説明

吸収性物品およびその製造方法

【課題】表面シートの柔軟性を維持するとともに、光沢を生じることがない吸収性物品を提供する。
【解決手段】生理用ナプキン1は身体側内面を形成する表面シート2と、着衣側外面を形成する裏面シート3と、これら表裏面シート2,3の間に形成された吸液構造体4と、吸液構造体4と表面シート2との間に形成されたクッションシート5とを有している。表面シート2には透液性を確保するための複数の孔6を形成している。孔6は、表面シート2の全域に亘って形成され、表面シート2を厚さ方向に貫通している。表面シート2は、賦型処理によってクッションシート5側に向かう複数の凸部13を形成している。凸部13は略円形を有し、表面シート2の全体に亘ってほぼ等間隔に形成されている。凸部13の賦型処理は表面シート2の融点よりも低い温度でおこなわれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、吸収性物品に関し、さらに詳しくは生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、着用者に柔軟に接触するとともに、着用者に接する表面シートが肌に貼りつくのを防止する生理用ナプキンとして、例えば特表平8−504607号公報(特許文献1)が公知である。この特許文献1によれば、生理用ナプキンは身体側内面を形成する表面シートと、着衣側外面を形成する裏面シートと、これら表裏面シートの間に形成された吸収体と、吸収体と表面シートの間に形成されたクッションシートとを備えている。クッションシートは体液を拡散させるとともに、柔軟に肌に接触させるために嵩高になっている。クッションシートと表面シートとは、結合部において熱溶着によって接着されている。結合部は、表面シート側からクッションシート側へと向かう凸状となっており、ほぼ等間隔に複数形成されている。このようにクッションシートと表面シートとを接着することによって、表面シートがクッションシートから離れて肌に貼りつくのを防止することができる。
【特許文献1】特表平8−504607号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
熱溶着によって表面シートをクッションシートに接着させると、結合部において表面シートが溶融し、溶融したシートの剛性が高くなって着用者の肌への刺激が増大するという問題があった。表面シートが溶融すれば、その部分では光沢が生じるという問題もあった。光沢があると、着用者に対してシートの肌への密着を想起させ、蒸れや不快感の心配を引き起こしかねない。
【0004】
熱溶着による接着をせずに、接着剤によって表面シートとクッションシートとを接着する方法も考えられる。しかし、クッションシートは嵩高にする必要があり繊維を疎にしているから、これらの接着には多量の接着剤が必要となる。表面シートは透液性を確保する点から、多数の孔を形成しているので、多量の接着剤を使用した場合には、その接着剤が孔からはみ出してしまうという問題が発生する可能性がある。
【0005】
本発明では、表面シートの柔軟性を維持するとともに、光沢を生じることがない吸収性物品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、身体側内面、着衣側外面と、前記身体側内面を形成し複数の孔を有する透液性の表面シートと、前記着衣側外面を形成する不透液性の裏面シートと、前記表裏面シートの間に形成された吸液構造体と、前記吸液構造体と前記表面シートとの間に形成されたクッションシートとを備えた吸収性物品の改良に関わる。
【0007】
本発明は前記吸収性物品において、前記表面シートと前記クッションシートとは接着剤を介して接合されるとともに、前記表面シート身体側から前記クッションシートに向かう複数の凸部を賦型処理によって形成され、前記表面シートには熱による溶融部が非形成であることを特徴とする。
【0008】
好ましい実施態様のひとつとして、前記表面シートは熱可塑性樹脂から形成され、前記賦型処理は前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低い温度で行われる。
【0009】
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記接着剤は、感圧接着剤である。
【0010】
本発明は、身体側内面、着衣側外面と、前記身体側内面を形成し複数の孔を有する透液性表面シートと、前記着衣側外面を形成する不透液性の裏面シートと、前記表面シートの着衣側に形成されたクッションシートとを備えた吸収性物品の製造方法の改良に関わる。
【0011】
本発明は前記吸収性物品の製造方法において、前記クッションシートに接着剤を塗布する工程と、前記接着剤が塗布された前記クッションシートに前記表面シートを積層する工程と、積層した前記表面シートと前記クッションシートとを賦型処理する工程と、前記表面シートと前記裏面シートとを接合する工程とを含み、前記賦型処理は、賦型ロールを含む賦型装置を通過させることによりおこなわれ、前記賦型ロールは前記表面シートの溶融温度よりも低い温度に設定されるとともに、その表面に複数の凸賦型部が形成され、前記凸賦型部が前記表面シートから前記クッションシートに向かって圧接されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
表面シートとクッションシートとを接着剤で接着し、表面シートからクッションシートに向かう凸部を賦型処理によって形成することとしたので、クッションシートに対する表面シートの接触面積を大きくすることができる。接触面積が大きくなればその分表面シートとクッションシートとの結合力を強くすることができる。したがって、多量の接着剤を使用する必要がない。
クッションシートは凸部の形成部分で加圧されるので、その部分で表面シートとクッションシートとが密着し、より強固に接合することができる。
接着剤によって表面シートとクッションシートとを強固に接合できるので、熱溶着を採用する必要がなく、熱による表面シートの硬化を引き起こすことがない。したがって、表面シートの柔軟性を維持することができ、着用者の肌に対する刺激を抑制することができる。熱溶着を採用しないので、表面シートに光沢が生じるのを防止することもできる。
【0013】
表面シートは熱可塑性樹脂から形成され、凸部の賦型処理はこの熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低い温度で行うようにしているので、表面シートを溶融させることなく、しかも、凸部の賦型処理を確実におこなうことができる。
【0014】
接着剤として感圧接着剤を用いているので、接着のために加熱する必要がなく、加熱による表面シートの溶融を防止することができる。特に凸部の形成部分では、表面シートとクッションシートとが加圧されるので、より強固にこれらを接合することができる。
【0015】
表面シートとクッションシートとの間に接着剤を塗布してから、表面シートの賦型処理をすることとしたので、表面シートからクッションシートに向かって食い込むような凸部を形成することができる。したがって、表面シートとクッションシートとの接触面積を大きくすることができるとともに、これらシートを強固に接合することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る吸収性物品として、生理用ナプキンを例にして説明する。
図1は生理用ナプキン1の平面図であり、図2は図1のII−II線端面図である。図1に示したように、生理用ナプキン1は身体横断方向である横方向Xと、横方向Xに直交する縦方向Yとを有し、横方向Xの寸法を二等分する縦中心線P−Pと、縦方向Yの寸法を二等分する横中心線Q−Qとを有している。生理用ナプキン1は身体側内面を形成する表面シート2と、着衣側外面を形成する裏面シート3と、これら表裏面シート2,3の間に形成された吸液構造体4と、吸液構造体4と表面シート2との間に形成されたクッションシート5とを有している。
【0017】
表面シート2は縦方向Yに延びる矩形のシートであり、熱可塑性のフィルムで形成されている。表面シート2には透液性を確保するための複数の孔6を形成している。孔6は、表面シート2の全域に亘って形成され、表面シート2を厚さ方向に貫通している。表面シート2の横方向X両側には、その縦方向Yに延びるサイドシート7を備えている。表面シート2の両側部分とサイドシート7とは、図示しない接着剤等により接合されている。厳密に言えば、身体側内面はこれら接合された表面シート2とサイドシート7とで形成されている。サイドシート7には、例えば液透過性の繊維不織布を用いることができ、横中心線Q−Q近傍において、横方向Xに延伸している。
【0018】
着衣側外面を形成する裏面シート3は、身体側内面を形成する表面シート2およびサイドシート7とほぼ同じ形状を有し、不透液性のフィルムによって形成されている。表面シート2およびサイドシート7と、裏面シート3との外周を図示しない接着剤等によって接合し、これらを一体化している。サイドシート7の横方向Xに延伸した部分7aと、これに対向する裏面シート3の部分3aとによってフラップ9を形成している。フラップ9は、生理用ナプキン1をショーツに装着したときに、ショーツをくるむように折り畳むことによって、生理用ナプキン1をショーツに固定するためのものである。サイドシート7の部分7aと裏面シート3の部分3aとの間には、フラップ9の剛性を確保し装着を容易にするための補強シート10を有している。これら部分3a、7aと補強シート10とは、図示しない接着剤によって互いに接合されている。
【0019】
表裏面シート2,3の間には吸液構造体4を形成しているが、この吸液構造体4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物等からなる吸液性芯材11と、吸液性芯材11を包むティッシュペーパなどの吸液拡散シート12とを含む。
【0020】
吸液構造体4と表面シート2との間には、縦方向Yに延びるほぼ矩形のクッションシート5が配置されている。クッションシート5は、着用者に対する柔軟性を確保するとともに、体液を吸液構造体4に導くためのものであり、液透過性の繊維不織布によって形成されている。このクッションシート5は体液を透過させるため、ポリプロピレンを芯、ポリエチレンを鞘とする繊維を用い、それら繊維どうしを疎の状態で結合し、液透過性を確保している。液透過性を確保するためには、例えばセルロースなどの親水性の繊維を用いたり、ポリオレフィン、ポリエステルなどの疎水性繊維に親水剤を練りこんだ繊維を用いたり、疎水性繊維に親水剤を塗工したりして用いることもできる。また、クッションシート5は着用者に対する柔軟性を確保する目的もあるので、繊維を疎にすることによって生理用ナプキン1の厚さ方向の嵩を大きくして弾力性を持たせ、着用者に対する柔軟性を高くしている。
クッションシート5と、これに積層する表面シート2とは、図示しない接着剤を介して接合されている。
【0021】
表面シート2は、賦型処理によってクッションシート5側に向かう複数の凸部13を形成している。凸部13は略円形を有し、表面シート2の全体に亘ってほぼ等間隔に形成されている。図3は図1の表面シート2の拡大図である。凸部13は、その直径が約1.2mmであり、横方向Xにおける凸部13の互いの間隔L1を約6mmとする行が、縦方向Yに複数列並んでいる。列と列との間隔L2は約3mmであり、前列と後列とでは、横方向Xに約3mmずらしている。すなわち、凸部13は3mmピッチ、角度45°の千鳥パターンを形成している。凸部13の表面シート2に対する面積率は6.28%である。
【0022】
図4に示したように、凸部13は、熱賦型ロールで表面シート2側からクッションシート5側に向けて賦型処理される。クッションシート5はクッションシート繰り出しロール14から、図示しない搬送ベルトに載せられ熱賦型装置15側、すなわち矢印A側に繰り出される。繰り出されたクッションシート5には接着剤塗工装置16によって接着剤17が塗工される。接着剤としては、7g/mのホットメルト感圧接着剤を用い、スパイラル塗工によって塗布している。接着剤が塗布されたクッションシート5は、矢印A方向にさらに搬送される。
【0023】
クッションシート5の接着剤17の塗工面には、表面シート繰り出しロール18から繰り出された表面シート2が積層され、積層されたクッションシート5と表面シート2とが加圧ロール19,20の間に搬送される。これら搬送されたシート2,5は加圧ロール19,20によって加圧、接合される。接合されたクッションシート5と表面シート2とは、熱賦型装置15に搬送され、熱賦型ロール21とアンビルロール22との間に誘導される。熱賦型ロール21はその表面に凸賦型部23が形成されているが、アンビルロール22はその表面に凹凸は形成されていない。これらロール21,22を通過することによって表面シート2側からクッションシート5側に向けて凸賦型部23が押し付けられ、表面シート2に凸部13が形成される。この実施形態では接着剤17を塗工した後、加圧ロール19,20で加圧しているが、これを省略して熱賦型ロール21とアンビルロール22とで加圧するようにしてもよい。その場合には、アンビルロール22の表面にも凹凸が形成されていることが好ましい。熱賦型ロール21とアンビルロール22との両者に凹凸を形成し、これらを噛み合わせることにより、この噛み合わせ部において接着剤での接合を強固にすることができ、凹凸の周囲においても強固に接合することができるからである。アンビルロール22の凹凸がない場合には、熱賦型ロール21の凸賦型部23のみでしか接合することができず、非接合部分から表面シート2とクッションシート5とが剥がれてしまう。
【0024】
熱賦型ロール21の賦型温度は表面シート2が溶融しない温度としている。表面シート2は、その主成分が低密度ポリエチレンによって形成されているのでその融点は約90〜110℃である。したがって、賦型温度は少なくとも90℃未満とし、好ましくは40℃以上90℃未満である。このように融点よりも約50℃低い温度から融点未満の温度範囲で賦型処理することによって、表面シート2の溶融を防止でき、かつ全く加熱しない場合に比べて表面シート2に対する確実な賦型を実現することができる。
【0025】
クッションシート5が接合された表面シート2にサイドシート7が接合されて身体側表面を形成する。これらシート2,7と裏面シート3との間に吸液構造体4が配置されるとともに、シート2,7と裏面シート3との外周を接合して生理用ナプキン1が形成される。
【0026】
図5は、図3のV−V線端面図である。図示したように、熱賦型した凸部13は、クッションシート5に突き刺さるように形成される。このように凸部13が形成されることによって、表面シート2とクッションシート5との接触面積を大きくすることができ、図示しない接着剤によるこれらシート2,5の接合を強固にすることができる。クッションシート5は繊維が疎の状態で嵩高になっているので、表面シート2に対するクッションシート5の接触面積は小さく、接着剤のみによる接合ではその強度が弱くなりがちであるが、凸部13の形成によって、強固に接合することができる。
【0027】
表面シート2とクッションシート5とを接合するための接着剤として感圧性のものを用い、表面シート2とクッションシート5とを積層してロールによって加圧することによって凸部13を形成するので、より接合を強固にすることができる。接触面積の増大および加圧によって接合を強固にできるので、接着剤の量を減少させることができる。接着剤の量が減少すれば、その分コスト低下を実現することもでき、接着剤によってシートの剛性が高くなるのを防止することもできる。
【0028】
凸部13は溶融温度よりも低い温度で賦型されているので、表面シート2が融解することがない。したがって、融解によってシートの剛性が高くなるのを防止することができ、着用者に対する柔軟性を低下させるのを防止することができる。また、融解によってシートに光沢が生じることもないので、着用者は光沢による不快感を想起することなく使用することができる。
【0029】
凸部13を溶融温度に近い温度、またはそれ以上の温度で溶融した場合には、凸部13だけでなくその周辺まで融解してしまう。このように広範囲で融解した場合には、高剛性部分および光沢部分が大きくなるだけでなく、表面シート2の孔6をつぶしてしまう可能性もある。孔6がつぶれると、表面シート2の液透過性が損なわれる。しかし、本発明においては、表面シート2が融解することがないので、孔6がつぶれることなく、表面シート2の液透過性を維持することができる。
【0030】
凸部13は、機械的な圧力によって賦型しているので、接着剤を介した表面シート2とクッションシート5との密着性が向上し、接合を強固にすることができる。表面シート2の中に酸化チタンや硫酸バリウム等のつや消し剤を添加している場合には、その効果をより一層発揮することができる。すなわち、凸部13においてシートが延ばされるから、添加されたつや消し剤も表面シート2の表面に露出されるからである。また表面に酸化チタン等が露出されることによって、シート2に孔が形成され、通気性が向上するという効果を奏することもできる。
【0031】
本実施形態では、凸部13の賦型温度を40〜90℃としているが、表面シート2の構成成分によってその温度を適宜変更することができる。また、賦型処理の時間との関係によって温度を変更することもできる。例えば比較的高い温度の場合には、賦型時間も短くすることができ生産性を向上させることができる。このように比較的高い温度で賦型した場合には、その形状維持のために賦型部分を冷却しなければならないが、低い温度で賦型した場合には冷却を省略することもできる。
【0032】
凸部13が形成されたクッションシート5の部分ではその密度が高くなり、他の部分に比べて吸液性が増加する。したがって、表面シート2上の体液は凸部13によって積極的に吸液構造体4に誘導され、表面シート2での体液の留まりを防止することができる。
【0033】
本実施形態において、凸部13は円形としているが、これに限定されることなく、例えば正方向、長方形、菱形等によって形成されてもよいし、これらが不規則に並んでいるようなものであってもよい。凸部13の面積は0.1〜20mmにすることが好ましい。その面積が0.1mm未満では賦型が困難となる可能性があり、また賦型部分である凸部13が目立たなくなる可能性があるからである。凸部13は、表面シート2とクッションシート5とを強固に結合させるほかに、意匠的効果を発揮することができるからである。その面積が20mmよりも大きい場合には、凸部13の外周が肌に接触することによる刺激が発生する可能性がある。
【0034】
凸部13の表面シート2に対する面積率を6.28%としているが、0.3〜50%の範囲にあることが好ましい。0.3%未満では凸部が目立たなくなり、50%超では凸部13の外周が大きくなり、肌に対する刺激が発生する可能性があるからである。
凸部13のピッチを3mmとしているが、3〜15mmの範囲にあることが好ましい。3mm未満では熱賦型の際、熱賦型ロール21から表面シート2が剥がれ難くなるという可能性があるからである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】生理用ナプキンの平面図である。
【図2】図1のII−II線端面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】製造方法の説明図である。
【図5】図3のV−V線端面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸液構造体
5 クッションシート
6 孔
13 凸部
15 熱賦型装置
16 接着剤塗工装置
17 接着剤
21 熱賦型ロール
23 凸賦型部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体側内面、着衣側外面と、前記身体側内面を形成し複数の孔を有する透液性の表面シートと、前記着衣側外面を形成する不透液性の裏面シートと、前記表裏面シートの間に形成された吸液構造体と、前記吸液構造体と前記表面シートとの間に形成されたクッションシートとを備えた吸収性物品において、
前記表面シートと前記クッションシートとは接着剤を介して接合されるとともに、前記表面シート身体側から前記クッションシートに向かう複数の凸部を賦型処理によって形成され、前記表面シートには熱による溶融部が非形成であることを特徴とする前記吸収性物品。
【請求項2】
前記表面シートは熱可塑性樹脂から形成され、前記賦型処理は前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低い温度で行われる請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記接着剤は、感圧接着剤である請求項1記載の吸収性物品。
【請求項4】
身体側内面、着衣側外面と、前記身体側内面を形成し複数の孔を有する透液性表面シートと、前記着衣側外面を形成する不透液性の裏面シートと、前記表面シートの着衣側に形成されたクッションシートとを備えた吸収性物品の製造方法において、
前記クッションシートに接着剤を塗布する工程と、
前記接着剤が塗布された前記クッションシートに前記表面シートを積層する工程と、
積層した前記表面シートと前記クッションシートとを賦型処理する工程と、
前記表面シートと前記裏面シートとを接合する工程とを含み、
前記賦型処理は、賦型ロールを含む賦型装置を通過させることによりおこなわれ、前記賦型ロールは前記表面シートの溶融温度よりも低い温度に設定されるとともに、その表面に複数の凸賦型部が形成され、前記凸賦型部が前記表面シートから前記クッションシートに向かって圧接されることを特徴とする前記吸収性物品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−136504(P2009−136504A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−316410(P2007−316410)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】