ64を有する。頂部セクション56は、第1及び第2の側部54、60に、それらのフランジ合わせ目に沿った溶接、リベット、ファスナ、接着剤、又はクランプのような(これらに限定されるわけではない)手段によって、強固に固定されている。
【0084】
頂部セクション56は、第1の側部54及び第2の側部60に隣接している。第1のフランジ58は、第1の側部54の、第1の頂部セクション62の反対側に位置し、第2のフランジ64は、第2の側部60の、第2の頂部セクション62’反対側に位置する。開放部66が、第1及び第2のフランジ58、64の間に規定される。
【0085】
第1及び第2のフランジ58、64は、互いに内向きにある角度で折り曲げられている。好ましくは、その角度は、図10に最も良く描かれているように、第1及び第2のフランジ58、64を頂部セクション56に対して平行に配置する。
【0086】
第1及び第2の側部54、60は、頂部セクション56からそれらのそれぞれのフランジ58、64に向かって、内向きにテーパ状になっている。第1及び第2の側部54、60がテーパ状になっている角度は、開放部66の所望の幅に関係している。
【0087】
ブリッジ72はキャリッジ80を含む。キャリッジ80は、代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50の第1及び第2のフランジ58、64にそれぞれ沿った移動のために設けられている。2個のキャリッジ80と2組の第1及び第2のフランジ58、64との関係及び構成は、二つの間で実質的に同一である。それゆえ、図10を参照した以下の記述は、部分的に、単一の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50の一つのキャリッジ80ならびに第1及び第2のフランジ58、64のみに言及する。加えて、キャリッジ80は電動化、すなわちモータ及び駆動システムが設けられることができる。
【0088】
代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50の第1及び第2のフランジ58、64は、内部トラックシステムを形成する。代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム50は各々、そこに強固に固定された複数のダイアフラムスティフナ40を含むことができる(図示されず)。しかし、第1及び第2のフランジ58、64が、Iビームを含む他の適切な断面形状、あるいは外部トラック断面形状(図示されず)を取ることができることに、留意されたい。
【0089】
キャリッジ80又は同様の装置は、台形状のストロングバックビームシステム50の第1及び第2のフランジ58、64に沿って移動可能で、少なくとも一つの装着プレート82を含む。装着プレート82は、装着プレート82に回転可能に搭載されたローラ84、86、88、90によって、第1及び第2のフランジ58、64に沿って長手方向に移動するように構成されている。キャリッジ80は、ブリッジ72及びクレーン(図示されず)の重量を支え、これが今度は、台形状のストロングバックビームシステム50の第1及び第2のフランジ58、64によって支えられる。付加的な装着プレート82が、断面(Iビーム)の外部に使われ得る。
【0090】
好ましくは、ローラ84、86、88、90はテーパ状の表面を含み、それによって、ローラ84、86、88、90が第1及び第2のフランジ58、64に沿って効率的に転がることを可能にする。ローラ84、86、88、90は、プラスチック(又はゴム)コートされた転動表面を含む。プラスチックコートされた転動表面は、ローラ84、86、88、90の転がり騒音を低減するために設けられる。しかし、ローラ84、86、88、90がプラスチックコートされた転動表面を含むことを必ずしも要さないことに、留意されたい。ローラ84、86、88、90はその代わりに、例えば鋼の転動表面を含むことができる。
【0091】
さらに、ローラ84、86、88、90が、例えばベアリングを用いた組み合わせのような他の適切な組み合わせによって置き換えられることができる点に、留意されたい。
【0092】
現存しているクレーンアセンブリは、オペレータがアセンブリガイドに沿ったブリッジの動きを開始するとき、引っ掛かって動かなくなりがちである。これは、部分的には、キャリッジへのブリッジの現存しているクレーンアセンブリの強固な接続の結果である。
【0093】
この問題を克服するために、本発明は変位アーム92を含む。変位アーム92は、軟鋼又はより高品位の鋼、また一般的には鋼板又は細長い鋼片から構成されている。あるいは、変位アーム92は、任意の他の適切な材料から構成されることができる。変位アーム92は、スリーブ94にピボット可能に接続される。スリーブ94は、装着プレート82に(任意の適切な手段によって)強固に固定されている。装着プレート82は、好ましくはスリーブ94に溶接されているが、ボルト留めのような他の強固な取り付け手段が使用されることができる。変位アーム92とスリーブ94との間のピボット接続は、球面支持体96による。球面支持体96は、変位アーム92及びスリーブ94に設けられた支持座98によって、所定の位置に保持される。球面支持体96は、任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料から構成されることができる。支持座は、摩擦を最小にするために、ナイロンのようなブラスチックから形成されるが、他の適切な材料から形成されることができる。
【0094】
変位アーム92は、図10に描かれているようにブリッジスリーブ100にピボット可能に接続され、ブリッジスリーブ100が今度は、ブリッジ72の一端に強固に接続される。ブリッジスリーブ100は、鋼から構成される。任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料が、ブリッジスリーブ100の製造に使用されることができる。変位アーム92は、2つの留め具102、104によって、変位アーム付属物106、108を介して、ブリッジスリーブ100にピボット可能に接続される。留め具102、104は、変位アーム92とブリッジスリーブ100との間のピボット接続を提供する。
【0095】
上記の組み合わせはユニバーサルジョイントを形成し、これが、キャリッジ80とブリッジ72との間に必要な相対的なピボット的及び並進運動を提供し、台形状のストロングバックビームシステム50の第1及び第2のフランジ58、64に対するブリッジ72の運動の開始時に、代替的な実施形態のリフトアセンブリ120が引っ掛かって動かなくなる事態が生じることを、少なくとも減らす。
【0096】
ブリッジ72へのキャリッジ80のピボット接続が、具体的に上記で記述されたものとは異なる構成を取ることができることに留意されたい。ピボット接続は代わりに、例えば、ロッド端、あるいはその他のピボット可能な又は回転可能なリンク配置を含むことができる。
【0097】
装着プレート82は、脱線防止手段82A、82Bの形態の安全機構を含む。脱線防止手段82A、82Bは、キャリッジ80が台形状のストロングバックビームシステム10のガイドトラック30に係合したままであることを保証するボールベアリング又は同様のものである。脱線防止手段82A、82Bは、ローラ84、84、88、90、又はその他のキャリッジ80の他の構成要素の故障時に、ブリッジ及びクレーンの地面への衝突を防ぐために設けられている。
【0098】
ブリッジ72が台形状ビームシステム10、50の形態であることができ、それによって台形状ビームブリッジ72’を形成することもまた、認識されることができる。ブリッジ72は、台形状ビーム12及びガイドトラック30からなることができて、台形状ビーム12を越えて延びているガイドトラック30の部分がブリッジスリーブ100に受け入れられる。
【0099】
ここで図11を参照すると、これは、台形状のストロングバックビームシステム70の他の代替的な実施形態を描いており、これは、台形状ビーム12及びガイドトラック30からなるブリッジ72を有していて、それによって台形状ビームブリッジ72’を形成する。上述の台形状のストロングバックビームシステム70の全ての構成要素及びそれらの特徴は、ここで、図11に描かれた代替的な実施形態に組み込まれる。
【0100】
台形状ビームブリッジ72’は台形状ビーム12及びガイドトラック30からなり、上述の全てのそれらの構造的な構成要素を含む。
【0101】
変位アーム92は、そこに台形状ビームブリッジ72’を収容するように改変されることができる。変位アーム92は、図11に描かれているようにブリッジスリーブ100にピボット可能に接続され、ブリッジスリーブ100が今度は、台形状ビームブリッジ72の一端に強固に接続される。ブリッジスリーブ100は、鋼から構成される。任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料が、ブリッジスリーブ100の製造に使用されることができる。変位アーム92は、2つの留め具102、104によって、変位アーム付属物106、108を介して、ブリッジスリーブ100にピボット可能に接続される。留め具102、104は、変位アーム92とブリッジスリーブ100との間のピボット接続を提供する。変位アーム92、スリーブ94、及びキャリッジ80は、図8〜10にて上述されたものと同一である。
【0102】
ここで図12を参照すると、これは、台形状ビームブリッジ72’及びキャリッジ80’からなる他の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム70’を描いている。台形状ビームブリッジ72’は複数のキャリッジ80’を含み、それらの一つのみが描かれている。複数のキャリッジ80’は、図7及び図8に関連して上述されたように、それぞれ、平行なガイドトラック30の対応する一つに沿った移動のために設けられている。複数のキャリッジ80’及び複数のガイドトラック30の関係及び構成は、実質的に同一である。それゆえ、図12を参照した以下の記述は、部分的に、一つのキャリッジ80’のみに言及する。加えて、キャリッジ80’は電動化、すなわちモータ及び駆動システムが設けられることができる。
【0103】
キャリッジ80’又は同様の装置は、台形状のストロングバックビームシステム70の平行なガイドトラック30に沿って移動可能で、少なくとも一つの装着プレート82を含む。装着プレート82は、装着プレート82に回転可能に搭載されたローラ84、86、88、90によって、平行なガイドトラック30に沿って長手方向に移動するように構成されている。キャリッジ80’は、台形状ビームブリッジ72’及びクレーン(図示されず)の重量を支え、これが今度は、平行なガイドトラック30によって支えられる。付加的な装着プレート82が、断面(Iビーム)の外部に使われ得る。
【0104】
好ましくは、ローラ84、86、88、90はテーパ状の表面を含み、それによって、ローラ84、86、88、90がガイドトラック30に沿って効率的に転がることを可能にする。ローラ84、86、88、90は、プラスチック(又はゴム)コートされた転動表面を含む。プラスチックコートされた転動表面は、ローラ84、86、88、90の転がり騒音を低減するために設けられる。しかし、ローラ84、86、88、90がプラスチックコートされた転動表面を含むことを必ずしも要さないことに、留意されたい。ローラ84、86、88、90はその代わりに、例えばスティール転がり表面を含むことができる。
【0105】
装着プレート82は、脱線防止手段82A、82Bの形態の安全機構を含む。脱線防止手段82A、82Bは、キャリッジ80’が台形状のストロングバックビームシステム10のガイドトラック30に係合したままであることを保証する水平に搭載されたホイール又は同様のものである。脱線防止手段82A、82Bは、ローラ84、84、88、90、又はその他のキャリッジ80’の他の構成要素の故障時に、台形状ビームブリッジ72’及びクレーンの地面への衝突を防ぐために設けられている。
【0106】
変位アーム92は、そこに台形状ビームブリッジ72’を収容するように改変されることができる。変位アーム92は、図12に描かれているようにブリッジスリーブ100にピボット可能に接続され、ブリッジスリーブ100が今度は、台形状ビームブリッジ72’の一端に強固に接続される。ブリッジスリーブ100は、鋼から構成される。任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料が、ブリッジスリーブ100の製造に使用されることができる。変位アーム92は、2つの留め具102、104によって、変位アーム付属物106、108を介して、ブリッジスリーブ100にピボット可能に接続される。留め具102、104は、変位アーム92とブリッジスリーブ100との間のピボット接続を提供する。複数の止めねじ110が、台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30をブリッジスリーブ100に固定するために使用される。
【0107】
台形状ビームブリッジ72’は、そこにトロリー78を受けるように適合されて、トロリー78は、台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30によって支持される。トロリー78の取り付け手段76は、それによって台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30の開放部74内部に受け入れられる。
【0108】
ハンガーロッド112は、変位アーム92を装着プレート82にピボット可能に接続し、一対のケーブル114が変位アーム付属物106、108を装着プレート82に接続する。ハンガーロッド112は、変位アーム92の頂部、ピボットポスト支持体116、及びピボット果体118を貫通する。揺動ピン120が、変位アーム92をハンガーロッド112に支持する。
【0109】
ここで図13〜15を参照すると、これは他の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム130を描いており、これは、台形状ビームブリッジ72’及びキャリッジ134からなっていて、一方のみが描かれている平行なIビーム132にそれぞれ沿って動くように適合されている。キャリッジ134及びIビーム132の関係及び構成は、個々のキャリッジ及びIビームの間実質的に同一である。それゆえ、図13〜15を参照した以下の記述は、部分的に、一つのキャリッジ134のみに言及する。Iビーム132は、支持構造又は表面(133)に取り付けられることができる。
【0110】
キャリッジ134又は同様の装置は、台形状のストロングバックビームシステム130のIビーム132に沿って移動可能で、少なくとも一つの装着プレート136を含む。図14は、2つの装着プレート136を備えている実施形態を示す。装着プレート136は、装着プレート136に回転可能に装着されたローラ138、140、142、144によって、平行なIビーム132に沿って長手方向に移動するように構成されている。図14に最も良く描かれているように、ローラ138、142はIビーム132の一つのウエブに位置し、ローラ140、142はIビーム132の他方のウエブに位置する。キャリッジ134は、台形状ビームブリッジ72’及びクレーン(図示されず)の重量を支え、キャリッジ134が今度は、Iビーム132によって支えられる。加えて、キャリッジ134は電動化、すなわちモータ及び駆動システムが設けられることができる。
【0111】
好ましくは、ローラ138、140、142、144は深溝ボールベアリング148を含み、それによって、ローラ138、140、142、144がIビーム132に沿って効率的に転がることを可能にする。ローラ138、140、142、144は、プラスチック(又はゴム)コートされた転動表面を含む。プラスチックコートされた転動表面は、ローラ138、140、142、144の転がり騒音を低減するために設けられる。しかし、ローラ138、140、142、144がプラスチックコートされた転動表面を含むことは必ずしも要さないことに、留意されたい。ローラ138、140、142、144はその代わりに、例えば鋼の転動表面を含むことができる。
【0112】
装着プレート136は、脱線防止ピン150の形態の安全機構を含む。脱線防止ピン150は、キャリッジ134が代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム130のIビーム132に係合したままであることを保証する。脱線防止ピン150は、ローラ138、140、142、144、又はその他のキャリッジ134の他の構成要素の故障時に、台形状ビームブリッジ72’及びクレーンの地面への衝突を防ぐために設けられている。
【0113】
変位アーム152はUハンガーの形状であり、そこに台形状ビームブリッジ72’を収容するように改変されることができる。変位アーム152は、図14及び図15に最も良く描かれているように、ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガープレート156にピボット可能に接続され、これが今度は、ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158に強固に接続される。ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158は、台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30に強固に接続される。ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158は、鋼から構成される。任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料が、ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158の製造に使用されることができる。変位アーム152は、2つの留め具160によって、ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガープレート156を介して、ブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158にピボット可能に接続される。留め具106は、変位アーム152とブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158との間のピボット接続を提供する。複数の止めねじ162が、台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30をブリッジスリーブ又はクロストラベルハンガー158に固定するために使用される。
【0114】
台形状ビームブリッジ72’は、そこにトロリー78を受けるように適合されて、トロリー78は、台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30によって支持される。トロリー78の取り付け手段76は、それによって台形状ビームブリッジ72’のガイドトラック30の開放部74内部に受け入れられる。
【0115】
変位アーム152は、主車軸168によって装着プレート136にピボット可能に接続されている。主車軸168は装着プレート136を貫通し、ワッシャ170及びロックナット172によって装着プレート136にピボット的に固定されている。主車軸スペーサ174は、装着プレート136とピボットポスト178との間に位置する。変位アーム152は、ピボットポスト支持体180を介してピボットポスト178にピボット可能に接続されている。加えて、ケーブル182は、トラベルハンガープレート156を主車軸168に接続する。
【0116】
ここで図16を参照すると、本発明の他の実施形態は台形状のストロングバックビームシステム200を備えており、これは、他の実施形態に関連して上述したように、頂部セクション16、内側に向かってテーパ状になった第1の側部14、及び内側に向かってテーパ状になった第2の側部20を有する台形状ビーム12を備えている。頂部セクション16の反対側の底部セクション202は、第1及び第2の側部14、20の間に延在している。ブリッジ72”の頂部セクション36は、上述のようにガイドトラック30と同様の構成を有することができて、それらのフランジシームに沿った溶接、リベット、ファスナ、接着剤、又はクランプのような(これらに限定されるわけではない)当該技術で既知の任意の適切な方法によって、台形状ビーム12の底部セクション202に固定されている。先の実施形態に関連して上述したように、ブリッジ72”は開放部74を備えており、そこを通してリフト装置のための取り付け手段76が延びている。取り付け手段76は、上述のように、ブリッジ72”の内側に沿って移動可能なトロリーに接続される。
【0117】
図16に示される実施形態は、一対の間隔を隔てた平行なガイドトラック204を備えており、これはIビーム断面を有して、頂部を移動する台形状のストロングバックブームシステムのための外部トラックを提供する。図16に描かれるように、台形状ビーム12は、それぞれのキャリッジ206又は同様の装置を介して、間隔を隔てた平行なガイドトラック204の間に実質的に垂直に延び、それらによって支持される。キャリッジ206は、台形状ビーム12及びクレーン(図示されず)の重量を支え、キャリッジ206が今度は平行なガイドトラック204によって支えられて、これによりブリッジクレーンを形成する。
【0118】
図17の拡大図を参照すると、各キャリッジ206は少なくとも一つの装着プレート136を備えている。この実施形態では、各キャリッジ206は一対の間隔を隔てた実質的にU形の装着プレート136を備えている。少なくとも一つの装着プレート136、及びこの実施形態では両方の装着プレート136が開放部137を備えており、以下にさらに詳細に記述されるように、そこを通してブリッジ72”が突出する。各キャリッジ206は、装着プレート136に実質的に垂直な方向に回転可能に装着されたローラ208、210、212、214、216、218、220、222によって、そのそれぞれのガイドトラック204に沿って長手方向に移動可能である。ローラ218、220、222は図17では見えないが、ローラの配置は、各装着プレート136で同じである。ローラ208、212、216、220はガイドトラック204のIビームの一つのウエブに位置し、ローラ210、214、218、222はウエブの下方に位置する。これにより、各キャリッジ206は4対のローラを備えており、各対はウエブの上方及び下方にローラを有している。
【0119】
各キャリッジ206は一つ又はそれ以上の端ローラ224をさらに備えており、これ又はこれらはIビームのウエブの端に当接し、かつこれに沿って転がることができる。この実施形態では、一対の端ローラ224が、各装着プレート136に実質的に平行な方向に、回転可能に搭載されている。
【0120】
ローラ208、210、212、214、216、218、220、222、224は先の実施形態に関連して上記で説明された以下の任意の一つ、すなわち深溝ボールベアリング、プラスチック又はゴムコートされた転動表面、鋼の転動表面の一つを含むことができる。
【0121】
ブリッジ72”は、変位アーム226と、装着プレート136の間に延在してそれらにピボット的に固定された主車軸168の形態の細長い部材とを介して、各キャリッジ206に結合されている。変位アーム226は、軟鋼又はより高品位の鋼、一般的には鋼板又は細長い鋼片から構成されているが、任意の他の適切な材料から構成されることができる。変位アーム226はブリッジスリーブ230にピボット可能に接続され、それがブリッジ72”の一端を受けて且つそこに強固に接続される。ブリッジスリーブ230は、任意の適切な等級の鋼、又は任意の他の適切な材料から構成されることができる。変位アーム226は、変位アーム付属物232を介して変位アーム226のいずれかの側の留め具102によって、ブリッジスリーブ230にピボット可能に接続される。留め具102は、変位アーム92とブリッジスリーブ100との間のピボット接続を提供する。
【0122】
主車軸168は、装着プレート136のいずれかの側のワッシャ170及び装着プレート136の外側のロックナット172によって、装着プレート136にピボット的に固定されている。主車軸スペーサ174は、装着プレート136と主車軸168から延在しているピボットポスト178との間に位置する。変位アーム226は、潤滑されたプラスチックブッシュの形態であることができるピボットポスト支持体180を介して、ピボットポスト178に第1の端でピボット可能に接続されている。
【0123】
付属物232が変位アーム226に、第1の端がピボットポスト178にピボット可能に接続され、各付属物232の第2の端が留め具102によってブリッジスリーブ230にピボット可能に接続されるように、一般的に逆U形の形状を与える。
【0124】
上記の配置はユニバーサルジョイントを形成し、これが、キャリッジ206とブリッジ72”との間に必要な相対的なピボット的及び並進運動を提供する。配置の流体の動きは、特にクレーンブリッジを形成しているブリッジ72”の台形状のストロングバックビームシステム200の平行ガイドトラック204に対する運動の開始時に、停止を避ける。
【0125】
ブリッジ72”へのキャリッジ206のピボット接続が、具体的に上記で記述されたものとは異なる構成を取ることができる点に留意されたい。ピボット接続は代わりに、例えば、ロッド端、あるいはその他のピボット可能又は回転可能なリンク配置を含むことができる。
【0126】
本発明のいくつかの実施形態では、キャリッジ206は、出願人の国際公開第03/101878号パンフレットに開示されたキャリッジで置き換えられることができ、その内容は、参照によってここに援用される。
【0127】
図18を参照して、本発明のいくつかの更なる代替的な実施形態によると、台形状ビーム12の第1及び第2の側部14、20の少なくとも一部が、先の実施形態に関連してここで記述されたように一体的な側部ではなく、格子すなわち肉抜き構造300を備える。いくつかの実施形態によれば、第1及び第2の側部14、20の大部分は、一体的な端302とは異なって格子構造300を備えて、これは、十分な強度を保持しながら、ブリッジ重量のさらなる低減を可能にする。先の実施形態に関連して上述されたように、この実施形態は、台形状ビーム12内部のブリッジ72”及びダイアフラムスティフナ40の上方で第1及び第2の側部14、20に取り付けられた端キャップ26を備えており、これらもまた、格子構造300の隣接する垂直要素に設けられることができる。
【0128】
図18に示される実施形態のさらに他の代替例として、ブリッジ72”が省略されて、平坦なスティールプレート304が台形状ビーム12の底部セクション202に溶接され、そこから延びて、トラックを提供する。上述のようにそこから依存している変位アーム152を備えているトロリー78が、ブリッジ72’’’の代わりにトラックを形成している平坦なスティールプレート304の上を動く。
【0129】
ここで図19〜21を参照すると、本発明の他の実施形態が、ガイドトラック30と同様な構成を有することができるブリッジ72’’’を備えるリフトアセンブリ300を備えている。先の実施形態に関連して上述したように、ブリッジ72’’’は下側に開放部74を備えて、ここを通ってリフト装置に対する取り付け手段76が延在する。取り付け手段は、上述のようにブリッジ72’’’の内側に沿って移動可能なトロリー78(図7に示されている)に接続される。
【0130】
図19〜21に示される実施形態は、一対の間隔を隔てた平行なガイドトラック204を備えており、これはIビーム断面を有して、頂部を移動するブリッジクレーンのための外部トラックを提供する。図19〜21に描かれるように、ブリッジ72’’’は、それぞれのキャリッジ306又は同様の装置を介して、間隔を隔てた平行なガイドトラック204の間に実質的に垂直に延び、それらによって支持される。キャリッジ306はブリッジ72’’’及びクレーン(図示されず)の重量を支え、キャリッジ306が今度は平行なガイドトラック204によって支えられて、これによりブリッジクレーンを形成する。
【0131】
図22及び図23の拡大図を付加的に参照すると、各キャリッジ306は少なくとも一つの装着プレート136を備えている。この実施形態では、各キャリッジ306は一対の間隔を隔てた実質的に方形の装着プレート136を備えており、その各々はそこに開口307を有している。各キャリッジ306は、装着プレート136に実質的に垂直な方向に、それぞれのシャフト316、318を介して、ローラ308、310、312、314によって、そのそれぞれのガイドトラック204に沿って長手方向に移動可能である。この配置は、図20に最も明瞭に描かれている。シャフト316、318は、装着プレート136の孔を貫通するねじ付きボルトの形態であることができ、ボルト320で所定の位置に固定される。ボルト及び/又はスペーサが、それぞれのシャフト316、318に沿ったローラ308、310、312、314の位置を維持するために使用されることができる。ローラ308、310、312、314は、ガイドトラック204のIビームの一つのウエブに対して配置されている。各キャリッジ306は、ローラ308、310、312、314に隣接して装着プレート136から内側に延びている突起322を備えている。突起322は、ガイドトラック204のIビームの一つのウエブ上に内向きに延在し、ローラ308、310、312、314、及びしたがってキャリッジ306のガイドトラック204からの脱線を妨げる。
【0132】
各キャリッジ306はさらに、一つ又はそれ以上のガイドローラ224を備えており、これはIビームのウエブの端に当接しており、これに沿って転がることができる。描かれている実施形態では、一対のガイドローラ224が、各装着プレート136に実質的に水平な方向に、装着プレート136の各端にガイドローラ224を有して回転可能に搭載されている。
【0133】
ローラ308、310、312、314及びガイドローラ224は、先の実施形態に関連して上記で説明された以下の任意の一つ、すなわち深溝ボールベアリング、プラスチック又はゴムコートされた転動表面、鋼の転がり表面の一つを含むことができる。
【0134】
ブリッジ72’’’は、装着プレート136の間に延在している主車軸168の形態をしたそれぞれの細長い部材にピボット可能に固定された一対の変位アーム226を介して、各キャリッジ306に結合されている。変位アーム226は、軟鋼又はより高品位の鋼、一般的には鋼板又は細長い鋼片から構成されているが、任意の他の適切な材料から構成されることができる。各変位アーム226は、ブリッジ72’’’の一端に強固に接続されたショルダー324を介して、ブリッジ72’’’にピボット可能に接続される。一対のショルダー324は、例えば、図19〜図23に示されるように、その端でブリッジ72’’’の各端に平行配置で溶接されている。図23に示されるように、各ショルダー324は、各ショルダー324の下側に溶接された落下防止プレート326の形態のサポートを備えている。各サポート326は、その各端に開口を備えていて、ロッドの形態の留め具102を受ける。各変位アーム226は、変位アーム226のいずれかの側部を通ってサポート326の各端の孔に延びている留め具102によって、それぞれのショルダー324にピボット可能に接続される。留め具102が、ブリッジ72’’’の変位アーム226とショルダー324との間のピボット接続を提供する。いくつかの実施形態によれば、開口がサポート326の長さに沿って延在して、一対のロッドが、単一のロッドが各変位アーム226及びそれぞれのサポート326を通過するように使用されることができる。
【0135】
主車軸168は、先の実施形態に関連して上述されたように、ねじ付きボルトの形態であることができ、装着プレート136のいずれかの側のワッシャ170、ならびに装着プレート136の内側及び外側のロックナット172で、各装着プレート136に固定される。装着プレート136の外側のロックナット172のみが、図19〜図23に示されている。図19〜図23には示されていないが、(例えば図14を参照して)ここで先に述べたように、いくつかの実施形態によれば、主車軸スペーサ174は、装着プレート136とそれぞれのピボットポスト178との間に位置されることができる。変位アーム226は、潤滑されたプラスチックブッシュの形態であることができるピボットポスト支持体180を介して、それぞれのピボットポスト178にピボット可能に接続されている。
【0136】
上記の組み合わせはユニバーサルジョイントを形成し、これが、キャリッジ306とブリッジ72’’’との間に必要な相対的なピボット的及び並進運動を提供する。配置の流体の動きは、特にクレーンブリッジを形成しているブリッジ72’’’のリフトアセンブリ300の平行ガイドトラック204に対する運動の開始時に、停止を避ける。各装着プレート136の開口307は、ガイドトラック30及びショルダー324の十分な動きを許容する。ショルダー324は、一対の変位アーム226への取り付けを提供し、ショルダー324の間の空間は、トロリー78のブリッジ72’’’へのはめ込みを許容する。
【0137】
ブリッジ72’’’へのキャリッジ306のピボット接続が、具体的に上記で記述されたものとは異なる構成を取ることができることに留意されたい。ピボット接続は代わりに、例えば、ロッド端、あるいはその他のピボット的又は回転可能なリンク配置を含むことができる。
【0138】
図19〜図23に示される実施形態は平面ブリッジ72’’’を示しているが、前述の台形状のストロングバックビームシステムが、図19〜図23に示される実施形態で使用されることができる。
【0139】
図19〜21に示される実施形態に対する更なる変形が、図24〜図26に示されている。この実施形態では、リフトアセンブリ400は、上述のように、それぞれのキャリッジ406のそれぞれの変位アーム226へのピボット結合のために各端に設けられた一対のショルダー324を有するブリッジ72’’’を備える。しかし、この実施形態では、装着プレート136は、キャストボックス402の2つの壁を形成し、これは、高張力鋼グレード4140のような任意の適切な金属から鋳造されることができる。この実施形態では、ブリッジ72’’’に最も近い側の装着プレート136の一つは開口307を備えており、そこを通って、ブリッジ72’’’が突出して、ショルダー324の変位アーム226へのピボット接続を許容する。外側の装着プレート136は平坦な壁であり、開口は備えていない。
【0140】
ピボットポスト178を備える細長い部材168が方形の断面を有しており、ボックス402とともに鋳造される。しかし、細長い部材168は、他の断面形状を有し得る。それゆえ、細長い部材168は、図16、図17、及び図19〜図23に示された実施形態に関連して上述されたようなピボット主車軸の形態である代わりに、固定される。
【0141】
各キャリッジ406は、装着プレート136に実質的に垂直な方向に、上述のようにそれぞれのシャフト316、318を介して、ローラ308、310、312、314によって、そのそれぞれのガイドトラック204に沿って長手方向に移動可能である。キャストボックス402のいずれかの側の装着プレート136は、シャフト316、318を搭載するために孔403及びカラー405を備えている。
【0142】
各キャリッジ406は少なくとも一つの脱線防止部材408を備えており、この実施形態では、一対の脱線防止部材408が、キャストボックス402のいずれかの側の装着プレート136の下で、キャストボックス402の下側に搭載されている。ボックス402は、実質的に中央位置に複数の細長い孔410を備える第1のベース部材409を有して、鋳造される。この実施形態では、4つの細長い孔410が設けられ、脱線防止部材408は、第1のベース部材409に、ナット及びボルトのような留め具で固定される。脱線防止部材408はブロック412を備えており、これが、ガイドトラック204のIビームのウエブ、及びIビームのウエブの下に位置する留め具によってブロック412に取り付けられたプレート414に当接されているか、又は非常に接近して移動し、ローラ308、310、312、314、それゆえキャリッジ406のガイドトラック204からの脱線を妨げる。細長い開口410は、脱線防止部材408のガイドトラック204に対する正確な位置決め及び可変搭載を許容し、キャリッジ406が広範囲の異なるサイズ及び形状のガイドトラックとともに使用されることを可能にする。
【0143】
各キャリッジ406はさらに、一つ又はそれ以上のガイドローラ224を備えており、これはIビームのウエブの端に当接しており、またこれに沿って転がることができる。描かれている実施形態では、一対のガイドローラ224が、ナット及びボルトのようなファスナで、キャストボックス402のそれぞれの端ベース部材416に実質的に水平な方向に、回転可能に搭載されている。各ベース部材416は一対の細長い孔418を備えており、ガイドローラ224の正確な位置決め及び可変搭載を許容する。
【0144】
図24〜図26に示された実施形態は、先の実施形態のいくつかよりも優れた強度を有し、且つより安価に製造される。なぜなら、これは、別個に切削されて機械加工された構成要素から形成される代わりに、単一ユニットとして鋳造されるからである。
【0145】
上述の配置の一部(単数又は複数)が現存するアセンブリに組み込まれることができる点に、留意されたい。この点に関して、出願人は、図7〜図26に描かれた配置が、全体として又は部分的に、現存するアセンブリに組み込まれることができることを認識する。出願人は、少なくともここに記述された頂部を移動するキャリッジを備えた配置が、手で動かされる代わりに電動化されることができることを、認識する。
【0146】
代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム10、50、70、70’、130、200が、ストロングバックビームとしてRHSビームを使用しているものに比べて、ブリッジ重量を約35%だけ低減することを可能にしている。
【0147】
さらに、台形状のストロングバックビームシステム10、50、70、70’、130、200の使用無しで、現在の1トン12メータブリッジ設計は重量513kgである。本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステム10、50、70、70’、130、200を使用すると、2トン12メータブリッジ設計が重量440kgである。本発明の実施形態はまた、手動ブリッジクレーンに対しては少なくとも15mまでのブリッジ長さ、及び電動化されたブリッジクレーンに対しては顕著により長いブリッジ長さを許容する。本発明の実施形態に従った台形状のストロングバックビームシステム10、50、70、70’、130、200をブリッジクレーンで使用することの利点が、これより理解されることができる。
【0148】
本発明の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム10、50、70、70’、130、200、及びリフトアセンブリ300、400は、現存するアセンブリによって経験される引っ掛かりの発生を少なくとも低減することが見出されてきている。これは、手動で操作されるバージョン及び電動化されたバージョンの両方に適用される。加えて、本発明の代替的な実施形態の台形状のストロングバックビームシステム10、50、70、70’、130、200、及びリフトアセンブリ300、400は、現存するアセンブリに比べて、平行ビーム10、50、132に沿ってブリッジ72、72'、72”、72’’’を動かすために、より少ないオペレータの労力を要求することが見出されてきている。アセンブリ200、300、400は特にまた、現存するアセンブリのいくつかに比べて、より多くのヘッドルームを提供する。
【0149】
さらに、本発明は、現存するアセンブリに比較的容易に組み込まれることができるので、特に有用である。
【0150】
台形状のストロングバックビームシステムの好適な実施形態が詳細に記述されてきたが、それらに対する改変及び変形が可能であり、それらが本発明の範囲内に含まれることは、明らかである。上記の記述に関して、本発明の部分に対する最適な寸法関係が、サイズ、材料、形状、形態、機能、ならびに操作、アセンブリ、及び使用の方法を含めて、当業者には容易に明らか且つ明白であると考えられ、図面に描かれて且つ明細書に記述されたものに対する全ての等価関係が本発明に包含されることが意図されていることが、認識されるべきである。
【0151】
それゆえ、上記は、本発明の原理のみを描写すると考えられる。さらに、数多くの改変及び変化が当業者に容易に生じるので、示され且つ記述された正確な構成及び操作に本発明を制限することは望まれておらず、したがって、行われ得る全ての適切な改変及び等価物は、本発明の範囲内に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリッジクレーンアセンブリのためのキャリッジであって、
1対の間隔を隔てた装着プレートと、
前記ブリッジクレーンアセンブリのそれぞれのガイドトラックに沿った前記キャリッジの長手方向の動きのために、実質的に鉛直な向きに、前記装着プレートに回転可能に装着された複数のローラと、
前記装着プレートの間に延在している細長い部材と、
前記細長い部材に第1の端でピボット可能に結合された変位アームと、
を備え、
前記変位アームは、ブリッジに対するピボット接続のために少なくとも一つの第2の端を有しており、前記ブリッジが、前記ブリッジクレーンアセンブリのリフト装置を支持するための取り付け手段を備えている、キャリッジ。
【請求項2】
前記変位アームが、ピボットポスト支持体を介してピボットポストにピボット可能に結合されており、前記ピボットポストが前記細長い部材から延在している、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項3】
前記細長い部材が、前記装着プレートにピボット的に固定された車軸である、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項4】
前記変位アームが、前記ブリッジの一端を受けるためにブリッジスリーブにピボット可能に接続されている、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項5】
前記変位アームが一対の付属物を備えており、各付属物は前記ブリッジスリーブに留め具によってピボット可能に接続されている、請求項4に記載のキャリッジ。
【請求項6】
前記装着プレートの少なくとも一つが開口を備えており、そこを通って前記ブリッジが突出する、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項7】
前記キャリッジが前記それぞれのガイドトラックの頂部を動く、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項8】
前記それぞれのガイドトラックがIビームの形態であり、前記キャリッジが前記Iビームの一つのウエブの頂部で動く、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項9】
前記複数のローラのいくつかが前記Iビームの一つのウエブの頂部に位置しており、前記複数のローラのいくつかが前記ウエブの下方に位置している、請求項8に記載のキャリッジ。
【請求項10】
一つ又はそれ以上の端ローラをさらに備えており、各端ローラは、前記Iビームの前記ウエブのそれぞれの端に当接されていて、その端に沿って転がることができる、請求項8に記載のキャリッジ。
【請求項11】
一対の端ローラが、実質的に水平な向きに、各装着プレートに回転可能に搭載されている、請求項10に記載のキャリッジ。
【請求項12】
前記細長い部材から間隔を空けて配置されて、前記装着プレートの間に延在している第2の細長い部材と、
前記第2の細長い部材に第1の端でピボット可能に結合された第2の変位アームと、
をさらに備えており、前記第2の変位アームは、前記ブリッジに対するピボット接続のために少なくとも一つの第2の端を有している、請求項1に記載のキャリッジ。
【請求項13】
前記第2の細長い部材が、前記装着プレートにピボット的に固定された軸である、請求項12に記載のキャリッジ。
【請求項14】
前記ブリッジの端に、前記ブリッジのいずれかの側部にショルダーをさらに備えており、各ショルダーは、それぞれの変位アームにピボット的に接続されている、請求項12に記載のキャリッジ。
【請求項15】
それぞれの変位アームへのピボット接続のための一対の留め具を受けるために、各ショルダーの下側にサポートをさらに備えている、請求項14に記載のキャリッジ。
【請求項16】
前記ローラの前記ガイドトラックからの脱線を防ぐために、前記ローラに隣接して、前記装着プレートから下向きに延びている突起をさらに備えている、請求項12に記載のキャリッジ。
【請求項17】
前記装着プレート、ならびに前記第1及び第2の細長い部材が、キャストボックスの一部を形成する、請求項12に記載のキャリッジ。
【請求項18】
少なくとも一つの脱線防止部材を搭載するための第1のベース部材をさらに備えている、請求項17に記載のキャリッジ。
【請求項19】
前記第1のベース部材が、前記少なくとも一つの脱線防止部材の可変搭載のために、複数の細長い孔を備えている、請求項18に記載のキャリッジ。
【請求項20】
一つ又はそれ以上の端ローラを搭載するための少なくとも一つの端ベース部材をさらに備えており、各端ローラは、前記それぞれのガイドトラックのIビームのウエブのそれぞれの端に当接されていて、その端に沿って転がることができる、請求項17に記載のキャリッジ。
【請求項21】
前記少なくとも一つの端ベース部材が、前記一つ又はそれ以上の端ローラの可変搭載のために、複数の細長い孔を備えている、請求項20に記載のキャリッジ。
【請求項22】
台形状ビームと、
前記台形状ビームの下側に取り付けられ、リフト装置の支持のための取り付け手段を備えたブリッジと、
支持構造体に取り付け可能な少なくとも一つガイドトラックと、
前記少なくとも一つガイドトラックに沿って長手方向に移動可能な少なくとも一つのキャリッジと、
を備えたブリッジクレーンアセンブリであって、前記キャリッジが、
1対の間隔を隔てた装着プレートと、
実質的に鉛直な向きに、前記装着プレートに回転可能に装着れた複数のローラと、
前記装着プレートの間に延びている細長い部材と、
前記細長い部材に第1の端でピボット可能に結合された変位アームと、
を備え、
前記変位アームは、ブリッジに対するピボット接続のために少なくとも一つの第2の端を有している、ブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項23】
前記台形状ビームが、頂部セクションと、前記頂部セクションに強固に固定された第1の側部と、前記第1の側部に対向し前記頂部セクションに強固に固定された第2の側部と、を有しており、前記第1及び第2の側部が前記頂部セクションから前記ブリッジへと、互いに相手に向かい、内向きにテーパ状になっている、請求項22に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項24】
前記頂部セクションが、前記第1の側部に強固に固定された第1の頂部セクションと前記第2の側部に強固に固定された第2の頂部セクションとを有しており、前記第1の頂部セクションは部分的に重なるように前記第2の頂部セクションに強固に固定されている、請求項23に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項25】
前記第1の側部の少なくとも一部及び/又は前記第2の側部の少なくとも一部が格子構造を備えている、請求項24に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項26】
前記少なくとも一つのキャリッジが、前記ガイドトラックに対して頂部移動式又は吊り下げ式である、請求項22に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項27】
前記台形状ビームが、前記頂部セクションに対向した第1のビームから延びている第1のフランジと前記頂部セクションに対向した第2のビームから延びている第2のフランジとを備えており、前記第1及び第2のフランジが互いに相手に向かって向いている、請求項22に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項28】
前記第1及び第2のフランジならびに前記第1及び第2の側部の形状が、ブリッジクレーンの構成要素がそこに受け入れられることを許容する、請求項27に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項29】
前記第1及び第2の側部の内部に、複数のダイアフラムスティフナをさらに備えている、請求項27に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項30】
台形状ビームと、
前記台形状ビームの下側に取り付け可能な少なくとも一つガイドトラックと、
前記少なくとも一つガイドトラックに沿って長手方向に移動可能な少なくとも一つのキャリッジと、
リフト装置を支持するための取り付け手段を備えるブリッジと、
前記少なくとも一つのキャリッジにピボット可能に接続された第1の端と、リフト装置を支持するための取り付け手段を備えたブリッジにピボット可能に接続された少なくとも一つの第2の端と、を有する少なくとも一つの変位アームと、
前記少なくとも一つの変位アームと前記少なくとも一つのキャリッジとの間に設けられて、力が前記取り付け手段に加えられるときに、前記ブリッジの回転及び並進運動を吸収するユニバーサルジョイントと、
を備えたブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項31】
前記少なくとも一つのキャリッジが、前記ガイドトラックに対して頂部移動式又は吊り下げ式である、請求項30に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項32】
前記ブリッジの頂部に取り付けられた台形状ビームをさらに備えている、請求項30に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項33】
前記ブリッジの前記頂部に取り付けられた前記台形状ビームの第1の側部及び/又は第2の側部が格子構造を備えている、請求項32に記載のブリッジクレーンアセンブリ。
【請求項34】
リフト装置を支持するための取り付け手段を有するブリッジと、
支持構造に取り付け可能な少なくとも一つのガイドトラックと、
前記少なくとも一つのガイドトラックに沿って長手方向に移動可能な、請求項1に記載の少なくとも一つのキャリッジと、
を備えた、ブリッジクレーンアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2011−504440(P2011−504440A)
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534323(P2010−534323)
【出願日】平成20年11月24日(2008.11.24)
【国際出願番号】PCT/AU2008/001731
【国際公開番号】WO2009/065183
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(510143343)グローバル トラック テクノロジーズ ピーティーワイ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】