説明

同軸穴を有する少なくとも2つの部品を機械的に連結するための装置

本発明は、回転軸線を用いて少なくとも2つの部品(P1、P2)を機械的に連結するための装置であって、軸線(X)回りで互いに対してヒンジ式に取り付けられている少なくとも2つの部品(P1、P2)の中にそれぞれ形成されている同軸穴(A1、A2)の中を長手方向(X)に延びるようになっている装置において、少なくとも1つの長手方向のスロット(13a)が備えられている少なくとも1つの端部(13)を備える円筒形本体(10)であって、長手方向(X)において円筒形穴を備え、円筒形穴は、部品(P2)の穴(A2)の中に配置されることが意図されている少なくとも1つの端部(13)の中を延びる切頭円錐形穴(12)によって延長されている、円筒形本体(10)と、切頭円錐形穴(12)に対して実質的に相補的である切頭円錐形状の挿入体(20)であって、切頭円錐形穴(12)の中に挿入体(20)が収容される時に長手方向(X)に延びる雌ねじ付きアパーチャ(21)を含む挿入体(20)と、挿入体(20)の雌ねじ付きアパーチャ(21)との螺合によって協働するようになっているねじ山付き端部(31)を有するねじ(30)であって、穴(A2)の中に円筒形本体(10)をロックすることを可能とし且つ軸線(X)回りで回転ジョイントを形成するねじ(30)とを備える、装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同軸穴を有する少なくとも2つの部品を機械的に連結するための装置に関する。
【0002】
本発明は、特に、2つの部品のうちの一方の部品の片側だけに作用を及ぼすアクセス性、全体サイズ、又は更にシーリング(sealing)の問題が存在する2つの部品の間を機械的に連結することに適用可能である。
【0003】
さらに明確に述べると、本発明は、2つの部品の間にヒンジ軸及び回転ジョイントを形成することに非網羅的に関する。
【背景技術】
【0004】
2つの部品が互いに固定されているかヒンジ式に取り付けられているかに拘わらず、上記2つの部品内に形成されている2つの同軸穴による機械的連結装置の取り付けは、実現上の制約を含む。
【0005】
特に、同軸穴が平滑である場合には、上記2つの部品を機械的に連結するための軸の取り付けが、その2つの部品のどちらかの側に延びる接合軸を維持するために例えばナット又はサークリップの使用を必要とする。
【0006】
部品が設備の一方の側からは到達不可能であり、又は同様に特にシーリングのために穴の1つが貫通穴ではない時には、雌ねじ付き穴が、機械的連結機構の軸の取り付けを可能にすべく備えられなければならない。
【0007】
こうした場合には、機械的連結装置は、アセンブリされる2つの部品の同軸穴の正確な寸法に対してそのねじ山と長さとにおいて適合化させられなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、特に上述の欠点を解決することと、アセンブリされる2つの部品の連結を容易化する汎用の機械的連結装置を提案することとである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のために、本発明は、回転軸線を用いて少なくとも2つの部品を機械的に連結するための装置に関し、この装置は、軸線X回りで互いに対してヒンジ式に取り付けられる少なくとも2つの部品の中にそれぞれ形成されている同軸穴の中を長手方向Xに延びるようになっている。
【0010】
本発明によれは、この機械的連結装置は、
少なくとも1つの長手方向のスロットが備えられている少なくとも1つの端部を備える円筒形本体であって、長手方向において円筒形穴を備え、円筒形穴は、一方の部品の穴の中に配置されることが意図されている上記少なくとも1つの端部の中を延びる切頭円錐形穴によって延長されている、円筒形本体と、
上記切頭円錐形の穴に対して実質的に相補的である切頭円錐形状を有する挿入体であって、上記切頭円錐形の穴の中にこの挿入体が収容される時に上記長手方向に延びる雌ねじ付きアパーチャを備える挿入体と、
上記挿入体の雌ねじ付きアパーチャとの螺合によって協働するようになっているねじ山付き端部を有するねじであって、一方の部品の上記穴の中に円筒形本体をロックすることを可能とし且つ軸線X回りで回転ジョイントを形成するねじと
を含む。
【0011】
回転軸線を用いた上記機械的連結を可能にすべく機能的隙間が容易に調整可能である。
【0012】
ねじは円筒形本体の内側の穴の中に挿入され、挿入体の雌ねじ付きアパーチャの中へのねじの螺合によって、上記挿入体が円筒形本体のスロット付き端部に収容されると、このスロット付き端部は、実質的に相補的な形状の切頭円錐形の穴の中に収容された切頭円錐形挿入体の協働によって半径方向に変形させられる。
【0013】
機械的連結装置の円筒形本体の少なくとも1つの端部の変形は、アセンブリされる上記部品の穴の中で円筒形本体を不動化するという効果を有する。
【0014】
こうした機械的連結装置は、アセンブリされる上記部品の中に作られている異なる直径の穴に対する所定の割合での適合化を可能にする。
【0015】
さらに、穴の一部に対する端部の変形による連結は穴のねじ立て又は特定の機械加工を不要にする。
【0016】
さらに、一方の穴の中への円筒形本体の取り付けは、ねじ立てを行う場合のように専用の部分に限定されることがない。この機械的連結装置は、アセンブリされる部品の中に形成された穴の様々な長さに幾分かは適合化することが可能である。
【0017】
したがって、本発明による機械的連結装置は、アセンブリされる少なくとも2つの部品の中に形成されている同軸穴に関する製造上の過剰な制約なしに、これら少なくとも2つの部品が関節連結部又はヒンジを形成することを可能にする。
【0018】
さらに、この機械的連結装置自体は、従来技術の機械的連結装置において通常使用されている必要部品の数よりも少ない少数の協働部品を備える。
【0019】
本発明の実際的な実施様態では、切頭円錐形の穴はその小さい基部において円筒形穴に接続されており、この小さい基部の直径は円筒形穴の直径に等しい。
【0020】
したがって、アセンブリされる部品の中に形成されている同軸穴における機械的連結装置の取り付けは、切頭円錐形挿入体においてねじによって及ぼされる張力によって生じさせられ、ねじは、円筒形穴の方向に切頭円錐形穴を備えている端部の中で切頭円錐形挿入体を動かす傾向がある。
【0021】
円筒形本体は、上記円筒形本体の外壁上に半径方向の延長部分を備えることが好ましい。
【0022】
上記半径方向の延長部分は、一方の端部に備えられており、当接部としての役割を果たす。
【0023】
互いに対してヒンジ式に連結される2つの部品が取り付けられる時に、上記部品間に動作隙間が実現されなければならない。
【0024】
半径方向の延長部分によって、本発明による機械的連結装置による互いに接触した状態での2つの部品の取り付けのために必要な隙間に適した厚さを有するシムを挿入すべく肩部が形成されることが可能になる。
【0025】
一実施態様では、上記半径方向の延長部分は、軸線Xに沿って円筒形本体と同心である環状リングである。
【0026】
別の実施様態では、上記半径方向の延長部分は、円筒形本体に加えられたリングによって実現される。
【0027】
実際には、アセンブリされる部品の一方の部品の穴の内壁に対して拡大するスロット付き端部によって及ぼされる力の配分を改善するために、円筒形本体の端部は、切頭円錐形穴と連通している少なくとも2つの長手方向スロットを備える。
【0028】
切頭円錐形穴によって延長される円筒形穴を有する円筒形本体の製造が容易化されることを可能にする本発明の実際的な実施態様では、上記円筒形本体は、主円筒形本体と、上記少なくとも1つの端部を備える少なくとも1つの副円筒形本体とによって構成されており、上記主円筒形本体及び少なくとも1つの副円筒形本体は、互いの延長部分内に配置されている、上記主円筒形本体と上記少なくとも1つの副円筒形本体とに関する回転阻止手段を備える。
【0029】
したがって、この機械的連結装置は、関節式連結軸としての役割を果たす装置の円筒形本体回りで互いに対してヒンジ式に連結される2つの部品を取り付けることに特に適している。
【0030】
一実施態様では、上記副円筒形本体は、主円筒形本体と接触することが意図されているその端部の側において円筒形の延長部分を備える。
【0031】
一実施態様では、上記少なくとも1つの副円筒形本体の長さは上記主円筒形本体の長さの3分の1にほぼ等しい。
【0032】
本発明の別の特徴によって、上記円筒形本体は、少なくとも1つの長手方向スロットが各々備えられている互いに反対側に位置した2つの端部を備え、上記円筒形穴は、上記2つの端部内をそれぞれ延びる2つの切頭円錐形穴によって円筒形穴の端部において延長されており、この機械的連結装置は、上記2つの端部の切頭円錐形穴に対してそれぞれ実質的に相補的である切頭円錐形の第1及び第2の挿入体を備え、上記第1の挿入体は、上記ねじのねじ山付き端部との螺合によって協働するようになっている上記長手方向に沿って延びる雌ねじ付きアパーチャを備え、第2の挿入体は、上記長手方向に延びる平滑穴を備え、上記平滑な穴の直径が上記ねじの直径に実質的に等しく又は上記ねじの直径よりも実質的に大きい。
【0033】
こうした機械的連結装置は、2つの変形可能な端部を備える円筒形本体のおかげで、回転ジョイントによって互いに接続される2つの部品を取り付けることに特によく適している。
【0034】
本発明の他の特徴と利点とが、以下の説明を理解することによって明確になるだろう。
【0035】
添付図面では、非限定的な具体例が示されている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1A】図1Aは、本発明の第1の実施形態による機械的連結装置の斜視図である。
【図1B】図1Bは、図1Aの機械的連結装置の分解斜視図である。
【図1C】図1Cは、図1Aの機械的連結装置の長手断面図である。
【図2A】図2Aは、本発明の第2の実施形態による機械的連結装置の斜視図である。
【図2B】図2Bは、図2Aの機械的連結装置の分解斜視図である。
【図2C】図2Cは、図2Aの機械的連結装置の長手断面図である。
【図3】図3は、2つの部品を連結するための第2の実施形態による機械的連結装置の取り付けを図示する長手断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態による機械的連結装置の変形例を図示する長手断面図である。
【図5A】図5Aは、本発明の第3の実施形態による機械的連結装置の斜視図である。
【図5B】図5Bは、図5Aの機械的連結装置の分解斜視図である。
【図5C】図5Cは、図5Aの機械的連結装置の長手断面図である。
【図6A】図6Aは、本発明の第4の実施形態による機械的連結装置の斜視図である。
【図6B】図6Bは、図6Aの機械的連結装置の分解斜視図である。
【図6C】図6Cは、図6Aの機械的連結装置の長手断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
まず最初に、本発明の第1の実施形態による機械的連結装置の図1A、1B、1Cを参照しながら説明を行う。
【0038】
詳細に後述するように、特に図3を参照すると、この機械的連結装置は、2つの同軸穴がそれぞれ備えられている少なくとも2つの部品の連結を確実なものとするようになっている。
【0039】
原則的には、上記機械的連結装置は、同軸穴の長手方向に相当する長手方向Xに延び、且つ同軸穴の中に取り付けられる。
【0040】
したがって、この機械的連結装置は、その2つの部品に共通である取り付け軸線を画定し、これらの部品は機械的連結装置の軸線Xを中心としてヒンジ式に取り付けられることが可能である。
【0041】
原則的には、この機械的連結装置は、長手方向Xに延びる円筒形本体10を備える。
【0042】
一般的には、上記円筒形本体10の長さが、アセンブリされる部品の同軸穴の長さに適合させられなければならず、且つ、いずれにせよ、第1の部品の中を貫通して第2の部品の中に十分延びるのに十分でなければならない。
【0043】
さらに、円筒形本体10の直径は、円筒形本体10を上記穴の中に挿入することを可能にするために同軸穴の直径よりも実質的に小さくなければならない。
【0044】
図1Cに明瞭に示されているように、円筒形本体10は、切頭円錐形穴12によって延長される円筒形穴11を長手方向Xに備える。したがって、円筒形本体10は、外側円筒形壁と、円筒形穴部分11内では円筒形であり且つ切頭円錐形穴部分12では切頭円錐形である内壁とによって画定されている。
【0045】
上記切頭円錐形穴12は円筒形本体10の端部13の中に延びる。
【0046】
アセンブリされる部品の同軸穴の中への機械的連結装置の導入方向を考慮して、この実施形態では、上記端部13は円筒形本体10の終端部10aの付近に配置されており、この終端部10aは近位端部10bとは反対側に位置し、近位端部10bは、アセンブリされる部品の同軸穴の中に機械的連結装置が挿入される時にオペレータによって取り扱われることが意図されている。
【0047】
図1Bに明瞭に示されているように、円筒形本体10の端部13は、少なくとも1つの長手方向スロット13aを備えており、この場合には、円筒形本体10の円筒形壁内に90°で配置されている4つの長手方向スロットを備えている。
【0048】
一般的に、長手方向スロット13aの個数は制限されていない。
【0049】
端部13が幾つかの長手方向スロット13aを備える時には、これらが端部13の輪郭の周りに均等に分布していることが好ましい。
【0050】
図1Cに明瞭に示されているように、したがって、切頭円錐形穴12は、長手方向スロット13aを備えている端部13の中を延び、この長手方向スロット13aは切頭円錐形穴12と連通している。
【0051】
したがって、上記長手方向スロット13は端部13内で円筒形本体10の壁を完全に横断する。
【0052】
非限定的な具体例として、端部13の長さ部分は円筒形本体10の全長の約4分の1にわたって延びる。
【0053】
切頭円錐形穴12は、円筒形穴11に連結されているその小さい基部12aが円筒形穴11の直径に等しい直径を有するように画定されている。
【0054】
さらに、切頭円錐形穴は、頂点において1°から5°の間、好ましくは2.5°にほぼ等しい半角を有する。
【0055】
さらに、この実施形態では、非限定的な形で、端部13は、円筒形本体10の終端部10aに対応するその終端部13bにおいて、円筒形本体10が、部品の円筒形穴の中への円筒形本体の挿入を容易にするわずかに先細の終端部10aを有するように、傾斜した外壁を備える。
【0056】
この機械的連結装置は、さらに、円筒形本体10の切頭円錐形穴12内に収容されることが意図されている挿入体20も備える。
【0057】
この目的のために、挿入体20は、さらに、円筒形本体の切頭円錐形穴12に対して実質的に相補的な外側切頭円錐形状を有する。
【0058】
特に、切頭円錐形挿入体は、1°から5°の範囲内の半角を有し、この場合には2.5°にほぼ等しい半角を有する。
【0059】
5°未満の半角を選択することによって、挿入体20と円筒形本体10とを形成するために使用される材料の種類に関係なく、切頭円錐形穴12内の挿入体20の充塞効果(jamming effect)が確実なものにされる。
【0060】
さらに、切頭円錐形挿入体20の大きい基部20aが、円筒形本体10の終端部10aにおける切頭円錐形穴12の出口直径である切頭円錐形穴12の大きい基部の直径よりもわずかに大きいか又は等しい直径を有する。
【0061】
さらに、切頭円錐形挿入体20の長さは、切頭円錐形穴12が中に延びる端部13の長さに実質的に等しい。
【0062】
上記切頭円錐形挿入体20は、さらに、円筒形本体10の切頭円錐形穴12内に収容される時に長手方向Xに延びる雌ねじ付きアパーチャ21も備える。
【0063】
この実施形態においては、非限定的な態様において、雌ねじ付きアパーチャ21は、切頭円錐形挿入体20の小さい基部20bと切頭円錐形挿入体20の大きい基部20aとの両方と連通する。
【0064】
当然であるが、雌ねじ付き開口部21は片方が塞がっており、挿入体20の大きい基部20aと連通していないことが可能である。
【0065】
この機械的連結装置は最後にねじ30を備え、ねじ30は、切頭円錐形挿入体20の雌ねじ付き開口部21との螺合によって協働するようになっているねじ山付き端部31を有する。
【0066】
このねじは、円筒形本体10の長さと少なくとも等しい長さを有する。ねじ山付き端部31の長さは、円筒形本体10の端部13の長さに等しく、ひいては切頭円錐形挿入体20の長さに等しい。
【0067】
大きな基部20aと連通する雌ねじ付き開口部21を有する挿入体の場合には、ねじ山付き端部31の長さは、円筒形本体10の端部13の長さよりも大きいことが可能であるが、上記穴の口が開いていない場合にはその部分の穴に適合しなければならない。
【0068】
さらに、ねじ30の直径は、上記ねじを円筒形本体10の中に挿入することを可能にするために円筒形本体10の円筒形穴11の直径よりもわずかに小さい。
【0069】
ねじ30が、ねじ山付き端部31の上流に位置している平滑な円筒形部分32を含む場合には、この平滑な円筒形部分32の直径は、円筒形本体10の円筒形穴11の直径よりも極わずかに小さくなければならず、且つ、この平滑な円筒形部分32の長さは円筒形本体10の円筒形穴11の長さよりも短くなければならない。
【0070】
切頭円錐形挿入体20の雌ねじ付きアパーチャ21の寸法のために、ねじ30のねじ山付き端部31は、ねじ30の平滑な円筒形部分32の直径よりもわずかに小さい直径を有する。
【0071】
さらに、ねじ山付き端部31とは反対側に位置するねじ30の端部は、上記ねじ30を締めることと緩めることとを可能にするのに適切な形状の頭部34を備えている。
【0072】
ねじ頭部34の製造は当業者に公知であり、ここでさらに詳細に説明することは不要である。
【0073】
図1Cに図示しているように、円筒形本体10が、ねじ頭部34を収容するための機械加工されたハウジング14をその近位端部10bに備えることが好ましい。
【0074】
したがって、ねじ頭部34は円筒形本体10内に埋め込まれており、上記ねじの全体サイズを制限し、且つ、機械的連結装置の美観を改善する。
【0075】
最後に、この実施形態では、円筒形本体10は、さらに、円筒形本体10の外壁上の半径方向の延長部分15を近位端部10bに備えている。
【0076】
この実施形態では、この半径方向の延長部分は、長手方向軸線Xに沿って円筒形本体10と同心である円形の冠部15によって構成されている。
【0077】
有利には、この半径方向の延長部分15は、特定の輪郭を有し、図1Aに示されているように六角形の輪郭を有することができる。
【0078】
このタイプの輪郭は、調整可能なレンチ型の従来の道具によって、円筒形本体10がその長手方向軸線X回りの回転においてロックされることを可能にする。
【0079】
アセンブリされる2つの部品の同軸穴の中にこうした機械的連結装置を取り付ける際には、切頭円錐形挿入体20が、円筒形本体10の端部13の相補的形状の切頭円錐形穴12の中に挿入される。
【0080】
円筒形本体の近位端部10bによって挿入されたねじ30は、そのねじ山付き端部32において雌ねじ付きアパーチャ21と係合する。
【0081】
その次に、ねじ30の回転が、長手方向軸線Xに沿った平行移動において、切頭円錐形挿入体30を駆動し、この挿入体は円筒形本体10の切頭円錐形穴12に漸進的に接触する。
【0082】
切頭円錐形挿入体20を円筒形本体10の近位端部10bに向けて移動させることが、長手方向スロット13aによる端部13の壁の変形を漸進的に生じさせる。
【0083】
実際には、長手方向スロット13aの幅が、端部13の壁が長手方向軸線Xから離れる場合に増大する傾向がある。
【0084】
したがって、この端部13における円筒形本体10の直径は、増大して、機械的連結装置が中に配置される穴の内壁に接触する傾向を有する。
【0085】
こうした機械的連結装置の取り付けを、より詳細な形で図3を参照しながら後述する。
【0086】
次に、図2Aと図2Cとを参照しながら、機械的連結装置を本発明の第2の実施形態にしたがって説明する。
【0087】
この実施形態は、その原理において第1の実施形態と同一であり、共通の要素が同じ照合番号を有し、再び詳細には説明されない。
【0088】
しかし、この場合には、円筒形本体10は2つの部分に作られている。
【0089】
この実施形態では、円筒形本体10は、主円筒形本体40と、第1の実施形態の端部13の役割を果たす副円筒形本体50とから構成されている。
【0090】
したがって、主円筒形本体40は、上述した円筒形穴11を備え、副円筒形本体50は切頭円錐形穴12を備える。
【0091】
第1の実施形態を参照して説明された上記円筒形穴11と切頭円錐形穴12の寸法と相対的配置とがこの場合にも当てはまる。
【0092】
したがって、切頭円錐形挿入体20は、副円筒形本体50内に作られている切頭円錐形穴12の形状に適合化されている。
【0093】
動作中は、主円筒形本体40及び副円筒形本体50は互いの延長部分において配置されており、回転ロック手段41、51が、機械的連結装置の長手方向軸線X回りの主円筒形本体40と副円筒形本体50との相対的な回転をロックするために備えられている。
【0094】
この実施形態では、上記ロック手段は、主円筒形本体40の端部40aに配置されているスタッド(stud)41を備える。
【0095】
副円筒形本体50は、相補的な態様において、ロックスロット51の形状をここでは有する上記スタッド41を収容すべく、スタッド41に対して相補的な形状である機械加工されたハウジング51を備える。
【0096】
上記ロックスロット51は副円筒形本体50の端部50aに作られ、端部50aは、上記端部40a、50aが長手方向軸線Xに沿って互いの延長部分に配置されると主円筒形本体40の端部40aと接触するように設計されている。
【0097】
当然であるが、ロック手段の任意の他の実施形態又は反転が、主円筒形本体40と副円筒形本体50との相対的な回転を防ぐために使用されることが可能である。
【0098】
この実施形態では、副円筒形本体50は、機械的連結装置の長手方向に配置されており且つ切頭円錐形穴12と連通する単一のスロット52を備える。
【0099】
上記長手方向スロット52が、副円筒形本体50の製造上の制約にしたがって決定される可能な限り小さい幅を有することが好ましい。
【0100】
非限定的な例としては、副円筒形本体50の長さは、主円筒形本体40の長さの3分の1にほぼ等しい。
【0101】
次に、図3を参照すると、機械的連結装置の取り付けが、アセンブリされる2つの部品P1、P2における本発明による第2の実施形態にしたがって説明されている。
【0102】
端部13が円筒形本体10に取り付けられているということを除いて、第1の実施形態による機械的連結装置の取り付け及び動作の原理は、後述する機械的連結装置の取り付け及び動作の原理に類似している。
【0103】
図3は、2つの部品P1、P2のX軸線に沿った回転ジョイントの形成のための機械的連結装置の取り付けを図示する。
【0104】
上記部品P1、P2はほぼ同一の直径の2つの同軸穴A1、A2をそれぞれ備え、この直径は機械的連結装置の円筒形本体10の直径よりもわずかに大きくなければならない。
【0105】
この機械的連結装置のアセンブリは、ロックスタッド41が副円筒形本体のロックスロット51の中に挿入されるように主円筒形本体40の延長部分内に副円筒形本体50を配置することにある。
【0106】
その次に、切頭円錐形挿入体20が、副円筒形本体50の端面50bの側において副円筒形本体50内に配置される。
【0107】
切頭円錐形挿入体20と切頭円錐形穴12とが完全な幾何学的適合性を有するので、切頭円錐形挿入体20は、副円筒形本体50の切頭円錐形穴12内に完全に収容される。
【0108】
その次に、ねじが、半径方向延長部分15の側において、主円筒形本体40の円筒形穴11の中に挿入される。
【0109】
切頭円錐形挿入体20の中に形成されている雌ねじ付きアパーチャ21によって、ねじ30の回転が、副円筒形本体50の切頭円錐形穴12における切頭円錐形挿入体20の平行移動を生じさせる。
【0110】
この位置において、ねじ30は回転駆動され、主円筒形本体が半径方向延長部分15で制止されるので、円筒形本体40は穴A1、A2内で不動状態に維持される。
【0111】
相補的なロック手段41、51によって、副円筒形本体50も主円筒形本体40との回転においてロックされる。
【0112】
その次に、ねじ30の回転移動が、副円筒形本体50の内側切頭円錐形穴12と接触する切頭円錐形挿入体20の移動を駆動する。
【0113】
一旦切頭円錐形挿入体20と副円筒形本体50との間の接触がなされてくると、ねじ30を回転させ続ける作用が、主円筒形本体40の方向において切頭円錐形挿入体20に矢印Fの方向に引張力を及ぼす。
【0114】
この力は、切頭円錐形挿入体20と副円筒形本体50との間に接触圧力を生じさせるだろう。
【0115】
少なくとも1つの長手方向スロット52の存在によって、副円筒形本体50はその直径に沿って変形する。
【0116】
この直径方向の伸張が、副円筒形本体50の初期直径と、一方の部品(この場合には部品P2)の中に作られている穴A2の直径との間に存在する小さな隙間を満たすだろう。
【0117】
したがって、副円筒形本体50と部品P2の穴A2との間に存在する隙間が取り除かれ、主円筒形本体40と副円筒形本体50とから構成されている円筒形本体10全体がロックされる。
【0118】
互いに接触している部品P1、P2の間の隙間Jの調整が、こうして一方の部品の反対側に位置する肩部を形成する半径方向の延長部分15と、この場合には部品P1との間に厚さJのシムを挿入することによって行われることが可能である。
【0119】
切頭円錐形挿入体20にねじ30によって及ぼされる引張力と、機械的連結装置が一旦ロックされると受けうる最大軸線方向力又は最大トルクとの間に直接的な関係が存在するということに留意されたい。
【0120】
例えばトルクレンチによって、ねじ30に及ぼされるトルクを測定することによって、機械的連結装置の円筒形本体10によって支持されうる最大軸線方向力、又は代替的にこの軸によって部品P2上に伝達可能な最大トルクが調整されることが可能である。
【0121】
したがって、一方の部品P2の穴A2内における機械的連結装置の円筒形本体10のロックによって、単純な態様において、回転ジョイントが2つの部品P1、P2の軸線X回りで形成されることが可能である。
【0122】
上述の機械的連結装置が、複雑な及び/又は高コストな機械工作作業を必要とする従来技術で一般的に使用される様々な回転維持システム(止めねじ、キー、スプライン)についての必要性を取り除くということに留意されたい。
【0123】
したがって、上述の機械的連結装置は、その装置の円筒形本体10回りで互いに対してヒンジ式に取り付けられる2つの部品の取り付けに特に適切に適合化されている。
【0124】
図4は、図2Aから図2Cを参照して上述した第2の実施形態の代替案を示す。
【0125】
したがって、上記機械的連結装置は、あらゆる視点から見て半径方向延長部分15の形成を除いて上述の装置と同一である。
【0126】
この場合には、この半径方向の延長部分15は、機械的連結装置の円筒形本体10の一体部分ではなく、その近位端部10bにおいて円筒形本体10に追加されたリング15′から構成されている。
【0127】
したがって、例えば、半径方向の延長部分は、主円筒形本体40のねじ山付き端部40b上にねじ込むことによって取り付けられているリング15′によって実現される。
【0128】
さらに、第3の実施形態が図5A、5B、5Cに示されている。
【0129】
この機械的連結装置は、原理的には、図2Aから図2Cを参照して説明した機械的連結装置に類似しており、円筒形本体10は主円筒形本体60と副円筒形本体70とによって構成されている。
【0130】
主円筒形本体60上への副円筒形本体70の取り付けを容易にするために、副円筒形本体70は、主円筒形本体60と接触することが意図されているその端部70aの側に、副円筒形本体70の外径よりもわずかに小さい直径の円筒形延長部分71を備える。
【0131】
主円筒形本体60は、相補的な形で、副円筒形本体70と接触することが意図されているその端部60aの側において、副円筒形本体70の円筒形延長部分71を収容することが意図されている内側円筒形穴61を備える。
【0132】
図5Cに明瞭に示されているように、この内側円筒形穴61は、機械的連結装置内にねじ30を通すために備えられている円筒形穴11よりもわずかに大きい直径を有する。
【0133】
したがって、主円筒形本体60と副円筒形本体70との互いの延長部分内の取り付けは、この円筒形延長部分71の存在によって容易化される。
【0134】
さらに、この場合に、主円筒形本体60と副円筒形本体70との回転ロック手段は、例えば4つのスタッドのような1組のスタッド62によって実現される。
【0135】
当然であるが、スタッドの数は限定されていない。
【0136】
上述したように、上記スタッド62は、副円筒形本体70内に備えられている相補的なスロット72と協働するように設計されている。
【0137】
最後に、本発明の第1の実施形態に関して上述したように、上記第3の実施形態による機械的連結装置は、上述したように、切頭円錐形挿入体20の漸進的な挿入の最中に上記副円筒形本体70の半径方向の伸張を可能にする幾つかのスロット73を副円筒形本体70において備える。
【0138】
したがって、本発明の上記第3の実施形態は、上述した第1及び第2の実施形態と様々な形で組み合わされることが可能な様々な変形例をもたらす。
【0139】
最後に、本発明の第4の実施形態を図6Aから図6Cを参照しながら説明し、この実施形態では機械的連結装置がその直径において変形可能な2つの部分を備える。
【0140】
したがって、この機械的連結装置はこの場合に2つの変形可能な端部13、13′を備える。
【0141】
さらに明確に述べると、この実施形態では、機械的連結装置は主円筒形本体80を備え、主円筒形本体80は、その端部の各々において、円筒形本体10の互いに反対側に位置する2つの端部13、13′を備える2つの副円筒形本体90、100によって延長される。
【0142】
上記副円筒形本体90、100の半径方向の変形を可能にするために、これらの各々は、それぞれ少なくとも1つの長手方向スロット91、101を備える。
【0143】
主円筒形本体80の各端部における上記副円筒形本体90、100の取り付けは、図2Aから図2Cを参照しながら上述したものに類似しており、ここでより詳細に説明する必要はない。
【0144】
副円筒形本体90、100の回転方向のロックを確実なものにするために、この場合には、主円筒形本体80は、副円筒形本体90、100内にそれぞれに形成されている相補的なスロット93、103内に収容されるようになっている2つのスタッド83a、83bを備える。
【0145】
副円筒形本体90、100の長さは、変更されることができ、有利には例えば主円筒形本体80の長さの約3分の1に等しい。
【0146】
主円筒形本体80は、上述した円筒形穴11を備える。
【0147】
上記主円筒形本体は、その端部において、2つの副円筒形本体90、100によって構成されている円筒形本体10の2つの端部13、13′内をそれぞれ延びる2つの切頭円錐形穴12、12′によって延長されている。
【0148】
図6Cに示されている実施形態では、この2つの切頭円錐形穴12、12′は互いに同一の形状を有する。
【0149】
当然であるが、上記切頭円錐形穴12、12′は切頭円錐形の形状の長さと開口角度(opening angle)との両方において様々な切頭円錐形状を有することも可能である。
【0150】
この場合に、機械的連結装置は、2つの副円筒形本体90、100の切頭円錐形穴12、12′に対してそれぞれ実質的に相補的である2つの切頭円錐形挿入体20、110を備える。
【0151】
第1の挿入体20は、特に図1Aから図1Cを参照して上述した挿入体と同一である。
【0152】
特に、例えば第1の副円筒形本体90の切頭円錐形穴12と協働するこの第1の挿入体は、ねじ30のねじ山付き端部32と協働するようになっている雌ねじ付きアパーチャ21を備えている。
【0153】
しかし、第2の副円筒形本体100の切頭円錐形穴12′と協働するようになっている第2の切頭円錐形挿入体110は平滑な円筒形穴111を備える。
【0154】
この平滑な円筒形穴111の直径は、ねじ30の直径、特にねじ30の平滑な円筒形部分32の直径よりも実質的に大きい。
【0155】
この平滑な円筒形穴111は、第2の切頭円錐形挿入体110の各々の側と連通する穴によって形成されている。
【0156】
ねじ30は、主円筒形本体80の長さと副円筒形本体90、100の長さとの合計よりもわずかに長い長さを有する。
【0157】
ねじ30が締められると、2つの切頭円錐形挿入体20、110は、主円筒形本体80の方向において互いに接近する傾向を有し、このことは2つの副円筒形本体90、100の半径方向の伸張を生じさせることが容易に理解可能である。
【0158】
副円筒形本体90、100が、アセンブリされる2つの部品の2つの同軸穴の中にそれぞれ入れられると、機械的連結装置の取り付けによって、互いに対して固定されるこれら2つの部品の取り付けが可能となる。
【0159】
ねじ30に及ぼされるトルクが大きければ大きいほど、互いに対して固定される2つの部品間の機械的連結がますます高い力を支持することが可能だろう。
【0160】
この第4の実施形態では、機械的連結装置は、上記の実施形態で説明されている肩部を画定するための半径方向延長部分を円筒形本体が有しないような態様においてアセンブリされるように、部品の同軸穴の中に完全に収容されることが意図されていることに留意されたい。
【0161】
したがって、本発明は、アセンブリされる部品から突き出る付属物(ナット、サークリップ等)を使用することなく、アセンブリされるべき部品の同軸穴内における機械的連結装置の取り付けを可能にする提案される制御された変形による機械的連結装置の様々な実施形態を可能にする。
【0162】
さらに、この機械的連結装置は、機械的連結装置をそのハウジング内に維持することを確実なものにするために又はトルクの伝達のために、アセンブリされる部品における複雑な機械加工を必要とすることなく、迅速に取り付けられ且つ取り外されることが可能である。
【0163】
さらに、2つの部品を互いに対して回転可能に取り付けるのに機械的連結装置が使用されるとき、この機械的連結装置は、回転軸線を用いた機械的な連結のために不可欠な機能的隙間の微調整を可能にする。
【0164】
最後に、機械的連結装置の半径方向の伸張によって、上記装置は、アセンブリされる部品の同軸穴の直径に幾分か適合可能である。
【0165】
したがって、この機械的連結装置は、決められた範囲の長さ及び直径に属する同軸穴について使用されうる。
【0166】
当然であるが、本発明は、上述の実施形態の例に限定されない。
【0167】
特に、これら実施形態の各々に関して説明された特徴を組み合わせることが可能である。
【0168】
特に、副円筒形本体90、100によって形成されている2つの変形可能な端部13を備えた図6Aから図6Cを参照して説明した第4の実施形態は、第1の実施形態を参照して説明したものに類似した2つの端部が備えられた単一の円筒形本体において直接形成されることも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸線を用いて少なくとも2つの部品(P1、P2)を機械的に連結するための装置であって、軸線(X)回りで互いに対してヒンジ式に取り付けられる前記少なくとも2つの部品(P1、P2)の中にそれぞれ形成されている同軸穴(A1、A2)の中を長手方向(X)に延びるようになっている装置において、
少なくとも1つの長手方向のスロット(13a)が備えられている少なくとも1つの端部(13)を備える円筒形本体(10)であって、前記長手方向(X)において円筒形穴(11)を備え、該円筒形穴(11)は、部品(P2)の前記穴(A2)の中に配置されることが意図されている前記少なくとも1つの端部(13)の中を延びる切頭円錐形穴(12)によって延長されている、円筒形本体(10)と、
前記切頭円錐形穴(12)に対して実質的に相補的である切頭円錐形状の挿入体(20)であって、前記切頭円錐形穴(12)の中に該挿入体(20)が収容される時に前記長手方向(X)に延びる雌ねじ付きアパーチャ(21)を含む挿入体(20)と、
該挿入体(20)の雌ねじ付きアパーチャ(21)との螺合によって協働するようになっているねじ山付き端部(31)を有するねじ(30)であって、前記穴(A2)の中に前記円筒形本体(10)をロックすることを可能とし且つ軸線(X)回りで回転ジョイントを形成するねじ(30)と
を備える、装置。
【請求項2】
回転軸線を用いた前記機械的連結を可能にすべく機能的隙間が容易に調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載の機械的連結装置。
【請求項3】
前記円筒形本体(10)は該円筒形本体(10)の外壁上に半径方向の延長部分(15、15′)を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の機械的連結装置。
【請求項4】
前記半径方向の延長部分は、軸線(X)に沿って前記円筒形本体(10)と同心である環状リング(15)であることを特徴とする、請求項3に記載の機械的連結装置。
【請求項5】
前記半径方向の延長部分は、前記円筒形本体(10)に加えられたリング(15′)によって実現されていることを特徴とする、請求項3に記載の機械的連結装置。
【請求項6】
前記円筒形本体(10)は、主円筒形本体(40、60、80)と、前記少なくとも1つの端部(13)を構成する少なくとも1つの副円筒形本体(50、70、90、100)とから構成されており、前記主円筒形本体(40、60、80)及び少なくとも1つの副円筒形本体(50、70、90、100)は、互いの延長部分において配置されている、該主円筒形本体(40、60、80)と該少なくとも1つの副円筒形本体(50、70、90、100)との相対的な回転のロック手段(41、51、62、72、83a、93、83b、103)を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の機械的連結装置。
【請求項7】
前記副円筒形本体は、前記主円筒形本体(60)と接触することが意図されている該副円筒形本体の端部(70a)の側において円筒形延長部分(71)を備えることを特徴とする、請求項6に記載の機械的連結装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの副円筒形本体(50、70、90、100)の長さは、前記主円筒形本体(40、60、80)の長さの3分の1にほぼ等しいことを特徴とする、請求項6又は7に記載の機械的連結装置。
【請求項9】
前記円筒形本体(10)は、少なくとも1つの長手方向スロット(91、101)が各々備えられている互いに反対側に位置した2つの端部(13、13′)を備え、前記円筒形穴(11)は、前記2つの端部(13、13′)内にそれぞれ延びる2つの切頭円錐形穴(12、12′)によって該円筒形穴(11)の端部において延長されており、当該機械的連結装置は、前記2つの端部(13、13′)の切頭円錐形穴(12、12′)に対してそれぞれ実質的に相補的である切頭円錐形状の第1及び第2の挿入体(20、110)を備え、該第1の挿入体(20)は、前記ねじ(30)のねじ山付き端部(31)との螺合によって協働するようになっている前記長手方向(X)に延びる雌ねじ付きアパーチャ(21)を備え、前記第2の挿入体(110)は、前記長手方向(X)に延びる平滑穴(111)を備え、該平滑穴(111)の直径が前記ねじ(30)の直径よりも実質的に大きいことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の機械的連結装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【公表番号】特表2012−532295(P2012−532295A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518807(P2012−518807)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004073
【国際公開番号】WO2011/003570
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(509347273)エアバス オペラシオン ソシエテ パ アクシオンス シンプリフィエ (33)
【Fターム(参考)】