説明

吊下げ人形飾り

【課題】 吊り下がっている人形の変化を豊かにする。
【解決手段】 人形10と、棒状の主支持部材10と、主支持部材10の水平な前後方向(Y方向)に伸びている部分21に揺動可能に取り付けられている板状の副支持部材30とを備えている。人形10の手13は、胴体部12に対して揺動可能に取り付けられている。設置場所が左右方向(X方向)に揺れると、人形10の頭部11及び胴体部12は左右方向の移動を繰り返し、副支持部材30の両端部32は上下方向の移動を繰り返す。このため、胴体部12に揺動可能に連結されている手13の基部13aが胴体部12と供に左右方向に揺れ、副支持部材30の端部32に糸52で連結されている手13の先端部13bが上下方向に揺れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として車両内に取り付ける、吊下げる吊下げ人形飾りに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の吊下げ人形飾りとしては、例えば、以下の特許文献1に記載されてものがある。
【0003】
この吊下げ人形飾りは、車両のフロントガラス等に取り付けられる取付吸盤と、一方の端部に取付吸盤に固定されている主支持部材と、この主支持部材の他方の端部に固定されている副支持部材と、主支持部材及び副支持部材に糸で連結されている人形と、を備えている。
【0004】
主支持部材及び副支持部材は、いずれも可撓性を有する弾性材で形成されている。また、人形は、胴体に対して手足が一体的に形成されている。
【0005】
この吊下げ人形飾りでは、車両の振動に対応して、主支持部材及び副支持部材が上下方向に撓むことにより、人形全体が上下に揺れる。
【0006】
【特許文献1】特開平9−38341号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術では、人形の胴体と手足が一体的に揺れる、取付吸盤に対する人形の相対位置な取付位置が変わらない等、変化に乏しく、あまり楽しめないという問題点がある。
【0008】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたもので、変化が豊かで楽しむことができる吊下げ人形飾りを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記問題点を解決するための吊下げ人形飾りに係る発明は、
長手方向を有する主支持部材と、該長手方向に対して垂直な方向を長手方向とし且つ該主支持部材に取り付けられている副支持部材と、該主支持部材を設置場所に取り付けるための取付部材と、該主支持部材及び該副支持部材に糸で連結された人形と、を備えている吊下げ人形飾りにおいて、
前記人形は、頭部と、胴体部と、該胴体部に対して揺動可能に取り付けられている手とを有し、
前記主支持部材の前記長手方向の両端部のうち、一方の端部側に前記副支持部材が取り付けられ、他方の端部側に前記取付部材が取り付けられ、
前記人形の頭部は、本体連結糸により、前記主支持部材の両端部の間の位置に連結され、
前記人形の一対の手は、それぞれ、手連結糸により、前記副支持部材の前記長手方向の両端部に連結され、
前記副支持部材は、前記主支持部材を含む仮想面内の水平軸回りに揺動可能に前記主支持部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記吊下げ人形に係る発明において、前記主支持部材が湾曲しており、前記取付部材は、湾曲している前記主支持部材の前記他方の端部側にスライド可能に取り付けられていてもよい。
【0011】
なお、以上において、人形は、人の形をしたもののみならず、擬人化されたロボットや、各種キャラクター、動物等のぬいぐるみも含んでいる。このため、人形の手には、人形やロボット等の手の他に、動物の前足も含んでいる。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、車両等が副支持部材の長手方向(以下、左右方向とする)に揺れたとき、人形の胴体部は、車両等の揺れに併せて主として左右方向に揺れるのに対して、副支持部材は水平軸回りに揺動可能に設けられているため、その両端部が主として鉛直方向に揺れる。このため、胴体部に揺動可能に連結されている手の基部側が胴体部と供に左右方向に揺れ、副支持部材の端部に糸で連結されている手の先端部側が鉛直方向に揺れる。この結果、人形の手は、胴体部と異なる動きとなり、人形の動きの変化を豊かにすることができる。
【0013】
また、主支持部材が湾曲しており、取付部材がこの主支持部材にスライド可能に取り付けられていものでは、取付部材に対する人形の相対位置や相対角度を変えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る吊下げ人形飾りの実施形態について、図面を用いて説明する。
【0015】
本発明に係る実施形態としての吊下げ人形飾りは、主として、乗用車等の車室内飾るもので、図1〜図4に示すように、湾曲した丸棒状の主支持部材20と、主支持部材20に取り付けられている板状の副支持部材30と、主支持部材20を設置場所に固定するための取付部材40と、主支持部材20及び副支持部材30に糸51,52で連結された人形10と、を備えている。なお、以下の説明の都合上、本実施形態の吊下げ人形飾りを設置した際の鉛直下方向を(+)Z方向、このZ方向に垂直な平面内の一方向を(+)Y方向、Y方向及びZ方向に垂直な一方向を(+)X方向とする。
【0016】
丸棒状の主支持部材20は、図1及び図3に示すように、一方の端部側の湾曲率が他方の端部側の湾曲率より大きく、この一方の端部側((−)Y側)には、他方の端部側((+)Y方向側)に近づく向きに伸びる逆伸部21を有している。この一方の端部側の逆伸部21に、副支持部材30が取り付けられ、他方の端部側に取付部材40が取り付けられている。棒状の主支持部材20の両端には、取付部材40や副支持部材30が主支持部材20から抜け外れるのを防止するためのストッパ23,23が設けられている。この棒状の主支持部材20のほぼ中央部には、人形10を吊るすための糸留め部22が形成されている。
【0017】
板状の副支持部材30は、図1及び図2に示すように、長手方向(X方向)と短手方向(Z方向)とを有し、長手方向及び短手方向の中央部に、棒状の主支持部材20が挿通される取付孔31が形成されている。副支持部材30の長手方向の両端部32は、長手方向の中央部に比べて、短手方向の幅が広い。すなわち、副支持部材30は、長手方向の中央部から両端部に向うにつれて次第に重くなるように形成されている。この長手方向の両端部32に、人形10を吊るすための糸孔33が形成されている。副支持部材30の長手方向の両端部32は、中央部に比べてやや(+)Z方向に位置している。また、副支持部材30の長手方向の両端部32は、図4に示すように、中央部に比べてやや(−)Y方向の位置している。すなわち、副支持部材30は、その中央部から両端部32に向うに連れて下方に向うように曲がり、且つ、その中央部から両端部32に向うに連れて取付部材40から遠ざかるように曲がっている。この副支持部材30の両端部32の縁は、滑らかな曲線を成している。これは、人形10を吊下げる糸51,52が副支持部材30に引っ掛からないようにするためである。
【0018】
取付部材40は、図1及び図3に示すように、棒状の主支持部材20にスライド可能に取り付けられるアタッチメント42と、このアタッチメント42に固定されている吸盤41とを有している。
【0019】
人形10は、図1及び図2に示すように、頭部11、この頭部11が固定されている胴体部12と、胴体部12に揺動自在に取り付けられている一対の手13及び一対の足14と、を有している。手13及び足14は、それぞれの基端部13a,14aが一本の糸で胴体部12に連結されており、これにより、胴体部12に対して揺動自在になっている。この人形10の頭部11は、主支持部材20の糸留め部22と本体連結糸51により連結されている。また、一対の手13は、それぞれの先端部13bが副支持部材30の両端部32と手連結糸52により連結されている。また、一対の足14は、それぞれの先端部14bが一対の手の各先端部13bと足連結糸53により連結されている。
【0020】
次に、以上で説明した本実施形態の吊下げ人形飾りの動作について説明する。
【0021】
この吊下げ人形飾りを車室内に取り付けるため、図1及び図3に示すように、吊下げ人形飾りの吸盤41を車両の例えばフロントガラスFに付けたとする。この取付時に、吸盤41に対して、棒状の主支持部材20をスライドさせて、吸盤41に対する主支持部材20の相対的な位置を変えると、主支持部材20の長手方向の向きが変わる。これに対して、主支持部材20に本体連結糸51で連結されている人形10の頭部11及び胴体部12は、主支持部材20の長手方向の向きが変わっても、重力により、主支持部材20から鉛直方向に垂れ下がる。このように、本実施形態では、主支持部材20の長手方向の向き、これに対する人形10の相対的な位置等を変えることができる。このため、本実施形態では、車両のフロントガラスF等の斜面、水平面、鉛直面等、取付場所の角度に関わらず取り付けることができる。
【0022】
また、副支持部材30は、主支持部材20の長手方向の向きが変わっても、湾曲している主支持部材20の逆伸部21のうちで、最も鉛直下方の部分に位置することになる。この主支持部材20の最も鉛直下方の部分では、主支持部材20が伸びている方向が水平方向(Y方向)であるため、この水平方向に伸びている主支持部材20の部分を軸として、副支持部材は各種方向に揺動する。
【0023】
ここで、主支持部材20はその長手方向の向きを変えることができるものの、以下の説明の上、主支持部材20の長手方向は、ほぼ、前述したように、水平方向の一方向であるY方向(車両の前後方向)であるとし、副支持部材30の長手方向は、水平方向の他の一方向であるX方向(車両の左右方向)であるとする。
【0024】
車両が揺れていないとき、副支持部材30は、図5(a)に示すように、その上端部34が後側((−)Y側)に位置し、その下端部35が前側((+)Y側)に位置するように傾いている。これは、前述したように、副支持部材30は、その中央部から両端部32に向うに連れて取付部材40から遠ざかる方向((−)Y方向)に曲がっているため、この副支持部材30の重心Gが副支持部材30の長手方向における中央部内に存在せず、この中央部よりも取付部材40から遠い側((−)Y側)に位置しているからである。このため、車両が揺れていないとき、手連結糸52は、副支持部材30の糸孔33から、この傾斜している副支持部材30の面に沿って接触し、副支持部材30から離れると、その位置から、ほぼ鉛直下方に垂れ下がる。すなわち、車両が揺れていないとき、手連結糸52は、副支持部材30に沿って接触している糸孔側部分に対し、副支持部材30の下端部35を基点として、副支持部材30から離れている手側部分が曲っている。
【0025】
このように、副支持部材30の重心Gを、副支持部材30の長手方向における中央部よりも取付部材40から遠い側((−)Y側)に位置させて、副支持部材30を傾けているのは、車両の細かな振動で、副支持部材30の上端部34が(±)Y方向に細かく振動してしまうことを防ぎ、この副支持部材30の細かな振動、及びこの副支持部部材30の細かな振動による人形の手足の細な振動により、これを見ている乗車者等に不快感を与えないためである。
【0026】
仮に、図5(b)に示すように、副支持部材30aの長手方向における中央部内に重心Gが存在すると、副支持部材30aの糸孔33にかかる張力Tの向きが僅かに変わるだけで、X軸に平行な副支持部材30aの回転中心Oaを基準にして、副支持部材30aを回転させようとする力Tθの大きさが変わるため、副支持部材30aは極めて不安定で、車両の僅かな振動でも、副支持部材30aの上端部34が(±)Y方向に細かく振動してしまう。
【0027】
これに対して、本実施形態のように、副支持部材30の重心Gを、副支持部材30の長手方向における中央部よりも(−)Y側に位置させて、副支持部材30を傾けている場合、副支持部材30を回転させようとする力は、重心Gを始点とする副支持部材30の荷重W、及び糸孔33を始点とする張力Tである。副支持部材30を回転させようとするこれらの力W,Tは、X軸に平行な副支持部材30の回転中心Oを基準にして、互いに相殺する力である。このため、副支持部材30に対する力W,Tの向きが多少変わって、その影響を小さくすることができる。しかも、人形の胴体が多少前後方向に揺れて、手連結糸52の手側が多少前後方向に揺れても、手連結糸52の糸孔側は、副支持部材30に沿って接触している状態を保ち、糸孔33にかかる張力の向きが変わらない。本実施形態では、このような理由等により、車両の細かな振動でも、副支持部材30はあまり細かく振動せず、前述したように、乗車者に対してあまり不快感を与えない。
【0028】
次に、車両が左右に揺れた場合について、図6を用いて説明する。
【0029】
車両が左右に揺れた場合、人形10の頭部11及び胴体部12は、この車両の揺れに併せて主として左右方向(X方向)の移動を繰り返す。一方、副支持部材30は、前述したように、主支持部材20の長手方向の向きが変わっても、湾曲している主支持部材20の逆伸部21のうちで、水平方向(Y方向)に伸びている部分を軸として、揺動するため、副支持部材30の両端部32は、主として鉛直方向(Z方向)の移動を繰り返す。より具体的には、同図(a)に示すように、頭部11及び胴体部12が左側に揺れたとき、副支持部材30の左端部32Lは上がり、右端部32Rが下がる。また、同図(b)に示すように、頭部11及び胴体部12が右側に揺れたとき、副支持部材30の右端部32Rは上がり、左端部32Lが下がる。このため、副支持部材30の両端部32に手連結糸52で連結されている手13の先端部13bは鉛直方向の移動を繰り返し、胴体12に連結されている手13の基端部13aは左右方向の移動を繰り返すことになる。この結果、頭部11及び胴体部12が左右方向に揺れると、手13の先端部13b及びこの手13の先端部13bに足連結糸53で連結されている足14の先端部14bは、鉛直方向に揺れる。
【0030】
次に、車両が前後に揺れた場合について、図7を用いて説明する。なお、同図では、人形10の動作を理解し易くするために、動作をやや大げさにし、且つ人形等を模式的に描いている。
【0031】
車両が揺れてない状態から、車両が前後に揺れて、図7(a)に示すように、人形10の頭部11及び胴体部12が前方((+)Y側)に移動した場合、手足13,14も、頭部11及び胴体部12と同様に前方に移動する。
【0032】
ここで、副支持部材30の糸孔33と、手13が胴体12に付いている手13の基端部13aと、手連結糸52が取り付けられている手13の先端部13bとを結んだ三角形について注目する。
【0033】
この三角形を構成する各辺のうち、副支持部材30の糸孔33と手13の先端部13bとの間隔は、手連結糸52で連結されているため、車両が揺れていないとき(図7中、二点破線で描いている)と実質的に変わらない。また、手13の先端部13bと基端部13aとを結ぶ線分Aの長さも変わらない。しかしながら、人形10の胴体部12が前方に移動し、手13の基端部13aも前方に移動した関係で、副支持部材30の糸孔33と手13の基部13aとを結んだ線分Bの長さは、車両が揺れていないときに比べて長くなる。この結果、線分Aと線分Bとの成す角度θは、車両が揺れていないときに比べて狭くなり、手13の先端部13bは、基端部13aに対して持ち上がる。また、手13に足連結糸53で連結されている足14の先端部14bも、その基端部13aに対して持ち上がる。
【0034】
ところで、先の説明では、副支持部材30は、安定性がある旨を説明したが、車両が比較的大きく前後に揺れて、人形10の頭部11及び胴体部12が前方((+)Y側)に移動した場合には、副支持部材30に対する張力Tの向きが大きく変わり、副支持部材30を回転させようとする力Tθが大きくなり、副支持部材30の上端部34は前方に移動する。
【0035】
このため、人形10の頭部11及び胴体部12が前方((+)Y側)に移動し、手13の基端部13aが前方に移動したときに、副支持部材30の上端部34の傍に形成されている糸孔33も前方に移動することから、副支持部材30の上端部34が前方に移動しないときに比べて、副支持部材30の糸孔33と手13の基部13aとを結んだ線分Bの長さの増加分は小さい。この結果、手13の先端部13bは、手13の基端部13aに対する持ち上がりが緩和され、滑らかに且つ柔らかな動きとなる。
【0036】
また、図7(b)に示すように、人形10の頭部11及び胴体部12が後方((−)Y側)に移動した場合、手足13,14も、頭部11及び胴体部12と同様に後方に移動する。この場合、人形10の胴体部12が後方に移動し、手13の基端部13aも後方に移動した関係で、副支持部材30の糸孔33と手13の基部13aとを結んだ線分Bの長さは、車両が揺れていないときに比べて短くなる。この結果、前述の場合とは逆に、手13の先端部13bは、基端部13aに対して下がる。また、手13に足連結糸53で連結されている足14の先端部14bも、その基端部13aに対して下がる。
【0037】
また、この場合、胴体部13の後方への移動量に比べて、手13の先端部13bの後方への移動量は、手連結糸52を介して、副支持部材30の下端部35から受ける抵抗で、小さい。言い換えると、胴体部13に連結されている手13の基端部13aの後方への移動量に比べて、手13の先端部13bの後方への移動量は、小さい。このため、手13の先端部13bは、X方向に移動して、左右の手13,13の先端部13bのX方向の間隔が広がる。
【0038】
このように、本実施形態では、人形10が前後方向(Y方向)に揺動すると、手足13,14の先端部13b,14bが上下方向(Z方向)に揺動すると供に、左右方向(X)方向にも変位する。
【0039】
以上のように、本実施形態では、頭部11及び胴体部12の揺れに対して、手足13,14の先端部13b,14bが異なる方向に揺れるので、人形10の動きの変化が豊かになる。
【0040】
次に、図8を用いて、以上の実施形態の第1変形例について説明する。
【0041】
先の実施形態において、取付部材40を主支持部材20に対してスライドさせて、この取付部材40を(−)Y側に移動させると、この取付部材40を基点として、主支持部材20の(+)Y側の端部が持ち上がろうとする。そこで、本実施形態では、主支持部材20の(+)Y側の端部に、設置面に安定接触する安定接触部材49を固定している。なお、この安定支持部材49は、先の実施形態におけるストッパ23としての機能も担うことになる。
【0042】
次に、図9を用いて、以上の実施形態の第2変形例について説明する。
【0043】
この第2変形例では、先の実施形態の人形10の下に、この人形10の付属体としてのサーフボード15を設けたものである。このサーフボード15は、その両端部がそれぞれ手13の先端部13bから伸びる糸54に連結され、さらに、足14の先端部にも直接連結されている。
【0044】
このように、人形10に、付属体15をさらに取り付けることにより、他のバリエーションを楽しむことができる。なお、ここでは、人形10の付属体として、サーフボード15を例にあげたが、例えば、馬、自転車等の乗り物を人形の下に取り付けるようにしてもよい。
【0045】
また、以上では、吊下げ人形飾りを車両内に取り付けるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両内のみならず、家の室内、さらには、屋外の扉や門等に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る一実施形態における吊下げ人形飾りの斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施形態における吊下げ人形飾りの正面図である。
【図3】本発明に係る一実施形態における吊下げ人形飾りの側面図である。
【図4】本発明に係る一実施形態における吊下げ人形飾りの平面図である。
【図5】本発明に係る一実施形態における副支持部材の重心位置を示す説明図である。
【図6】本発明に係る一実施形態における吊下げ人形飾りの設置場所が左右に揺れたときの動作を示す説明図である。
【図7】本発明に係る一実施形態における吊下げ人形飾りの設置場所が前後に揺れたときの動作を示す説明図である。
【図8】本発明に係る一実施形態における第1変形例の吊下げ人形飾りの側面図である。
【図9】本発明に係る一実施形態における第2変形例の吊下げ人形飾りの斜視図である。
【符号の説明】
【0047】
10:人形、11:頭部、12:胴体部、13:手、14:足、15:サーフボード、20:主支持部材、21:逆伸部、30:副支持部材、31:取付孔、32:端部、40:取付部材、41:吸盤、49:安定支持部材、51:本体連結糸、52:手連結糸、53:足連結糸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向を有する主支持部材と、該長手方向に対して垂直な方向を長手方向とし且つ該主支持部材に取り付けられている副支持部材と、該主支持部材を設置場所に取り付けるための取付部材と、該主支持部材及び該副支持部材に糸で連結された人形と、を備えている吊下げ人形飾りにおいて、
前記人形は、頭部と、胴体部と、該胴体部に対して揺動可能に取り付けられている手とを有し、
前記主支持部材の前記長手方向の両端部のうち、一方の端部側に前記副支持部材が取り付けられ、他方の端部側に前記取付部材が取り付けられ、
前記人形の頭部は、本体連結糸により、前記主支持部材の両端部の間の位置に連結され、
前記人形の一対の手は、それぞれ、手連結糸により、前記副支持部材の前記長手方向の両端部に連結され、
前記副支持部材は、前記主支持部材を含む仮想面内の水平軸回りに揺動可能に前記主支持部材に取り付けられている、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項2】
請求項1に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記主支持部材は、湾曲している、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項3】
請求項2に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記取付部材は、湾曲している前記主支持部材の前記他方の端部側にスライド可能に取り付けられている、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項4】
請求項3に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記主支持部材の前記他方の端部に、前記設置場所に接する安定支持部材が取り付けられている、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項5】
請求項2から4のいずれか一項に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記主支持部材は、前記一方の端部側の湾曲率が前記他方の端部側の湾曲率よりも大きく、該一方の端部側は、該他方の端部に近づく方向に伸びる逆伸部を有し、
前記副支持部材は、前記主支持部材の前記逆伸部に取り付けられている、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記副支持部材は、前記長手方向と、該長手方向に対して垂直な短手方向とを有する板材で、該長手方向及び該短手方向を含む板面が前記主支持部材の前記長手方向と交わるよう、該主支持部材に取り付けられ、
前記副支持部材の長手方向の中央の位置が、前記主支持部材に対する取付位置であり、
前記副支持部材の前記長手方向の両端部であって、該副支持部材の前記短手方向の他方の端部側の位置が、前記手連結糸の取付位置である、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項7】
請求項6に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記副支持部材は、前記主支持部材に対する前記取付位置を基準にして、該主支持部材の前記長手方向を含む平面内で揺動可能に、前記主支持部材に取り付けられている、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項8】
請求項7に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記副支持部材は、該副支持部材の長手方向の中央よりも、該副支持部材の両端部が、前記主支持部材の前記他方の端部から遠くなるように曲がっている、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項9】
請求項7及び8のいずれか一項に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記副支持部材は、該副支持部材の長手方向の中央部よりも、該副支持部材の両端部が、前記短手方向の幅が広く、該中央部の側から該両端部の側に向うにつれて重くなる部分を有する、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項10】
請求項6から8のいずれか一項に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
板材である前記副支持部材の両端部の縁は、滑らかな曲線を成している、
ことを特徴とする吊下げ人形飾り。
【請求項11】
請求項1から9のいずれか一項に記載の吊下げ人形飾りにおいて、
前記人形の付属体と、
前記人形に前記付属体を連結する付属体連結糸と、
を備えていることを特徴とする吊下げ人形飾り。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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