吸引回収、飛ばし機能付エアーガン、及びそれを利用した清掃方法
【課題】
清掃対象物に圧縮空気を噴射し、その空気圧を利用し気体、液体、固体などを吸引回収して作業者側以外の方向に飛ばす状態で排出除去処理を行う新たな清掃技術を提供する。
【解決手段】
グリップ2の先端に一体化してなる吸引筒5の先端中央に、吸引筒5に対して同心状配置で、その先端側方向に向けた噴射ノズル6を設け、該グリップ2の基端から噴射ノズル6に達する圧縮気回路3の適所に噴射スイッチ4を配し、該圧縮気回路3適所から分岐した負圧誘導回路33の末端を、吸引筒5内同心状配置に有するT形パイプ31の末端位置に設けた負圧発生誘導噴射口35を配する、吸引筒後端部前適所に形成されたR形状で湾曲状態の流路を有してなる吸引回収飛ばし機能付エアーガンである。
清掃対象物に圧縮空気を噴射し、その空気圧を利用し気体、液体、固体などを吸引回収して作業者側以外の方向に飛ばす状態で排出除去処理を行う新たな清掃技術を提供する。
【解決手段】
グリップ2の先端に一体化してなる吸引筒5の先端中央に、吸引筒5に対して同心状配置で、その先端側方向に向けた噴射ノズル6を設け、該グリップ2の基端から噴射ノズル6に達する圧縮気回路3の適所に噴射スイッチ4を配し、該圧縮気回路3適所から分岐した負圧誘導回路33の末端を、吸引筒5内同心状配置に有するT形パイプ31の末端位置に設けた負圧発生誘導噴射口35を配する、吸引筒後端部前適所に形成されたR形状で湾曲状態の流路を有してなる吸引回収飛ばし機能付エアーガンである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機械装置や製品、部品を製造する過程で要する清掃技術に関するものであり、特に圧縮気体を清掃対象物に当てて剥がし除去する処理方法が広く実行されている分野で、利用する新たな清掃技術である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
各種工作機械によって加工され完成に至るまでの部品には複雑な形状で凹凸部や取付用穴やネジ穴を有する物が殆どである。
タップ(工具)によりネジ切り工程を行う前に、前工程で加工した下穴に蓄積した切削屑を工具破損防止の為に除去する必要があり、工場内に配されたコンプレッサーの圧縮空気を利用しエアーガンで吹き飛ばす方法が一般に広く用いられている。
ガンのノズルを局所に向けて噴射し除去する事により部品に不要な傷をつける事無く複雑で精密な部品類に対してでも除去出来るという利点があり、これまで広く利用されていたが、圧縮空気の噴射によって除去された切削屑、切削油等が加工部品の形状(特に止りネジ下穴等の場合)により周囲への跳ね返りが発生し、作業者の方向にも飛散するため、衝立、保護眼鏡等を必要とするものとなっていた。
【0003】
(従来の技術)
こうした状況を憂慮し、例えば下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、クリーナーヘッドの先端部にエアー吸引口を設け、エアー吸引口の中央部に設けたノズルより超音波エアーを噴射し、エアーを送り状態と停止状態とに切換可能なスイッチ機構を有しクリーナーヘッドの基端に可撓バキューム管及び可撓エアー供給管を接続して常時エアー吸入口から吸入するようにしてなるもの または例えば特許文献1(2)のようにエアーガン本体よりエアーをノズルより噴射させ工作物に当て異物を飛ばし噴射ノズルの対面側に位置する集塵機の吸引口より吸引するようにしてなるもの、または、例えば特許文献1(3)のように気体、液体または粉体等を移送する配管の途中適所に把手を有する移送管体を設け該移送管体の内蔵部品を変更、または同部品の向きを変更するなどして把手内を通じて供給される気体の噴射方向を変更可能としてなるものなどが散見される。
【0004】
しかし、上記従来技術の中、前者特許文献1(1)に示されているもののような、中央ノズルから超音波エアーを噴射し、その周囲のエアー吸引口からエアーを吸引するようにしたものは乾燥状態の微細な塵埃を除去するのに有効ではあるが、水分や油分、切削屑などの除去には向いておらず、特に切削屑は殆ど除去する事が出来ない。
また、次の特許文献1(2)のようなエアーの噴射ノズルの対面側に集塵機の吸引口を設けその中間位置にある加工物の石膏トリミング中に発生する比重の低い塵埃を除去するのに有効であるが、切削屑のように比重の高いものの除去には不向きである。
また最後の特許文献1(3)に代表する配管路を利用した気体、紛粒体などの移送技術は、その構造上切削屑の移送には有効であるが、凹部や止り穴中に有する切削屑の除去が困難であるという欠陥を有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−43699号公報
【特許文献2】特開2008−61982号公報
【特許文献3】特開平6−206625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(問題意識)
上述したとおり、従来までに提案のある各種エアーガン、装置類は何れも乾燥した微細な塵埃の除去しか出来なかったり、比重の高い切削屑が局所部に有するものは吸引移送の除去は出来ないといった欠点がある。
また既に市場に広く供給されている株式会社オオサワ製ワンダーガン(商品名)のような、圧縮空気の噴射及び吸引を可能にしたものは移送吐出口が作業者側やそれに近い方向に向いているためダクトホースと集塵袋無しでは使用出来ないものである。
工作機械の作業現場において安全に且つ使いやすい商品、装置は未だ開発されていないという状況にある。
【0007】
(発明の目的)
そこで、この発明は切削屑等を安全に且つ簡単に処理を可能にする事が出来るようにする新たな装置、方法を開発できないものかとの判断から、開発、考案に着手し、今回新規な構造のエアーガンによる切削屑処理方法を実現化する事に成功したものであり、以下では図案に示すこの発明を代表とする実施例と共にその構造を詳述することとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表とする実施例からも明確に理解されるように、この吸引回収飛ばし機能付きエアーガンは、基本的に次の様な構成から成り立っている。
即ち、グリップの先端に適宜角度姿勢に傾斜、一体化してなる吸引筒の先端中央に、同吸引筒に対して同心状配置で、その先端側方向に向けて圧縮気体を噴射可能とするノズルを設け、当該グリップの基端から該ノズルに渡る管路の中央適所に、同グリップを把持して手指で操作可能となる外壁に操作入力部を露出するよう噴射スイッチを配した圧縮気回路を内蔵すると共に、該圧縮気回路の噴射スイッチと噴射ノズルとの間適所から分岐した負圧誘導回路の末端を当該吸引筒内同心状配置の噴射ノズルとは反対側方向に放射状に開口した噴射口を有してなるもの、吸引筒後端位置部で流路進行方向が変更された状態の形を有してなるものの構成を要旨とする吸引回収飛ばし機能付きエアーガンである。
【0009】
この基本的な構成からなる吸引回収飛ばし機能付きエアーガンをより具体的なものとして示すと、グリップの先端に適宜角度に傾斜、一体化してなる吸引筒の先端中央に、吸引筒に対して同心状配置とするよう、着脱機構を介して、同吸引筒の先端側方向に向けて圧縮気体を噴射可能とする噴射ノズルを交換可能に装着し、当該グリップの基端から該噴射ノズルに渡る管路の中途適所に、同グリップを把持した手指で操作可能となる外壁に操作入力部を露出するよう噴射スイッチを配した圧縮気回路を内蔵すると共に、該圧縮気回路の噴射スイッチと噴射ノズルとの間適所から分岐した負圧誘導回路の末端を、当該吸引筒内同心状配置の噴射ノズルとは反対側方向に放射状に開口した噴射口を有してなるものとした機構からなる吸引回収飛ばし機能付きエアーガンとなる。
【0010】
(関連する発明)
上記した清掃器具の吸引回収飛ばし機能付きエアーガンに関連し、この発明にはそれらガンを利用した吸引回収飛ばし清掃方法も包含している。
即ち、吸引筒の先端中央を要除去対象物に対峙、接近させて噴射スイッチを操作し、噴射ノズルから圧縮気体を吹き付けると共に、吸引筒の先端がわから噴射気体と切削油や切削屑などを吸引、回収し同吸引筒の後端位置部で流路進行方向が変更された状態の形を有してなるものの筒後端部より圧縮気体の流れに乗せて飛ばす事で処理する事を基本となす前記吸引回収飛ばし機能付エアーガンを利用した清掃方法である。
【発明の効果】
【0011】
以上の通りこの発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンによれば、従前までのものとは違い、上記した通りの固有の特徴である構成から、グリップに対して適宜角度姿勢で直角又は傾斜するよう吸引筒を一体化し、該吸引筒の後端前適所に流体の流れを妨げることが少ないR形状の湾曲を約1/4円設けた形を有し、該吸引筒の先端側に同吸引筒の先端方向に向けた噴射ノズルを設けると共に、グリップの基端から該噴射ノズルに渡る圧縮気回路の中途適所で分岐した負圧誘導回路の末端を当該吸引筒内同心状配置の噴射ノズルとは反対側方向に放射状に開口した噴射口を有する形で適所に配し、グリップ外壁に露出した操作入力部で噴射スイッチを操作すると、該噴射ノズルから噴射した圧縮気体を利用して清掃対象物を清掃すると共に、該吸引筒の先端側から後端側に向け、噴射ノズル周辺の気体及び外気と共に清掃対象物から離脱した切削屑、切削油、塵埃などの汚れ分も吸引して、同吸引筒後端前適所のR形状に湾曲した流路を移送され作業者側以外の方向に飛ばし排除するものとし、安全な作業環境を維持できるという優れた特徴が得られるものである。
【0012】
また、噴射ノズルの基端部に着脱機構の一部を設けて交換可能なるものは、噴射ノズルの洗浄や交換などのメンテナンス性を高めるだけでなく、該噴射ノズルの基端部に共通の着脱機構の一部を設けたものを少なくとも2個準備し、各噴射ノズルは互いのノズル先端側所定範囲の外径を、互いに大、小の関係とする、またノズル全体の長さを互いに長短の関係とするよう設定してなるものは清掃対象物の形状や寸法に合わせて最適な寸法、形状の噴射ノズルに適宜交換して清掃性能を高め、清掃作業の効率を高める事が出来る。該吸引筒先端から突出配置するよう固定させた噴射ノズルは清掃対象物に形成されたネジ穴、止り穴などの清掃の効果及び作業効率を安全に且つ各段に高めるものとなり、そして、吸引筒に装着した場合に噴射ノズルの先端が、当該吸引筒先端と同位置に配置するよう固定してなるものは、吸引筒先端周縁が噴射ノズルを保護すると共に、清掃対象物の平面部分を清掃するのに有効となり、また、噴射ノズルの先端が当該吸引筒先端よりも奥側に後退配置するよう固定してなるものは、清掃対象物表面から突出したボルト等の頭部にある六角穴や、十字穴、溝などを効果的に清掃する事が出来ることとなり、また、清掃対象物の形状に大きな段差や複雑な形状に合わせて吸引筒先端部に延長取付可能にしたロングタイプの広口ノズル及びロングタイプ噴射ノズルを準備し、適宜それら形状、寸法の異なる吸引ノズル、噴射ノズルを交換、装着するようにすれば、これら清掃作業の効率を一段と高めることができるという利点を有するものとなる。
【0013】
そして、この発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンを利用した清掃方法によれば、噴射スイッチを操作して清掃対象物に圧縮気体を噴射して清掃すると共に、吸引筒の先端側から噴射により剥がされ巻き込まれた切削屑、油分等、混じって跳ね返るものを、外気と共に吸引し、吸引筒後端部の前適所がR形状に湾曲に形成されていることにより、作業者側以外の方向に飛ばし排出できる安全且つ簡単に清掃除去処理ができるという優れた効果を発揮するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、この発明の吸引回収、飛ばし機能付きエアーガン、およびそれを利用した回収処理方法の技術的思想を具現化した代表的な実施例を示すものである。
【図1】吸引回収飛ばし機能付エアーガンを断面化して示す 側面図である
【図2】広口ノズル、ロングタイプ噴射ノズル装備ガンの一部を断面化して示す側面図
【図3】閉鎖状態の噴射スイッチを示す断面図である
【図4】開放状態の噴射スイッチを示す断面図である
【図5】標準タイプの噴射ノズルを示す断面図である
【図6】短いタイプの噴射ノズルを示す断面図である
【図7】長いタイプの噴射ノズルを示す断面図である
【図8】長いタイプの吸引広口ノズルを示す断面図である
【図9】噴射ノズルの使用状態を示す断面図である
【図10】筒奥側に配置した噴射ノズルの使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい活用形態について説明を加える事とする。
グリップは、吸引筒及び噴射ノズルの把持、操作を確実且つ容易にすると共に、該吸引筒や噴射ノズルに接続された圧縮気回路用の噴射スイッチを片手でも取り扱い易いものとする機能を果たし、片手で確実に把持できる形状、寸法および取り扱いやすい重量と十分な耐圧性とに設定された安全なものとしなければならず、吸引筒及び噴射ノズルの取付位置および角度は後述する実施例にも示してあるように、当該吸引筒の末端位置がグリップから外れるようピストル形の配置にしたものとすべきであり、噴射スイッチの操作部分は、グリップを把持した片手で容易に操作可能な配置関係となるようにするのが望ましいといえる。
【0016】
吸引筒は、噴射ノズルの周囲を筒状に包囲して負圧誘導回路から移送される圧縮気体を傾斜噴射口より噴射され生じるエゼクタ効果によって、噴射ノズル周辺の気体、液体、固体およびその混合物などを外気を巻き込みながら吸引、除去するものであり、負圧誘導回路の末端が、吸引筒内同心適所に該噴射ノズルとは反対側に向けた姿勢となる、同吸引筒末端側に向けて傾斜姿勢で複数個の開口したものとし、後述する実施例に示してあるように、同吸引筒の末端には、吸引した気体、液体、固体などを移送し安全且つ簡単に処理する事を可能にするため、吸引筒後端前適所を作業者側以外の方向に向けて開口したものでなければならない。
【0017】
また、吸引筒はその先端部に着脱機構の一部を設け、噴射ノズルの全長を長く設定したロングサイズのノズルを装置した場合、同噴射ノズルに適応したロングサイズの吸引ノズルを装着することができる。
【0018】
また、吸引筒の先端部に着脱機構部に装着する、吸引ノズルは同吸引口の広さが同吸引筒の内径と同じもの、あるいは広さが広口のものの何れか一つに設定する事が出来る。
【0019】
噴射ノズルは、その基端部に着脱機構の一部を設け、吸引筒先端側の着脱機構他部に装置した場合に、同噴射ノズルの先端が当該吸引筒先端から突出配置するよう固定されてなるものや、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端と同位置に配置するよう固定されてなるもの、または、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端より奥側に後退配置するよう固定されてなるものの何れか一つに設定することができる。
【0020】
噴射ノズルの着脱機構は、吸引筒の内壁適所から延伸させた支持部品の圧縮気回路末端に、噴射ノズルの基端を着脱交換可能とするよう装着可能とするものであり、圧縮気回路を通じて供給される気体の噴射力や、吸引筒先端側に発生する吸引力、及び噴射ノズルの他物との軽い接触などで容易に破損、変形しない程度に十分な強度を有するものとしなければならず、汎用工具を使用するなどして簡単に噴射ノズルの着脱が可能な構造のものとすべきであることが望ましい。
【0021】
圧縮気回路は、グリップの基端側から噴射ノズル基端まで圧縮気体を圧送可能とし、噴射スイッチにより圧縮気の噴射操作および停止操作を可能とする機能を果たすものであり、中途適所から負圧誘導回路に分岐し、気体が不要に漏出しないよう充分な気密、耐圧製を確保したものとしなければならず、金属製または硬質合成樹脂製などのグリップや吸引筒の肉厚内部に一体化形成されたものとすることが出来る外、金属製またはそれに同等程度の耐圧パイプを配管、内蔵したものとすることが可能である。
【0022】
負圧誘導回路は、圧縮気回路に供給した圧縮気の一部を吸引筒内同心適所に供給するようにし、噴射ノズルとは反対側に向けて傾斜方向複数個有する噴射口より噴射可能とする機能を果たし、後述する実施例に示すように、圧縮気回路の噴射スイッチより下流側であって、噴射ノズルよりも上流側から分岐されたものとすべきである。
【0023】
噴射スイッチは、外部からの操作によって圧縮気回路の中途適所で圧縮気流の遮断状態を一時的に解除して同圧縮気回路中に圧縮気を流通可能とし、また、外部からの操作を解除すると、再び圧縮気回路中の圧縮気の流れを遮断状態に復帰可能とする機能を果たすものであり、レバー、ボタン、引き金、各種センサーなど、何れかの操作入力部、及び同操作入力部への操作入力を受けて開閉操作可能な開閉弁または電磁弁などからなるものとしなければならず、その操作を考慮すると、後述する実施例に示すように、グリップの適切な位置に設けられた引き金形のものとするのが望ましいといえる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述する事とする。
【実施例】
【0024】
図1の断面化した吸引回収飛ばし機能付エアーガン1の断面図、図2のロングタイプガンの側面図、図3の閉鎖状態の噴射スイッチ4の断面図、図4の開放状態の噴射スイッチ4の断面図、図5の噴射ノズルの断面図、図6の短タイプの噴射ノズルの断面図、図7の長タイプの噴射ノズルの断面図、図8の長タイプの吸引広口ノズル断面図、図9の噴射ノズルの使用状態を示す断面図、図10の筒奥側に配置した噴射ノズルの使用状態を示す断面図に示す事例は、グリップ2の先端に一体化してなる吸引筒5の先端中央に、同吸引筒5に対して同心状対配置で、その先端側方向に向けた噴射ノズル6を設け、該グリップ2の基端から該噴射ノズル6に達する圧縮気回路の適所に噴射スイッチ4を配し、該圧縮気回路3適所から分岐した負圧誘導回路33(図1、9中に示す)の末端部において、同吸引筒5末端側に向けて開口し、当該グリップ2の外周壁適所に噴射スイッチ4を配してなるものとしたこの発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0025】
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンは掌把持し易い形状、寸法に設定された棒状で、中指から小指に対応する外周壁に指掛け用の溝20を刻説したグリップ2の先端に、吸引筒5が90°(図1中に示すα°)又は75°(図2中に示すα°)などの適度な傾斜角度αで接続、一体化されたものであり、該吸引筒5は適切な長さの円筒形状であって、その後端部の前適所で流路進行方向を変更するためのR形状の湾曲形状を有してなるものとし、同後端部の排出口(図1、2中に示す50)より飛ばす事で排出処理をする排出口(図1中の50に示す)を有する、同吸引筒の中途適所の外周部に、当該グリップ2の取付座21に接続座53の52ボルトにて取り付けしてある、該吸引筒の先端に噴射ノズルを接続可能の着脱機構8を有する T形パイプ31は吸引筒同心位置を確保し止めネジ32にて固定したものとなっている。
【0026】
着脱機構8を介して圧縮気回路3を有するT形パイプ31の先端に接続され吸引筒5先端の中心に同心状配置とした噴射ノズル6は、図9中に示すように、その先端が吸引筒5の先端縁から、所定寸法A分突出するように設定したもの、図10中に示すように、その先端が吸引筒5の先端縁から、所定寸法B分奥側に後退して配置するよう設定されたものなどとする事が可能である。
図1及び図9ないし図10中に示すように、当該圧縮気回路3のT形パイプ31は止めネジ32で固定されている。
【0027】
図1に示すように、当該グリップ2の後端位置部に圧縮気回路3用のコネクター部30が開口し、同グリップ2の肉厚内部には、コネクター部30から吸引筒5内まで達するよう圧縮気回路3が延伸されており、その外側のグリップ2の外壁で人差し指に対応する位置に、噴射スイッチ4の引き金41および射出弁42からなる操作入力部40を設けたものとしてあり、図1、図3および図4中に示すように、該射出弁42は、圧縮気回路3の中途適所に交差状に突設、開口されたバルブ穴43内に、コイルスプリング44、バルブロッド45、バルブガイド46を装着し、密閉を要する各部に環状シールSを要複数箇所装着してなり、該引き金41に引き入力すると、図4に示すように、コイルスプリング44に抗してバルブロッド45が没入してバルブを開放し、引き金41を開放すると、図3に示すようにコイルスプリング44の反発力が自動的にバルブロッド45を突出してバルブを閉鎖するものとしてある。
【0028】
図1及び図9中に示すように、当該圧縮気回路3の噴射スイッチ4より下流側に設けた吸引筒5に配されたT形パイプ31の適所に設けた分岐点34を通り吸引筒の末端側に向けて開口する負圧発生誘導用噴射口35に連通してあるものとする。
【0029】
図5,図6、図7に示すように噴射ノズル6はその基端に着脱機構8の雄ネジ81が刻設されており、外径は一定の円筒形外周面壁を有し、先端側の部分を縮径化して細い針金状パイプとして噴射口60を形成しノズル全長に貫通した穴を有するものとする事が可能である。
【0030】
(実施例の作用)
以上の通りの機構からなるこの発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンは、図1及び図2、図9、図10中に示すように、グリップ2の基端のコネクター部30に圧縮気回路3には圧縮気Cを供給できるようにして、該グリップ2を把持して噴射スイッチ4の操作入力部40引き金41を引くと、図4中に示す、射出弁42のバルブロッド45がコイルスプリング44を圧縮してバルブ穴43に没するように後退し、閉鎖状態にあった圧縮気回路3を開放し、図4中の実線矢印に示すように、圧縮空気Cが流通状態となり、図9及び図10中に実線矢印で示すように、噴射ノズル6噴射口60及び負圧誘導回路33末端の開口負圧発生誘導用噴射口35の各々から圧縮空気Cを噴射し、噴射ノズル6噴射口60から噴射させた圧縮空気Cは、清掃対象物Pに吹き付けて清掃効果を発揮すると共に、負圧誘導回路33末端の負圧発生誘導用噴射口35より噴射した圧縮空気Cにより負圧を発生させ、噴射ノズル6周辺の空気及び清掃塵埃や切削屑、切削油などと巻き込まれる外気Eなどを吸引筒5内に吸引し、同吸引筒5後端前適所に形成されたR形状で湾曲形状の筒内の流路を強制的に移送するものとなる。
該引き金41を開放すると、図3中に示すように、コイルスプリング44の弾性復帰力によってバルブロッド45が突出方向に移動して射出弁42が圧縮気回路3を閉鎖して、噴射ノズル6及び負圧誘導回路33からの圧縮空気Cの噴射が停止する。
【0031】
当該吸引回収飛ばし機能付エアーガンは、図1中に示すように、グリップ2に対して吸引筒5が約90°の角度α°姿勢または、図2中に示すようにグリップ2に対して吸引筒5が約75°の角度α°の傾斜姿勢にて組込みされたものや、様々なタイプの製作が可能としたものである。
【0032】
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の吸引回収飛ばし機能付エアーガンは前記した物の発明の効果の項における特徴に加え、図2に示すような、更に吸引筒先端位置部に広口吸引ノズル7を着脱用ボルト穴70に取付用ボルト71にて装着し、圧縮気回路3を有するT形パイプ31の着脱機構部8に該広口吸引ノズル7に適合するロングタイプ噴射ノズルLLを装着することによって、異形を有する清掃対象物であっても、より高い吸引、回収、飛ばし、除去という処理方法の清掃が可能となり、安全で効率的且つ効果的な清掃作業を実現化することが出来るというこれまでには無い利点が得られるものとなる。
【0033】
(結び)
叙述の如く、この発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガン、及びそれを利用した清掃方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易にできるものである。
作業者側やそれに近い方向に飛散して危険だった圧縮空気の噴射により剥がし除去する清掃方法や、回収移送用ダクトホースなど作業効率が下がる要因部品を装着してなる従来からの清掃器具技術と比較し、作業効率低下要因部品を不要として、排出物を作業者側以外の方向に飛ばす機構を配するものであるため、より安全な作業で生産効率を大幅に改善可能にすることから、部品製造業界および製品組立業界はもとよりのこと、飛散から身を守るためにゴーグル着用が必須とされるような作業現場などにおいても高く評価されることとなり、今後、広範囲に利用、普及が図られていくこととなるものと予想される。
【符号の説明】
【0034】
1 吸引回収飛ばし機能付エアーガン
2 グリップ
20 同 指掛け用の溝
21 同 吸引筒取付け座
3 圧縮気回路
30 同 コネクター部
31 同 T形パイプ
32 同 止めネジ
33 同 負圧誘導回路
34 同 分岐点
35 同 負圧誘導回路噴射口
4 噴射スイッチ
40 同 操作入力部
41 同 引き金
42 同 射出弁
43 同 バルブ穴
44 同 コイルスプリング
45 同 バルブロッド
46 同 バルブガイド
5 吸引筒
50 同 排出口
51 同 吸引口
52 同 取付けネジ
53 同 接続座
6 噴射ノズル
60 同 噴射口
61 同 着脱機構雄ネジ部
7 広口吸引ノズル
70 同 着脱用ボルト穴
71 同 取付け用ボルト
8 着脱機構
81 同 雄ネジ
82 同 雌ネジ
α 吸引筒5の傾斜角度
β 吸引筒排出口前部R形状範囲角度
A 噴射ノズルの吸引筒からの突出寸法
B 噴射ノズルの吸引筒内への後退寸法
C 圧縮空気(圧縮気)
D 噴射跳ね返り気流
E 巻き込まれる外気
F 吸引気流
G 排出気流
L 噴射ノズル全長
LL ロングタイプ噴射ノズル
SL 短タイプ噴射ノズル
M 広口タイプ吸引ノズルの吸引口寸法
S 環状シール
P 清掃対象物
P0 同 柱状穴
【技術分野】
【0001】
この発明は、機械装置や製品、部品を製造する過程で要する清掃技術に関するものであり、特に圧縮気体を清掃対象物に当てて剥がし除去する処理方法が広く実行されている分野で、利用する新たな清掃技術である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
各種工作機械によって加工され完成に至るまでの部品には複雑な形状で凹凸部や取付用穴やネジ穴を有する物が殆どである。
タップ(工具)によりネジ切り工程を行う前に、前工程で加工した下穴に蓄積した切削屑を工具破損防止の為に除去する必要があり、工場内に配されたコンプレッサーの圧縮空気を利用しエアーガンで吹き飛ばす方法が一般に広く用いられている。
ガンのノズルを局所に向けて噴射し除去する事により部品に不要な傷をつける事無く複雑で精密な部品類に対してでも除去出来るという利点があり、これまで広く利用されていたが、圧縮空気の噴射によって除去された切削屑、切削油等が加工部品の形状(特に止りネジ下穴等の場合)により周囲への跳ね返りが発生し、作業者の方向にも飛散するため、衝立、保護眼鏡等を必要とするものとなっていた。
【0003】
(従来の技術)
こうした状況を憂慮し、例えば下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、クリーナーヘッドの先端部にエアー吸引口を設け、エアー吸引口の中央部に設けたノズルより超音波エアーを噴射し、エアーを送り状態と停止状態とに切換可能なスイッチ機構を有しクリーナーヘッドの基端に可撓バキューム管及び可撓エアー供給管を接続して常時エアー吸入口から吸入するようにしてなるもの または例えば特許文献1(2)のようにエアーガン本体よりエアーをノズルより噴射させ工作物に当て異物を飛ばし噴射ノズルの対面側に位置する集塵機の吸引口より吸引するようにしてなるもの、または、例えば特許文献1(3)のように気体、液体または粉体等を移送する配管の途中適所に把手を有する移送管体を設け該移送管体の内蔵部品を変更、または同部品の向きを変更するなどして把手内を通じて供給される気体の噴射方向を変更可能としてなるものなどが散見される。
【0004】
しかし、上記従来技術の中、前者特許文献1(1)に示されているもののような、中央ノズルから超音波エアーを噴射し、その周囲のエアー吸引口からエアーを吸引するようにしたものは乾燥状態の微細な塵埃を除去するのに有効ではあるが、水分や油分、切削屑などの除去には向いておらず、特に切削屑は殆ど除去する事が出来ない。
また、次の特許文献1(2)のようなエアーの噴射ノズルの対面側に集塵機の吸引口を設けその中間位置にある加工物の石膏トリミング中に発生する比重の低い塵埃を除去するのに有効であるが、切削屑のように比重の高いものの除去には不向きである。
また最後の特許文献1(3)に代表する配管路を利用した気体、紛粒体などの移送技術は、その構造上切削屑の移送には有効であるが、凹部や止り穴中に有する切削屑の除去が困難であるという欠陥を有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−43699号公報
【特許文献2】特開2008−61982号公報
【特許文献3】特開平6−206625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(問題意識)
上述したとおり、従来までに提案のある各種エアーガン、装置類は何れも乾燥した微細な塵埃の除去しか出来なかったり、比重の高い切削屑が局所部に有するものは吸引移送の除去は出来ないといった欠点がある。
また既に市場に広く供給されている株式会社オオサワ製ワンダーガン(商品名)のような、圧縮空気の噴射及び吸引を可能にしたものは移送吐出口が作業者側やそれに近い方向に向いているためダクトホースと集塵袋無しでは使用出来ないものである。
工作機械の作業現場において安全に且つ使いやすい商品、装置は未だ開発されていないという状況にある。
【0007】
(発明の目的)
そこで、この発明は切削屑等を安全に且つ簡単に処理を可能にする事が出来るようにする新たな装置、方法を開発できないものかとの判断から、開発、考案に着手し、今回新規な構造のエアーガンによる切削屑処理方法を実現化する事に成功したものであり、以下では図案に示すこの発明を代表とする実施例と共にその構造を詳述することとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表とする実施例からも明確に理解されるように、この吸引回収飛ばし機能付きエアーガンは、基本的に次の様な構成から成り立っている。
即ち、グリップの先端に適宜角度姿勢に傾斜、一体化してなる吸引筒の先端中央に、同吸引筒に対して同心状配置で、その先端側方向に向けて圧縮気体を噴射可能とするノズルを設け、当該グリップの基端から該ノズルに渡る管路の中央適所に、同グリップを把持して手指で操作可能となる外壁に操作入力部を露出するよう噴射スイッチを配した圧縮気回路を内蔵すると共に、該圧縮気回路の噴射スイッチと噴射ノズルとの間適所から分岐した負圧誘導回路の末端を当該吸引筒内同心状配置の噴射ノズルとは反対側方向に放射状に開口した噴射口を有してなるもの、吸引筒後端位置部で流路進行方向が変更された状態の形を有してなるものの構成を要旨とする吸引回収飛ばし機能付きエアーガンである。
【0009】
この基本的な構成からなる吸引回収飛ばし機能付きエアーガンをより具体的なものとして示すと、グリップの先端に適宜角度に傾斜、一体化してなる吸引筒の先端中央に、吸引筒に対して同心状配置とするよう、着脱機構を介して、同吸引筒の先端側方向に向けて圧縮気体を噴射可能とする噴射ノズルを交換可能に装着し、当該グリップの基端から該噴射ノズルに渡る管路の中途適所に、同グリップを把持した手指で操作可能となる外壁に操作入力部を露出するよう噴射スイッチを配した圧縮気回路を内蔵すると共に、該圧縮気回路の噴射スイッチと噴射ノズルとの間適所から分岐した負圧誘導回路の末端を、当該吸引筒内同心状配置の噴射ノズルとは反対側方向に放射状に開口した噴射口を有してなるものとした機構からなる吸引回収飛ばし機能付きエアーガンとなる。
【0010】
(関連する発明)
上記した清掃器具の吸引回収飛ばし機能付きエアーガンに関連し、この発明にはそれらガンを利用した吸引回収飛ばし清掃方法も包含している。
即ち、吸引筒の先端中央を要除去対象物に対峙、接近させて噴射スイッチを操作し、噴射ノズルから圧縮気体を吹き付けると共に、吸引筒の先端がわから噴射気体と切削油や切削屑などを吸引、回収し同吸引筒の後端位置部で流路進行方向が変更された状態の形を有してなるものの筒後端部より圧縮気体の流れに乗せて飛ばす事で処理する事を基本となす前記吸引回収飛ばし機能付エアーガンを利用した清掃方法である。
【発明の効果】
【0011】
以上の通りこの発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンによれば、従前までのものとは違い、上記した通りの固有の特徴である構成から、グリップに対して適宜角度姿勢で直角又は傾斜するよう吸引筒を一体化し、該吸引筒の後端前適所に流体の流れを妨げることが少ないR形状の湾曲を約1/4円設けた形を有し、該吸引筒の先端側に同吸引筒の先端方向に向けた噴射ノズルを設けると共に、グリップの基端から該噴射ノズルに渡る圧縮気回路の中途適所で分岐した負圧誘導回路の末端を当該吸引筒内同心状配置の噴射ノズルとは反対側方向に放射状に開口した噴射口を有する形で適所に配し、グリップ外壁に露出した操作入力部で噴射スイッチを操作すると、該噴射ノズルから噴射した圧縮気体を利用して清掃対象物を清掃すると共に、該吸引筒の先端側から後端側に向け、噴射ノズル周辺の気体及び外気と共に清掃対象物から離脱した切削屑、切削油、塵埃などの汚れ分も吸引して、同吸引筒後端前適所のR形状に湾曲した流路を移送され作業者側以外の方向に飛ばし排除するものとし、安全な作業環境を維持できるという優れた特徴が得られるものである。
【0012】
また、噴射ノズルの基端部に着脱機構の一部を設けて交換可能なるものは、噴射ノズルの洗浄や交換などのメンテナンス性を高めるだけでなく、該噴射ノズルの基端部に共通の着脱機構の一部を設けたものを少なくとも2個準備し、各噴射ノズルは互いのノズル先端側所定範囲の外径を、互いに大、小の関係とする、またノズル全体の長さを互いに長短の関係とするよう設定してなるものは清掃対象物の形状や寸法に合わせて最適な寸法、形状の噴射ノズルに適宜交換して清掃性能を高め、清掃作業の効率を高める事が出来る。該吸引筒先端から突出配置するよう固定させた噴射ノズルは清掃対象物に形成されたネジ穴、止り穴などの清掃の効果及び作業効率を安全に且つ各段に高めるものとなり、そして、吸引筒に装着した場合に噴射ノズルの先端が、当該吸引筒先端と同位置に配置するよう固定してなるものは、吸引筒先端周縁が噴射ノズルを保護すると共に、清掃対象物の平面部分を清掃するのに有効となり、また、噴射ノズルの先端が当該吸引筒先端よりも奥側に後退配置するよう固定してなるものは、清掃対象物表面から突出したボルト等の頭部にある六角穴や、十字穴、溝などを効果的に清掃する事が出来ることとなり、また、清掃対象物の形状に大きな段差や複雑な形状に合わせて吸引筒先端部に延長取付可能にしたロングタイプの広口ノズル及びロングタイプ噴射ノズルを準備し、適宜それら形状、寸法の異なる吸引ノズル、噴射ノズルを交換、装着するようにすれば、これら清掃作業の効率を一段と高めることができるという利点を有するものとなる。
【0013】
そして、この発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンを利用した清掃方法によれば、噴射スイッチを操作して清掃対象物に圧縮気体を噴射して清掃すると共に、吸引筒の先端側から噴射により剥がされ巻き込まれた切削屑、油分等、混じって跳ね返るものを、外気と共に吸引し、吸引筒後端部の前適所がR形状に湾曲に形成されていることにより、作業者側以外の方向に飛ばし排出できる安全且つ簡単に清掃除去処理ができるという優れた効果を発揮するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、この発明の吸引回収、飛ばし機能付きエアーガン、およびそれを利用した回収処理方法の技術的思想を具現化した代表的な実施例を示すものである。
【図1】吸引回収飛ばし機能付エアーガンを断面化して示す 側面図である
【図2】広口ノズル、ロングタイプ噴射ノズル装備ガンの一部を断面化して示す側面図
【図3】閉鎖状態の噴射スイッチを示す断面図である
【図4】開放状態の噴射スイッチを示す断面図である
【図5】標準タイプの噴射ノズルを示す断面図である
【図6】短いタイプの噴射ノズルを示す断面図である
【図7】長いタイプの噴射ノズルを示す断面図である
【図8】長いタイプの吸引広口ノズルを示す断面図である
【図9】噴射ノズルの使用状態を示す断面図である
【図10】筒奥側に配置した噴射ノズルの使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい活用形態について説明を加える事とする。
グリップは、吸引筒及び噴射ノズルの把持、操作を確実且つ容易にすると共に、該吸引筒や噴射ノズルに接続された圧縮気回路用の噴射スイッチを片手でも取り扱い易いものとする機能を果たし、片手で確実に把持できる形状、寸法および取り扱いやすい重量と十分な耐圧性とに設定された安全なものとしなければならず、吸引筒及び噴射ノズルの取付位置および角度は後述する実施例にも示してあるように、当該吸引筒の末端位置がグリップから外れるようピストル形の配置にしたものとすべきであり、噴射スイッチの操作部分は、グリップを把持した片手で容易に操作可能な配置関係となるようにするのが望ましいといえる。
【0016】
吸引筒は、噴射ノズルの周囲を筒状に包囲して負圧誘導回路から移送される圧縮気体を傾斜噴射口より噴射され生じるエゼクタ効果によって、噴射ノズル周辺の気体、液体、固体およびその混合物などを外気を巻き込みながら吸引、除去するものであり、負圧誘導回路の末端が、吸引筒内同心適所に該噴射ノズルとは反対側に向けた姿勢となる、同吸引筒末端側に向けて傾斜姿勢で複数個の開口したものとし、後述する実施例に示してあるように、同吸引筒の末端には、吸引した気体、液体、固体などを移送し安全且つ簡単に処理する事を可能にするため、吸引筒後端前適所を作業者側以外の方向に向けて開口したものでなければならない。
【0017】
また、吸引筒はその先端部に着脱機構の一部を設け、噴射ノズルの全長を長く設定したロングサイズのノズルを装置した場合、同噴射ノズルに適応したロングサイズの吸引ノズルを装着することができる。
【0018】
また、吸引筒の先端部に着脱機構部に装着する、吸引ノズルは同吸引口の広さが同吸引筒の内径と同じもの、あるいは広さが広口のものの何れか一つに設定する事が出来る。
【0019】
噴射ノズルは、その基端部に着脱機構の一部を設け、吸引筒先端側の着脱機構他部に装置した場合に、同噴射ノズルの先端が当該吸引筒先端から突出配置するよう固定されてなるものや、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端と同位置に配置するよう固定されてなるもの、または、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端より奥側に後退配置するよう固定されてなるものの何れか一つに設定することができる。
【0020】
噴射ノズルの着脱機構は、吸引筒の内壁適所から延伸させた支持部品の圧縮気回路末端に、噴射ノズルの基端を着脱交換可能とするよう装着可能とするものであり、圧縮気回路を通じて供給される気体の噴射力や、吸引筒先端側に発生する吸引力、及び噴射ノズルの他物との軽い接触などで容易に破損、変形しない程度に十分な強度を有するものとしなければならず、汎用工具を使用するなどして簡単に噴射ノズルの着脱が可能な構造のものとすべきであることが望ましい。
【0021】
圧縮気回路は、グリップの基端側から噴射ノズル基端まで圧縮気体を圧送可能とし、噴射スイッチにより圧縮気の噴射操作および停止操作を可能とする機能を果たすものであり、中途適所から負圧誘導回路に分岐し、気体が不要に漏出しないよう充分な気密、耐圧製を確保したものとしなければならず、金属製または硬質合成樹脂製などのグリップや吸引筒の肉厚内部に一体化形成されたものとすることが出来る外、金属製またはそれに同等程度の耐圧パイプを配管、内蔵したものとすることが可能である。
【0022】
負圧誘導回路は、圧縮気回路に供給した圧縮気の一部を吸引筒内同心適所に供給するようにし、噴射ノズルとは反対側に向けて傾斜方向複数個有する噴射口より噴射可能とする機能を果たし、後述する実施例に示すように、圧縮気回路の噴射スイッチより下流側であって、噴射ノズルよりも上流側から分岐されたものとすべきである。
【0023】
噴射スイッチは、外部からの操作によって圧縮気回路の中途適所で圧縮気流の遮断状態を一時的に解除して同圧縮気回路中に圧縮気を流通可能とし、また、外部からの操作を解除すると、再び圧縮気回路中の圧縮気の流れを遮断状態に復帰可能とする機能を果たすものであり、レバー、ボタン、引き金、各種センサーなど、何れかの操作入力部、及び同操作入力部への操作入力を受けて開閉操作可能な開閉弁または電磁弁などからなるものとしなければならず、その操作を考慮すると、後述する実施例に示すように、グリップの適切な位置に設けられた引き金形のものとするのが望ましいといえる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述する事とする。
【実施例】
【0024】
図1の断面化した吸引回収飛ばし機能付エアーガン1の断面図、図2のロングタイプガンの側面図、図3の閉鎖状態の噴射スイッチ4の断面図、図4の開放状態の噴射スイッチ4の断面図、図5の噴射ノズルの断面図、図6の短タイプの噴射ノズルの断面図、図7の長タイプの噴射ノズルの断面図、図8の長タイプの吸引広口ノズル断面図、図9の噴射ノズルの使用状態を示す断面図、図10の筒奥側に配置した噴射ノズルの使用状態を示す断面図に示す事例は、グリップ2の先端に一体化してなる吸引筒5の先端中央に、同吸引筒5に対して同心状対配置で、その先端側方向に向けた噴射ノズル6を設け、該グリップ2の基端から該噴射ノズル6に達する圧縮気回路の適所に噴射スイッチ4を配し、該圧縮気回路3適所から分岐した負圧誘導回路33(図1、9中に示す)の末端部において、同吸引筒5末端側に向けて開口し、当該グリップ2の外周壁適所に噴射スイッチ4を配してなるものとしたこの発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0025】
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンは掌把持し易い形状、寸法に設定された棒状で、中指から小指に対応する外周壁に指掛け用の溝20を刻説したグリップ2の先端に、吸引筒5が90°(図1中に示すα°)又は75°(図2中に示すα°)などの適度な傾斜角度αで接続、一体化されたものであり、該吸引筒5は適切な長さの円筒形状であって、その後端部の前適所で流路進行方向を変更するためのR形状の湾曲形状を有してなるものとし、同後端部の排出口(図1、2中に示す50)より飛ばす事で排出処理をする排出口(図1中の50に示す)を有する、同吸引筒の中途適所の外周部に、当該グリップ2の取付座21に接続座53の52ボルトにて取り付けしてある、該吸引筒の先端に噴射ノズルを接続可能の着脱機構8を有する T形パイプ31は吸引筒同心位置を確保し止めネジ32にて固定したものとなっている。
【0026】
着脱機構8を介して圧縮気回路3を有するT形パイプ31の先端に接続され吸引筒5先端の中心に同心状配置とした噴射ノズル6は、図9中に示すように、その先端が吸引筒5の先端縁から、所定寸法A分突出するように設定したもの、図10中に示すように、その先端が吸引筒5の先端縁から、所定寸法B分奥側に後退して配置するよう設定されたものなどとする事が可能である。
図1及び図9ないし図10中に示すように、当該圧縮気回路3のT形パイプ31は止めネジ32で固定されている。
【0027】
図1に示すように、当該グリップ2の後端位置部に圧縮気回路3用のコネクター部30が開口し、同グリップ2の肉厚内部には、コネクター部30から吸引筒5内まで達するよう圧縮気回路3が延伸されており、その外側のグリップ2の外壁で人差し指に対応する位置に、噴射スイッチ4の引き金41および射出弁42からなる操作入力部40を設けたものとしてあり、図1、図3および図4中に示すように、該射出弁42は、圧縮気回路3の中途適所に交差状に突設、開口されたバルブ穴43内に、コイルスプリング44、バルブロッド45、バルブガイド46を装着し、密閉を要する各部に環状シールSを要複数箇所装着してなり、該引き金41に引き入力すると、図4に示すように、コイルスプリング44に抗してバルブロッド45が没入してバルブを開放し、引き金41を開放すると、図3に示すようにコイルスプリング44の反発力が自動的にバルブロッド45を突出してバルブを閉鎖するものとしてある。
【0028】
図1及び図9中に示すように、当該圧縮気回路3の噴射スイッチ4より下流側に設けた吸引筒5に配されたT形パイプ31の適所に設けた分岐点34を通り吸引筒の末端側に向けて開口する負圧発生誘導用噴射口35に連通してあるものとする。
【0029】
図5,図6、図7に示すように噴射ノズル6はその基端に着脱機構8の雄ネジ81が刻設されており、外径は一定の円筒形外周面壁を有し、先端側の部分を縮径化して細い針金状パイプとして噴射口60を形成しノズル全長に貫通した穴を有するものとする事が可能である。
【0030】
(実施例の作用)
以上の通りの機構からなるこの発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガンは、図1及び図2、図9、図10中に示すように、グリップ2の基端のコネクター部30に圧縮気回路3には圧縮気Cを供給できるようにして、該グリップ2を把持して噴射スイッチ4の操作入力部40引き金41を引くと、図4中に示す、射出弁42のバルブロッド45がコイルスプリング44を圧縮してバルブ穴43に没するように後退し、閉鎖状態にあった圧縮気回路3を開放し、図4中の実線矢印に示すように、圧縮空気Cが流通状態となり、図9及び図10中に実線矢印で示すように、噴射ノズル6噴射口60及び負圧誘導回路33末端の開口負圧発生誘導用噴射口35の各々から圧縮空気Cを噴射し、噴射ノズル6噴射口60から噴射させた圧縮空気Cは、清掃対象物Pに吹き付けて清掃効果を発揮すると共に、負圧誘導回路33末端の負圧発生誘導用噴射口35より噴射した圧縮空気Cにより負圧を発生させ、噴射ノズル6周辺の空気及び清掃塵埃や切削屑、切削油などと巻き込まれる外気Eなどを吸引筒5内に吸引し、同吸引筒5後端前適所に形成されたR形状で湾曲形状の筒内の流路を強制的に移送するものとなる。
該引き金41を開放すると、図3中に示すように、コイルスプリング44の弾性復帰力によってバルブロッド45が突出方向に移動して射出弁42が圧縮気回路3を閉鎖して、噴射ノズル6及び負圧誘導回路33からの圧縮空気Cの噴射が停止する。
【0031】
当該吸引回収飛ばし機能付エアーガンは、図1中に示すように、グリップ2に対して吸引筒5が約90°の角度α°姿勢または、図2中に示すようにグリップ2に対して吸引筒5が約75°の角度α°の傾斜姿勢にて組込みされたものや、様々なタイプの製作が可能としたものである。
【0032】
(実施例1の効果)
以上のような構成からなる実施例1の吸引回収飛ばし機能付エアーガンは前記した物の発明の効果の項における特徴に加え、図2に示すような、更に吸引筒先端位置部に広口吸引ノズル7を着脱用ボルト穴70に取付用ボルト71にて装着し、圧縮気回路3を有するT形パイプ31の着脱機構部8に該広口吸引ノズル7に適合するロングタイプ噴射ノズルLLを装着することによって、異形を有する清掃対象物であっても、より高い吸引、回収、飛ばし、除去という処理方法の清掃が可能となり、安全で効率的且つ効果的な清掃作業を実現化することが出来るというこれまでには無い利点が得られるものとなる。
【0033】
(結び)
叙述の如く、この発明の吸引回収飛ばし機能付エアーガン、及びそれを利用した清掃方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易にできるものである。
作業者側やそれに近い方向に飛散して危険だった圧縮空気の噴射により剥がし除去する清掃方法や、回収移送用ダクトホースなど作業効率が下がる要因部品を装着してなる従来からの清掃器具技術と比較し、作業効率低下要因部品を不要として、排出物を作業者側以外の方向に飛ばす機構を配するものであるため、より安全な作業で生産効率を大幅に改善可能にすることから、部品製造業界および製品組立業界はもとよりのこと、飛散から身を守るためにゴーグル着用が必須とされるような作業現場などにおいても高く評価されることとなり、今後、広範囲に利用、普及が図られていくこととなるものと予想される。
【符号の説明】
【0034】
1 吸引回収飛ばし機能付エアーガン
2 グリップ
20 同 指掛け用の溝
21 同 吸引筒取付け座
3 圧縮気回路
30 同 コネクター部
31 同 T形パイプ
32 同 止めネジ
33 同 負圧誘導回路
34 同 分岐点
35 同 負圧誘導回路噴射口
4 噴射スイッチ
40 同 操作入力部
41 同 引き金
42 同 射出弁
43 同 バルブ穴
44 同 コイルスプリング
45 同 バルブロッド
46 同 バルブガイド
5 吸引筒
50 同 排出口
51 同 吸引口
52 同 取付けネジ
53 同 接続座
6 噴射ノズル
60 同 噴射口
61 同 着脱機構雄ネジ部
7 広口吸引ノズル
70 同 着脱用ボルト穴
71 同 取付け用ボルト
8 着脱機構
81 同 雄ネジ
82 同 雌ネジ
α 吸引筒5の傾斜角度
β 吸引筒排出口前部R形状範囲角度
A 噴射ノズルの吸引筒からの突出寸法
B 噴射ノズルの吸引筒内への後退寸法
C 圧縮空気(圧縮気)
D 噴射跳ね返り気流
E 巻き込まれる外気
F 吸引気流
G 排出気流
L 噴射ノズル全長
LL ロングタイプ噴射ノズル
SL 短タイプ噴射ノズル
M 広口タイプ吸引ノズルの吸引口寸法
S 環状シール
P 清掃対象物
P0 同 柱状穴
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップの先端適宜角度姿勢に一体化してなる吸引筒の先端中央に同吸引筒に対して同心配置で、その先端側方向に向けて気体を噴射可能とする噴射ノズルを設け、当該グリップの基端から該噴射ノズルに渡る管路の中途適所に同グリップを把持した手指で操作可能となる外壁に操作入力部を露出するよう噴射スイッチを配した圧縮気回路を内蔵すると共に、該圧縮気回路の噴射スイッチと噴射ノズルとの間適所から分岐した負圧誘導回路の末端を、当該吸引筒同心状配置適所において、該噴射ノズルとは反対側方向に同吸引筒末端側に向けて開口するよう設け、後端部前適所にR形状の湾曲形状で進行方向を変更する流路を設けてあるものとしたことを特徴とする吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項2】
噴射ノズルがその基端部に共通の着脱機構の一部を設けた少なくとも2個準備し、各噴射ノズルは互いのノズルの長さを、長、短の関係とするよう設定してなるものとした吸引回収飛ばし機能付エアーガン
【請求項3】
噴射ノズルが、その基端部に着脱機構の一部を設け、吸引筒先端側の着脱機構部に装着した場合に、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端から突出配置するよう固定されてなるものとした請求項1〜2何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項4】
噴射ノズルが、その基端部に着脱機構の一部を設け、吸引筒先端側の着脱機構部に装着した場合に、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端より奥側に後退配置するよう固定されてなるものとした請求項1〜3何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項5】
吸引筒先端部に、吸引口部のサイズを広くし、且つ全体の長さを長く設けた広口タイプの吸引ノズル、及び同ノズルに適合する長いタイプの噴射ノズルを装着可能とした 請求項1〜4の何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項6】
吸引筒先端中央部にある噴射ノズルを、清掃対象物に対峙、接近させて噴射スイッチを操作し、噴射ノズルから圧縮気体を吹き付け、噴射ノズル口周辺の気体、液体、固体などを吸引回収し移送して、同吸引筒後端部排出口より飛ばして処理をするようにした 請求項1〜5何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガンを利用した清掃方法。
【請求項1】
グリップの先端適宜角度姿勢に一体化してなる吸引筒の先端中央に同吸引筒に対して同心配置で、その先端側方向に向けて気体を噴射可能とする噴射ノズルを設け、当該グリップの基端から該噴射ノズルに渡る管路の中途適所に同グリップを把持した手指で操作可能となる外壁に操作入力部を露出するよう噴射スイッチを配した圧縮気回路を内蔵すると共に、該圧縮気回路の噴射スイッチと噴射ノズルとの間適所から分岐した負圧誘導回路の末端を、当該吸引筒同心状配置適所において、該噴射ノズルとは反対側方向に同吸引筒末端側に向けて開口するよう設け、後端部前適所にR形状の湾曲形状で進行方向を変更する流路を設けてあるものとしたことを特徴とする吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項2】
噴射ノズルがその基端部に共通の着脱機構の一部を設けた少なくとも2個準備し、各噴射ノズルは互いのノズルの長さを、長、短の関係とするよう設定してなるものとした吸引回収飛ばし機能付エアーガン
【請求項3】
噴射ノズルが、その基端部に着脱機構の一部を設け、吸引筒先端側の着脱機構部に装着した場合に、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端から突出配置するよう固定されてなるものとした請求項1〜2何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項4】
噴射ノズルが、その基端部に着脱機構の一部を設け、吸引筒先端側の着脱機構部に装着した場合に、同噴射ノズルの先端が、該吸引筒先端より奥側に後退配置するよう固定されてなるものとした請求項1〜3何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項5】
吸引筒先端部に、吸引口部のサイズを広くし、且つ全体の長さを長く設けた広口タイプの吸引ノズル、及び同ノズルに適合する長いタイプの噴射ノズルを装着可能とした 請求項1〜4の何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガン。
【請求項6】
吸引筒先端中央部にある噴射ノズルを、清掃対象物に対峙、接近させて噴射スイッチを操作し、噴射ノズルから圧縮気体を吹き付け、噴射ノズル口周辺の気体、液体、固体などを吸引回収し移送して、同吸引筒後端部排出口より飛ばして処理をするようにした 請求項1〜5何れか1項記載の吸引回収飛ばし機能付エアーガンを利用した清掃方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−255293(P2011−255293A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130900(P2010−130900)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(710005681)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(710005681)
【Fターム(参考)】
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