説明

合力のつりあっている車輪と浮力、重力のエネルギーを利用して、小さな力で、大きな力を生み出す発電装置。

【課題】地球温暖化を防ぐため、京都議定書がつくられ、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減を義務付けられている。いかにして温暖化を最小限に抑えることができるかが全世界の課題である。
【解決手段】本案は小さなエネルギーで大きなエネルギーを発生させて電気を起こすものであるが、原理は大自然の重力と浮力のエネルギーを組合わせた新しいエネルギーを開発したものである。
例えば、石油等資源に乏しい我国などは、自然エネルギーを利用するので動力源となる燃料はまったく必要でなく、無煙、無臭で公害もなく自然環境に優しく、地球温暖化防止に一役立つものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は浮力、重力等の自然エネルギーを利用した発電装置。
【背景技術】
【0002】
従来の発電装置は水力、火力、風力、原子力等のエネルギーであったが、本案は今までにない浮力と重力とをかみ合わせたエネルギーを利用した新たな発電装置である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
地球温暖化が問題視されている現在、石油の使用により地球全体が汚されており、悪影響を及ぼし動植物を死に追いやっている。本案のエネルギーは自然のエネルギーを活用しているので、公害もなく又、無限のエネルギーで美しい地球を守るのに公害等をなくすものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
現在の電源は先に述べた通り、水力発電、火力発電、風力発電、原子力発電等があるが水力発電はダム建設の費用と、土地買収等に莫大な資金が必要で、又、雨の少ない年は水量が足りなくなり、充分な発電ができない場合もあり、火力発電は石油燃料等、発電するのに経費が常時必要で石油価格の高騰もあり経済的でない。又、煙害もある。風力発電は風があるときのみ発電ができ、風がないと電力を得ることができないので不安定である。原子力発電は放射濃漏れ、機械の老朽化、制御棒の破損等、人体環境に悪影響を及ぼしかねない。又、使用済核燃料の処理等、社会問題がある。本案は公害もなく自然のエネルギーを利用しており、今までの電源装置より利点が勝っている。尚、本案は全国津々浦々、水が容易に調達できる所であれば建設することができる。
【発明の効果】
【0005】
原子力、石油等のエネルギーは公害を生み、敬遠され本案は、本来の自然エネルギーを変えないで応用するので、効果は充分ある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(イ)静止液体内では、水面上の各点の圧力は等しい。
(ロ)静止液体内の圧力は深さで定まる。
(ハ)液体表面に浮かぶ物体に働く力は重力と浮力で、この二つの力がつり合っている。
上記(イ)〜(ハ)の浮力、重力の法則により〔図1〕の(1)の水槽に水を入れ、水の中に空気を入れた筒を逆さに番号3の筒を沈めて、その上に番号2の錘りを乗せて、錘りを浮力で浮かせる。次に、〔図1〕の(1)の番号1の水より重い物体を水槽に沈めると、物体の体積だけ水面は上昇し、〔図1〕の(2)の状態になり、水面は(A)〜(B)まで上昇する。
次に水槽に沈めた物体を引き上げると、もとの水面に戻り〔図1〕の(1)になる。
物体を連続上げたり下げたりすることにより、水面が上がったり下がったりすることにより錘りが下がるエネルギーを利用し、回転運動をさせて電気を起こす。
【0007】
〔図1〕の(1)の番号1の物体を沈めたり、引き上げたりするには〔図2〕の番号9の車輪を回転させる。合力のつりあっている車輪であるので、小さな力で回転させることができる。但し、回転させるには、他のエネルギーを必要とする。
【0008】
本案は、水が深ければ深いほど重量の重い錘りを浮かせ、落下させて大きなエネルギーが得られる。
【産業上の利用可能性】
【0009】
水は何千トンの船舶等を浮かせる力があり、この浮力のエネルギーを本案は利用するもので、自然の力を活用するものである。石油のように燃料として消費するものでもなく、浮力のエネルギーは無限にあり、海上、湖上でも水を容易に確保できる場所であれば、どこでも本案の利用可能性は大である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本案の原理の断面図 (1)水中に物体を沈める前の状態図 (2)水中に物体を沈めた時の状態図
【図2】 本案の総体断面図
【符号の説明】
【0011】
1 水中に沈める物体
2 浮力に乗せる錘り
3 浮力の筒
4 空気
5 水
6 水槽
7 主軸
8 発電器
9 車輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽の水の中に試験管のような筒に空気を入れ、さかさにして沈め、筒の上部に錘りを乗せ、空気の浮力を利用し、錘りの重さより浮力を大きくして、錘りを浮かせる。
【請求項2】
水槽の水の中に水と同じ重さの物体を沈め、物体の体積だけ水槽の水を上昇させる。又、沈めた物体を水面より引上げると、水槽の水はもとの水面に戻ると同時に、錘りは重力で下がる。これを繰り返し水に浮かべた錘りを上下運動をさせて電気を起こす。
【請求項3】
合力のつりあっている車輪の先に水と同じ重さの物体を吊し、物体を水面より上げたり沈めたりさせる。
以上請求項1〜請求項3までの浮力と重力と合力のつりあっている車輪を組み合わせ、一体となって小さな力で大きな力を生み出す発電装置。

【図1】
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【図2】
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