否寸断の調理スパゲティ等の製造器具及び製造方法。

【課題】長尺食品の調理済みスパゲティ等は、寸断すると美味感及び食感が損なわれる。そこで、手作業を余儀なくされていたが、寸断することなく機械化して、異物混入や２次感染等を無くし、安全な食品を提供する長尺食品の製造器具及び製造方法を目的とした。
【解決手段】製造工程において、乾燥スパゲティ等をコンピュータースケールで定量に分割ならしめた。そして、茹で容器に移載、茹で工程、冷却工程した。次に混合容器に移載して、ソース等を充填及び混合工程行い、製品容器に移載工程をした、否寸断の調理スパゲティ製造器具を及び製造方法にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、調理スパゲティや調理そば及び調理うどん等の寸断すると食感、美味感、高級感を損なう、否寸断の調理食品の製造器具及び製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の容積式機械等で分割すると、寸断されると共に定量性が出ない。品物と品物との間空気を沢山含み、ソースが極小のため、ポンピング等の自吸力で吸引はできない。又供給側からスクリュウ羽根等で押し込むと、寸断され美味感を損ない分割が不可能である。
【０００３】
コンピュタースケール等でも、調理済スパゲティ等は粘着性が強く、シュウト、アーム部に付着したりして、１本の重量が大きく、ソース等に高価な魚卵、きのこ等を含み、付加価値が高く極限の定量性をを要求されるので手作業を余儀なくされる。手作業ではソースの滑り、粘り、ゲル化進行等また最小のものでも、１本当たり２ｇあり、誤差が本数単位のため、莫大なロスが生じコスト高となっているのが現状である。
【０００４】
容器の自動供給機は完成されているが、惣菜等の定量分割機が今だ不可能な為、完全自動化による省人化が困難で、容器自動供給機１台にたいして分割充填に１人から複数の人員を必要とした。
【０００５】
現状の調理スパゲティ製造方法は、茹で槽で所要時間茹で、その後冷却した物を、混合容器に移載する、そしてソースと均等に混合ならしめて、手作業で計量しながら、容器に小分けする。
【０００６】
連続茹で槽でやるとすると、冷却後に玉取り機で定量分割をするとしたら、この時点でスパゲティが切断され多くの短寸麺になる。
【発明の開示】

【発明が解消しょうとする課題】
【０００７】
【０００８】
高級品のスパゲティ等の場合、長尺食品の分割は人海作業を余儀なくされた。
【０００９】
今、問題となっているＯ１５７の２次感染の菌や、世界規模に拡大されて注目されている鳥インフルエンザ等のウイルスや異物混入を防ぐ方法が必要不可欠である。
【００１０】
惣菜の多くは既に仕上がった物が多く、再加熱することが少ない物が多い、定量分割時点で無菌状態が要求される。また、冷凍食品は解凍後に急激に菌に増殖される。
【００１１】
本発明は、人員を無くして省人化でコストダウンをはかり、人手に触れる事無く、定量分割を可能にならしめて、安全な食品の提供を目的とした。
【発明を解決するための手段】
製造工程において、加熱、冷却後に定量分割するのでなく、加熱する前に定量分割した乾麺を加熱容器に投入し冷却、容器に移載、ソース等充填、混合、容器に移載した。
【発明の効果】
【００１２】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果をうながす。
【００１３】
本発明は工程の構成全体が簡単である。
【００１４】
又、従来は分割毎回人手に触れたが、まったく人手に触れる事無く、食品の定量分割及び形成が容易となるので、異物混入、菌及び鳥インフルエンザ等のウイルスの二次感染及び増殖がなくなり安全な食品を提供出来る。
【００１５】
そして、省人化及び誤差を極小にし、大きくコストダウンとなる。
【００１６】
手作業で小さな容器に分割して入れる場合は、長尺食品が紐状に密着して整列し、また一塊になり食べにくいし美味感を損なうが、当発明はランダムに容器に投入する為、長さ方向が複雑に絡み、立体的にボリュウムアップとなりふっくらとした盛り付けで美味感を増す。なお、食べる時に解れている為食べやすい。
【発明を実施する為の最良の形態】
【００１７】
製造工程において、加熱、冷却後に定量分割するのでなく、加熱する前に定量分割した乾麺を加熱容器に投入した。
【００１８】
茹で容器、混合容器の断面が矩形及び角型にしブリッジ現象をなくした。
【００２０】
混合容器の底部を開放容易にした。
【実施例】
【００２１】
この発明の長尺物食品の製造方法を実施例に基づいて説明すると、図１において、以下、本発明実施の形態のフローシート図で説明する。スパゲティを７０グラムづつにコンピュタースケールで定量分割１し、整列供給機２で、連続茹で槽３の中にチエン１１駆動で吊り下げられた断面矩形及び角型容器の複数の茹で容器４の内周に入れた。容器に複数の穴１２を有している。所要時間スパゲティが密着しないように茹でる。中央部にトツ部を設けスパゲティが密着しないようにした。茹で容器４全体が可動し満遍なく茹でる。所要時間スパゲティが密着しないように、茹でると次の冷却槽５に移載する。冷却水は低温５度以下でスパゲティを冷却する。完全冷却完了されると、次の水切り工程６に入り、次に断面が矩形及び角型にした。底部９は開放容易にした混合容器７に移載する。定量のソースを充填し、混合羽根８で攪拌する。混合が満遍なくされた物は底部９を開放して、ブリッジ現象無くし自動供給された複数の製品容器１０に移載、トッピングを施すと完了する。当該発明で実施すると、原型の残った物が９７％、切断された物３％と激減的に良くなった。手作業分割とほとんど変わらない状態となった。手作業の時より定量誤差が大幅に小さくなった、定量性は０〜２グラムの誤差でおさまった。ロスが激減に縮小され、大きくコストダウンの要因となる。１人で１分間に１３個しか定量分割が出来ない。当発明は供給ライン数を増やし、加熱容器等を同数量にすれば、処理能力が増し、安全な食品が無人化で提供ができ、しかも大きくコストダウンが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【００２２】
手作業に頼るしか無い、複雑な複合具材の調理済みスパゲティやその他の冷凍食品等も人手に触れず３
短寸切断麺を無くし付加価値が上がる。惣菜は手作業しか定量分割が出来なかったが当発明で可能となった。分割時毎回手に触れて、菌や鳥インフルエンザ等のウイルスの２次感染及び異物混入の防御が必要分割で下あった。本発明で衛生面及び安全が必要となり食品製造業とって画期的なものになる。
【００２４】
容器自動供給機と組み合わせると安全自動機化が計られ、複数のライン製造ができる為人員を大幅に減少できる。多くのパートの人員に頼って惣菜食品産業にとっては大きく変革を与えられる
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】この発明の実施例を示すフローシート図である。
【図２】混合容器の底部が閉じた状態の縦断面図。
【図３】混合容器の底部が開いた状態の縦断面図。
【符号の説明】
１、コンピュータースケール定量分割機２、整列供給機３、茹で槽４、茹で容器籠５、冷却槽６、水切り工程７、混合容器８、混合羽根９、底１０、製品容器１１、チエン、１２、穴。

【特許請求の範囲】
乾燥スパゲティ等を、コンピュータースケールで定量に分割ならしめ、複数の茹で容器に定量供給した。そして茹で工程、冷却工程した物を、受容容器に移載した。ソース等を定量充填工程して、そして混合工程をならしめ、ついで容器に移載工程をした、否寸断の調理スパゲティ等の製造方法。
【請求項２】
調理スパゲティ等の茹で容器の断面を矩形及び角型にした、否寸断の調理スパゲティ等の製造器具。
【請求項３】
調理スパゲティ等の混合容器の断面を矩形及び角型にした、否寸断の調理スパゲティ等の製造器具。