説明

合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法

【課題】
低デニール化した合成繊維、ハイマルチ化した合成繊維、更には異型断面化した合成繊維等、新しい形態の合成繊維を高速生産する場合であっても、毛羽や糸切れの発生、また染色斑の発生を充分に抑えることができる合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法を提供する。
【解決手段】
合成繊維用処理剤として、潤滑剤及び機能性向上剤を含有し、且つ該機能性向上剤の少なくとも一部として特定のヒドロキシ化合物を1〜30重量%含有して成るものを用いた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法に関する。近年、合成繊維の生産が一層高速化しており、その一方で低デニール化した合成繊維、ハイマルチ化した合成繊維、更には異型断面化した合成繊維等、新しい形態の合成繊維の生産が増える傾向にある。かかる新しい形態の合成繊維を高速生産すると、糸導、ガイド類、ローラー、ヒーター等との間の摩擦が増加して摩擦帯電圧が増加し、合成繊維が集束性不良や不都合な張力変動等を引き起こして、合成繊維に毛羽や糸切れが発生し易くなり、またかかる合成繊維を用いた例えば編物においては染色斑が発生し易くなる。本発明は、前記のような新しい形態の合成繊維を高速生産する場合であっても、毛羽や糸切れの発生を充分に抑え、また染色斑の発生を充分に抑えることができる合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、合成繊維を高速生産するとき、該合成繊維に毛羽や糸切れが発生するのを抑える合成繊維用処理剤として、1)ジアルキルアミンに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドをランダム又はブロック状に付加した分子量1000〜20000のポリエーテル化合物を含有する合成繊維用処理剤(例えば特許文献1参照)、2)4個以上の分岐鎖を有する分岐型ポリプロピレングリコールを含有する合成繊維用処理剤(例えば特許文献2参照)、3)エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=80/20〜20/80(重量比)の割合でブロック共重合した数平均分子量1000〜10000のポリエーテルブロックを10〜50重量%有するポリエーテル系潤滑剤を含有する合成繊維用処理剤(例えば特許文献3参照)、4)エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=40/60〜20/80(重量比)の割合で共重合した数平均分子量5000〜7000のポリオキシアルキレングリコールと、炭素数8〜14のモノカルボン酸と、炭素数6〜14のアルキルアミン塩又は第4級アンモニウム塩とを含有する合成繊維用処理剤(例えば特許文献4参照)等が知られている。
【0003】
ところが、これら従来の合成繊維用処理剤には、合成繊維を高速生産するときに実際のところ、毛羽や糸切れの発生、また染色斑の発生を充分に抑えることができず、とりわけ前記したような新しい形態の合成繊維を高速生産するときに、毛羽や糸切れの発生、また染色斑の発生を抑えることができないという問題がある。
【特許文献1】特開平6−228885号公報
【特許文献2】特開平10−273876号公報
【特許文献3】特開2001−146683号公報
【特許文献4】特開平10−245729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、低デニール化した合成繊維、ハイマルチ化した合成繊維、更には異型断面化した合成繊維等、新しい形態の合成繊維を高速生産する場合であっても、毛羽や糸切れの発生、また染色斑の発生を充分に抑えることができる合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法を提供する処にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
しかして本発明者は、前記の課題を解決するべく研究した結果、機能性向上剤の少なくとも一部として特定のヒドロキシ化合物を所定割合で含有してなる合成繊維用処理剤を用いるのが正しく好適であることを見出した。
【0006】
すなわち本発明は、潤滑剤及び機能性向上剤を含有する合成繊維用処理剤において、機能性向上剤の少なくとも一部として下記のヒドロキシ化合物を合計で1〜30重量%含有して成ることを特徴とする合成繊維用処理剤に係る。また本発明は、前記の本発明に係る合成繊維用処理剤を合成繊維に対し0.1〜3重量%となるよう付着させることを特徴とする合成繊維の処理方法に係る。
【0007】
ヒドロキシ化合物:下記の化1で示されるヒドロキシ化合物及び下記の化2で示されるヒドロキシ化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
【0008】
【化1】

【0009】
【化2】

【0010】
化1及び化2において、
,R,R,R:水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基(但し、R〜Rのうちで同時に水素原子となるのは二つ以下)
,R,R,R10:水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基(但し、R〜R10のうちで同時に水素原子となるのは二つ以下)
,R,R11,R12:水素原子、メチル基又は炭素数1〜3のアシル基
,A:合計1〜30個の炭素数2〜4のオキシアルキレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基
【0011】
先ず、本発明に係る合成繊維用処理剤(以下単に本発明の処理剤という)について説明する。本発明の処理剤は、潤滑剤と機能性向上剤とを含有し、且つ該機能性向上剤の少なくとも一部として特定のヒドロキシ化合物を含有して成るものである。
【0012】
本発明の処理剤に用いる特定のヒドロキシ化合物は、化1で示されるヒドロキシ化合物及び化2で示されるヒドロキシ化合物から選ばれる一つ又は二つ以上である。
【0013】
化1で示されるヒドロキシ化合物において、化1中のR〜Rは水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基である。但し、R〜Rのうちで同時に水素原子となるのは二つ以下である。したがって、化1中のR〜Rとしては、1)二つが炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基であって、残りの二つが水素原子である場合、2)三つが炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基であって、残りの一つが水素原子である場合、3)全ての四つが炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基である場合が挙げられるが、なかでも前記1)の場合が好ましい。前記1)〜3)の炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、イソプロピル基、t−ブチル基、イソブチル基、2−メチル−ペンチル基、2−エチル−ヘキシル基、2−プロピル−ヘプチル基、2−ブチル−オクチル基、ビニル基、アリル基、ヘキセニル基、10−ウンデセニル基等が挙げられるが、なかでも炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基が好ましく、化1中のR〜Rの炭素数の合計が2〜14である場合がより好ましい。
【0014】
また化1で示されるヒドロキシ化合物において、化1中のR,Rとしては、1)水素原子、2)メチル基、3)ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基等の炭素数1〜3のアシル基が挙げられるが、なかでも水素原子が好ましい。
【0015】
以上説明した化1で示されるヒドロキシ化合物それ自体は、公知の方法、例えば特開2002−356451号公報に記載の方法で合成できる。
【0016】
化2で示されるヒドロキシ化合物において、化2中のR〜R10は、化1中のR〜Rについて前記したことと同様であり、また化2中のR11,R12は、化1中のR,Rについて前記したことと同様である。
【0017】
化2で示されるヒドロキシ化合物において、化2中のA,Aは、合計1〜30個の炭素数2〜4のオキシアルキレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基である。かかる化2中のA,Aには、1)1個の炭素数2〜4のオキシアルキレン単位を有するアルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基、2)合計2〜30個の炭素数2〜4のオキシアルキレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基が含まれ、またかかるポリオキシアルキレン基を構成する炭素数2〜4のオキシアルキレン単位としては、オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位、オキシブチレン単位が挙げられる。なかでも化1中のA,Aとしては、エチレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基、プロピレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基、又は合計2〜12個のオキシエチレン単位及びオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基が好ましい。ポリオキシアルキレン基が二つ以上の異なるオキシアルキレン単位で構成されている場合、その結合様式は、ランダム結合、ブロック結合、又はこれらの双方のいずれでもよい。
【0018】
以上説明した化2で示されるヒドロキシ化合物それ自体は、公知の方法、例えば特開平3−163038号公報に記載の方法で合成できる。
【0019】
本発明の処理剤は、潤滑剤及び機能性向上剤を含有しており、且つ該機能性向上剤の少なくとも一部として、以上説明したような化1で示されるヒドロキシ化合物及び化2で示されるヒドロキシ化合物から選ばれる一つ又は二つ以上を合計で1〜30重量%含有するものであるが、かかるヒドロキシ化合物を合計で2〜25重量%含有するものが好ましく、5〜20重量%含有するものがより好ましい。
【0020】
本発明の処理剤は、化1又は化2で示されるヒドロキシ化合物以外に、他の機能性向上剤を含有することができる。かかる他の機能性向上剤としては、公知のものを適用できる。これには例えば、1)有機スルホン酸塩、有機脂肪酸塩等のアニオン性界面活性剤、ラウリルトリメチルアンモニウムエトサルフェート等のカチオン性界面活性剤、オクチルジメチルアンモニオアセタート等の両性界面活性剤等の帯電防止剤、2)有機リン酸塩、脂肪酸等の油性向上剤、3)主鎖として平均分子量1500〜3000のポリジメチルシロキサン鎖を有し且つ側鎖として平均分子量700〜5000のポリオキシアルキレン鎖を有するポリエーテル変性シリコーン、ペルフルオロアルキル基を有する界面活性剤等の浸透性向上剤、4)ポリエーテルポリエステル等の集束性向上剤、5)有機チタン系化合物、有機リン系化合物等の極圧添加剤、6)フェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系、アミン系等の酸化防止剤、7)防錆剤等が挙げられる。
【0021】
本発明の処理剤が以上説明したような他の機能性向上剤を含有する場合、かかる他の機能性向上剤の含有割合は0.2〜15重量%となるようにするのが好ましく、1〜12重量%となるようにするのがより好ましい。
【0022】
本発明の処理剤は、潤滑剤及び以上説明したような機能性向上剤を含有して成るものである。かかる潤滑剤としては、公知のものを適用できる。これには例えば、1)ポリエーテル化合物、2)脂肪族エステル化合物、3)芳香族エステル化合物、4)(ポリ)エーテルエステル化合物、5)鉱物油、6)シリコーン油等が挙げられる。
【0023】
前記のポリエーテル化合物としては、いずれも分子中にポリオキシアルキレン基を有する、ポリエーテルモノオール、ポリエーテルジオール、ポリエーテルトリオール等が挙げられるが、なかでも平均分子量700〜10000のポリエーテル化合物が好ましく、炭素数1〜18の1〜3価のヒドロキシ化合物に炭素数2〜4のアルキレンオキサイドをブロック状又はランダム状に付加した平均分子量700〜10000のポリエーテル化合物がより好ましい。
【0024】
前記の脂肪族エステル化合物としては、1)ブチルステアレート、オクチルステアレート、オレイルラウレート、オレイルオレート、イソペンタコサニルイソステアレート等の、脂肪族1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とをエステル化したエステル化合物、2)1,6−ヘキサンジオールジデカノエート、トリメチロールプロパンモノオレートモノラウレート等の、脂肪族多価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とをエステル化したエステル化合物、3)ジラウリルアジペート、ジオレイルアゼレート等の、脂肪族1価アルコールと脂肪族多価カルボン酸とをエステル化したエステル化合物等が挙げられるが、なかでも炭素数17〜60の脂肪族エステル化合物が好ましく、脂肪族1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とを又は脂肪族多価アルコールと脂肪族モノカルボン酸とをエステル化した炭素数17〜60の脂肪族エステル化合物がより好ましい。
【0025】
前記の芳香族エステル化合物としては、1)ベンジルステアレート、ベンジルラウレート等の、芳香族アルコールと脂肪族モノカルボン酸とをエステル化したエステル化合物、2)ジイソステアリルイソフタレート、トリオクチルトリメリテート等の、脂肪族1価アルコールと芳香族カルボン酸とをエステル化したエステル化合物等が挙げられるが、なかでも脂肪族1価アルコールと芳香族カルボン酸とをエステル化したエステル化合物が好ましい。
【0026】
前記の(ポリ)エーテルエステル化合物としては、1)炭素数4〜26の1〜3価の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)エーテル化合物と、炭素数4〜26の脂肪族カルボン酸とをエステル化した(ポリ)エーテルエステル化合物、2)1〜3価の芳香族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)エーテル化合物と、炭素数4〜26の脂肪族カルボン酸とをエステル化した(ポリ)エーテルエステル化合物、3)炭素数4〜26の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを付加した(ポリ)エーテル化合物と、芳香族カルボン酸とをエステル化した(ポリ)エーテルエステル化合物等が挙げられる。
【0027】
前記の鉱物油としては、様々な粘度を有する各種の鉱物油が挙げられるが、なかでも30℃の粘度が1×10−6〜1.3×10−1/sのものが好ましく、1×10−6〜5×10−5/sのものがより好ましい。かかる好ましい鉱物油には流動パラフィンオイルがある。
【0028】
前記のシリコーン油としては、様々な粘度を有する各種のシリコーン油が挙げられるが、なかでも30℃の粘度が1×10−3〜1m/sである線状ポリオルガノシロキサンが好ましい。かかる線状ポリオルガノシロキサンには、いずれも30℃の粘度が1×10−3〜1m/sである、線状ポリジメチルシロキサン、変性基を有する線状ポリジメチルシロキサン等があり、この場合の変性基としては、エチル基、フェニル基、フロロプロピル基、アミノプロピル基、カルボキシオクチル基、ポリオキシエチレンオキシプロピル基、ω−メトキシポリエトキシ・ポリプロポキシプロピル基等が挙げられるが、なかでも線状ポリジメチルシロキサンがより好ましい。
【0029】
本発明の処理剤としては、以上説明したような潤滑剤を50〜90重量%及び前記したような機能性向上剤を1〜30重量%含有して成るものが好ましく、且つ該機能性向上剤の少なくとも一部として、前記したような化1又は化2で示されるヒドロキシ化合物を1〜30重量%含有して成るものがより好ましい。
【0030】
本発明の処理剤は更に乳化剤を含有することができる。かかる乳化剤としては公知のものを適用できる。これには例えば、1)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルアミノエーテル等の、分子中にポリオキシアルキレン基を有する非イオン界面活性剤、2)ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレート、グリセリンモノラウレート、ジグリセリンジラウレート等の、多価アルコール部分エステル型の非イオン界面活性剤、3)3〜6価のアルコールと脂肪酸との部分エステルにアルキレンオキサイドを付加したもの、アルキレンオキサイドを付加した3〜6価のアルコールと脂肪酸との部分エステル又は完全エステル、3〜6価のアルコールとヒドロキシ脂肪酸とのエステルにアルキレンオキサイドを付加したもの等の、ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル型の非イオン界面活性剤等が挙げられる。これらのなかでも、分子中に3〜10個のオキシエチレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基及び炭素数8〜18のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。
【0031】
本発明の処理剤が以上説明したような乳化剤を含有する場合、かかる乳化剤の含有割合は2〜30重量%となるようにするのが好ましい。
【0032】
本発明の処理剤が乳化剤を含有するものである場合、本発明の処理剤としては、以上説明したような潤滑剤、機能性向上剤及び乳化剤から成り、潤滑剤を50〜90重量%、機能性向上剤を1〜30重量%及び乳化剤を2〜30重量%(合計100重量%)含有して成るものが好ましく、且つ該機能性向上剤の少なくとも一部として、前記したような化1及び又は化2で示されるヒドロキシ化合物を3〜25重量%含有して成るものがより好ましい。
【0033】
次に、本発明に係る合成繊維の処理方法(以下単に本発明の処理方法という)について説明する。本発明の処理方法は、以上説明したような本発明の処理剤を合成繊維に対し0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜1.2重量%となるよう付着させる方法である。本発明の処理剤を合成繊維に付着させる工程としては、紡糸工程、紡糸と延伸とを同時に行なう工程等が挙げられる。また本発明の処理剤を合成繊維に付着させる方法としては、ローラー給油法、計量ポンプを用いたガイド給油法、浸漬給油法、スプレー給油法等が挙げられる。更に本発明の処理剤を合成繊維に付着させる際の形態としては、ニート、有機溶剤溶液、水性液等が挙げられるが、水性液が好ましい。本発明の処理剤の水性液を付着させる場合も、合成繊維に対し本発明の処理剤として0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜1.2重量%となるよう付着させる。
【0034】
本発明の処理方法の適用対象となる合成繊維としては、1)ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ乳酸エステル等のポリエステル系繊維、2)ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系繊維、3)ポリアクリル、モダアクリル等のポリアクリル系繊維、4)ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリウレタン系繊維等が挙げられるが、なかでもポリエステル系繊維又はポリアミド系繊維に適用する場合に本発明の効果の発現が高い。
【発明の効果】
【0035】
以上説明した本発明には、低デニール化した合成繊維、ハイマルチ化した合成繊維、更には異型断面化した合成繊維等、新しい形態の合成繊維を高速生産する場合であっても、毛羽や糸切れの発生、また染色斑の発生を充分に抑えることができるという効果がある。
【0036】
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、部は重量部を、また%は重量%を意味する。
【実施例】
【0037】
試験区分1(ヒドロキシ化合物の合成)
・ヒドロキシ化合物(A−1)の合成
1Lのオートクレーブに、水酸化カリウム粉末(純度95%)47.5g及びナフテン系溶媒(沸点範囲210〜230℃、比重0.79)400gを仕込み、アセチレンを圧力0.02MPa(ゲージ圧)まで導入した後、更にメチルエチルケトン50gを導入した。温度を25℃に保持して2時間反応させ、反応混合物を得た。この反応混合物500gを分液ロートに移し、水洗して水酸化カリウムを除去した後、有機相を分離した。この有機相に濃度0.1モル/Lの塩酸を加えて残留する水酸化カリウムを中和した後、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオールを含有する有機相456gを分離した。この有機相456gを分液ロートに採り、ジメチルスルホキシド90gを加え、充分に振とうした後、静置した。成層分離した下層部151gを回収し、前記のナフテン系溶媒363gを加え、再度充分に振とうした後、静置した。成層分離した下層部140gを回収し、減圧蒸留して、ヒドロキシ化合物(A−1)として3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオールを得た。
【0038】
・ヒドロキシ化合物(A−2)〜(A−12)及び(a−1)の合成
ヒドロキシ化合物(A−1)と同様にして、ヒドロキシ化合物(A−2)〜(A−12)及び(a−1)を得た。
【0039】
・ヒドロキシ化合物(A−15)の合成
前記で得たヒドロキシ化合物(A−1)170g(1モル)と三フッ化ホウ素ジエチルエーテル5gをオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素ガスで置換した後、加圧下及び60〜70℃の加温下に、エチレンオキサイド352g(8モル)とプロピレンオキサイド464g(8モル)との混合物を圧入して、反応させた。1時間の熟成反応後、反応物を得た。この反応物を分析したところ、化2中のR及びR10がメチル基、R及びRがエチル基、R11及びR12が水素原子、A及びAが合計8個のオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基である場合の化2で示されるヒドロキシ化合物(A−15)であった。
【0040】
・ヒドロキシ化合物(A−16)〜(A−20)及び(a−2)の合成
ヒドロキシ化合物(A−15)と同様にして、ヒドロキシ化合物(A−16)〜(A−20)及び(a−2)を得た。
【0041】
・ヒドロキシ化合物(A−21)の合成
2,2,7,7−テトラメチル−3,6−ジエチル−4−オクチン−3,6−ジオール1モルにエチレンオキサイドを10モル付加したヒドロキシ化合物694g(1モル)と48%水酸化カリウム水溶液14.5gをオートクレーブに仕込み、撹拌しながら70〜100℃で減圧下に脱水した。反応温度を100〜120℃に維持して、塩化メチル106g(2.1モル)をオートクレーブ内の圧力低下が認められなくなるまで圧入し、エーテル化反応を行なった後、副生した塩化カリウムを濾別して、反応物765gを得た。この反応物を分析したところ、化2中のR及びR10がエチル基、R及びRがt−ブチル基、R11及びR12がメチル基、A及びAが合計5個のオキシエチレン単位で構成されたポリオキシエチレン基を有するポリエチレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基である場合の化2で示されるヒドロキシ化合物(A−21)であった。
【0042】
・ヒドロキシ化合物(A−14)及び(a−3)の合成
ヒドロキシ化合物(A−21)と同様にして、ヒドロキシ化合物(A−14)及び(a−3)を得た。
【0043】
・ヒドロキシ化合物(A−22)の合成
2,9−ジメチル−4,7−ジエチル−5−デシン−4,7−ジオール1モルにエチレンオキサイド8モルとプロピレンオキサイド14モルとを付加したヒドロキシ化合物1420g(1モル)、氷酢酸144g(2.4モル)及び濃硫酸12gをフラスコに仕込み、撹拌しながら反応温度を100〜110℃とし、減圧下に脱水してエステル化反応を行った。反応終了後、冷却しながら、濃硫酸と未反応酢酸とを48%水酸化カリウム70gで中和し、次いで生成水を減圧下に留去した。副生した無機塩を濾別して反応物1420gを得た。この反応物を分析したところ、化2中のR及びR10がエチル基、R及びRがイソブチル基、R11及びR12がアセチル基、A及びAが合計11個のオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とで構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基である場合の化2で示されるヒドロキシ化合物(A−22)であった。
【0044】
・ヒドロキシ化合物(A−13)の合成
ヒドロキシ化合物(A−22)と同様にして、ヒドロキシ化合物(A−13)を得た。以上で得た各ヒドロキシ化合物の内容を、化1に相当するものについては表1に、また化2に相当するものについては表2にまとめて示した。









【0045】
【表1】

【0046】
表1において、
*1:R〜Rの炭素数の合計
【0047】
【表2】

【0048】
表2において、
*2:R〜R10の炭素数の合計
*3,*4:オキシアルキレン単位の繰り返し数
EO:オキシエチレン単位
PO:オキシプロピレン単位
BO:オキシテトラメチレン単位
【0049】
試験区分2(合成繊維用処理剤の調製)
・実施例1{合成繊維用処理剤(P−1)の調製}
下記の潤滑剤(B−1)75部、機能性向上剤として表1に記載のヒドロキシ化合物(A−1)7部、他の機能性向上剤として下記の機能性向上剤(C−1)10部及び機能性向上剤(E−1)1部、下記の乳化剤(D−1)7部を均一混合して実施例1の合成繊維用処理剤(P−1)を調製した。
潤滑剤(B−1):ドデシルドデカナート/α−ブチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=3)とドデカン酸とのエステル/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを50/50(重量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量3000のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを40/60(重量比)の割合でブロック状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=11/14/29/46(重量比)の混合物
機能性向上剤(C−1):オクタデセン酸カリウム/デカンスルホン酸カリウム=50/50(重量比)の混合物
機能性向上剤(E−1):オクチルジフェニルホスファイト(酸化防止剤)
乳化剤(D−1):グリセリンモノラウラート
【0050】
・実施例2〜23及び比較例1〜5{合成繊維用処理剤(P−2)〜(P−23)及び(R−1)〜(R−5)の調製}
実施例1と同様にして、実施例2〜23及び比較例1〜5の合成繊維用処理剤(P−2)〜(P−23)及び(R−1)〜(R−5)を調製した。実施例1も含め、各例で調製した合成繊維用処理剤の内容を表3にまとめて示した。
























【0051】
【表3】

【0052】
表3において、
割合:部
B−1:ドデシルドデカナート/α−ブチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=3)とドデカン酸とのエステル/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを50/50(重量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量3000のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを40/60(重量比)の割合でブロック状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=11/14/29/46(重量比)の混合物
B−2:ラウリルオクタナート/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを65/35(重量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量3000のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを40/60(重量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量2500のポリエーテルモノオール=30/20/50(重量比)の混合物
B−3:ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを50/50(重量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量10000のポリエーテルモノオール/ラウリルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを50/50(重量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量2500のポリエーテルモノオール/オクチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを45/55(重量比)の割合でブロック状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=30/50/20(重量比)の混合物
B−4:ラウリルオクタナート/30℃の粘度が1.3×10−5/sの鉱物油=67/33(重量比)の混合物
B−5:30℃の粘度が3.0×10−5/sの鉱物油/α−ブチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=8)のラウリン酸エステル/ブチルアルコールにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとをブロック状に付加した数平均分子量1800のポリエーテルモノオール=24/16/60(重量比)の混合物
【0053】
A−1〜A−22,a−1〜a−3:試験区分1で合成した表1又は2に記載のヒドロキシ化合物
【0054】
D−1:グリセリンモノラウラート
D−2:α−ドデシル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=7)
D−3:硬化ヒマシ油にエチレンオキサイドを20モル付加したもの/ポリエチレングリコール(平均分子量600)1モルとラウリン酸2モルとのジエステル=80/20(重量比)の混合物
【0055】
C−1:オクタデセン酸カリウム/デカンスルホン酸カリウム=50/50(重量比)の混合物
C−2:ラウリン酸ブチルジエタノールアミン/オクタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム/α−ラウリル−ω−ヒドロキシトリオキシエチレンの燐酸エステルカリウム塩=50/25/25(重量比)の混合物
C−3:トリブチルメチルアンモニウム=ジエチルホスフェート/オクタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム/=60/40(重量比)の混合物
C−4:ジメチルラウリルアミンオキサイド/トリブチルメチルアンモニウム=ジエチルホスフェート=50/50(重量比)の混合物
C−5:トリブチルメチルアンモニウム=ジエチルホスフェート/ラウリルトリメチルアンモニウムエトサルフェート=60/40(重量比)の混合物
C−6:デシルジメチルアンモニオアセタ−ト/N,N−ビス(2−カルボキシエチル)−オクチルアミン=50/50(重量比)の混合物
【0056】
E−1:オクチルジフェニルホスファイト(酸化防止剤)
E−2:3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−トルエン(酸化防止剤)
E−3:ジラウリル−3,3’−チオジプロピオン酸エステル(酸化防止剤)
【0057】
試験区分3(合成繊維への合成繊維用処理剤の付着、仮撚加工及び評価)
・合成繊維への合成繊維用処理剤の付着
試験区分2で調製した合成繊維用処理剤と希釈水とを均一混合して合成繊維用処理剤の10%水性液とした。固有粘度0.64、酸化チタン含有量0.2%のポリエチレンテレフタラートチップを常法により乾燥した後、エクストルーダーを用いて295℃で紡糸し、口金から吐出して冷却固化した後の走行糸条に、前記の10%水性液を、計量ポンプを用いたガイド給油法にて、合成繊維用処理剤としての付着量が表2記載の付着率となるよう付着させた後、ガイドで集束させ、機械的な延伸を伴うことなく3000m/分の速度で巻き取り、56デシテックス144フィラメントの部分延伸糸を10kg捲きケークとして得た。
【0058】
・仮撚加工
前記で得たケークを次のような仮撚加工に供した。コンタクトヒーター式仮撚機(帝人製機社製のSDS1200)を使用して、加工速度=800m/分と1200m/分の2条件下に、延伸倍率=1.652、施撚方式=3軸デイスク外接式摩擦方式(入り側ガイドデイスク1枚、出側ガイドデイスク1枚、硬質ポリウレタンデイスク4枚)、加撚側ヒーター=長さ2.5mで表面温度210℃、解撚側ヒーター=なし、目標撚り数=3300T/mの条件で、25日間連続運転による仮撚加工を行なった。
【0059】
・毛羽の評価
前記の仮撚加工において、仮撚加工糸を巻き取る前に、毛羽計数装置(東レエンジニアリング社製のDT−105)にて1時間当たりの毛羽数を測定し、次の基準で評価した。結果を表4にまとめて示した。
◎:測定された毛羽数が0個
◎〜○:測定された毛羽数が1個未満(但し、0を含まない)
○:測定された毛羽数が1〜2個
△:測定された毛羽数が3〜9個
×:測定された毛羽数が10個以上
【0060】
・糸切れの評価
前記の仮撚加工において、連続運転の25日間に発生した糸切れ回数を1日当たりの回数に換算し、次の基準で評価した。結果を表4にまとめて示した。
◎:発生した糸切れ回数が0回
◎〜○:発生した糸切れ回数が0.5回未満(但し、0を含まない)
○:発生した糸切れ回数が0.5〜1回未満
△:発生した糸切れ回数が1〜5回未満
×:発生した糸切れ回数が5回以上
【0061】
・染色性の評価
上記の毛羽を測定した仮撚加工糸を用い、筒編機で直径70mm、長さ1.2mmの編地を作製した。この編地を、分散染料(日本化薬社製の商品名カヤロンポリエステルブルーEBL−E)を用いて高圧染色法により染色した。染色した編地を、常法にしたがい水洗し、還元洗浄及び乾燥した後、直径70mm、長さ1mの鉄製の筒に装着して、編地表面の濃染部分の点数を肉眼で数えるという評価を行なった。同様の評価を5回実施し、得られた評価結果から編地1枚当たりの点数に換算して、次の基準で評価した。結果を表4にまとめて示した。
◎:濃染部分がない
◎〜○:濃染部分が1点ある
○:濃染部分が2点ある
△:濃染部分が3〜6点ある
×:濃染部分が7点以上ある






【0062】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
潤滑剤及び機能性向上剤を含有する合成繊維用処理剤において、機能性向上剤の少なくとも一部として下記のヒドロキシ化合物を合計で1〜30重量%含有して成ることを特徴とする合成繊維用処理剤。
ヒドロキシ化合物:下記の化1で示されるヒドロキシ化合物及び下記の化2で示されるヒドロキシ化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
【化1】

【化2】

{化1及び化2において、
,R,R,R:水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基(但し、R〜Rのうちで同時に水素原子となるのは二つ以下)
,R,R,R10:水素原子又は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素基(但し、R〜R10のうちで同時に水素原子となるのは二つ以下)
,R,R11,R12:水素原子、メチル基又は炭素数1〜3のアシル基
,A:合計1〜30個の炭素数2〜4のオキシアルキレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基}
【請求項2】
化1で示されるヒドロキシ化合物が化1中のR及びRが水素原子である場合のものであり、また化2で示されるヒドロキシ化合物が化2中のR11及びR12が水素原子であって且つA及びAが合計1〜12個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールの全ての水酸基から水素原子を除いた残基である場合のものである請求項1記載の合成繊維用処理剤。
【請求項3】
化1で示されるヒドロキシ化合物が化1中のR〜Rが水素原子又は炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基である場合のものであり、また化2で示されるヒドロキシ化合物が化2中のR〜R10が水素原子又は炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基である場合のものである請求項1又は2記載の合成繊維用処理剤。
【請求項4】
化1で示されるヒドロキシ化合物が化1中のR〜Rの炭素数の合計が2〜14である場合のものであり、また化2で示されるヒドロキシ化合物が化2中のR〜R10の炭素数の合計が2〜14である場合のものである請求項1〜3のいずれか一つの項記載の合成繊維用処理剤。
【請求項5】
潤滑剤が、平均分子量700〜10000のポリエーテル化合物、炭素数17〜60の脂肪族エステル化合物及び30℃の粘度が1×10−6〜5×10−5/sの鉱物油から選ばれる一つ又は二つ以上である請求項1〜4のいずれか一つの項記載の合成繊維用処理剤。
【請求項6】
潤滑剤を50〜90重量%及び機能性向上剤を1〜30重量%含有する請求項1〜5のいずれか一つの項記載の合成繊維用処理剤。
【請求項7】
更に乳化剤を含有しており、潤滑剤、機能性向上剤及び乳化剤から成っていて、潤滑剤を50〜90重量%、機能性向上剤を1〜30重量%及び乳化剤を2〜30重量%(合計100重量%)含有する請求項1〜6のいずれか一つの項記載の合成繊維用処理剤。
【請求項8】
ヒドロキシ化合物を3〜25重量%含有する請求項6又は7記載の合成繊維用処理剤。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一つの項記載の合成繊維用処理剤を合成繊維に対し0.1〜3重量%となるよう付着させることを特徴とする合成繊維の処理方法。
【請求項10】
合成繊維用処理剤を水性液となし、該水性液を合成繊維に対し該合成繊維用処理剤として0.1〜3重量%となるよう付着させる請求項9記載の合成繊維の処理方法。
【請求項11】
合成繊維がポリエステル系繊維又はポリアミド系繊維である請求項9又は10記載の合成繊維の処理方法。

【公開番号】特開2006−70420(P2006−70420A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−170406(P2005−170406)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【出願人】(000210654)竹本油脂株式会社 (138)
【Fターム(参考)】