説明

呼処理サーバおよび呼処理サーバにおける提供サービス移行方法

【課題】 ユーザの望むタイミングで新たな電話サービスの利用を開始することができ、新たな電話サービスへの移行期間中にサービス提供不可となる時期が存在せずに移行処理を実行する呼処理サーバおよび呼処理サーバにおける提供サービス移行方法を提供する。
【解決手段】 ユーザ端末20ごとの、現在新たなサービスへの移行前であるか移行後であるかを示す移行状態情報を記録する移行状態記録部12と、移行対象のユーザ端末20からの着信信号を解析して移行後のサービスを利用するものか否かを判定する移行判定部16と、移行後のサービスを利用するものであると判定されたときに移行状態記録部12に記録された移行状態情報を「移行前」から「移行後」に更新する移行状態参照・更新部14と、移行状態記録部12に記録された移行状態情報に基づいて、電話サービス内容を切り替えてユーザ端末20に電話サービスを提供するサービス処理部15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP電話サービスに利用する呼処理サーバおよび呼処理サーバにおける提供サービス移行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IPネットワーク上での電話サービスの実現方式として、SIP(Session Initiation Protocol)を用いた商用IP電話サービスが広く普及している(例えば非特許文献1)。
これらの商用IP電話サービスでは、サービス事業者が所有する呼制御サーバ(SIPサーバ)上に、そのIP電話サービスを契約したユーザの識別情報(一般的には電話番号等、契約ユーザを一意に識別可能な番号)と、契約しているサービス種別やオプションサービスの契約有無といった情報(契約情報)とが対で登録されており、サービスを契約したユーザのみがそのサービス内容を享受できる形態が一般的である。
【0003】
この契約ユーザが利用するサービスは、同内容で永久的に利用され続けるとは限らない。例えば、サービス事業者側が従来の契約ユーザに対して新たに開始した後継サービスへの移行を促したことにより、または、契約ユーザ自身がより利便性の高いサービス内容を自発的に求めたことにより、他のサービスへ移行される場合等が考えられる。
【0004】
この様な、契約ユーザが現在の契約サービスから、より利便性の高い他の契約サービスへと移行するケースでは、ユーザの識別情報が変わらずに他サービスへと移行できる事が利便性の観点からは望ましく、一般的には以下のような手順で移行処理が行われる。
【0005】
(1)契約ユーザは、他の契約サービスへと移行する旨をサービス事業者へ申告する。
【0006】
(2)サービス事業者はユーザからの申告内容に基づき、現在の契約サービスを一旦解除する。
【0007】
(3)続いて、サービス事業者は移行先の契約情報を、ユーザの今までの識別情報を用いて登録する(移行完了)。
【0008】
(4)サービス事業者は移行作業が完了した旨を契約ユーザに通知し、ユーザは移行先の契約サービスが利用可能となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】NTT東日本ひかり電話サービス:http://flets.com/hikaridenwa/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この様な他サービスへの移行処理において、従来の方法では下記2点の課題が存在する。
【0011】
一つ目は、他サービスへ移行する時期が、サービス事業者側の契約情報削除・登録作業の時期によって決定される点である。
【0012】
このためユーザは、サービス事業者側の移行作業完了直後から強制的に移行先サービスを利用することとなり、ユーザが望むタイミングで移行先サービスを利用開始とすることができない。
【0013】
二つ目は、サービス事業者が旧サービスの契約情報を削除し、移行先サービスの登録作業が完了するまでの期間は、ユーザが移行前後のどちらのサービスも利用不可能となる点である。
【0014】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ユーザの望むタイミングで新たな電話サービスの利用を開始することができ、新たな電話サービスへの移行期間中にサービス提供不可となる時期が存在せずに移行処理を実行することが可能な呼処理サーバおよび呼処理サーバにおける提供サービス移行方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するための本発明の呼処理サーバは、予めユーザ端末ごとに契約された内容に基づいて、電話サービスを提供する呼処理サーバであって、新たな電話サービスへの移行対象のユーザ端末の識別情報と、現在前記新たなサービスへの移行前であるか移行後であるかを示す移行状態情報とを対応させて記録する移行状態記録部と、前記移行状態記録部に記録された移行状態情報に基づいて、電話サービス内容を切り替えて前記ユーザ端末に電話サービスを提供するサービス処理部とを備えることを特徴とする。
【0016】
またこの呼処理サーバは、前記移行対象のユーザ端末からの着信信号を受けたときに、当該着信信号を解析して前記新たなサービスへの移行前の電話サービスを利用するものか、移行後のサービスを利用するものかを判定する移行判定部と、前記移行判定部で移行後のサービスを利用するものであると判定されたときに、前記移行状態記録部に記録された移行状態情報を、「移行前」から「移行後」に更新する移行状態更新部とをさらに備えるようにしてもよい。
【0017】
また本発明の呼処理サーバにおける提供サービス移行方法は、予めユーザ端末ごとに契約された内容に基づいて電話サービスを提供する呼処理サーバが、新たな電話サービスへの移行対象のユーザ端末の識別情報と、現在前記新たなサービスへの移行前であるか移行後であるかを示す移行状態情報とを対応させて記録する移行状態記録ステップと、前記移行対象のユーザ端末からの着信信号を受けたときに、当該着信信号を解析して前記新たなサービスへの移行前の電話サービスを利用するものか、移行後のサービスを利用するものかを判定する移行判定ステップと、前記移行判定ステップで移行後のサービスを利用するものであると判定されたときに、前記移行状態記録ステップで記録された移行状態情報を、「移行前」から「移行後」に更新する移行状態更新ステップと、最新の前記移行状態情報に基づいて、電話サービス内容を切り替えて前記ユーザ端末に電話サービスを提供するサービス処理ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の呼処理サーバおよび呼処理サーバにおける提供サービス移行方法によれば、ユーザの望むタイミングで新たな電話サービスの利用を開始することができ、新たな電話サービスへの移行期間中にサービス提供不可となる時期が存在せずに移行処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態による呼処理サーバを利用したIP電話システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による呼処理サーバを利用して、電話サービスを移行するときの状態を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態による呼処理サーバにおいて、移行対象のユーザ端末に着信があったときの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による呼処理サーバにおいて、移行対象のユーザ端末から発信があったときの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
〈一実施形態による呼処理サーバを利用したIP電話システムの構成〉
本発明の一実施形態による呼処理サーバを利用したIP電話システム1の構成について、図1を参照して説明する。
【0021】
本実施形態によるIP電話システム1は、サービス事業者により管理される呼処理サーバ10と、一般ユーザが利用するIP電話機であるユーザ端末20とがIPネットワーク上で接続されて構成されている。図1においては説明の簡略化のため、呼処理サーバ10に一台のユーザ端末20が接続されている場合を示したが、実際には複数のユーザ端末20が接続されている。
【0022】
また本実施形態において各ユーザ端末20を識別する情報として、それぞれのユーザ端末20の電話番号が用いられる。
【0023】
呼処理サーバ10は、予めユーザ端末20ごとに契約された内容に基づいて電話サービスを提供するものであり、契約情報記録部11と、移行状態記録部12と、信号受信部13と、移行状態参照・更新部14と、サービス処理部15と、移行判定部16とを有する。
【0024】
契約情報記録部11は、ユーザ端末20の識別情報ごとの、現在利用中の電話サービスの契約情報を記録するとともに、ユーザからの依頼により登録された移行先の電話サービスの契約情報を記録する。
【0025】
移行状態記録部12は、ユーザから新たな電話サービスへの移行を依頼されてから移行処理が完了するまでの間、当該ユーザが利用するユーザ端末20(移行対象ユーザ端末)の識別情報と、現在この新たなサービスへの移行前であるか移行後であるかを示す移行状態情報とを対応させて記録する。
【0026】
信号受信部13は、ユーザ端末20との通信を行う。
【0027】
移行状態参照・更新部14は、信号受信部13でユーザ端末20からの着信信号を受けたときに、当該ユーザ端末20の移行状態情報が移行状態記録部12に存在するか否かを判定し、移行状態情報が存在すると判定した場合には、この着信信号が移行後の電話サービスを利用するものであるか否かを移行判定部16の処理により判定する。ここで移行後のサービスを利用するものであると判定したときには、移行状態記録部12に記録された移行状態情報を、「移行前」から「移行後」に更新する。
【0028】
また移行状態参照・更新部14は、信号受信部13でユーザ端末20への着信信号を受けたときに、当該ユーザ端末20の移行状態情報が移行状態記録部12に存在するか否かを判定し、移行状態情報が存在すると判定した場合には当該移行状態情報の内容が「移行前」であるか「移行後」であるかをさらに判定する。
【0029】
サービス処理部15は、移行状態参照・更新部14により移行前のサービスにより着信したと判定されたときには契約情報記録部11に記録された移行前(利用中)の契約情報に基づいて電話サービスを提供し、移行後のサービスにより着信したと判定されたときには契約情報記録部11に記録された移行先の契約情報に切り替えて電話サービスを提供する。
【0030】
移行判定部16は、移行状態参照・更新部14の指示により、着信信号に基づいて移行後の電話サービスを利用するものであるか否かを判定する。
【0031】
〈一実施形態による呼処理サーバを利用したIP電話システムの動作〉
本発明の一実施形態として図2に示すように、ユーザ端末20が現在利用中の、中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービスから、直接呼処理サーバ10に接続される新たな電話サービスに、同一の電話番号のままで移行する場合の処理について説明する。
【0032】
本実施形態において契約情報記録部11には、ユーザ端末20の識別情報である電話番号ごとの、現在利用中の電話サービス(中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報が記録され、サービスが提供されている。
【0033】
まず、新たな電話サービスへの移行を希望するユーザにより、当該ユーザが利用するユーザ端末20(移行処理対象のユーザ端末20)の電話番号と移行先の電話サービス内容とがサービス事業者に伝えられると、サービス事業者により当該電話番号に対する移行先の電話サービス内容(直接呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報が、呼処理サーバ10の契約情報記録部11に記録される。この時点で呼処理サーバ10には、当該電話番号に関し、移行前(現在利用中)の電話サービスの契約情報と、移行後の電話サービスの契約情報との両方が保持される。
【0034】
またサービス事業者により、当該移行処理対象のユーザ端末20の電話番号と、この電話番号に対する移行状態情報とが対応付けられて移行状態記録部12に記録される。このとき移行状態情報は、「移行前」として記録される。
【0035】
これらの情報が記録された状態で、(1)移行処理前に移行処理対象のユーザ端末20への着信があった場合、(2)移行処理前に移行処理対象のユーザ端末20からの新たな電話サービスによる着信があった場合、(3)移行処理後に移行処理対象のユーザ端末20への着信があった場合、について図3および図4のフローチャートを参照して説明する。
【0036】
(1)移行処理前に移行処理対象のユーザ端末20への着信があった場合
移行処理前に他のユーザ端末20から移行処理対象のユーザ端末20に対して着信があった場合は、図3に示すように、呼処理サーバ10の信号受信部13で着信信号が受信され(S1)、移行状態参照・更新部14において、この着信信号から着信先のユーザ端末20の識別情報である電話番号が抽出される(S2)。
【0037】
次に、移行状態参照・更新部14において移行状態記録部12の情報が検索されて(S3)、抽出された電話番号に対応する移行状態情報が存在するか否かが判定される。
【0038】
当該ユーザ端末20の電話番号に対応する移行状態情報が存在する場合には、この着信先のユーザ端末20が移行対象のユーザ端末20であると判断され(S4の「YES」)、さらに移行状態情報が取得される(S5)。
【0039】
ここでは、移行状態情報は「移行前」であり(S6の「NO」)、サービス処理部15において、契約情報記録部11に記録された移行前の電話サービス(中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報に基づいてユーザ端末20への着信処理が継続される(S7)。
【0040】
またステップS4において、当該ユーザ端末20の電話番号に対応する移行状態情報が存在しない場合には、この着信先のユーザ端末20が移行対象のユーザ端末20ではないと判断され(S4の「NO」)、サービス処理部15において、契約情報記録部11に記録された現在利用中の電話サービス(中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報に基づいてユーザ端末20への着信処理が継続される(S8)。
【0041】
(2)移行処理前に移行処理対象のユーザ端末20からの新たな電話サービスによる着信があった場合
次に、移行処理前に移行処理対象のユーザ端末20から新たな電話サービスによる着信があった場合について図4を参照して説明する。
【0042】
移行処理対象のユーザ端末20から発信される際、このユーザ端末20から呼処理サーバ10に対してSIP信号が送信されるが、SIPでは、ユーザ端末20から定期的に自端末の登録情報(REGISTER信号)が送信される。
【0043】
そのため通常は、ユーザ端末20からの新たな電話サービス(直接呼処理サーバ10に接続される電話サービス)を利用するための着信を受ける際に、呼処理サーバ10が最初に受信するのはこのREGISTER信号となる。
【0044】
そこで呼処理サーバ10において、ユーザ端末20から新たな電話サービスを利用するための着信としてREGISTER信号が信号受信部13で受信されると(S11)、このREGISTER信号から発信元のユーザ端末20の識別情報である電話番号が抽出される(S12)。
【0045】
次に、移行状態参照・更新部14において移行状態記録部12の情報が検索されて(S13)、発信元のユーザ端末20の電話番号に対応する移行状態情報が存在するか否かが判定される。
【0046】
当該ユーザ端末20の電話番号に対応する移行状態情報が存在する場合(S14の「YES」)には、このREGISTER信号による着信が移行前の電話サービスを利用するものであるか新たな電話サービスを利用するものであるかが移行判定部16において判定される(S15)。
【0047】
この判定処理は、移行前後の電話サービス内容によって様々な方法が考えられ、例えば下記( i )、( ii )のような方法がある。
【0048】
( i ) 移行前のサービスにおいてはユーザ端末20から発信されたREGISTER信号が中継SIPサーバ30によって終端処理されてしまう場合には、REGISTER信号が受信されたときには無条件で、移行判定部16において移行後の電話サービス(直接呼処理サーバ10に接続される電話サービス)が利用されていると判断される。
【0049】
( ii ) ユーザ端末20から発信されたREGISTER信号が中継SIPサーバ30を経由するか否かにかかわらず呼処理サーバ10で受信される場合には、移行判定部16において、受信したREGISTER信号の中継SIPサーバ情報(Viaヘッダ)が確認され、中継SIPサーバ30のIPアドレスが含まれている場合は中継SIPサーバ30を経由して受信されているため移行前の電話サービス(中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービス)が利用されていると判断され、中継SIPサーバ30のIPアドレスが含まれていない場合には中継SIPサーバ30は経由せずに受信されており移行後の電話サービス(直接呼処理サーバ10に接続される電話サービス)が利用されていると判断される。
【0050】
この判定処理により、移行判定部16において移行後の電話サービスが利用されていると判断されたとき(S15の「YES」)には、移行状態参照・更新部14により移行状態記録部12に記録された移行状態情報が「移行前」から「移行後」に更新される(S16)。
【0051】
そしてサービス処理部15により、契約情報記録部11に記録された新たな移行後の契約情報が利用されるように切り替えられ、移行後の電話サービス(直接呼処理サーバ10に接続される電話サービス)用の発信処理がサービス処理部15で継続される(S17)。
【0052】
またこの判定処理により、移行判定部16において移行前の電話サービスが利用されていると判断されたとき(S15の「NO」)には、サービス処理部15において、契約情報記録部11に記録された移行前の電話サービス(中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報に基づいてユーザ端末20からの発信処理が継続される(S18)。
【0053】
またステップS14において、当該ユーザ端末20の電話番号に対応する移行状態情報が存在しない場合には、この発信元のユーザ端末20が移行対象のユーザ端末20ではないと判断され(S14の「NO」)、サービス処理部15において、契約情報記録部11に記録された現在利用中の電話サービス(中継SIPサーバ30を介して呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報に基づいてユーザ端末20からの発信処理が継続される(S19)。
【0054】
上述した処理において、電話サービスの移行処理完了後は移行前の契約情報は不要となるため、ステップS16において移行状態情報が更新されたときに契約情報記録部11に記録されている当該ユーザ端末20に対応する移行前の契約情報が削除されるようにしてもよい。
【0055】
(3)移行処理後に移行処理対象のユーザ端末20への着信があった場合
移行処理後に移行処理対象のユーザ端末20への着信があった場合は、上記(1)で説明した図3のステップS1〜S6の処理が実行され、ステップS6において移行状態情報が「移行後」であると判断される(S6の「YES」)。
【0056】
そしてサービス処理部15において、契約情報記録部11に記録された移行後の電話サービス(直接呼処理サーバ10に接続される電話サービス)の契約情報に基づいてユーザ端末20への着信処理が継続される(S9)。
【0057】
以上の本実施形態によれば、電話サービス内容の移行処理が、サービス事業者側の作業タイミングではなくユーザからの操作に基づく契機で実行され、移行期間中にサービス提供不可となる時期が存在することなく処理を実行することができる。
【符号の説明】
【0058】
1…IP電話システム
10…呼処理サーバ
11…契約情報記録部
12…移行状態記録部
13…信号受信部
14…移行状態参照・更新部
15…サービス処理部
16…移行判定部
20…ユーザ端末
30…中継SIPサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予めユーザ端末ごとに契約された内容に基づいて、電話サービスを提供する呼処理サーバにおいて、
新たな電話サービスへの移行対象のユーザ端末の識別情報と、現在前記新たなサービスへの移行前であるか移行後であるかを示す移行状態情報とを対応させて記録する移行状態記録部と、
前記移行状態記録部に記録された移行状態情報に基づいて、電話サービス内容を切り替えて前記ユーザ端末に電話サービスを提供するサービス処理部と、
を備えることを特徴とする呼処理サーバ。
【請求項2】
前記移行対象のユーザ端末からの着信信号を受けたときに、当該着信信号に基づいて前記新たなサービスへの移行前の電話サービスを利用するものか、移行後のサービスを利用するものかを判定する移行判定部と、
前記移行判定部で移行後のサービスを利用するものであると判定されたときに、前記移行状態記録部に記録された移行状態情報を、「移行前」から「移行後」に更新する移行状態更新部と、
をさらに備えることを特徴とする呼処理サーバ。
【請求項3】
予めユーザ端末ごとに契約された内容に基づいて、電話サービスを提供する呼処理サーバが、
新たな電話サービスへの移行対象のユーザ端末の識別情報と、現在前記新たなサービスへの移行前であるか移行後であるかを示す移行状態情報とを対応させて記録する移行状態記録ステップと、
前記移行対象のユーザ端末からの着信信号を受けたときに、当該着信信号に基づいて前記新たなサービスへの移行前の電話サービスを利用するものか、移行後のサービスを利用するものかを判定する移行判定ステップと、
前記移行判定ステップで移行後のサービスを利用するものであると判定されたときに、前記移行状態記録ステップで記録された移行状態情報を、「移行前」から「移行後」に更新する移行状態更新ステップと、
最新の前記移行状態情報に基づいて、電話サービス内容を切り替えて前記ユーザ端末に電話サービスを提供するサービス処理ステップと
を有することを特徴とする呼処理サーバにおける提供サービス移行方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−257027(P2012−257027A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128141(P2011−128141)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】