説明

商品出庫管理端末、制御方法およびプログラム。

【課題】商品配達の受注後、得意先からの注文後、すぐに商品の配達が可能な商品情報管理システムを提供する。
【解決手段】商品情報管理端末は、出庫する商品情報を受注データとして記憶可能であって、前記出庫する商品情報の出庫データを生成する出庫データ生成手段と、前記出庫データ生成手段により前記出庫データを生成する際に前記出庫すべき商品情報を受注したことを示す受注データが前記商品情報管理端末の記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記受注データが記憶されていないと判断された場合に、前記出庫データ生成手段で前記出庫データを生成する際に用いられる前記出庫する商品情報から前記受注データを生成する受注データ生成手段とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンディターミナルに代表される携帯用情報処理端末を用いた商品情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、日常の様々な場面において、携帯用の情報処理端末(以下、ハンディターミナル)を用いてサービスが提供されている。ハンディターミナルには各業務用のアプリケーションプログラムが搭載されており、ハンディターミナルのユーザは、搭載されている夫々のアプリケーションを用いて、データの入力、保存、更には、保存されているデータから帳票を生成して出力することが可能となっている。
【0003】
食材卸業でこのハンディターミナルを使用するユーザの1日の業務は、例えば、営業所にて商品情報を上位端末(PCなど)からハンディターミナルに受信し、得意先から電話・FAXなどで注文を受け、その内容を携帯端末に『受注情報』として注文を入力し、倉庫へ移動後、商品をピッキングすると同時に、ハンディターミナルに『出庫情報』として入力し、ピッキングした商品を得意先へ配達後、営業所に戻り、当日の受注・出庫情報を上位端末へ送信する、という流れになっている。
【0004】
受注処理にて生成される受注データと紐付けて、出庫処理を行う必要があるため、受注処理を先に行っていないとその後の処理が行えず、得意先から注文があっても、すぐに商品を届けることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−39856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に開示されている技術によれば、在庫を持っていない場合であっても、既に受注処理して出庫した他の発注者所有の販売済在庫商品を発注者の受注商品として活用できる受注方法が開示されている。また、発注情報から受注情報を生成することは可能であるが、出庫情報・売上情報への紐付けがなされておらず、食材情報管理の効率アップまでは考慮されていない。
【0007】
そもそも、出庫情報とは、得意先から受けたオーダーを、一度情報処理装置において受注情報としてステータスを更新したあと、『受注』というステータスを以て初めて更新できるものであるが、業務の運用上、得意先からのメールや電話でオーダーを受けると、受注情報に更新しないまま、先に出庫準備を行うことが大抵である。これは、得意先からのオーダー後、商品配送に時間がかかると、クレームの原因になり、次の商品販売機会を失ってしまうためである。受注情報の更新に手間をかけずして配送までの時間を短縮する方法が求められている。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、得意先からの注文受注後、すぐに商品の配送が可能な商品出庫システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明の目的は、出庫する商品情報を受注データとして記憶可能な商品情報管理端末において、前記出庫する商品情報の出庫データを生成する出庫データ生成手段と、前記出庫データ生成手段により前記出庫データを生成する際に前記出庫すべき商品情報を受注したことを示す受注データが前記商品情報管理端末の記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記受注データが記憶されていないと判断された場合に、前記出庫データ生成手段で前記出庫データを生成する際に用いられる前記出庫する商品情報から前記受注データを生成する受注データ生成手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、得意先からの注文受注後、すぐに商品の配送が可能な商品出庫システムを提供することが可能になる。具体的には、それまで行っていた受注処理を行う必要が無くなり、出庫情報を生成しながら、同時に受注情報を生成できるため、作業時間の大幅短縮が見込める。また、得意先への商品配達のスピードアップも可能になるので、より多くの得意先の注文を獲得できる効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成図である。
【図2】図1における携帯端末のハードウェア構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図1における携帯端末のモジュール構成図である。
【図4】図1における携帯端末が実行する食材情報管理システムを示すフローチャートである。
【図5】図1における携帯端末が実行する食材情報管理業務の画面である。
【図6】図1における携帯端末が実行する食材情報管理業務のテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、図1を用いて、本発明のシステム構成について説明する。
【0013】
本実施形態に係るシステムは、ハンディターミナル101と、端末102とが、LAN等のネットワーク103を介して相互に通信可能に接続された構成となっている。端末102は、コンピュータ等の携帯端末で構成される。
【0014】
ハンディターミナル101は、ユーザの食材情報管理業務等に用いられる。端末102より、商品情報を受信し、ユーザによる処理の選択受付、受注入力、出庫入力、端末102へのデータ送信を可能とする。本発明において、ハンディターミナル101は、それぞれ複数台あっても構わない。
【0015】
次に、図2を用いて本発明のハンディターミナル101のハードウエア構成について説明する。図2は、本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す図である。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0016】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0017】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0018】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0019】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器にへの表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0020】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0021】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0022】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0023】
本発明を実現するためのプログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる定義ファイル213及び各種情報テーブル214は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0024】
次に、図3を用いて、本発明のハンディターミナル101のモジュール構成について説明する。図3は、ハンディターミナル101におけるモジュール構成の一例を示す図である。
【0025】
本発明のハンディターミナル101は、データ送受信部301と、受注データ生成部302と、出庫データ生成部303から構成されている。301のデータ送受信部は、上端末102とのデータの送受信を実行する。
【0026】
302の受注データ生成部では、ユーザが、ユーザの顧客より受け付けた受注内容の「受注明細」を生成する。
【0027】
303の出庫データ生成部では、ユーザの顧客より受け付けた受注内容に基づいて実行する「出庫明細」を生成する。
304のデータ判定部では、出庫データを生成する際に、その出庫する商品情報の受注データが外部メモリ211に記憶格納されているか否かを判定する。
【0028】
次に、図4のフローチャートを用いて、本発明のハンディターミナル101で入力する商品情報管理業務(受注処理/出庫処理)について説明する。なお、本発明の実施形態に記載のハンディターミナル101は、食肉業者で用いられることを例として説明を進めていくものとする。図4は、本実施形態を示すシステムにおける食材情報管理業務を示すフローチャート図である。
【0029】
ステップS401において、ハンディターミナル101のCPU201は、メインメニュー画面(図5の501)を表示して処理選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0030】
ユーザにより、ステップS401で図5の501から「受注」が選択されると、ステップS402において、ハンディターミル101のCPU201は、受注メニュー画面(図5の502)を表示して、受注業務選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0031】
ユーザにより、ステップS402で図5の502から「入力」が選択されると、ステップS403において、ハンディターミナル101のCPU201は、得意先選択画面(図5の503)を表示して得意先選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0032】
ユーザにより、S403で図5の503から該当の「得意先」が選択されると、ステップS404において、ハンディターミナル101のCPU201は、種別選択画面(図5の504)を表示して受注した商品選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0033】
ユーザにより、S404で図5の504から該当の「種別(畜種)」が選択されると、ステップS405において、ハンディターミナル101のCPU201は、商品一覧画面(図5の505)を表示して商品選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0034】
ユーザにより、S405で図5の505から商品が選択されると、ステップS406において、ハンディターミナル101のCPU201は、受注明細画面(図5の506)を表示して受注ケース数・納品単価・仕切単価の入力監視状態にて待機し、ユーザによる入力を受け付ける。
【0035】
ユーザにより、ステップS407で図5の506にて受注ケース数・納品単価・仕切単価が入力されると、ステップS408において、ハンディターミナル101のCPU201は、受注データ(図6の601)を生成し、次の商品入力の受付監視状態にて待機する。以上、ステップS402〜S408までは、従来の受注データ生成方法である。
【0036】
ユーザにより、ステップS401で図5の501から「出庫」が選択されると、ステップS409において、ハンディターミル101のCPU201は、出庫メニュー画面(図5の507)を表示して、出庫業務選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0037】
ユーザにより、ステップS409で図5の507から「得意先別出庫」が選択されると、ステップS410において、ハンディターミナル101のCPU201は、得意先選択画面(図5の508)を表示して得意先選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0038】
ユーザにより、ステップS410で図5の508から該当の「得意先」が選択されると、ステップS411において、ハンディターミナル101のCPU201は、畜種選択画面(図5の509)を表示して畜種選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0039】
ユーザにより、ステップS411で図5の509から該当の「畜種」が選択されると、ステップS412において、ハンディターミナル101のCPU201は、商品一覧画面(図5の510)を表示して商品選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0040】
ユーザにより、ステップS412で図5の510から商品が選択されると、ステップS413において、ハンディターミナル101のCPU201は、重量入力画面(図5の511)を表示して、ピッキングした出庫ケース数分の重量入力監視状態にて待機し、ユーザによる入力を受け付ける。
【0041】
ユーザにより、ステップステップS414で図5の511にて出庫ケース数分の重量が入力されると、ステップS415において、ハンディターミナル101のCPU201は、出庫データ(図6の602)を生成し、次の商品入力の受付監視状態にて待機する。
【0042】
次に、本発明で実現する「出庫受注」の方法をステップS409で説明する。ユーザにより、ステップS409で図5の507から「出庫受注」が選択されると、ステップS416において、ハンディターミナル101のCPU201は、得意先選択画面(図5の512)を表示して得意先選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0043】
ユーザにより、ステップS416で図5の512から該当の「得意先」が選択されると、ステップS417において、ハンディターミナル101のCPU201は、畜種選択画面(図5の513)を表示して畜種選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0044】
ユーザにより、ステップS417で図5の513から該当の「畜種」が選択されると、ステップS418において、ハンディターミナル101のCPU201は、商品一覧画面(図5の514)を表示して商品選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0045】
ユーザにより、ステップS418で図5の514から商品が選択されると、ステップS419において、ハンディターミナル101のCPU201は、重量入力画面(図5の515)を表示して、ピッキングした出庫ケース数分の重量入力、及び、納品単価・仕切単価の入力監視状態にて待機し、ユーザによる入力を受け付ける。
【0046】
ユーザにより、ステップS420で「単価」ボタンが押下されると、ステップS421において、ハンディターミナル101のCPU201は、単価入力画面(図5の516)を表示し、ステップS422でピッキングした出庫商品の納品単価・仕切単価が入力されると、ハンディターミナル101のCPU201は、入力値を保持し、重量入力画面(図5の515)に戻る。
【0047】
ユーザにより、ステップS423で図5の515にて出庫ケース数分の重量が入力されると、ステップS424において、ハンディターミナル101のCPU201は、出庫データ(図6の602)を生成すると同時に受注データ(図6の601)を生成し、次の商品入力の受付監視状態にて待機する。
【0048】
ステップS416〜ステップS423までの処理によれば、得意先からの注文を受け付けた後、即座に出庫情報を生成すると同時に、受注情報も生成することができ、大幅な業務の効率化が期待される。
【0049】
次に、図6を用いて本発明の出庫受注処理により生成される受注データならびに出庫データの構成について説明する。
【0050】
図6の601は、本実施形態を示すシステムにおいて、ハンディターミナル101のステップS408、もしくは、ステップS424で生成され、外部メモリ211に記憶される受注データの一例を示すデータ構成図である。
【0051】
図6の601に示すように、受注データは、受注PCD・得意先CD・品名CD・畜種CD・処理年月日・ケース数・個数・重量・仕切単価・納品単価・登録日時の項目を持って構成される。受注PCD毎に、受注情報が設定されている。
【0052】
図6の602は、本実施形態を示すシステムにおいて、ハンディターミナル101のステップS415、もしくは、ステップS424で生成され、外部メモリ211に記憶される出庫データの一例を示すデータ構成図である。
【0053】
図6の602に示すように、出庫データは、出庫PCD・得意先CD・品名CD・畜種CD・処理年月日・ケース数・個数・重量・登録日時の項目を持って構成される。出庫PCD毎に、出庫情報が設定されている。
<第二の実施形態>
【0054】
ユーザにより、ステップS401で図5の501から「出庫」が選択されると、ステップS451において、ハンディターミナル101のCPU201は、出庫する受注データの選択するための受注データ選択画面(図5の517)が表示されて、受注データ(得意先)選択の受付監視状態にて待機し、ユーザによって選択された処理内容を受け付ける。
【0055】
ユーザにより、ステップS452で図5の517の受注データ選択画面から該当の受注データの選択を受け付けると、ステップS453において、ハンディターミナル101のCPU201は、ユーザにより選択された受注データが外部メモリ211に記憶されているか否かを判定する。判定の結果、記憶されていれば、外部メモリ211に記憶された受注データから、当該選択された受注データを読み込んで、出庫処理を開始する。
【0056】
その後の出庫処理は、先述のステップS411からステップS415での処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0057】
また、ユーザにより、ステップS452で図5の517の受注データ選択画面から該当の受注データの選択を受け付けなかった場合(つまり、受注データを基に出庫を行わない場合)、ステップS453において、ハンディターミナル101のCPU201は、ユーザにより選択された受注データが外部メモリ211に記憶されているか否かを判定する。判定の結果、受注データが選択されていない(つまり、記憶している受注データを用いていない)ため、ステップS454で、ハンディターミナル101のCPU201は、出庫データと、受注データを同時に生成する出庫受注の処理に遷移する。
【0058】
その後の出庫処理は、先述のステップS416からステップS423での処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0059】
第二の実施形態によれば、受注データがあるものに関しては、その情報から、出庫データを即時に生成することができ、受注データを基にして出庫データを生成しない場合には、出庫データを生成する処理と同時に、受注データを生成することが可能になる。
【0060】
以上、本発明によれば、得意先からの注文受注後、すぐに商品の配送が可能な商品出庫システムを提供することが可能になる。具体的には、それまで行っていた受注処理を行う必要が無くなり、出庫情報を生成しながら、同時に受注情報を生成できるため、作業時間の大幅短縮が見込める。また、得意先への商品配達のスピードアップも可能になるので、より多くの得意先の注文を獲得できる効果が期待される。
【0061】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0062】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0063】
また、本発明におけるプログラムは、図4の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図4の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0064】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0065】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0066】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0067】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0070】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【符号の説明】
【0071】
101 ハンディターミナル
102 端末
103 ネットワーク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 KB(またはマウス)
210 ディスプレイ
211 外部メモリ(HD、FC)
601 受注データ
602 出庫データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出庫する商品情報を受注データとして記憶可能な商品情報管理端末において、
前記出庫する商品情報の出庫データを生成する出庫データ生成手段と、
前記出庫データ生成手段により前記出庫データを生成する際に前記出庫すべき商品情報を受注したことを示す受注データが前記商品情報管理端末の記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記受注データが記憶されていないと判断された場合に、前記出庫データ生成手段で前記出庫データを生成する際に用いられる前記出庫する商品情報から前記受注データを生成する受注データ生成手段と
を備えることを特徴とする商品情報管理端末。
【請求項2】
出庫する商品情報を受注データとして記憶可能な商品情報管理端末の制御方法であって、
前記商品情報管理端末の出庫データ生成手段が、前記出庫する商品情報の出庫データを生成する出庫データ生成ステップと、
前記商品情報管理端末の判定手段が、前記出庫データ生成ステップにより前記出庫データを生成する際に前記出庫すべき商品情報を受注したことを示す受注データが前記商品情報管理端末の記憶部に記憶されているか否かを判定する判定ステップと、
前記商品情報管理端末の受注データ生成手段が、前記判定ステップにより前記受注データが記憶されていないと判断された場合に、前記出庫データ生成ステップで前記出庫データを生成する際に用いられる前記出庫する商品情報から前記受注データを生成する受注データ生成ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項3】
出庫する商品情報を受注データとして記憶可能な商品情報管理端末をコンピュータで読み取り実行可能なプログラムであって、
前記商品情報管理端末を、
前記出庫する商品情報の出庫データを生成する出庫データ生成手段と、
前記出庫データ生成手段により前記出庫データを生成する際に前記出庫すべき商品情報を受注したことを示す受注データが前記商品情報管理端末の記憶部に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記受注データが記憶されていないと判断された場合に、前記出庫データ生成手段で前記出庫データを生成する際に用いられる前記出庫する商品情報から前記受注データを生成する受注データ生成手段
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−20828(P2012−20828A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159207(P2010−159207)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】