説明

吐出キャップ

【課題】簡単な構造により組み立てが容易で製造効率を高めることができるうえ、特別な操作を行うことなく内容物を容易に吐出すること。
【解決手段】容器体2の口部2aに装着されるキャップであって、口部に装着され、容器体の内部に連通する連通路R1を有する装着体3と、装着体に装着され、連通路に連通する流出開口25が天壁部22に形成された吐出ヘッド4と、流出開口を上方から覆うように天壁部上に重ねられ、流出開口の径方向外側に位置する外周縁部が周方向に沿って天壁部にシールされたフィルム40と、装着体に被着され、吐出ヘッドを覆う蓋体5と、を備え、フィルムの外周縁部には、部分的にシールが解かれた非シール部が形成されており、該非シール部と天壁部とで流出開口から流出された内容物Wを吐出させる吐出口42を画成している吐出キャップ1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器体の口部に取り付けられ、内容物を外部に吐出する吐出キャップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液状の内容物が収容される容器において、容器が倒れた時に内容物が零れないようにするため、手動式の弁体による開閉機構を設けた容器が知られている(特許文献1参照)。
この容器は、吐出口(注ぎ口)と空気穴とを同じ方向に働くスプリングの付勢力により同一方向から同時に密閉し、さらに空気穴を利用した釦をスプリングの付勢に抗して押すことで、吐出口と空気穴とを同時に開口させて内容物を吐出できるようにした開閉機構を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3078012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記容器に設けられる開閉機構は、ばね部材の付勢力を利用した複雑な弁体機構であり、部品数も多く製造に手間が掛かるうえ、量産性が劣るといった問題があり、その点で改良の余地があった。
また、内容物の吐出時にあっても、毎回釦を押すといった手動による開閉操作を行う必要があり、このような操作が不要な開閉構造が望まれていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構造により組み立てが容易で製造効率を高めることができるうえ、特別な操作を行うことなく内容物を容易に吐出することができる吐出キャップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係る吐出キャップは、内容物が収容される容器体の口部に装着される吐出キャップであって、前記口部に装着され、前記容器体の内部に連通する連通路を有する装着体と、前記装着体に装着され、前記連通路に連通する流出開口が天壁部に形成された有頂筒状の吐出ヘッドと、前記流出開口を上方から覆うように前記天壁部上に重ねられ、流出開口の径方向外側に位置する外周縁部が周方向に沿って天壁部にシールされたフィルムと、着脱自在に前記装着体に被着され、前記吐出ヘッドを覆う蓋体と、を備え、前記フィルムの外周縁部には、部分的に前記シールが解かれた非シール部が形成されており、該非シール部と前記天壁部とで前記流出開口から流出された前記内容物を吐出させる吐出口を画成していることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る吐出キャップにおいては、蓋体を取り外した後、容器体を傾けると、この容器体に収容されている内容物が装着体の連通路を通じて吐出ヘッドの流出開口に流れ込み、該流出開口から吐出ヘッドの天壁部上にフィルムを押し上げながら流出する。すると、流出した内容物の自重によりフィルムが天壁部から離反する方向に押圧されて変形し、上側に凸となるドーム状に膨らむ。これにより、天壁部とフィルムとの間の隙間が吐出口に繋がる吐出路となる。従って、流出開口から流出した内容物をこの吐出路を通じて吐出口に導き、該吐出口から外部に吐出させることができる。
【0008】
また、吐出が終了した後、フィルムに内容物の自重がかからない姿勢に容器体を戻すと、フィルムに付与されていた押圧力が解除され、ドーム状に変形していたフィルムが元の状態に戻って天壁部に密着する。そのため、流出開口が再度フィルムによって閉塞されると共に吐出口が閉止される。これにより、容器体の密閉性を確保することができる。
【0009】
このように、本発明に係る吐出キャップによれば、容器体を傾け、内容物の自重によりフィルムを変形させるだけの簡単な方法で吐出を行えるので、特別な操作を行うことなく容易に吐出操作を行うことができ、使い易い。
また、ばね部材を利用した複雑な弁体機構を用いる従来のものとは異なり、装着体と、フィルムが天壁部に設けられた吐出ヘッドと、蓋体と、だけの簡単な構造であるので、容易に組み立てることができ、製造効率を高めることができる。
【0010】
特に、装着体と吐出ヘッドとが別部材となっており、口部に装着される装着体に対して吐出ヘッドを装着する構成となっている。従って、吐出ヘッドを様々なバリエーションでデザインしたとしても、装着体を共通に利用することが可能であり、コスト高を抑制しながら設計の自由度を高めることができる。
また、内容物の種類等によって口部のサイズが変更されたとしても、装着体を設計変更するだけで吐出ヘッドをそのまま利用することも可能である。従って、この点においても使い易く利便性に優れている。
【0011】
更に、口部への取り付けを行う際、装着体を口部に先に装着するのではなく、まず、装着体と吐出ヘッドとの組み合わせと、装着体と蓋体との組み合わせとを行って、吐出キャップを組み立てた後、最後に装着体を口部に装着することが可能である。この場合、蓋体によって吐出ヘッドが覆われているので、フィルムを外部に露出させることなく、口部への装着を行える。従って、装着時にフィルムに傷等が付き難く、フィルムの品質を維持することができる。しかも、フィルムに格別の注意を払うことなく装着体或いは蓋体を保持しながら装着作業を行えるので、作業が容易になり、作業効率を高めることができる。
【0012】
(2)本発明に係る吐出キャップは、上記本発明の吐出キャップにおいて、前記蓋体には、前記流出開口と前記吐出口との間で前記フィルムを前記天壁部に押さえ付けて、フィルムの変形を規制する規制部材が形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る吐出キャップにおいては、流通時、販売陳列時或いは保管時の段階で、吐出ヘッドを覆っている蓋体の規制部材がフィルムを天壁部に押さえ付けている。この際、少なくとも流出開口と吐出口との間でフィルムを天壁部に押さえ付けていることが好ましい。そのため、フィルムは内容物の自重に抗して変形が規制されるので、フィルムと天壁部との間に隙間が生じて吐出路が画成されることを防止することができる。従って、容器体を傾けたとしても、流出開口から吐出口に向かう内容物の流れを遮断することができ、内容物の漏出を防止することができる。
【0014】
(3)本発明に係る吐出キャップは、上記本発明の吐出キャップにおいて、前記天壁部のうち前記吐出口を画成している部分には、破断可能な弱化部(薄肉部)を介して切取片が前記径方向外側に向けて突設され、前記フィルムが、前記切取片の上面を覆うように延在していると共に、その外周縁部が周方向に沿って前記切取片上にシールされて前記吐出口を密封していることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る吐出キャップにおいては、弱化部を破断して切取片を天壁部から分離させる(切り離す)ことで、吐出口の密封を解くことができる。従って、これ以降、容器体を傾けることで吐出口から内容物を吐出することができる。
一方、流通時或いは販売陳列時の段階では、切取片が天壁部のうち吐出口を画成している部分に連結されており、吐出口が密封されている状態であるので、容器体を傾けたとしても内容物が吐出されることがない。よって、使用前の段階で内容物の漏出を確実に防止することができる。
【0016】
(4)本発明に係る吐出キャップは、上記本発明の吐出キャップにおいて、前記切取片には、摘み部が形成されたバンドが連結されていることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る吐出キャップにおいては、切取片を分離させる際に、摘み部を摘みながらバンドを介して切取片に力を効率良く伝えることができるので、スムーズに弱化部を破断することができる。従って、切取片を弱化部に沿って分離し易くなる。
【0018】
(5)本発明に係る吐出キャップは、上記本発明の吐出キャップにおいて、前記蓋体には、前記切取片を上方から押し付けて、該切取片を前記弱化部に沿って前記口部側に折り曲げる押付部材が形成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る吐出キャップにおいては、流通時或いは販売陳列時の段階で、吐出ヘッドを覆っている蓋体の押付部材が切取片を上方から押し付けており、該切取片を弱化部に沿って口部側に折り曲げている。従って、蓋体のサイズが小さくても切取片を折り曲げて収容でき、外観デザインにおける自由度が増す。更に、流通時或いは販売陳列時において、切取片が蓋体の内部でばたつく等の姿勢変動が生じ難い。よって、姿勢変動によって弱化部に負荷がかかり、そのことにより弱化部が破断されてしまうことを抑制することができる。また、折り曲げ部分においては、フィルムと弱化部との密着性が高まるため、吐出口の密閉性がより確実に保たれる。
【0020】
(6)本発明に係る吐出キャップは、上記本発明の吐出キャップにおいて、前記天壁部が、前記流出開口よりも前記吐出口の方が上方に位置するように傾斜していることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る吐出キャップにおいては、内容物の吐出後、容器体を元の状態に戻したときに、吐出路内に残っている内容物が天壁部の傾斜を利用して自然に流出開口側に戻り、この流出開口を通じて容器体の内部に流れ易い。従って、吐出路に内容物が残留し難くなるので、変形したフィルムが天壁部に対して確実に密着した状態に戻り易い。よって、容器体の密閉性を高めることができる。
【0022】
(7)本発明に係る吐出キャップは、上記本発明の吐出キャップにおいて、前記天壁部が、凹曲面状に形成され、前記流出開口が、前記天壁部の最深部に形成されていることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る吐出キャップにおいては、内容物の吐出後、容器体を元の状態に戻したときに、吐出路内に残っている内容物が凹曲面状となった天壁部の湾曲を利用して自然に流出開口側に戻り、この流出開口を通じて容器体の内部に流れ易い。従って、吐出路に内容物が残留し難くなるので、変形したフィルムが天壁部に対して確実に密着した状態に戻り易い。よって、容器体の密閉性を高めることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る吐出キャップによれば、簡単な構造により組み立てが容易で製造効率を高めることができるうえ、特別な操作を行うことなく容易に内容物を吐出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る吐出キャップの実施形態を示す断面図であって、蓋体が閉じて吐出ヘッドを覆っている状態の断面図である。
【図2】図1に示す状態から蓋体を開けて吐出ヘッドを露出させた状態を示す断面図である。
【図3】図2に示す吐出ヘッド4の一部の斜視図であって、切取片が連結されている状態の斜視図である。
【図4】図3に示す状態から切取片を分離させた吐出ヘッドの斜視図である。
【図5】図2に示す吐出ヘッド及び切取片を上方から見た図である。
【図6】図1に示す吐出ヘッド及び切取片の斜視図である。
【図7】図2に示す状態から切取片を分離させた後、容器体を傾けて内容物を吐出させている状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係る吐出キャップの変形例を示す断面図であって、蓋体が開いて吐出ヘッドが露出している状態を示す断面図である。
【図9】図8に示す吐出ヘッド及び切取片を上方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る吐出キャップの実施形態について、図1から図9を参照して説明する。本実施形態の吐出キャップ1は、図1及び図2に示すように、液体状の内容物Wが収容される容器体2の口部2aに装着されるキャップであって、口部キャップ(装着体)3と、吐出ヘッド4と、蓋体5と、を備えている。
【0027】
なお、図1は、蓋体5が閉じて吐出ヘッド4を覆っている状態を示す吐出キャップ1の断面図である。図2は、図1に示す状態から蓋体5を開けて吐出ヘッド4を露出させた状態を示す断面図である。
また、容器体2の中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸Oを中心に周回する方向を周方向とする。また、中心軸Oに沿って容器体2から蓋体5に向かう方向を上側とし、容器体2の図示しない底部側に向かう方向を下側とする。
【0028】
本実施形態の容器体2は、外層と内層とが剥離可能に積層された積層剥離容器であり、口部2aの外周面には環状の係合突起2bが形成されている。
口部キャップ3は、容器体2の口部2aを径方向外側から囲む外筒部10と、口部2aの内周に沿って配設され、この口部2a内に嵌入される中間筒部11と、この中間筒部11の径方向内側に配設された内筒部12と、を備えている。
外筒部10の上端と中間筒部11の上端とは、口部2aの開口端に接する第1フランジ部13を介して連設されており、中間筒部11の下端と内筒部12の下端とは、第2フランジ部14を介して連設されている。
【0029】
外筒部10の内周面には、口部2a側の係合突起2bの下側に係合する環状の爪部10aが形成されている。これにより、口部キャップ3は、アンダーカット嵌合によって容器体2に装着されるようになっている。なお、爪部10aは環状ではなくても良く、周方向に間隔を開けて複数形成されていても構わない。
また、外筒部10の上端側の外周面には、後述する蓋体5の周壁部50の下端が嵌合する段部10bが形成されている。さらに、この外筒部10の外周面には、蓋体5を開閉可能に連結するヒンジ部15が段部10bの下側に位置するように形成されている。
【0030】
内筒部12は、中心軸Oから径方向外側に偏心した位置、具体的にはヒンジ部15寄りに形成されており、自身の中心軸が中心軸Oとは非同軸とされている。この内筒部12の内側は、口部キャップ3の装着状態において、容器体2の内部に連通する第1連通路(連通路)R1として機能する。
中間筒部11と内筒部12との間の隙間は、後述する吐出ヘッド4の筒部20が入り込む隙間とされている。そして、内筒部12の外周面には、この隙間に突出するように環状の係合突起12aが形成されている。また、中心軸Oを挟んでヒンジ部15の反対側に位置する中間筒部11の内周面には、吐出ヘッド4に形成された縦リブ23が入り込む縦溝11aが中心軸Oに沿って形成されている。
【0031】
吐出ヘッド4は、有頂筒状に形成された部材であり、口部キャップ3の中間筒部11と内筒部12との間の隙間に入り込んで、内筒部12を径方向外側から囲む筒部20と、内筒部12の内周に沿って配設され、内筒部12内に嵌入される嵌入筒部21と、筒部20及び嵌入筒部21の上端に連設された天壁部22と、を備えている。
【0032】
筒部20の内周面には、口部キャップ3側の係合突起12aの下側に係合する環状の爪部20aが形成されている。これにより、吐出ヘッド4は、アンダーカット嵌合によって口部キャップ3に装着されるようになっている。なお、爪部20aは環状ではなくても良く、周方向に間隔を開けて複数形成されていても構わない。
【0033】
また、中心軸Oを挟んでヒンジ部15の反対側に位置する筒部20の外周面には、図3及び図4に示すように、中心軸Oに沿って径方向外側に突出する縦リブ23が形成されている。なお、図3は、図2に示す吐出ヘッド4の一部の斜視図であって、切取片30が連結されている状態の吐出ヘッド4の斜視図である。図4は、図3に示す状態から切取片30を分離させた吐出ヘッド4の斜視図である。
そして、吐出ヘッド4は、図1及び図2に示すように、縦リブ23が口部キャップ3側の縦溝11a内に入り込むように装着されている。そのため、吐出ヘッド4は、周方向に位置決めされた状態で口部キャップ3に組み合わされるようになっている。よって、後述する吐出口42が、中心軸Oを挟んでヒンジ部15とは反対側に向くように設計されている。
【0034】
また、筒部20と嵌入筒部21との間には、両者を繋ぐリブ板24が周方向に間隔を開けて形成されている。これにより、筒部20と嵌入筒部21との間の剛性強化が図られている。しかも、このリブ板24は、吐出ヘッド4が口部キャップ3に装着されている状態において、口部キャップ3の内筒部12の開口端に下端部が接するように形成されている。これにより、吐出ヘッド4は、高さ方向の位置決めがなされ、口部キャップ3に対して下方移動が規制されるようになっている。
【0035】
嵌入筒部21は、口部キャップ3の内筒部12内に嵌入しており、その内側は第1連通路R1に連通する第2連通路R2として機能する。そして、天壁部22には、この第2連通路R2に連通する流出開口25が形成されている。これにより、容器体2を傾けた際に、内容物Wを第1連通路R1及び第2連通路R2を介して流出開口25から天壁部22上に流出させることが可能とされている。
【0036】
ところで、本実施形態の天壁部22は、凹曲面状に形成されているうえ、中心軸Oに対して傾斜するように形成されている。
具体的には、まず天壁部22は、図4に示すように、筒部20の上端を塞ぐように形成されていると共に縦リブ23が形成されている側において、この縦リブ23を覆うように筒部20よりも径方向外側に突出するように形成されている。以下、この突出している側を天壁部22の先端部22aといい、中心軸Oを挟んで先端部22aとは反対側(ヒンジ部15側)を基端部22bという。
【0037】
そして、天壁部22は、図1及び図2に示すように、口部2aの開口端からの中心軸Oに沿った距離が基端部22bよりも先端部22aの方が離間するように傾斜している。つまり、先端部22aの方が基端部22bよりも上方に位置するように傾斜している。更に、天壁部22は、図4に示すように、先端部22aと基端部22bとを結ぶ傾斜方向L1及び中心軸Oにそれぞれ直交する直交方向L2に沿って、外側から内側に向かうにしたがって漸次深くなるように凹曲面状に形成されている。そして、流出開口25は、天壁部22の最深部に位置するように形成されている。
【0038】
また、本実施形態の吐出ヘッド4には、図1から図3に示すように、天壁部22に対して破断可能な弱化部31を介して切取片30が連結されている。
具体的に、この切取片30は、弱化部31を介して天壁部22のうち後述する吐出口42を画成している部分である先端部22aに、径方向外側に突設するように連結されている。弱化部31は、下側に切り欠きが形成された薄肉部とされており、切取片30を上方や下方に向けて捩ったり、側方に引っ張ったりするように操作することで図5に示すように容易に破断できるようになっている。なお、図5は、図2に示す吐出ヘッド4及び切取片30を上方から見た図である。
【0039】
しかも、この切取片30には、一端側に摘み部35aが形成されたバンド35の他端側が連結されている。従って、このバンド35を利用して切取片30に効率良く力を伝えることが可能とされ、スムーズに弱化部31を破断して切取片30を天壁部22から分離させることができるようになっている。
【0040】
このように構成された吐出ヘッド4の天壁部22上には、図3に示すように、流出開口25を覆うようにフィルム(シート)40が重ねられている。このフィルム40は、破れ難く伸縮性がある材料から形成されたフィルムであり、天壁部22の全体を覆っている。しかも、フィルム40は、天壁部22上だけでなく、切取片30側に延在して、分離する前の切取片30の上面全体を覆うサイズとされている。
なお、前記フィルム40としては、破れ難い一般的なフィルムを使用することもできるが、伸縮性を有するフィルムを用いることが好ましい。
【0041】
ところで、このフィルム40は、切取片30を天壁部22から分離する前の段階では、流出開口25の径方向外側に位置する外周縁部が周方向に沿って天壁部22及び切取片30の上面に対してそれぞれシール(固着)されている(図4で示す斜線領域S)。このときのシールの方法としては、接着剤や熱圧着(融着、溶着等)等の各種の方法を採用して構わない。
このフィルム40は、切取片30を天壁部22から分離させると共に破断する。そして、分離後の天壁部22に着目すると、図4に示すようにフィルム40の外周縁部の一部は、部分的にシールが解かれた非シール部41となっている。この非シール部41は、フィルム40の破断部分に形成される。
本実施形態では、天壁部22の先端部22aに非シール部41が形成されている。そして、この非シール部41と天壁部22とで、流出開口25から流出された内容物Wを吐出させる吐出口42を画成している。
【0042】
つまり、本実施形態では、切取片30を天壁部22から分離させる前の段階では、図5に示すように、切取片30上で周方向に沿って外周縁部がシールされたフィルム40によって、吐出口42は密封されている。そして、切取片30を天壁部22から分離させることで、この分離に伴って切取片30上にシールされたフィルム40が破断し、図3に示すように吐出口42が天壁部22の先端部22aに現れるようになっている。
また、上述したように天壁部22は、先端部22aの方が基端部22bよりも上方に位置するように傾斜しているので、吐出口42の方が流出開口25よりも上方に位置するようになっている。
【0043】
蓋体5は、図1及び図2に示すように、着脱自在に口部キャップ3に被着され、吐出ヘッド4を覆う部材であって、周壁部50と頂壁部51とで有頂筒状に形成されている。
本実施形態の蓋体5は、ヒンジ部15を介して口部キャップ3と周壁部50とが連結されており、ヒンジ部15回りに開閉することで口部キャップ3に被着されるようになっている。
なお、周壁部50が口部キャップ3の段部10bに嵌り込むことで、蓋体5はがたつき等なく安定して口部キャップ3に被着するようになっている。
【0044】
また、蓋体5が口部キャップ3に被着されている状態において、中心軸Oを挟んでヒンジ部15が接続された反対側の周壁部50には、径方向外方に向けて突出する鍔部50aが形成されており、この鍔部50aを利用して蓋体5の開閉操作(特に開操作)を容易に行えるようになっている。また、頂壁部51の内側には、筒状の規制部材52が下側に突出するように形成されている。この規制部材52は、蓋体5が口部キャップ3に被着されている際、流出開口25を径方向外側から囲むようにフィルム40を天壁部22に押さえ付ける役割を担っている。
【0045】
この際、規制部材52の下端部は、天壁部22の凹曲面に応じて湾曲しており、フィルム40を挟んで隙間なく全周に亘って天壁部22に接するように設計されている。特に、この規制部材52によって、流出開口25と吐出口42との間でフィルム40を天壁部22に押さえ付けているので、流出開口25から吐出口42に向かう内容物Wの流れを遮断できるようになっている。
【0046】
更に、蓋体5には、図1及び図5に示すように、口部キャップ3に被着されている際、切取片30を上方から押し付けて、切取片30を弱化部31に沿って口部2a側に押し曲げる押付部材53が形成されている。
本実施形態の押付部材53は、鍔部50a側の周壁部50の内面及び頂壁部51の下面にそれぞれ連設されるように形成された板片であり、直交方向L2に間隔を開けて平行に並ぶように3つ形成されている。これにより、切取片30の全体を均等に上方から押し付けて、口部2a側に折り曲げ可能とされている。
【0047】
なお、図6に示すように、切取片30の折り曲げに伴ってフィルム40に関しても折れ曲がりが発生するが、伸縮性を有するフィルム40であるので、切取片30及びフィルム40が滑らかに折れ曲がっている。従って、フィルム40は、この折れ曲がりによって破れたり、天壁部22から剥がれたりし難い。さらに、切取片30の折れ曲がりに伴って、バンド35の一部も折れ曲がった状態となっている。なお、図6は、図1に示す吐出ヘッド4及び切取片30の斜視図である。
【0048】
次に、このように構成された吐出キャップ1を利用して内容物Wを吐出する場合について説明する。
はじめに、流通時或いは販売陳列時の段階では、図1に示すように、蓋体5が吐出ヘッド4を覆うように口部キャップ3に被着されており、押付部材53によって切取片30が押し付けられて口部2a側に折れ曲がった状態となっている。
【0049】
この状態から、まず鍔部50aを介して蓋体5をヒンジ部15回りに回転させて開状態にする。これにより、図2に示すように、吐出ヘッド4が露出すると共に、折れ曲がっていた切取片30及びバンド35の一部が弾性復元する。次いで、図5に示すように、バンド35の摘み部35aを引っ張り操作することで弱化部31を破断して、天壁部22から分離させる。これにより、図4に示す状態になり、吐出口42の密封を解くことができる。
【0050】
この後、図7に示すように、天壁部22の先端部22aが下側になるように容器体2を傾ける。すると、容器体2に収容されている内容物Wが口部キャップ3の第1連通路R1及び吐出ヘッド4の第2連通路R2に流れ込み、流出開口25から天壁部22上にフィルム40を押し上げながら流出する。すると、流出した内容物Wの自重によりフィルム40が天壁部22から離反する方向に押圧されて反転変形し、上側に凸となるドーム状に膨らむ。これにより、天壁部22とフィルム40との間の隙間が吐出口42に繋がる吐出路R3となる。従って、流出開口25から流出した内容物Wをこの吐出路R3を通じて吐出口42に導き、該吐出口42から外部に吐出させることができる。
【0051】
また、吐出が終了した後、フィルム40に内容物Wの自重がかからない姿勢に容器体2を戻すと、フィルム40に付与されていた押圧力が解除され、ドーム状に変形していたフィルム40が反転変形により元の状態に戻って天壁部22に密着する。そのため、図2に示すように、流出開口25が再度フィルム40によって閉塞されると共に吐出口42が閉止される。これにより、容器体2の密閉を確保することができる。
【0052】
そして、保管する場合には、開いていた蓋体5をヒンジ部15回りに回転させ、図1に示すように、吐出ヘッド4を覆うように口部キャップ3に被着させる。この際、蓋体5の周壁部50が口部キャップ3の段部10bに嵌り込むので、がたつき等なく蓋体5を被着させることができる。
ところで、蓋体5を閉めると、頂壁部51に形成された規制部材52がフィルム40を天壁部22に押さえ付ける。しかも、流出開口25と吐出口42との間でフィルム40を天壁部22に押さえ付ける。そのため、フィルム40は、内容物Wの自重に抗して変形が規制されるので、フィルム40と天壁部22との間に隙間が生じて吐出路R3となることを防止することができる。従って、容器体2を傾けたとしても、流出開口25から吐出口42に向かう内容物Wの流れを遮断することができ、内容物Wの漏出を防止することができる。
【0053】
上述したように、本実施形態の吐出キャップ1によれば、容器体2を傾け、内容物Wの自重によりフィルム40を反転変形させるだけの簡単な方法で吐出を行えるので、特別な操作を行うことなく容易に吐出操作を行うことができ、使い易い。
また、ばね部材を利用した複雑な弁体機構を用いる従来のものとは異なり、口部キャップ3と、フィルム40が天壁部22に設けられた吐出ヘッド4と、蓋体5と、だけの簡単な構造であるので、容易に組み立てることができ、製造効率を高めることができる。
【0054】
特に、口部キャップ3と吐出ヘッド4とが別部材となっており、口部2aに装着される口部キャップ3に対して吐出ヘッド4を装着する構成となっている。従って、吐出ヘッド4を様々なバリエーションでデザインしたとしても、口部キャップ3を共通に利用することができ、コスト高を抑制しながら設計の自由度を高めることができる。
また、内容物Wの種類等によって口部2aのサイズが変更されたとしても、口部キャップ3を設計変形するだけで吐出ヘッド4をそのまま利用することも可能である。従って、この点においても使い易く利便性に優れている。
【0055】
更に、口部2aへの取り付けを行う際、口部キャップ3を口部2aに先に装着するのではなく、まず、口部キャップ3と吐出ヘッド4との組み合わせと、口部キャップ3と蓋体5との組み合わせとを行って、吐出キャップ1を組み立てた後、最後に口部キャップ3を口部2aに装着することが可能である。
この場合、蓋体5によって吐出ヘッド4が覆われているので、フィルム40を外部に露出させることなく、口部2aへの装着を行える。従って、装着時にフィルム40に傷等が付き難く、フィルム40の品質を維持することができる。しかも、フィルム40に格別の注意を払うことなく、口部キャップ3或いは蓋体5を保持しながら装着作業を行えるので、作業が容易になり、作業効率を高めることができる。
【0056】
更に、本実施形態の吐出キャップ1によれば、以下の作用効果を奏することができる。
即ち、流通時或いは販売陳列時の段階では、切取片30が天壁部22に連結されており、吐出口42が密封されている状態であるので、容器体2を傾けたとしても内容物Wが吐出されることがない。よって、使用前の段階で、内容物Wの漏出を確実に防止することができる。
また、切取片30を天壁部22から分離する際、摘み部35aを摘みながらバンド35を介して切取片30に力を効率良く伝えることができるので、スムーズに弱化部31を破断することができる。従って、切取片30を弱化部31に沿って分離し易くなる。
【0057】
更に、本実施形態の天壁部22は、基端部22bよりも先端部22aの方が上方に位置し、流出開口25よりも吐出口42の方が上方に位置するように傾斜しているので、内容物Wの吐出後、容器体2を元の状態に戻したときに、吐出路R3内に残っている内容物Wが天壁部22の傾斜を利用して自然に流出開口25側に戻り、この流出開口25を通じて容器体2の内部に流れ易い。
しかも天壁部22は、傾斜しているだけでなく凹曲面状に形成されており、最深部に流出開口25が形成されている。よって、この点においても吐出路R3内に残っている内容物Wが天壁部22の湾曲を利用して自然に流出開口25側に戻り、この流出開口25を通じて容器体2の内部に流れ易い。
【0058】
このように、内容物Wが自然に流出開口25側に戻り易いので、吐出路R3に内容物Wが残留し難くなる。従って、ドーム状に膨らむように反転変形したフィルム40が、天壁部22に対して確実に密着した状態に戻り易い。よって、容器体2の密閉性を高めることができる。
【0059】
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
【0060】
例えば、上記実施形態では、容器体2として積層剥離容器を採用したが、これに限定されるものではない。例えば、スクイズ変形可能な容器体でも良く、スクイズ時の圧力によって内容物Wを流出開口25から流出させる構成としても構わない。また、一般的な容器体(ブローボトルやパウチ等)でも良い。
【0061】
また、口部キャップ3を口部2aに装着する際や、吐出ヘッド4を口部キャップ3に装着する際に、アンダーカット嵌合ではなく螺合によって装着するように構成しても構わない。なお、吐出ヘッド4を口部キャップ3に螺着させる場合には、吐出口42が所望する方向に向くように、吐出ヘッド4を口部キャップ3に対して周方向に位置決めさせる機構を設けることが好ましい。その機構としては、一般的に知られている周方向への回転規制を行う各種の方法を採用すれば良い。
【0062】
また、上記実施形態では、蓋体5がヒンジ部15を介して口部キャップ3に連結され、分離不能とされている構成としたが、口部キャップ3に対して分離可能とされていても構わない。つまり、螺合やアンダーカット嵌合等により、蓋体5を口部キャップ3に被着させる構成としても構わない。
【0063】
また、上記実施形態では、容器体2を直立させた際、吐出ヘッド4の天壁部22が傾斜するように形成したが、中心軸Oに直交する面内に沿って延在するように天壁部22を形成しても構わない。また、上記実施形態では、吐出ヘッド4の天壁部22が凹曲面状となるように形成したが、平坦なフラット面となるように天壁部22を形成しても構わない。
いずれの場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。なお、天壁部22を平坦に形成した場合には、伸縮性を有するフィルムを採用することになるが、実施形態のように凹曲面状とした場合には、フィルム40が反転変形可能となるため、伸縮性を有さない一般的なフィルムを採用することもできる。伸縮性を有するフィルムを採用することで、容器体2を傾けた際に、内容物Wの自重によりフィルム40を天壁部22から離反するように弾性変形させることができ、フィルム40を上方に凸に膨らむドーム状にして吐出路R3を確実に形成することができる。
このように、天壁部22の形状に応じてフィルム40の材料を適宜変更し、内容物Wの自重によって反転変形や弾性変形等の各種変形を起こさせて、吐出口42に繋がる吐出路R3が確実に画成されるようにすれば良い。
【0064】
また、上記実施形態では、天壁部22の先端部22aに弱化部31を介して切取片30を連結した構成としたが、この切取片30は必須なものではなく、設けなくても構わない。この場合であっても、蓋体5に形成された規制部材52がフィルム40を天壁部22に押さえ付けるので、流通時或いは販売陳列時に容器体2が仮に傾いたとしても、内容物Wの流れを遮断でき吐出口42から漏出してしまうことを抑制することができる。
特に、少なくとも流出開口25と吐出口42との間を規制部材52によって押さえ付けることで、密閉性を確保することができる。
更に、切取片30を備えることで吐出口42を確実に密封できるので、密閉性を高めるためには、より好ましい。
【0065】
また、上記実施形態では、切取片30に摘み部35aを有するバンド35を連結した構成にしたが、バンド35を設けずに、切取片30を直接操作しても良い。但し、バンド35を備えることで、効率良く力を伝達して切取片30をスムーズに分離させることができるので、より好ましい。
また、上記実施形態では、蓋体5に形成された押付部材53を利用して切取片30を口部2a側に折り曲げる構成としたが、押付部材53を設けずに切取片30をフリーな状態にしたままでも構わない。
【0066】
ここで、蓋体5に押付部材53を設けずに、切取片30をフリーな状態にした吐出キャップ1の変形例を図8及び図9を参照にして説明する。
図8及び図9に示すように、本変形例における蓋体5には、規制部材52が設けられているだけで、押付部材53が形成されていない。そのため、吐出ヘッド4の天壁部22の先端部22aに弱化部31を介して連結された切取片30は、蓋体5が口部キャップ3に被着されている状態において、蓋体5の内部でフリーな状態となっている。
【0067】
ところで、本変形例の場合、切取片30に連結されているバンド35は、摘み部35aが中心軸Oを挟んで切取片30の反対側に位置するように長尺に形成されており、突起状の破断可能な連結片31aを介して吐出ヘッド4の筒部20の外周面に連結されている。よって、長尺なバンド35であっても垂れ下がるようなことがなく、切取片30に余計な負荷を与えることがない。
また、本変形例の口部キャップ3は、縦溝11aがなく、内筒部12が容器体2の中心軸Oを中心として形成されている。また、吐出ヘッド4も同様に、嵌入筒部21が中心軸Oを中心として形成されている。
【0068】
このように構成されている場合であっても、蓋体5を開けた後、バンド35を介して切取片30を天壁部22から分離させ、その後、容器体2を傾けることで吐出口42から内容物Wを吐出することができる。特に、バンド35が長尺であるので、切取片30を容易に分離させ易い。
【符号の説明】
【0069】
R1…第1連通路(連通路)
W…内容物
1…吐出キャップ
2…容器体
3…口部キャップ(装着体)
4…吐出ヘッド
5…蓋体
22…吐出ヘッドの天壁部
25…流出開口
30…切取片
31…弱化部
35…バンド
35a…摘み部
40…フィルム
41…非シール部
42…吐出口
52…規制部材
53…押付部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器体の口部に装着される吐出キャップであって、
前記口部に装着され、前記容器体の内部に連通する連通路を有する装着体と、
前記装着体に装着され、前記連通路に連通する流出開口が天壁部に形成された有頂筒状の吐出ヘッドと、
前記流出開口を上方から覆うように前記天壁部上に重ねられ、流出開口の径方向外側に位置する外周縁部が周方向に沿って天壁部にシールされたフィルムと、
着脱自在に前記装着体に被着され、前記吐出ヘッドを覆う蓋体と、を備え、
前記フィルムの外周縁部には、部分的に前記シールが解かれた非シール部が形成されており、該非シール部と前記天壁部とで前記流出開口から流出された前記内容物を吐出させる吐出口を画成していることを特徴とする吐出キャップ。
【請求項2】
請求項1に記載の吐出キャップにおいて、
前記蓋体には、前記流出開口と前記吐出口との間で前記フィルムを前記天壁部に押さえ付けて、フィルムの変形を規制する規制部材が形成されていることを特徴とする吐出キャップ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吐出キャップにおいて、
前記天壁部のうち前記吐出口を画成している部分には、破断可能な弱化部を介して切取片が前記径方向外側に向けて突設され、
前記フィルムは、前記切取片の上面を覆うように延在していると共に、その外周縁部が周方向に沿って前記切取片上にシールされて前記吐出口を密封していることを特徴とする吐出キャップ。
【請求項4】
請求項3に記載の吐出キャップにおいて、
前記切取片には、摘み部が形成されたバンドが連結されていることを特徴とする吐出キャップ。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の吐出キャップにおいて、
前記蓋体には、前記切取片を上方から押し付けて、該切取片を前記弱化部に沿って前記口部側に折り曲げる押付部材が形成されていることを特徴とする吐出キャップ。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の吐出キャップにおいて、
前記天壁部は、前記流出開口よりも前記吐出口の方が上方に位置するように傾斜していることを特徴とする吐出キャップ。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の吐出キャップにおいて、
前記天壁部は、凹曲面状に形成され、
前記流出開口は、前記天壁部の最深部に形成されていることを特徴とする吐出キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−111167(P2011−111167A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266682(P2009−266682)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】