説明

吸引バッグ装置

一方端において開放している吸引容器(320)と、吸引容器(320)を閉じるためのカバー(310)と、カバー(310)に留められた吸引バッグ(300)と、吸引容器(320)と吸引バッグ(300)との間の空間に不足圧力をかけるための不足圧力装置(340)とを備える、患者体液の取扱いに関係する装置。装置は、吸引バッグ(300)の幅および長さが、少なくとも吸引バッグ(300)の一部に沿って、吸引バッグ(300)が拡げられている場合よりも小さいように、吸引バッグ(300)の狭小化を保つための締結手段(330、332)をさらに備え、締結手段(330、332)は、カバー(310)が閉じられる場合、不足圧力の作用下で、吸引バッグ(300)を解放して吸引容器(320)へ拡げられるように配列されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本発明は、患者の手術に関係して取り扱われる患者体液のような材料を収集する装置および方法に関する。本発明は、特に、可撓性プラスチックから製造される吸引バッグが含まれる、材料を収集する際に使用される吸引バッグ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
病院における外科手術に関係して作られる血液または間質液のような患者体液、または患者を洗浄する際に使用される洗浄液は、例えば、使い捨てのプラスチックバッグ、いわゆる吸引バッグに収集されることができる。吸引バッグは、一方端が開放した使い捨ての吸引容器に配置されることができる。吸引容器は、吸引バッグが留められているカバーで閉じられている。
【0003】
吸引バッグの内部に加えられる不足圧力(underpressure)によって、患者体液を、患者チューブを通って吸引バッグに移動させる。典型的には、吸引容器内で均一に吸引バッグが広げられるため、および吸引バッグ内の不足圧力の作用下でこれがつぶれるのを防ぐため、不足圧力は、吸引容器と吸引バッグとの間の空間においても生じる。
【0004】
不足圧力は、不足圧力チューブを介して吸引容器のカバーにまたは吸引容器に不足圧力源が接続されるようにして、別の機器または不足圧力ネットワークのいずれかから、吸引容器内で生じることがある。患者の末端における患者チューブは、患者から体液を吸引するためのカテーテルを備える。
【0005】
製造材料に関しては、吸引バッグは、硬質および可撓性の大きく2つのタイプに分けることができる。硬質バッグにおける問題は、ロジスティックスと保管に問題が生じる大きな梱包サイズである。使用に際して、吸引バッグが吸引容器に配置される場合、硬質バッグ構造では、吸引容器に嵌り難いことがある。
【0006】
可撓性の折りたためる吸引バッグの利点は、ロジスティックスおよび保管に顕著な利点を提供する小さい梱包サイズである。先行技術に従うと、可撓性吸引バッグの配置に際してカバーに留められた吸引バッグは、吸引容器がカバーで閉じられる前に伸ばされる。吸引バッグが一旦伸ばされると、カバーが吸引容器に嵌められる。吸引バッグの幅は、実質的に吸引容器の直径程度であることが公知である。従ってバッグの一部が、カバーと吸引容器の上縁との間に残っているというリスクが存在する。このように、吸引バッグは、吸引容器内で適切に伸ばすことができず、カバーが適所にしっかりと配置されなくなることがあり得る。
【0007】
吸引バッグを伸ばすことは、吸引装置の導入において余分な工程の一部となる。不十分な訓練または人為的ミスにより、吸引バッグの配置に際して上述のタイプのミス状況を生じる場合がある。吸引バッグを迅速に適所に配置することが重要である緊急時に、ミス状況の可能性が特に高い。
【発明の開示】
【0008】
発明の簡単な説明
本発明の目的は、従って患者の手術に関係して取り扱われる患者体液のような材料を収集する方法を実施するための、改善された方法と装置を提供することである。
【0009】
本発明は、このように、一方端において開放している吸引容器と、吸引容器の開放端を閉じるためのカバーと、カバーに留められ、かつ患者の手術に関係して取り扱われる材料を収集するための吸引容器へ配置可能である、吸引バッグとを備える患者の手術に関係する装置に関する。本装置は、吸引バッグが狭小化されている場合に、吸引バッグの幅および長さが、少なくとも吸引バッグの一部に沿って、吸引バッグが拡がっている場合よりも小さいように、吸引容器に適合化されている関係で、吸引バッグの狭小化を保つための1つまたは複数の締結手段を備える。
【0010】
本発明は、患者の手術に関係して取り扱われる材料を収集するため、吸引容器に適合化され、吸引容器を閉じることを意図したカバーに留められている、吸引バッグにも関する。吸引バッグは、吸引容器に適合化されている関係で、横および長手方向に少なくとも部分的に狭小化した吸引バッグを保つための1つまたは複数の締結手段を備える。
【0011】
本発明は、患者の手術に関係して取り扱われる材料が、一方端で開放している吸引容器と、吸引容器を閉じるためのカバーと、カバーに留められ、かつ材料を収集するための吸引容器内で配置可能である、吸引バッグとを備える吸引装置で吸引される、患者の手術に関係する方法にも関する。本方法は、吸引バッグの少なくとも一部が、カバーの適所に嵌ることに関係して、横および長手方向において狭小化したままであるように、狭小化した位置に1つまたは複数の締結手段によって留められている吸引バッグを吸引容器へ配置する工程を含む。
【0012】
本発明の利点は、吸引バッグが使用される際に、吸引容器内で確実に設置されて伸ばされることである。吸引容器への配置は、バッグを伸ばすか、または手で吸引容器に導入する等のいずれの特別な動作も不要である。これは、配置ミスおよび起こり得る任意の問題状況を決定的に減少させる。
【0013】
以下に、添付の図面を参照して好ましい態様とともに本発明をさらに詳細に記載する。
【0014】
発明の詳細な説明
図1は、吸引バッグ装置の態様を示す。装置は、吸引容器を閉じることを意図したカバー110に留められた吸引バッグ100を備えている。患者の手術に関係して取り扱われる患者体液または洗浄流体のような材料は、吸引バッグに集められ/吸引されることができる。流体に加えてまたは流体の代わりに、患者の手術に関係して形成された、骨片のような固体粒子、または煙のような気体状材料も、吸引バッグに収集されることができる。したがって、説明に際して、患者の手術に関係して取り扱われる材料とは、例えば、手術に関係して生じた、患者体液、洗浄流体、患者由来固体材料、または気体材料のことである。
【0015】
吸引バッグの頂部102は、カバーに隣接した吸引バッグの部分を表し、下部104は、カバー110に対して最も遠い吸引バッグの部分である。図1は、拡げた位置における吸引バッグ100を示し、横方向における吸引バッグの最大の幅はWであってよく、長手方向での最大長さはHであってよい。図は、長手方向における幅が必ずしも一定ではないことを示すが、吸引バッグの頂部はカバー110に向かって狭小化し得る。図1は、吸引バッグの密封された底106も示す。カバーは、患者チューブを接続するための連結器112を含んでもよい。
【0016】
図2は、90度回転させた、すなわち密封された底に平行な観察方向から見た、図1の吸引バッグを示す。底の縫い合わせに垂直な方向における吸引バッグの幅が、図1の観察方向におけるよりもかなり小さくてもよいことがわかる。
【0017】
図3は、カバー310に留められた吸引バッグ300と、吸引容器320とを備える第2の態様の吸引装置を示す。図3に示す状況において、吸引容器320は、カバー310で閉じられ、これによって、カバーに留められた吸引バッグ300は、吸引容器320の中に設置されている。
【0018】
図3の吸引バッグ300は、横と長手方向の両方に折り畳まれることで狭小化されている。横方向は、例えば吸引バッグの密封された底306の方向であると決定され得る。このように、横方向は、カバー310の平面で規定される方向に平行な方向である。本明細書において、詳述すると、例えば、カバーの締まりを確実にするため、カバーの一部が吸引容器の内側に設置されるようにカバーの形状が凹形であり得るため、カバー310の平面とは、例えば、カバーの縁によって規定される平面のことである。吸引バッグ300の長手方向は、カバー310によって規定された平面の方向に垂直な方向として規定され得る。
【0019】
図は、吸引バッグ300が、横方向において、吸引容器320の径また結果的にカバー310のものよりも少なくとも部分的に狭いように、吸引バッグが折り畳まれることを示す。吸引バッグの拡がった状態に対する横方向の折り畳みを破線350で図示する。すなわち、横の折り畳みの一方の縁の長さがX1であり、他方側においてはX2であり、全体の横の狭小はX1+X2である。大きさX1およびX2は、等しいことも、もしくは異なることもあり、あるいは、バッグは一方側のみで折り畳まれることもある。
【0020】
バッグの締結結合がカバーの下部周囲でバッグを結合することでなされる場合は、吸引バッグがカバーに留められる、吸引バッグの上部の幅は、カバーの下部の径の幅に実質的に等しい。しかし、結合の下の部分におけるバッグの横の寸法は、図3に示すように実質的に狭小化されている。
【0021】
吸引バッグ300の幅が、吸引容器320の径よりも狭いので、バッグは、吸引容器の開放端の縁に側方に接触しないため、従って、吸引容器320内のカバー310の適所への配置の邪魔にならない。
【0022】
図3の態様において、吸引バッグは、破線352に図示するようにバッグの長手方向にも折り畳まれる。折り畳みの長さはYで示され、すなわち吸引バッグは、伸びYに沿って3倍である。折り畳みは、例えば1折りでなされてよく、それにより、バッグの折り畳まれた長さは、例えば拡がった長さよりも20%から50%短い。これにより、吸引容器320が蓋310で閉じられる場合、吸引バッグ300の底は吸引容器320の底に接触しないことになる。従って、吸引バッグが、横と長手方向の両方で折り畳まれると、吸引バッグは、容器体(vessel)に容易に配置され、配置ミスのない配置が達成され得る。
【0023】
折り畳みの保持は、締結手段330、332によって確実にされる。本発明は、前記締結手段の種類に限定されない。締結手段の例として、テープ、接着剤、他の把持手段、および機械的連結器を挙げてもよい。
【0024】
一態様において、横と長手の折り畳みが、同じ締結手段で適所に保持される。これによって、必要な締結手段の数の最小化が可能となる。別の態様において、横と長手の折り畳みは、別の締結手段で適所に保持される。
【0025】
本発明は、折り畳みを保持する際に使用される締結手段の数にも限定がない。一態様において、吸引バッグの折り畳みは、長手方向において同じ高さに配置した2つの締結手段で適所に保持される。締結ポイントは、例えば、バッグの実質的に長手の中央点であってよい。
【0026】
吸引バッグは、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンから製造されてよい。吸引容器は、例えば、ポリカーボネートおよび熱可塑性エラストマーから製造されてよい。吸引バッグおよび吸引容器の容量は、例えば、1,000ミリメートルおよび3,000ミリメートルの間であってもよい。
【0027】
図3は、不足圧力装置340も示す。不足圧力を導入する不足圧力装置340は、吸引容器の不足圧力連結器322に、不足圧力チューブ342を介して接続されている。不足圧力は、バッグの内部に、および吸引容器320と吸引バッグ300との間の空間に導入されることが可能である。不足圧力装置および不足圧力を導入するのに必要な他のソリューションは、先行技術の手段でなされてもよい。
【0028】
図4は、側方から見た図3の吸引バッグ装置を図示する。図は、吸引バッグ300が長手方向に1回折り畳まれて、締結手段330によって適所に保持されていることを示す。図は、吸引バッグが吸引容器に設置される場合、吸引バッグの底と吸引容器の底との間にかなりの隙間がなお残っていることを、すなわち、カバーが適所に配置される場合、吸引バッグの底が容器体の底に接触しないことを示す。
【0029】
図5および6は、さらに別の態様の吸引バッグ装置を示す。吸引バッグの使用に際して、例えば、凝固剤および/または消毒剤のような、患者体液に作用する機能性物質が、それに混合され得る。凝固剤の目的は、吸引バッグ内で液体を凝固することにより、何らかの理由により、万一、吸引バッグが損傷されても、吸引バッグを除去、移動、および廃棄する間に、それが広く散らばらないようにすることである。また、消毒剤の目的は、液体の取り扱いに伴う安全上のリスクを減らすことである。
【0030】
吸引バッグに、その配置に際してカバーのタップ付きの穴から、サラサラした粉として、または別の凝固剤バッグの使用によって、のいずれかで凝固剤を投与することが公知である。従って、吸引バッグに凝固剤を投与することは、時間のかかるプロセスであった。あるいは凝固剤は、工場でバッグに既に投与されている。しかし、保管と輸送にさしあたって、凝固剤の一部がバッグとカバーとの間の連結器へと達することがある。湿気が作用すると、連結器内のそのような凝固剤は、連結器を詰まらせることによって正常なバッグの使用を妨げることがある。
【0031】
図5は、凝固剤の投与を実施する態様を示す。図の態様において、凝固剤508のための空間506が、カバーから見てバッグの対向端に生じるように、吸引バッグは、長手に折り畳まれている。言い換えると、吸引バッグ500の折り畳みによって、バッグが少なくとも2つの部分空間に分割され得る。これにより、カバー510において接触器と接触する状態になっているカバーから見て最遠位の部分空間506における凝固剤508の実質的な制限が可能となる。例えば、輸送および保管にさしあたって、凝固剤が接触器と接触する状態になることによって生じる不利益が避けられ得る。
【0032】
カバーに留められた吸引バッグが、吸引容器にカバーとともに配置されると、吸引容器は、気密様式で閉まる。不足圧力システムは、吸引バッグ装置に連結されており、吸引バッグの内側にならびに吸引バッグと吸引容器との間の空間に不足圧力を導入することができる。不足圧力システムを導入する方法は、本発明に重要ではないため、公知の方法で導入されてよい。不足圧力の作用下で、締結手段は、吸引バッグを解放して、吸引容器の壁に実質的に凭れさせて吸引容器の中に設置する。締結手段による解放とは、例えば、折り畳みを保持するように用いられたテープが破られること、接着剤が降伏すること、または機械的連結器がその把持を解放することである。締結手段の強度決定は、当業者の通常の開発業務であることは明らかである。例えば、締結手段として通常のテープまたは事前にカットされたテープが使用される場合は、テープの締結力は、あらかじめ決定された不足圧力がテープを破って開くことで、バッグを解放させて吸引容器へ拡がることができるように決定されるべきである。しかし、通常の取扱い、保管、および輸送の間、テープはバッグの狭小を維持すべきである。
【0033】
一態様において、締結手段は不足圧力の使用によって拡がらず、その代わり、締結手段の締結力は、吸引バッグに流れ込む液体の作用下で強制的に拡がるように決定される。
【0034】
機能性物質が吸引バッグに既に投与されている場合は、前記の薬剤は、拡がった吸引バッグの底にある。こういう状況なので、吸引バッグに流れ込む液体は、機能性物質と混合される。上述のような吸引バッグの使用に際して、凝固剤のような機能性物質を使用することは容易である。さらに、吸引バッグの工場生産に際して、すでに凝固剤を投与しておくことは、サラサラした粉が投与される際には困難であった、正確な量の凝固剤が投与されることを確実にする。
【0035】
図6は、側方から見た図5のソリューションをさらに示す。図は、凝固剤508が投与されている、締結手段530の下の領域に作られた空間506を示す。
【0036】
本発明の説明に際して、吸引バッグの寸法(幅、長さ)を減らすための作用に関して、狭小化するという概念が使用されてきた。説明に際して、前記用語は、折り畳み、包み込み、丸め込み、または押しつぶしのような全ての狭小化作用を意味する。
【0037】
上記において、容器体の横断面が円形である、主に円筒形状の吸引容器が、図において言及および記載されてきた。しかし、本発明は、円形の断面を有する吸引容器に限定されず、容器体の形状が例えば楕円であってよく、例えば救急車等の狭い空間において都合がよいことがある。この場合、吸引容器のカバーも楕円であってよく、吸引バッグは、拡がる場合に楕円容器を実質的に充填するような形状をとってもよい。楕円カバーの場合は、バッグの横方向とは、例えば楕円の長径に平行な方向のことであり得る。
【0038】
技術の進歩にともなって、本発明の基本的概念がさまざまな方法で実施され得ることは当業者に明らかである。従って本発明とその態様は、上記の例に限定されないが、特許請求の範囲内で変更され得る。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1の態様の吸引バッグ装置を示す。
【図2】図1の吸引バッグ装置の側面図である。
【図3】第2の態様の吸引バッグ装置を示す。
【図4】側方から見た、図3の吸引装置を示す。
【図5】第3の態様の吸引バッグ装置である。
【図6】側方から見た、図5の吸引装置を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方端において開放している吸引容器(320)と、
吸引容器(320)の開放端を閉じるためのカバー(310)と、
カバー(310)に留められ、かつ患者の手術に関係して取り扱われる材料を収集するための吸引容器(320)へ配置可能である、吸引バッグ(300)とを備え、
吸引バッグ(300)が狭小化されている場合、その幅および長さが、少なくとも吸引バッグ(300)の一部に沿って、吸引バッグ(300)が拡がっている場合よりも小さいように、吸引容器(320)に適合化されている関係で、吸引バッグ(300)の狭小化を保つための1つまたは複数の締結手段(330、332)を備えることを特徴とする、
患者の手術に関係する装置。
【請求項2】
患者体液に作用する機能性材料(508)を保管するため、およびカバー(310)から前記材料の分離を保持するため、カバー(310)に対向する吸引バッグ(300)の端部において空間が作られるように、1つまたは複数の締結手段(330、332)が、長手方向において吸引バッグ(300)の狭小化を保つように配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
吸引容器(320)の開放端の縁に接触することなく、吸引バッグ(300)の底が吸引容器(320)の開放端を通って嵌るように、横方向において吸引バッグ(300)の狭小化を保つため、1つまたは複数の締結手段が配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
カバー(310)が、吸引容器(320)へ適所に設置される場合、カバーに留められた吸引バッグ(300)の底が、吸引容器(320)の底に接触しないように、長手方向において吸引バッグ(300)の狭小化を保つため、1つまたは複数の締結手段が配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
1つまたは複数の締結手段(330、332)が、吸引バッグ(300)の横および長手の狭小化を同時に維持するように配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
装置が、吸引容器(320)と吸引容器(320)に適合化されている吸引バッグ(300)との間の空間に、不足圧力(underpressure)をかけるための不足圧力装置(340)を備え、カバー(310)が閉じられる場合、不足圧力の作用下で、1つまたは複数の締結手段(330、332)が、吸引バッグ(300)を解放して吸引容器(320)へ拡がるように配列されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
吸引バッグ(300)が、吸引バッグ(300)の横方向を決定する密封された底(106)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
横方向が、カバー(310)によって決定された平面の方向であり、長手方向が、カバー(310)によって決定された平面の方向に垂直な方向であることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
吸引バッグ(300)が、吸引バッグ(300)の横および長手方向に曲がる可撓性プラスチックから製造されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
吸引バッグ(300)が、吸引容器(320)を閉じることを意図したカバー(310)に留められており、
吸引バッグ(300)が、吸引容器(320)に適合化されている関係で、横および長手方向に少なくとも部分的に狭小化した吸引バッグ(300)を保持するための1つまたは複数の締結手段(330、332)を備えることを特徴とする、
患者の手術に関係して取り扱われる材料を収集するため、吸引容器に適合化される、吸引バッグ。
【請求項11】
患者の手術に関係して取り扱われる材料が、一方端で開放している吸引容器(320)と、吸引容器(320)を閉じるためのカバー(310)と、カバー(310)に留められ、かつ材料を収集するための吸引容器(320)へ配置可能である、吸引バッグ(300)とを備える吸引装置で吸引され、
吸引バッグ(300)の少なくとも一部が、カバー(310)の適所に嵌ることに関係して、横および長手方向において狭小化したままであるように、吸引バッグ(300)が狭小化された位置に1つまたは複数の締結手段(330、332)によって留められている吸引バッグを、吸引容器へ配置する工程を特徴とする、
患者の手術に関係する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−526556(P2009−526556A)
【公表日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553790(P2008−553790)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【国際出願番号】PCT/FI2007/050069
【国際公開番号】WO2007/093670
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(508244407)
【Fターム(参考)】