説明

各戸別電圧変更装置とそれを用いた各戸別電力使用システム

【課題】本発明は、各戸別電圧変更装置とそれを用いた各戸別電力使用システムに関するもので、電力供給線路を介しての電子機器間通信を安定化することを目的とするものである。
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、交流−直流変換手段3と、この交流−直流変換手段3に接続された各戸別電圧変更装置9と、この各戸別電圧変更装置9の出力端子9c〜9fに接続された複数のコンセント13〜16と、これら複数のコンセント13〜16に接続された電子機器(17〜21)とを備え、前記電子機器(17〜21)は、直流電圧供給路と、この直流電圧供給路に接続された送信部、および受信部と、これらの送信部、および受信部に接続された通信制御部と、この通信制御部と前記直流電圧供給路に接続された電圧検出部と、前記通信制御部と送信部に接続した送信出力制御部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各戸別電圧変更装置とそれを用いた各戸別電力使用システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電力会社から各戸(家庭、工場、店舗等)への電力供給方法は、先ず電力会社から交流電力を柱上トランスに供給し、次にこの柱上トランスで降圧し、その後、この降圧された交流電力を前記各戸(家庭、工場、店舗等)に供給するようになっている。
【0003】
近年、上述のごとく各戸に供給された交流電力を、各戸ごとに設けられる各戸別電圧変更装置によって、電圧値の異なる複数の直流電圧に変換し、直流電圧供給路、コンセントを介して各種電子機器に供給するものが提案されている(例えば下記特許文献1)。
【0004】
つまり、各戸に配置される電子機器、例えばテレビジョン受信機、パーソナルコンピュータ、電話等を直流駆動することで、電力の使用効率を高めようとしているのである。
【0005】
勿論、その場合には、前記電子機器自体も直流電圧で駆動されるように直流電圧駆動タイプに変更する必要があるが、そのように電子機器が変更された場合でも、それぞれの電子機器ごとに駆動電圧値が異なることになる。
【0006】
そこで、各戸においては、駆動電圧の異なる電子機器に対応するために、供給電圧が異なる複数の直流電圧供給路を用意することが必要になり、上述した各戸別電圧変更装置が配置されることになるのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−65588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記従来例では、各戸内の直流電圧供給路を介し、コンセントに接続した電子機器間での通信が行えるようにもしている。
【0009】
しかしながら、上述のごとく電子機器ごとに駆動電圧が異なるので、この直流電圧供給路を介しての電子機器間通信は、極めて不安定なものとなってしまう。
【0010】
つまり、駆動電圧の高い電子機器と、駆動電圧の低い電子機器間の通信も考慮すると、この通信で用いる信号の大きさは駆動電圧の低い電子機器に合わせて常に小さなものとする必要がある。
【0011】
しかしながら、直流電圧供給路内にはノイズが常に存在する状況であって、このような状況において上述したように通信で用いる信号の大きさが小さいと、この直流電圧供給路を介しての電子機器間通信は、極めて不安定なものとなってしまうのである。
【0012】
そこで、本発明は直流電圧供給路を介しての電子機器間通信を安定化することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
そして、この目的を達成するために本発明の各戸別電圧変更装置は、直流入力端子と、この直流入力端子に接続された電圧変更回路と、この電圧変更回路に接続された複数の直流出力端子とを備え、前記電圧変更回路は、前記直流入力端子から入力された直流電圧を、電圧の異なる複数の直流電圧に変更して前記直流出力端子に出力する構成とし、前記複数の出力端子間は、コンデンサにて交流電気的に接続した構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【0014】
また、各戸別電力使用システムは、交流−直流変換手段と、この交流−直流変換手段に接続された前記各戸別電圧変更装置と、この各戸別電圧変更装置の直流出力端子に接続された複数のコンセントと、これら複数のコンセントに接続された電子機器とを備え、前記電子機器は、直流電圧供給路と、この直流電圧供給路に接続された送信部、および受信部と、これらの送信部、および受信部に接続された通信制御部と、この通信制御部と前記直流電圧供給路に接続された電圧検出部と、前記通信制御部と送信部に接続した送信出力制御部とを有する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0015】
以上のように本発明の各戸別電圧変更装置は、直流入力端子と、この直流入力端子に接続された電圧変更回路と、この電圧変更回路に接続された複数の直流出力端子とを備え、前記電圧変更回路は、前記直流入力端子から入力された直流電圧を、電圧の異なる複数の直流電圧に変更して前記直流出力端子に出力する構成とし、前記複数の直流出力端子間は、コンデンサにて交流電気的に接続したものである。
【0016】
また、各戸別電力使用システムは、交流−直流変換手段と、この交流−直流変換手段に接続された前記各戸別電圧変更装置と、この各戸別電圧変更装置の出力端子に接続された複数のコンセントと、これら複数のコンセントに接続された電子機器とを備え、前記電子機器は、直流電圧供給路と、この直流電圧供給路に接続された送信部、および受信部と、これらの送信部、および受信部に接続された通信制御部と、この通信制御部と前記直流電圧供給路に接続された電圧検出部と、前記通信制御部と送信部に接続した送信出力制御部とを有する構成としたものである。
【0017】
このため、本発明の各戸別電圧変更装置を用いて各戸別電力使用システムを構成すれば、各電子機器からは、他の電子機器に、自分が何ボルトの直流電圧で駆動されているかを、前記電圧変更回路の直流出力端子間を接続したコンデンサを介して知らせることができるので、通信をしようとする電子機器間で、相手方に送信する信号の大きさを調整することができ、その結果として電力供給線路を介しての電子機器間通信を安定化することができる。
【0018】
また、電圧変更回路の直流出力端子間に接続したコンデンサを介して通信を行わせることとしたので、電圧変更回路のノイズによる影響を受けにくい安定した通信が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の(実施の形態1)にかかる各戸別電力使用システムのブロック図
【図2】同各戸別電力使用システムに用いる電子機器の要部ブロック図
【図3】同各戸別電力使用システムにおける信号を示すブロック図
【図4】同各戸別電力使用システムにおける信号を示す波形図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を用いて説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1において、1は電力会社(図示せず)から供給された交流電圧を降圧する柱上トランスで、この柱上トランス1と各戸(家庭、工場、店舗等)2内の交流−直流変換手段3は交流電圧供給路4で接続されている。
【0022】
柱上トランス1から交流−直流変換手段3に供給された交流100Vは内部で分岐され、その一方は交流−直流変換手段3を通過し、交流電圧供給路5からコンセント6に供給される。
【0023】
このコンセント6には、現在普及している交流駆動タイプの電子機器7が接続される。
【0024】
また、交流−直流変換手段3で分岐された他方は、例えば直流48Vに変換され、直流電圧供給路8を介して各戸別電圧変更装置9に供給される。
【0025】
また、交流−直流変換手段3と各戸別電圧変更装置9間には、例えば太陽電池システムのような直流発電手段10と、蓄電池のような直流蓄電手段11が、それぞれダイオード12を介して接続されている。
【0026】
前記各戸別電圧変更装置9は、供給された直流48Vから、直流6V、直流12V、直流48V、直流300Vを発生するためのもので、直流入力端子9aと、この直流入力端子9aに接続された電圧変更回路9bと、この電圧変更回路9bに接続された複数の直流出力端子9c、9d、9e、9fとを備え、前記電圧変更回路9bは、前記直流入力端子9aから入力された直流電圧を、電圧の異なる複数の直流電圧に変更して前記直流出力端子9c〜9fに出力する構成としている。
【0027】
具体的には、直流出力端子9cからは直流6V、直流出力端子9dからは直流12V、直流出力端子9eからは直流48V、直流出力端子9fからは直流300Vが出力される構成となっている。
【0028】
また、直流出力端子9cにはコンセント13が接続されているので、直流6Vが直流電圧供給路13aを介してコンセント13から出力される構成となっている。
【0029】
同様に、直流出力端子9dにはコンセント14が接続されているので、直流12Vが直流電圧供給路14aを介してコンセント14から出力される構成となっている。
【0030】
同様に、直流出力端子9eにはコンセント15が接続されているので、直流48Vが直流電圧供給路15aを介してコンセント15から出力される構成となっている。
【0031】
同様に、直流出力端子9fにはコンセント16が接続されているので、直流300Vが直流電圧供給路16aを介してコンセント16から出力される構成となっている。
【0032】
また、コンセント13には電子機器の一例としてパーソナルコンピュータ17が接続され、またコンセント14には電子機器の一例として電話18が接続され、さらにコンセント15には電子機器の一例としてテレビジョン受信機19とDVDレコーダ20が接続され、さらにまたコンセント16には電子機器の一例としてエアコン21が、それぞれ着脱自在に接続されている。
【0033】
なお、これらのパーソナルコンピュータ17は直流6Vで、また電話18は直流12Vで、さらにテレビジョン受信機19とDVDレコーダ20は直流48Vで、さらにエアコン21は直流300Vで駆動される構造となっている。
【0034】
また各戸別電圧変更装置9内において、電圧変更回路9bの直流出力端子9c、9d間はコンデンサ22で、また直流出力端子9d、9e間はコンデンサ23で、さらに直流出力端子9e、9f間はコンデンサ24で、それぞれ交流電気的に接続(直流電気的には遮断状態)し、これにより後述するパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21間での通信が行える状態としている。
【0035】
つまり、各戸別電圧変更装置9の電圧変更回路9bは、電圧変更を行うためのスイッチング素子等を含む多くの電子部品が設けられているので、この電圧変更回路9bをバイパスする状態で、パーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21間での通信が行える状態としているのである。
【0036】
図2は直流駆動タイプの電子機器として用いたパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21を代表し、テレビジョン受信機19の電圧供給部分を示したものである。
【0037】
この図2(a)に示すようにテレビジョン受信機19の電圧供給部分には、直流48Vで駆動される電源部25と、通信部26が設けられている。
【0038】
また、通信部26は、図2(b)に示すように直流電圧供給路15aと、この直流電圧供給路15aに接続された送信部27、および受信部28と、これらの送信部27、および受信部28に接続されたPLC通信制御部29と、このPLC通信制御部29と前記直流電圧供給路15aに接続された電圧検出部30と、前記PLC通信制御部29と送信部27に接続した送信出力制御部30aとを備えた構成となっている。
【0039】
つまり、送信部27からは、直流電圧供給路15aを介して駆動電圧情報(このテレビジョン受信機19では直流48v)を、他の直流駆動タイプの電子機器であるパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21に送信する構成となっている。
【0040】
勿論、この図2(a),(b)に示した構成は、パーソナルコンピュータ17、電話18、DVDレコーダ20、エアコン21も同様な構成を有しているので、これら直流駆動タイプの電子機器であるパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21は、直流電圧供給路13a〜16aとコンデンサ22〜24を介して適宜通信が行える状態となっている。
【0041】
図3はパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21の一つから、他の全てに送信する信号であり、パケット通信が行われる。
【0042】
この図3のフレーム31内の先頭の情報32は送受信間の同期、キャリア検出に用いられる情報、また次の情報33は送信元アドレス等の制御情報を含む情報、最後の情報34は実データ(映像情報、音声情報等)を含む情報である。
【0043】
また、情報33内はさらに細かく送信先PLCアドレスの情報35、送信元PLCアドレスの情報36、駆動電圧の情報37が含まれている。
【0044】
さらに、情報34内はさらに細かく送信先IPアドレスの情報38、送信元IPアドレスの情報39、実データの情報40が含まれている。
【0045】
図4は、図3の情報が送られる際の実波形を示している。
【0046】
この内、図4(a)に示すものは、パーソナルコンピュータ17から電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21に送信される信号を示している。
【0047】
つまり、パーソナルコンピュータ17は上述のごとく直流6Vで駆動されているので、この直流6Vに信号が載せられた状態となっている。
【0048】
また、図4(b)に示すものは、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21間の交信のための信号を示している。
【0049】
すなわち、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21ではそれぞれ駆動直流電圧が異なるが、直流12Vに信号を載せているのである。
【0050】
以上の点を今少し詳細に説明すると、各戸(家庭、工場、店舗等)2内において使用される直流駆動の電子機器間の通信を安定化させるためにはバイアス電圧を高めた方が良いのであるが、直流12Vであれば十分なので、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21間の通信は、図4(b)に示すごとく直流12Vに信号を載せた状態としている。
【0051】
また、パーソナルコンピュータ17は上述のごとく直流6Vで駆動されているので、通信の不安定化のおそれはあるが、上述のごとく直流6Vに信号が載せられた状態としている。
【0052】
ここで問題は、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21と、パーソナルコンピュータ17の通信を行わせる場合に、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21から、パーソナルコンピュータ17に直流12Vでバイアスされた信号を送ると、パーソナルコンピュータ17内でその信号が歪み、その結果として適切な通信が行えなくなることである。
【0053】
そこで、本実施の形態では、上述のごとくパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21のそれぞれが、自分以外の電子機器に向けて、図3のパケット通信で、送信先PLCアドレスの情報35、送信元PLCアドレスの情報36、駆動電圧の情報37、送信先IPアドレスの情報38、送信元IPアドレスの情報39を送ることにより、自分の駆動電圧を知らせる構成としている。
【0054】
このため、例えばDVDレコーダ20の実データの情報40をパーソナルコンピュータ17に送る場合には、DVDレコーダ20では送信出力制御部30aによって送信部27のバイアス電圧を直流6Vに下げて、そこに信号を載せることとした。
【0055】
この結果、DVDレコーダ20とパーソナルコンピュータ17の通信において、DVDレコーダ20の実データの情報40がパーソナルコンピュータ17で歪んで受信されることはなく、この間の通信が安定化することになる。
【0056】
また、DVDレコーダ20の実データの情報40を、テレビジョン受信機19に供給する場合には、これら両者とも直流12V以上で駆動されているので、この両者間では図4(b)のごとく、バイアス電圧を直流12Vとした信号で通信することができるので、この両者間の距離が長くても、安定した通信が行えることになる。
【0057】
また、以上のようなパーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21間の通信を行わせる時に重要なのは、電圧変更回路9bをバイパスする状態でこの通信を行わせることである。
【0058】
つまり、電圧変更回路9bは、電圧変更を行うためのスイッチング素子等を含む多くの電子部品が設けられているので、この電圧変更回路9bを介して前記パーソナルコンピュータ17、電話18、テレビジョン受信機19、DVDレコーダ20、エアコン21間の通信を行わせると、その信号内にノイズが侵入しやすくなるので、これをバイパスする状態でこの通信を行わせるようにしており、この結果、通信が安定化することになる。
【0059】
なお、このバイパスを行わせるため、上述のごとく、電圧変更回路9bの直流出力端子9c、9d間はコンデンサ22で、また直流出力端子9d、9e間はコンデンサ23で、さらに直流出力端子9e、9f間はコンデンサ24で、それぞれ交流電気的に接続(直流電気的には遮断状態)しているが、ノイズ対策を強化すべく、これらの各コンデンサ22〜24の部分にノイズフィルタを設けても良い。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上のように本発明の各戸別電圧変更装置は、直流入力端子と、この直流入力端子に接続された電圧変更回路と、この電圧変更回路に接続された複数の直流出力端子とを備え、前記電圧変更回路は、前記直流入力端子から入力された直流電圧を、電圧の異なる複数の直流電圧に変更して前記直流出力端子に出力する構成とし、前記複数の直流出力端子間は、コンデンサにて交流電気的に接続したものである。
【0061】
また、各戸別電力使用システムは、交流−直流変換手段と、この交流−直流変換手段に接続された前記各戸別電圧変更装置と、この各戸別電圧変更装置の出力端子に接続された複数のコンセントと、これら複数のコンセントに接続された電子機器とを備え、前記電子機器は、直流電圧供給路と、この直流電圧供給路に接続された送信部、および受信部と、これらの送信部、および受信部に接続された通信制御部と、この通信制御部と前記直流電圧供給路に接続された電圧検出部と、前記通信制御部と送信部に接続した送信出力制御部とを有する構成としたものである。
【0062】
このため、本発明の各戸別電圧変更装置を用いて各戸別電力使用システムを構成すれば、各電子機器からは、他の電子機器に、自分が何ボルトの直流電圧で駆動されているかを、前記電圧変更回路の直流出力端子間を接続したコンデンサを介して知らせることができるので、通信をしようとする電子機器間で、相手方に送信する信号の大きさを調整することができ、その結果として電力供給線路を介しての電子機器間通信を安定化することができる。
【0063】
また、電圧変更回路の直流出力端子間に接続したコンデンサを介して通信を行わせることとしたので、電圧変更回路のノイズによる影響を受けにくい安定した通信が行えるようになる。
【0064】
このため、各戸別電力使用システムへの活用が期待される。
【符号の説明】
【0065】
1 柱上トランス
2 各戸(家庭、工場、店舗等)
3 交流−直流変換手段(AC/DC)
4 交流電圧供給路
5 交流電圧供給路
6 コンセント
7 電子機器
8 直流電圧供給路
9 各戸別電圧変更装置
9a 直流入力端子
9b 電圧変更回路
9c,9d,9e,9f 直流出力端子
10 直流発電手段
11 直流蓄電手段
12 ダイオード
13,14,15,16 コンセント
13a,14a,15a,16a 直流電圧供給路
17 パーソナルコンピュータ(PC)
18 電話
19 テレビジョン受信機(TV)
20 DVDレコーダ
21 エアコン
22,23,24 コンデンサ
25 電源部
26 通信部
27 送信部
28 受信部
29 PLC通信制御部
30 電圧検出部
30a 送信出力制御部
31 フレーム
32,33,34,35,36,37,38,39,40 情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流入力端子と、この直流入力端子に接続された電圧変更回路と、この電圧変更回路に接続された複数の直流出力端子とを備え、前記電圧変更回路は、前記直流入力端子から入力された直流電圧を、電圧の異なる複数の直流電圧に変更して前記直流出力端子に出力する構成とし、前記複数の出力端子間は、コンデンサにて交流電気的に接続した各戸別電圧変更装置。
【請求項2】
交流−直流変換手段と、この交流−直流変換手段に接続された請求項1に記載の各戸別電圧変更装置と、この各戸別電圧変更装置の直流出力端子に接続された複数のコンセントと、これら複数のコンセントに接続された電子機器とを備え、前記電子機器は、直流電圧供給路と、この直流電圧供給路に接続された送信部、および受信部と、これらの送信部、および受信部に接続された通信制御部と、この通信制御部と前記直流電圧供給路に接続された電圧検出部と、前記通信制御部と送信部に接続した送信出力制御部とを有する各戸別電力使用システム
【請求項3】
送信部からは、直流電圧供給路を介して駆動電圧情報を送信する構成とした請求項2に記載の各戸別電力使用システム。
【請求項4】
送信部からは、パケット内に駆動電圧情報を入れて送信する構成とした請求項3に記載の各戸別電力使用システム。
【請求項5】
交流−直流変換手段と各戸別電圧変更装置間に、直流発電手段を接続した請求項4に記載の各戸別電力使用システム。
【請求項6】
交流−直流変換手段と各戸別電圧変更装置間に、直流蓄電手段を接続した請求項4、または5に記載の各戸別電力使用システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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