説明

同時照射及び溶出カプセルおよびその使用方法

【課題】核医学診断イメージングに使用する放射線核種テクネチウム99mを中性子照射によって生成する際、容易に取り出すための溶出カプセルおよび溶出方法を提供する。
【解決手段】カプセル1は、第1端部12、第2端部14、及び中間部16を有する多径管10で構成され、ワッシャー20、60及びフィルタ30、40、70、80が端部12、14で端部キャップ50,90で密封される。中間部16は、中性子線束供給源によって物質が照射されるように保持され、これらカプセル構成要素は、中性子に対して低核断面積を有する物質からなり、カプセル1は照射工程が行われた後、安全に処理される。カプセル1はまた、溶出及び照射コラムのように対称構造を有するように構成されているので、照射工程が行われた後、カプセル1の中間部16内部の物質を溶出するために同じカプセルが使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル及びそのカプセルの製造及び使用方法に関する。このカプセルは、原子炉中において中性子線束の中に適合するように設計され、当該カプセル内物質が原子炉の炉心において照射される。当該カプセルは、更に、中性子線束供給源から離して直ぐに使用されるように設計されているのであり、放射線放出崩壊過程で生成されたイオンをカプセル内部から取り出すための溶出コラムとして使用される。
【背景技術】
【0002】
テクネチウム99m(mは準安定:metastable)は、核医療診断イメージングに使用される放射線核種である。特定の器具を使用してテクネチウム99mが患者に注射され、患者の内臓器官が撮像される。しかしながら、テクネチウム99mは、たった6時間の半減期しか有していないため、容易に入手できるテクネチウム99mの供給源が所望される。
【0003】
テクネチウム99mを得るための方法は、最低限2段階の工程を使用する。まず、モリブデン酸チタンがカプセルの中に配置され、その後原子炉の中で放射線が照射される。モリブデン酸チタン内のモリブデン98は、放射線照射工程で中性子を吸収し、モリブデン99(Mo-99)となる。モリブデン99は不安定で66時間の半減期でテクネチウム99m(mは準安定)へと崩壊する。放射線照射工程後、被照射モリブデン酸チタンはカプセルから取り出され、溶出のためにコラムに配置される。続いて、食塩水が被照射モリブデン酸チタンを通されて、被照射モリブデン酸チタンからテクネチウム99mイオンが分離取り出される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
少なくとも一つの実施例は溶出カプセルに関する。実施例によると、溶出カプセルは、第1内径を有する第1端部と、第2内径を有する第2端部と、第1端部と第2端部の間に、第1及び第2端部の内径より小さな内径を有する中間部と、を含む管を具備する。第1端部と中間部の接合部は第1ショルダー部を形成し、第2端部及び中間部の接合部は第2ショルダー部を形成する。溶出カプセルはまた、第1端部の内部で第1ショルダー部に接触する第1ワッシャーと、第1端部の内部で第1ワッシャーに接触する第1フィルタと、第1端部の内部で第1フィルタは第1ワッシャー及び第2フィルタの間になるように第2フィルタと、を含んでいてもよい。第1端部は、第1端部キャップによって密封されてもよい。溶出カプセルはまた、第2端部の内部で第2ショルダー部に接触する第2ワッシャーと、第2端部の内部で第2ワッシャーに接触する第3フィルタと、第2端部の内部で第3フィルタは第2ワッシャー及び第4フィルタの間になるように第4フィルタと、を含んでいてもよい。第2端部は、第2端部キャップによって密封されてもよい。
【0005】
少なくとも一つの実施例に従って、溶出カプセル内部で物質を照射する方法が開示される。実施例に従って、溶出カプセルは、第1内径を有する第1端部と、第2内径を有する第2端部と、第1端部及び第2端部の間にあって、第1及び第2端部の内径より小さな内径を有する中間部と、を含む管を含んでいてもよい。中間部は第1端部及び第2端部の中間にあり、物質を保持できるように構成される。第1端部と中間部との接合部は第1ショルダー部を形成し、第2端部及び中間部の接合部は第2ショルダー部を形成する。第1ワッシャーは、第1端部の内部であってよく、また第1ショルダー部に接触していてもよい。第1フィルタは、第1端部の内部であってよく、また第1ワッシャーに接触していてもよい。第2フィルタは第1端部の内部であってよく、また第1フィルタが第1ワッシャーと第2フィルタとの間になるように第2フィルタが配置されてもよい。第1端部を密封するために第1端部キャップが第1端部に備えられてもよい。第2ワッシャーは、第2端部の内部でもよく、また第2ショルダー部に接触していてもよい。第3フィルタは、第2端部の内部であってもよく、第2ワッシャーに接触していてもよい。第2端部内部の第4フィルタは、第3フィルタが第2ワッシャーと第4フィルタとの間にあるように備えられてもよい。第2端部を密封するために第2端部キャップが第2端部に備えられてもよい。実施例によると、本方法は、溶出カプセルの中間部に物質を密封した溶出カプセルを中性子線束供給源へ配置する工程と、そのカプセル及びその含有物の原子炉心内で照射する工程とを備えていてもよい。
【0006】
密封溶出カプセルに封入された物質の溶出方法に関連する少なくとも一つの実施例が提供される。その方法は、物質を封入した密封溶出カプセルを原子炉へ配置すること、原子炉内での密封溶出カプセル及び物質へ放射線を照射すること、原子炉内から密封溶出カプセル及び放射線照射された物質を取り出すこと、及び、溶出カプセルの第1端部に針で穴を開け、溶出カプセルに溶液を供給する、また、第2端部に針で穴を開け真空状態をもたらし、放射線照射された物質から溶液を引き出し溶離液を収集する溶出工程を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施例は、添付の図と併せて後述の明細書によりさらに明確に理解されるであろう。
【図1】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの断面図である。
【図2】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの分解図である。
【図3】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される多径管の断面図である。
【図4】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの一例に使用されるワッシャーの平面図である。
【図5】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの一例に使用されるワッシャーの平面図である。
【図6】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの一例に使用されるフィルタの平面図である。
【図7】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの一例に使用されるフィルタの平面図である。
【図8】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される端部キャップを示した図である。
【図9】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される端部キャップを示した図である。
【図10】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される端部キャップを示した図である。
【図11】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される端部キャップを示した図である。
【図12】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される端部キャップを示した図である。
【図13】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルに使用される端部キャップを示した図である。
【図14】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルの一例に使用される端部を密封するためのシールを示した図である。
【図15】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルを使用するためのステップを示した図である。
【図16】本発明の実施例に従った照射/溶出カプセルを使用するためのステップを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例は、実施例が示される添付の図を参照してより詳細に説明される。本発明は、しかしながら、異なる形態で実施されてもよく、ここに説明される実施例に制限されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施例が提供されるので、本開示は完璧かつ完全になるであろう。また当業者に対して本発明の観点が十分に伝達されるであろう。図において、構成要素の大きさは明確化のために誇張されている場合がある。
【0009】
当然のことながら、一つの要素又は層が他の要素又は層“上に”、“に結合”、又は“に接合”と言及されているとき、直接その要素又は層「上」、「に結合」、又は「に接合」されている又は介在する要素又は層が存在する場合がある。その一方、一つの要素又は層が他の要素又は層“上に直接”“に直接結合”、又は“に直接接合”と言及されているとき、介在する要素又は層は存在しない。ここに使用されるように、“及び/又は”という表現は、一つかそれ以上いかなる関連する記載項目の組み合わせを含む。
【0010】
当然のことながら、第1、第2、などの表現が様々な要素、成分、領域、層、及び/又は区域を説明するためにここに使用されている場合があるが、これらの要素、成分、領域、層、及び/又は区域は、これらの表現に制限されるものではない。これらの表現は、一つの要素、成分、領域、層、及び/又は区域を、他の要素、成分、領域、層、及び/又は区域から区別するために使用されているだけである。従って、後述される第1要素、成分、領域、層、又は区域は、実施例の教示に逸脱しない範囲で、第2要素、成分、領域、層、又は区域である場合がある。
【0011】
空間的関連表現、例えば“下位”、“下”、“下方”、“上”、“上部”及び類似した表現は、図に示される際に一つの要素又は特性とその他の要素又は特性との関連性を説明するための詳細を分かり易くするために使用されている場合がある。当然のことながら、空間的関連表現は、図に示された配向に加えて使用又は操作における装置の異なる配向を含むように意図されている。例えば、図の装置が上下反転されたとき、他の要素又は特性の“下”又は“下位”と説明された要素は、要素又は特性の“上”となる。従って、代表的な表現“下”は、上と下との両方の配向を含む場合がある。装置は、その他に方向付けされる場合があり(90度回転または他の配向)、空間的関連記述子はそれに応じて解釈される。
【0012】
ここに説明される実施例は、理想的な概略図として平面図及び/又は断面図を参照する。これに応じて、この図は製造技術及び/又は許容誤差に応じて変更されてもよい。従って、実施例は図に示されるこれらの図に制限されないが、製造工程に基づいて形成される構成においての変更を含む。そのため、図において例示された領域は概略特性を有し、また図に示される領域の形状は、要素の特定の形状又は領域を例示し、実施例を制限するものではない。
【0013】
図1乃至図3は、本発明の実施例を示す。図1乃至図3に示されるように、本実施例は、中空円柱形状の複数の径を有する管(以下「多径管」)10を含む。管10は、その断面が円環状を有し中空になっている。管10は、一定の外径D1を有するが、管10の内径は管10の長さに沿って変化する。例えば、図1に示されるように管は、3つの部材:多径管10の一方の端部に位置する第1端部12と、多径管10のもう一方の端部に位置する第2端部14と、第1端部12及び第2端部14の間の中間部16と、を含む。本発明の本実施例において、中間部16の内径D4は、端部12の内径D2及び端部14の内径D3より小さくてもよい。更に、第1端部の内径D2及び第2端部の内径D3は等しくてもよい。
【0014】
第1端部12及び第2端部14は、それぞれ長さP1及びP2を有していてもよい。図3に示されるように、長さP1及びP2は等しくてもよい。第1端部12と中間部16との間の接合部は、第1の段部(以下「ショルダー部」)100を形成する。第2端部14と中間部16との間の接合部は、第2ショルダー部110を形成する。長さP1及びP2が等しくてもよく、また同様に内径D1及びD2も等しくてもよいため、図1乃至図3に示される多径管10は対称構造を有している場合がある。
【0015】
図1乃至図3に従って物質を保持、照射、及び溶出する代表例のカプセル1はまた、第1端部12及び第2端部14の内部にそれぞれ位置する第1ワッシャー20及び第2ワッシャー60を含む。図1、図2、図4、及び図5で示されるように、ワッシャー20は、円環状の断面を有する短い中空円柱である。ワッシャー20は、中間部16の内径D4より大きく且つ第1端部12の内径D2より小さい外径D6を有する。ワッシャー20は、中間部16の内径D4より小さい、等しい、又は大きくてもよい内径D5を有する。ワッシャー60は、中間部16の内径D4より大きく且つ第2端部14の内径D3より小さい外径D8を有する。ワッシャー60は、中間部16の内径D4より小さい、等しい、又は大きい場合がある内径D7を有する。図1及び図2で示されるように、ワッシャー20は第1端部12の内部に配置され、ショルダー部100に接している。ワッシャー60は、第2端部14の内部に配置され、ショルダー部110に接している。
【0016】
物質を保持、照射、及び溶出するための代表例のカプセル1は、また、第1フィルタ30と第2フィルタ40とを多径管10の第1端部12内に、また第3フィルタ70と第4フィルタ80とを多径管10の第2端部14内に有していてもよい。第1フィルタ30は、ワッシャー20が第1フィルタ30とショルダー部100との間にあるように第1端部12内に配置されてもよい。第2フィルタ40は、第1フィルタ30が第2フィルタ40とワッシャー20との間になるように第1端部12内に配置されてもよい。第3フィルタ70は、ワッシャー60が第3フィルタ70とショルダー部110との間になるように第2端部14内に配置されてもよい。第4フィルタ80は、第3フィルタ70が第4フィルタ80とワッシャー60との間になるように第2端部14内に配置されてもよい。
【0017】
第1乃至第4フィルタは、様々な物質により形成されてもよい。例えば、第1フィルタ30及び第3フィルタ70は、グラスウールで形成されている場合がある。グラスウールは、ホウケイ酸塩又は石英ガラスから形成されてもよい。第2フィルタ40及び第4フィルタ80は、図1、図2、図6、及び図7で示されるように短い円柱又はディスクのような円形ガラスフリットであってもよい。ガラスフリットは、ホウケイ酸塩ガラス、石英ガラス、ポリエチレン、樹脂、又は溶出管の内部で物質を構造的に支持し且つ溶出管を通る流路を物質が妨害することを防ぐためのフィルタの役割をするその他の物質などの様々な物質から形成されてもよい。第2フィルタ40は、第1端部12の内径D2より小さいが、ワッシャー20の内径D5より大きな外径D9を有する。第4フィルタ80は、第2端部14の内径D3より小さいが、ワッシャー60の内径D7より大きな外形D10を有する。円形ガラスフリットが第2フィルタ40及び第4フィルタ80に使用されているが、本発明はそれに制限されるものではない。
【0018】
物質を保持、照射、及び溶出するための代表例のカプセル1は、また、多径管10の第1端部12及び第2端部14をそれぞれ密封するように構成される端部キャップ50及び90を含んでいてもよい。図1及び図2に描写される実施例に従って、端部キャップ50及び90は、図1及び図2、並びに図8乃至図13で示されるように、カバー53並びに93を有するテーパー状中空円柱部材52及び92を有していてもよく、端部キャップ50及び90が多径管の第1端部12及び第2端部14へ圧入されることを可能にする。端部キャップ50及び90を第1端部12および第2端部14に圧入することにより多径管1の両端部は密封されるので、端部キャップ50及び90は、圧入工程におけるひずみに順応する軟らかい物質から形成されるべきである。例えば、端部キャップは、アルミニウム製であってもよい。
【0019】
中空円柱部材52は、テーパー状になっているので、多径管10の中心部に向いている中空円柱部材52の一部の外径D12は、カバー53に付いた中空円柱部材52の外径D14より小さい。直径D12は、多径管10の第1端部12の内径D2より小さくなければならないので、多径管10の中心部に向いている中空円柱部材52の端部は、第1端部12に差し込まれてもよい。しかしながら、カバー53に付いた中空円柱部材52の外径D14は、多径管10の第1端部12の内径D2より若干大きいので、端部キャップ50が多径管10の第1端部12に圧入されると、第1端部が密封される。更に、中空円柱部材52の内径D11は、第2フィルタ40が中空円柱部材52の内部に入るのを防ぐように、第2フィルタ40の直径D9より小さい。
【0020】
中空円柱部材52の長さL1は、溶出工程中にカバー53を貫通する針を受け入れるのに十分な長さであるべきである。従って、中空円柱部材52の長さL1は、物質を保持、照射、及び溶出するための代表例のカプセル1に液体を注入または取り出すために使用される針と少なくとも同じ長さであるべきである。中空円柱部材52の長さL1は、前述の針と少なくとも同じ長さであるので、中空円柱部材がカプセルに針が差し込まれる際の針による第1及び第2フィルタの損傷を保護する。
【0021】
端部キャップ50のカバー53は、端部キャップ50が第1端部12に完全に入ることを防ぐように多径管の第1端部12の内径D2より大きい直径D15を有する。カバー53が留め具の役割を果たすので、圧入工程において、第1フィルタ30及び第2フィルタ40が端部キャップ50の中空円柱部材52によってつぶされることから保護される場合がある。更に、端部キャップ50のカバー53は、溶出工程において針で穴が開けられるのに十分な薄さであるべきである。
【0022】
中空円柱部材92は、テーパー状になっているので、多径管10の中心部に向いている中空円柱部材92の一部の外径D16は、カバー93に付いた中空円柱部材92の外径D18より小さい。直径D16は、多径管10の第2端部14の内径D3より小さくなければならないので、多径管10の中心部に向いている中空円柱部材92の端部は、第2端部14に差し込まれてもよい。しかしながら、カバー93に付いた中空円柱部材92の外径D18は、多径管10の第2端部14の内径D3より若干大きいので、端部キャップ90が多径管10の第2端部14に圧入されると、第2端部14がメカニカルシールを形成する。更に、中空円柱部材92の内径D17は、第4フィルタ80が中空円柱部材92の内部に入ることを防ぐように、第4フィルタ80の直径D10より小さくなる。
【0023】
中空円柱部材92の長さL2は、溶出工程中にカバー93を貫通する針を受け入れるのに十分な長さであるべきである。従って、中空円柱部材92の長さL2は、物質を保持、照射、及び溶出するための事例のカプセルに液体を注入または取り出すために使用される針と少なくとも同じ長さであるべきである。中空円柱部材92の長さL2は、前述の針と少なくとも同じ長さであるので、中空円柱部材がカプセルに針が差し込まれる際の針による第3フィルタ70及び第4フィルタ80損傷を保護する。
【0024】
端部キャップ90のカバー93は、端部キャップ90が第2端部14に完全に入ることを防ぐように多径管の第2端部14の内径D3より大きい直径D19を有する。カバー93が留め具の役割を果たすので、圧入工程において、第3フィルタ70及び第4フィルタ80が端部キャップ90の中空円柱部材92によってつぶされることから保護される場合がある。更に、端部キャップ90のカバー93は、溶出工程において針で穴が開けられるのに十分な薄さであるべきである。
【0025】
第1端部12及び第2端部14に端部キャップ50及び90が圧入される前に、中空円柱部材52及び92の外表面に接着剤が塗布されてもよい。その接着剤は、カプセル内の物質が漏れることを防ぐために更なる密封をもたらす場合がある。
【0026】
物質を保持、照射、及び溶出する代表例のカプセル1はまた、端部キャップ50及び90が第1端部12及び第2端部14に圧入された後に、端部キャップ50及び90をそれぞれ覆うための第1シール200及び第2シール300を含んでいてもよい。シール200及び300の代表例は、図14に示される。第1及び第2シールは中空円柱部材210及び310を含み、端部材220及び320によりその一方の端部が密封されている。シールは例えば非硬化ゴムのような柔軟性のある物質から形成されてもよいので、シール200及び300は、第2の密封をもたらすように第1端部12及び第2端部14をしっかりと覆うことができる。シール200及び300の端部材220及び320は、溶出工程において使用される針によって穴が開けられるだけの十分な薄さを有していなければならない。更に、シール200及び300は第1端部12及び第2端部14に被せられる前に、中空円柱部材210及び310の内表面にエポキシを塗布することにより、多径管10の両端がエポキシによって固定されてもよい。中空円柱部材210及び310の内表面に塗布されたエポキシは、カプセル1内部の物質が流出することを防ぐ更なるシールをもたらす場合がある。
【0027】
多径管10と、端部キャップ50及び90と、ワッシャー20並びに60とは、中性子の吸収を避けるために低核断面積を有する物質から形成されるべきである。そのような物質は例えば、ジルコニウム、石英、アルミニウム、又はジルコニウム、石英、ガラス及びアルミニウムを含む合金、を含む。例えば、多径管10と、端部キャップ50及び90と、ワッシャー20並びに60とは、ジルカロイ−2又は代わりにアルミニウム6061、高純度アルミニウム、及び4N並びに5Nアルミニウムから形成されてもよい。
【0028】
低核断面積を有する物質は、容易に製造業者から入手することができ、通常バーストック(bar stock)として提供される。例えば、ジルコニウムの円柱が容易に入手可能である。
【0029】
多径管10は、例えば円柱のジルコニウムなどの中実の円柱に一連のボーリング工程を行うことにより製造されてもよい。その円柱は、外径D1及びある長さを有していてもよい。その円柱の長さは、その円柱が放射線照射される原子炉のサイズ及び/又は溶出工程で使用される発電機のサイズに基づいて決定されてもよい。円柱の中心は中実の円柱が中空円柱管に変える直径D4にくり抜かれる。中空円柱管は内径D4及び外径D1の一定の円環状断面を有する場合がある。
【0030】
中空管の一端は、長さP1及び内径D2を有する第1端部12を形成するために第2ボーリング工程によって拡げられた径を有していてもよい。中空管のもう一方の端部も同じように、長さP2及び内径D3を有する第2端部14を形成するために第3ボーリング工程によって拡げられた直径を有していてもよい。長さP1は、上述のフィルタ30及び40と、ワッシャー20と、端部キャップ50の中空円柱部材52とを受け入れるのに十分な深さであるべきである。同じく、長さP2も、上述のフィルタ70及び80と、ワッシャー60と、端部キャップ90の中空円柱部材92とを受け入れるのに十分な深さであるべきである。第2及び第3ボーリング工程は、中空円柱管を中空多径円柱管10(図3を参照)に変形する。第1端部12は、内径D2及び外径D1の円環状断面を有し、第2端部14は、内径D3及び外径D1の円環状断面を有する。第1端部12と第2端部14との間の部位は、内径D4及び外径D1を有する円環状断面の中間部16を構成する。
【0031】
第2及び第3ボーリング工程の多径管10の第1端部12及び第2端部14の長さP1及びP2は、同じであってもよい。更に、第1端部12及び第2端部14の内径D2及びD3も同じであってよい。従って、多径管10は、対称構造に製造される場合がある。
【0032】
ワッシャー20及び60は、多径管10の製造に使用される工程に類似した工程により製造されてもよい。ワッシャー20及び60は同じ工程で製造されてもよいため、ワッシャー60の製造工程は簡略のため省略される。
【0033】
まず、円柱ジルコニウムから製造されてもよい外径D6を有するワッシャーが用意される。多径管10の第1端部12に関連して直径D6は直径D2より小さい。円柱は最低、所望のワッシャー厚さと同じ長さを有していているべきである。円柱は、中空管となるように中間がくりぬかれていてもよい。その管は、図4に示されるように、内径D5及び外径D6の環状断面を有する。その管の端部は、所望の厚さのワッシャー20を形成するために切断線で切断されもよい。
【0034】
端部キャップ50及び90は、多径管10の製造に使用される工程に類似した工程により製造されてもよい。端部キャップ50及び90は同じ工程で製造されてもよいため、端部キャップ90の製造工程は簡略のため省略される。
【0035】
まず、円柱ジルコニウムによって製造されてもよい外径D14を有する端部キャップが用意される。直径D14は、多径管10の第1端部12の直径D2(図3を参照)より大きい。円柱は、溶出工程においてカプセル1に食塩水を注入または取り出すために使用される針より若干長い。円柱は、円柱の一部を固定するダイに配置されてもよい。第1の力が円柱の一端部を変形するためにその一端部に加えられ、カバー53を形成する。そのカバーは中空円柱部材52の直径D14より大きい直径D15を有する。
【0036】
カバー53が形成された後、カバー53の下の円柱の一部は、中空円柱部材を形成するためにくり抜かれる。中空円柱部材は、内径D11及び外径D14の円環状断面を有する円管に似ている。中空円柱部材が形成された後、中空円柱部材をテーパー状に変形するために中空円柱部材に沿って第2の力が加えられる。第2の力の印加は、中空円柱部材をテーパー状中空円柱部材52に変形する。カバー53から離れたテーパー状中空円柱部材52の端部は、内径D11及び外径D12の円環状断面図を有する。外径D12は、端部キャップ50が第1端部12に差し込まれることを可能にするために、第1端部12の内径D2より小さくなるように形成されるべきである。
【0037】
多径管10と、ワッシャー20及び60と、端部キャップ50及び90との製造後、図2に示されるようにカプセル1が組み立てられてもよい。ワッシャー20が第1端部12に配置されるので、ワッシャー20がショルダー部100を圧迫する。例えばホウケイ酸ガラスから形成されるグラスウール製の第1フィルタ30は、第1端部12に配置される場合があるため、ワッシャー20は第1フィルタ30とショルダー部100との間に位置する。例えばホウケイ酸ガラスから形成されるガラスフリット製の第2フィルタ40は、第1端部12の内部に備え付けられる場合があるため、第1フィルタ30は、第2フィルタ40とワッシャー20との間に配置される。端部キャップ50は第1端部12に差し込まれ圧入されるので、第1端部12を密封する。圧入工程の前に、追加の密封手段を提供するため端部キャップ50の中空円柱部材52の外表面にエポキシが供給されてもよい。
【0038】
カプセルの構成は、第2端部を密封することにより完成される。ワッシャー60は、第2端部14の内部に配置されるため、ワッシャー60がショルダー部110を圧迫する。例えばホウケイ酸ガラスから形成されるグラスウール製の第3フィルタ70は、第2端部14に配置される場合があるため、ワッシャー60は第3フィルタ70とショルダー部110との間に位置する。例えばホウケイ酸ガラスから形成されるガラスフリット製の第4フィルタ80は、第2端部14の内部に備え付けられる場合があるため、第3フィルタ70は、第4フィルタ80とワッシャー60との間に位置する。端部キャップ90は第2端部14に挿入され圧入されるので、第2端部14を密封する。圧入工程の前に、追加の密封手段を提供するため端部キャップ900の中空円柱部材92の外表面にエポキシが供給されてもよい。
【0039】
代表例のカプセル1を製造するための上述の工程に加えて、第1端部12及び第2端部14が密封された後、追加シール200及び300(図2及び図14を参照)が準備され、カプセル1の端部に配置されてもよい。シール200及び300は、追加のシールとして準備される場合がある。これらのシールは柔軟性のあるゴムのような素材から形成されてもよく、カプセル1の第1端部12及び第2端部14をしっかりと固定するように製造されてもよい。そのシールは、中空円柱部材210及び310と、カバー部220及び320とを含んでいてもよい。カバー部220及び320は、溶出工程において針で穴が開けられるのに十分な薄さであるべきである。シール200及び300が第1端部12及び第2端部14に配される前に、カプセル1の第1端部及び第2端部14を密封するための追加の手段を提供するために、中空円柱部材210及び310の内表面にエポキシが供給されてもよい。
【0040】
開示されたように、代表例のカプセル1は、第1端部12と、第2端部14と、その間の中間部16とからなる多径管10を含む。その管が使用されるとき、中間部16は、照射工程のために物質を保持する。例えば、中間部16は、モリブデン酸チタン、モリブデン酸ジルコニウム、タングステン、タングステンジルコニル、又はその他の溶出のためのイオン交換樹脂/ゲルマトリックスを保持する場合がある。例えばその物質は、上述されたように第1端部12が組み立てられ端部キャップ50により密封された後、中間部16に加えられてもよい。物質が中間部16に添加された後、上述されたように第2端部14が組み立てられ密封されてもよい。
【0041】
照射される物体を含んだ密封カプセル1(シール200及び300が取り付けられていない)は、原子炉内で放射能が照射される。照射工程後、カプセルは原子炉から取り出される場合があり、シール200及び300が上述されたように取り付けられてもよい。図15及び図16を参照すると、照射工程により発生するイオンの溶出方法及びその後の照射線崩壊が説明される。
【0042】
図15及び図16に示されるように、カプセル1は被照射物質6000を含む。溶出工程は2つの工程からなる。第1工程は、例えば蒸留水、脱イオン水、食塩水、酸化剤、酸、塩基、又はその他の水ベース溶液などの液体をカプセル1に供給するための装置7000に装着された針7100で、カプセル1の一端に穴を開ける工程を含む。図15に示されるように、シール200と端部キャップ50とは、針7100によって穿刺される。しかしながら、針の長さが中空円柱部材52の長さより短いため、カプセル1の第1フィルタ30及び第2フィルタ40は、針による損傷を受けない。図16に示されるように、被照射物質6000を通って液体を取り出すために、例えばバキュームボトルのようなバキューム装置8000に装着された針8100が端部キャップ90とシール300とを穿刺する。しかしながら、針8100の長さが中空円柱部材92の長さより短いため、カプセル1の第3フィルタ70及び第4フィルタ80は、針8100による損傷を受けない。バキューム装置8000からもたらされた真空状態が、被照射物質6000を通して液体を装置7000からバキューム装置8000内に取り出す。従って、放射線崩壊工程内で発生したイオンは、バキューム装置8000の中に収集される。
【0043】
実施例が具体的に示され、実施例に関連して説明されているが、添付の特許請求の範囲に逸脱することなく形式上及び詳細に様々な変更がなされることは、当業者にとって当然のことである。
【符号の説明】
【0044】
1 カプセル
10 多径管
12 多径管第1端部
14 多径管第2端部
16 多径管中間部
20 第1ワッシャー
30 第1フィルタ
40 第2フィルタ
50 端部キャップ
52 テーパー状中空部
53 カバー
60 第2ワッシャー
70 第3フィルタ
80 第4フィルタ
90 端部キャップ
92 中空部
93 カバー
100 多径管の第1ショルダー部
110 多径管の第2ショルダー部
200 シール
210 シール中空部
220 シールのカバー部
300 シール
310 中空部シール
320 シールのカバー部分
6000 放射線照射された物質
7000 液体注入装置
7100 針
8000 真空システム
8100 張り
D1 多径管外径
D2 多径管第1端部の内径
D3 多径管第2端部の内径
D4 多径管中間部の内径
D5 第1ワッシャーの内径
D6 第1ワッシャーの外径
D7 第2ワッシャーの内径
D8 第2ワッシャーの外径
D9 ガラスフリットの外径
D10 ガラスフリットの外径
D11 中空部の内径
D12 中空部の外径
D14 中空部の外径
D15 カバー径
D16 円柱部材外径
D17 中空部の内径
D18 中空円柱部材の外径
D19 カバーの内径
L1 中空部長さ
L2 中空部長さ
P1 多径管第1端部の長さ
P2 多径管第2端部の長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1内径(D2)を有する第1端部(12)と、第2内径(D3)を有する第2端部(14)と、前記第1端部と第2端部の中間にあり、これら2つの端部(12、14)の前記内径(D2、D3)よりも小さい内径(D4)を有する中間部(16)とを含む管(10)であって、前記第1端部(12)と前記中間部(16)との接合部が第1ショルダー部(100)を形成し、前記第2端部(14)と前記中間部(16)との接合部が第2ショルダー部(110)を形成する、管(10)と、
前記第1端部(12)の内部に有り、前記第1ショルダー部(100)に接触する第1ワッシャー(20)と、
前記第1端部(12)の内部に有り、前記第1ワッシャー(20)に接触する第1フィルタ(30)と、
前記第1端部(12)内部に設けられた第2フィルタ(40)であって、前記第1フィルタ(30)がこの第2フィルタ(40)と前記第2ワッシャー(20)との間にあるように構成された、第2フィルタ(40)と、
前記第1端部(12)を密封する第1端部キャップ(50)と、
前記第2端部(14)の内部に有り、前記第2ショルダー部(100)に接触する第2ワッシャー(60)と、
前記第2端部(14)内部にあり、前記第2ワッシャー(60)と接触する第3フィルタ(70)と、
前記第2端部(14)内に設けられた第4フィルタ(80)であって、前記第3フィルタ(70)が、この第4フィルタ(80)と前記第2ワッシャー(60)との間にあるように構成された第4フィルタ(80)と、
前記第2端部(14)を密封する第2端部キャップ(90)と、を備える溶出カプセル。
【請求項2】
前記第1端部(12)、前記第2端部(14)、及び前記中間部(16)の断面は環状であることを特徴とする請求項1に記載の溶出カプセル。
【請求項3】
前記第1内径(D2)及び前記第2内径(D3)が同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載の溶出カプセル。
【請求項4】
前記第1端部(12)の長さ(P1)及び前記第2端部(14)の長さ(P2)が同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載の溶出カプセル。
【請求項5】
前記第1及び前記第3フィルタ(30、70)はガラスウールであって、
ガラスフリット製ディスクか多孔質ディスクからなり、前記第2及び前記第4フィルタ(40、80)は、ホウケイ酸ガラスと石英ガラスとポリエチレンと樹脂のうちの一つから形成されたことを特徴とする請求項1に記載の溶出カプセル。
【請求項6】
前記ガラスウールは、ホウケイ酸ガラスウール、石英ガラスウール、及びグラスファイバーの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項5に記載の溶出カプセル。
【請求項7】
前記第1端部キャップ(50)が、
外側表面がテーパー状である中空体(52)であって、テーパー状であることにより、前記第1端部キャップ(50)が前記第1端部(12)内に圧入されて前記第1端部(12)位置でのシールを形成することが可能となるところの、中空体(52)と、
針で穿刺されるべく構成された構成されるカバー(53であって、穿刺されると前記第1端部(12)の外側表面にもたれるように構成されたカバー(53)と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の溶出カプセル。
【請求項8】
前記第1端部キャップ(50)の前記中空体(52)は環状断面を有し、この断面の外径は、前記中空体(52)の軸に沿って変化し、前記カバー(53)は、前記第1端部の内径(D11)より大きい外径(D15)の中実断面を有することを特徴とする請求項7に記載の溶出カプセル。
【請求項9】
溶出カプセル(1)内の物質を放射線照射する方法であって、
前記溶出カプセル(1)は、
第1内径(D2)を有する第1端部(12)と;第2内径(D3)を有する第2端部(14)と;前記第1端部と第2端部の中間に位置する中間部(16)であって、これら2つの端部(12、14)の前記内径(D2、D3)よりも小さい内径(D4)を有し、前記物質を保持する構成を有する中間部(16)とを含む管(10)であって、前記第1端部(12)と前記中間部(16)との接合部が第1ショルダー部(100)を形成し、前記第2端部(14)と前記中間部(16)との接合部が第2ショルダー部(110)を形成する、管(10)と、
前記第1端部(12)の内部に有り、前記第1ショルダー部(100)に接触する第1ワッシャー(20)と、
前記第1端部(12)の内部に有り、前記第1ワッシャー(20)に接触する第1フィルタ(30)と、
前記第1端部(12)内部に設けられた第2フィルタ(40)であって、前記第1フィルタ(30)がこの第2フィルタ(40)と前記第2ワッシャー(20)との間にあるように構成された、第2フィルタ(40)と、
前記第1端部(12)を密封する第1端部キャップ(50)と、
前記第2端部(14)の内部に有り、前記第2ショルダー部(100)に接触する第2ワッシャー(60)と、
前記第2端部(14)内部にあり、前記第2ワッシャー(60)と接触する第3フィルタ(70)と、
前記第2端部(14)内に設けられた第4フィルタ(80)であって、前記第3フィルタ(70)が、この第4フィルタ(80)と前記第2ワッシャー(60)との間にあるように構成された第4フィルタ(80)と、
前記第2端部(14)を密封する第2端部キャップ(90)と、
を備え、
前記方法は、
前記中間部(16)内に前記物質を有した前記溶出カプセル(1)を中性子線束供給源内に配置する工程と、
前記中性子線束供給源内にある前記溶出カプセルと前記物質に放射線照射する工程と、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項10】
物質を溶出する方法であって、
前記物質を包有する密封溶出カプセル(1)を原子炉内に配置する工程と、
前記密封溶出カプセル(1)と原子炉内の前記物質へ放射能を照射する工程と、
前記密封溶出カプセル(1)と被照射物質(6000)の前記原子炉内から取り出す工程と、
前記溶出カプセル(1)の第1端部(12)を針(7100)で穿刺して前記溶出カプセルに溶液を供給し、前記第2端部(14)を針(8100)で穿刺して真空状態をもたらし、前記被照射物質(6000)から前記溶液を取り出して溶離液を収集する溶出工程と、
を備えることを特徴とする物質を溶出する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−249815(P2010−249815A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−91880(P2010−91880)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナージー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC
【Fターム(参考)】