説明

吸収性物品の製造方法

【課題】吸収性物品の製造時にウイング部材連続体又はウイング部材に折れ曲がりやシワが発生するのを抑制する。
【解決手段】吸収性物品の製造方法は、ウイング部材原料シート3Sを切断線に沿って切断し、それによりトリムに部分的に接続されたウイング部材連続体3Cを形成する段階、ウイング部材連続体の突出部分にそれぞれ粘着部分を形成すると共に、ウイング部材連続体の一側に位置する粘着部分とウイング部材連続体の他側に位置する粘着部分とをそれぞれ別のセパレータ連続体51C,52Cにより覆う段階、ウイング部材連続体からウイング部材原料シートのトリムを除去する段階、ウイング部材連続体及びセパレータ連続体を横断方向に切断して、粘着部分及びセパレータを有するウイング部材を形成する段階、ウイング部材を、搬送方向MDに互いに間隔を隔てて裏面シート連続体2BCに接合する段階を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品は、表面シート、裏面シート、これら表面シート及び裏面シート間に配置された吸収コアを含む本体と、本体とは別の部材から構成されて本体に接合されたウイング部材と、を備え、ウイング部材は本体の両側縁からそれぞれ突出する突出部分を備え、製造方法は、ウイング部材原料シートを切断線に沿いつつ切断し、それによりウイング部材連続体を形成する段階と、ウイング部材連続体を横断方向に切断してウイング部材を形成する段階と、ウイング部材を、搬送方向に互いに間隔を隔てて表面シート連続体又は裏面シート連続体に接合する段階と、を含む製造方法が公知である(特許文献1参照)。この製造方法では、ウイング部材連続体をカッタロールとアンビルロールとの間に供給することにより、ウイング部材が形成される。この場合、カッタロール及びアンビルロールの周速度をウイング部材連続体の搬送速度よりも大きくして、カッタロール及びアンビルロールとウイング部材連続体との間に滑りが発生される。その結果、ウイング部材が搬送方向に互いに間隔を隔てて搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−105401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウイング部材連続体にはウイング部材の突出部分が含まれており、これら突出部分もカッタロールとアンビルロールとの間を搬送される。しかしながら、突出部分は比較的自由に動くことができる。このため、カッタロールとアンビルロールとの間においてウイング部材連続体又はウイング部材に折れ曲がりやシワが発生するおそれがあり、したがって吸収性物品の生産性が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品は、表面シート、裏面シート、これら表面シート及び裏面シート間に配置された吸収コアを含む本体と、本体とは別の部材から構成されて本体に接合されたウイング部材と、を備え、ウイング部材は本体の両側縁からそれぞれ突出する突出部分を備え、これら突出部分にはそれぞれ、吸収性物品を衣類に固定するための粘着部分と、粘着部分を覆うセパレータと、が設けられており、製造方法は、ウイング部材原料シートを切断線に沿って切断し、それによりトリムに部分的に接続されたウイング部材連続体を形成する段階と、ウイング部材連続体の突出部分にそれぞれ粘着部分を形成すると共に、ウイング部材連続体の一側に位置する粘着部分とウイング部材連続体の他側に位置する粘着部分とをそれぞれ別のセパレータ連続体により覆う段階と、ウイング部材連続体からウイング部材原料シートのトリムを除去する段階と、ウイング部材連続体及びセパレータ連続体を横断方向に切断して、粘着部分及びセパレータを有するウイング部材を形成する分離段階と、ウイング部材を、搬送方向に互いに間隔を隔てて表面シート連続体又は裏面シート連続体に接合する接合段階と、を含む、製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
吸収性物品の製造時にウイング部材連続体又はウイング部材に折れ曲がりやシワが発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】(A)ウイング部材が展開された状態における吸収性物品の平面図、及び(B)図1(A)の線IB−IBに沿ってみた断面図である。
【図2】(A)ウイング部材が折り畳まれた状態における吸収性物品の平面図、及び(B)図2(A)の線IIB−IIBに沿ってみた断面図である。
【図3】吸収性物品の製造方法を示す概略図である。
【図4】図3の矢印IVに沿ってみた部分平面図である。
【図5】図3の矢印Vに沿ってみた部分平面図である。
【図6】(A)図3の矢印VIAに沿ってみた部分平面図、及び(B)図6(A)の線VIB−VIBに沿ってみた断面図である。
【図7】(A)図3の矢印VIIAに沿ってみた部分平面図、及び(B)図7(A)の線VIIB−VIIBに沿ってみた断面図である。
【図8】(A)図3の矢印VIIIAに沿ってみた部分平面図、及び(B)図8(A)の線VIIIB−VIIIBに沿ってみた断面図である。
【図9】突出部分の別の例を示す図1(A)と同様の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1(A)及び図1(B)を参照すると、吸収性物品1は、本体2と、本体2とは別の部材から構成されて本体2に接合されたウイング部材3と、を備える。吸収性物品1は生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナ等から構成される。
【0009】
本体2は、液透過性の表面シート2Tと、液不透過性の裏面シート2Bと、これら表面シート2T及び裏面シート2B間に配置された液保持性の吸収コア2Aとを含む。表面シート2Tは例えば不織布から構成され、裏面シート2Bは例えば不織布又はプラスチックフィルムから構成される。吸収コア2Aはパルプ又は合成繊維等の集合体及び高吸収ポリマから構成される。
【0010】
ウイング部材3は、本体2に接合されたベース部分3Bと、本体2の両側縁2L,2Lからそれぞれ突出する第1及び第2の突出部分31,32と、を備える。突出部分31,32の両側部には凹溝3D,3Dが形成され、したがって突出部分31,32には拡大先端部3Eが形成される。突出部分31,32にはそれぞれ、吸収性物品1を下着のような衣類に固定するための第1及び第2の粘着部分41,42と、これら粘着部分41,42を覆う第1及び第2のセパレータないし離型紙51,52と、が設けられる。粘着部分41,42は例えばホットメルト接着剤から構成される。
【0011】
ウイング部材3は、例えばフィルム(ポリエチレン,ポリプロピレンなど)、不織布(ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどの繊維を含む、スパンボンド不織布、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布など)、フィルムと不織布の複合材から構成される。肌触りの観点からウイング部材3の肌当接面側は、不織布で構成されていることが好ましく、すなわち、前記不織布又はフィルムと不織布の複合材で構成されていることが好ましい。
【0012】
セパレータ51,52は、ウイング部材3に配置される粘着部分41,42から剥離可能な表面処理を行った基材から構成される。基材は、例えばフィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなど)、紙から構成される。表面処理は、基材に通常の熱硬化型、紫外線硬化型のシリコーンを塗工後、硬化させることにより、行うことができる。
【0013】
本発明による実施例では、吸収コア2Aと裏面シート2Bとの間にウイング部材3が配置される。なお、図面において、A1は裏面シート2Bと、ウイング部材3、吸収コア2A及び表面シート2Tとの間の接着剤を、A2はウイング部材3と吸収コア2A及び表面シート2Tとの間の接着剤を、それぞれ示している。
【0014】
図2(A)及び図2(B)は、ウイング部材3が折り畳まれた状態を示している。すなわち、ウイング部材3の突出部分31,32が折り畳まれて表面シート2T上に位置される。更に、セパレータ51,52同士が粘着剤6によって互いに接合される。
【0015】
吸収性物品1はこのような折り畳み状態においてパッケージに梱包される。使用時、着用者はまずセパレータ51,52を互いに離脱させ、セパレータ51,52を突出部分31,32から除去する。次いで、粘着部分41,42を介し吸収性物品1を衣類に固定する。
【0016】
図3は吸収性物品1の製造方法を概略的に示している。図3を参照すると、ウイング部材原料シートSR3がロール3Rから巻き戻され、切断装置C1に送られる。図示される例では、切断装置C1は互いに逆向きに回転するカッタロール及びアンビルロールから構成され、ウイング部材原料シートSR3はこれらカッタロール及びアンビルロール間に供給される。
【0017】
切断装置C1では、ウイング部材原料シート3Sがあらかじめ定められた切断線に沿って切断される。その結果、図4に示されるように、トリムTに部分的に接続されたウイング部材連続体3Cが形成される。ここで、ウイング部材連続体3Cは互いに連続した複数のウイング部材3から構成される。図示される例では、ウイング部材3はベース部分3Bにおいて互いに連続しており、突出部分31,32はウイング部材連続体3Cの両側において外向きに突出している。次いで、ウイング部材連続体3CはトリムTと共にアイドルロールR1を介し重ね合わせ装置71に送られる。なお、図面において、MDは搬送方向を、CLは切断線を、それぞれ示している。
【0018】
このとき、突出部分31,32はトリムTに接続されており、自由に移動するのが抑制されている。したがって、ウイング部材連続体3Cにシワ等が形成されるのが抑制される。
【0019】
一方、セパレータ原料シート5Sがロール5Rから巻き戻され、切断装置C2に送られる。図示される例では、切断装置C2は互いに逆向きに回転するカッタロール及びアンビルロールから構成され、セパレータ原料シート5Sはこれらカッタロール及びアンビルロール間に供給される。
【0020】
切断装置C2では、セパレータ原料シート5Sが搬送方向MDに平行な切断線に沿って切断される。その結果、図5に示されるように、それぞれ搬送方向MDに延びる第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cが形成される。次いで、これら第1及び第2のセパレータ連続体51C,52CはアイドルロールR2を介し重ね合わせ装置71に送られる。アイドルロールR2において、第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cは、搬送方向MDに直交する横断方向に離間されつつ搬送される。
【0021】
アイドルロールR2と重ね合わせ装置71との間において、第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cには、粘着剤適用器70により、粘着剤が間欠的に適用される。その結果、第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cにはそれぞれ、搬送方向MDに互いに離間した粘着部分41,42が形成される。
【0022】
ウイング部材連続体3Cと第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cは重ね合わせ装置71において互いに重ね合わされる。図示される例では、重ね合わせ装置71は互いに逆向きに回転する一対のロールから構成され、これらロール間にウイング部材連続体3Cと第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cとが供給される。その結果、第1及び第2のセパレータ連続体51C,52C上の粘着部分41,42がウイング部材連続体3Cの突出部分31,32に重ねられる。
【0023】
重ね合わせ装置71では次いで、トリムTがウイング部材連続体3Cから除去される。具体的には、ウイング部材連続体3C及びトリムTが互いに異なる方向に搬送される。
【0024】
その結果、図6(A)及び図6(B)に示されるように、突出部分31,32に粘着部分41,42がそれぞれ形成される。また、第1の粘着部分41が第1のセパレータ連続体51Cによって覆われ、第2の突出部分32上の第2の粘着部分42が第2のセパレータ連続体52Cによって覆われる。
【0025】
このとき、ウイング部材連続体3Cの一側に位置する第1の突出部分31が第1のセパレータ連続体51Cによって互いに連結され、ウイング部材連続体3Cの他側に位置する第2の突出部分32が第2のセパレータ連続体52Cによって互いに連結されている。したがって、第1及び第2の突出部分31,32は自由に移動するのが抑制されている。したがって、ウイング部材連続体3Cにシワ等が形成されるのが抑制される。
【0026】
ウイング部材連続体3Cは次いで、アイドルロールR3を介し、切断装置C3に送られる。図示される例では、切断装置C3は互いに逆向きに回転するカッタロール及びアンビルロールから構成され、ウイング部材連続体3Cはこれらカッタロール72C及びアンビルロール72A間に供給される。
【0027】
一方、裏面シート連続体2BCが裏面シートロール2BRから巻き戻され、アイドルロールR4を介して切断装置C3のアンビルロール72Aに送られる。ここで、裏面シート連続体2BCは互いに連続した複数の裏面シート2Bから構成される。アイドルロールR4とアンビルロール72Aとの間において、裏面シート連続体2BCには、接着剤適用器AA1により、接着剤が間欠的に適用される。その結果、裏面シート連続体2BCには、搬送方向MDに互いに離間した接着剤部分が形成される。
【0028】
切断装置C3ではウイング部材連続体3Cが第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cと共に、あらかじめ定められた間隔で横断方向に切断される。その結果、粘着部分41,42及びセパレータ51,52をそれぞれ有するウイング部材3が形成される。言い換えると、ウイング部材連続体3Cからウイング部材3が分離される。ウイング部材3は次いでアンビルロール72Aにより例えば負圧でもって保持されつつ更に搬送される。この場合、カッタロール72C及びアンビルロール72Aの周速度はウイング部材連続体3の搬送速度よりも大きくされており、その結果カッタロール72C及びアンビルロール72Aとウイング部材連続体3との間に滑りが発生される。その結果、ウイング部材3が搬送方向MDに互いに間隔を隔てて搬送される。アンビルロール72Aにより搬送されたウイング部材3は次いで、裏面シート連続体2BCに重ねられ、アンビルロール72Aから解放される。したがって、図7(A)及び7(B)に示されるように、ウイング部材3が接着剤適用器AA1からの接着剤により、裏面シート連続体2BCに接合される。
【0029】
ウイング部材連続体3Cがウイング部材3に切断される前は、上述したように、ウイング部材連続体3Cの一側に位置する第1の突出部分31が第1のセパレータ連続体51Cによって互いに連結され、ウイング部材連続体3Cの他側に位置する第2の突出部分32が第2のセパレータ連続体52Cによって互いに連結されている。また、ウイング部材連続体3Cがウイング部材3に切断された後は、第1の突出部分31に第1のセパレータ41が設けられ、第2の突出部分32に第2のセパレータ42が設けられている。したがって、いずれの場合にも、第1及び第2の突出部分31,32は自由に移動するのが抑制されている。したがって、ウイング部材連続体3Cにシワ等が形成されるのが抑制される。
【0030】
裏面シート連続体2BC及びウイング部材3は次いで、吸引ロールR5及び吸引装置74に送られる。吸引ロールR5及び吸引装置74は例えば負圧でもって裏面シート連続体2BC及びウイング部材3を保持しつつ搬送する。次いで、裏面シート連続体2BC及びウイング部材3は重ね合わせ装置75に送られる。
【0031】
アンビルロール72Aと重ね合わせ装置75との間において、第1のセパレータ51には、粘着剤適用器73により、粘着剤6が間欠的に適用される。また、裏面シート連続体2BC及びウイング部材3には、接着剤適用器AA2により、接着剤が所定位置に適用される。
【0032】
一方、吸収コア2Aが搬送方向MDに互いに離間しつつ配置された表面シート連続体2TCが重ね合わせ装置75に送られる。ここで、表面シート連続体2TCは互いに連続した複数の表面シート2Tから構成される。
【0033】
重ね合わせ装置75では、図8(A)及び8(B)に示されるように、裏面シート連続体2BC及びウイング部材3が表面シート連続体2TCに重ね合わされ、接合される。その結果、互いに連続した複数の吸収性物品1から構成される吸収性物品連続体1Cが形成される。図示される例では、ウイング部材3は吸収コア2Aに重ねられる。
【0034】
次いで、吸収性物品連続体1Cは折り畳み装置76に送られる。折りたたみ装置76ではウイング部材3の突出部分31,32が表面シート連続体2TCに折り重ねられる。また、第1及び第2のセパレータ51,52が粘着剤6により互いに接合される。
【0035】
次いで、吸収性物品連続体1Cは切断装置C3に送られる。切断装置C3では、吸収性物品連続体1Cがあらかじめ定められた間隔で横断方向に切断される。その結果、吸収性物品1が形成される。
【0036】
これまで述べてきた実施例では、アンビルロール72Aにおいてウイング部材3が裏面シート連続体2BCに接合される。しかしながら、アンビルロール72Aにおいてウイング部材3を表面シート連続体2TCに接合するようにしてもよい。
【0037】
また、これまで述べてきた実施例では、第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cがカッタロール71側に位置し、ウイング部材連続体3Cがアンビルロール72A側に位置するように、第1及び第2のセパレータ連続体51C,52Cとウイング部材連続体3Cとが送られる。このようにすると、突出部分31,32がセパレータ連続体51C,52C又はセパレータ51,52を介することなく、直接的にアンビルロール72Aに保持される。したがって、突出部分31,32が安定的に保持された状態でウイング部材連続体3C又はウイング部材3が搬送される。また、セパレータ連続体51C,52C又はセパレータ51,52が突出部分31,32から離脱し、又は突出部分31,32に対しオフセットするおそれがない。
【0038】
あるいは、セパレータ連続体51C,52Cがアンビルロール72A側に位置し、ウイング部材連続体3Cがカッタロール71側に位置するように、セパレータ連続体51C,52Cとウイング部材連続体3Cとを送るようにしてもよい。搬送方向MDに互いに隣接する2つの突出部分31,31同士間及び突出部分32,32同士間には、ウイング部材連続体3Cの厚みに相当する段差が存在している。セパレータ連続体51C,52Cがアンビルロール72A側に位置する場合には、これら段差がアンビルロール72Aに係合せず、したがってウイング部材連続体3Cが安定的に保持された状態で搬送される。
【0039】
更に、これまで述べてきた実施例では、第1及び第2の粘着部分41,42が第1及び第2のセパレータ51,52上に形成され、次いで第1及び第2の突出部分31,32に転写される。しかしながら、粘着部分41,42を直接的に突出部分31,32上に形成するようにしてもよい。
【0040】
更に、これまで述べてきた実施例では、突出部分31,32に凹溝3D,3Dが形成されている。しかしながら、図9に示されるように、突出部分31,32に凹溝が形成されなくてもよい。この場合、突出部分31,32はそれぞれ台形状をなしている。
【符号の説明】
【0041】
1 吸収性物品
2 本体
2T 表面シート
2B 裏面シート
2A 吸収コア
2L 側縁
3 ウイング部材
31 第1の突出部分
32 第2の突出部分
41 第1の粘着部分
42 第2の粘着部分
51 第1のセパレータ
52 第2のセパレータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品は、表面シート、裏面シート、これら表面シート及び裏面シート間に配置された吸収コアを含む本体と、本体とは別の部材から構成されて本体に接合されたウイング部材と、を備え、ウイング部材は本体の両側縁からそれぞれ突出する突出部分を備え、これら突出部分にはそれぞれ、吸収性物品を衣類に固定するための粘着部分と、粘着部分を覆うセパレータと、が設けられており、製造方法は、
ウイング部材原料シートを切断線に沿って切断し、それによりトリムに部分的に接続されたウイング部材連続体を形成する段階と、
ウイング部材連続体の突出部分にそれぞれ粘着部分を形成すると共に、ウイング部材連続体の一側に位置する粘着部分とウイング部材連続体の他側に位置する粘着部分とをそれぞれ別のセパレータ連続体により覆う段階と、
ウイング部材連続体からウイング部材原料シートのトリムを除去する段階と、
ウイング部材連続体及びセパレータ連続体を横断方向に切断して、粘着部分及びセパレータを有するウイング部材を形成する分離段階と、
ウイング部材を、搬送方向に互いに間隔を隔てて表面シート連続体又は裏面シート連続体に接合する接合段階と、
を含む、製造方法。
【請求項2】
前記分離段階及び接合段階が互いに逆向きに回転するカッタロール及びアンビルロールにおいて行われる、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項3】
前記セパレータ連続体が前記カッタロール側に位置しウイング部材連続体が前記アンビルロール側に位置するように、セパレータ連続体及びウイング部材連続体が送られる、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項4】
前記セパレータ連続体が前記アンビルロール側に位置しウイング部材連続体が前記カッタロール側に位置するように、セパレータ連続体及びウイング部材連続体が送られる、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項5】
前記突出部分に凹溝が形成されている、請求項1から4までのいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−34491(P2013−34491A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170157(P2011−170157)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】